JP2015035085A - プログラム、及びツール選択方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業に適したコミュニケーションツールをより高い可能性で選択すること。
【解決手段】コンピュータが、記憶部に記録された、作業目的に関連した目的文字列と作業動作に関連した動詞を含む動作文字列との組と、作業ツール16の属性とを対応付けた作業モデル13a、13bの情報を参照して、電子メール14から、目的文字列と動作文字列との組を検出し、検出した組に対応する作業モデル13aを特定し、特定した作業モデル13aに対応する属性を有する作業ツール16を特定するツール選択方法が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、プログラム、及びツール選択方法に関する。
現在、電子メールは多くの人々にとって欠かせないツールになっている。電子メールは個人的に利用される場合もあるし、企業や学校などの組織内で利用される場合もある。電子メールは、1人が発信した情報を1人又は複数人に伝達するためのコミュニケーションツールである。そのため、個人間の情報伝達には有効であるが、例えば、複数人が意見を述べ合う会議などを電子メールで行うと、発信者と受信者との関係や発言の時系列が認識し難い状況になり、議論の進行状況が把握しにくくなる。
従って、会議などを行う場合には電子メールよりもテレビ会議システムなどを利用する方が効率的である。しかし、電子メールに慣れ親しんだ人々は、作業の効率が低いと認識しつつも、不慣れなテレビ会議システムを利用するより手に馴染んだ電子メールを利用してしまうことがある。電子メールを利用した会議に限らず、他の様々な作業についても、作業効率を高められるツールがあるにもかかわらず、手慣れたツールを使用して作業を行うことがある。このような状況に鑑み、作業に適したツールをユーザが利用しやすいようにする様々な工夫が検討されている。
例えば、ユーザが業務内容や業務処理の順序をヘッダ部分に記載した電子メールを送信すると、その電子メールを受信し、受信した電子メールのヘッダ部分に記載された情報に基づいて業務処理を起動させる業務連携処理システムが提案されている。また、ユーザにより選択された作業、及びその作業を行う作業担当者の数に応じて適当なコミュニケーションツールを選択するワークフローシステムが提案されている。
特開平9−261267号公報 特開2008−146520号公報
上記の業務連携処理システムは業務の内容をシステムに指示するツールとして電子メールを利用している。そのため、業務連携処理システムの操作に不慣れなユーザも、手慣れた電子メールを利用して業務連携処理システムを動作させることができる。但し、この技術は電子メールを業務連携処理システムの操作インターフェースとして利用しているに過ぎないため、業務連携処理システムを積極的に利用する意思がないユーザには利用されにくいと考えられる。
上記ワークフローシステムの場合、作業及び作業担当者の数に応じてワークフローシステムが適当なコミュニケーションツールを自動的に選択してくれる。そのため、ユーザは、電子メールよりも作業に適したコミュニケーションツールを知ることができる可能性がある。結果として、ワークフローシステムが選択したコミュニケーションツールに馴染みのないユーザが、そのコミュニケーションツールを利用しようとする動機付けになる可能性がある。
ワークフローシステムにより選択されたコミュニケーションツールが作業に適していることが多ければ、上記のような動機付けをユーザに与えることができ、作業の効率化に寄与するだろう。しかし、作業に適していないコミュニケーションツールが選択されることが多ければ、上記のような動機付けを与えられないばかりか、ワークフローシステムが提案したコミュニケーションツールの利用を避ける意思が生じる可能性すらある。
そこで、本件発明者は、ユーザにコミュニケーションツールの利用動機を与え、作業の効率化を進めるためには、作業に適したコミュニケーションツールが選択される可能性を高める仕組みについて検討を行った。
1つの側面によれば、本発明の目的は、作業に適したコミュニケーションツールをより高い可能性で選択することが可能な、プログラム、及びツール選択方法を提供することにある。
本開示の1つの側面によれば、コンピュータに、記憶部に記録された、作業目的に関連した目的文字列と作業動作に関連した動詞を含む動作文字列との組と、作業ツールの属性とを対応付けた作業モデルの情報を参照して、電子メールから、前記目的文字列と前記動作文字列との組を検出し、検出した前記組に対応する前記作業モデルを特定し、特定した前記作業モデルに対応する属性を有する前記作業ツールを特定する処理を実行させる、プログラムが提供される。
また、本開示の他の1つの側面によれば、コンピュータが、記憶部に記録された、作業目的に関連した目的文字列と作業動作に関連した動詞を含む動作文字列との組と、作業ツールの属性とを対応付けた作業モデルの情報を参照して、電子メールから、目的文字列と動作文字列との組を検出し、検出した組に対応する作業モデルを特定し、特定した作業モデルに対応する属性を有する作業ツールを特定するツール選択方法が提供される。
本発明によれば、作業に適したコミュニケーションツールをより高い可能性で選択することが可能になる。
第1実施形態に係るツール選択方法の一例を示した図である。 第2実施形態に係る情報処理システムの一例を示した図である。 第2実施形態に係る情報処理システムに適用可能なコミュニケーションツールの一例及びその性質を示した第1の図である。 第2実施形態に係る情報処理システムに適用可能なコミュニケーションツールの一例及びその性質を示した第2の図である。 第2実施形態に係る端末装置の機能を実現することが可能なハードウェアの一例を示した図である。 第2実施形態に係るサーバ装置が有する機能の一例を示したブロック図である。 第2実施形態に係るサーバ装置が利用する作業モデルの一例(通知型)を示した図である。 第2実施形態に係るサーバ装置が利用する作業モデルの一例(議論型)を示した図である。 第2実施形態に係るサーバ装置が利用する作業モデルの一例(協働型)を示した図である。 第2実施形態に係るサーバ装置が利用する作業モデルの使用頻度を表す情報の一例を示した図である。 第2実施形態に係るサーバ装置が利用するモデル・特性関係表の一例を示した図である。 第2実施形態に係るサーバ装置が利用する遂行条件・特性関係表の一例を示した図である。 第2実施形態に係るサーバ装置が利用するコミュニケーションツールの使用頻度を表す情報の一例を示した図である。 第2実施形態に係るサーバ装置が処理対象とする電子メールのテキスト記載例を示した図である。 第2実施形態に係るサーバ装置が電子メールから抽出した作業インスタンス断片の一例を示した図である。 第2実施形態に係るサーバ装置が実行する処理のうち、作業モデルの抽出条件を決定する処理について説明する図である。 第2実施形態に係る通知型コミュニケーションツールの開始画面の一例を示した図である。 第2実施形態に係るサーバ装置が実行する処理のうち、通知型コミュニケーションツールに作業インスタンス断片を埋め込む処理について説明する図である。 第2実施形態に係るコミュニケーションツールの推薦処理の流れについて説明するフロー図である。 第2実施形態の一適用例(適用例A)に係るサーバ装置が処理対象とする電子メールのテキスト記載例を示した図である。 第2実施形態の一適用例(適用例A)に係るサーバ装置が電子メールから抽出した作業インスタンス断片の一例を示した図である。 第2実施形態の一適用例(適用例A)に係るサーバ装置が実行する処理のうち、作業モデルの抽出条件を決定する処理について説明する図である。 第2実施形態の一適用例(適用例B)に係るサーバ装置が処理対象とする電子メールのテキスト記載例を示した図である。 第2実施形態の一適用例(適用例B)に係るサーバ装置が電子メールから抽出した作業インスタンス断片の一例を示した図である。 第2実施形態の一適用例(適用例B)に係るサーバ装置が実行する処理のうち、作業モデルの抽出条件を決定する処理について説明する図である。 第2実施形態の一適用例(適用例B)に係るサーバ装置が実行する処理のうち、議論型コミュニケーションツールに作業インスタンス断片を埋め込む処理について説明する図である。 第2実施形態の一適用例(適用例B)に係る議論型コミュニケーションツールの動作例について説明する図である。 第2実施形態の一適用例(適用例C)に係るサーバ装置が処理対象とする電子メールのテキスト記載例を示した図である。 第2実施形態の一適用例(適用例C)に係るサーバ装置が電子メールから抽出した作業インスタンス断片の一例を示した図である。 第2実施形態の一適用例(適用例C)に係るサーバ装置が実行する処理のうち、作業モデルの抽出条件を決定する処理について説明する図である。 第2実施形態の一適用例(適用例C)に係るサーバ装置が実行する処理のうち、協働型コミュニケーションツールに作業インスタンス断片を埋め込む処理について説明する図である。 第2実施形態の一適用例(適用例C)に係る協働型コミュニケーションツールの動作例について説明する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、本明細書及び図面において実質的に同一の機能を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する場合がある。
<1.第1実施形態>
図1を参照しながら、第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係るツール選択方法の一例を示した図である。なお、第1実施形態に係るツール選択方法は、コンピュータ10のハードウェア資源を利用して実現される。
図1に示すように、コンピュータ10は、メモリ11及びプロセッサ12を有する。
なお、メモリ11は、RAM(Random Access Memory)などの揮発性記憶装置、或いは、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの不揮発性記憶装置である。プロセッサ12は、CPU(Central Processing Unit)、或いは、DSP(Digital Signal Processor)などである。また、プロセッサ12は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、或いは、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの電子回路であってもよい。プロセッサ12は、例えば、メモリ11又は他のメモリに記憶されたプログラムを実行する。
