触れていじるためのシステム及び方法の文脈において、例の実施形態がここに記載される。以下の詳細な説明ではまず、触れていじるための例示的な装置及びそれをどのようにして使用するのかについて、概要が与えられる。次に、触れていじるために使用される様々な装置の複数の例が記載される。詳細な説明はその後、触れていじるために使用され得る例示的なシステムを与える。例示的なシステムに引き続くのは、様々な実施形態に係る触れていじるための例示的な方法である。
例示的な方法の後に、詳細な説明は、一以上の電子装置上で行われ得る触れていじることの複数の例を与える。例えば、触れていじるために使用され得る電子装置のディスプレイ上のボールをどのようにして引きずるのかがここに記載される。他例として、電子装置のディスプレイ上に表示される画像との相互作用をどのようにして触れていじるために使用することができるのかがここに記載される。さらなる他例では、装置全体との、例えば装置を転がすことによる相互作用がどのようにして触れていじるために使用することができるのかが記載される。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
当業者であれば、以下の記載が例示のみであってなんら限定を意図しないことがわかる。他の実施形態も直ちに本開示の利点を有することを当業者に対して容易に示唆する。以下、添付図面に例示される例の実施形態の実装を詳細に参照する。同一の参照が、同一又は同様の項目を参照すべく図面及び以下の記載を通じて使用される。
明確性のため、ここに記載される実装のありふれた特徴のすべてが図示又は記載されるわけではない。もちろんわかることだが、かかる現実的な実装のいずれの開発においても、アプリケーション関連及びビジネス関連の制約との整合のような開発者の特定の目標を達成するために多数の実装特定的な決定がなされるべきであり、かつ、こうした特定の目標は実装ごと及び開発者ごとに変わる。
例示的な装置及び実施形態
図1は、触れていじるための電子装置100を例示する。いくつかの実施形態では、いじり動作は、電子装置100のユーザの最小限の注意を必要とする動作であり得る。例えば、一つの実施形態では、ユーザは、電子装置100がユーザのポケットに入っているときに、ユーザがポケット内でじゃらじゃらさせるのと同様に、電子装置100のディスプレイ120上で複数のジェスチャを行う。かかる実施形態では、ユーザの電子装置のディスプレイ120との相互作用には、ユーザの注意はほとんど必要ない。他の実施形態では、いじり動作は、タップのような、及び/又は電子装置100をひっくり返したり、ひねったり、若しくは回転させたりといった目的なき動作のような、単調な繰り返し作業である。さらに他の実施形態では、いじり動作は、自分の指上で鉛筆を転がすような、忙しそうに当てなく又はとりとめなく行われる動作であり得る。多数の他の実施形態及びいじり動作がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
いくつかの実施形態では、電子装置100は、スマートフォンのようなポータブル手持ち式電話である。ユーザがスマートフォンと相互作用をすると、スマートフォンは、様々な相互作用をユーザに気づかせる効果を出力する。例えば、一つの実施形態では、スマートフォンは、ユーザがスマートフォンのディスプレイ上に表示されたボールを引きずり及び/又は「投げる」ことを許容するアプリケーションを実行する。すなわち、ユーザは、スマートフォンのディスプレイ上の所定位置をタッチしてボールを投げることに対応するディスプレイ上のジェスチャを行う。いくつかの実施形態では、投げられたボールが他の物体(例えば、ディスプレイ上に表示された他のボール)と衝突し、及び/又はディスプレイ上の縁に衝突する(例えばユーザがボールをディスプレイ領域の外に動かそうとする)と、スマートフォンは出力信号を生成かつ出力する。
生成された出力信号は、一以上の様相に対応し、かつ、一以上の出力装置に送信し得る。例えば、投げられたボールが他の物体と衝突する場合、スマートフォンは、視覚様相に対応する第1出力信号を生成する。その結果、第1出力信号がディスプレイに送信されると、ディスプレイは、ユーザが動かしているボールが他の物体に衝突したことを示す更新されたビューを与える。加えて、第1出力信号は触覚様相に対応することもできる。その結果、第1出力信号が、スマートフォンに関連づけられた触覚出力装置に送信されると、触覚出力装置出力は、ユーザが動かしているボールが他の物体に衝突したことを示す一以上の触覚効果を出力する。
視覚様相及び/又は触覚様相は、スマートフォンのユーザに対して、ユーザとスマートフォンとの単数又は複数の相互作用を表現するメンタルモデルを与えることができる。例えば、ユーザが動かしているボールが他の物体に衝突したことを示す更新されたディスプレイが、ユーザがその更新されたディスプレイを見るときにボールが他の物体に衝突したことを理解するというメンタルモデルをユーザに与えることができる。同様に、ユーザが動かしているボールが他の物体に衝突するときの単数又は複数の触覚効果は、ユーザが出力された触覚効果を感じるときにボールが他の物体に衝突したことを理解するというメンタルモデルをユーザに与えることができる。すなわち、様々な様相が、類似の情報をスマートフォンのユーザに与えることができる。
いくつかの実施形態では、上述のように生成かつ出力された第1出力信号に対応する一以上の様相が、除去され、無効化され、さもなくば、第1出力信号の後に生成かつ出力される第2出力信号に対応しない。例えば、ユーザは、ディスプレイがこれ以上画像を表示することがないように、スマートフォン上のパワーボタンを押すことができる。この実施形態では、ユーザが指でディスプレイをタッチしてボールをディスプレイ上の新たな位置に動かすと、スマートフォンは、ボールが他のボールのような他の物体に衝突する場合に第2出力信号を生成する。
第2出力信号は、一以上の様相に対応するが、第1出力信号のすべての様相に対応するわけではない。例えば、第1出力信号が視覚様相及び触覚様相に対応する場合、第2出力信号は、触覚様相のみに対応してよい。この実施形態では、ユーザが動かしているボールが他の物体に衝突すると、スマートフォンは、触覚様相に対応する第2出力信号を生成し、かつ、生成された第2出力信号をスマートフォンに関連づけられた一以上の触覚出力装置に出力することができる。単数又は複数の触覚出力装置は、スマートフォンのユーザに対しユーザが動かしているボールが他の物体に衝突したことを示すべく構成された一以上の触覚効果を出力することができる。第2出力信号が第1出力信号のような視覚様相に対応しない場合であっても、スマートフォンのユーザは、第2出力信号に対応する触覚様相から、ユーザが動かしているボールが他の物体に衝突したことを理解するはずである。すなわち、複数の実施形態では、第2出力信号は、第1出力信号及び第2出力信号が少なくとも一つの異なる様相に対応する場合であっても、第1出力信号に類似の情報をスマートフォンのユーザに送達する。さらに、複数の実施形態では、第1出力信号に対応する第1様相及び第2出力信号に対応する第2様相は、ユーザにとって同一のメンタルモデルを表現すべく構成される。したがって、ユーザは、視覚及び触覚の様相をすでに他の物体に衝突したボールに関連づけているので、視覚様相がなくとも触覚様相に基づいてボールの他の物体への衝突を後に察することができる。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
この例示的な例は、ここで述べられる一般的な主題を読み手に対して紹介すべく与えられる。本発明はこの例に限られない。以下のセクションでは、パラメータ修正のための装置、システム及び方法の触覚効果の様々な付加的な非制限的実施形態及び例が記載される。
例示的な装置
図2は、一実施形態に係る触れていじるための電子装置200を例示する。図2に示される実施形態では、電子装置200は、ハウジング205、プロセッサ210、メモリ220、タッチセンサディスプレイ230、触覚出力装置240、通信インタフェイス250及びセンサ270を含む。加えて、電子装置200は触覚出力装置260と通信する。触覚出力装置260は、オプションとしていくつかの実施形態に結合され又は組み入れられる。プロセッサ210はメモリ220と通信し、この実施形態では、プロセッサ210及びメモリ220の双方がハウジング205内に配置される。タッチセンサ表面を含み又はこれと通信するタッチセンサディスプレイ230は、一部がハウジング205内に配置される。その結果、タッチセンサディスプレイ230の少なくとも一部が電子装置200のユーザに対して露出される。他の実施形態では、タッチセンサ表面は、一部がハウジング205内に配置されてディスプレイから分離される。いくつかの実施形態では、タッチセンサディスプレイ230は、ハウジング205内に配置されない。例えば、電子装置200は、別個のハウジング内に配置されたタッチセンサディスプレイ230に接続され、さもなくばこれと通信し得る。いくつかの実施形態では、ハウジング205は2つのハウジングを含む。2つのハウジングは、互いに摺動可能に結合され、互いに枢動可能に結合され、又は互いに解放可能に結合される。他の実施形態では、ハウジング205は任意数のハウジングを含む。
図2に示される実施形態では、タッチセンサディスプレイ230は、プロセッサ210と通信することにより、プロセッサ210及び/又はメモリ220に信号を送信し並びにプロセッサ210及び/又はメモリ220から信号を受信すべく構成される。メモリ220は、プロセッサ210による使用と目的としてプログラムコード若しくはデータ又はその双方を格納すべく構成される。プロセッサ210は、メモリ220に格納されたプログラムコードを実行し、かつ、タッチセンサディスプレイ230へ信号を送信し及びタッチセンサディスプレイ230から信号を受信すべく構成される。図2に示される実施形態では、プロセッサ210は、通信インタフェイス250と通信し、かつ、一以上の電子装置のような他のコンポーネント又は装置と通信する目的で通信インタフェイス250から信号を受信し及び通信インタフェイス250へ信号を出力すべく構成される。加えて、プロセッサ210は、触覚出力装置240及び触覚出力装置260と通信し、さらには触覚出力装置240若しくは触覚出力装置260又はその双方が一以上の触覚効果を引き起こすようにする信号を出力すべく構成される。
さらに、プロセッサ210は、センサ270と通信することにより、センサ270から信号を受信すべく構成される。例えば、プロセッサ210は、電子装置200との一以上の相互作用に対応する一以上の信号をセンサ270から受信することができる。例えば、プロセッサ210は、電子装置200のユーザが装置200を揺動させるときに一以上のセンサ信号をセンサ270から受信することができる。他例として、プロセッサ210は、ユーザがタッチセンサディスプレイ230上の所定位置を押すとき及び/又はユーザがタッチセンサディスプレイ230上でジェスチャを行うときに一以上のセンサ信号をセンサ270から受信することができる。いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、一以上の相互作用を導出しさもなくば決定すべく、センサ270のような一以上のセンサからセンサ情報を受信することができる。相互作用は、一の接触、一連の接触、一のジェスチャ、所定しきい値よりも上の一の接触圧力、所定しきい値未満の一の接触圧力、可撓性タッチスクリーンディスプレイのような可撓性タッチセンサ表面上の一の接触、可撓性ディスプレイの一の曲げ、一の振動、一の揺動、任意の他の適切な相互作用、又はこれらの組み合わせを含み得るがこれらに限られない。
複数の実施形態では、プロセッサ210は、電子装置200に統合され、電子装置200に接続され、及び/又は電子装置200と通信する一以上の入力装置から一以上のセンサ信号を受信する。例えば、プロセッサ210は、タッチセンサディスプレイ230のタッチセンサ表面から一以上のセンサ信号を受信することができる。他例として、プロセッサ210は、電子装置200に統合され、電子装置200に接続され、並びに/又は電子装置200と通信するキーボード、マウス、タッチパッド、トラックボール、マイクロホン、タッチセンサ表面、及び/若しくは他の適切な入力装置のような入力装置から一以上のセンサ信号を受信することができる。センサ信号は、ユーザがどのようにして一以上の入力装置と相互作用しているのかを示す一以上の接触、位置、圧力、ジェスチャ、キー押圧及び/又は他の情報のような情報を含み得る。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
プロセッサ210はこの場合、センサ270のような一以上のセンサから受信する情報を利用して、出力すべき一以上の効果を決定する。例えば、第1センサ信号が電子装置200との相互作用を示すので、プロセッサ210が当該センサ信号の情報を使用して、出力すべき一以上の効果を決定する。例えば、プロセッサ210は、一以上のセンサ信号から受信された情報に少なくとも部分的に基づいて、一以上の音声効果、一以上の視覚効果、及び/又は一以上の触覚効果を出力すべきことを決定する。他例として、センサ信号は、タッチセンサディスプレイ230上の一以上の接触位置を含む。プロセッサ210は当該接触位置を使用して、出力すべき少なくとも一つの様相に対応する一以上の効果を決定する。いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、ディスプレイ230上に表示された一以上の物体がいつ、ディスプレイ230上に表示された他の物体に衝突するのかを、一以上のセンサから受信したセンサ情報に少なくとも部分的に基づいて決定する。この実施形態では、プロセッサ210は、ディスプレイ230上に表示された物体が、ディスプレイ230上に表示された他の物体に衝突するときに出力すべき一以上の様相に対応する一以上の効果を決定することができる。
プロセッサ210がひとたび、出力すべき一以上の効果を決定すると、プロセッサ210は一以上の出力信号を生成することができる。例えば、一つの実施形態では、プロセッサ210は、センサ信号の受信に応答して一以上の出力信号を生成する。他例として、一以上の出力信号は、少なくとも一つの様相に対応する一以上の効果を出力すべきと決定されるときに生成され得る。複数の実施形態では、生成された出力信号が一以上の様相に対応する。例えば、生成された出力信号は、視覚様相に対応する視覚効果、聴覚様相に対応する音声効果、及び/又は触覚様相に対応する触覚効果に対応し得る。様々な実施形態では、出力信号は、視覚様相、聴覚様相、触覚様相、固有受容感覚様相、味覚様相、嗅覚様相、温度感覚様相、痛覚様相及び/又は平衡感覚様相に対応する。例えば、様相出力装置が、電子装置200のハウジング205内に配置され、及び/又は電子装置200と通信することができる。複数の実施形態では、様相出力装置は、例えば視覚様相、聴覚様相、触覚様相、固有受容感覚様相、味覚様相、嗅覚様相、温度感覚様相、痛覚様相及び/又は平衡感覚様相のような一以上の様相に対応する。すなわち、複数の実施形態では、ディスプレイ230は、視覚様相に対応する様相出力装置の一例である。他例として、芳香を出力すべく構成された様相出力装置は、嗅覚様相に対応し得る。この実施形態では、プロセッサ210が生成する出力信号は、嗅覚様相に対応する様相出力装置が芳香を出力するように構成される。いくつかの実施形態では、様相出力装置は、様相出力装置に関連づけられた電子装置の少なくとも一部及び/又は他のコンポーネント若しくは装置の温度を増加及び/又は減少させるべく構成される。かかる実施形態では、様相出力装置は温度感覚様相に対応する。この実施形態では、プロセッサ210が生成する出力信号は、温度感覚様相に対応する様相出力装置が、電子装置200の少なくとも一部の温度を増加又は減少させるように構成され得る。すなわち、電子装置200のユーザは、様相出力装置が、温度感覚様相に対応する出力信号をプロセッサ210から受信するときに、様相出力装置に対応する温度感覚様相の少なくとも一部に基づいて温度変化を感じることができる。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
