JP2015021601A - 緩衝装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】打音の発生を抑制できる緩衝装置を提供する。
【解決手段】本発明における課題解決手段は、シリンダ1と、シリンダ1内に摺動自在に挿入されシリンダ1内を伸側室R1と圧側室R2に区画する隔壁部材2と、伸側室R1と圧側室R2とを連通する減衰通路3a,3bと、圧力室R3を形成するハウジング15と、ハウジング15内に移動自在に挿入されて圧力室R3を伸側流路5を介して伸側室R1に連通される伸側圧力室7と圧側流路6を介して圧側室R2に連通される圧側圧力室8とに区画するフリーピストン9と、当該フリーピストン9のハウジング15に対する変位を抑制する附勢力を発生するばね要素10,11とを備えた緩衝装置Dにおいて、フリーピストン9に設けた伸側スリーブ9cとハウジング15に設けた伸側環状突部30cとで形成される伸側ロック室Ceか、或いは、フリーピストン9に設けた圧側スリーブ9dとハウジング15に設けた圧側環状突部31cとで形成される圧側ロック室Cpを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、緩衝装置の改良に関する。
従来、この種の緩衝装置にあっては、シリンダと、シリンダ内に摺動自在に挿入されシリンダ内を上室と下室に区画するピストンと、ピストンに設けられた上室と下室を連通する第一流路と、ピストンロッドの先端から側部に開通して上室と下室を連通する第二流路と、第二流路の途中に接続される圧力室を備えてピストンロッドの先端に取付けられたハウジングと、圧力室内に摺動自在に挿入され圧力室を一方室と他方室とに区画するフリーピストンと、フリーピストンを附勢するコイルばねとを備えて構成されている。すなわち、圧力室内の一方室は第二流路を介して下室内に連通されるとともに、圧力室内の他方室は同じく第二流路を介して上室に連通されるようになっている。
このように構成された緩衝装置は、圧力室がフリーピストンによって一方室と他方室とに区画されており、第二流路を介しては上室と下室とが直接的に連通されてはいないが、フリーピストンが移動すると一方室と他方室の容積比が変化し、フリーピストンの移動量に応じて圧力室内の液体が上室と下室へ出入りするため、見掛け上、上室と下室とが第二流路を介して連通されているが如くに振舞う。
このように緩衝装置を構成することで、緩衝装置では、低周波数の振動の入力に対しては大きな減衰力を発生し、他方、高周波数の振動の入力に対しては小さな減衰力を発生することができる。よって、緩衝装置を車両のサスペンションに用いれば、車両が旋回中等の入力振動周波数が低い場面においては高い減衰力を確実に発生可能であるとともに、車両が凹凸路面を走行するような入力振動周波数が高い場面においては低い減衰力を確実に発生させて、車両における乗り心地を向上させることができる(たとえば、特許文献1,2参照)。
特開2006−336816号公報 特開2007−78004号公報
ところで、上記緩衝装置では、ハウジングの内周に段部を設けており、フリーピストンが一方室を圧縮する下方に変位して移動限界にまで達すると、上記段部がフリーピストンの一方室側の端部外周に衝合して、フリーピストンのハウジングに対するそれ以上の下方への変位を規制するようになっている。
したがって、たとえば、振幅が大きな振動が入力される場合にあっては、フリーピストンがストロークエンドで変位が規制されて、圧力室を介して液体の行き来がなくなり、緩衝装置は大きな減衰力を発揮して伸び切りや底付きを抑制することができるようになっている。
このように、フリーピストンの変位を規制することで、伸び切りや底付きを抑制することができるのであるが、フリーピストンがハウジングに衝突する際に打音が生じて車両搭乗者に違和感や不安感を与えることがある。
そこで、本発明は上記した不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、打音の発生を抑制できる緩衝装置を提供することである。
上記した目的を解決するために、本発明における課題解決手段は、シリンダと、当該シリンダ内に摺動自在に挿入され当該シリンダ内を伸側室と圧側室に区画する隔壁部材と、上記伸側室と圧側室とを連通する減衰通路と、内部に圧力室を形成するハウジングと、上記ハウジング内に移動自在に挿入されて当該圧力室を伸側流路を介して伸側室に連通される伸側圧力室と圧側流路を介して圧側室に連通される圧側圧力室とに区画するフリーピストンと、当該フリーピストンの上記ハウジングに対する変位を抑制する附勢力を発生するばね要素とを備えた緩衝装置において、上記フリーピストンの圧側圧力室側端と上記ハウジングの一方に設けた圧側環状突部と、上記フリーピストンの圧側圧力室側端と上記ハウジングの他方に設けた環状の圧側スリーブを備え、上記圧側スリーブは、上記圧側環状突部の内周に侵入すると当該圧側環状突部との間に上記フリーピストンの上記圧側圧力室を圧縮する方向の変位を抑制する圧側ロック室を形成することを特徴とする。
