JP2015037687A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
ここで、確率変動状態を生起させるパチンコ機には、確率変動状態が生起されたことを遊技者に明確に報知しないことにより、遊技者に意外性を与え、遊技の興趣の向上を図るものがある。
本実施形態は、本発明に係る遊技機を、図1に示すように、演出図柄表示装置104で複数の図柄を変動表示するパチンコ機に適用したものである。
まず、パチンコ機における遊技盤面102の構成を説明する。
図1は、パチンコ機における遊技盤面102の正面部、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
演出図柄表示装置104の左側には、普通図柄始動ゲート122が設けられている。普通図柄始動ゲート122は、遊技球が通過すると、パチンコ機内部の始動ゲートスイッチ(図示せず)の検出信号により遊技球の入賞を検知し、普通図柄表示装置108の変動表示開始の契機を与える。普通図柄の変動表示は、所定の変動時間経過後に停止し、抽選結果の通知や演出が行われる。また、普通図柄始動ゲート122の下方には、遊技球を常時入賞可能とする2つの一般入賞口124,125が設けられている。
さらに、演出図柄表示装置104の右側には、報知手段120が配設されている。報知手段120は、本実施形態では、表面に文字がデザインされた板状体により形成されている。報知手段120の内部には、発光素子が組み込まれている。そして、報知手段120は、演出制御装置150の報知制御部168からの作動信号を受信することにより所定時間作動する。報知手段120は、報知制御部168からの作動信号を受信すると、発光素子により表面にデザインされた文字が発光するとともに、図示しない駆動手段により所定パターンで前後方向に揺動する。
図2は、遊技制御装置200の構成を示すブロック図である。
遊技制御装置200は、図2に示すように、主に、主制御装置210、演出制御装置150および図柄制御装置152の3つの制御部から構成される。不正行為防止等のため、通常、各制御部は別々の基板に実装され、直接・間接的に接続されて相互にまたは一方向にデータが送信可能である。
主制御装置210は、始動入賞装置111への入賞による遊技球の検出に基づいて内部で発生させた乱数に応じて制御コマンドの送信および遊技全体の制御を行い、また、特別図柄表示装置106を直接制御する。
図柄制御装置152は、演出制御装置150から送信される液晶制御コマンド(第2の制御コマンド)に応じて演出図柄表示装置104を制御する。
主制御装置210は、CPU220、ROM230、RAM240、入力ポート250および出力ポート255を備える。
主制御装置210は、出力ポート255を介して、特別図柄表示装置106、普通図柄表示装置108、大入賞口ソレノイド158、外部情報出力部および遊技状態表示装置109を制御する。なお、ここでの「制御」とは、例えば、主制御装置210が出力ポート255から特別図柄表示装置106に対して直接的に表示駆動に関わる制御信号を送ることにより特別図柄を変動させる処理のことであり、例えば、CPU220からの信号(命令)を他のCPUによる判断なしで直接送ることや、割り込み等による時間遅れ(タイムラグ)なしで制御することが含まれる。
RAM240は、主制御装置210に対する入出力データや演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタを始めとする各種カウンタ等を一時記憶し、および各保留球の情報を記憶する保留メモリを有する。
RAM240には、出力予定の制御コマンドを所定領域に格納し、停電から復帰したときは、RAM240の内容を停電直前の状態に復元し、RAM240の出力予定の制御コマンドを出力することにより、電源遮断前の状態に遊技状態を復帰させる。
図柄制御装置152は、演出制御装置150から送信される液晶表示制御コマンド(第2の制御コマンド)を受信し、その液晶表示制御コマンドに従って演出図柄表示装置104において演出図柄を変動表示または停止表示させる。
図3は、特別図柄の停止図柄の態様を示す図である。
パチンコ機においては、図3に示すように、大当たりまたは小当たりの種別として、「通常大当たり」、「確変1大当たり」、「確変2大当たり」、「確変3大当たり」および「小当たり」の5つが規定されている。各種別は、当たり種別番号「0」〜「4」により識別される。
