JP2015027793A - 柄材の製造方法及びこれにより製造された柄材並びにこれを用いたプラスチック成形品 - Google Patents

柄材の製造方法及びこれにより製造された柄材並びにこれを用いたプラスチック成形品 Download PDF

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Abstract

【課題】簡便で且つ生産効率が高く、意匠性の高い柄材を得る柄材の製造方法及びこれにより製造された柄材並びにこれを用いたプラスチック成形品を提供する。
【解決手段】シート状物1を粉砕して所望の粒径の柄材を得る。シート状物1に曲線状の切込2を複数並列させて形成する。切り込み2を形成したシート状物1aを粉砕機30にて粉砕する。切込2は、互いに同一方向に沿って形成される。シート状物1は、切込手段21aを備えたローラー21,22を有する切込機構20へ供給する。
【選択図】図1

Description

本発明は、柄材の製造方法及びこれにより製造された柄材並びにこれを用いたプラスチック成形品に関する。さらに詳しくは、シート状物を粉砕して所望の粒径の柄材を得る柄材の製造方法及びこれにより製造された柄材並びにこれを用いたプラスチック成形品に関する。
従来、壁紙、床材、化粧材、クロス等の内装材や建材等に用いられる柄材は、例えば特許文献1に記載の如きものが知られている。特許文献1に記載の方法では、矩形の樹脂フィルムを粉砕機に投入して粉砕するため、図10に示す如く、柄材G’には鋭角部分が数多く形成される。そのため、このような柄材を用いると、観者に鋭い印象となり柔らかさに欠ける場合があった。
特開2007−131511号公報
かかる従来の実情に鑑みて、本発明は、簡便で且つ生産効率が高く、意匠性の高い柄材を得る柄材の製造方法及びこれにより製造された柄材並びにこれを用いたプラスチック成形品を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る柄材の製造方法の特徴は、シート状物を粉砕して所望の粒径の柄材を得る製造方法において、前記シート状物に曲線状の切り込みを複数並列させて形成し、前記切り込みを形成したシート状物を粉砕することにある。
上記構成によれば、シート状物を粉砕する前に、シート状物に曲線状の切り込みを複数並列させて形成する。これにより、シート状物全体には、曲線状の切込が複数形成される。そして、曲線状の切込部が複数形成されたシート状物を粉砕するので、粉砕前に形成した曲線状の切込部の一部分により、粉砕されたシート状物の一片である柄材には、図4に示す如き、その縁の一部に曲線部分が形成される。従って、曲線部分を有する柄材により観者に柔らかな印象を与え、意匠性が向上する。しかも、その曲線状の切込が複数形成された樹脂フィルムを粉砕すればよいので、切込形成後にシート状物が分離することがなく扱いが容易であり、作業が簡便でありながら生産効率もよい。
前記切り込みは、互いに同一方向に沿って形成されるとよい。これにより、シート状物に多数の切込を形成でき、シート状物の単位面積あたりの曲線部分の数が増加する。よって、さらに効率よく曲線部分を有する柄材を製造することができる。
前記シート状物は、切込手段を備えたローラーを有する切込機構へ供給するとよい。これにより、連続してシート状物に曲線状の切込を複数形成することができ、さらに生産効率も向上する。係る場合、前記切り込みを前記シート状物の幅方向端部から所定の間隔をおいて前記シート状物の搬送方向に沿って形成し、前記切り込みを形成したシート状物が巻き取り可能であることが望ましい。ローラーを通過したシート状物を巻き取る場合、シート状物に主にその搬送方向にテンションが付与される。切り込みをシート状物の幅方向端部から所定の間隔をおいて形成するので、シート状物の幅方向の端部近傍は切り込みが存在しないシート状物が連続する部分となる。よって、この端部近傍(縁部)によってシート状物の強度が確保できる。しかも、切り込みをシート状物の搬送方向に沿って形成するので、付与されたテンションによる切り込み端部からの裂けも防止できる。これらにより、切り込み形成後にシート状物が引き裂かれることを防止できる。従って、切り込みを形成したシート状物を巻き取ることが可能となり、作業がさらに簡便となり、生産効率も向上する。例えば、粉砕機にローラーを介してシート状物を投入することも可能となる。
