JP2015029683A - 被検部位情報取得装置 - Google Patents

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裕 西原
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Abstract

【課題】 被検部位と保持部材が接触することによるケガを防止することが可能な被検部位情報取得装置を提供する。【解決手段】 本発明の被検部位情報取得装置は、被検部位を保持可能な被検部位保持部材と、該被検部位保持部材を回転駆動可能な保持位置移動手段と、前記被検部位保持部材に対する前記被検部位の位置を検知する被検部位検知手段と、該被検部位検知手段の出力に応じて、前記保持位置移動手段の回転駆動を制御する駆動制御手段と、を有する被検部位情報取得装置に関する。【選択図】 図7

Description

本発明は、被検部位情報取得装置に関する。
生体組織に透過特性が良い波長600−1500nm程度の光を用いて、血液中に含まれるヘモグロビンの光吸収特性から、腫瘍の成長に伴う新生血管の形成やヘモグロビンの酸素代謝を判定して診断に利用する技術がある。このような技術の一つとして、光音響効果を用いるものがある。光音響効果とは、パルス幅がナノ秒程度のパルス光を物質に照射すると、物質は光吸収特性に対応して光エネルギーを吸収し、物質が瞬間的に膨張することにより弾性波が発生する現象である。この弾性波を超音波トランスデューサーで検出し、受信信号を得る。この受信信号を数学的に解析処理することにより、光音響効果により発生した弾性波の音圧分布を画像化することができる。ヘモグロビンは生体組織を構成する水や脂肪やタンパク質に比較して近赤外光の吸収率が高いため、前述した新生血管や酸素代謝を測定する方法として好適なものである。このような光音響効果を用いて、乳がんなどの診断に応用する臨床研究が積極的に進められている。
一方で、生体組織内に照射した光の強度は生体組織内を伝播する過程の吸収や散乱によって減衰するため、組織の深部に到達する光が僅かになる。従来において、これらに対処するため、近赤外光を透過するガラス板で構成した乳房圧迫板と二次元超音波センサーとから成る乳房保持部材の間に乳房を圧迫保持することによって薄くして深部の画像を得るものが開示されている。また、乳房圧迫板と二次元超音波センサー板を乳房に対して回転させる回転機構を備え、乳房を異なる方向からパルス光で照射することによって一回の照射で得られない部分の画像を得ることが開示されている。(例えば、非特許文献1参照)
上述のように光音響効果を利用した検査装置において乳房圧迫板を設けて圧迫保持する他の目的は、測定中に乳房が動いて測定位置が変化することを防ぐことである。また、非特許文献1の装置では、被検者をうつ伏せに載せるベッドを備え、ベッドに設けた穴に被検者の乳房を挿入する構成を用いている。このような装置で被検者はサポート用プラットフォームであるベッドに設けられた乳房挿入口から乳房を下方に垂らし、垂れた乳房を乳房圧迫板で挟み込んだ状態で、近赤外光を照射して測定が行われる。これは、被検者の姿勢に無理を掛けないで、リラックスした状態で測定を行える装置とすることにより、測定時に被検者の動きを抑え、測定を正確に行い得るように配慮したためである。
また、被検部位情報取得装置では被検部位を複数の方向から検査を行う場合がある。例えば、X線マンモグラフィー装置では、頭尾方向撮影:CC(Cranio−Caudal)、内外斜位撮影:MLO(Mediolateral−oblique)のように異なる方向から乳房を撮影している。このために、X線を透過する材料で構成した乳房圧迫板とX線センサーを備えたセンサー板とから成る乳房保持部材の位置を立位の被検者の乳房に対して回転移動するものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の装置では、保持部材の回転軸を回転軸に交差する方向に移動させるスライド機構を備えている。
特開2010−110571号公報
Srirang Manohar,et al.,The Twente photoacoustic mammoscope:system overview and performance,Physics in Medicine and Biology 50(2005)2543−2557