例えば、出力信号が視覚様相に対応する場合、出力信号は、ディスプレイをリフレッシュさせ、さもなくばディスプレイ上のグラフィクスを更新させるように構成され得る。他例として、出力信号が聴覚様相に対応する場合、出力信号は、スピーカが一以上の音を出力するように構成され得る。出力信号が触覚様相に対応する場合、出力信号は、一以上の触覚出力装置が触覚効果を出力するように構成され得る。一以上の出力信号がひとたび生成されると、出力信号の一以上のを一以上の出力装置に送信することができる。例えば、生成された出力信号を、一以上のディスプレイ、スピーカ、触覚出力装置、通信装置及び/又は一以上の他の適切な出力装置に送信することができる。他例として、プロセッサ210は、ディスプレイ230の更新及び触覚出力装置240の触覚効果出力を引き起こすように構成された出力信号を生成することができる。この実施形態では、生成された出力信号は、プロセッサ210によってディスプレイ230及び触覚出力装置240に送信され得る。一つの実施形態では、プロセッサ210は、ディスプレイ230の更新を引き起こすように構成された第1出力信号、及び触覚出力装置260の触覚効果出力を引き起こすように構成された第2出力信号を生成する。この実施形態では、プロセッサ210は、生成された第1出力信号をディスプレイ230に出力し、及び生成された第2出力信号を触覚出力装置260に出力する。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
図2に例示される装置は単に例示的なものであって、様々な他の実施形態では電子装置200は、図2に示されるものよりも少ない又は追加的なコンポーネント及び/又は装置を含み又はこれらと通信する。例えば、例えばマウス、キーボード、カメラ及び/又は単数若しくは複数の他の入力装置のような他のユーザ入力装置が、電子装置200の中に含まれ又は電子装置200と通信することができる。他例として、電子装置200は、一つ、2つ、3つ若しくはこれを超えるセンサ及び/又は一つ、2つ、3つ若しくはこれを超える触覚出力装置を含み、さもなくば通信することができる。他例では、電子装置200は、一つの実施形態における通信インタフェイス250を含まなくてもよい。さらなる他例として、電子装置200は、一実施形態における触覚出力装置260と通信しなくともよい。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
様々な他のコンポーネントも修正することができる。例えば、いくつかの実施形態では、センサ270は一部又は全部がハウジング205内に配置される。他例として、センサ270は、電子装置200のハウジング205内に配置され得る。一つの実施形態では、電子装置200は、触覚出力装置260と通信せず、かつ、通信インタフェイス250を含まない。他の実施形態では、電子装置200は、タッチセンサディスプレイ230又は通信インタフェイス250を含まないが、タッチセンサ表面を含みかつ外部ディスプレイと通信する。他の実施形態では、電子装置200は、触覚出力装置を含まなくともよく又はこれと通信しなくともよい。すなわち、様々な実施形態では、電子装置200は、ここに開示される様々な実施形態及び当業者に明らかな変形例のような任意数のコンポーネントを含んでもよく又はこれらと通信してもよい。
電子装置200は、ユーザ入力を受信することができる任意の装置であってよい。例えば、図2の電子装置200は、タッチセンサ表面を含むタッチセンサディスプレイ230を備える。いくつかの実施形態では、タッチセンサディスプレイ230上がタッチセンサ表面で覆われる。他の実施形態では、電子装置200は、ディスプレイ及び別個のタッチセンサ表面を含み又はこれらと通信する。さらなる他の実施形態では、電子装置200は、ディスプレイを含み又はこれと通信し、かつ、例えばマウス、キーボード、ボタン、ノブ、スライダコントロール、スイッチ、ホイール、ローラ、他のマニピュランダム若しくはこれらの組み合わせのような他のユーザ入力装置を含み又はこれらと通信する。
いくつかの実施形態では、一以上のタッチセンサ表面は、電子装置200の一以上の側部に含まれ又はこれらの中に配置される。例えば、一つの実施形態では、タッチセンサ表面が、電子装置200の裏面内に配置され又はこれを含む。他の実施形態では、第1タッチセンサ表面が電子装置200の裏面内に配置され又はこれを含み、かつ、第2タッチセンサ表面が電子装置200の側面内に配置され又はこれを含む。いくつかの実施形態では、電子装置200は、例えば二つ折り配列又はスライド可能配列にある2以上のハウジングコンポーネントを含む。例えば、一つの実施形態は、二つ折り構成を有する電子装置200を含む。当該二つ折り部分のそれぞれにタッチセンサディスプレイが配置される。さらに、電子装置200が少なくとも一つのタッチセンサ表面を電子装置200の一以上の側部に含む実施形態では、又は電子装置200が外部タッチセンサ表面と通信する実施形態では、ディスプレイ230はタッチセンサ表面を含んでもよく又は含まなくてもよい。いくつかの実施形態では、一以上のタッチセンサ表面は可撓性タッチセンサ表面を有する。かかる実施形態では、ユーザが、入力方法として可撓性タッチセンサ表面を曲げ、さもなくば変形する。例えば、一つの実施形態では、電子装置が可撓性タッチスクリーンディスプレイを有し、かつ、ユーザが情報を電子装置に入力すべく可撓性タッチスクリーンディスプレイを、その可撓性タッチスクリーンディスプレイの複数位置を押すことによって変形することができる。他例として、ユーザは、いくつかの実施形態に係る入力手段として、可撓性タッチスクリーンディスプレイの一部又は全体を曲げることができる。他の実施形態では、一以上のタッチセンサ表面は剛性である。様々な実施形態では、電子装置200は、可撓性及び剛性双方のタッチセンサ表面を含む。
図2に示される電子装置200のハウジング205は、コンポーネント電子装置200の少なくともいくつかの保護を与える。例えば、ハウジング205は、プロセッサ210及びメモリ220を雨のような異物から保護するプラスチックのケーシングである。いくつかの実施形態では、ハウジング205は、ユーザが電子装置200を落とした場合にハウジング205内のコンポーネントを損傷から保護する。ハウジング205は、プラスチック、ゴム又は金属を含むがこれらに限られない任意の適切な材料から作ることができる。様々な実施形態は、異なるタイプのハウジング又は複数のハウジングを含む。例えば、いくつかの実施形態では、電子装置200は、ポータブル装置、手持ち式装置、玩具、ゲーム機、手持ち式ビデオゲームシステム、ゲームパッド、ゲームコントローラ、デスクトップコンピュータ、例えば携帯電話、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、電子書籍リーダー、ポータブルリーディング装置、手持ち式リーディング装置、ラップトップ、タブレットコンピュータ、デジタル音楽プレーヤー、遠隔操作、医療機器等のようなポータブル多機能装置である。複数の実施形態では、電子装置200は、例えば車両、腕時計、他の宝石、腕帯、手袋、眼鏡等のような他の装置に埋め込まれる。すなわち、複数の実施形態では、電子装置200は装着可能である。一実施形態では、電子装置200は、例えば、車両のコンソール又はステアリングホイールのような他の装置に埋め込まれる。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
図2に示される実施形態では、タッチセンサディスプレイ230は、ユーザが電子装置200と相互作用をするためのメカニズムを与える。例えば、タッチセンサディスプレイ230は、ユーザがタッチセンサディスプレイ230に対してホバリングしたり、タッチしたり、又は押したりすることに応答して(これらはすべて、本開示において接触と称する)ユーザの指の位置若しくは圧力又はその双方を検出する。一つの実施形態では、接触はカメラの使用を介して生じ得る。例えば、電子装置200のディスプレイ230上に表示されたコンテンツを読者が見る場合に見る者の目の動きを追跡すべくカメラを使用することができる。この実施形態では、触覚効果は、見る者の目の動きに少なくとも部分的に基づいてトリガすることができる。例えば、触覚効果は、見る者がディスプレイ230の特定の位置でコンテンツを見ていることを決定する場合に出力することができる。いくつかの実施形態では、タッチセンサディスプレイ230は、タッチセンサディスプレイ230上の一以上の接触箇所の位置、圧力、接触パッチのサイズ又はこれらのいずれかを決定する一以上のセンサを含み、これらに接続され、さもなくばこれらと通信する。
例えば、一つの実施形態では、タッチセンサディスプレイ230は、相互静電容量システムを含み又はこれと通信する。他の実施形態では、タッチセンサディスプレイ230は、絶対静電容量システムを含み又はこれと通信する。いくつかの実施形態では、タッチセンサディスプレイ230は、抵抗性パネル、静電容量性パネル、赤外LED、光検出器、画像センサ、光学カメラ又はこれらの組み合わせを含み又はこれらと通信する。すなわち、タッチセンサディスプレイ230はタッチセンサ表面上の接触を決定すべく、例えば、抵抗、静電容量、赤外線、光、熱、分散信号若しくは音響パルスの技術又はこれらの組み合わせのような任意の適切な技術を組み入れることができる。複数の実施形態では、決定された触覚効果が、一以上の相互作用を決定すべく使用可能な一以上のセンサから受信された相互作用及び/又は他の情報に少なくとも部分的に基づいて修正され、さもなくば構成される。例えば、触覚効果の強度パラメータは、一以上の相互作用に基づいて増加又は減少させることができる。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチセンサではない。他の実施形態では、電子装置200はディスプレイを有しない。
図2に示される実施形態では、触覚出力装置240及び260は、プロセッサ210と通信し、かつ、一以上の触覚効果を与えるべく構成される。例えば、一つの実施形態では、作動信号が触覚出力装置240、触覚出力装置260又はその双方にプロセッサ210により与えられると、触覚出力装置240、260はそれぞれ、当該作動信号に基づいて触覚効果を出力する。例えば、図示の実施形態では、プロセッサ210は、触覚出力信号を、アナログ駆動信号を含む触覚出力装置240に送信すべく構成される。いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、指令を触覚出力装置260へ送信すべく構成される。その指令は、触覚出力装置260に触覚効果を出力させるのに適切な駆動信号を生成すべく使用されるパラメータを含む。他の実施形態では、異なる信号及び異なる信号タイプが一以上の触覚出力装置のそれぞれに送信される。例えば、いくつかの実施形態では、プロセッサは、触覚出力装置を駆動して触覚効果を出力させるべく低レベル駆動信号を送信する。かかる駆動信号は、増幅器により増幅され、又は駆動対象の特定の触覚出力装置に対応するのに適切なプロセッサ若しくは回路を使用してデジタルからアナログ信号へ若しくはアナログからデジタル信号へ変換される。
触覚出力装置240又は260のような触覚出力装置は、一以上の触覚効果を出力可能な任意のコンポーネント又はコンポーネント集合体であり得る。例えば、触覚出力装置は、偏心回転質量(ERM)アクチュエータ、線形共振アクチュエータ(LRA)、圧電アクチュエータ、ボイスコイルアクチュエータ、電気活性高分子(EAP)アクチュエータ、形状記憶合金、ページャ、DCモータ、ACモータ、可動磁石アクチュエータ、E鉄心アクチュエータ、スマートゲル、静電アクチュエータ、電気触覚アクチュエータ、変形可能表面、静電摩擦(ESF)装置、超音波摩擦(USF)装置若しくは任意の他の触覚出力装置、又は触覚出力装置の機能を実行し若しくは触覚効果の出力が可能なコンポーネント集合体を含むがこれらに限られない様々なタイプの一つであり得る。別個に又は同時に作動可能な振動周波数範囲を与えるべく、複数の触覚出力装置又は異なるサイズの触覚出力装置を使用することもできる。様々な実施形態は、単数又は複数の触覚出力装置を含み、又は同一タイプの触覚出力装置若しくは異なるタイプの触覚出力装置の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、一以上の触覚出力装置は、電子装置と直接に、又は有線又は無線通信を介してのように間接に通信する。一つの実施形態では、電子装置は車両内に配置することができる。または、車両に統合されて当該車両に一以上の触覚出力装置が埋め込まれる。例えば、一以上の触覚出力装置は、車両のシート、ステアリングホイール、ペダル等に埋め込むことができる。いくつかの実施形態では、電子装置200は、触覚出力装置240及び/若しくは触覚出力装置260を有する代わりに又は触覚出力装置240及び/若しくは触覚出力装置260を有することに加え、一以上の他の出力装置を有する。例えば、電子装置200は、スピーカ及び/又はディスプレイを有する。一つの実施形態では、電子装置200は、一以上の触覚出力装置、一以上のスピーカ及び一以上のディスプレイを有する。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
様々な実施形態では、一以上の触覚効果が、任意数の方法又は複数の方法の組み合わせでもたらされる。例えば、一つの実施形態では、触覚効果をもたらすべく一以上の振動が使用される。これは、偏心質量を回転させること又は質量を直線状に振動させることによる。かかる実施形態のいくつかでは、触覚効果は、電子装置全体に又は電子装置の一つの表面のみに若しくは限られた一部に振動を与えるべく構成される。他の実施形態では、触覚効果をもたらすべく2以上のコンポーネント間の摩擦又は少なくとも一つのコンポーネントと少なくとも一つの接触箇所との間の摩擦が使用される。これは、動いているコンポーネントにブレーキをかけること、又はコンポーネントの動きに抵抗を与えること若しくはトルクを与えることによる。振動効果を生成すべく、多くの装置が、いくつかのタイプのアクチュエータ及び/又は他の触覚出力装置を利用する。この目的に使用される周知の触覚出力装置は、例えば偏心質量がモータにより動かされる偏心回転質量(「ERM」)、ばねに取り付けられた質量が前後に駆動される線形共振アクチュエータ(「LRA」)、又は例えば圧電、電気活性高分子若しくは形状記憶合金のような「スマート材料」のような電磁アクチュエータを含む。
他の実施形態では、触覚効果をもたらすべく一以上のコンポーネントの変形も使用することができる。例えば、一以上の触覚効果は、一表面の形状又は一表面の摩擦係数を変えるべく出力される。一実施形態では、一以上の触覚効果が、一表面上の摩擦を変えるべく使用される静電力及び/又は超音波力を作り出すことによってもたらされる。他の実施形態では、触覚効果をもたらすべく、スマートゲルを含む一以上の領域のような透明変形要素のアレイを使用することができる。触覚出力装置はまた、静電摩擦(ESF)、超音波表面摩擦(USF)のような非機械的な若しくは非振動的な装置、若しくは超音波触覚トランスデューサにより音響放射圧力を誘発する装置、若しくは触覚基板及び可撓性若しくは変形可能表面を使用する装置、又は、例えば空気ジェットを使用した一吹きの空気のような触覚出力を発射する装置等を広く含む。いくつかの実施形態では、触覚効果は運動感覚効果である。米国特許出願第13/092,484号明細書が、一以上の触覚効果が生成されて様々な触覚出力装置を記述することができる方法を記載する。2011年4月22日出願の米国特許出願第13/092,484号明細書の全体は、ここに参照として組み入れられる。