また、前記切り込みは、円弧部が連続して形成されるとよい。円弧部を有することでより丸みを帯びた柄材となり、さらに意匠性が向上する。
粉砕されたシート状物は、さらに分級されて着色される。前記シート状物には、例えば、ポリエステルフィルムが用いられる。前記柄材は、基材となる熱可塑性樹脂に配合されて加熱成形され、成形された成形物に柄を形成するものである。
上記目的を達成するため、本発明に係る柄材の製造方法の他の特徴は、シート状物を粉砕して所望の粒径の柄材を得る製造方法において、前記シート状物を切断して長辺が曲線状に形成されたシート片を複数生成し、前記シート片を粉砕することにある。
上記構成によれば、シート状物を粉砕する前に、シート状物を切断して長辺が曲線状に形成されたシート片を複数生成する。そして、長辺が曲線状に形成されたシート片を粉砕するので、粉砕前に形成した曲線状の長辺の一部分により、粉砕されたシート片の一片である柄材には、図4に示す如き、その縁の一部に曲線部分が形成される。従って、曲線部分を有する柄材により観者に柔らかな印象を与え、意匠性が向上する。しかも、長辺が曲線状に形成された帯状のシート片を粉砕すればよいので、作業が簡便でありながら生産効率もよい。
前記シート片は、対向する長辺が同一方向に沿って曲線状に形成された短冊状を呈するとよい。これにより、シート片に多くの曲線部分が形成されることになり、さらに効率よく曲線部分を有する柄材を製造することができる。しかも、シート片は対向する長辺が同一方向に沿って形成された短冊状に形成されるので、扱いが容易である。
前記切り込みは、円弧部が連続して形成されるとい。円弧部を有することでより丸みを帯びた柄材となり、さらに意匠性が向上する。
上記目的を達成するため、本発明に係る柄材の製造方法のさらに他の特徴は、シート状物を粉砕して所望の粒径の柄材を得る製造方法において、前記シート状物を打ち抜いて曲線部を有するシート片を複数生成し、前記シート片を粉砕することにある。
上記構成によれば、シート状物を粉砕する前に、シート状物を打ち抜いて曲線部を有するシート片を複数生成する。そして、曲線部を有するシート片を粉砕するので、粉砕前に形成した曲線部の一部分により、粉砕されたシート片の一片である柄材には、図4に示す如き、その縁の一部に曲線部分が形成される。従って、曲線部分を有する柄材により観者に柔らかな印象を与え、意匠性が向上する。また、曲線部を有するシート片を粉砕すればよいので、簡便でありながら生産効率もよい。
例えば、前記シート片は円形であるとよい。また、前記シート片は雲形であってもよい。
上記本発明に係る柄材の製造方法及びこれにより製造された柄材並びにこれを用いたプラスチック成形品の特徴によれば、簡便に意匠性の高い柄材を得ることが可能となった。
本発明の他の目的、構成及び効果については、以下の発明の実施の形態の項から明らかになるであろう。
本発明の第一実施形態に係る製造方法の工程を示す図である。 本発明の第一実施形態におけるスリット形状を示す図である。 粉砕機の概略図である。 本発明に係る製造方法により製造された柄材の拡大写真である。 本発明に係る製造方法により製造された柄材を用いた人造大理石の写真であり、(a)は成形品、(b)は(a)の部分拡大写真である。 本発明の第二実施形態に係る製造方法の工程を示す図である。 本発明の第二実施形態におけるシート片の形状を示す図である。 本発明の第三実施形態に係る製造方法の工程を示す図である。 本発明の第三実施形態におけるシート片の形状を示す図である。 従来の製造方法により製造された柄材の拡大写真である。 従来の製造方法により製造された柄材を用いた人造大理石の図5に相当する写真である。
次に、図1〜4を参照しながら、本発明の第一実施形態についてさらに詳しく説明する。
本発明の第一実施形態に係る柄材の製造方法は、図1に示すように、例えば矩形のシート状物としての樹脂フィルム1を切込機構20へ供給して、樹脂フィルム1に切込2を形成する。そして、切込2が形成された樹脂フィルム1aを粉砕機30へ投入し、所望の粒径に粉砕し、図4に示す如き柄材Gを得る。本実施形態において、樹脂フィルム1には例えばポリエステルフィルムが用いられるが、これに限られるものではない。柄材は、例えば基材となる熱可塑性樹脂等に配合されて加熱成形され、例えばシート状に成形された成形物において、柄(模様)を形成するものである。
