JP2015035458A - 微細構造体のパターン倒壊抑制用処理液及びこれを用いた微細構造体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
ところで、フォトリソグラフィー技術を用いて形成される金属、金属窒化物あるいは金属酸化物、シリコン酸化物、シリコンなどからなる微細構造体(レジストを除く。特に記載がない限り以下同様)において、構造体を形成している材料自体の強度がレジストパターン自体の強度もしくはレジストパターンと基材との接合強度より高いことから、レジストパターンに比べ、該構造体パターンの倒壊は発生しにくい。しかし、半導体装置やマイクロマシンの小型化、高集積化、あるいは高速度化がさらに発展するに従い、該構造体のパターンは微細化し、加えてアスペクト比の増加による該構造体のパターンの倒壊が大きな問題となってきている。
また、一部に金属系の材料を含むウェハの表面の凸凹パターン表面に疎水性保護膜を種々の非水溶性の界面活性剤を用いて形成する方法(例えば、特許文献5参照)が提案されている。
さらに、金属系の材料を含むウェハの表面の凸凹パターン表面にアルキルアミンと水からなるパターン倒壊抑制用処理液を用いて疎水性保護膜を形成する方法が提案されている(例えば、特許文献6参照)。
また、リン酸エステルと水からなるパターン倒壊抑制処理液を用いる方法が紹介されている(特許文献7参照)。
特許文献5には、非水溶性界面活性剤を含んだパターン倒壊抑制用処理液を用いるためには、前処理液として有機溶媒、該有機溶媒と水系洗浄液の混合物、それらに酸、アルカリのうち少なくとも1種が混合された洗浄液が必要であり、保護膜形成のための工程数が多く煩雑であり、工程数を少なくすることが望まれている。
特許文献6には、アスペクト比の高いパターンに対してはパターン倒壊を抑制することができない(比較例8,16,24,32,40,および48参照)。
半導体装置やマイクロマシンといった、金属、金属窒化物あるいは金属酸化物などからなる微細構造体の分野においては、工程数が少なくアスペクト比の高いパターンの倒壊を抑制する有効な技術は知られていない。
本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。すなわち、本発明の要旨は下記のとおりである。
[1]炭素数8〜24のアルキル基又は炭素数8〜24のアルケニル基を有するリン酸エステル及び/又はポリオキシアルキレンエーテルリン酸エステルまたはその塩と水および水溶性溶剤を含有し、水溶性溶剤の含有量が50〜99質量%であり、水溶性溶剤としてグリコールエーテル系溶剤、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤またはアミン系溶剤から選択される少なくとも1種類を用いる金属微細構造体のパターン倒壊抑制用処理液。
[2]リン酸エステル及び/又はポリオキシアルキレンエーテルリン酸エステルが、下記一般式(1)及び/又は一般式(2):
で表されるものである上記1に記載のパターン倒壊抑制用処理液。
[3]リン酸エステル及び/又はポリオキシアルキレンエーテルリン酸エステルの含有量が20ppm〜10000ppmである上記1に記載のパターン倒壊抑制用処理液。
[4]金属微細構造体のパターンが、チタン、タンタル、アルミニウム、ハフニウムまたは銅から選択される少なくとも1種類の金属を含む微細構造体に対する上記1に記載のパターン倒壊抑制用処理液。
[5]アスペクト比が10以上の金属微細構造体パターンに対する上記1に記載のパターン倒壊抑制用処理液。
[6]ウェットエッチングまたはドライエッチングの後の洗浄工程において、リン酸エステル及び/又はポリオキシアルキレンエーテルリン酸エステルまたはその塩と水および水溶性溶剤を含有する金属微細構造体のパターン倒壊抑制用処理液を用いることを特徴とするチタン、タンタル、アルミニウム、ハフニウムまたは銅から選択される少なくとも1種の金属を含む微細構造体の製造方法。
[7]チタン、タンタル、アルミニウム、ハフニウムまたは銅から選択される少なくとも1種の金属を含む微細構造体が、半導体装置又はマイクロマシンである上記7に記載の微細構造体の製造方法。
本発明の処理液に用いられるリン酸エステル及び/又はポリオキシアルキレンエーテルリン酸エステルは、微細構造体のパターンに用いられる材料に吸着され、該パターンの表面を疎水化しているものと考えている。この場合の疎水化とは、本発明の処理液を用いて処理された材料との表面と水との接触角が65°以上、好ましくは70°以上になることを示している。