図2では、通信インタフェイス250は、プロセッサ210と通信して電子装置200から他のコンポーネント又は他の装置への有線又は無線通信を与える。例えば、通信インタフェイス250は、電子装置200と無線センサ又は無線作動装置との間の無線通信を与える。いくつかの実施形態では、通信インタフェイス250は、複数のユーザが自分の各装置で互いに相互作用をすることができるように、例えば他の電子装置200のような一以上の他の装置への通信を与える。通信インタフェイス250は、多圧力式タッチセンサ入力電子装置200が他のコンポーネント又は装置と通信できるようにする任意のコンポーネント又はコンポーネント集合体であり得る。例えば、通信インタフェイス250は、PCIネットワークアダプタ、USBネットワークアダプタ又はイーサネット(登録商標)アダプタを含む。通信インタフェイス250は、802.11a、g、b又はn標準を含む無線イーサネットを使用して通信する。一つの実施形態では、通信インタフェイス250は、無線周波数(RF)、Bluetooth(登録商標)、CDMA、TDMA、FDMA、GSM(登録商標)、無線LAN、衛星又は他のセルラー若しくは無線技術を使用して通信することができる。他の実施形態では、通信インタフェイス250は、有線接続を介して通信し、及び、例えばイーサネット、トークンリング(登録商標)、USB、FireWire(登録商標)1394、光ファイバ等のような一以上のネットワークによって通信する。いくつかの実施形態では、電子装置200は単数の通信インタフェイス250を含む。他の実施形態では、電子装置200は、2つ、3つ、4つ又はそれを超える通信インタフェイスを含む。すなわち、複数の実施形態では、電子装置200は、一以上の通信インタフェイスを介して一以上のコンポーネント及び/又は装置と通信することができる。他の実施形態では、電子装置200は通信インタフェイス250を含まない。
図2では、センサ270は、プロセッサ210と通信してセンサ情報をプロセッサ210に与える。例えば、センサ270は、一以上の相互作用をプロセッサ210に与えることができる。センサ270は、一以上の相互作用を示す入力信号を与えることができる。他例として、センサ270は、電子装置200との一以上の相互作用に対応する情報をプロセッサ210に与えることができる。複数の実施形態では、センサ270がプロセッサ210に与える情報は、ユーザが電子装置200を揺動させることのような電子装置200全体との相互作用に対応する。他の実施形態では、情報センサ270がプロセッサ210に与える情報は、タッチセンサディスプレイ230又は他の適切な入力装置のような電子装置200の一部との相互作用に対応する。
図2に示される実施形態は単数のセンサ270を描く。いくつかの実施形態では、複数のセンサを使用することができる。付加的に、電子装置200の他のコンポーネントと同一のコンポーネントに又は別個のコンポーネントにセンサが収容される。例えば、いくつかの実施形態では、プロセッサ210、メモリ220及びセンサ 270はすべて、ポータブル音楽プレーヤ、ポータブル電話及び/又は装着可能装置のような電子装置200の中に包含される。いくつかの実施形態では、メモリ及び/又はプロセッサを収容する他のコンポーネントから分離されたコンポーネントの中にセンサが配置される。例えば、装着可能センサが、プロセッサ及びメモリ又は電子装置と有線又は無線接続を介して通信する。
センサ270は、任意の数及び/又はタイプのセンサコンポーネントを含む。例えば、センサ270は、加速度計及び/又はジャイロスコープを含み得る。センサ及び相互作用の例の非制限的なリストは以下のとおりである。
例示的なシステム
図3は、一実施形態に係る例示的なコンピュータ環境にある触れていじるためのコンピュータ装置を描くシステム図を例示する。図3に示されるシステム300は、3つの電子装置320〜340及びウェブサーバ350を含む。電子装置320〜340のそれぞれとウェブサーバ350とはネットワーク310に接続される。この実施形態では、電子装置320〜340のそれぞれは、ネットワーク310を介してウェブサーバ350と通信する。すなわち、電子装置320〜340のそれぞれは、ネットワーク310を介してウェブサーバ350へ要求を送信してウェブサーバ350からの応答を受信することができる。
一実施形態では、図3に示されるネットワーク310は、電子装置320〜340とウェブサーバ350との間の通信を促す。ネットワーク310は、任意の適切な数又はタイプのネットワーク又はリンクであってよい。これらは、ダイヤルインネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆交換電話網(PSTN)、セルラーネットワーク、WiFi(登録商標)ネットワーク、インターネット、イントラネット、又は有線及び/若しくは無線通信リンクの任意の組み合わせを含むがこれらに限られない。一つの実施形態では、ネットワーク310は単数のネットワークである。他の実施形態では、ネットワーク310は、2以上のネットワークを含む。例えば、電子装置320〜340は第1ネットワークに接続され、及びウェブサーバ350は第2ネットワークに接続され、並びに第1及び第2ネットワークは第3ネットワークに接続される。多数の他のネットワーク構成は、当業者にとって明らかである。
電子装置は、ネットワーク310のようなネットワークと通信可能であり、かつ、ウェブサーバ350のような他の装置との間で情報の送受信が可能である。例えば、図3では、一つの電子装置320はタブレットコンピュータである。タブレットコンピュータ320は、タッチセンサディスプレイを含み、かつ、無線通信インタフェイスカードを使用してネットワーク310と通信することができる。図3に示される電子装置330である他の装置は、デスクトップコンピュータである。デスクトップコンピュータ330は、ディスプレイと通信し、かつ、有線ネットワーク接続を介してネットワーク330に接続され得る。デスクトップコンピュータ330は、キーボード又はマウスのような任意数の入力装置と通信する。図3では、携帯電話が電子装置340である。携帯電話340は、Bluetooth、CDMA、TDMA、FDMA、GSM、WiFi又は他のセルラー又は無線技術を使用する無線通信手段を介してネットワーク310と通信することができる。
他の装置から要求を受信する装置は、ネットワーク310のようなネットワークと通信可能、かつ、他の装置と情報の送受信可能な任意の装置である。例えば、図3に示される実施形態では、ウェブサーバ350は、他の装置(例えば電子装置320〜340の一以上)から要求を受信し、かつ、ネットワーク310と通信することができる。受信装置が、追加サーバのような一以上の付加的な装置と通信することができる。例えば、図3のウェブサーバ350は、他のサーバと通信することができる。一実施形態では、ウェブサーバは、電子装置から受信した要求を処理すべく一以上の付加的な装置と通信することができる。例えば、図3のウェブサーバ350は、複数の付加的なサーバと通信することができる。これらの少なくとも一つは、電子装置320〜340のいずれかからの要求の少なくとも一部を処理すべく使用される。一つの実施形態では、ウェブサーバ350は、コンテンツ配信ネットワーク(CDN)の一部であり又はこれと通信する。
一以上の装置がデータストアと通信し得る。図3では、ウェブサーバ350がデータストア360と通信する。複数の実施形態では、データストア360は、データストア360と通信するウェブサーバ350及び/又は他の装置から命令を受信し、かつ、当該命令の受信に応答してデータを取得、更新さもなくば処理すべく動作可能である。一つの実施形態では、タブレットコンピュータ320のような電子装置は、データストアを含み及び/又はこれと通信する。データストア360のようなデータストアは、電子書籍若しくは雑誌のような電子コンテンツ、データ項目、ユーザアカウント、メタデータ、所定触覚効果に関連づけられた情報、所定事象に関連づけられた情報、所定触覚効果と所定事象との関連性、ユーザ相互作用、ユーザ履歴、事象発生関連情報、一以上の触覚効果のデフォルトパラメータ、一以上の操作環境の触覚プロファイル、一以上の触覚モデル、触覚効果の最小及び/若しくは最大パラメータ、生成された所定触覚効果に関連する情報、相互作用、パラメータ、パラメータ調整、相互作用とパラメータ調整との相関、パラメータ調整とプロファイル及び/若しくは操作モードとの相関、触覚モデルと相互作用との相関、触覚モデルと触覚効果との相関、触覚モデルとパラメータとの相関、プロファイル及び/若しくは操作モデルと相互作用との相関、触覚効果のパラメータを修正すべく有用な他の情報、相互作用を決定すべく有用な情報、他の情報、又はこれらの組み合わせを含む。
図3に示されるデータストア360は、ウェブサーバ350から要求を受信してウェブサーバ350へ応答を送信することができる。例えば、ウェブサーバ350は、タブレットコンピュータ320から所定触覚効果及びデフォルト強度パラメータを求める要求を受信することができる。ウェブサーバ350は、タブレットコンピュータ320からの要求の受信に応答してデータストア360に対し、所定触覚効果及びその所定触覚効果のデフォルト強度パラメータを照会することができる。データストア360は、ウェブサーバ350からの要求の受信に応答してウェブサーバ350に対し、所定触覚効果及びデフォルト強度パラメータを送信する。ウェブサーバ350は、所定触覚効果及びデフォルト強度パラメータをタブレットコンピュータ320へ送信することができる。タブレットコンピュータ320は、所定触覚効果のデフォルト強度パラメータを、一以上の相互作用に少なくとも部分的に基づいて修正することができる。例えば、一以上の相互作用が、大きなさもなくば高強度の触覚効果を出力すべきことを示す場合、タブレットコンピュータ320は強度パラメータをデフォルト強度パラメータよりも上に増加させる。同様に、一以上の相互作用が、小さなさもなくば低強度の触覚効果を生成すべきことを示す場合、タブレットコンピュータ320は、強度パラメータをデフォルト強度パラメータよりも下に減少させる。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
触覚効果のパラメータ修正の例示的な方法
図4は、一実施形態に係る触れていじることの方法400に関するフローチャートを例示する。図4に示される方法400は、図2に示される電子装置200に関連して記載される。複数の実施形態では、方法400は、図3のシステム300に示される装置の一以上によって行われる。
方法400は、第1センサ信号を受信するブロック410から開始する。例えば、図2を参照すると、一以上の第1センサ信号がセンサ270から受信される。他例として図3を参照すると、複数の実施形態において、タブレットコンピュータ320は、一以上の第1センサ信号を、直接又はネットワーク310のようなネットワークを介して当該タブレットコンピュータと通信する一以上のセンサから受信する。
一以上の第1センサ信号が、任意数のコンポーネント又は装置から受信される。一つの実施形態では、第1センサ信号が、電子装置のハウジングの中に完全に配置されたセンサから受信される。例えば、図2を参照すると、第1センサ信号はセンサ270から受信される。ここで、センサ270は電子装置200のハウジング205の中に配置される。他の実施形態では、第1センサ信号は、電子装置のハウジングの中に少なくとも部分的に配置されたセンサから受信される。例えば、第1センサ信号はタッチセンサディスプレイ230から受信される。ここで、タッチセンサディスプレイ230は、ユーザがタッチセンサディスプレイ230上の一以上の位置と接触することにより電子装置200と相互作用をすることができるように、ハウジング205の中に部分的に配置される。他の実施形態では、第1センサ信号はセンサ270から受信される。ここで、センサ270は電子装置200と通信する。例えば、センサ270は、ユーザの腕又は脚のようなユーザの四肢に装着され得る。センサ270は一以上の第1センサ信号を、有線及び/又は無線通信を介してプロセッサ210へ送信することができる。他例として、センサ270は他の装置の一部であって、一以上の第1センサ信号が、通信インタフェイス250を介してセンサ270から電子装置200へ送信され得る。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
一以上の第1センサ信号は、任意回数だけ電子装置及び/又はプロセッサによって受信される。例えば、センサからの一以上の第1センサ信号は、当該センサとの相互作用が生じると、電子装置200によって受信される。すなわち、一つの実施形態では、タッチセンサディスプレイ230は、ユーザがタッチセンサディスプレイ230上の一位置に接触すると第1センサ信号をプロセッサ210へ送信する。他例として、一以上の第1センサ信号は、一以上のセンサによって連続的に又は周期的に送信される。すなわち、一つの実施形態では、センサ270は、周期的な間隔で一以上の第1センサ信号を介してプロセッサ210に一測定を与える。周期的な間隔は、任意の適切な間隔でよい。例えば、100ミリ秒ごと、1秒ごと、5秒ごと、1分ごと、5分ごと、1時間ごと又は任意の他の間隔である。他の実施形態では、一以上の第1センサ信号は、要求に応答して送信及び/又は受信される。例えば、プロセッサ210は、現在の状態及び/又はセンサ270に対応する一測定を示すセンサ信号を求める要求を、センサ270へ送信することができる。この実施形態では、センサ270は、プロセッサ210からの要求の受信に応答して、現在の状態及び/又は一測定をプロセッサ210へ送信することができる。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
複数の実施形態では、ユーザが電子装置全体及び/又は電子装置の一部と相互作用をすると、一以上のセンサ信号が受信される。例えば、一以上の第1センサ信号は、ユーザが電子装置200全体を、例えば当該電子装置全体を空間を通るように動かすこと(例えば自由空間ジェスチャ)により、転動し、ばたばたさせ、放り投げ、さもなくば操作すると、プロセッサ210によって受信される。すなわち、一つの実施形態では、空を切って例えば左へ、右へ、円を描いて等の特定の動きに電子装置全体を動かすと、一以上の自由空間ジェスチャを示す一以上のセンサ信号が、電子装置によって受信される。他例として、一以上の第1センサ信号は、ユーザがセンサ270と相互作用をすると、プロセッサ210によって受信される。ここで、センサ270は、ハウジング205の外部にあってプロセッサ210と通信する。一つの実施形態では、プロセッサ210は、ユーザがディスプレイと相互作用をすると、一以上の第1センサ信号をタッチセンサディスプレイ230から受信する。いくつかの実施形態では、電子装置200はキーパッドを含み、ユーザが当該キーパッドと相互作用をすると、一以上の第1センサ信号がプロセッサ210によって当該キーパッドから受信される。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
