JP2015022124A - 運転特徴判定システム - Google Patents

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彰規 宇佐美
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直樹 足立
達也 中島
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達也 中島
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哲矢 野田
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Abstract

【課題】車輌に搭載したカメラが撮像した周辺の画像に基づいて、精度よく運転者の運転の特徴を判定することができる運転特徴判定システムを提供する。
【解決手段】車輌1の車載カメラ2が撮像した周辺の画像に基づいて、車輌1に対するユーザの運転の特徴を判定する。車載通信装置10は、車載カメラ2、車速センサ3、加速度センサ4及びGPS受信機5等から得られる情報を運転特徴判定装置40へ送信する。運転特徴判定装置40は、車載通信装置10から受信した車載カメラ2の撮像画像に基づいて車輌1の挙動を検出し、車輌1が所定挙動を行ったか否かを運転特徴として判定する。運転特徴判定装置40は、車載カメラ2の撮像画像に基づいて、例えば車線変更禁止判定、車線変更頻度判定、白線跨ぎ判定、赤信号進入判定、停車距離判定及び急ブレーキ判定等を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、車輌の走行に係る情報を検出し、検出した情報に基づいて運転者による車輌の運転の特徴を判定する運転特徴判定システムに関する。
特許文献1においては、運転者の識別子、車輌の運転状態に関する第1の情報及び走行環境に関する第2の情報を取得する装置と、取得した識別子、第1の情報及び第2の情報を送信する端末と、これらを受信して第1の情報及び第2の情報に基づきドライバ識別子毎の安全運転レベルを判定する計算機とを備える安全運転診断システムが提案されている。この安全運転診断システムは、運転者の安全運転レベルを判定し、安全運転レベルに応じた妥当な保険料を計算することを目的としたものである。
特開2009−128486号公報
近年の車輌では、一又は複数のカメラを搭載し、これらのカメラにより車輌周辺を撮像することが可能である。カメラが撮像した画像を利用して、例えば前方の障害物又は車輌等との衝突を回避すべく、車輌の走行制御を行うことができる。特許文献1に記載の安全運転診断システムは、このような車載のカメラを有効に活用したものではなかった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、車輌に搭載したカメラが撮像した周辺の画像に基づいて、精度よく運転者の運転の特徴を判定することができる運転特徴判定システムを提供することにある。
本発明に係る運転特徴判定システムは、車輌の周辺を撮像する撮像手段と、該撮像手段が撮像した画像に基づいて、前記車輌が所定挙動を行ったか否かを判定する車輌挙動判定手段と、前記車輌が前記所定挙動を行ったと前記車輌挙動判定手段が判定した回数を計数する計数手段とを備え、該計数手段が計数した回数に応じて、前記車輌に対する運転の特徴を判定することを特徴とする。
また、本発明に係る運転特徴判定システムは、前記撮像手段が、前記車輌に設けてあり、前記車輌に設けられ、前記撮像手段が撮像した画像を車外の装置へ送信する送信手段を有する車載通信装置と、車外に設置され、前記車載通信装置から送信された画像を受信する受信手段、前記車輌挙動判定手段、及び、前記計数手段を有する運転特徴判定装置とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る運転特徴判定システムは、前記撮像手段が撮像した画像に基づいて、前記車輌が走行している道路が車線変更禁止又は追い越し禁止であるか否かを判定する禁止判定手段を更に備え、前記車輌挙動判定手段は、前記禁止判定手段が車線変更禁止又は追い越し禁止と判定した道路にて、前記車輌が車線変更又は追い越しを行ったか否かを判定し、前記計数手段は、前記車輌が車線変更又は追い越しを行ったと前記車輌挙動判定手段が判定した回数を計数するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る運転特徴判定システムは、前記車輌挙動判定手段が、所定頻度を超えて前記車輌が車線変更を行ったか否かを判定し、前記計数手段は、所定頻度を超えて前記車輌が車線変更を行ったと前記車輌挙動判定手段が判定した回数を計数するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る運転特徴判定システムは、前記車輌挙動判定手段が、前記車輌が車線変更を行わずに道路に描かれた線を跨いだか否かを判定し、前記計数手段は、前記車輌が線を跨いだと前記車輌挙動判定手段が判定した回数を計数するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る運転特徴判定システムは、前記撮像手段が撮像した画像に基づいて、前記車輌の走行先の交差点に設置された信号機の点灯状態を判定する信号状態判定手段を備え、前記車輌挙動判定手段は、前記信号機の点灯状態が赤色であると前記信号状態判定手段が判定した場合に、前記車輌が前記交差点へ進入したか否かを判定し、前記計数手段は、前記車輌が前記交差点へ進入したと前記車輌挙動判定手段が判定した回数を計数するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る運転特徴判定システムは、前記撮像手段が撮像した画像に基づいて、前方に存在する他車輌との車間距離を算出する車間距離算出手段を備え、前記車輌挙動判定手段は、前記車間距離算出手段が算出する車間距離が所定距離未満の状態で前記車輌が停車したか否かを判定し、前記計数手段は、前記車間距離が所定距離未満の状態で前記車輌が停車したと前記車輌挙動判定手段が判定し回数を計数するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る運転特徴判定システムは、前記車輌の減速度を検出する減速度検出手段を備え、前記車輌挙動判定手段は、所定の閾値を超える減速度で、前記車輌が前方に存在する他車輌へ接近したか否かを判定し、前記計数手段は、前記閾値を超える減速度で前記車輌が前記他車輌へ接近したと前記車輌挙動判定手段が判定した回数を計数するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る運転特徴判定システムは、前記計数手段が計数した回数に基づいて、前記車輌に係る保険料金を算出する保険料金算出手段を更に備えることを特徴とする。
本発明においては、車輌の周辺を撮像し、撮像により得られた画像に基づいて車輌の挙動を検出する。また周辺環境などに応じて車輌が行うべき挙動又は行うべきではない挙動を所定挙動として定めておき、撮像画像に基づく車輌の挙動が所定挙動であるか否かを判定する。これにより、例えば運転者の運転による車輌の挙動に基づき、運転者の運転が安全運転であるか又は危険運転であるか等を、車輌周辺の状況などに応じて適切に判定することができる。
また、本発明においては、車輌にて撮像した画像を車載通信装置が車外の運転特徴判定装置へ送信する。運転特徴判定装置は、車輌から送信された画像を受信し、受信した画像に基づいて車輌の挙動を判定する。これにより、負荷の高い処理を車輌外の装置にて行うことができるため、車載機器の大型化及び高コスト化等を抑制できる。
また、本発明においては、車輌周辺の撮像画像から例えば道路標識又は道路標示等を抽出することにより、車輌が走行している道路が車線変更禁止又は追い越し禁止であるか否かを判定する。また撮像画像から車輌が車線変更又は追い越しを行ったか否かを判定する。これにより、車線変更禁止又は追い越し禁止の道路において車輌が車線変更又は追い越しを行ったか否かを判定することができる。
また、本発明においては、撮像画像から車輌の車線変更の挙動を検出すると共に、その頻度を算出し、所定頻度を超えて車線変更を行ったか否かを判定する。これにより、例えば所定期間に所定回数以上の車線変更を行っている場合に、運転者が危険運転を行っていると判定することができる。
また、本発明においては、撮像画像から車輌が道路に描かれた白色又は橙色等の線を跨ぐ挙動のうち、車線変更を行わずに元の車線へ戻った挙動を検出する。これにより、例えば不必要な車線からのはみ出しなどを運転者が行ったことを判定できる。
また、本発明においては、撮像画像から車輌の交差点に設置された信号機を検出し、この信号機の点灯状態が赤色であるか否かを判定する。また撮像画像から車輌が交差点へ進入したか否かを判定する。これにより、信号機の点灯状態が赤色である場合に、車輌が交差点へ進入する危険運転が行われたか否かを判定することができる。
また、本発明においては、撮像画像に基づいて前方の他車輌との車間距離を算出する。また撮像画像から車輌の停車を検出し、このときの前方の他車輌との車間距離が所定距離未満であるか否かを判定する。これにより、所定距離未満に前方の他車輌に接近して車輌を停車させる危険運転が行われたか否かを判定することができる。
また、本発明においては、例えば加速度センサなどにより車輌の減速度(ブレーキ操作により車輌が減速走行している際の加速度)を検出する。また撮像画像から車輌が前方の他車輌へ接近したことを検出し、このときの減速度が所定の閾値を超えるか否かを判定する。これにより、大きな減速度で前方の他車輌へ接近する運転(例えば急ブレーキなど)が行われたか否かを判定することができる。
また、本発明においては、車輌が所定挙動を行った回数に基づいて、車輌の保険料金を算出する。車輌に対する安全運転及び危険運転等の度合いに基づいて、妥当な保険料金を車輌毎に算出することができる。
本発明による場合は、車輌周辺の撮像画像に基づいて車輌走行情報が満たすべき走行条件を決定して運転の特徴を判定することにより、車輌周辺の状況に適した判定を行うことができ、運転者の運転の特徴を精度よく判定することができる。