また、上記した目的を解決するために、本発明における他の課題解決手段は、シリンダと、当該シリンダ内に摺動自在に挿入され当該シリンダ内を伸側室と圧側室に区画する隔壁部材と、上記伸側室と圧側室とを連通する減衰通路と、内部に圧力室を形成するハウジングと、上記ハウジング内に移動自在に挿入されて当該圧力室を伸側流路を介して伸側室に連通される伸側圧力室と圧側流路を介して圧側室に連通される圧側圧力室とに区画するフリーピストンと、当該フリーピストンの上記ハウジングに対する変位を抑制する附勢力を発生するばね要素とを備えた緩衝装置において、上記フリーピストンの伸側圧力室側端と上記ハウジングの一方に設けた伸側環状突部と、上記フリーピストンの伸側圧力室側端と上記ハウジングの他方に設けた環状の伸側スリーブを備え、上記伸側スリーブは、上記伸側環状突部の内周に侵入すると当該伸側環状突部との間に上記フリーピストンの上記伸側圧力室を圧縮する方向の変位を抑制する伸側ロック室を形成することを特徴とする。
したがって、フリーピストンが伸方向へ伸側所定量以上変位するか、或いは、圧方向へ圧側所定量以上変位すると、フリーピストンのそれ以上のストロークエンド側への変位が抑制されて、フリーピストンとハウジングとの衝突が阻止されるか勢いよく衝突することが防止される。
よって、本発明の緩衝装置によれば、フリーピストンとハウジングとの打音の発生を抑制できる。
一実施の形態における緩衝装置の縦断面図である。 一実施の形態における緩衝装置のフリーピストンが伸方向へ変位した状態の説明する図である。 一実施の形態における緩衝装置のフリーピストンが圧方向へ変位した状態の説明する図である。 一実施の形態の一変形例の緩衝装置におけるフリーピストンの一部拡大斜視図である。 一実施の形態の他の変形例の緩衝装置におけるフリーピストンの一部拡大斜視図である。 一実施の形態の別の変形例の緩衝装置におけるフリーピストンの一部拡大斜視図である。 一実施の形態の別の変形例の緩衝装置におけるフリーピストンが伸方向へ変位した状態を説明する図である。
フリーピストンの一部拡大縦断面図である。
他の実施の形態の緩衝装置の縦断面図である。
以下、図に基づいて本発明を説明する。本発明の緩衝装置Dは、図1に示すように、シリンダ1と、シリンダ1内に摺動自在に挿入されシリンダ1内を伸側室R1および圧側室R2に区画する隔壁部材たるピストン2と、上記した伸側室R1と圧側室R2とを連通する減衰通路3a,3bと、圧力室R3を形成するハウジング15と、上記ハウジング15内に摺動自在に挿入されて圧力室R3を伸側流路5を介して伸側室R1に連通される伸側圧力室7と圧側流路6を介して圧側室R2に連通される圧側圧力室8とに区画するフリーピストン9と、フリーピストン9の圧力室R3に対する変位を抑制する附勢力を発生するばね要素10とを備え、車両における車体と車軸との間に介装されて減衰力を発生し車体の振動を抑制するものである。また、この緩衝装置Dにあっては、フリーピストン9が図1中上方である伸側圧力室7を圧縮する方向へ変位していくとハウジング15との間に伸側ロック室Ceを形成して、それ以上のフリーピストン9の上方側への移動を抑制し、フリーピストン9が図1中下方である圧側圧力室8を圧縮する方向へ変位していくとハウジング15との間に圧側ロック室Cpを形成して、それ以上のフリーピストン9の下方側への移動を抑制するようになっている。
また、緩衝装置Dは、シリンダ1内に移動自在に挿通されたピストンロッド4を備えており、ピストンロッド4の一端はピストン2に連結されるとともに、他端である上端は、図示はしないが、シリンダ1の上端を封止する環状のヘッド部材によって摺動自在に軸支されている。なお、シリンダ1の下端は、図外のボトム部材によって封止されている。