一以上の相互作用は、一以上のセンサから受信され得る。一実施形態では、電子装置が相互作用を、当該電子装置にあるセンサから受信する。他の実施形態では、電子装置が相互作用を、当該電子装置と通信するセンサから受信する。例えば、遠隔センサは、一以上の相互作用を無線で電子装置へ送信する。一つの実施形態では、電子装置が相互作用を、他の電子装置のセンサ及び/又は他の電子装置と通信するセンサから受信する。例えば、図3を参照すると、携帯電話340が、タブレットコンピュータ320と統合されさもなくばこれと通信するセンサから相互作用を受信する。さらに他の実施形態では、電子装置は、一以上の相互作用を決定すべく使用することができる一以上のセンサから情報を受信する。いくつかの実施形態では、一以上の相互作用は、ユーザ入力に少なくとも部分的に基づく。例えば、一つの実施形態では、ユーザが操作モードを選択する。他例として、ユーザは、身長、重量、民族性、性別等のような一以上のユーザの特徴を入力することができる。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
相互作用及び/又は相互作用を決定すべく有用な情報は、周囲条件、一以上の方向に及ぶ力、高度、周囲温度、ユーザの体温、心拍数、皮膚抵抗、酸素の使用、周囲音声、周囲光、ユーザの動き、ユーザの位置、湿度、速度、距離、日付、時刻、重量、身長、年齢、ここに開示される他の相互作用、他の相互作用、又はこれらの組み合わせを含み得る。複数の実施形態では、一以上の相互作用は、加速度計、高度計、温度計、心拍数モニタ、抵抗モニタ、酸素センサ、音声センサ、マイクロホン、カメラ、光センサ、赤外線センサ、湿度計、速度計、歩数計、走行距離計、クロノメータ、タイマ、重量センサ等を含むがこれらに限られない一以上のセンサから決定される。一つの実施形態では、一以上のセンサから受信された情報は、一以上の他のセンサ及び/又は相互作用の代理として使用することができる。例えば、一実施形態では、電子装置は、車両、飛行機等の速度を特定するセンサ情報を受信することができる。この実施形態では、電子装置は、車両の騒音レベル及び/又は振動レベルの代理として車両の速度を使用することができる。以下に述べるように、一以上の決定された触覚効果は、受信さもなくば決定された単数若しくは複数の相互作用及び/又は一以上の相互作用の代理に少なくとも部分的に基づいて修正される。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
複数の実施形態では、一以上の第1センサ信号は、任意数の操作環境に対応し得る。例えば、一つの実施形態では、電子装置は、例えばゲームのようなスタンドアロンアプリケーションを実行する。この実施形態では、ユーザがゲームをプレイすべく電子装置と相互作用をすると、一以上のセンサが一以上の第1センサ信号をプロセッサ210へ送信する。例えば、電子装置200のユーザが電子装置200と相互作用をすることでディスプレイ230上に表示される物体が他の物体と衝突する場合、一以上のセンサは、一以上の第1センサ信号をプロセッサ210へ送信する。この実施形態では、一以上の第1センサ信号は、2つの物体間の衝突が生じたことを示すことができる。他の実施形態では、いじりアプリケーションが、スタンドアロンアプリケーション又はプラグインに対応する。一つの実施形態では、いじりアプリケーションはオペレーティングシステムに統合される。いくつかの実施形態では、いじりアプリケーションは、電子装置がビジーの場合、電子装置が他の装置及び/又はユーザから情報を受信すべく待機している場合、進行状況バー及び/又は他の進行状況表示がアクティブの場合、及び/又は電子装置が「ロック」モードにある場合を含むがこれらに限られない任意数の場合に表示及び/又は実行される。これらの実施形態の少なくともいくつかでは、プロセッサ210は、いじりアプリケーションが実行及び/又は表示されている場合に一以上の第1センサ信号を、センサ270のような一以上のセンサから受信する。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
一以上の第1センサ信号は、任意数の表示を与えることができる。例えば、第1センサ信号は、電子装置全体との相互作用を示すことができる。すなわち、複数の実施形態では、一以上の第1センサ信号は、電子装置の揺動、放り投げ、及び/又は締めつけに対応する。他例として、一以上の第1センサ信号は、電子装置200の、地面のような他の物体との衝突に対応する。いくつかの実施形態では、一以上の第1センサ信号は、電子装置の一以上の入力装置又は電子装置と通信する一以上の入力装置のキーの押圧、接触、タッチ又は他の入力に対応する。ここでさらに述べるように、一以上の第1センサ信号は、例えば視覚効果、音声効果及び/又は触覚効果のような一以上の効果を決定すべく有用な情報を示し及び/又は与える。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
方法400に戻るが、一以上の第1センサ信号がひとたび受信されると410、方法400はブロック420へ進む。ブロック420では、一以上の第1出力信号が出力される。例えば、図2を参照すると、一以上の第1出力信号が、触覚装置240及び/又は触覚装置260に出力される。他例として、図3を参照すると、一以上の第1出力信号がウェブサーバ350からタブレットコンピュータ320へ送信されてタブレットコンピュータ320は、当該一以上の第1出力信号を、タブレットコンピュータ320に関連づけられた一以上の出力装置に出力する。
様々な実施形態では、プロセッサ210は、一以上の第1出力信号を任意数の装置に出力する。例えば、プロセッサ210は、一以上の第1出力信号を、通信インタフェイス250を使用してネットワーク310を介して一以上の他の装置に出力する。一つの実施形態では、プロセッサ210は、一以上の第1出力信号を、タッチセンサディスプレイ130、通信インタフェイス250及び触覚出力装置260に出力する。他例として、プロセッサ210は、一以上の第1出力信号を、電子装置200のタッチセンサディスプレイ230、触覚出力装置240及びスピーカに出力する。複数の実施形態では、プロセッサ210は、単数の第1出力信号を一以上のコンポーネント及び/又は装置に出力する。例えば、一つの実施形態では、プロセッサ210は、第1出力信号をタッチセンサディスプレイ230及び触覚出力装置240の双方に出力する。他の実施形態では、プロセッサ210は、一つの第1出力信号を、ディスプレイ230、触覚出力装置240及び触覚出力装置260に出力する。さらに他の実施形態では、プロセッサ210は、一つの第1出力信号を触覚出力装置240及び触覚出力装置260の双方に出力し、かつ、他の第1出力信号をタッチセンサディスプレイ230に出力する。複数の実施形態では、この一つの第1出力信号は、電子装置200の一以上のコンポーネント並びに/又は電子装置200に関連づけられた一以上のコンポーネント及び/若しくは装置に出力される。いくつかの実施形態では、2以上の第1出力信号は、電子装置200の一以上のコンポーネント及び/又は電子装置200に関連づけられた一以上のコンポーネント及び/若しくは装置に出力される。例えば、一つの第1出力信号がタッチセンサディスプレイ230に出力され、かつ、他の第1出力信号もタッチセンサディスプレイ230に出力される。他例として、一つの第1出力信号がタッチセンサディスプレイ230に出力され、他の第1出力信号が触覚出力装置240に出力され、かつ、他の第1出力信号が電子装置200のスピーカに出力される。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
上述のように、プロセッサ210は、一以上の第1出力信号を通信インタフェイス250に出力する。例えば、プロセッサ210は、装置200と通信する他のコンポーネント又は装置へデータを送信することを通信インタフェイス250に命令することにより、第1出力信号を通信インタフェイス250に出力する。かかる実施形態では、通信インタフェイス250が第1出力信号を他の装置へ送信し、かつ、当該他の装置は当該他の装置に関連づけられたディスプレイを更新するような機能を果たし、及び/又は当該他の装置は触覚効果を出力する。すなわち、本発明の複数の実施形態では、第2装置が、当該第2装置と通信する第1装置との相互作用に少なくとも部分的に基づく一以上の触覚効果を出力する。他の実施形態では、第2装置は、例えば、第2装置に関連づけられたディスプレイの更新、電子装置200との相互作用に少なくとも部分的に基づく第2装置に関連づけられたスピーカへの音の出力のような、任意数の機能を果たすことができる。
一以上の第1出力信号は任意回数で出力される。一つの実施形態では、一以上の第1出力信号は、電子装置との相互作用を示す一以上のセンサ信号の受信に応答する出力である。例えば、図2を参照すると、センサ270はハウジング205の中に配置され、かつ、センサ270は、電子装置200が転動されていることを示す一以上のセンサ信号を与える。この実施形態では、プロセッサ210は、センサ270からの一以上のセンサ信号に少なくとも部分的に基づいて電子装置200が転動されていることをプロセッサ210が決定する場合に一以上の第1出力信号を出力する。他例として、センサ270は、電子装置が配列され(sequenced)ていることを示す一以上のセンサ信号をプロセッサ210へ送信することができる。この実施形態では、プロセッサ210は、電子装置が締めつけられていることの表示をプロセッサ210が受信する場合に一以上の第1出力信号を出力する。他の実施形態では、一以上の第1出力信号は、電子装置が前後に揺らされている場合、一以上の接触がしきい圧力を超える場合、一以上の接触がタッチセンサ表面上の一以上の位置に対応する場合、一以上のジェスチャが生じる場合、2以上の仮想物体間の一以上の衝突が生じる場合、拡張現実上の2以上の物体間の一以上の衝突が生じる場合、及び/又は現実物体間の一以上の衝突が生じる場合に出力される。いくつかの実施形態では、一以上の第1出力信号は、相互作用の発生が完了した後に出力される。例えば、図2を参照すると、第1出力信号は、タッチセンサディスプレイ230上の接触が所定時間にわたり所定しきい値よりも上を維持する場合に出力される。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
一以上の第1出力信号は任意数の様相に対応し得る。例えば、第1出力信号は、視覚様相に対応する視覚効果、聴覚様相に対応する音声効果、及び/又は触覚様相に対応する触覚効果に対応し得る。様々な実施形態では、単数の第1出力信号が、視覚様相、聴覚様相、触覚様相、固有受容感覚様相、味覚様相、嗅覚様相、温度感覚様相、痛覚様相及び/又は平衡感覚様相に対応する。他の実施形態では、一つの第1出力信号が一以上の様相に対応し、かつ、他の第1出力信号が一以上の様相に対応する。一つの実施形態では、双方の第1出力信号が同一の単数又は複数の様相に対応する。例えば、双方の第1出力信号が触覚様相に対応する。他例として、双方の第1出力信号が視覚様相及び聴覚様相に対応する。複数の実施形態では、一つの第1出力信号が、他の第1出力信号とは異なる一以上の様相に対応する。例えば、一つの第1出力信号が視覚様相に対応し、かつ、他の第1出力信号が触覚様相に対応する。他例として、一つの第1出力信号が視覚様相、聴覚様相及び触覚様相に対応し、かつ、他の第1出力信号が視覚様相及び温度感覚様相に対応する。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
複数の実施形態では、一以上の特定の様相に対応する第1出力信号が、一以上のコンポーネント及び/又は装置に対して当該一以上の特定の様相に対応する効果を出力させるように構成される。例えば、第1出力信号が視覚様相に対応する場合、第1出力信号は、ディスプレイが当該ディスプレイ上のグラフィクスをリフレッシュさもなくば更新するように構成される。他例として、第1出力信号が聴覚様相に対応する場合、第1出力信号は、スピーカが一以上の音を出力するように構成することができる。第1出力信号が触覚様相に対応する場合、第1出力信号は、一以上の触覚出力装置が触覚効果を出力するように構成される。
出力信号の一以上を任意数のコンポーネント及び/又は出力装置へ送信することができる。例えば、第1出力信号を、一以上のディスプレイ、スピーカ、触覚出力装置、通信装置及び/又は一以上の他の適切な出力装置へ送信することができる。他例として、図2を参照すると、プロセッサ210は、ディスプレイ230が更新されかつ触覚出力装置240が触覚効果を出力するように構成された第1出力信号を出力することができる。この実施形態では、第1出力信号は、プロセッサ210によってディスプレイ230及び触覚出力装置240へ送信される。一つの実施形態では、プロセッサ210は、ディスプレイ230を更新するように構成された第1出力信号と、触覚出力装置260が触覚効果を出力するように構成された他の第1出力信号とを出力する。この実施形態では、プロセッサ210は、一つの第1出力信号をディスプレイ230へ出力し、かつ、他の第1出力信号を触覚出力装置260へ出力する。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
複数の実施形態では、一以上のプロセッサは一以上のセンサから受信された情報に少なくとも部分的に基づき、出力すべき一以上の効果を決定することができる。例えば、図2を参照すると、一以上の第1センサ信号が電子装置200との相互作用を示し、かつ、プロセッサ210が、出力する必要がある一以上の効果を決定すべくセンサ信号における情報を使用する。すなわち、一実施形態では、プロセッサ210は、一以上のセンサ信号から受信した情報に少なくとも部分的に基づき、一以上の音声効果、一以上の視覚効果及び/又は一以上の触覚効果を出力すべきことを決定する。他例として、センサ信号がタッチセンサディスプレイ230上の接触の一以上の位置を含み、プロセッサ210が、当該接触の単数又は複数の位置及び/又は単数又は複数の圧力を使用して、出力すべき少なくとも一つの様相に対応する一以上の効果を決定する。いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、ディスプレイ230上に表示された一以上の物体がいつ、ディスプレイ230上に表示された他の物体に衝突するのかを、一以上のセンサから受信したセンサ情報に少なくとも部分的に基づいて決定する。この実施形態では、プロセッサ210は、ディスプレイ230上に表示された物体が、ディスプレイ230上に表示された他の物体に衝突するときに出力すべき一以上の様相に対応する一以上の効果を決定することができる。
複数の実施形態では、プロセッサ210は、ユーザがタッチセンサディスプレイ230に接触する場合にタッチセンサディスプレイ230から信号を受信する。当該信号は、例えばタッチセンサディスプレイ230上の接触のx、y位置若しくは圧力又はその双方のような、タッチセンサディスプレイ230上の入力又はその状態に関連づけられた情報を含む。この実施形態では、ユーザが、電子装置200のタッチセンサディスプレイ230上の電子メールのリストに関連づけられた電子コンテンツを見ている場合に、かつ、プロセッサ210が、ユーザが当該ディスプレイの底に向かうジェスチャをしていることを決定する場合に、プロセッサ210は、タッチセンサディスプレイ230を更新して当該電子メールのリストをスクロールダウンすべきことを決定する。この実施形態では、重要度が高い電子メールメッセージに対する触覚効果がすでに決定されている。一つの実施形態では、重要度が高い電子メールメッセージに関連づけられた情報がディスプレイ230上に表示される場合に信号が生成される。