図4は、制御コマンドのデータ構造を示す図である。
制御コマンドは、図4に示すように、制御コマンドの分類を識別するための識別子で1バイト長のディジタルデータであるモード(MODE)と、実行される制御コマンドの内容(機能)を示す1バイト長のディジタルデータであるイベント(EVENT)とからなる。
主制御装置210では、図5に示すように、コマンド変化時に自身が生成するストローブ信号(DUSTB)の1つ目の立ち上がりを契機として、モード(MODE)データが出力され、次いでストローブ信号(DUSTB)の2つ目の立ち上がりを契機として、イベント(EVENT)データが出力される。これに対応して、演出制御装置150では、CPUにより、ストローブ信号(DUSTB)の入力に応じて割込を発生させ、割込処理によって演出制御コマンドが演出制御装置150のRAMに格納される。
演出制御コマンドには、図6に示すように、はずれ演出図柄、時短図柄、確変1図柄、確変2図柄、確変3図柄および小当たり図柄のいずれかを指定するための停止図柄指定コマンドがある。停止図柄指定コマンドは、特別図柄の変動開始時に出力される。
演出制御コマンドには、さらに、n(n=1〜104)種類の変動パターンのうちいずれかを指定するための変動パターンコマンドがある。変動パターンは、遊技状態に対応している。例えば、変動パターン5は、ノーマルリーチを表示した後にはずれとなる遊技状態に対応し、主制御装置210でそのような遊技状態が決定されたときは、変動パターン5を指定するための変動パターンコマンドが出力される。変動パターンコマンドは、停止図柄指定コマンドとともに特別図柄の変動開始時に出力される。
演出制御コマンドには、さらに、m(m=1〜95)種類の15R大当たり(通常大当たり、確変1大当たり)の演出開始、確変2大当たりの演出開始、確変3大当たりの演出開始および小当たりの演出開始をそれぞれ指定するための演出開始コマンドがある。演出開始コマンドは、大当たり開始時および小当たり開始時に出力される。
演出制御コマンドには、さらに、時短の終了および開始をそれぞれ指定するための状態指定コマンドがある。状態指定コマンドは、時短の終了時および時短の開始時に出力される。
図7は、変動パターン決定テーブル440のデータ構造を示す図である。
ROM230には、図7に示すように、変動パターンを決定するのに用いる変動パターン決定テーブル440が格納されている。
変動パターン決定テーブル440は、大当たり、小当たりおよびはずれのそれぞれに対応して設けられている。大当たりおよび小当たりに対応する変動パターン決定テーブル440については、さらに、現在の遊技状態(時短作動状態または時短未作動状態)、大当たりまたは小当たりの種別、入賞遊技球数(保留領域の記憶数)「0」〜「3」、およびリーチ抽選に用いる乱数(以下、リーチ決定乱数という。)の値に対応して複数設けられている。はずれに対応する変動パターン決定テーブル440ついては、現在の遊技状態、入賞遊技球数およびリーチ決定乱数の値に対応して複数設けられている。
CPU220は、マイクロプロセッシングユニット等からなり、所定の動作クロック(例えば、4[ms])で1サイクルを実行可能な遊技制御プログラムに基づいて動作し、ROM230の所定領域に格納されている遊技制御プログラムを起動させ、図8のフローチャートに示す遊技制御処理を実行する。
図8は、遊技制御処理を示すフローチャートである。
遊技制御処理は、CPU220において実行されると、図8に示すように、まず、ステップS100に移行する。
ステップS100では、CPU220の初期化処理を実行し、ステップS102に移行して、図9の割込処理を実行すべき割込許可命令をCPU220に対して出力する。これにより、図9の割込処理は、所定の周期(例えば、2[ms])で遊技制御処理と並列に実行される。
ステップS106では、遊技制御処理が実行されてから図9の割込処理が所定回数(例えば、2回)実行されたか否かを判定し、割込処理が所定回数実行されたと判定したとき(Yes)は、ステップS108に移行して、大当たりの判定を行うとともに図柄の変動パターンを決定する大当たり判定処理を実行し、ステップS110に移行する。
ステップS114では、外部情報出力ポート256を介して、遊技制御に関する外部情報信号をホールコンピュータに出力する外部情報出力処理を実行し、ステップS116に移行する。