本実施の形態に係る運転特徴判定システムの構成を示す模式図である。 車載通信装置の構成を示すブロック図である。 運転特徴判定装置の構成を示すブロック図である。 保険サーバ装置の構成を示すブロック図である。 車載通信装置が行う車輌情報収集送信処理の手順を示すフローチャートである。 運転特徴判定装置が行う法定速度判定処理の手順を示すフローチャートである。 運転特徴判定装置が行うコーナー速度判定処理の手順を示すフローチャートである。 運転特徴判定装置が行う一時停止判定処理の手順を示すフローチャートである。 運転特徴判定装置が行う車間距離判定処理の手順を示すフローチャートである。 運転特徴判定装置が行う加速操作判定処理の手順を示すフローチャートである。 運転特徴判定装置が行う車線変更ウインカー操作判定処理の手順を示すフローチャートである。 運転特徴判定装置が行う右左折ウインカー操作判定処理の手順を示すフローチャートである。 運転特徴判定装置が行う車線変更禁止判定処理の手順を示すフローチャートである。 運転特徴判定装置が行う車線変更頻度判定処理の手順を示すフローチャートである。 運転特徴判定装置が行う白線跨ぎ判定処理の手順を示すフローチャートである。 運転特徴判定装置が行う赤信号進入判定処理の手順を示すフローチャートである。 運転特徴判定装置が行う停車距離判定処理の手順を示すフローチャートである。 運転特徴判定装置が行う急ブレーキ判定処理の手順を示すフローチャートである。 運転特徴判定装置による運転特徴の判定結果送信処理の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。図1は、本実施の形態に係る運転特徴判定システムの構成を示す模式図である。本実施の形態に係る運転特徴判定システムは、一又は複数の車輌1に搭載された車載通信装置10、車外に設置された運転特徴判定装置40及び保険サーバ装置60等を備えて構成されている。各車輌1の車載通信装置10は、無線通信を利用して運転特徴判定装置40との間で通信を行うことができる。また運転特徴判定装置40及び保険サーバ装置60は、例えばインターネットなどを介して通信を行うことができる。
各車輌1には、車載カメラ2、車速センサ3、加速度センサ4及びGPS(Global Positioning System)受信機5等が搭載されており、これらから得られる情報を車載通信装置10が運転特徴判定装置40へ送信する。運転特徴判定装置40は、車載通信装置10からの情報を受信し、受信した情報に基づいて車輌1に対する運転の特徴、例えば安全運転の度合い又は危険運転の度合い等を判定する処理を行う。運転特徴判定装置40は、例えば危険運転の度合いが高いと判定した車輌1の車載通信装置10へ通知を行い、この通知に応じて車載通信装置10が表示装置8にメッセージ表示などを行う。また運転特徴判定装置40は、運転特徴の判定結果を保険サーバ装置60へ送信する。保険サーバ装置60は、運転特徴判定装置40から与えられた情報に基づき、各車輌1に関する保険料の算出処理を行う。
図2は、車載通信装置10の構成を示すブロック図である。各車輌1に搭載される車載通信装置10は、処理部11、記憶部12、情報入力受付部13、画像出力部14及び車外通信部15等を備えて構成されている。処理部11は、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)等の演算処理装置を用いて構成されている。本実施の形態において処理部11は、記憶部12に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、車輌1内の種々の情報を収集して運転特徴判定装置40へ送信する処理を行う。
記憶部12は、フラッシュメモリ又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の不揮発性のメモリ素子を用いて構成されている。記憶部12は、処理部11が実行するプログラム及びプログラムの実行により行われる処理に必要なデータ等を記憶している。また本実施の形態において記憶部12は、車輌1の運転者などのユーザが所持するスマートフォン30との間で認証処理を行う際に用いる認証情報12aを記憶している。
情報入力受付部13は、車輌1に搭載された車載カメラ2、車速センサ3、加速度センサ4及びGPS受信機5等の種々の車載機器から入力される情報を受け付けて処理部11へ与える。なお図2においては、情報入力受付部13を1つの機能ブロックとして図示しているが、情報を入力する車載機器毎に情報入力受付部13を個別に設けてもよい。例えば情報入力受付部13は、検知結果をデジタル又はアナログの電気信号として情報入力受付部13へ入力するセンサなどに対して、センサからの入力信号を周期的にサンプリングしてデジタル情報に変換し、この情報を処理部11へ与える。例えば情報入力受付部13は、デジタル情報を入力する車載機器に対して、シリアル通信又はパラレル通信等により車載機器との通信を行って入力情報を取得し、この情報を処理部11へ与える。また例えば情報入力受付部13は、車輌1に設けられたCAN(Controller Area Network)などの車内ネットワークを介して車載機器からの入力情報を受け付ける構成であってもよい。
車載カメラ2は、車輌1の周辺を撮像し、撮像により得られた画像を車載通信装置10へ与える。本実施の形態において車載カメラ2は、少なくとも車輌1の前方を撮像することができるよう、車輌1の適所に搭載されている。車速センサ3は、車輌1の走行速度(車速)を検知し、検知した車速を車載通信装置10へ与える。加速度センサ4は、車輌1に加わる加速度を検知し、検知した加速度を車載通信装置10へ与える。GPS受信機5は、GPSの人工衛星から送信された信号を受信し、その受信結果をGPS情報として車載通信装置10へ与える。車載通信装置10は、GPS受信機5から入力されたGPS情報に基づいて、車輌1の現在位置を算出する処理を行うことができる。ただしGPS受信機5が現在位置を算出する処理を行って、算出結果の位置情報を車載通信装置10へ与える構成としてもよい。
また本実施の形態において、車載通信装置10には、車輌1のアクセル操作情報、ブレーキ操作情報及びウインカー操作情報等が入力される。アクセル操作情報は、例えば車輌1のアクセルに対する操作の有無及び操作量等の情報であり、アクセル又はこれに対する操作に応じて制御を行うエンジンの制御装置等から車載通信装置10へ与えられる。ブレーキ操作情報は、車輌1のブレーキに対する操作の有無及び操作量等の情報であり、ブレーキ又はこれに関するABS(Anti-lock Brake System)などの制御装置等から車載通信装置10へ与えられる。ウインカー操作情報は、車輌1のウインカー(指示器)に対する操作の有無及び指示方向等の情報であり、ウインカーを操作するスイッチ又はウインカーの点灯/消灯を制御する制御装置等から車載通信装置10へ与えられる。
画像出力部14は、処理部11から与えられた表示用の画像データを画像信号に変換し、車輌1の運転席近傍などに配された表示装置8へ画像信号を出力する。表示装置8は、液晶パネルなどを用いたものであり、車載通信装置10から与えられた画像信号に基づく画像表示を行う。なお表示装置8は、カーナビゲーション装置などが備えるものであってよく、この場合には車載通信装置10は画像信号を出力するのではなく、画像データをカーナビゲーション装置へ送信して画像表示を行ってもよい。
車外通信部15は、例えば携帯電話網又は無線LAN(Local Area Network)等を利用した無線通信により、車輌1の外部に設置された運転特徴判定装置40などの他の装置、又は、車輌1内に持ち込まれた若しくは車輌1の周辺に存在するユーザのスマートフォン30などの通信装置との間で情報の送受信を行う。なお図2においては、車外通信部15を1つの機能ブロックとして図示しているが、運転特徴判定装置40との通信を行うものと、スマートフォン30との通信を行うものとを個別に設けてもよい。車載通信装置10による運転特徴判定装置40との通信とスマートフォン30との通信とは、それぞれ異なる通信方式を用いるものであってよい。また車載通信装置10は有線通信によりスマートフォン30との通信を行ってもよい。また車載通信装置10は、無線通信機能を有さず、スマートフォン30の通信機能を利用して運転特徴判定装置40との通信を行う構成であってもよい。車外通信部15は、スマートフォン30又は運転特徴判定装置40等から受信した情報を処理部11へ与えると共に、処理部11から与えられた送信用の情報をスマートフォン30又は運転特徴判定装置40等へ送信する。
図3は、運転特徴判定装置40の構成を示すブロック図である。運転特徴判定装置40は、処理部41、記憶部42及び通信部43等を備えて構成されている。例えば運転特徴判定装置40は、汎用的なサーバコンピュータに運転特徴の判定処理を行うプログラムを実行させることにより実現され得る。
処理部41は、CPU又はMPU等の演算処理装置を用いて構成され、記憶部42に記憶されたプログラムを実行することにより、車輌1に対する運転の特徴を判定するための種々の処理を行う。プログラムの実行により処理部41には、走行条件決定部51、イベント検出部52、車輌挙動判定部53、禁止判定部54、信号状態判定部55、車間距離算出部56及び運転特徴判定部58等がソフトウェア的な機能ブロックとして実現される。これらの機能ブロックの詳細は後述する。
記憶部42は、ハードディスクなどの大容量の記憶装置を用いて構成されている。記憶部42は、処理部41が実行するプログラム及びプログラムの実行により行われる処理に必要なデータ等を記憶している。また本実施の形態において記憶部42は、運転特徴の判定処理に用いるデータとして、ユーザ情報42a、車輌情報42b及び地図データ42c等を記憶している。ユーザ情報42aは、ユーザID(IDentifier)及びこのユーザが所有する車輌1の車輌ID等を対応付けて記憶したものである。車輌情報42bは、車種毎の走行性能及び燃費等の情報を記憶したものである。地図データ42cは、車輌1が走行し得る道路の位置及びこの道路に設定された交通規則等の情報を記憶したものである。
通信部43は、インターネットなどのネットワークを介して車載通信装置10及び保険サーバ装置60等との通信を行う。通信部43は、車載通信装置10又は保険サーバ装置60等から受信した情報を処理部41へ与えると共に、処理部41から与えられた送信用の情報を車載通信装置10又は保険サーバ装置60等へ送信する。
図4は、保険サーバ装置60の構成を示すブロック図である。保険サーバ装置60は、処理部61、記憶部62及び通信部63等を備えて構成されている。処理部61は、CPU又はMPU等の演算処理装置を用いて構成され、記憶部62に記憶されたプログラムを実行する。プログラムの実行により処理部61には、保険料金算出部61aなどがソフトウェア的な機能ブロックとして実現される。保険料金算出部61aは、運転特徴判定装置40が判定した運転の特徴に基づいて、各車輌1の保険料金を算出する処理を行う。
