JP2015033411A - 保護シートを化粧料容器に固定する方法および化粧料容器 - Google Patents

保護シートを化粧料容器に固定する方法および化粧料容器 Download PDF

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【課題】保護シートの外観を損なうことなく、かつ確実に保護シートを固定することが可能な、保護シートを化粧料容器に固定する方法および化粧料容器を提供する。【解決手段】本発明の保護シートを化粧料容器に固定する方法は、容器本体、容器本体に取り付けられる中皿、および中皿に収容された化粧料を保護する保護シートを有する化粧料容器において、保護シートを容器本体に固定する方法であり、前記保護シートおよび前記容器本体は熱可塑性樹脂により形成し、前記保護シートは、容器本体の収容部の底面に固定される固定部を有し、前記保護シートの固定部に開口を設け、前記容器本体には中皿を収容する収容部を設け、前記収容部の底面には凸部と前記凸部を取り囲むように配置された凹部を形成し、前記固定部の開口が、前記収容部の底面の前記凸部が挿入されるように、前記保護シートを前記化粧料容器の前記収容部の底面に配置し、前記固定部を超音波接着によって前記収容部の前記凹部に固定する。【選択図】図5

Description

本発明は、保護シートを化粧料容器に固定する方法および化粧料容器に関する。
コンパクト等の化粧料容器には、化粧料の表面を保護する保護シートが用いられているものがある。前記保護シートは、化粧料の表面を覆い保護する保護部分と、化粧料容器に固定される固定部分と、保護部分と固定部分を接続する接続部分から構成されている(特許文献1)。前記保護部分と前記接続部分の境界は折り曲げ可能であり、これにより、化粧料を使用する際には、保護部分を化粧料の表面から離して化粧料を露出させ、化粧料を使用後は、再び保護シートを化粧料の上に載せて化粧料を保護する。
前記保護シートは、前記固定部分を、化粧料容器の底面に両面テープ、ホットメルト接着等を用いて固定されており、さらに、化粧料が収容された中皿と化粧料容器の底面に、前記固定部分が挟まれた状態で、前記保護シートは前記化粧料容器に固定されている。接着剤などを用いないで、単に保護シートを中皿と化粧料容器の間に挟み込んで固定する方法も用いられている。
特開2004−255061号公報
しかしながら、保護シートを、両面テープ、ホットメルト接着等の固定方法で化粧料容器に固定していると、保護シートは透明なものが多いことから、接着箇所に、両面テープ、接着剤などの跡が残り、外観が見苦しくなるという問題があった。接着剤等を用いないで単に挟み込んで固定する方法では、中皿を交換する際に、保護シートが外れてしまうという問題があった。
そこで、本発明は、保護シートを、外観を損なうことなく、かつ確実に保護シートを固定することが可能な、保護シートを化粧料容器に固定する方法および化粧料容器を提供することを目的とする。
本発明の保護シートを化粧料容器に固定する方法は、容器本体、蓋、前記容器本体に取り付けられる中皿、および、前記中皿に収容された化粧料を保護する保護シートを有する化粧料容器において、保護シートを容器本体に固定する方法であって、前記保護シートおよび前記容器本体を熱可塑性樹脂により形成し、前記保護シートを、容器本体の収容部の底面に固定される固定部、前記中皿に収容された化粧料を覆い保護する保護部、および前記固定部と前記保護部を接続する接続部から構成し、前記固定部と前記接続部の境界、および前記保護部と前記接続部の境界を折り曲げ可能とし、前記保護シートの前記固定部に開口を設け、前記容器本体には、前記中皿を収容する収容部を設け、さらに、前記収容部の底面には凸部と前記凸部を取り囲むように配置された凹部を形成し、前記固定部の開口が、前記収容部の底面の前記凸部が挿入されるように、前記保護シートの前記固定部を前記化粧料容器の前記収容部の底面に配置し、前記固定部を超音波接着によって前記収容部の底面に固定することを特徴とする。
そして、前記保護シートの固定部と、前記収容部の前記凹部との超音波接着が、前記凹部に形成された突起と前記固定部とが接触する箇所で行われる。
