JP2015022352A - 車載装置及び火災報知システム - Google Patents
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Abstract
【課題】火災が発生していることを車内及び車輌の周囲の人に早期に知らせることが可能となる車載装置及び火災報知システムを提供する。
【解決手段】火災検知器は、火災が発生していることを検知した場合、火災検知信号を無線送信する。車輌に搭載されている制御装置は、通信可能な範囲内の火災検知器からの火災検知信号を受信した場合、車輌に搭載されているホーンの鳴動、ヘッドランプ、ハザードランプ又は室内ランプの点灯又は点滅等を行い、異常事態を車内及び車輌の周囲に通知する。
【選択図】図1
【解決手段】火災検知器は、火災が発生していることを検知した場合、火災検知信号を無線送信する。車輌に搭載されている制御装置は、通信可能な範囲内の火災検知器からの火災検知信号を受信した場合、車輌に搭載されているホーンの鳴動、ヘッドランプ、ハザードランプ又は室内ランプの点灯又は点滅等を行い、異常事態を車内及び車輌の周囲に通知する。
【選択図】図1
Description
本発明は、車載装置及び車載装置を利用した火災報知システムに関する。
特許文献1では、顧客からの通報に対して迅速かつ正確な対応を可能にするシステムが提案されている。特許文献1に開示されたシステムでは、例えば、顧客宅に設置した火災報知器からの通報に対して、管理センタが、通報現場に最も早く到着できる機動車(機動隊)を検索し、必要に応じて通報現場への出動の要請及び消防機関への通報を行う。特許文献1に開示されたシステムでは、機動車(機動隊)への出動の要請及び消防機関への通報を行う際に、通報してきた顧客宅の家人の指示を得るので、誤って機動車の出動及び消防機関への通報を行うことがない。
しかしながら、特許文献1に開示されたシステムでは、通報してきた顧客宅の家人の指示を待って消防機関への通報を行うので、消防機関に通報するまでに時間を要するという問題がある。また、特許文献1に開示されたシステムを実現するためには、管理センタを管理及び運用する必要があり、そのためのコストが必要であるという問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものである。その目的とするところは、火災が発生していることを車内及び車輌の周囲の人に早期に知らせることが可能となる車載装置及び火災報知システムを提供することにある。
本発明に係る車載装置は、車輌に搭載される車載装置であって、火災を示す所定信号を無線で受信する受信部と、該受信部が前記所定信号を受信した場合に報知する報知部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、車載装置は、火災を示す所定信号を受信した場合に車内及び車輌の周囲に報知する。これにより、車内にいる人及び車輌の周囲にいる人、特に、火災を報知する報知処理であることを知っている人に、近傍で火災が発生していることを通知できる。また所定信号は無線で送受信されるので、受信可能な範囲内の複数の車載装置にて受信される。よって例えば、火災現場から前記所定信号が送信される場合、火災現場の近傍にある複数の車載装置にて所定信号が受信され、所定信号を受信した車載装置が搭載されている車輌にて報知処理が行われる。
本発明に係る車載装置は、報知すべきか否かを判断する判断部を更に備え、前記報知部は、報知すべきであると前記判断部が判断した場合に報知するようにしてあることを特徴とする。
本発明によれば、車載装置は、報知処理を行うか否かを判断し、行うと判断した場合に報知する。これにより、不要な報知処理及び不適切な報知処理が抑制される。例えば、報知処理を行うべきでない時間帯を予め設定しておき、所定信号を受信した時刻に応じて報知処理を行うか否かを切り替えるようにすることが可能である。
本発明に係る車載装置は、前記受信部は、火災現場に係る情報を含む前記所定信号を受信するようにしてあり、前記判断部は、前記所定信号に含まれる前記情報に応じて報知すべきか否かを判断するようにしてあることを特徴とする。
本発明によれば、火災を示す所定信号に、火災現場に係る情報が含まれており、車載装置は、所定信号に含まれる情報に応じて報知処理を行うか否かを判断する。よって、所定信号を受信した場合であっても、火災現場に応じて報知処理を行うか否かが切り替えられるので、不要な報知処理が抑制される。
本発明に係る車載装置は、前記受信部は、前記車輌を遠隔から操作する遠隔操作キーが出力する制御信号を受信するようにしてあることを特徴とする。
本発明によれば、火災を示す信号を受信する受信部が、車輌の遠隔操作キーからの制御信号も受信する。即ち、キーレスエントリーシステムが搭載されている車輌において、遠隔操作キーからの信号を受信する受信部にて、火災を示す信号も受信されるので、構成の簡略化が可能となる。
本発明に係る車載装置は、前記受信部は、火災を検知した場合に所定信号を出力する火災検知器からの前記所定信号を受信するようにしてあることを特徴とする。
本発明によれば、車載装置は、火災検知器が火災を検知した場合に出力する所定信号を受信した場合に車内及び車輌の周囲に報知する。よって、火災現場の近傍の車輌に搭載された車載装置にて前記所定信号が受信可能であるので、火災現場の近傍の車輌による報知処理によって、火災現場の近傍にいる人に、火災が発生していることを通知できる。
本発明に係る火災報知システムは、火災を検知した場合に火災検知信号を出力する火災検知器からの前記火災検知信号を受信する通信装置と、上述したいずれかの車載装置とを備え、前記通信装置は、前記火災検知信号を受信した場合に、前記所定信号を無線で送信する送信部を有することを特徴とする。
本発明によれば、火災検知器が火災を検知した場合に出力する火災検知信号を受信する通信装置が、火災検知信号を受信した場合に、火災を示す所定信号を無線で送信する。そして車載装置は、前記所定信号を受信した場合に車内及び車輌の周囲に報知する。火災検知器と車載装置との間の通信を通信装置にて中継することにより、火災を検知した場合に火災検知信号を出力する既存の火災検知器を用いてシステムを構成することができる。
