JP2015023505A - Plc信号中継システム - Google Patents

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Abstract

【課題】PLC信号の減衰を極力抑え、安定した電力線通信を行うことが可能なPLC信号中継システムを提供する。
【解決手段】本実施形態に係るPLC信号中継システムは、大地と静電結合したバイパス線40と、支線16とキャパシティブ結合又はインダクティブ結合により結合する支線カプラ34と、バイパス線40とインダクティブ結合により結合するバイパス線カプラ32とを有し、支線16とバイパス線40との間でPLC信号を伝送するバイパス装置31と、を備え、PLC信号が、バイパス線40と大地とにより形成された閉ループ回路42上を流れることで、電力線網10上に設置された信号減衰機器11,12を迂回して通信を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力線を介して通信を行う電力線通信(PLC:Power-Line
Communication)に関し、特に、電力線通信において信号を中継するシステムに関する。
電力線通信は、既存の電力線網を利用して高速なネットワークが構築できるため、近年注目されており、既に広く普及している。例えば、下記特許文献1〜3に開示された電力線通信システムが知られている。
電力線通信では、単相3線式等の電力線網において、L(Live)線とN(Neutral)線との間にPLC信号を電圧印加し、往路・帰路ともにメタル線を用いる2線式のキャパシティブカプラ方式が一般に採用されている。
特開2010−63077号公報 特開2010−62887号公報 特開2010−109780号公報
しかし、キャパシティブカプラ方式のPLCでは、フロア毎に分電盤が設置された大型のビルにおいてフロア間で通信を行う場合、PLC信号が、分電盤に電力を供給している配電盤や、さらにはその先に接続されているトランスを経由することになるため、伝送距離が遠くなり、その分信号が減衰してしまう。
また、配電盤や分電盤を通過する際にも信号が大きく減衰するため、従来のPLCシステムでは、信号電圧を増幅するための中継装置を、配電盤や分電盤に配置する必要があった。中継装置の設置にあたっては、盤内から給電するためのコンセント工事、中継装置自身を設置するための工事が必要なり、コストがかかると共に、また、これらの工事を行うために一時的にビルの停電させる場合もある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、ビル等に設置されてフロア間で電力線通信を行う場合であっても、PLC信号の減衰を極力抑え、安定した電力線通信を行うことが可能なPLC信号中継システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るPLC信号中継システムは、電力線網を利用して、前記電力線網の支線に設置されたPLCモデム間で通信を行う電力線通信システムにおいて、前記電力線網上の信号減衰機器を迂回して通信を行うためのPLC信号中継システムであって、大地と静電結合したバイパス線と、前記支線とキャパシティブ結合又はインダクティブ結合により結合する支線カプラと、前記バイパス線とインダクティブ結合により結合するバイパス線カプラとを有し、前記支線と前記バイパス線との間でPLC信号を伝送するバイパス装置と、を備え、前記PLC信号が、前記バイパス線と大地とにより形成された閉ループ回路上を流れることを特徴とする。
本発明に係るPLC信号中継システムによれば、大型ビルのフロア間で電力線通信を行う場合であっても、大地との閉ループ回路を用いることによって、従来と比べてPLC信号の減衰を抑えることが可能となるため、安定した電力通信を実現することができる。
