JP2015026282A - タッチパネル入力装置、タッチパネル入力装置の制御方法、およびタッチパネル入力装置の制御プログラム - Google Patents

タッチパネル入力装置、タッチパネル入力装置の制御方法、およびタッチパネル入力装置の制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】操作応答性が良好なタッチパネル入力装置、タッチパネル入力装置の制御方法、およびタッチパネル入力装置の制御プログラムを提供する。【解決手段】タッチパネル入力装置である操作パネル装置は、上面走査光路の走査を行うことにより取得した上面走査光路での遮光面積が、第1の基準面積を超える場合に、上面走査光路への入力座標を取得する(S107)。操作パネル装置は、上面走査光路への入力座標に基づいて走査範囲を設定する(S111)。操作パネル装置は、下面走査光路における設定した走査範囲内の走査を行い、かつ下面走査光路における設定した走査範囲外の走査を行わないことにより、下面走査光路での遮光面積を取得する(S115)。操作パネル装置は、上面走査光路への入力座標および下面走査光路への入力座標のうち少なくともいずれか一方に基づいて、操作部の操作面への入力座標を決定する(S123、S125)。【選択図】図12

Description

本発明は、タッチパネル入力装置、タッチパネル入力装置の制御方法、およびタッチパネル入力装置の制御プログラムに関し、より特定的には、操作部の操作面への入力座標を光学的に決定するタッチパネル入力装置、タッチパネル入力装置の制御方法、およびタッチパネル入力装置の制御プログラムに関する。
MFP(Multifunction Peripheral)などの一般的な画像形成装置には、操作パネル(操作パネルユニット)が設けられている。操作パネルは、ソフトウェアキーなどを含む操作画面を表示する表示パネルと、表示パネル上に配置されたタッチパネル入力装置とを備えている。画像形成装置は、表示パネルに表示されたソフトウェアキーなどへのタッチを、タッチパネル入力装置にて検知し、検知した箇所のキーなどに割り当てられた処理を実行する。これにより、ユーザーは、表示パネルに表示された操作画面にタッチすることにより機器設定などの操作を行うことができるため、直感的な操作が可能となり、高い操作性が実現される。
タッチパネル入力装置がタッチを検知する方式としては、たとえば光学式、抵抗膜方式、または静電容量式など、様々な形式がある。このうち光学式タッチパネル入力装置は、表示パネルの操作面上のX軸方向の両端部に互いに対向して配置された一組の発光素子列および受光素子列と、操作面上のY軸方向の両端部に互いに対向して配置された一組の発光素子列および受光素子列とを備えている。発光素子列は、複数のLED(Light Emitting Diode)により構成されており、受光素子列は複数のPD(Photodiode)により構成されている。光学式タッチパネル入力装置は、LEDの各々からの光をPDの各々で受光することにより、操作面上を走査し、受光光量が低下したPDの位置に基づいて、タッチ位置を特定する。
光学式タッチパネル入力装置は、X軸方向およびY軸方向に沿ってLEDおよびPDの組を1組ずつオンし(走査し)、それぞれのPDの受光量を順番に入手することにより、遮光領域を検出し、入力座標を確定する。
光学式タッチパネル入力装置は、構造上、パネルの大型化が容易で、センサー部が直接触れられないため、耐久性が高いといった利点を有している。近年、表示装置の大画面化への要求に応えるべく、従来採用されていた静電式タッチパネル入力装置に代わって、大画面時のコストが有利な光学式タッチパネル入力装置を採用することが検討されている。
従来の光学式タッチパネル入力装置に関する技術は、たとえば下記特許文献1〜3に開示されている。
下記特許文献1には、ディスプレイ面の垂直方向に並んだ複数段のセンサーを含むタッチパネル装置が開示されている。このタッチパネル入力装置は、複数のセンサーが空間内に挿入された物体の位置を検出すると、複数のセンサーの検出結果に基づいて、その物体が指し示すディスプレイ面上の位置を計算し、計算した位置を物体が差し示していることを表す。
下記特許文献2の光学式タッチパネル入力装置は、対となる発光素子と受光素子とが形成するマトリクス状光軸の遮光によって操作面上のXY座標位置を検出する操作部と、操作部の検出結果に基づいて操作面上のゴミや埃などの付着物を検出する演算部と、操作面を面と垂直なZ軸方向に移動する操作面駆動部とを備える。演算部は、遮光領域の大きさが所定の閾値より小さい場合に付着物が操作画面上にあると判断し、操作面駆動部で操作面をZ軸方向に移動することで付着物の影響を排除する。
下記特許文献3には、発光側および受光側の各々に設けられた光導波路デバイスを備えた光学式タッチパネルが開示されている。発光側の光導波路デバイスは、複数の光導波路が積層された光導波路積層体の光の入射端を、2次元の発光素子に光結合したものである。受光側の光導波路デバイスは、複数の光導波路が積層された光導波路積層体の光の出射端を、2次元の受光素子に光結合したものである。
特開平8−212005号公報 特開2010−181916号公報 特開2012−63969号公報
光学式タッチパネル入力装置では、異物によるタッチの誤検知を防ぐために、ユーザーの指が一定以上の面積で走査光路を遮光した場合に限り、タッチを検出する。加えて、光学式タッチパネル入力装置では、タッチ位置を1回検出するために画面全体を走査する必要がある。このため、表示装置が大画面化した場合には、タッチパネル入力装置が1回の走査に要する時間(以降、サンプリング周期と呼ぶことがある)が増加し、タッチ位置を検出するのに時間を要する。また、タッチの時間が短い場合には、走査光路が遮光される時間も短くなり、タッチが検知されないことがある。その結果、従来の光学式タッチパネル入力装置には、操作応答性が悪いという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、操作応答性が良好なタッチパネル入力装置、タッチパネル入力装置の制御方法、およびタッチパネル入力装置の制御プログラムを提供することである。
本発明の一の局面に従うタッチパネル入力装置は、操作部による操作を受け付ける平面である操作面上に配置され、マトリクス状の走査光路での遮光に基づいて、操作部の操作面への入力座標を決定するタッチパネル入力装置であって、操作面から相対的に遠い位置に存在するマトリクス状の第1の走査光路を構成する第1の走査光路形成部と、操作面から相対的に近い位置に存在するマトリクス状の第2の走査光路を構成する第2の走査光路形成部と、第1の走査光路形成部を用いて第1の走査光路の走査を行うことにより、第1の走査光路での遮光面積を取得する第1の面積取得手段と、第1の面積取得手段にて取得した遮光面積が第1の基準面積を超える場合に、第1の走査光路への入力座標を取得する第1の座標取得手段と、第1の走査光路への入力座標に基づいて走査範囲を決定する決定手段と、第2の走査光路形成部を用いて第2の走査光路の走査範囲内の走査を行い、かつ第2の走査光路の走査範囲外の走査を行わないことにより、第2の走査光路での遮光面積を取得する第2の面積取得手段と、第2の面積取得手段にて取得した遮光面積が第2の基準面積を超える場合に、第1の走査光路への入力座標または第2の走査光路への入力座標のうち少なくともいずれか一方に基づいて、操作部の操作面への入力座標を決定する入力座標決定手段とを備える。
上記タッチパネル入力装置において好ましくは、第1の面積取得手段が第1の走査光路の走査を行う場合に、第2の面積取得手段は走査を行わず、第2の面積取得手段が走査を行う場合に、第1の面積取得手段は走査を行わない。
上記タッチパネル入力装置において好ましくは、第2の面積取得手段が第2の走査光路の走査範囲内の走査を行った回数をカウントするカウント手段をさらに備え、カウント手段にてカウントした回数が所定回数を超えても、第2の面積取得手段にて取得した遮光面積が第2の基準面積未満である場合に、入力座標決定手段は操作部の操作面への入力座標を決定しない。