メモリ11は、作業目的に関連した目的文字列と作業動作に関連した動詞を含む動作文字列との組と、作業ツール16の属性とを対応付けた作業モデル13a、13bの情報などを記憶する。なお、メモリ11は、記憶部の一例である。例えば、コンピュータ10は、ネットワークで接続された外部ストレージをメモリ11の代わりに利用することもできる。このような変形例も第1実施形態の技術的範囲に属する。
第1実施形態に係るツール選択方法で扱う作業は、例えば、ユーザが電子メールを利用して行う作業である。第1実施形態に係るツール選択方法で扱うには、例えば、会議を案内する作業、資料を作成する作業の依頼、商品を注文する作業などが含まれる。
目的文字列としては、「会議」、「資料」、「商品」などの例を挙げることができる。例えば、「会議の案内」や「会議中の発言」などの作業は、いずれも「会議」を目的とする。「資料の作成」や「資料の配付」などの作業は、いずれも「資料」を目的とする。「商品の注文」や「商品のキャンセル」などの作業は、いずれも「商品」を目的とする。
動作文字列としては、「案内する」、「作成する」、「注文する」、「依頼する」などの例を挙げることができる。動作文字列及び目的文字列を組み合わせることで「作業」の内容が表現される。作業ツール16としては、例えば、電子メール、Webメール、テレビ会議システム、ファイル共有サービス、電話、SNS(Social Networking Service)などがある。
作業ツール16には作業に対する適性がある。例えば、電子メールは、1人から1人又は複数人へと情報を伝達するコミュニケーションツールであるため、情報を通知する作業に適している。一方、テレビ会議システムは、複数人が一堂に介して議論を行う作業に適している。このように、作業ツール16には作業に対する適性があり、この適性を示す情報が作業ツール16の属性としてメモリ11に格納されている。
作業モデル13a、13bは、「作業」の内容を情報の組み合わせで表現したモデルである。作業モデル13aは、動作文字列として「依頼する」を含む。また、作業モデル13aは、「依頼する」に組み合わせる文字列として、動作文字列「議論する/…/述べる」及び目的文字列「意見/…/質問」を含む。なお、図中の「議論する/…/述べる」は、「議論する」、…、「述べる」のいずれかに該当することを意味する。また、図中の「意見/…/質問」は、「意見」、…、「質問」のいずれかに該当することを意味する。
作業モデル13bは、動作文字列として「依頼する」を含む。また、作業モデル13bは、「依頼する」に組み合わせる文字列として、動作文字列「編集する/…/作成する」及び目的文字列「資料/…/書類」を含む。なお、図中の「編集する/…/作成する」は、「編集する」、…、「作成する」のいずれかに該当することを意味する。また、図中の「資料/…/書類」は、「資料」、…、「書類」のいずれかに該当することを意味する。
図1の例では、作業モデル13aの属性は議論型に設定されており、作業モデル13bの属性は協働型に設定されている。議論型の作業モデルには議論型コミュニケーションツールが対応付けられている。一方、協働型の作業モデルには協働型コミュニケーションツール(非図示)が対応付けられている。なお、議論型コミュニケーションツール及び協働型コミュニケーションツールは、作業ツール16の一例である。
議論型コミュニケーションツールは、複数のユーザが議論を交わすような作業形態に適したコミュニケーションツールである。議論型コミュニケーションツールとしては、例えば、テレビ会議システムなどが考えられる。協働型コミュニケーションツールは、複数のユーザが協働して1つの資料を作成するような作業形態に適したコミュニケーションツールである。協働型コミュニケーションツールとしては、例えば、Webメールとファイル共有システムとを組み合わせたコミュニケーションツールなどが考えられる。
プロセッサ12は、電子メール14から、目的文字列と動作文字列との組を検出し、検出した組に対応する作業モデル13aを特定し、特定した作業モデル13aに対応する属性を有する作業ツール16を特定する。
図1の例では、電子メール14中に記載された「依頼」、「意見」、「述べて」という文字列から、目的文字列として「意見」が検出され、「意見」を目的語とする動詞を含む動作文字列として「述べる」が検出される。また、「意見を述べる」を目的語とする動詞を含む動作文字列として「依頼する」が検出される。このように、自然言語処理により、文の構造(「意見」「述べる」「依頼する」の関係)及びその構造の要素を含む解析結果15が得られる。
図1の例では、解析結果15に含まれる文の構造及びその構造の要素に該当する作業モデルは、作業モデル13aである。そのため、プロセッサ12は、検出した上記文字列及び動詞に対応する作業モデル13aを選択する。また、プロセッサ12は、選択した作業モデル13aに対応する属性を有する作業ツール16を選択する。図1の例では、作業モデル13aの属性が議論型であるから、議論型コミュニケーションツールが選択される。選択された議論型コミュニケーションツールは、例えば、電子メール14を利用して作業を行うユーザに推薦される。
以上、第1実施形態について説明した。上記コンピュータ10及びコンピュータ10のハードウェア資源を利用して上記の情報処理を実現するプログラムを適用すれば、作業に適したコミュニケーションツールが高い可能性で選択される。なお、第1実施形態に係る技術の提供方法として、当該プログラムを記録した、コンピュータ10により読み取り可能なストレージ媒体を提供する方法も考えられる。
<2.第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。
[2−1.システム]
図2を参照しながら、第2実施形態に係る情報処理システム100について説明する。図2は、第2実施形態に係る情報処理システムの一例を示した図である。
図2に示すように、情報処理システム100は、端末装置200A、…、200D、及びサーバ装置300を含む。なお、以下では、端末装置200A、…、200Dを区別せずに単に端末装置200と表現して説明を進める場合がある。
端末装置200A、…、200Dは、ネットワークNWを介してサーバ装置300に接続されている。サーバ装置300は、ネットワークNWを介して端末装置200A、…、200Dにコミュニケーションツールを提供する。
例えば、端末装置200AがWebブラウザ又は専用ブラウザ(以下、ブラウザ)を利用してアクセスしてきた場合に、サーバ装置300は、複数のコミュニケーションツールを含む統合システムのログイン画面をブラウザに提供する。ユーザがログイン画面に認証情報を入力した場合、サーバ装置300は、端末装置200Aから認証情報を取得し、管理しているユーザ情報と、取得した認証情報とを照合して認証処理を実行する。なお、認証処理の方法は任意である。認証に成功した場合、サーバ装置300は、ブラウザに統合システムのポータルページを提供する。
ポータルページには、例えば、統合システムが提供するコミュニケーションツールの実行画面に遷移するためのリンクボタンなどが配置される。統合システムには、例えば、電子メール、ファイル共有システム、テレビ会議システム、電話、SNSなどのコミュニケーションツールが含まれる。さらに、統合システムには、通知型コミュニケーションツール、議論型コミュニケーションツール、協働型コミュニケーションツールなどが含まれる。統合システムにより提供されるコミュニケーションツールの種類は、例えば、ユーザや管理者により設定される。ユーザがコミュニケーションツールを選択すると、サーバ装置300は、コミュニケーションツールの実行画面をブラウザに提供する。
サーバ装置300は、ユーザが作業に利用する電子メールの内容から作業に適したコミュニケーションツールを調査する。電子メールよりも作業に適したコミュニケーションツールを発見した場合、サーバ装置300は、発見したコミュニケーションツールの利用をユーザに提案する。例えば、電子メールの内容から、ユーザが他の複数ユーザと議論を交わそうとしていることが判明した場合、サーバ装置300は、議論に適したコミュニケーションツールとしてテレビ会議システムや他の議論型コミュニケーションツールを選択する。そして、サーバ装置300は、選択したコミュニケーションツールの実行を開始するための画面をブラウザに提供する。
このように、サーバ装置300は、端末装置200A、…、200Dのそれぞれに統合システムの機能を提供すると共に、統合システムが提供するコミュニケーションツールの中から作業に適したコミュニケーションツールを推薦する仕組みを有する。この仕組みにより、情報処理システム100で作業を行うユーザは、作業に適したコミュニケーションツールを利用して効率的に作業を行うことができるようになる。例えば、電子メール以外のコミュニケーションツールを利用したことがないユーザに対し、より好適なコミュニケーションツールをスムーズに利用してもらえるようになる。
以上、第2実施形態に係る情報処理システム100について説明した。
[2−2.コミュニケーションツールについて]
次に、図3及び図4を参照しながら、第2実施形態に係る情報処理システムに適用可能なコミュニケーションツールについて説明する。図3は、第2実施形態に係る情報処理システムに適用可能なコミュニケーションツールの一例及びその性質を示した第1の図である。図4は、第2実施形態に係る情報処理システムに適用可能なコミュニケーションツールの一例及びその性質を示した第2の図である。
情報処理システム100が提供する統合システムでは様々なコミュニケーションツールを扱うことができる。例えば、統合システムは、電子メール(Webメールを含む。)、ファイル共有システム、電話、テレビ会議システム、SNSなどのコミュニケーションツールを提供する。さらに、統合システムでは、テレビ会議システムとファイル共有システムとを組み合わせて利用するなど、柔軟な利用形態をとることができる。
