JP2015031493A - 集熱レシーバー及び太陽熱発電装置 - Google Patents

集熱レシーバー及び太陽熱発電装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 高温になったとしても、接着材層に劣化が生じず、接着面の剥離・接着強度の低下が生じない集熱レシーバーを提供すること。【解決手段】 太陽熱発電装置に使用され、セラミック基材に熱媒体を通過させるための複数の流路が並設された複数個の熱吸収体と、該熱吸収体を収納、支持するとともに、熱媒体を流通させる支持体と、複数の上記熱吸収体同士を接着するとともに、複数の上記熱吸収体を上記支持体の内壁に接着、固定する接着材層とからなる集熱レシーバーであって、上記接着材層は、酸化アルミニウムと、酸化ケイ素とを含有し、上記酸化アルミニウムと、上記酸化ケイ素とのモル比が、酸化アルミニウム:酸化ケイ素=60:40〜64:36であることを特徴とする集熱レシーバー。【選択図】 図1

Description

本発明は、集熱レシーバー及び太陽熱発電装置に関する。
太陽を利用した発電方法として、太陽熱発電が知られている。太陽熱発電は、太陽から照射される光を反射鏡等を介して集光し、得られる太陽熱を利用して蒸気タービンを駆動させ、発電するものである。この太陽熱発電は、発電中に二酸化炭素等の温室効果ガスを発生することがないうえ、蓄熱することが可能であるので、曇天や夜間でも発電が可能である。そのため、太陽熱発電は、将来、有望な発電方法として注目を集めている。
太陽熱発電の方式には、大きく分けて、トラフ型、タワー型の2種類がある。タワー型太陽熱発電は、多数のヘリオスタットと呼ばれる平面鏡を用いて、中央部に設置されたタワーにある集熱レシーバーに太陽光を集中させることで集光し、その熱で発電する発電方式である。ヘリオスタットは、数メートル四方の平面鏡であり、タワー型太陽熱発電では、数百枚から数千枚のヘリオスタットを用いて集められた太陽光を一箇所に集中させることが出来る。そのため、集熱レシーバーを1000℃程度まで加熱することが可能であり、タワー型太陽熱発電は、熱効率が良いという特徴を有する。
このタワー型太陽熱発電用の集熱レシーバーとして、特許文献1には、太陽熱発電装置に使用される集熱レシーバーであって、上記集熱レシーバーは、熱媒体を通過させるための複数の流路が並設された1個又は複数個のハニカムユニットからなる熱吸収体と、該熱吸収体を収納、支持するとともに、熱媒体を流通させる支持体とからなり、上記熱吸収体は、炭化ケイ素を含んで構成され、太陽光が照射される面には、研磨処理又はコーティング処理のいずれかの表面処理が施されていることを特徴とする集熱レシーバーが開示されている。
また、ハニカムユニットが複数個である場合、酸化ケイ素を含有する接着材層を介して各ハニカムユニットを接着、結合することが開示されている。
特開2012−93004号公報
近年、太陽熱発電には、より熱効率が求められるようになってきた。
タワー型太陽熱発電では、太陽の追尾機構を有する平面鏡を数百から数千枚用いて集めた太陽光を一箇所に集光できるため、集熱レシーバーの温度を1000℃以上に加熱することが可能である。そのため、タワー型太陽熱発電は熱効率がよいという特徴をもつ。
1000℃を超える過酷な条件で使用される集熱レシーバーには、さらなる高性能化が求められるようになっており、集熱レシーバーを構成する材料に対しては、1000℃を超える過酷な環境下で使用可能な耐久性が要求されていた。
特に、集熱レシーバーが1600℃以上に加熱されると、酸化ケイ素の融点は、約1600℃なので、接着材層に含まれる炭化ケイ素が融解し接着材層が劣化するという問題点がある。
さらに、酸化ケイ素は約800℃以上で結晶化する。結晶化した酸化ケイ素は、250℃付近で転移を起こすので熱膨張係数が大きく変化する。そのため、熱吸収体の熱膨張係数と接着材層の熱膨張係数との間に乖離が生じ、熱履歴により、接着面の剥離・接着強度の低下が生じることになる。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、高温になったとしても、接着材層に劣化が生じず、接着面の剥離・接着強度の低下が生じない集熱レシーバー及びそれを用いた太陽熱発電装置を提供することを目的とする。
すなわち、本発明の集熱レシーバーは、太陽熱発電装置に使用され、セラミック基材に熱媒体を通過させるための複数の流路が並設された複数個の熱吸収体と、該熱吸収体を収納、支持するとともに、熱媒体を流通させる支持体と、複数の上記熱吸収体同士を接着するとともに、複数の上記熱吸収体を上記支持体の内壁に接着、固定する接着材層とからなる集熱レシーバーであって、上記接着材層は、酸化アルミニウムと、酸化ケイ素とを含有し、上記酸化アルミニウムと、上記酸化ケイ素とのモル比が、酸化アルミニウム:酸化ケイ素=60:40〜64:36であることを特徴とする。
酸化アルミニウムと、酸化ケイ素とのモル比が上記範囲であると、集熱レシーバーが1600℃以上に加熱された場合、一旦溶融することがあるが、酸化ケイ素が酸化アルミニウムと反応し、ほとんどの酸化ケイ素が最終的には安定なムライトとなる。ムライトの融点は約1850℃なので、上記のように加熱された場合であっても、接着材層のムライトが融解することはなく接着力を維持することができる。そのため、接着材層が劣化することを防止することができる。
さらに、ムライトは膨張係数が低いので、熱吸収体の熱膨張係数と、接着材層の膨張係数とはあまり乖離しない。従って、熱履歴により、接着面の剥離・接着強度が低下することを防ぐことができる。