記憶部62は、ハードディスクなどの大容量の記憶装置を用いて構成され、処理部61が実行するプログラム及び処理に必要なデータ等を記憶している。また本実施の形態において記憶部62は、ユーザID、このユーザが所有する車輌1の車輌ID及びユーザが加入する保険の内容等の情報をユーザ情報62aとして記憶している。通信部63は、インターネットなどのネットワークを介して運転特徴判定装置40などとの通信を行う。通信部63は、運転特徴判定装置40から受信したユーザ情報及び運転特徴等の情報を処理部61へ与えると共に、処理部61から与えられた送信用の情報を運転特徴判定装置40へ送信する。
本実施の形態に係る運転特徴判定システムでは、例えば車輌1のイグニッションスイッチ(IGスイッチ)に対する操作によりエンジンが始動された後、車載通信装置10がユーザの所持するスマートフォン30との間で認証処理を行う。認証処理に成功した場合、車載通信装置10は、運転特徴を判定するために必要な情報の収集及び収集した情報の運転特徴判定装置40への送信等の処理を開始する。図5は、車載通信装置10が行う車輌情報収集送信処理の手順を示すフローチャートである。
車載通信装置10の処理部11は、車輌1のIGスイッチがオン状態となったか否かを判定する(ステップS1)。なお図2において、車載通信装置10へのIGスイッチのオン/オフ状態を示す信号又は情報等の入力経路についての記載は省略してある。車載通信装置10は、IGスイッチから直接的に、又は、IGスイッチのオン/オフ状態に関連する処理を行う車載機器から間接的に、IGスイッチのオン/オフ状態を取得することができる。IGスイッチがオフ状態の場合(S1:NO)、IGスイッチがオン状態となるまで待機する。
IGスイッチがオン状態となった場合(S1:YES)、処理部11は、画像出力部14へ指示を与えることにより画像信号を出力し、表示装置8に認証を要求するメッセージの表示を行う(ステップS2)。その後、処理部11は、車外通信部15にてユーザが所持するスマートフォン30との通信を行い、認証情報を送受信して認証処理を行う(ステップS3)。車載通信装置10及びスマートフォン30の間で行う認証処理の詳細は説明を省略する。処理部11は、認証処理に成功したか否かを判定し(ステップS4)、認証処理に失敗した場合には(S4:NO)、ステップS2へ処理を戻す。
認証処理に成功した場合(S4:YES)、処理部11は、情報入力受付部13にて車載機器から入力される情報を受け付けることにより、車輌情報の取得を行う。即ち処理部11は、車載カメラ2から車輌1の周辺の撮像画像を取得する(ステップS5)。また処理部11は、車速センサ3から車速を取得すると共に、加速度センサ4から加速度を取得する(ステップS6)。また処理部11は、GPS受信機5からGPS情報を取得すると共に、取得した情報に基づいて車輌1の位置情報を算出する(ステップS7)。また処理部11は、アクセル、ブレーキ及びウインカー等の操作情報を取得する(ステップS8)。なおステップS5〜S8の情報取得はこの順序で行う必要はなく、適宜の順序で又は並列的に情報取得を行ってよい。
処理部11は、ステップS5〜S8にて取得した情報を、車外通信部15にて運転特徴判定装置40へ送信する(ステップS9)。なお運転特徴判定装置40への情報送信は、複数種の情報をまとめて送信する方法で行ってもよく、情報の種別毎にそれぞれ個別に送信する方法で行ってもよい。また個別送信を行う場合には、情報を取得する都度、運転特徴判定装置40へ情報を送信してもよい。処理部11は、取得した情報に対し、車輌1に付された車輌ID、及び、認証したユーザに付されたユーザID等の識別情報を付して、運転特徴判定装置40へ送信する。また処理部11は、取得した情報に対し、各情報の取得時刻などの情報を付して送信してもよい。情報送信後、処理部11は、IGスイッチがオフ状態となったか否かを判定する(ステップS10)。IGスイッチがオン状態の場合(S10:NO)、処理部11は、ステップS5へ処理を戻し、情報の取得及び送信を継続して行う。IGスイッチがオフ状態となった場合(S10:YES)、処理部11は、車輌情報収集送信処理を終了する。
運転特徴判定装置40は、複数の車載通信装置10から各車輌1に関する車輌情報を受信し、受信した車輌情報に基づいて各車輌1に対する運転者の運転の特徴を判定する処理を行う。運転特徴判定装置40は、ユーザ毎且つ車輌1毎に運転特徴の判定を行って判定結果を記憶部42に蓄積する。このため運転特徴判定装置40は、記憶部42に記憶したユーザ情報42aに含まれるユーザID及び車輌IDと、受信情報に含まれるユーザID及び車輌IDとを対応付けることにより、受信情報に基づく判定結果をユーザ情報42aと対応付けて記憶部42に蓄積する。
本実施の形態において運転特徴判定装置40は、車載通信装置10からの受信情報に基づいて複数種類の判定を行い、各判定結果から総合的に危険運転の度合い又は安全運転の度合いを算出する。以下、運転特徴判定装置40が行う複数の判定について、その詳細を個別に説明する。
(1)法定速度判定
運転特徴判定装置40は、車輌1の車載カメラ2による撮像画像から、車輌1が走行している道路の法定速度(制限速度)を検出し、車速センサ3が検知した車速が法定速度を超えた回数又は時間等を算出する。運転特徴判定装置40は、車速が法定速度を超えた時間又は法定速度を超えた回数を算出し、この合計時間又は合計回数を記憶しておく。なお、合計時間が所定時間を上回った場合、又は、合計回数が所定回数を上回った場合には、車輌1に対するユーザの運転が危険運転であると判定することができる。また逆に、合計時間が所定時間(上記の危険運転判定のものと同じであっても異なるものであってもよい)以下である場合、又は、合計回数が所定回数(上記のものと同じであっても異なるものであってもよい)以下である場合に、車輌1に対するユーザの運転が安全運転であると判定することができる。
この判定を行うため、運転特徴判定装置40は車輌1からの撮像画像から法定速度を検出する処理を行う必要があり、この処理は処理部41の走行条件決定部51にて行われる。車載カメラ2は、車輌1の前方を少なくとも撮像している。走行条件決定部51は、車載カメラ2の撮像画像から例えば画像処理を行うことにより白線又は橙色等の線を検出し、検出した線に基づいて車輌1が走行する道路、車線及び交差点等を検出する。走行条件決定部51は、検出した道路の路肩などに設置された道路標識を検出し、これらから速度規制に係る道路標識(例えば円形赤枠内に数値が記載された道路標識など)を検出し、この道路標識に記載された数値を法定速度とする。また走行条件決定部51は、道路上に描かれた数値を道路標示として検出し、この数値を法定速度とする。走行条件決定部51は、撮像画像から道路標識又は道路表示を検出する都度、法定速度を更新する。
運転特徴判定装置40の処理部41の運転特徴判定部58は、走行条件決定部51が決定した法定速度と、車載通信装置10から受信した車速情報とを比較し、車速が法定速度を超えたか否かを判定する。また運転特徴判定部58は、車速が法定速度を超えたと判定した回数を計数している。保険サーバ装置60から車輌1に関する運転特徴の問い合わせを受信した場合、運転特徴判定部58は、車速が法定速度を超えた回数が所定回数を超えるか否かを運転特徴として保険サーバ装置60へ通知する。
図6は、運転特徴判定装置40が行う法定速度判定処理の手順を示すフローチャートである。まず、運転特徴判定装置40の処理部41は、法定速度として初期値(例えば時速120km/hなどの十分に大きな値、又は、前回走行時の最終値等)を設定する(ステップS21)。次いで処理部41は、通信部43にて受信した車載通信装置10からの車輌情報に含まれる撮像画像を取得する(ステップS22)。処理部41の走行条件決定部51は、取得した撮像画像から法定速度に係る道路標識又は道路標示を検出する処理を行う(ステップS23)。
走行条件決定部51は、この処理により道路標識又は道路標示が検出されたか否かを判定する(ステップS24)。道路標識又は道路標示が検出された場合(S24:YES)、走行条件決定部51は、検出した道路標識又は道路表示に記載された法定速度の数値を検出し(ステップS25)、検出した数値を法定速度と設定し(ステップS26)、ステップS27へ処理を進める。道路標識又は道路標示が検出されない場合(S24:NO)、走行条件決定部51は、法定速度の設定を更新せずに、ステップS27へ処理を進める。
次いで処理部41の運転特徴判定部58は、通信部43にて受信した車載通信装置10からの車輌情報に含まれる車速情報を取得する(ステップS27)。運転特徴判定部58は、車輌1の車速が法定速度を超えるか否かを判定する(ステップS28)。車速が法定速度を超える場合(S28:YES)、運転特徴判定部58は、危険カウンタをカウントアップして(ステップS29)、ステップS22へ処理を戻す。なお危険カウンタは、ユーザ毎且つ車輌1毎に設けられるものであり、この車輌1に対するユーザの運転の危険度を示す。車速が法定速度を超えない場合(S28:NO)、運転特徴判定部58は、危険カウンタをカウントアップせずにステップS22へ処理を戻す。
(2)コーナー速度判定
運転特徴判定装置40は、車輌1の車載カメラ2による撮像画像から、車輌1が走行している道路からコーナー(曲がり道)を検出し、コーナーの曲率を算出する。運転特徴判定装置40は、コーナーの曲率に対して車輌1が安全に走行し得る走行速度(以下、コーナー速度という)を決定し、車速センサ3が検知した車速がコーナー速度を超えた回数又は時間等を算出して記憶しておく。車速がコーナー速度を超えた時間が所定時間を上回った場合、又は、コーナー速度を超えた回数が所定回数を上回った場合に、車輌1に対するユーザの運転が危険運転であると判定することができる。
この判定を行うため、運転特徴判定装置40の走行条件決定部51は、車輌1からの撮像画像から道路のコーナーを検出すると共に、検出したコーナーの曲率を算出する処理を行う。走行条件決定部51は、車載カメラ2の撮像画像から白色又は橙色等の曲線を検出し、検出した曲線の曲率を算出する。走行条件決定部51は、記憶部42の車輌情報42bに、コーナーの曲率と安全に走行し得る車速とを、車種毎に対応付けて記憶している。走行条件決定部51は、算出したコーナーの曲率に対応するコーナー速度を車輌情報42bから取得し、このコーナー速度を車輌1の車速が満たすべき走行条件とする。
