JP2015033667A - バラスト水濾過装置及びバラスト水処理システム - Google Patents

バラスト水濾過装置及びバラスト水処理システム Download PDF

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金澤 進一
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進一 金澤
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龍資 中井
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Abstract

【課題】フィルタの洗浄効果を向上させ、これによりフィルタの目詰まりに至るまでの寿命を長期化したバラスト水濾過装置を提供すること。
【解決手段】プリーツ形状に折り畳んだ濾過材を鉛直方向の軸線を囲むように円筒形状に配置し、前記軸線を中心として回転自在に形成したフィルタと、前記フィルタを回転させる電動モータと、前記フィルタを囲むように設けられたケースと、前記ケース内へ被処理水を導く被処理水流路と、前記フィルタの外周面に被処理水を噴出する被処理水ノズルと、前記フィルタにより濾過された濾過水を前記ケースの外部へ導出する濾過水流路と、前記フィルタにより濾過されなかった被処理水を前記ケースの外部へ排出する排水流路とを備え、前記被処理水ノズルは、前記フィルタの外周面に向けて噴出された被処理水が、前記プリ−ツ形状を構成する半径方向に窪んだ谷部において鉛直方向の流れを形成する形状に形成されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、バラスト水濾過装置に関し、特に、濾過材をプリーツ形状に折り畳み、これを鉛直方向の軸線を囲むように円筒状に配置したフィルタを備えたバラスト水濾過装置及びこれを用いたバラスト水処理システムに関する。
近年、船舶に積載するバラスト水の処理が問題となっている。バラスト水は、空荷状態でも安全に航行するために船舶に積載される海水であり、出港時に付近の海域から取水し、入港時の積荷の積載時に海洋へ排水される。ところが、バラスト水が取水した海域と異なる海域に排水されると、海水中の生物が本来の生息地でない海域に移動させられることとなり、海洋の生態系に大きな影響を及ぼすこととなる。
このため、バラスト水を浄化処理して微生物を除去あるいは死滅、不活性化する方法が種々検討されている。その中に濾過材をプリーツ形状に折り畳み、これを鉛直方向の軸線を囲むように円筒状に配置した高級フィルタを用いたバラスト水濾過装置を備えたバラスト水処理システムがある。このバラスト水処理システムは、バラスト水を連続的に処理する簡便な方法として注目されている。なお、このようなバラスト水処理システムを記載したものとして特許文献1〜特許文献5を挙げることができる。
従来のバラスト水処理システムのバラスト水濾過装置に用いられるフィルタは、部品としての取扱を容易化するために、濾過材をプリーツ形状に折り畳んだ円筒形状のフィルタの上下端に円盤状のフランジが取り付けられ、このフランジによりフィルタが安定的に固定化されたユニットとして形成されている。本明細書において、フィルタに関し特に「カートリッジ」と称するときは、前記のようにユニット化されたフィルタを意図するものとする。
また、従来のバラスト水濾過装置は、カートリッジをケースの中に収納するとともに、鉛直方向の軸線を回転中心として電動モータにより回転駆動させ、さらに、カートリッジの外周側に被処理水(海水)を導入している。そして、導入された被処理水は、カートリッジを構成するフィルタで濾過されてカートリッジの円筒内部側に濾過される。このようなバラスト水濾過装置を用いたバラスト水処理システムは、カートリッジの円筒内部側から濾過水を取り出し、この濾過水を紫外線殺菌装置等において殺菌した後、船内のバラスト水タンク内に積載していた。
また、従来のバラスト水濾過装置は、フィルタの入水面を成すプリーツ形状の外周面を洗浄する洗浄装置を備えている。この洗浄装置は、バラスト水濾過装置の長期使用によりフィルタの外周面に付着する濁質を洗浄するものであって、洗浄水ノズルからカートリッジの外周面に向けて洗浄水(洗浄水を兼用する被処理水を含む)を噴出させるものである。
特許4835785号公報 特開2011−251284号公報 特開2013−48998号公報 特開2011−189237号公報 特開2006−728号公報
しかしながら、従来のバラスト水濾過装置は、洗浄水ノズルから噴出される洗浄水をプリーツ形状の谷部全体に行き渡らせるようにするために、ノズル口の鉛直方向の高さ寸法がフィルタの鉛直方向の高さ寸法、すなわち、谷部の鉛直方向の高さ寸法と略同一となるように設定されていた。したがって、洗浄水ノズルから噴出された被処理水は、谷部において行き止まり状態となり、谷部に押し込められた状態となっていた。この結果、従来のバラスト水濾過装置は、洗浄水ノズルから噴出された被処理水によるフィルタ外周面の洗浄が十分でなく、洗浄装置について改善の余地を残していることが本発明者らにより解明された。
本発明は、このような事情に鑑み成されたものであって、フィルタの洗浄効果を向上させ、これによりフィルタの目詰まりに至るまでの寿命を長期化したバラスト水濾過装置及びこれを用いたバラスト水処理システムを提供することを目的とする。
本発明は、このような課題を解決するものであって、プリーツ形状に折り畳んだ濾過材を鉛直方向の軸線を囲むように円筒形状に配置し、このように配置された濾過材を前記軸線を中心として回転自在となるように形成したフィルタと、前記フィルタを回転させる電動モータと、前記フィルタを囲むように設けられたケースと、前記ケース内へ被処理水を導く被処理水流路と、前記フィルタの外周面を洗浄する洗浄装置として被処理水を噴出する被処理水ノズルと、前記フィルタにより濾過された濾過水を、前記フィルタの円筒内部から前記ケースの外部へ導出する濾過水流路と、前記フィルタにより濾過されなかった被処理水を前記ケースの外部へ排出する排水流路とを備え、前記被処理水ノズルは、前記フィルタの外周面に向けて噴出された被処理水が、前記プリ−ツ形状を構成する半径方向に窪んだ谷部において鉛直方向の流れを形成する形状に形成されているバラスト水濾過装置である。
上記発明によれば、洗浄装置としての被処理水ノズルから噴出された被処理水が、プリーツ形状を成すフィルタの半径方向に窪んだ谷部内において鉛直方向の流れを形成するので、フィルタ外周面の洗浄効果を向上し、これによりフィルタの目詰まりに至るまでの寿命を長期化することができる。