一方、酸化アルミニウムと、酸化ケイ素とのモル比において、酸化ケイ素の割合が上記範囲より大きくなると、集熱レシーバーが1600℃以上に加熱された場合、ムライトは生じるものの、酸化ケイ素が残存したままとなる。そのため、残存した酸化ケイ素が融解し、接着材層が劣化することになる。
さらに、酸化アルミニウムと、酸化ケイ素とのモル比において、酸化ケイ素の割合が上記範囲より小さくなると、集熱レシーバーが1600℃以上に加熱された場合、ムライトは生じるものの、酸化アルミニウムが残存することになる。接着材層に酸化アルミニウムが残存していると、酸化アルミニウムの熱膨張率は大きいので、熱吸収体の熱膨張係数と、接着材層の膨張係数とが乖離することになる。そのため、熱履歴により、接着面の剥離・接着強度の低下が生じることになる。
本発明の集熱レシーバーでは、上記接着材層は、ムライトを含有することが望ましい。
上記の通り、本発明の集熱レシーバーが使用時に繰り返し加熱されると、接着材層にはムライトが含有されることになる。従って、上記の効果を得ることができる。
本発明の集熱レシーバーでは、上記接着材層は、可視光から赤外域に吸収スペクトルを有する遷移金属の酸化物を含有することが望ましい。
上記の通り、本発明の集熱レシーバーが加熱されると、接着材層にはムライトが含有されることになる。ムライトはアルミニウム、ケイ素、酸素とからなり、可視光から赤外域に強い吸収スペクトルを持たないので、白色であり熱を吸収しにくい。しかし、接着材層に可視光から赤外域に吸収スペクトルを有する遷移金属の酸化物が含有されることにより、接着材層での熱の吸収を向上させることができる。
本発明の集熱レシーバーでは、上記遷移金属の酸化物は、酸化コバルト、酸化マンガン、酸化ニッケル、酸化鉄及び酸化銅からなる群から選択される少なくとも1種の遷移金属酸化物であることが望ましい。
これら遷移金属の酸化物は可視光から赤外域に吸収スペクトルを有するので黒色または濃色である。そのため、これら物質は熱を吸収しやすい。従って、接着材層にこれら物質が含有されていることにより、熱の吸収を向上させることができる。
本発明の集熱レシーバーでは、上記接着材層は、繊維状骨材と多孔質のマトリックスとを含む接着材により形成されていることが望ましい。
上記の通り、本発明の集熱レシーバーは、1600℃以上で用いることもできる。さらに、接着材層が繊維状骨材と多孔質のマトリクスとを含む接着材により形成されていると、従来の集熱レシーバーが使用される温度である1000℃付近において、多孔質のマトリックスが弾力性に富み、接着材層は、熱吸収体の熱膨張を吸収することができる。そのため、集熱レシーバーが1000℃付近で用いられた場合であっても、熱履歴により接着材層にクラックが生じることを防ぐことができる。また、繊維状骨材が、接着材層の強度を高めることができ接着材層全体を高強度化することができる。すなわち、接着材層が、繊維状骨材と多孔質のマトリックスとを含む接着材により形成されていると、本発明の集熱レシーバーは、広い温度範囲で好適に用いることができる。
本発明の太陽熱発電装置では、上記本発明の集熱レシーバーが用いられていることを特徴とする。
そのため、集熱レシーバーの接着材層が劣化することを防止することができる。さらに、熱履歴により、熱吸収体の接着面の剥離・接着強度が低下することを防ぐことができる。
図1(a)は、本発明の集熱レシーバーの一例を模式的に示す縦断面図であり、図1(b)は、図1(a)に示した集熱レシーバーのA−A線断面図である。 図2は、酸化ケイ素−酸化アルミニウム系の二成分系状態図である。 図3(a)は、本発明の実施形態に係る太陽熱発電装置を構成するレシーバーアレイを模式的に示す正面図であり、図3(b)は、図3(a)に示すレシーバーアレイのB−B線断面図である。 図4は、本願発明に係る太陽熱発電装置を模式的に示す説明図である。 図5は、加熱試験前後の集熱レシーバーの外観写真である。 図6は、本発明の集熱レシーバーの接着材層のX線回折の分析結果である。
(発明の詳細な説明)
以下、本発明について具体的に説明する。しかしながら、本発明は、以下の記載に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において適宜変更して適用することができる。なお、以下において記載する本発明の個々の望ましい構成を2つ以上組み合わせたものもまた本発明である。
以下、本発明の集熱レシーバーの一例について図面を参照しながら説明する。
図1(a)は、本発明の集熱レシーバーの一例を模式的に示す縦断面図であり、図1(b)は、図1(a)に示した集熱レシーバーのA−A線断面図である。図1(a)は、集熱レシーバーに収納されたハニカムユニットにより構成された熱吸収体の流路に平行に切断した縦断面図であり、図1(b)は、上記流路に垂直な断面を示す断面図である。
図1(a)及び(b)に示すように、本発明の集熱レシーバー10は、セラミック基材に熱媒体14を通過させるための複数の流路13bが並設された複数個の熱吸収体であるハニカムユニット13と、複数個のハニカムユニット13を収納、支持するとともに、熱媒体14を流通させる支持体12と、複数のハニカムユニット13同士を接着するとともに、複数のハニカムユニット13を支持体12の内壁に接着、固定する接着材層15とからなる。ハニカムユニット13の各流路13bは、壁部13aによって隔てられている。
なお、集合され互いに接着されている複数個のハニカムユニット13を、以下、集合熱吸収体11とも呼ぶ。
