JP2015020105A - 殺菌水生成装置および収容容器 - Google Patents

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壮文 齊藤
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弘多 佐藤
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Toshiaki Kawanishi
川西  利明
孝士 金子
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孝士 金子
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Abstract

【課題】殺菌水の元となる原液が収容された容器の殺菌水生成装置に対する着脱を容易にすることを目的とする。【解決手段】殺菌水の元となる原液から殺菌水を生成する殺菌水生成装置であって、原液を収容し原液の外部への供給に用いられる供給口を備えた原液カートリッジを収納する収納部104と、収納部104に設けられ、開閉可能な開閉扉410と、収納部104に収納された原液カートリッジの供給口に押し付けられる押し付け部材440と、押し付け部材440を、供給口に向けて移動させる案内部材500、弾性片430、シャフト450およびローラ460と、を備え、案内部材500、弾性片430、シャフト450およびローラ460は、開閉扉410の開閉動作と連動して、押し付け部材440を移動させることを特徴とする。【選択図】図5

Description

本発明は、殺菌水生成装置および収容容器に関する。
特許文献1には、次亜塩素酸ナトリウムを収容する薬液タンク及び塩酸を収納する薬液タンクの設置部を、同一床面の高さとしかつ、左右の水平方向に仕切を隔てて隣接させ、また、両薬液タンクを取り付け、取り外し自在に配設されてなることを特徴とする殺菌水生成装置が開示されている。
実用新案登録第3081554号公報
ところで、原液を収容する容器が着脱可能な殺菌水生成装置において、殺菌水生成装置に対する容器の着脱操作が複雑な場合、殺菌水生成装置の設置場所や殺菌水生成装置の形状等によっては、容器の着脱が困難になる場合がある。また、殺菌水生成装置に対する容器の着脱操作が複雑な場合、殺菌水生成装置に対して容器を正しく取り付けることができずに、殺菌水生成装置に対する原液の供給が正常に行えなくなる懸念がある。
本発明は、殺菌水の元となる原液が収容された容器の殺菌水生成装置に対する着脱を容易にすることを目的とする。
かかる目的のもと、本発明が適用される殺菌水生成装置は、殺菌水の元となる原液から殺菌水を生成する殺菌水生成装置であって、殺菌水の元となる原液から殺菌水を生成する殺菌水生成装置であって、前記原液を収容し当該原液の外部への供給に用いられる供給口を備えた容器を収納する収納部と、前記収納部に設けられ、開閉可能な扉と、前記収納部に収納された前記容器の前記供給口に押し付けられる押し付け部材と、前記押し付け部材を、前記供給口に向けて移動させる移動機構と、を備え、前記移動機構は、前記扉の開閉動作と連動して、前記押し付け部材を移動させることを特徴とする。
ここで、前記移動機構は、記扉が開く動作と連動して、前記押し付け部材を前記供給口から遠ざかるように移動させ、当該扉が閉じる動作と連動して、当該押し付け部材を当該供給口に近づくように移動させることを特徴とするができる。この場合、例えば扉を開いて収納部から容器を取り出す場合に、押し付け部材と容器との接触を抑制することが可能になる。
また、前記扉は、一端を支点として回動することで開閉し、前記移動機構は、前記扉の回動に伴って、前記押し付け部材を上下方向に移動させることを特徴とすることができる。
さらに、前記移動機構は、前記扉が閉じた状態において、前記押し付け部材を前記容器の前記供給口に向けて押し付けることを特徴とすることができる。この場合、本構成を採用しない場合と比較して、押し付け部材と容器の供給口との密着性を高めることが可能になる。
さらにまた、前記扉は、開閉動作と連動して前記容器を移動させ、前記移動機構は、前記容器が移動して当該容器の前記供給口が前記押し付け部材と対向した後に、当該押し付け部材を当該供給口に近づくように移動させることを特徴とすることができる。この場合、本構成を採用しない場合と比較して、供給口に対する押し付け部材の位置ずれを抑制することが可能になる。
また、前記移動機構は、一端が装置本体に固定され、他端に前記押し付け部材が取り付けられる弾性部材を備え、前記移動機構は、前記扉の開閉動作と連動して前記弾性部材を弾性変形させることで、前記押し付け部材を移動させることを特徴とすることができる。この場合、本構成を採用しない場合と比較して、より簡易な構成で押し付け部材を移動させることが可能になる。
他の観点から捉えると、本発明が適用される殺菌水生成装置は、殺菌水の元となる原液から殺菌水を生成する殺菌水生成装置であって、前記原液を収容する容器本体部と当該原液の外部への供給に用いられる供給口とを備えた容器を収納する収納部と、前記収納部に設けられ、開閉可能な扉と、前記収納部に収納された前記容器の前記供給口に押し付けられる押し付け部材と、を備え、前記押し付け部材は、前記扉が開く動作に連動して前記収納部の上方に退避し、当該扉が開いた状態で当該容器の前記容器本体部が当該収納部に挿入された後に当該扉が閉じられることで、当該扉が閉じる動作に連動して当該容器の前記供給口に押し付けられることを特徴とする。
他の観点から捉えると、本発明が適用される収容容器は、殺菌水の元となる原液を収容し、当該原液から殺菌水を生成する殺菌水生成装置の収納部に収納される収容容器であって、前記原液を収容する容器本体部と、前記容器本体部の上方に取り付けられ、前記収納部に設けられた押し付け部材が押し付けられることで、前記原液の前記殺菌水生成装置への供給に用いられる供給口とを備え、前記容器本体部は、前記収納部に設けられた扉が開き、且つ、当該扉が開く動作に連動して前記押し付け部材が当該収納部の上方に退避している状態で、当該収納部に挿入可能に構成され、前記供給口は、前記容器本体部が前記収納部に挿入された後に前記扉が閉じられることで、当該扉が閉じる動作に連動して前記押し付け部材が押し付けられるように構成されたことを特徴とする。
本発明によれば、殺菌水の元となる原液が収容された容器の殺菌水生成装置に対する着脱を容易にすることが可能になる。
本実施形態にかかる歯科用診療装置の全体構成を示した斜視図である。 本実施形態にかかる殺菌水生成装置の外観斜視図である。 殺菌水生成装置の内部構造を示した斜視図である。 殺菌水生成装置の機能ブロック図である。 本実施形態の収納部の構成を示した斜視図である。 本実施形態の案内部材の構成をより詳細に説明するための図である。 本実施形態が適用される原液カートリッジを斜め上方から眺めた斜視図である。 (a)〜(d)は、原液カートリッジの塞ぎ部材と、収納部の押し付け部材との構成を示した図である。 (a)〜(c)は、収納部に対して原液カートリッジを収納する際の動作を示した図である。 (a)〜(c)は、収納部に対して原液カートリッジを収納する際の動作を示した図である。 第2実施形態の収納部の構成を示した斜視図である。 (a)(b)は、第2実施形態の収納部において、原液カートリッジの取り出しまたは挿入を行う際の動作を説明するための図である。 (a)〜(c)は、第3実施形態の収納部の構成を示した図である。 (a)〜(c)は、第4実施形態の収納部の構成を示した図である。