本発明の実施の形態1に係るバラスト水処理システムの回路図であって、海水取込み時の被処理水の流れを示す。 同バラスト水処理システムの回路図であって、排水時の水の流れを示す。 同バラスト水処理システムにおけるバラスト水濾過装置の縦断面図である。 図3におけるA−A断面図である。 同バラスト水濾過装置に適用される被処理水ノズルの一例を示す斜視図である。 同被処理水ノズルの縦断面図である。 同被処理水ノズルにおいてフィル外周面に対するノズル口の鉛直方向の位置を中央とした場合の被処理水の流れ説明図であって、(a)は側方から見たノズル口の取付位置図であり、(b)はフィルタ側から見たノズル口の取付位置図であり、(c)は谷部内における被処理水の流れ状態図である。 同被処理水ノズルにおいてフィル外周面に対するノズル口の鉛直方向の位置を中央とした場合の、フィルタ外周面の状態変化図である。 同被処理水ノズルにおいてフィル外周面に対するノズル口の鉛直方向の高さ寸法を変化させた場合の同被処理水ノズルの性能説明図であって、ノズル口の鉛直方向の位置を中央とする。 同被処理水ノズルにおいてノズル口の鉛直方向の位置を上方とした場合の被処理水の流れ説明図であって、(a)は側方から見たノズル口の取付位置図であり、(b)はフィルタ側から見たノズル口の取付位置図であり、(c)は谷部内における被処理水の流れ状態図である。 同被処理水ノズルにおいてフィル外周面に対するノズル口の鉛直方向の位置を上方とした場合の、フィルタ外周面の状態変化図である。 同被処理水ノズルにおいてノズル口の鉛直方向の位置を下方とした場合の被処理水の流れ説明図であって、(a)は側方から見たノズル口の取付位置図であり、(b)はフィルタ側から見たノズル口の取付位置図であり、(c)は谷部内における被処理水の流れ状態図である。 同被処理水ノズルにおいてノズル口の鉛直方向の位置を上、中、下と変化させた場合の性能説明図であって、ノズル口の鉛直方向の高さ寸法をフィルタの高さ寸法の1/4とする。 実施の形態2に係るバラスト水濾過装置における被処理水ノズルの説明図であって、(a)は側方から見たノズル口の取付位置図であり、(b)はフィルタ側から見たノズル口の開口の形状を示す。 同被処理水ノズルの作用説明図であって、一つの谷部に対する被処理水の噴出部分の位置がフィルタの回転とともに下方から上方へ変化する状態を示し、(a)は被処理水の噴出部分の位置が下方位置にある状態を示し、(b)は被処理水の噴出部分の位置が中間位置にある状態を示し、(c)は被処理水の噴出部分の位置が上方位置にある状態を示す。 実施の形態3に係るバラスト水濾過装置における被処理水ノズルの説明図あって、(a)は側方から見たノズル口の取付位置図であり、(b)はフィルタ側から見たノズル口の開口の形状を示す。 同被処理水ノズルの作用説明図であって、一つの谷部に対する被処理水の噴出部分の位置がフィルタの回転とともに上方から下方へ変化する状態を示し、(a)は被処理水の噴出部分の位置が上方位置にある状態を示し、(b)は被処理水の噴出部分の位置が中間位置にある状態を示し、(c)は被処理水の噴出部分の位置が下方位置にある状態を示す。 実施の形態4に係るバラスト水濾過装置における被処理水ノズルの説明図である。 実施の形態5に係るバラスト水処理システムの回路図であって、取込時の被処理水の流れを示す。 同バラスト水処理システムにおけるバラスト水濾過装置の縦断面図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
本発明は、(1)プリーツ形状に折り畳んだ濾過材を鉛直方向の軸線を囲むように円筒形状に配置し、このように配置された濾過材を前記軸線を中心として回転自在となるように形成したフィルタと、前記フィルタを回転させる電動モータと、前記フィルタを囲むように設けられたケースと、前記ケース内へ被処理水を導く被処理水流路と、前記フィルタの外周面を洗浄する洗浄装置として被処理水を噴出する被処理水ノズルと、前記フィルタにより濾過された濾過水を、前記フィルタの円筒内部から前記ケースの外部へ導出する濾過水流路と、前記フィルタにより濾過されなかった被処理水を前記ケースの外部へ排出する排水流路とを備え、前記被処理水ノズルは、前記フィルタの外周面に向けて噴出された被処理水が、前記プリ−ツ形状を構成する半径方向に窪んだ谷部において鉛直方向の流れを形成する形状に形成されているバラスト水濾過装置である。
このような構成によれば、被処理水ノズルから噴出される被処理水が、プリ−ツ形状を成すフィルタの半径方向に窪んだ谷部において鉛直方向の流れを形成するので、フィルタ外周面の洗浄効果を向上し、これによりフィルタの目詰まりに至るまでの寿命を長期化することができる。
(2)前記被処理水ノズルは、被処理水を噴出するノズル口の鉛直方向の高さ寸法を前記フィルタの鉛直方向の高さ寸法の1/6〜1/2とされることにより、前記フィルタの外周面に向けて噴出された被処理水が前記フィルタの谷部において鉛直方向の流れを形成するように構成されていることが好ましい。
このような構成によれば、フィルタの谷部における被処理水の鉛直方向の流れを有効に形成することができるので、フィルタ外周面の洗浄効果を向上させることができ、これによりフィルタの目詰まりに至るまでの寿命を長期化することができる。
(3)前記被処理水ノズルは、前記フィルタの外周面に対する前記ノズル口の鉛直方向の位置が変更可能に構成されていることが好ましい。
このような構成によれば、フィルタに対する被処理水ノズルに形成されたノズル口の鉛直方向の位置を変更することができるため、フィルタの谷部内の被処理水の鉛直方向の流れを一定状態に固定せずに変更することができる。これにより、フィルタ外周面における偏った目詰まりや劣化を防ぐことができ、正常に使用できるフィルタ寿命を長期化することができる。
(4)前記被処理水ノズルは、前記ノズル口が形成されたノズル口取付部と、前記被処理水を前記ノズル口に導く被処理水導入部とを有し、前記ノズル口取付部は、前記ノズル口の鉛直方向の位置を変更できるように構成されていることが好ましい。
このような構成によれば、ノズル口取付部においてノズル口の鉛直方向の位置を変更することにより、比較的容易にフィルタの谷部内における被処理水の流れを変化させることができる。
(5)前記ノズル口取付部は、前記ノズル口の鉛直方向の取付位置が異なる複数のものが用意され、これらの中から必要なものを選択して取り付けることができるように構成されているものとしてもよい。
このような構成によれば、ノズル口の鉛直方向の取付位置が異なるノズル口取付部、例えば、ノズル口の鉛直方向の取付位置を中間、上方、下方にしたノズル口取付部を用意し、この中から必要なものを選択して順次交換することにより、ノズル口の鉛直方向の取付位置を順次変更することができる。したがって、比較的簡単な構造により、かつ比較的容易な作業によりノズル口の位置を順次変更することができる。なお、ノズル口を上方に取り付けたノズル口取付部と、ノズル口を下方に取り付けたノズル口取付部とは、上下対称的な構成とすることにより両者を共通部品として形成することができ、本バラスト水濾過装置は、このように形成されたものも包含する。
(6)前記被処理水ノズルは、被処理水を噴出するノズル口の開口部が矩形状であり、かつ、前記開口部の長手方向が鉛前記直方向の山谷線に対し傾斜するように形成され、さらに、一つの谷部を注目してみた場合に、前記開口部から噴出される被処理水の噴出部分の鉛直方向の位置が上下に移動し、この移動に伴い前記谷部において鉛直方向の被処理水の流れを形成するように構成されているものとしてもよい。