複数の実施形態では、プロセッサ210は、任意回数だけ一以上の第1出力信号を生成する。一つの実施形態では、一以上のプロセッサは、一以上のセンサからの情報が、電子装置全体及び/又は電子装置の一部との相互作用の発生が完了したことを示す場合に一以上の第1出力信号を生成する。例えば、プロセッサ210は、センサ270からの情報が、電子装置200が転動されていることを示す場合に一以上の第1出力信号を生成する。他例として、プロセッサ210は、センサ270からの情報が、特定のジェスチャがタッチスクリーンディスプレイ230上で生じたことを示す場合に一以上の第1出力信号を生成する。複数の実施形態では、一以上の第1出力信号は、初めて相互作用が生じたときに生成される。他の実施形態では、一以上の第1出力信号は、相互作用が生じるたびに生成される。いくつかの実施形態では、一以上の第1出力信号は、相互作用が生じる前及び/又は相互作用の発生が完了する前に生成される。例えば、プロセッサ210は、タッチセンサディスプレイ230上の特定位置での接触が所定しきい圧力よりも上の場合に相互作用が生じることを決定することができる。この実施形態では、プロセッサ210は、接触が特定位置ではあるが当該接触圧力が所定しきい圧力よりも上になる前である場合に一以上の第1出力信号を生成することができる。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
複数の実施形態では、一以上のプロセッサは任意数の第1出力信号を生成することができる。例えば、一つの実施形態では、プロセッサ210が、第1触覚効果を引き起こすように構成された一つの第1出力信号と、第2触覚効果を引き起こすように構成された他の第1出力信号とを生成する。いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、生じる相互作用それぞれに対して異なる第1出力信号を生成する。様々な実施形態では、プロセッサ210は、タッチセンサディスプレイ230、通信インタフェイス250、触覚出力装置240、触覚出力装置260、スピーカ270、装置200の他のコンポーネント、装置200と通信する装置の他のコンポーネント、又はこれらの組み合わせが、一以上の様相に対応する一以上の効果を出力するように構成された一以上の第1出力信号を生成する。例えば、一つの実施形態では、プロセッサ210は、相互作用が生じる場合に第1出力信号を生成する。ここで、第1出力信号は、他の装置にある触覚出力装置に触覚効果を出力させるように構成される。一つの実施形態では、プロセッサ210は、通信インタフェイス250を介して第1出力信号を他の装置へ送信する。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
方法400に戻るが、一以上の出力信号がひとたび出力されると、方法400はブロック430へ進む。ブロック430では、一以上の第2センサ信号が受信される。例えば、図2を参照すると、一以上の第2センサ信号がセンサ270から受信される。他例として図3を参照すると、複数の実施形態において、タブレットコンピュータ320は、一以上の第2センサ信号を、直接又はネットワーク310のようなネットワークを介して当該タブレットコンピュータと通信する一以上のセンサから受信する。
一以上の第2センサ信号は、任意数のコンポーネント又は装置から受信され得る。一つの実施形態では、第2センサ信号が、電子装置のハウジングの中に完全に配置されたセンサから受信される。例えば、図2を参照すると、第2センサ信号はセンサ270から受信される。ここで、センサ270は、電子装置200のハウジング205の中に配置される。他の実施形態では、第2センサ信号は、電子装置のハウジングの中に少なくとも部分的に配置されたセンサから受信される。例えば、第2センサ信号はタッチセンサディスプレイ230から受信される。ここで、タッチセンサディスプレイ230は、ユーザがタッチセンサディスプレイ230上の一以上の位置と接触することにより電子装置200と相互作用をすることができるように、ハウジング205の中に部分的に配置される。他の実施形態では、第2センサ信号はセンサ270から受信される。ここで、センサ270は電子装置200と通信する。例えば、センサ270は、ユーザの腕又は脚のようなユーザの四肢に装着され得る。センサ270は一以上の第2センサ信号を、有線及び/又は無線通信を介してプロセッサ210へ送信することができる。他例として、センサ270は他の装置の一部であって、一以上の第2センサ信号が、通信インタフェイス250を介してセンサ270から電子装置200へ送信され得る。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
一以上の第2センサ信号は、任意回数だけ電子装置及び/又はプロセッサによって受信される。例えば、センサからの一以上の第2センサ信号は、当該センサとの相互作用が生じると、電子装置200によって受信される。すなわち、一つの実施形態では、タッチセンサディスプレイ230は、ユーザがタッチセンサディスプレイ230上の一位置に接触すると第2センサ信号をプロセッサ210へ送信する。他例として、一以上の第2センサ信号は、一以上のセンサによって連続的に又は周期的に送信される。すなわち、一つの実施形態では、センサ270は、周期的な間隔で一以上の第2センサ信号を介してプロセッサ210に一測定を与える。周期的な間隔は、任意の適切な間隔でよい。例えば、100ミリ秒ごと、1秒ごと、5秒ごと、1分ごと、5分ごと、1時間ごと又は任意の他の間隔である。他の実施形態では、一以上の第2センサ信号は、要求に応答して送信及び/又は受信される。例えば、プロセッサ210は、現在の状態及び/又はセンサ270に対応する一測定を示すセンサ信号を求める要求を、センサ270へ送信することができる。この実施形態では、センサ270は、プロセッサ210からの要求の受信に応答して、現在の状態及び/又は一測定をプロセッサ210へ送信することができる。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
複数の実施形態では、ユーザが電子装置全体及び/又は電子装置の一部と相互作用をすると、一以上のセンサ信号が受信される。例えば、一以上の第2センサ信号は、ユーザが電子装置200全体を転動し、ばたばたさせ、放り投げ、さもなくば操作すると、プロセッサ210によって受信される。他例として、一以上の第2センサ信号は、ユーザがセンサ270と相互作用をすると、プロセッサ210によって受信される。ここで、センサ270は、ハウジング205の外部にあってプロセッサ210と通信する。一つの実施形態では、プロセッサ210は、ユーザがディスプレイと相互作用をすると、一以上の第2センサ信号をタッチセンサディスプレイ230から受信する。いくつかの実施形態では、電子装置200はキーパッドを含み、ユーザが当該キーパッドと相互作用をすると、一以上の第2センサ信号がプロセッサ210によって当該キーパッドから受信される。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
一以上の相互作用は、一以上のセンサから受信され得る。一実施形態では、電子装置が相互作用を、当該電子装置にあるセンサから受信する。他の実施形態では、電子装置が相互作用を、当該電子装置と通信するセンサから受信する。例えば、遠隔センサは、一以上の相互作用を無線で電子装置へ送信する。一つの実施形態では、電子装置が相互作用を、他の電子装置のセンサ及び/又は他の電子装置と通信するセンサから受信する。例えば、図3を参照すると、携帯電話340は、タブレットコンピュータ320に統合されるかさもなくばこれと通信するセンサから一の相互作用を受信する。さらに他の実施形態では、電子装置は、一以上の相互作用を決定すべく使用することができる一以上のセンサから情報を受信する。いくつかの実施形態では、一以上の相互作用は、ユーザ入力に少なくとも部分的に基づく。例えば、一つの実施形態では、ユーザが操作モードを選択する。他例として、ユーザは、身長、重量、民族性、性別等のような一以上のユーザの特徴を入力することができる。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
相互作用及び/又は相互作用を決定すべく有用な情報は、周囲条件、一以上の方向に及ぶ力、高度、周囲温度、ユーザの体温、心拍数、皮膚抵抗、酸素の使用、周囲音声、周囲光、ユーザの動き、ユーザの位置、湿度、速度、距離、日付、時刻、重量、身長、年齢、ここに開示される他の相互作用、他の相互作用、又はこれらの組み合わせを含み得る。複数の実施形態では、一以上の相互作用は、加速度計、高度計、温度計、心拍数モニタ、抵抗モニタ、酸素センサ、音声センサ、マイクロホン、カメラ、光センサ、赤外線センサ、湿度計、速度計、歩数計、走行距離計、クロノメータ、タイマ、重量センサ等を含むがこれらに限られない一以上のセンサから決定される。一つの実施形態では、一以上のセンサから受信された情報は、一以上の他のセンサ及び/又は相互作用の代理として使用することができる。例えば、一実施形態では、電子装置は、車両、飛行機等の速度を特定するセンサ情報を受信することができる。この実施形態では、電子装置は、車両の騒音レベル及び/又は振動レベルの代理として車両の速度を使用することができる。以下に述べるように、一以上の決定された触覚効果は、受信さもなくば決定された単数若しくは複数の相互作用及び/又は一以上の相互作用の代理に少なくとも部分的に基づいて修正される。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
いくつかの実施形態では、一以上の様相が、一以上の第2センサ信号が受信される前に非アクティブ化され、除去され、及び/又はさもなくば無効化される。例えば、視覚様相に対応する第1出力信号が出力された後、かつ、第2センサ信号が受信される前、ディスプレイ230は、ユーザが当該ディスプレイ上にもはや情報を見ることができないようにオフにされ得る。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
実施形態では、一以上の第2センサ信号が、一以上の第1センサ信号が受信されたのと同一の単数又は複数の装置及び/又はコンポーネントから受信される。例えば、図2を参照すると、第1センサ信号がディスプレイ230から受信される場合、第2センサ信号もディスプレイ230から受信される。いくつかの実施形態では、一以上の第2センサ信号が、一以上の第1センサ信号が受信されたのと異なる一以上の装置及び/又はコンポーネントから受信される。例えば、第1センサ信号がディスプレイ230される場合、第2センサ信号はセンサ270から受信される。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
複数の実施形態では、一以上の第2センサ信号が、一以上の第1センサ信号と類似の情報を送達すべく構成される。例えば、ディスプレイ230から受信された第1センサ信号は、2つの物体の衝突に対応し、かつ、当該2つの物体間の衝突が生じたことを示す。この実施形態では、ディスプレイ230から受信された第2センサ信号は、2つの物体の衝突に対応し、かつ、当該2つの物体間の衝突が生じたことを示す。すなわち、この実施形態では、第1センサ信号及び第2センサ信号の双方が、2つの物体間の衝突が生じたことの表示を与えるべく構成される。他例として、ディスプレイ230から受信された第1センサ信号は、2つの物体の衝突に対応し、かつ、当該2つの物体間の衝突が生じたことを示す。この実施形態では、センサ270から受信された第2センサ信号は、2つの物体の衝突に対応し、かつ、当該2つの物体間の衝突が生じたことを示す。すなわち、この実施形態では、第1センサ信号及び第2センサ信号の双方が、2つの物体間の衝突が生じたことの表示を与えるべく構成される。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
複数の実施形態では、一以上の第2センサ信号は、任意数の操作環境に対応し得る。例えば、一つの実施形態では、電子装置は、例えばゲームのようなスタンドアロンアプリケーションを実行する。この実施形態では、ユーザがゲームをプレイすべく電子装置と相互作用すると、一以上のセンサが一以上の第2センサ信号をプロセッサ210へ送信する。例えば、電子装置200のユーザが電子装置200と相互作用をすることでディスプレイ230上に表示される物体が他の物体と衝突する場合、一以上のセンサは、一以上の第2センサ信号をプロセッサ210へ送信する。この実施形態では、一以上の第2センサ信号は、2つの物体間の衝突が生じたことを示すことができる。他の実施形態では、いじりアプリケーションが、スタンドアロンアプリケーション又はプラグインに対応する。一つの実施形態では、いじりアプリケーションはオペレーティングシステムに統合される。いくつかの実施形態では、いじりアプリケーションは、電子装置がビジーの場合、電子装置が他の装置及び/又はユーザから情報を受信すべく待機している場合、進行状況バー及び/又は他の進行状況表示がアクティブの場合、及び/又は電子装置が「ロック」モードにある場合を含むがこれらに限られない任意数の場合に表示及び/又は実行される。これらの実施形態の少なくともいくつかでは、プロセッサ210は、いじりアプリケーションが実行及び/又は表示されている場合に一以上の第2センサ信号を、センサ270のような一以上のセンサから受信する。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
一以上の第2センサ信号は、任意数の表示を与えることができる。例えば、第2センサ信号は、電子装置全体との相互作用を示すことができる。すなわち、複数の実施形態では、一以上の第2センサ信号は、電子装置の揺動、放り投げ、及び/又は締めつけに対応する。他例として、一以上の第2センサ信号は、電子装置200の、地面のような他の物体との衝突に対応する。いくつかの実施形態では、一以上の第2センサ信号は、電子装置の一以上の入力装置又は電子装置と通信する一以上の入力装置のキーの押圧、接触、タッチ又は他の入力に対応する。ここでさらに述べるように、一以上の第2センサ信号は、例えば視覚効果、音声効果及び/又は触覚効果のような一以上の効果を決定すべく有用な情報を示し及び/又は与える。多数の他の実施形態がここに開示される。
方法400に戻ると、方法400は、一以上の第2センサ信号の受信が完了してブロック440へ進む。ブロック440では一以上の第2出力信号が出力される。例えば、図2を参照すると、一以上の第2出力信号は、触覚装置240及び/又は触覚装置260に出力される。他例として、図3を参照すると、一以上の第2出力信号がウェブサーバ350からタブレットコンピュータ320へ送信され、かつ、タブレットコンピュータ320が、タブレットコンピュータ320に関連づけられた一以上の出力装置に一以上の第2出力信号を出力する。
様々な実施形態では、プロセッサ210は、一以上の第2出力信号を任意数の装置に出力する。例えば、プロセッサ210は、一以上の第2出力信号を、通信インタフェイス250を使用してネットワーク310を介し、一以上の他の装置に出力する。一つの実施形態ではプロセッサ210である。一つの実施形態では、プロセッサ210は、一以上の第2出力信号を、タッチセンサディスプレイ130、通信インタフェイス250及び触覚出力装置260に出力する。他例として、プロセッサ210は、一以上の第2出力信号を、電子装置200のタッチセンサディスプレイ230、触覚出力装置240及びスピーカに出力する。複数の実施形態では、プロセッサ210は、単数の第2出力信号を一以上のコンポーネント及び/又は装置に出力する。例えば、一つの実施形態では、プロセッサ210は、第2出力信号をタッチセンサディスプレイ230及び触覚出力装置240の双方に出力する。他の実施形態では、プロセッサ210は、一つの第2出力信号を、ディスプレイ230、触覚出力装置240及び触覚出力装置260に出力する。さらに他の実施形態では、プロセッサ210は、一つの第2出力信号を触覚出力装置240及び触覚出力装置260の双方に出力し、かつ、他の第1出力信号をタッチセンサディスプレイ230に出力する。複数の実施形態では、この一つの第2出力信号は、電子装置200の一以上のコンポーネント並びに/又は電子装置200に関連づけられた一以上のコンポーネント及び/若しくは装置に出力される。いくつかの実施形態では、2以上の第2出力信号は、電子装置200の一以上のコンポーネント及び/又は電子装置200に関連づけられた一以上のコンポーネント及び/又は装置に出力される。例えば、一つの第2出力信号がタッチセンサディスプレイ230に出力され、かつ、他の第2出力信号もタッチセンサディスプレイ230に出力される。他例として、一つの第2出力信号がタッチセンサディスプレイ230に出力され、他の第2出力信号が触覚出力装置240に出力され、かつ、他の第1出力信号が電子装置200のスピーカに出力される。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