[第1実施形態]
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態にかかる歯科用診療装置1の全体構成を示した斜視図である。
同図に示すように、本実施形態の歯科用診療装置1では、床面の上に、診療台2が設けられている。また、本実施形態の歯科用診療装置1では、診療台2の脇に、医師用のトレーテーブル3が設けられるとともに、医師用のインスツルメントホルダ4が設けられている。さらに、本実施形態では、診療台2を挟みトレーテーブル3の反対側に、アシスタント用のインスツルメントホルダ5が設けられている。また、本実施形態では、光源を備えたデンタルライト(不図示)とデンタルライトを支持するアーム(不図示)とを支持する支柱6が設けられている。
また、本実施形態では、診療台2の脇に、患者がうがいを行う際に用いるコップに対して水を供給する供給装置(スピットン装置)7が設けられている。この供給装置7には、ベースユニット7a、ベースユニット7aの上に設置され患者の口腔内から排出された廃液を受ける廃液受け部(ベースン)7b、廃液受け部7bの脇に設けられたコップに対して水を供給するコップ用給水部(不図示)、清掃用の水を廃液受け部7bに供給する清掃用給水部7cが設けられている。
さらに、本実施形態では、診療台2の脇に、供給装置7に隣接して、殺菌水生成装置100が設けられている。
殺菌水生成装置100は、殺菌水の生成に用いられる。殺菌水生成装置100にて生成された殺菌水は、例えば上述した供給装置7に送られ、患者に対する治療や患者がうがいを行う際等に使用される。
続いて、殺菌水生成装置100の構成について説明する。
図2は、本実施形態にかかる殺菌水生成装置100の外観斜視図である。
本実施形態の殺菌水生成装置100は、筐体102と、ユーザに対し予め情報を表示するとともにユーザからの操作を受け付ける操作パネル103とを備えている。なお、操作パネル103は、筐体102の上面に設けられている。さらに、殺菌水生成装置100には、原液カートリッジが収納される収納部104、殺菌水タンクが収納される殺菌水タンク収納部105、外部機器との接続に用いられる外部接続接栓106が設けられている。
図3は、殺菌水生成装置100の内部構造を示した斜視図である。
同図に示すように、殺菌水生成装置100の内部には、外部接続接栓106を介して外部から供給された水道水を収容する水道水タンク13が設けられている。また、本実施形態では、殺菌水生成装置100に対して着脱可能に設けられ、殺菌水の元となる原液を収容した容器または収容容器の一例としての原液カートリッジ20が設けられている。さらに、原液カートリッジ20から供給された原液の計量を行う原液計量部23、生成された殺菌水を収容する第1殺菌水タンク30、第2殺菌水タンク33が設けられている。
本実施形態では、原液カートリッジ20内に、原液(薬液)として、次亜塩素酸ナトリウムが収容されている。なお、原液はこれに限らず、例えば、二酸化塩素や、次亜塩素酸ナトリウムと二酸化塩素との混合物、これらの塩素系水溶液等を用いることもできる。また、例えば過酸化水素水やオゾン水等の酸化性の殺菌水を原液として用いてもよく、さらに他の原液を用いるようにしてもよい。
図4は、殺菌水生成装置100の機能ブロック図である。
本実施形態の殺菌水生成装置100には、水道水を供給する供給管(不図示)が接続される受水接栓10が設けられている。なお、この受水接栓10は、上記外部接続接栓106(図2参照)に設けられている。また、殺菌水生成装置100には、受水接栓10を通った水道水が通る送水路11、送水路11上に設けられた電磁弁12、受水孔14を有し送水路11からの水道水を収容する水道水タンク13が設けられている。
また、殺菌水生成装置100には、水道水タンク13からの水道水が通る第1水道水供給路17a、第2水道水供給路17bが設けられている。さらに、第1水道水供給路17a上には第1電磁弁16aが設けられ、第2水道水供給路17b上には第2電磁弁16bが設けられている。また、本実施形態では、水道水タンク13における水道水の液面を検知する液面センサ18が設けられている。ここで、この液面センサ18では、上下方向において互いにずれた検知位置b及び検知位置cにて水道水の液面が検知される。なお、両端に位置する検知位置a及び検知位置dは、検知位置b及び検知位置cにて液面の検知が行われない場合に液面の検知を行うバックアップ用の検知位置である。
一方、原液カートリッジ20側には、吸引を行い原液カートリッジ20から原液を取り出すポンプ22、ポンプ22により送られてきた原液の計量を行う原液計量部23、原液計量部23内の原液の液面を検知する液面センサ24が設けられている。なお、この液面センサ24でも、検知位置b及び検知位置cにて原液の液面の検知が行われる。また、検知位置b及び検知位置cにて液面の検知が行われない場合には、検知位置a及び検知位置dにて液面の検知が行われる。
さらに、殺菌水生成装置100には、原液計量部23からの原液が通る第1原液供給路26a、第2原液供給路26bが設けられている。また、本実施形態では、第1原液供給路26a上に第1電磁弁25aが設けられ、第2原液供給路26b上に第2電磁弁25bが設けられている。また、殺菌水生成装置100には、原液計量部23から溢れた原液を、後述するドレン用接栓49を介してドレン(不図示)に排出する排水路27が設けられている。
なお、本実施形態では、第1原液供給路26a、第2原液供給路26b、第1水道水供給路17a、第2水道水供給路17bの4つの供給路は、それぞれ独立して設けられており、殺菌水タンク(第1殺菌水タンク30、第2殺菌水タンク33)に対して水道水及び原液が達するまでの間に、水道水と原液とが混合しないようになっている。
また、殺菌水生成装置100には、第1殺菌水タンク30内の殺菌水の液面を検知する液面センサ32、第2殺菌水タンク33内の殺菌水の表面を検知する液面センサ34が設けられている。ここで、上記と同様、液面センサ32及び液面センサ34では、検知位置b及び検知位置cにて原液の液面の検知が行われる。また、検知位置b及び検知位置cにて液面の検知が行われない場合には、検知位置a及び検知位置dにて液面の検知が行われる。
また、本実施形態では、第1殺菌水タンク30からの殺菌水が通る第1殺菌水供給路31、第2殺菌水タンク33からの殺菌水が通る第2殺菌水供給路35が設けられている。また、第1殺菌水供給路31上には、第1電磁弁36a及び第1逆止弁37aが設けられ、第2殺菌水供給路35上には、第2電磁弁36b及び第2逆止弁37bが設けられている。