非特許文献1及び特許文献1に開示されている乳房検査装置では、検査する方向を変更する際の乳房保持部材の回転駆動により、乳房保持部材と乳房が接触する課題がある。乳房保持部材と乳房が予期せぬ状態で接触すると、乳房保持部材やその駆動手段が破損、故障する可能性が生じる。したがって、乳房保持部材と乳房の接触を回避するための改善が求められている。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、被検部位を検査する方向を変更する際に起こり得る、被検部位と保持部材が接触することを防止することができる被検部位情報取得装置を提供することである。
本発明の一態様は、以下の構成を採用する。すなわち、
被検部位を保持可能な被検部位保持部材と、該被検部位保持部材を回転駆動可能な保持位置移動手段と、前記被検部位保持部材に対する前記被検部位の位置を検知する被検部位検知手段と、該被検部位検知手段の出力に応じて、前記保持位置移動手段の回転駆動を制御する駆動制御手段と、を有する、被検部位情報取得装置に関する。
本明細書において、ある部材の移動、回転、または駆動を制限するとは、ある部材を停止させることや、停止状態を維持することを含む。また、更に、ある部材の移動、回転、または駆動を停止するとは、ある部材を停止させるような駆動を行っていればよく、その結果、ある部材が完全に停止していない場合も含む。
本発明の一態様によれば、被検部位を検査する方向を変更する際の保持部材と被検部位が接触することを防止することが可能な被検部位情報取得装置を提供することができる。
Aは被検部位情報取得装置の構成を表す図、Bは被検部位保持部材と保持位置移動手段の構成を表す図。 A、Bはカメラの設置位置を表す図。 A、Bはフォトセンサーの設置位置を表す図。 A、Bはマイクロスイッチの設置位置を表す図。 A、Bは温度センサーの設置位置を表す図。 A、Bは荷重センサーの設置位置を表す図。 駆動制御フローを表す図。
以下に図面を参照しつつ、本発明の好適な実施の形態について説明する。ただし、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状及びそれらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の記載に限定する趣旨のものではない。
本発明を実施するための最良の形態を、以下の実施の形態により説明する。
(実施の形態1)
以下に、本発明の実施の形態の一態様について説明する。
実施の形態では、本発明を適用した光音響効果を利用した被検部位情報取得装置の構成例について説明する。
光音響効果を利用した被検部位情報取得装置の概略図を図1A及び図1Bに示す。図1Aは被検部位情報取得装置の構成図、図1Bは被検部位保持部材と保持位置移動手段の構成図である。
図1Aに示す被検部位情報取得装置は、被検者Eの被検部位(ここでは乳房)の特性情報を光音響効果を用いて取得するものである。被検部位保持部材100、信号変換手段200、光照射手段300、保持位置移動手段400、駆動制御手段500、被検部位検知手段600、寝台ユニット700から構成されている。
(被検部位保持部材100)
被検部位保持部材100は、被検部位を保持可能に構成され、例えば二つの保持部材の間に被検部位を圧迫保持するものである。ここでは、板状の保持部材を用いた例を示す。
被検部位保持部材100は、第一保持部材1、第二保持部材2、スライド機構3、基台4から構成されている。
基台4に第一保持部材1とスライド機構3が設けられ、第二保持部材2はスライド機構3によって、図1BのX方向に移動可能とされている。
基台4は後述する保持位置移動手段400に取り付けられており、被検部位保持部材100は図1A及び図1BのZ軸周りに移動可能になっている。
第一保持部材1と第二保持部材2は、被検部位を保持可能な被検部位保持部材である。
基台4に固定されている第一保持部材1に対して、第二保持部材2をスライド機構3によって移動することにより、圧迫保持及び圧迫解除の動作を行うことができる。通常は、第一保持部材1と第二保持部材2の間にある被検部位を荷重数10〜300N程度で圧迫保持する。
このように被検部位を圧迫保持することにより、測定中の被検部位の位置が固定されるので、体動などによる位置ずれを低減することができる利点がある。また、被検部位を圧迫により薄くすることで深部まで光や超音波を効率良く到達させることができる。
