JP2015025351A - 避難装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 リフターを利用しての避難が安定確実になされるようにした避難装置を提供することを目的とする。【解決手段】 基盤側から立設された支柱と、この支柱上部に設けられた避難ステージと、避難ステージへの登降手段とを備え、登降手段として昇降可能なリフターを備えた避難装置において、リフターは、乗降可能な搭乗台と、この搭乗台を係合しながら直線状に昇降案内するガイドレールと、搭乗台を昇降駆動する駆動手段とを備える。【選択図】図2

Description

この発明は、津波や洪水などの非常事態発生時に利用される避難装置に関する。
津波襲来時に遠くの高台に避難できない近隣住民を護るため、津波避難装置が各種提案されている。この避難装置は、地盤上に立設された主に鉄骨構造製のもので、10mを超える複数本の支柱と、これら支柱間をつなぐ横連結材と上部の受枠、受枠上の屋上避難ステージ、および階段を備えて全体が構成されている。例えば、特許公報1に記載されるものがその一例である。
特許第3911615号
特許文献1は、こうした避難装置に簡易リフターを備えることによって階段を避難のために利用できない人をも避難できるようにしたものである。このリフターは、避難ステージ上のブームに備えた巻き上げ機から垂れ下がるワイヤーなどの線条材の繰り出し下端に取り付けて昇降自在に構成した方式のものにすぎないので、簡易リフターは垂れ下がったワイヤーにより揺れ動き、安全に避難がでいないおそれがあった。
この発明は、このような問題を解決しようとするもので、リフターを利用しての避難が安定確実になされるようにした避難装置を提供することを目的とする。
この発明は上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、基盤側から立設された支柱と、この支柱上部に設けられた避難ステージと、避難ステージへの登降手段とを備え、登降手段として昇降可能なリフターを備えた避難装置において、リフターは、乗降可能な搭乗台と、この搭乗台を係合しながら直線状に昇降案内するガイドレールと、搭乗台を昇降駆動する駆動手段とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のものにおいて、ガイドレールは、その下端が基盤側に固定されているとともに上部が避難ステージ側に連結されている。
上述したようにこの発明は、基盤側から立設された支柱と、この支柱上部に設けられた避難ステージと、避難ステージへの登降手段とを備え、登降手段として昇降可能なリフターを備えた避難装置において、リフターは、乗降可能な搭乗台と、この搭乗台を係合しながら直線状に昇降案内するガイドレールと、搭乗台を昇降駆動する駆動手段とを備えるので、リフターを利用しての避難が安定確実になされるようにした避難装置を提供することができる。
また、上記避難装置において、ガイドレールは、その下端が基盤側に固定されているとともに上部が避難ステージ側に連結されていると、ガイドレールによって避難装置の躯体が補強され、津波流や漂流物などに強い避難装置を提供することができる。
この発明の一実施形態である津波避難装置を図2のI−I線に沿うものとして示す横断平面図。 図1のII方向からの矢視図。 図2のIII方向からの矢視図。 他の実施形態を示す要部拡大横断面図。 他の実施形態を示す正面図。 他の実施形態を示す図7の平面図。 図6の正面図。 図7の右側面図。 他の実施形態を示す上昇時の正面図。 他の実施形態を示す図11の平面図。 図10の正面図。 他の実施形態を示す図13の平面図。 図12の正面図。 他の実施形態を示す図15の平面図。 図14の正面図。 他の実施形態を示す底面図。 他の実施形態を示す底面図。 他の実施形態を示す縦断面図。 付加的な提案例を示す断面模式図。 他の付加的な提案例を示す説明図。 他の付加的な提案例を示す斜視説明図。 他の付加的な提案例を示す斜視説明図。 他の付加的な提案例を示す正面図。 他の付加的な提案例を示す正面図。 他の付加的な提案例を示す斜視図。 図25の避難シェルターの横断面図。 犬小屋に適用した例を示す横断面図。 図27の側面図。
各実施形態で説明する各案はそれに関係する他の実施形態においても適用することができる。