本発明に係る集熱レシーバー10の熱吸収体であるハニカムユニット13では、流路13bに対して垂直な断面を形成した際、1cm当たりの流路13bの数は、31.0〜93.0個/cmであることが望ましい。ハニカムユニット13の流路13bの数が31.0個/cm未満である場合には、ハニカムユニット13の流路13bの数が少ないため、ハニカムユニット13が熱媒体と効率よく熱交換することが難しくなる。一方、ハニカムユニット13の流路13bの数が93.0個/cmを超えると、ハニカムユニット13の1つの流路13bの断面積が小さくなるため、熱媒体が流通しにくくなる。
また、熱吸収体であるハニカムユニット13の流路間の壁部13aの厚さは、0.1〜0.5mmが望ましい。ハニカムユニット13の壁部13aの厚さが0.1mm未満では、ハニカムユニット13の壁部の機械的強度が低下し、破損しやすくなる。一方、ハニカムユニット13の壁部13aの厚さが0.5mmを超えると、ハニカムユニット13の壁部が厚くなりすぎ、ハニカムユニット13の面積に対する熱媒体14の流通量が低下するため、熱効率が低下する。
熱吸収体は、特に限定されないが、多孔質体や、緻密体であってもよい。
また、熱吸収体の材料としては、特に限定されないが、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、窒化ホウ素等の窒化物セラミック、炭化ケイ素、炭化ジルコニウム、炭化タンタル等の炭化物セラミックを挙げることができる。
熱吸収体が多孔質体である場合、開気孔を有する多孔質炭化ケイ素からなることが望ましい。
熱吸収体がハニカムユニット13で構成される多孔質体である場合、壁部13aは、開気孔を有する多孔質炭化ケイ素からなることが望ましい。この場合、壁部13aを構成する多孔質炭化ケイ素の気孔率は35〜60%であることが望ましい。多孔質炭化ケイ素の気孔率が35%未満であると、気孔の一部が閉気孔となり易く、気孔に熱媒体が侵入することが難しくなるために熱伝導が低下しやすくなる。一方、多孔質炭化ケイ素の気孔率が60%を超えるとハニカムユニット13の強度が低下し、ハニカムユニット13の昇温、降温の繰り返し(熱履歴)により破壊されやすくなる。
なお、上記気孔率は、水銀圧入法により測定することができる。
多孔質炭化ケイ素の平均気孔径は、5〜30μmであることが望ましい。多孔質炭化ケイ素の平均気孔径が5μm未満であると、多孔質炭化ケイ素の気孔が閉気孔になり易く、気孔に熱媒体が侵入することが難しくなる。そのため、熱吸収体の熱伝導率が低下しやすくなる。一方、多孔質炭化ケイ素の平均気孔径が30μmを超えると、多孔質炭化ケイ素の機械的強度が低下し、その結果、熱吸収体の強度も低下する。
本発明に係る集熱レシーバー10の熱吸収体は、多孔質炭化ケイ素以外に、他の多孔質セラミックであってもよい。他の多孔質セラミックとしては、特に限定されないが、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、窒化ホウ素等の窒化物セラミック、炭化ケイ素、炭化ジルコニウム、炭化タンタル等の炭化物セラミックを挙げることができる。これらのセラミックは、それ自体が高い熱伝導率を有しているという特徴がある。
熱吸収体が緻密体である場合、熱吸収体は、緻密体であるセラミックであってもよく、多孔質セラミック基材に金属等を含浸したものであっても良い。
熱吸収体が、多孔質セラミック基材に金属等を含浸したものである場合、金属等を含浸することにより熱吸収体の熱伝導率を高めることができ、太陽熱発電装置のシステム全体の熱効率を高めることができる。
なお、含浸する金属は、セラミック基材を構成する物質に含まれる元素がよい。このような元素を含浸することにより複雑な化学反応の発生を防ぐことができ、悪影響のある化合物の生成を抑えることができる。この場合、多孔質セラミック基材としては、特に限定されないが、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、窒化ホウ素等の窒化物セラミック、炭化ケイ素、炭化ジルコニウム、炭化タンタル等の炭化物セラミックを挙げることができる。
図1(b)において、熱吸収体であるハニカムユニット13の流路13bの断面形状は、四角形であるが、流路13bの断面形状は、特に限定されず、六角形等であってもよい。また、図1(b)に示す支持体12の断面形状も、四角形であるが、特に四角形に限定されず、六角形等であってもよい。
支持体12は、上述のように、図1(b)に示すような正面から見た断面形状は、四角形であるが、支持体12の全体的な形状は、漏斗形状である。すなわち、集合熱吸収体11が収納され、熱媒体14が流入する部分である集熱部12aの断面(集合熱吸収体11の太陽光を受ける面に平行な断面)は大面積であるが、断面を熱媒体14の出口方向に平行移動していくと、断面の面積は次第に小さくなり、その後、熱媒体の出口12bでは、断面の面積は略一定面積となる。
支持体12の材料は特に限定されるものではないが、熱吸収体は1600℃前後となるため、支持体12は耐熱性を有する必要があり金属又はセラミックであることが望ましい。
金属材料としては、特に限定されないが、融点が1600℃以上であるものが望ましい。
また、セラミックとしては、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、窒化ホウ素、窒化チタン等の窒化物セラミック、炭化ジルコニウム、炭化チタン、炭化タンタル、炭化タングステン等の炭化物セラミック、酸化アルミニウム、ムライト、酸化ジルコニウム等の酸化物セラミック等が挙げられる。支持体12の材料としては、その他に、例えば、金属と窒化物セラミックの複合体、金属と炭化物セラミックの複合体等も挙げられる。これらのなかでは、耐熱性等の点から、酸化アルミニウム、炭化ケイ素等のセラミックが望ましい。