第一保持部材1を構成する部材としては、被検部位や後述する信号変換手段200との音響整合性が高い部材を用いることが好ましい。これらを製作する材料としては、被検部位と音響インピーダンスが近いポリメチルペンテンが好適である。本実施の形態の被検部位情報取得装置は、被検部位が挿入される被検部位挿入領域101を有する。第一保持部材1は被検部位挿入領域101と信号変換手段200との間に設けられ、信号変換手段200は第一保持部材1越しに弾性波を受信する。また、第一保持部材1と信号変換手段200との間や第一保持部材1と被検部位(被検部位挿入領域101)の間に、音響整合性を高めるための超音波ジェルなどの音響整合剤(マッチング剤)が設けられている。
第二保持部材2を構成する部材としては、後述する光源5の光の透過率が高い部材を用いることが好ましい。これらを製作する材料としては、光の透過率が高いガラス、アクリル、ポリカーボネート、などが好適である。第二保持部材2は被検部位挿入領域101と後述する照明光学系6との間に設けられ、照明光学系6は第二保持部材2越しに被検部位に光を照射する。
(信号変換手段200)
信号変換手段200は、被検部位内で発生した弾性波を受信するものである。信号変換手段200の受信器は、弾性波を受信して電気信号に変換する一つ以上の変換素子を有し、圧電現象を用いた変換素子、静電容量の変化を用いた変換素子、などで構成することができる。信号変換手段200の受信器は、弾性波を受信して電気信号に変換できるものであればどのような受信器を用いても良い。
弾性波を受信する変換素子を一次元または二次元に複数配列することにより、複数の変換素子で弾性波を同時に受信することができるので、受信時間を短くすることができると共に、被検部位の体動などの影響を低減することができる。
また、一つ以上の弾性波を受信する変換素子を一次元または二次元に走査駆動することによっても上述と同様の信号を得ることができる。
(光照射手段300)
光照射手段300は、光源5と照明光学系6から構成されている。
光音響効果を利用する被検部位情報取得装置における光源5は、生体組織を構成する水、脂肪、タンパク質、酸化ヘモグロビン、還元ヘモグロビン、などの光吸収特性に応じた波長を選定する。一例としては、生体組織に対する透過率が高く、脂肪、酸化ヘモグロビン、還元ヘモグロビン、などの光吸収特性が特徴的な、波長が600〜1500nmである光が適当である。この範囲の中から被検部位内の検査対象とする成分、例えば、酸化ヘモグロビン、還元ヘモグロビン、などに吸収される波長の光を発するものを用いることができる。
光は被検部位内を伝搬する際に強度が著しく減衰するため、大きな出力を備えたレーザーが好ましい。レーザーとしては、固体レーザー、ガスレーザー、半導体レーザー、など様々なレーザーを用いることができる。また、一般的にレーザーよりも出力は小さくなるが、発光ダイオードなども用いることができる。出力が小さい光源5を用いる場合は、光源5を複数個用いて高出力を得る構成としてもよい。
光源5から発した光は、照明光学系6によって被検部位に導かれる。
照明光学系6を構成する部材としては、レンズ、ミラー、プリズム、光ファイバー、拡散板、マスク、などを用いることができる。
また、被検部位を広範囲にわたって一括して光照射することにより、検査にかかる時間を短くすることができると共に、被検部位に対する体動などの影響を低減することができる。このため十分に大きな出力を備えた光源5の場合は、被検部位の全体を一括して光照射することが好ましい。しかし、光源5の出力が小さく被検部位の一部領域しか光照射できない場合においては、光照射領域を被検部位に対して走査駆動することによって被検部位の全体を検査することができる。
また、光は第一保持部材1側から照射されてもよいし、第二保持部材2側から照射されてもよい。さらに、光は第一保持部材1及び第二保持部材2の両側から照射されてもよい。
(保持位置移動手段400)
保持位置移動手段400は、回転機構7とブレーキ機構8を備えている。
また、保持位置移動手段400は、基台4と結合されており、被検部位保持部材100の位置を図1A及び図1BのZ軸周りに回転移動可能(回転駆動可能)とするものである。つまり、保持位置移動手段400は、被検部位保持部材100を、被検者に対し相対的に移動させることができるよう構成されている。