図1ないし図3はこの発明に係る津波や洪水用の避難装置についての一実施形態を示す。同避難装置は、図1における下側、図2における手前がそれぞれ正面(前面)側とされ、その反対側が奥(背)側とされている。
1は基盤(地盤)で、同基盤1の平面上の矩形(正方形)枠線上には前後に2列で左右に2列で合計4点をなして基礎ブロック2が固定されている。基礎ブロック2は内部配筋を備え、ベタ基礎でもよいがここでは独立式とされており、また1本あるいは複数本の基礎杭3により安定に固設されている。
これら基礎ブロック2は、支柱5の下端であるフランジを内部アンカーに連結して一体に埋め込んだ埋込方式により丸(あるいは角)筒状支柱5を固定するもので、固定された支柱5は垂直で、基盤1から上方へ15m伸びるようにして立設されている。尚、支柱5内には、図1にその断面を示すように内部を二分するような補強板6が一体溶接により縦向きに長く取り付けられるとともにその二分された空間内にはモルタルなどの固結剤7が充填されている。補強板6の板面は支柱5のすべてで形成される四角形の角稜部(90度)を二分する方向に向けられている。補強板6は、図1の右欄に示すように十字をなすものにしてもよい。
各支柱5は、直角をなす2方向に突出する上部端梁9と上端端梁10とを一体に備え、上部端梁9の相互と上端端梁10の相互間は、I形(あるいはH形)の上部梁本体11と上端梁本体12によりそれぞれ連結されている。図2に仮想線で1個のみを例示した13は縦添え板(スプライスプレート)で、複数の止着具(図示省略)により前記梁間を連結するジョイントになっている。上部梁本体11の上面には、縦横に交差する他の梁体を補強部材として設けることにより避難ステージ15が敷設されている。避難ステージ15のまわりには手摺16が配備されている。この避難ステージ15の上面は、基盤1より12mの高さとされている。上部梁本体11より低い高さ位置を通る中段梁を設けてもよい。
上端梁本体12は周囲に4本配備されて枠体を形成するが、それらの枠面上には天井床面18が敷設されるとともに屋根裏空間19を存するようにして屋根構造体20が固定設置されている。屋根裏空間19内へは、避難ステージ15から天井床面18の開口21へと掛け渡された斜め(あるいは垂直)式の終階段22により避難することができ、さらには屋根構造体20に形成した外部避難口23を閉止蓋24の開放により開けることで屋根上にまで避難きるようになっている。
尚、屋根裏空間19内には、非常用品25…などの収納空間やトイレ設備空間などとして利用できるようにしてもよい。27は階段あるいはスロープ(登降手段の一つ)で、基盤1から避難ステージ15への避難を可能とする。
28は補助枠で、上部梁本体11の一コーナー一側面にコの字状をなして突設されており、この補助枠28上には、避難ステージ15と同じ高さで連続面を形成する避難用の補助ステージ29が周りに補助手摺30を付けて設けられるとともに、補助手摺30の一部開放面には、手動で内向き開き勝手式の避難用手摺31が簡易閉止ロック可能に設けられている。
33はガイドレールで、リップつき溝形鋼の離間する一対でなり、このガイドレール33は、避難装置の階段27のない一側である前記補助ステージ29のが脇スペースに対応して垂直式に固定されている。ガイドレール33の下端基部33aは、基盤1内に埋め込まれて図示しないコンクリート基礎内に一体埋め込み式に固定されるとともに、その上寄り部分は、アングル型上部連結片34により、また上端部分はアングル型上端連結片35によりそれぞれ上部梁本体11、上端梁本体12に止め付けによりあるいは溶接により一体化されている。ガイドレール33の上端は門型を形成するように上端横桟36が一体化されている。ガイドレール33に下端桟37を横架してそれを基盤1内に埋め込み固定することでガイドレール33をより安定かつ強く固定するようにしてもよい。この場合、下端桟37は、図3に破線で示すように、上下複数段にすればより強固な安定性が得られる。