図3の例では、「Webメール+共有」、「TV会議+共有」、「SNS+共有」が組み合わせ利用に該当する。「Webメール+共有」は、Webメールとファイル共有システムとを組み合わせて利用する利用形態を意味する。「TV会議+共有」は、テレビ会議システムとファイル共有システムとを組み合わせて利用する利用形態を意味する。「SNS+共有」は、SNSとファイル共有システムとを組み合わせて利用する利用形態を意味する。なお、以下では簡単のために、「Webメール+共有」を単に「Webメール」、「TV会議+共有」を単に「テレビ会議システム」、「SNS+共有」を単に「SNS」と表記して説明を進める。
コミュニケーションツールは、それぞれ特性を有する。ここでは、作業の適否に係るコミュニケーションツールの特性として「多重度」、「方向性」、「実時間性」、「情報管理方式」、「記録の容易さ」という性質を考える。
「多重度」は、何人対何人で行うコミュニケーションに適しているかを表す指標である。例えば、電子メールは、1人から1人又は複数人へと情報を伝達するコミュニケーションツールである。そのため、電子メールは、複数人が情報を同時に発信するような用途に適さない。従って、電子メールの多重度は「1:多」である。
なお、「1:多」は、1人対複数人、或いは、1人対1人に適していることを意味する。同様に、Webメールの多重度は「1:多」である。電話の多重度は「1:1」である。テレビ会議システムの多重度は「多:多」である。「多:多」は、複数人対複数人、1人対複数人、或いは、1人対1人に適していることを意味する。SNSの多重度は「多:多」である。
「方向性」は、一方的な情報伝達を行うコミュニケーション(以下、単方向のコミュニケーションと呼ぶ。)であるか、情報交換を伴うコミュニケーション(以下、双方向のコミュニケーションと呼ぶ。)であるかを表す指標である。例えば、単方向のコミュニケーションは、相手方の応答を求めない形式のコミュニケーションである。一方、双方向のコミュニケーションは、何らかの形で相手方の応答を求める形式のコミュニケーションである。例えば、電話は、相手方の応答がないと会話が成立しない。従って、電話の方向性は「双」方向である。
なお、図3の例では、単方向のコミュニケーションを「単」と表現し、双方向のコミュニケーションを「双」と表現している。また、「単/双」と表現した性質は、単方向のコミュニケーションにも利用可能であり、双方向のコミュニケーションにも利用可能である場合を示している。例えば、電子メールの方向性は「単/双」、Webメールの方向性は「単/双」、テレビ会議システムの方向性は「双」、SNSの方向性は「双」となる。
「実時間性」は、コミュニケーションを行う一方当事者が他方当事者と実時間(リアルタイム)で情報を交換するのに適しているか否かを表す指標である。例えば、電子メールは、電子メールを見るタイミングや電子メールに返信するタイミングが相手方の都合で決まる。そのため、電子メールの実時間性は「非実時間」である。「非実時間」は、実時間性を求めるコミュニケーションに適さないことを意味する。一方、電話は相手方と回線接続された状態で音声通話するコミュニケーションツールである。従って、電話の実時間性は「実時間」である。「実時間」は、実時間性を求めるコミュニケーションに適していることを意味する。
「情報管理方式」は、データファイルなどの情報をどのように管理するかを表す指標である。例えば、電子メールにデータファイルを添付して送信した場合、そのデータファイルは、電子メールを受信したユーザがそれぞれ個別に管理することになる。従って、電子メールの「情報管理方式」は「個別」となる。一方、Webメールの場合、ファイル共有システムを併用しているため、コミュニケーションに参加するユーザは、ファイル共有システムを利用してデータファイルを共有することができる。そのため、Webメールの「情報管理方式」は「共有」となる。なお、電話は音声通話が基本となるため、ここではデータファイルの管理方式について考えないこととする。
「記録の容易さ」は、コミュニケーションを行う過程でやり取りされる情報を記録することの容易さを表す指標である。例えば、電子メールの場合、テキストが電子メールクライアントや電子メールサーバに残るため、コミュニケーションの中でやり取りされた情報を容易に記録しておくことができる。従って、電子メールの「記録の容易さ」は「容易」である。一方、電話の場合、音声レコーダなどを利用して会話を録音することも可能ではあるが、電子メールなどに比べるとコミュニケーションの際にやり取りされた情報の記録は容易でない。従って、電話の「記録の容易さ」は「非容易」である。
上記のように、コミュニケーションツールには、それぞれ特性がある。そして、コミュニケーションツールの特性と、作業への適性とは密接に関係している。例えば、多人数のユーザが自由に議論する作業に多重度が「1:1」の電話を利用することは困難である。一方で、特定の相手に急いで連絡をとりたい場合、実時間性が「実時間」の電話は適当なコミュニケーションツールとなる。
なお、図3には一般に利用されるコミュニケーションツールを例示したが、統合システムには、図4に示すように、作業の型に応じて特性を設定したコミュニケーションツールを組み込むこともできる。図4には、通知型コミュニケーションツール、議論型コミュニケーションツール、協働型コミュニケーションツールの特性が例示されている。
通知型コミュニケーションツールは、情報を通知する作業に適したコミュニケーションツールの一例である。議論型コミュニケーションツールは、多数のユーザが一堂に介して議論を行うような作業に適したコミュニケーションツールである。協働型コミュニケーションツールは、1つのデータファイルを複数人で編集するような作業に適したコミュニケーションツールである。
通知型コミュニケーションツールの性質は、多重度が「1:多」、方向性が「単」、実時間性が「非実時間」、情報管理方式が「個別/共有」、記録の容易さが「容易」である。なお、「個別/共有」は、「個別」及び「共有」のいずれでもよいことを意味する。議論型コミュニケーションツールの性質は、多重度が「多:多」、方向性が「双」、実時間性が「実時間」、情報管理方式が「共有」、記録の容易さが「容易」である。
協働型コミュニケーションツールの性質は、多重度が「多:多」、方向性が「双」、実時間性が「非実時間/実時間」、情報管理方式が「共有」、記録の容易さが「容易」である。なお、「非実時間/実時間」は、「非実時間」及び「実時間」のいずれでもよいことを意味する。このように、作業の型を想定して予めコミュニケーションツールを用意しておくことで選択の幅を拡げることができる。以下では、サーバ装置300が提供する統合システムに、図3及び図4に記載のコミュニケーションツールが組み込まれているものとして説明を進める。
以上、第2実施形態に係る情報処理システムに適用可能なコミュニケーションツールについて説明した。
[2−3.ハードウェア]
次に、図5を参照しながら、第2実施形態に係る端末装置200のハードウェアについて説明する。端末装置200が有する機能は、例えば、図5に示す情報処理装置のハードウェア資源を用いて実現することが可能である。つまり、端末装置200が有する機能は、コンピュータプログラムを用いて図5に示すハードウェアを制御することにより実現される。図5は、第2実施形態に係る端末装置の機能を実現することが可能なハードウェアの一例を示した図である。
図5に示すように、このハードウェアは、主に、CPU902と、ROM(Read Only Memory)904と、RAM906と、ホストバス908と、ブリッジ910とを有する。さらに、このハードウェアは、外部バス912と、インターフェース914と、入力部916と、出力部918と、記憶部920と、ドライブ922と、接続ポート924と、通信部926とを有する。
CPU902は、例えば、演算処理装置又は制御装置として機能し、ROM904、RAM906、記憶部920、又はリムーバブル記録媒体928に記録された各種プログラムに基づいて各構成要素の動作全般又はその一部を制御する。ROM904は、CPU902に読み込まれるプログラムや演算に用いるデータなどを格納する記憶装置の一例である。RAM906には、例えば、CPU902に読み込まれるプログラムや、そのプログラムを実行する際に変化する各種パラメータなどが一時的又は永続的に格納される。
これらの要素は、例えば、高速なデータ伝送が可能なホストバス908を介して相互に接続される。一方、ホストバス908は、例えば、ブリッジ910を介して比較的データ伝送速度が低速な外部バス912に接続される。また、入力部916としては、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、タッチパッド、ボタン、スイッチ、及びレバーなどが用いられる。さらに、入力部916としては、赤外線やその他の電波を利用して制御信号を送信することが可能なリモートコントローラが用いられることもある。
出力部918としては、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、又はELD(Electro-Luminescence Display)などのディスプレイ装置が用いられる。また、出力部918として、スピーカやヘッドホンなどのオーディオ出力装置、又はプリンタなどが用いられることもある。つまり、出力部918は、情報を視覚的又は聴覚的に出力することが可能な装置である。
記憶部920は、各種のデータを格納するための装置である。記憶部920としては、例えば、HDDなどの磁気記憶デバイスが用いられる。また、記憶部920として、SSD(Solid State Drive)やRAMディスクなどの半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、又は光磁気記憶デバイスなどが用いられてもよい。
ドライブ922は、着脱可能な記録媒体であるリムーバブル記録媒体928に記録された情報を読み出し、又はリムーバブル記録媒体928に情報を書き込む装置である。リムーバブル記録媒体928としては、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどが用いられる。
接続ポート924は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)、RS−232Cポート、又は光オーディオ端子など、外部接続機器930を接続するためのポートである。外部接続機器930としては、例えば、プリンタやカメラなどが用いられる。