図1は、本発明の実施形態に係るPLCシステムの構成を模式的に示す図である。 図2は、本発明の実施形態に係るインダクティブカプラの等価回路である。 図3は、本発明の実施形態に係るインダクティブカプラの設置状態を模式的に示す図である 図4は、キャパシティブカプラを用いたPLCシステムの回路を模式的に示す図である。 図5は、インダクティブカプラを用いたPLCシステムの回路を模式的に示す図である。 図6は、本実施形態に係るPLC信号中継システムを用いた電力線通信の実験結果を示す図である。 図7は、本実施形態に係るPLC信号中継システムを用いた電力線通信の実験結果を示す図である。 図8は、本実施形態に係るPLC信号中継システムを用いた電力線通信の実験結果を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る電力線通信システム(以下、「PLCシステム」とする)について説明する。図1は、本実施形態に係るPLCシステムの構成を模式的に示す図である。本実施形態では、図1に示すように、フロア毎に分電盤12が設置されているような大型のビル3のフロア間(1階と3階)で電力線通信を行う際に本発明を適用したケースについて説明する。
PLCシステム5は、ビル3の各フロアに電力を供給するために設置されている電力線網10と、電力線網10において電力線通信を行うための電力線通信機器であるPLCモデム20と、PCL信号中継システム30とを備えている。
電力線網10は、他のビルに設置された配電盤11と、ビル3の各フロアに設置された分電盤12と、配電盤11と分電盤12とをつなぐ電力ケーブルである幹線14と、各フロアに設置された電力ケーブルである支線16と、支線16の先に設置された電源コンセント18とを備えている。幹線14は、ビル3内のフロア間を縦方向につなぐためのフロア間配線である縦線15を有している。
PLCモデム20は、電源コンセント18に接続されて使用され、電力線網10を利用して、複数のPLCモデム20間で通信を行うことができる。図1では、3階にPLCモデム20Aが設置され、1階にPLCモデム20Bが設置されている。PLCモデム20は、一般に用いられているキャパシティブカプラ方式のPLCモデムである。
図1では、3階に設置されたPLCモデム20Aが送信機、1階に設置されたPLCモデム20Bが受信器となっているが、二つのPLCモデム20の構成は同じであり、1階のPLCモデム20Bが送信機、3階のPLCモデム20Aが受信器としても機能する。
PLC信号中継システム30は、PLC信号を減衰させる信号減衰機器である分電盤12や配電盤11を迂回してPLCモデム20間で電力線通信を行わせるための中継システムである。
図1に示すように、PLC信号中継システム30は、3階に設置された第一バイパス装置31Aと、1階に設置された第二バイパス装置31Bと、第一バイパス装置31Aと第二バイパス装置31Bとの間を接続するバイパス線40とを備えている。後述するように、本実施形態では、電力線網10の縦線15のL1線及びL2線をバイパス線40として兼用している。
バイパス装置31は、信号減衰機器として作用する分電盤12の一次側においてバイパス線40に結合するバイパス線カプラであるインダクティブカプラ32と、分電盤12の二次側において支線16に結合する支線カプラとしての機能を有する中継器33とを備えており、分電盤12をバイパスして、フロアの支線16と縦線15とを直接接続し、PLC信号の伝送を行う。
インダクティブカプラ32は、非接触式のフェライトクランプであり、インダクティブ結合によりバイパス線40と結合している。図2は、インダクティブカプラ32の等価回路を示す図である。
図2において、L1は励磁インダクタンス、Cs=Cs1+Cs2は総浮遊容量、Llは漏れインダクタンス、r1は1次巻線抵抗、r2は2次巻線抵抗、Riは鉄損抵抗である。また、図中右側が一次側(縦線15側)であり、図中左側が二次側(支線16側)である。
インダクティブカプラ32は、トランス機能を備えており、二次側の巻き線数を変更することで、巻き線比を変更し、インピーダンス整合を行うことが可能である。
図3は、インダクティブカプラの設置状態を示す図である。ここで、本実施形態に係る電力線網10は、単相3線式であり、幹線14を構成する電力ケーブルは、N(Neutral)線と、L(Live)1線と、L2線との3線から構成されており、本実施形態では、L1線及びL2線をバイパス線40として使用している。
図3に示すように、インダクティブカプラ32は、L1線及びL2線の双方をクランプしており、図3(a)は、単一のフェライトクランプでL1線とL2線の両方を一緒にクランプさせた状態を示し、図2(b)は、直列に接続された2つのフェライトクランプでL1線とL2線をそれぞれにクランプさせた状態を示している。図2(a)の構成、図2(b)の構成のどちらを採用しても同等の作用効果が得られるため、フェライトクランプのサイズや縦線15のサイズに応じて、適宜所望の構成を採用すれば良い。