上記タッチパネル入力装置において好ましくは、ユーザーによるタッチの傾向を取得する傾向取得手段と、傾向取得手段にて取得した傾向に基づいて、第1および第2の基準面積を設定する面積設定手段とをさらに備える。
上記タッチパネル入力装置において好ましくは、傾向取得手段にて取得した傾向が、指の腹でタッチする傾向を示すものである場合、面積設定手段は、第1の基準面積よりも第2の基準面積を大きい値に設定する。
上記タッチパネル入力装置において好ましくは、傾向取得手段にて取得した傾向が、指先でタッチする傾向を示すものである場合、面積設定手段は、第1の基準面積よりも第2の基準面積を小さい値に設定する。
上記タッチパネル入力装置において好ましくは、傾向取得手段にて取得した傾向が、操作面に接触しない位置まで指先を接近させることによりタッチする傾向を示すものである場合、面積設定手段は、第2の基準面積をゼロに設定する。
上記タッチパネル入力装置において好ましくは、入力座標決定手段は、第2の基準面積がゼロでない場合には、第2の走査光路への入力座標を、操作部の操作面への入力座標として決定し、かつ第2の基準面積がゼロである場合には、第1の走査光路への入力座標を、操作部の操作面への入力座標として決定する。
上記タッチパネル入力装置において好ましくは、第1の走査光路形成部は、直線状に配列した複数の発光素子によって構成された第1の発光素子列と、第1の発光素子列と対向して直線状に配列した複数の受光素子によって構成された第1の受光素子列と、第1の発光素子列に対して直角な方向に、直線状に配列した複数の発光素子によって構成された第2の発光素子列と、第2の発光素子列と対向して直線状に配列した複数の受光素子によって構成された第2の受光素子列とを含み、第2の走査光路形成部は、直線状に配列した複数の発光素子によって構成された第3の発光素子列であって、第1の発光素子列の上部に設けられた第3の発光素子列と、第3の発光素子列と対向して直線状に配列した複数の受光素子によって構成された第3の受光素子列であって、第1の受光素子列の上部に設けられた第3の受光素子列と、第3の発光素子列に対して直角な方向に、直線状に配列した複数の発光素子によって構成された第4の発光素子列であって、第2の発光素子列の上部に設けられた第4の発光素子列と、第3の発光素子列と対向して直線状に配列した複数の受光素子によって構成された第4の受光素子列であって、第2の受光素子列の上部に設けられた第4の受光素子列とを含む。
本発明の他の局面に従うタッチパネル入力装置の制御方法は、操作部による操作を受け付ける平面である操作面上に配置され、マトリクス状の走査光路での遮光に基づいて、操作部の操作面への入力座標を決定するタッチパネル入力装置の制御方法であって、タッチパネル入力装置は、操作面から相対的に遠い位置に存在するマトリクス状の第1の走査光路を構成する第1の走査光路形成部と、操作面から相対的に近い位置に存在するマトリクス状の第2の走査光路を構成する第2の走査光路形成部とを備え、制御方法は、第1の走査光路形成部を用いて第1の走査光路の走査を行うことにより、第1の走査光路での遮光面積を取得する第1の面積取得ステップと、第1の面積取得ステップにて取得した遮光面積が第1の基準面積を超える場合に、第1の走査光路への入力座標を取得する第1の座標取得ステップと、第1の走査光路への入力座標に基づいて走査範囲を決定する決定ステップと、第2の走査光路形成部を用いて第2の走査光路の走査範囲内の走査を行い、かつ第2の走査光路の走査範囲外の走査を行わないことにより、第2の走査光路での遮光面積を取得する第2の面積取得ステップと、第2の面積取得ステップにて取得した遮光面積が第2の基準面積を超える場合に、第1の走査光路への入力座標および第2の走査光路への入力座標のうち少なくともいずれか一方に基づいて、操作部の操作面への入力座標を決定する入力座標決定ステップとを備える。
本発明のさらに他の局面に従うタッチパネル入力装置の制御プログラムは、操作部による操作を受け付ける平面である操作面上に配置され、マトリクス状の走査光路での遮光に基づいて、操作部の操作面への入力座標を決定するタッチパネル入力装置の制御プログラムであって、タッチパネル入力装置は、操作面から相対的に遠い位置に存在するマトリクス状の第1の走査光路を構成する第1の走査光路形成部と、操作面から相対的に近い位置に存在するマトリクス状の第2の走査光路を構成する第2の走査光路形成部とを備え、制御プログラムは、第1の走査光路形成部を用いて第1の走査光路の走査を行うことにより、第1の走査光路での遮光面積を取得する第1の面積取得ステップと、第1の面積取得ステップにて取得した遮光面積が第1の基準面積を超える場合に、第1の走査光路への入力座標を取得する第1の座標取得ステップと、第1の走査光路への入力座標に基づいて走査範囲を決定する決定ステップと、第2の走査光路形成部を用いて第2の走査光路の走査範囲内の走査を行い、かつ第2の走査光路の走査範囲外の走査を行わないことにより、第2の走査光路での遮光面積を取得する第2の面積取得ステップと、第2の面積取得ステップにて取得した遮光面積が第2の基準面積を超える場合に、第1の走査光路への入力座標および第2の走査光路への入力座標のうち少なくともいずれか一方に基づいて、操作部の操作面への入力座標を決定する入力座標決定ステップとをコンピューターに実行させる。
本発明によれば、操作応答性が良好なタッチパネル入力装置、タッチパネル入力装置の制御方法、およびタッチパネル入力装置の制御プログラムを提供することができる。
本発明の一実施の形態における画像形成装置の全体構成を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態における操作パネル装置1の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態における操作パネル装置1の上面入力部3または下面入力部4の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態における上面入力部3の走査光路形成部10aの構成を模式的に示す平面図である。 本発明の一実施の形態における下面入力部4の走査光路形成部10bの構成を模式的に示す平面図である。 走査光路形成部10aおよび10bのY軸方向に沿った断面図である。 上面入力部3によるユーザーの指の検知方法を模式的に示す図である。 下面入力部4によるユーザーの指の検知方法を模式的に示す図である。 ユーザーによる操作面CPへのタッチの傾向と、操作パネル装置1によるタッチの検出との関係を示す図である。 ユーザーによる操作面へのタッチの傾向と、設定される基準面積T1およびT2との関係を示す図である。 記憶装置7に格納されているユーザー情報テーブルを模式的に示す図である。 本発明の一実施の形態における操作パネル装置1の動作を示すフローチャートである。 図12のステップS107のサブルーチンである。 図12のステップS115のサブルーチンである。 一面のみの走査光路を有する従来のタッチパネル入力装置が検知する遮光面積と、時刻との関係を模式的に示す図である。 本発明の一実施の形態における操作パネル装置1が検知する遮光面積と、時刻との関係を模式的に示す図である。 本発明の第1の変形例における走査光路形成部10aの構成を模式的に示す平面図である。 本発明の第2の変形例における走査光路形成部10aの構成を模式的に示す平面図である。 本発明の第3の変形例における走査光路形成部10aの構成を模式的に示す平面図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面に基づいて説明する。