本発明の化粧料容器は、容器本体、蓋、前記容器本体に取り付けられる中皿、および、前記中皿に収容された化粧料を保護する保護シートを有する化粧料容器であって、前記容器本体および前記保護シートは熱可塑性樹脂により成形され、前記容器本体には、前記中皿を収容する収容部が設けられており、前記収容部の底面には凸部と前記凸部を取り囲むように配置された凹部が形成されており、前記保護シートは、容器本体の収容部の底面に固定される固定部、前記中皿に収容された化粧料を覆い保護する保護部、および前記固定部と前記保護部を接続する接続部から構成され、前記固定部と前記接続部の境界、および前記保護部と前記接続部の境界は、折り曲げ可能であり、前記保護シートの前記固定部には開口が設けられ、前記固定部の開口に前記収容部の底面の前記凸部が挿入されるように、前記保護シートが前記化粧料容器の前記収容部に配置され、前記固定部が超音波接着によって前記収容部の底面に固定され、前記中皿は、前記保護シートの前記保護部が前記収容部に固定された後に、前記収容部に着脱可能に嵌入されていることを特徴とする。
本発明の保護シートを化粧料容器に固定する方法は、容器本体、蓋、前記容器本体に取り付けられる中皿、および、前記中皿に収容された化粧料を保護する保護シートを有する化粧料容器において、保護シートを容器本体に固定する方法であって、前記保護シートおよび前記容器本体を熱可塑性樹脂により形成し、前記保護シートを、容器本体の収容部の底面に固定される固定部、前記中皿に収容された化粧料を覆い保護する保護部、および前記固定部と前記保護部を接続する接続部から構成し、前記固定部と前記接続部の境界、および前記保護部と前記接続部の境界を折り曲げ可能とし、前記保護シートの前記固定部に開口を設け、前記容器本体には、前記中皿を収容する収容部を設け、さらに、前記収容部の底面には凸部と前記凸部を取り囲むように配置された凹部を形成し、前記固定部の開口が、前記収容部の底面の前記凸部が挿入されるように、前記保護シートの前記固定部を前記化粧料容器の前記収容部の底面に配置し、前記固定部を超音波接着によって前記収容部の底面に固定することにより、固定した箇所が目立たないので外観を損なうことなく、確実に保護シートを固定することが可能となる。
前記保護シートの固定部と、前記収容部の前記凹部との超音波接着が、前記凹部に形成された突起と前記固定部とが接触する箇所で行われることにより、超音波接着による固定を確実に行うことが可能となり、接着不良を防止することができる。
本発明の化粧料容器は、容器本体、蓋、前記容器本体に取り付けられる中皿、および、前記中皿に収容された化粧料を保護する保護シートを有する化粧料容器であって、前記容器本体および前記保護シートは熱可塑性樹脂により成形され、前記容器本体には、前記中皿を収容する収容部が設けられており、前記収容部の底面には凸部と前記凸部を取り囲むように配置された凹部が形成されており、前記保護シートは、容器本体の収容部の底面に固定される固定部、前記中皿に収容された化粧料を覆い保護する保護部、および前記固定部と前記保護部を接続する接続部から構成され、前記固定部と前記接続部の境界、および前記保護部と前記接続部の境界は、折り曲げ可能であり、前記保護シートの前記固定部には開口が設けられ、前記固定部の開口に前記収容部の底面の前記凸部が挿入されるように、前記保護シートが前記化粧料容器の前記収容部に配置され、前記固定部が超音波接着によって前記収容部の底面に固定され、前記中皿は、前記保護シートの前記保護部が前記収容部に固定された後に、前記収容部に着脱可能に嵌入されていることにより、保護シートの固定強度が向上し、また、前記中皿を交換する際にも、保護シートの固定した箇所が目立たないので外観を損なうことがなくなる。
保護シートの平面図である。 保護シートを容器本体に配置する状態を示す斜視図である。 (a)は保護シートを容器本体に超音波接着した状態の平面図であり、(b)は超音波接着の際に容器本体の底面に形成された突起を用いた場合の平面図である。 保護シートを固定後、容器本体に中皿を取り付ける状態を示す斜視図である。 本発明の化粧料容器の斜視図であり、蓋と保護シートの保護部を開いた状態を示す。 本発明の化粧料容器の斜視図であり、蓋を開いた状態を示す。 本発明の化粧料容器の斜視図であり、保護シートの上にパフを載せた状態を示す。
本発明の保護シート1を化粧料容器10に固定する方法、および保護シート1が固定された化粧料容器10について、図を用いて以下に詳細に説明する。図1に示すのが、本発明で使用する保護シート1の平面図であり、図5〜7が本発明の化粧料容器10の斜視図である。
まず初めに、本発明で使用する保護シート1について説明する。前記保護シート1は、化粧料容器10内の化粧料21の表面を覆って化粧料21を保護するためのものであり、熱可塑性樹脂によって形成された透明なシートである。前記保護シート1は、図1に示すように、化粧料容器10に固定される固定部2、化粧料21を覆い保護する保護部3、および前記固定部2と前記保護部3を接続する接続部4から構成される。