このように、インダクティブカプラ32によりL1線とL2線の両方をクランプすると、バイパス線40上をコモンモードでPLC信号が伝送されることになり、商用電源に重畳されたディファレンシャルモードノイズを抑圧し、また、磁気飽和によるインダクタンスの低下を防ぐことができる。
中継器33は、キャパシティブ結合により支線16に結合し、支線カプラであるキャパシティブカプラ34と、PLC信号に対してインピーダンス整合を行うための変圧器であるトランス38とを備えている。
キャパシティブカプラ34は、支線16の電源コンセント18に接続されるコンセントプラグ35と、二つのコンデンサ36を備えており、コンセントプラグ35を電源コンセント18に差し込むことで、キャパシティブカプラ34は支線16とキャパシティブ結合される。トランス38は、一次側と二次側との巻き線比を調整可能な構成であり、巻き線比を調整することで、インピーダンス整合を行うことができる。
なお、キャパシティブカプラ34の構成は、PLCモデム20のキャパシティブ結合部と同様の構成であり、市販のPLCモデムをそのまま若しくは若干の変更を加えて中継器33として使用することも可能である。
以上、PLCシステム5の構成について説明したが、続いて、PLCシステム5での作用について説明する。まず、図4及び図5を参照しながら、電力線通信の態様について説明する。図4は、キャパシティブカプラを用いたPLCシステム(キャパシティブカプラ方式)の回路を模式的に示す図、図5は、インダクティブカプラを用いたPLCシステム(インダクティブカプラ方式)の回路を模式的に示す図である。
図4に示すように、キャパシティブカプラによりPLCモデムを電力ケーブルとキャパシティブ結合した場合には、各PLCモデムは、L線とN線との二箇所で電力ケーブルに接続され、L線と、N線と、一対のPLCモデムとにより、PLC信号の電流が流れる閉ループ回路が形成される。このようなキャパシティブカプラ方式では、閉ループ回路上に家電製品等の低入力インピーダンス機器50が設置されている場合に、低入力インピーダンス機器50によってPLC信号が吸収され、PLC信号が減衰してしまう(図4参照)。
一方、図5に示すように、インダクティブカプラによりPLCモデムを電力ケーブルとインダクティブ結合した場合には、各PLCモデムは、それぞれ往路線となるL線と一箇所で結合され、L線(往路線)と、N線(帰路線)と、各PLCモデムの外側に位置する両側二つの低入力インピーダンス機器50とにより、PLC信号の電流が流れる閉ループ回路が形成される。
よって、低入力インピーダンス機器50によって閉ループ回路が形成される場合には、インダクティブカプラ方式のほうが有用であるが、このような閉ループ回路が存在する場合は限定的である。そのため、インダクティブカプラ方式において、閉ループ回路の帰路線としてN線を用いる場合には、L1線及びL2線とN線間のインピーダンスを小さくするためのコンデンサを低インピーダンス機器50の替わりに挿入するなどの工事を別途行う必要があり、手間とコストがかかる。このため、インダクティブカプラ方式は一般的には普及していない。
そして、本実施形態では、図1に示すように、第一バイパス装置31A及び第二バイパス装置31Bを往路線としてのバイパス線40(縦線15のL1線及びL2線)にそれぞれインダクティブ結合すると共に、帰路線43として大地を用いてループ回路を形成するようにした。図1では、閉ループ回路42を点線で示し、縦線15と大地とが静電結合していることで形成される帰路線43を一点鎖線で示している。
このように、帰路線として大地を用いることができるのは、バイパス線40としての縦線15のL1線及びL2線が大地と良好に静電結合しているからである。通常のビル等の建物に設置された電線であって、ある程度の長さを有する電線は大地と良好に静電結合されていることが知られており、通常のビル等の建物であれば、バイパス線40として縦線15を用いて、本発明を適用することが可能である。