本発明に係る集熱レシーバー10では、接着材層15は、酸化アルミニウムと、酸化ケイ素とを含有し、酸化アルミニウムと、酸化ケイ素とのモル比が、酸化アルミニウム:酸化ケイ素=60:40〜64:36である。
図2は、酸化ケイ素−酸化アルミニウム系の二成分系状態図である。酸化ケイ素−酸化アルミニウム系の二成分系において、1600℃以上に加熱された場合、酸化ケイ素と、酸化アルミニウムとは反応しムライトとなる。
図2に示すように、1400℃以上で、酸化アルミニウムと、酸化ケイ素とのモル比が酸化アルミニウム:酸化ケイ素=60:40〜64:36であると、ほとんどの酸化ケイ素及び酸化アルミニウムはムライトとなり、酸化ケイ素又は酸化アルミニウムがほとんど残存しなくなる。
本発明に係る集熱レシーバー10の接着材層15において、酸化アルミニウムと、酸化ケイ素とのモル比が、酸化アルミニウム:酸化ケイ素=60:40〜64:36であると、集熱レシーバー10が1600℃以上に加熱された場合、酸化ケイ素が酸化アルミニウムと反応し、ほとんどの酸化ケイ素がムライトとなる。ムライトの融点は約1850℃なので、上記のように加熱された場合であっても、接着材層15のムライトが融解することはない。そのため、接着材層15が劣化することを防止することができる。
さらに、ムライトは膨張係数が低いので、熱吸収体であるハニカムユニット13の熱膨張係数と、接着材層15の膨張係数とはあまり乖離しない。従って、熱履歴により、接着面の剥離・接着強度が低下することを防ぐことができる。
一方、酸化アルミニウムと、酸化ケイ素とのモル比において、酸化ケイ素の割合が上記範囲より大きくなると、集熱レシーバー10が1600℃以上に加熱された場合、ムライトは生じるものの、酸化ケイ素が残存したままとなる。そのため、残存した酸化ケイ素が融解し、接着材層15が劣化することになる。
さらに、酸化アルミニウムと、酸化ケイ素とのモル比において、酸化ケイ素の割合が上記範囲より小さくなると、集熱レシーバー10が1600℃以上に加熱された場合、ムライトは生じるものの、酸化アルミニウムが残存することになる。接着材層15に酸化アルミニウムが残存していると、酸化アルミニウムの熱膨張率は大きいので、ハニカムユニット13の熱膨張係数と、接着材層15の膨張係数とが乖離することになる。そのため、熱履歴により、接着面の剥離・接着強度の低下が生じることになる。
なお、本発明に係る集熱レシーバー10の接着材層15における、酸化アルミニウムと、酸化ケイ素とのモル比とは、接着材層15に含有される全ての酸化アルミニウム成分と、全ての酸化ケイ素成分との比の事である。例えば、接着材層15に酸化アルミニウム粒子と、酸化アルミニウム繊維とが含有されている場合、酸化アルミニウム粒子及び酸化アルミニウム繊維の両方が酸化アルミニウム成分である。
上記の通り、本発明の集熱レシーバー10が加熱されると、接着材層15にムライトが生じる。接着材層15にムライトが含有されていると、上記の効果を奏する。そのため、本発明の集熱レシーバー10では、接着材層15はムライトを含有することが望ましい。なお、接着材層15がムライトを含有する場合、そのムライトは、上記のように酸化アルミニウムと酸化ケイ素とが反応して生じたものであってもく、あらかじめ接着材層15に含有させたものであってもよい。
本発明の集熱レシーバー10では、接着材層15は、可視光から赤外域に吸収スペクトルを有する遷移金属の酸化物を含有することが望ましい。
上記の通り、本発明の集熱レシーバー10が加熱されると、接着材層15にはムライトが含有されることになる。ムライトはアルミニウム、ケイ素、酸素からなり、可視光から赤外域に強い吸収スペクトルを持たず白色であり熱を吸収しにくい。しかし、接着材層15に有色の遷移金属の酸化物が含有されることにより、接着材層15での熱の吸収を向上させることができる。
本発明の集熱レシーバー10では、上記遷移金属の酸化物は、特に限定されないが、酸化コバルト、酸化マンガン、酸化ニッケル、酸化鉄及び酸化銅からなる群から選択される少なくとも1種の遷移金属酸化物であることが望ましい。
これら遷移金属の酸化物は可視光から赤外域に強い吸収スペクトルを有するので、黒色または濃色である。そのため、これら物質は熱を吸収しやすい。従って、接着材層15にこれら物質が含有されていることにより、熱の吸収を向上させることができる。
本発明の集熱レシーバー10では、接着材層15は、繊維状骨材と多孔質のマトリックスとを含む接着材により形成されていることが望ましい。
上記の通り、本発明の集熱レシーバー10は、1600℃以上で用いることもできる。さらに、接着材層15が繊維状骨材と多孔質のマトリックスとを含む接着材により形成されていると、従来の集熱レシーバーが使用される温度である1000℃付近において、多孔質のマトリックスが弾力性に富み、接着材層15は、熱吸収体の熱膨張を吸収することができる。そのため、集熱レシーバーが1000℃付近で用いられた場合であっても、熱履歴により接着材層15にクラックが生じることを防ぐことができる。また、繊維状骨材が、接着材層の強度を高めることができ接着材層全体を高強度化することができる。すなわち、接着材層15が、繊維状骨材と多孔質のマトリックスとを含む接着材により形成されていると、本発明の集熱レシーバー10は、広い温度範囲で好適に用いることができる。
さらに、接着材層を形成する接着材のマトリックスには例えば無機粒子、無機バインダ、有機バインダ等が含まれていてもよい。