次いで、ステップS120に移行して、電源回路212から電源断検出信号を入力したか否かを判定し、電源断検出信号を入力したと判定したとき(Yes)は、ステップS122に移行する。
一方、ステップS120で、電源断検出信号を入力しないと判定したとき(No)、およびステップS106で、遊技制御処理が実行されてから割込処理が所定回数実行されていないと判定したとき(No)はいずれも、ステップS104に移行する。
図9は、割込処理を示すフローチャートである。
割込処理は、CPU220において実行されると、図9に示すように、まず、ステップS150に移行する。
ステップS150では、出玉の決定等に直接関わる出玉制御用乱数(例えば、大当たりを生起させるか否かの大当たり抽選に用いる乱数(以下、当たり決定乱数という。)、大当たり種別決定乱数、停止図柄決定乱数)を更新する乱数更新処理を実行する。また、ステップS104で更新される演出制御用乱数も併せて更新する。
次いで、ステップS152に移行して、始動入賞口スイッチ131からの検出信号を入力して入賞をチェックする入賞スイッチ入力処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
図10は、乱数更新処理を示すフローチャートである。
乱数更新処理は、CPU220において実行されると、図10に示すように、まず、ステップS172に移行する。
ステップS172では、当たり決定乱数を更新し、ステップS174に移行して、当たり決定乱数が所定の上限値(例えば、498)に達したか否かを判定し、所定の上限値に達したと判定したとき(Yes)は、ステップS176に移行して、当たり決定乱数の初期値を更新するための当たり決定乱数用初期値更新乱数を当たり決定乱数に設定し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
これにより、当たり決定乱数が一巡するたびに初期値が変化するため、当たり決定乱数値を容易に予測することができない。
なお、図示は省略したが、大当たり種別決定乱数、停止図柄決定乱数その他の出玉制御用乱数を更新する処理もこれと同様にこの乱数更新処理にて行われる。
図11は、入賞スイッチ入力処理を示すフローチャートである。
入賞スイッチ入力処理は、ステップS152において実行されると、図11に示すように、まず、ステップS200に移行する。
ステップS200では、始動入賞口スイッチ131からの検出信号を、始動入賞口スイッチ131に対応する入力ポート250の所定のポートから読み込む入力ポート読込処理を実行し、ステップS202に移行して、ステップS200の処理結果に基づいて、始動入賞口スイッチ131から検出信号を入力したか否かを判定し、検出信号を入力したと判定したとき(Yes)は、ステップS204に移行する。
ステップS204では、始動入賞装置111への入賞遊技球数が「4」以上であるか否かを判定し、入賞遊技球数が「4」未満であると判定したとき(No)は、ステップS206に移行して、入賞遊技球数に「1」を加算し、ステップS208に移行する。
一方、ステップS204で、入賞遊技球数が「4」以上であると判定したとき(Yes)、およびステップS202で、始動入賞口スイッチ131から検出信号を入力しないと判定したとき(No)はいずれも、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
図12は、大当たり判定処理を示すフローチャートである。
大当たり判定処理は、所定確率(例えば、1/399)で特賞状態を生起させるために、所定の数値範囲(例えば、「0」〜「398」)に1個の大当たり値を設定し、始動入賞装置111に遊技球が入賞した入賞タイミングで乱数カウンタから当たり決定乱数を取得し、取得した乱数値と大当たり値とが一致しているときに特賞状態を生起させる処理であって、ステップS108において実行されると、図12に示すように、まず、ステップS300に移行する。
ステップS306では、入賞遊技球数に対応したRAM240の所定領域から当たり決定乱数を読み出し、ステップS308に移行して、読み出した乱数値が大当たり値と一致しているか否かを判定し、それらが一致していると判定したとき(Yes)は、ステップS310に移行する。