さらに、本実施形態では、圧縮エアを供給する供給管(不図示)が接続される圧縮エア用接栓40が設けられている。なお、この圧縮エア用接栓40は、上記外部接続接栓106(図2参照)に設けられている。また、圧縮エア用接栓40を通過した圧縮エアの第1殺菌水タンク30への供給に用いられるとともに、第1殺菌水タンク30からの圧縮エアの排出に用いられる第1圧縮エア供給/排気路42aが設けられている。また、圧縮エア用接栓40を通過した圧縮エアの第2殺菌水タンク33への供給に用いられるとともに、第2殺菌水タンク33からの圧縮エアの排出に用いられる第2圧縮エア供給/排気路42bが設けられている。
さらに、第1圧縮エア供給/排気路42a上には、第1三方電磁弁41aが設けられ、第2圧縮エア供給/排気路42b上には、第2三方電磁弁41bが設けられている。また、本実施形態では、第1殺菌水供給路31および第2殺菌水供給路35を一つの殺菌水供給路にまとめるマニフォールド45、マニフォールド45を通過した殺菌水が通る殺菌水供給路46が設けられている。さらに、殺菌水供給路46の終端部に設けられ、殺菌水生成装置100の外部に設けられた殺菌水搬送管(不図示)が接続される供給用接栓47が設けられている。
また、本実施形態では、マニフォールド45を経由して流れてきた殺菌水、および、水道水タンク13から溢れた水道水および原液計量部23から溢れた原液の廃棄に用いられるドレン用接栓49が設けられている。さらに、ドレン用接栓49とマニフォールド45との間には、電磁弁48が設けられている。なお、供給用接栓47及びドレン用接栓49は、図2における外部接続接栓106に設けられている。また、本実施形態では、図2にて示した操作パネル103内に、回路基板51が設けられている。また、本実施形態では、プログラム制御されたCPUにより構成され、この回路基板51や殺菌水生成装置100内に設けられた電磁弁などの制御を行う制御部50が設けられている。
ここで、原液の希釈に用いる希釈用の水道水は、受水接栓10、電磁弁12、送水路11を通り、水道水を計量する水道水タンク13に供給される。そして、本実施形態では、水道水タンク13のうちの、液面センサ18の検知位置bまで、水道水が供給される。
一方で、原液は、ポンプ22によって、原液カートリッジ20から原液計量部23に供給される。なお、原液計量部23では、液面センサ24の検知位置bまで原液が供給される。その後、制御部50によって第1電磁弁25a又は第2電磁弁25bが開放される。これにより、原液計量部23内の原液が、自重落下し、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33に対し供給される。
なお、開放された第1電磁弁25a又は第2電磁弁25bは、原液の供給が終了した後に閉じられる。その後、原液計量部23では、原液計量部23への原液の供給が再び行われ、次の原液の供給に備えられる。また、本実施形態では、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33への原液の供給が、予め設定された回数繰り返される。例えば、うがい水のような殺菌水を生成する場合は、1回計量分の原液を第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33へ供給するが、殺菌効果を上げた殺菌水が生成される場合は、2回計量分や、3回計量分の原液が、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33へ供給される。
また、本実施形態では、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33への原液の供給後、水道水タンク13内の水道水(液面センサ18の検知位置bまで達している水道水)が、第1電磁弁16a又は第2電磁弁16bが開かれることによって、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33に供給される。ここで、この供給は、水道水の自重が利用されることで行われる。
なお、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33への水道水の供給が行われる際には、第1三方電磁弁41a又は第2三方電磁弁41bが開かれる。これにより、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33からの空気の排出がより円滑になされるようになる。
ここで、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33へ水道水が供給されると、この水道水の体積分の空気が、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33から排出される。この場合に、第1三方電磁弁41a又は第2三方電磁弁41bが開かれていると、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33から円滑に空気が排出される。なお、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33から排出された空気は、第1三方電磁弁41a又は第2三方電磁弁41bの常時開口(ノーマルオープンポート)を通り、殺菌水生成装置100の内部に円滑に排出される。
なお、上記では、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33へ原液を供給した後に、水道水を供給する態様を一例に説明したが、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33に対する、原液の供給及び水道水の供給は並行して行うようにしてもよい。また、例えば、水道水を供給した後に原液の供給を行うようにしてもよい。なお、本実施形態のように、原液の供給を先に行い、その後、水道水の供給を行う方が、原液と水道水とが並行して供給される場合や、水道水の方が原液よりも先に供給される場合に比べ、原液と水道水とがより効果的に混合するようになる。
次に、生成された殺菌水が外部へ供給される際の各部の動作を説明する。
殺菌水が外部へ供給される際には、まず、圧縮エアが、第1圧縮エア供給/排気路42a又は第2圧縮エア供給/排気路42bを介し、第1殺菌水タンク30内又は第2殺菌水タンク33内に供給される。そして、第1殺菌水タンク30内又は第2殺菌水タンク33内に圧縮エアが供給されると、第1殺菌水タンク30内又は第2殺菌水タンク33内は加圧状態となり、第1殺菌水タンク30内又は第2殺菌水タンク33内の殺菌水が、殺菌水生成装置100の外部に供給されるようになる。
詳細に説明すると、第1殺菌水タンク30内又は第2殺菌水タンク33内が加圧状態となると、殺菌水は、第1殺菌水供給路31又は第2殺菌水供給路35、および、マニフォールド45を経由して、供給用接栓47まで供給される。そして、この供給用接栓47を通じ、殺菌水生成装置100の外部へ供給される。
