JP2015025351A - 避難装置 - Google Patents
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Abstract
Description
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のものにおいて、ガイドレールは、その下端が基盤側に固定されているとともに上部が避難ステージ側に連結されている。
また、上記避難装置において、ガイドレールは、その下端が基盤側に固定されているとともに上部が避難ステージ側に連結されていると、ガイドレールによって避難装置の躯体が補強され、津波流や漂流物などに強い避難装置を提供することができる。
図1ないし図3はこの発明に係る津波や洪水用の避難装置についての一実施形態を示す。同避難装置は、図1における下側、図2における手前がそれぞれ正面(前面)側とされ、その反対側が奥(背)側とされている。
1は基盤(地盤)で、同基盤1の平面上の矩形(正方形)枠線上には前後に2列で左右に2列で合計4点をなして基礎ブロック2が固定されている。基礎ブロック2は内部配筋を備え、ベタ基礎でもよいがここでは独立式とされており、また1本あるいは複数本の基礎杭3により安定に固設されている。
これら基礎ブロック2は、支柱5の下端であるフランジを内部アンカーに連結して一体に埋め込んだ埋込方式により丸(あるいは角)筒状支柱5を固定するもので、固定された支柱5は垂直で、基盤1から上方へ15m伸びるようにして立設されている。尚、支柱5内には、図1にその断面を示すように内部を二分するような補強板6が一体溶接により縦向きに長く取り付けられるとともにその二分された空間内にはモルタルなどの固結剤7が充填されている。補強板6の板面は支柱5のすべてで形成される四角形の角稜部(90度)を二分する方向に向けられている。補強板6は、図1の右欄に示すように十字をなすものにしてもよい。
尚、屋根裏空間19内には、非常用品25…などの収納空間やトイレ設備空間などとして利用できるようにしてもよい。27は階段あるいはスロープ(登降手段の一つ)で、基盤1から避難ステージ15への避難を可能とする。
駆動源50は、屋根上その他装置回りに設置したソーラーパネル及び制御装置により駆動することができる。この場合、商用電源とソーラー発電とを両用する充電装置により駆動できるようにしてもよい。また、駆動源はエンジンや手動ウインチ方式にしてもよい。
津波襲来の警報が発せられると、少なくとも一人の操作管理人が階段27から避難ステージ15上に駆け上がってのち、まず避難用手摺31を開けておくようにする。そして避難用手摺31近くの操作盤51前で操作のため待機する。地上にも待機する今一人の操作管理人は、リフター39に避難者が搭乗してもらう前にリフター扉44を開けておくようにし、その後、避難者が搭乗台40に乗り終わったあとリフター扉44を閉めてもらうことで上昇態勢となる。上昇態勢に入ると、下の操作管理人は上の操作管理人に上昇操作開始指令を出し、その指令に応じて上の操作管理人は上昇操作をする。リフター39は上昇してリフター扉44が避難用手摺31と同じ高さに対応したところで停止操作される。上の操作管理人はリフター扉44を開けることで搭乗台40上の避難者を補助ステージ29上に避難させ得ることができるようになる。搭乗台40は降ろされ、再び避難者を搭乗してステージまで避難させるように繰り返される。
図2に示す実施形態では、搭乗台40の重量分と搭乗人員の重量分を加算したものを持ち上げる必要があってかなりの駆動力が必要となっていたが、図5に示す方式では、両搭乗台40,40は、左右において重量が同じで反対向きに作用することで搭乗台40,40の重量分は相殺されて力のバランスがとられることから、実質的に搭乗人員の重量分のみの軽い力で駆動させることができるとともに図2に示す実施形態の方式よりも実質的に2倍の人を避難させ得る。前記した一対の搭乗台40,40を組み合わせたいわゆるつるべ式リフター39は、吊上線材47が平行になるように並列(2列あるいは3列など複数列)配置式にしたり、図5右下欄の簡易平面図のように、直交配置式にすればより多くの人を簡単に避難させることができる。尚、直交配置式にする場合、右下欄のように、例えば、A−1→B−1→A−2→B−2の順に持ち上げるように自動運転システムを設定することができる。A−1が搭乗に30秒かけたのち上昇し、B−1がその30秒後に上昇し、A−2がその30秒後に上昇し、さらにB−2がその30秒後に上昇するといった要領で行う。
尚、杭体60の上部外周には杭防護パイプ74を被せて補強することもある。
また、以下の実施形態などでも同様であるが、昇降シリンダを複数配備する場合、互いを同調させる制御手段を設けることは勿論である。
この実施形態での昇降シリンダ79は簡略化のため単一本であるが、津波警報が発せられて同シリンダ79が上昇駆動されて建造物81が図示の高さに避難状態になると、居住する人々は津波流から護られるとともに避難時登降手段83を通じての避難者も護られる。津波流が襲来した際、左右のガイドバー82や避難時登降手段83により建造物81が回り止めされて安定なもとにおかれる。避難時登降手段83はワイヤやリンクチェーンなどとしてもよい。
90は基盤で、同基盤90には建造物87に対応するピット91が形成され、そのピット91内にシリンダ88で駆動されるリフター89を1基あるいは2基配備してその上の昇降台92を昇降可能にしてある。昇降台92はシール93により凹部91内を水密状態とする。津波警報が出されると、シリンダ88の駆動でリフター89が上昇駆動され、昇降台92が上昇されることで建造物87は所定高さまで上昇される。これにより建造物87の内部居住者は津波の襲来から護られる。