39はリフター(登降手段の一つ)で、10人前後搭乗避難可能な搭乗台40を備える。搭乗台40は、底面に緩衝材41を備えた受皿状の搭乗台本体42に安全囲い43を備えて構成され、この安全囲い43の一側(図1の上側、図3の右側)は本体42の一側面とともに開閉可能なリフター扉(側面扉)44を備えている。搭乗台本体42の裏側にはブラケットを介してローラー45が設けられ、ガイドレール33に添って昇降自在となっている。46は下部止め板で、搭乗台40の裏面に突設されてワイヤーやロープなどの吊上線材47の下端が連結され、一方、吊上線材47の上部は、ガイドレール33の上部間に渡されたドラムフレーム48に取り付けた巻きドラム49に繰出し可能に巻き付けられている。この巻きドラム49は、電動モーターと減速機でなる駆動源50により正逆回転駆動されるようになっている。その駆動源50の昇降および停止操作と避難用手摺31の開き操作が補助ステージ2上で一人でもって行えるように手摺31の開閉操作部の近くである補助手摺30に前記操作盤51を配置してある。
駆動源50は、屋根上その他装置回りに設置したソーラーパネル及び制御装置により駆動することができる。この場合、商用電源とソーラー発電とを両用する充電装置により駆動できるようにしてもよい。また、駆動源はエンジンや手動ウインチ方式にしてもよい。
リフター39の搭乗台40は、いつもは図2および図3の実線のように基盤1上に緩衝材41を載せ付けた状態で待機している。緩衝材41は搭乗台40が落下しても緩衝作用で安全なものとする。その安全を確保するため、例えば、緩衝材41は、中空状ゴム体とし、衝撃時にその内部空気を緩やかに抜く絞り付き排気バルブ41aを備えて対処する。
津波襲来の警報が発せられると、少なくとも一人の操作管理人が階段27から避難ステージ15上に駆け上がってのち、まず避難用手摺31を開けておくようにする。そして避難用手摺31近くの操作盤51前で操作のため待機する。地上にも待機する今一人の操作管理人は、リフター39に避難者が搭乗してもらう前にリフター扉44を開けておくようにし、その後、避難者が搭乗台40に乗り終わったあとリフター扉44を閉めてもらうことで上昇態勢となる。上昇態勢に入ると、下の操作管理人は上の操作管理人に上昇操作開始指令を出し、その指令に応じて上の操作管理人は上昇操作をする。リフター39は上昇してリフター扉44が避難用手摺31と同じ高さに対応したところで停止操作される。上の操作管理人はリフター扉44を開けることで搭乗台40上の避難者を補助ステージ29上に避難させ得ることができるようになる。搭乗台40は降ろされ、再び避難者を搭乗してステージまで避難させるように繰り返される。
補助ステージ29は、図1に仮想線で示すように、搭乗台40を挟む対向位置にも設置して搭乗台40の左右両側方へ避難できるようにしてもよい。
図4は他の実施形態を示す。同実施形態は、ガイドレール33を単一本式にしたものである。この実施形態に示すように、リフター扉44は内開き式にして矢印Aのように側方で入り方式にしたり、Aのように側方から搭乗しCのように避難装置に対向する面からステージに乗り込むようにしてもよく、また、矢印Bのように正面から搭乗して矢印Aのように側方からステージに乗り込むようにしたり正面から搭乗してそのまま矢印Cのように装置本体方向に乗り込むようにしてもよい。矢印Cのように乗り込みを安全にするため、図4の左欄のように搭乗台40の左右部分を避難装置に向けて張り出し状に形成したり、あるいは避難装置の側を搭乗台40の側へ向けて張り出し状に形成して落下したりしないようにする。これらの搭乗、乗り込み方式は図1など他の実施形態にも適用できる。
図5は他の実施形態を示す。同実施形態は、ガイドレール33を避難装置の前後に対称的に配し、これらにそれぞれ搭乗台40を配備して吊上線材47により繋ぐことで交互につるべ式で昇降運動するようにしたものである。53はアイドラ、54は駆動ホイール(プレートあるいはリンクチェーン用のスプロケットなど)、55は従動ホイールである。この場合、搭乗台40,40が避難ステージ15を挟んで離間した位置にあって搭乗確認しにくい状況にあることから自動運転をするのが好ましい。即ち、乗り降りに要する十分な安全時間を含むように運転時間を設定する。
図2に示す実施形態では、搭乗台40の重量分と搭乗人員の重量分を加算したものを持ち上げる必要があってかなりの駆動力が必要となっていたが、図5に示す方式では、両搭乗台40,40は、左右において重量が同じで反対向きに作用することで搭乗台40,40の重量分は相殺されて力のバランスがとられることから、実質的に搭乗人員の重量分のみの軽い力で駆動させることができるとともに図2に示す実施形態の方式よりも実質的に2倍の人を避難させ得る。前記した一対の搭乗台40,40を組み合わせたいわゆるつるべ式リフター39は、吊上線材47が平行になるように並列(2列あるいは3列など複数列)配置式にしたり、図5右下欄の簡易平面図のように、直交配置式にすればより多くの人を簡単に避難させることができる。尚、直交配置式にする場合、右下欄のように、例えば、A−1→B−1→A−2→B−2の順に持ち上げるように自動運転システムを設定することができる。A−1が搭乗に30秒かけたのち上昇し、B−1がその30秒後に上昇し、A−2がその30秒後に上昇し、さらにB−2がその30秒後に上昇するといった要領で行う。
