JP2015032971A - 画像再生システム及び画像再生方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
画像ファイルを分割して別々の装置に記憶されている場合に、効率的に画像を再生することを目的とする。
【解決手段】
画像電子割符化装置と再生装置とからなる画像再生システムであって、前記画像電子割符化装置が、画像ファイルをブロックに分割し、前記ブロックを数個のまとまり毎にエリアとして特定し、前記それぞれのエリアの中から選択されたブロックを抜き取るファイル処理部と、前記抜き取られたブロックをキー情報として記憶し、前記ブロックが抜き取られた前記画像ファイルを前記再生装置に記憶する画像データ仕分け部とを有し、前記再生装置が、前記画像ファイルを再生する場合に、前記キー情報を受信して、前記キー情報と、前記ブロックが抜き取られた前記画像ファイルと、を組合わせて画像を再生する画像再生部とを有する。
【選択図】 図1
画像ファイルを分割して別々の装置に記憶されている場合に、効率的に画像を再生することを目的とする。
【解決手段】
画像電子割符化装置と再生装置とからなる画像再生システムであって、前記画像電子割符化装置が、画像ファイルをブロックに分割し、前記ブロックを数個のまとまり毎にエリアとして特定し、前記それぞれのエリアの中から選択されたブロックを抜き取るファイル処理部と、前記抜き取られたブロックをキー情報として記憶し、前記ブロックが抜き取られた前記画像ファイルを前記再生装置に記憶する画像データ仕分け部とを有し、前記再生装置が、前記画像ファイルを再生する場合に、前記キー情報を受信して、前記キー情報と、前記ブロックが抜き取られた前記画像ファイルと、を組合わせて画像を再生する画像再生部とを有する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、画像を再生する技術に関する。
ファイルを複数に分割して別々の場所に保存する電子割符のような技術が知られている。画像ファイルを分割する場合、複数に分割されたファイルは画像として不完全なものであるが、複数のファイルを結合して、ひとつに戻すことにより画像ファイルを再生することができる。それにより、画像ファイルを取得したい不正アクセス者は、分割された別々の場所にある分割ファイルを全て集める必要があり、画像ファイル漏洩のリスクを下げることができる。
例えば、特許文献1には、画像を2つの画像に分解し、そのそれぞれでは画像と認識できないデータにして別々の装置で管理し、画像を再生させたい場合に、そのそれぞれの画像を重ね合わせて、元の画像に戻して再生する技術が開示されている。
前述したように画像ファイルを複数に分割した場合、分割されたファイルを別々の場所に保存する為、再生する場合に複数の画像を転送してひとつにまとめる必要がある。転送速度はネットワークの速度や転送するデータの容量に依存する。それ故、ネットワークが遅い場合や、データの容量が大きい場合等に画像ファイルを素早く再生できないことが考えられる。
本発明は、このように画像ファイルを分割して別々の装置に記憶されている場合に、画像を効率的に再生することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、画像電子割符化装置と再生装置からなる画像再生システムであって、前記画像電子割符化装置が、画像ファイルをブロックに分割し、前記ブロックを数個のまとまり毎にエリアとして特定し、前記それぞれのエリアの中から選択されたブロックを抜き取るファイル処理部と、前記抜き取られたブロックをキー情報として記憶し、前記ブロックが抜き取られた前記画像ファイルを前記再生装置に記憶する画像データ仕分け部とを有し、前記再生装置が、前記画像ファイルを再生する場合に、前記キー情報を受信して、前記キー情報と、前記ブロックが抜き取られた前記画像ファイルと、を組合わせて画像を再生する画像再生部とを有する。
画像ファイルを分割して別々の装置に記憶されている場合に、効率的に画像を再生できる。
以下、発明の実施例を図面を用いて説明する。
<構成の説明>
図1は本発明の特徴を表している画像再生システムの構成図である。それぞれネットワーク3に接続された画像再生装置1とキー情報配信装置4、画像電子割符化装置5、及び画像再生装置1に接続されたディスプレイ2から構成される。
<構成の説明>
図1は本発明の特徴を表している画像再生システムの構成図である。それぞれネットワーク3に接続された画像再生装置1とキー情報配信装置4、画像電子割符化装置5、及び画像再生装置1に接続されたディスプレイ2から構成される。