前記固定部2は中央に開口5が形成された環状であり、前記保護部3は取っ手6がコーナーに形成されている。そして、図1において破線で示す、前記固定部2と前記接続部4との境界、および前記保護部3と前記接続部4との境界は、折り曲げ可能とし、前記保護部3によって化粧料21を保護している時は、前記保護シート1は略コの字状に折り曲げられた状態となっている。
次に、化粧料容器10について説明する。前記化粧料容器10は、図5,6に示すように、蓋13、容器本体11、前記容器本体11に取り付けられる中皿12、および、前記保護シート1を有する。前記容器本体11は熱可塑性樹脂成形であり、前記中皿12を収容する収容部14が形成されている。前記収容部14の底面には、図2に示すように、凸部15と前記凸部15を取り囲む凹部16が形成されている。
前記凸部15は、前記保護シート1を固定する際の位置決めに使用されるものであり、前記凸部15は、前記固定部2の開口5が挿入可能な形状及び大きさとする。そして、前記凹部16に前記固定部2の環状の部分が配置されることから、前記凹部16は、前記固定部2の環状部分の形状および大きさに合わせて形成する。
前記中皿12は、図4に示すように、化粧料21が収容されており、前記容器本体11の収容部14に着脱可能に嵌入される。化粧料21が無くなった場合には空の中皿12を取り外し、新しい化粧料21が収容された中皿12を取り付けることで、化粧料容器10を繰り返し使用することができる。前記中皿12の取付方法は特に限定するものではなく、何らかの係合機構を設けることも可能である。
前記蓋13は、図5に示すように、ヒンジ機構18によって前記容器本体11に回動可能に取り付けられており、さらに、前記容器本体11に設けられた第1係合部17と係合する第2係合部20が設けられており、前記第1係合部17と前記第2係合部20とが係合することで、前記蓋13は閉じた状態で前記容器本体11に固定される。ここでは、第1係合部17を係合突起とし、第2係合部20を係合爪としているが他の構造とすることも可能である。
前記保護シート1を前記容器本体11に固定する方法について説明する。前記保護シート1を、図2に示すように、前記固定部2と前記接続部4との境界で折り曲げる。そして、図2に示すように、前記固定部2を前記容器本体11の上方から収容部14に入れる。この時、前記固定部2の開口5内に前記収容部14の凸部15が位置するように、前記保護シート1を配置する。すると、前記保護シート1は前記凸部15によって位置決めされて所定の位置に配置される。
このようにして、前記保護シート1の固定部2を前記容器本体11の前記収容部14に配置したら、超音波接着によって、前記固定部2を前記収容部14の凹部16に固定する。超音波接着による接着箇所および数は、特に限定するものではないが、例えば、図3(a)に符号23で示すように等間隔で4箇所とする。
超音波接着は、熱可塑性樹脂を微細な超音波振動と加圧力によって瞬時に溶融し、接合する接着方法であり、前記保護シート1および前記容器本体11を共に、熱可塑性樹脂によって形成することにより、固定方法として使用することが可能となり、接着箇所は、前記保護シート1と前記容器本体11とが互いに溶融して接合されているので、接合箇所は目立たなくなり、接合強度は十分に確保される。
超音波接着する際に、より確実に接着するために、前記収容部14の底面の前記凹部16に突起22を設けて接着箇所とすることが考えられる。前記突起22は、前記容器本体11を成形する際に設けたリブやボスを使用することができる。前記収容部14の底面の前記凹部16に、図3(b)に示すように、5箇所に突起22が形成されている場合に、前記5箇所の突起22が、前記保護シート1の固定部2と接触する箇所で超音波接着を行う。このように前記突起22が形成されていると、確実に保護シート1は突起22と接することから、超音波接着の際の接着不良が生じることを防止することができる。
このように超音波接着によって前記保護シート1を前記容器本体11に固定した後、図4に示すように、化粧料21が収容された中皿12を、前記容器本体11の上方から前記収容部14に挿入して取り付ける。この時、前記保護シート1は、前記固定部2が前記容器本体11の底面と前記中皿12の底面とに挟まれ、前記接続部4が前記収容部14の側面と前記中皿12の側面とに挟まれた状態となる。
また、図5に示すように、前記蓋13をヒンジ機構18を用いて前記容器本体11に回動可能に取り付ける。そして、図6に示すように、前記保護シート1を、前記保護部3と前記接続部4との境界で折り曲げて、前記中皿12内の化粧料21を覆うと、前記化粧料容器10が完成する。
化粧料21を塗布する際には、取っ手6を持って保護部3を化粧料21から離して図5のように、前記保護シート1の保護部3が開いた状態とする。使用後は、再び、取っ手6を持って保護部3を化粧料21を覆うように移動させて図6の状態とし、化粧料21を保護する。
