JP2015034927A - 画像形成装置 - Google Patents

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大輔 籾山
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大輔 籾山
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Abstract

【課題】消費電力を低減した低消費電力モード中における経過時間を求めること。【解決手段】ビデオコントローラ202が一定時間毎にPC213とのネットワークの接続状況を確認する際にエンジン制御部203の低消費電力モードであるスリープを解除する。エンジン制御部203は、新たなプリントに入る前に、RAMからスリープが解除された解除回数を取得し、この解除回数と一定時間とからスリープの経過時間を求めるとともに、RAMから前回のプリント、スタンバイの各経過時間を取得し、ルックアップテーブルを参照して前回のプリント、スタンバイ、スリープにおける各環境温度の補正値を求め、環境検知部209から取得した環境温度を補正値で補正することにより新たなプリントにおける環境温度を推定する。【選択図】図2

Description

本発明は記録媒体上に画像を形成する画像形成装置に関し、特には低消費電力モードで動作する画像形成装置に関する。
複写機、レーザビームプリンタ等の画像形成装置では、装置内部の温度である環境温度を測定する環境センサを設けており、環境センサから取得される環境温度に基づいて画像形成部の画像形成条件や定着部の定着温度を制御している。ところが、従来、環境センサは、電源オン時やプリント動作を行うこと等によって基板の温度が上昇したり、電源オフ中に基板の温度が降下するなどの影響を強く受け、環境センサ自体の温度が変化する。このため、環境センサから取得される環境温度が、本来の環境温度と異なるという現象が生じる。そこで、画像形成装置の各状態(スタンバイ・プリント・スリープなど)での経過時間に応じた補正値を用いて、環境センサから取得される環境温度を補正している。
例えば、特許文献1記載の画像形成装置では、画像形成動作開始時に環境センサで検知した環境温度と画像形成動作時間とから、昇温した環境センサが検知する昇温分ΔTの予測を行うという制御を行っている。
特開2008−275842号公報
しかし、近年では、更に消費電力の低減を実現しようとすると、画像形成装置を制御するCPUを低消費電力モードに移行させる必要がある。低消費電力モード中のCPUは動作が制限されており、経過時間を計測できないこともある。従って、経過時間に応じた環境温度の補正制御ができなくなり、低消費電力モードから復帰した際の環境温度を正確に取得できないという課題がある。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、消費電力を低減した低消費電力モード中における経過時間を求めることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)記録材に画像形成を行う第一モードと、前記第一モードより消費電力が少ない第二モードと、で動作する画像形成装置であって、前記第二モードの間に所定の間隔時間で前記第二モードを解除する解除手段と、前記解除手段によって解除された前記第二モードの解除回数、及び前記間隔時間を記憶する記憶手段と、前記間隔時間と前記解除回数とから前記第二モードの経過時間を算出する演算手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、消費電力を低減した低消費電力モード中における経過時間を求めることができる。
実施例1、2のレーザビームプリンタの構成を示す概略断面図 実施例1、2のレーザビームプリンタの構成を示すブロック図 実施例1との比較のために従来の環境温度の補正制御を示す説明図 実施例1の低消費電力モード中の経過時間を求めるフローチャート 実施例2の低消費電力モード中の経過時間を求めるフローチャート
以下、本発明を実施するための形態を、実施例により図面を参照しながら詳しく説明する。
[画像形成装置]
