JP2015027289A - 移動栽培装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プランターへの配管を固設しなくても、作物近傍の気温及び土温を局所的に調節できる移動栽培装置を提供する。【解決手段】ハウス2内に設けられ、搬送装置4によって栽培装置3を循環搬送させる移動栽培装置1であって、前記栽培装置3は複数のプランター10で構成され、該各プランター10は、作物近傍を加温または冷却する熱交換器30を備え、該熱交換器30は、熱媒体を流通させるパイプと、該パイプの一側に設けて前記熱媒体を受け取る受け口31、及び、パイプの他側に設けて前記熱媒体を排出する排出口32を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、移動栽培装置に関する。
従来から野菜・花卉を栽培する複数のプランターを横方向、及び、縦方向に循環搬送させる移動栽培装置が公知となっている(特許文献1参照)。
移動栽培装置では、プランターを支持する栽培ベンチが循環移動することで、作業員が個々のプランターのもとに移動することなく定位置で、移動栽培装置内の全作物に対して作業を行うことができる。
特開2010−057448号公報
一般に、ビニールハウス内では温度調節に注ぎ込まれたエネルギーの大部分が周囲の空間に散逸しているので多大なエネルギーを消費しており、温度調節を局所的に行うことができない。
例えば、これらの問題に対して作物を栽培するプランターにヒートパイプを敷設することで、作物近傍の気温及び土温(プランター内の温度)を局所的に調節でき、かつ、エネルギーの浪費を抑えることができる。
しかし、移動栽培装置では、個々のプランターは循環搬送されるため、プランター内にまでヒートパイプなどの熱媒体を循環させる配管を固定することは容易ではない。そこで、プランターへの配管を固設しなくても、作物近傍の気温及び土温(プランター内の温度)を局所的に調節できる移動栽培装置を提供する。
本発明の移動栽培装置は、請求項1においては、ハウス内に設けられ、搬送装置によって栽培装置を循環搬送させる移動栽培装置であって、前記栽培装置は複数のプランターで構成され、該各プランターは、栽培作物近傍を加温または冷却する熱交換器を備え、該熱交換器は、熱媒体を流通させるパイプと、該パイプの一側に設けて前記熱媒体を受け取る受け口と、前記パイプの他側に設けて前記熱媒体を排出する排出口とを有するものである。
また、請求項2においては、前記栽培作物はイチゴであって、前記パイプは、前記プランターの長手方向に沿ってイチゴのクラウン部周辺に設けられるものである。
また、請求項3においては、前記移動栽培装置には前記熱媒体を前記熱交換器に供給する熱媒体供給装置をさらに備え、該熱媒体供給装置は、前記熱媒体を貯留するタンクと、前記熱媒体を加熱または冷却する調温手段と、前記熱媒体を圧送するポンプと、前記熱交換器とタンクとポンプとを接続する配管を備え、前記プランターが循環搬送中に一時停止する箇所において、前記受け口に上下対向して、前記配管の端部に前記熱媒体を供給する供給口が設けられ、前記排出口に上下対向して排水受が設けられるものである。
また、請求項4においては、前記供給口は、循環搬送経路の全経路のうちの所定区画に配置されるものである。
請求項5においては、前記移動栽培装置は、熱媒体を一定時間供給した後に、栽培ベンチを必要な段階移動するものである。
移動栽培装置における作物近傍の気温、及び、土温(プランター内の温度)を局所的に制御することが可能となり、年間を通じた多重発芽及び多重収穫を効率的に可能にし、熱エネルギーを効率良く作物の生育に利用できる。
移動栽培装置全体を示す図である。 搬送装置の構造を示す図である。 熱交換器が設けられたプランターを示す図である。 調温水供給装置、及び、調温水の流通経路を示す図である。 熱交換器の受け口、及び、調温水供給装置の供給口を示す図である。 調温水供給装置の供給口の配置を示す図である。 熱交換器の配置を示すプランターの側面断面図である。 供給口の配置の第二実施形態を示す図である。 供給口の配置の第三実施形態を示す図である。
移動栽培装置1は、ビニールハウス2内に設けられている。移動栽培装置1は、所定の搬送経路に沿って栽培装置を循環搬送しつつ、所定位置での管理・収穫作業を可能にするものである。栽培装置を構成している個々のプランターに熱交換器を設け、搬送装置の所定位置に設けられる調温水供給装置から供給される調温水を配管に流すことでプランター内の作物近傍の温度を局所的に調節可能にする。
次に、図面を参照して、栽培作物をイチゴとした移動栽培装置1について説明する。
