JP2015031385A - 摩擦ダンパ - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストを低く抑えながら、摩擦面の均一な面圧を維持することができ、減衰力の増減を含む微調整や、温度依存性の緩和も可能な摩擦ダンパを提供する。
【解決手段】摩擦材3を有する第1部材2と、摩擦材と圧接した状態で摩擦材に対して相対移動可能な摺動部4aと、流体5が充填され、内圧が増加することで膨張して摺動部の摩擦材との圧接を強めるか、内圧が減少することで収縮して摺動部の摩擦材との圧接を弱める調圧室4bとを有する第2部材4と、調圧室内の圧力を増減させる圧力調節手段とを備え、圧力調節手段によって調圧室内の圧力を調節することにより、摩擦材と摺動部との間に生じる摩擦力を調節する摩擦ダンパ1。第1部材2は、円筒状の摩擦材3を有し、第2部材4は、開口を有さない円筒状の調圧室4bを囲繞する円筒状の摺動部4aを有し、摩擦材の内周面と摺動部の外周面とが圧接するようにしてもよい。
【選択図】図2

Description

本発明は、固体摩擦により減衰力を発生させる摩擦ダンパに関し、減衰力を調節することが可能な摩擦ダンパに関する。
構造物と基礎との間に働く運動エネルギーを減衰させ、その減衰力を調節することが可能な摩擦ダンパが知られている。例えば、特許文献1に記載の減衰力調整式摩擦ダンパは、外表面に摩擦材を有するピストンと、このピストンを圧入するシリンダと、シリンダに対する摩擦材の押圧力を機械的に変更する手段とを備え、ピストンの外表面に設けられた摩擦材の外表面と、シリンダの内壁との接触圧を調節して減衰力を調節する。
また、特許文献2に記載の摩擦ダンパは、シリンダと、シリンダに挿入されるピストンと、ピストンとシリンダとの間に充填される充填材とを備え、充填材を壊して粒状化させてシリンダとピストンの間の摩擦力を増加させて減衰力を大きくする。
特開平5−106671号公報 特開2009−180331号公報
しかし、上記特許文献1に記載の摩擦ダンパは、部品点数が多く、構造が複雑であり、部品の加工精度も高いものが要求されるため、製造コストが高くなると共に、ピストンの外表面に存在する摩擦材と、シリンダの内壁との均一な面圧を維持するのが容易ではないという問題があった。
また、特許文献2に記載の摩擦ダンパでは、充填剤を壊して粒状化させて摩擦力を増加させるため、減衰力の微調整を行うことができず、減衰力を減少させることもできず、一旦粒状化させてしまうと減衰力を調整することができない。
さらに、従来のボルト等の締付力を利用した摩擦ダンパは、周囲温度が上昇すると摩擦力が低下し、周囲温度が低下すると摩擦力が増加するという温度依存性の問題もあった。
そこで、本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、製造コストを低く抑えながら、摩擦面の均一な面圧を維持することができ、減衰力の増減を含む微調整を行うことも可能で、温度依存性を緩和することも可能な摩擦ダンパを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、摩擦ダンパであって、摩擦材を有する第1部材と、該摩擦材と圧接した状態で該摩擦材に対して相対移動可能な摺動部と、流体が充填され、内圧が増加することで膨張して前記摺動部の前記摩擦材との圧接を強めるか、内圧が減少することで収縮して前記摺動部の前記摩擦材との圧接を弱める調圧室とを有する第2部材と、該調圧室内の圧力を増減させる圧力調節手段とを備え、該圧力調節手段によって前記調圧室内の圧力を調節することにより、前記摩擦材と前記摺動部との間に生じる摩擦力を調節することを特徴とする。
本発明によれば、調圧室の内圧を変化させることで調圧室を膨張又は収縮させて摺動部と摩擦材との圧接状態を変化させ、摩擦材と摺動部との間に生じる摩擦力を調整することができるため、簡単な構成で部品の加工精度も高くする必要がなく、製造コストを低く抑えながら、減衰力の増減を含む微調整を行うことができる。
また、調圧室内の圧力によって摺動部を摩擦材に押圧するため、摺動部が調圧室内の圧力に追従し、摩擦面の均一な面圧を維持することができる。