図1は、実施例1の画像形成装置であるレーザビームプリンタ101の全体構成を示す概略断面図である。レーザビームプリンタ101は、画像形成部207、定着装置210、環境検知部209、レーザ露光装置109、及び給紙カセット102等を筐体101a内に備えている。定着装置210は、定着フィルム210aと加圧ローラ210bとを有し、後述する定着制御部208によって制御される。定着フィルム210aは、不図示の加圧バネ等によって加圧された加圧ローラ210bの弾性に抗して押圧されており、定着フィルム210aの長手方向に渡って、ほぼ均一な幅の定着ニップ部を形成している。記録紙は定着ニップ部に搬送され定着処理が行われる。加圧ローラ210bは不図示の定着モータにより駆動されて回転し、定着フィルム210aは加圧ローラ210bとの摩擦力により従動回転する。定着処理では、記録紙が定着ニップ部によって加熱・加圧されるため、定着装置210は動作時には高温になり発熱する。このため、環境検知手段手である環境検知部209は、定着装置210からの熱の影響を受けないように、定着装置210から離れた装置外に近い筐体101a内の図面右方端近くに配置されており、筐体101a内の温度を検知する。画像形成部207は、感光ドラム105、転写ローラ106、帯電ローラ107、現像装置108を備える。
レーザビームプリンタ101は、ビデオコントローラ202(図2参照)からプリント指示を受けると、画像が記録される記録材としての用紙Sは給紙カセット102から給紙される。給紙カセット102から用紙Sを給紙する際に、給紙ローラ103を駆動し、用紙Sを搬送路へと送り出す。給紙された用紙Sはトップセンサ104に到達する。トップセンサ104にて用紙Sの先端を検出すると、用紙Sは画像形成部207へ搬送される。画像形成部207の感光ドラム105は帯電ローラ107によって均一な帯電がなされた後、ビデオ信号に対応したレーザ光Lがレーザ露光装置109から照射され、感光ドラム105の表面に静電潜像が形成される。感光ドラム105の表面に形成された静電潜像は、現像装置108によってトナーが付着され、トナー像として可視化される。そして、感光ドラム105が回転して転写位置までトナー像が搬送され、感光ドラム105の回転に同期して用紙Sも転写位置に搬送される。転写位置では、転写ローラ106にトナー像と逆極性の電圧が印加されて、感光ドラム105上のトナー像が用紙Sに転写される。トナー像が転写された用紙Sは、定着装置210へ搬送され、用紙Sにトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙Sは、排紙ローラ110によって搬送され、排紙トレイ111に排紙される。これら一連の処理は、演算手段であるエンジン制御部203(図2に記載)によって制御される。なお、エンジン制御部203によって制御されるエンジンとは、電力制御部206、画像形成部207、定着制御部208、及び環境検知部209を指す。
[画像形成装置のブロック図]
図2は、レーザビームプリンタ101の制御を行う主な構成を示すブロック図である。レーザビームプリンタ101の制御を行う主な構成は、ビデオコントローラ202、エンジン制御部203、電力制御部206、画像形成部207、定着制御部208、環境検知部209、及びオペレーションパネル212からなる。ビデオコントローラ202は、エンジン制御部203、オペレーションパネル212と通信を行う他、外部機器であるパーソナルコンピュータ(以下PCという)213とネットワークを介して通信を行う。オペレーションパネル212は、ユーザが各種設定等の操作を行う他、レーザビームプリンタ101の状態を表示する。ビデオコントローラ202は、オペレーションパネル212からの各種指示やPC213からのプリント指示や画像データを受け取り、これらを通信ライン205を介してエンジン制御部203に送る。また、ビデオコントローラ202は、PC213から受け取った画像データを記録用の画像データに変換してからエンジン制御部203に送る。