図1に示すように、移動栽培装置1は、ビニールハウス2に設置され、栽培装置3、及び、搬送装置4を具備する。
栽培装置3は、複数のプランター10を備える。
搬送装置4は、各プランター10を支持する栽培ベンチ11、栽培ベンチ11を縦方向に搬送する二つの縦搬送装置12・12、及び、横方向に搬送する二つの横搬送装置13・13を備える。
プランター10は、作物を栽培するための容器である。プランター10の外形は一方向に長い横長形状である。プランター10の上面に比べて下面の長さが短い四角錘台形状であり、プランター10の内部には作物およびこれを栽培するための土等を収容する空間が形成される。
以下では、プランター10の長い形状を有する方向を横方向とし、短い形状を有する方向を縦方向とする。
栽培ベンチ11は、プランター10を支持し、支持されるプランター10の形状・個数に応じた形状を有する。図2に示すように、イチゴの移動栽培装置1の栽培ベンチ11の外形は、横方向に長く、縦方向に短い形状を有し、縦方向に移動する機能として四つの車輪20が設けられている。
図1、及び、図2に示すように、一つの縦搬送装置12の終端に一つの横搬送装置13の始端と接続され、一つの横搬送装置13の終端に一つの縦搬送装置12の始端が接続され、プランター10を載置した栽培ベンチ11が四角形状に循環搬送するように構成されている。
縦搬送装置12は、四つのレール21、複数の係止突起22を備える二本のロッド23、二本のロッド23をその長手方向に往復動させる移動用シリンダ24、及び、二本のロッド23をその長手方向を軸として回転させる回転用シリンダ25を備える。
四つのレール21は、栽培ベンチ11の四つの車輪20に係合し、栽培ベンチ11を縦方向(搬送方向)に搬送させる経路を成す部材である。二本のロッド23は、レール21と平行に、かつ、搬送時にロッド23に固定されている係止突起22だけが栽培ベンチ11に当接可能な高さに配置される。移動用シリンダ24の伸縮により、ロッド23を縦方向(搬送方向)に移動させることで、係止突起22が栽培ベンチ11に当接し、該栽培ベンチ11を押すことで、縦方向(搬送方向)に栽培ベンチ11を搬送させる。ロッド23の反搬送方向移動時に係止突起22は回転用シリンダ25により倒されて係止しないようにしている。
回転用シリンダ25は、その伸縮によりロッド23を回転させることで、係止突起22を栽培ベンチ11に当接可能な位置、もしくは、当接不能な位置に配置させることができる。
横搬送装置13は、ベルトコンベア26、及び、ストッパー27を備える。
ベルトコンベア26は、栽培ベンチ11を横方向(搬送方向)に搬送する装置である。縦搬送装置12から横搬送装置13へ栽培ベンチ11を搬送するときに、該栽培ベンチ11の車輪20を嵌合するようにストッパー27を、縦搬送装置12のレール21の延長上であるベルトコンベア26の搬送面に配置している。横搬送装置13では、車輪20を嵌合した状態で、栽培ベンチ11を横方向(搬送方向)に搬送する。
二つの縦搬送装置12を、搬送方向が互いに逆向きとなるように配置し、横搬送装置13も同様に、搬送方向が互いに逆向きとなるように配置している。縦搬送装置12の搬送経路終端部に、横搬送装置13の搬送経路始端部を接続し、横搬送装置13の搬送経路終端部に、縦搬送装置12の搬送経路始端部を接続している。
従って、搬送装置4は、縦方向への搬送から横方向への搬送を二回繰り返し、元の位置に戻ってくる循環搬送経路を形成し、該循環搬送経路に沿って栽培装置3を搬送させることが可能である。そのため、作業者は個々のプランター10へ移動することなく、定位置(横搬送装置13の前方)で全てのプランター10の作物に対して作業を行うことができる。
縦搬送装置12は栽培ベンチ11をその進行方向(縦方向)と該栽培ベンチ11の長手方向が直交するように搬送面に載置して横搬送装置13へ搬送している。横搬送装置13に搬送されてきた栽培ベンチ11は、その進行方向(横方向)と該栽培ベンチ11の長手方向が一致するように搬送面に載置されており、縦搬送装置12に循環搬送される。
従って、横方向に長く、縦方向に短い形状を有するプランター10が横方向に流れてくる横搬送装置13側での作物の手入れ、及び、収穫作業を行うことが効率的に行うことができる。
図3(a)に示すように、栽培装置3を構成する個々のプランター10に熱交換器30が設けられる。熱交換器30はパイプで構成される。なお、パイプには熱交換を促進させるためにフィンを設ける構成であってもよく、ジグザグ状に配管してもよい。
熱交換器30に熱媒体(調温水)を流通させることで、プランター10内の温度を局所的に調節できる。なお、全てのプランター10に熱交換器30を設けている。