リン酸エステル及びポリオキシアルキレンエーテルリン酸エステルは通常モノエステル及びジエステルを同時に含むものであるが、モノエステル又はジエステルを単独で用いることもできる。リン酸エステル及びポリオキシアルキレンエーテルリン酸エステルとしては、下記一般式(1)及び/又は(2)で表されるものであることが好ましい。
水の含有量は1質量%以上50質量%未満が好ましく、さらに5質量%以上60質量%未満が好ましく、10質量%以上30質量%未満が特に好ましい。上記範囲内であれば効果が十分に得られる。水の含有量が過剰の場合、リン酸エステル及び/又はポリオキシアルキレンエーテルリン酸エステルの種類によっては溶解し難くなり、該処理液で被処理物を処理した場合、パーティクルとして被処理物上に残存してしまい不具合の原因となる。
本発明の微細構造体の製造方法は、ウェットエッチング又はドライエッチングの後の洗浄工程において、上記した本発明の処理液を用いることを特徴とするものである。より具体的には、該洗浄工程において、好ましくは微細構造体のパターンと本発明の処理液とを浸漬、スプレー吐出、噴霧などにより接触させた後、水で該処理液を置換してから乾燥させる。ここで微細構造体のパターンと本発明の処理液とを浸漬により接触させる場合、浸漬時間は10秒〜30分が好ましく、より好ましくは15秒〜20分、さらに好ましくは20秒〜15分、特に好ましくは30秒〜10分である。処理時の温度条件は10〜90℃が好ましく、より好ましくは25〜80℃、さらに好ましくは25〜70℃である。
また、微細構造体のパターンと本発明の処理液との接触の前に、あらかじめ水で洗浄を行ってもよい。このように、微細構造体のパターンと本発明の処理液とを接触させることにより、該パターンの表面上を疎水化することにより、該パターンの倒壊を抑制することが可能となる。
《処理液の調製》
表1に示される配合組成に従い、微細構造体のパターン倒壊抑制用処理液を調合した。
100質量%に不足分は水である。
*2,「ED−200(商品名)」,東邦化学工業株式会社製:ポリオキシエチレンオクチルエーテルリン酸エステルである(一般式(1)及び(2)におけるn=1)。
*3,「ML−220(商品名)」,東邦化学工業株式会社製:ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸エステルである(一般式(1)及び(2)におけるn=2)。
*4,「RD−510Y(商品名)」,東邦化学工業株式会社製:ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸エステルである(一般式(1)及び(2)におけるn=4)。
*5,「RB−410(商品名)」,東邦化学工業株式会社製:ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸エステルである(一般式(1)及び(2)におけるn=4)。
*6,「RS−710(商品名)」,東邦化学工業株式会社製:ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステルである(アルキル基が炭素数12〜15の混合物であり、一般式(1)及び(2)におけるn=9)。
*7,「RL−210(商品名)」,東邦化学工業株式会社製:ポリオキシエチレンステアリルエーテルリン酸エステルである(一般式(1)及び(2)におけるn=2)。
*8,「RL−310(商品名)」,東邦化学工業株式会社製:ポリオキシエチレンステアリルエーテルリン酸エステルである(一般式(1)及び(2)におけるn=3)。
*9,ポリオキシプロピレンラウリルエーテルリン酸エステルである(一般式(1)及び(2)におけるn=2)。
*10,ジデシルリン酸である(一般式(1)及び(2)におけるn=0)。
*11,「ML−200(商品名)」,東邦化学工業株式会社製:ラウリルリン酸エステルである(一般式(1)及び(2)におけるn=0)。
*12,「GF−185(商品名)」,東邦化学工業株式会社製:トリデシルリン酸エステルである(一般式(1)及び(2)におけるn=0)。
*13,オレイルリン酸である(一般式(1)及び(2)におけるn=0)。
*14,トリデシルリン酸エステルアンモニウム塩である(一般式(1)及び(2)におけるn=0)。
パターンの倒壊の観察は、「FE−SEM S−5500(型番)」:日立ハイテクノロジーズ社製を用いて観察し、倒壊抑制率は、パターン全本数に対する倒壊しなかったパターンの割合を算出して求めた数値であり、該倒壊抑制率が50%以上であれば合格と判断した。