エンジン制御部203は、演算処理回路、ROM、RAM等を備えたCPU機能を有し、ROMに予め書き込まれたプログラムに基づいて動作が実現される。エンジン制御部203がビデオコントローラ202から通信ライン205を介してスリープ指示を受け取ると、エンジン制御部203は電力制御部206に指令を送る。これにより、電力制御部206はレーザビームプリンタ101の各部に電力を供給する電源装置(図示せず)の立ち下げ処理(以下、電源立ち下げ処理という)を行う。この電源立ち下げ処理により、エンジン制御部203には、起動信号であるWAKE信号204を受付可能な程度のわずかな待機電力のみが電力制御部206から供給される。これにより、エンジン制御部203は、CPU機能のほぼ全てが停止して消費電力を低減する低消費電力モードに移行する。この低消費電力モードでは、エンジン制御部203が備えている時間を計測する時計手段(リアルタイムクロック)である時計機能(以下、タイマという)は停止する。また、このとき、ビデオコントローラ202もエンジン制御部203と同様に、待機電力のみが供給された状態となる。
解除手段としてのビデオコントローラ202は、PC213とのネットワークの接続状況を確認するためにWAKE信号204を予め設定された間隔時間である一定時間毎にエンジン制御部203に送る。これにより、ビデオコントローラ202は、エンジン制御部203の低消費電力モードを一定時間毎に解除する。エンジン制御部203は、電力制御部206によって電源装置の立ち上げ処理(以下、電源立ち上げ処理という)を行い、ビデオコントローラ202がPC213とのネットワークの接続状況を確認するために必要な電力をビデオコントローラ202に送る。ビデオコントローラ202はネットワークの接続状況の確認を終了すると、PC213からのプリント動作の実行指示等がない限り、エンジン制御部203に対して再度スリープ指示を行う。その後も、ビデオコントローラ202は、一定時間おきにネットワーク接続状況の確認と、エンジン制御部203へのスリープ指示を繰り返す。
なお、上述した一定時間は、エンジン制御部203の記憶手段であるRAMに予め記憶しておいてもよいし、ビデオコントローラ202が通信ライン205を介してエンジン制御部203に対して通知してもよい。また、ユーザがPC213やオペレーションパネル212によって、時間の変更をビデオコントローラ202に対して指示した場合は、ビデオコントローラ202が通信ライン205を介してエンジン制御部203に対して時間の変更を通知する。また、ユーザがPC213やオペレーションパネル212を用いて、ビデオコントローラ202に対してプリント指示を出すと、ビデオコントローラ202は通信ライン205を介してエンジン制御部203にプリント指示を出す。エンジン制御部203は、プリント指示を受け取ると、環境検知部209から取得した環境温度を補正し(詳しくは後述する)、補正された環境温度をもとに画像形成部207や定着装置210で用いる電圧や定着温度を決定する。
[環境温度の補正]
次に、エンジン制御部203によって行う従来の環境温度の補正制御について説明する。従来の環境温度の補正制御では、スリープ時にもエンジン制御部203のタイマは動作しており、経過時間を計測できる。環境検知部209は、レーザビームプリンタ101の電源を入れることによる基板の昇温やプリント動作による基板の昇温、また電源オフ中の温度の低下などの影響を強く受け、本来の環境温度とは異なる値を検知する。レーザビームプリンタ101は、第一モード、第二モード、第三モードであるプリント、スリープ、スタンバイの各モードで動作可能である。そのため、エンジン制御部203は、例えば表1に示すような環境温度の補正値を取得する補正値取得手段としてのルックアップテーブル(以下、LUTという)を参照する。これにより、エンジン制御部203は、第一モード、第二モード、第三モードであるプリント、スリープ、スタンバイの各モードにおける経過時間に応じて、環境検知部209で取得された環境温度を補正する。
例えば、スリープの状態では、スリープ開始(0分)からの経過時間が30分の間は、環境検知部209で取得された環境温度を30分間で+1℃補正する。スリープ開始からの経過時間が30分〜180分の間は、環境温度を30分毎に+0.5℃ずつ補正する。スリープ開始からの経過時間が180分以上になると、環境温度の補正は行わない。また、プリントの状態では、プリント開始(0分)からの経過時間が10分の間は、環境検知部209で取得された環境温度を5分毎に−1℃ずつ補正する。プリント開始からの経過時間が10分〜60分の間は、環境温度を5分毎に−0.5℃ずつ補正する。プリント開始からの経過時間が60分以上になると、環境温度の補正は行わない。また、スタンバイの状態では、スタンバイ開始(0分)からの経過時間が30分の間は、環境検知部209で取得された環境温度を10分毎に−0.5℃ずつ補正する。スタンバイ開始からの経過時間が30分〜60分の間は、環境温度を15分毎に−0.5℃ずつ補正する。スタンバイ開始からの経過時間が60分以上になると、環境温度の補正は行わない。