熱交換器30はプランター10の長手方向に沿って略全長に亘って、培土表面付近のイチゴ5のクラウン部5aが位置する近傍に配置される。熱交換器30の一端(調温水供給側)に連通される給水配管30aは、プランター10の上方に屈曲され、上方に向けて延出され、その上端には、調温水を受け取る受け口31が形成される。
熱交換器30の他端(調温水排出側)に連通される排水管30bは、プランター10の側面を貫通し、下方に屈曲され、下方に向けて延出される。下端には、利用した調温水を排出する排出口32が形成される。
全てのプランター10に設けられる熱交換器30の受け口31は、縦搬送装置12の同一方向一側に配置される。
図3(b)は、熱交換器30の形状の別実施形態を示す。
熱交換器30の他端の排水管30bは、プランター10の側面より手前で上方に屈曲され、さらにプランター10外方に向けて延出される。そして、プランター10側面よりも外方側で、下方に屈曲され、延出される。下端には、利用した調温水を排出する排出口32が形成される。
このような形状にすることで、プランター10の長手方向に沿って配置された部分の熱交換器30内に調温水の供給を止めても調温水がたまるため、熱交換を確実に行うことができる。
プランター10に熱交換器30を設け、該熱交換器30に調温水を流通させることで、作物近傍の気温、及び、土温を局所的に制御し、年間を通じた多重発芽及び多重収穫を効率的に可能にする。また、部分的な加温、または、冷却で良いため、熱コストが抑えられ省エネを実現できる。
図4を用いて、熱交換器30に流通させる調温水を供給する構成について説明する。
調温水供給装置40は、タンク41、ヒートポンプ42、ポンプ43、配管(供給管44、供給口45、戻り管46)、制御回路47、及び、排出受48を備える。
タンク41とヒートポンプ42はハウス内またはハウス外に配置される。タンク41内の調温水は調温手段となるヒートポンプ42により加温または冷却されて設定温度に維持される。ただし、調温手段はヒートポンプ42に限定するものではなく、ヒータや冷却装置等を用いることも可能である。タンク41の上部と下部には吸水管52が連通され、切換バルブ53を介してポンプ43の吸水口と連通される。切換バルブ53は電磁バルブで構成され制御回路47と接続され、温水を取り出すときは上側の吸水管52をポンプ43と連通し、冷水を取り出すときは下側の吸水管52をポンプ43と連通するように切り換えるように制御回路47により制御される。
ポンプ43はモータにより駆動され、モータは制御回路47と接続されている。ポンプ43の吐出口には供給管44の一端が接続され、供給管44の他端は縦搬送装置12へ延設され、各栽培ベンチ11・11・・・の側部上において分岐して吐出バルブ54・54・・・を介して供給口45・45・・・が接続される。吐出バルブ54は電磁バルブで構成され制御回路47と接続されている。
供給管44を介して供給口45から供給された調温水は、受け口31を介して熱交換器30内を流通し、排出口32の下方に対向するように設けられた排出受48に排出され、戻り管46を介してタンク41に戻される。
制御回路47は温度センサ55、搬送装置12・13、ヒートポンプ42、ポンプ43、切換バルブ53、及び、吐出バルブ54に接続されており、タンク41内の温度調整、タンク41からの調温水の圧送、タンク41から供給される温水と冷水の切換え、及び、供給口45からの給水といった一連の動作を制御している。
制御回路47は、ハウス内温度等に応じて、作物が所望の温度となるようにヒートポンプ42の動作を制御して調温水の温度を制御し、温水又は冷水の切換えを行う切換バルブ53の動作を制御する。
栽培ベンチ11が所定位置に来た時に、タンク41内に貯水されている調温水を圧送できるようにポンプ43を制御する。そして、一定時間、栽培ベンチ11が支持しているプランター10に固定される熱交換器30の受け口31に調温水を供給できるように吐出バルブ54を制御する。
なお、ポンプ43はプランター10が縦搬送装置12により途中で一時停止するときに駆動し、搬送移動するときには停止する構成とすることで、吐出バルブ54を設けない構成とすることもできる。但し、吐出バルブ54とリリーフバルブを設けることでポンプ43は常時駆動とすることもできる。
図5に示すように、前記供給口45は、下方に向かって開口されている。供給口45は、プランター10が縦搬送装置12により搬送されている途中で一時停止する箇所において、前記給水配管30aの上端に設けられる受け口31の上方に対向するように供給口45が配設される。