上記接着材に含まれる繊維状骨材としては、特に限定されないが、酸化ケイ素−酸化アルミニウム、ムライト、酸化アルミニウム、酸化ケイ素等のセラミックファイバー等の無機繊維を挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。無機繊維のなかでは、酸化アルミニウムが望ましい。
上記繊維状骨材の含有量の下限は、10重量%が望ましく、20重量%がより望ましい。一方、上記繊維状骨材の含有量の上限は、70重量%が望ましく、40重量%がより望ましい。上記繊維状骨材の含有量が10重量%未満では、接着材層15の弾性が低下しやすくなる。一方、繊維状骨材の含有量が70重量%を超えると、接着材層15の熱伝導性の低下を招き易く、弾性体としての効果が低下しやすくなる。
上記接着材のマトリックスに含まれる無機粒子としては、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、ムライト等の無機粉末が挙げられる。
上記無機粒子のマトリックス中の含有量の下限は、3重量%が望ましく、10重量%がより望ましく、20重量%がさらに望ましい。一方、上記無機粒子の含有量の上限は、80重量%が望ましく、40重量%がより望ましい。上記無機粒子の含有量が3重量%未満では、接着材層15の熱伝導率の低下を招きやすくなる。一方、上記無機粒子の含有量が80重量%を超えると、接着材層15が高温にさらされた場合に、接着強度の低下を招を招き易い。
上記接着材に含まれる無機バインダとしては、特に限定されないが、酸化ケイ素ゾル、酸化アルミニウムゾル等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。無機バインダのなかでは、酸化ケイ素ゾルが望ましい。
上記無機バインダの含有量の下限は、固形分で、1重量%が望ましく、5重量%がさらに望ましい。一方、上記無機バインダの含有量の上限は、固形分で30重量%が望ましく、15重量%がより望ましい。無機バインダの含有量が、固形分で1重量%未満では、接着強度の低下を招き易い。一方、上記無機バインダの含有量が、固形分で30重量%を超えると、接着材層15の熱伝導率の低下を招き易い。
上記接着材に含まれる有機バインダとしては、特に限定されないが、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。有機バインダのなかでは、カルボキシメチルセルロースが望ましい。
上記有機バインダの含有量の下限は、固形分で、0.1重量%が望ましく、0.4重量%がより望ましく、一方、上記有機バインダの含有量の上限は、固形分で、5.0重量%が望ましく、1.0重量%がより望ましい。有機バインダの含有量が、固形分で0.1重量%未満では、接着材層15のマイグレーションが発生しやすくなる。一方、有機バインダの含有量が、固形分で5.0重量%を超えると、接着材層15と熱吸収体との接着力の低下を招きやすくなる。なお固形分とは、溶媒の重量を含まない有機バインダそのもののことである。
有機バインダは、熱吸収体の温度が上昇することにより、分解、消失されるので、本発明の集熱レシーバーが一旦加熱され、使用に供する状態での接着材層の組成には影響を与えない。有機バインダは、接着材層15のマトリックスに含まれる原料が多孔体を形成するまでのバインダとして機能する。また、接着材層15に無機バインダが含まれていると、有機バインダが消失した後でも充分な接着力を維持することができる。
上記本発明の集熱レシーバー10では、各ハニカムユニット13同士の間にある接着材層15と、ハニカムユニット13と、支持体12との間にある接着材層15とは、同じ組成であったが、これらの組成は異なっていてもよい。
さらに、ハニカムユニット13と、支持体12との間にある接着材層15は、無機繊維からなるマット状の断熱体であってもよい。
以下、本発明の集熱レシーバーの製造方法の一例について説明する。
(a)熱吸収体(ハニカムユニット)準備工程
まず、熱吸収体であるハニカムユニット13を構成する多孔質炭化ケイ素を製造する。
多孔質炭化ケイ素を製造する際には、原料として平均粒子径が調整された炭化ケイ素粉末と、有機バインダ、可塑剤、潤滑剤、水等とを混合して、成形用の湿潤混合物を調製する。
続いて、上記湿潤混合物を押出成形機に投入して押出成形する成形工程を行い、長手方向に多数の流路が形成された四角柱形状のハニカムユニット13の成形体を作製する。
次に、ハニカムユニット13の成形体の両端を切断装置を用いて切断する切断工程を行い、ハニカムユニット13の成形体を所定の長さに切断し、切断したハニカムユニット13の成形体を乾燥機を用いて乾燥する。
次に、ハニカムユニット13の成形体中の有機物を脱脂炉中で加熱する脱脂工程を行い、焼成炉に搬送し、焼成工程を行ってハニカムユニット13の焼成体(多孔質炭化ケイ素)を作製する。なお、ハニカムユニット13の焼成体は、単にハニカムユニット13ともいうこととする。
(b)接着材準備工程
無機繊維と、平均粒子径が調整された無機粒子、無機バインダ、有機バインダ、可塑剤、潤滑剤、水等を混合しペースト状の接着材を製造する。
この際、接着材に含有される酸化アルミニウム成分と、酸化ケイ素成分とのモル比を、酸化アルミニウム:酸化ケイ素=60:40〜64:36とする。このような比率で混合することにより。後の工程を経て、接着材が接着材層15となった際に、接着材層15に含有される酸化アルミニウムと、酸化ケイ素とのモル比を、酸化アルミニウム:酸化ケイ素=60:40〜64:36とすることができる。
(c)集合工程
接着材をハニカムユニット13の側面(流路が形成されていない面)に塗布し、複数個のハニカムユニット13同士を接着する。集合された複数個のハニカムユニット13は、集合熱吸収体11となる。