通信部926は、ネットワーク932に接続するための通信デバイスである。通信部926としては、例えば、有線又は無線LAN(Local Area Network)用の通信回路、WUSB(Wireless USB)用の通信回路、光通信用の通信回路やルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用の通信回路やルータ、携帯電話ネットワーク用の通信回路などが用いられる。通信部926に接続されるネットワーク932は、有線又は無線により接続されたネットワークであり、例えば、インターネット、LAN、放送網、衛星通信回線などを含む。
以上、第2実施形態に係る端末装置200のハードウェアについて説明した。なお、サーバ装置300が有する機能も、図5に示したハードウェアを利用して実現することができる。従って、サーバ装置300が有する機能を実現可能なハードウェアについては詳細な説明を省略する。
[2−4.サーバ装置の機能]
次に、図6を参照しながら、第2実施形態に係るサーバ装置300の機能について説明する。図6は、第2実施形態に係るサーバ装置が有する機能の一例を示したブロック図である。なお、説明の中で適宜、図7〜図18を参照する。
図6に示すように、サーバ装置300は、ツール機能提供部301、記憶部302、メール監視部303、及びツール推薦部304を有する。なお、ツール機能提供部301、メール監視部303、及びツール推薦部304の機能は、上述したCPU902などを用いて実現できる。また、記憶部302の機能は、上述したRAM906や記憶部920などを用いて実現できる。
〔ツール機能提供部301〕
ツール機能提供部301について説明する。
ツール機能提供部301は、ユーザが選択したコミュニケーションツールを実行する。また、ツール機能提供部301は、コミュニケーションツールの実行画面をブラウザに提供する。例えば、ユーザが電子メールを選択した場合、ツール機能提供部301は、電子メールの編集画面などをブラウザに提供する。また、ユーザが送信操作を行った場合、ツール機能提供部301は、電子メールの送信処理を実行する。
また、ツール機能提供部301は、後述するツール推薦部304が選択するコミュニケーションツールを起動させるための画面をブラウザに提供する。ユーザが起動操作を行った場合、ツール機能提供部301は、そのコミュニケーションツールの実行画面をブラウザに提供する。このように、ツール機能提供部301は、ブラウザを介してコミュニケーションツールの機能をユーザに提供する要素である。
〔記憶部302〕
記憶部302について説明する。
記憶部302は、作業モデル321、モデル使用頻度322、モデル・特性関係表323、遂行条件・特性関係表324、ツール使用頻度325、及びツール特性326を記憶している。以下、作業モデル321、モデル使用頻度322、モデル・特性関係表323、遂行条件・特性関係表324、ツール使用頻度325、及びツール特性326について順に説明する。
(作業モデル321)
まず、図7〜図9を参照しながら、作業モデル321について説明する。図7は、第2実施形態に係るサーバ装置が利用する作業モデルの一例(通知型)を示した図である。図8は、第2実施形態に係るサーバ装置が利用する作業モデルの一例(議論型)を示した図である。図9は、第2実施形態に係るサーバ装置が利用する作業モデルの一例(協働型)を示した図である。
作業モデル321は、複数の項目及び項目間の関係で定義される構造を有し、一部又は全部の項目について単語の組が設定されたものである。単語の組が設定される項目、及び項目に設定される単語の組は、作業の型毎に決められる。
(通知型)
例えば、作業の型が通知型の場合、図7に示すような作業モデル321が適用される。図7の例では、作業モデル321の項目として、「いつ」、「どこで」、「誰が」、「誰に」、「何を」、「どうする」などが用いられている。また、図7の例では、作業モデル321の項目として、「至急度」、「記録要否」などが用いられている。
通知型の作業モデル321には、「どうする」の項目(図7の符号Q11)に「通知する/連絡する/案内する/伝達する」という動詞の組が設定されている。なお、「通知する/連絡する/案内する/伝達する」は、「通知する」、「連絡する」、「案内する」、「伝達する」のいずれかに該当することを意味する。
通知型の作業を行うユーザが記述するテキストを対象に自然言語処理を実行した場合、「どうする」の項目に該当する単語が「通知する」、「連絡する」、「案内する」、「伝達する」のいずれかになる可能性が高いと考えられる。この考えをモデル化したものが図7に例示した通知型の作業モデル321である。
なお、図7に示した作業モデル321は、通知型の作業モデルの一例である。作業モデル321の設定は、経験則に基づいて人が行うようにしてもよいし、通知型の作業を行うユーザが記述したテキストを集め、その記述内容を分析し、統計的な手法を用いて自動的に行うようにしてもよい。
(議論型)
作業の型が議論型の場合、図8に示すような作業モデル321が適用される。図8の例では、通知型と同様、作業モデル321の項目として、「いつ」、「どこで」、「誰が」、「誰に」、「何を」、「どうする」などが用いられている。また、図8の例では、作業モデル321の項目として、「至急度」、「記録要否」などが用いられている。
議論型の作業モデル321には、「どうする」の項目(図8の符号Q21)に「依頼する」という動詞が設定されている。また、「依頼する」という動詞に対して、その目的語となる句を成す「いつ」、「どこで」、「誰が」、「誰に」、「何を」、「どうする」などの項目が設定されている。この句を成す「何を」の項目(図8の符号Q22)に「意見/コメント/質問/…/回答」という名詞の組が設定されている。さらに、これら名詞の組を目的語とする動詞「議論する/発言する/述べる/…/言う」が「どうする」の項目(図8の符号Q23)に設定されている。
なお、「意見/コメント/質問/…/回答」は、「意見」、「コメント」、「質問」、…、「回答」のいずれかに該当することを意味する。また、「議論する/発言する/述べる/…/言う」は、「議論する」、「発言する」、「述べる」、…、「言う」のいずれかに該当することを意味する。
議論型の作業を行うユーザが記述するテキストを対象に自然言語処理を実行した場合、「どうする」の項目(図8の符号Q21)に該当する単語が「依頼する」になる可能性が高いと考えられる。また、「依頼する」という動詞の目的語となる句を成す「何を」の項目(図8の符号Q22)は、「意見」、「コメント」、「質問」、…、「回答」のいずれかになる可能性が高いと考えられる。また、この句を成す「どうする」の項目(図8の符号Q23)は、「議論する」、「発言する」、「述べる」、…、「言う」のいずれかになる可能性が高いと考えられる。
上記のような考えをモデル化したものが図8に例示した議論型の作業モデル321である。なお、図8に示した作業モデル321は、議論型の作業モデルの一例である。通知型の場合と同様、作業モデル321の設定は、経験則に基づいて人が行うようにしてもよいし、議論型の作業を行うユーザが記述したテキストを集め、その記述内容を分析し、統計的な手法を用いて自動的に行うようにしてもよい。
(協働型)
作業の型が協働型の場合、図9に示すような作業モデル321が適用される。図9の例では、通知型と同様、作業モデル321の項目として、「いつ」、「どこで」、「誰が」、「誰に」、「何を」、「どうする」などが用いられている。また、図9の例では、作業モデル321の項目として、「至急度」、「記録要否」などが用いられている。
協働型の作業モデル321には、「どうする」の項目(図9の符号Q31)に「依頼する」という動詞が設定されている。また、「依頼する」という動詞に対して、その目的語となる句を成す「いつ」、「どこで」、「誰が」、「誰に」、「何を」、「どうする」などの項目が設定されている。この句を成す「何を」の項目(図9の符号Q32)に「資料/書類/…/議事録」という名詞の組が設定されている。さらに、これら名詞の組を目的語とする動詞「編集する/作成する/…/更新する」が「どうする」の項目(図9の符号Q33)に設定されている。
なお、「資料/書類/…/議事録」は、「資料」、「書類」、…、「議事録」のいずれかに該当することを意味する。また、「編集する/作成する/…/更新する」は、「編集する」、「作成する」、…、「更新する」のいずれかに該当することを意味する。
協働型の作業を行うユーザが記述するテキストを対象に自然言語処理を実行した場合、「どうする」の項目(図9の符号Q31)に該当する単語が「依頼する」になる可能性が高いと考えられる。また、「依頼する」という動詞の目的語となる句を成す「何を」の項目(図9の符号Q32)は、「資料」、「書類」、…、「議事録」のいずれかになる可能性が高いと考えられる。また、この句を成す「どうする」の項目(図9の符号Q33)は、「編集する」、「作成する」、…、「更新する」のいずれかになる可能性が高いと考えられる。
上記のような考えをモデル化したものが図9に例示した協働型の作業モデル321である。なお、図9に示した作業モデル321は、協働型の作業モデルの一例である。通知型の場合と同様、作業モデル321の設定は、経験則に基づいて人が行うようにしてもよいし、協働型の作業を行うユーザが記述したテキストを集め、その記述内容を分析し、統計的な手法を用いて自動的に行うようにしてもよい。
(モデル使用頻度322)
次に、図10を参照しながら、モデル使用頻度322について説明する。図10は、第2実施形態に係るサーバ装置が利用する作業モデルの使用頻度を表す情報の一例を示した図である。
モデル使用頻度322は、上述した作業モデル321の使用頻度を作業の型毎に表した情報である。図10に示すように、モデル使用頻度322には、通知型、議論型、協働型などの型毎に作業モデル321の使用頻度を示す数値が対応付けられている。使用頻度を示す数値は、例えば、作業モデル321が使用された回数であってもよいし、作業モデル321を利用して選択されたコミュニケーションツールがユーザに使用された回数であってもよい。モデル使用頻度322は、作業モデル321を選択する際に参照される。
(モデル・特性関係表323)