受け口31は、下端部から上端部に向かって徐々に広くなる略漏斗状に形成される。このような構成にすることで、供給口45の真下に熱交換器30の受け口31がある状態で、給水を行っても受け口31の周囲に調温水が飛散することなく熱交換器30に給水できる。
図6は、調温水供給装置40の供給口45の配置例を示している。
供給口45は、プランター10が循環搬送中に一時停止する箇所で、かつ、プランター10内に固設される熱交換器30の受け口31の真上に配置される。つまり、供給口45の中心と受け口31の中心が一致し、供給口45の下方に受け口31が配置される。
図6に示すように、供給口45はプランター10の受け口31側に複数設けられる。
また、プランター10が縦搬送装置12により搬送されている途中で一時停止する箇所において、排出口32の下方には、戻り管46の上流に配置される排水受48が配置される。排水受48は搬送方向に長い桶状に構成され、周囲に漏れることなく排水を受けられるようにしている。なお、排水受48は、排出口32の下方に、上方を開口した漏斗状の受け口として構成することもできる。
縦搬送装置12は、移動用シリンダ24が一定時間毎に伸縮が繰り返され、一回の伸縮で栽培ベンチ11の短手方向一台分が移動され(1段階とする)、プランター10を支持する栽培ベンチ11を所定経路に一定の間隔をもって順次搬送している。そのため、プランター10が搬送されて所定経路の所定位置で一時停止し、その停止位置で、供給口45がプランター10内に固設される熱交換器30の受け口31の真上に配置される。こうして、プランター10が該所定位置に搬送されてから、次の所定位置に搬送されるまでの間に、供給口45から熱交換器30へ給水が行われる。つまり、移動栽培装置における栽培ベンチ11が周回する速さ、および、調温水が設定温度に冷めるまたは暖まる速さに合わせて供給口45が所定間隔をあけて複数配置される。排出受48は栽培ベンチ11の停止位置に配置しても、縦搬送装置12の搬送経路の長さに合わせて長く配置してもよい。
また、前記供給口45(供給管44)は、前述のように(第一実施形態とする)循環搬送経路の全経路の縦搬送装置12上の栽培ベンチ11・11・・・全てに対して設ける構成とすることも可能であるが、循環搬送経路のうちの所定区画に配置する構成とすることもできる。
つまり、図8に示す第二実施形態では、供給口45は縦搬送装置12の所定区画として搬送終端側の複数の栽培ベンチ11・11・・・に供給するように配置される。但し、供給口45が配置される所定区画は、縦搬送装置12の搬送始端側や搬送中央部に配置する構成であってもよい。この供給口45の配置数は限定するものではなく、熱交換器30の温度低下に合わせてその数は決定される。従って、供給口45は全栽培ベンチ11・11・・・の10〜40%といった数が配置され、供給口45から熱媒体となる調温錐が設定時間供給された後に必要段数移動される。図8の第二実施形態においては、3つの栽培ベンチ11・11・11に供給されるので、3段階移動される。
このように配置することにより、供給管44や供給口45の数を減らして、ハウス2内の配管がシンプルとなり、コストを削減することが可能となり、配置スペースも小さくすることができるのである。
また、図9に示す第三実施形態では、供給口45は縦搬送装置12上の栽培ベンチ11・11・・・に対して1台または数台(栽培ベンチ11)おきに供給口45を配置する構成とすることもできる。この場合、1台おきに供給口45が配置されているため、供給口45から熱媒体となる調温錐が設定時間供給された後に1段階移動される。こうして、連続的ではなく、断続的に給水することにより、ハウス2内の配管数を減少することができ、コスト低減化が図れるようにすることもできる。
図7に示すように、熱交換器30はプランター10の長手方向に沿ってクラウン部周辺に設けられる。
プランター10内を加温(または冷却)することで、イチゴ5の根、クラウン部5a、茎葉を一体となって温度調節することができるため、イチゴ5の成育に適した温度に保つことができる。イチゴ全体を加温または冷却するためには、特に培土(主に根の周辺)に熱交換器30を設けることが望ましい。
また、イチゴ5のクラウン部5aを加温(または冷却)することで、花芽の分化が促進される。そのため、イチゴ5の根、クラウン部5a、茎葉を一体となって温度調節でき、特に、クラウン部5aを加温(または冷却)できる位置に熱交換器30を設けることで、花芽の分化を促進させながら、イチゴ5の成育を促進させることができる。そのため、クラウン部5a周辺の培土に熱交換器30を設けている。
また、イチゴ5の根、クラウン部5a、茎葉を一体となって温度調節する熱交換器30、及び、クラウン部5aを温度調節する熱交換器30を別々に設けることも可能である。