切込機構20は、図1(a)に示すように、大略、切込手段21aを備えた第一ローラー21と、その第一ローラー21に対向配置され樹脂フィルム1を第一ローラー21と共に挟持、搬送する第二ローラー22とを有する。切込手段21aは刃の終端(刃先)が長手方向に沿って波形となるように曲線状に形成されており、本実施形態では樹脂フィルム1の搬送方向Xに直交又は交差する方向(フィルム幅方向)に並行に複数設けられている。この切込機構20に樹脂フィルム1を供給することで、切込2を樹脂フィルム1に連続形成することができ、生産効率がよい。
本実施形態において、樹脂フィルム1には、上述の切込手段21aによって、図2(a)の如き曲線状の切込2が複数並行して形成される。同図に示すように、この切込2は、その両端部は樹脂フィルムの縁から離隔すると共に、フィルム幅方向に沿って円弧部11が連続して形成されている。この切込2は、その山部12及び谷部13の突出方向が同一方向に向くように設けられている。これにより、樹脂フィルム1に数多くの切込2を密に形成することができ、樹脂フィルムの単位面積あたりの曲線部分の数を増加させ、より効率よく丸みを帯びた柄材を形成することが可能となる。
次に、切込2が形成された樹脂フィルム1aは、粉砕機30へ投入される。粉砕機30には、例えば図3の如き粉砕機が用いられる。この粉砕機30は、フレームに駆動回転自在に支持された回転刃32と、篩い33と、回転刃32との間でフィルムを切断する複数の固定刃34とを有している。そして、投入口35から投入されたフィルムを粉砕部36で攪拌切断し、篩い33を通して落下させることで粉砕フィルムを得る。粉砕フィルムは、ブロア40及び搬送路41を介して回収容器42に収集される。粉砕フィルムの粒径は、フィルムの投入量、回転刃33の回転スピード、固定刃34の個数によって調整が可能である。主たる粒径を中心に、大径、小径の粒径分布をなすこととなる。そして、粉砕フィルムは、分級、着色等が施され、所望の粒径の柄材Gとなる。その粒径としては、例えば、0.5mm以上10cm以下、好ましくは0.5mm以上5cm以下である。
ここで、粉砕機30には、曲線状の切込2が複数形成された樹脂フィルム1a投入され、その樹脂フィルム1aを粉砕する。これにより、粉砕前に形成した切込2の一部分が残存し、粉砕フィルムに曲線部分を形成する。しかも、樹脂フィルム1aは切込2によって分離されておらず連続するものである。そのため、粉砕の初期段階において、樹脂フィルム1aはある程度の大きさを有するので、篩い33を通過することは物理的に困難である。従って、樹脂フィルム1aの不測の流出が防止され、精度よく且つ効率よく所望の大きさの粉砕フィルムが得られる。その結果、柄材Gは、図4に示す如き、その縁の一部に曲線部分が形成されて、全体として丸みを帯びた形状となり、鋭角となる部分が少ない。よって、この柄材Gを配合して成形した成形物において、柄材によって形成された柄(模様)は、観者に柔らかな印象を与え、意匠性が向上する。
このようにして得られた柄材Gは、例えば塩化ビニル系樹脂等の熱可塑性樹脂に配合される。そして、その混合物を混練し、周知の各種成形機や成形手段を用いて成形し、プラスチック成形品となる。例えば、上述の柄材Gを人造大理石用柄材とし、上記工程により図5に示す如き人造大理石を製造する。一方、図10に示す如き従来の柄材を用いた人造大理石を図11に示す。本発明の柄材を用いた人造大理石には、図11と異なり柄材に鋭角部分が少ないので、柔らかい印象を観者に与えることができる。
次に、本発明の第二実施形態について説明する。なお、以下の実施形態において、上記実施形態と同様の部材には同一の符号を付してある。
第二実施形態では、樹脂フィルム1を切断して長辺3が曲線状に形成された短冊状のシート片1bを複数生成する。この実施形態では、図6に示すように、上記第一実施形態の切込機構20に代えて切断手段51aを備えたローラー51,52を有する切断機構(スリッター)50に樹脂フィルム1を供給する。切断機構50の切断手段51aは、特に限定されるものではない。例えば、切断手段51aとして波型カッターを周方向に配置することで曲線状の短冊状のシート片1bに切断する。また、切断手段51aを樹脂フィルム1に対し相対移動させるようにしてもよい。曲線状の長辺3は、上記第一実施形態の切込2と同様に、例えば、図7(a)に示すように、円弧部11を連続させて形成する。また、この切込2は、その山部12及び谷部13の突出方向が同一方向に向くように設けられている。