本発明に係る火災報知システムは、前記通信装置は、前記所定信号を送信すべきか否かを判断する判断部を更に有し、前記送信部は、送信すべきであると前記判断部が判断した場合に前記所定信号を送信するようにしてあることを特徴とする。
本発明によれば、通信装置は、所定信号の送信処理を行うか否かを判断し、行うと判断した場合に所定信号を送信する。よって、車載装置による報知処理が必要である場合にのみ通信装置から所定信号が送信されるので、不要な報知処理及び不適切な報知処理が抑制される。また、車載装置は、報知処理を行うか否かを判断することなく、所定信号を受信した場合に報知処理を行えばよいので、車載装置による処理負担が軽減される。
本発明では、火災が発生していることを車内の人及び車輌の周囲の人に早期に知らせることができる。これにより、火災が発生していることに気付いた人によって消防機関への早期の通報が期待できる。
以下に、本発明をその実施形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る火災報知システムの構成例を示す模式図である。本実施形態1の火災報知システムは、家屋、住宅等の建物Hに設置された火災検知器2と、複数の車輌Cにそれぞれ搭載された複数の制御装置(車載装置)1とを含む。図1には、火災検知器2が2つの建物Hにそれぞれ設置されている例を示しているが、火災検知器2は、3つ以上の建物Hにそれぞれ設置されてもよいし、1つの建物H内に複数設置されてもよい。また図1には、3つの制御装置1がそれぞれ車輌Cに搭載されている例を示しているが、制御装置1の数は3つに限らない。なお、それぞれの火災検知器2は同じ構成を有し、同じ動作を行い、それぞれの制御装置1は同じ構成を有し、同じ動作を行う。
図1は、実施形態1に係る火災報知システムの構成例を示す模式図である。本実施形態1の火災報知システムは、家屋、住宅等の建物Hに設置された火災検知器2と、複数の車輌Cにそれぞれ搭載された複数の制御装置(車載装置)1とを含む。図1には、火災検知器2が2つの建物Hにそれぞれ設置されている例を示しているが、火災検知器2は、3つ以上の建物Hにそれぞれ設置されてもよいし、1つの建物H内に複数設置されてもよい。また図1には、3つの制御装置1がそれぞれ車輌Cに搭載されている例を示しているが、制御装置1の数は3つに限らない。なお、それぞれの火災検知器2は同じ構成を有し、同じ動作を行い、それぞれの制御装置1は同じ構成を有し、同じ動作を行う。
火災検知器2及び制御装置1は無線通信できるように構成されており、火災検知器2から出力(無線送信)された信号は、この信号を受信できる範囲内の制御装置1によって受信される。一般的に車輌Cは所有者の自宅建物Hの近くに駐車されることが多い。よって、ある自宅建物H内の火災検知器2からの出力信号は、この自宅建物Hの住人が所有し、自宅建物Hの近くに駐車された車輌C内の制御装置1で受信されることが予想される。また、自宅建物Hの住人が所有する車輌C以外にも、この自宅建物Hの近くに駐車された他の車輌C内の制御装置1にて、火災検知器2からの出力信号が受信されることが予想される。
図2は、実施形態1に係る火災報知システムの構成例を示すブロック図である。
火災検知器2は、制御部20、火災検知部21、火災報知部22、無線通信部23等を備え、それぞれは相互に接続されている。
制御部20は、例えばCPU(Central Processing Unit)と、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)又はフラッシュメモリ等の記憶部とを有する。記憶部は、CPUにて実行される制御プログラム、各種データ、CPUによる制御プログラムの実行時に発生するデータ等を記憶する。制御部20は、記憶部に記憶されている制御プログラムをCPUにて読み出して実行することにより、火災検知器2としての動作を行う。なお、制御部20は、CPUの代わりにMPU(Micro Processor Unit)を用いてもよい。
火災検知器2は、制御部20、火災検知部21、火災報知部22、無線通信部23等を備え、それぞれは相互に接続されている。
制御部20は、例えばCPU(Central Processing Unit)と、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)又はフラッシュメモリ等の記憶部とを有する。記憶部は、CPUにて実行される制御プログラム、各種データ、CPUによる制御プログラムの実行時に発生するデータ等を記憶する。制御部20は、記憶部に記憶されている制御プログラムをCPUにて読み出して実行することにより、火災検知器2としての動作を行う。なお、制御部20は、CPUの代わりにMPU(Micro Processor Unit)を用いてもよい。
火災検知部21は、各種のセンサを用いて周囲の状況を検知し、周囲の所定範囲内に発生している火災を検知する。火災検知部21は、例えば、煙感知センサにて所定量以上の煙を検知した場合に火災発生とする煙検知式、熱感知センサにて所定値以上の温度を検知した場合に火災発生とする熱検知式、一酸化炭素感知センサにて所定量以上の一酸化炭素を検知した場合に火災発生とする一酸化炭素検知式等を採用できる。なお、火災検知部21は、これらのセンサ以外のセンサを用いて火災発生を検知してもよいし、複数のセンサによる検知結果に基づいて火災発生を検知してもよい。
火災検知部21は、火災が発生していることを検知した場合、制御部20に通知する。
火災検知部21は、火災が発生していることを検知した場合、制御部20に通知する。
火災報知部22は、制御部20からの指示に従って、建物Hの内部にいる人に対して火災(火災発生)を報知する。なお、制御部20は、火災検知部21から火災(火災発生)を通知された場合、火災報知部22に報知処理の実行を指示する。火災報知部22は、例えば、「火事です」のようなメッセージ又はブザー音等を出力する音声出力部、高輝度の光を点滅又は点灯させる報知ランプ等を用いて報知する。また火災報知部22は、音声出力部及び報知ランプ以外によって報知処理を行ってもよいし、これらのうちの複数を同時に用いてもよい。