なお、スリープとは、エンジン制御部203にのみ電力が供給されている状態であり、スタンバイの状態で次のプリントに移行しないまま所定の時間が経過した場合にスタンバイから移行される。また、プリントとは、レーザビームプリンタ101の各部が必要に応じて稼働し、PC213から画像データがビデオコントローラ202に送られてから、トナー像が定着された用紙Sが排紙トレイ111に排紙されるまでの一連の動作が行われている状態をいう。また、スタンバイとは、前回のプリントが終了してからスリープに至るまでの間や前回のプリントが終了してからスリープを挟まずに次のプリントが開始されるまで待機している状態をいう。スタンバイの状態ではプリント動作を実行しておらず駆動系のモータ類が停止しているため、プリントの状態よりも消費電力が少ない。つまり、装置の消費電力としては、プリントの状態>スタンバイの状態>スリープの状態という関係になる。
Figure 2015034927
[スリープ時の経過時間の計測(従来例)]
図3は、スリープ時に経過時間を計測できる従来の環境補正制御について、経過時間に応じた環境温度の補正制御を示す説明図である。図3の縦軸には、経過時間タイマ、スタンバイ補正値、プリント補正値、スリープ補正値、予測温度、エンジン制御部の各項目が設けられ、横軸は時間軸で図面の左方から右方へ時間が経過する。経過時間タイマの項目では、エンジン制御部203のタイマが計測した経過時間を示す。また、エンジン制御部の項目は、エンジン制御部203の各状態を示し、スタンバイ1→プリント1→スタンバイ2→スリープ→プリント2と変化する。以下、図3を参照して従来の環境補正制御について説明する。
レーザビームプリンタ101の電源がオン(PowerOn)すると、エンジン制御部203のタイマは、作動を開始するとともにスタンバイ1の状態になる。このスタンバイ1の状態は20分間である。スタンバイ状態における環境温度の補正値は、表1のLUTに示すように、経過時間が0〜30分はエンジン制御部203のタイマで10分計測する毎に補正値が「−0.5℃」であるから、20分間では補正値は「−1℃」となる。従って、スタンバイ1の終了時(プリント1の開始時)の予測温度は、スタンバイ1の終了時に環境検知部209で検知された検知温度に「−1℃」を加えた温度である「検知温度−1℃」となる。スタンバイ1の終了と同時にプリント指示がエンジン制御部203に送られ、プリント1が開始される。
プリント1は15分間である。プリント状態における環境温度の補正値は、表1のLUTに示すように、経過時間が0〜10分はエンジン制御部203のタイマで5分計測する毎に補正値が「−1℃」であるから、プリント1の最初の10分間では補正値は「−2℃」となる。表1のLUTに示すように、経過時間が10〜60分はエンジン制御部203のタイマで5分計測する毎に補正値が「−0.5℃」であるから、プリント1の残りの5分間では補正値が「−0.5℃」となる。従って、プリント1での環境温度の補正値は、「−2.5℃(=−2℃−0.5℃)」となる。この結果、プリント1の終了時の予測温度は、スタンバイ1の終了時の予測温度である「検知温度−1℃」に「−2.5℃」を加えて「検知温度−3.5℃」になる。プリント1の終了と同時にプリント終了指示がエンジン制御部203に送られ、スタンバイ2の状態になる。
スタンバイ2は10分間である。スタンバイ状態における環境温度の補正値は、表1のLUTに示すように、経過時間が0〜30分はエンジン制御部203のタイマで10分計測する毎に補正値が「−0.5℃」であるから、スタンバイ2の10分間で補正値は「−0.5℃」となる。従って、スタンバイ2の終了時(スリープの開始時)の予測温度は、プリント1の終了時の予測温度である「検知温度−3.5℃」に「−0.5℃」を加えた温度である「検知温度−4℃」となる。スタンバイ2の終了と同時にスリープ指示がエンジン制御部203に送られ、スリープの状態になる。