画像再生装置1の記憶装置15には再生に使用する画像データを元に変換して作成された画像再生用データの再生側画像データベース151を記憶しておく。画像ファイルを再生する場合に受信するキー情報を復号する為の配信用暗号キー468も記憶する。再生側画像データベースの詳細については後ほど説明する。画像再生装置1は、再生側画像データベース151へのアクセスを制御するデータベースアクセス部141と、電子割符データ等のファイルを受信するファイル受信部142と、電子割符ファイルの復元処理をする電子割符復元処理部143と、画像ファイルの画像を表示する画像表示部144とを有する。復元処理は電子割符データ等の復元に必要なファイルがメモリー12に展開され、画像再生装置にあるCPU11で処理される。復元された画像ファイルはディスプレイ2に表示される。
キー情報配信装置4の記憶装置46には同様に画像データを元に変換して作成され再生側画像データベースと対になるキー情報データベース461を記憶しておく。キー情報データベースの詳細については後ほど説明する。キー情報配信装置4の記憶装置46には、キー情報を配信する場合に暗号化する配信用暗号キー468も記憶する。この配信用暗号キー468は、画像再生装置1側に記憶されているものと同じであり、暗号キーが作成された場合にそれぞれ、画像再生装置1とキー情報配信装置4の記憶装置に記憶される。このキー情報配信装置4は、キー情報データベース461へのアクセスを制御するデータベースアクセス部441と、画像ファイルを再生する場合に、画像再生が期限切れになっていないかどうかの日付時刻を比較する日付時刻比較部と、元画像ファイルから作成した電子割符データ(キー側)等を送信するファイル送信部443とを有する。再生可能な日付は内部時計45を基に管理する。キー情報配信装置4はデータを処理する為の演算装置であるCPU41と作業領域であるメモリー42を有する。
画像電子化割符装置5は、電子画像を電子割符データ(キー側)、電子割符データ(再生側)に以下に説明する処理でそれぞれ分割して、キー情報配信装置4と画像再生装置1へ送信する。具体的構成は図2に示す。本実施例では別個の装置としてネットワークに接続されているが、これに限定されるものではなく、キー情報配信装置4へその機能を持たしても良いし、画像再生装置1にその機能をもたしてもよく、場所が限定されるものではない。
図2は、画像電子割符装置5の構成を表す図で、入力画像ファイル1151を記憶して、電子割符化プログラム114によって、入力画像ファイル1151を電子割符データ(キー側)1153と電子割符データ(再生側)1152に分けて記憶する。画像再生装置とキー情報配信装置の組み合わせ毎に固有の配信用暗号キー468を作成して画像再生装置1とキー情報配信装置4の記憶装置にそれぞれ記憶しておく。詳細を後述する電子割符データへの変換処理は、入力した画像ファイルを取り込み、画像ファイルを処理するファイル処理部1141、画像ファイルのヘッダー解析するヘッダー解析部1142、ユーザーの入力を受付けるUI部1143、乱数を発生させる乱数発生部1144、電子割符データへの変換する場合のデータをソートするソート処理部1145、分割作成されたそれぞれの電子割符データを管理する画像データ仕分け部1146によって処理される。
元画像ファイルから電子割符へ変換される場合の抜き取りブロックの座標は、抜き取りブロックの座標テーブル1121によって管理される。これらファイルの変換処理はCPU111の演算によっておこなわれる。
図3は画像ファイルの構造を模式的に示し、電子割符化でキー情報側のファイルに抜き取る位置を斜線で示したものである。抜き取り部分がある程度大きくなければ画像を補間されて利用されてしまうので、ある程度の大きさのブロック単位で処理を行う。ブロックサイズは1辺の長さが画像の短辺の2%〜10%程度の範囲で作業者が絵柄を見て補完されない大きさに決める。ここでは2%〜10%としたが、これに限定されるものではなく。ユーザーの入力値で決めても良いし、記憶された情報からブロックサイズを決めても良い。
細かい絵柄ではブロックサイズを小さく、粗い絵柄ではブロックサイズを大きくするのが好ましい。本実施例では図3に示したように50ドット×50ドットのブロックサイズとしている。また抜き取る位置が画像全体に分散していないと画像の一部を抜き出して利用されてしまうので、画像を適当な大きさのエリアに分けてエリア毎にランダムに1ブロックを配置して分散させる。この時、エリアのサイズに反比例して再生速度(特にネットワークが遅い場合)に影響するキー情報のサイズが決まる(エリアが大きいほどキー情報を小さく出来る)。ここでいうキー情報とは、分割した電子割符データのうちキー情報配信装置側に配置する電子割符データ(キー側)をいう。