無線通信部23は、例えば無線LAN(Local Area Network)又はブルートゥース(Bluetooth:登録商標)等を利用し、外部機器との間で無線通信を行う。無線通信部23は、制御部20からの指示に従って、制御部20から与えられた送信用の信号を無線送信する。本実施形態1では、火災検知部21にて火災(火災発生)が検知された場合に、無線通信部23は、制御部20からの指示に従って、火災を示す火災検知信号(所定信号)を送信する。無線通信部23から送信された火災検知信号は、後述するように制御装置1に接続された無線通信部11にて受信される。なお、無線通信部23は、小電力セキュリティシステムを利用して無線通信を行う構成でもよい。
火災検知器2は、上述した構成のほかに、例えば、火災報知部22による報知処理を手動で実行させるためのボタンを有し、ユーザによってボタンが操作された場合に報知処理を行うようにしてもよい。この場合、建物Hの内部にいる人が火災を発見した場合にボタンを操作することにより、建物Hの内部にいる他の人に火災発生を早期に通知できる。
車輌Cに搭載された制御装置1には、無線通信部11及び駆動部12が接続されている。また車輌Cには、警告音を出力するホーン13、車輌Cの前部に設けられ、車輌Cの前方を照明するヘッドランプ14、例えば車輌Cの前部及び後部に設けられたハザードランプ(方向指示器)15、車輌C内に設けられた室内ランプ16等の機器が搭載されている。制御装置1は、これらの機器の動作を制御する装置であり、これらの機器はそれぞれ駆動部12に接続されている。駆動部12は、制御装置1からの指示に従って、これらの機器を駆動し、例えば、ホーン13による警告音の出力、ヘッドランプ14の点灯/消灯、ハザードランプ15の点滅/消灯、室内ランプ16の点灯/消灯等を行う。
車輌Cには、上述した機器のほかに、車輌Cの各ドアのロック(施錠)/アンロック(解錠)を制御するドアロック機構、車輌Cの各ドアの開動作/閉動作を制御するドア開閉機構、車輌Cの各ドアの窓の開動作/閉動作を制御する窓開閉機構等の機器(全て図示せず)も搭載されている。これらの機器もそれぞれ駆動部12に接続されており、制御装置1は、これらの機器の動作も駆動部12にて制御する。
制御装置1は、CPU又はMPU等の制御部、EEPROM又はフラッシュメモリ等の記憶部等を有する。記憶部は、制御部にて実行される制御プログラム、各種データ、制御部による制御プログラムの実行時に発生するデータ等を記憶する。制御装置1は、記憶部に記憶されている制御プログラムを制御部にて読み出して実行することにより、上述したような機器の動作を制御すると共に、本発明に係る車載装置としての動作を実現する。
無線通信部11は、火災検知器2の無線通信部23と同様の構成を有しており、例えば無線LAN又はブルートゥース等を利用し、外部機器との間で無線通信を行う。無線通信部11は、外部機器から送信された信号を受信した場合、受信した信号を制御装置1へ送出する。本実施形態1の無線通信部11は、火災検知器2の無線通信部23から送信された火災検知信号を受信する構成であり、通信可能範囲内にある火災検知器2のいずれかから送信された火災検知信号を受信する。
なお、車輌Cにキーレスエントリーシステムが搭載されている場合、無線通信部11は、火災検知信号だけでなく、車輌Cを遠隔から操作するための遠隔操作キー(車輌キー)から出力された制御信号も受信するようにしてもよい。この場合、遠隔操作キーからの制御信号の受信部が、火災検知信号の受信部も兼ねるので、構成が単純化される。また、この場合、制御装置1は、無線通信部11にて受信した遠隔操作キーからの制御信号に従って駆動部12を介してドアロック機構を制御し、車輌Cのドアのロック/アンロックを行うことができる。同様に、制御装置1は、遠隔操作キーからの制御信号に従ってドア開閉機構を制御し、車輌Cのドアの開動作/閉動作を行うことができ、窓開閉機構を制御し、車輌Cのドアの窓の開動作/閉動作を行うことができる。
本実施形態1では、車輌C内において、無線通信部11及び駆動部12が制御装置1に接続されているが、無線通信部11及び駆動部12の機能が制御装置1に内蔵されていてもよい。この場合、制御装置1に内蔵された駆動部12のインタフェースに、ホーン13、ヘッドランプ14、ハザードランプ15、室内ランプ16等の車載機器が接続される。
以下に、本実施形態1の火災報知システムにおいて、制御装置1が行う処理について説明する。なお、各車輌Cに搭載された制御装置1は、自身の車輌Cが駐車中(動作停止状態)である場合に、以下の処理を行う。
図3は、駐車中の車輌C内の制御装置1が行う処理の手順を示すフローチャートである。制御装置1は、火災検知器2の無線通信部23から出力された火災検知信号を無線通信部(受信部)11にて受信したか否かを判断する(S1)。なお、火災検知器2は、火災検知部21にて火災(火災発生)が検知された場合に無線通信部23にて火災検知信号を送信する。また火災検知器2が、火災報知部22による報知処理を手動で実行させるためのボタンを有する構成であれば、ユーザが前記ボタンを操作した場合にも無線通信部23にて火災検知信号が送信される。
図3は、駐車中の車輌C内の制御装置1が行う処理の手順を示すフローチャートである。制御装置1は、火災検知器2の無線通信部23から出力された火災検知信号を無線通信部(受信部)11にて受信したか否かを判断する(S1)。なお、火災検知器2は、火災検知部21にて火災(火災発生)が検知された場合に無線通信部23にて火災検知信号を送信する。また火災検知器2が、火災報知部22による報知処理を手動で実行させるためのボタンを有する構成であれば、ユーザが前記ボタンを操作した場合にも無線通信部23にて火災検知信号が送信される。
制御装置1は、火災検知信号を受信していないと判断した場合(S1:NO)、火災検知信号を受信するまで他の処理を行いつつ待機する。制御装置1は、火災検知信号を受信したと判断した場合(S1:YES)、所定の報知処理を行う(S2)。ここでは、制御装置1は、ホーン13による警告音(警報音)の出力、ヘッドランプ14の点灯又は点滅、ハザードランプ15の点滅、室内ランプ16の点灯又は点滅等を行う。従って、ホーン13、ヘッドランプ14、ハザードランプ15、室内ランプ16は、本発明における報知部として機能する。このような報知処理により、車輌Cの内部及び近くにいる人に異常事態を通知できる。なお、制御装置1は、ホーン13による報知処理(警告音の出力)、ランプ14,15,16による報知処理(点灯又は点滅)のいずれか、又は複数の処理を並行して行うことによって異常事態を報知できる。