このように構成すれば、フィルタの回転速度、ノズル口の寸法、フィルタのプリーツ形状を成す山谷の数量及び寸法を適宜選択することにより、一つの谷部に注目した場合に、この谷部に噴出される被処理水の噴出部分の高さ寸法をフィルタの鉛直方向の高さ寸法に比較して小さくすることができる。また、フィルタの回転方向とノズル口の長手方向の傾斜方向を適宜組み合わせることにより、被処理水の噴出部分の鉛直方向の位置が上から下方向へ又は下から上方向へのいずれかの方向に移動する。また、被処理水の噴出部分の鉛直方向の位置が上下方向に移動することにより、この位置の移動の方向と同一の方向に被処理水の流れを形成することができる。このような作用により、注目した一つの谷部全体にわたる被処理水の鉛直方向の流れを形成することができるので、フィルタの偏った目詰まりや劣化を防ぐことができ、正常に使用できるフィルタ寿命を長期化することができる。
(7)また、本発明の実施形態であるバラスト水処理システムは、前記バラスト水濾過装置と、このバラスト水濾過装置により濾過された濾過水を紫外線殺菌する紫外線殺菌装置とを備えたものである。
このような構成によれば、バラスト水濾過装置によりバラスト水に含まれるLサイズ生物と獨質を除去することができる。また、紫外線殺菌装置によりSサイズ生物及び細菌類を殺減することができる。したがって、薬剤を搭載する必要もなく、小型でシンプルな、低消費電力型のバラスト水処理システムとすることができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係るバラスト水濾過装置及びこれを用いたバラスト水処理システムの具体例を、図面を参照しつつ以下に説明する。なお、本発明は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
(実施の形態1)
<バラスト水処理システムについて>
先ず、本実施の形態に係るバラスト水濾過装置を用いたバラスト水処理システム全体の概略構成を説明する。
図1に示すように、本バラスト水処理システムは、空荷で出港する場合にバラスト水として積載される海水中の微生物と獨質とを除去するものであって、Lサイズ生物と獨質とを取り除くフィルタを備えた2個のバラスト水濾過装置1と、2個のバラスト水濾過装置1で濾過された濾過水を紫外線ランプで殺菌する紫外線殺菌装置2とを備えたものである。
図1に示すように、本バラスト水処理システムは、海中3の海水を被処理水として汲み上げるための取水口4と、取水口4から汲み上げた海水を被処理水としてバラスト水濾過装置1内へ導く被処理水流路5とを有する。被処理水流路5には、被処理水を搬送するためのポンプ6が接続され、このポンプ6と取水口4との間には開閉弁21が設けられている。
また、本バラスト水処理システムは、バラスト水濾過装置1で濾過された濾過水をバラスト水濾過装置1の外部に導出して、次の工程となる紫外線殺菌装置2へ導く濾過水流路7を有する。また、本バラスト水処理システムは、紫外線殺菌装置2により殺菌された被処理水をバラスト水タンク8に搬送するバラスト水流路9と、バラスト水濾過装置1で濾過されなかった排水を排水口10へ搬送する排水流路11とを有する。また、濾過水流路7とバラスト水流路9とにはそれぞれ開閉弁22,23が設けられている。
また、本バラスト水処理システムは、バラスト水排水時には、海水汲み上げ時に使用したポンプ6をバラスト水排水用のポンプ6として兼用する。本バラスト水処理システムは、バラスト水タンク8からバラスト水を汲み上げる汲上げ流路12と、汲み上げられたバラスト水を被処理水流路5を介して紫外線殺菌装置2へ搬送する第1搬送流路13と、搬送されたバラスト水を紫外線殺菌装置2を経由して排水流路11に送る第2搬送流路14とを有する。汲上げ流路12は、バラスト水タンク8から、開閉弁24を介して開閉弁21とポンプ6との間の被処理水流路5へ接続されている。第1搬送流路13は、被処理水流路5から、開閉弁25を介して開閉弁22と紫外線殺菌装置2との間の濾過水流路7へ接続されている。第2搬送流路14は、紫外線殺菌装置2と開閉弁23との間のバラスト水流路9から、開閉弁26を介して排水流路11へ接続されている。
また、バラスト水濾過装置1は、濾過水の水質向上を行うために、濾過されなかった濾過水の一部をバラスト水濾過装置1に戻す戻し流路15を付設している。戻し流路15は、排水流路11とバラスト水濾過装置1との間に設けられるもので、戻し流量を調節するための絞り弁27、戻しのためのポンプ28が途中に設けられている。このように一部の排水をバラスト水濾過装置1に戻す濾過方式は、クロスフロー濾過と称されている。
次に、本バラスト水処理システムの動作について説明する。
先ず、図1に基づき、空荷での航行のために積載されるバラスト水としての海水の取込みについて説明する。図1は、本バラスト水処理システムの全体概要を示すとともに、この海水取込み時の水の流れを実線矢印で示している。この図1から理解できるように海水取込み時においては、開閉弁21,22,23は開とされ、開閉弁24、25、26は閉とされている。また、絞り弁27は、流量制御状態として使用されている。
ポンプ6を駆動することにより、海中3から取水口4を介して海水が汲み上げられる。汲み上げられた海水は、被処理水として被処理水流路5を通してバラスト水濾過装置1に送り込まれ、フィルタで濾過される。これにより、海水中のLサイズの生物と獨質とが取り除かれる。そして、このバラスト水濾過装置1において濾過されなかった被処理水は、排水流路11を通って海水に排出される。このとき、ポンプ28を駆動して排水中の一部を戻し流路15によりバラスト水濾過装置1に戻している。排水の戻し量は、予め設定された流量となるように絞り弁27により調整されている。
バラスト水濾過装置1で濾過された被処理水は、濾過水流路7により紫外線殺菌装置2へ導かれ、紫外線殺菌装置2において、Sサイズ生物及び細菌類が殺減される。このようにしてバラスト水が生成され、バラスト水流路9を介してバラスト水タンク8に積載される。
次に、図2に基づき、積荷港におけるバラスト水の排水動作について説明する。図2においては、図1と同一の回路構成を示しているが、実線矢印により排水するバラスト水の流れを示している。なお、このバラスト水排水時においては、開閉弁24、25、26は開とされ、開閉弁21,22,23及び絞り弁27は閉とされている。
ポンプ6を駆動することにより、バラスト水タンク8から汲上げ流路12を通じてバラスト水が汲み上げられる。汲み上げられたバラスト水は、被処理水流路5の一部及び第1搬送流路13を通して紫外線殺菌装置2に送り込まれる。この紫外線殺菌装置2において最終的にSサイズ生物及び細菌類が殺減され、第2搬送流路14、排水流路11、及び排水口10を介してバラスト水が排出される。
<バラスト水濾過装置について>
次に、本実施の形態に係るバラスト水濾過装置1について、その詳細を説明する。
図3に示すように、バラスト水濾過装置1は、濾過機能を備えたカートリッジ31をケース32の内部に収納したものであり、ケース32の側面に洗浄装置としての被処理水ノズル33が取り付けられ、ケース32の上面には、カートリッジ31を回転駆動するための電動モータ34が取りつけられている。電動モータ34は、モータカバー35により覆われている。
