JP2015029740A - シリンジ - Google Patents

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Abstract

【課題】シリンジポンプを用いた薬液投与を含む多種多様な用途において目盛部を容易に視認することが可能なシリンジを提供する。
【解決手段】シリンジ外筒12に目盛部26が設けられたシリンジ10であって、目盛部26は、シリンジ外筒12の周方向の異なる位置に、異なる向きで設けられた第1の目盛数字42及び第2の目盛数字44を有する。第1の目盛数字42は、シリンジ外筒12に対して縦向きに設けられ、第2の目盛数字44は、シリンジ外筒12に対して横向きに設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、シリンジ外筒に目盛部が設けられたシリンジに関する。
体内への薬液の注入等に際してシリンジが広く使用されている。一般に、シリンジは、細径の先端部を有する中空状のシリンジ外筒と、先端にガスケットが設けられシリンジ外筒内に摺動可能に挿入される押子とを備える。
シリンジの用途は多種多様であるが、例えば、患者へ薬液(薬剤、栄養剤等)を正確且つ長時間にわたり送液する際には、シリンジポンプに載置及び固定して用いられる。シリンジポンプは、載置及び固定されたシリンジの押子をスライダによって正確に速度制御しながら押し出すことにより高精度且つ自動的に送液ができる。
一般に、シリンジ外筒には、シリンジ外筒内の薬液の量を示す目盛部が設けられる(例えば、下記特許文献1、2を参照)。上記のようにシリンジポンプを用いて薬液の自動投与を行う場合では、薬液容器から薬液を吸引する際、目盛部を見て吸引量を確認する。そして、シリンジポンプにシリンジを装着した状態では、目盛部を見て注入量(投与量)を確認する。
特開2008−272162号公報 実用新案登録第3126523号公報
ところで、シリンジポンプの設置高さや設置角度は様々であり、シリンジポンプに装着されたシリンジに対する目線角度も、見る者の身長や姿勢によって様々である。このため、シリンジポンプの設置高さや設置角度、シリンジに対する目線角度によって目盛部に付された数字(目盛数字)が見えない、あるいは見えにくい場合がある。また、シリンジの用途は多種多様であることから、多種多様な用途において目盛数字を容易に視認できることが望ましい。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、シリンジポンプを用いた薬液投与を含む多種多様な用途において目盛数字を容易に視認することが可能なシリンジを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、シリンジ外筒に目盛部が設けられたシリンジであって、前記目盛部は、前記シリンジ外筒の周方向の異なる位置に、異なる向きで設けられた第1の目盛数字及び第2の目盛数字を有することを特徴とする。
上記の構成によれば、シリンジ外筒に、周方向の異なる位置に異なる向きで第1の目盛数字と第2の目盛数字が設けられるため、シリンジ内の薬液等の液量を広い角度範囲で容易に視認することができる。従って、例えば、シリンジが取り付けられるシリンジポンプの設置高さ、設置角度や、目線角度が多様である場合にも、第1の目盛数字と第2の目盛数字の少なくとも一方を容易に視認することにより、液量を容易に確認することができる。
上記のシリンジにおいて、前記第1の目盛数字は、前記シリンジ外筒に対して縦向きに設けられ、前記第2の目盛数字は、前記シリンジ外筒に対して横向きに設けられてもよい。この構成によれば、例えば、シリンジ内への薬液の吸引の際、縦向きの第1の目盛数字を見ることでシリンジ内への吸引量を確認し易いと共に、シリンジポンプに装着した状態で横向きの第2の目盛数字を見ることで注入量(患者への送液量)を確認し易い。