そして、伸側室R1および圧側室R2さらには圧力室R3内には作動油等の液体が充満される。また、この緩衝装置Dの場合、片ロッド型の緩衝装置であるので、ピストンロッド4がシリンダ1内に出入りする体積を補償するため、図示はしないが、シリンダ1内の下方にシリンダ1の内周に摺接して圧側室R2と気体室とを区画する摺動隔壁が設けるか、シリンダ1外にリザーバが設けられる。リザーバをシリンダ1外に設ける場合、シリンダ1の外周を覆う外筒を設けてシリンダ1と外筒との間にリザーバを形成するほか、シリンダ1とは別個にタンクを設けて当該タンクでリザーバを形成するようにしてもよい。なお、緩衝装置Dの収縮作動時に圧側室R2の圧力を高めるために圧側室R2とリザーバとの間を仕切る仕切部材と、仕切部材に設けられて圧側室R2からリザーバへ向かう液体の流れに抵抗を与えるベースバルブとを設けるようにしてもよい。なお、上記した作動室たる伸側室R1、圧側室R2および圧力室R3内に充填される液体は、作動油以外にも、たとえば、水、水溶液といった液体を使用することもできる。
以下、各部について詳細に説明すると、ピストンロッド4は、図1に示すように、その下端側に小径部4aが形成されるとともに、小径部4aの先端側には螺子部4bが形成されている。
そして、ピストンロッド4には、小径部4aの先端から開口しピストンロッド4の側部に抜けるロッド内通路が設けられており、このロッド内通路によって伸側流路5が形成されている。なお、図示したところでは、この伸側流路5の途中には、抵抗となる弁を設けていないが、絞り等の弁を設けるようにしてもよい。
ピストン2は、環状に形成されるとともに、その内周側にピストンロッド4の小径部4aが挿入されている。また、このピストン2には、伸側室R1と圧側室R2とを連通する減衰通路3a,3bが設けられ、減衰通路3aの図1中上端は減衰力発生要素である圧側リーフバルブV1にて閉塞され、他方の減衰通路3bの図1中下端も減衰力発生要素である伸側リーフバルブV2によって閉塞されている。
この圧側リーフバルブV1および伸側リーフバルブV2は、共に環状に形成され、内周側にはピストンロッド4の小径部4aが挿入され、圧側リーフバルブV1および伸側リーフバルブV2の撓み量を規制する環状のバルブストッパ21,22とともにピストン2に積層されている。
そして、圧側リーフバルブV1は、緩衝装置Dの収縮時に圧側室R2と伸側室R1の差圧によって撓んで開弁し減衰通路3aを開放して圧側室R2から伸側室R1へ移動する液体の流れに抵抗を与えるとともに、緩衝装置Dの伸長時には減衰通路3aを閉塞するようになっており、他方の伸側リーフバルブV2は、圧側リーフバルブV1とは反対に緩衝装置Dの伸長時に減衰通路3bを開放し、収縮時には減衰通路3bを閉塞する。すなわち、圧側リーフバルブV1は、緩衝装置Dの収縮時における圧側減衰力を発生する減衰力発生要素であり、他方の伸側リーフバルブV2は、緩衝装置Dの伸長時における伸側減衰力を発生する減衰力発生要素である。また、圧側リーフバルブV1および伸側リーフバルブV2で減衰通路3a,3bを閉じた状態にあっても、図示はしない周知のオリフィスによって伸側室R1と圧側室R2とが連通されるようになっており、オリフィスは、たとえば、圧側リーフバルブV1および伸側リーフバルブV2の外周に切欠を設けたり、圧側リーフバルブV1および伸側リーフバルブV2が着座する弁座に凹部を設けるなどして形成される。
このように、通路を一方通行とする場合には、緩衝装置Dのように、減衰通路3a,3bを設けてそれぞれを緩衝装置Dの伸長時あるいは収縮時のみ液体が通過するように構成してもよく、また、通路が双方向流れを許容する場合には一つのみを設けるようにしてもよい。さらに、減衰力発生要素は、オリフィスとリーフバルブを並列した構成以外にも、たとえば、チョークとリーフバルブを並列させる構成やその他の構成を採用することもできるのは当然である。
そして、ピストンロッド4の螺子部4bには、上記伸側リーフバルブV2の下方から圧力室R3を形成するハウジング15が螺着され、このハウジング15によって、上記したピストン2、圧側リーフバルブV1、伸側リーフバルブV2およびバルブストッパ21,22がピストンロッド4に固定される。このように、ハウジング15は、内部に圧力室R3を形成するだけでなく、ピストン2をピストンロッド4に固定する役割をも果たしている。
つづいて、ハウジング15について説明する。ハウジング15は、ピストンロッド4の螺子部4bに螺合されるナット部材30と、内部にナット部材30を収容するとともに当該ナット部材30の外周に設けたフランジ30bの外周に一体化される有底筒状のハウジング本体31とを備えて構成されており、圧力室R3を形成している。
そして、上記のように形成される圧力室R3内には、フリーピストン9が摺動自在に挿入されて、圧力室R3は、図1中上方側の伸側圧力室7と下方側の圧側圧力室8とに区画される。