上述のように、プロセッサ210は、一以上の第2出力信号を通信インタフェイス250に出力する。例えば、プロセッサ210は、装置200と通信する他のコンポーネント又は装置へデータを送信することを通信インタフェイス250に命令することにより、第2出力信号を通信インタフェイス250に出力する。かかる実施形態では、通信インタフェイス250が第2出力信号を他の装置へ送信し、かつ、当該他の装置は当該他の装置に関連づけられたディスプレイを更新するような機能を果たし、及び/又は当該他の装置は触覚効果を出力する。すなわち、本発明の複数の実施形態では、第2装置が、当該第2装置と通信する第1装置との相互作用に少なくとも部分的に基づく一以上の触覚効果を出力する。他の実施形態では、第2装置は、例えば、第2装置に関連づけられたディスプレイの更新、電子装置200との相互作用に少なくとも部分的に基づく第2装置に関連づけられたスピーカへの音の出力のような、任意数の機能を果たすことができる。
一以上の第2出力信号は任意回数だけ出力される。一つの実施形態では、一以上の第2出力信号は、電子装置との相互作用を示す一以上のセンサ信号の受信に応答する出力である。例えば、図2を参照すると、センサ270はハウジング205の中に配置され、かつ、センサ270は、電子装置200が転動されていることを示す一以上のセンサ信号を与える。この実施形態では、プロセッサ210は、センサ270からの一以上のセンサ信号に少なくとも部分的に基づいて電子装置200が転動されていることをプロセッサ210が決定する場合に一以上の第2出力信号を出力する。他例として、センサ270は、電子装置が配列され(sequenced)ていることを示す一以上のセンサ信号をプロセッサ210へ送信することができる。この実施形態では、プロセッサ210は、電子装置が締めつけられていることの表示をプロセッサ210が受信する場合に一以上の第2出力信号を出力する。他の実施形態では、一以上の第2出力信号は、電子装置が前後に揺らされている場合、一以上の接触がしきい圧力を超える場合、一以上の接触がタッチセンサ表面上の一以上の位置に対応する場合、一以上のジェスチャが生じる場合、2以上の仮想物体間の一以上の衝突が生じる場合、拡張現実上の2以上の物体間の一以上の衝突が生じる場合、及び/又は現実物体間の一以上の衝突が生じる場合に出力される。いくつかの実施形態では、一以上の第2出力信号は、相互作用の発生が完了した後に出力される。例えば、図2を参照すると、第2出力信号は、タッチセンサディスプレイ230上の接触が所定時間にわたり所定しきい値よりも上を維持する場合に出力される。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
一以上の第2出力信号は任意数の様相に対応し得る。例えば、第2出力信号が、視覚様相に対応する視覚効果、聴覚様相に対応する音声効果、及び/又は触覚様相に対応する触覚効果に対応し得る。様々な実施形態では、単数の第2出力信号が、視覚様相、聴覚様相、触覚様相、固有受容感覚様相、味覚様相、嗅覚様相、温度感覚様相、痛覚様相及び/又は平衡感覚様相に対応する。他の実施形態では、一つの第2出力信号が一以上の様相に対応し、かつ、他の第2出力信号が一以上の様相に対応する。一つの実施形態では、双方の第2出力信号が同一の単数又は複数の様相に対応する。例えば、双方の第2出力信号が触覚様相に対応する。他例として、双方の第2出力信号が視覚様相及び聴覚様相に対応する。複数の実施形態では、一つの第2出力信号が、他の第2出力信号とは異なる一以上の様相に対応する。例えば、一つの第2出力信号が視覚様相に対応し、かつ、他の第2出力信号が触覚様相に対応する。他例として、一つの第2出力信号が視覚様相、聴覚様相及び触覚様相に対応し、かつ、他の第2出力信号が視覚様相及び温度感覚様相に対応する。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
複数の実施形態では、一以上の第2出力信号が、一以上の第1出力信号が対応するものとは異なる一以上の様相に対応する。例えば、第1出力信号が視覚様相及び触覚様相に対応し、かつ、第2出力信号が触覚様相のみに対応する。他例として、第1出力信号が視覚様相に対応し、かつ、第2出力信号が触覚様相に対応する。複数の実施形態では、一以上の第2出力信号は、一以上の第1出力信号にも対応する少なくとも一つの様相に対応する。例えば、第1出力信号及び第2出力信号の双方が触覚様相に対応する。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
いくつかの実施形態では、一以上の様相が、一以上の第2出力信号が出力される前に非アクティブ化され、除去され、及び/又はさもなくば無効化される。例えば、第1出力信号が視覚様相及び触覚様相に対応する。この実施形態では、第2出力信号が出力される前にディスプレイ230は、ユーザが当該ディスプレイ上にもはや情報を見ることができないようにオフにされ得る。この実施形態では、第2出力信号が触覚様相に対応する。他例として、第2出力信号は触覚様相及び聴覚様相に対応する。いくつかの実施形態では、ディスプレイがもはやオンにされないので、第2出力信号は視覚様相に対応しない。他の実施形態では、第2出力信号が視覚様相に対応する。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
複数の実施形態では、一以上の第2出力信号は、一以上の第1出力信号と類似の情報をユーザへ送達すべく構成される。例えば、第1出力信号が視覚様相に対応し、かつ、第1出力信号は、ディスプレイが、2つの物体間の衝突が生じたことを示すべく当該ディスプレイ上に表示された一以上の画像を更新するように構成される。この実施形態では、第2出力信号が触覚様相に対応し、かつ、第2出力信号は、触覚出力装置が、2つの物体間の衝突が生じたことを示すべく一以上の触覚効果を出力するように構成される。すなわち、この実施形態では、第1出力信号及び第2出力信号の双方が、2つの物体間の衝突が生じたことの表示を与えるべく構成される。他例として、第1出力信号が視覚様相及び触覚様相に対応し、かつ、第1出力信号は、ディスプレイが、電子装置が締めつけられていることを示すべく当該ディスプレイ上に表示された一以上の画像を更新するように構成され、及び、触覚出力装置が、当該電子装置が締めつけられていることを示すべく一以上の触覚効果を出力するように構成される。この実施形態では、第2出力信号が触覚様相のみに対応し、かつ、第2出力信号は、触覚出力装置が、電子装置が締めつけられていることを示すように一以上の触覚効果を出力すべく構成される。すなわち、この実施形態では、第1出力信号及び第2出力信号の双方が、電子装置が締めつけられていることを示すべく構成される。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
一つの実施形態では、一以上の第2出力信号が、一以上の第1出力信号が出力されたのと同一の単数又は複数の装置及び/又はコンポーネントに出力される。例えば、図2を参照すると、第1出力信号が触覚出力装置240に出力される場合、第2出力信号が触覚出力装置240に出力される。いくつかの実施形態では、一以上の第2出力信号は、一以上の第1出力信号が出力されたのと異なる一以上の装置及び/又はコンポーネントに出力される。例えば、第1出力信号がディスプレイ230及び触覚出力装置240に出力される場合、第2出力信号が触覚出力装置240のみに出力される。他例として、第1出力信号が電子装置200のディスプレイ230及びスピーカに出力される場合、第2出力信号が触覚出力装置240に出力される。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
複数の実施形態では、一以上の特定の様相に対応する第2出力信号が、一以上のコンポーネント及び/又は装置に対して当該一以上の特定の様相に対応する効果を出力させるように構成される。例えば、第2出力信号が視覚様相に対応する場合、第2出力信号は、ディスプレイをリフレッシュさせ、さもなくばディスプレイ上のグラフィクスを更新させるように構成され得る。他例として、第2出力信号が聴覚様相に対応する場合、第2出力信号は、スピーカが一以上の音を出力するように構成され得る。第2出力信号が触覚様相に対応する場合、第2出力信号は、一以上の触覚出力装置が触覚効果を出力するように構成される。
出力信号の一以上を任意数のコンポーネント及び/又は出力装置へ送信することができる。例えば、第2出力信号を、一以上のディスプレイ、スピーカ、触覚出力装置、通信装置及び/又は一以上の他の適切な出力装置に送信することができる。他例として、図2を参照すると、プロセッサ210は、ディスプレイ230が更新されかつ触覚出力装置240が触覚効果を出力するように構成された第2出力信号を出力することができる。この実施形態では、第2出力信号は、プロセッサ210によってディスプレイ230及び触覚出力装置240に送信され得る。一つの実施形態では、プロセッサ210は、ディスプレイ230が更新されるように構成された第2出力信号と、触覚出力装置260が触覚効果を出力するように構成された他の第2出力信号とを出力する。この実施形態では、プロセッサ210は、一つの第2出力信号をディスプレイ230に出力し、かつ、他の第2出力信号を触覚出力装置260に出力する。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
複数の実施形態では、一以上のプロセッサは一以上のセンサから受信された情報に少なくとも部分的に基づき、出力すべき一以上の効果を決定することができる。例えば、図2を参照すると、一以上の第1センサ信号が電子装置200との相互作用を示し、かつ、プロセッサ210が、出力する必要がある一以上の効果を決定すべくセンサ信号における情報を使用する。すなわち、一実施形態では、プロセッサ210は、一以上のセンサ信号から受信した情報に少なくとも部分的に基づき、一以上の音声効果、一以上の視覚効果及び/又は一以上の触覚効果を出力すべきことを決定する。他例として、センサ信号がタッチセンサディスプレイ230上の接触の一以上の位置を含み、プロセッサ210が、当該接触の単数又は複数の位置及び/又は単数又は複数の圧力を使用して、出力すべき少なくとも一つの様相に対応する一以上の効果を決定する。いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、ディスプレイ230上に表示された一以上の物体がいつ、ディスプレイ230上に表示された他の物体に衝突するのかを、一以上のセンサから受信したセンサ情報に少なくとも部分的に基づいて決定する。この実施形態では、プロセッサ210は、ディスプレイ230上に表示された物体が、ディスプレイ230上に表示された他の物体に衝突するときに出力すべき一以上の様相に対応する一以上の効果を決定することができる。
複数の実施形態では、プロセッサ210は、ユーザがタッチセンサディスプレイ230に接触する場合にタッチセンサディスプレイ230から信号を受信する。当該信号は、例えばタッチセンサディスプレイ230上の接触のx、y位置若しくは圧力又はその双方のような、タッチセンサディスプレイ230上の入力又はその状態に関連づけられた情報を含む。この実施形態では、ユーザが、電子装置200のタッチセンサディスプレイ230上の電子メールのリストに関連づけられた電子コンテンツを見ている場合に、かつ、プロセッサ210が、ユーザが当該ディスプレイの底に向かうジェスチャをしていることを決定する場合に、プロセッサ210は、タッチセンサディスプレイ230を更新して当該電子メールのリストをスクロールダウンすべきことを決定する。この実施形態では、重要度が高い電子メールメッセージに対する触覚効果がすでに決定されている。一つの実施形態では、重要度が高い電子メールメッセージに関連づけられた情報がディスプレイ230上に表示される場合に信号が生成される。
複数の実施形態では、プロセッサ210は、任意の回数だけ一以上の第2出力信号を生成する。一つの実施形態では一以上のプロセッサは、一以上のセンサからの情報が、電子装置全体及び/又は電子装置の一部との相互作用の発生が完了したことを示す場合に一以上の第2出力信号を生成する。例えば、プロセッサ210は、センサ270からの情報が、電子装置200が転動されていることを示す場合に一以上の第2出力信号を生成する。他例として、プロセッサ210は、センサ270からの情報が、特定のジェスチャがタッチスクリーンディスプレイ230上で生じたことを示す場合に一以上の第2出力信号を生成する。複数の実施形態では、一以上の第2出力信号は、初めて相互作用が生じたときに生成される。他の実施形態では、一以上の第2出力信号は、相互作用が生じるたびに生成される。いくつかの実施形態では、一以上の第2出力信号は、相互作用が生じる前及び/又は相互作用の発生が完了する前に生成される。例えば、プロセッサ210は、タッチセンサディスプレイ230上の特定位置での接触が所定しきい圧力よりも上になる場合に相互作用が生じることを決定することができる。この実施形態では、プロセッサ210は、接触が特定位置ではあるが当該接触圧力が所定しきい圧力よりも上になる前である場合に一以上の第2出力信号を生成することができる。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
複数の実施形態では、一以上のプロセッサは任意数の第2出力信号を生成することができる。例えば、一つの実施形態では、プロセッサ210が、第1触覚効果を引き起こすべく構成された一つの第2出力信号と、第2触覚効果を引き起こすべく構成された他の第2出力信号とを生成する。いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、生じる相互作用それぞれに対して異なる第2出力信号を生成する。様々な実施形態では、プロセッサ210は、タッチセンサディスプレイ230、通信インタフェイス250、触覚出力装置240、触覚出力装置260、スピーカ270、装置200の他のコンポーネント、装置200と通信する装置の他のコンポーネント、又はこれらの組み合わせが、一以上の様相に対応する一以上の効果を出力するように構成された一以上の第2出力信号を生成する。例えば、一つの実施形態では、プロセッサ210は、相互作用が生じる場合に第2出力信号を生成する。ここで、第2出力信号は、他の装置にある触覚出力装置に触覚効果を出力させるように構成される。一つの実施形態では、プロセッサ210は第2出力信号を、通信インタフェイス250を介して他の装置に送信する。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