運転特徴判定装置40の運転特徴判定部58は、撮像画像から検出されたコーナーを車輌1が走行している際に、走行条件決定部51が決定したコーナー速度と、車載通信装置10から受信した車速情報とを比較し、車速がコーナー速度を超えたか否かを判定する。車輌1が走行する道路がコーナーではなく直線道路である場合(道路の曲率が所定値より小さい場合)、運転特徴判定部58は、コーナー速度を用いた判定は行わなくてよい。また運転特徴判定部58は、車速がコーナー速度を超えたと判定した回数を計数している。保険サーバ装置60から車輌1に関する運転特徴の問い合わせを受信した場合、運転特徴判定部58は、車速がコーナー速度を超えた回数が所定回数を超えるか否かを運転特徴として保険サーバ装置60へ通知する。
図7は、運転特徴判定装置40が行うコーナー速度判定処理の手順を示すフローチャートである。まず、運転特徴判定装置40の処理部41は、通信部43にて受信した車載通信装置10からの車輌情報に含まれる撮像画像を取得する(ステップS31)。なお本フローチャートのステップS31にて行う撮像画像の取得と、図6のフローチャートのステップS22にて行う撮像画像の取得とは、共通の処理であってよい(図8以降のフローチャートについても同様である)。処理部41の走行条件決定部51は、取得した撮像画像から道路のコーナーを検出する処理を行い(ステップS32)、この処理によりコーナーが検出されたか否かを判定する(ステップS33)。撮像画像からコーナーが検出されない場合(S33:NO)、処理部41は、ステップS31へ処理を戻し、撮像画像からのコーナー検出処理を繰り返し行う。撮像画像からコーナーが検出された場合(S33:YES)、走行条件決定部51は、このコーナーの曲率を算出する(ステップS34)。走行条件決定部51は、記憶部42に記憶した車輌情報42bを参照して、算出した曲率に応じたコーナー速度を決定する(ステップS35)。
次いで処理部41の運転特徴判定部58は、通信部43にて受信した車載通信装置10からの車輌情報に含まれる車速情報を取得する(ステップS36)。運転特徴判定部58は、車輌1の車速がコーナー速度を超えるか否かを判定する(ステップS37)。車速がコーナー速度を超える場合(S37:YES)、運転特徴判定部58は、危険カウンタをカウントアップして(ステップS38)、ステップS31へ処理を戻す。車速がコーナー速度を超えない場合(S37:NO)、運転特徴判定部58は、危険カウンタをカウントアップせずにステップS31へ処理を戻す。なお本処理の危険カウンタは、図6に示した法定速度判定処理の危険カウンタと同じものであってもよく、異なるものであってもよい。ただし本実施の形態においては、各処理にてそれぞれ異なる危険カウンタを用い、判定処理毎に危険度をカウントするものとする(以下の処理についても同様である)。
(3)一時停止判定
運転特徴判定装置40は、車輌1の車載カメラ2による撮像画像から、車輌1が走行している道路から一時停止を行うべき場所を検出し、この場所で車輌1が停止したか否か(又は、車速が所定速度以下となったか否か)を判定する。運転特徴判定装置40は、車輌1が一時停止を行わなかった回数を算出して記憶しておく。この回数が所定回数を上回った場合に、車輌1に対するユーザの運転が危険運転であると判定することができる。
この判定を行うため、運転特徴判定装置40の走行条件決定部51は車載カメラ2の撮像画像から白線検出などを行って車輌1が走行する道路などを検出する。走行条件決定部51は、検出した道路に設置された一時停止の道路標識又は道路上に描かれた一時停止の道路標示等を検出することで、道路上の一時停止場所を検出する。また走行条件決定部51は、撮像画像から踏切などの一時停止が必要とされる場所を画像処理により検出してもよい。走行条件決定部51は、検出した一時停止場所を通過する際の車輌1の車速が所定速度(例えば5km/h又は10km/h等)以下となることを、車輌1が一時停止を行ったか否かの判定を行う走行条件として決定する。ただし車輌1の車速が0km/hとなることを走行条件としてもよい。
運転特徴判定装置40の運転特徴判定部58は、撮像画像から検出された一時停止場所を車輌1が通過する際に、走行条件決定部51が決定した所定速度と、車載通信装置10から受信した車速情報とを比較し、車速が所定速度を超えたか否かを判定する。また運転特徴判定部58は、一時停止場所にて車速が所定速度を超えたと判定した回数を計数している。保険サーバ装置60から車輌1に関する運転特徴の問い合わせを受信した場合、運転特徴判定部58は、一時停止場所にて車速が所定速度を超えた回数が所定回数を超えるか否かを運転特徴として保険サーバ装置60へ通知する。
図8は、運転特徴判定装置40が行う一時停止判定処理の手順を示すフローチャートである。まず、運転特徴判定装置40の処理部41は、通信部43にて受信した車載通信装置10からの車輌情報に含まれる撮像画像を取得する(ステップS41)。処理部41の走行条件決定部51は、取得した撮像画像から一時停止場所を検出する処理を行い(ステップS42)、この処理により一時停止場所が検出されたか否かを判定する(ステップS43)。撮像画像から一時停止場所が検出されない場合(S43:NO)、処理部41は、ステップS41へ処理を戻し、撮像画像からの一時停止場所の検出処理を繰り返し行う。撮像画像から一時停止場所が検出された場合(S43:YES)、走行条件決定部51は、一時停止場所を通過する際の車輌1の車速条件を所定速度に決定する(ステップS44)。
次いで処理部41の運転特徴判定部58は、通信部43にて受信した車載通信装置10からの車輌情報に含まれる車速情報を取得する(ステップS45)。運転特徴判定部58は、車輌1が一時停止場所を通過する際の車速が所定速度を超えるか否かを判定する(ステップS46)。車速が所定速度を超える場合(S46:YES)、運転特徴判定部58は、危険カウンタをカウントアップして(ステップS47)、ステップS41へ処理を戻す。車速が所定速度を超えない場合(S46:NO)、運転特徴判定部58は、危険カウンタをカウントアップせずにステップS41へ処理を戻す。
(4)車間距離判定
運転特徴判定装置40は、車輌1の車載カメラ2による撮像画像から、前方を走行している他車輌との車間距離を算出する処理を行う。例えば他車輌との車間距離は、車輌1の車載カメラ2をステレオカメラとし、ステレオカメラが撮像した2つの画像の視差に基づいて算出することができる。また例えば、車載カメラ2がステレオカメラでない場合、他車輌のナンバープレートのサイズ又は道路の幅(2本の白線間の距離)等のように、その長さがある程度規定されているものを撮像画像から検出し、撮像画像中におけるこれらの長さに基づいて算出することができる。
運転特徴判定装置40は、車輌1が安全に走行し得る車速と車間距離との対応を、記憶部42の車輌情報42bに記憶している。車速及び車間距離の対応は、車種毎に記憶していてもよく、全車輌について共通の情報として記憶していてもよい。これらの情報に基づいて運転特徴判定装置40は、現在の車間距離及び車速にて車輌1が安全に走行し得るか否かを判定し、安全走行できないと判定した回数を算出して記憶しておく。合計回数が所定回数を上回った場合に、車輌1に対するユーザの運転が危険運転であると判定することができる。
この判定を行うため、運転特徴判定装置40の走行条件決定部51は、車載カメラ2の撮像画像から前方の他車輌を検出する処理を行う。撮像画像からの車輌の検出は、例えば車輪、テールランプ、後部のナンバープレート及び車体等の形状及び位置等の車輌の特徴を予め調べておき、これらの特徴を有する箇所を撮像画像から抽出することで行うことができる。次いで走行条件決定部51は、検出した前方の他車輌との車間距離を撮像画像に基づいて算出する。走行条件決定部51は、記憶部42の車輌情報42bに基づき、算出した車間距離に対して安全に走行し得る車速を走行条件として決定する。例えば車速が60km/hで車間距離を40m以上開く必要があるとの条件が車輌情報42bに記憶されており、撮像画像から算出した車間距離が40mである場合、走行条件決定部51は、安全に走行し得る車速を60km/hと決定することができる。
運転特徴判定装置40の運転特徴判定部58は、撮像画像から車輌1の前方に他車輌が検出された場合に、他車輌との車間距離に応じて決定された安全速度と、車載通信装置10から受信した車速情報とを比較し、車速が安全速度を超えたか否かを判定する。また運転特徴判定部58は、車速が安全速度を超えたと判定した回数を計数している。保険サーバ装置60から車輌1に関する運転特徴の問い合わせを受信した場合、運転特徴判定部58は、車速が安全速度を超えた回数が所定回数を超えるか否かを運転特徴として保険サーバ装置60へ通知する。
図9は、運転特徴判定装置40が行う車間距離判定処理の手順を示すフローチャートである。まず、運転特徴判定装置40の処理部41は、通信部43にて受信した車載通信装置10からの車輌情報に含まれる撮像画像を取得する(ステップS51)。処理部41の走行条件決定部51は、取得した撮像画像から車輌1の前方を走行する他車輌を検出する処理を行い(ステップS52)、この処理により前方の他車輌が検出されたか否かを判定する(ステップS53)。撮像画像から前方の他車輌が検出されない場合(S53:NO)、処理部41は、ステップS51へ処理を戻し、撮像画像からの前方の他車輌の検出処理を繰り返し行う。
撮像画像から前方の他車輌が検出された場合(S53:YES)、走行条件決定部51は、撮像画像に対する画像処理により、車輌1と前方の他車輌との車間距離を算出する(ステップS54)。次いで走行条件決定部51は、記憶部42に記憶した車輌情報42bを参照し、他車輌との車間距離に応じた安全に走行し得る車速を決定する(ステップS55)。
次いで処理部41の運転特徴判定部58は、通信部43にて受信した車載通信装置10からの車輌情報に含まれる車速情報を取得する(ステップS56)。運転特徴判定部58は、車輌1の車速が安全速度を超えるか否かを判定する(ステップS57)。車速が安全速度を超える場合(S57:YES)、運転特徴判定部58は、危険カウンタをカウントアップして(ステップS58)、ステップS51へ処理を戻す。車速が安全速度を超えない場合(S57:NO)、運転特徴判定部58は、危険カウンタをカウントアップせずにステップS51へ処理を戻す。