保持位置移動手段400は、後述する駆動制御手段500に接続され、保持位置移動手段400の駆動制御は駆動制御手段500によって行われる。
(駆動制御手段500)
駆動制御手段500は、CPUなどの制御回路とメモリなどから構成されている。
駆動制御手段500には、保持位置移動手段400と、後述する駆動入力スイッチ9と、被検部位検知手段600が接続されている。
駆動制御手段500は、被検部位検知手段600の検出結果に基づいて、保持位置移動手段400の回転駆動を制限するかを判断する機能を有している。具体的には、例えば、メモリに、被検部位保持部材100の移動軌跡に関するデータが保存されている。駆動制御手段500は、このメモリに保存されているデータと被検部位検知手段600の検知結果から被検部位保持部材100が被検部位と接触する位置に有るか判断する機能を有している。被検部位保持部材100が被検部位と接触する位置に有るか判断するとは、被検部位保持部材100と被検部位が接触している状態かを判断することや、接触しない状態かを判断することを含む。また、被検部位保持部材100が被検部位と接触する位置に有るか判断するとは、被検部位保持部材100を停止しなかった場合に、被検部位保持部材100と被検部位が接触するかを判断することや接触しないかを判断することも含む。被検部位保持部材100が被検部位と接触する位置に有ると判断した場合、保持位置移動手段400の回転駆動を制限する。ここで、保持位置移動手段400の回転駆動を制限するかを判断するとは、保持位置移動手段400の回転駆動を制限するかどうかのみを判断する場合や、保持位置移動手段400の回転駆動を制限しないかどうかのみを判断する場合、その両方を判断する場合を含む。
例えば、駆動制御手段500において、メモリに、保持位置移動手段400を回転駆動した時の被検部位保持部材100の位置のデータが記憶されており、制御回路が、被検部位検知手段600の検知結果から得られる被検部位の位置データと、メモリに記憶されている上記被検部位保持部材100の位置データを比較することで、被検部位保持部材100が被検部位と接触する位置にあるか判断することができる。
また、例えば、被検部位検知手段600が接触センサー等の場合、メモリに、被検部位が被検部位保持部材と接触している場合の被検部位検知手段600の示す値が記憶されている。駆動制御手段500において、制御回路が、被検部位検知手段600の検知結果と、上記メモリに記憶されている値を比較することで、被検部位が被検部位保持部材と接触する位置にあるかを判断することができる。
駆動入力スイッチ9は、被検部位保持部材100の位置を移動させる時に、被検部位検査装置の操作者が操作する押釦スイッチである。
(被検部位検知手段600)
被検部位検知手段600は、被検部位保持部材100内の被検部位の位置を検出するものである。検出された被検部位の位置情報は、駆動制御手段500に入力される。駆動制御手段500は、被検部位検知手段600から入力された位置情報に基づいて、被検部位保持部材が被検部位と接触する位置に有るかを判断する。
被検部位検知手段600は、カメラ、フォトセンサー、マイクロスイッチ、温度センサー、荷重センサー、などを用いることができる。
被検部位保持部材100内をカメラによって撮影し、撮影された画像を不図示の画像処理手段により解析することにより、カメラの撮影画角内における被検部位の位置を検出することができる。
図2A及び図2Bはカメラ601を設置する位置の一例を示したものである。図2Aは図1Bと同じ方向から見た図、図2Bは図2Aの上面図である。図示の様に被検部位の下面や側面を囲む位置に設置することが可能である。図では複数個のカメラ601を設けているが、カメラの数は1個でも良い。カメラとしては、画像処理が容易なデジタル画像が取得できるCCDやCMOSセンサーを備えたものが好ましい。また、上述した信号変換手段200や光照射手段300の設置位置との接触を回避するために小型のものが好ましい。
また、射出した光線を遮ることを検出するフォトセンサーを、被検部位保持部材100の一部、例えば、被検部位の挿入部に設けることにより、被検部位保持部材100内に被検部位が挿入されているかどうかを検出することができる。