また、車輌Cにスピーカ等の音声出力装置を搭載し、「近くで火災が発生しています」「消防機関に通報して下さい」のようなメッセージを音声出力する場合には、車輌Cの近くで火災が発生していることを車輌Cの内部及び周囲にいる人に確実に通知できる。なお、火災の報知処理に用いる機器として、上述のほかに、専用のブザー音(警告音)を出力するためのブザー、専用のランプ又はライト等を車輌Cに搭載しておいてもよい。
また、車輌Cにスピーカ等の音声出力装置を搭載し、「近くで火災が発生しています」「消防機関に通報して下さい」のようなメッセージを音声出力する場合には、車輌Cの近くで火災が発生していることを車輌Cの内部及び周囲にいる人に確実に通知できる。なお、火災の報知処理に用いる機器として、上述のほかに、専用のブザー音(警告音)を出力するためのブザー、専用のランプ又はライト等を車輌Cに搭載しておいてもよい。
上述した処理により、建物Hに火災が発生した場合に、火災検知器2の火災報知部22による報知処理だけでなく、火災現場(建物H)の近傍に駐車中の車輌Cによっても報知処理が行われる。よって、建物Hの内部にいる人だけでなく、車輌Cの近傍(建物Hの外)にいる人にも、火災が発生していることを早期に知らせることができる。従って、建物Hの内外にかかわらず、火災に気付いた人によって消防機関への早期の通報が期待できる。また、火災現場の建物H内に人がいない場合であっても、車輌Cの近く(即ち建物Hの近く)にいる人に火災を知らせることができるので、消防機関への早期の通報が期待できる。制御装置1は、ランプ14,15,16による報知処理のみを行う構成、ランプ14,15,16による報知処理と共にホーン13による報知処理を行う構成、ホーン13による報知処理のみを行う構成のいずれであってもよい。また、制御装置1は、例えばユーザ(車輌Cの所有者)によって、上述した各構成を任意に切り替えることができるように構成されていてもよい。
本実施形態1において、制御装置1は、火災検知信号を受信して報知処理を開始した場合、所定時間経過後に報知処理を終了するようにしてもよい。これにより、報知処理を不要に長時間継続させることを回避できる。
また制御装置1は、上述した処理を、自身の車輌Cが駐車中でない場合(例えば、停車中である場合)にも実行するようにしてもよい。この場合、例えば、火災が発生している建物Hの近傍に停車中の車輌Cによる報知処理によって、この車輌C内の人が早期に火災に気付き、消防機関への早期の通報が期待できる。なお、車輌Cが駐車中である場合と停車中である場合とにおいて、実行させる報知処理を異ならせてもよい。例えば、車輌Cが駐車中である場合には、主に車輌Cの周囲にいる人に対する報知処理(例えば、ホーン13による警告音の出力、ヘッドランプ14の点灯又は点滅、ハザードランプ15の点滅)を行うようにし、車輌Cが停車中である場合には、主に車輌Cの内部にいる人に対する報知処理(例えば、室内ランプ16の点灯又は点滅、メッセージの音声出力)を行うようにしてもよい。また、制御装置1は、上述した処理を、車輌Cが駐車中であるか停車中であるかにかかわらず、車輌C内に人がいる場合にのみ実行するようにしてもよい。この場合、車輌C内の人に確実に異常事態を通知できる。なお、車輌C内の人の有無は、例えば、車輌C内の座席に設けられた人検知センサによって検出してもよいし、イグニッションスイッチがオンされているか否かによって判断してもよい。更に、車輌C内に人がいるか否かに応じて実行させる報知処理を異ならせてもよい。例えば、車輌C内に人がいる場合には、ランプ14,15,16による報知処理のみを行い、車輌C内に人がいない場合には、ランプ14,15,16による報知処理と共にホーン13による報知処理を行うようにしてもよい。更に、車輌Cが走行中である場合にも上述した報知処理を行うようにしてもよい。
また制御装置1は、上述した処理を、自身の車輌Cが駐車中でない場合(例えば、停車中である場合)にも実行するようにしてもよい。この場合、例えば、火災が発生している建物Hの近傍に停車中の車輌Cによる報知処理によって、この車輌C内の人が早期に火災に気付き、消防機関への早期の通報が期待できる。なお、車輌Cが駐車中である場合と停車中である場合とにおいて、実行させる報知処理を異ならせてもよい。例えば、車輌Cが駐車中である場合には、主に車輌Cの周囲にいる人に対する報知処理(例えば、ホーン13による警告音の出力、ヘッドランプ14の点灯又は点滅、ハザードランプ15の点滅)を行うようにし、車輌Cが停車中である場合には、主に車輌Cの内部にいる人に対する報知処理(例えば、室内ランプ16の点灯又は点滅、メッセージの音声出力)を行うようにしてもよい。また、制御装置1は、上述した処理を、車輌Cが駐車中であるか停車中であるかにかかわらず、車輌C内に人がいる場合にのみ実行するようにしてもよい。この場合、車輌C内の人に確実に異常事態を通知できる。なお、車輌C内の人の有無は、例えば、車輌C内の座席に設けられた人検知センサによって検出してもよいし、イグニッションスイッチがオンされているか否かによって判断してもよい。更に、車輌C内に人がいるか否かに応じて実行させる報知処理を異ならせてもよい。例えば、車輌C内に人がいる場合には、ランプ14,15,16による報知処理のみを行い、車輌C内に人がいない場合には、ランプ14,15,16による報知処理と共にホーン13による報知処理を行うようにしてもよい。更に、車輌Cが走行中である場合にも上述した報知処理を行うようにしてもよい。
以下に、本実施形態1の火災報知システムにおいて、制御装置1が行う処理の変形例について説明する。
図4は、駐車中の車輌C内の制御装置1が行う処理の手順の変形例を示すフローチャートである。制御装置1は、図3のフローチャートに示した処理と同様に、火災検知器2(無線通信部23)から出力された火災検知信号を無線通信部11にて受信したか否かを判断する(S1)。そして、火災検知信号を受信したと判断した場合(S1:YES)、制御装置(判断部)1は、報知処理を行うべきか否かを判断する(S11)。