図6ないし図8は他の実施形態を示す。同実施形態は、老人介護施設や避難センターなどの建造物58を津波襲来警報に応じて一定の高いレベルまで上昇させその建造物58内に居ながらにして避難態勢をとり得るようにしたり外部から同建造物58内へ避難し得るように構成し、居住する人々や周りの人々の津波発生時の安全を期すことができるようにしたものである。
59は基盤で、複数本の中空杭体60を介して地中梁61が固設されており、この地中梁61上にゴムやバネなどの免震材62を介して建造物58が地上設置されている。建造物58の正面には平時登降手段63が設けられるとともに、前記杭体60内を介して嵌め込まれた昇降シリンダ64のロッド部が建造物58の底部に連結されて昇降駆動可能とされている。65はロッド防護手段、66は避難時登降手段で、避難時登降手段66は、一端が建造物58の前後の玄関口67付近に結合されて建造物58と同調して昇降するようになっている一方他端は基盤58上に沿って自由に追従しその末端のロック片68が基盤58に設けたロック溝70内に係合するようにされている。係合することにより避難時登降手段66が支持部材となって建造物58が安定するようになるとともに、同登降手段66は地上の人々が建造物58へ避難したり建造物58内の避難者が避難後に地上に戻ったりするのに利用することができる。また、71は津波流X(図6)に対抗し切り分け得る中央杭72を備えたラセン階段(あるいはスロープ)で、建造物58の一側に高く立設され、その上端のステップ73が上昇後の建造物58の特定階層に合致することによりラセン階段71側(地上側)から建造物58側へあるいは建造物58側からラセン階段(地上)71側へと移行でき、安全性を確保できるようになっている。
尚、杭体60の上部外周には杭防護パイプ74を被せて補強することもある。
また、以下の実施形態などでも同様であるが、昇降シリンダを複数配備する場合、互いを同調させる制御手段を設けることは勿論である。
建造物58の平時は、図7、図8の実線のように地上に安定待機した状態にあり、地震があると免震材62により防護されるようになっている。津波警報があると、建造物58内に住む人はそのままで昇降シリンダ64が駆動されることで仮想線のように上昇避難される。建造物58の外部の人は立ち上がる避難時登降手段66やラセン階段71を使って建造物58に避難し得る。避難後には避難時登降手段66やラセン階段71を使って地上まで戻ることができる。
図9は上昇時において示す避難装置の他の実施形態で、同実施形態は、基盤76に設けた地中梁77を基礎の杭体78により安定に固設するとともに、杭体78内を介して設けられた昇降シリンダ79を単一本としてロッド防護手段80で上昇時の防護をするように構成し、さらに、建造物81は地中梁77から立ち上げた左右一対のガイドバー82に添って昇降するように案内して構成されている。建造物81の左右には避難時登降手段83を設けて左右の非常口に通じるようにまた回転自在に連結してなる。
この実施形態での昇降シリンダ79は簡略化のため単一本であるが、津波警報が発せられて同シリンダ79が上昇駆動されて建造物81が図示の高さに避難状態になると、居住する人々は津波流から護られるとともに避難時登降手段83を通じての避難者も護られる。津波流が襲来した際、左右のガイドバー82や避難時登降手段83により建造物81が回り止めされて安定なもとにおかれる。避難時登降手段83はワイヤやリンクチェーンなどとしてもよい。
図10および図11は避難装置についての他の実施形態を示す。同実施形態は、避難センターや老人介護施設などの建造物87を油圧あるいは水圧などのシリンダ88を駆動源とするパンタグラフ機構であるリフター89により昇降可能にして津波襲来に備えるようにしたものである。