ここで、キー情報のサイズ≒全画像情報÷ブロック単位のエリアサイズH÷ブロック単位のエリアサイズV+ヘッダーサイズである。一方、画像情報漏えい時の部分画像再利用の可能性はエリアサイズに比例して増す(エリアサイズ小さいほど安全性が高い)。要求される再生速度と安全性を考慮して作業者が決定する。本実施例ではエリアサイズを2×2から10×10の範囲で決定する。本実施例ではユーザーからの入力としているがこれに限定されるものではなく、エリアサイズを前もって記憶させ、記憶されていた情報をもとに決定することとしてもよい。本実施例の図3では4×4ブロックのエリアサイズとしている。
図4は電子割符データ(キー側)のファイル構造を示したもので、先頭から画像ファイルのヘッダー情報、サイズ情報、抜き取りブロックの情報の順に格納されている。抜き取りブロックの情報は抜き取られたブロックが元画像のどこにあったかを示す座標情報である抜き取りブロック座標、ブロックサイズ、ブロックの画像データが一組になっており、これが何組かファイルの終わりまで続く。抜き取りブロック数に制限はなく画像サイズとエリアサイズによって決まる。本実施例ではブロックのサイズを記憶させているがこれに限定されるものではなく、ブロックのサイズを記憶しなくともよい。
図5は電子割符データ(再生側)のファイル構造を分かりやすくイメージ化したものである。電子割符データ(再生側)とは、抜き取りブロックが欠落したデータであり、実際にはヘッダー情報やブロックサイズなどが欠落しているため電子割符データ(再生側)からこの画像ファイルを再生するのは困難である。画像電子割符化装置5はキー情報(電子割符データ(キー側))と、電子割符データ(再生側)とをそれぞれ、キー情報配信装置4と画像再生装置1へ送信し、電子割符データ(キー側)を記憶装置46に記憶しておく。一方、図5の電子割符データ(再生側)を記憶装置15に記憶しておく。電子割符データ(キー側)、電子割符データ(再生側)どちらも画像の一部のデータである為、単独で再生できたとしても画像データとしては意味のないものになる。電子割符データ(キー側)はもとの画像データのごく一部であり、画像全体からランダムに抜き取られたものなので、電子割符データ(キー側)の送信にかかる時間は少なく、こうすることで再生時の処理が少ないため高速に再生可能で、かつデータ漏洩しても図5のように欠落とズレのために利用されにくいデータとなる。
図6は、もうすぐ完全に画像が見られなくなることを予告するメッセージを合成した画像の例である。このようにユーザーに画像表示の期限が切れそうなことをお知らせする。
図7は、再生側画像データベース151を表すもので、高解像度画像の電子割符データや、低解像画像の電子割符データ、期限切れのメッセージ画像等の画像再生装置のファイルを管理するデータベースである。1つの元画像に対して3種類のデータ(高解像度画像の電子割符データ(再生側)と期限切れ予告メッセージ付き低解像度画像の電子割符データ(再生側)そして期限切れメッセージ画像の平文データ)で構成される。本実施例では1つの元画像に対して3種類としたがこれに限定されるものではなく、電子割符データ(再生側)等の1種類や、他組み合わせの2種類としてもよい。また、ここでは電子割符データ(再生側)と呼んでいるが、これによりデータの形式が限定されるものではなく、元の画像の部分から作成したデータのことをいう。データID910は各ファイルを特定するIDを、元画像ID920はそのファイルが作成される元になった画像を特定するIDやどの元画像に関連するかを特定する為に元になった画像を特定するIDを、種別930はそのファイルの種類を特定する情報を、ファイル名940はファイル名を、パス950はそのファイルが記憶されている場所を特定する情報を、それぞれ記憶する。
図8は、キー情報データベース461を表すもので、高解像度画像の電子割符データや、低解像画像の電子割符データ、期限切れのメッセージ画像等のキー情報配信装置のファイルを管理するデータベースである。1つの元画像に対して2種類のデータ(高解像度画像の電子割符データ(キー側)と期限切れ予告メッセージ付き低解像度画像の電子割符データ(キー側))で構成され、それぞれのデータは有効期限データ1060をデータ要素として持つ。有効期限データ1060は、画像ファイルが画像再生装置1で再生される場合に、再生することができる期限を決定している。どのように期限を判定するかの処理については、画像ファイルの再生処理の説明(図10)において説明する。
本実施例では2種類としたがこれに限定されるものではなく、どちらか一方の1種類としてもよい。データID1010は各ファイルを特定するIDを、元画像ID1020はそのファイルが作成される元になった画像を特定するIDやどの元画像に関連するかを特定する為に元になった画像を特定するIDを、種別1030はそのファイルの種類を特定する情報を、ファイル名1040はファイル名を、パス1050はそのファイルが記憶されている場所を特定する情報を、有効期限データ1060はそのファイルの有効期限を特定する情報を、それぞれ記憶する。