さらに、前記化粧料21を使用するための化粧用具、例えばパフ24等を、図7に示すように、前記保護シート1の保護部3の上に載せ、前記蓋13に化粧用具を収容するスペース19を設けることにより、化粧料容器10を化粧用具を収容するものとすることも可能である。また、前記蓋13の内面には、鏡を設けることも可能である。
前記保護シート1と前記容器本体11の材質は、熱可塑性樹脂に限定しているが、具体例としては、PET(ポリエチレンテレート)等を用いる。また、前記保護シート1は、前記固定部2は前記収容部14内に入る大きさとする必要があり、前記保護部3は前記中皿12内の化粧料21の全面を覆う大きさとする必要があることから、前記固定部2よりも前記保護部3の方を大きく形成する。
本発明の保護シート1を化粧料容器10に固定する方法、および保護シート1が固定された化粧料容器10は、保護シート1および容器本体11を熱可塑性樹脂によって形成し、超音波接着を用いて保護シート1を容器本体11に固定することにより、保護シート1は強固に固定され、接着箇所が目立たなくなるという効果を奏する。保護シート1が強固に固定されることにより、中皿21を交換する際に、保護シート1が外れるのを防ぐことができる。
また、保護シート1の保護部2に設けた開口5と、容器本体11の収容部14の凸部15によって、保護シート1の位置決めが容易になり、作業性も向上する。
1 保護シート
2 固定部
3 保護部
4 接続部
5 開口
6 取っ手
10 化粧料容器
11 容器本体
12 中皿
13 蓋
14 収容部
15 凸部
16 凹部
17 第1係合部
18 ヒンジ機構
19 スペース
20 第2係合部
21 化粧料
22 突起
23 接着箇所
24 パフ

Claims (5)

  1. 容器本体、蓋、前記容器本体に取り付けられる中皿、および、前記中皿に収容された化粧料を保護する保護シートを有する化粧料容器において、保護シートを化粧料容器の容器本体に固定する方法であって、
    前記保護シートおよび前記容器本体を熱可塑性樹脂で形成し、
    前記保護シートを、容器本体の収容部の底面に固定される固定部、前記中皿に収容された化粧料を覆い保護する保護部、および前記固定部と前記保護部を接続する接続部から構成し、前記固定部と前記接続部の境界、および前記保護部と前記接続部の境界を折り曲げ可能とし、
    前記保護シートの前記固定部に開口を設け、前記容器本体には、前記中皿を収容する収容部を設け、さらに、前記収容部の底面には凸部、および前記凸部を取り囲むように配置された凹部を形成し、
    前記固定部の開口に、前記収容部の前記凸部が挿入されるように、前記保護シートの前記固定部を前記収容部の底面に配置し、超音波接着によって前記固定部を前記収容部の底面に固定することを特徴とする保護シートを化粧料容器に固定する方法。
  2. 前記保護シートの固定部と、前記収容部の底面との超音波接着が、前記凹部に形成された突起と前記固定部とが接触する箇所で行われることを特徴とする請求項1に記載の保護シートを化粧料容器に固定する方法。
  3. 容器本体、蓋、前記容器本体に取り付けられる中皿、および、前記中皿に収容された化粧料を保護する保護シートを有する化粧料容器であって、
    前記容器本体および前記保護シートは熱可塑性樹脂で成形され、
    前記容器本体には、前記中皿を収容する収容部が設けられており、前記収容部の底面には凸部および前記凸部を取り囲むように配置された凹部が形成されており、
    前記保護シートは、前記容器本体の収容部の底面に固定される固定部、前記中皿に収容された化粧料を覆い保護する保護部、および前記固定部と前記保護部を接続する接続部から構成され、前記固定部と前記接続部の境界、および前記保護部と前記接続部の境界は折り曲げ可能であり、
    前記保護シートの前記固定部には開口が設けられ、前記固定部の開口に前記収容部の底面の前記凸部が挿入されるように、前記保護シートが前記化粧料容器の前記収容部に配置され、前記固定部が超音波接着によって前記収容部の底面に固定され、
    前記中皿は、前記保護シートの前記保護部が前記収容部の底面に固定された後に、前記収容部に着脱可能に嵌入されていることを特徴とする化粧料容器。
  4. 前記保護シートの固定部と、前記収容部の前記凹部との超音波接着が、前記凹部に形成された突起と前記固定部とが接触する箇所で行われていることを特徴とする請求項3に記載の化粧料容器。
  5. 前記保護シートの前記保護部には、取っ手が設けられていることを特徴とする請求項3または4に記載の化粧料容器。
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