さらに、周囲温度が高くなると調圧室内の流体が膨張して摩擦力が増加し、周囲温度が低下すると調圧室内の流体が収縮して摩擦力が低下するため、ボルト等の締付力を利用した摩擦ダンパとは逆の特性を示す。そのため、ボルト等の締付力を利用した摩擦ダンパと共に用いた場合には、摩擦ダンパの温度依存性を緩和することもできる。
上記摩擦ダンパにおいて、前記第1部材は、円筒状の前記摩擦材を有し、前記第2部材は、開口を有さない円筒状の前記調圧室を囲繞する円筒状の前記摺動部を有し、前記摩擦材の内周面と前記摺動部の外周面とを圧接させることができる。
また、前記第1部材は、相対向する一対の前記摩擦材を有し、前記第2部材は、開口を有さない中空直方体状の前記調圧室の相対向する一対の側面を挟持する一対の前記摺動部を有し、前記一対の摩擦材の相対向する内面と前記一対の摺動部の外面とを圧接させることができる。
上記摩擦ダンパにおいて、前記第2部材は、前記調圧室に連通する流体流路を有し、前記圧力調節手段は、該流体流路を介して、前記調圧室内に流体を供給するか、前記調圧室内から流体を吸引して前記調圧室内の圧力を増減させることができる。
また、前記圧力調節手段は、一部が前記調圧室に進入する部材を有し、該進入部材の前記調圧室に進入する部分の体積を変化させることによって前記調圧室内の圧力を増減させることができる。
上記摩擦ダンパを第1の物体と第2の物体との間に設け、該第1又は第2の物体に働く運動エネルギーを減衰させる摩擦ダンパとし、前記第1部材は、一端に前記第1の物体が装着され、前記第2部材は、一端に前記第2の物体が装着され、前記第1及び第2の物体が互いに接離するように構成することができる。
また、上記摩擦ダンパを第1の物体と第2の物体との間に設け、該第1又は第2の物体に働く運動エネルギーを減衰させる摩擦ダンパとし、前記第1部材は、前記第1の物体に装着され、前記第2部材は、その両端に前記第2の物体が装着され、前記第1及び前記第2の物体が平行に相対移動するように構成することができる。
上記摩擦ダンパにおいて、前記流体を、油、空気又はシリコン系材料、又は粘土泥しょう(粒子径が20〜30μm以下の懸濁液)、アスファルト、ペイント、グリース、顔料、たんぱく質水溶液、クリーム類等の塑性流体(ビンガム流体)とすることができる。
以上のように、本発明によれば、製造コストを低く抑えながら、摩擦面の均一な面圧を維持し、減衰力の増減を含む微調整を行うことも可能で、温度依存性を緩和することも可能な摩擦ダンパを提供することができる。
本発明に係る摩擦ダンパの第1の実施形態を示す正面図である。 図1に示す摩擦ダンパの一部破断正面図である。 本発明に係る摩擦ダンパの第2の実施形態を示す斜視図である。 図3に示す摩擦ダンパのA−A線断面図である。 本発明に係る摩擦ダンパの第3の実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る摩擦ダンパの第4の実施形態を示す概略断面図である。
次に、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明に係る摩擦ダンパの第1の実施形態を示し、この摩擦ダンパ1は、摩擦材3を内周面に貼着した第1部材2と、摺動部4a及び調圧室4bを有する第2部材4と、調圧室4b内の圧力を増減させる圧力調節手段(不図示)とで構成される。
第1部材2は、円筒状部2aと、円筒状部2aの右端面に設けられた板状の取付部2bとで構成され、取付部2bに貫通孔2cが穿設される。
摩擦材3は、円筒状部2aの内周面に貼着され、第2部材4の摺動部4aと相対移動して摩擦力を生ずる。この摩擦材3には、PTFE系、例えば充填剤入りPTFE等の樹脂材料、金属焼結材料、エキスパンドメタル又は金網からなる金属シート又は多孔質焼結層の網目や空隙にポリイミド樹脂若しくはPTFEを充填した摩擦部材等を用いることができる。
第2部材4は、開口を有さない円筒状の調圧室4bと、調圧室4bを囲繞する円筒状の摺動部4aと、調圧室4bの内部に連通する流体流路4cと、調圧室4bの左側面に設けられた板状の取付部4dとで構成され、取付部4dに貫通孔4eが穿設される。摺動部4aには、ステンレススチール、一般構造用鋼材等を用いることができる。摺動部4aを摩擦材3に圧入することで、摺動部4aの外表面と摩擦材3の内表面とを圧接させる。調圧室4bの内部には、流体5として、油、空気、シリコン系材料又は塑性流体(ビンガム流体)が収容される。流体5の圧縮性が高い方が摩擦ダンパ1の性能が安定する。また、流体5の調圧室4bへの封入構造は、摺動部が存在しないため、加圧用のバルブ等が存在する圧力容器の構造で賄うことができ、複雑なシール構造は不要である。