以上の(1)〜(4)に示した運転特徴判定装置40による判定は、車輌1の車載カメラ2による撮像画像に基づいて走行条件決定部51が車速に対する条件を決定し、決定された条件を用いて運転特徴判定部58が運転の特徴を判定するという方法である。このような方法で運転特徴を判定することにより、車輌1の周辺の状況に適した判定を行うことができ、車輌1に対するユーザの運転の特徴を精度よく判定することができる。
(5)加速操作判定
運転特徴判定装置40は、車載カメラ2の撮像画像から交差点に設置された信号機を検出し、この信号機の点灯状態が青色から黄色へ変化したことをイベントとして検出する。運転特徴判定装置40は、交差点の信号機の点灯状態が変化したイベントに対して、アクセル操作により車輌1が加速して交差点に進入したか否かを判定し、加速して侵入した回数を算出して記憶しておく。合計回数が所定回数を上回った場合に、車輌1に対するユーザの運転が危険運転であると判定することができる。
この判定を行うため、運転特徴判定装置40の処理部41のイベント検出部52は、車輌1の車載カメラ2による撮像画像から、車輌1の進行方向に存在する交差点及びこの交差点に設置された信号機を検出する処理を行う。イベント検出部52は、更に信号機の点灯色を判定し、点灯色が青色から黄色へ変化した場合に、信号機の点灯色変化のイベントを検出する。
運転特徴判定装置40の運転特徴判定部58は、イベント検出部52が信号機の点灯色変化のイベントを検出した場合、車載通信装置10からの操作情報に基づいて、点灯色変化のイベントの前後に車輌1のアクセル操作がなされたか否かを判定する。また運転特徴判定部58は、信号機の点灯色変化のイベントの前後にアクセル操作がなされた回数を計数している。保険サーバ装置60から車輌1に関する運転特徴の問い合わせを受信した場合、運転特徴判定部58は、点灯色変化のイベントの前後にアクセル操作がなされた回数が所定回数を超えるか否かを運転特徴として保険サーバ装置60へ通知する。
図10は、運転特徴判定装置40が行う加速操作判定処理の手順を示すフローチャートである。まず、運転特徴判定装置40の処理部41は、通信部43にて受信した車載通信装置10からの車輌情報に含まれる撮像画像を取得する(ステップS61)。処理部41のイベント検出部52は、取得した撮像画像から車輌1の前方に存在する信号機を検出する処理を行う(ステップS62)。イベント検出部52は、撮像画像から信号機を検出したか否かを判定し(ステップS63)、信号機を検出していない場合には(S63:NO)、ステップS61へ処理を戻す。信号機を検出した場合(S63:YES)、イベント検出部52は、検出した信号機の点灯状態が青色から黄色へ変化したか否かを更に判定する(ステップS64)。点灯状態が青色から黄色へ変化していない場合(S64:NO)、イベント検出部52は、ステップS61へ処理を戻す。
信号機の点灯状態が青色から黄色へ変化した場合(S64:YES)、処理部41の運転特徴判定部58は、通信部43にて受信した車載通信装置10からの車輌情報に含まれるアクセル操作情報を取得する(ステップS65)。運転特徴判定部58は、取得したアクセル操作情報に基づいて、信号機の点灯状態が青色から黄色へ変化した際及びその前後にて、車輌1のアクセル操作がなされたか否かを判定する(ステップS66)。アクセル操作がなされた場合(S66:YES)、運転特徴判定部58は、危険カウンタをカウントアップして(ステップS67)、ステップS61へ処理を戻す。アクセル操作がなされていない場合(S66:NO)、運転特徴判定部58は、危険カウンタをカウントアップせずにステップS61へ処理を戻す。
なお運転特徴判定装置40は、車輌1のアクセルに対する操作の有無に代えて、車輌1の車速センサ3が検知する車速に基づいて、車輌1が加速したか否かを判定してもよい。
(6)車線変更ウインカー操作判定
運転特徴判定装置40は、車載カメラ2の撮像画像から車輌1が車線変更(即ち、2車線以上の道路において車輌1が一の車線から他の車線へ走行する車線を変更する行為)を行ったことをイベントとして検出する。運転特徴判定装置40は、車輌1の車線変更のイベントに対して、車輌1のウインカー操作が適切に行われたか否かを判定し、ウインカー操作が適切に行われなかった回数を算出して記憶しておく。ウインカー操作が適切に行われなかった回数が所定回数を上回った場合に、車輌1に対するユーザの運転が危険運転であると判定することができる。
この判定を行うため、運転特徴判定装置40のイベント検出部52は、車輌1の車載カメラ2による撮像画像から、道路上に描かれた白色又は橙色の線を検出し、車輌1が走行中の車線及びその隣の車線等を検出する処理を行う。またイベント検出部52は、撮像画像に基づいて車線及び車輌1の位置関係を判断し、車輌1の走行位置が道路上の線を跨いで変化した場合に、車線変更が行われたと判定する。
運転特徴判定装置40の運転特徴判定部58は、イベント検出部52が車線変更のイベントを検出した場合、車載通信装置10からの操作情報に基づいて、車線変更のイベントの前後にウインカー操作が適切に行われたか否かを判定する。例えば運転特徴判定部58は、車線変更に対してウインカー操作の有無を判定し、ウインカー操作がなされていない回数を計数する。例えば運転特徴判定部58は、車線変更のイベントが発生したタイミングと、ウインカー操作がなされたタイミングとを比較し、ウインカー操作のタイミングが遅い(車線変更のイベントの発生から所定時間前のタイミングでウインカー操作がなされていない)回数を計数する。また例えば運転特徴判定部58は、ウインカーの動作時間(ウインカーのオン操作からオフ操作までの時間)が所定時間に満たない回数を計数する。保険サーバ装置60から車輌1に関する運転特徴の問い合わせを受信した場合、運転特徴判定部58は、これら適切なウインカー操作が行われていない回数が所定回数を超えるか否かを運転特徴として保険サーバ装置60へ通知する。
図11は、運転特徴判定装置40が行う車線変更ウインカー操作判定処理の手順を示すフローチャートである。まず、運転特徴判定装置40の処理部41は、通信部43にて受信した車載通信装置10からの車輌情報に含まれる撮像画像を取得する(ステップS71)。処理部41のイベント検出部52は、取得した撮像画像から車輌1が走行する車線及びその隣の車線等を検出する(ステップS72)。イベント検出部52は、検出した車線に対する車輌1の位置を判定する(ステップS73)。イベント検出部52は、ステップS73にて判定した車輌1の位置及び以前に判定した車輌1の位置の履歴等に基づいて、車輌1の車線変更が行われたか否かを判定する(ステップS74)。車線変更が行われていない場合(S74:NO)、イベント検出部52は、ステップS71へ処理を戻す。
車線変更が行われた場合(S74:YES)、処理部41の運転特徴判定部58は、通信部43にて受信した車載通信装置10からの車輌情報に含まれるウインカー操作情報を取得する(ステップS75)。運転特徴判定部58は、取得したウインカー操作情報に基づき、車輌1の車線変更に対して適切なウインカー操作がなされたか否かを判定する(ステップS76)。適切なウインカー操作がなされていない場合(S76:NO)、運転特徴判定部58は、危険カウンタをカウントアップして(ステップS77)、ステップS71へ処理を戻す。適切なウインカー操作がなされている場合(S76:YES)、運転特徴判定部58は、危険カウンタをカウントアップせずにステップS71へ処理を戻す。
なお運転特徴判定装置40は、車載カメラ2の撮像画像に基づいて車輌1の車線変更を検出する構成としたが、例えば車輌1のハンドル操作情報などを併用して車線変更を検出してもよい。
(7)右左折ウインカー操作判定
運転特徴判定装置40は、車載カメラ2の撮像画像から交差点などにて車輌1が右折又は左折を行ったことをイベントとして検出する。運転特徴判定装置40は、車輌1の右折又は左折のイベントに対して、ウインカー操作が適切に行われたか否かを判定し、ウインカー操作が適切に行われなかった回数を算出して記憶しておく。ウインカー操作が適切に行われなかった回数が所定回数を上回った場合に、車輌1に対するユーザの運転が危険運転であると判定することができる。
この判定を行うため、運転特徴判定装置40のイベント検出部52は、車輌1の車載カメラ2による撮像画像から、例えば道路上に描かれた白線又は道路に設置された信号機等を検出することにより、交差点を検出する。イベント検出部52は、撮像画像中の交差点の位置及び向き等の変化に基づいて車輌1の右折又は左折を検出する処理を行う。
運転特徴判定装置40の運転特徴判定部58は、イベント検出部52が車輌1の右折又は左折のイベントを検出した場合、車載通信装置10からの操作情報に基づいて、右折又は左折のイベントの前後にウインカー操作が適切に行われたか否かを判定する。ウインカー操作が適切であるか否かの判定は、上記の車線変更ウインカー操作判定の場合と同様の方法で行うことができる。例えば運転特徴判定部58は、右折又は左折に対してウインカー操作の有無を判定し、ウインカー操作がなされていない回数を計数する。例えば運転特徴判定部58は、右折又は左折のイベントが発生したタイミングと、ウインカー操作がなされたタイミングとを比較し、ウインカー操作のタイミングが遅い回数を計数する。また例えば運転特徴判定部58は、ウインカーの動作時間が所定時間に満たない回数を計数する。保険サーバ装置60から車輌1に関する運転特徴の問い合わせを受信した場合、運転特徴判定部58は、これら適切なウインカー操作が行われていない回数が所定回数を超えるか否かを運転特徴として保険サーバ装置60へ通知する。
図12は、運転特徴判定装置40が行う右左折ウインカー操作判定処理の手順を示すフローチャートである。まず、運転特徴判定装置40の処理部41は、通信部43にて受信した車載通信装置10からの車輌情報に含まれる撮像画像を取得する(ステップS81)。処理部41のイベント検出部52は、取得した撮像画像から車輌1が走行する道路における交差点を検出する処理を行う(ステップS82)。イベント検出部52は、撮像画像から交差点が検出されたか否かを判定し(ステップS83)、交差点が検出されない場合には(S83:NO)、ステップS81へ処理を戻す。交差点が検出された場合(S83:YES)、イベント検出部52は、この交差点にて車輌1が右折又は左折を行ったか否かを判定する(ステップS84)。車輌1が右折及び左折を行っていない場合(S84:NO)、イベント検出部52は、ステップS81へ処理を戻す。