次いで、ステップS318に移行して、演出図柄表示装置104において演出図柄の変動を開始するための制御コマンドをRAM240の所定領域に格納する図柄変動開始処理を実行し、ステップS320に移行して、入賞遊技球数から「1」を減算し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS330では、演出図柄の変動を開始してから所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間が経過したと判定したとき(Yes)は、ステップS332に移行して、図柄停止コマンドをRAM240の所定領域に格納する図柄停止処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS330で、演出図柄の変動を開始してから所定時間が経過しないと判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
演出制御装置150のCPUは、ROMの所定領域に格納されている制御プログラムを起動させ、図13のフローチャートに示す演出制御処理を実行する。
図13は、演出制御処理を示すフローチャートである。
演出制御処理は、演出制御装置150のCPUにおいて実行されると、図13に示すように、まず、ステップS400に移行する。
ステップS400では、演出制御装置150は、演出図柄の変動待ちを行う変動待ち処理を実行し、ステップS402に移行する。
ステップS406では、演出制御装置150は、図柄停止コマンドを受信する図柄停止コマンド受信処理を実行し、ステップS408に移行する。図柄停止コマンド受信処理では、演出制御装置150は、主制御装置210から図柄停止コマンドを受信して、受信した図柄停止コマンドを図柄制御装置152に送信する。そして、図柄停止コマンドを受信した図柄制御装置152は、演出図柄表示装置104において演出図柄を停止表示させる。
ステップS410では、演出制御装置150は、演出開始コマンドを受信する演出開始コマンド受信処理を実行し、ステップS400に移行する。演出開始コマンド受信処理では、演出制御装置150は、主制御装置210から演出開始コマンドを受信して、受信した演出開始コマンドに応じて大当たり演出を実行する。
図14は、停止図柄指定コマンド受信処理を示すフローチャートである。
停止図柄指定コマンド受信処理は、ステップS404において実行されると、図14に示すように、まず、ステップS500に移行する。
ステップS500では、主制御装置210から停止図柄指定コマンドを受信したか否かを判定し、停止図柄指定コマンドを受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS502に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、停止図柄指定コマンドを受信するまでステップS500で待機する。
一方、ステップS504で、時短図柄が指定されていないと判定したとき(No)は、ステップS508に移行する。
一方、ステップS508で、確変1図柄、確変2図柄または確変3図柄が指定されていないと判定したとき(No)は、ステップS512に移行する。
一方、ステップS512で、小当たり図柄またははずれ演出図柄が指定されていないと判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
状態移行準備フラグは、図15に示すように、現在の遊技状態フラグの内容および停止図柄指定コマンドの内容に応じて設定される。
停止図柄指定コマンドの内容が確変1図柄、確変2図柄または確変3図柄の場合は、現在の遊技状態フラグの内容にかかわらず、状態移行フラグに「高確率」情報が設定される。
停止図柄指定コマンドの内容が時短図柄の場合は、現在の遊技状態フラグの内容にかかわらず、状態移行フラグに「低確率」が設定される。
停止図柄指定コマンドの内容が小当たり図柄またははずれ演出図柄の場合は、現在の遊技状態フラグの内容がそのまま状態移行フラグに設定される。
図16は、報知手段制御処理を示すフローチャートである。
報知手段制御処理は、ステップS408において実行されると、図16に示すように、まず、ステップS600に移行する。
ステップS600では、状態移行準備フラグに「高確率」情報が設定されているか否かを判定し、状態移行準備フラグに「高確率」情報が設定されていると判定したとき(Yes)は、ステップS602に移行する。
ステップS602では、報知手段120を作動させるか否かを決定する第一の報知抽選処理を実行し、ステップS604に移行する。具体的には、図柄停止コマンドの受信に基づいて所定領域から乱数を抽出し、高確率時用テーブルを参照して報知手段120を作動させるか否かを判定する。