90は基盤で、同基盤90には建造物87に対応するピット91が形成され、そのピット91内にシリンダ88で駆動されるリフター89を1基あるいは2基配備してその上の昇降台92を昇降可能にしてある。昇降台92はシール93により凹部91内を水密状態とする。津波警報が出されると、シリンダ88の駆動でリフター89が上昇駆動され、昇降台92が上昇されることで建造物87は所定高さまで上昇される。これにより建造物87の内部居住者は津波の襲来から護られる。
尚、建造物87の一側方には、中央パイプとラセン階段部分が緩衝杭としての機能ももつラセン階段(あるいはスロープ)94が設置されて上昇時の建造物87の特定階の出入口にステップ95で連絡し得るようになっている。建造物87が上昇避難後にシリンダ88が故障したりガレキが建造物87の底に溜まったりして建造物87が下がらなくなった場合にラセン階段94を利用すれば地上への避難ができるようになる。図11に示す出入り可能な高さロック機構96により建造物87を一定高さに停止させるようにしてもよい。
また、建造物87の回りには、複数の緩衝杭97…を立設配備してこれらに防護ネット98を張設するとともに出入り口99を形成したものとすれば津波流に伴うガレキ流をこれらネット98により防護してシリンダ88や建造物87の方へ襲来しないようにすることができる。
図12および図13は避難装置についての他の実施形態を示す。同実施形態は、基盤101に形成された待機用凹部102内に基礎杭を兼ねるシリンダ本体103を1本あるいは複数本埋設固定し、これらシリンダ本体103のそれぞれに昇降パイプ104を備えて図示しない油圧あるいは水圧、空圧などの流体圧の給・排により同昇降パイプ104が昇降駆動されるようにしてある。昇降パイプ104の上端には、昇降台105が設けられており、同昇降台105は待機用凹部102内に平時は待機するようになっている。昇降台105上には避難ステージ106と安全手摺107が設けられるとともに、地上から階段やスロープなどを利用することなくそのまま避難ステージ106上に搭乗避難できるようになっている。108は複数の開閉扉である。
昇降台105は津波警報後の上昇により一定以上の避難高さを保つ必要がある一方で避難後津波が去って安全が確認された後はシリンダを下降させて避難者を地上へ戻すようにする必要がある。
そのため、基盤101にはH形鋼による緩衝杭110を立設して避難装置の前後に対応位置するように配置する一方、避難ステージ106上には、偏心支持したロック盤111とアーム112およびロック作用ウエイト113からなるロック機構を設けて、上昇時はロック盤111が緩衝杭110の面を滑ってゆくことで上昇を許す一方、上昇が終わるとウエイト113の作用でロック盤111が緩衝杭110の面に食い込んで勝手な床下がりをロックするようにし、さらに、避難後にはウエイト113付きアーム112を持ち上げてロック盤111のロックを解除することにより昇降パイプ104の下げ駆動を許すようにするように構成されている。尚、緩衝杭110の側面にはステップ114が設けられていて昇降台105が下降しなくなっても地上へ戻れるようになっている。緩衝杭110は、図12の右欄に示すように、溝形鋼でもよく、その場合その溝は昇降台105の方向に向けたりあるいはその逆向きにすることもできるし、図12に破線で示すようにアングル形のものでもよい。前記昇降台105のみによる避難装置のタイプは、図6ないし図11の避難装置並びに図14、図15の避難装置としても構成することができる。
図14および図15は他の実施形態を示す。同実施形態は、シリンダによらず津波流による浮上力を利用して建造物117を浮上避難できるようにしたものである。基盤118に形成された平面矩形をした凹所119には、溝形鋼でなる緩衝部材兼用の昇降ガイド120がその溝を対向させる形で左右一対立設配備されているとともに、昇降台121が設けられ、同昇降台121はローラー122により昇降ガイド120に添って昇降運動可能になっている。昇降台121は、その底部に突設した底受体123を介して凹所119内底に受け止められるようにされるとともに、底受体123の相互間の空間には津波流受入れ溝124を通じて津波流が流れ込んで浮上力を発生させるようにされ、また昇降台121それ自体は中空型で浮力を発生可能にしてある。津波流受入れ溝124は、昇降台121のコーナーに対応する凹所119のコーナーに上からみてL字形をなして凹設されている。尚、凹所119の底面には、流入促進溝125が形成されている。126はラセン階段、127は緩衝杭、128は主防護ネット、129は前防護ネットである。