右折又は左折が行われた場合(S84:YES)、処理部41の運転特徴判定部58は、通信部43にて受信した車載通信装置10からの車輌情報に含まれるウインカー操作情報を取得する(ステップS85)。運転特徴判定部58は、取得したウインカー操作情報に基づき、車輌1の右折又は左折に対して適切なウインカー操作がなされたか否かを判定する(ステップS86)。適切なウインカー操作がなされていない場合(S86:NO)、運転特徴判定部58は、危険カウンタをカウントアップして(ステップS87)、ステップS81へ処理を戻す。適切なウインカー操作がなされている場合(S86:YES)、運転特徴判定部58は、危険カウンタをカウントアップせずにステップS81へ処理を戻す。
なお運転特徴判定装置40は、車載カメラ2の撮像画像に基づいて交差点の検出及び車輌1の右折又は左折の検出等を行う構成としたが、例えば車輌1のGPS受信機5の受信信号に基づく位置情報及び記憶部42に記憶した地図データ42c等を併用してこれらの検出を行ってもよい。
以上の(5)〜(7)に示した運転特徴判定装置40による判定は、車輌1の車載カメラ2による撮像画像に基づいてイベント検出部52が車輌1の走行に係るイベントの発生を検出し、このイベントに対して適切な運転操作がなされたか否かを運転特徴として判定するという方法である。このような方法で運転特徴を判定することにより、車輌1の周辺の状況に応じて発生したイベントを考慮してユーザの運転操作を判定することができ、車輌1に対するユーザの運転の特徴を精度よく判定することができる。
(8)車線変更禁止判定
運転特徴判定装置40は、車載カメラ2の撮像画像に基づいて車輌1が走行している道路が車線変更禁止又は追い越し禁止であるか否かを判定する。運転特徴判定装置40は、車線変更禁止又は追い越し禁止の道路において、車輌1が車線変更又は追い越しを行ったか否かを車載カメラ2の撮像画像に基づいて判定し、車線変更又は追い越し禁止が行われた回数を算出して記憶しておく。車線変更禁止又は追い越し禁止の道路で車輌1が車線変更又は追い越し禁止を行った回数が所定回数を上回った場合に、車輌1に対するユーザの運転が危険運転であると判定することができる。
この判定を行うため、運転特徴判定装置40の処理部41の禁止判定部54は、車輌1の車載カメラ2による撮像画像から、車輌1が走行している道路が車線変更禁止又は追い越し禁止であるか否かを判定する。例えば禁止判定部54は、撮像画像から橙色の線を検出することにより、車線変更禁止又は追い越し禁止であるか否かを判定することができる。また例えば禁止判定部54は、撮像画像から道路に設置された車線変更禁止又は追い越し禁止の道路標識などを検出することにより、車線変更禁止又は追い越し禁止であるか否かを判定することができる。
運転特徴判定装置40の車輌挙動判定部53は、車載カメラ2による撮像画像から、車輌1が車線変更又は追い越しを行ったか否かを判定する。車輌1が車線変更又は追い越しを行ったか否かの判定は、上記(6)の判定の場合と同じ方法で行うことができる。例えば車輌挙動判定部53は、撮像画像に基づいて車線及び車輌1の位置関係を判断し、車輌1の走行位置が道路上の線を跨いで変化した場合に、車輌1が車線変更又は追い越しを行ったと判定することができる。
運転特徴判定装置40の運転特徴判定部58は、車輌1が走行している道路が車線変更禁止又は追い越し禁止であると禁止判定部54が判定し、且つ、車輌1が車線変更又は追い越しを行ったと車輌挙動判定部53が判定した回数を計数して記憶する。保険サーバ装置60から車輌1に関する運転特徴の問い合わせを受信した場合、運転特徴判定部58は、車線変更禁止又は追い越し禁止の道路で車輌1が車線変更又は追い越しを行った回数が所定回数を超えるか否かを運転特徴として保険サーバ装置60へ通知する。
図13は、運転特徴判定装置40が行う車線変更禁止判定処理の手順を示すフローチャートである。まず、運転特徴判定装置40の処理部41は、通信部43にて受信した車載通信装置10からの車輌情報に含まれる撮像画像を取得する(ステップS91)。処理部41の禁止判定部54は、取得した撮像画像から車輌1が走行する道路が車線変更禁止又は追い越し禁止であるか否かの判定を行う(ステップS92)。また処理部41の車輌挙動判定部53は、取得した撮像画像に基づいて車輌1の挙動、即ち車線変更又は追い越しを行ったか否かの判定を行う(ステップS93)。
処理部41の運転特徴判定部58は、ステップS92の禁止判定部54の処理結果から、道路が車線変更禁止又は追い越し禁止であると判定されたか否かを調べ(ステップS94)、車線変更禁止及び追い越し禁止でないと判定された場合(S94:NO)、ステップS91へ処理を戻す。道路が車線変更禁止又は追い越し禁止であると判定された場合(S94:YES)、運転特徴判定部58は、ステップS93の処理結果から、車輌1が車線変更又は追い越しを行ったと判定されたか否かを調べる(ステップS95)。車輌1が車線変更及び追い越しを行ったと判定されていない場合(S95:NO)、運転特徴判定部58は、ステップS91へ処理を戻す。車輌1が車線変更又は追い越しを行ったと判定された場合(S95:YES)、運転特徴判定部58は、危険カウンタをカウントアップして(ステップS96)、ステップS91へ処理を戻す。
(9)車線変更頻度判定
運転特徴判定装置40は、車載カメラ2の撮像画像に基づいて車輌1の車線変更が行われたか否かを判定すると共に、所定時間(例えば10分間など)における車線変更の回数、即ち車線変更の頻度を算出する。運転特徴判定装置40は、車線変更の頻度が所定値を超えた場合に、車輌1のユーザがいわゆるジグザグ運転を行っていると判断し、ジグザグ運転を行ったと判断した回数を計数して記憶しておく。ジグザグ運転の回数が所定回数を上回った場合、車輌1に対するユーザの運転が危険運転であると判定することができる。
この判定を行うため、運転特徴判定装置40の車輌挙動判定部53は、車載カメラ2による撮像画像から車輌1が車線変更を行ったか否かを判定する。車線変更を行ったか否かの判定は、上記(6)及び(8)の判定の場合と同じ方法で行うことができる。運転特徴判定装置40の運転特徴判定部58は、車輌1による車線変更の履歴を所定時間に亘って記憶する。運転特徴判定部58は、車線変更が行われたと車輌挙動判定部53が判定した場合に、記憶した車線変更の履歴を参照し、所定時間に行われた車線変更の回数、即ち車線変更の頻度を算出する。運転特徴判定部58は、算出した車線変更の頻度と予め設定された閾値とを比較し、車線変更の頻度が閾値を超えると判定した回数を計数して記憶する。保険サーバ装置60から車輌1に関する運転特徴の問い合わせを受信した場合、運転特徴判定部58は、車線変更の頻度が閾値を超えた回数が所定回数を上回るか否かを運転特徴として保険サーバ装置60へ通知する。
図14は、運転特徴判定装置40が行う車線変更頻度判定処理の手順を示すフローチャートである。まず、運転特徴判定装置40の処理部41は、通信部43にて受信した車載通信装置10からの車輌情報に含まれる撮像画像を取得する(ステップS101)。処理部41の車輌挙動判定部53は、取得した撮像画像に基づいて車輌1の挙動を判定する処理を行う(ステップS102)。処理部41の運転特徴判定部58は、車輌挙動判定部53の処理結果から、車輌1が車線変更を行ったと判定されたか否かを調べる(ステップS103)。車輌1が車線変更を行ったと判定されていない場合(S103:NO)、運転特徴判定部58は、ステップS101へ処理を戻す。
運転特徴判定部58は、記憶部41又はRAM(Random Access Memory)等に、車線変更を行った時刻情報などを履歴として記憶する。車輌1が車線変更を行ったと判定された場合(S103:YES)、運転特徴判定部58は、記憶した車線変更の履歴を更新すると共に(ステップS104)、この履歴に基づいて車線変更の頻度を算出する(ステップS105)。運転特徴判定部58は、車線変更の頻度が閾値を超えるか否かを判定する(ステップS106)。車線変更の頻度が閾値を超える場合(S106:YES)、運転特徴判定部58は、危険カウンタをカウントアップして(ステップS107)、ステップS101へ処理を戻す。車線変更の頻度が閾値を超えない場合(S106:NO)、運転特徴判定部58は、危険カウンタをカウントアップせずにステップS101へ処理を戻す。
(10)白線跨ぎ判定
運転特徴判定装置40は、車載カメラ2の撮像画像に基づいて、車輌1が車線変更していないにもかかわらず、道路上の白色又は橙色の線(以下、単に白線という)を跨いで走行した回数を計数して記憶しておく。車輌1が白線を跨いだ回数が所定回数を上回った場合、車輌1に対するユーザの運転が危険運転であると判定することができる。
この判定を行うため、運転特徴判定装置40の車輌挙動判定部53は、車載カメラ2による撮像画像から道路上の白線及び車線等を検出し、これらと車輌1との位置関係を判断する。車輌挙動判定部53は、車輌1が道路上の白線を跨ぎ、且つ、車輌1の全体が隣の車線へ移動することなく、車輌1が元の車線へ戻った場合に、車輌1による白線跨ぎが行われたと判定する。運転特徴判定部58は、車輌1による白線跨ぎの回数を計数して記憶する。保険サーバ装置60から車輌1に関する運転特徴の問い合わせを受信した場合、運転特徴判定部58は、車輌1による白線跨ぎの回数が所定回数を上回るか否かを運転特徴として保険サーバ装置60へ通知する。
図15は、運転特徴判定装置40が行う白線跨ぎ判定処理の手順を示すフローチャートである。まず、運転特徴判定装置40の処理部41は、通信部43にて受信した車載通信装置10からの車輌情報に含まれる撮像画像を取得する(ステップS111)。処理部41の車輌挙動判定部53は、取得した撮像画像に基づいて車輌1の挙動を判定する処理を行う(ステップS112)。処理部41の運転特徴判定部58は、車輌挙動判定部53の処理結果から、車輌1が道路上の白線を跨ぐ挙動を行ったか否かを判定する(ステップ113)。車輌1が白線を跨ぐ挙動を行っていない場合(S113:NO)、運転特徴判定部58は、ステップS111へ処理を戻す。
車輌1が白線を跨ぐ挙動を行った場合(S113:YES)、運転特徴判定部58は、車輌挙動判定部53の処理結果から、車輌1が車線変更を行ったか否かを更に判定する(ステップS114)。車輌1が車線変更を行った場合(S114:YES)、車輌挙動判定部53は、ステップS111へ処理を戻す。なおこの場合には、上述の車線変更に関する種々の判定が行われる。車輌1が車線変更を行っていない場合(S114:NO)、運転特徴判定部58は、危険カウンタをカウントアップして(ステップS115)、ステップS111へ処理を戻す。
(11)赤信号進入判定