図4は、駐車中の車輌C内の制御装置1が行う処理の手順の変形例を示すフローチャートである。制御装置1は、図3のフローチャートに示した処理と同様に、火災検知器2(無線通信部23)から出力された火災検知信号を無線通信部11にて受信したか否かを判断する(S1)。そして、火災検知信号を受信したと判断した場合(S1:YES)、制御装置(判断部)1は、報知処理を行うべきか否かを判断する(S11)。
例えば、制御装置1は、火災検知信号の受信時刻に応じて、報知処理を行うべきか否かを判断する。この場合、絶対時刻(年、月、日、時、分、秒)を示す時計を制御装置1の内部又は外部に設けておき、報知処理を行うべきでない時間帯(例えば、午前0時〜午前4時)を予め制御装置1内の記憶部に記憶させておく。このような構成において、制御装置1は、火災検知信号を受信したときに時計が示している時刻(受信時刻)が、予め登録(記憶)された時間帯内の時刻であれば、報知処理を行うべきでないと判断する。このように、火災検知信号の受信時刻、即ち火災が検知された時刻に応じて報知処理を行うか否かを切り替えることにより、近所迷惑となるような車輌Cによる報知処理を抑制できる。
また、報知処理を行うべきでない時間帯を、車輌Cの所有者が任意に設定変更できるようにしてもよい。これにより、例えば、通勤に車輌Cを使用するユーザ(所有者)は、報知処理を行うべきでない時間帯として昼間の時間帯(例えば、午前10時〜午後2時)を設定できる。この場合、車輌Cが自宅近傍にない場合には報知処理を行わず、車輌Cが自宅近傍に駐車中である場合にのみ、具体的には、自宅及び自宅近傍の建物H内の火災検知器2からの火災検知信号を受信した場合にのみ報知処理を行う。よって、自宅又は自宅近傍で発生した火災について確実に車輌Cの内部及び周囲にいる人に知らせることができると共に、車輌Cが自宅近傍にない場合には報知処理を行わないので、車輌C及び制御装置1による処理負担を軽減できる。なお、会社近傍に駐車中である場合にも報知処理を行うように設定した場合、会社又は会社近傍で発生した火災についても知らせることができる。
また、制御装置1は、火災検知信号を受信した場合に、この火災検知信号を送信した火災検知器2を特定し、送信元の火災検知器2に応じて、報知処理を行うべきか否かを判断してもよい。この場合、例えば、火災検知器2の制御部20は、無線通信部23から送信する火災検知信号に、自身の火災検知器2を特定するための識別情報を付加し、制御装置1は、報知処理を行うべき火災検知器2の識別情報を予め記憶部に記憶させておく。そして、制御装置1は、火災検知信号を受信した場合に、受信した火災検知信号から識別情報を抽出し、抽出した識別情報が、予め登録(記憶)された識別情報であれば、報知処理を行うべきであると判断する。このように、火災検知信号を送信した火災検知器2に応じて報知処理を行うか否かを切り替えることにより、報知処理を行うべき建物Hを車輌C毎に制限できる。
火災検知信号に付加する識別情報は、火災検知器2を特定するための情報のほか、火災検知器2が設置された建物Hに関する情報、建物Hの所有者に関する情報であってもよく、それぞれの情報はどのような情報でもよい。なお、建物Hの所有者に関する情報を識別情報として火災検知信号に付加する場合、車輌Cに搭載された音声出力装置から、「Aさん宅で火災が発生しています」のようなメッセージの音声出力が可能となり、火災現場についても通知できるようになる。
また火災検知信号に識別情報を付加する構成のほかに、例えば車輌Cに搭載された無線通信部11にて受信可能な周波数帯域を設定しておくことにより、無線通信部11にて受信可能な火災検知信号を制限することも可能である。この場合、制御装置1は、火災検知信号を受信する都度報知処理を行えばよく、報知処理を行うか否かを判断する必要がない。更に、火災検知器2(無線通信部23)と制御装置1(無線通信部11)とがブルートゥースで通信を行う場合、予めペアリングの設定を行っておくことにより、無線通信部11にて受信される火災検知信号を制限することも可能である。この場合、無線通信部11は、ペアリング設定された火災検知器2(無線通信部23)からの火災検知信号のみを受信するので、制御装置1は、火災検知信号を受信する都度報知処理を行えばよく、報知処理を行うか否かを判断する必要がない。
また火災検知信号に識別情報を付加する構成のほかに、例えば車輌Cに搭載された無線通信部11にて受信可能な周波数帯域を設定しておくことにより、無線通信部11にて受信可能な火災検知信号を制限することも可能である。この場合、制御装置1は、火災検知信号を受信する都度報知処理を行えばよく、報知処理を行うか否かを判断する必要がない。更に、火災検知器2(無線通信部23)と制御装置1(無線通信部11)とがブルートゥースで通信を行う場合、予めペアリングの設定を行っておくことにより、無線通信部11にて受信される火災検知信号を制限することも可能である。この場合、無線通信部11は、ペアリング設定された火災検知器2(無線通信部23)からの火災検知信号のみを受信するので、制御装置1は、火災検知信号を受信する都度報知処理を行えばよく、報知処理を行うか否かを判断する必要がない。
図4のフローチャートの説明に戻る。制御装置1は、報知処理を行うべきでない(行う必要がない)と判断した場合(S11:NO)、ステップS1に処理を戻し、次に火災検知信号を無線通信部11にて受信するまで待機する。報知処理を行うべきである(行う必要がある)と判断した場合(S11:YES)、制御装置1は、図3のフローチャート中のステップS2の処理と同様に、所定の報知処理を行う(S2)。
上述した処理により、火災現場の建物Hに設置された火災検知器2から出力された火災検知信号を、火災現場(建物H)の近傍に駐車中の車輌Cの制御装置1が受信した場合であっても、車輌C毎に報知処理を行うか否かが切り替えられる。よって、制御装置1が火災検知信号を受信した車輌Cであっても、報知すべきでないと設定されていれば報知処理を行わないことにより、ユーザ(車輌Cの所有者)の意向を考慮した処理が可能となる。
(実施形態2)
以下に、実施形態2の火災報知システムについて説明する。
図5は、実施形態2に係る火災報知システムの構成例を示す模式図である。本実施形態2の火災報知システムでは、家屋、住宅等の建物Hに火災検知器2のほかに通信装置3が設置されており、火災検知器2及び通信装置3は通信可能に接続されている。本実施形態2の火災報知システムにおいても、複数の車輌Cにはそれぞれ制御装置(車載装置)1が搭載されており、制御装置1は、上述の実施形態1の制御装置1と同一である。