前記底受体123は、図16に示すように、津波流が斜め向きに流れるように千鳥配置にしておけば昇降台121の浮上反応が速くなる。この底受体123は、図17のように丸筒形にしてもよい。
尚、図18に示すように、底受体123付き昇降台(フロート)121を凹所119内に待機させ建造物117側のローラー122を昇降ガイド120に添わせて昇降可能に構成して津波流受入れ溝124からの津波流によって昇降台121を浮上させるようにしたものにおいて、基盤118の津波流の先行するであろう前方に瓦礫排除機能付きのメッシュ131で覆った流入口132を明けて先行作用バイパス133を通じて凹所119内に先行的に浮上作用をさせるように構成してもよく、この場合、本来の津波流がくる前に昇降台121を浮上させておくことができて昇降台121の浮上が確実で早くなる。
先行作用バイパス133については図18のように次第に絞るように形成すすれば圧力が作用して浮上速度が上がり、また、図18の右部のように大きな流入口132をもち津波流がのし掛かるような形の津波流作用凹所134を形成しておけば先行流が速く強く作用することになり、こうした凹所134につながるバイパス133を複数路形成することでより浮上作用が強力なものとなるし、バイパス133付き凹所134についても複数個所に掘削しておくことで浮上作用がより強力なものとなる。
図19は家屋やその一帯に降り注いだセシウムなどの放射性物質の経路外への放散を防止するための除染方法についての付加的な提案例を示す。137は軒樋、138は集水枡、139は縦樋、140はコンクリート会所枅を示し、家屋に降り注いだ放射性物質はこの会所枡140内に集中して溜まることが通例とされており、従って、この枡140の底部開口や内周立面に放射線シールド材aを塗着施工し、さらに枡蓋141の底面にも放射線シールド材aを塗着施工してその外部への漏洩を阻止するようにしている。放射線シールド材aは、塗着の他に吹き付け施工してもよく、またタイル版である放射線シールドボードを貼着してもよい。放射線シールド材は、例えば、菱和工業(株)販売の高機能セラミック素材である「EAGLE8」(商品名)を水と混ぜ合わせて塗着したり吹き付け塗装することで施工される。また、放射線シールドボードは、各種厚みで矩形をしたブロックあるいはタイル状のものとされ、それ自体が「EAGLE8」を素材とするものとされ目地には放射線シールド材を塗着して仕上げるものとする。
尚、前記枡蓋141は通常孔付きであるが、この例では孔なしの全面コンクリート仕上げのものに前記放射線シールド材aを施工したものとしてより完全なる放射線シールド機能をもたせてある。その場合、孔なしでは必要時に蓋141を開閉しにくいので、図19のように蓋141にメネジ142を形成しておきそれに開閉操作具142を脱着自在とすることで開閉容易にしてもよい。尚、軒樋137から会所枡140に至る配管類の内周にもこうした放射線シールド材を塗着しておいてもよい。
145はU字溝で、蓋146付きのものであり、このU字溝145の内周および蓋146の底面にも放射線シールド材aを塗着あるいは吹き付けなどにより施工して放射線シールド機能を持たせてもよい。この場合も蓋146にメネジ147を付し開閉操作具148を脱着可能にして開閉を容易化することができる。
150はマンホール本体、151は蓋、152は底板ブロック、153はインバートコンクリートで、これら150〜153の内面にも放射線シールド材aを塗着あるいは吹き付けなどにより施工してその外部漏洩を防止するようにしてある。これらに繋がる配管内面にも放射線シールド材aを施してもよい。
図20は他の付加的な提案例を示す。この例は、庭や校庭などの汚染された土壌に対しなされる除染施工が今一つ不安である場合に実施される追加的な放射線シールド施工法を示すもので、まずセシウムなどで汚染された土壌156を転圧ローラー157などにより整地施工してのちその整地面上にメッシュ(あるいはビニールシートやコンパネ、レンガなどでもよい)158を敷設し、その上に放射線シールド材aを打設して放射線シールド施工するものである。
図20の右上欄のように広い面積に亘る放射線シールド材aではヒビ割れが発生するおそれがある場合、同図下欄のように一定の縦横寸法のゴムシール枠160を土壌156上に敷設し、その枠内に放射線シールド材aを打設してその右欄のようにゴムシール160で囲まれた放射線シールド表層とすることで土壌からの放射線を割れなくシールドできるように構成することができる。