圧力調節手段は、図2の矢印で示すように、流体流路4cを介して調圧室4b内に流体5を供給するか、調圧室4b内から流体5を吸引して調圧室4b内の圧力を増減させる。これにより、調圧室4bの内圧が増加又は減少し、調圧室4bが膨張収縮して摺動部4aと摩擦材3との圧接状態の強弱を調整することができる。
上記構成を有する摩擦ダンパ1の第1部材2を取付部2bの貫通孔2cを介して第1の物体(不図示)に装着し、第2部材4を取付部4dの貫通孔4eを介して第2の物体(不図示)に装着し、第1及び第2の物体を互いに接離させる方向に働く運動エネルギーを、摩擦材3と摺動部4aとの間の摩擦力によって減衰させることができる。この際、調圧室4bの内圧を圧力調節手段で調節し、摩擦材3と摺動部4aとの圧接状態を変化させ、摩擦材3と摺動部4aとの間に生じる摩擦力を微調整し、所望の減衰特性を得ることができる。
次に、本発明に係る摩擦ダンパの第2の実施形態について図3及び図4を参照しながら説明する。
この摩擦ダンパ11は、円筒状の摩擦材13を内周面に貼着した第1部材12と、摺動部14a及び調圧室14bを有する第2部材14と、調圧室14b内の流体15の圧力を増減させる圧力調節手段として機能する雄ねじ14f及びねじ孔14d等で構成される。摺動部14aを摩擦材13に圧入することで、摺動部14aの外表面と摩擦材13の内表面とを圧接させる。摩擦材13、摺動部14a及び流体15は、上記摩擦材3、摺動部4a及び流体5と同様の材質等からなる。
第1部材12は、円筒状部12aと、円筒状部12aの右端面に設けられた板状の取付部12bとで構成され、取付部12bに貫通孔12cが穿設される。
第2部材14は、摺動部14aと、摺動部14aに囲繞され、内部に流体15が充填される調圧室14bとを備える。また、調圧室14bの内部に連通するねじ孔14dが螺設される。このねじ穴14dと螺合する雄ねじ14fを有する雄ねじ部14eと、雄ねじ部14eの左端部に板状の取付部14cが設けられ、取付部14cに貫通孔14gが穿設される。
上記ねじ孔14dに雄ねじ14fを締め込んだり、緩めたりすることによって、調圧室14bの内部に進入する雄ねじ14fの部分の体積を変化させ、調圧室14bの内圧を増減させることができる。これにより、調圧室14bが膨張収縮して摺動部14aと摩擦材13との圧接状態の強弱を調整することができる。
上記構成を有する摩擦ダンパ11の第1部材12を取付部12bの貫通孔12cを介して第1の物体(不図示)に装着し、第2部材14を取付部14cの貫通孔14gを介して第2の物体(不図示)に装着し、第1及び第2の物体を互いに接離させる方向に働く運動エネルギーを、摩擦材13と摺動部14aとの間の摩擦力によって減衰させることができる。この際、調圧室14bの内圧を雄ねじ14fとねじ孔14dの螺合の程度で調節し、摩擦材13と摺動部14aとの圧接状態を変化させ、摩擦材13と摺動部14aとの間に生じる摩擦力を微調整し、所望の減衰特性を得ることができる。
尚、本実施の形態において、ねじ孔14dと雄ねじ14fとの螺合の程度によって調圧室14bの内圧を増減させたが、この構成以外にも、調圧室14bの内部に進入する部分の体積を変化させ得る構成であれば採用することができる。
次に、本発明に係る摩擦ダンパの第3の実施形態について図5を参照しながら説明する。
この摩擦ダンパ21は、一対の板状の摩擦材23を有する第1部材22と、流体25が充填される調圧室24bと、その外表面に位置する摺動部24aを有する第2部材24と、調圧室24b内の圧力を増減させる圧力調節手段(不図示)とで構成される。
第1部材22は、相対向する一対の板状部22aを有し、各々の板状部22aの内面に摩擦材23が貼着される。
調圧室24bは、開口を有さない中空直方体状に形成され、内部に流体25が収容される。