また、ナット部材30は、内周にピストンロッド4の螺子部4bの外周に取り付けられる筒状のナット30aと、ナット30aの外周に設けたフランジ30bと、当該フランジ30bの伸側圧力室側端である図1中下端から図1中下方へ突出する伸側環状突部30cとを備えて構成されている。そして、このナット部材30におけるナット30aをピストンロッド4の螺子部4bに螺着することで、上記したピストン2とこれに積層される各部材を上述のようにピストンロッド4に固定することができるとともに、ハウジング15をピストンロッド4の小径部4aに固定することが可能なようになっている。また、ナット部材30は、ピストンロッド4の図1中下端を閉塞しないので、伸側流路5を形成するロッド内通路4bを介して伸側室R1と圧力室R3とが連通される。
ハウジング本体31は、筒部31aと、筒部31aの図1中下端を閉塞する底部31bとを備えて有底筒状とされている。また、筒部31a内の下方側の内径を小径にすることで、筒部31a内に圧側環状突部31cが設けられている。さらに、筒部31aの環状筒部31cよりも図1中上方は、フリーピストン9が摺接する摺接部31dとされており、この摺接部31dには、ハウジング15の内外を連通するオリフィス孔31eが設けられる。また、底部31bにもハウジング15の内外を連通するオリフィス孔31fが設けられ、筒部31aにおける摺接部31dの図1中上方には、内径を大径とすることで形成される段部31gが設けられている。
また、ナット部材30の伸側環状突部30cの外径は、ハウジング本体31の筒部31aの摺接部31dに挿入可能な径に設定されており、このように構成されたハウジング本体31にナット部材30を挿入すると、伸側環状突部31cが摺接部31d内に挿入されるとともに、ナット部材30のフランジ30bの外周がハウジング本体31における筒部31aの開口端の内周に嵌合されて、ナット部材31がハウジング本体30に対して径方向に位置決めされる。さらに、フランジ30bの外周は、ハウジング本体31の段部31gに当接するようになっており、両者が当接すると、ナット部材30がハウジング本体31内に軸方向に位置決められ、ナット部材31がハウジング本体30に対して軸方向および径方向へ位置決められて収容される。そして、このようにハウジング本体31内にナット部材30を収容した後、筒部31aの開口端を外周側から上記フランジ30bの外周へ向けて加締められることで、ナット部材30とハウジング本体31とが一体化され、このナット部材30およびハウジング本体31で圧側室R2内に圧力室R3が形成される。なお、ナット部材30とハウジング本体31との一体化に際し、上記加締め加工以外にも溶接等の他の方法を採用することも可能である。
なお、この例における緩衝装置Dにあっては、筒部31aの図1中下方側の圧側環状突部31cが設けられる部位の肉厚は厚くなっているので、この部位の外周の断面形状を、真円以外の形状、たとえば、一部を切欠いた形状や、六角形等の形状とすることができ、この部位に工具を係合させてハウジング15をピストンロッド4の先端に螺着するようにしている。
フリーピストン9は、有底筒状に形成されて、筒部9aと、筒部9aの一端を閉塞する底部9bと、筒部9aの伸側圧力室側端である図1中上端から軸方向へ突出するように設けられて上記伸側環状突部30c内に侵入可能な伸側スリーブ9cと、底部9bの圧側圧力室側端である図1中下端から軸方向へ突出するように設けられて上記圧側環状突部31c内に侵入可能な圧側スリーブ9dと、筒部9aの外周に周方向に沿って設けた環状溝9eと、底部9bの上記圧側スリーブ9dより外周から開口して環状溝9eに通じる透孔9fとを備えている。
このフリーピストン9は、筒部9aの外周をハウジング本体31の筒部31aの摺接部31dの内周に摺接させて圧力室R3内に挿入されており、圧力室R3を図1中上方の伸側圧力室7と図1中下方の圧側圧力室8とに区画している。
このフリーピストン9に、フリーピストン9のハウジング15に対する変位を抑制する附勢力を作用させるためのばね要素10として、伸側圧力室7内であってナット30aのフランジ30bとフリーピストン9の底部9bとの間に伸側ばね部材としてのコイルばね11を介装するとともに、圧側圧力室8内であってハウジング本体31の底部31bとフリーピストン9の底部9bとの間に、圧側ばね部材としてのコイルばね12を介装してあり、フリーピストン9は、これらコイルばね11,12でなるばね要素10によって上下側から挟持されて、圧力室R3内の所定の中立位置に位置決められた上で弾性支持されている。なお、中立位置は、圧力室R3の軸方向の中央を指すものではなく、フリーピストン9がばね要素10によって位置決められる位置のことである。