ステップS606では、報知手段120を作動させるか否かを決定する第二の報知抽選処理を実行し、ステップS604に移行する。具体的には、図柄停止コマンドの受信に基づいて所定領域から乱数を抽出し、低確率時用テーブルを参照して報知手段120を作動させるか否かを判定する。
そして、報知手段120は、演出制御装置150の報知制御部168からの作動信号を受信すると、所定時間作動し、表面にデザインされた文字を発光させるとともに、所定パターンで前後方向に揺動する。この場合、報知手段120は、演出図柄表示装置104において演出図柄の停止表示が行われているときに所定時間作動する。
ここで、ステップS602の第一の報知抽選処理で報知手段120を作動させると判定される確率は、ステップS606の第二の報知抽選処理で報知手段120を作動させると判定される確率と比較して高確率に設定されている。例えば、本実施形態では、ステップS602の第一の報知抽選処理で報知手段120を作動させると判定される確率が1/2に、ステップS606の第二の報知抽選処理で報知手段120を作動させると判定される確率が1/8に設定されている。
なお、ステップS600〜S608の処理は、演出制御装置150の報知制御部168が行う。
まず、パチンコ機に電源が投入されると、主制御装置210により、遊技制御処理が実行され、遊技可能な状態となる。遊技者は、貸し出しを受けた遊技球をパチンコ機に装填し、発射ハンドルを操作して遊技球を遊技盤面102に発射することにより遊技を行うことができる。
遊技可能状態において、遊技盤面102に発射された遊技球が始動入賞装置111に入賞すると、始動入賞口スイッチ131により検出信号が出力される。主制御装置210では、始動入賞口スイッチ131から検出信号が入力されると、ほぼそのタイミングで当たり決定乱数が取得される。このとき、取得された乱数値が大当たり値と一致していると判定されると、大当たりとなる。
小当たりとなると、ステップS328、S312、S314を経て、特別図柄および演出図柄の停止図柄の組み合わせ、並びに小当たり時の変動パターンが決定される。そして、所定の変動パターンで演出図柄が変動表示され、所定の変動時間経過後に、決定された組み合わせで停止する。演出図柄の停止後は、小当たりが生起する。
一方、取得された乱数値が大当たり値および小当たり値と一致しないと判定されると、はずれとなる。
はずれとなると、ステップS324、S326を経て、特別図柄および演出図柄の停止図柄の組み合わせ、並びにはずれ時の変動パターンが決定される。そして、所定の変動パターンで演出図柄が変動表示され、所定の変動時間経過後に、決定された組み合わせで停止する。
主制御装置210は、大当たり抽選により、大当たり、小当たりおよびはずれのうちいずれかを生起させることを決定すると、演出図柄を変動し特定の組み合わせで停止させるため、停止図柄指定コマンドおよび変動パターンコマンドを演出制御装置150に送信する。
演出制御装置150は、停止図柄指定コマンドを受信すると、ステップS500〜S514を経て、受信した停止図柄指定コマンドを解析し、図15に示すように、遊技状態フラグの内容および停止図柄指定コマンドの内容に応じて状態移行準備フラグを設定する。これにより、次回移行する遊技状態が更新される。なお、この場合の遊技状態とは、確率変動状態または低確率状態をいう。
演出制御装置150は、図柄停止コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104において演出図柄を停止表示させ、停止表示させた演出図柄によって大当たり抽選の結果を遊技者に報知する。また、演出制御装置150は、演出開始コマンドを受信すると、受信した演出開始コマンドを解析し、現在の遊技状態および演出開始コマンドの種別に応じて大当たりまたは小当たりの演出を実行する。
そして、報知手段120は、演出制御装置150の報知制御部168からの作動信号を受信すると、所定時間作動し、表面にデザインされた文字を発光させるとともに、所定パターンで前後方向に揺動する。この場合、報知手段120は、演出図柄表示装置104において演出図柄の停止が行われているときに所定時間作動する。
これにより、本実施形態に係るパチンコ機では、遊技状態が確率変動状態に設定されている期間中は、遊技状態が確率変動状態に設定されている期間中と比較して、高い確率で報知手段120が作動する。