ここで、期限切れ予告メッセージ付き低解像度画像とは高解像度画像の有効期限が切れた後に全く画像を見せなくするのではなく、もうすぐ見られなくなることを予告するために表示する元画像を低解像度にすると同時にもうすぐ完全に画像が見られなくなることを予告するメッセージを合成した画像であり、図6にその例を示す。
<電子割符化処理>
図9は、画像ファイルを電子割符化する処理についてのフローチャートである。電子割符化の処理の流れを図9のフローチャートに沿って説明する。電子割符化装置5のUI部1123のユーザー入力により入力画像ファイルと出力先ファイル:電子割符データ(再生側)、電子割符データ(キー側)を指定(ファイル名とパス)する(ステップ500)。ファイル処理部1141により入力画像ファイルオープン、そして、出力先の2つのファイルを初期化する(ステップ501)。
<電子割符化処理>
図9は、画像ファイルを電子割符化する処理についてのフローチャートである。電子割符化の処理の流れを図9のフローチャートに沿って説明する。電子割符化装置5のUI部1123のユーザー入力により入力画像ファイルと出力先ファイル:電子割符データ(再生側)、電子割符データ(キー側)を指定(ファイル名とパス)する(ステップ500)。ファイル処理部1141により入力画像ファイルオープン、そして、出力先の2つのファイルを初期化する(ステップ501)。
そしてヘッダー解析部1142により入力画像ファイルを解析して画像サイズ(図3の例では800×600)を取得。そしてヘッダー情報を抽出してヘッダー情報のサイズと共に電子割符データ(キー側)に出力(ステップ502)。ここで出力するのはヘッダーサイズとヘッダー情報である。これは電子割符データ(キー側)の一部である。出力先ファイルの指定についてはファイル名とパスの入力と言う意味で使っている。本実施例では、ヘッダー情報とサイズをキー情報(電子割符データ(キー側))として出力することとしているがこれに限定されるものではなく、電子割符データ(再生側)に出力するように制御してもよい。また、ヘッダー情報やサイズ情報を出力しないように制御してもよい。
次にUI部1143のユーザー入力によりブロックサイズとエリアサイズ(ブロック単位)の入力を受付ける(ステップ503)。上述したようにこれらのサイズによって再生速度(ユーザーから再生指示が出て静止画を表示完了するまでの速さ)とデータの安全性が決まるので、ユーザーは再生環境や画像の価値を考慮して決定することになる。本実施例ではユーザーからの受付けとしたが、これに限定されるものではなく、もともと記憶してあるデータ(もともと決められているサイズ)を読み込んで、ブロックサイズ、エリアサイズを決定してもよい。本実施例の図3の例ではブロックサイズ:50×50、エリアサイズ(ブロック単位):4×4である。
続いて電子割符データ(キー側)に画像サイズとブロックサイズ、エリアサイズ(ブロック単位)をファイル処理部1141により出力する(ステップ504)。ここで出力しているのは画像サイズとブロックサイズ、エリアサイズ(ブロック単位)で、これらがキー情報(電子割符データ(キー側))の一部である。本実施例では、画像サイズ、ブロックサイズ、エリアサイズをそれぞれキー情報(電子割符データ(キー側))へ出力するように制御しているがこれに限定されるものではなく、電子割符データ(再生側)へ出力されるように制御してもよい。また、画像サイズ、ブロックサイズ、エリアサイズを出力しないように制御してもよい。
次にファイル処理部1141は、画像サイズとブロックサイズ、エリアサイズから画像をエリア分割する分割数とエリアの大きさ(ドット単位)を計算し、画像データ部をエリア毎に処理するループの初期設定、抜き取りブロックの座標テーブル1121の初期化を行う(ステップ505)。画像の抜取りはエリア毎に実行する。
本実施例の図3の例では分割数はH方向4、V方向3とエリアの大きさ(ドット単位)は200×200である。まずエリアサイズをドット単位で表示すると、今ブロックサイズ50×50、エリアサイズ4×4、と設定したので、それぞれ50×4で200(=50×4)×200(=50×4)になる。画像サイズの800×600をそれぞれエリアサイズの水平と垂直で割る(実際には端数処理が必要)と分割数のH方向4(=800÷200)、V方向3(=600÷200)として導ける。画像は複数のブロックに分割され、複数のブロックの数個のまとまり毎にエリアが特定されることになる。