本実施の形態においては、タッチパネル入力装置が、画像形成装置に搭載されている操作パネル装置である場合について示す。画像形成装置としては、たとえばMFP、ファクシミリ装置、複写機、またはプリンターなどがある。タッチパネル入力装置は、操作部による操作を受け付ける平面である操作面上に配置され、平面である走査光路面での遮光に基づいて、操作部の操作面への接触を検知するものであればよく、たとえばタブレット、PC(Personal Computer)、携帯電話、または券売機などの画像形成装置以外のものに搭載されていてもよい。
本明細書において、「走査光路」とは、発光素子からの光が受光素子で受光されるまでにたどる経路であって、操作部の検知に用いられる経路を意味している。
[画像形成装置の構成]
始めに、本実施の形態におけるタッチパネル入力装置が搭載される画像形成装置の構成について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態における画像形成装置の全体構成を示す斜視図である。
図1を参照して、画像形成装置100は、ここではスキャナー機能、ファクシミリ機能、複写機能、ネットワーク機能、BOX機能、およびプリンターとしての機能などを備えたMFPである。画像形成装置100は、原稿を光学的に読取って画像データを得るスキャナー部110と、画像データに基づいて用紙上に画像を印刷するプリントエンジン120とを主に備えている。画像形成装置100の本体上面には、スキャナー部110に原稿を送る自動原稿送り装置130が配置され、画像形成装置の下部には、プリントエンジン120に用紙を供給する複数の給紙カセット140が配置される。また、画像形成装置100の中央部には、プリントエンジン120によって画像を形成された用紙が排紙されるトレー150が設けられている。
画像形成装置100は、さらに、本実施の形態におけるタッチパネル入力装置としての操作パネル装置1を備えている。操作パネル装置1は、画像形成装置100の本体上面の前面側(ユーザーが位置する側)に装着されている。操作パネル装置1は、表示パネル93に表示された情報に基づいて、画像形成装置100に対してユーザーが設定や命令などを入力するための装置である。操作パネル装置1は、ユーザーからの各種の指示、数字、文字、または記号などの入力操作を受付けるための複数のハードウェアキー91と、表示パネル(表示装置)93と、タッチパネル10とを含んでいる。表示パネル93は、画像形成装置100に関する各種操作を受け付ける操作画面などの各種情報をユーザーに対して表示する。タッチパネル10は、指などの操作部によるメニュー画面への操作(たとえば操作画面へタッチする操作)を検知する。表示パネル93は、操作部による操作を受け付ける平面である操作面CP(図3)を有している。
操作パネル装置1は、ユーザーが画像形成装置100の前に立った状態で操作しやすいように、操作面が水平面に対して傾斜するように取り付けられる。画像形成装置100によっては、車いすのユーザーなどにも配慮して、操作面の角度を調節可能であってもよい。
次に、操作パネル装置1の構成について説明する。
図2は、本発明の一実施の形態における操作パネル装置1の構成を示すブロック図である。
図2を参照して、操作パネル装置1は、制御部2と、上面入力部3と、下面入力部4と、タッチ高さ位置格納部5と、認証部6と、記憶装置7と、カウンター8とを含んでいる。
制御部2は、操作パネル装置1全体を制御する。制御部2は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)などにより構成されている。制御部2は、上面入力部3および下面入力部4の各々に対して操作面上の走査範囲と、接触部の検知に用いる基準面積とを設定する。制御部2は、上面入力部3および下面入力部4の各々から入力座標を受け取る。さらに制御部2は、上面入力部3および下面入力部4の各々の走査開始および走査停止を制御する。
制御部2は、上面入力部3と下面入力部4との間で走査を行う入力部を切り替えてもよい。すなわち、制御部2は、上面入力部3で走査を行う場合に下面入力部4で走査を行わず、下面入力部4で走査を行う場合に上面入力部3で走査を行わなくもよい。
上面入力部3および下面入力部4の各々は、ユーザーの指(操作部の一例)が操作面にタッチ(接触)した位置を取得し、取得した位置の座標である入力座標を制御部2に送信する。上面入力部3は、操作面から相対的に遠い位置に存在するマトリクス状の上部走査光路を構成する走査光路形成部10a(図4)を含んでおり、下面入力部4は、操作面から相対的に近い位置に存在するマトリクス状の下部走査光路を構成する走査光路形成部10b(図5)を含んでいる。
タッチ高さ位置格納部5は、上面入力部3用の基準面積T1と、下面入力部4用の基準面積T2とを格納する。
認証部6は、操作パネル装置1を操作したユーザーを識別し、操作パネル装置1を操作したユーザーに関する認証処理を行う。認証部6は、たとえばユーザーによって入力されたID(Identification)およびパスワードに基づいて認証処理を行ってもよいし、ユーザーが所有するIDカードに記憶された情報に基づいて認証処理を行ってもよい。
記憶装置7は、たとえばHDD(Hard Disk Drive)であり、ユーザー情報テーブルなどの各種情報を記憶する。
カウンター8は、下面入力部4が走査光路の走査範囲内の走査を行った回数をカウントする。
図3は、本発明の一実施の形態における操作パネル装置1の上面入力部3または下面入力部4の構成を示すブロック図である。なお、X軸とY軸とは互いに直交している。図3、図4、図5、図7、図8、および図17〜図19においては、図中下側に操作パネル装置1を操作するユーザーが存在しているものとする。以降、操作面CP(Control Plane)におけるユーザーに近い側(図3中下側)を手前側と呼び、ユーザーから遠い側(図3中上側)を操作面CPの奥側と呼ぶことがある。
図3を参照して、上面入力部3および下面入力部4は、同様の構成を有しているため、ここでは上面入力部3の構成について説明する。上面入力部3は、走査光路形成部10a(下面入力部4の場合には走査光路形成部10b)と、走査部30と、接触判断部31と、座標検出部32とを含んでいる。
走査光路形成部10aは、操作面CP上に配置されている。走査光路形成部10aは、X軸方向に直線状に配列した複数の発光素子によって構成される発光素子列と、X軸方向に直線状に配列した複数の受光素子によって構成される受光素子列と、Y軸方向に直線状に配列した複数の発光素子によって構成される発光素子列と、Y軸方向に直線状に配列した複数の受光素子によって構成される受光素子列とを含んでいる。走査光路形成部10aおよび10bの具体的な構成については、図4および図5を用いて後述する。
走査部30は、走査光路形成部10aを構成する全ての発光素子および受光素子の各々に接続されている。走査部30は、制御部2により設定された走査範囲に対応する発光素子および受光素子の組を順次走査し、各発光素子に対応する各受光素子の入力(受光光量)を接触判断部31および座標検出部32に送信する。
接触判断部31は、走査部30から受信した各受光素子の入力に基づいて、タッチ高さ位置格納部5から取得した基準面積に基づいて、操作面CPに操作部が接触したか否かの判断を行う。接触判断部31は、操作面CPに操作部が接触したと判断した場合に、接触検知信号を座標検出部32に送信する。
座標検出部32は、接触判断部31からの接触検知信号をトリガとし、走査部30から受信した各受光素子の入力に基づいて、走査光路が操作部によって塞がれた部分(遮光された部分)を特定する。座標検出部32は、遮光された部分に基づいて、操作部の操作面CPへの入力座標(操作部が操作面CPに接触した位置の座標)を決定し、制御部2に送信する。
図4は、本発明の一実施の形態における上面入力部3の走査光路形成部10aの構成を模式的に示す平面図である。
図4を参照して、上面入力部3の走査光路形成部10aは、操作面CP上に配置されている。走査光路形成部10aは、X軸方向に直線状に配列した複数の発光素子A1〜An(nは自然数)によって構成された発光素子列11と、X軸方向に直線状に配列した複数の受光素子B1〜Bnによって構成された受光素子列12と、Y軸方向に直線状に配列した複数の発光素子C1〜Cm(mは自然数)によって構成された発光素子列13と、Y軸方向に直線状に配列した複数の受光素子D1〜Dmによって構成された受光素子列14とを含んでいる。