上記のシリンジにおいて、前記第1の目盛数字は、前記シリンジがシリンジポンプに装着された状態で、少なくとも斜め上方から視認可能であり、前記第2の目盛数字は、前記シリンジが前記シリンジポンプに装着された状態で、少なくとも水平方向から視認可能であってもよい。この構成によれば、シリンジポンプに装着されたシリンジに設けられた目盛数字を、斜め上方と水平方向のいずれからでも視認可能である。従って、シリンジが装着されたシリンジポンプの設置高さ及び角度や、シリンジに対する目線角度に関わらず、シリンジ内の液量を容易に確認することができる。
上記のシリンジにおいて、前記シリンジ外筒の基端には、当該シリンジ外筒の軸線を基準として互いに反対の半径外方向に突出した一対の指掛け部が設けられ、前記シリンジ外筒の前記軸線を通り且つ前記一対の指掛け部の突出方向軸に対して垂直な方向の軸を基準位置として、前記シリンジ外筒の周方向一方側を正の角度としたとき、0°〜+90°の角度範囲に前記第1の目盛数字が配置され、0°〜−90°の角度範囲に前記第2の目盛数字が配置されてもよい。この構成によれば、上記の角度範囲に第1の目盛数字と第2の目盛数字が配置されることで、シリンジがシリンジポンプに装着された状態で、第1の目盛数字と第2の目盛数字の少なくとも一方を容易に視認することができる。
上記のシリンジにおいて、前記突出方向軸に対して垂直な方向の軸に沿って前記目盛部を見たとき、前記第1の目盛数字が視認可能であり、前記突出方向軸に沿って前記目盛部を見たとき、前記第2の目盛数字が視認可能であってもよい。この構成によれば、シリンジポンプに装着されたシリンジを斜め上方から見る場合は第1の目盛数字を視認し易く、水平方向から見る場合は第2の目盛数字を視認し易い。よって、第1の目盛数字と第2の目盛数字の少なくとも一方を見ることによって、シリンジ内の薬液量を容易に確認することができる。
上記のシリンジにおいて、前記目盛部の周方向中心線は、前記基準位置に対して前記シリンジ外筒の周方向にずれていてもよい。この構成によれば、シリンジポンプに装着されたシリンジを水平方向から見る場合と斜め上方から見る場合のいずれの場合においても、第1の目盛数字と第2の目盛数字の少なくとも一方を容易に視認することができる。
上記のシリンジにおいて、前記第1の目盛数字と前記第2の目盛数字との、前記シリンジ外筒の周方向における離間角度は、80°〜170°であってもよい。この構成によれば、種々の用途、使用条件等において、第1の目盛数字と前記第2の目盛数字のいずれかを容易に視認することができる。
本発明のシリンジによれば、シリンジポンプを用いた薬液投与を含む多種多様な用途において目盛部を容易に視認することができる。
本発明の一実施形態に係るシリンジの全体構成を示す平面図である。 図1に示したシリンジにおけるシリンジ外筒の平行部を平面上に展開した図であって、第1の目盛数字と第2の目盛数字の配置位置を説明する図である。 図1に示したシリンジを先端管部側から見た図であって、第1の目盛数字と第2の目盛数字の配置位置を説明する図である。 図1に示したシリンジと、当該シリンジが装着されるシリンジポンプを示す斜視図である。 シリンジポンプの設置状態を示す斜視図である。 シリンジポンプ及びシリンジと、目線角度との関係を説明する図である。 図7Aは、目盛部の見え方を説明する図であり、図7Bは、目盛部の別の見え方を説明する図であり、図7Cは、目盛部のさらに別の見え方を説明する図であり、図7Dは、目盛部のさらに別の見え方を説明する図である。
以下、本発明に係るシリンジについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るシリンジ10の全体構成を示す平面図である。シリンジ10は、本体部を構成するシリンジ外筒12と、シリンジ外筒12内に摺動可能に挿入される押子14とを備える。
シリンジ外筒12は、軸方向に延在する内腔15(中空部)を有する胴体部16と、胴体部16の先端部から先端方向に突出する先端管部18と、胴体部16の基端部に設けられたフランジ部20とを有する。胴体部16、先端管部18及びフランジ部20は、一体的に形成されている。