図3に示すように、ケース32は、カートリッジ31全体を覆うように設けられたものであって、外筒部32a、蓋部32b、底部32cで構成されている。そして、ケース32の側面からは、カートリッジ31の内部から濾過水を紫外線殺菌装置2へ導く濾過水流路7が導出されている。ケース32の底部32cからはカートリッジ31で濾過されなかった排水(被処理水)を排水口10へ搬送する排水流路11が導出されている。ケース32は、ステンレス製の板材により形成されている。なお、図3及び図5において、ケース32内の構造を分かり易くするために空間を広く描いているが、実際には無駄な空間は極力少なく構成されることは言うまでもない。
図3に示すように、カートリッジ31は、円筒形状のフィルタ36と、フィルタ36の上部に取り付けられた円盤状の上フランジ37と、フィルタ36の下部に取り付けられた円盤状の下フランジ38とを備えている。
図4に示すように、円筒形状のフィルタ36は、プリーツ形状に折り畳んだ濾過材を、回転中心となる鉛直方向の軸線を囲むように円筒状に配置したものである。また、図3に示すように、フィルタ36の中心には、濾過水流路7を構成する配管7aが鉛直方向に立ち上げられており、この配管7aの周囲に回転自在に取り付けられている。フィルタ36の上下端面は、上フランジ37及び下フランジ38により固定されるとともに水密に塞がれている。上フランジ37は、回転中心部において電動モータ34の駆動軸に直結されている。
フィルタ36は、海水中からの濁質除去と共に微生物の除去を目的とする。本濾過装置が処理の対象とする海水は、特には制限されない。しかし、本濾過装置が処理の対象とする、船舶が停泊する港湾域の海水は、一般的に微生物や濁質が含まれており、濁度が1〜100度程度とされている。問題とされる海水中の微生物としては、大腸菌、コレラ菌、腸球菌、ミジンコやヒトデ、アジア昆布等の幼生等が挙げられ、これらの微生物の大きさはほとんどが0.3μmから数μmとされている。除去対象とする濁質にはシリカ等の無機質成分などが含まれており、その大きさは様々である。バラスト水としては10μm以上の微生物や濁質を除去することが求められている。
フィルタ36の濾過材は、上記獨質や微生物を除去できるものであればよく、具体的には、比較的丈夫な多孔質樹脂シートが用いられる。その材質としては、例えば、ポリエステル、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)等からなる延伸多孔質体、相分離多孔体、不織布等の多孔質構造物が利用される。バラスト水処理では高流量処理を行うため、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステルからなる不織布が特に好適である。濾過材の膜厚は、厚くなればなるほど濾過流量の低下を招き易く、一方、薄くすると破れやすくなることから、材質にもよるが0.1mm以上1mm以下が好ましいと考えられる。
カートリッジ31の回転自在な取り付け構造は、水密構造とする必要があるが、特に限定されることなく既知の構造が用いられる。カートリッジ31は、上フランジ37に連結されている電動モータ34により回転される。この回転数は、洗浄効果との関係及び濾過材に作用する力との関係により定められる。
フィルタ36が円筒半径方向に折り曲げられたプリーツ形状を有するように構成されているのは、フィルタ36の有効な濾過面積を広く確保するためである。バラスト水濾過装置は、船上に搭載されるため、狭い設置場所しか得ることができない。例えば、毎分数10リットルから数100リットルという多くの濾過を行わなければならないため、同じ設置面積に対してフィルタの濾過面積を大きく確保できる構造、装置の小型化が必要とされている。
フィルタ36におけるプリーツ形状は、円筒状に配置されたフィルタ面に多数の折り目を付けて鉛直方向の山と谷を繰り返す形状を成している。プリーツ形状のプリーツ深さとプリーツ数は、面積増大のためには大きい程好ましいが、目詰まりの程度と洗浄の容易さを考慮して定められる。例えば、プリーツが深過ぎると、被処理水ノズル33から噴出される洗浄水による洗浄効果が得難しくなり好ましくない。具体的には、直径100〜800mm程度の円筒フィルタにおいては、プリーツ深さは30mm以上150mm以下が好ましく、より好ましくは50mm以上、さらに好ましくは、70mm〜75mm程度がよい。プリーツ数は100以上500以下が好ましい。
また、フィルタ36の寸法は、100ton/時間の処理を行うバラスト水の処理装置に用いる場合を例とすると、フィルタ36の外径は700mm、軸方向高さ320mm、有効濾過面となるフィルタ36の鉛直方向の高さ寸法280mm、フィルタ36のプリーツ深さ70mm、プリーツ数420折である。
図3及び図4に示すように、被処理水ノズル33は、洗浄水として被処理水をフィルタ36の外周面に向かって噴出させて、濾過面となるフィルタ36の外周面を洗浄する洗浄装置である。被処理水の噴出方向は、フィルタ36の回転中心に向かう方向、すなわち、半径方向である。また、被処理水ノズル33は、被処理水流路5のバラスト水濾過装置1における導入口を兼用する。図5及び図6に示すように、被処理水ノズル33は、被処理水を噴出させるノズル口41を備えたノズル口取付部42と、被処理水をノズル口41に導くように被処理水の溜まり場を形成する容器状の被処理水導入部43とから構成されている。
図5及び図6は被処理水ノズル33の一例を示したものである。この例に示すように、ノズル口取付部42は、矩形状平板の中央部にノズル口41を備えたものであり、被処理水導入部43のカートリッジ31側にねじ46により着脱自在に取り付けられている。図3に示すように、ノズル口41の鉛直方向の高さ寸法Hnは、フィルタ36の鉛直方向の高さ寸法Hfに比し小さく形成されている。一方、図5及び図6に示すように、被処理水導入部43は、カートリッジ31側から見て、矩形状を成し、その鉛直方向の高さ寸法は、図3に示すように、フィルタ36の高さ寸法Hfに略等しく形成されている。また、図5及び図6に示すように、被処理水導入部43は、反カートリッジ側が被処理水流路5に直結され、カートリッジ31側にノズル口取付部42を取り付けるための開口が形成されている。この開口にはノズル口取付部42を取り付けるための複数のねじ孔44が形成され、ノズル口取付部42にはこのねじ孔44に対向する貫通孔45が形成されている。そして、ノズル口取付部42は、貫通孔45を介して複数のねじ46をねじ孔44に締結することにより固定されている。これにより、ノズル口取付部42は、定期的又は不定期的に取替え可能に構成されている。
また、ノズル口取付部42は、ノズル口41を鉛直方向の中央位置に形成したもの以外に、ノズル口41を鉛直方向の上方位置及び下方位置に設けたものが用意されている。図5において、破線で示した矩形状の位置は、ノズル口41を上方、又は下方に形成する場合の位置を示したものである。なお、図5において最左側に示す図は、ノズル口41を上方に形成したノズル口取付部42を示す。また、ノズル口41を下方に形成したノズル口取付部42は、前記最左側に示したノズル口取付部42を上下反転したものとし、ノズル口41を上方に形成したノズル口取付部42と、ノズル口41を下方に形成したノズル口取付部42とを兼用させている。なお、このように両者兼用させるために、8個のねじ用の貫通孔45を設けたノズル口取付部42、及び、8個のねじ孔44を設けた被処理水導入部43の開口部を上下左右対称的に形成している。