図−1(a)に示すように、シリコン基板104上に窒化珪素103(厚さ:100nm)及び酸化珪素102(厚さ:1200nm)を成膜した後、フォトレジスト101を形成した後、該フォトレジスト101を露光、現像することにより、図−1(b)に示す円−リング状開口部105(φ60nm、円と円との距離:50nm)を形成し、該フォトレジスト101をマスクとしてドライエッチングにより酸化珪素102に図−1(c)に示す円筒状の孔106を、窒化珪素103の層までエッチングして形成した。次いで、フォトレジスト101をアッシングにより除去し、図−1(d)に示す酸化珪素102に窒化珪素103の層に達する円筒状孔106が開孔された構造体を得た。得られた構造体の円筒状孔106に、金属107として窒化チタンを充填・堆積し(図1−(e))、その後化学的機械的研磨(ケミカルメカニカルポリッシング;CMP)により、酸化珪素102上の余分な金属(窒化チタン)107を除去し、図−1(f)に示す酸化珪素102中に金属(窒化チタン)の円筒108が埋め込まれた構造体を得た。得られた構造体の酸化珪素102をフッ酸水溶液により溶解除去した後、純水リンス、処理液1〜17(70℃※、10分浸漬処理。※処理液15のみ50℃)、及び純水リンスの順で接液処理し、乾燥を行い、図−1(g)に示す構造体を得た。
実施例1において、図−1(f)に示される構造体の酸化珪素102をフッ酸により溶解除去した後、純水のみで処理した以外は、実施例1と同様にして図−1(g)に示す構造体を得た。得られた構造体のパターンの50%以上は、図−1(h)に示されるような倒壊をおこしていた(倒壊抑制率は50%未満となる。)。比較例1において使用した処理液、処理方法及び倒壊抑制率の結果を表3に示す。
実施例1において、図−1(f)に示される構造体の酸化珪素102をフッ酸により溶解除去し純水で処理した後、処理液1の代わりに表2に示す比較液1〜7で処理する以外は、実施例1と同様にして図−1(g)に示す構造体を得た。得られた構造体のパターンの50%以上は、図−1(h)に示されるような倒壊をおこしていた。各比較例2〜8において使用した処理液、処理方法及び倒壊抑制率の結果を第3表に示す。
*3,「ML−220(商品名)」,東邦化学工業株式会社製:ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸エステルである(一般式(1)及び(2)におけるn=2)。
実施例1〜17において、金属107として窒化チタンの代わりにタンタルを用い、円−リング状開口部105をφ100nmとした以外は実施例1〜17と同様にして図−1(g)に示す構造体を得た。得られた構造体は、金属(タンタル)の円筒108の円筒状のパターン(φ100nm,高さ:1200nm(アスペクト比:12),円筒と円筒との間の距離:50nm)を有する微細構造であり、70%以上の該パターンは倒壊することがなかった。各例において使用した処理液、処理方法及び倒壊抑制率の結果を表4に示す。
比較例1〜8において、金属107として窒化チタンの代わりにタンタルを用い、円−リング状開口部105をφ100nmとした以外は比較例1〜8と同様にして、各々比較例9〜16の図−1(g)に示す構造体を得た。得られた構造体のパターンの50%以上は、図−1(h)に示されるような倒壊をおこしていた。各例において使用した処理液、処理方法及び倒壊抑制率の結果を表4に示す。
図−1(a)に示すように、シリコン基板104上に窒化珪素103(厚さ:100nm)及びポリシリコン102(厚さ:1200nm)を成膜した後、フォトレジスト101を形成した後、該フォトレジスト101を露光、現像することにより、図−1(b)に示す円−リング状開口部105(φ100nm、円と円との距離:50nm)を形成し、該フォトレジスト101をマスクとしてドライエッチングによりポリシリコン102に図−1(c)に示す円筒状の孔106を、窒化珪素103の層までエッチングして形成した。次いで、フォトレジスト101をアッシングにより除去し、図−1(d)に示すポリシリコン102に窒化珪素103の層に達する円筒状孔106が開孔された構造体を得た。得られた構造体の円筒状孔106に、金属107として酸化アルミニウムを充填・堆積し(図1−(e))、その後化学的機械的研磨(ケミカルメカニカルポリッシング;CMP)により、ポリシリコン102上の余分な金属(酸化アルミニウム)107を除去し、図−1(f)に示すポリシリコン102中に金属(酸化アルミニウム)の円筒108が埋め込まれた構造体を得た。得られた構造体のポリシリコン102を水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液により溶解除去した後、純水リンス、処理液1〜17(70℃※、10分浸漬処理。※処理液15のみ50℃)、及び純水リンスの順で接液処理し、乾燥を行い、図−1(g)に示す構造体を得た。