胴体部16は、内径一定の平行部22と、平行部22の先端から先端管部18に向かって縮径するテーパ部24とからなり、全体として、中空円筒状に形成される。胴体部16の基端には、内腔15に連通する基端開口12bが設けられる。胴体部16の外周面には、薬液の量を示す目盛部26が設けられる。
先端管部18は、内腔15に連通する薬剤吐出口12aを形成するものであり、ルアーコネクタとして構成されている。先端管部18の外側には、先端管部18と同心状に胴体部16の先端部から軸線方向に突出し、内周面に雌ネジ部27が形成されたロック部28が設けられている。先端管部18には、チューブ30(図4参照)の一端が接続可能である。チューブ30の他端には、図示しない留置針等が接続されて患者に薬液を注入することができる。
フランジ部20は、シリンジ外筒12の軸線a0を基準として互いに反対の半径外方向に突出した一対の指掛け部20a、20aを有する。図示例のフランジ部20は、略楕円形状である(図3及び図4参照)。フランジ部20の短径方向幅は、シリンジ外筒12の外径よりもやや幅広である。フランジ部20の長径方向幅は、短径方向幅よりも大きく、人が指を掛けることのできる程度の幅に設定されている。
シリンジ外筒12の構成材料は、特に限定されないが、例えばポリプロピレン、ポリウレタン、ポリエチレン、環状ポリオレフィン、ポリメチルペンテン1等のポリオレフィンや、ポリエステル、ナイロン、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリエーテルサルホン、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、フッ素樹脂、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアセタール樹脂(POM)等の樹脂性材料や、ステンレス等の金属性材料、ガラス等で形成されるとよい。
また、シリンジ外筒12の構成材料は、内部の視認性を確保するために、実質的に透明であるのが好ましい。また、高圧に耐えられる強度や弾性、耐薬品性があることが好ましい。
図1において、押子14は、シリンジ外筒12内で液密に且つ軸方向に摺動可能であり薬液を送り出すガスケット32と、先端がガスケット32に接続された押子本体34とを有する。
ガスケット32は、断面円形であり、弾性材料により構成される。ガスケット32は、シリンジ外筒12のテーパ部24の傾斜と略同じ傾斜のテーパ先端面33を有する。ガスケット32の外周面は、全周にわたって、シリンジ外筒12の内周面と液密に密着する。シリンジ外筒12及びガスケット32の先端面によって囲まれた空間により、シリンジ外筒12の内部に液室が形成される。
ガスケット32の構成材料としては、特に限定されないが、例えばオレフィン系エラストマーや、スチレン系エラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリウレタンエラストマー、シリコーンゴム、ブチルゴム、フッ素ゴム等の加硫ゴム、さらにそれらにフッ素樹脂コートしたもの等で形成され得る。
押子本体34は、先端がガスケット32に接続され所定長さ延在する軸部36と、軸部36の基端に設けられた押子フランジ38とを有する。軸部36は、本図示例では、断面十字形状となっており、十分な剛性を有すると共に軽量な構成となっている。押子フランジ38は、人が親指で押すことができる程度の面積で、適度に薄く形成される。軸部36及び押子フランジ38は、一体的に形成される。
押子本体34の構成材料としては、上述したシリンジ外筒12の構成材料として例示したものから選択することができる。
上記のように構成されるシリンジ10の容量は、特定の容量に限定されず、例えば、5〜100mLの範囲で設定され得る。またこの場合、例えば、シリンジ10の容量は、5mL、10mL、20mL、30mL、50mL、100mLの各容量に設定され得る。
次に、目盛部26の構成について具体的に説明する。図1に示すように、目盛部26は、複数の目盛線40と、目盛線40に付帯する第1の目盛数字42及び第2の目盛数字44とを有する。複数の目盛線40は、シリンジ外筒12の外周面において、周方向に延在し、シリンジ外筒12の軸方向に互いに間隔をおいて設けられる。