次に、図11を参照しながら、モデル・特性関係表323について説明する。図11は、第2実施形態に係るサーバ装置が利用するモデル・特性関係表の一例を示した図である。
モデル・特性関係表323は、作業モデル321と、コミュニケーションツールの特性との関係を作業の型毎に対応付けて記述した情報である。図11に例示したモデル・特性関係表323では、コミュニケーションツールの性質として「多重度」、「方向性」、「実時間性」、「情報管理方式」が考慮されている。なお、ここで例示していないコミュニケーションツールの性質を考慮することも可能である。
図11のモデル・特性関係表323を参照すると、通知型の作業モデル321は、多重度が「1:多」、方向性が「単」、実時間性が「非実/実時間」、情報管理方式が「個別/共有」という特性に対応付けられることが分かる。なお、「非実/実時間」は、「非実時間」及び「実時間」のいずれでもよいことを意味する。
また、図11のモデル・特性関係表323を参照すると、議論型の作業モデル321は、多重度が「多:多」、方向性が「双」、実時間性が「実時間」、情報管理方式が「共有」という特性に対応付けられることが分かる。さらに、協働型の作業モデル321は、多重度が「多:多」、方向性が「双」、実時間性が「非実/実時間」、情報管理方式が「共有」という特性に対応付けられることが分かる。なお、モデル・特性関係表323は、作業モデル321に対応するコミュニケーションツールを選択する際に参照される。
(遂行条件・特性関係表324)
次に、図12を参照しながら、遂行条件・特性関係表324について説明する。図12は、第2実施形態に係るサーバ装置が利用する遂行条件・特性関係表の一例を示した図である。
遂行条件・特性関係表324は、作業の遂行条件と、コミュニケーションツールの特性とを対応付けて記述した情報である。図12に例示した遂行条件・特性関係表324では、コミュニケーションツールの性質として「実時間性」及び「記録の容易さ」が考慮されている。なお、ここで例示していないコミュニケーションツールの性質を考慮することも可能である。
また、図12の例では、作業の遂行条件として「至急度」及び「記録要否」が設定されている。「至急度」は、作業の遂行を急ぐか否かを表す項目である。「記録要否」は、作業の遂行中にやり取りされた情報を記録するか否かを表す項目である。「至急度」及び「記録要否」の判定方法などについては後述する。
図12の遂行条件・特性関係表324を参照すると、至急度が「至急」となる遂行条件に対し、実時間性が「実時間」となる条件(特性)が対応付けられていることが分かる。一方、至急度が「通常」となる遂行条件に対し、実時間性が「非実/実時間」となる条件(特性)が対応付けられていることが分かる。
また、記録要否が「記録要」となる遂行条件に対し、記録の容易さが「容易」となる条件(特性)が対応付けられていることが分かる。一方、記録要否が「記録不要」となる遂行条件に対し、記録の容易さが「容易/非容易」となる条件(特性)が対応付けられていることが分かる。なお、遂行条件・特性関係表324は、遂行条件に対応するコミュニケーションツールを選択する際に参照される。
(ツール使用頻度325)
次に、図13を参照しながら、ツール使用頻度325について説明する。図13は、第2実施形態に係るサーバ装置が利用するコミュニケーションツールの使用頻度を表す情報の一例を示した図である。
ツール使用頻度325は、コミュニケーションツールの使用頻度を表した情報である。例えば、図13に示すように、ツール使用頻度325には、通知型コミュニケーションツール、議論型コミュニケーションツール、協働型コミュニケーションツールなど、コミュニケーションツールの種類毎に使用頻度を示す数値が対応付けられている。使用頻度を示す数値は、例えば、コミュニケーションツールがユーザに使用された回数である。
なお、図13に例示したように、コミュニケーションツールの種類と、そのコミュニケーションツールを選択する際に利用した作業モデル321の種類(作業の型)との組み合わせに対して使用頻度が対応付けられていてもよい。ツール使用頻度325は、コミュニケーションツールを選択する際に参照される。
(ツール特性326)
次に、ツール特性326について説明する。ツール特性326は、コミュニケーションツールの種類と、コミュニケーションツールの特性とを対応付けた情報である。例えば、図3及び図4に示した情報は、ツール特性326の一例である。
例えば、図4を参照すると、通知型コミュニケーションツールは、多重度が「1:多」、方向性が「単」、実時間性が「非実時間」、情報管理方式が「個別/共有」、記録の容易さが「容易」であるという特性を有する。議論型コミュニケーションツールは、多重度が「多:多」、方向性が「双」、実時間性が「実時間」、情報管理方式が「共有」、記録の容易さが「容易」であるという特性を有する。
また、協働型コミュニケーションツールは、多重度が「多:多」、方向性が「双」、実時間性が「非実時間/実時間」、情報管理方式が「共有」、記録の容易さが「容易」であるという特性を有する。ツール特性326は、作業に適したコミュニケーションツールを決定する際に参照される。
〔メール監視部303〕
メール監視部303について説明する。再び図6を参照する。
メール監視部303は、ユーザが作成した電子メールを監視する要素である。例えば、メール監視部303は、ユーザが電子メールを送信する操作を行ったタイミングで電子メールのテキストを取得する。なお、電子メールのテキストを取得するタイミングは、電子メールの送信時であってもよいし、電子メールの送信後であってもよい。
例えば、メール監視部303は、図14に示すような電子メールのテキストを取得する。図14は、第2実施形態に係るサーバ装置が処理対象とする電子メールのテキスト記載例を示した図である。図14に例示したテキストには、題目R1、宛先R2、本文R3、添付ファイル名R4が記載されている。電子メールを取得したメール監視部303は、取得した電子メールのテキストをツール推薦部304に入力する。
〔ツール推薦部304〕
ツール推薦部304について説明する。再び図6を参照する。
ツール推薦部304は、テキスト解析部341、モデル選択部342、特性抽出部343、遂行条件抽出部344、及びツール決定部345を含む。
(テキスト解析部341)
テキスト解析部341には、メール監視部303から電子メールのテキストが入力される。テキストが入力されたテキスト解析部341は、入力されたテキストを対象に形態素解析や構文解析などの自然言語処理を実行してテキストの内容を解析する。
例えば、テキスト解析部341は、自然言語処理によりテキストの構造を解析し、設定した構造の要素となる項目に当てはまる文字列(以下、作業エレメント)を抽出する。そして、テキスト解析部341は、抽出した作業エレメントを構造に当てはめる。なお、作業エレメントを当てはめる構造は、作業モデル321と同じ構造に設定される。また、作業エレメントを当てはめた構造を作業インスタンス断片と呼ぶことにする。
図14に例示した電子メールのテキストが入力された場合、テキスト解析部341は、自然言語処理により作業エレメントを抽出し、図15に示すように、抽出した作業エレメントを該当する項目に当てはめる。図15は、第2実施形態に係るサーバ装置が電子メールから抽出した作業インスタンス断片の一例を示した図である。
題目R1(図14を参照)を対象に形態素解析及び構文解析を実行することで、動詞「案内する」及びその目的語「会議」を抽出することができる。そこで、テキスト解析部341は、項目「どうする」(図15の符号I7)に「案内する」を当てはめ、項目「何を」(図15の符号I3)に「会議」を当てはめる。同様に、テキスト解析部341は、宛先R2及び本文R3(図14を参照)を解析し、テキストから抽出した「IT推進委員会事務局」及び「it-pro-office@jp.itit-abc.com」を項目「誰が」(図15の符号I1)に当てはめる。
また、テキスト解析部341は、宛先R2及び本文R3(図14を参照)を解析し、テキストから抽出した「IT推進委員各位」及び「it-pro@jp.itit-abc.com」を項目「誰に」(図15の符号I2)に当てはめる。さらに、テキスト解析部341は、テキストから抽出した「2012/9/24 09:00-11:00」、「川崎会議室」、「コミュニケーションツールの導入」をそれぞれ項目「日時」、「場所」、「議題」(図15の符号I4、I5、I6)に当てはめる。
また、テキスト解析部341は、本文R3(図14を参照)を解析し、テキストから抽出した「資料」を項目「何を」(図15の符号I8)に当てはめる。さらに、テキスト解析部341は、添付ファイル名R4(図14を参照)を解析し、テキストから抽出した「com_mtg_20120924.doc」を項目「添付」(図15の符号I9)に当てはめる。
また、テキスト解析部341は、題目R1及び本文R3(図14を参照)のテキストから「至急」、「急ぎ」、「緊急」などの緊急性を表す文字列を抽出する。このような緊急性を表す文字列が抽出できた場合、テキスト解析部341は、項目「至急度」(図15の符号I11)を「至急」とする。一方、緊急性を表す文字列が抽出できなかった場合、テキスト解析部341は、題目R1及び本文R3(図14を参照)のテキストから「期限」、「締切」などの時間的な制限を表す文字列を抽出する。
このような時間的な制限を表す文字列が抽出できた場合、テキスト解析部341は、期限の日時を表す文字列を検出する。そして、テキスト解析部341は、現時点から期限の日時までの時間を計算し、計算した時間が設定した閾値以下となるか否かを判定する。計算した時間が閾値以下の場合、テキスト解析部341は、項目「至急度」(図15の符号I11)を「至急」とする。一方、計算した時間が閾値以下でない場合、テキスト解析部341は、項目「至急度」(図15の符号I11)を「通常」とする。また、時間的な制限を表す文字列が抽出できなかった場合も、テキスト解析部341は、項目「至急度」(図15の符号I11)を「通常」とする。
また、テキスト解析部341は、題目R1及び本文R3(図14を参照)のテキストから「重要」や「要…」などの重要性を表す文字列を抽出する。このような重要性を表す文字列が抽出できた場合、テキスト解析部341は、項目「記録要否」(図15の符号I12)を「要」とする。一方、重要性を表す文字列が抽出できなかった場合、テキスト解析部341は、項目「記録要否」(図15の符号I12)を「不要」とする。このようにしてテキスト解析部341により生成された作業インスタンス断片は、モデル選択部342及び遂行条件抽出部344に入力される。