本実施の形態においては、上記のように、ノズル口41の取付位置を上、中、下に異なせたノズル口取付部42を用意し、この中から必要なものを選択して順次交換することにより、ノズル口の取付位置を上中下に順次変更することができるものとしている。
また、本実施の形態においては、ノズル口取付部42は、ノズル口41を鉛直方向の中央位置に設けたものが主として使用される。すなわち、本実施の形態においては、ノズル口41を鉛直方向の中央位置に設けたものが最初に使用され、予め定められた時間が経過した後、ノズル口41を鉛直方向の上方位置又は下方位置に取り付けたものに付け替えられる。このようにして、ノズル口取付部42は順次変更して使用される。なお、本実施の形態においては、ノズル口41を上方に形成したノズル口取付部42と、ノズル口41を下方に形成したノズル口取付部42とを兼用としているので、2種類のノズル口取付部42を用意することにより、ノズル口41の取付位置を上中下の3位置に順次変更することができる。
ここで、このバラスト水濾過装置1に接続される流路について説明を付け加える。図3に示すように、被処理水流路5は、被処理水ノズル33を介してバラスト水濾過装置1に接続されている。濾過水流路7は、カートリッジ31の中心部に鉛直に立ち上げられている配管7aに接続され、バラスト水濾過装置1の底部32cの側部から外部に導出されている。配管7aには濾過された濾過水を吸水する吸水孔が適宜設けられている。排水流路11とバラスト水濾過装置1との間に設けられる戻し流路15は、排水流路11からケース32の蓋部32bの周縁部に接続され、被処理水ノズル33を介さずにバラスト水濾過装置1の上方からカートリッジ31の外周側領域に戻されるように形成されている。
次に、以上のように構成されたバラスト水濾過装置1の動作について説明する。
本バラスト水処理システムが運転開始され、ポンプ6が駆動されると、取水口4から汲み上げられ海水が被処理水として被処理水ノズル33からケース32内のカートリッジ31を構成するフィルタ36の外周面に噴出される。
図7(a),(b)に示すように、ノズル口41がフィルタ36の鉛直方向の中央位置に対向するように取り付けられている場合についての、被処理水の流れ状態を先ず説明する。図8に示すように、ノズル口41からフィルタ外周面に向かって噴出される被処理水の噴出部分Bが押し広げられ、被処理水が谷部の中に入っていく。この場合は、噴出部分Bの鉛直方向の位置が上フランジ37及び下フランジ38から遠く離れた位置となっているので、被処理水の噴出による谷部の広がりが比較的容易に行われる。したがって、被処理水が谷部の中に入ることも比較的容易に行われる。そして、図7(c)に示すように、フィルタ36の外周面に向かって噴出された被処理水は、噴出された位置から上方向に流れる流れと、下方向に流れる流れとが形成される。
ここで、フィルタ36の高さ寸法Hfに対しノズル口41の高さ寸法Hnを変化させた場合に、フィルタ36の洗浄効果がどのように変化するかを見る。図9は、被処理水の処理水量を一定、ノズル口41の開口面積を一定、並びに、ノズル口41からの噴出速度を一定とした場合において、フィルタ36の高さ寸法Hfに対するノズル口41の高さ寸法Hnを変化させた場合の目詰まりによるフィルタの寿命を測定したデータの一例を示す。因みに、噴出速度は7m/secである。図9において、縦軸は、フィルタ36の目詰まりによりフィルタ通過前後の差圧が10kPaに至るまでの時間(Hr)である。この時間は、フィルタ36の洗浄効果が向上すると長くなると考えられる。図3に示すように、フィルタ通過前後の差圧は、フィルタ36入口側の圧力をケース32内の上部位置S1で測定し、フィルタ36出口側の圧力を排水流路11内の位置S2で測定したものである。横軸は、フィルタ36の高さ寸法Hfに対するノズル口41の高さ寸法Hnの比(Hn/Hf)を示す。この図のデータから分かるように、フィルタ36の高さ寸法Hfに対するノズル口41の高さ寸法Hnの比(Hn/Hf)を1/2以下にすると、所定差圧に上昇するまでの時間が延び、(Hn/Hf)を1/4にすると所定差圧に上昇するまでの時間が40hrに達し、(Hn/Hf)が1/1のときの約2倍となり寿命が顕著に延びることが分かった。
次に、図10(a),(b)に示すように、ノズル口41がフィルタ36の鉛直方向の上方位置に対向するように取り付けられている場合についての、被処理水の流れ状態を説明する。図11に示すように、この場合も、ノズル口41から噴出された被処理水がフィルタ36の外周面に向かって噴出される噴出部分Cが被処理水の噴流により谷部が押し広げられ、被処理水が谷部の中に入っていく。そして、図10(c)に示すように、フィルタ36の外周面に向かって噴出された被処理水は、上部が上フランジ37により塞がれているため、下方向へ流れる。このようにして、ノズル口41がフィルタ36の鉛直方向の上方位置に対向するように取り付けられている場合においても、ノズル口41から噴出された被処理水が谷部内において下方向への流れとなって、フィルタ36の外周面を洗浄することができる。
次に、図12(a),(b)に示すように、ノズル口41がフィルタ36の鉛直方向の下方位置に対向するように取り付けられている場合は、前述のノズル口41が上方位置に取り付けられている場合と比較すると、被処理水の噴出部分の鉛直方向の位置が上下対称的となり、被処理水が谷部内へ流入する状態も対称的となる。したがって、図12(c)に示すように、谷部内における被処理水の流れが上下対称的となるが、同様の洗浄効果が得られる。
なお、ノズル口41がフィルタ36の鉛直方向の上方位置または下方位置に取り付けられている場合は、ノズル口41から噴出される被処理水の噴出部分B,Cの鉛直方向の位置が上フランジ37または下フランジ38に近くなるため、噴出部分B,Cから谷部内へ流入する被処理水の水量が少なくなる。これにより、ノズル口41がフィルタ36の鉛直方向の上方位置または下方位置に取り付けられている場合は、谷部内における被処理水の流れが弱くなり、フィルタ36の外周面の洗浄効果も弱くならざるを得ない。
図13は、ノズル口41の鉛直方向の高さ寸法Hnを略1/4とし、その鉛直方向の位置を上方、中央、下方と変更した場合における所定差圧に上昇するまでの時間(洗浄効果)を示す。この図において、従来のようにノズル口41の高さ寸法Hnを大きくし、フィルタ36の高さ寸法Hfと略同一とした場合した場合の洗浄効果は、水平方向の仮想線により示される。この図から分かるように、フィルタ36の高さ寸法Hfに対するノズル口41の高さ寸法Hnを略1/4とし、その鉛直方向の位置を上方、中央、下方と変更した場合の洗浄効果は、従来のものよりいずれも改善される。とりわけ、ノズル口41の鉛直方向の位置を中央とした場合は、所定差圧に上昇するまでの時間が40hrと従来の約1.6倍とまり、改善効果が大きくなる。