したがって、本実施形態に係るパチンコ機によれば、報知手段120を通じて主制御装置210による次回の大当たり抽選の当選確率を遊技者に示唆することができ、当選確率を遊技者に予測させることで、遊技の趣向を向上することが可能となる。
本発明の第二実施形態に係るパチンコ機は、第一実施形態に係るパチンコ機の基本構成と同一となっている。
本発明の第二実施形態に係るパチンコ機では、演出制御装置150で実行される演出制御処理が、第一実施形態に係る演出制御装置150で実行される演出制御処理と異なっている。
第二実施形態に係る演出制御装置150のCPUは、ROMの所定領域に格納されている制御プログラムを起動させ、図17のフローチャートに示す演出制御処理を実行する。
図17は、演出制御処理を示すフローチャートである。
演出制御処理は、演出制御装置150のCPUにおいて実行されると、図17に示すように、まず、ステップS700に移行する。
ステップS702では、演出制御装置150は、変動パターンコマンドを受信する変動パターンコマンド受信処理を実行し、ステップS704に移行する。ステップS702の変動パターンコマンド受信処理は、図13に示すステップS402の変動パターンコマンド受信処理と同一である。
ステップS706では、演出制御装置150は、主制御装置210による今回の大当たり抽選で大当たりが生起させる期待度を報知する期待度報知処理を実行し、ステップS708に移行する。
ステップS708では、演出制御装置150は、図柄停止コマンドを受信する図柄停止コマンド受信処理を実行し、ステップS710に移行する。ステップS708の図柄停止コマンド受信処理は、図13に示すステップS406の図柄停止コマンド受信処理と同一である。
ステップS712では、演出制御装置150は、演出開始コマンドを受信する演出開始コマンド受信処理を実行し、ステップS700に移行する。ステップS712の演出開始コマンド受信処理は、図13に示すステップS410の演出開始コマンド受信処理と同一である。
図18は、期待度報知処理を示すフローチャートである。
期待度報知処理とは、演出図柄表示装置104において演出図柄の変動表示が行われているときに、主制御装置210による今回の大当たり抽選で大当たりが生起させる期待度に応じた確率で報知手段120を作動させることによって、主制御装置210による今回の大当たり抽選で大当たりが生起させる期待度を報知する処理である。ここで、主制御装置210による今回の抽選とは、演出図柄表示装置104において行われている演出図柄の変動表示の契機となった大当たり抽選を意味する。
ステップS800では、演出制御装置150は、主制御装置210から受信した停止図柄指定コマンドを解析することによって大当たりが生起されるか否かを判定し、大当たりが生起されると判定したとき(Yes)は、ステップS802に移行する。この場合、演出制御装置150は、主制御装置210から受信した停止図柄指定コマンドにより時短図柄、確変1図柄、確変2図柄または確変3図柄が指定されている場合には、大当たりが生起されると判定する。一方、報知制御部168は、主制御装置210から受信した停止図柄指定コマンドにより小当たり図柄またははずれ演出図柄が指定されている場合には、大当たりが生起されないと判定する。
ステップS802では、演出制御装置150は、報知手段120を作動させるか否かを決定する第一の期待度報知抽選処理を実行し、ステップS806に移行する。具体的には、停止図柄指定コマンドの受信に基づいて所定領域から乱数を抽出し、大当たり時用テーブルを参照して報知手段120を作動させるか否かを判定する。
ステップS806では、ステップS802、S804の抽選結果に基づいて報知手段120を作動させるか否かを判定し、報知手段120を作動させると判定したとき(Yes)は、ステップS808に移行して、報知手段120に対して作動信号を送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ここで、第一の期待度報知抽選処理で報知手段120を作動させると判定される確率は、第二の期待度報知抽選処理で報知手段120を作動させると判定される確率と比較して高確率に設定されている。例えば、本実施形態では、第一の期待度報知抽選処理で報知手段120を作動させると判定される確率が1/3に、第二の期待度報知抽選処理で報知手段120を作動させると判定される確率が1/10に設定されている。