このような構成にすることで、クラウン部5aを加温する場合には、タンク41内の水はヒートポンプ42により設定温度に温められる。切換バルブ53は上側の吸水管52から給水できるように切り換えられ、ポンプ43の駆動により温水が供給管44を介して供給口45に吐出される。バルブ54は、受け口45が下方に位置しているときに開けられて、縦搬送装置12が作動して移動しているときには閉じられる。
バルブ54が開けられて温水が熱交換器30に送水され、イチゴ5のクラウン部5aを温める。熱交換後の温水は排水管30bより排水受48、戻り管46を介してタンク41に戻される。このとき、戻り水は冷やされているためタンク41の下部に戻される。
また、クラウン部5aを冷却する場合には、切換バルブ53を下側の吸水管52から給水できるように切り換え、前記同様に、熱交換器30に送水する。熱交換後の温水は排水管30bより排水受48、戻り管46を介してタンク41に戻される。このとき、戻り水は温められているためタンク41の上部に戻される。
こうして、調温水を循環利用させることができ、コスト低減を図ることができる。
また、第1〜第3実施形態において、クラウン部5aを温める(または冷却する)とき、縦搬送装置12の移動用シリンダ24を一回伸縮させ、つまり、1段階移動させて、停止すると、給水配管30aは供給口45の下方に位置し、制御回路47はポンプ43を駆動し、吐出バルブ54・54・・・を開けて熱媒体を一定時間供給し、その後に、栽培ベンチを1段階移動する。こうして、均等に全栽培ベンチを1・1・・・を温める(冷却する)。設定温度に達すると熱媒体の供給及び、栽培ベンチの移動は停止するように制御する。
また、第二実施形態及び第三実施形態において、供給管44が位置する前記縦搬送装置12の栽培ベンチ11の一つ手前の栽培ベンチ11近傍に、プランター10内のクラウン部5a近傍の温度を検知する非接触型の温度検知センサ55を配置して、制御回路47と接続する。そして、制御回路47は温度検知センサ55によりクラウン部5a周辺の温度を検知し、設定温度より低くなると(温める場合であり、冷やす場合は設定温度より高くなると)、縦搬送装置12を作動させ(移動用シリンダ24を一回伸縮させ、つまり、1段階)移動させ、栽培ベンチ11に配設される給水配管30aを供給口45の下方に位置させる。この停止した状態で、熱媒体を供給口45から熱交換器30に所定量供給するように制御する。なお、供給口45が配置される栽培ベンチ11にも温度センサを配置して、培地が設定温度まで上昇すると、吐出バルブ54を閉じるように制御することもできる。
1 移動栽培装置
3 栽培装置
4 搬送装置
10 プランター
11 栽培ベンチ
12 縦搬送装置
13 横搬送装置
30 熱交換器
31 受け口
32 排出口
40 調温水供給装置
45 供給口

Claims (5)

  1. ハウス内に設けられ、搬送装置によって栽培装置を循環搬送させる移動栽培装置であって、
    前記栽培装置は複数のプランターで構成され、該各プランターは、栽培作物近傍を加温または冷却する熱交換器を備え、
    該熱交換器は、熱媒体を流通させるパイプと、該パイプの一側に設けて前記熱媒体を受け取る受け口と、前記パイプの他側に設けて前記熱媒体を排出する排出口とを有することを特徴とする移動栽培装置。
  2. 前記栽培作物はイチゴであって、前記パイプは、前記プランターの長手方向に沿ってイチゴのクラウン部周辺に設けられることを特徴とする請求項1に記載の移動栽培装置。
  3. 前記移動栽培装置には前記熱媒体を前記熱交換器に供給する熱媒体供給装置をさらに備え、
    該熱媒体供給装置は、前記熱媒体を貯留するタンクと、前記熱媒体を加熱または冷却する調温手段と、前記熱媒体を圧送するポンプと、前記熱交換器とタンクとポンプとを接続する配管を備え、
    前記プランターが循環搬送中に一時停止する箇所において、
    前記受け口に上下対向して、前記配管の端部に前記熱媒体を供給する供給口が設けられ、
    前記排出口に上下対向して排水受が設けられることを特徴とする請求項1に記載の移動栽培装置。
  4. 前記供給口は、循環搬送経路の全経路のうちの所定区画に配置されることを特徴とする請求項3に記載の移動栽培装置。
  5. 前記移動栽培装置は、熱媒体を一定時間供給した後に、栽培ベンチを必要な段階移動することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の移動栽培装置。
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