以上のようにして、カートリッジ31で濾過された洗浄水は、軸に配置された配管7aに設けられた開口部から吸い込まれ、被処理水流路5を経由して紫外線殺菌装置2に送られる。また、カートリッジ31で濾過されなかった被処理水は、排水流路11を経由して排出されるが、その一部はバラスト水濾過装置1に戻される。この戻し量は、予め実験的に確認された適正量となるように絞り弁27及びポンプ28の回転数が制御される。
また、本実施の形態においては、フィルタ36の外周面に対するノズル口41の鉛直方向の位置は、当初は中央として使用され、その後に下方、及び上方へと変化させて使用される。鉛直方向の位置を下方から上方にするか、またはその逆にするかはいずれでもよい。また、ノズル口41の鉛直方向の位置を変更する時期は、中央に取り付けて使用される時間を、下方または上方に取りつけられて使用される時間より長くする。なお、下方に取りつけられて使用される時間と上方に取りつけられて使用される時間とは略均等とされる。このように、ノズル口41の鉛直方向の位置を変更することにより、フィルタ36における偏った目詰まりや劣化を回避することにより、フィルタ36の目詰まりに至る寿命を長くするようにしている。
本実施の形態1に係るバラスト水濾過装置は、以上のように構成されているので、次のような効果を奏することができる。
(1)被処理水ノズル33から噴出される被処理水が、プリ−ツ形状を成すフィルタ36の半径方向に窪んだ谷部内において鉛直方向の流れを形成するので、フィルタ36の外周面の洗浄効果を向上し、これによりフィルタ36の目詰まりに至るまでの寿命を長期化することができる。
(2)被処理水ノズルのノズル口41の高さ寸法Hnをフィルタ36の高さ寸法Hfの1/6〜1/2としたので、フィルタ36の外周面に向けて噴出した被処理水をフィルタ36の谷部内において鉛直方向の流れに形成することができる。これにより、被処理水によるフィルタ外周面の洗浄効果を向上させることができ、フィルタ36の目詰まりに至るまでの寿命を長期化することができる。
(3)フィルタ36に対する被処理水ノズル33に形成されたノズル口41の鉛直方向の位置を変更することができるため、フィルタ36の谷部内の被処理水の鉛直方向の流れを一定状態に固定せずに変更することができる。これにより、フィルタ36における偏った目詰まりや劣化を防ぐことができ、正常に使用できるフィルタ寿命を長期化することができる。
(4)ノズル口取付部42においてノズル口41の鉛直方向の位置を変更することにより、比較的容易にフィルタ36の谷部内における被処理水の流れを変化させることができる。
(5)また、ノズル口取付部42として、ノズル口41の鉛直方向の取付位置が異なるものを用意しておけば、これらの中から必要なものを選択し、順次ノズル口取付部42を交換することにより、フィルタ36の外周面に対するノズル口41の鉛直方向の取付位置を順次変更することができる。したがって、比較的簡単な構造により、かつ比較的容易な作業によりノズル口41の位置を順次変更することができる。
(6)ノズル口取付部42は、ノズル口41を上方に取り付けたものと、ノズル口41を下方に取り付けたものとを上下対称的な構成とし、両者を共通部品として形成しており、これによりコスト軽減を図っている。
(7)また、本実施の形態に係るバラスト水処理システムは、上記のようなバラスト水濾過装置1と、バラスト水濾過装置1により濾過された濾過水を紫外線殺菌する紫外線殺菌装置2とを備えている。これにより、本バラスト水処理システムは、バラスト水濾過装置1によりバラスト水に含まれるLサイズ生物と獨質を除去することができ、紫外線殺菌装置2によりSサイズ生物及び細菌類を殺減することができる。したがって、本バラスト水処理システムは、薬剤を搭載する必要もなく、小型でシンプルな、低消費電力型のバラスト水処理システムとすることができる。
(実施の形態2)
次に、図14及び図15を参照しながら、実施の形態2について説明する。
実施の形態2は、実施の形態1に係るバラスト水濾過装置1の被処理水ノズル33の構成を変更したものであって、バラスト水処理システムのその他の構成は実施の形態1と同一である。以下この相違点を中心に実施の形態2について説明する。なお、実施の形態1に係る構成要素と同一または同等の構成要素には、実施の形態1と同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
図14(a),(b)に示すように、実施の形態2における被処理水ノズル33は、実施の形態1の場合と同様に、ノズル口取付部42と、被処理水導入部43とを備えている。また、ノズル口取付部42には、ノズル口41が形成されている。
図14(a),(b)に示すように、実施の形態2におけるノズル口41は、ノズル口41の高さ寸法Hnをフィルタ36の高さ寸法Hfと略同一とした、縦長形状に形成されている。なお、この場合のノズル口の開口面積は、実施の形態1の場合と同一となるように形成される。したがって、ノズル口41は、実施の形態1に比べて長手方向の寸法が大きくなった分横方向の寸法が小さくなっており、細長の形状となっている。また、図15に示すように、ノズル口41は、水平方向から見て長手方向の辺が鉛直方向のプリーツ形状の山谷線に対して傾斜している。すなわち、この実施の形態2の場合は、ノズル口41の上端がプリ−ツ形状の山谷線に対し回転方向Rに先行して傾斜角αを成すように形成されている。したがって、図15においてノズル口41をフィルタ36の外周面に対し水平に投影した投影形状を41aとして示していることから理解できるように、ノズル口41から噴出される被処理水は、複数の谷部にまたがって吹き付けられるように構成されている。
実施の形態2に係る被処理水ノズル33は次のように作用する。
図15に示すように、ノズル口41から噴出される噴流は、一つの谷部Dに注目してみた場合、噴出される被処理水の噴出部分E(ドットハッチングで示した部分)の鉛直方向の高さ寸法がフィルタ36の高さ寸法Hfに比し小さくなる。また、このような被処理水の噴出部分Eの鉛直方向の位置は、一つの谷部Dに注目して見た場合、ノズル口41の上端部が回転方向Rに先行するように傾斜しているので、フィルタ36の回転に伴い下方から上方へ移動する。そして、被処理水の噴出部分Eが下方から上方へ移動することに伴い、一つの谷部D内における被処理水の流れFが生成される。その流れFの方向は、被処理水の噴出部分Eの移動方向と同一となる。このように、本実施の形態においては、一つの谷部D内において鉛直方向に流れる被処理水の流れFが形成されるため、フィルタ36の外周面の洗浄効果が向上する。
実施の形態2は以上のように構成されているので、実施の形態1に係る(1)及び(7)の効果を奏するとともに、次の(8)の効果を奏することができる。
(8)フィルタ36の一つの谷部D内に噴出される被処理水の噴出部分Eの鉛直方向の位置がフィルタ36の回転に伴い自動的に移動し、これにより谷部内に鉛直方向の被処理水の流れが形成される。したがって、この実施の形態2の場合は、ノズル口取付部42を付け替えることもなく被処理水の噴出部分Eの鉛直方向の位置が移動するので、フィルタ36の偏った目詰まりや劣化を回避することができる。
(実施の形態3)