対向する長辺3がフィルムの搬送方向Xに沿って曲線状に形成された短冊状のシート片1bを粉砕機30に投入するので、曲線状の長辺3の一部分が残存し、粉砕フィルムに曲線部分を形成する。しかも、本実施形態においてシート片1bは、長手方向に連続する短冊状を呈する。そのため、粉砕の初期段階において、シート片1bはある程度の大きさを有するので、篩い33を通過することは物理的に困難である。従って、シート片1bの不測の流出が防止され、精度よく且つ効率よく所望の大きさの粉砕フィルムが得られる。その結果、本実施形態においても、柄材Gは、図4に示す如き、その縁の一部に曲線部分が形成されて、全体として丸みを帯びた形状となる。なお、樹脂フィルム1の幅方向の両端部のシート片1b’は、長辺の一方のみが曲線状に形成されるが、このシート片1b’も他のシート片1bと同様に粉砕しても構わない。
次に、本発明の第三実施形態について説明する。
第三実施形態では、樹脂フィルム1を打ち抜いて曲線部を有するシート片1cを複数生成する。この実施形態では、図8に示すように、第一実施形態の切込機構20に代えて打抜手段61aを備えたローラー61,62を有する打抜機構60に樹脂フィルム1を供給する。打抜機構60の打抜手段61aは、特に限定されるものではなく、トムソンも含まれる。例えば、同図に示す如き円形に打ち抜き、シート片1cを形成する。
このシート片1cの縁4は曲線状であり、このシート片1cを粉砕機30に投入するので、粉砕前に形成した曲線状の縁4が残存し、粉砕フィルムに曲線部分を形成する。その結果、本実施形態においても、柄材は、図4に示す如き、その縁の一部に曲線部分が形成されて、全体として丸みを帯びた形状となる。なお、打ち抜いた後の樹脂フィルム1dも粉砕機30に投入しても構わない。
最後に、本発明のさらに他の実施形態の可能性について説明する。
上記第一実施形態において、図2(a)に示す如く、曲線状の切込2をその山部12及び谷部13の突出方向が同一方向に向くように円弧部11を連続させて形成したが、これに限られるものではない。例えば、同図(b)に示す如く、隣接する切込2が線対称となるように(切込2の間隔がその長手方向に沿って異なるように)形成してもよい。但し、上記実施形態に比べ樹脂フィルム1の単位面積当たりの曲線部分の数は少なくなり、数多くの曲線部分を形成する点で上記実施形態が優れている。
また、上記第一実施形態において、図1(a)に示す如く、切込手段21aを樹脂フィルム1の搬送方向Xに直交する方向(フィルム幅方向)に並行に複数設け、切込2の長手方向を樹脂フィルム1の搬送方向Xに直交する方向に形成した。しかし、図2(c)(d)に示すように、樹脂フィルム1の搬送方向に沿う方向に設けることも可能である。係る場合、例えば、図1(b)に示すように、切込手段21a’をフィルム幅方向に複数設けると共に樹脂フィルム1に対しフィルム幅方向Yに相対移動させる。また、刃の終端(刃先)が長手方向に沿って波形となるように曲線状に形成された切込手段21aを第一ローラー21の周方向に配置してもよい。ここで、切込2を樹脂フィルム1の幅方向端部から所定の間隔をおいて形成し、樹脂フィルム1aの幅方向の端部近傍1a1を切込2が形成されず樹脂フィルムが連続する部分とする。これにより、樹脂フィルムの強度が確保でき、切込2からの樹脂フィルム1aの裂けを防止できる。なお、所定の間隔は、切込2形成後のテンションによる樹脂フィルム1aの引き裂けを防止し得る強度を確保できる距離であればよく、切込2の形状等によって適宜設定される。
さらに、図2(e)(g)の如く、切込2で連続する各円弧部11の突出方向を一方向のみとし、隣接する切込2でその突出方向を同一方向に向くようにしてもよく、同図(f)(h)の如く、隣接する切込2でその突出方向を逆方向に向くようにしてもよい。
また、上記各例において、隣接する切込2の間隔は同等であったが、例えば図2(i)(j)に示すように、適宜間隔を異ならせても構わない。さらに、上記各例において、曲線状の切込2の円弧部11(山部12及び/又は谷部13)を隣接する切込2でそれぞれ対向させるように形成した。しかし、これに限られるものではなく、例えば同図(k)(l)に示すように、形状の異なる切込2を適宜組み合わせて形成しても構わない。