以下に、実施形態2の火災報知システムについて説明する。
図5は、実施形態2に係る火災報知システムの構成例を示す模式図である。本実施形態2の火災報知システムでは、家屋、住宅等の建物Hに火災検知器2のほかに通信装置3が設置されており、火災検知器2及び通信装置3は通信可能に接続されている。本実施形態2の火災報知システムにおいても、複数の車輌Cにはそれぞれ制御装置(車載装置)1が搭載されており、制御装置1は、上述の実施形態1の制御装置1と同一である。
図5には、火災検知器2及び通信装置3が2つの建物Hにそれぞれ設置されている例を示しているが、3つ以上の建物Hにそれぞれ火災検知器2及び通信装置3が設置されてもよい。また、1つの建物H内には複数の火災検知器2が設定されてもよく、この場合、1つ又は複数の火災検知器2に接続される通信装置3を複数設けてもよいし、全ての火災検知器2に接続される通信装置3を1つ設けてもよい。なお、通信装置3を複数設ける場合であっても、各通信装置3は全て同じ構成を有し、同じ処理を行う。
通信装置3は、同じ建物H内の1つ又は複数の火災検知器2と通信できるように接続されており、通信装置3と各車輌C内の制御装置1とは無線通信できるように構成されている。上述の実施形態1は、火災検知器2から出力された信号が、この信号を受信できる範囲内の制御装置1によって受信される構成であった。これに対して、本実施形態2は、火災検知器2から出力された信号は通信装置3によって受信され、通信装置3から出力された信号が、この信号を受信できる範囲内の制御装置1によって受信される構成である。
図6は、実施形態2に係る火災報知システムの構成例を示すブロック図である。なお、図6では、図面の煩雑化を避けるため、車輌Cに搭載され、駆動部12に接続されているホーン13、ヘッドランプ14、ハザードランプ15及び室内ランプ16を省略している。
本実施形態2の火災報知システムにおいて、火災検知器2は、上述の実施形態1における無線通信部23の代わりに通信部24を備える。なお、その他の構成は、上述の実施形態1の各部と同じであるので、同一の符号を付して説明を省略する。
通信部24は、通信装置3との通信を行うためのインタフェースであり、例えば、接続された専用のケーブルを介して通信装置3との間で信号の送受信を行う。本実施形態2では、火災検知部21にて火災(火災発生)が検知された場合に、通信部24は、制御部20からの指示に従って、火災を示す火災検知信号を通信装置3へ送信する。なお、通信部24は、上述の実施形態1における無線通信部23と同様の構成を有し、無線通信にて通信装置3(通信部31)と通信するようにしてもよい。この場合、火災検知器2及び通信装置3の間の通信と、通信装置3及び制御装置1の間の通信とは異なる通信プロトコルを採用してもよい。
本実施形態2の火災報知システムにおいて、火災検知器2は、上述の実施形態1における無線通信部23の代わりに通信部24を備える。なお、その他の構成は、上述の実施形態1の各部と同じであるので、同一の符号を付して説明を省略する。
通信部24は、通信装置3との通信を行うためのインタフェースであり、例えば、接続された専用のケーブルを介して通信装置3との間で信号の送受信を行う。本実施形態2では、火災検知部21にて火災(火災発生)が検知された場合に、通信部24は、制御部20からの指示に従って、火災を示す火災検知信号を通信装置3へ送信する。なお、通信部24は、上述の実施形態1における無線通信部23と同様の構成を有し、無線通信にて通信装置3(通信部31)と通信するようにしてもよい。この場合、火災検知器2及び通信装置3の間の通信と、通信装置3及び制御装置1の間の通信とは異なる通信プロトコルを採用してもよい。
通信装置3は、制御部30、通信部31、無線通信部32等を備え、それぞれは相互に接続されている。
制御部30は、例えばCPUと、EEPROM又はフラッシュメモリ等の記憶部とを有する。記憶部は、CPUにて実行される制御プログラム、各種データ、CPUによる制御プログラムの実行時に発生するデータ等を記憶する。制御部30は、記憶部に記憶されている制御プログラムをCPUにて読み出して実行することにより、本発明に係る通信装置としての動作を行う。なお、制御部30は、CPUの代わりにMPUを用いてもよい。
制御部30は、例えばCPUと、EEPROM又はフラッシュメモリ等の記憶部とを有する。記憶部は、CPUにて実行される制御プログラム、各種データ、CPUによる制御プログラムの実行時に発生するデータ等を記憶する。制御部30は、記憶部に記憶されている制御プログラムをCPUにて読み出して実行することにより、本発明に係る通信装置としての動作を行う。なお、制御部30は、CPUの代わりにMPUを用いてもよい。
通信部31は、火災検知器2の通信部24と同様の構成である。通信部31は、火災検知器2との通信を行うためのインタフェースであり、例えば、接続された専用のケーブルを介して火災検知器2との間で信号の送受信を行う。本実施形態2では、通信部31は、火災検知器2の通信部24から送信された火災検知信号を受信する構成であり、火災検知信号を受信した場合、受信した火災検知信号を制御部30へ送出する。
無線通信部32は、上述の実施形態1における火災検知器2の無線通信部23と同様の構成を有しており、例えば無線LAN又はブルートゥース等を利用し、外部機器との間で無線通信を行う。無線通信部32は、制御部30からの指示に従って、制御部30から与えられた送信用の信号を無線送信する。本実施形態2では、火災検知器2(通信部24)から出力された火災検知信号を通信部31が受信した場合に、無線通信部32は、制御部30からの指示に従って、火災を通知するための火災通知信号(所定信号)を送信する。無線通信部32から送信された火災通知信号は、車輌C内に搭載された無線通信部11にて受信される。
上述した構成の火災報知システムにおいて、車輌Cに搭載されている無線通信部11は、通信装置3の無線通信部32から送信された火災通知信号を受信する構成であり、通信可能範囲内にある通信装置3のいずれかから送信された火災通知信号を受信する。