エリア毎にエリア内で乱数発生部1144によりランダム(乱数使用)に1つのブロックを選択し、抜き取りブロックの座標をテーブル1121に記憶する(ステップ506)。これを左上から右下のエリアまで繰り返す(ステップ506、ステップ507、ステップ508)。図3の例では、エリア‘Aい’では抜き取りブロック座標HV:(3,1)を記憶、次のエリア‘Bい’では(5,2)、‘Cい’では(9,1)、‘Dい’(15,2)、‘Aろ’(0,4)、‘Bろ’(4,7)、・・・以下同様に各エリアで抜取りブロックを特定していく。本実施例ではエリアから各ブロックをランダムで特定することとしたが、これに限定されるものではなく、エリアの右上のブロックや、左下のブロック等任意のブロックを選択するようにしてもよい。
続いて、ソート処理部1145により抜き取りブロックの座標テーブルをブロック座標V順(Vが同じ場合はH順)にソートする(ステップ509)。図3の例では、テーブルが次のようにソートされる:(3,1)、(9,1)、(5,2)、(15,2)、(0,4)、(13,5)、(4,7)、・・・以下省略。
次に画像データ仕分け部1146により全ブロックに渡り、抜き取りブロックの座標テーブル1121によってブロックを判別して抜き取りブロックの場合はブロック座標とサイズ(バイト数)、及びブロックの画像データを電子割符データ(キー側)に出力し、抜き残りのブロックの場合は画像データだけを電子割符データ(再生側)に出力する(ステップ510)。つまり電子割符データ(再生側)には、抜取りブロック分のデータが欠落した画像データとなる。その為、この電子割符データ(再生側)単独を解析し再生できたとしても、抜き取りブロックのデータは存在せず再生できないので、虫食い状の画像データとなり画像データとしての価値がないものになる。
本実施例の図3の例では、画像左上隅のブロックから、右側へ順々の処理をしていく場合、エリア‘Aい’のブロック201までは、抜き取りブロックがないので、電子割符データ(再生側)に順々に各ブロックの画像データを出力し、抜き取りブロック201は(3,1)のブロック座標と、サイズ(バイト数)、及びブロックの画像データを電子割符データ(キー側)に出力し、次の抜き取りブロック203まで各ブロックの画像データを電子割符データ(再生側)に出力し、抜き取りブロック203の(9,1)ブロック座標と、サイズ(バイト数)、及びブロックの画像デ8ータを電子割符データ(キー側)に出力、・・・というように、抜き取りブロックは、その座標、サイズと共に電子割符データ(キー側)に出力、その他のブロック(抜き残りブロック)は電子割符データ(再生側)に出力する。本実施例では画像の左上のブロックから順に処理したが、これに限定されるものではなく、左下からやってもよいし、各エリア毎に処理をしてもよい。最後に出力したファイルを閉じてデータをファイルに記憶させる(ステップ511)。図3の場合で処理結果を模式したのが図4と図5である。
<再生処理の説明>
図10は、画像ファイルを再生する場合の処理にていてのフローチャートである。以下、図1の構成で画像a(元画像ID:001)を再生することとし、図10のフローチャート、図7、図8のデータベース例で説明する。
<再生処理の説明>
図10は、画像ファイルを再生する場合の処理にていてのフローチャートである。以下、図1の構成で画像a(元画像ID:001)を再生することとし、図10のフローチャート、図7、図8のデータベース例で説明する。
まず画像再生装置1がキー情報配信装置4に画像a(元画像ID:001)の種別:「高解像度画像の電子割符データ(キー側)」データを要求する(ステップ600)。
これに対してキー情報配信装置4はデータベースアクセス部441によりキー情報データベース461を元画像ID1020:001、種別1030:「高解像度画像の電子割符データ(キー側)」で検索し該当行の有効期限データを得る。日付時刻比較部442により、これ(図8の例では2014/12/31)と内部時計45を比較し(ステップ601)、有効期限内の場合(ステップ601:いいえ)はキー情報データベース461の該当行のファイル名1040、パス1050(図8の例ではGAZOU−a.WDK、C:¥hi−reso)より電子割符データ(キー側)を取り出しファイル送信部443により配信用暗号キー468で暗号化して画像再生装置1に送る(ステップ602)。
本実施例では、時刻比較して有効期限内の場合に電子割符データ(キー側)を画像再生装置に送信しているが、これに限定されるものではなく、有効期限の確認なしで電子割符データ(キー側)を送信するものとしてもよい。