(d)収容工程
上記方法により製造した集合熱吸収体11の周囲にさらに接着材を塗布し、従来から用いられている方法により製造されたセラミックからなる支持体12に集合熱吸収体11を押し込む。
セラミックからなる支持体12を製造する際には、セラミック粉末、有機バインダ等を含む混合物の加圧成形、射出成形、又は、鋳込成形等を行った後、脱脂工程、焼成工程を経ることにより、支持体12を製造することができる。
(e)乾燥工程
その後、乾燥することにより接着材を接着材層15とする。これにより、各ハニカム成形体13同士を固定することができ、集合熱吸収体11を支持体12に固定することができる。
以上の工程を経ることにより、本発明の一例である集熱レシーバー10を製造することができる。
太陽光発電を行う際に、集合熱吸収体11は、太陽光が照射され、1000℃以上の温度になるので、接着材層15中の水分等は蒸発し、有機バインダは分解消失する。この際、接着材層15に含まれている無機バインダの固形成分が、無機粒子と結合しマトリックスを構成し、さらに無機繊維とともに、接着材層を構成することによって、接着材層15は強固になる。
なお、乾燥工程後、あらかじめ加熱することにより、接着材層15中の水分等を蒸発させ、有機バインダを分解消失させてもよい。
次に、本発明の集熱レシーバー10が用いられた本発明の太陽熱発電装置30について説明する。
図3(a)は、本発明の実施形態に係る太陽熱発電装置を構成するレシーバーアレイを模式的に示す正面図であり、図3(b)は、図3(a)に示すレシーバーアレイのB−B線断面図である。
図4は、本願発明に係る太陽熱発電装置を模式的に示す説明図である。
図3(a)及び(b)に示すレシーバーアレイ20では、太陽光照射面が開放された箱型の枠体22に複数の集熱レシーバー10が、集合熱吸収体11の太陽光の照射を受ける面を正面に向けて整列した状態で配置されている。
すなわち、集熱レシーバー10を構成する支持体12の熱媒体の出口12bは、枠体22の底部22aに結合しており、底部22aは、管22bと繋がっている部分を除いて密閉した空間22cとなっている。従って、空気等の熱媒体14は、ハニカムユニット13に形成された流路13bを通過し、集合熱吸収体11により加熱された後、支持体12の熱媒体の出口12bを通って枠体22の底部22aに集まり、管22bを通って後述する蒸気発生器33に導かれる。
実際には、管22b又は管22bに結合された容器等は、排気ポンプ等の熱媒体14を吸引する装置に結合している。従って、排気ポンプ等を稼動させることにより、集熱レシーバー10の周囲にある空気等の熱媒体14をハニカムユニット13に形成された流路13bを通過させ、集合熱吸収体11に蓄積された熱を空気等の熱媒体14に伝達することができる。
図4に示すように、本発明の太陽熱発電装置30では、中央タワー32の最も高い位置にレシーバーアレイ20が配設されており、その下に順次、蒸気発生器33、蓄熱器34、蒸気タービン35及び冷却器36が配設されている。また、中央タワー32の周囲には、多数のヘリオスタット37が配置されているが、これらヘリオスタット37は、反射角度や鉛直方向を軸とした回転方向を自由に制御することが可能なように設定されており、時事刻々と変化する太陽光をヘリオスタット37で反射し、中央タワー32のレシーバーアレイ20に集めるように自動的に制御されている。
蒸気発生器33は、蒸気タービン35を稼動させるための蒸気を発生させる要素である。蒸気発生器33では、レシーバーアレイ20の集合熱吸収体11により加熱された熱媒体14が管22bを通過した後、蒸気発生器33(ボイラー)中の配管に導かれ、熱媒体14と熱交換することにより加熱された水が水蒸気となる。
この水蒸気は、蒸気タービン35に導入されて蒸気タービン35を稼動させて回転させ、この蒸気タービン35の回転により発電機が稼動して電気が発生する。
蓄熱器34は、熱媒体14が得た熱を一時的に蓄熱する要素であり、蓄熱部材として砂が用いられている。この蓄熱器34では、砂の中に管22bと繋がった蓄熱用配管(図示せず)が通っており、集合熱吸収体11により加熱された熱媒体14が蓄熱用配管内を通過することにより、蓄熱材料である砂に熱を供給する。蓄熱材は、熱容量が大きいので、多量の熱を吸収して蓄熱することができる。なお、蓄熱器34に収容される蓄熱材料は、上記した砂に限定されるものではなく、その他の熱容量が大きい無機材料であってもよく、種々の塩等であってもよい。
蓄熱器34の砂のなかには、蓄熱用配管とは別の蒸気発生用配管(図示せず)も通っており、夜間等、太陽光を利用できない時間では、この蒸気発生用配管に加熱されていない熱媒体14を流し、温度が上昇した蓄熱材の砂により熱媒体14を加熱する。蓄熱用配管は、蒸気発生用配管を兼ねていてもよい。
加熱された熱媒体14は、蒸気発生器33に入って水蒸気を発生させ、上述したように、蒸気タービン35が稼動することにより、電気が発生する。
蒸気タービン35を通過した水蒸気は、冷却器36に導かれ、冷却器36で冷却されることにより水となり、所定の処理を行った後、蒸気発生器33に戻される。
この冷却器36に関し、蒸気発生器33を通過することにより冷却された熱媒体14は、冷却器36の冷却管(図示せず)を通るように構成されていることが望ましい。熱媒体14が冷却管を通ることにより加熱されるので、集熱レシーバー10で吸収した熱を効率良く利用することができる。
また、上述したように、熱を回収した熱媒体14が、レシーバーアレイ20の多数の集熱レシーバー10の間に形成されている空間22cに入るように配管を構成すれば、さらに、集熱レシーバー10の支持体12の熱も有効に利用することができる。