複数の目盛線40には、シリンジ外筒12の軸方向に所定間隔毎に設けられた複数の太線40aと、各太線40a間に等間隔に設けられた複数の細線40bとを含む。図示例では、太線40aは、長いものと、短いものがあり、長いものは10mL間隔で、短いものは5mL間隔で設けられる。
図1に示すように、第1の目盛数字42と第2の目盛数字44は、シリンジ外筒12の周方向の異なる位置に、異なる向きで設けられる。具体的には、第1の目盛数字42は、目盛線40の周方向一方側に設けられ、第2の目盛数字44は、目盛線40の周方向他方側に設けられる。換言すれば、第1の目盛数字42と第2の目盛数字44との間に、目盛線40が配置される。
本実施形態において、第1の目盛数字42は、シリンジ外筒12の軸方向に間隔をおいて複数設けられる。また、第1の目盛数字42は、シリンジ外筒12に対して縦向き(第1の目盛数字42の各数字の上下方向が、シリンジ外筒12の軸線方向となる向き)に設けられる。
本実施形態において、第2の目盛数字44は、シリンジ外筒12の軸方向に間隔をおいて複数設けられる。また、第2の目盛数字44は、シリンジ外筒12に対して横向き(第2の目盛数字44の各数字の上下方向が、シリンジ外筒12の周方向となる向き)に設けられる。
ここで、例えば、図2及び図3に示すように、シリンジ外筒12の軸線a0を通り且つ一対の指掛け部20a、20aの突出方向軸(フランジ部20の長径方向軸a1)に対して垂直な方向の軸(フランジ部20の短径方向軸a2)を基準位置(0°)として、シリンジ外筒12の周方向一方側(図2で上方、図3で反時計方向)を正の角度とする。このとき、0°〜+90°の角度範囲(A1)に第1の目盛数字42が設けられ、0°〜−90°の角度範囲(A2)に第2の目盛数字44が設けられる。
なお、第1の目盛数字42、第2の目盛数字44の位置(角度)に関しては、それぞれ、第1の目盛数字42の周方向(矢印A方向)中心位置を、第1の目盛数字42の位置とみなし、第2の目盛数字44の周方向(矢印A方向)中心位置を、第2の目盛数字44の位置とみなす。
図2に示すように、目盛部26(第1の目盛数字42、目盛線40及び第2の目盛数字44を含む目盛部26全体)の周方向中心線L1は、フランジ部20の短径方向軸a2(基準位置)に対してシリンジ外筒12の周方向(図2ではマイナス方向)にδだけずれている。この場合、好ましくは、第1の目盛数字42は、+30°〜+60°の角度範囲に設けられ、第2の目盛数字44は、−40°〜−90の角度範囲に設けられる。
第1の目盛数字42と第2の目盛数字44との、シリンジ外筒12の周方向における離間角度は、例えば、80°〜170°程度に設定され、好ましくは、80°〜120°程度に設定される。
シリンジ10は、例えば、図4に例示するシリンジポンプ50に装着して、患者に対する輸液等を行うことができる。シリンジポンプ50は、全体形状が一方向(図4のX方向)にやや長尺に構成される。シリンジポンプ50は、使用者による入力操作を行うと共に所定の情報が出力(表示等)される操作部51と、シリンジ10が載置及び固定されるシリンジ載置部52と、シリンジ外筒12を固定するためのクランプ54と、シリンジ載置部52に載置されたシリンジ10の押子14を駆動するための駆動部56とを備える。
シリンジポンプ50には、ACケーブル57の一端が接続される。ACケーブル57を介して、シリンジポンプ50に外部電源(AC100V、AC200V等)からの電力が供給されるようになっている。
操作部51には、シリンジポンプ50の電源をオンオフするための電源スイッチ55、送液量を設定するための設定ダイアル58(図5も参照)、設定された送液量を表示する送液量表示部60、操作に関する各種情報を表示する液晶モニタ62、等が設けられる。
本図示例のシリンジ載置部52には、凹状円弧面の湾曲部64が設けられる。シリンジ外筒12は先端管部18が左側(X1方向)を指向する向きで、当該湾曲部64に載置及び支持される。湾曲部64のX2方向端部には、シリンジ外筒12のフランジ部20を保持及び位置決めするためのセット溝66(図5参照)が設けられる。フランジ部20がセット溝66に保持された状態で、一対の指掛け部20a、20aの突出方向は、シリンジポンプ50の前後方向(Y方向)と平行である。