図3A及び図3Bはフォトセンサーを設置する位置の一例を示したものである。図3Aは図1Bと同じ方向から見た図、図3Bは図3Aの上面図である。602はフォトセンサー投光部、603はフォトセンサー受光部である。図示の様に被検部位の側面を囲む位置にフォトセンサー投光部602とフォトセンサー受光部が一対になる位置に設置することが可能である。図では複数個のフォトセンサーを設けているが、フォトセンサーの数は1個でも良い。フォトセンサーとしては、光源5が発する光を誤って検知することを防止するため光源5と異なる波長の光を投光可能なものが好ましい。また、上述した信号変換手段200や光照射手段300の設置位置との接触を回避するために小型のものが好ましい。
また、接触による押し圧力により電気接点が接触するマイクロスイッチを被検部位保持部材100の一部、例えば、第一保持部材または第二保持部材に設けることができる。図4A及び図4Bはマイクロスイッチ604を設置する位置の一例を示したものである。図4Aは図1Bと同じ方向から見た図、図4Bは図4Aの上面図である。マイクロスイッチ604を被検部位と直接接触する位置に設けることもできるが、マイクロスイッチ604が接触する部分の被検部位は、信号変換手段200で測定できない、または、光照射手段300で光照射できない領域となってしまう課題がある。このような課題を回避するために、マイクロスイッチ604を信号変換手段200と光照射手段300に接触しない位置に設けることが好ましい。本実施の形態では、第一保持部材1及び第二保持部材2の少なくとも一方は、被検部位が接触することによる荷重により、図示の矢印方向にマイクロスイッチ604の作動ストローク分だけ移動可能な構造になっている。マイクロスイッチ604の動作ストロークは、例えば、1mmのものを用いることができる。第一保持部材1及び第二保持部材2の少なくとも一方は、図示の矢印方向に作動ストローク分だけ移動すると、基台4またはスライド機構3の一部に設けたストッパー部材11に突き当たって停止する構造になっている。このような構成により、被検部位が接触することによる荷重によって移動した第一保持部材1及び第二保持部材2の少なくとも一方が、マイクロスイッチ604の電気接点を接触させる。この時、マイクロスイッチ604の取り付け可能な位置は、被検部位に直接接する位置に限定されないので、信号変換手段200と光照射手段300に接触しない位置に設けることができる。このようにマイクロスイッチ604を設けることにより、被検部位保持部材100に含まれる、第一保持部材及び第二保持部材の少なくとも一方に被検部位が接触しているかどうかを検出することができる。
また、接触による温度変化を検出する温度センサーを被検部位保持部材100の一部、例えば、第一及び第二保持部材に設けることにより、被検部位保持部材100に含まれる第一保持部材及び第二保持部材の少なくとも一方に被検部位が接触しているかどうかを検出することができる。
図5A及び図5Bは温度センサー605を設置する位置の一例を示したものである。図5Aは図1Bと同じ方向から見た図、図5Bは図5Aの上面図である。温度センサー605を設置する位置は、被検部位と直接接触する位置に設けることが好ましい。上述したように、被検部位と直接接する部分は、測定できない領域になってしまう課題があるので、温度センサー605は薄く小さいものが好ましい。例えば、1mm角程度で厚さが0.15mm程度のサーミスタなどを用いると良い。また、被検部位が乳房の場合は、被験者Eの胸壁と接触する第一保持部材1及び第二保持部材2の少なくとも一方の上端部に温度センサー605を設けることにより、測定できない領域を低減することができる。
また、荷重センサーや荷重によって生じる歪を検知する歪センサーを被検部位保持部材100の一部、例えば、第一保持部材及び第二保持部材の少なくとも一方に設けることができる。荷重センサーや荷重によって生じる歪を検知する歪センサーを取り付ける位置としては、マイクロスイッチ604の場合と同様に、信号変換手段200と光照射手段300に接触しない位置に設けるとこが好ましい。図6A及び図6Bは荷重センサー606を設置する位置の一例を示したものである。図6Aは図1Bと同じ方向から見た図、図6Bは図6Aの上面図である。荷重センサー606により、被検部位保持部材100に含まれる第一保持部材及び第二保持部材の少なくとも一方に被検部位が圧迫保持されているかどうかを検出することができる。
図2から6に示すように、被検部位検出手段は、上述のものを組み合わせても良いし、同じタイプのものを複数個設けても良い。また、異なるタイプの被検部位検出手段を組み合わせること、複数個設けることにより、被検部位を検出する確度を高くすることができる。