図21は沈澱池163の内面に添って放射線シールドボードb…を敷設して池外に放射性物質が漏洩しないようにしたもので、放射線シールドボードbは、予め植設したアンカー164…により固設されるとともに、その放射線シールドボードb間には目地として放射線シールド材aを塗着して面全体として放射線シールド施工をしたものである。
図22は同じく沈澱池163の内面に放射線シールド施工をして放射性物質の漏洩がないようにした例で、沈澱池163の内面に対し一定の隙間Cを空けて平行になるようにせき板を配して縦・横ばた材などからなる型枠工166を施工してのち隙間Cを通じて放射線シールド材aを流し込んで固結施工することで沈澱池外への放射性物質の漏洩を阻止する構成としてある。図示しないが放射線シールド材aを塗着施工したり吹き付け施工してもよい。
図23は既存の家屋170の外壁171に対し放射線シールド施工についての他の付加的な提案例を示す。その一つの方法は、右欄のように外壁や屋根面に対し放射線シールド材aを吹き付け塗装あるいは塗り付け施工することで外部からの放射線シールド施工をしたものである。開口部には、放射線シールドボードbを貼り付けて放射線シールド対策をしてある。
同図下欄は、外壁や屋根などに対して放射線シールドボードbを貼り付け施工して放射線シールド機能をもたせた例を示す。172はアンカーで、このアンカー172を介して縦横に取付枠173を固定配備し、これらの枠173を介して放射線シールドボードbを支えるようにして外装してある。放射線シールドボードbの目地には放射線シールド材aを埋め付けるとより放射線シールド効果がある。開口部には放射線シールドボードbを使用して放射線遮蔽機能をもたせてある。このように構築することで放射性物質に対する一時避難可能な避難家屋を提供することができる。
図24は家屋176の外壁177に取付枠178をアンカー固定して配備し、これらの取付枠178を介して所望形状の型枠179を張設して外壁との間の隙間に放射線シールド材aを流し込んで放射線シールド効果をもたせたものである。このように構築することで放射性物質に対する一時避難可能な避難家屋を提供することができる。
図25および図26は簡易避難施設についての付加的な提案例を示す。この施設は、放射線シールドボードからなる両側壁ボード181・前後壁ボード182・底壁ボード183・天壁ボード184の6面のボードと、前後壁ボード182の開口185を開閉自在とする出入口扉186および窓口187を開閉自在とする窓口扉188とでなり、出入口扉186と窓口扉188も同じく放射線シールドボードからなるとともに、側壁ボード181や前後壁ボード182および天壁ボード184と底壁ボード183のようにできるだけボード寸法や形状などの仕様の共通化を図るとともに組み立てた状態にしても分解した状態にしても車輌運搬可能なコンパクトサイズにまとめた簡易避難施設とされている。各ボード間の目地材には放射線シールド材を使用する。尚、各ボード間の連結具は図示省略してある。
図27は犬小屋を放射線シールドボードにより作製しさらに放射性物質が侵入しにくいように構造的な工夫を施した付加的な提案例を示す。同例は、両側板192と底板193および前板194と背板195により本体部分を形成し、それに屋根板196を組み合わせて犬小屋を構成したもので、特に、本体部分の前部には前室197を形成して前入り口198を作ることで放射性物質が入りにくくするとともに、前入り口198のさらに前方には犬の出入りは可能であるが放射性物質を遮る遮蔽板199を対向設置してなるものである。
1…基盤 39…リフター 40…搭乗台 42…搭乗台本体 44…リフター扉 45…ローラー 47…吊上線材 49…巻きドラム 50…駆動源。

Claims (2)

  1. 基盤側から立設された支柱と、この支柱上部に設けられた避難ステージと、避難ステージへの登降手段とを備え、登降手段として昇降可能なリフターを備えた避難装置において、リフターは、乗降可能な搭乗台と、この搭乗台を係合しながら直線状に昇降案内するガイドレールと、搭乗台を昇降駆動する駆動手段とを備える避難装置。
  2. 請求項1に記載のものにおいて、ガイドレールは、その下端が基盤側に固定されているとともに上部が避難ステージ側に連結されている避難装置。
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