なお、ばね要素10としては、フリーピストン9を弾性支持できればよいので、コイルバネ11,12以外のものを採用してもよく、たとえば、ゴムや皿バネ等の弾性体を用いてフリーピストン9を弾性支持するようにしてもよい。また、一端がフリーピストン9に連結される単一の弾性体を用いる場合には、ナット部材30あるいはハウジング本体31に他端を固定するようにしてもよい。
伸側圧力室7は、ピストンロッド4に設けた伸側流路5を介して伸側室R1に連通される。また、圧側圧力室8は、ハウジング15に設けたオリフィス孔31fを介して圧側室R2に連通されるようになっているが、フリーピストン9が中立位置にある場合、筒部9aの外周に設けた環状溝9eがオリフィス孔31eに対向して透孔9f、環状溝9eおよびオリフィス孔31eによっても圧側室R2に連通される。よって、圧側流路6は、オリフィス孔31fとともに、透孔9f、環状溝9eおよびオリフィス孔31eによって形成される。
フリーピストン9が中立位置から変位して伸側圧力室7あるいは圧側圧力室8を圧縮する方向へ変位すると、変位の進みに応じてオリフィス孔31eと環状溝9eとのラップ度合いが徐々に少なくなり、やがて、ストロークエンド近傍まで変位すると、オリフィス孔31eが環状溝9eに対向しなくなって筒部9aによって閉塞されるようになっており、この状態では、圧側圧力室8はオリフィス孔31fのみで圧側室R2に連通されることなる。よって、フリーピストン9が中立位置から変位してオリフィス孔31fがフリーピストン9によって閉塞され始めると、圧側流路6のトータルの流路面積が減少し始めて、フリーピストン9のそれ以上のストロークエンド側への変位を抑制することができるようになっている。
このように、伸側室R1と伸側圧力室7とが伸側流路5によって連通され、圧側室R2と圧側圧力室8とが圧側流路6によって連通され、伸側圧力室7と圧側圧力室8の容積はフリーピストン9がハウジング15内で変位することによって変化するので、この緩衝装置Dにあっては、上記した伸側流路5、伸側圧力室7、圧側圧力室8および圧側流路6からなる流路が、見掛け上、伸側室R1と圧側室R2を連通しており、伸側室R1と圧側室R2は、減衰通路3aおよび減衰通路3bの他にも上記した見掛け上の流路によっても連通されることになる。
そして、図2に示すように、フリーピストン9が中立位置から伸側所定量を上方へ変位して、フリーピストン9に設けた伸側スリーブ9cが伸側環状突部30c内に侵入すると、フリーピストン9とハウジング15との間に伸側ロック室Ceが形成されるようになる。この伸側ロック室Ceは、伸側スリーブ9cが伸側環状突部30c内に侵入すると閉鎖されて伸側圧力室7との連通が断たれ、フリーピストン9のそれ以上の伸側圧力室7を圧縮する方向である図2中上方への変位に対して内部圧力が上昇するため、当該フリーピストン9のそれ以上の図2中上方への移動を停止させる。
また、図3に示すように、フリーピストン9が中立位置から圧側所定量を下方へ変位して、フリーピストン9に設けた圧側スリーブ9dが圧側環状突部31c内に侵入すると、フリーピストン9とハウジング15との間に圧側ロック室Cpが形成されるようになる。この圧側ロック室Cpは、圧側スリーブ9dが圧側環状突部31c内に侵入すると閉鎖されて圧側圧力室8との連通が断たれ、フリーピストン9のそれ以上の圧側圧力室8を圧縮する方向である図2中下方への変位に対して内部圧力が上昇するため、当該フリーピストン9のそれ以上の図2中下方への移動を停止させる。
なお、伸側スリーブ9cが伸側環状突部30c内に侵入し始める際の、フリーピストン9の中立位置からの変位量である伸側所定量と、圧側スリーブ9dが圧側環状突部31c内に侵入し始める際の、フリーピストン9の中立位置からの変位量である圧側所定量は、ともに、任意に決定することができ、それぞれが同じ変位量に設定されずともよいが、後述する緩衝装置Dの減衰力の周波数特性を実現するうえでは、伸側所定量および圧側所定量は、フリーピストン9とハウジング15との衝突を防止可能な限りにおいて、フリーピストン9がハウジング15によって移動が規制される限界ストローク量に極力近い値に設定されるとよい。
つづいて、緩衝装置Dの基本的な作動について説明する。緩衝装置Dがシリンダ1に対してピストン2が図1中上方向へ移動する伸長作動を呈すると、ピストン2によって伸側室R1が圧縮され、圧側室R2が拡大されるので、伸側室R1の圧力が高まると同時に、圧側室R2の圧力が低下して両者に差圧が生じて、伸側室R1の液体は、減衰通路3bを通じて圧側室R2へ移動するとともに、圧側圧力室8よりも伸側圧力室7の圧力が高くなってフリーピストン9が圧側圧力室8を圧縮する方向へハウジング15内で変位するので、伸側流路5、伸側圧力室7、圧側圧力室8および圧側流路6からなる見掛け上の流路を介して圧側室R2に移動する。