以下に、本実施形態2の火災報知システムにおいて、通信装置3及び制御装置1が行う処理について説明する。なお、本実施形態2においても、各車輌Cに搭載された制御装置1は、自身の車輌Cが駐車中(動作停止状態)である場合に、以下の処理を行う。
図7は、実施形態2の通信装置3及び制御装置1が行う処理の手順を示すフローチャートである。通信装置3の制御部30は、火災検知器2の通信部24から出力された火災検知信号を通信部31にて受信したか否かを判断する(S21)。なお、火災検知器2が火災検知信号を出力(送信)するタイミングは、上述の実施形態1で説明したタイミングと同様である。
図7は、実施形態2の通信装置3及び制御装置1が行う処理の手順を示すフローチャートである。通信装置3の制御部30は、火災検知器2の通信部24から出力された火災検知信号を通信部31にて受信したか否かを判断する(S21)。なお、火災検知器2が火災検知信号を出力(送信)するタイミングは、上述の実施形態1で説明したタイミングと同様である。
通信装置3の制御部30は、火災検知信号を受信していないと判断した場合(S21:NO)、火災検知信号を受信するまで他の処理を行いつつ待機する。制御部30は、火災検知信号を受信したと判断した場合(S21:YES)、火災を通知するための火災通知信号を無線通信部(送信部)32にて送信する(S22)。
一方、制御装置1は、通信装置3の無線通信部32から送信された火災通知信号を無線通信部11にて受信したか否かを判断している(S23)。制御装置1は、火災通知信号を受信していないと判断した場合(S23:NO)、火災通知信号を受信するまで他の処理を行いつつ待機する。制御装置1は、火災通知信号を受信したと判断した場合(S23:YES)、所定の報知処理を行う(S24)。なお、報知処理は、上述の実施形態1で説明した報知処理と同様である。
一方、制御装置1は、通信装置3の無線通信部32から送信された火災通知信号を無線通信部11にて受信したか否かを判断している(S23)。制御装置1は、火災通知信号を受信していないと判断した場合(S23:NO)、火災通知信号を受信するまで他の処理を行いつつ待機する。制御装置1は、火災通知信号を受信したと判断した場合(S23:YES)、所定の報知処理を行う(S24)。なお、報知処理は、上述の実施形態1で説明した報知処理と同様である。
上述した処理により、本実施形態2においても、建物Hに火災が発生した場合に、建物H内の火災検知器2(火災報知部22)による報知処理だけでなく、火災現場(建物H)の近傍に駐車中の車輌Cによっても報知処理が行われる。よって、建物Hの内外にかかわらず、火災が発生していることを早期に通知でき、火災に気付いた人によって消防機関への早期の通報が期待できる。
上述の実施形態2の火災報知システムでは、火災検知器2にて検知した火災を制御装置1に通知するための通信を通信装置3にて中継する。よって、無線通信機能を有しない火災検知器2を用いる場合であっても、上述の火災報知システムを実現できる。
本実施形態2においても、制御装置1が、火災通知信号を受信して報知処理を開始した場合に、所定時間経過後に報知処理を終了することにより、報知処理を不要に長時間継続させることを回避できる。
上述の実施形態2の火災報知システムでは、火災検知器2にて検知した火災を制御装置1に通知するための通信を通信装置3にて中継する。よって、無線通信機能を有しない火災検知器2を用いる場合であっても、上述の火災報知システムを実現できる。
本実施形態2においても、制御装置1が、火災通知信号を受信して報知処理を開始した場合に、所定時間経過後に報知処理を終了することにより、報知処理を不要に長時間継続させることを回避できる。
以下に、本実施形態2の火災報知システムにおいて、通信装置3及び制御装置1が行う処理の変形例について説明する。具体的には、通信装置3が行う処理が、図7のフローチャートに示した処理と異なる。
図8は、実施形態2の通信装置3及び制御装置1が行う処理の手順の変形例を示すフローチャートである。通信装置3の制御部30は、図7のフローチャートに示した処理と同様に、火災検知器2の通信部24から出力された火災検知信号を通信部31にて受信したか否かを判断する(S21)。そして、火災検知信号を受信したと判断した場合(S21:YES)、制御部(判断部)30は、火災通知信号を無線通信部32にて送信すべきか否かを判断する(S31)。なお、制御部30は、上述の実施形態1において、制御装置1が報知処理を実行すべきか否かを判断する際の処理と同様の処理によって、火災通知信号を送信すべきか否かを判断する。
図8は、実施形態2の通信装置3及び制御装置1が行う処理の手順の変形例を示すフローチャートである。通信装置3の制御部30は、図7のフローチャートに示した処理と同様に、火災検知器2の通信部24から出力された火災検知信号を通信部31にて受信したか否かを判断する(S21)。そして、火災検知信号を受信したと判断した場合(S21:YES)、制御部(判断部)30は、火災通知信号を無線通信部32にて送信すべきか否かを判断する(S31)。なお、制御部30は、上述の実施形態1において、制御装置1が報知処理を実行すべきか否かを判断する際の処理と同様の処理によって、火災通知信号を送信すべきか否かを判断する。
具体的には、火災検知信号の受信時刻に応じて、火災通知信号を送信すべきか否かを判断してもよく、火災検知信号を送信してきた送信元の火災検知器2に応じて、火災通知信号を送信すべきか否かを判断してもよい。また、通信装置3において、各火災検知器2と、各火災検知器2にて検知された火災に対して報知処理を行うべき各車輌C(各制御装置1)とを予め対応付けて記憶しておき、火災検知信号の送信元の火災検知器2に対応する車輌C内の制御装置1にのみ火災通知信号を送信するようにしてもよい。
通信装置3の制御部30は、火災通知信号を送信すべきでない(送信する必要がない)と判断した場合(S31:NO)、ステップS21に処理を戻し、次に火災検知信号を通信部31にて受信するまで待機する。火災通知信号を送信すべきである(送信する必要がある)と判断した場合(S31:YES)、制御部30は、図7のフローチャート中のステップS22の処理と同様に、火災通知信号を無線通信部32にて送信する(S22)。その後、制御装置1は、図7のフローチャートに示した処理と同様に、ステップS23及びS24の処理を行う。