発光素子列11および受光素子列12は、対向しており、複数の走査光路L1を形成する。発光素子列11は操作面CPの奥側端部に配置されており、受光素子列12は操作面CPの手前側端部に配置されている。複数の走査光路L1の各々は、発光素子列11を構成する複数の発光素子A1〜Anの各々からの光が、受光素子列12を構成する複数の受光素子B1〜Bnの各々で受光されるまでにたどる経路であり、Y軸方向に延在している。
発光素子列13および受光素子列14は、対向しており、複数の走査光路L2を形成する。発光素子列13は操作面CPの左端部に配置されており、受光素子列14は操作面CPの右端部に配置されている。複数の走査光路L2の各々は、発光素子列13を構成する複数の発光素子C1〜Cmの各々からの光が、受光素子列14を構成する複数の受光素子D1〜Dmの各々で受光されるまでにたどる経路であり、X軸方向に延在している。複数の走査光路L1および複数の走査光路L2は、互いに直交しており、操作面CPに対して平行なマトリクス状の上面走査光路SL1を構成している。
図5は、本発明の一実施の形態における下面入力部4の走査光路形成部10bの構成を模式的に示す平面図である。
図5を参照して、下面入力部4の走査光路形成部10bは、操作面CP上に配置されている。走査光路形成部10bは、X軸方向に直線状に配列した複数の発光素子E1〜Enによって構成された発光素子列21と、X軸方向に直線状に配列した複数の受光素子F1〜Fnによって構成された受光素子列22と、Y軸方向に直線状に配列した複数の発光素子G1〜Gmによって構成された発光素子列23と、Y軸方向に直線状に配列した複数の受光素子H1〜Hmによって構成された受光素子列24とを含んでいる。
発光素子列21および受光素子列22は、対向しており、複数の走査光路L3を形成する。発光素子列21は操作面CPの奥側端部に配置されており、受光素子列22は操作面CPの手前側端部に配置されている。複数の走査光路L3の各々は、発光素子列21を構成する複数の発光素子E1〜Enの各々からの光が、受光素子列22を構成する複数の受光素子F1〜Fnの各々で受光されるまでにたどる経路であり、Y軸方向に延在している。
発光素子列23および受光素子列24は、対向しており、複数の走査光路L4を形成する。発光素子列23は操作面CPの左端部に配置されており、受光素子列24は操作面CPの右端部に配置されている。複数の走査光路L4の各々は、発光素子列23を構成する複数の発光素子G1〜Gmの各々からの光が、受光素子列24を構成する複数の受光素子H1〜Hmの各々で受光されるまでにたどる経路であり、X軸方向に延在している。複数の走査光路L3および複数の走査光路L4は、互いに直交しており、操作面CPに対して平行なマトリクス状の下面走査光路SL2を構成している。下面走査光路SL2は、上面走査光路SL1よりも操作面CPに近い位置に存在している。
図6は、走査光路形成部10aおよび10bのY軸方向に沿った断面図である。
図6を参照して、発光素子列11は発光素子列21の上部に積み重ねられており、受光素子列12は受光素子列22の上部に積み重ねられている。発光素子列13は発光素子列23の上部に積み重ねられており、受光素子列14は受光素子列24の上部に積み重ねられている。言い換えれば、発光素子A1〜Anの各々と受光素子B1〜Bnの各々との組は、発光素子E1〜Enの各々と受光素子F1〜Fnの各々との組よりも高い位置(操作面CPから離れた位置)に配置されている。上面走査光路SL1は、下面走査光路SL2よりも高い位置に配置されている。走査光路形成部10aおよび10bのX軸方向に沿った断面図も、図6とほぼ同様の構成となっている。
なお、上面走査光路SL1および下面走査光路SL2のうち少なくともいずれか一方が、操作面CPに対して傾斜していてもよい。
[操作パネル装置の動作]
続いて、操作パネル装置1の動作について説明する
図7は、上面入力部3によるユーザーの指の検知方法を模式的に示す図である。
図7を参照して、操作パネル装置1の電源(画像形成装置100の電源)がオンされると、上面入力部3は、タッチ高さ位置格納部5から基準面積T1を取得し、下面入力部4は、タッチ高さ位置格納部5から基準面積T2を取得する。次に上面入力部3は、走査光路形成部10aを用いて上面走査光路SL1全体の走査を行う。上面入力部3は、X軸方向に配列したn本の走査光路L1と、Y軸方向に配列したm本の走査光路L2との合計(m+n)本の走査光路を走査する。
具体的には、上面入力部3は、走査部30によって、発光素子A1および受光素子B1の組、発光素子A2および受光素子B2の組、発光素子A3および受光素子B3の組・・・という順番で、操作面CPの左側から右側に向かって発光素子A1〜Anおよび受光素子B1〜Bnの各々の組をオンし、それぞれの受光素子B1〜Bnで受光した光量を入手する。
続いて上面入力部3は、走査部30によって、発光素子C1および受光素子D1の組、発光素子C2および受光素子D2の組、発光素子C3および受光素子D3の組・・・という順番で、操作面CPの奥側から手前側に向かって発光素子C1〜Cmおよび受光素子D1〜Dmの各々の組をオンし、それぞれの受光素子D1〜Dmで受光した光量を入手する。
次に上面入力部3は、受光素子B1〜BnおよびD1〜Dmの各々で受光した光量を、接触判断部31または座標検出部32に送信する。これにより、上面走査光路SL1の1回の走査が完了する。上面入力部3は、操作部を検知するまで上面走査光路SL1の走査を繰り返す。
なお、走査光路L1またはL2の本数を減らした場合には、上面走査光路SL1の走査周期は短くなるが、上面走査光路SL1での操作部の検知感度は悪くなる。
ここでは、上面走査光路SL1内の領域P1が、ユーザーの指によって遮光された(塞がれた)場合を想定する。この場合、走査光路L1のうち、発光素子A8から受光素子B8へ向かう走査光路L1aと、発光素子A9から受光素子B9へ向かう走査光路L1bとが遮光される。同様に、走査光路L2のうち、発光素子C6ら受光素子D6へ向かう走査光路L2aと、発光素子C7から受光素子D7へ向かう走査光路L2bとが遮光される。その結果、受光素子B8、B9、D6、およびD7の受光光量が、受光光量の閾値(たとえば受光素子の最大の受光光量の70%)を下回る。
次に上面入力部3は、1回の走査の結果、受光光量が閾値を下回る受光素子が発生すると、上面走査光路SL1での遮光を検知し、受光光量が閾値を下回った受光素子の位置に基づいて遮光面積を算出(取得)する。遮光面積は、X軸方向に配列した受光素子のうち受光光量の閾値を下回ったものが占める幅と、Y軸方向に配列した受光素子のうち受光光量の閾値を下回ったものが占める幅との積として検出される。ここでは、受光素子B8、B9、D6、およびD7が占める幅に基づいて、遮光面積が「4S」と算出される。
なお、遮光面積は、受光光量が閾値を下回った受光素子に近接する他の受光素子の受光光量にさらに基づいて算出されてもよい。この場合には、算出する遮光面積の分解能を向上することができる。
次に上面入力部3は、算出した遮光面積が基準面積T1(たとえば「2S」)以上である場合には、上面走査光路SL1で操作部を検知し、接触判断部31から座標検出部32に接触検知信号を送信する。一方、上面入力部3は、算出した遮光面積が基準面積T1未満である場合には、操作面CPに異物が付着したものと判断し、接触検知信号を送信しない。
上面入力部3は、座標検出部32で接触検知信号を受信すると、受光素子B8、B9、D6、およびD7の位置に基づいて、遮光された領域である領域P1を特定する。そして上面入力部3は、領域P1の中心の座標(領域P1のX軸方向の遮光部分の中点と、Y軸方向の遮光部分の中点とで特定される座標)を第1の入力座標として検出(取得)し、制御部2に送信する。