そして、報知手段120は、演出制御装置150の報知制御部168からの作動信号を受信すると、所定時間作動し、表面にデザインされた文字を発光させるとともに、所定パターンで前後方向に揺動する。この場合、報知手段120は、演出図柄表示装置104において演出図柄の変動表示が行われているときに所定時間作動する。
また、報知制御部168は、演出図柄表示装置104において演出図柄の停止表示が行われているときに、主制御装置210による次回の抽選の当選確率を示唆する演出を報知手段120に行わせ、演出図柄表示装置104において演出図柄の変動表示が行われているときに、主制御装置210による今回の大当たり抽選で大当たりを生起させることが決定される期待度を示唆する演出を報知手段120に行わせる。
これにより、本実施形態に係るパチンコ機によれば、主制御装置210による次回の大当たり抽選の当選確率を示唆する演出および主制御装置210による今回の大当たり抽選で大当たりを生起させることが決定される期待度を示唆する演出を、一つの報知手段120で遊技者に的確に伝達することが可能となる。
本発明の第三実施形態に係るパチンコ機は、第一実施形態に係るパチンコ機の基本構成と同一となっている。
本発明の第三実施形態に係るパチンコ機では、演出制御装置150で実行される演出制御処理が、第一実施形態に係る演出制御装置150で実行される演出制御処理と異なっている。
第三実施形態に係る演出制御装置150のCPUは、ROMの所定領域に格納されている制御プログラムを起動させ、図19のフローチャートに示す演出制御処理を実行する。
図19は、演出制御処理を示すフローチャートである。
演出制御処理は、演出制御装置150のCPUにおいて実行されると、図19に示すように、まず、ステップS900に移行する。
ステップS902では、演出制御装置150は、変動パターンコマンドを受信する変動パターンコマンド受信処理を実行し、ステップS904に移行する。ステップS902の変動パターンコマンド受信処理は、図13に示すステップS402の変動パターンコマンド受信処理と同一である。
ステップS906では、演出制御装置150は、確変報知処理を実行し、ステップS908に移行する。
ステップS908では、演出制御装置150は、図柄停止コマンドを受信する図柄停止コマンド受信処理を実行し、ステップS910に移行する。ステップS908の図柄停止コマンド受信処理は、図13に示すステップS406の図柄停止コマンド受信処理と同一である。
ステップS912では、演出制御装置150は、演出開始コマンドを受信する演出開始コマンド受信処理を実行し、ステップS900に移行する。ステップS912の演出開始コマンド受信処理は、図13に示すステップS410の演出開始コマンド受信処理と同一である。
図20は、確変報知処理を示すフローチャートである。
確変報知処理とは、状態移行フラグに「高確率」情報が設定されている場合(主制御装置210による次回の大当たり抽選の当選確率が高確率に設定される場合)に、所定の確率(第三の発明に係る第一の確率)で、演出図柄表示装置(第三の発明に係る第一報知手段)104に確率変動状態である旨を表示する処理をいう。
ここで、本実施形態では、図12に示すステップS310の大当たり種別決定処理において、主制御装置210が、確変1大当たりまたは確変2大当たりを生起させることを決定した場合に、演出図柄表示装置104に確率変動状態が生起する旨を表示する。一方、図12に示すステップS310の大当たり種別決定処理において、主制御装置210が、確変3大当たりを生起させることを決定した場合には、演出図柄表示装置104への確率変動状態が生起する旨の表示は行わない。
ステップS1000では、演出制御装置150は、主制御装置210から受信した停止図柄指定コマンドにより確変1図柄または確変2図柄が指定されているか否かを判定し、確変1図柄または確変2図柄が指定されていると判定したとき(Yes)は、ステップS1002に移行する。
ステップS1002では、演出制御装置150は、確変報知演出を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。ここで、確変報知演出とは、演出図柄表示装置104に確率変動状態である旨を表示する演出をいう。この場合、確変報知演出は、演出図柄表示装置104において演出図柄の変動表示が行われているときに所定時間実行される。