カメラやフォトセンサーは、被検部位に接触することなく被検部位を検出することができる。このため被検部位と被検部位保持部材100が接触する前の状態が検出できる。
マイクロスイッチ、温度センサーは、カメラやフォトセンサーに比べて安価である利点がある。また、被検部位との接触を検出するものであるので、画像処理などを用いる方式に比べて応答性が高いという利点がある。
被検部位を圧迫保持する被検部位検査装置では、被検部位を圧迫保持する際の荷重を測定するためのセンサーを備えているものがある。このような装置おいては、荷重センサーを被検部位検知手段600として兼用することができる利点がある。
(寝台ユニット700)
ここでは被検者支持手段として寝台ユニット700を用いて説明する。寝台ユニット700は、被検者Eをうつ伏せ(伏臥位)に載せるための装置であり、被検者の乳房を挿入する乳房挿入口(開口部)を設けた寝台と、寝台を支える寝台支柱から構成されている。
次に、上述のような構成を備えた被検部位情報取得装置において、被検部位を検査する方向を変更する際起こり得る、被検部位と保持部材が接触することによる被検部位保持部材や保持位置移動手段の破損や故障の可能性を低減する駆動制御方法について図7を用いて説明する。
図7は被検部位情報取得装置の駆動制御フローを示したものである。図7に示すようにS1からS6の6つの工程がある。各工程の内容を以下に示す。
S1:被検部位情報取得装置の操作者が、駆動入力スイッチ9を押す工程。
S2:被検部位検知手段600が被検部位の位置を検知する工程。被検部位検知手段600は、検知結果を電気信号として駆動制御手段500に送信する機能を有する。
S3:駆動制御手段500により、被検部位検知手段600の検出結果に基づいて、保持位置移動手段の回転駆動を制限するかを判断する工程。例えば、被検部位検知手段600から受信する検知結果に関する電気信号に基づいて、被検部位保持部材100が被検部位と接触する位置に有るかを判断する工程。駆動制御手段500は、例えば保持位置移動手段400を回転駆動した時の被検部位保持部材100の位置のデータが記憶されたメモリと、制御回路と、を有する。制御回路は、被検部位検知手段600の検知結果から得られる被検部位の位置データと、メモリに記憶されている上記被検部位保持部材100の位置データを比較することで、被検部位保持部材100が被検部位と接触する位置にあるか判断する。また、メモリには、被検部位が被検部位保持部材と接触している場合の被検部位検知手段600の示す値が記憶されていてもよい。
S4:所定の条件下に無いと判断した場合、駆動制御手段500により、保持位置移動手段400のブレーキ機構8のロック状態を解除して保持位置移動手段400の回転機構7を駆動可能な状態にする工程。または、所定の条件下に無いと判断した場合、駆動制御手段500により、ブレーキ機構8のロックが解除された状態を維持して回転機構7の駆動可能状態を維持する工程。ここでは、所定の条件下に無いとは、被検部位保持部材100が被検部位と接触する位置にないことを示す。駆動制御手段500は、判断結果に基づき、保持位置移動手段400に、ブレーキ機構8のロックを解除するための信号を送る機能を有する。これにより、被検部位保持部材100の位置が移動(回転)される、または移動(回転)可能な状態が維持される。
S5:所定の条件下にあると判断した場合、駆動制御手段500により、保持位置移動手段400の回転を制限する工程。具体的には、駆動制御手段500により、保持位置移動手段400のブレーキ機構8をロック状態とし、保持位置移動手段400の回転機構7を停止する、又はブレーキ機構8のロック状態を維持して回転機構7の停止状態を維持する工程。ここで、所定の条件下に有るとは、被検部位保持部材100が被検部位と接触する位置にあることを示す。駆動制御手段500は、保持位置移動手段400に、ブレーキ機構8をロック状態とするための信号を送付する機能を有する。これにより、被検部位保持部材100の位置が固定される、または被検部位保持部材100の停止状態が維持される。
S6:駆動制御手段500の検知結果を不図示の表示装置に表示する工程。例えば、被検部位が被検部位保持部材100と接触することを不図示の表示手段に表示する工程。
なお、被検部位保持部材100の位置を移動させている途中で、被検部位が被検部位保持部材100と接触する位置関係になった場合は、以下のような駆動制御フローとなる。