次に、図16及び図17を参照しながら、実施の形態3について説明する。なお、実施の形態2に係る構成要素と同一または同等の構成要素には、実施の形態2と同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
実施の形態3は、実施の形態2と比較すると理解し易い。図16(a),(b)及び図17に示すように、実施の形態3は、実施の形態2においてノズル口41の傾斜方向を対称的な反対方向に変更したものであって、その他の構成は実施の形態2と同一である。すなわち、図17に示すように、実施の形態3におけるノズル口41は、その上端がプリ−ツ形状の山谷線に対し回転方向Rに後行して傾斜角αを成すように形成されている。
このため、実施の形態3に係る被処理水ノズル33は、実施の形態2の場合に類似した作用を行う。
図17に示すように、ノズル口41から噴出される被処理水は、一つの谷部Dに注目してみた場合、実施の形態2の場合と同様に噴出される被処理水の噴出部分Eの鉛直方向の高さ寸法がフィルタ36の高さ寸法Hfに比し小さくなる。また、このような噴流の噴出部分Eの鉛直方向の位置は、一つの谷部Dに注目して見た場合、ノズル口41の上端部が回転方向Rに後行するように傾斜しているので、フィルタ36の回転に伴い被処理水の噴出部分Eが上方から下方へ移動する。そして、被処理水の噴出部分Eが上方から下方へ移動することに伴い、谷部内における被処理水の鉛直方向の流れFが形成される。その流れFの流れ方向は、被処理水の噴出部分Eの移動方向と同一になる。このように、本実施の形態においては、実施の形態2の場合と同様に、一つの谷部D内において被処理水の鉛直方向の流れFが形成されるため、フィルタ36の外周面の洗浄効果を向上させることができる。
実施の形態3は、以上のように構成されているので、実施の形態1に係る(1)及び(7)の効果、並びに、実施の形態2に係る(8)の効果を奏することができる。
(実施の形態4)
次に、図18を参照しながら、実施の形態4について説明する。
実施の形態4は、実施の形態1に係るバラスト水濾過装置1の被処理水ノズル33の構成を変更したものであって、バラスト水処理システムのその他の構成は実施の形態1と同一である。以下この相違点を中心に実施の形態2について説明する。なお、実施の形態1に係る構成要素と同一または同等の構成要素には、実施の形態1と同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
図18に示すように、実施の形態4における被処理水ノズル33は、実施の形態1の場合と同様にノズル口取付部42と、被処理水導入部43とを備えている。また、ノズル口取付部42には、ノズル口41が形成されている。しかし、図18に示すように、実施の形態4の被処理水ノズル33は、ノズル口41を備えたノズル口取付部42が被処理水導入部43のフィルタ側の開口部において上下方向にスライドさせて取り付けるように構成されている。この点についてさらに詳しく説明する。
ノズル口取付部42は、矩形状平板の中央部にノズル口41を備えたものであり、上下端部の中央部には突起部42aが形成されている。突起部42aは、ノズル口取付部42を把持し易いようにしたものであり、突起部42aの中央部には引掛け孔42bが形成されている。また、ノズル口取付部42は、上下いずれの方向からも取付け可能となるように上下対称的に形成されている。なお、ここに図示したものは、ノズル口41をフィルタの外周面に対し鉛直方向の中央位置に取り付けるためのものであるが、ノズル口41を上端部側に片寄せたもの、下端部側に片寄せたもの用意することにより、ノズル口41の鉛直方向の位置を実施の形態1の場合と同様に上方、中央、下方に適時変更することができる。この場合において、ノズル口41の鉛直方向の位置を上方にしたものとノズル口41の鉛直方向の位置を下方にしたものとは取付方向を上下反転させて取り付けることにより兼用させている。
被処理水導入部43は、反カートリッジ側(すなわち、反フィルタ側)が被処理水流路5に直結され、カートリッジ31側(すなわち、フィルタ36側)にノズル口取付部42を取り付けるための開口が形成されている。この開口の両側にはノズル口取付部42を上下方向にスライド式に取り付けるためのスライド溝43aが形成されている。そして、被処理水導入部43の上部を閉蓋する上蓋板のフィルタ側にはノズル口取付部42を下方に挿入するためのスライド口43bが形成されている。また、被処理水導入部43の下部を閉蓋する下蓋板のフィルタ側にはノズル口取付部42の突起部42aを下方に突出させるための切欠孔部43cが形成されている。
実施の形態4の動作として、このように構成された被処理水ノズル33におけるノズル口41の鉛直方向の位置の変更作業について述べる。
実施の形態4に係る被処理水ノズル33は、以上のように構成されており、実施の形態1の場合と同様に、ノズル口41を鉛直方向の中央に設けたノズル口取付部42が最初に用いられ、所定時間経過後に、ノズル口41を鉛直方向の上方又は下方に取り付けたものに順次変更して取付けられる。ノズル口取付部42の交換作業の場合は、ケース32の蓋部32bから突起部42aを把持して引き上げて取り出し、次にノズル口41を上又は下に取り付けたノズル口取付部42をスライド式に被処理水導入部43の開口部に取り付ければよい。なお、ノズル口取付部42の交換作業の場合に、突起部42aを把持することに代えて引掛け孔42bを使用するようにしてもよい。この場合は、金属製棒の先端を曲げたような引掛け棒を使用し、その先端を引掛け孔42bに引っ掛けて操作すればよい。
実施の形態4は、以上のように構成されているので、実施の形態1に係る(1)〜(7)の効果を奏するとともに、次の(9)の効果を奏することができる。
(9)フィルタ36の外周面に対するノズル口41の鉛直方向の位置を変更する場合、ノズル口取付部42を上下方向にスライドさせながら交換することができるので、この交換作業を楽に行うことができる。
(実施の形態5)
次に、図19を参照しながら、実施の形態5について説明する。
実施の形態5は、実施の形態1に係るバラスト水処理システムにおいて、被処理水ノズル33へ供給する被処理水の流路を変更したものである。以下この点を中心に実施の形態5について説明する。なお、実施の形態1に係る構成要素と同一または同等の構成要素には、実施の形態1と同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
前記実施の形態1においては被処理水ノズル33に対し、取水口4から汲み上げられた海水が被処理水流路5を経由して直接搬送されていた。これに対し、図19及び図20に示すように、実施の形態5においては、取水口4から汲み上げられた海水が一旦バラスト水濾過装置1内のカートリッジ31の外周側に供給される。そして、カートリッジ31で濾過されなかった被処理水をケース32の底部32cから導出し、この被処理水の一部を洗浄水としてポンプ28により戻し流路15を経由して被処理水ノズル33に送るように構成している。
カートリッジ31で濾過されなかった被処理水をケース32内のカートリッジ31の外周側に戻し、これを被処理水として再利用する技術は、所謂クロスフローと呼ばれる技術である。本実施の形態における被処理水ノズル33への被処理水の供給は、このクロスフロー技術を兼ねる。