なお、特別モード演出の終了契機は、何れかの大当たりまたは小当たりに当選するか、特別図柄の変動回数が所定回数(例えば、20回)に達するまでとなっている。
図21は、報知手段制御処理を示すフローチャートである。
報知手段制御処理は、ステップS910において実行されると、図21に示すように、まず、ステップS1100に移行する。
ステップS1100では、演出制御装置150は、図20に示すステップS1002の確変報知演出が実行された否かを判定し、確変報知演出が実行されたと判定したとき(Yes)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS1100で、確変報知演出が実行されていないと判定したとき(No)は、ステップS1102に移行する。
ステップS1104では、報知手段120を作動させるか否かを決定する第一の報知抽選処理を実行し、ステップS1106に移行する。具体的には、図柄停止コマンドの受信に基づいて所定領域から乱数を抽出し、高確率時用テーブルを参照して報知手段120を作動させるか否かを判定する。
ステップS1108では、報知手段120を作動させるか否かを決定する第二の報知抽選処理を実行し、ステップS1106に移行する。具体的には、図柄停止コマンドの受信に基づいて所定領域から乱数を抽出し、低確率時用テーブルを参照して報知手段120を作動させるか否かを判定する。
そして、報知手段120は、演出制御装置150の報知制御部168からの作動信号を受信すると、所定時間作動し、表面にデザインされた文字を発光させるとともに、所定パターンで前後方向に揺動する。この場合、報知手段120は、演出図柄表示装置104において演出図柄の停止表示が行われているときに所定時間作動する。
ここで、ステップS1104の第一の報知抽選処理で報知手段120を作動させると判定される確率(第三の発明に係る第二の確率)は、ステップS1108の第二の報知抽選処理で報知手段120を作動させると判定される確率(第三の発明に係る第二の確率)と比較して高確率に設定されている。例えば、本実施形態では、ステップS602の第一の報知抽選処理で報知手段120を作動させると判定される確率が1/2に、ステップS606の第二の報知抽選処理で報知手段120を作動させると判定される確率が1/8に設定されている。
なお、ステップS1100〜S1110の処理は、演出制御装置150の報知制御部168が行う。
例えば、上記実施形態においては、停止図柄指定コマンドに基づいて、次回移行する遊技状態を判定するように構成したが、これに限らず、変動パターンコマンドも当たり種別に対応しているので、変動パターンコマンドに基づいて、次回移行する遊技状態を判定するように構成することもできる。
また、上記実施形態においては、パチンコ機である遊技機に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他のアミューズメントゲーム機等の遊技機にも適用可能である。
106 特別図柄表示装置
108 普通図柄表示装置
109 遊技状態表示装置
111 始動入賞装置
111a 第一始動入賞口
111b 第二始動入賞口
115 大入賞口
120 報知手段
131 始動入賞口スイッチ
150 演出制御装置
152 図柄制御装置
153 ランプ
155 スピーカ
168 報知制御部
200 遊技制御装置
210 主制御装置
212 電源回路
220 CPU
230 ROM
240 RAM
250 入力ポート
255 出力ポート
440 変動パターン決定テーブル
Claims (1)
- 始動入賞口への遊技球の入賞を契機として、特賞状態を生起させるか否かの抽選を行う抽選手段と、
前記始動入賞口への遊技球の入賞を契機として図柄の変動表示を行い、該図柄の変動表示の後に図柄の停止表示を行い、停止表示された図柄によって前記抽選手段による抽選の結果を遊技者に報知する図柄変動手段と、
前記抽選手段による抽選の特賞状態を生起させる当選確率を、通常確率または高確率に設定する確率設定手段と、
を備える遊技機であって、
前記確率設定手段によって設定されている前記抽選手段による抽選の当選確率を示唆する報知を行う報知手段を備え、
前記図柄変動手段は、前記確率設定手段によって設定される前記当選確率が前記通常確率及び前記高確率のどちらであっても、共通の特別モード演出を実行可能であることを特徴とする遊技機。
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