反対に、緩衝装置Dがシリンダ1に対してピストン2が図1中下方向へ移動する収縮作動を呈すると、ピストン2によって圧側室R2が圧縮され、伸側室R1が拡大されるので、圧側室R2の圧力が高まると同時に、伸側室R1の圧力が低下して両者に差圧が生じて、圧側室R2の液体は、減衰通路3aを通じて伸側室R1へ移動するとともに、伸側圧力室7よりも圧側圧力室8の圧力が高くなってフリーピストン9がハウジング15内で伸側圧力室7を圧縮する方向へ変位するので、伸側流路5、伸側圧力室7、圧側圧力室8および圧側流路6からなる見掛け上の流路を介して 伸側室R1に移動する。
ここで、緩衝装置Dに入力される振動の周波数、すなわち、緩衝装置Dの伸縮振動の周波数が低周波であっても高周波であっても、緩衝装置Dにおけるピストン速度が同じである場合、低周波振動入力時の緩衝装置Dの振幅は、高周波振動入力時の緩衝装置Dの振幅よりも大きくなる。このように緩衝装置Dに入力される振動の周波数が低い場合、振幅が大きいため、伸縮1周期で伸側室R1と圧側室R2を行き交う液体の流量は大きくなる。この流量に略比例して、フリーピストン9が動く変位も大きくなるが、フリーピストン9はばね要素10で附勢されているため、フリーピストン9の変位が大きくなると、フリーピストン9が受けるばね要素10からの附勢力も大きくなり、その分、伸側圧力室7の圧力と圧側圧力室8の圧力に差圧が生じて、伸側室R1と伸側圧力室7の差圧および圧側室R2と圧側圧力室8の差圧が小さくなり、上記の見掛け上の流路を通過する流量は小さくなる。この見掛け上の流路を通過する流量が小さい分、減衰通路3aあるいは減衰通路3bの流量は大きくなるので、緩衝装置Dが発生する減衰力が大きいまま維持される。
逆に、緩衝装置Dに高周波振動が入力される場合、振幅が低周波振動入力時よりも小さいため、伸縮1周期で伸側室R1と圧側室R2を行き交う液体の流量は小さく、フリーピストン9の動く変位も小さくなる。すると、フリーピストン9が受けるばね要素10から附勢力も小さくなる。その分、伸側圧力室7の圧力と圧側圧力室8の圧力がほぼ同等圧となり、伸側室R1と伸側圧力室7の差圧および圧側室R2と圧側圧力室8の差圧は低周波振動入力時よりも大きくなって、上記の見掛け上の流路を通過する流量が低周波振動入力時よりも増大する。この見掛け上の流路を通過する流量が増大した分は、減衰通路3aあるいは減衰通路3bの流量が減少することになるので、緩衝装置Dが発生する減衰力は低周波振動入力時の減衰力よりも小さくなる。
このように、緩衝装置Dは、低周波数域の振動に対しては大きな減衰力を発生し、高周波数域の振動に対しては減衰力を小さくすることができ、入力振動周波数に依存して車両に適した減衰力を発生することができる。
また、フリーピストン9が中立位置からオリフィス孔31eを閉塞するまで変位する場合には、オリフィス孔31aを閉塞し始めてから完全に閉塞するまでに圧側通路6の流路抵抗が徐々に大きくなり、フリーピストン9のストロークエンド側への移動速度が減少されて、上記した見掛け上の流路を介しての伸側室R1と圧側室R2との液体の移動量も減少し、その分、減衰通路3a,3bを通過する液体量が増加することになり、緩衝装置Dの発生減衰力は振動周波数の高低によらず徐々に大きくなっていく。したがって、このようにフリーピストン9の中立位置からの変位が大きくオリフィス孔31eを閉塞するような場合、フリーピストン9のストロークエンド側への変位が抑制され、高周波振動入力時において緩衝装置Dが低い減衰力を発生している状態から急激に高い減衰力に切換ることが防止され、搭乗者に減衰力の変化によるショックを知覚させずに済む。なお、この実施の形態では、フリーピストン9が中立位置から変位するに従って圧側通路6の流路面積を減少させて流路抵抗を徐々に大きくするようになっているが、これに加えて、または、これに代えて、伸側通路5の流路抵抗を大きくするようにしても上記したところと同様の効果を得ることができる。
また、フリーピストン9が伸側圧力室7を圧縮する伸方向へ伸側所定量以上変位すると、フリーピストン9に設けた伸側スリーブ9cが伸側環状突部30c内に侵入してフリーピストン9とハウジング15との間に伸側ロック室Ceが形成され、それ以上の伸方向へのフリーピストン9の変位に対し、伸側ロック室Ceが圧縮されて内部圧力が上昇して、フリーピストン9の伸方向の変位を抑制し、フリーピストン9とハウジング15との衝突が阻止される。