図4において、クランプ54は、操作部51の上面から突出しZ方向に昇降可能な昇降ロッド68と、該昇降ロッド68の上端に設けられた回転レバー70とを有する。回転レバー70は、弾性体によって下方向に常時、弾性的に付勢されている。シリンジ10をシリンジ載置部52に固定するには、まず、シリンジ載置部52にシリンジ外筒12を載置した後、図4の状態からクランプ54を引き上げ、平面視で90°回転させて回転レバー70をシリンジ外筒12の上方に配置する。次に、弾性体の弾性力によって回転レバー70を下降させ、回転レバー70の下面をシリンジ外筒12の上面に当接させる。これにより、シリンジ外筒12がシリンジ載置部52に対して固定された状態となる。
駆動部56は、シリンジ載置部52のX2方向側に設けられており、X方向に移動するスライダ72を有する。スライダ72は、シリンジ載置部52に載置されたシリンジ10における押子フランジ38を一対のレバー74で保持し、該押子14を押し出す機能を有する。
上記のように構成されたシリンジポンプ50では、設定ダイアル58で設定された送液量と、クランプ54で検出されたシリンジ10の種類(容量)に基づいて、X1方向への移動速度、すなわちスライダ72が押子14を押し込む速度を決定する。そして、正確に速度制御をしながら押子14をシリンジ外筒12側に向かって押し出すことにより送液をする。
本実施形態に係るシリンジ10は、基本的には以上のように構成されるものであり、以下、シリンジ10の使用方法との関係で、当該シリンジ10の作用及び効果について説明する。
例えば、上述したシリンジポンプ50及びシリンジ10を使用して患者Pに輸液を行う場合、まず、シリンジポンプ50へのシリンジ10の装着に先立って、シリンジ10内に薬液を充填する。この際、薬液の充填を行う者(操作者)は、薬液容器(薬液バッグ等)から薬液を吸引するために、シリンジ10を操作者自身に対して縦向きに持って押子14を引っ張り操作することが通常である。このとき、操作者からは、図1のようにシリンジ10を見ることになる。第1の目盛数字42は縦向きであるため、操作者にとって第1の目盛数字42を読み取り易く、薬液の吸引量を容易に把握することができる。
次に、薬液が充填されたシリンジ10をシリンジポンプ50に装着する。シリンジポンプ50は、例えば図5に示すように輸液スタンド80の載置具82に固定して斜めに設定した状態で使用される。載置具82はシリンジポンプ50を安定して保持したまま傾斜角度及び高さを任意に調整することができる。図5のようにシリンジ10をシリンジポンプ50に装着したら、操作部51に対して必要な入力操作(送液量の設定等)を行って、送液を開始する。
図6は、患者Pが寝ているベッド78の傍らに輸液スタンド80が置かれ、当該輸液スタンド80に複数(この例では上下方向に3つ)のシリンジポンプ50が設置された状態を示す模式図である。各シリンジポンプ50にはシリンジ10が装着されている。図6の例では、高い位置、低い位置、それらの間の位置(中間高さ)の各位置に、水平に対して傾斜した状態でシリンジポンプ50が設置されている。なお、図6に関連する以下の説明において、設置高さの異なるシリンジポンプ50及びシリンジ10を区別する場合には、添字a〜cを付して説明することとする。
また、図6の例では、中間高さに設置されたシリンジポンプ50bは、他のシリンジポンプ50a、50cよりも水平に対する傾斜角度が大きくなっている。
医療従事者(医師、看護師等)は、送液中、シリンジポンプ50に装着されたシリンジ10を見て、その時点での注入量(患者Pへの送液量)を適宜確認する。具体的には、シリンジ外筒12に設けられた目盛部26を見て、注入量を確認する。