(モデル選択部342)
再び図6を参照する。モデル選択部342には、テキスト解析部341により抽出された作業インスタンス断片が入力される。モデル選択部342は、記憶部302が記憶している作業モデル321及びモデル使用頻度322を参照し、入力された作業インスタンス断片に対応する作業モデル321を選択する。
まず、モデル選択部342は、記憶部302が記憶している作業モデル321を参照し、単語の組が設定されている項目を確認する。次いで、モデル選択部342は、作業モデル321で単語の組が設定されている項目と同じ項目について作業インスタンス断片に当てはめられている作業エレメントを抽出する。
次いで、モデル選択部342は、抽出した作業エレメントが作業モデル321に設定された単語の組のいずれかに該当するか否かを判定する。同様に、単語の組が設定された作業モデル321の全項目について判定処理を実行し、全ての項目で該当すると判定した場合に、モデル選択部342は、その作業モデル321を候補として選択する。
例えば、図15に例示した作業インスタンス断片が入力された場合について考える。モデル選択部342は、例えば、図7に示した通知型の作業モデル321を参照する。図7に示した通知型の作業モデル321には、符号Q11の項目に単語の組「通知する/連絡する/案内する/伝達する」が設定されている。
モデル選択部342は、符号Q11の項目に対応する作業インスタンス断片の項目(図15の符号I7)から作業エレメント「案内する」を抽出する。そして、モデル選択部342は、抽出した作業エレメント「案内する」が単語の組「通知する/連絡する/案内する/伝達する」に含まれるか否かを判定する。この場合、作業エレメント「案内する」は、単語の組「通知する/連絡する/案内する/伝達する」に含まれる。
図7に例示した作業モデル321で単語の組が設定された項目は符号Q11の項目だけである。そのため、モデル選択部342は、作業インスタンス断片に対応する作業モデル321の候補として図7に例示した通知型の作業モデル321を選択する。同様に、モデル選択部342は、図8及び図9に例示した作業モデル321などについても作業インスタンス断片に対応する作業モデル321の候補になるか否かを判定する。
図8及び図9に例示した作業モデル321は、図15に例示した作業インスタンス断片に対応する作業モデル321の候補として選択されない。しかし、図7に例示した通知型の作業モデル321以外にも、図15に例示した作業インスタンス断片に対応する作業モデル321の候補が選択される場合がある。
この場合、モデル選択部342は、記憶部302が記憶しているモデル使用頻度322(例えば、図10を参照)を参照し、候補の中から1つの作業モデル321を選択する。例えば、モデル選択部342は、使用頻度が最も高い作業モデル321を選択する。なお、候補として選択した作業モデル321の数が1つの場合、モデル選択部342は、選択した作業モデル321を最終的な選択結果として出力する。モデル選択部342により選択された作業モデル321は、特性抽出部343に入力される。
(特性抽出部343)
再び図6を参照する。特性抽出部343は、モデル選択部342により選択された作業モデル321に対応するコミュニケーションツールの特性を抽出する。このとき、特性抽出部343は、記憶部302が記憶しているモデル・特性関係表323を利用する。例えば、モデル選択部342により選択された作業モデル321が通知型の作業モデル321である場合、特性抽出部343は、図11に示したモデル・特性関係表323から通知型に対応するコミュニケーションツールの特性を抽出する。この場合、多重度が「1:多」、方向性が「単」、実時間性が「非実/実時間」であり、情報管理方式が「個別/共有」であるという特性が抽出される。特性抽出部343により抽出された特性は、ツール決定部345に入力される。
(遂行条件抽出部344)
遂行条件抽出部344は、テキスト解析部341から入力された作業インスタンス断片に対応する遂行条件を抽出する。さらに、遂行条件抽出部344は、抽出した遂行条件に対応するコミュニケーションツールの特性を抽出する。
例えば、図15に例示した作業インスタンス断片が入力された場合、遂行条件抽出部344は、「至急度」の項目(図15の符号I11)に設定された作業エレメントを参照する。図15の例では、至急度が「通常」に設定されている。さらに、遂行条件抽出部344は、「記録要否」の項目(図15の符号I12)に設定された作業エレメントを参照する。図15の例では、記録要否が「不要」に設定されている。
次いで、遂行条件抽出部344は、記憶部302が記憶している遂行条件・特性関係表324(図12を参照)を参照し、至急度が「通常」に設定され、記録要否が「不要」に設定されている場合におけるコミュニケーションツールの特性を抽出する。この場合、遂行条件抽出部344は、実時間性が「非実/実時間」であり、記録の容易さが「容易/非容易」であるというコミュニケーションツールの特性を抽出する。遂行条件抽出部344により抽出された特性は、ツール決定部345に入力される。
(ツール決定部345)
ツール決定部345は、特性抽出部343から入力されたコミュニケーションツールの特性と、遂行条件抽出部344から入力されたコミュニケーションツールの特性とを組み合わせてコミュニケーションツールの抽出条件を生成する。そして、ツール決定部345は、生成した抽出条件に合うコミュニケーションツールを決定する。このとき、ツール決定部345は、記憶部302が記憶しているツール使用頻度325及びツール特性326を利用する。
例えば、テキスト解析部341により図15に例示した作業インスタンス断片が抽出された場合、ツール決定部345は、図16に示すような方法でコミュニケーションツールの抽出条件を生成する。図16は、第2実施形態に係るサーバ装置が実行する処理のうち、作業モデルの抽出条件を決定する処理について説明する図である。
図16に示すように、ツール決定部345には、特性抽出部343から、多重度「1:多」、方向性「単」、実時間性「非実/実時間」、情報管理方法「個別/共有」という第1の特性が入力される。さらに、ツール決定部345には、遂行条件抽出部344から、実時間性「非実時間」、記録の容易さ「容易/非容易」という第2の特性が入力される。そこで、ツール決定部345は、第1及び第2の特性を統合する。
まず、ツール決定部345は、第1及び第2の特性で共通する項目「実時間性」について統合処理を実行する。第1の特性では実時間性が「非実/実時間」となっており、第2の特性では実時間性が「非実時間」となっている。そのため、両者が同時に成り立つ条件は実時間性が「非実時間」の場合であるから、ツール決定部345は、実時間性を「非実時間」に設定する。
次いで、ツール決定部345は、項目「実時間性」の内容、及び、第1の特性と第2の特性との間で重複のない他の項目の内容を組み合わせて抽出条件を生成する。図16の例では、多重度「1:多」、方向性「単」、実時間性「非実時間」、情報管理方式「個別/共有」、記録の容易さ「容易/非容易」という抽出条件が生成される。次いで、ツール決定部345は、ツール特性326を参照し、抽出条件に合うコミュニケーションツールを抽出する。
図4に例示したツール特性326を参照すると、図16に例示した抽出条件に合うコミュニケーションツールは、通知型コミュニケーションツールである。従って、ツール決定部345は、作業に適したコミュニケーションツールを通知型コミュニケーションツールに決定する。そして、ツール決定部345は、通知型コミュニケーションツールをユーザに推薦する。なお、抽出条件に合うコミュニケーションツールが複数存在する場合、使用頻度の高い順に複数のコミュニケーションツールをユーザに提示し、使用するコミュニケーションツールをユーザが選択できるような仕組みにしてもよい。
例えば、ツール決定部345は、図17に示すような通知型コミュニケーションツールの開始画面を端末装置200のブラウザに表示させる。図17は、第2実施形態に係る通知型コミュニケーションツールの開始画面の一例を示した図である。
このとき、ツール決定部345は、図18に示すように、作業インスタンス断片に埋め込まれた作業エレメントを通知型コミュニケーションツールの入力項目に埋め込んでもよい。図18は、第2実施形態に係るサーバ装置が実行する処理のうち、通知型コミュニケーションツールに作業インスタンス断片を埋め込む処理について説明する図である。ユーザは、作業開始ボタンBTを押下することで通知型コミュニケーションツールを利用した作業を開始することができる。作業が開始された後は、ツール機能提供部301によりコミュニケーションツールの機能が提供される。
以上、第2実施形態に係るサーバ装置300の機能について説明した。
[2−5.処理の流れ]
次に、図19を参照しながら、第2実施形態に係るコミュニケーションツールの推薦処理の流れについて説明する。図19は、第2実施形態に係るコミュニケーションツールの推薦処理の流れについて説明するフロー図である。なお、図19に示す処理は、サーバ装置300の機能により実行される。
(S101)メール監視部303は、作業時にユーザが作成した電子メールのテキストを取得する。なお、電子メールのテキストを取得するタイミングは、電子メールの送信時であってもよいし、電子メールの送信後であってもよい。電子メールを取得したメール監視部303は、取得した電子メールのテキストをテキスト解析部341に入力する。
(S102)テキスト解析部341は、メール監視部303から入力されたテキストを対象に形態素解析や構文解析などの自然言語処理を実行してテキストの内容を解析する。例えば、テキスト解析部341は、自然言語処理によりテキストの構造を解析し、設定した構造を成す項目の要素(作業エレメント)を抽出する。そして、テキスト解析部341は、抽出した作業エレメントを構造に当てはめ、作業インスタンス断片を生成する。テキスト解析部341により生成された作業インスタンス断片は、モデル選択部342及び遂行条件抽出部344に入力される。
