JP2015034945A - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

ヘッドアップディスプレイ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015034945A
JP2015034945A JP2013166895A JP2013166895A JP2015034945A JP 2015034945 A JP2015034945 A JP 2015034945A JP 2013166895 A JP2013166895 A JP 2013166895A JP 2013166895 A JP2013166895 A JP 2013166895A JP 2015034945 A JP2015034945 A JP 2015034945A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screen
virtual image
image
distance
video
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013166895A
Other languages
English (en)
Inventor
賢二 渡邊
Kenji Watanabe
賢二 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP2013166895A priority Critical patent/JP2015034945A/ja
Publication of JP2015034945A publication Critical patent/JP2015034945A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Instrument Panels (AREA)

Abstract

【課題】乗員が視認する前方視野における乗員からの距離の変位方向と、生成される虚像の乗員からの距離の変位方向とを一致させることを可能にしたヘッドアップディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】プロジェクタ4から、第1投射レンズ16及び第2投射レンズ17を介して夫々映像を第1スクリーン20及び第2スクリーン21に投射し、第1スクリーン20及び第2スクリーン21に投射された映像を車両2のフロントウィンドウ6に反射させて車両の乗員7に視認させることによって、車両の乗員7が視認する映像の虚像を生成する。また、第2スクリーン21を移動させることによって、乗員7に対する第2虚像8Bの方位を水平方向よりも上方に傾斜した特定方位に固定した状態で、乗員7から第2虚像8Bまでの生成距離L2を調整するように構成する。
【選択図】図17

Description

本発明は、移動体に搭載可能であって、移動体の乗員が視認する各種映像を生成するヘッドアップディスプレイ装置に関する。
従来より、車両等の移動体の乗員に対して経路案内や障害物の警告等の運転情報を提供する情報提供手段として、様々な手段が用いられている。例えば、移動体に設置された液晶ディスプレイによる表示や、スピーカから出力する音声等である。そして、近年、このような情報提供手段の一つとして、ヘッドアップディスプレイ装置(以下、HUDという)がある。
ここで、例えば移動体として特に車両に対して設置されたHUDは、特開2009−150947に記載されているように、車両の乗員から見て車両のウィンドウ(例えばフロントウインドウ)の前方に、前方視野の前景に重畳して、運転情報(例えば、速度表示、経路案内表示等)を虚像として生成することが可能である。その結果、乗員は運転情報を視認する際に視線移動を極力少なくすることが可能であり、運転時の負担をより少なくすることが可能となる。
特開2009−150947号公報(第5−6頁、図4)
ここで、車両の乗員の運転時の負担をより少なくする為には、虚像を生成する位置(より具体的には乗員から虚像までの距離)を適切に設定することが重要である。例えば、障害物に対する警告の虚像を生成する為には、その障害物が実際に存在する位置に虚像を生成することが望ましい。また、道路の右左折を案内する虚像を生成する場合には、右左折する地点に虚像を生成することが望ましい。
そして、上記特許文献1の技術では、プロジェクタからの映像を投射する対象となるスクリーンの位置を光路に沿って前後に移動可能に構成し、虚像を生成する位置(具体的には、虚像を視認するユーザから虚像までの位置)を調整することが開示されている。しかしながら、上記特許文献1では、スクリーンを移動させた場合であっても、スクリーンに対して映像を投射する位置は常に固定されているので、図24に示すようにスクリーンを移動させた場合に虚像101が生成される位置は水平方向に変化していた。
ここで、車両の乗員がウィンドウから前方視野を視認した場合には、一般的に下方に見えるものほど乗員に近い位置にあり、上方に見えるものほど乗員から遠い位置にある。例えば、図25に示す例では、フロントウィンドウ102の下方に位置する他車両103は、上方に位置する他車両104よりも乗員側に近い位置にある。一方、左右方向に並んで位置する他車両104と歩行者105は乗員から略同距離に位置する。即ち、乗員が視認する前方視野における乗員からの距離の変位方向は、水平方向ではなく水平方向よりも上方に傾斜した方向となる。従って、上記特許文献1では、乗員が視認する前方視野における乗員からの距離の変位方向と、HUDによって生成される虚像の乗員からの距離の変位方向とが一致しない問題あった。
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、乗員が視認する前方視野における乗員からの距離の変位方向と、生成される虚像の乗員からの距離の変位方向とを一致させることを可能にしたヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため本発明に係るヘッドアップディスプレイ装置(1)は、スクリーン(20、21)と、映像をスクリーンに投射する投射レンズ(16、17)を用いたプロジェクタ(4)と、スクリーンに投射された映像から映像の虚像を生成する虚像生成手段(11、12)と、ユーザに視認可能な虚像を生成するヘッドアップディスプレイ装置である。また、虚像を生成する位置を決定する虚像位置決定手段(31)とスクリーンをプロジェクタの光路(52)に沿って移動させる移動手段(31)とを更に有する。また、虚像位置決定手段は、虚像を視認するユーザに対する虚像の方位を水平方向よりも上方に傾斜した特定方位に固定した状態で、ユーザから虚像までの距離を決定し、移動手段は、虚像位置決定手段により決定された位置に基づいて、スクリーンを光路に沿って移動させることを特徴とする。
前記構成を有する本発明に係るヘッドアップディスプレイ装置によれば、乗員が視認する前方視野における乗員からの距離の変位方向と、生成される虚像の乗員からの距離の変位方向とを一致させることが可能となる。その結果、スクリーンを移動させることによって虚像の生成する位置を変位させる場合であっても、複雑な制御を行うことなく虚像と虚像の重畳対象となる前方視野とを適切且つ容易に対応させることが可能となる。
本実施形態に係るHUDの車両への設置態様を示した図である。 本実施形態に係るHUDの内部構成を示した図である。 プロジェクタが備える第1投射レンズ及び第2投射レンズを示した図である。 第2投射レンズの移動態様を示した図である。 第1スクリーンと第2スクリーンをそれぞれ示した図である。 第1スクリーンと第2スクリーンに対するプロジェクタの映像の投射態様を示した図である。 第2スクリーンの光路に対する前後方向への移動態様を示した図である。 第1スクリーンと第2スクリーンに投射された映像によって生成される虚像をそれぞれ示した図である。 第1スクリーン及び第2スクリーンの光路に対する交差方向への移動態様を示した図である。 第1スクリーンと第2スクリーンを上下方向に移動させた場合におけるプロジェクタの映像の投射態様を示した図である。 本実施形態に係るHUDの構成を示したブロック図である。 本実施形態に係るテーブル生成処理プログラムのフローチャートである。 第2虚像の生成距離と第2スクリーン及び第2投射レンズの位置の対応関係を示した図である。 位置設定テーブルの一例を示した図である。 本実施形態に係る虚像生成処理プログラムのフローチャートである。 生成距離を変更する場合における虚像の位置の変位態様について説明した図である。 生成距離を変更する場合における第2スクリーンへの映像投射範囲の変更態様について説明した図である。 車両の乗員から視認できる虚像の一例を示した図である。 第1スクリーン移動処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。 第2スクリーン移動処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。 車両の乗員から虚像までの距離を変位させた場合に、車両の乗員から視認できる虚像の一例を示した図である。 虚像の生成できない非生成領域について説明した図である。 第2スクリーンへの映像投射範囲を固定した場合の第2虚像の生成位置の軌跡を示した図である。 従来技術の問題点について説明した図である。 従来技術の問題点について説明した図である。