PLCシステム5において、PLCモデム20AからPLCモデム20Bへと信号を送る際には、まず、PLCモデム20Aから電源コンセント18を介して3階の支線16に注入されたPLC信号が、支線カプラであるキャパシティブカプラ34Aによって、キャパシティブ結合により第一バイパス装置31Aへと抽出される。抽出されたPLC信号は、トランス38Aによりインピーダンス整合された後、バイパス線カプラであるインダクティブカプラ32Aによって、インダクティブ結合によりバイパス線40へと注入される。
往路線としてのバイパス線40に注入されたPLC信号の電流は、バイパス線40と良好に静電結合した大地を経由して戻ってくるように閉ループ回路42を流れ、バイパス線カプラであるインダクティブカプラ32Bによって、インダクティブ結合により第二バイパス装置31Bへと抽出される。抽出されたPLC信号は、トランス38Bによってインピーダンス整合された後、支線カプラであるキャパシティブカプラ34Bによって、キャパシティブ結合により1階の支線16へと注入され、PLCモデム20Bに受信される。
なお、本実施形態では、バイパス線40として、縦線15のL1線及びL2線を使用しているが、大地と良好に静電結合して、帰路線としての大地と共に閉ループ回路を形成する往路線(1線)として機能する電線であれば、適宜他の電線をバイパス線40として使用することができ、例えば、縦線15のN線を使用しても良い。また、ディファレンシャルモードノイズを抑圧できる等の効果を得ることはできないが、L1単線やL2単線のみをバイパス線40として使用しても良い。
さらに、本発明は、各フロアに分電盤12が設置されているビルにおける電力線通信に有用であるが、このようなビルにおいては、各フロアを縦断するように縦方向に設置された縦線として、グランド線やLANケーブル等も設置されており、バイパス線40として、これらの縦線を用いることもできる。
続いて、本実施形態に係るPLC信号中継システムの効果について、図6〜8を参照しながら説明する。図6は、本実施形態に係るPLC信号中継システムを用いた電力線通信の実験結果を示す図である。本実験では、受信側PLCモデムを1階に固定し、送信側PLCモデムを1階、4階、5階、7階で移動しながら、それぞれの伝達関数を計測した。また、電力線通信で使用する周波数は、kHz帯(100〜450kHz)とした。
同図において、横軸が通信の周波数帯域、縦軸が伝達関数を示しており、送信側PLCモデムを7階に設置したときの伝達関数を実線、同じく5階に設置したときの伝達関数を破線、同じく4階に設置したときの伝達関数を一点鎖線、同じく1階に設置したときの伝達関数を二点鎖線で示している。
本実験によれば、多少の誤差はあるが、送信側PLCモデムが受信側PLCモデムと異なる階(4,5,7階)に設置され、PLC信号中継システムを経由して通信が行われている場合でも、同じ階(1階)に設置され、支線のみを介して直接通信が行われる場合とほぼ同様の減衰特性を示しており、-30〜-35dB程度の減衰量となっている。
本発明者らの別の実験によれば、本実施形態に係るPLC信号中継システムを用いることなく、配電盤や分電盤を経由した場合のPLCでは、同条件で-60〜-80dB程度の減衰量となっているため、本実施形態に係るPLC信号中継システムを採用することで、減衰量を30〜50dB程度向上させることができると考えられる。
図7及び図8は、本実施形態に係るPLC信号中継システムを用いた電力線通信の実験結果を示す図であり、図6の実験とは異なる構造の6階建てビルにおける結果を示している。図7は、バイパス線として電力線網の幹線(CVTケーブル)を用いた場合、図8は、バイパス線としてグランド線(14sqのIV線)を用いた場合の実験結果を示している。
また、これらの実験では、送信側PLCモデムが5階で受信側PLCモデムが2階に設置されたケース1、送信側PLCモデムが6階で受信側PLCモデムが3階に設置されたケース2、送信側PLCモデムが6階で受信側PLCモデムが2階に設置されたケース3、送信側PLCモデム及び受信側PLCモデムの双方が5階に設置されたケース4の4つのケースについて実験を行った。また、電力線通信で使用する周波数は、kHz帯(100〜450kHz)とした。
図7及び図8において、横軸が通信の周波数帯域、縦軸が伝達関数を示しており、ケース1の伝達関数を実線、ケース2の伝達関数を破線、ケース3の伝達関数を一点鎖線、ケース4の伝達関数を二点鎖線で示している。