図8は、下面入力部4によるユーザーの指の検知方法を模式的に示す図である。
図8を参照して、第1の入力座標を取得すると、制御部2は、第1の入力座標に基づいて、第1の入力座標の近傍に存在する領域を走査範囲SRに決定する。走査範囲SRは第1の入力座標を含む範囲であればよく、走査範囲SRの決定方法は任意である。走査範囲SRは、たとえば第1の入力座標を中心として、X軸方向およびY軸方向の各々の幅が、下面走査光路SL2全面の4分の1となる範囲とされる。制御部2は、決定した走査範囲SRを下面入力部4に送信する。
下面入力部4は、走査光路形成部10bを用いて、下面走査光路SL2の走査範囲SR内の走査を行う。下面入力部4は、下面走査光路SL2の走査範囲SR外の走査を行わない。下面入力部4は、合計{(m+n)/4}本の下面走査光路SL2を走査する。下面入力部4が走査範囲SRの1回の走査に要する時間は、下面走査光路SL2全面の走査を行う場合(合計(m+n)本の下面走査光路SL2を走査する場合)の4分の1に短縮される。
具体的には、下面入力部4は、走査部30によって、発光素子E6および受光素子F6の組、発光素子E7および受光素子F7の組、発光素子E8および受光素子F8の組・・・という順番で、操作面CPの左側から右側に向かって発光素子E6〜E11および受光素子F6〜F11の各々の組をオンし、それぞれの受光素子F6〜F11で受光した光量を入手する。
続いて下面入力部4は、走査部30によって、発光素子G5および受光素子H5の組、発光素子G6および受光素子H6の組、発光素子G7および受光素子H7の組・・・という順番で、操作面CPの奥側から手前側に向かって発光素子G5〜G8および受光素子H5〜H8の各々の組をオンし、それぞれの受光素子H5〜H8で受光した光量を入手する。
次に下面入力部4は、受光素子F6〜F11およびH5〜H8の各々で受光した光量を、接触判断部31または座標検出部32に送信する。これにより、下面走査光路SL2の1回の走査が完了する。下面入力部4は、走査回数が所定値に達するか、または操作部を検知するまで走査範囲SRの走査を繰り返す。
ここでは、走査回数が所定値に達する前に、走査範囲SR内の領域P2が、ユーザーの指によって遮光された場合を想定する。この場合、走査光路L3のうち、発光素子E7から受光素子F7へ向かう走査光路L3aと、発光素子E8から受光素子F8へ向かう走査光路L3bと、発光素子E9から受光素子F9へ向かう走査光路L3cと、発光素子E10から受光素子F10へ向かう走査光路L3dとが遮光される。同様に、発光素子G6から受光素子H6へ向かう走査光路L4aと、発光素子G7から受光素子H7へ向かう走査光路L4bとが遮光される。その結果、受光素子F7〜F10、H6、およびH7の受光光量が、受光光量の閾値を下回る。
次に下面入力部4は、1回の走査の結果、受光光量が閾値を下回る受光素子が発生すると、下面走査光路SL2での遮光を検知し、受光光量が閾値を下回った受光素子の位置に基づいて遮光面積を算出(取得)する。ここでは、受光素子F7〜F10、H6、およびH7の位置が占める幅に基づいて、遮光面積が「8S」と算出される。
次に下面入力部4は、算出した遮光面積が基準面積T2(たとえば「4S」)以上である場合には、下面走査光路SL2で操作部を検知し、接触判断部31から座標検出部32に接触検知信号を送信する。一方、下面入力部4は、算出した遮光面積が基準面積T2未満である場合には、操作面CPに異物が付着したものと判断し、接触検知信号を送信しない。
下面入力部4は、座標検出部32で接触検知信号を受信すると、受光素子F7〜F10、H6、およびH7の位置に基づいて、遮光された領域である領域P2を特定する。そして下面入力部4は、領域P2の中心の座標(領域P2のX軸方向の遮光部分の中点と、Y軸方向の遮光部分の中点とで特定される座標)を第2の入力座標として検出し、制御部2に送信する。
下面入力部4は、カウンター8でカウントした回数が所定回数を超えても、遮光面積が基準面積T2未満である場合には、第2の入力座標を送信しない。
制御部2は、下面入力部4から第2の入力座標を受信した場合には、第2の入力座標を操作面CPへの操作部の入力座標として決定する。また制御部2は、下面入力部4から第2の入力座標を受信しなかった場合において、基準面積T2がゼロであるときは、第1の入力座標を操作面CPへの操作部の入力座標として決定する。さらに制御部2は、下面入力部4から第2の入力座標を受信しなかった場合において、基準面積T2がゼロでないときは、操作面CPへの操作部の入力座標を決定せず、上面入力部3による上面走査光路SL1の走査を再び行う。制御部2は、上記以外の方法で操作面CPへの操作部の入力座標を決定してもよく、第1および第2の入力座標のうち少なくともいずれか一方に基づいて、操作面CPへの操作部の入力座標を決定すればよい。
[基準面積の決定方法]
上面入力部3用の基準面積T1および下面入力部4用の基準面積T2は、どのような方法で設定されてもよい。たとえば、記憶装置7などに予め記憶した基準面積T1およびT2の固定値(ユーザーのタッチの傾向に基づかない固定値)を読み出すことによって設定されてもよいし、ユーザーによるタッチの傾向に基づいて設定されてもよい。以下、ユーザーによるタッチの傾向に基づいて基準面積T1およびT2を設定する方法について説明する。
図9は、ユーザーによる操作面CPへのタッチの傾向と、操作パネル装置1によるタッチの検出との関係を示す図である。
図9を参照して、ユーザーによる操作面CPへのタッチの傾向は、大きく(a)〜(c)の3つに分類される。操作パネル装置1は、いずれのタッチを受け付けた場合でも、調整によりタッチを検知できることが望ましい。
(a)は、操作面CPを指の腹でしっかりタッチした場合を示している。この場合、操作面CPに押しつけられることにより指の腹がつぶれる。その結果、上面走査光路SL1の遮光面積は下面走査光路SL2の遮光面積に比べて小さくなる。
(b)は、操作面CPを指先で軽くタッチした場合を示している。この場合、指は操作面CPに押しつけられず、指の腹はつぶれない。その結果、上面走査光路SL1の遮光面積は下面走査光路SL2の遮光面積に比べて大きくなる。
(c)は、操作面CPを爪先のみで軽くタッチした場合や、操作面CPに指で触れずに操作面CPに指を接近させた場合を示している。このようなタッチは、衛生的な面からユーザーが操作面CPに接触したくない場合などに行われる。この場合、上面走査光路SL1の遮光面積はゼロになり、従来のタッチパネル入力装置では、タッチが検知されない。
図10は、ユーザーによる操作面へのタッチの傾向と、設定される基準面積T1およびT2との関係を示す図である。なお、図10では、ユーザーによる操作面CPへのタッチの傾向が、操作面CPと指第1関節との距離として示されている。
図10を参照して、図9(a)に示すように、操作面CPを指の腹でしっかりタッチした場合には、操作面CPと指第1関節との距離が小さくなり、範囲RG1に属する。したがって、操作面CPを指の腹でしっかりタッチする傾向にある場合(範囲RG1の場合)、操作パネル装置1は、操作面を指の腹でしっかりタッチした場合にのみタッチが検知されないようにするために、基準面積T1よりも基準面積T2を大きく設定する。指の腹を強く押しつける傾向であるほど、基準面積T2も大きく設定される。
図9(b)に示すように、操作面CPを指先で軽くタッチした場合には、操作面CPと指第1関節との距離が中程度となり、範囲RG2に属する。したがって、操作面CPを指先で軽くタッチする傾向にある場合(範囲RG2の場合)、操作パネル装置1は、操作面を指先で軽くタッチした場合にもタッチが検知されるようにするために、基準面積T1よりも基準面積T2を小さく設定する。操作面への指先の触れ具合が小さい傾向であるほど、基準面積T2が小さく設定される。
図9(c)に示すように、操作面CPを爪先のみで軽くタッチした場合には、操作面CPと指第1関節との距離が大きくなり、範囲RG3に属する。したがって、操作面CPを爪先のみで軽くタッチする傾向にある場合(範囲RG3の場合)、操作パネル装置1は、操作面に指が触れなくてもタッチが検知されるようにするために、基準面積T1の値に関わらず基準面積T2をゼロに設定する。さらに、指先が操作面から離れたタッチであるほど、基準面積T1は小さく設定される。