わかることだが、一以上の触覚効果信号のための相互作用パラメータを生成すべく、任意タイプの入力合成方法を使用することができる。これは、以下の表2に挙げられた合成例の方法を含むがこれらに限られない。駆動信号は、相互作用パラメータに係る触覚アクチュエータに適用することができる。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
表2-合成方法
・加算合成 - 典型的には可変振幅の複数入力を組み合わせること
・減算合成 - 複合信号又は複数信号の入力をフィルタリングすること
・周波数変調合成 - 搬送波信号を一以上の演算子により変調すること
・サンプリング - 記録された入力を、被修正入力源として使用すること
・複合物合成 - 人工的なかつサンプリングされた入力を使用して結果的な「新」入力を確立すること
・位相ひずみ - プレイバック中のウェーブテーブルに格納された波形の速度を変えること
・波形整形 - 信号を意図的にひずませて修正された結果をもたらすこと
・再合成 - デジタルサンプリングされた入力をプレイバック前に修正すること
・粒状合成 - いくつかの小さな入力セグメントを組み合わせて新入力にすること
・線形予測符号化 - 音声合成に使用されるものと同様の技術
・直接デジタル合成 - 生成された波形のコンピュータ修正
・波形配列化 - いくつかの小さなセグメントを線形に組み合わせて新入力にすること
・ベクトル合成 - 任意数の異なる入力源間でフェイドさせる技術
・物理モデリング - 仮想的な動きの物理的特性の数学方程式
例示的な実施形態
以下の例示的な実施形態は、様々な実施形態に係るいじり動作の側面を描く。ここに開示される実施形態のいくつかを含むいくつかの実施形態では、いじり動作は、ユーザの最小限の注意を必要とする。例えば、いじり動作は、一以上の物体の引きずり、又は電子装置のひっくり返し、傾動さもなくば操作のような動作を含み得る。複数の実施形態では、いじり動作は、電子装置全体を操作することを含む。他の実施形態では、いじり動作は、電子装置の一部であるが電子装置全体ではないものとの相互作用を含む。例えば、いじり動作は、ユーザが電子装置の一部上のタッチセンサ表面を押すことを含み得る。
様々な実施形態では、電子装置のユーザが、電子装置との先の相互作用に少なくとも部分的に基づいて、いじり動作のメンタルモデルを作ることができる。例えば、ユーザは、当該ユーザが電子装置のディスプレイ上に表示された変化を見て当該電子装置による様々な触覚効果の出力を感じる場合に、いじり動作のメンタルモデルを作ることができる。ユーザが作ったメンタルモデルにより、当該ユーザは、後で電子装置による出力が異なる及び/又は少ない様相に対応する時に、電子装置と相互作用をすることができる。例えば、電子装置が特定のいじり動作に対して出力する出力信号は最初、視覚様相及び触覚様相に対応する。これは、電子装置が出力する出力信号が、電子装置のディスプレイが当該ディスプレイ上に表示されたグラフィカル画像を更新するように構成され、かつ、当該出力信号が、電子装置の触覚出力装置が一以上の触覚効果を出力するように構成されるからである。すなわち、ユーザは、いじり動作のメンタルモデルを、ディスプレイ上に表示される更新されたグラフィカル画像及び出力された触覚効果に基づいて作ることができる。
いくつかの実施形態では、電子装置のユーザは、電子装置との先の相互作用といじり動作とから作られたメンタルモデルを使用して、後の時において電子装置と相互作用することができる。例えば、ユーザは、以前と同一又は同様の態様で電子装置をいじることと、一以上の出力信号の単数又は複数の様相に基づいて生じる様々な相互作用を理解することとができる。すなわち、ユーザが以前と同一又は同様の態様で電子装置と相互作用をする場合、電子装置は、触覚様相に対応するが視覚様相には対応しない一以上の出力信号を生成及び/又は出力することができる。しかしながら、ユーザは、当該相互作用を理解することができる。ユーザが電子装置との先の相互作用中に作ったメンタルモデルがあるからである。例えば、ユーザは、当該ユーザが電子装置をいじるときに生じる相互作用を、当該電子装置のディスプレイがオフにされていたとしても、当該電子装置の一以上の触覚出力装置が出力した触覚出力に基づいて理解することができる。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
複数の実施形態では、いじり動作は、電子装置のユーザによって視覚的に行われる。他の実施形態では、いじり動作は、ユーザによって非視覚的に行われる。例えば、ユーザは、電子装置のディスプレイを、当該ディスプレイがアクティブであっても見ない。他例として、電子装置のディスプレイは、ユーザが当該電子装置を見ているとしても、当該電子装置との様々な相互作用を当該ユーザが見ることのないようにオフにされる。一つの実施形態では、いじり動作は単調な及び/又は繰り返しの作業である。他の実施形態では、いじり動作は、ユーザがゆっくり時間をかけて向上させたい動作であり得る。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
いじり動作は、任意回数だけ及び/又は任意数のアプリケーションにおいて生じ得る。一つの実施形態では、いじり動作は、電子装置がビジーの場合に生じる。例えば、電子装置において実行されているオペレーティングシステム及び/又はアプリケーションが、ユーザがいじり動作を行うことができる電子装置がビジーの場合にポップアップを表示する。他の実施形態では、いじり動作は、電子装置が何かが生じることを待機している場合に生じる。例えば、電子装置により、ユーザは、電子装置が、ウェブページ、画像、文書、文書の集合体、楽曲、他のファイル若しくは他のファイル集合体及び/又は他の情報のような情報をダウンロードしている間にいじり動作を行うことができる。一実施形態では、電子装置により、当該電子装置のディスプレイ上に進行状況バーが表示される(又はディスプレイがアクティブである場合に表示されるであろう)場合に、いじり動作を行うことができる。他例として、電子装置により、画面ロックがアクティブである間、いじり動作を行うことができる。一つの実施形態では、電子装置により、壁紙及び/又はスクリーンセーバ上で、当該壁紙及び/又はスクリーンセーバが表示されている(又はディスプレイがオンである場合に表示されるであろう)場合に、いじり動作を行うことができる。様々な実施形態では、いじることを可能にする動作が、電子装置のオペレーティングシステムに、ウェブブラウザのような他のアプリケーションのプラグインに、及び/又はスタンドアロンアプリケーションに統合される。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
ボールを引きずることの例示的な実施形態
一つの実施形態では、電子装置が、一以上の物体を当該電子装置のディスプレイ上に表示する。この実施形態では、電子装置のユーザは、当該物体に対応するタッチセンサ表面上の位置に接触することにより、当該物体の少なくとも一つと相互作用をすることができる。例えば、図5Aに示されるように、電子装置200は、電子装置200のディスプレイ230上に様々なボールを表示することができる。この例では、ユーザは、大きなボールと相互作用をすることができる。ユーザは、当該大きなボールに対応するタッチセンサディスプレイ230上の位置を接触してそのボールを新たな位置まで動かす。ユーザが大きなボールと相互作用をしてボールを様々な位置へ動かすと、電子装置200は出力信号を様々な出力装置へ送信することができる。例えば、動かされている大きなボールが、ディスプレイ230上に表示された他のボールと衝突すると、電子装置200は、大きなボールが他のボールと衝突したことを示すグラフィカル表現を、ディスプレイが出力するように構成された信号を出力する。加えて、電子装置が出力する信号は、大きなボールが他のボールと衝突したことを示す触覚効果を、触覚出力装置が出力するように構成される。すなわち、図5Aに示される一つの実施形態では、電子装置200が生成及び/又は出力する一以上の出力信号が、視覚様相及び触覚様相に対応する。さらに、ユーザは、大きなボールを動かし、かつ、当該大きなボールが他のボールと衝突するときに様々な出力を経験するメンタルモデルを作ることができる。
一つの実施形態では、電子装置が視覚様相及び触覚様相に対応する一以上の出力信号を出力した後、当該電子装置のディスプレイ230上にグラフィクスがもはや表示されないように電子装置200のディスプレイ230がオフにされる。この実施形態では、電子装置200のユーザは、当該電子装置との相互作用を継続することができる。例えば、ユーザは、タッチセンサディスプレイ230上の、ディスプレイ230がオンにされた場合に大きなボールが表示されるであろう位置に対応する位置に接触することができる。さらに、ユーザが大きなボールを動かし、かつ、電子装置200は、ユーザが大きなボールと相互作用をすると出力信号を生成する。例えば、電子装置200は、大きなボールが、当該電子装置のディスプレイ230上に当該ディスプレイがオンにされた場合に表示されるであろう他のボールと衝突する場合に、一以上の出力信号を生成及び/又は出力する。この実施形態では、一以上の出力信号は、一以上の様相に対応するが、ディスプレイがオフにされる前に生成及び/又は出力された出力信号の様相のすべてを含むわけではない。
例えば、一つの実施形態では、上述のように、ディスプレイ230がオフにされる前に大きなボールが他のボールと衝突した場合に出力される信号出力は視覚様相及び触覚様相に対応する。しかしながら、ディスプレイ230がオフにされた後は、大きなボールが他のボールと衝突した場合に出力される出力信号は触覚様相のみに対応する。すなわち、この実施形態では、ディスプレイ230がオフにされた後に出力される出力信号はもはや、視覚様相に対応しない。他例として、ディスプレイ230がオフにされた後、大きなボールが他のボールと衝突する場合に出力される出力信号は、触覚様相及び聴覚様相に対応するが視覚様相には対応しない。さらに他の例では、ディスプレイ230がオフにされた後、大きなボールが他のボールと衝突する場合に出力される出力信号は、聴覚様相に対応するが視覚様相及び触覚様相には対応しない。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
いくつかの実施形態では、ユーザは、当該ユーザが電子装置をいじっている間に生じる相互作用を、様々な出力信号に対応する様相に少なくとも部分的に基づいて認識することができる。例えば、出力信号が、ディスプレイ230がオフにされる前に大きなボールが他のボールと衝突する場合の視覚様相及び触覚様相に対応する場合、電子装置200のユーザは、当該出力信号の様相に少なくとも部分的に基づいて、ひとたび電子装置200のディスプレイ230がオフにされたときに大きなボールが他のボールと衝突したことを理解することができる。すなわち、ディスプレイ230がオフにされた後の出力信号が触覚様相に対応するが視覚様相には対応しない場合、電子装置200のユーザは、ディスプレイ230がオフにされる前に出力された出力信号の視覚様相及び/又は触覚様相により、大きなボールが他のボールと衝突したことを理解することができる。これは、ディスプレイ230がオフにされた後の出力信号の触覚様相が、ディスプレイ230がオフにされる前に出力された出力信号の視覚様相及び/又は触覚様相に類似の情報を、電子装置200のユーザへ送達するからである。
他例として、ディスプレイ230がオフにされた後の出力信号が聴覚様相に対応するが視覚様相又は触覚様相には対応しない場合、電子装置200のユーザは、当該聴覚様相が、ディスプレイ230がオフにされる前に出力された出力信号の視覚様相及び/又は触覚様相に類似の情報を当該電子装置のユーザへ送達することにより、大きなボールが他のボールと衝突したことを理解することができる。すなわち、第1出力信号に対応する一以上の様相が、第2出力信号に対応する一以上の様相と類似の情報を送達する。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
複数の実施形態では、任意数のパラメータが実装される。例えば、パラメータは、ユーザが動かすことができる単数又は複数のボールのサイズを増加又は減少させる。他例として、パラメータは、ユーザが動かすことができるボールと衝突可能な単数又は複数のボールのサイズを増加又は減少させる。一つの実施形態では、パラメータは、ユーザが動かすことができる所定数のボール及び/又は他のボールが衝突可能な所定数のボールを増加させる。他の実施形態では、一以上のパラメータは、一以上の物体の重力、密度、剛性、減衰に影響を与える。一実施形態では、一以上のパラメータは、触覚効果及び/又は他の出力に影響を与えることができる。例えば、パラメータは、触覚効果を出力する速度しきい値に対応する。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
ボールを転動させることの例示的な実施形態
一つの実施形態では、電子装置は、電子装置のディスプレイの一以上の物体を表示する。この実施形態では、電子装置のユーザは、当該電子装置全体を傾動、回転、方向転換、さもなくば操作をすることにより、当該物体の少なくとも一つと相互作用をすることができる。例えば、図5Bに示されるように、電子装置200は、電子装置200のディスプレイ230上に様々なボールを表示することができる。この例では、ユーザは、電子装置200を左右に傾動させることによってボールとの相互作用をすることができる。電子装置の傾動に応答して、ボールが当該傾動に少なくとも部分的に基づく様々な位置に動く。すなわち、ユーザが電子装置を右に傾動させるとボールはディスプレイ上を右に動く。さらに、大きなボールが小さなボールの一以上と衝突するとディスプレイは、衝突が生じたことを示すべく更新される。いくつかの実施形態では、電子装置200は、衝突が生じたことを示すべく触覚効果を出力することもできる。すなわち、複数の実施形態では、電子装置200が出力する一以上の出力信号は、視覚様相及び/又は触覚様相に対応し得る。電子装置を使用するユーザは、大きなボールと一以上の小さなボールとの衝突が生じる場合にボールが動き及び/又は視覚及び/又は触覚効果が出力する方向のメンタルモデルを作ることができる。
一つの実施形態では、電子装置が、視覚様相及び触覚様相に対応する一以上の第1出力信号を出力した後、当該電子装置のディスプレイ230は、ディスプレイ230上のグラフィクスがもはや電子装置200のユーザに視認できないように非アクティブ化される。この実施形態では、電子装置200のユーザは、当該電子装置との相互作用を継続することができる。例えば、ユーザは電子装置200を傾動することができる。電子装置200は、ユーザが当該装置と相互作用をすると一以上の第2出力信号を出力する。例えば、大きなボールが、ディスプレイ230が非アクティブ化されていなければ電子装置200のディスプレイ230上に表示されるであろう他のボールと衝突する場合、電子装置200は、大きなボールが他のボールと衝突したことを示す触覚効果を触覚出力装置が出力するように構成された第2出力を出力することができる。すなわち、この実施形態では、第2出力信号が触覚様相のみに対応する一方、第1出力信号が触覚様相及び視覚様相に対応する。さらに、第1出力信号及び第2出力信号は、第2出力信号が、第1出力信号よりも少ない様相に対応し、かつ、ユーザが、ディスプレイ230が非アクティブ化されていることに起因して当該ユーザが電子装置200との相互作用をするときにもはやディスプレイ上を動くボールを見ることができなくても、(例えば衝突が生じたことのような)類似の情報をユーザへ送達することができる。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
数珠の例示的な実施形態