次に、実施の形態5に係る作用として、被処理水ノズル33に供給される被処理水の供給動作について述べる。
実施の形態5においては、海中3から汲み上げられた海水を被処理水としてバラスト水濾過装置1や紫外線殺菌装置2へ搬送するためのポンプ6とは別にポンプ28を設け、このポンプ28によりフィルタ36で濾過されなかった被処理水を被処理水ノズル33へ搬送している。また、このポンプ28を設けた戻し流路15には絞り弁27が設けられている。したがって、ポンプ28の回転数や絞り弁27の開度を調節することにより、被処理水ノズル33から噴出すべき水量を設定することができる。また、被処理水ノズル33を経由してフィルタ36で濾過されなかった被処理水を再循環させることによりフィルタ36の濾過作用を向上させている。
実施の形態5は、以上のように構成されているので、実施の形態1に係る(1)〜(7)の効果を奏するとともに、次の(10)の効果を奏することができる。
(10)バラスト水濾過装置1や紫外線殺菌装置2へ搬送するポンプ6とは別のポンプ28により被処理水を被処理水ノズル33へ搬送するので、被処理水の処理水量とは関係なく最適な洗浄水量を設定することができる。また、被処理水ノズル33への洗被処理水の供給はクロスフロー技術の応用をも兼ねるので、フィルタ36による濾過効率を向上させることができる。
(変形例)
上記実施の形態において以下のように変更することもできる。
・前記各実施の形態のバラスト水処理システムにおいては、バラスト水濾過装置1は2台並列に使用していたが、このバラスト水濾過装置1を3台以上並列接続するようにしたものでもよい。或いは、バラスト水濾過装置1を1台使用するものでもよい。
・前記各実施の形態のバラスト水処理システムにおいては、バラスト水濾過装置1の後流側に紫外線殺菌装置2を設けているが、本バラスト水処理システムは、紫外線殺菌装置2を使用しないものとしてもよい。また、本バラスト水処理システムは、紫外線殺菌装置2に代えて薬剤を投入するなどの他の装置によりSサイズ生物及び細菌類を殺減するようにしてもよい。
・前記各実施の形態においては、バラスト水濾過装置1と紫外線殺菌装置2とは別個に形成されているが、これらを一体的に製作したものとしてもよい。
・前記実施の形態1においては、ノズル口41はフィルタ36側から見て矩形状の開口を成すように製作されているが、このような開口形状でなくてもよい。例えば、フィルタ36側から見て円形、楕円形などの形状のものでもよい。
・前記各実施の形態において、被処理水ノズル33の被処理水導入部43は箱形を成し、被処理水流路5に直結されているが、このように直結したものには限定されない。配管により、被処理水導入部43と被処理水流路5とを連絡するようにしてもよい。
・前記各実施の形態においては、排水流路11に排水用ポンプが設けられていないが、汲み上げ用に使用するポンプ6とは別に、排水用のポンプを設けたものとしてもよい。
・前記実施の形態2〜4において、実施の形態5のように、取水口4から汲み上げられた海水を一旦バラスト水濾過装置1内のカートリッジ31の入口側に搬送し、フィルタ36で濾過されなかった被処理水を戻し流路15により被処理水ノズル33に搬送するようにしてもよい。
α 傾斜角
B 噴出部分
C 噴出部分
D 谷部
E 噴出部分
F (被処理水の)流れ
R 回転方向
Hf (フィルタの)高さ寸法
Hn (ノズル口の)高さ寸法
S1 上部位置
S2 位置
1 バラスト水濾過装置
2 紫外線殺菌装置
3 海中
4 取水口
5 被処理水流路
6 ポンプ
7 濾過水流路
7a 配管
8 バラスト水タンク
9 バラスト水流路
10 排水口
11 排水流路
12 汲上げ流路
13 第1搬送流路
14 第2搬送流路
15 戻し流路
21 開閉弁
22 開閉弁
23 開閉弁
24 開閉弁
25 開閉弁
26 開閉弁
27 絞り弁
28 ポンプ
31 カートリッジ
32 ケース
32a 外筒部
32b 蓋部
32c 底部
33 被処理水ノズル
34 電動モータ
35 モータカバー
36 フィルタ
37 上フランジ
38 下フランジ
41 ノズル口
41a (ノズル口の)投影図
42 ノズル口取付部
42a 突起部
42b 孔
43 被処理水導入部
43a スライド溝
43b スライド口
43c 切欠孔部
44 ねじ孔
45 貫通孔
46 ねじ

Claims (7)

  1. プリーツ形状に折り畳んだ濾過材を鉛直方向の軸線を囲むように円筒形状に配置し、このように配置された濾過材を前記軸線を中心として回転自在となるように形成したフィルタと、
    前記フィルタを回転させる電動モータと、
    前記フィルタを囲むように設けられたケースと、
    前記ケース内へ被処理水を導く被処理水流路と、
    前記フィルタの外周面を洗浄する洗浄装置として被処理水を噴出する被処理水ノズルと、
    前記フィルタにより濾過された濾過水を、前記フィルタの円筒内部から前記ケースの外部へ導出する濾過水流路と、
    前記フィルタにより濾過されなかった被処理水を前記ケースの外部へ排出する排水流路とを備え、
    前記被処理水ノズルは、前記フィルタの外周面に向けて噴出された被処理水が、前記プリ−ツ形状を構成する半径方向に窪んだ谷部において鉛直方向の流れを形成する形状に形成されている
    バラスト水濾過装置。
  2. 前記被処理水ノズルは、被処理水を噴出するノズル口の鉛直方向の高さ寸法を前記フィルタの鉛直方向の高さ寸法の1/6〜1/2とされることにより、前記フィルタの外周面に向けて噴出された被処理水が前記フィルタの谷部において鉛直方向の流れを形成するように構成されている
    請求項1に記載のバラスト水濾過装置。
  3. 前記被処理水ノズルは、前記フィルタの外周面に対する前記ノズル口の鉛直方向の位置が変更可能に構成されている
    請求項2に記載のバラスト水濾過装置。
  4. 前記被処理水ノズルは、前記ノズル口が形成されたノズル口取付部と、前記被処理水を前記ノズル口に導く被処理水導入部とを有し、前記ノズル口取付部は、前記ノズル口の鉛直方向の位置を変更できるように構成されている
    請求項3に記載のバラスト水濾過装置。
  5. 前記ノズル口取付部は、前記ノズル口の鉛直方向の取付位置を変えて形成された複数のものが用意され、これらの中から必要なものを選択して取り付けることができるように構成されている
    請求項4に記載のバラスト水濾過装置。
  6. 前記被処理水ノズルは、被処理水を噴出するノズル口の開口部が矩形状であり、かつ、前記開口部の長手方向が鉛前記直方向の山谷線に対し傾斜するように形成され、さらに、一つの谷部を注目してみた場合に、前記開口部から噴出される被処理水の噴出部分の鉛直方向の位置が上下に移動し、この移動に伴い前記谷部において鉛直方向の被処理水の流れを形成するように構成されている
    請求項1に記載のバラスト水濾過装置。
  7. 請求項1に記載のバラスト水濾過装置と、このバラスト水濾過装置により濾過された濾過水を紫外線殺菌する紫外線殺菌装置とを備えた
    バラスト水処理システム。
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