なお、操作パネル装置1は、図10に示すように、操作面CPと指第1関節との距離に応じて基準面積T1およびT2を設定してもよいし、範囲RG1、RG2、およびRG3の各々と、範囲RG1、RG2、およびRG3の各々に対応する基準面積T1およびT2の各々の固定値との関係を予め記憶装置7などに記憶させておき、操作面CPと指第1関節との距離が範囲RG1、RG2、およびRG3のいずれに属するかに応じて、その範囲に対応する基準面積T1およびT2の固有値を設定してもよい。
操作パネル装置1は、ユーザーによるタッチの傾向を、たとえばユーザーの入力によって取得してもよいし、ユーザーから過去に受け付けたタッチに基づいて取得(決定)してもよい。操作パネル装置1は、取得したタッチの傾向を、たとえば図11に示すようなユーザー情報テーブルに記録する。
図11は、記憶装置7に格納されているユーザー情報テーブルを模式的に示す図である。
図11を参照して、ユーザー情報テーブルには、表の横方向(行方向)に一人のユーザーの情報が記憶されている。ユーザーの情報としては、「ID」、「パスワード」、および「タッチの傾向」の各項目が記憶されている。「タッチの傾向」の項目において、TAという記号は、操作面を指の腹でしっかりタッチする傾向を示してり、TBという記号は、操作面CPを指先で軽くタッチする傾向を示しており、TCという記号は、操作面を爪先のみで軽くタッチする傾向を示している。
図11のID情報テーブルから、たとえば「12345678」というIDを持つユーザーは、操作面を爪先のみで軽くタッチする傾向を有している一方、「32465784」というIDを持つユーザーは、操作面を指の腹でしっかりタッチする傾向を有している。なお、「タッチの傾向」の項目については、操作面を指の腹でしっかりタッチする傾向をデフォルトの設定としてもよい。
なお、操作パネル装置1は、ユーザーのタッチの傾向を取得した場合に、取得したタッチの傾向に基づいて基準面積T1およびT2を設定し、設定した基準面積T1およびT2を、取得したタッチの傾向の代わりに(または取得したタッチの傾向とともに)ユーザー情報テーブルに記録してもよい。
図12は、本発明の一実施の形態における操作パネル装置1の動作を示すフローチャートである。
図12を参照して、操作パネル装置1の制御部2は、ユーザーの認証処理を行った場合に、そのユーザーのタッチの傾向をユーザー情報テーブルから取得し、取得したタッチの傾向に基づいて基準面積T1およびT2を設定する(S101)。なお、ステップS101の処理として、制御部2は、画像形成装置100の電源がオンされた場合に、固定値である基準面積T1およびT2を設定してもよい。
続いて制御部2は、上面走査光路SL1の走査範囲を設定する(S103)。ステップS103では、通常、上面走査光路SL1全面が走査範囲として設定される。続いて制御部2は、上面入力部3での上面走査光路SL1の走査を開始し(S105)、上面入力部3で第1の入力座標を取得し(S107)、上面入力部3での走査を停止する(S109)。
続いて制御部2は、上面入力部3で取得した入力座標に基づいて、下面走査光路SL2の走査範囲を設定し(S111)、下面入力部4での走査を開始する(S113)。続いて制御部2は、下面入力部4で第2の座標を取得し(S115)、下面入力部4での走査を停止する(S117)。
次に制御部2は、設定された基準面積T2がゼロ以外の値であるか否かを判別する(S119)。ステップS119において、設定された基準面積T2がゼロ以外の値であると判別した場合(S119でYES)、制御部2は、下面入力部4で第2の入力座標を取得したか否かを判別する(S121)。
ステップS121において、下面入力部4で第2の入力座標を取得したと判別した場合(S121でYES)、制御部2は、第2の入力座標を入力座標として確定し(S123)、処理を終了する。一方、ステップS121において、下面入力部4で第2の入力座標を取得しないと判別した場合(S121でNO)、制御部2はステップS105の処理へ進む。
ステップS119において、設定された基準面積T2がゼロであると判別した場合(S119でNO)、制御部2は、第1の入力座標を入力座標として確定し(S125)、処理を終了する。
図13は、図12のステップS107のサブルーチンである。
図13を参照して、上面入力部3で第1の入力座標を取得する処理(S107)において、制御部2は、上面走査光路SL1の走査範囲での遮光を検知したか否かを判別する(S201)。ステップS201において遮光を検知したと判別するまで、制御部2はステップS201の処理を繰り返す。
ステップS201において、遮光を検知したと判別した場合(S201でYES)、制御部2は、上面走査光路SL1の走査範囲での遮光面積を計算し(S202)、計算した遮光面積が基準面積T1以上であるか否かを判別する(S203)。
ステップS203において、計算した遮光面積が基準面積T1以上であると判別した場合(S203でYES)、制御部2は、遮光領域に基づいて第1の入力座標を取得し(S205)、リターンする。一方、ステップS203において、計算した遮光面積が基準面積T1未満であると判別した場合(S203でNO)、制御部2は、ステップS201の処理へ進む。
図14は、図12のステップS115のサブルーチンである。
図14を参照して、下面入力部4で第2の入力座標を取得する処理(S115)において、制御部2は、カウンターにタイムアウト値を設定し(S301)、ステップS111にて設定した走査範囲SRでの遮光を検知したか否かを判別する(S303)。
ステップS303において、遮光を検知したと判別した場合(S303でYES)、制御部2は、走査範囲SRでの遮光面積を計算し(S305)、計算した遮光面積が基準面積T2以上であるか否かを判別する(S307)。
ステップS307において、計算した遮光面積が基準面積T2以上であると判別した場合(S307でYES)、制御部2は、遮光領域に基づいて第2の入力座標を取得し(S315)、リターンする。
ステップS303において、遮光を検知しないと判別した場合(S303でNO)、またはステップS307において、計算した遮光面積が基準面積T2未満であると判別した場合(S307でNO)、制御部2は、カウンターの値を1減らし(S309)、カウンターの値が0であるか否かを判別する(S311)。
ステップS311において、カウンターの値が0でないと判別した場合(S311でNO)、制御部2はステップS303の処理へ進み、遮光を検知したか否かを再び判別する(S303)。一方、ステップS311において、カウンターの値が0であると判別した場合(S311でYES)、上面入力部3で遮光を検知したものの、その後一定時間内に下面入力部4で遮光を検知しなかった状態にある。この場合、制御部2は、第2の入力座標を取得せず(S313)、リターンする。
[実施の形態の効果]
次に、本実施の形態の効果について説明する。
図15は、一面のみの走査光路を有する従来のタッチパネル入力装置が検知する遮光面積と、時刻との関係を模式的に示す図である。
図15(a)を参照して、ユーザーが操作面を指の腹でしっかりタッチする場合、ユーザーの指が操作面上の走査光路を通過する時刻TM10から、操作面が指の腹で押さえつけられる時刻TM12までの間、実際の走査光路の遮光面積は、線LN1(点線)で示すように連続的に増加する。
時刻TM10から時刻TM12までの間、タッチパネル入力装置が検知する遮光面積は、線LN2(実線)で示すように階段状に増加する。これは、1回の操作が完了するまで、タッチパネル入力装置が検知する遮光面積は前回の値のままであり、増加しないためである。このため、実際の走査光路の遮光面積が基準面積に到達する時刻は、(n+1)回目の走査が完了する時刻と(n+2)回目の走査が完了する時刻との間の時刻TM11であるにも関わらず、タッチパネル入力装置が検知する遮光面積は、(n+2)回目の走査が完了する時刻TM12で基準面積に到達する。つまり、ユーザーがキーなどを実際にタッチしてから、そのタッチが実際に検知されるまでには大きなタイムラグが発生し、操作パネル装置1がタッチに対して反応しにくくなる。