(S103)モデル選択部342は、記憶部302が記憶している作業モデル321を参照し、単語の組が設定されている項目を確認する。また、モデル選択部342は、作業モデル321で単語の組が設定されている項目と同じ項目について作業インスタンス断片に当てはめられている作業エレメントを抽出する。さらに、モデル選択部342は、抽出した作業エレメントが作業モデル321に設定された単語の組のいずれかに該当するか否かを判定する。
同様に、単語の組が設定された作業モデル321の全項目について判定処理を実行し、全ての項目で該当すると判定した場合に、モデル選択部342は、その作業モデル321を候補として選択する。候補が複数存在する場合、モデル選択部342は、記憶部302が記憶しているモデル使用頻度322(例えば、図10を参照)を参照し、候補の中から1つの作業モデル321を選択する。一方、候補が1つの場合、モデル選択部342は、選択した作業モデル321を最終的な選択結果として出力する。モデル選択部342により選択された作業モデル321は、特性抽出部343に入力される。
(S104)特性抽出部343は、モデル選択部342により選択された作業モデル321に対応するコミュニケーションツールの特性を抽出する。このとき、特性抽出部343は、記憶部302が記憶しているモデル・特性関係表323を利用する。特性抽出部343により抽出された特性は、ツール決定部345に入力される。
(S105)遂行条件抽出部344は、テキスト解析部341から入力された作業インスタンス断片に対応する遂行条件を抽出する。
(S106)遂行条件抽出部344は、記憶部302が記憶している遂行条件・特性関係表324(図12を参照)を参照し、抽出した遂行条件に対応するコミュニケーションツールの特性を抽出する。遂行条件抽出部344により抽出された特性は、ツール決定部345に入力される。
(S107)ツール決定部345は、特性抽出部343から入力されたコミュニケーションツールの特性と、遂行条件抽出部344から入力されたコミュニケーションツールの特性とを組み合わせてコミュニケーションツールの抽出条件を生成する。そして、ツール決定部345は、記憶部302が記憶しているツール使用頻度325及びツール特性326を利用し、生成した抽出条件に合うコミュニケーションツールを決定する。
(S108)ツール決定部345は、作業インスタンス断片に埋め込まれた作業エレメントを抽出する。そして、ツール決定部345は、抽出した作業エレメントをコミュニケーションツールの入力項目に埋め込む。
(S109)ツール決定部345は、通知型コミュニケーションツールをユーザに推薦する。例えば、ツール決定部345は、作業エレメントが埋め込まれたコミュニケーションツールの開始画面をブラウザに端末装置200のブラウザに表示させる。S109の処理が完了すると、図19に示した一連の処理は終了する。
以上、第2実施形態に係るコミュニケーションツールの推薦処理の流れについて説明した。
[2−6.適用例]
これまで、通知型コミュニケーションツールが選択される例を中心に説明を進めてきた。以下では、これまで例示していないケースについて第2実施形態に係る技術を適用する例について説明を行う。もちろん、第2実施形態に係る技術の適用範囲は、これらの適用例に限定されず、これらの適用例から当業者が想到可能な任意の範囲に及ぶ。
〔適用例A:通知型(至急・重要)〕
適用例Aについて説明する。
適用例Aは、至急度及び重要性が高いと判断されるケースである。一例として、図20に示す電子メールのテキストが取得された場合について考える。図20は、第2実施形態の一適用例(適用例A)に係るサーバ装置が処理対象とする電子メールのテキスト記載例を示した図である。
図20に例示した電子メールのテキストが入力された場合、テキスト解析部341は、自然言語処理により作業エレメントを抽出し、図21に示すように、抽出した作業エレメントを該当する項目に当てはめる。なお、図21は、第2実施形態の一適用例(適用例A)に係るサーバ装置が電子メールから抽出した作業インスタンス断片の一例を示した図である。
題目R1(図20を参照)を対象に形態素解析及び構文解析を実行することで、動詞「案内する」及びその目的語「会議」を抽出することができる。そこで、テキスト解析部341は、項目「どうする」(図21の符号I27)に「案内する」を当てはめ、項目「何を」(図21の符号I23)に「会議」を当てはめる。同様に、テキスト解析部341は、宛先R2及び本文R3(図20を参照)を解析し、テキストから抽出した「IT推進委員会事務局」及び「it-pro-office@jp.itit-abc.com」を項目「誰が」(図21の符号I21)に当てはめる。
また、テキスト解析部341は、宛先R2及び本文R3(図20を参照)を解析し、テキストから抽出した「IT推進委員各位」及び「it-pro@jp.itit-abc.com」を項目「誰に」(図21の符号I22)に当てはめる。さらに、テキスト解析部341は、テキストから抽出した「2012/9/24 09:00-11:00」、「川崎会議室」、「コミュニケーションツールの導入」をそれぞれ項目「日時」、「場所」、「議題」(図21の符号I24、I25、I26)に当てはめる。
また、テキスト解析部341は、本文R3(図20を参照)を解析し、テキストから抽出した「資料」を項目「何を」(図21の符号I28)に当てはめる。さらに、テキスト解析部341は、添付ファイル名R4(図20を参照)を解析し、テキストから抽出した「com_mtg_20120924.doc」を項目「添付」(図21の符号I29)に当てはめる。また、テキスト解析部341は、本文R3(図20を参照)を解析し、解析結果に基づいて「参照する」を項目「どうする」(図21の符号I30)に当てはめる。
また、テキスト解析部341は、題目R1及び本文R3(図20を参照)のテキストから「至急」、「急ぎ」、「緊急」などの緊急性を表す文字列を抽出する。図20の例では、「至急」の文字列が抽出される。そのため、テキスト解析部341は、項目「至急度」(図21の符号I31)を「至急」とする。
また、テキスト解析部341は、題目R1及び本文R3(図20を参照)のテキストから「重要」や「要…」などの重要性を表す文字列を抽出する。図20の例では、「重要」の文字列が抽出される。そのため、テキスト解析部341は、項目「記録要否」(図21の符号I32)を「要」とする。
図21に示す作業インスタンス断片が得られた場合、特性抽出部343及び遂行条件抽出部344により作業インスタンス断片から図22に示すような特性が抽出され、ツール決定部345によりコミュニケーションツールの抽出条件が生成される。図22は、第2実施形態の一適用例(適用例A)に係るサーバ装置が実行する処理のうち、作業モデルの抽出条件を決定する処理について説明する図である。
図22に示すように、特性抽出部343により、多重度が「1:多」、方向性が「単」、実時間性が「非実/実時間」であり、情報管理方式が「個別/共有」であるという特性が抽出される。一方、遂行条件抽出部344により、実時間性が「実時間」であり、記録の容易さが「容易」であるという特性が抽出される。この場合、ツール決定部345により、多重度「1:多」、方向性「単」、実時間性「実時間」、情報管理方式「個別/共有」、記録の容易さ「容易」という抽出条件が生成される。
以上、適用例Aについて説明した。
〔適用例B:議論型〕
次に、適用例Bについて説明する。
適用例Bは、議論型コミュニケーションツールが適していると判断されるようなケースである。一例として、図23に示す電子メールのテキストが取得された場合について考える。図23は、第2実施形態の一適用例(適用例B)に係るサーバ装置が処理対象とする電子メールのテキスト記載例を示した図である。
図23に例示した電子メールのテキストが入力された場合、テキスト解析部341は、自然言語処理により作業エレメントを抽出し、図24に示すように、抽出した作業エレメントを該当する項目に当てはめる。なお、図24は、第2実施形態の一適用例(適用例B)に係るサーバ装置が電子メールから抽出した作業インスタンス断片の一例を示した図である。
題目R1(図23を参照)を対象に形態素解析及び構文解析を実行することで、動詞「依頼する」を抽出することができる。さらに、動詞「依頼する」の目的語となる句を成す動詞「述べる」及びその目的語「意見」を抽出することができる。そこで、テキスト解析部341は、項目「どうする」(図24の符号I46)に「依頼する」を当てはめ、項目「何を」(図24の符号I43)に「意見」を当てはめ、項目「どうする」(図24の符号I45)に「述べる」を当てはめる。
また、テキスト解析部341は、題目R1(図23を参照)から抽出できる議題の内容を示す文字列「IT化について」を項目「議題」(図24の符号I44)に当てはめる。また、テキスト解析部341は、宛先R2及び本文R3(図23を参照)を解析し、テキストから抽出した「IT推進委員会事務局」及び「it-pro-office@jp.itit-abc.com」を項目「誰が」(図24の符号I41)に当てはめる。また、テキスト解析部341は、宛先R2及び本文R3(図23を参照)を解析し、テキストから抽出した「IT推進委員各位」及び「it-pro@jp.itit-abc.com」を項目「誰に」(図24の符号I42)に当てはめる。
また、テキスト解析部341は、題目R1及び本文R3(図23を参照)のテキストから「至急」、「急ぎ」、「緊急」などの緊急性を表す文字列を抽出する。図23の例では、緊急性を表す文字列が抽出されないため、テキスト解析部341は、項目「至急度」(図24の符号I47)を「通常」とする。また、テキスト解析部341は、題目R1及び本文R3(図23を参照)のテキストから「重要」や「要…」などの重要性を表す文字列を抽出する。図23の例では、重要性を表す文字列が抽出されないため、テキスト解析部341は、項目「記録要否」(図24の符号I48)を「不要」とする。
図24に示す作業インスタンス断片が得られた場合、特性抽出部343及び遂行条件抽出部344により作業インスタンス断片から図25に示すような特性が抽出され、ツール決定部345によりコミュニケーションツールの抽出条件が生成される。図25は、第2実施形態の一適用例(適用例B)に係るサーバ装置が実行する処理のうち、作業モデルの抽出条件を決定する処理について説明する図である。