以下、本発明の集熱レシーバー及び太陽熱発電装置の作用効果について列挙する。
(1)本発明の集熱レシーバーでは、接着材層は、酸化アルミニウムと、酸化ケイ素とを含有し、上記酸化アルミニウムと、上記酸化ケイ素とのモル比が、酸化アルミニウム:酸化ケイ素=60:40〜64:36である。そのため、集熱レシーバーが1600℃以上に加熱された場合、酸化ケイ素が酸化アルミニウムと反応し、ほとんどの酸化ケイ素がムライトとなる。従って、上記のように加熱された場合であっても、接着材層のムライトが融解することはない。そのため、接着材層が劣化することを防止することができる。
さらに、ムライトは膨張係数が低いので、熱吸収体の熱膨張係数と、接着材層の膨張係数とはあまり乖離しない。従って、繰り返しの熱履歴により、接着面の剥離・接着強度が低下することを防ぐことができる。
(2)本発明の太陽熱発電装置では、本発明の集熱レシーバーが用いられているので、接着材層が劣化することを防止することができる。さらに、熱履歴により、熱吸収体の接着面の剥離・接着強度が低下することを防ぐことができる。
(3)本発明の太陽熱発電装置においては、レシーバーアレイは、多数の集熱レシーバーを備えているので、太陽熱発電装置では、多量の太陽熱を利用することができ、多量の発電を行うことが出来る。
(4)本発明の太陽熱発電装置では、蓄熱器が用いられ、上記蓄熱器に太陽光により発生した熱を蓄えておくことができるので、太陽光のない夜間や雨の日等においても、発電を行うことができる。
(実施例)
以下、本発明をより具体的に開示した実施例を示す。なお、本発明はこの実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
(a)熱吸収体(ハニカムユニット)準備工程
平均粒子径22μmを有する炭化ケイ素の粗粉末52.8重量%と、平均粒子径0.5μmの炭化ケイ素の微粉末22.6重量%とを混合し、得られた混合物に対して、アクリル樹脂2.1重量%、有機バインダ(メチルセルロース)4.6重量%、潤滑剤(日本油脂社製 ユニルーブ)2.8重量%、グリセリン1.3重量%、及び、水13.8重量%を加えて混練して湿潤混合物を得る。次に、得られた湿潤混合物を押出成形する押出成形工程を行い、四角柱形状の生のハニカムユニットの成形体を作製した。
次いで、マイクロ波乾燥機を用いて上記生のハニカムユニットの成形体を乾燥させ、ハニカムユニットの成形体の乾燥体とした。
このハニカムユニットの成形体の乾燥体を400℃で脱脂する脱脂工程を行い、常圧のアルゴン雰囲気下2200℃、3時間の条件で焼成工程を行い、炭化ケイ素からなるハニカムユニットの焼成体を作製した。このハニカムユニットの焼成体の壁部の気孔率は42%、平均気孔径は11μm、大きさは34.3mm×34.3mm×45mm、セルの数(セル密度)は50個/cm、セル壁の厚さは0.25mm(10mil)であった。
(b)接着材準備工程
D50が0.7μmの酸化アルミニウム粒子(製品名「SMM−22」、日本軽金属株式会社製)20重量%、D50が85μmの酸化アルミニウム粒子(製品名「A−12C」、昭和電工社製)12重量%及び酸化アルミニウム繊維25重量%を、混合機(製品名「ACM−2LVT」、愛工舎製作所製)を用いて10分間混合した。得られた混合物に対して、酸化ケイ素ゾル12重量%、カルボキシルメチルセルロース1重量%及び水30重量%を添加して3分間混合し、その後、0.1MPaまで減圧し、20分間混合を行うことで接着材を得た。
得られた接着材において、酸化アルミニウム成分は、D50が0.7μmの酸化アルミニウム粒子、D50が85μmの酸化アルミニウム粒子及び酸化アルミニウム繊維であり、酸化ケイ素成分は、酸化ケイ素ゾルである。従って、本実施例の接着材に含まれる酸化アルミニウムと、酸化ケイ素とのモル比は酸化アルミニウム:酸化ケイ素=62:38となる。
(c)集合工程
4個のハニカムユニットの焼成体の側面(流路が形成されていない面)に、接着材を塗布し、4個のハニカムユニット同士を接着し集合熱吸収体とした。
(d)収容工程
集合熱吸収体の周囲に上記接着材を塗布し、従来の方法で作製した炭化ケイ素からなる支持体に該集合熱吸収体を押し込んだ。
(e)乾燥工程
120℃にて20分間接着材を乾燥させ、接着材を接着材層とした。
その後、700℃にて120分間加熱し、接着材層に含有される有機分を脱脂することにより、接着強度を向上させた。
このようにして作製された集熱レシーバーは、実施例1に係る集熱レシーバーである。
(加熱試験)
実施例1に係る集熱レシーバーを電熱炉(製品名「スーパーバーンNL−2045D」、モトヤマ社製)を用いて大気雰囲気で加熱試験を実施した。集合熱吸収体の加熱試験条件は、加熱時間を1400℃とし、加熱時間を1時間又は10時間とする条件、及び、加熱温度を1600℃とし、加熱時間を1時間又は5時間とする条件とした。
(外観観察)
各条件の加熱試験後の実施例1に係る集熱レシーバーの外観を観察したところ、いずれも接着材層にクラックの発生が確認されなかった。また、酸化ケイ素の溶融が確認されなかった。
図5は、加熱試験前後の集熱レシーバーの外観写真である。
加熱試験前の実施例1に係る集熱レシーバーの外観を図5(a)に、加熱温度を1600℃とし、加熱時間を1時間とした条件の加熱試験後の実施例1に係る集熱レシーバーの外観を図5(b)に示す。
(三点曲げ試験)
日本工業規格に定められるJIS R 1601:2008に準じ、加熱試験後の実施例1に係る集熱レシーバーを用いて三点曲げ試験を行った。結果を表1に示す。
(X線回折分析)