また、上記第一実施形態では、樹脂フィルム1の切込形成を1回のみ行っているが、同一の樹脂フィルム1aについて複数回の切込形成を行ってもよい。例えば、図2(m)に示すように、同図(c)の如き切込2を形成した樹脂フィルム1aを90°又は交差方向に回転させて再度切込機構20に供給し、略格子状の切込2を形成してもよい。同図に示す如く、同一形状の切込2の切込方向を異ならせる場合の他、1回目と2回目の切込形成において、切込2の形状、方向や間隔を異ならせてもよく、樹脂フィルムの回転角度(切込の交差角度)等も適宜変更可能である。これにより、第三実施形態の如き、シート片1cを生成することも可能である。
このように、上記第一実施形態において、切込2の円弧部11の形状(曲率)、個数、突出方向は、適宜変更可能で組み合わせ可能であり、各切込2で異ならせてもよい。さらに、第一実施形態では切込2を円弧部11を連続させて形成したが、連続した円弧状に限られるものではなく、曲線状に(非直線状に)形成されていればよい。
上記第二実施形態も、上記第一実施形態と同様であり、例えば、図7(b)〜(j)に示す如く、長辺3の円弧部11の形状(曲率)、個数、突出方向は、適宜変更可能で組み合わせ可能であり、各長辺3で異ならせてもよい。例えば、図6(b)に示す如き、隣接する短冊状のシート片1bにおいて、シート片の幅や長辺の形状を異ならせて生成することも可能である。また、曲線状の長辺3は、いずれか一方だけでもよい。もちろん、短辺も長辺と同様に曲線状に形成してもよい。さらに、上記第二実施形態では長辺3を円弧部11を連続させて形成したが、円弧状に限られるものではなく、長辺3を曲線状に(非直線状に)形成されていればよい。例えば同図(k)に示すように、渦巻き状に切断することも可能である。
また、上記第二実施形態においても、例えば切断機構50によって生成した短冊状のシート片1bを90°回転させて再度切断機構に50に投入してもよい。係る場合、同一形状の切断手段51aでなくてもよく、長辺3の形状、シート片1bの幅、シート片1bの切断機構50への投入角度(切断手段51aの樹脂フィルムの搬送方向Xに対する角度(切込角度))等は適宜組み合わせてもよい。これにより、第三実施形態の如き、シート片1cを生成することも可能である。
上記第三実施形態において、図9(a)に示す如く、円形に打ち抜いたが、同図(b)〜(g)に示す如き雲形、渦巻き形、楕円形、三日月形、ラグビーボール形、涙型に打ち抜いても構わない。例えば、図8(b)に示すように、打ち抜き形状や大きさを異ならせて打ち抜くようにしてもよい。シート片1cの縁4は曲線状であればよく、形状はこれらの例に限定されるものではない。また、これら形状において、形状全体の一部を打ち抜くことなく、一部に樹脂フィルムと連続する接続部分を残してもよい。すなわち、上記第一実施形態の如く、これら曲線状の切込2を打ち抜きによって樹脂フィルム1に複数並列させて形成するようにすることも可能である。なお、第三実施形態では、シート片1cは互いに独立して生成されるため、打ち抜き後のシート片1cの回収、粉砕機30への投入作業が煩雑となる。また、個々に独立した(連続していない)シート片1cを粉砕機30に投入するので、所望の大きさの粉砕フィルムとなる前に篩い33を通過し排出される可能性があり、生産効率及び粒径管理が煩雑となる。これらの点で、上記第一、第二実施形態が優れている。
上記各実施形態において、一対のローラーに矩形の樹脂フィルム1を枚葉毎に供給したが、複数枚の樹脂フィルム1をまとめて(重ねて)供給しても構わない。また、枚葉単位でなく、例えばフィルムロールから樹脂フィルム1を連続的に供給するようにしても構わない。また、例えば上記第一、第二実施形態において切込機構20、切断機構50を通過した樹脂フィルム1aやシート片1bをローラーを介して粉砕機30に投入するように構成しインライン処理を行うようにしてもよい。なお、波型カッターやはさみ等を用いて、切込2の形成及びシート片1b、1cの製作を手動で行うことも可能である。