S1:駆動入力スイッチ9が押される。
S2:被検部位検知手段600が被検部位の位置を検知する。
S3:被検部位が被検部位保持部材100と「接触する位置に無い」と判断される。
S4:保持位置移動手段400のブレーキ機構8のロックが解除されて保持位置移動手段400の回転機構7が駆動される、又はブレーキ機構8のロックが解除された状態を維持して回転機構7の駆動状態を維持する。
S3:被検部位が被検部位保持部材100と「接触する位置に有る」と判断される。
S5:保持位置移動手段400のブレーキ機構8がロック状態とされ、保持位置移動手段400の回転機構7が停止される。
S6:被検部位が被検部位保持部材100と接触することが不図示の表示手段に表示される。
以上のフローによって、被検部位保持部材100の位置が固定される。
被検部位保持部材100の位置を移動させている途中で停止させる場合は、被検部位保持部材100の質量に起因する慣性モーメントが作用するためにオーバーランが生じる可能性がある。この場合、前述したカメラやフォトセンサーを用いて、被検部位と被検部位保持部材100が接触する前の状態を検出して、想定されるオーバーランが生じても被検部位と被検部位保持部材100が接触しない位置で回転機構7を停止するようにすると良い。
また、S6の工程で被検部位が被検部位保持部材100と接触することを表示手段に表示するものとしているが、スピーカーから音を出すことなどにより、被検部位情報取得装置の操作者に知らせるようにしても良い。
なお、S6の工程は、被検部位情報取得装置の操作者に装置の状態を知らせるためにあった方が好ましいものであるが、省略することも可能である。
また、被検部位保持部材100は、遮光手段である遮光カバー10によって覆われている。
遮光カバー10は、被検部位に光を照射した時に散乱反射する光や、照明光学系6が故障した時に生じる得る漏れ光などを遮光するものである。
人の目に入射可能な光の強度は、安全性の観点から上限値となる最大許容露光量(MPE)が規格により定められており、このMPEを超える強度で人の目に光を入射させることはできない。遮光カバー10は、被検部位情報取得装置を操作する操作者の目を上述のような光から保護する機能を有している。
遮光カバー10を構成する部材としては、上述のような光が照射されても耐える部材を用いることが好ましい。このような遮光カバー10を製作する材料としては、金属材料などが好ましい。
しかし、金属材料から成る遮光カバー10は、光源5が発する光だけではなく可視光も合わせて遮光してしまう。このため被検部位情報取得装置の操作者が目視によって、遮光カバー10に覆われた被検部位の位置を確認することが困難である。このような遮光カバー10を備えた装置では、被検部位検知手段600によって、遮光カバー10に覆われた被検部位を検知することが特に有効である。
また、被検部位保持部材100が保持位置移動手段400によって移動される範囲は決まっている。上述のカメラやフォトセンサーによって検出された被検部位の位置と、被検部位保持部材100が移動する範囲との対応を取ることにより、被検部位と移動する被検部位保持部材100とが接触する位置関係に有るかどうかを判断することができる。これらの接触が起こり得ると判断した場合は、被検部位保持部材100の移動(保持位置移動手段の回転駆動)を停止(制限)するようにしても良い。また、その旨を表示手段に表示するようにしても良い。
(実施の形態2)
上記例においては、光を照射することによって発生した音響波を受信して被検部位の特性情報を取得する被検部位情報取得装置を例に本発明を説明した。しかしこれに限らず、被検部位にX線を照射するX線照射手段と、X線照射手段から被検部位に照射され、透過したX線を検出して電気信号に変換する信号変換手段とを用いたX線照射型のマンモグラフィーなども本発明を適用できる形態の一つである。この場合、図1Aの光照射手段300をX線照射手段とし、信号変換手段200をX線検出電気信号変換手段とし、他の構成は、実施の形態1と同様の構成とすることができる。
また、被検部位にピコ秒オーダーのパルス光を発するレーザーや変調周波数が数10から数100MHzの強度変調光を発するレーザーを照射する光照射手段と、被検部位内を伝搬した光を受光して電気信号に変換する信号変換手段を用いた拡散光トモグラフィーなども、本発明を適用できる形態の一つである。この場合、図1Aの光照射手段300をパルス光及び強度変調光照射手段とし、信号変換手段200を光検出電気信号変換手とし、他の構成は、実施の形態1と同様の構成とすることができる。