なお、上記では説明を省略したが、本実施形態では、第1殺菌水タンク30および第2殺菌水タンク33の何れか一方の殺菌水タンクから殺菌水の供給が行われるとともに、この一方の殺菌水タンクが空になると、他方の殺菌水タンクに切り替えられる。これにより、殺菌水の供給が滞らないようになる。なお、他方の殺菌水タンクに切り替えられた場合は、上記一方の殺菌水タンクにて、殺菌水の生成が開始される。そして、上記他方の殺菌水タンクが空となると、今度は、一方の殺菌水タンクへの切り替えが行われる。
なお、殺菌水タンクが空となったか否かは、液面センサ32および液面センサ34の各々に設けられた検知位置cにおける液面の検知に基づき判断される。また、殺菌水タンクの上記切り替えは、第1圧縮エア供給/排気路42a上に設けられた第1三方電磁弁41aの開放/閉鎖、第2圧縮エア供給/排気路42b上に設けられた第2三方電磁弁41bの開放/閉鎖、第1殺菌水供給路31上に設けられた第1電磁弁36aの開放/閉鎖、および、第2殺菌水供給路35上に設けられた第2電磁弁36bの開放/閉鎖により行われる。
また、本実施形態では、殺菌水の消費に伴い一方の殺菌水タンクから他方の殺菌水タンクへ切り替える際、外部に供給される殺菌水の脈動や流量低下を抑制するため、この切り替え時に、第1電磁弁36aおよび第2電磁弁36bを制御し、予め定められた時間(数msec)、二つの殺菌水タンクから同時に殺菌水が供給されるようにしている。付言すると、一方の殺菌水タンクと他方の殺菌水タンクとの間において、殺菌水の供給が行われている供給タイミングをオーバラップさせる制御を行っている。
続いて、原液カートリッジ20、および、この原液カートリッジ20が収納される収納部104について説明する。
図5は、本実施形態の収納部104の構成を示した斜視図である。図5は、収納部104に設けられる開閉扉410を開いた状態を示している。なお、図5においては、原液カートリッジ20(図3参照)の記載を省略している。
本実施形態の収納部104には、開閉可能な扉の一例としての開閉扉410が設けられている。開閉扉410の下側端部には回転軸411が設けられている。そして、開閉扉410は、回転軸411を中心に回転することで、鉛直方向に沿って延び収納部104を閉じた閉状態から、殺菌水生成装置100(図2参照)の外方に向けて傾斜し、収納部104の内部が露出した開状態へと変位することができる。
詳細については後述するが、開閉扉410には、開閉扉410が開いた開状態において開閉扉410が傾斜した状態を維持するように、開閉扉410の動きを規制する規制部材412(後述する図9(a)参照)が設けられている。
なお、図示は省略するが、開閉扉410には、開閉扉410から後述する第2側壁422側に向かって突出するリブを設けてもよい。
また、本実施形態の収納部104には、開閉扉410が閉じた閉状態において原液カートリッジ20(図5では不図示)が載せられ、この原液カートリッジ20を下方から支持する支持台420が設けられている。
また、支持台420の脇には、第1側壁421と、この第1側壁421に対して直交する関係で配置された第2側壁422とが設けられている。
第1側壁421には、上述した開閉扉410に設けられる規制部材412を案内するための規制溝421a(後述する図9参照)が形成されている。
第2側壁422には、弾性変形可能に構成される弾性部材の一例としての弾性片430が取り付けられている。なお、この弾性片430は、一方の端部が第2側壁422の上方部に固定され、他方の端部が自由端となっており、片持ち梁状に設けられている。そして、弾性片430は、他方の端部側(自由端の端部側)に対して下方または上方に向かう力が付与されることで、弾性変形する。
本実施形態では、弾性片430の他方の端部側(自由端の端部側)に、原液カートリッジ20に設けられた開口部(原液の外部への供給に用いられる供給口)に対して押し付けられる押し付け部材(パッキン)440が設けられている。付言すると、本実施形態では、殺菌水生成装置100の装置本体側に、原液カートリッジ20に設けられた開口部に対して押し付けられる押し付け部材440が設けられている。
さらに、本実施形態では、弾性片430の他方の端部側(自由端の端部側)に、弾性片430の突出方向と垂直な方向且つ水平方向に沿って延びる、シャフト450が設けられている。
そして、シャフト450の両端部には、それぞれ、シャフト450を回転軸として回転可能なローラ460が設けられている。それぞれのローラ460は、開閉扉410の開閉に伴って、後述する案内部材500上を回転しながら移動する。
なお、詳細については後段にて説明するが、本実施形態では、開閉扉410が開状態の場合、および開閉扉410が閉状態の場合に、弾性片430は、ローラ460およびシャフト450を介して案内部材500により押され、弾性変形した状態となっている。
また、本実施形態の収納部104には、原液カートリッジ20の収納部104内での移動を補助するための補助部材470を有している。補助部材470は、上方から見た場合に略コの字形状を有しており、コの字の開口側が、開閉扉410に取り付けられている。
原液カートリッジ20を収納部104内に収納した状態では、原液カートリッジ20は、コの字状の補助部材470の内周側に配置されることになる。そして、詳細については後述するが、補助部材470は、開閉扉410を閉状態から開状態へと変位させる際に、原液カートリッジ20の側面に当接することで、原液カートリッジ20を開閉扉410側に倒す機能を有する。
さらに、本実施形態の収納部104には、シャフト450に設けられるローラ460を案内するための案内部材500が設けられている。案内部材500は、開閉扉410に取り付けられている。本実施形態の案内部材500は、開閉扉410の幅方向(鉛直方向と開閉扉410の開閉方向とに垂直な方向)の一方の端部側と他方の端部側とのそれぞれに設けられる。
それぞれの案内部材500は、開閉扉410から第2側壁422側に向かって延びる例えばステンレス鋼等の板状の部材から構成されている。
本実施形態では、弾性片430、シャフト450、ローラ460および案内部材500により移動機構が構成される。
図6は、本実施形態の案内部材500の構成をより詳細に説明するための図である。図6では、図5に示した2つの案内部材500のうち一方の案内部材500(開閉扉410を正面から見た場合に、左側に位置する案内部材500)を示している。なお、2つの案内部材500は、対称な形状を有しており、開閉扉410の右側に位置する案内部材500の形状は、図6に示した案内部材500を反転した形状となっている。
また、図6では、開閉扉410を閉じた閉状態における案内部材500を示している。
本実施形態では、案内部材500における図中上側の縁に、上述したローラ460(図5参照)が案内される案内路510が設けられている。そして、本実施形態では、開閉扉410の開閉に伴って案内部材500が移動することで、案内部材500の案内路510におけるローラ460の相対的な位置が移動する。