ファイル受信部142によりこれを受け取った画像再生装置1は配信用暗号キー468で電子割符データ(キー側)に復号する。データベースアクセス部141により再生側画像データベース151の元画像ID920:001、種別930:「高解像度画像の電子割符データ(再生側)」該当行のファイル名940、パス950(図7の例ではGAZOU−a.WDT、C:¥hi−reso)より電子割符データ(再生側)を取り出し、電子割符ファイル復元処理部143により先の電子割符データ(キー側)を用いて電子割符ファイルの復元処理を行い元の画像aの高解像度画像ファイルを復元する。そして画像表示部144によりディスプレイ2に表示する(ステップ603)。電子割符ファイルの復元処理については図11の説明として後述する。
一方ステップ601で有効期限を過ぎていた場合(ステップ601:はい)はキー情報配信装置4はステップ600の要求に対して期限切れのレスポンスを返す(ステップ604)。すると画像再生装置1はキー情報配信装置4に画像a(元画像ID:001)の種別:「期限切れ予告メッセージ付き低解像度画像の電子割符データ(キー側)」データを要求する(ステップ605)。
これに対してキー情報配信装置4はデータベースアクセス部441によりキー情報データベース461を元画像ID1020:001、種別1030:「期限切れ予告メッセージ付き低解像度画像の電子割符データ(キー側)」で検索し該当行の有効期限データを得る。日付時刻比較部442により、これ(図8の例では2015/01/31)と内部時計45を比較し(ステップ606)、有効期限内の場合(ステップ606:いいえ)はキー情報データベース461の該当行のファイル名1040、パス1050(図8の例ではGAZOU−a.WDK、C:¥lo−reso)より電子割符データ(キー側)を取り出しファイル送信部443により配信用暗号キー468で暗号化して画像再生装置1に送る(ステップ607)。
ファイル受信部142によりこれを受け取った画像再生装置1は配信用暗号キー468で電子割符データ(キー側)に復号する。データベースアクセス部141により再生側画像データベース151の元画像ID920:001、種別930:「期限切れ予告メッセージ付き低解像度画像の電子割符データ(再生側)」該当行のファイル名940、パス950(図7の例ではGAZOU−a.WDT、C:¥lo−reso)より電子割符データ(再生側)を取り出し、電子割符ファイル復元処理部143により先の電子割符データ(キー側)を用いて電子割符ファイルの復元処理を行い元の画像aの期限切れ予告メッセージ付き低解像度画像ファイルを復元する。そして画像表示部144によりディスプレイ2に表示する(ステップ608)。
ステップ606で期限切れの場合(ステップ606:はい)、キー情報配信装置4はステップ605の要求に対して期限切れのレスポンスを返す(ステップ609)。すると画像再生装置1はデータベースアクセス部141により再生側画像データベース151の元画像ID920:001、種別930:「期限切れメッセージ画像(平文データ)」該当行のファイル名940、パス950(図7の例ではGAZOU−a.jpg、C:¥overdue−mes)より画像aの期限切れメッセージ画像の平文データを取り出し、画像表示部144によりディスプレイ2に表示する(ステップ610)。
<復元処理の説明>
図11は、電子割符ファイルの復元処理についてのフローチャートである。次に電子割符ファイルの復元処理について図11のフローチャートを用いて説明する。図4と図5の電子割符データを入力ファイルとした場合の処理の流れを説明する。
<復元処理の説明>
図11は、電子割符ファイルの復元処理についてのフローチャートである。次に電子割符ファイルの復元処理について図11のフローチャートを用いて説明する。図4と図5の電子割符データを入力ファイルとした場合の処理の流れを説明する。
まず、出力画像ファイルと入力画像ファイル:電子割符データ(再生側)、キー情報(電子割符データ(キー側))を指定する(ステップ700)。画像再生装置1では上記の再生処理の説明のように各処理で得られたファイルを指定するが、ここでは説明のため出力画像ファイルは表示用の一時ファイル、電子割符データ(再生側)は図5、電子割符データ(キー側)は図4のファイルを指定したこととする。
次に出力画像ファイルを初期化し、入力ファイル(電子割符データ(再生側)、電子割符データ(キー側))を開く(ステップ701)。ここでいう初期化とは、書き込み用オープンの意味である。
電子割符データ(キー側)からヘッダー情報のサイズを読み込み、続くサイズ分のヘッダー情報を出力画像ファイルに出力する(ステップ702)。図4では斜線部のヘッダー情報を出力画像ファイルに出力するということである。ここでいうヘッダー情報のサイズはヘッダー情報の大きさ(バイト数)でヘッダー情報ではない。
本実施例では、ヘッダー情報をキー側で持つこととしているがこれに限定されるものではなく、再生側で持つこととしてもよい。本実施例では、ヘッダー情報には画像の再生に必要な情報が比較的多く凝縮されていることからキー側で持つことにした。また、ヘッダーサイズによりサイズ分の情報を読み込んでいるが、それに限定されるものではなく、ヘッダー情報を直接読み込むものとしてもよい。また、電子割符データ(再生側)にヘッダー情報が記録されている場合は読み込み、書き出し処理する必要はないので、そのように制御してもよい。