また、上記例では伏臥型の測定装置を例に本発明を説明したが、これに限らず、立位型の被検部位情報取得装置にも本発明は適用可能である。
以上に説明したように、本実施の形態における被検部位情報取得装置では、被検部位を検査する方向を変更する際の保持部材と被検部位が接触することを防止することが可能な被検部位情報取得装置を提供することができる。
100 被検部位保持部材
400 保持位置移動手段
500 駆動制御手段
600 被検部位検知手段

Claims (15)

  1. 被検部位を保持可能な被検部位保持部材と、
    該被検部位保持部材を回転駆動可能な保持位置移動手段と、
    前記被検部位保持部材に対する前記被検部位の位置を検知する被検部位検知手段と、
    該被検部位検知手段の出力に応じて、前記保持位置移動手段の回転駆動を制御する駆動制御手段と、
    を有する被検部位情報取得装置。
  2. 前記駆動制御手段は、更にメモリを有し、
    前記被検部位検知手段の検出結果とメモリに保存されたデータに基づいて、前記保持位置移動手段の回転駆動を制限するかを判断することを特徴とする請求項1に記載の被検部位情報取得装置。
  3. 前記駆動制御手段は、ブレーキ機構を有し、
    前記被検部位と前記被検部位保持部材の位置関係が所定の条件下に有ると判断した場合に、前記ブレーキ機構をロック状態とする、またはロック状態を維持することで、保持位置移動手段の回転駆動を制限する、請求項2に記載の被検部位情報取得装置。
  4. 前記駆動制御手段は、ブレーキ機構を有し、
    前記被検部位と前記被検部位保持部材の位置関係が所定の条件下に無いと判断した場合に、前記ブレーキ機構のロック状態を解除する、または解除された状態を維持することで、前記保持位置移動手段の回転駆動を可能な状態とする、請求項2に記載の被検部位情報取得装置。
  5. 情報を表示する表示手段を備え、前記被検部位検知手段の検知結果を、前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の被検部位情報取得装置。
  6. 前記被検部位検知手段は、前記被検部位と接触せずに位置を検出する、請求項1から5項のいずれか1項に記載の被検部位情報取得装置。
  7. 前記被検部位検知手段は、少なくともカメラまたはフォトセンサーである、請求項6に記載の被検部位情報取得装置。
  8. 前記被検部位検知手段は、前記被検部位と接触することにより位置を検出する、請求項1から5項のいずれか1項に記載の被検部位情報取得装置。
  9. 前記被検部位検知手段は、少なくともマイクロスイッチ、温度センサー、及び荷重センサーのいずれか1つである、請求項8に記載の被検部位情報取得装置。
  10. 前記被検部位情報取得装置は、前記被検部位が挿入される被検部位挿入領域を有し、
    前記被検部位保持部材と前記被検部位挿入領域の間に、信号変換手段を有する、請求項1から9項のいずれか1項に記載の被検部位情報取得装置。
  11. 前記被検部位に光を照射する光照射手段を有し、前記信号変換手段は、前記光照射手段が前記被検部位に光を照射することによって該被検部位で発生する弾性波を検出する、請求項10項に記載の被検部位情報取得装置。
  12. 前記被検部位にX線を照射するX線照射手段を有し、前記信号変換手段は、前記X線照射手段が前記被検部位に照射したX線を検出する、請求項10項に記載の被検部位情報取得装置。
  13. 前記被検部位に光を照射する光照射手段を有し、前記信号変換手段は、前記光照射手段が前記被検部位に照射した光を検出する、請求項10項に記載の被検部位情報取得装置。
  14. 前記被検部位保持部材は、前記光照射手段が照射する光を遮光する遮光手段を有することを特徴とする請求項11及び13のいずれか1項に記載の被検部位情報取得装置。
  15. 前記メモリは、前記被検部位保持部材の移動軌跡に関するデータを保存している、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の被検部位情報取得装置。
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