図6に示す例では、開閉扉410を閉状態から開状態へと変位させる場合には、ローラ460は、案内部材500の案内路510を、図中右側(開閉扉410側)から図中左側(第2側壁422(図5参照)側)へと移動する。また、開閉扉410を開状態から閉状態へと変位させる場合には、ローラ460は、案内部材500の案内路510を、図中左側(第2側壁422側)から図中右側(開閉扉410側)へと移動する。
本実施形態において、案内路510は、湾曲した形状を有している。具体的には、案内路510には、図中左側(第2側壁422(図5参照)側)から図中右側(開閉扉410側)に向かって順に、第1領域511、第2領域512、第3領域513、第4領域514および第5領域515が形成されている。なお、それぞれの領域の形状については後段にて説明するが、案内部材500は、第1領域511〜第5領域515が形成されることで、支持台420から案内部材500の案内路510までの距離(高さ)が、図中左側から図中右側にかけて異なるようになっている。
これにより、本実施形態では、開閉扉410の開閉に応じて案内部材500の上縁におけるローラ460の相対的な位置が変動することで、支持台420からローラ460までの距離(ローラ460の高さ)が変動する。
ここで、上述したように、ローラ460はシャフト450(図5参照)を介して弾性片430(図5参照)の他方の端部に取り付けられていることから、開閉扉410の開閉に応じてローラ460の高さが変動することで、弾性片430が弾性変形し、弾性片430における他方の端部の高さも変動する。
この結果、弾性片430の他方の端部に取り付けられた押し付け部材440についても、開閉扉410の開閉に応じて上下方向に移動することになる。
第1領域511は、案内路510の図中左側(第2側壁422側、開閉扉410を開状態から閉状態へと変位させる場合のローラ460の移動方向上流側)に設けられる。第1領域511は、ローラ460の直径に対応して下方に窪んだ形状を有している。
第2領域512は、第1領域511の図中右側(開閉扉410側)に隣接して設けられる。第2領域512は、第1領域511側から第3領域513側にかけて、図中右側(開閉扉410側)に向かうに従い、上方に傾斜した形状を有している。
第3領域513は、第2領域512の図中右側(開閉扉410側)に隣接して設けられる。第3領域513は、第2領域512側から第4領域514側にかけて、下方に向かって湾曲した形状を有している。
第4領域514は、第3領域513の図中右側(開閉扉410側)に隣接して設けられる。第4領域514は、第3領域513側から第5領域515側にかけて、図中右側(開閉扉410側)に向かうに従い下方に傾斜した形状を有している。
第5領域515は、第4領域514の右側(開閉扉410側)に隣接して設けられる。第5領域515には、ローラ460の下方を案内する下方案内部515aと、ローラ460の上方を案内する上方案内部515bとを有している。
そして、第4領域514から第5領域515へ案内されたローラ460は、上方案内部515bにより下方に向けて押されることになる。さらに、ローラ460が第5領域515へ案内された場合には、弾性片430の弾性力により、案内部材500に対して開閉扉410を閉じる方向へ向かう力がかかる。この結果、ローラ460が第5領域515へ案内された場合には、開閉扉410が閉じた状態が保持されることになる。
なお、案内部材500を案内されるローラ460の挙動や、それに伴う押し付け部材440等の挙動については、後段にて詳細に説明する。
続いて、本実施形態の原液カートリッジ20について説明する。図7は、本実施形態が適用される原液カートリッジ20を斜め上方から眺めた斜視図である。
図7に示すように、本実施形態の原液カートリッジ20は、内部に原液が収容される容器本体部の一例としての原液ボトル200と、原液ボトル200の上端部に形成された円形の開口部を塞ぐ塞ぎ部材210とを有している。なお、本実施形態では、塞ぎ部材210はポリエチレン(PE)により形成されている。
図7に示すように、原液ボトル200は、略直方体状の形状を有している。具体的には、原液ボトル200は、下方に設けられる略長方形状の底面201と、底面201の周縁から上方に向かって延び、互いに対向する2つの第1側面202と、底面201の周縁から上方に向かって延び、第1側面202と直交する関係で配置された2つの第2側面203と、周縁が第1側面202および第2側面203に接続され、底面201と対向する上面204とを有している。なお、図7では、2つの第1側面202のうち一方の第1側面202のみが表れ、2つの第2側面203のうち一方の第2側面203のみが表れている。
また、本実施形態の原液ボトル200では、それぞれの第1側面202の下方には、底面201に近づくに従い、対向する第1側面202側に傾斜する傾斜面202aが形成されている。さらに、それぞれの第1側面202の上方には、上面204に近づくに従い、対向する第1側面202側に傾斜する傾斜面202bが形成されている。
同様に、それぞれの第2側面203の下方には、底面201に近づくに従い、対向する第2側面203側に傾斜する傾斜面203aが形成されている。そして、それぞれの第2側面203の上方には、上面204に近づくに従い、対向する第2側面203側に傾斜する傾斜面203bが形成されている。
また、原液ボトル200の上面204には円形の開口(不図示)が形成され、開口には塞ぎ部材210が取り付けられている。
そして、塞ぎ部材210には、原液ボトル200に収容される原液の吸引に用いられるサクションチューブ(不図示)が、原液ボトル200の底面201側に向かって延びるように取り付けられている。
続いて、原液カートリッジ20の塞ぎ部材210の構成、収納部104の押し付け部材440の構成および塞ぎ部材210と押し付け部材440との関係について説明する。
図8(a)〜(d)は、原液カートリッジ20の塞ぎ部材210と、収納部104の押し付け部材440との構成を示した図である。
本実施形態では、収納部104内に原液カートリッジ20を収納し、開閉扉410を閉じた場合に、押し付け部材440が原液カートリッジ20における第2突出部220に押し付けられることになる。
塞ぎ部材210には、図8(c)および上述した図7に示すように、円筒状に形成された基体211が設けられている。また、基体211の図中下端部に形成された円形の開放端を塞ぐ円盤状の塞ぎ部225が設けられている。なお、この塞ぎ部225には、空気導入口216が形成されている。さらに、塞ぎ部225の下面から、図中下方に向かって突出した第1突出部219、塞ぎ部225の上面から図中上方に向かって突出した第2突出部220が設けられている。また、本実施形態では、図中上下方向に沿って配置され、第1突出部219、塞ぎ部225、および、第2突出部220を貫通する貫通孔215が設けられている。
ここで、第1突出部219は、円筒状に形成されている。また、第2突出部220は、第2突出部220の軸心(第2突出部220の突出方向に沿う軸心)を含む面における断面形状が半球状(ドーム状)となるように形成されている。さらに、本実施形態では、図8(d)に示すように、第2突出部220の突出方向と直交する面における断面形状が円形となるように、第2突出部220は形成されている。また、本実施形態では、図8(c)に示すように、第2突出部220の突出方向に向かうに従い第2突出部220の外径が次第に小さくなるように、第2突出部220の外表面には曲率が付与されている。