スリープは90分間である。従来では、このスリープ状態でもエンジン制御部203のタイマは作動している。スリープ状態における環境温度の補正値は、表1のLUTに示すように、経過時間が0〜30分はエンジン制御部203のタイマで30分計測する毎に補正値が「+1℃」であり、経過時間が30〜180分は30分毎に「+0.5℃」である。従って、スリープの90分間では、環境温度の補正値は「+2℃(=+1℃+0.5℃×2)」となる。この結果、スリープ終了時の予測温度は、スタンバイ2の終了時の予測温度である「検知温度−4℃」に「+2℃」を加えた「検知温度−2℃」となる。スリープ状態が90分経過するとプリント指示がエンジン制御部203に送られ、スリープが解除されると同時にプリント2が開始される。
[スリープ時の経過時間の求め方(本実施例)]
図4は、本実施例における前回のプリント終了時から次のプリント動作までのシーケンスを示すフローチャートである。本実施例で示す経過時間に応じた環境温度の補正値は、先に示した表1のLUTから求められる。また、本実施例では、例えばスタンバイ中の時間を30分、前回のプリント中の時間を15分、低消費電力モード中に一時的に低消費電力モードが解除された解除回数を4回として説明する。
ステップ401(以下、S401と示す)でレーザビームプリンタ101がプリント動作を終了すると、エンジン制御部203はスタンバイ状態に入りS402に進む。S402でエンジン制御部203は、前回のプリント中に要した時間(15分)をRAMに保存する。S403でエンジン制御部203は、ビデオコントローラ202から通信ライン205を介してスリープ指示を受けたか否かを判断し、スリープ指示を受けていないと判断した場合は、S403の処理を繰り返す。S403でエンジン制御部203は、ビデオコントローラ202からスリープ指示を受けたと判断した場合、S404に進む。S404でエンジン制御部203は、電力制御部206に指令信号を送って電源立ち下げ処理を行う。この電力制御部206による電源立ち下げ処理には、例えば数秒を要する。電源立ち下げ処理の最終段階で、S405でエンジン制御部203は、スタンバイ状態であった時間であるスタンバイ時間をRAMに保存する。電源立ち下げ処理が完了すると、ビデオコントローラ202及びエンジン制御部203は、スリープ状態である低消費電力モードに移行する。この低消費電力モードでは、ビデオコントローラ202及びエンジン制御部203には待機電力のみが供給され、エンジン制御部203はCPU機能をほぼ停止し、タイマを停止する。
S406でエンジン制御部203は、ビデオコントローラ202からのWAKE信号204によって低消費電力モードが解除されたか否かを判断する。ここで、エンジン制御部203の低消費電力モードが解除される場合は、PC213からプリント指示が来た場合と、ビデオコントローラ202が一定時間毎にPC213とのネットワークの接続状況を確認する場合とがある。S406でエンジン制御部203は、低消費電力モードが解除されていないと判断した場合はS406の処理を繰り返す。S406でエンジン制御部203は、低消費電力モードが解除されたと判断した場合、S407に進む。S407でエンジン制御部203は、電力制御部206に指令信号を送って電源立ち上げ処理を行い、作動を再開したタイマによりスタンバイ時間の計測を開始する。S408でエンジン制御部203は、内蔵したRAMに低消費電力モードに移行した回数を記憶する(低消費電力モードが解除される度に解除回数の累積数に1を加算する)。なお、上述したビデオコントローラ202がPC213とのネットワークの接続状況を確認する場合にエンジン制御部203の低消費電力モードを解除するのは、エンジン制御部203からビデオコントローラ202に所定の電力を供給する必要があるためである。
S409でエンジン制御部203は、ビデオコントローラ202から通信ライン205を介してプリント指示を受けたか否かを判断し、プリント指示を受けていないと判断した場合は、S410に進む。S410でエンジン制御部203は、ビデオコントローラ202から通信ライン205を介してスリープ指示を受けたか否かを判断し、スリープ指示を受けていないと判断した場合は、S409の処理に戻る。S410でエンジン制御部203は、ビデオコントローラ202からスリープ指示を受けたと判断した場合、S404に戻る。S409でエンジン制御部203は、ビデオコントローラ202からプリント指示を受けたと判断した場合、S411に進む。S411でエンジン制御部203は、低消費電力モードの解除回数の累積数(以下、単に解除回数という)とビデオコントローラ202がネットワークの接続状況を確認するための一定間隔時間とから低消費電力モードであった時間を算出する。ビデオコントローラ202がネットワークの接続状況を確認するための一定間隔時間は、予めエンジン制御部203のRAMに記憶されており、例えば30分である。従って、低消費電力モードであった時間は、30分×4回で120分となる。