以下、本発明に係るヘッドアップディスプレイ装置について具体化した一実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
先ず、本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置(以下、HUDという)1の構成について図1を用いて説明する。図1は本実施形態に係るHUD1の車両2への設置態様を示した図である。
図1に示すようにHUD1は、車両2のダッシュボード3内部に設置されており、内部にプロジェクタ4やプロジェクタ4からの映像が投射されるスクリーン5を有する。そして、スクリーン5に投射された映像を、後述のようにHUD1が備えるミラーやフレネルレンズを介し、更に運転席の前方のフロントウィンドウ6に反射させて車両2の乗員7に視認させるように構成されている。尚、スクリーン5に投射される映像としては、車両2に関する情報や乗員7の運転の支援の為に用いられる各種情報がある。例えば障害物(他車両や歩行者)に対する警告、ナビゲーション装置で設定された案内経路や案内経路に基づく案内情報(右左折方向を示す矢印等)、現在車速、案内標識、地図画像、交通情報、ニュース、天気予報、時刻、接続されたスマートフォンの画面、テレビ番組等がある。
また、本実施形態のHUD1では、フロントウィンドウ6を反射して乗員7がスクリーン5に投射された映像を視認した場合に、乗員7にはフロントウィンドウ6の位置ではなく、フロントウィンドウ6の先の遠方の位置にスクリーン5に投射された映像が虚像8として視認されるように構成される。尚、乗員7が視認できる虚像8はスクリーン5に投射された映像であるが、ミラーを介するので上下方向は反転する。また、フレネルレンズを介することによってサイズも変更する。
ここで、虚像8を生成する位置、より具体的には乗員7から虚像8までの距離(以下、生成距離という)Lについては、HUD1が備えるミラーやフレネルレンズの形状や位置、光路に対するスクリーン5の位置等によって適宜設定することが可能である。特に、本実施形態では後述のようにスクリーン5の位置を光路に沿って前後方向に移動可能に構成する。その結果、生成距離Lを適宜変更することが可能となる。例えば生成距離Lを2.5m〜20mの間で変更することが可能である。
次に、図2を用いてHUD1のより具体的な構成について説明する。図2は、本実施形態に係るHUD1の内部構成を示した図である。
図2に示すようにHUD1は、プロジェクタ4と、スクリーン5と、反射ミラー10と、ミラー11と、フレネルレンズ12と、制御回路部13と、CANインターフェース14とから基本的に構成されている。
ここで、プロジェクタ4は光源としてLED光源を用いた映像投射装置であり、例えばDLPプロジェクタとする。尚、プロジェクタ4としては液晶プロジェクタやLCOSプロジェクタを用いても良い。また、プロジェクタ4は映像を投射する為の投射レンズ15を備えているが、本実施形態では投射レンズ15は第1投射レンズ16と第2投射レンズ17の2つの投射レンズから構成され、それぞれ異なる映像を投射可能に構成する。ここで、図3はプロジェクタ4が備える第1投射レンズ16及び第2投射レンズ17を示した図である。
図3に示すように第1投射レンズ16及び第2投射レンズ17は、一の円形状のレンズを上下方向に分割した分割形状を有する。更に、下方にある第2投射レンズ17は、光路に沿って前後方向に移動可能に構成されている。一方、第1投射レンズ16の位置は固定とする。具体的には、第2投射レンズ17の背面側にあるレンズ駆動モータ18を駆動させることによって、図4に示すように第2投射レンズ17を光路に沿って前後方向に移動させることが可能となる。特に、本実施形態では、後述のようにスクリーン5を光路に沿って前後方向に移動させる場合において、第2投射レンズ17から投射される映像の焦点を移動後のスクリーン5の位置に一致させる為に、第2投射レンズ17も追従して移動させる構成とする。
また、レンズ駆動モータ18はステッピングモータからなる。そして、HUD1は、制御回路部13から送信されるパルス信号に基づいてレンズ駆動モータ18を制御し、第2投射レンズ17の位置を設定位置に対して適切に位置決めすることが可能となる。
また、スクリーン5は、プロジェクタ4から投射された映像が投射される被投射媒体であり、例えばフレネルスクリーンや拡散型スクリーン等が用いられる。また、本実施形態ではスクリーン5は、第1スクリーン20と第2スクリーン21の2枚のスクリーンから構成される。ここで、図5は第1スクリーン20と第2スクリーン21をそれぞれ示した図である。
図5に示すように第1スクリーン20は、上方に映像が投射される被投射エリア22を有しており、図6に示すようにプロジェクタ4の第1投射レンズ16から投射された映像(第1映像)が表示される。一方、第2スクリーン21は、下方に映像が投射される被投射エリア23を有しており、図6に示すようにプロジェクタ4の第2投射レンズ17から投射された映像(第2映像)が表示される。そして、第1スクリーン20と第2スクリーン21は、図2及び図6に示すように被投射エリア22、23が重ならないように、光路に沿って前後方向に所定間隔で並べて配置される。従って、本実施形態では虚像8は、第1スクリーン20に投射された映像の虚像(以下、第1虚像8Aという)と、第2スクリーン21に投射された映像の虚像(以下、第2虚像8Bという)から構成されることとなる。
また、第2スクリーン21は、光路に沿って前後方向に移動可能に構成されている。一方、第1スクリーン20の位置は前後方向に対して固定とする。具体的には、第2スクリーン21の背面側にあるスクリーン前後駆動モータ24を駆動させることによって、図7に示すように第1スクリーン20と第2スクリーン21との間の距離を変更し、第2スクリーン21を光路に沿って前後方向に移動させることが可能となる。その結果、第2スクリーン21に投射された映像の虚像である第2虚像8Bが生成される位置(具体的には乗員7から第2虚像8Bまでの距離である生成距離L2)を変更することが可能である。尚、生成距離L2は、ミラー11から第2スクリーン21までの距離に依存する。即ち、生成距離L2は、ミラー11から第2スクリーン21までの距離に応じて長短を変更される。例えば、ミラー11から第2スクリーン21までの距離が長くなると生成距離L2が長くなり、ミラー11から第2スクリーン21までの距離が短くなると生成距離L2が短くなる。
例えば、第2スクリーン21をプロジェクタ4側(ミラー11までの距離が長くなる側)に移動させると、生成距離L2が長くなる(即ち、乗員7からはより遠くに第2虚像8Bが視認されるようになる)。一方、第2スクリーン21をプロジェクタ4と反対側(ミラー11までの距離が短くなる側)に移動させると、生成距離L2が短くなる(即ち、乗員7からはより近くに第2虚像8Bが視認されるようになる)。特に本実施形態では、第2スクリーン21の移動に伴って第2スクリーン21に対して映像を投射する投射範囲を変更する。それによって、後述のように第2虚像8Bが生成される位置を、乗員7に対する第2虚像8Bの方位が水平方向よりも上方に傾斜した特定方位となるように固定する(即ち、第2虚像8Bを乗員7を始点とした水平方向よりも上方に傾斜した軌跡上に移動させる)。尚、第1スクリーン20の位置は前後方向に対して固定であるので、第1スクリーン20に投射された映像の虚像である第1虚像8Aが生成される位置(具体的には乗員7から第1虚像8Aまでの距離である生成距離L1)は固定である。従って、生成距離L2を変更することによって、第1虚像8Aから第2虚像8Bまでの距離(|L2−L1|)が変更されることとなる。
従って、仮に第1スクリーン20と第2スクリーン21が光路に沿ってミラー11から同距離にある場合には、車両2の前方の同位置に第1虚像8Aと第2虚像8Bが生成されることとなるが、第1スクリーン20と第2スクリーン21がミラー11から光路に沿って異なる距離にある場合には、図8に示すように第1虚像8Aと第2虚像8Bとがそれぞれ異なる位置に生成されることとなる。また、図5及び図6に示すように、第1スクリーン20の被投射エリア22は、第2スクリーン21の被投射エリア23よりも上方に位置するように各スクリーンは配置されるが、ミラー11によって映像が上下反転されるので、光路に対して交差する方向を基準にして、第2虚像8Bが第1虚像8Aの上方に生成されることとなる。