実施例31において、図−1(f)に示される構造体のポリシリコン102を水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液により溶解除去した後、純水のみで処理した以外は、実施例1と同様にして図−1(g)に示す構造体を得た。得られた構造体のパターンの50%以上は、図−1(h)に示されるような倒壊をおこしていた(倒壊抑制率は50%未満となる。)。比較例17において使用した処理液、処理方法及び倒壊抑制率の結果を表5に示す。
実施例1において、図−1(f)に示される構造体のポリシリコン102を水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液により溶解除去し純水で処理した後、処理液1の代わりに第2表に示す比較液1〜7で処理する以外は、実施例31と同様にして図−1(g)に示す構造体を得た。得られた構造体のパターンの50%以上は、図−1(h)に示されるような倒壊をおこしていた。各比較例18〜24において使用した処理液、処理方法及び倒壊抑制率の結果を表5に示す。
実施例35〜51において、金属107として酸化アルミニウムの代わりに酸化ハフニウムを用いた以外は実施例35〜51と同様にして図−1(g)に示す構造体を得た。得られた構造体は、金属(酸化ハフニウム)の円筒108の円筒状のパターン(φ100nm,高さ:1200nm(アスペクト比:12),円筒と円筒との間の距離:50nm)を有する微細構造であり、70%以上の該パターンは倒壊することがなかった。各例において使用した処理液、処理方法及び倒壊抑制率の結果を表6に示す。
比較例17〜24において、金属107として酸化アルミニウムの代わりに酸化ハフニウムを用いた以外は比較例17〜24と同様にして、各々比較例25〜32の図−1(g)に示す構造体を得た。得られた構造体のパターンの50%以上は、図−1(h)に示されるような倒壊をおこしていた。各例において使用した処理液、処理方法及び倒壊抑制率の結果を表6に示す。
実施例35〜51において、金属107として酸化アルミニウムの代わりに酸化チタンを用いた以外は実施例35〜51と同様にして図−1(g)に示す構造体を得た。得られた構造体は、金属(酸化チタン)の円筒108の円筒状のパターン(φ100nm,高さ:1200nm(アスペクト比:12),円筒と円筒との間の距離:50nm)を有する微細構造であり、70%以上の該パターンは倒壊することがなかった。各例において使用した処理液、処理方法及び倒壊抑制率の結果を表7に示す。
比較例17〜24において、金属107として酸化アルミニウムの代わりに酸化チタンを用いた以外は比較例17〜24と同様にして、各々比較例33〜40の図−1(g)に示す構造体を得た。得られた構造体のパターンの50%以上は、図−1(h)に示されるような倒壊をおこしていた。各例において使用した処理液、処理方法及び倒壊抑制率の結果を表7に示す。
実施例1〜17において、金属107として窒化チタンの代わりに銅を用い、円−リング状開口部105をφ100nmとし、処理液1〜17の代わりに表8の18〜34を用いて処理した以外は実施例1〜17と同様にして図−1(g)に示す構造体を得た。得られた構造体は、金属(銅)の円筒108の円筒状のパターン(φ100nm,高さ:1200nm(アスペクト比:12),円筒と円筒との間の距離:50nm)を有する微細構造であり、70%以上の該パターンは倒壊することがなかった。各例において使用した処理液、処理方法及び倒壊抑制率の結果を表8および9に示す。
*3,「ML−220(商品名)」,東邦化学工業株式会社製:ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸エステルである(一般式(1)及び(2)におけるn=2)。
*4,「RD−510Y(商品名)」,東邦化学工業株式会社製:ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸エステルである(一般式(1)及び(2)におけるn=4)。