上記各実施形態において、シート状物として、ポリエステルフィルムを例に説明した。しかし、シート状物の材料はこれに限られるものではなく、他の合成樹脂材料であってもよい。フィルムの厚みは、例えば0.1μm以上500μm以下、好ましくは2μm以上300μm以下であるとよい。さらに、合成樹脂材料のフィルムの他、例えば合成パルプ紙、紙、布、金属製のシートでもよい。なお、これらシート状物の厚みも上述の切込、切断、打ち抜き及び粉砕が可能な範囲において特に限定されるものではないが、その厚みは、例えば3μm〜1cm、望ましくは6μm〜5mmである。
本発明に係る柄材は、以下に示す如きプラスチック製品(成形品)の製造方法に用いられる。
柄材を用いたプラスチック成形品の製造方法の特徴は、シート状物に曲線状の切り込みを複数並列させて形成し、前記切り込みを形成したシート状物を粉砕して柄材を生成し、生成した柄材を合成樹脂材料に添加して成形することにある。
また、柄材を用いたプラスチック成形品の製造方法の他の特徴は、シート状物を切断して長辺が曲線状に形成されたシート片を複数生成し、シート片を粉砕して柄材を生成し、生成した柄材を合成樹脂材料に添加して成形することにある。
さらに、柄材を用いたプラスチック成形品の製造方法の他の特徴は、樹脂フィルムを打ち抜いて曲線部を有するシート片を複数生成し、シート片を粉砕する柄材を生成し、生成した柄材を合成樹脂材料に添加して成形することにある。
本発明は、シート状物として例えば壁紙、床材、化粧材、クロス等の内装材や建材等に用いられる柄材の製造方法として利用することができる。なお、柄材は、シート状物に限らず、人造大理石や、各種日用品や電気製品等のプラスチック成形品の柄材としても利用することができる。
1,1a:樹脂フィルム(シート状物)、1b,1c:シート片、2:切込、3:長辺、4:縁、11:円弧部、12:山部、13:谷部、20:切込機構、21:第一ローラー、21a:切込手段、22:第二ローラー、30:粉砕機、32:回転刃、33:篩い、34:固定刃、35:投入口、36:粉砕部、40:ブロア、41:搬送路、42:回収容器、50:切断機構、51:第一ローラー、51a:切断手段、60:打抜機構、100:原反、G:柄材、X:搬送方向

Claims (16)

  1. シート状物を粉砕して所望の粒径の柄材を得る柄材の製造方法であって、
    前記シート状物に曲線状の切り込みを複数並列させて形成し、
    前記切り込みを形成したシート状物を粉砕する柄材の製造方法。
  2. 前記切り込みは、互いに同一方向に沿って形成される請求項1記載の柄材の製造方法。
  3. 前記シート状物は、切込手段を備えたローラーを有する切込機構へ供給される請求項1又は2記載の柄材の製造方法。
  4. 前記切り込みを前記シート状物の幅方向端部から所定の間隔をおいて前記シート状物の搬送方向に沿って形成し、前記切り込みを形成したシート状物が巻き取り可能である請求項3記載の柄材の製造方法。
  5. 前記切り込みは、円弧部が連続して形成される請求項1〜4のいずれかに記載の柄材の製造方法。
  6. 粉砕されたシート状物は、さらに分級されて着色される請求項1〜5のいずれかに記載の柄材の製造方法。
  7. 前記シート状物は、ポリエステルフィルムである請求項1〜6のいずれかに記載の柄材の製造方法。
  8. 前記柄材は、基材となる熱可塑性樹脂に配合されて加熱成形され、成形された成形物に柄を形成する請求項1〜7のいずれかに記載の柄材の製造方法。
  9. シート状物を粉砕して所望の粒径の柄材を得る柄材の製造方法であって、
    前記シート状物を切断して長辺が曲線状に形成されたシート片を複数生成し、
    前記シート片を粉砕する柄材の製造方法。
  10. 前記シート片は、対向する長辺が同一方向に沿って曲線状に形成された短冊状を呈する請求項9記載の柄材の製造方法。
  11. 前記長辺は、円弧部が連続して形成される請求項9又は10記載の柄材の製造方法。
  12. シート状物を粉砕して所望の粒径の柄材を得る柄材の製造方法であって、
    前記樹脂フィルムを打ち抜いて曲線部を有するシート片を複数生成し、
    前記シート片を粉砕する柄材の製造方法。
  13. 前記シート片は、円形である請求項12記載の柄材の製造方法。
  14. 前記シート片は、雲形である請求項12記載の柄材の製造方法。
  15. 請求項1〜14のいずれかに記載の柄材の製造方法により製造された柄材。
  16. 請求項15記載の柄材を用いたプラスチック成形品。
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