さらに、フリーピストン9が圧側圧力室8を圧縮する圧方向へ圧側所定量以上変位すると、フリーピストン9に設けた圧側スリーブ9dが圧側環状突部31c内に侵入してフリーピストン9とハウジング15との間に圧側ロック室Cpが形成され、それ以上の圧方向へのフリーピストン9の変位に対し、圧側ロック室Cpが圧縮されて内部圧力が上昇して、フリーピストン9の圧方向の変位を抑制し、フリーピストン9とハウジング15との衝突が阻止される。以上より、本発明の緩衝装置Dによれば、フリーピストン9とハウジング15との衝突を阻止でき、両者の打音の発生を抑制でき、車両搭乗者に当該打音を知覚させずに済み、搭乗者に不安感や違和感を抱かせることもない。
また、この実施の形態では、伸側ロック室Ceが環状の伸側スリーブ9cと伸側環状突部30cとで形成され、圧側ロック室Cpが環状の圧側スリーブ9dが圧側環状突部31cとで形成されているので、各ロック室Ce,Cpの形成に当たってフリーピストン9とハウジング15の他に部品の追加をすることなく、部品点数とコストの増加を招かないという利点がある。
そして、この実施の形態では、伸側環状突部30cに伸側スリーブ9cを摺接させて伸側ロック室Ceを伸側圧力室7から閉鎖するようにしているが、図4に示すように、伸側スリーブ9cの外周に先端に向かうほど徐々に断面積が小さくなる切欠9gを設け、伸側スリーブ9cが伸側環状突部30cの内周面に摺接しても、上記切欠9gが伸側ロック室Ceと伸側圧力室7とを連通する伸側ロック流路を形成して、両者の連通を完全に遮断せず、また、切欠9gの断面積が先端に向かうほど小さくなっているので、伸側スリーブ9cの伸側環状突部30c内への侵入が進むと伸側ロック流路における流路面積が小さくなるので、伸側スリーブ9cの伸側環状突部30c内への侵入が進むことで伸側ロック室Ceの内部圧力が徐々に増加しでフリーピストン9の変位を抑制する。このようにすることで、伸側ロック室Ceによってフリーピストン9が急激に停止させられるのではなく、フリーピストン9は、徐々に減速されて停止されるので、フリーピストン9が停止させられることによる減衰力の急変を緩和することができる。なお、切欠9gは、図示するところでは、楔形をしているが、先端に向かうほど徐々に深さが浅くなる切欠であってもよいし、図5に示すように、先端に向かうほど先細りとなるように設定されて伸側スリーブ9cを貫通するように形成されてもよい。また、このような切欠は、当然に圧側スリーブ9dに設けることもでき、フリーピストン9が圧側圧力室8を圧縮する方向へ変位する場合にあっても、フリーピストン9の急停止を回避して圧側減衰力の急変を緩和することができる。
さらに、伸側スプール9cの軸方向の端面を傾斜面として、図6に示すように、伸側スプール9cの高さ(軸方向長さ)が周方向で変化するようにしてもよい。また、上記したように、切欠を設けることで、伸側スプール9cの高さ(軸方向長さ)が周方向で変化するようにしてもよい。このようにすることで、図7に示すように、伸側スプール9cが伸側環状突部30cの内周に接触し始める際には、伸側スプール9cの全周が伸側環状突部30cに接触するのではなく、必ず、伸側圧力室7と伸側ロック室Ceとを連通する伸側ロック流路Lが形成され、伸側スリーブ9cの伸側環状突部30c内への侵入が進むことで伸側ロック流路Lにおける流路面積が徐々に減少するので、フリーピストン9は、徐々に減速されて停止され、フリーピストン9が停止させられることによる減衰力の急変を緩和することができる。圧側スプール9dの高さ(軸方向長さ)を周方向で変化するようにすることで、フリーピストン9が圧側圧力室8を圧縮する方向へ変位する場合にあっても、フリーピストン9の急停止を回避して圧側減衰力の急変を緩和することができる。
また、図8に示すように、ナット部30に伸側スリーブ30dを設けて、フリーピストン9に伸側室側端に伸側環状突部9gを設けるようにしてもよく、さらに、同図に示すように、ハウジング本体31の段部31cの内周に圧側スリーブ31gを設けて、フリーピストン9の圧側室側端に圧側環状突部9hを設けるようにしてもよい。このようにしても、伸側スリーブ30dが伸側環状突部9g内に侵入することで伸側ロック室Ceを形成することができ、また、圧側スリーブ31gが圧側環状突部9h内に侵入することで圧側ロック室Cpを形成することができ、フリーピストン9とハウジング15との衝突を阻止でき、両者の打音の発生を抑制でき、車両搭乗者に当該打音を知覚させずに済み、搭乗者に不安感や違和感を抱かせることもない。この場合においても、伸側スリーブ30dおよび圧側スリーブ31gの外周に先端に向かうほど徐々に断面積が小さくなる切欠を設けるようにしてもよいし、さらに、伸側スリーブ30dおよび圧側スリーブ31gの高さ(軸方向長さ)を周方向で変化するようにして、フリーピストン9が徐々に減速されて停止されるようにしてもよい。以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