図6A及び6Bに示される実施形態は、一実施形態に係る触れていじる数珠の例を例示する。図6Aに示されるように、数珠を備える紐が電子装置200のディスプレイ230上に表示される。この実施形態では、電子装置200のユーザは、一の数珠に対応するディスプレイ230上の位置に接触することと、図6Bに示されるディスプレイ230上の新位置へ当該数珠を動かすこととにより、紐に沿って数珠を動かすことができる。ユーザが数珠を動かすとディスプレイ230は更新されて紐の数珠の新位置を反映する。さらに、ユーザが数珠を動かしかつ当該数珠が他の数珠と接触すると、触覚出力装置240は、衝突が生じたことを示す触覚効果を出力する。すなわち、一つの実施形態では、一以上の第1出力信号が視覚様相及び触覚様相に対応する。
電子装置200のディスプレイ230がその後、電子装置200のユーザがもはやディスプレイ230上の画像を見ることができないようにオフにされさもなくば無効化される場合、ユーザは依然として、数珠に対応するディスプレイ230上の位置に接触することと、選択された数珠を紐に沿って動かすこととにより、電子装置200と相互作用をすることができる。ユーザが数珠を動かしてもディスプレイ230は、当該ディスプレイがオフにされさもなくば無効化されているので、更新されない。しかしながら、一の数珠が他の数珠と衝突する場合、触覚出力装置240は、衝突が生じたことを示す触覚効果を出力することができる。すなわち、一つの実施形態では、一以上の第2出力信号は触覚様相に対応するが視覚様相には対応しない。電子装置200のユーザは、2つの数珠間に衝突が生じたことを決定することができる。ユーザがディスプレイ230上の数珠を、ひとたび当該ディスプレイがオフにされさもなくば無効化された場合に見ることができなくても、第1出力信号及び第2出力信号の双方が触覚様相に対応するからである。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
くるくる回すことの例示的な実施形態
図7A及び7Bに示される実施形態は、一実施形態に係る触れていじることのくるくる回す複数例を例示する。図7Aに示されるように、電子装置200のディスプレイ230は、チェーンに取り付けられたボールを示す。この実施形態では、ユーザは、電子装置200の全体を動かしてボールをチェーンまわりに回転させる。ユーザが電子装置200の全体を動かすと、ディスプレイ230は更新されて、ボールがチェーンまわりにくるくる回されていることを示す。いくつかの実施形態では、特定のリズムでくるくる回すことが確立される場合、触覚出力装置240は一以上の触覚効果を出力する。例えば、電子装置200が、チェーン上のボールが所定時間(例えば1秒、2秒等)内で回転し又は所定回数範囲内で完全に回転する(例えば各回転が1〜5秒以内等)ようなリズムでくるくる回される場合、触覚出力装置240は一以上の触覚効果を出力する。すなわち、複数の実施形態では、一以上の第1出力信号が視覚様相及び/又は触覚様相に対応する。
電子装置200のディスプレイ230がその後、電子装置200のユーザがもはやディスプレイ230上の画像を見ることができないようにオフにされさもなくば無効化される場合、ユーザは依然として、電子装置200全体をくるくる回すことにより、電子装置200と相互作用をすることができる。ユーザが電子装置200をくるくる回してもディスプレイ230は、当該ディスプレイがオフにされさもなくば無効化されているので、更新されない。しかしながら、電子装置200が特定のリズムでくるくる回される場合、触覚出力装置240は、当該特定のリズムが達成されたことを示す触覚効果を出力する。例えば、電子装置200が、チェーン上のボールが所定時間(例えば1秒、2秒等)内で完全に回転し又は所定回数範囲内で完全に回転する(例えば各回転が1〜5秒以内等)ようなリズムでくるくる回される場合、触覚出力装置240は一以上の触覚効果を出力する。電子装置200のユーザは、ボールが特定のリズムで回転していることを、出力された触覚効果に少なくとも部分的に基づいて判断することができる。例えば、一つの実施形態では、第1出力信号が視覚様相及び触覚様相に対応し、かつ、第2出力信号が触覚様相に対応する。この実施形態では、ユーザは、第2出力信号が第1出力信号のように視覚様相に対応していなくても、ボールが特定のリズムで回転していることを判断することができる。
図7Bは、一実施形態に係る触れていじることの、他のくるくる回す例を例示する。図7Bの実施形態は、ボールがチェーンのまわりを異なるように回転する点を除き、図7Aに示される実施形態と同様である。図7Bでは、ユーザは、チェーンに対応するタッチセンサディスプレイ230上の位置に接触する一方、タッチセンサディスプレイ230との接触を継続している間に新位置へと動く。例えば、ユーザは、チェーンに対応するタッチセンサディスプレイ230上の特定の位置に指で接触し、かつ、当該ディスプレイ上で当該指を、当該チェーンのまわりにボールが回転する円形パターンで動かす。電子装置200は、図7Aを参照して上述したように一以上の出力信号を出力する。例えば、特定のリズムが達成される場合、電子装置200は、一以上の出力信号を触覚出力装置240に出力して当該触覚出力装置に一以上の触覚効果を出力させる。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
気泡シートの例示的な実施形態
図8に示される実施形態は、一実施形態に係る触れていじることの気泡シートの例を例示する。図8に示されるように、電子装置200のディスプレイ230は、視覚的に気泡シートのように見える画像を表示する。この実施形態では、ユーザは、ディスプレイ230上に表示された気泡シートと、当該気泡の一つに対応する位置に接触することにより、相互作用をすることができる。例えば、ユーザは、ディスプレイ230上に表示された特定の気泡に対応するディスプレイ230上の位置を押すことができる。いくつかの実施形態では、ユーザが特定の気泡を十分強く押す場合に当該気泡が「弾ける」。例えば、ユーザが、特定の気泡に対応するディスプレイ230上の位置に、当該接触圧力が所定しきい値よりも上になるような十分な圧力で接触する場合、その特定の気泡が「弾ける」。一つの実施形態では、電子装置200は、気泡が「弾ける」場合に一以上の第1出力信号を出力する。例えば、電子装置200は、ディスプレイ230が気泡が弾けたことを示すように構成され、かつ、触覚出力装置240が気泡が弾けたことを示す一以上の触覚効果を出力するように構成された第1出力信号を出力する。すなわち、一つの実施形態では、第1出力信号は視覚様相及び触覚様相に対応する。いくつかの実施形態では、気泡は、当該気泡が所定しきい圧力よりも上で押されるたびに「弾ける」。他の実施形態では、気泡は、気泡シートに対応するアプリケーションが再起動又はリセットされるまで一度だけ「弾ける」。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
電子装置200のディスプレイ230がその後、電子装置200のユーザがもはやディスプレイ230上の画像を見ることができないようにオフにされさもなくば無効化される場合、ユーザは依然として、ディスプレイ230がオフにもされずさもなくば無効化もされない場合に気泡が表示されるであろう場所に対応するディスプレイ200上の位置に接触することにより、電子装置200と相互作用をすることができる。ユーザがディスプレイ上の位置に接触してもディスプレイ230は、当該ディスプレイがオフにされさもなくば無効化されているので、更新されない。しかしながら、ユーザが、「弾けていない」気泡に対応するディスプレイ230の位置に、しきい圧力よりも上の圧力で接触する場合、触覚出力装置240は一以上の触覚効果を出力する。電子装置200のユーザは、気泡が弾けたことをディスプレイ230が示さなくても、一以上の出力信号に少なくとも部分的に基づいて気泡が弾けたことを判断することができる。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
画像相互作用の例示的な実施形態
図9A及び9Bに示される実施形態は、一実施形態に係る触れていじることの画像相互作用の実施形態を例示する。図9Aに示されるように、電子装置200のディスプレイ230は画像を表示する。複数の実施形態では、画像は、図9Bに示される一以上の領域に分割される。例えば、図9Bは、図9Aに示される画像が3つの領域(すなわち髪、袖及びブラウス)に分割されたことを示す。複数の実施形態では、ユーザは当該領域の一以上と相互作用をすることができる。例えば、ユーザが、髪を包含する画像の領域に対応する位置においてタッチセンサディスプレイ230上でジェスチャをする場合、髪を包含する画像の領域との相互作用が生じたことを示すべく電子装置200は、当該ディスプレイを更新し及び/又は触覚効果を出力する。他例として、ユーザが、ブラウスを包含する画像の領域に対応する位置においてタッチセンサディスプレイ230上でジェスチャをする場合、ブラウスを包含する画像の領域との相互作用が生じたことを示すべく電子装置200は、当該ディスプレイを更新し及び/又は音を出力する。すなわち、複数の実施形態では、一以上の第1出力信号は、視覚様相、触覚様相,及び/又は聴覚様相に対応する。
電子装置200のディスプレイ230がその後、電子装置200のユーザがもはやディスプレイ230上の画像を見ることができないようにオフにされさもなくば無効化される場合、ユーザは依然として、ディスプレイ230がオフにされずさもなくば無効化もされない場合に画像の領域が表示されるであろう場所のタッチセンサディスプレイ230上でジェスチャをすることにより、電子装置200と相互作用をすることができる。例えば、ユーザは、髪を包含する画像の領域に対応する位置のタッチセンサディスプレイ230上でジェスチャをすることができる。ジェスチャが画像の領域に対して行われると、一以上の触覚効果及び/又は音が出力される。例えば、ジェスチャが、髪を包含する画像の領域に対応する位置で行われると、電子装置200は触覚効果を出力する。複数の実施形態では、ディスプレイがオフにされさもなくば無効化された後に出力された単数又は複数の信号は、ディスプレイがオフにされる前に出力された単数又は複数の信号とは異なる一以上の様相に対応する。例えば、第1出力信号が視覚様相及び触覚様相に対応し、かつ、ディスプレイがオフにされさもなくば無効化された後の第2出力信号が触覚様相のみに対応する。他例として、第1出力信号が視覚様相に対応し、かつ、ディスプレイがオフにされさもなくば無効化された後の第2出力信号が触覚様相に対応する。他の多数の実施形態がここに開示され、かつ、複数の変形例が本開示の範囲内にある。
電子装置を転動させることの例示的な実施形態
図10A及び10Bに示される実施形態は、一実施形態に係る触れていじることの転動相互作用の実施形態を例示する。図10A及び10Bに示されるように、電子装置200は転動させることができる。例えば、ユーザは、自身の手中で電子装置200を転動することができる。一つの実施形態では、電子装置200が特定の配向を達成すると、一以上の第1出力信号が出力される。例えば、一つの実施形態では、電子装置200は、電子装置200のディスプレイ230が地面に対して平行又は垂直である場合に触覚出力装置240が触覚効果を出力するように構成された第1出力信号を出力する。この実施形態では、触覚効果は、電子装置200が地面に対して平行又は垂直であることを示すように構成される。すなわち、一つの実施形態では、第1出力信号は触覚様相に対応する。
いくつかの実施形態では、一の様相に対応する出力装置が、異なる様相に対応する他の出力装置に置換される。例えば、ユーザが電子装置200を転動させると、スピーカに音を出力させるように構成された第2出力信号が出力される。この音は、電子装置200が地面に対して平行又は垂直であることを示すように構成される。すなわち、一つの実施形態では、第2出力信号が聴覚様相に対応する。異なる様相に対応する異なる出力信号が使用されても、ユーザは、双方の状況において電子装置200が地面に対して平行又は垂直であることを理解することができる。例えば、触覚様相に対応する第1出力信号及び聴覚様相に対応する第2出力信号は双方とも、電子装置200が地面に対して平行又は垂直であることを示す。すなわち、第1出力信号及び第2出力信号の双方は、電子装置のユーザへ類似の情報を送達すべく構成される。
一般論
ここでの方法及びシステムが、様々な機械上で実行するソフトウェアの観点から説明されているが、その方法及びシステムはまた、様々な方法を実行するように特定的に構成されたフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)のような特定構成のハードウェアを実装することもできる。例えば、複数の実施形態が、デジタル電子回路に実装され又はコンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア若しくはこれらの組み合わせにおいて実装することができる。一つの実施形態では、装置は単数又は複数のプロセッサを含む。プロセッサは、当該プロセッサに結合されたランダムアクセスメモリ(RAM)のようなコンピュータ可読媒体を含む。プロセッサは、例えば画像を編集する一以上のコンピュータプログラムのような、メモリに格納されたコンピュータ実行可能プログラム命令を実行する。かかるプロセッサは、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)及び状態機械を含む得る。かかるプロセッサはさらに、例えばPLC、プログラマブル割り込みコントローラ(PIC)、プログラマブルロジック装置(PLD)、プログラマブルリードオンリーメモリ(PROM)、電子的プログラム可能リードオンリーメモリ(EPROM又はEEPROM)又は他の同様の装置のようなプログラマブル電子装置を含み得る。
かかるプロセッサは、例えばコンピュータ可読媒体のような媒体を含み又はこれと通信する。媒体は、プロセッサによって実行されると、プロセッサにより実行され又は補助されるここに記載のステップを、当該プロセッサに実行させることができる命令を格納する。コンピュータ可読媒体の実施形態は、ウェブサーバにおけるプロセッサのようなプロセッサにコンピュータ可読命令を与えることができる電子、光、磁気又は他の格納装置を含むがこれらに限られない。他の例の媒体は、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、磁気ディスク、メモリチップ、ROM、RAM、ASIC、構成プロセッサ、すべての光媒体、すべての磁気テープ若しくは他の磁気媒体、又はコンピュータプロセッサが読み取り可能な任意の他の媒体を含むがこれらに限られない。記載されたプロセッサ及び処理は一以上の構造にあり、及び一以上の構造に分散させることもできる。プロセッサは、ここに記載された方法(又は方法の部分)の一以上を実行するコードを含み得る。
本発明に係るいくつかの実施形態の上述の記載は、例示及び記述目的のみで提示されており、かつ、網羅的であることを意図したものでも開示された形態そのものに本発明を限定することを意図したものでもない。当業者にとって、本発明の要旨及び範囲から逸脱することのない多数の修正例及び適応例が明らかである。
ここでの「一つの実施形態」又は「一実施形態」との言及は、当該実施形態に関連して記載された特定の構成、構造、動作又は他の特徴が、本発明の少なくとも一つの実装に含まれることを意味する。本発明は、記載された特定の実施形態自体に限られない。本明細書における様々な箇所での「一つの実施形態では」又は「一実施形態では」との言い回しの登場は、必ずしも同一の実施形態を言及するわけではない。「一つの実施形態」に関連して本明細書に記載された任意の特定の構成、構造、動作又は他の特徴は、任意の他の実施形態に関連して記載された他の構成、構造、動作又は他の特徴であってよい。