図7及び図8においても、多少の誤差はあるが、PLC信号中継システムを経由して通信が行われているケース1〜3でも、同じ階に送信機と受信器が設置され、支線のみを介して直接通信が行われるケース4とほぼ同様の減衰特性を示しており、-20〜-35程度の減衰量となっている。これらの結果は、PLC信号中継システムを採用することで、フロア間の通信においてPLC信号の減衰を大きく抑えることができることを示している。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本実施形態によれば、大型のビルでのフロア間における電力線通信など、通常であれば、信号減衰量の大きな分電盤や配電盤を経由して長距離の通信となるような場合でも、分電盤等を迂回して短距離での電力線通信を可能とし、PLC信号の減衰を大きく抑えて、良好な電力線通信を実現することができる。また、PLC信号中継システムを構成する部材が、全て受動素子であり、省エネルギーで運用することができる。
また、本実施形態によれば、バイパス線カプラであるインダクティブカプラ32としてクランプ式のカプラを採用しており、既存のバイパス線40(縦線15等)にそのままクランプさせるだけで設置することができるため、停電を伴う中継器の設置等の作業が不要であり、既存の電力線網10に対して、簡単な作業で低コストにPLC信号中継システムを設置することが可能である。
以上、本実施形態について詳細に説明したが、本発明の実施の形態は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、kHz帯のPLCに対して本発明を適用した場合について説明したが、MHz帯のPLCであっても本発明を適用できるのは言うまでもない。
また、上記実施形態では、フロア間通信において、双方のフロアにバイパス装置をそれぞれ設置しているが、一方のフロアにバイパス装置を設置するだけも良い。この場合でも、バイパス装置が設置されたフロアの分電盤をバイパスすることで、その分、PLC信号の減衰を抑えることができる。
また、上記実施形態では、支線カプラとして、支線とキャパシティブ結合するキャパシティブカプラを使用しているが、バイパス線カプラと同様に、支線カプラとしてもインダクティブカプラを採用するようにしても良い。
3 ビル
5 PLCシステム
10 電力線網
11 配電盤
12 分電盤
14 幹線
15 縦線
16 支線
18 電源コンセント
20 PLCモデム
30 PLC信号中継システム
31 バイパス装置
32 インダクティブカプラ
33 中継器
34 キャパシティブカプラ
35 コンセントプラグ
36 コンデンサ
38 トランス
40 バイパス線
42 閉ループ回路
43 帰路線
50 低入力インピーダンス機器

Claims (5)

  1. 電力線網を利用して、前記電力線網の支線に設置されたPLCモデム間で通信を行う電力線通信システムにおいて、前記電力線網上の信号減衰機器を迂回して通信を行うためのPLC信号中継システムであって、
    大地と静電結合したバイパス線と、
    前記支線とキャパシティブ結合又はインダクティブ結合により結合する支線カプラと、前記バイパス線とインダクティブ結合により結合するバイパス線カプラとを有し、前記支線と前記バイパス線との間でPLC信号を伝送するバイパス装置と、を備え、
    前記PLC信号が、前記バイパス線と大地とにより形成された閉ループ回路上を流れることを特徴とするPLC信号中継システム。
  2. 前記バイパス装置として、第一の支線と前記バイパス線との間でPLC信号を伝送する第一のバイパス装置と、第二の支線と前記バイパス線との間でPLC信号を伝送する第二のバイパス装置と、を備えることを特徴とする請求項1記載のPLC信号中継システム。
  3. 前記バイパス線カプラは、クランプ式であることを特徴とする請求項1又は2記載のPLC信号中継システム。
  4. 前記バイパス線は、前記電力線網の幹線を構成するL1線及びL2線であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載のPLC信号中継システム。
  5. 前記バイパス装置は、インピーダンス整合を行うためのトランス機能を備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載のPLC信号中継システム。
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