運転特徴判定装置40は、車載カメラ2の撮像画像から交差点に設置された信号機を検出し、この信号機の点灯状態が赤色であるか否かを判定する。運転特徴判定装置40は、信号機の点灯状態が赤色である場合に、この交差点に車輌1が進入した回数を計数して記憶しておく。赤信号での交差点への進入回数が所定回数を上回った場合に、車輌1に対するユーザの運転が危険運転であると判定することができる。
この判定を行うため、運転特徴判定装置40の処理部41の信号状態判定部55は、車輌1の車載カメラ2による撮像画像から、車輌1の進行方向に存在する交差点及びこの交差点に設置された信号機を検出する処理を行う。なお撮像画像から交差点及び信号機等を検出する処理は、上述の(5)の判定処理と同様の方法で行うことができる。信号状態判定部55は、検出した信号機の点灯状態が赤色であるか否かを判定する。また運転特徴判定装置40の車輌挙動判定部53は、車載カメラ2による撮像画像から、車輌1が交差点へ進入したか否かを判定する処理を行う。
運転特徴判定装置40の運転特徴判定部58は、信号機の点灯状態が赤色であると信号状態判定部55が判定し、且つ、この信号機が設置された交差点へ車輌1が進入したと車輌挙動判定部53が判定した場合、車輌1が赤信号の交差点へ進入したと判断しその回数を計数して記憶する。保険サーバ装置60から車輌1に関する運転特徴の問い合わせを受信した場合、運転特徴判定部58は、車輌1に赤信号での交差点への進入回数が所定回数を上回るか否かを運転特徴として保険サーバ装置60へ通知する。
図16は、運転特徴判定装置40が行う赤信号進入判定処理の手順を示すフローチャートである。まず、運転特徴判定装置40の処理部41は、通信部43にて受信した車載通信装置10からの車輌情報に含まれる撮像画像を取得する(ステップS121)。処理部41の信号状態判定部55は、取得した撮像画像に基づいて車輌1の進行方向に存在する交差点及びこの交差点に設置された信号機を検出し、この信号機の点灯状態を判定する処理を行う(ステップS122)。また処理部41の車輌挙動判定部53は、取得した撮像画像に基づいて車輌1の挙動を判定する処理を行う(ステップS123)。
処理部41の運転特徴判定部58は、信号状態判定部55の処理結果から、交差点の信号機が検出され、この信号機の点灯状態が赤色であったか否かを判定する(ステップS124)。信号機の点灯状態が赤色である場合(S124:YES)、運転特徴判定部58は、車輌挙動判定部53の処理結果から、車輌1が交差点へ進入したか否かを判定する(ステップS125)。信号機の点灯状態が赤色でない場合(S124:NO)、又は、車輌1が交差点へ進入していない場合(S125:NO)、運転特徴判定部58は、ステップS121へ処理を戻す。車輌1が交差点へ進入した場合(S125:YES)、運転特徴判定部58は、危険カウンタをカウントアップして(ステップS126)、ステップS121へ処理を戻す。
(12)停車距離判定
運転特徴判定装置40は、車輌1が走行状態から減速して停車したことを車載カメラ2の撮像画像から検出し、このときに前方に存在する他車輌との車間距離を撮像画像に基づいて算出する。運転特徴判定装置40は、算出した車間距離が所定距離(例えば1mなど)未満であった回数を計数して記憶しておく。停車時の車間距離が所定距離未満である回数が所定回数を上回った場合に、車輌1に対するユーザの運転が危険運転であると判定することができる。
この判定を行うため、運転特徴判定装置40の処理部41の車輌挙動判定部53は、車輌1の車載カメラ2による撮像画像から、車輌1が走行状態から減速し、他車輌の後ろに停車したか否かを判定する。例えば運転挙動判定部53は、撮像画像中に含まれる静止物(例えば道路上に設置されたガードレール又は周辺の建造物等)の位置変化に基づいて車輌1の車速を算出することができ、車輌1が停車したことを判断することができる。ただし運転挙動判定部53は、車速センサ3の検知に基づく車速情報、又は、車輌1のブレーキに対する操作情報等を併用して車輌1の停車を判断してもよい。また例えば運転挙動判定部53は、停車時の撮像画像から他車輌を検出することにより、他車輌の後ろに停車したことを判断することができる。
運転特徴判定装置40の車間距離算出部56は、車輌1が他車輌の後ろに停車したと車輌挙動判定部53が判定した場合に、この他車輌との車間距離を算出する。車間距離の算出は、上述の(4)の判定と同様の方法で行うことができる。運転特徴判定装置40の運転特徴判定部58は、車間距離算出部56が算出した車間距離が所定距離に満たない回数を計数して記憶する。保険サーバ装置60から車輌1に関する運転特徴の問い合わせを受信した場合、運転特徴判定部58は、他車輌の後ろに停車した際の車間距離が所定距離に満たなかった回数が所定回数を上回るか否かを運転特徴として保険サーバ装置60へ通知する。
図17は、運転特徴判定装置40が行う停車距離判定処理の手順を示すフローチャートである。まず、運転特徴判定装置40の処理部41は、通信部43にて受信した車載通信装置10からの車輌情報に含まれる撮像画像を取得する(ステップS131)。処理部41の車輌挙動判定部53は、取得した撮像画像に基づいて車輌1の挙動を判定する処理を行う(ステップS132)。処理部41の運転特徴判定部58は、車輌挙動判定部53の処理結果から、車輌1が他車輌の後ろに停車したか否かを判定し(ステップS133)、他車輌の後ろに停車していない場合(S133:NO)、ステップS131へ処理を戻す。
車輌1が他車輌の後ろに停車した場合(S133:YES)、処理部41の車間距離算出部56は、撮像画像に基づいて前方の他車輌との車間距離を算出する(ステップS134)。運転特徴判定部58は、他車輌との車間距離が所定距離未満であるか否かを判定し(ステップS135)、車間距離が所定距離以上である場合(S135:NO)、ステップS131へ処理を戻す。他車輌との車間距離が所定距離未満である場合(S135:YES)、危険カウンタをカウントアップして(ステップS136)、ステップS131へ処理を戻す。
(13)急ブレーキ判定
運転特徴判定装置40は、前方の他車輌に対する車輌1の接近を車載カメラ2の撮像画像から検出し、他車輌への接近に対してブレーキ操作がなされた場合に車輌1の加速度センサ4が検知する加速度(減速度)を取得する。運転特徴判定部40は、加速度センサ4が検知する加速度の絶対値が閾値を超えた場合に、他車輌への接近に対していわゆる急ブレーキが行われたと判断することができ、この急ブレーキの回数を計数して記憶しておく。他車輌への接近に対する急ブレーキの回数が所定回数を上回った場合に、車輌1に対するユーザの運転が危険運転であると判定することができる。
この判定を行うため、運転特徴判定装置40の車輌挙動判定部53は、車輌1の車載カメラ2による撮像画像から、前方の他車輌に対して車輌1が接近したか否かを判定する。例えば車輌挙動判定部53は、撮像画像に含まれる他車輌を検出すると共に、検出した他車輌の撮像画像におけるサイズの変化を検出することによって、車輌1が他車輌に対して接近したか否かを判定することができる。
運転特徴判定装置40の運転特徴判定部58は、車輌挙動判定部53が前方の他車輌へ車輌1が接近したと判定した場合に、車載通信装置10からのブレーキ操作情報に基づいてブレーキ操作の有無を判定する。ブレーキ操作がなされた場合、運転特徴判定部58は、車載通信装置10からの送信情報に含まれる加速度センサ4の検知結果を取得し、車輌1の加速度の絶対値が閾値を超えるか否かを判定し、加速度の絶対値が閾値を超えると判定した回数を計数して記憶する。保険サーバ装置60から車輌1に関する運転特徴の問い合わせを受信した場合、運転特徴判定部58は、他車輌への接近に伴うブレーキ操作による車輌1の加速度の絶対値が閾値を超えた回数が所定回数を上回るか否かを運転特徴として保険サーバ装置60へ通知する。
図18は、運転特徴判定装置40が行う急ブレーキ判定処理の手順を示すフローチャートである。まず、運転特徴判定装置40の処理部41は、通信部43にて受信した車載通信装置10からの車輌情報に含まれる撮像画像を取得する(ステップS141)。処理部41の車輌挙動判定部53は、取得した撮像画像に基づいて車輌1の挙動を判定する処理を行う(ステップS142)。処理部41の運転特徴判定部58は、車輌挙動判定部53の処理結果から、車輌1が前方の他車輌へ接近したか否かを判定し(ステップS143)、他車輌へ接近していない場合には(S143:NO)、ステップS141へ処理を戻す。
車輌1が前方の他車輌へ接近した場合(S143:YES)、運転特徴判定部58は、通信部43にて受信した車載通信装置10からの車輌情報に含まれるブレーキ操作情報を取得する(ステップS144)。運転特徴判定部58は、取得したブレーキ操作情報を基に、ブレーキ操作の有無を判定し(ステップS145)、ブレーキ操作がなされていない場合には(S145:NO)、ステップS141へ処理を戻す。
ブレーキ操作がなされた場合(S145:YES)、運転特徴判定部58は、通信部43にて受信した車載通信装置10からの車輌情報に含まれる加速度情報を取得する(ステップS146)。運転特徴判定部58は、取得した加速度情報に基づき、車輌1の加速度の絶対値が閾値を超えるか否かを判定し(ステップS147)、加速度の絶対値が閾値を超えない場合には(S147:NO)、ステップS141へ処理を戻す。加速度の絶対値が閾値を超える場合(S147:YES)、運転特徴判定部58は、危険カウンタをカウントアップして(ステップS148)、ステップS141へ処理を戻す。
以上の(8)〜(13)に示した運転特徴判定装置40による判定は、車輌1の車載カメラ2による撮像画像に基づいて車輌挙動判定部53が車輌1の挙動を判定し、車輌1の挙動が所定の挙動であるか否かにより運転特徴を判定する方法である。このような方法で運転特徴を判定することにより、車輌1に搭載されたセンサなどの検知結果に基づいて運転特徴を判定する場合と比較して、車輌1の状況に応じたより複雑な判定を行うことができ、車輌1に対するユーザの運転の特徴を精度よく判定することができる。
(14)燃費判定
車輌1に燃費を算出する機能が備えられている場合、車載通信装置10は燃費情報を運転特徴判定装置40へ送信する構成としてよい。この場合、運転特徴判定装置40は、記憶部42の車輌情報42bに車種毎の平均燃費などを記憶しておく。運転特徴判定装置40は、車輌1の燃費と記憶した平均燃費とを比較し、車輌1の燃費が平均燃費より良い場合に、車輌1に対するユーザの運転が安全運転であると判定することができる。運転特徴判定装置40は、例えば特定の距離を車輌1が走行する毎に燃費判定を行い、車輌1の燃費が平均燃費より良いと判断した回数が所定回数を上回るか否かを運転特徴として保険サーバ装置60へ通知する。