電子割符データ(キー側)から画像サイズ、ブロックサイズ、エリアサイズ(ブロック単位)をそれぞれ読み込み、画像サイズとブロックサイズから水平方向および垂直方向のブロック数を計算し、それぞれ水平方向をBH、垂直方向をBVとする(ステップ703)。本実施例の図4では画像サイズ:(800,600)、ブロックサイズ:(50,50)とエリアサイズ(ブロック単位):(4,4)より、BH=800÷50=16(小数点以下切上げ)、BV=600÷50=12となる。また、総ブロック位置を示す変数Bを初期化してB=0とする(ステップ704)。ここでいう総ブロック位置とは、ブロックを順番に処理していく場合にどこのブロックを処理しているかを特定する1次元座標で、例えば画像の左上から右側へ順番に処理していく場合、一番左上が1、その隣が2、その隣が3のように、どこのブロックを処理しているかを特定する情報である。
次に電子割符データ(キー側)に続く抜き取りブロック情報を順次1ブロックずつファイルの終わりまで以下のステップ705、ステップ706、ステップ707、ステップ708をループで処理する。電子割符データ(キー側)から抜き取りブロック座標HV(H、V)を読み込み、現在の総ブロック位置Bから抜き取りブロックまでのブロック数をH+V×BH−Bにより求める。図3では総ブロック位置Bは0からはじまるので、画像の一番左上の座標から、最初の抜き取りブロック201まで何ブロックあるかを求めることである。
この特定されたブロック数分の画像データを電子割符データ(再生側)から読み込み出力画像ファイルに出力する。そして、電子割符データ(キー側)から読み込まれたブロック座標の抜き取りブロックの画像データを電子割符データ(キー側)から読み込み出力画像ファイルに続けて出力する(ステップ705)。
抜き取りブロックの出力が終わると、Bを次に進める:B=H+V×BH+1(ステップ706)。そして次の抜き取りブロックの座標HVを読み込んで処理を繰り返す。
最後の抜き取りブロックの処理が終わったか(電子割符データ(キー側)がEOFであるかどうか)(ステップ707)を確認し、抜き取りブロックがまだある場合は、次の抜き取りブロックの処理を実行して全ての抜き取りブロックが処理されるまで続ける(ステップ708)。
本実施例の図4では最初の抜き取りブロック座標HVは(3,1)より現在の総ブロック位置B=0から抜き取りブロックまでのブロック数はH+V×BH−B=3+1×16−0=19。これにより19ブロック分の画像データを電子割符データ(再生側)から読み込み出力画像ファイルに出力。そして電子割符データ(キー側)からブロックサイズ(バイト数) を読み込み、続くブロックサイズ分の画像データ301を出力画像ファイルに出力。次に総ブロック位置BをB=H+V×BH+1=3+1×16+1=20により進める。最後の抜き取りブロックでなければ次の抜き取りブロックへ進める。
次の抜き取りブロック座標HVは(9,1)より現在の総ブロック位置B=20から抜き取りブロックまでのブロック数はH+V×BH−B=9+1×16−20=5。これにより5ブロック分の画像データを電子割符データ(再生側)から読み込み出力画像ファイルに出力。そして電子割符データ(キー側)からブロックサイズ(バイト数) を読み込み続くブロックサイズ分の画像データ303を出力画像ファイルに出力。次に総ブロック位置BをB=H+V×BH+1=9+1×16+1=26により進める。以下同様に最後の抜き取りブロック309まで繰り返す。309が終わった場合の総ブロック位置BはB=H+V×BH+1=1+11×16+1=178である。
最後までのブロック数をBH×BV−Bにより求める。最後までのブロック数とは、最後の抜き取りブロックの次から画像ファイルの最後のブロック(本実施例では一番右下のブロック)までのブロック数のことである。図4ではBH×BV−B=16×12−178=14。このブロック数分の画像データを電子割符データ(再生側)から読み込み出力画像ファイルに出力する(ステップ709)。これで、キー情報(電子割符データ(キー側))と、電子割符データ(再生側)を組み合わせることができ、出力画像ファイルは完成するのでここでファイルを閉じる(ステップ710)。本実施例では最後までのブロック数を求めているが、抜き取りブロックが最後になった場合に、電子割符データ(再生側)の残りの未処理のブロックをすべて読み込んで出力画像ファイルに追加書き出しすることとしてもよい。