また、押し付け部材440は、図8(b)に示すように、径方向における中心部に貫通孔441Aが形成された円筒部441が設けられている。本実施形態では、円筒部441の内周面(貫通孔441Aに面する内周面)にテーパーが付与されている。より具体的には、円筒部441の内周面であって円筒部441の図中下端部側に、図中上方(円筒部441の上端部側)に向かって進むに従い直径が次第に小さくなるテーパー面447が形成されている。また、本実施形態では、円筒部441の下端部に、環状の縁部446により囲まれた開口445が形成されている。また、押し付け部材440は、ゴム材料等の弾性を有する材料により構成されている。
ここで、開閉扉410を閉じることにより、原液カートリッジ20の塞ぎ部材210に対して押し付け部材440が押し付けられる場合には、図8(a)に示すように、円筒部441の内部に、第2突出部220が入り込む。そして、第2突出部220が円筒部441内の予め定められた箇所まで入り込むと、第2突出部220の外表面に対して、円筒部441の内周面が密着するようになる。付言すると、第2突出部220の外表面に対し、押し付け部材440のうち開口445の周囲に位置する環状の部位が密着するようになる。さらに説明すると、円筒部441の内周面に形成された上記テーパー面447が、第2突出部220の外表面に密着するようになる。
これにより、原液カートリッジ20の塞ぎ部材210に対して押し付け部材440が確実に密着し、ポンプ22による原液の吸引がより確実に行われることになる。また、鉛直方向に対し原液カートリッジ20が傾いたとしても、塞ぎ部材210と押し付け部材440との密着が維持されやすくなる。ここで、本実施形態では、第2突出部220を上記のように半球状としたが、第2突出部220の頂部に対し面削ぎを行い第2突出部220の頂部を平坦とすることもできる。
続いて、本実施形態の収納部104に対して原液カートリッジ20を収納する際の動作について説明する。図9(a)〜(c)および図10(a)〜(c)は、収納部104に対して原液カートリッジ20を収納する際の動作を示した図である。
収納部104に原液カートリッジ20を収納する際には、まず、開閉扉410の上方を殺菌水生成装置100(図2参照)の外側に引くことで、回転軸411を中心として開閉扉410を回転させ、開閉扉410を開く。図9(a)に示すように、開閉扉410を開いた状態では、収納部104の内部が殺菌水生成装置100の外側に露出するようになる。
また、開閉扉410を開いた状態では、開閉扉410に設けられた規制部材412が、規制溝421aの図中上側にて、第1側壁421の端部に当接している。この結果、規制部材412の上方への移動が抑制され、開閉扉410が傾斜した状態で維持される。
具体的に説明すると、図9(a)に示すように、規制溝421aは、第1側壁421の下方側において、上方から下方に延びるように設けられる。そして、開閉扉410の開閉に従い、開閉扉410に設けられる規制部材412が、規制溝421aに沿って上下に移動する。例えば、開閉扉410を開いた場合には、開閉扉410の変位に従い、規制部材412は規制溝421aを下方から上方へと移動する。
開閉扉410を開いた場合に、開閉扉410の傾斜がある角度に達すると、規制部材412が規制溝421aの上側の端部に当接する。この結果、規制部材412の上方への移動が規制溝421aにより制限され、開閉扉410についてもそれ以上開けることができなくなる。これにより、本実施形態では、開閉扉410を開いた場合に、開閉扉410が開きすぎるのを抑制でき、開閉扉410が傾斜した状態を維持することができる。
さらに、開閉扉410を開いた状態では、図9(a)に示すように、ローラ460が案内部材500の第1領域511に位置することになる。本実施形態では、上述したように、第1領域511は、図中下方に窪んだ形状を有しているため、ローラ460が第1領域511に位置することで、第1領域511よりも図中右側または図中左側へのローラ460の移動が抑制される。
また、開閉扉410を開いた状態では、第1領域511は、弾性片430の一方の端部(第2側壁422に固定されている側の端部)よりも上方に位置している。これにより、ローラ460が案内部材500の第1領域511に位置する場合には、案内部材500によりローラ460が上方に向けて押される。この結果、弾性片430の他方の端部についてもローラ460およびシャフト450を介して上方に押される。そして、弾性片430は、弾性変形し、一方の端部よりも他方の端部側(自由端の端部側)の方が上方に位置した状態となっている。
続いて、原液(薬液)を収容した原液カートリッジ20を、収納部104の内部に挿入する。ここでは、図9(a)に示すように、原液カートリッジ20を鉛直方向に立てた状態で、上方から下方に向けて、収納部104に挿入する。
上述したように、開閉扉410は、殺菌水生成装置100の外側に向けて傾斜した状態となっており、原液カートリッジ20を下方に挿入するのに伴い、原液カートリッジ20の下端部が開閉扉410に当接する。この例では、原液カートリッジ20における原液ボトル200に設けられた傾斜面202a近傍が、開閉扉410に当接する。
収納部104への原液カートリッジ20の挿入をさらに続けると、原液カートリッジ20は、開閉扉410に案内されることで、開閉扉410に沿って傾き、原液カートリッジ20における原液ボトル200の第1側面202が開閉扉410に当接するようになる。
そして、原液カートリッジ20は、原液ボトル200の第1側面202が開閉扉410に当接した状態で開閉扉410に沿って下方へ移動し、図9(b)に示すように、原液ボトル200の傾斜面202aと底面201との境界部が支持台420に当接する。
続いて、開閉扉410を第2側壁422側へ押すことで、回転軸411を中心として開閉扉410を回転移動させ、開閉扉410を徐々に閉じていく。
上述したように、原液カートリッジ20の側面(原液ボトル200の第1側面202)は、開閉扉410に当接した状態となっている。これにより、図9(c)および図10(a)に示すように、開閉扉410を閉じるのに従い、原液カートリッジ20は、開閉扉410に押され、開閉扉410によりかかった状態のまま徐々に鉛直方向に立つようになる。
また、開閉扉410を閉める動作に伴い、案内部材500が移動し、案内部材500に対するローラ460の相対的な位置も移動する。図9(c)に示すように、開状態において第1領域511に位置したローラ460は、開閉扉410を閉めるのに従い、第2領域512へと移動した後、第2領域512を図中左側(第2側壁422側)から図中右側(開閉扉410側)へと移動する。
また、本実施形態では、図9(c)および図10(a)に示すように、ローラ460が第2領域512を移動する間は、ローラ460の支持台401からの高さがほとんど変動しないようになっている。したがって、ローラ460が第2領域512を移動する間は、弾性片430は、一方の端部側よりも他方の端部側の方が上方に位置した状態が維持される。