また、本実施形態では第1スクリーン20及び第2スクリーン21を、光路に交差する方向に一体に移動可能に構成されている。具体的には、第1スクリーン20の側面にあるスクリーン上下駆動モータ25を駆動させることによって、図9に示すように第1スクリーン20及び第2スクリーン21を一体に光路に交差する方向に移動させることが可能となる。その結果、図10に示すように第1スクリーン20と第2スクリーン21を対象としてプロジェクタ4からの映像を投射する第1投射態様と、第1スクリーン20のみを対象としてプロジェクタ4からの映像を投射する第2投射態様との間で、スクリーン5への画像の投射態様を切り換えることが可能となる。
そして、HUD1は、投射態様が第1投射態様にある場合には、基本的に第1投射レンズ16と第2投射レンズ17とで異なる種類の映像(例えば、第1投射レンズ16では車両の現在車速の映像、第2投射レンズ17では案内情報や警告情報の映像)をそれぞれ各スクリーンに投射する。一方、投射態様が第2投射態様にある場合には、基本的に第1投射レンズ16と第2投射レンズ17とでそれぞれ投射された映像を組み合わせた一の映像(例えば、第1投射レンズ16ではテレビ画面の下半分の映像、第2投射レンズ17ではテレビ画面の上半分の映像)を第1スクリーン20に投射する。それによって、第2投射態様では、分割線の無いより大きいサイズの映像を虚像として生成することが可能となる。尚、第2投射態様であっても第1投射レンズ16と第2投射レンズ17とで異なる種類の映像を投射する構成とすることも可能である。
また、スクリーン前後駆動モータ24及びスクリーン上下駆動モータ25はそれぞれステッピングモータからなる。そして、HUD1は、制御回路部13から送信されるパルス信号に基づいてスクリーン前後駆動モータ24を制御し、第2スクリーン21の前後位置を設定位置に対して適切に位置決めすることが可能となる。また、HUD1は、制御回路部13から送信されるパルス信号に基づいてスクリーン上下駆動モータ25を制御し、第1スクリーン20及び第2スクリーン21の上下位置を設定位置に対して適切に位置決めすることが可能となる。
一方、反射ミラー10は、図2に示すようにプロジェクタ4から投射された映像を反射して光路を変更し、スクリーン5へと投射する反射板である。
また、ミラー11は、図2に示すようにスクリーン5からの映像光を反射させて、フロントウィンドウ6を介して、乗員7の前方に虚像8(図1参照)を投影する投影手段である。ミラー11としては、球面凹面鏡や、非球面凹面鏡、若しくは投影映像の歪みを補正するための自由曲面鏡が用いられる。
また、フレネルレンズ12は、図2に示すようにスクリーン5に投射された映像を拡大して虚像8を生成する為の拡大鏡である。そして、本実施形態に係るHUD1では、スクリーン5に投射された映像を、ミラー11やフレネルレンズ12を介し、更にフロントウィンドウ6に反射させて乗員7に視認させることによって、フロントウィンドウ6の先の遠方の位置にスクリーン5に投射された映像が拡大され、虚像8として乗員に視認される(図1参照)。
また、制御回路部13は、HUD1の全体の制御を行う電子制御ユニットである。ここで、図11は本実施形態に係るHUD1の構成を示したブロック図である。
図11に示すように制御回路部13は、演算装置及び制御装置としてのCPU31、並びにCPU31が各種の演算処理を行うにあたってワーキングメモリとして使用されるRAM32、制御用のプログラムのほか、後述のテーブル生成処理プログラム(図12参照)や虚像生成処理プログラム(図15参照)等が記録されたROM33、ROM33から読み出したプログラムや後述の位置設定テーブルを記憶するフラッシュメモリ34等の内部記憶装置を備えている。また、制御回路部13は、プロジェクタ4、レンズ駆動モータ18、スクリーン前後駆動モータ24、スクリーン上下駆動モータ25とそれぞれ接続され、プロジェクタ4や各種モータの駆動制御を行う。
また、CAN(コントローラエリアネットワーク)インターフェース14は、車両内に設置された各種車載器や車両機器の制御装置間で多重通信を行う車載ネットワーク規格であるCANに対して、データの入出力を行うインターフェースである。そして、HUD1は、CANを介して、各種車載器や車両機器の制御装置(例えば、ナビゲーション装置48、AV装置49等)と相互通信可能に接続される。それによって、HUD1は、ナビゲーション装置48やAV装置49等の出力画面を投影可能に構成する。
続いて、前記構成を有するHUD1においてCPU31が実行するテーブル生成処理プログラムについて図12に基づき説明する。図12は本実施形態に係るテーブル生成処理プログラムのフローチャートである。ここで、テーブル生成処理プログラムはHUD1の初期設定時に実行され、第2スクリーン21及び第2投射レンズ17を移動させる際に用いる位置設定テーブルを作成するプログラムである。尚、以下の図12及び図15にフローチャートで示されるプログラムは、HUD1が備えているRAM32やROM33に記憶されており、CPU31により実行される。
先ず、テーブル生成処理プログラムではステップ(以下、Sと略記する)1において、CPU31は、乗員7から第2虚像8Bまでの距離である生成距離L2を示す係数D(n)を、初期値である2.5[m]に設定する。
次に、S2においてCPU31は、現在のD(n)の値からD(n)+0.1[m]へと生成距離L2を変位させる為の第2スクリーン21の移動量Ds(n)を、HUD1の設計値等から算出する。尚、生成距離L2を長くする(即ち、乗員から第2虚像8Bまでの距離を遠くする)場合の第2スクリーン21の移動方向は光源の光路に沿ってミラー11から遠ざかる方向(光源に近づく方向)となる。
以下に、図13を用いて生成距離L2と第2スクリーン21及び第2投射レンズ17の位置との対応関係について詳細に説明する。前記したように第2スクリーン21及び第2投射レンズ17の位置は、図13に示すようにプロジェクタ4の光源51の光路52に沿って移動可能に構成される。そして、ミラー11から第2スクリーン21までの距離に生成距離L2が依存するので、第2スクリーン21の位置は、ミラー11から第2スクリーン21までの距離が設定された生成距離L2に対応する距離となるように決定される。一方、第2投射レンズ17の位置は、第2投射レンズ17から投射された映像の焦点を第2スクリーン21上に合わせる位置に決定される。即ち、生成距離L2を長くする為に第2スクリーン21が光路に沿ってミラー11から離間する方向(即ち第2投射レンズ17に近づく方向)に移動すれば、第2投射レンズ17は光路に沿ってその逆方向である第2スクリーン21に近づく方向へと移動することとなる。一方、生成距離L2を短くする為に第2スクリーン21が光路に沿ってミラー11へ近づく方向(即ち第2投射レンズ17から離間する方向)に移動すれば、第2投射レンズ17は光路に沿ってその逆方向である第2スクリーン21から離間する方向へと移動することとなる。即ち、設定された生成距離L2に基づいて、光路52における第2スクリーン21の位置が先ず決定され、決定された第2スクリーン21の位置に基づいて、光路52における第2投射レンズ17の位置が決定されることとなる。また、第2投射レンズ17と第2スクリーン21は、光路52に沿って互いに異なる方向に移動することとなる。
その結果、例えば生成距離L2を長く変更する為に、第2スクリーン21を第2投射レンズ17側に移動させた場合であっても、第2スクリーン21の移動に伴って第2投射レンズ17も第2スクリーン21側に移動することにより投射される映像の焦点を第2スクリーン21上に合わせた状態を維持できる。それによって、第2スクリーン21を移動させた後においても鮮明な映像を投射することが可能となる。
続いて、S3においてCPU31は、現在のD(n)の値からD(n)+0.1[m]へと生成距離L2を変位させる為の第2スクリーン21の移動に必要な移動時間Ts(n)を、HUD1の設計値等から算出する。具体的には、第2スクリーン21を移動させる場合には第2スクリーン21の最大移動速度で移動させると仮定し、算出する。即ち、第2スクリーン21の最大移動速度をVsとすると、以下の式(1)により算出される。
Ts(n)=Ds(n)/Vs・・・・(1)
その後、S4においてCPU31は、第2スクリーン21がミラー11から遠ざかる方向(光源に近づく方向)にDs(n)移動する場合において、第2投射レンズ17から投射される映像の焦点を移動後の第2スクリーン21の位置に一致させる為に必要な第2投射レンズ17の移動量Dl(n)を、HUD1の設計値等から算出する。尚、図13に示すように第2投射レンズ17の移動方向は光源51の光路52に沿って第2スクリーン21と逆方向となる。
次に、S5においてCPU31は、第2投射レンズ17を移動させる移動速度Vl(n)を、HUD1の設計値等から算出する。具体的には、第2スクリーン21の移動と第2投射レンズ17の移動を連動させる、即ち、第2スクリーン21と同時に第2投射レンズ17の移動を開始した場合に同時に移動を完了するように移動速度Vl(n)を算出する。具体的には、以下の式(2)により算出される。