尚、建造物87の一側方には、中央パイプとラセン階段部分が緩衝杭としての機能ももつラセン階段(あるいはスロープ)94が設置されて上昇時の建造物87の特定階の出入口にステップ95で連絡し得るようになっている。建造物87が上昇避難後にシリンダ88が故障したりガレキが建造物87の底に溜まったりして建造物87が下がらなくなった場合にラセン階段94を利用すれば地上への避難ができるようになる。図11に示す出入り可能な高さロック機構96により建造物87を一定高さに停止させるようにしてもよい。
また、建造物87の回りには、複数の緩衝杭97…を立設配備してこれらに防護ネット98を張設するとともに出入り口99を形成したものとすれば津波流に伴うガレキ流をこれらネット98により防護してシリンダ88や建造物87の方へ襲来しないようにすることができる。
そのため、基盤101にはH形鋼による緩衝杭110を立設して避難装置の前後に対応位置するように配置する一方、避難ステージ106上には、偏心支持したロック盤111とアーム112およびロック作用ウエイト113からなるロック機構を設けて、上昇時はロック盤111が緩衝杭110の面を滑ってゆくことで上昇を許す一方、上昇が終わるとウエイト113の作用でロック盤111が緩衝杭110の面に食い込んで勝手な床下がりをロックするようにし、さらに、避難後にはウエイト113付きアーム112を持ち上げてロック盤111のロックを解除することにより昇降パイプ104の下げ駆動を許すようにするように構成されている。尚、緩衝杭110の側面にはステップ114が設けられていて昇降台105が下降しなくなっても地上へ戻れるようになっている。緩衝杭110は、図12の右欄に示すように、溝形鋼でもよく、その場合その溝は昇降台105の方向に向けたりあるいはその逆向きにすることもできるし、図12に破線で示すようにアングル形のものでもよい。前記昇降台105のみによる避難装置のタイプは、図6ないし図11の避難装置並びに図14、図15の避難装置としても構成することができる。
尚、図18に示すように、底受体123付き昇降台(フロート)121を凹所119内に待機させ建造物117側のローラー122を昇降ガイド120に添わせて昇降可能に構成して津波流受入れ溝124からの津波流によって昇降台121を浮上させるようにしたものにおいて、基盤118の津波流の先行するであろう前方に瓦礫排除機能付きのメッシュ131で覆った流入口132を明けて先行作用バイパス133を通じて凹所119内に先行的に浮上作用をさせるように構成してもよく、この場合、本来の津波流がくる前に昇降台121を浮上させておくことができて昇降台121の浮上が確実で早くなる。
先行作用バイパス133については図18のように次第に絞るように形成すすれば圧力が作用して浮上速度が上がり、また、図18の右部のように大きな流入口132をもち津波流がのし掛かるような形の津波流作用凹所134を形成しておけば先行流が速く強く作用することになり、こうした凹所134につながるバイパス133を複数路形成することでより浮上作用が強力なものとなるし、バイパス133付き凹所134についても複数個所に掘削しておくことで浮上作用がより強力なものとなる。
尚、前記枡蓋141は通常孔付きであるが、この例では孔なしの全面コンクリート仕上げのものに前記放射線シールド材aを施工したものとしてより完全なる放射線シールド機能をもたせてある。その場合、孔なしでは必要時に蓋141を開閉しにくいので、図19のように蓋141にメネジ142を形成しておきそれに開閉操作具142を脱着自在とすることで開閉容易にしてもよい。尚、軒樋137から会所枡140に至る配管類の内周にもこうした放射線シールド材を塗着しておいてもよい。
150はマンホール本体、151は蓋、152は底板ブロック、153はインバートコンクリートで、これら150〜153の内面にも放射線シールド材aを塗着あるいは吹き付けなどにより施工してその外部漏洩を防止するようにしてある。これらに繋がる配管内面にも放射線シールド材aを施してもよい。
図20の右上欄のように広い面積に亘る放射線シールド材aではヒビ割れが発生するおそれがある場合、同図下欄のように一定の縦横寸法のゴムシール枠160を土壌156上に敷設し、その枠内に放射線シールド材aを打設してその右欄のようにゴムシール160で囲まれた放射線シールド表層とすることで土壌からの放射線を割れなくシールドできるように構成することができる。
図22は同じく沈澱池163の内面に放射線シールド施工をして放射性物質の漏洩がないようにした例で、沈澱池163の内面に対し一定の隙間Cを空けて平行になるようにせき板を配して縦・横ばた材などからなる型枠工166を施工してのち隙間Cを通じて放射線シールド材aを流し込んで固結施工することで沈澱池外への放射性物質の漏洩を阻止する構成としてある。図示しないが放射線シールド材aを塗着施工したり吹き付け施工してもよい。
同図下欄は、外壁や屋根などに対して放射線シールドボードbを貼り付け施工して放射線シールド機能をもたせた例を示す。172はアンカーで、このアンカー172を介して縦横に取付枠173を固定配備し、これらの枠173を介して放射線シールドボードbを支えるようにして外装してある。放射線シールドボードbの目地には放射線シールド材aを埋め付けるとより放射線シールド効果がある。開口部には放射線シールドボードbを使用して放射線遮蔽機能をもたせてある。このように構築することで放射性物質に対する一時避難可能な避難家屋を提供することができる。
Claims (2)
- 基盤側から立設された支柱と、この支柱上部に設けられた避難ステージと、避難ステージへの登降手段とを備え、登降手段として昇降可能なリフターを備えた避難装置において、リフターは、乗降可能な搭乗台と、この搭乗台を係合しながら直線状に昇降案内するガイドレールと、搭乗台を昇降駆動する駆動手段とを備える避難装置。
- 請求項1に記載のものにおいて、ガイドレールは、その下端が基盤側に固定されているとともに上部が避難ステージ側に連結されている避難装置。
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