図15(b)を参照して、タッチパネル入力装置のサンプリング周期を短くした場合には、タッチパネル入力装置が検知する遮光面積は、線LN3(実線)で示すように短い時間間隔で階段状に増加し、時刻TM11に近い時刻で基準面積を超え、タッチが検知される。しかし、この場合には、サンプリング周期を短くするために走査光路を構成する発光素子および受光素子の数を減らす必要があり、タッチパネル入力装置の感度が低下するという問題が生じる。
図16は、本発明の一実施の形態における操作パネル装置1が検知する遮光面積と、時刻との関係を模式的に示す図である。(a)は上面走査光路SL1での遮光面積の時刻変化を示す図であり、(b)は下面走査光路SL2での遮光面積の時刻変化を示す図である。
図16を参照して、ユーザーが操作面を指の腹でしっかりタッチする場合、ユーザーの指が上面走査光路SL1を通過する時刻TM0から、操作面が指の腹で押さえつけられる時刻TM3までの間、実際の走査光路の遮光面積は、線LN1(点線)で示すように連続的に増加する。
本実施の形態では、上面走査光路SL1での遮光面積は、(a)に示すように時刻TM0から階段状に増加し、時刻TM1で基準面積T1を超える。操作パネル装置1は、時刻TM1で、操作部を検知する走査光路を上面走査光路SL1から下面走査光路SL2に切り替える。走査光路の切り替え後、下面走査光路SL2での遮光面積は、(b)に示すように時刻TM1から階段状に増加し、時刻TM2で基準面積T2を超え、タッチが検知される。
ここで、下面走査光路SL2での走査範囲は、上面走査光路SL1での走査範囲に比べて狭いため、下面走査光路SL2でのサンプリング周期は上面走査光路SL1でのサンプリング周期に比べて短くなる。その結果、ユーザーがキーなどを実際にタッチした時刻と、そのタッチが実際に検知される時刻との間のタイムラグが小さくなり、操作反応性が向上する。
本実施の形態によれば、ユーザーによるタッチの傾向に基づいて基準面積T1およびT2を設定することにより、ユーザーの要望に応じたタッチ感度(2つの走査光路の指検出レベル)の調整を行うことができる。
[その他]
上述の実施の形態において、対向する発光素子列の位置と受光素子列の位置とは、入れ替えられてもよい。
図17は、本発明の第1の変形例における走査光路形成部10aの構成を模式的に示す平面図である。
図17を参照して、第1の変形例の走査光路形成部10aにおいては、図4に示す走査光路形成部10aにおける対向する発光素子列の位置と受光素子列の位置とが入れ替えられている。発光素子列11は、操作面CPの手前側端部に設けられおり、受光素子列12は、操作面CPの奥側端部に設けられている。発光素子列13は、操作面CPの右端部に設けられおり、受光素子列14は、操作面CPの左端部に設けられている。走査光路形成部10bにおいても同様に、対向する発光素子列の位置と受光素子列の位置とが入れ替えられてもよい。
上述の実施の形態において、1つの走査光路を形成する発光素子および受光素子の組は、互いに対向して配置されていなくてもよい。発光素子および受光素子は、たとえばミラーを用いることにより操作面CP上の任意の位置に配置することが可能となる。ミラーとしては、全反射ミラーの他、透過ミラーを用いることができる。
図18は、本発明の第2の変形例における走査光路形成部10aの構成を模式的に示す平面図である。
図18を参照して、第2の変形例の走査光路形成部10aにおいては、発光素子列11および受光素子列12が、いずれも操作面CPの奥側端部に設けられている。発光素子列11を構成する発光素子A1〜Anの各々と、受光素子列12を構成する受光素子B1〜Bnの各々とは、X軸方向に交互に配置されている。操作パネル装置1は、操作面CP上において操作面CPの手前側端部に設けられたミラー(全反射ミラー)15を含んでいる。発光素子列11を構成する発光素子A1〜Anの各々の光は、ミラー15で反射され、受光素子列12を構成する受光素子B1〜Bnの各々で受光される。走査光路形成部10bにおいても同様に、対となる発光素子および受光素子が一方の側のみに配列されていてもよい。
上述の実施の形態において、タッチパネル入力装置は、1つの発光素子に対応する受光素子を複数個含んでいてもよい。
図19は、本発明の第3の変形例における走査光路形成部10aの構成を模式的に示す平面図である。
図19を参照して、第3の変形例の走査光路形成部10aにおいて、発光素子列11は発光素子A1〜Ap(pはnよりも小さい自然数)によって構成されており、受光素子列12は受光素子B1〜Bnによって構成されている。
本変形例の走査光路形成部10aにおいては、1つの発光素子に対して3つの受光素子が対応している。上面走査光路SL1のスキャンを行う場合、操作パネル装置1は、発光素子を1つずつ順番にオンし、1つの発光素子をオンした状態でその発光素子に対応する受光素子を1つずつ順番にオンする。具体的には、操作パネル装置1は、発光素子A1をオンした状態で、発光素子A1に対応する受光素子B1〜B3を1つずつ順番にオンし、受光素子B1〜B3の各々で受光した光量を入手する。次に操作パネル装置1は、発光素子A2をオンした状態で、発光素子A2に対応する受光素子B4〜B6を1つずつ順番にオンし、受光素子B4〜B6の各々で受光した光量を入手する。その後、操作パネル装置1は、発光素子A3〜Apおよび受光素子B7〜Bnについても同様の制御を行う。走査光路形成部10bにおいても同様に、1つの発光素子に対応する受光素子が複数個含まれていてもよい。本変形例によれば、走査光路形成部10aに搭載する発光素子の個数を削減することができる。
上述の実施の形態における処理は、ソフトウェアにより行なっても、ハードウェア回路を用いて行なってもよい。また、上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザーに提供することにしてもよい。プログラムは、CPUなどのコンピューターにより実行される。また、プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。
上述の実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 操作パネル装置
2 制御部
3 上面入力部
4 下面入力部
5 タッチ高さ位置格納部
6 認証部
7 記憶装置
8 カウンター
10 タッチパネル
10a,10b 走査光路形成部
11,13,21,23 発光素子列
12,14,22,24 受光素子列
15 ミラー
30 走査部
31 接触判断部
32 座標検出部
91 ハードウェアキー
93 表示パネル
100 画像形成装置
110 スキャナー部
120 プリントエンジン
130 自動原稿送り装置
140 給紙カセット
150 トレー
A1〜An,C1〜Cm,E1〜En,G1〜Gm 発光素子
B1〜Bn,D1〜Dm,F1〜Fn,H1〜Hm 受光素子
CP 操作面
L1,L1a,L1b,L2,L2a,L2b,L3,L3a,L3b,L3c,L3d,L4,L4a,L4b 走査光路
LN1,LN2,LN3 線
P1,P2 領域
RG1,RG2,RG3 範囲
SL1 上面走査光路
SL2 下面走査光路
SR 走査範囲
T1,T2 基準面積
TM0,TM1,TM2,TM3,TM10,TM11,TM12 時刻

Claims (11)

  1. 操作部による操作を受け付ける平面である操作面上に配置され、マトリクス状の走査光路での遮光に基づいて、前記操作部の前記操作面への入力座標を決定するタッチパネル入力装置であって、
    前記操作面から相対的に遠い位置に存在するマトリクス状の第1の走査光路を構成する第1の走査光路形成部と、