Vl(n)=Dl(n)/Ts(n)・・・・(2)
その後、S6においてCPU31は、現在のD(n)の値に対応させて、前記S2〜S5で算出されたDs(n)、Ts(n)、Dl(n)、Vl(n)をメモリに格納する。
その後、S7においてnを「+1」カウントする。更に、現在のD(n)の値を0.1[m]加算する。
次に、S8においてCPU31は、現在のカウント値nが184以上となったか否か、即ち、D(n)の値が2.5[m]を初期値として20.0[m]以上となるまで0.1m毎に上記S2〜S7の処理を実行したか否か判定される。
そして、現在のカウント値nが184以上となったと判定された場合(S8:YES)には、当該テーブル生成処理プログラムを終了する。それに対して、現在のカウント値nが184未満であると判定された場合(S8:NO)には、0.1[m]加算した新たなD(n)の値を対象としてS2以降の処理を継続して行う。
そして、上記テーブル生成処理プログラムを実行した結果、算出結果に基づいて位置設定テーブルが作成される。尚、位置設定テーブルは、図14に示すように生成距離L2毎に、該生成距離L2を0.1[m]加算又は減算させる際の第2スクリーン21の移動量と、第2スクリーン21の移動時間と、第2投射レンズ17の移動量と、第2投射レンズの移動速度がそれぞれ記憶される。尚、第2スクリーン21の移動方向は、生成距離L2を0.1[m]加算させる場合には、光源の光路に沿ってミラー11から遠ざかる方向(光源に近づく方向)であり、第2投射レンズ17の移動方向はその逆方向となる。一方、第2スクリーン21の移動方向は、生成距離L2を0.1[m]減算させる場合には、光源の光路に沿ってミラー11に近づく方向(光源から遠ざかる方向)であり、第2投射レンズ17の移動方向はその逆方向となる。
尚、作成された位置設定テーブルはフラッシュメモリ34等に格納され、後述の虚像生成処理プログラム(図15)において第2投射レンズ17や第2スクリーン21の移動を行わせる際に用いられる。また、テーブル生成処理プログラムは、HUD1を最初に起動した際に行うこととしても良いし、製品出荷前に予め工場側で行う構成としても良い。
続いて、HUD1においてCPU31が実行する虚像生成処理プログラムについて図15に基づき説明する。図15は本実施形態に係る虚像生成処理プログラムのフローチャートである。ここで、虚像生成処理プログラムは車両のACCがONされた後に実行され、車両の乗員に視認可能な虚像8を生成するプログラムである。また、以下の説明では、スクリーン5への画像の投射態様は常に第1投射態様(図10)にあるとして説明する。
先ず、虚像生成処理プログラムではS11において、CPU31は、現在の第2虚像8Bの生成距離L2に基づいて、第2スクリーン21に映像を投射する範囲(以下、映像投射範囲という)を設定する。
ここで、本実施形態に係るHUD1では、第2虚像8Bが生成される位置を、乗員7に対する第2虚像8Bの方位が水平方向よりも上方に傾斜した特定方位となるように固定する。より具体的には、図16に示すように乗員7の視線開始点から第1虚像8Aの上縁への第1方位αと、乗員7の視線開始点から第2虚像8Bの下縁への第2方位βとの間の角度θを固定した状態で、第2虚像8Bが生成される位置を変位させる。そして、本実施形態では上記第2虚像8Bの変位方向を実現する為に、第2スクリーン21の移動に伴って第2スクリーン21に対して映像を投射する映像投射範囲を変更する。
具体的には、図17に示すように第2スクリーン21を光路に沿ってミラー11から離間する方向に移動させる、即ち、第2虚像8Bの生成距離L2を長くする場合には、第2スクリーン21の移動に伴って第2スクリーン21に対して映像を投射する映像投射範囲61を第2スクリーン21の上方側(第1スクリーン20側)へと移動させる。一方、第2スクリーン21を光路に沿ってミラー11方向に移動させる、即ち、第2虚像8Bの生成距離L2を短くする場合には、逆に第2スクリーン21の移動に伴って映像投射範囲61を第2スクリーン21の下方側(第1スクリーン20と離間する側)へと移動させる。従って、前記S11でCPU31は、角度θと現在の第2虚像8Bの生成距離L2(即ち、第2スクリーン21の位置)に基づいて、映像投射範囲61を設定する。尚、位置が固定される第1スクリーン20に対して映像を投射する投射範囲62については常に固定となる。
また、角度θは第2スクリーン21を移動可能な範囲に基づいて決定される。より具体的には、第2スクリーン21が移動可能な範囲のいずれの位置にある場合においても、映像投射範囲61の全域が第2スクリーン21に含まれる条件を満たす角度範囲内で角度θを決定する。例えばθは2度とする。
その後、S12においてCPU31は、プロジェクタ4へと信号を送信し、プロジェクタ4による第1スクリーン20及び第2スクリーン21への映像の投射を開始する。ここで、プロジェクタ4により投射される映像としては、車両2に関する情報や乗員7の運転の支援の為に用いられる各種情報がある。例えば障害物(他車両や歩行者)に対する警告、ナビゲーション装置で設定された案内経路や案内経路に基づく案内情報(右左折方向を示す矢印等)、現在車速、案内標識、地図画像、交通情報、ニュース、天気予報、時刻、接続されたスマートフォンの画面、テレビ番組等がある。
特に本実施形態では、第1投射レンズ16によって第1スクリーン20に投射する映像は、車両の現在車速の映像とする。また、第2投射レンズ17によって第2スクリーン21に投射する映像は、ナビゲーション装置で設定された案内経路に基づく案内情報の映像とする。尚、本実施形態では、図2に示すように第1スクリーン20の下方に第2スクリーン21が配置される。従って、ミラー11によって反射された結果、第2スクリーン21に投射された映像の虚像である第2虚像8Bは、第1スクリーン20に投射された映像の虚像である第1虚像8Aの上方に生成されることとなる。
従って、図18に示すように、フロントウィンドウ6の下縁付近で且つフロントウィンドウ6の前方に、第1虚像8Aとして現在車速を示す数値が生成され、乗員から視認可能となる。また、フロントウィンドウ6の中央付近で且つフロントウィンドウ6の前方に、第2虚像8Bとして案内矢印が生成され、乗員から視認可能となる。ここで、第1スクリーン20は位置が固定であることから第1虚像8Aが生成される位置(具体的には乗員7から第1虚像8Aまでの距離である生成距離L1)も固定であり、乗員7から2.5m前方の位置とする。尚、生成距離L1は、2.5m以外としても良い。但し、生成距離L1を長くし過ぎると、第1虚像8Aが路面に埋め込まれることとなるので、2m〜4m程度であることが好ましい。
尚、図18に示す例では第1虚像8Aとして現在車速の映像を表示させる構成としているが、それ以外の情報、例えば案内標識、地図画像、交通情報、ニュース、天気予報、時刻、接続されたスマートフォンの画面、テレビ番組等の車両からの距離を変位させる必要が無い情報の映像についても表示させる構成としても良い。そして、生成距離L1を適切な距離(例えば2.5m)に固定することによって、路面に埋め込まれるような不自然な虚像が生成されることを防止できる。更に、車両の乗員は第1虚像8Aを視認する際に視線移動を極力少なくすることが可能であり、運転時の負担をより少なくすることが可能となる。
一方、第2虚像8Bが生成される位置は、前記したように乗員7に対する第2虚像8Bの方位が水平方向よりも上方に傾斜した特定方位にあって、車両から生成距離L2前方の位置となるが、生成距離L2はHUD1の規格によって決定された範囲内で任意に設定及び変更することが可能である。特に、本実施形態では2.5mm〜20mmの範囲内で設定、変更可能とする。また、生成距離L2は第2スクリーン21に投射する映像(即ち第2虚像8B)の内容に基づいて適宜設定することが望ましい。
そして、S13においてCPU31は、第2虚像8Bの生成距離L2を現在の距離から変更させるか否かを判定する。例えば図18に示すように第2虚像8Bとして案内矢印を生成する場合には、車両から案内矢印により案内対象となる交差点65までの距離が変位した場合に、第2虚像8Bの生成距離L2を現在の距離から変更させると判定する。
第2虚像8Bの生成距離L2を現在の距離から変更させると判定された場合(S13:YES)には、S14へと移行する。それに対して、第2虚像8Bの生成距離L2を現在の距離から変更させないと判定された場合(S13:NO)には、当該虚像生成処理プログラムを終了する。
S14においてCPU31は、第2虚像8Bの生成距離L2の目標値となる目標生成距離Deを設定する。例えば図18に示すように第2虚像8Bとして案内矢印を生成する場合には、車両から案内矢印により案内対象となる交差点65までの距離が目標生成距離Deとなる。
続いて、S15においてCPU31は、現在の第2虚像8Bの生成距離L2を取得する。