続いて、開閉扉410を第2側壁422側へ押すことで、さらに開閉扉410を閉じていく。
本実施形態では、図10(b)に示すように、開閉扉410を閉じるに伴って開閉扉410の傾斜角度がある角度に到達した場合には、それまで開閉扉410に当接していた原液カートリッジ20(原液ボトル200)が開閉扉410から離れ、鉛直方向に沿って自立する。このとき、原液ボトル200の底面201が、支持台420に接触するようになる。そして、図10(b)に示すように、原液カートリッジ20が自立した状態では、原液カートリッジ20の塞ぎ部材210が、押し付け部材440に対向するようになる。
なお、通常、新たに収納部104内に収納する原液カートリッジ20の原液ボトル200内には原液(薬液)が収容されていることから、原液の重量により、原液カートリッジ20が自立しやすくなっている。
また、開閉扉410を閉める動作に伴い、図10(a)(b)に示すように、ローラ460は、第2領域512から第3領域513、第4領域514へと順次移動する。この例では、図10(b)に示すように、原液カートリッジ20が自立した後に、ローラ460が第3領域513から第4領域514へと移動するようになっている。
第4領域514は、下方に向けて傾斜するように形成されており、ローラ460が第4領域514を図中左側から図中右側へと移動することで、ローラ460が下方へと移動することになる。これに伴い、ローラ460およびシャフト450を介して、弾性片430の他方の端部側(自由端の端部側)が下方へと移動する。この結果、弾性片430の他方の端部に取り付けられた押し付け部材440についても下方へと移動する。そして、押し付け部材440は、下方に移動することで、原液カートリッジ20の塞ぎ部材210に近づいていく。
本実施形態では、原液カートリッジ20が自立するまでは押し付け部材440が下降しないようになっている。このように、原液カートリッジ20が自立した後に、押し付け部材440が下方へ移動するようにすることで、本実施形態では、原液カートリッジ20の塞ぎ部材210が上方を向き、押し付け部材440と対向した状態で、押し付け部材440を下降させることが可能になる。具体的には、塞ぎ部材210の第2突出部220(図8(c)参照)が押し付け部材440に対向した状態で、押し付け部材440を塞ぎ部材210に向けて下降させることができる。
この結果、本構成を採用しない場合と比較して、塞ぎ部材210(第2突出部220)に対する押し付け部材440の位置がずれるのを抑制できる。
この後、さらに開閉扉410を閉じていくと、図10(c)に示すように、開閉扉410が鉛直方向に沿うようになり、収納部104が閉じられた閉状態となる。
開閉扉410が閉じた状態では、ローラ460は、案内部材500の第5領域515に位置することなる。
ここで、上述したように、ローラ460が第5領域515に位置する際には、ローラ460は、第5領域515の上方案内部515b(図6も参照)により上方から下方に向けて押されるようになる。これにより、ローラ460およびシャフト450を介して弾性片430の他方の端部側(自由端の端部側)が下方に押される。この結果、弾性片430の他方の端部に取り付けられる押し付け部材440についても、下方に押されることになる。
ここで、図10(c)に示すように、押し付け部材440の下方には、原液カートリッジ20の塞ぎ部材210が位置している。これにより、押し付け部材440は、塞ぎ部材210に対して押し付けられることになる。そして、押し付け部材440における円筒部441(図8(a)参照)の内部に、塞ぎ部材210の第2突出部220(図8(c)参照)が入り込み、第2突出部220の外表面に対して円筒部441の内周面が密着するようになる。
この結果、本構成を採用しない場合と比較して、押し付け部材440と塞ぎ部材210との密着性が良好になる。
ここで、本実施形態では、上記のとおり、ポンプ22(図3参照)による原液の供給が行われるが、この際に、塞ぎ部材210と押し付け部材440との密着が不十分であると、塞ぎ部材210と押し付け部材440との間から空気が入りこみ、ポンプ22による原液の吸引がなされなくなってしまうおそれがある。本実施形態の構成では、円筒部441の内周面に対して第2突出部214の外周面がより確実に密着し、ポンプ22による原液の吸引がより確実に行われるようになる。
また、本実施形態では、ローラ460が第5領域515に位置する際には、弾性片430の弾性力により、案内部材500が、ローラ460を介して開閉扉410を閉じる方向に押されることになる。この結果、開閉扉410が閉じた状態が保持され、例えば収納部104に原液カートリッジ20を収納後、殺菌水生成装置100を使用する際等に、開閉扉410が開くのを抑制することが可能になっている。
続いて、原液カートリッジ20を収納部104から取り出す際の動作について説明する。原液カートリッジ20を収納部104から取り出す際には、上述した原液カートリッジ20を収納部104に収納する場合の動作を逆の順序で行う。
すなわち、まず、閉じた状態の開閉扉410を手前側(図中右側)に引くことで、回転軸411を中心として開閉扉410を回転させ、開閉扉410を開いていく。この際、開閉扉410の回転に伴って案内部材500も移動し、ローラ460は、案内部材500上を第5領域515から第4領域514へと移動する。これに伴って第5領域515の上方案内部515bによるローラ460への押圧が解除され、塞ぎ部材210に対する押し付け部材440の押し付けについても解除される。
さらに開閉扉410を開けると、ローラ460が第4領域514を図中右側(開閉扉410側)から図中左側(第2側壁422側)に移動する。これにより、ローラ460が案内部材500により上昇し、ローラ460およびシャフト450を介して、弾性片430の他方の端部側(自由端の端部側)が上方に押されることになる。この結果、弾性片430の他方の端部に取り付けられる押し付け部材440が、原液カートリッジ20の塞ぎ部材210から離れる。
また、図10(a)(b)および図9(c)に示すように、開閉扉410を開けるのに従い、開閉扉410に取り付けられた補助部材470についても図中左側から図中右側へと移動する。そして、補助部材470が原液カートリッジ20における原液ボトル200の第1側面202に当接することで、それまで自立していた原液カートリッジ20が開閉扉410側へと倒れ、開閉扉410によりかかった状態となる。ここで、本実施形態では、押し付け部材440が上方へ移動して塞ぎ部材210から離れた後に、補助部材470が原液カートリッジ20に当接するようになっている。
なお、通常、収納部104から原液カートリッジ20を取り出すのは、原液カートリッジ20内の原液(薬液)をすべて使用し、原液カートリッジ20を交換する場合等が多い。この場合、原液カートリッジ20は空となっていて重量が軽くなっているため、補助部材470に押されることで、原液カートリッジ20は容易に開閉扉410側に倒れるようになっている。