    前記操作面から相対的に近い位置に存在するマトリクス状の第2の走査光路を構成する第2の走査光路形成部と、
    前記第1の走査光路形成部を用いて前記第1の走査光路の走査を行うことにより、前記第1の走査光路での遮光面積を取得する第1の面積取得手段と、
    前記第1の面積取得手段にて取得した遮光面積が第1の基準面積を超える場合に、前記第1の走査光路への入力座標を取得する第1の座標取得手段と、
    前記第1の走査光路への入力座標に基づいて走査範囲を決定する決定手段と、
    前記第2の走査光路形成部を用いて前記第2の走査光路の前記走査範囲内の走査を行い、かつ前記第2の走査光路の前記走査範囲外の走査を行わないことにより、前記第2の走査光路での遮光面積を取得する第2の面積取得手段と、
    前記第2の面積取得手段にて取得した遮光面積が第2の基準面積を超える場合に、前記第1の走査光路への入力座標および前記第2の走査光路への入力座標のうち少なくともいずれか一方に基づいて、前記操作部の前記操作面への入力座標を決定する入力座標決定手段とを備えた、タッチパネル入力装置。
  2. 前記第1の面積取得手段が走査を行う場合に、前記第2の面積取得手段は走査を行わず、前記第2の面積取得手段が走査を行う場合に、前記第1の面積取得手段は走査を行わない、請求項1に記載のタッチパネル入力装置。
  3. 前記第2の面積取得手段が前記第2の走査光路の前記走査範囲内の走査を行った回数をカウントするカウント手段をさらに備え、
    前記カウント手段にてカウントした回数が所定回数を超えても、前記第2の面積取得手段にて取得した遮光面積が第2の基準面積未満である場合に、前記入力座標決定手段は前記操作部の前記操作面への入力座標を決定しない、請求項1または2に記載のタッチパネル入力装置。
  4. ユーザーによるタッチの傾向を取得する傾向取得手段と、
    前記傾向取得手段にて取得した傾向に基づいて、前記第1および第2の基準面積を設定する面積設定手段とをさらに備えた、請求項1〜3のいずれかに記載のタッチパネル入力装置。
  5. 前記傾向取得手段にて取得した傾向が、指の腹でタッチする傾向を示すものである場合、前記面積設定手段は、前記第1の基準面積よりも前記第2の基準面積を大きい値に設定する、請求項4に記載のタッチパネル入力装置。
  6. 前記傾向取得手段にて取得した傾向が、指先でタッチする傾向を示すものである場合、前記面積設定手段は、前記第1の基準面積よりも前記第2の基準面積を小さい値に設定する、請求項4または5に記載のタッチパネル入力装置。
  7. 前記傾向取得手段にて取得した傾向が、前記操作面に接触しない位置まで指先を接近させることによりタッチする傾向を示すものである場合、前記面積設定手段は、前記第2の基準面積をゼロに設定する、請求項4〜6のいずれかに記載のタッチパネル入力装置。
  8. 前記入力座標決定手段は、前記第2の基準面積がゼロでない場合には、前記第2の走査光路への入力座標を、前記操作部の前記操作面への入力座標として決定し、かつ前記第2の基準面積がゼロである場合には、前記第1の走査光路への入力座標を、前記操作部の前記操作面への入力座標として決定する、請求項1〜7のいずれかに記載のタッチパネル入力装置。
  9. 前記第1の走査光路形成部は、
    直線状に配列した複数の発光素子によって構成された第1の発光素子列と、
    前記第1の発光素子列と対向して直線状に配列した複数の受光素子によって構成された第1の受光素子列と、
    前記第1の発光素子列に対して直角な方向に、直線状に配列した複数の発光素子によって構成された第2の発光素子列と、
    前記第2の発光素子列と対向して直線状に配列した複数の受光素子によって構成された第2の受光素子列とを含み、
    前記第2の走査光路形成部は、
    直線状に配列した複数の発光素子によって構成された第3の発光素子列であって、前記第1の発光素子列の上部に設けられた第3の発光素子列と、
    前記第3の発光素子列と対向して直線状に配列した複数の受光素子によって構成された第3の受光素子列であって、前記第1の受光素子列の上部に設けられた第3の受光素子列と、
    前記第3の発光素子列に対して直角な方向に、直線状に配列した複数の発光素子によって構成された第4の発光素子列であって、前記第2の発光素子列の上部に設けられた第4の発光素子列と、
    前記第3の発光素子列と対向して直線状に配列した複数の受光素子によって構成された第4の受光素子列であって、前記第2の受光素子列の上部に設けられた第4の受光素子列とを含む、請求項1〜8のいずれかに記載のタッチパネル入力装置。
  10. 操作部による操作を受け付ける平面である操作面上に配置され、マトリクス状の走査光路での遮光に基づいて、前記操作部の前記操作面への入力座標を決定するタッチパネル入力装置の制御方法であって、
    前記タッチパネル入力装置は、
    前記操作面から相対的に遠い位置に存在するマトリクス状の第1の走査光路を構成する第1の走査光路形成部と、
    前記操作面から相対的に近い位置に存在するマトリクス状の第2の走査光路を構成する第2の走査光路形成部とを備え、
    前記制御方法は、
    前記第1の走査光路形成部を用いて前記第1の走査光路の走査を行うことにより、前記第1の走査光路での遮光面積を取得する第1の面積取得ステップと、
    前記第1の面積取得ステップにて取得した遮光面積が第1の基準面積を超える場合に、前記第1の走査光路への入力座標を取得する第1の座標取得ステップと、
    前記第1の走査光路への入力座標に基づいて走査範囲を決定する決定ステップと、
    前記第2の走査光路形成部を用いて前記第2の走査光路の前記走査範囲内の走査を行い、かつ前記第2の走査光路の前記走査範囲外の走査を行わないことにより、前記第2の走査光路での遮光面積を取得する第2の面積取得ステップと、
    前記第2の面積取得ステップにて取得した遮光面積が第2の基準面積を超える場合に、前記第1の走査光路への入力座標および前記第2の走査光路への入力座標のうち少なくともいずれか一方に基づいて、前記操作部の前記操作面への入力座標を決定する入力座標決定ステップとを備えた、タッチパネル入力装置の制御方法。
  11. 操作部による操作を受け付ける平面である操作面上に配置され、マトリクス状の走査光路での遮光に基づいて、前記操作部の前記操作面への入力座標を決定するタッチパネル入力装置の制御プログラムであって、
    前記タッチパネル入力装置は、
    前記操作面から相対的に遠い位置に存在するマトリクス状の第1の走査光路を構成する第1の走査光路形成部と、
    前記操作面から相対的に近い位置に存在するマトリクス状の第2の走査光路を構成する第2の走査光路形成部とを備え、
    前記制御プログラムは、
    前記第1の走査光路形成部を用いて前記第1の走査光路の走査を行うことにより、前記第1の走査光路での遮光面積を取得する第1の面積取得ステップと、
    前記第1の面積取得ステップにて取得した遮光面積が第1の基準面積を超える場合に、前記第1の走査光路への入力座標を取得する第1の座標取得ステップと、
    前記第1の走査光路への入力座標に基づいて走査範囲を決定する決定ステップと、
    前記第2の走査光路形成部を用いて前記第2の走査光路の前記走査範囲内の走査を行い、かつ前記第2の走査光路の前記走査範囲外の走査を行わないことにより、前記第2の走査光路での遮光面積を取得する第2の面積取得ステップと、
    前記第2の面積取得ステップにて取得した遮光面積が第2の基準面積を超える場合に、前記第1の走査光路への入力座標および前記第2の走査光路への入力座標のうち少なくともいずれか一方に基づいて、前記操作部の前記操作面への入力座標を決定する入力座標決定ステップとをコンピューターに実行させる、タッチパネル入力装置の制御プログラム。
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