第2部材24の摺動部24aは、調圧室24bを挟持するように調圧室24bの両側面上に位置し、締付部材(不図示)によって一対の板状部22aを互いに近接する方向に締め付けることで、摺動部24aと摩擦材23とを圧接させている。
摩擦材23、摺動部24a及び流体25は、上記摩擦材3、摺動部4a及び流体5と同様の材質等からなる。
第2部材24は、上記摩擦ダンパ1の第2部材4と同様に、調圧室24bに連通する流体流路(不図示)を有し、圧力調節手段は、流体流路を介して、調圧室24b内に流体25を供給するか、調圧室24b内から流体25を吸引して調圧室24b内の圧力を増減させることができる。これにより、調圧室24bの内圧が増加又は減少し、調圧室24bが膨張収縮して摺動部24aと摩擦材23との圧接状態の強弱を調整することができる。
上記構成を有する摩擦ダンパ21の第1部材22を、一対の貫通孔22bを介して第1の物体(不図示)に装着し、第2部材24を取付部24cの貫通孔24dを介して第2の物体(不図示)に装着し、第1及び第2の物体を互いに接離させる方向に働く運動エネルギーを、摩擦材23と摺動部24aとの間の摩擦力によって減衰させることができる。この際、調圧室24bの内圧を圧力調節手段で調節し、摩擦材23と摺動部24aとの圧接状態を変化させ、摩擦材23と摺動部24aとの間に生じる摩擦力を微調整し、所望の減衰特性を得ることができる。
次に、本発明に係る摩擦ダンパの第4の実施形態について図6を参照しながら説明する。
この摩擦ダンパ31は、円筒状の摩擦材33を内周面に貼着した第1部材32と、円筒状の摺動部34aを外周面に備え、流体35が充填される調圧室34bを有する第2部材34と、調圧室34b内の圧力を増減させる圧力調節手段(不図示)とで構成される。
第1部材32は、円筒状部32aを有し、円筒状部32aの内周面に摩擦材33が固定される。
調圧室34bは、開口を有さない中空リング状に形成され、中央の貫通孔部が第2部材34の中央部に固定される。調圧室34bの内部には流体35が収容される。
第2部材34の摺動部34aは、調圧室34bを囲繞するように調圧室34bの外周面に位置し、摺動部34aを摩擦材33に圧入することで、摺動部34aの外周面と摩擦材33の内周面とを圧接させる。
摩擦材33、摺動部34a及び流体35は、上記摩擦材3、摺動部4a及び流体5と同様の材質等からなる。
第2部材34は、調圧室34bに連通する流体流路34cを有し、圧力調節手段は、流体流路34cを介して、図6の矢印で示すように、調圧室34b内に流体35を供給するか、調圧室34b内から流体35を吸引して調圧室34b内の圧力を増減させることができる。これにより、調圧室34bの内圧が増加又は減少し、調圧室34bが膨張収縮して摺動部34aと摩擦材33との圧接状態の強弱を調整することができる。
上記摩擦ダンパ1、11、21とは異なり、この摩擦ダンパ31の第1部材32は、取付部(不図示)を介して第1の物体に装着され、第2部材34は、第1及び第2の取付部34d、34eに穿設された貫通孔34f、34gを介して第2の物体(不図示)に装着され、第1及び第2の物体を互いに平行移動させる方向に働く運動エネルギーを、摩擦材33と摺動部34aとの間の摩擦力によって減衰させることができる。この際、調圧室34bの内圧を圧力調節手段で調節し、摩擦材33と摺動部34aとの圧接状態を変化させ、摩擦材33と摺動部34aとの間に生じる摩擦力を微調整し、所望の減衰特性を得ることができる
尚、上記第1及び第2部材の形状や、これらの組み合わせは、各々の実施の形態に示したものに限定されず、種々の形状や組み合わせが可能である。例えば、第1乃至第3の実施形態における摩擦ダンパ1、11、21の第2部材4、14、24を、第4の実施形態における摩擦ダンパ31の第2部材34のような両端に取付部34d、34eを有するものに置換してもよい。
また、上記実施の形態では、調圧室4b等を備える構造について詳述したが、この構造を、従来のボルトによる締付力やハウジングへの圧入による摩擦減衰構造と併用して補助的に用いてもよい。その際には、周囲温度が高くなると調圧室4b等の内部の流体5等が膨張して摩擦力が増加し、周囲温度が低下すると調圧室4b等の流体5等が収縮して摩擦力が低下するため、ボルト等の締付力を利用した摩擦ダンパ構造とは逆の特性を示す。そのため、ボルト等の締付力を利用した摩擦ダンパの温度依存性を緩和することもできる。