次に、S16においてCPU31は、前記S15で取得した現在の第2虚像8Bの生成距離L2が、前記S14で設定された目標生成距離De以下であるか否か、即ち、現在第2虚像8Bが生成されている位置が目標とする位置よりも乗員側にあるか否か判定される。
そして、現在の第2虚像8Bの生成距離L2が、前記S14で設定された目標生成距離De以下であると判定された場合(S16:YES)には、S17へと移行する。それに対して、現在の第2虚像8Bの生成距離L2が、前記S14で設定された目標生成距離Deより大きいと判定された場合(S16:NO)には、S18へと移行する。
S17においてCPU31は、後述の第1スクリーン移動処理(図19)を実行する。尚、第1スクリーン移動処理では、前記したテーブル生成処理プログラム(図12)において作成された位置設定テーブル(図14)に基づいて、前記S14で設定された目標生成距離Deだけ離れた位置に第2虚像8Bが生成されるように第2スクリーン21及び第2投射レンズ17の位置の移動制御と映像投射範囲の制御を行うプログラムである。
同じくS18においてCPU31は、後述の第2スクリーン移動処理(図20)を実行する。尚、第2スクリーン移動処理では、前記したテーブル生成処理プログラム(図12)において作成された位置設定テーブル(図14)に基づいて、前記S14で設定された目標生成距離Deだけ離れた位置に第2虚像8Bが生成されるように第2スクリーン21及び第2投射レンズ17の位置の移動制御と映像投射範囲の制御を行うプログラムである。
次に、前記S17において実行される第1スクリーン移動処理のサブ処理について図19に基づき説明する。図19は第1スクリーン移動処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
先ず、S31においてCPU31は、現在の第2虚像8Bの生成距離L2が、前記S14で設定された目標生成距離Deであるか否か判定する。
そして、現在の第2虚像8Bの生成距離L2が、前記S14で設定された目標生成距離Deであると判定された場合(S31:YES)には、第2スクリーン21及び第2投射レンズ17の移動制御と映像投射範囲の制御を終了する。それに対して、現在の第2虚像8Bの生成距離L2が、前記S14で設定された目標生成距離Deでないと判定された場合(S31:NO)には、S32へと移行する。
S32においてCPU31は、角度θと現在の第2スクリーン21への映像投射範囲とに基づいて、乗員に対する第2虚像8Bの方位を水平方向よりも上方に傾斜した特定方位に固定した状態で現在の生成距離L2を0.1m加算する(即ち、第2虚像8Bが生成される位置を現在の位置よりも乗員から0.1m遠方とする)為の第2スクリーン21への映像投射範囲を決定する。尚、角度θは、前記したように乗員7の視線開始点から第1虚像8Aの上縁への第1方位αと、乗員7の視線開始点から第2虚像8Bの下縁への第2方位βとの間の角度である(図16参照)。
次に、S33においてCPU31は、位置設定テーブル(図14)に基づいて、現在の生成距離L2を0.1m加算する(即ち、第2虚像8Bが生成される位置を現在の位置よりも乗員から0.1m遠方とする)為の第2スクリーン21の移動量と移動方向を決定する。尚、移動方向は光源の光路に沿ってミラー11から遠ざかる方向(光源に近づく方向)となる。また、第2スクリーン21の移動速度は、第2スクリーン21の最大の移動速度となる。
続いて、S34においてCPU31は、位置設定テーブル(図14)に基づいて、現在の生成距離L2を0.1m加算する(即ち、第2虚像8Bが生成される位置を現在の位置よりも乗員から0.1m遠方とする)為の第2投射レンズ17の移動量、移動方向、移動速度を決定する。尚、移動方向は光源の光路に沿ってミラー11に近づく方向(光源から遠ざかる方向)となる。
次に、S35においてCPU31は、第2スクリーン21を前記S33で決定された移動量だけ移動させるのに必要なスクリーン前後駆動モータ24の駆動量(パルス数)を決定する。同じく、第2投射レンズ17を前記S34で決定された移動量だけ移動させるのに必要なレンズ駆動モータ18の駆動量(パルス数)を決定する。
続いて、S36においてCPU31は、プロジェクタ4へと信号を送信し、プロジェクタ4により第2スクリーン21へと映像を投射する映像投射範囲を現在の範囲から前記S32で決定された範囲へと変更を開始する。具体的には、第2スクリーン21の位置の変更に伴って、映像投射範囲を第2スクリーン21の上方側へ移動させる。それによって、図17に示すように第2虚像8Bが生成される位置が水平方向よりも上方に傾斜した第2方位βに沿って変位する。
次に、S37においてCPU31は、前記S35で決定された駆動量だけスクリーン前後駆動モータ24を駆動させる為のパルス信号をスクリーン前後駆動モータ24へと送信する。同じく、前記S35で決定された駆動量だけレンズ駆動モータ18を駆動させる為のパルス信号をレンズ駆動モータ18へと送信する。また、レンズ駆動モータ18には第2投射レンズ17を移動させる移動速度を指示する信号についても送信する。そして、パルス信号を受信したスクリーン前後駆動モータ24やレンズ駆動モータ18は、受信したパルス信号に基づいて駆動を行う。その結果、第2スクリーン21は前記S33で決定された移動方向に同じく決定された移動量だけ移動し、第2投射レンズ17は前記S34で決定された移動方向に同じく決定された移動量且つ移動速度で移動する。
続いて、S38においてCPU31は、第2スクリーン21及び第2投射レンズ17の移動が完了したか否かを判定する。具体的には、前記S37でパルス信号を送信したスクリーン前後駆動モータ24やレンズ駆動モータ18から駆動を完了したことを示す信号を受信した場合に、第2スクリーン21及び第2投射レンズ17の移動が完了したと判定する。
そして、第2スクリーン21及び第2投射レンズ17の移動が完了したと判定された場合(S38:YES)にはS31へと戻り、第2スクリーン21の移動後の新たな第2虚像8Bの生成距離L2が、前記S14で設定された目標生成距離Deに到達したか否か判定される。それに対して、第2スクリーン21及び第2投射レンズ17の移動が完了していないと判定された場合(S38:NO)には、移動が完了するまで待機する。
次に、前記S18において実行される第2スクリーン移動処理のサブ処理について図20に基づき説明する。図20は第2スクリーン移動処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
先ず、S41においてCPU31は、現在の第2虚像8Bの生成距離L2が、前記S14で設定された目標生成距離Deであるか否か判定する。
そして、現在の第2虚像8Bの生成距離L2が、前記S14で設定された目標生成距離Deであると判定された場合(S41:YES)には、第2スクリーン21及び第2投射レンズ17の移動制御と映像投射範囲の制御を終了する。それに対して、現在の第2虚像8Bの生成距離L2が、前記S14で設定された目標生成距離Deでないと判定された場合(S41:NO)には、S42へと移行する。
S42においてCPU31は、角度θと現在の第2スクリーン21への映像投射範囲とに基づいて、乗員に対する第2虚像8Bの方位を水平方向よりも上方に傾斜した特定方位に固定した状態で現在の生成距離L2を0.1m減算する(即ち、第2虚像8Bが生成される位置を現在の位置よりも乗員から0.1m近傍とする)為の第2スクリーン21への映像投射範囲を決定する。尚、角度θは、前記したように乗員7の視線開始点から第1虚像8Aの上縁への第1方位αと、乗員7の視線開始点から第2虚像8Bの下縁への第2方位βとの間の角度である(図16)。
次に、S43においてCPU31は、位置設定テーブル(図14)に基づいて、現在の生成距離L2を0.1m減算する(即ち、第2虚像8Bが生成される位置を現在の位置よりも乗員側へ0.1m移動させる)為の第2スクリーン21の移動量と移動方向を決定する。尚、移動方向は光源の光路に沿ってミラー11に近づく方向(光源から遠さかる方向)となる。また、第2スクリーン21の移動速度は、第2スクリーン21の最大の移動速度となる。
続いて、S44においてCPU31は、位置設定テーブル(図14)に基づいて、現在の生成距離L2を0.1m減算する(即ち、第2虚像8Bが生成される位置を現在の位置よりも乗員側へ0.1m移動させる)為の第2投射レンズ17の移動量、移動方向、移動速度を決定する。尚、移動方向は光源の光路に沿ってミラー11から遠ざかる方向(光源へ近づく方向)となる。
次に、S45においてCPU31は、第2スクリーン21を前記S43で決定された移動量だけ移動させるのに必要なスクリーン前後駆動モータ24の駆動量(パルス数)を決定する。同じく、第2投射レンズ17を前記S44で決定された移動量だけ移動させるのに必要なレンズ駆動モータ18の駆動量(パルス数)を決定する。尚、以降のS45〜S48の処理については、既に説明した第1スクリーン移動処理(図19)のS35〜S38の処理と同様であるので説明は省略する。