*5,「RB−410(商品名)」,東邦化学工業株式会社製:ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸エステルである(一般式(1)及び(2)におけるn=4)。
*6,「RS−710(商品名)」,東邦化学工業株式会社製:ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステルである(アルキル基が炭素数12〜15の混合物であり、一般式(1)及び(2)におけるn=9)。
*7,「RL−210(商品名)」,東邦化学工業株式会社製:ポリオキシエチレンステアリルエーテルリン酸エステルである(一般式(1)及び(2)におけるn=2)。
*8,「RL−310(商品名)」,東邦化学工業株式会社製:ポリオキシエチレンステアリルエーテルリン酸エステルである(一般式(1)及び(2)におけるn=3)。
*9,ポリオキシプロピレンラウリルエーテルリン酸エステルである(一般式(1)及び(2)におけるn=2)。
*10,ジデシルリン酸である(一般式(1)及び(2)におけるn=0)。
*11,「ML−200(商品名)」,東邦化学工業株式会社製:ラウリルリン酸エステルである(一般式(1)及び(2)におけるn=0)。
*12,「GF−185(商品名)」,東邦化学工業株式会社製:トリデシルリン酸エステルである(一般式(1)及び(2)におけるn=0)。
*13,オレイルリン酸である(一般式(1)及び(2)におけるn=0)。
*14,トリデシルリン酸エステルアンモニウム塩である(一般式(1)及び(2)におけるn=0)。
なお、表中でTPGDMEはトリプロピレングリコールジメチルエーテルを意味する。
比較例1〜8において、金属107として窒化チタンの代わりに銅を用い、成膜した銅102の厚さを1200nmとした以外は比較例1〜8と同様にして、各々比較例41〜48の図−1(g)に示す構造体を得た。得られた構造体のパターンの50%以上は、図−1(h)に示されるような倒壊をおこしていた。各例において使用した処理液、処理方法及び倒壊抑制率の結果を表9に示す。
102.酸化珪素またはポリシリコン
103.窒化珪素
104.シリコン基板
105.円状開口部
106.円筒状孔
107.金属(窒化チタン、タンタル、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、酸化チタンまたは銅)
108.金属(窒化チタン、タンタル、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、酸化チタンまたは銅)の円筒
Claims (7)
- 炭素数8〜24のアルキル基または炭素数8〜24のアルケニル基を有するリン酸エステル及び/又はポリオキシアルキレンエーテルリン酸エステルまたはその塩と水および水溶性溶剤を含有し、水溶性溶剤の含有量が50〜99質量%であり、水溶性溶剤としてグリコールエーテル系溶剤、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤またはアミン系溶剤から選択される少なくとも1種類を用いる金属微細構造体のパターン倒壊抑制用処理液。
- リン酸エステル及び/又はポリオキシアルキレンエーテルリン酸エステルの含有量が20ppm〜10000ppmである請求項1に記載のパターン倒壊抑制用処理液。
- 金属微細構造体が、チタン、タンタル、アルミニウム、ハフニウムまたは銅から選択される少なくとも1種類の金属を含む微細構造体に対する請求項1に記載のパターン倒壊抑制用処理液。
- アスペクト比が10以上の金属微細構造体に対する請求項1に記載のパターン倒壊抑制用処理液。
- ウェットエッチングまたはドライエッチングの後の洗浄工程において、リン酸エステル及び/又はポリオキシアルキレンエーテルリン酸エステルまたはその塩と水および水溶性溶剤を含有する金属微細構造体のパターン倒壊抑制用処理液を用いることを特徴とするチタン、タンタル、アルミニウム、ハフニウムまたは銅から選択される少なくとも1種の金属を含む微細構造体の製造方法。
- チタン、タンタル、アルミニウム、ハフニウムまたは銅から選択される少なくとも1種の金属を含む微細構造体が、半導体装置又はマイクロマシンである請求項7に記載の微細構造体の製造方法。
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