S412で環境温度推定手段としてのエンジン制御部203は、環境検知部209から環境温度T1を取得し、表1のLUTから求められる補正値で環境温度T1を補正する。これにより、前回のプリント終了から次のプリント開始までの環境予測温度T2を推定する。例えば、前回のプリント時間15分、スタンバイ時間30分、S411で算出した低消費電力モード時間が120分とする。これに表1のLUTから求められる環境温度の補正値を適応すると、下記のように環境予測温度T2を求めることができる。
T2=T1+2.5(スリープ時の環境温度補正値)−2.5(プリント時の環境温度補正値)−1.5(スタンバイ時の環境温度補正値)=T1−1.5(℃)
S413でエンジン制御部203は、環境予測温度T2をもとに、最適な制御電圧や定着に必要な温度を決定する。この後、エンジン制御部203は、プリント時間、スタンバイ時間、低消費電力モードの解除回数をリセットする。S414でエンジン制御部203は、S413で決定した制御電圧、定着温度で画像形成部207、定着制御部208を駆動し、新たなプリントを行う。
以上、本実施例によれば、装置の制御部の動作が停止した低消費電力モード中であっても低消費電力モード中の経過時間を求めることが可能になり、経過時間に応じて環境温度を補正し、環境予測温度の推定を行うことができる。これにより、環境温度に対応したプリント制御が可能になる。本実施例ではネットワーク接続確認中にプリント指示が来る例を示したが、上述したように低消費電力モード中にPC213からビデオコントローラ202を介してプリント指示が来て、エンジン制御部203の低消費電力モードが解除される可能性がある。この場合、低消費電力モードであった時間は、ビデオコントローラ202がネットワークの接続状況を確認する一定間隔時間と低消費電力モードの解除回数とを乗算して求めるため、実際の経過時間よりも長い時間で環境予測温度を推定する可能性がある。しかし、その時間の誤差は、本実施例では上述の一定間隔時間が30分であるため、30分以内になり、環境予測温度の値が大幅に変わることがない。なお、この誤差を減らすために、低消費電力モード中にネットワーク接続確認を行う一定間隔時間を、例えばスリープに入ってから3時間以内は15分間隔、それ以降は30分間隔とするのが好ましい。これは、スリープに入ってからの経過時間が小さいうちは、再びプリントが行われる可能性が高いため、ネットワーク接続確認を行う一定間隔時間を大きくしておくと、上述の誤差が大きくなるからである。
以上説明したように、本実施例によれば、消費電力を低減した低消費電力モード中における経過時間を求めることができる。
実施例2における画像形成装置の概略断面図、ブロック図は実施例1と同様であるので、説明を省略する。上述した実施例1では低消費電力モードを解除する間隔を一定としたが、本実施例では低消費電力モードを解除する間隔時間を変更可能とする点が異なる。また、本実施例は、プリント動作が長期間行われないまま低消費電力モードに移行した場合、定着装置210の定着フィルム210aが加圧ローラ210bによって加圧されることによって生じる定着ニップ部におけるセット跡を防止する。
[低消費電力モードを解除する間隔時間の変更]
図5は、本実施例における前回のプリント終了時から次のプリント動作までのシーケンスを示すフローチャートである。S501でレーザビームプリンタ101がプリント動作を終了すると、S502に進む。S502でエンジン制御部203は、ビデオコントローラ202から通信ライン205を介してスリープ指示を受けたか否かを判断し、スリープ指示を受けていないと判断した場合は、S502の処理を繰り返す。S502でエンジン制御部203は、ビデオコントローラ202からスリープ指示を受けたと判断した場合、S503に進む。S503でエンジン制御部203は、電力制御部206に指令信号を送って電源立ち下げ処理を行う。この電力制御部206による電源立ち下げ処理には、例えば数秒を要する。電源立ち下げ処理の最終段階で、S504でエンジン制御部203は、スタンバイ状態の時間であるスタンバイ時間T5をRAMに保存する。電源立ち下げ処理が完了すると、ビデオコントローラ202及びエンジン制御部203は、スリープ状態である低消費電力モードに移行する。この低消費電力モードでは、ビデオコントローラ202及びエンジン制御部203には待機電力のみが供給され、エンジン制御部203はCPU機能をほぼ停止し、タイマを停止する。