そして、上記第1スクリーン移動処理(図19)及び第2スクリーン移動処理(図20)において、第2スクリーン21及び第2投射レンズ17の移動制御と映像投射範囲の制御を行った結果、乗員が視認する前方視野における乗員からの距離の変位方向と、生成される第2虚像8Bの乗員からの距離の変位方向とを一致させることが可能となる。例えば、図21に示すように、第2虚像8Bとして案内矢印を生成する場合において、車両から案内矢印により案内対象となる交差点65までの距離が短くなった場合には、生成距離L2についても短くするが、その場合の第2虚像8Bの変位方向と乗員が視認する前方視野における乗員からの距離の変位方向とが一致するので、第2虚像8Bと第2虚像8Bの重畳対象となる前方視野(具体的には交差点65)とを適切且つ容易に対応させることが可能となる。
また、特に本実施形態のようにHUD1を複数の第1スクリーン20及び第2スクリーン21によって構成する場合であって、第2スクリーン21を光路に沿って前後に移動可能に構成すると、第1スクリーン20と第2スクリーン21の前後方向に生じる隙間によって、図22に示すように第1スクリーン20に基づく第1虚像8Aが生成できる範囲66と、第2スクリーン21に基づく第2虚像8Bが生成できる範囲67との間に、虚像を生成できない領域68(以下、非生成領域という)が生じる問題がある。また、非生成領域68は、第1スクリーン20と第2スクリーン21の配置間隔が広がるほど大きくなる。しかしながら、本実施形態では、図17に示すように第2虚像8Bが生成される位置を第2方位βに沿って変位させることによって、非生成領域68が生じることによる影響を抑えることができる。具体的には、非生成領域68を考慮して第2スクリーン21への映像の投射範囲や投射内容を変更する必要が無くなる。また、非生成領域68による映像欠けが生じることを防止できる。更に、仮に第2スクリーン21に映像を投射する映像投射範囲を固定した状態で第2スクリーンを移動させることとすると、第1スクリーン20と第2スクリーン21の前後方向の隙間が広がることが要因となって、図23に示すように第2虚像8Bの移動軌跡70が乗員からの距離が離れる程、上方に傾斜する2次曲線を描くこととなり、乗員7が視認する前方視野における乗員7からの距離の変位方向と大きく異なる問題も生じる。しかし、本実施形態では、第2スクリーン21の移動に伴って第2スクリーン21への映像の投射範囲を変更することによって、第2虚像8Bが生成される位置を直線状に沿って変位させることが可能であり、前方視野における乗員7からの距離の変位方向と対応させることが可能となる。
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係るHUD1によれば、プロジェクタ4から、第1投射レンズ16及び第2投射レンズ17を介して夫々映像を第1スクリーン20及び第2スクリーン21に投射し、第1スクリーン20及び第2スクリーン21に投射された映像を車両2のフロントウィンドウ6に反射させて車両の乗員7に視認させることによって、車両の乗員7が視認する映像の虚像を生成する。また、第2スクリーン21を移動させることによって、乗員7に対する第2虚像8Bの方位を水平方向よりも上方に傾斜した特定方位に固定した状態で、乗員7から第2虚像8Bまでの生成距離L2を調整する。それによって、乗員7が視認する前方視野における乗員7からの距離の変位方向と、生成される第2虚像8Bの乗員7からの距離の変位方向とを一致させることが可能となる。その結果、第2スクリーン21を移動させることによって第2虚像8Bの生成する位置を変位させる場合であっても、複雑な制御を行うことなく第2虚像8Bと第2虚像8Bの重畳対象となる前方視野とを適切且つ容易に対応させることが可能となる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態ではHUD1によって車両2のフロントウィンドウ6の前方に虚像を生成する構成としているが、フロントウィンドウ6以外のウィンドウの前方に虚像を生成する構成としても良い。また、HUD1により映像を反射させる対象はフロントウィンドウ6自身ではなくフロントウィンドウ6の周辺に設置されたバイザー(コンバイナー)であっても良い。
また、本実施形態では車両2に対してHUD1を設置する構成としているが、車両2以外の移動体に設置する構成としても良い。例えば、船舶や航空機等に対して設置することも可能である。また、アミューズメント施設に設置されるライド型アトラクションに設置しても良い。その場合には、ライドの周囲に虚像を生成し、ライドの乗員に対して虚像を視認させることが可能となる。
また、本実施形態では第1虚像8Aとして、現在車速、案内標識、地図画像、交通情報、ニュース、天気予報、時刻、接続されたスマートフォンの画面、テレビ番組等の生成距離を変位させる必要が無い情報の映像を表示させることとしているが、第1虚像8Aも第2虚像8Bと同様に車両からの距離が変位する障害物や交差点等の対象物に関する映像(即ち生成距離を変位させる必要がある情報)を表示する構成としても良い。
また、本実施形態では、第2スクリーン21のみを光路に沿って前後方向に移動可能に構成しているが、第1スクリーン20についても移動可能に構成しても良い。同様に、第1投射レンズ16についても移動可能に構成しても良い。その場合には、第1虚像8Aの生成距離L1について変更可能となる。
また、本実施形態では、スクリーンを第1スクリーン20と第2スクリーン21の2枚のスクリーンから構成し、プロジェクタ4のレンズを第1投射レンズ16と第2投射レンズ17の2つのレンズから構成しているが、スクリーンとレンズの数は一対のみ又は3対以上としても良い。また、プロジェクタ4の光源としてはLED以外に、ランプやレーザを用いても良い。
また、本発明に係るヘッドアップディスプレイ装置を具体化した実施例について上記に説明したが、ヘッドアップディスプレイ装置は以下の構成を有することも可能であり、その場合には以下の効果を奏する。
例えば、第1の構成は以下のとおりである。
光路に沿ったスクリーンの移動に伴って、スクリーンに対してプロジェクタが映像を投射する投射範囲を変更することによって、ユーザに対する虚像の方位を特定方位に固定した状態で、ユーザから虚像までの距離を変更することを特徴とする。
上記構成を有するヘッドアップディスプレイ装置によれば、複雑な制御を行うことなく、スクリーンの移動に伴ってスクリーンへの映像の投射範囲を変更することによって、ユーザに対する虚像の方位を特定方位に固定した状態で、ユーザから虚像までの距離を調整することが可能となる。
また、第2の構成は以下のとおりである。
特定方位は、移動手段によってスクリーンを移動可能な範囲に基づいて決定されることを特徴とする。
上記構成を有するヘッドアップディスプレイ装置によれば、スクリーンの移動可能な範囲を考慮して特定方位を決定することにより、ユーザから虚像までの距離を変更可能に構成しつつ、スクリーンへの映像の投射範囲を変更することによる映像欠けが生じることを防止することが可能となる。
また、第3の構成は以下のとおりである。
特定方位は、スクリーンが移動可能な範囲のいずれの位置にある場合においても、投射範囲の全域がスクリーンに含まれる方位に決定されることを特徴とする
上記構成を有するヘッドアップディスプレイ装置によれば、スクリーンへの映像の投射範囲を変更した場合において、投射範囲がスクリーンを逸脱することがないので、映像欠けが生じることを防止することが可能となる。
また、第4の構成は以下のとおりである。
スクリーンは、第1スクリーンと第2スクリーンを含み、移動手段は、第1スクリーンと第2スクリーンの内、少なくとも一方をプロジェクタの光路に沿って移動させることを特徴とする。
上記構成を有するヘッドアップディスプレイ装置によれば、複数のスクリーンを用いることによって、より多様な虚像の生成態様を実現することが可能となる。また、第1スクリーンと第2スクリーンの前後方向の隙間によって虚像を生成できない非生成領域が生じる問題があるが、虚像が生成される位置を特定方位に沿って変位させることによって、非生成領域が生じることによる影響を抑えることができる。具体的には、非生成領域を考慮してスクリーンへの映像の投射範囲や投射内容を変更する必要が無くなる。また、非生成領域による映像欠けが生じることを防止できる。
また、第5の構成は以下のとおりである。
映像は、第1スクリーンに対して投射される第1映像と、第2スクリーンに対して投射される第2映像からなり、虚像生成手段は、第1映像から第1映像の虚像である第1虚像を生成するとともに、第2映像から第2映像の虚像である第2虚像を生成し、第2虚像が第1虚像の上方に生成されるように第1スクリーンと第2スクリーンを配置し、虚像位置決定手段は、ユーザの視線開始点から第1虚像の上縁への第1方位と、ユーザの視線開始点から第2虚像の下縁への第2方位との間の角度を固定した状態で、ユーザから第1虚像及び第2虚像までの距離を決定することを特徴とする。