この場合、図6のように、様々な設置高さ及び角度のシリンジポンプ50a〜50cに装着されたシリンジ10a〜10cを見る場合、見る者の身長や姿勢によって目の高さが異なるため、シリンジ10a〜10cに対する目線角度も異なってくる。例えば、図6において、高い位置のシリンジポンプ50aに装着されたシリンジ10aを、それと同程度の高さから見る場合の目線角度(A)は、水平方向(あるいは水平に近い方向)である。中間高さのシリンジポンプ50bに装着されたシリンジ10bを、それよりも高い位置から見る場合の目線角度(B)は、斜め下方向である。中間高さのシリンジポンプ50bに装着されたシリンジ10bを、それと同程度の高さから見る場合の目線角度(C)は、水平方向(あるいは水平に近い方向)である。低い高さのシリンジポンプ50cに装着されたシリンジ10cを、それよりも高い位置から見る場合の目線角度(D)は、斜め下方向である。
シリンジポンプ50aに装着されたシリンジ10aを水平方向(あるいは水平に近い方向)から見る目線角度(A)の場合、目盛部26は、例えば図7Aのように見える。図7Aの場合、第1の目盛数字42は見えにくいが、第2の目盛数字44は容易に視認することができる。また、この場合、第2の目盛数字44は、シリンジ外筒12に対して横向きであるため読み取り易い。
シリンジポンプ50bに装着されたシリンジ10bを斜め上方向から見る目線角度(B)の場合、目盛部26は、例えば図7Bのように見える。図7Bの場合、第2の目盛数字44は視認しにくいが、第1の目盛数字42は容易に視認することができる。
シリンジポンプ50bに装着されたシリンジ10bを水平方向(あるいは水平に近い方向)から見る目線角度(C)の場合、目盛部26は、例えば図7Cのように見える。図7Cの場合、第1の目盛数字42と第2の目盛数字44の両方を容易に視認することができる。また、この場合、第2の目盛数字44は、シリンジ外筒12に対して横向きであるため読み取り易い。
シリンジポンプ50cに装着されたシリンジ10cを斜め上方向から見る目線角度(D)の場合、目盛部26は、例えば図7Dのように見える。図7Dの場合、第1の目盛数字42は視認することができないが、第2の目盛数字44は容易に視認することができる。
以上説明したように、本実施形態に係るシリンジ10によれば、シリンジ外筒12に、周方向の異なる位置に異なる向きで第1の目盛数字42と第2の目盛数字44が設けられるため、シリンジ10内の薬液等の液量を広い角度範囲で容易に視認することができる。従って、例えば、シリンジ10が取り付けられるシリンジポンプ50の設置高さ、設置角度や、目線角度が多様である場合にも、第1の目盛数字42と第2の目盛数字44の少なくとも一方を容易に視認することにより、シリンジ10内の液量を容易に確認することができる。
特に、本実施形態の場合、第1の目盛数字42は、シリンジ外筒12に対して縦向きに設けられ、第2の目盛数字44は、シリンジ外筒12に対して横向きに設けられる。この構成により、例えば、シリンジ10内への薬液の吸引の際、縦向きの第1の目盛数字42を見ることでシリンジ10内への吸引量を確認し易いと共に、シリンジポンプ50に装着した状態で横向きの第2の目盛数字44を見ることで注入量(患者Pへの送液量)を確認し易い。
また、本実施形態の場合、第1の目盛数字42は、シリンジ10がシリンジポンプ50に装着された状態で、少なくとも斜め上方から視認可能であり、第2の目盛数字44は、シリンジ10がシリンジポンプ50に装着された状態で、少なくとも水平方向から視認可能である。この構成によれば、シリンジポンプ50に装着されたシリンジ10に設けられた目盛数字を、斜め上方と水平方向のいずれからでも視認可能である。従って、シリンジ10が装着されたシリンジポンプ50の設置高さ及び角度や、シリンジ10に対する目線角度に関わらず、シリンジ10内の液量を容易に確認することができる。
さらに、本実施形態の場合、フランジ部20の短径方向軸a2を基準として、0°〜+90°の角度範囲に第1の目盛数字42が配置され、0°〜−90°の角度範囲に前記第2の目盛数字44が配置され、しかも、目盛部26の周方向中心線L1は、短径方向軸a2の位置(基準位置)に対してシリンジ外筒12の周方向にずれている。このような角度範囲に第1の目盛数字42と第2の目盛数字44が配置されることで、シリンジ10がシリンジポンプ50に装着された状態で、第1の目盛数字42と第2の目盛数字44の少なくとも一方を容易に視認することができる。