S505でエンジン制御部203は、ビデオコントローラ202からのWAKE信号204によって低消費電力モードが解除されたか否かを判断する。ここで、エンジン制御部203の低消費電力モードが解除される場合は、PC213からプリント指示が来た場合と、ビデオコントローラ202が一定時間毎にPC213とのネットワークの接続状況を確認する場合とがある。S505でエンジン制御部203は、低消費電力モードが解除されていないと判断した場合はS505の処理を繰り返す。S505でエンジン制御部203は、低消費電力モードが解除されたと判断した場合、S506に進む。S506でエンジン制御部203は、電力制御部206に指令信号を送って電源立ち上げ処理を行う。S507でエンジン制御部203は、内蔵したRAMに低消費電力モードの解除回数を記憶する。S508でエンジン制御部203は、S501の前回のプリントが終了してから経過した経過時間T4を算出する。この経過時間T4は、スタンバイ時間T5と、低消費電力モードの解除回数である低消費電力モード解除回数C1×ネットワークの接続状況を確認するための間隔時間T6と、を加算することで得られる合計時間である。間隔時間T6は、ネットワークの接続状況を確認するために一時的に低消費電力モードを解除する間隔時間であり、ユーザがオペレーションパネル212を操作することにより任意に指定が変更できる指定時間である。すなわち、ユーザによって指定された間隔時間T6毎に低消費電力モードが解除される。S508でエンジン制御部203は経過時間T4を算出すると、これをRAMに記憶する。
S509でエンジン制御部203は、ビデオコントローラ202からネットワークの接続状況を確認するための間隔時間T6の変更指示が来たか否かを判断し、変更指示が来たと判断した場合はS510に進む。S510で、エンジン制御部203は低消費電力モード解除回数C1をリセットするとともに、間隔時間T6を変更する。例えば、間隔時間T6の初期設定が30分間であった場合、省電力よりもネットワークの接続状況の確認やプリント効率を優先する場合は初期設定よりも短く、例えば20分間に変更する。逆にネットワークの接続状況の確認やプリント効率よりも省電力を優先する場合は、初期設定よりも長く、例えば40分間に変更してもよい。S509でエンジン制御部203は、間隔時間T6の変更指示が来ていないと判断した場合、又はS510での処理が終了した場合、S511に進む。S511でエンジン制御部203は、ビデオコントローラ202からプリント指示が来ているか否かを判断し、プリント指示が来ていると判断した場合はS516に進み、プリント処理を行う。S511でエンジン制御部203は、プリント指示が来ていないと判断した場合は、S512に進む。
[定着ニップ部におけるセット跡の防止]
S512でエンジン制御部203は、前回のプリントが終了してからの経過時間T4が、予め決められた所定の経過時間T3を超えたか否かを判断する。ここで、経過時間T3は、前回のプリント終了時から、すなわち加圧ローラ210bが回転を停止してから、次のプリントが行われないまま時間が経過すると、定着ニップ部のセット跡が生じるおそれが高まるまでの時間であり、一般的には1〜3時間である。なお、定着ニップ部のセット跡は、加圧ローラ210b側に押圧力が所定時間加わることによる跡である。本実施例では、経過時間T3を例えば2時間とする。S512でエンジン制御部203は、経過時間T4が経過時間T3を超えたと判断した場合、S513に進み、定着モータを微小回転して定着ニップ部におけるセット跡を防止する。この後、S514に進み、経過時間T4をリセットする。このとき、S510で低消費電力モード解除回数C1がリセットされていない場合には、S514でエンジン制御部203は、経過時間T4と一緒に、低消費電力モード解除回数C1もリセットする。S512でエンジン制御部203は、経過時間T4が経過時間T3を超えていないと判断した場合、又はS514で経過時間T4がリセットされた場合、S515に進む。S515でエンジン制御部203は、スリープ指示が来ているか否かを判断し、スリープ指示が来ていないと判断した場合はS511に進む。S515でエンジン制御部203は、スリープ指示が来ていると判断した場合は、S503に進む。