1 摩擦ダンパ
2 第1部材
2a 円筒状部
2b 取付部
2c 貫通孔
3 摩擦材
4 第2部材
4a 摺動部
4b 調圧室
4c 流体流路
4d 取付部
4e 貫通孔
5 流体
11 摩擦ダンパ
12 第1部材
12a 円筒状部
12b 取付部
12c 貫通孔
13 摩擦材
14 第2部材
14a 摺動部
14b 調圧室
14c 取付部
14d ねじ孔
14e 雄ねじ部
14f 雄ねじ
14g 貫通孔
15 流体
21 摩擦ダンパ
22 第1部材
22a 板状部
22b 貫通孔
23 摩擦材
24 第2部材
24a 摺動部
24b 調圧室
24c 取付部
24d 貫通孔
25 流体
31 摩擦ダンパ
32 第1部材
32a 円筒状部
33 摩擦材
34 第2部材
34a 摺動部
34b 調圧室
34c 流体流路
34d、34e 取付部
34f、34g 貫通孔
35 流体

Claims (8)

  1. 摩擦材を有する第1部材と、
    該摩擦材と圧接した状態で該摩擦材に対して相対移動可能な摺動部と、流体が充填され、内圧が増加することで膨張して前記摺動部の前記摩擦材との圧接を強めるか、内圧が減少することで収縮して前記摺動部の前記摩擦材との圧接を弱める調圧室とを有する第2部材と、
    該調圧室内の圧力を増減させる圧力調節手段とを備え、
    該圧力調節手段によって前記調圧室内の圧力を調節することにより、前記摩擦材と前記摺動部との間に生じる摩擦力を調節することを特徴とする摩擦ダンパ。
  2. 前記第1部材は、円筒状の前記摩擦材を有し、
    前記第2部材は、開口を有さない円筒状の前記調圧室を囲繞する円筒状の前記摺動部を有し、
    前記摩擦材の内周面と前記摺動部の外周面とが圧接することを特徴とする請求項1に記載の摩擦ダンパ。
  3. 前記第1部材は、相対向する一対の前記摩擦材を有し、
    前記第2部材は、開口を有さない中空直方体状の前記調圧室の相対向する一対の側面を挟持する一対の前記摺動部を有し、
    前記一対の摩擦材の相対向する内面と前記一対の摺動部の外面とが圧接することを特徴とする請求項1に記載の摩擦ダンパ。
  4. 前記第2部材は、前記調圧室に連通する流体流路を有し、
    前記圧力調節手段は、該流体流路を介して、前記調圧室内に流体を供給するか、前記調圧室内から流体を吸引して前記調圧室内の圧力を増減させることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の摩擦ダンパ。
  5. 前記圧力調節手段は、一部が前記調圧室に進入する部材を有し、該進入部材の前記調圧室に進入する部分の体積を変化させることによって前記調圧室内の圧力を増減させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の摩擦ダンパ。
  6. 第1の物体と第2の物体との間に設けられ、該第1又は第2の物体に働く運動エネルギーを減衰させる摩擦ダンパであって、
    前記第1部材は、一端に前記第1の物体が装着され、
    前記第2部材は、一端に前記第2の物体が装着され、
    前記第1及び第2の物体が互いに接離することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の摩擦ダンパ。
  7. 第1の物体と第2の物体との間に設けられ、該第1又は第2の物体に働く運動エネルギーを減衰させる摩擦ダンパであって、
    前記第1部材は、前記第1の物体に装着され、
    前記第2部材は、その両端に前記第2の物体が装着され、
    前記第1及び前記第2の物体が平行に相対移動することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の摩擦ダンパ。
  8. 前記流体は、油、空気、シリコン系材料又は塑性流体であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の摩擦ダンパ。
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