上述した処理により、本実施形態2においても、火災現場の建物H内の火災検知器2が火災を検知した場合であっても、通信装置3が火災通知信号を制御装置1へ送信するか否かが切り替えられるので、車輌C(制御装置1)による報知処理を行うか否かが切り替えられる。よって、火災が検知された場合であっても不要な報知処理を行わないことにより、ユーザの意向を考慮した処理が可能となる。なお、本実施形態2では、通信装置3が火災通知信号を制御装置1へ送信するか否かの判断処理を行うので、通信装置3の所有者、即ち建物Hの住人又は所有者の意向に沿った処理が可能となる。また、本実施形態2では、制御装置1は、車輌C(制御装置1)による報知処理を行うか否かの判断処理を行わないので、制御装置1による処理負担が軽減される。
上述の実施形態2の火災報知システムにおいては、例えば、マンション内の各居室(入居者宅)及び各居室内の各部屋にそれぞれ火災検知器2を設置し、マンション内のどこかに通信装置3を1つ設置しておいてもよい。この場合、マンション内の各居室で発生する火災を1つの通信装置3にて一括管理できる。また、いずれかの居室で火災が検知された場合に、この通信装置3にて火災通知信号を送信することにより、マンションの敷地内又は近傍に駐車されている可能性の高い、マンションの各入居者が所有する車輌C(制御装置1)に火災通知信号を効率よく送信することが可能となる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 制御装置(車載装置、判断部)
11 無線通信部(受信部)
13 ホーン(報知部)
14 ヘッドランプ(報知部)
15 ハザードランプ(報知部)
16 室内ランプ(報知部)
2 火災検知器
3 通信装置
30 制御部(判断部)
32 無線通信部(送信部)
11 無線通信部(受信部)
13 ホーン(報知部)
14 ヘッドランプ(報知部)
15 ハザードランプ(報知部)
16 室内ランプ(報知部)
2 火災検知器
3 通信装置
30 制御部(判断部)
32 無線通信部(送信部)
Claims (7)
- 車輌に搭載される車載装置であって、
火災を示す所定信号を無線で受信する受信部と、
該受信部が前記所定信号を受信した場合に報知する報知部と
を備えることを特徴とする車載装置。 - 報知すべきか否かを判断する判断部を更に備え、
前記報知部は、報知すべきであると前記判断部が判断した場合に報知するようにしてあることを特徴とする請求項1に記載の車載装置。 - 前記受信部は、火災現場に係る情報を含む前記所定信号を受信するようにしてあり、
前記判断部は、前記所定信号に含まれる前記情報に応じて報知すべきか否かを判断するようにしてある
ことを特徴とする請求項2に記載の車載装置。 - 前記受信部は、前記車輌を遠隔から操作する遠隔操作キーが出力する制御信号を受信するようにしてあることを特徴とする請求項1から3までのいずれかひとつに記載の車載装置。
- 前記受信部は、火災を検知した場合に所定信号を出力する火災検知器からの前記所定信号を受信するようにしてあることを特徴とする請求項1から4までのいずれかひとつに記載の車載装置。
- 火災を検知した場合に火災検知信号を出力する火災検知器からの前記火災検知信号を受信する通信装置と、
請求項1から4までのいずれかひとつに記載の車載装置とを備え、
前記通信装置は、前記火災検知信号を受信した場合に、前記所定信号を無線で送信する送信部を有する
ことを特徴とする火災報知システム。 - 前記通信装置は、
前記所定信号を送信すべきか否かを判断する判断部を更に有し、
前記送信部は、送信すべきであると前記判断部が判断した場合に前記所定信号を送信するようにしてある
ことを特徴とする請求項6に記載の火災報知システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013147801A JP2015022352A (ja) | 2013-07-16 | 2013-07-16 | 車載装置及び火災報知システム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015022352A true JP2015022352A (ja) | 2015-02-02 |
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ID=52486789
Family Applications (1)
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JP2013147801A Pending JP2015022352A (ja) | 2013-07-16 | 2013-07-16 | 車載装置及び火災報知システム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2015022352A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7403985B2 (ja) | 2019-07-29 | 2023-12-25 | ホーチキ株式会社 | 警報システム及び車載監視手段 |
JP7456420B2 (ja) | 2021-05-25 | 2024-03-27 | トヨタ自動車株式会社 | 制御装置、システム、車両、及び制御方法 |
JP7456419B2 (ja) | 2021-05-25 | 2024-03-27 | トヨタ自動車株式会社 | 制御装置、システム、車両、及び制御方法 |
-
2013
- 2013-07-16 JP JP2013147801A patent/JP2015022352A/ja active Pending
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US11987175B2 (en) | 2021-05-25 | 2024-05-21 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control device, system, vehicle, and control method |
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