上記構成を有するヘッドアップディスプレイ装置によれば、上下方向で異なる距離に同時に複数の虚像を生成することが可能となる。従って、ユーザに対して視認させる虚像を生成する場合において、ユーザが視認する前方視野の距離差に対応させて、適切な位置に複数の虚像を生成することが可能となる。
また、第6の構成は以下のとおりである。
第1スクリーンは光路に対して位置が固定され、移動手段は、第2スクリーンを光路に沿って移動させることによって、ユーザから第2虚像までの距離を変更することを特徴とする。
上記構成を有するヘッドアップディスプレイ装置によれば、第2虚像が生成される位置を直線状に沿って変位させることが可能であり、乗員が視認する前方視野における乗員からの距離の変位方向と、生成される第2虚像の乗員からの距離の変位方向とを一致させることが可能となる。その結果、第2スクリーンを移動させることによって虚像の生成する位置を変位させる場合であっても、複雑な制御を行うことなく第2虚像と第2虚像の重畳対象となる前方視野とを適切且つ容易に対応させることが可能となる。
1 ヘッドアップディスプレイ装置
2 車両
3 ダッシュボード
4 プロジェクタ
5 スクリーン
6 フロントウィンドウ
7 乗員
8 虚像
16 第1投射レンズ
17 第2投射レンズ
18 レンズ駆動モータ
20 第1スクリーン
21 第2スクリーン
24 スクリーン前後駆動モータ
25 スクリーン上下駆動モータ
31 CPU
32 RAM
33 ROM
34 フラッシュメモリ
51 光源
52 光路

Claims (7)

  1. スクリーンと、
    映像を前記スクリーンに投射する投射レンズを用いたプロジェクタと、
    前記スクリーンに投射された前記映像から前記映像の虚像を生成する虚像生成手段と、
    前記虚像を生成する位置を決定する虚像位置決定手段と、
    前記スクリーンを前記プロジェクタの光路に沿って移動させる移動手段と、を有し、
    前記虚像位置決定手段は、前記虚像を視認するユーザに対する前記虚像の方位を水平方向よりも上方に傾斜した特定方位に固定した状態で、前記ユーザから前記虚像までの距離を決定し、
    前記移動手段は、前記虚像位置決定手段により決定された位置に基づいて、前記スクリーンを前記光路に沿って移動させることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  2. 前記光路に沿った前記スクリーンの移動に伴って、前記スクリーンに対して前記プロジェクタが前記映像を投射する投射範囲を変更することによって、前記ユーザに対する前記虚像の方位を前記特定方位に固定した状態で、前記ユーザから前記虚像までの距離を変更することを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  3. 前記特定方位は、前記移動手段によって前記スクリーンを移動可能な範囲に基づいて決定されることを特徴とする請求項2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  4. 前記特定方位は、前記スクリーンが前記移動可能な範囲のいずれの位置にある場合においても、前記投射範囲の全域が前記スクリーンに含まれる方位に決定されることを特徴とする請求項3に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  5. 前記スクリーンは、第1スクリーンと第2スクリーンを含み、
    前記移動手段は、前記第1スクリーンと前記第2スクリーンの内、少なくとも一方を前記プロジェクタの光路に沿って移動させることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  6. 前記映像は、前記第1スクリーンに対して投射される第1映像と、前記第2スクリーンに対して投射される第2映像からなり、
    前記虚像生成手段は、前記第1映像から前記第1映像の虚像である第1虚像を生成するとともに、前記第2映像から前記第2映像の虚像である第2虚像を生成し、
    前記第2虚像が前記第1虚像の上方に生成されるように前記第1スクリーンと前記第2スクリーンを配置し、
    前記虚像位置決定手段は、前記ユーザの視線開始点から前記第1虚像の上縁への第1方位と、前記ユーザの視線開始点から前記第2虚像の下縁への第2方位との間の角度を固定した状態で、前記ユーザから前記第1虚像及び前記第2虚像までの距離を決定することを特徴とする請求項5に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  7. 前記第1スクリーンは前記光路に対して位置が固定され、
    前記移動手段は、前記第2スクリーンを前記光路に沿って移動させることによって、前記ユーザから前記第2虚像までの距離を変更することを特徴とする請求項6に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
JP2013166895A 2013-08-09 2013-08-09 ヘッドアップディスプレイ装置 Pending JP2015034945A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013166895A JP2015034945A (ja) 2013-08-09 2013-08-09 ヘッドアップディスプレイ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013166895A JP2015034945A (ja) 2013-08-09 2013-08-09 ヘッドアップディスプレイ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015034945A true JP2015034945A (ja) 2015-02-19

Family

ID=52543497

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013166895A Pending JP2015034945A (ja) 2013-08-09 2013-08-09 ヘッドアップディスプレイ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015034945A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015087512A (ja) * 2013-10-30 2015-05-07 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 ヘッドアップディスプレイ装置
JP2017015954A (ja) * 2015-07-01 2017-01-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 表示装置
WO2018043558A1 (ja) * 2016-09-01 2018-03-08 三菱電機株式会社 表示装置および調整方法
EP3299865A4 (en) * 2015-06-30 2018-03-28 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Display device
WO2018135811A1 (en) 2017-01-17 2018-07-26 Lg Electronics Inc. User interface apparatus for vehicle and vehicle
JP2019099027A (ja) * 2017-12-06 2019-06-24 アルパイン株式会社 車載システム及び表示制御方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070285810A1 (en) * 2004-03-19 2007-12-13 Thore Brynielsson Device and System for Display of Information, and Vehicle Equipped with Such a System
JP2007326419A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Denso Corp 車両用表示装置
JP2009150947A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Hitachi Ltd 車両用ヘッドアップディスプレイ装置
JP2009269459A (ja) * 2008-05-07 2009-11-19 Honda Motor Co Ltd 車両の高さを虚像表示するための装置
WO2012035623A1 (ja) * 2010-09-15 2012-03-22 パイオニア株式会社 表示装置
WO2012039021A1 (ja) * 2010-09-21 2012-03-29 パイオニア株式会社 表示装置