(15)エンジン回転数判定
車載通信装置10は、例えば車輌1のエンジン制御装置などからエンジンの回転数を取得し、エンジン回転数情報として運転特徴判定装置40へ送信する構成としてよい。この場合、運転特徴判定装置40は、エンジンの回転数が所定数未満で車輌1が走行している場合に、車輌1に対するユーザの運転が安全運転であると判定することができる。運転特徴判定装置40は、エンジンの回転数が所定数未満で車輌1が所定時間に亘って走行した回数を計数し、この回数が所定回数を上回るか否かを運転特徴として保険サーバ装置60へ通知する。
以上の(14)及び(15)に示した運転特徴判定装置40による判定は、(1)〜(13)の判定とは異なり、運転者の安全運転の度合いを判定するものである。保険サーバ装置60は、(1)〜(13)の判定の基づく危険運転の度合いに応じて車輌1の保険料を増加させ、(14)及び(15)の判定に基づく安全運転の度合いに応じて保険料を減少させることができる。
保険サーバ装置60は、例えば1年に1回の保険契約の更新時などの所定のタイミングにおいて、運転特徴判定装置40に対しユーザID及び車輌ID等を指定して車輌1に対する運転特徴の判定結果を問い合わせる。この問い合わせに対して運転特徴判定装置40は、指定されたユーザID及び車輌IDに対応付けて記憶された運転特徴の判定結果を記憶部42から読み出して保険サーバ装置60へ送信する。このとき運転特徴判定装置40は、上述の各判定において運転特徴として算出した回数(危険カウンタの値など)と予め定められた閾値との比較を行い、この比較結果を保険サーバ装置60へ送信する。各回数と比較する閾値は複数存在してもよく、これにより例えば危険運転の度合いを上中下などの多段階で判定することができる。保険サーバ装置60の保険料金算出部61aは、記憶部62のユーザ情報62aに記憶した保険の契約内容などと、運転特徴判定装置40から受信した運転特徴の判定結果とに基づいて、車輌1の保険料を算出する。
図19は、運転特徴判定装置40による運転特徴の判定結果送信処理の手順を示すフローチャートである。運転特徴判定装置40の処理部41は、通信部43にて保険サーバ装置60から運転特徴の問い合わせを受信したか否かを判定する(ステップS151)。保険サーバ装置60からの問い合わせを受信していない場合(S151:NO)、処理部41は、問い合わせを受信するまで待機する。
保険サーバ装置60からの問い合わせを受信した場合(S151:YES)、処理部41は、問い合わせに含まれるユーザID及び車輌IDに対応する運転特徴の判定結果を記憶部42から読み出す(ステップS152)。なおこのときに処理部41は、上述の(1)〜(15)の判定のいずれか1つについて判定結果を読み出す。処理部41は、読み出した判定結果に対応する閾値を記憶部42などから取得して、判定結果(回数)と閾値との比較を行う(ステップS153)。処理部41は、(1)〜(15)の全ての判定結果について比較を終えたか否かを判定し(ステップS154)、全ての判定結果について比較を終えていない場合には(S154:NO)、ステップS152へ処理を戻し、未だ比較を行っていない判定結果について同様の処理を行う。全ての判定結果について閾値との比較を終えた場合(S154:YES)、処理部41は、通信部43にて全ての比較結果を運転特徴として保険サーバ装置60へ送信し(ステップS155)、処理を終了する。
以上の構成の本実施の形態に係る運転特徴判定システムは、車輌1の車載カメラ2が撮像した周辺の画像に基づいて、車輌1に対するユーザの運転の特徴を判定する。例えば運転特徴判定装置40は、車載カメラ2による撮像画像に基づいて走行条件決定部51が車速に対する条件を決定し、決定された条件を用いて運転特徴判定部58が運転の特徴を判定する。例えば運転特徴判定装置40は、車載カメラ2による撮像画像に基づいてイベント検出部52が車輌1の走行に係るイベントの発生を検出し、このイベントに対して適切な運転操作がなされたか否かを運転特徴として判定する。また例えば運転特徴判定装置40は、車載カメラ2による撮像画像に基づいて車輌挙動判定部53が車輌1の挙動を判定し、車輌1の挙動が所定の挙動であるか否かにより運転特徴を判定する。これらの判定を行うことによって、運転の特徴を精度よく判定することができ、車輌の保険料の算出などを精度よく行うことができる。
なお本実施の形態においては、車輌1の車載通信装置10が送信した情報に基づいて運転特徴判定装置40が運転特徴を判定し、判定結果を保険サーバ装置60へ送信する構成としたが、これに限るものではない。例えば車載通信装置10が運転特徴を判定して判定結果を保険サーバ装置60へ送信する構成としてもよい。また例えば運転特徴判定装置40及び保険サーバ装置60は1つの装置であってよい。また運転特徴判定装置40が(1)〜(15)の判定の全てを行う必要はなく、これらの判定のうちの少なくとも1つを行う構成であればよい。
1 車輌
2 車載カメラ(撮像手段)
3 車速センサ
4 加速度センサ(減速度検出手段)
5 GPS受信機
8 表示装置
10 車載通信装置
11 処理部
12 記憶部
12a 認証情報
13 情報入力受付部
14 画像出力部
15 車外通信部(送信手段)
30 スマートフォン
40 運転特徴判定装置
41 処理部
42 記憶部
42a ユーザ情報
42b 車輌情報
42c 地図データ
43 通信部(受信手段)
51 走行条件決定部
52 イベント検出部
53 車輌挙動判定部(車輌挙動判定手段)
54 禁止判定部(禁止判定手段)
55 信号状態判定部(信号状態判定手段)
56 車間距離算出部(車間距離算出手段)
58 運転特徴判定部(計数手段)
60 保険サーバ装置
61 処理部
61a 保険料金算出部(保険料金算出手段)
62 記憶部
62a ユーザ情報
63 通信部

Claims (9)

  1. 車輌の周辺を撮像する撮像手段と、
    該撮像手段が撮像した画像に基づいて、前記車輌が所定挙動を行ったか否かを判定する車輌挙動判定手段と、
    前記車輌が前記所定挙動を行ったと前記車輌挙動判定手段が判定した回数を計数する計数手段と
    を備え、
    該計数手段が計数した回数に応じて、前記車輌に対する運転の特徴を判定すること
    を特徴とする運転特徴判定システム。
  2. 前記撮像手段は、前記車輌に設けてあり、
    前記車輌に設けられ、前記撮像手段が撮像した画像を車外の装置へ送信する送信手段を有する車載通信装置と、
    車外に設置され、前記車載通信装置から送信された画像を受信する受信手段、前記車輌挙動判定手段、及び、前記計数手段を有する運転特徴判定装置と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の運転特徴判定システム。
  3. 前記撮像手段が撮像した画像に基づいて、前記車輌が走行している道路が車線変更禁止又は追い越し禁止であるか否かを判定する禁止判定手段を更に備え、
    前記車輌挙動判定手段は、前記禁止判定手段が車線変更禁止又は追い越し禁止と判定した道路にて、前記車輌が車線変更又は追い越しを行ったか否かを判定し、
    前記計数手段は、前記車輌が車線変更又は追い越しを行ったと前記車輌挙動判定手段が判定した回数を計数するようにしてあること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の運転特徴判定システム。
  4. 前記車輌挙動判定手段は、所定頻度を超えて前記車輌が車線変更を行ったか否かを判定し、
    前記計数手段は、所定頻度を超えて前記車輌が車線変更を行ったと前記車輌挙動判定手段が判定した回数を計数するようにしてあること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の運転特徴判定システム。
  5. 前記車輌挙動判定手段は、前記車輌が車線変更を行わずに道路に描かれた線を跨いだか否かを判定し、
    前記計数手段は、前記車輌が線を跨いだと前記車輌挙動判定手段が判定した回数を計数するようにしてあること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の運転特徴判定システム。
  6. 前記撮像手段が撮像した画像に基づいて、前記車輌の走行先の交差点に設置された信号機の点灯状態を判定する信号状態判定手段を備え、
    前記車輌挙動判定手段は、前記信号機の点灯状態が赤色であると前記信号状態判定手段が判定した場合に、前記車輌が前記交差点へ進入したか否かを判定し、
    前記計数手段は、前記車輌が前記交差点へ進入したと前記車輌挙動判定手段が判定した回数を計数するようにしてあること
    を特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の運転特徴判定システム。
  7. 前記撮像手段が撮像した画像に基づいて、前方に存在する他車輌との車間距離を算出する車間距離算出手段を備え、
    前記車輌挙動判定手段は、前記車間距離算出手段が算出する車間距離が所定距離未満の状態で前記車輌が停車したか否かを判定し、
    前記計数手段は、前記車間距離が所定距離未満の状態で前記車輌が停車したと前記車輌挙動判定手段が判定し回数を計数するようにしてあること
    を特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の運転特徴判定システム。
  8. 前記車輌の減速度を検出する減速度検出手段を備え、
    前記車輌挙動判定手段は、所定の閾値を超える減速度で、前記車輌が前方に存在する他車輌へ接近したか否かを判定し、
    前記計数手段は、前記閾値を超える減速度で前記車輌が前記他車輌へ接近したと前記車輌挙動判定手段が判定した回数を計数するようにしてあること
    を特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載の運転特徴判定システム。
  9. 前記計数手段が計数した回数に基づいて、前記車輌に係る保険料金を算出する保険料金算出手段を更に備えること
    を特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1つに記載の運転特徴判定システム。
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