1: 画像再生装置、11: CPU、12: メモリー、13: OS、14: 画像表示プログラム、141:データベースアクセス部、142:ファイル受信部、143:電子割符ファイル復元処理部、144:画像表示部、15: 記憶装置、151:再生側画像データベース、2: ディスプレイ、3: ネットワーク、4: キー情報配信装置、41: CPU、42: メモリー、43: OS、44: キー情報配信プログラム、441:データベースアクセス部、442:日付時刻比較部、443:ファイル送信部、45: 内部時計、46: 記憶装置、461:キー情報データベース、468: 配信用暗号キー、900:再生側画像データベース、910:データID(900のデータの識別子)、920:元画像ID(元画像を表す識別子)、930:種別(データの種別を表す)、940:ファイル名、950:パス、1000:キー情報データベース、110:画像電子割符化装置、111:CPU、112:メモリー、1121:抜き取りブロックの座標テーブル1121、113:OS、114:電子割符化プログラム、1141:ファイル処理部、1142:ヘッダー解析部、1143:UI部、1144:乱数発生部、1145:ソート処理部、1146:画像データ仕分け部、115:記憶装置、1151:入力画像ファイル、1152:出力ファイル:電子割符ファイル(再生側)、1153:出力ファイル:電子割符ファイル(キー側)
Claims (5)
- 画像電子割符化装置と再生装置とからなる画像再生システムであって、
前記画像電子割符化装置が、
画像ファイルをブロックに分割し、前記ブロックを数個のまとまり毎にエリアとして特定し、前記それぞれのエリアの中から特定されるブロックを抜き取るファイル処理部と、
前記抜き取られたブロックをキー情報として記憶し、前記ブロックが抜き取られた前記画像ファイルを前記再生装置に送信する画像データ仕分け部とを有し、
前記再生装置が、
前記画像ファイルを再生する場合に、前記キー情報を受信して、前記キー情報と、前記ブロックが抜き取られた前記画像ファイルと、を組合わせて画像を再生する画像再生部と
を有することを特徴とする画像再生システム。 - 請求項1に記載の画像再生システムであって、
前記ファイル処理部が、前記各エリアの中からランダムにブロックを特定することを特徴とする画像再生システム。 - 請求項1乃至請求項2のどちらか一方に記載の画像再生システムであって、
前記キー情報がブロック画像毎にそれぞれの元画像の座標情報を記憶し、
前記画像再生部が、前記座標情報を基に、前記画像ファイルを復元して画像を再生することを特徴とする画像再生システム。 - 請求項1乃至請求項3のうちいずれか一項に記載の画像再生システムであって、
前記ブロックを、前記元画像の大きさをもとに決定することを特徴とする画像再生システム。 - 画像ファイルをブロックに分割し、前記ブロックを数個のまとまり毎にエリアとして特定し、前記それぞれのエリアの中から選択されたブロックを抜き取るステップと、
前記抜き取られたブロックをキー情報として記憶し、前記ブロックが抜き取られた前記画像ファイルを記憶するステップと、
前記画像ファイルを再生する場合に、前記キー情報を受信して、前記キー情報と、前記ブロックが抜き取られた前記画像ファイルと、を組合わせて画像を再生するステップと
を有することを特徴とする画像再生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013160952A JP2015032971A (ja) | 2013-08-02 | 2013-08-02 | 画像再生システム及び画像再生方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017021158A (ja) * | 2015-07-09 | 2017-01-26 | 株式会社リコー | 端末、プログラム、及び情報処理システム |
Citations (2)
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JP2003132234A (ja) * | 2001-10-23 | 2003-05-09 | Global Friendship Inc | 試用可能な電子情報配送システム |
JPWO2010146666A1 (ja) * | 2009-06-17 | 2012-11-29 | Necディスプレイソリューションズ株式会社 | 情報処理装置、データ処理方法およびプログラム |
-
2013
- 2013-08-02 JP JP2013160952A patent/JP2015032971A/ja active Pending
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