WO2012117497A1 (ja) * 2011-02-28 2012-09-07 パイオニア株式会社 表示装置
JP2012233986A (ja) * 2011-04-28 2012-11-29 Dainippon Printing Co Ltd 投射装置および投射制御装置
JP2013111999A (ja) * 2011-11-25 2013-06-10 Nippon Seiki Co Ltd 車両用表示装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070285810A1 (en) * 2004-03-19 2007-12-13 Thore Brynielsson Device and System for Display of Information, and Vehicle Equipped with Such a System
JP2007326419A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Denso Corp 車両用表示装置
JP2009150947A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Hitachi Ltd 車両用ヘッドアップディスプレイ装置
JP2009269459A (ja) * 2008-05-07 2009-11-19 Honda Motor Co Ltd 車両の高さを虚像表示するための装置
WO2012035623A1 (ja) * 2010-09-15 2012-03-22 パイオニア株式会社 表示装置
WO2012039021A1 (ja) * 2010-09-21 2012-03-29 パイオニア株式会社 表示装置
WO2012117497A1 (ja) * 2011-02-28 2012-09-07 パイオニア株式会社 表示装置
JP2012233986A (ja) * 2011-04-28 2012-11-29 Dainippon Printing Co Ltd 投射装置および投射制御装置
JP2013111999A (ja) * 2011-11-25 2013-06-10 Nippon Seiki Co Ltd 車両用表示装置

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015087512A (ja) * 2013-10-30 2015-05-07 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 ヘッドアップディスプレイ装置
EP3299865A4 (en) * 2015-06-30 2018-03-28 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Display device
US10488655B2 (en) 2015-06-30 2019-11-26 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Display device
US10451872B2 (en) 2015-07-01 2019-10-22 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Display device
EP3299866A4 (en) * 2015-07-01 2018-04-25 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Display device
JP2017015954A (ja) * 2015-07-01 2017-01-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 表示装置
US10591725B2 (en) 2015-07-01 2020-03-17 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Display device
JPWO2018043558A1 (ja) * 2016-09-01 2019-02-14 三菱電機株式会社 表示装置および調整方法
WO2018043558A1 (ja) * 2016-09-01 2018-03-08 三菱電機株式会社 表示装置および調整方法
US10976545B2 (en) 2016-09-01 2021-04-13 Mitsubishi Electric Corporation Display device and adjustment method
WO2018135811A1 (en) 2017-01-17 2018-07-26 Lg Electronics Inc. User interface apparatus for vehicle and vehicle
US10227006B2 (en) 2017-01-17 2019-03-12 Lg Electronics Inc. User interface apparatus for vehicle and vehicle
EP3571084A4 (en) * 2017-01-17 2020-09-16 LG Electronics Inc. -1- USER INTERFACE DEVICE FOR VEHICLE AND VEHICLE
JP2019099027A (ja) * 2017-12-06 2019-06-24 アルパイン株式会社 車載システム及び表示制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6138634B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP6149543B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP6241093B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP6269262B2 (ja) 虚像表示装置
JP6204793B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP6027498B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP6337721B2 (ja) 虚像表示装置
JP6314584B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP6213323B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP2015034945A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP2016078726A (ja) 虚像表示装置
JP2015031700A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP6337720B2 (ja) 虚像表示装置
JP2015200770A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP6269261B2 (ja) 虚像表示装置
JP6196840B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP6094437B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP6287351B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP2015074391A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP6287422B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP2016132383A (ja) 車両用ヘッドアップディスプレイ装置
JP2018159738A (ja) 虚像表示装置
JP6281323B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP6102628B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP6318772B2 (ja) 虚像表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160303

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170203

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170307