加熱温度を1600℃とし、加熱時間を1時間とした条件の加熱試験後の実施例1に係る集熱レシーバーの接着材層を取り出し、X線回折装置(製品名「試料水平型多目的X線回折装置Ultima IV」、リガク社製)を用いて、X線回折分析を行った。その結果を図6に示す。図6は、本発明の集熱レシーバーの接着材層のX線回折の分析結果である。
図6からも分かるように、上記加熱試験後の実施例1に係る集熱レシーバーでは、酸化ケイ素の結晶化に由来する2θ=21.98°のシグナル(図6中、丸で示す)がほとんど消失していた。ムライトに由来する2θ=26.27°のシグナル(図6中、四角で示す)が確認された。
(比較例1)
(b)接着材準備工程において、D50が0.7μmの炭化ケイ素粒子を39質量%、D50が85μmの酸化アルミニウム粒子を10質量%、酸化アルミニウム繊維を18質量%、及び、酸化ケイ素ゾルを10質量%と変更し、接着材に含まれる酸化アルミニウムと、酸化ケイ素とのモル比は酸化アルミニウム:酸化ケイ素=32:68とした以外は、実施例1と同様にして、比較例1に係る集熱レシーバーを作製した。
(加熱試験)
比較例1に係る集熱レシーバーを電熱炉(製品名「スーパーバーンNL−2045D」、モトヤマ社製)を用いて大気雰囲気で加熱試験を実施した。集合熱吸収体の加熱試験条件は、加熱温度を1200℃とし、加熱時間を1時間、5時間又は10時間とする条件、加熱温度を1400℃とし、加熱時間を1時間、5時間又は10時間とする条件、加熱温度を1600℃とし、加熱時間を1時間とする条件とした。
(外観観察)
各条件の加熱試験後の比較例1に係る集熱レシーバーの外観を観察したところ、接着材層にクラックの発生が確認されなかった。また、加熱温度を1600℃とし、加熱時間を1時間とした条件の加熱試験後の集熱レシーバーでは、酸化ケイ素の溶融が確認された。
加熱試験前の比較例1に係る集熱レシーバーの外観を図5(c)に、加熱温度を1600℃とし、加熱時間を1時間とした条件の加熱試験後の比較例1に係る集熱レシーバーの外観を図5(d)に示す。
(三点曲げ試験)
実施例1に係る集熱レシーバーと同様にして加熱試験後の比較例1に係る集熱レシーバーを用いて三点曲げ試験を行った。結果を表1に示す。
以上の結果をまとめると、以下のように考察できる。
実施例1に係る集熱レシーバーでは、ほとんどの酸化アルミニウムと、酸化ケイ素とが反応しムライトに変化したと考えられる。そのため、充分な三点曲げ強度を有すると考えられる。
比較例1に係る集熱レシーバーでは、酸化アルミニウムと、酸化ケイ素とが反応しムライトに変化したものの、接着材層に含有される酸化ケイ素の割合が多く、一部の酸化ケイ素が反応していなかったと考えられる。そのため。未反応の酸化ケイ素が溶融し、接着材層が劣化し、三点曲げ強度が低くなったと考えられる。
本発明の集熱レシーバーは、太陽熱発電装置に使用され、セラミック基材に熱媒体を通過させるための複数の流路が並設された複数個の熱吸収体と、該熱吸収体を収納、支持するとともに、熱媒体を流通させる支持体と、複数の上記熱吸収体同士を接着するとともに、複数の上記熱吸収体を上記支持体の内壁に接着、固定する接着材層とからなる集熱レシーバーであって、上記接着材層は、酸化アルミニウムと、酸化ケイ素とを含有し、上記酸化アルミニウムと、上記酸化ケイ素とのモル比が、酸化アルミニウム:酸化ケイ素=60:40〜64:36であることを必須の構成要件としている。
係る必須の構成要件に、本発明の詳細な説明で詳述した種々の構成(例えば、接着材層に含有される物質の種類、接着材層に含有される物質の形状等)を適宜組み合わせることにより所望の効果を得ることができる。
10 集熱レシーバー
11 集合熱吸収体
12 支持体
12a 集熱部
12b 熱媒体の出口
13 ハニカムユニット(熱吸収体)
13a 壁部
13b 流路
14 熱媒体
15 接着材層
20 レシーバーアレイ
22 枠体
22a 底部
22b 管
22c 空間
30 太陽熱発電装置
32 中央タワー
33 蒸気発生器
34 蓄熱器
35 蒸気タービン
36 冷却器
37 ヘリオスタット

Claims (6)

  1. 太陽熱発電装置に使用され、
    セラミック基材に熱媒体を通過させるための複数の流路が並設された複数個の熱吸収体と、
    該熱吸収体を収納、支持するとともに、熱媒体を流通させる支持体と、
    複数の前記熱吸収体同士を接着するとともに、複数の前記熱吸収体を前記支持体の内壁に接着、固定する接着材層とからなる集熱レシーバーであって、
    前記接着材層は、酸化アルミニウムと、酸化ケイ素とを含有し、
    前記酸化アルミニウムと、前記酸化ケイ素とのモル比が、酸化アルミニウム:酸化ケイ素=60:40〜64:36であることを特徴とする集熱レシーバー。
  2. 前記接着材層は、ムライトを含有する請求項1に記載の集熱レシーバー。
  3. 前記接着材層は、可視光から赤外域に吸収スペクトルを有する遷移金属の酸化物を含有する請求項1又は2に記載の集熱レシーバー。
  4. 前記遷移金属の酸化物は、酸化コバルト、酸化マンガン、酸化ニッケル、酸化鉄及び酸化銅からなる群から選択される少なくとも1種である請求項3に記載の集熱レシーバー。
  5. 前記接着材層は、繊維状骨材と多孔質のマトリックスとからなる請求項1〜4のいずれかに記載の集熱レシーバー。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の集熱レシーバーが用いられていることを特徴とする太陽熱発電装置。
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