本実施形態の場合、フランジ部20の突出方向軸(長径方向軸a1)に対して垂直な方向の軸(短径方向軸a2)に沿って目盛部26を見たとき、第1の目盛数字42が視認可能であり、フランジ部20の突出方向軸(長径方向軸a1)に沿って目盛部26を見たとき、第2の目盛数字44が視認可能である。この構成によれば、シリンジポンプ50に装着されたシリンジ10を斜め上方から見る場合は第1の目盛数字42を視認し易く、水平方向から見る場合は第2の目盛数字44を視認し易い。よって、第1の目盛数字42と第2の目盛数字44の少なくとも一方を見ることによって、シリンジ10内の液量(注入量)を容易に確認することができる。
また、例えば、第1の目盛数字42と第2の目盛数字44との、シリンジ外筒12の周方向における離間角度が80°〜170°であると、種々の用途、使用条件等において、第1の目盛数字42と第2の目盛数字44のいずれかを容易に視認することができる。
上記において、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
10、10a〜10c…シリンジ 12…シリンジ外筒
14…押子 20…フランジ部
26…目盛部 40…目盛線
42…第1の目盛数字 44…第2の目盛数字
50、50a〜50c…シリンジポンプ

Claims (7)

  1. シリンジ外筒に目盛部が設けられたシリンジであって、
    前記目盛部は、前記シリンジ外筒の周方向の異なる位置に、異なる向きで設けられた第1の目盛数字及び第2の目盛数字を有する、
    ことを特徴とするシリンジ。
  2. 請求項1記載のシリンジにおいて、
    前記第1の目盛数字は、前記シリンジ外筒に対して縦向きに設けられ、
    前記第2の目盛数字は、前記シリンジ外筒に対して横向きに設けられる、
    ことを特徴とするシリンジ。
  3. 請求項1又は2記載のシリンジにおいて、
    前記第1の目盛数字は、前記シリンジがシリンジポンプに装着された状態で、少なくとも斜め上方から視認可能であり、
    前記第2の目盛数字は、前記シリンジが前記シリンジポンプに装着された状態で、少なくとも水平方向から視認可能である、
    ことを特徴とするシリンジ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のシリンジにおいて、
    前記シリンジ外筒の基端には、当該シリンジ外筒の軸線を基準として互いに反対の半径外方向に突出した一対の指掛け部が設けられ、
    前記シリンジ外筒の前記軸線を通り且つ前記一対の指掛け部の突出方向軸に対して垂直な方向の軸を基準位置として、前記シリンジ外筒の周方向一方側を正の角度としたとき、0°〜+90°の角度範囲に前記第1の目盛数字が配置され、0°〜−90°の角度範囲に前記第2の目盛数字が配置される、
    ことを特徴とするシリンジ。
  5. 請求項4記載のシリンジにおいて、
    前記突出方向軸に対して垂直な方向の軸に沿って前記目盛部を見たとき、前記第1の目盛数字が視認可能であり、
    前記突出方向軸に沿って前記目盛部を見たとき、前記第2の目盛数字が視認可能である、
    ことを特徴とするシリンジ。
  6. 請求項4記載のシリンジにおいて、
    前記目盛部の周方向中心線は、前記基準位置に対して前記シリンジ外筒の周方向にずれている、
    ことを特徴とするシリンジ。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のシリンジにおいて、
    前記第1の目盛数字と前記第2の目盛数字との、前記シリンジ外筒の周方向における離間角度は、80°〜170°である、
    ことを特徴とするシリンジ。
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