以上説明した実施例では、経過時間T4が経過時間T3を超えたと判断された場合は、必ず定着モータの微小回転を行うようにしたが、必ずしも毎回定着モータの微小回転を行う必要はない。例えば、3回連続して経過時間T4が経過時間T3を超えた場合に、定着モータの微小回転を行うようにしてもよい。
以上、本実施例によれば、低消費電力を実現しつつ低消費電力モード中であっても、経過時間を計ることが可能になり、適切なタイミングで定着ニップ部におけるセット跡を防止するために定着モータの微小回転を行うことができる。また、ユーザがネットワーク接続状況の確認間隔を変更した場合であっても、柔軟に対応することができる。なお、本実施例においても実施例1と同様に、経過時間に応じて環境温度を補正し、環境予測温度の推定を行うようにしてもよい。
以上説明したように、本実施例によれば、消費電力を低減した低消費電力モード中における経過時間を求めることができる。
なお、実施例1、2の画像形成装置は、黒色の現像剤(トナー)を用いるモノクロ仕様であったが、本発明は、これに限定されることなく、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック等のトナーを用いたカラー仕様であってもよい。
202 ビデオコントローラ
203 エンジン制御部
206 電力制御部
207 画像形成部
209 環境検知部

Claims (6)

  1. 記録材に画像形成を行う第一モードと、前記第一モードより消費電力が少ない第二モードと、で動作する画像形成装置であって、
    前記第二モードの間に所定の間隔時間で前記第二モードを解除する解除手段と、
    前記解除手段によって解除された前記第二モードの解除回数、及び前記間隔時間を記憶する記憶手段と、
    前記間隔時間と前記解除回数とから前記第二モードの経過時間を算出する演算手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 更に、前記第二モードよりも消費電力が多く前記第一モードよりも消費電力が少ない第三モードで動作可能であり、
    環境温度を検知する環境検知手段と、
    前記第一モード、前記第三モードの各経過時間を計測する時計手段と、
    前記時計手段から取得した前記第一モード、前記第三モードの各経過時間と、前記演算手段により算出した前記第二モードの経過時間とに基づいて、前記第一モード、前記第二モード、前記第三モードの各々に対応した環境温度を補正する補正値を求める補正値取得手段と、
    前記第一モードに移行する前に前記環境検知手段によって検知された環境温度を前記補正値取得手段によって求められた各補正値で補正することにより、前記第一モードにおける環境温度を推定する環境温度推定手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記解除手段は、前記第二モードを解除する毎に、前記画像形成装置と接続された外部機器との間に設けられたネットワークの接続状況を確認することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第一モードで前記記録材を加熱及び加圧して画像を定着する定着装置を備え、前記環境検知手段は、前記定着装置から離れた位置に配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記定着装置は、前記記録材を加圧しながら回転される加圧ローラを備え、前記第二モード及び前記第三モードの各経過時間の合計時間が、前記第一モードの終了からの予め設定された所定の経過時間を超えた場合、前記加圧ローラを回転させることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記解除手段が前記第二モードを解除する前記間隔時間は、変更可能であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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