本発明の緩衝装置は、車両の制振用途に利用することができる。
1 シリンダ
2 隔壁部材としてのピストン
3a,3b 減衰通路
4 ピストンロッド
5 伸側流路
7 伸側圧力室
6 圧側流路
8 圧側圧力室
9 フリーピストン
9c,30d 伸側スリーブ
9d,31g 圧側スリーブ
9g 切欠
10 ばね要素
15 ハウジング
30c 伸側環状突部
31c 圧側環状突部
Ce 伸側ロック室
Cp 圧側ロック室
D 緩衝装置
L 伸側ロック流路
R1 伸側室
R2 圧側室
R3 圧力室

Claims (9)

  1. シリンダと、当該シリンダ内に摺動自在に挿入され当該シリンダ内を伸側室と圧側室に区画する隔壁部材と、上記伸側室と圧側室とを連通する減衰通路と、内部に圧力室を形成するハウジングと、上記ハウジング内に移動自在に挿入されて当該圧力室を伸側流路を介して伸側室に連通される伸側圧力室と圧側流路を介して圧側室に連通される圧側圧力室とに区画するフリーピストンと、当該フリーピストンの上記ハウジングに対する変位を抑制する附勢力を発生するばね要素とを備えた緩衝装置において、
    上記フリーピストンの圧側圧力室側端と上記ハウジングの一方に設けた圧側環状突部と、
    上記フリーピストンの圧側圧力室側端と上記ハウジングの他方に設けた環状の圧側スリーブを備え、
    上記圧側スリーブは、上記圧側環状突部の内周に侵入すると当該圧側環状突部との間に上記フリーピストンの上記圧側圧力室を圧縮する方向の変位を抑制する圧側ロック室を形成することを特徴とする緩衝装置。
  2. シリンダと、当該シリンダ内に摺動自在に挿入され当該シリンダ内を伸側室と圧側室に区画する隔壁部材と、上記伸側室と圧側室とを連通する減衰通路と、内部に圧力室を形成するハウジングと、上記ハウジング内に移動自在に挿入されて当該圧力室を伸側流路を介して伸側室に連通される伸側圧力室と圧側流路を介して圧側室に連通される圧側圧力室とに区画するフリーピストンと、当該フリーピストンの上記ハウジングに対する変位を抑制する附勢力を発生するばね要素とを備えた緩衝装置において、
    上記フリーピストンの伸側圧力室側端と上記ハウジングの一方に設けた伸側環状突部と、
    上記フリーピストンの伸側圧力室側端と上記ハウジングの他方に設けた環状の伸側スリーブを備え、
    上記伸側スリーブは、上記伸側環状突部の内周に侵入すると当該伸側環状突部との間に上記フリーピストンの上記伸側圧力室を圧縮する方向の変位を抑制する伸側ロック室を形成することを特徴とする緩衝装置。
  3. 上記フリーピストンの圧側圧力室側端と上記ハウジングの一方に設けた圧側環状突部と、
    上記フリーピストンの圧側圧力室側端と上記ハウジングの他方に設けた環状の圧側スリーブを備え、
    上記圧側スリーブは、上記圧側環状突部の内周に侵入すると当該圧側環状突部との間に上記フリーピストンの上記圧側圧力室を圧縮する方向の変位を抑制する圧側ロック室を形成することを特徴とする請求項2に記載の緩衝装置。
  4. 上記圧側スリーブは、上記圧側環状突部への侵入量が増えると上記圧側ロック室と上記圧側圧力室とを連通する圧側ロック流路の流路面積を減少させる
    ことを特徴とする請求項1または3に記載の緩衝装置。
  5. 上記圧側スリーブは、外周に上記圧側ロック流路を形成する切欠を備えた
    ことを特徴とする請求項4に記載の緩衝装置。
  6. 上記圧側スリーブは、周方向で軸方向長さが異なる部位を備えたことを特徴とする請求項4に記載の緩衝装置。
  7. 上記伸側スリーブは、上記伸側環状突部への侵入量が増えると上記伸側ロック室と上記伸側圧力室とを連通する伸側ロック流路の流路面積を減少させることを特徴とする請求項2または3に記載の緩衝装置。
  8. 上記伸側スリーブは、外周に上記伸側ロック流路を形成する切欠を備え、
    ことを特徴とする請求項7に記載の緩衝装置。
  9. 上記伸側スリーブは、周方向で軸方向長さが異なる部位を備え、
    ことを特徴とする請求項7に記載の緩衝装置。
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