図25に示すように、特性抽出部343により、多重度が「多:多」、方向性が「双」、実時間性が「実時間」であり、情報管理方式が「共有」であるという特性が抽出される。一方、遂行条件抽出部344により、実時間性が「非実/実時間」であり、記録の容易さが「容易/非容易」であるという特性が抽出される。この場合、ツール決定部345により、多重度「多:多」、方向性「双」、実時間性「実時間」、情報管理方式「共有」、記録の容易さ「容易/非容易」という抽出条件が生成される。
図3及び図4を参照すると、上記の抽出条件に該当するコミュニケーションツールは、議論型コミュニケーションツールである。ツール決定部345は、図26に示すように、作業インスタンス断片から抽出した作業エレメントを議論型コミュニケーションツールに埋め込み、議論型コミュニケーションツールの開始画面を表示させる。図26は、第2実施形態の一適用例(適用例B)に係るサーバ装置が実行する処理のうち、議論型コミュニケーションツールに作業インスタンス断片を埋め込む処理について説明する図である。
ユーザが作業開始ボタンBTを押下した場合、図27に示すように、議論型コミュニケーションツールを利用して作業が開始される。図27は、第2実施形態の一適用例(適用例B)に係る議論型コミュニケーションツールの動作例について説明する図である。なお、議論型コミュニケーションツールの場合、複数人が作業に参加する。そのため、作業に参加するユーザに対し、作業開始ボタンBTの押下に応じて、議論型コミュニケーションツールを利用した作業の開始が通知される仕組みを設けてもよい。
例えば、ツール決定部345は、作業の依頼先に対応する作業インスタンス断片の項目「誰に」を参照して依頼先を特定し、特定した依頼先に対して議論型コミュニケーションツールの動作画面を表示させる。また、議論型コミュニケーションツールの動作画面が表示されるリンクを記載した電子メールを特定した依頼先に対して送信する仕組みとしてもよい。また、特定した依頼先のユーザが使用している端末装置200の画面に議論型コミュニケーションツールへの参加を促すポップアップウィンドウを表示する仕組みとしてもよい。
以上、適用例Bについて説明した。
〔適用例C:協働型〕
次に、適用例Cについて説明する。
適用例Cは、協働型コミュニケーションツールが適していると判断されるようなケースである。一例として、図28に示す電子メールのテキストが取得された場合について考える。図28は、第2実施形態の一適用例(適用例C)に係るサーバ装置が処理対象とする電子メールのテキスト記載例を示した図である。
図28に例示した電子メールのテキストが入力された場合、テキスト解析部341は、自然言語処理により作業エレメントを抽出し、図29に示すように、抽出した作業エレメントを該当する項目に当てはめる。なお、図29は、第2実施形態の一適用例(適用例C)に係るサーバ装置が電子メールから抽出した作業インスタンス断片の一例を示した図である。
題目R1(図28を参照)を対象に形態素解析及び構文解析を実行することで、動詞「依頼する」を抽出することができる。さらに、動詞「依頼する」の目的語となる句を成す動詞「作成する」及びその目的語「資料」を抽出することができる。そこで、テキスト解析部341は、項目「どうする」(図29の符号I56)に「依頼する」を当てはめ、項目「何を」(図29の符号I53)に「資料」を当てはめ、項目「どうする」(図29の符号I55)に「作成する」を当てはめる。
また、テキスト解析部341は、添付ファイル名R4(図28を参照)から抽出できる文字列「com_mtg_20120924.doc」を項目「添付」(図29の符号I54)に当てはめる。また、テキスト解析部341は、宛先R2及び本文R3(図28を参照)を解析し、テキストから抽出した「IT推進委員会事務局」及び「it-pro-office@jp.itit-abc.com」を項目「誰が」(図29の符号I51)に当てはめる。また、テキスト解析部341は、宛先R2及び本文R3(図28を参照)を解析し、テキストから抽出した「IT推進委員各位」及び「it-pro@jp.itit-abc.com」を項目「誰に」(図29の符号I52)に当てはめる。
また、テキスト解析部341は、題目R1及び本文R3(図28を参照)のテキストから「至急」、「急ぎ」、「緊急」などの緊急性を表す文字列を抽出する。図28の例では、緊急性を表す文字列が抽出されないため、テキスト解析部341は、項目「至急度」(図29の符号I57)を「通常」とする。また、テキスト解析部341は、題目R1及び本文R3(図28を参照)のテキストから「重要」や「要…」などの重要性を表す文字列を抽出する。図28の例では、重要性を表す文字列が抽出されないため、テキスト解析部341は、項目「記録要否」(図29の符号I58)を「不要」とする。
図29に示す作業インスタンス断片が得られた場合、特性抽出部343及び遂行条件抽出部344により作業インスタンス断片から図30に示すような特性が抽出され、ツール決定部345によりコミュニケーションツールの抽出条件が生成される。図30は、第2実施形態の一適用例(適用例C)に係るサーバ装置が実行する処理のうち、作業モデルの抽出条件を決定する処理について説明する図である。
図30に示すように、特性抽出部343により、多重度が「多:多」、方向性が「双」、実時間性が「非実/実時間」であり、情報管理方式が「共有」であるという特性が抽出される。一方、遂行条件抽出部344により、実時間性が「非実/実時間」であり、記録の容易さが「容易/非容易」であるという特性が抽出される。この場合、ツール決定部345により、多重度「多:多」、方向性「双」、実時間性「非実/実時間」、情報管理方式「共有」、記録の容易さ「容易/非容易」という抽出条件が生成される。
図3及び図4を参照すると、上記の抽出条件に該当するコミュニケーションツールは、協働型コミュニケーションツールである。なお、議論型コミュニケーションツールも抽出条件に該当するため、ツール使用頻度325に記載の使用頻度に応じて選択されるか、候補として両コミュニケーションツールがユーザに提示される。但し、ここでは使用頻度に応じて協働型コミュニケーションツールが選択された場合を例に説明を進める。
ツール決定部345は、図31に示すように、作業インスタンス断片から抽出した作業エレメントを協働型コミュニケーションツールに埋め込み、協働型コミュニケーションツールの開始画面を表示させる。図31は、第2実施形態の一適用例(適用例C)に係るサーバ装置が実行する処理のうち、協働型コミュニケーションツールに作業インスタンス断片を埋め込む処理について説明する図である。
ユーザが作業開始ボタンBTを押下した場合、図32に示すように、協働型コミュニケーションツールを利用して作業が開始される。図32は、第2実施形態の一適用例(適用例C)に係る協働型コミュニケーションツールの動作例について説明する図である。なお、協働型コミュニケーションツールの場合、複数人が作業に参加する。そのため、作業に参加するユーザに対し、作業開始ボタンBTの押下に応じて、協働型コミュニケーションツールを利用した作業の開始が通知される仕組みを設けてもよい。
例えば、ツール決定部345は、作業の依頼先に対応する作業インスタンス断片の項目「誰に」を参照して依頼先を特定し、特定した依頼先に対して協働型コミュニケーションツールの動作画面を表示させる。なお、協働型コミュニケーションツールの動作画面が表示されるリンクを記載した電子メールを特定した依頼先に対して送信する仕組みとしてもよい。また、特定した依頼先のユーザが使用している端末装置200の画面に協働型コミュニケーションツールの起動を促すポップアップウィンドウを表示する仕組みとしてもよい。
以上、適用例Cについて説明した。
以上説明したように、第2実施形態に係る技術は様々なケースに適用可能である。
以上、第2実施形態について説明した。
以上、添付図面を参照しながら好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、様々な変形例や修正例に想到し得ることは明らかであり、こうした変形例や修正例についても当然に本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。
10 コンピュータ
11 メモリ
12 プロセッサ
13a、13b 作業モデル
14 電子メール
15 解析結果
16 作業ツール

Claims (6)

  1. コンピュータに、
    記憶部に記録された、作業目的に関連した目的文字列と作業動作に関連した動詞を含む動作文字列との組と、作業ツールの属性とを対応付けた作業モデルの情報を参照して、電子メールから、前記目的文字列と前記動作文字列との組を検出し、検出した前記組に対応する前記作業モデルを特定し、特定した前記作業モデルに対応する属性を有する前記作業ツールを特定する
    処理を実行させる、プログラム。
  2. 前記電子メールに対する自然言語処理の結果から、特定した前記作業ツールに設定可能な設定情報を抽出し、前記設定情報を当該作業ツールに設定する
    処理を実行させる、
    請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記電子メールに対する自然言語処理の結果から作業に参加するユーザの間で交換される情報を記録するか否かを判定し、当該判定の結果を考慮して前記作業ツールを特定する
    処理を実行させる、請求項1又は2に記載のプログラム。
  4. 前記電子メールに対する自然言語処理の結果から作業の緊急性を判定し、当該判定の結果を考慮して前記作業ツールを特定する
    処理を実行させる、請求項1〜3のいずれか1項に記載のプログラム。
  5. 特定した前記作業ツールがユーザに利用された頻度をカウントし、
    前記作業ツールを特定する際に前記頻度が高い作業ツールを優先的に選択する
    処理を実行させる、請求項1〜4のいずれか1項に記載のプログラム。
  6. コンピュータが、
    記憶部に記録された、作業目的に関連した目的文字列と作業動作に関連した動詞を含む動作文字列との組と、作業ツールの属性とを対応付けた作業モデルの情報を参照して、電子メールから、前記目的文字列と前記動作文字列との組を検出し、検出した前記組に対応する前記作業モデルを特定し、特定した前記作業モデルに対応する属性を有する前記作業ツールを特定する
    ツール選択方法。
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