さらに開閉扉410を開けると、ローラ460が第3領域513を介して第2領域512へと移動する。そして、ローラ460は、図9(b)(c)に示すように、第2領域512を図中右側から図中左側へと移動し、第1領域511に到達する。
そして、開閉扉410が開いた状態で、原液カートリッジ20を上方へ引き出すことで、収納部104から原液カートリッジ20を取り出すことができる。
ここで、本実施形態では、開閉扉410を開いた状態では、上述したように開閉扉410が傾斜した状態を維持できるようになっている。また、開閉扉410を開いた状態では、図9(a)に示すように、ローラ460は案内部材500の第1領域511に位置し、ローラ460を介して弾性片430の他方の端部側(自由端の端部側)が上方に押された状態となっている。これにより、開閉扉410を開いた状態では、押し付け部材440が上方に位置した状態となっている。
これにより、押し付け部材440と原液カートリッジ20とが干渉することが抑制され、収納部104から原液カートリッジ20を引き出す操作を容易に行うことができる。
以上説明したように、本実施形態の殺菌水生成装置100の収納部104では、開閉扉410の開閉に応じて案内部材500がローラ460を案内することで、開閉扉410の開閉と連動して押し付け部材440が上下に移動する構成としている。これにより、ユーザは、開閉扉410を開いて原液カートリッジ20を取り出すとともに新たな原液カートリッジ20を収納部104に挿入し、開閉扉410を閉じるという簡易な動作を行うだけで、収納部104に収納される原液カートリッジ20の交換を行うことが可能になる。
また、収納部104は、上記の構成を有することで、ユーザは、押し付け部材440に触れることなく、原液カートリッジ20の交換を行うことができる。これにより、例えばユーザが押し付け部材440に触れることによる押し付け部材440の汚染や、これに伴う原液カートリッジ20や原液カートリッジ20に収容される原液(薬液)の汚染を抑制することができる。
[第2実施形態]
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態と同様の構成については同様の符号を用い、ここでは、その詳細な説明は省略する。
図11は、本実施形態が適用される収納部104の構成を示した図である。また、図12(a)(b)は、本実施形態が適用される収納部104において、原液カートリッジ20の取り出しまたは挿入を行う際の動作を説明するための図である。
図11に示すように、本実施形態の収納部104では、第2側壁422に、弾性変形可能な弾性片630が取り付けられている。弾性片630は、板状の形状を有しており、一方の端部が第2側壁422の上方部に固定され、他方の端部が自由端となっており、片持ち梁状に設けられている。そして、弾性片630は、他方の端部側(自由端の端部側)に対して下方または上方に向かう力が付与されることで、弾性変形する。
本実施形態では、弾性片630の他方の端部側(自由端の端部側)に、押し付け部材440が取り付けられている。
また、本実施形態では、弾性片630のうち第1側壁421と平行に延びる2つの縁部に、弾性片630から下方に向かって延びる延伸部650がそれぞれ設けられている。そして、それぞれの延伸部650の下端部には、ローラ460が回転可能に取り付けられている。
また、収納部104には、ローラ460を案内するための案内部材700が設けられている。本実施形態の案内部材700は、開閉扉410の幅方向の一方の端部側と他方の端部側とのそれぞれに設けられる。
それぞれの案内部材700は、開閉扉410側から第2側壁422側に向かって延びる例えばステンレス鋼等の板状の部材から構成されている。
図12(a)(b)に示すように、本実施形態の案内部材700には、ローラ460が案内される案内路710が形成されている。案内路710は、案内部材700を溝状にくり抜くことで形成されている。これにより、本実施形態では、ローラ460の下方側だけでなくローラ460の上方側についても、案内路710により案内される構成となっている。
これにより、本構成を採用しない場合と比較して、ローラ460が案内路710を移動する際に、ローラ460が案内路710から脱輪するのを抑制できる。
また、本実施形態の案内部材700では、ローラ460を上方側および下方側の双方から案内することで、例えばローラ460を上方側または下方側の一方から案内する場合と比較して、ローラ460を介して案内部材700に係る負荷を低減させることができる。これにより、本構成を採用しない場合と比較して、案内部材700の劣化や破損を抑制でき、案内部材700の劣化等に伴う塞ぎ部材210と押し付け部材440との密着性の低下を抑制することができる。
そして、本実施形態においても、上述した第1実施形態と同様に、開閉扉410の開閉に伴って案内部材700が移動することで、案内部材700の案内路710におけるローラ460の相対的な位置が移動する。
これにより、本実施形態においても、開閉扉410の開閉に連動して押し付け部材440を移動させることが可能になっている。
具体的には、図12(a)に示す開閉扉410が開いた状態から、図12(b)に示す開閉扉410が閉じた状態へと変位させることで、押し付け部材440を上方から下方へと移動させ、原液カートリッジ20の塞ぎ部材210に対して押し付け部材440を押し付けることが可能になっている。
また、図12(b)に示す開閉扉410を閉じた状態から、図12(a)に示す開閉扉410を開いた状態へと変位させることで、押し付け部材440を下方から上方へと移動させ、原液カートリッジ20の塞ぎ部材210に対する押し付け部材440の押し付けを解除することが可能になっている。
この結果、本実施形態においても、ユーザは、開閉扉410を開いて原液カートリッジ20を取り出すとともに新たな原液カートリッジ20を収納部104に挿入し、開閉扉410を閉じるという簡易な動作を行うだけで、収納部104に収納される原液カートリッジ20の交換を行うことが可能になる。
また、図11に示すように、本実施形態の収納部104では、案内部材700の下方側に、原液カートリッジ20の移動を補助する補助部780が形成されている。補助部780は、案内部材700を構成する板状の部材を折り曲げることにより、それぞれの案内部材700の下方部から、対向する他方の案内部材700側に向けて突出するように設けられる。
そして、補助部780は、開閉扉410を開いた場合に、開閉扉410に伴って移動し、収納部104に収納される原液カートリッジ20における原液ボトル200の第1側面202に当接する。これにより、補助部780は、原液カートリッジ20の開閉扉410側への移動を補助している。
さらに、本実施形態の収納部104には、案内部材700の下方側に、原液カートリッジ20の位置を規制するための位置規制部材690が設けられている。位置規制部材690は板状の形状を有しており、開閉扉410を正面側から見た場合に、開閉扉410の左右の縁にそれぞれ取り付けられている。それぞれの位置規制部材690は、下方に向かうに従い、対向する他方の位置規制部材690に近づくように、傾斜が付けられている。
位置規制部材690は、原液カートリッジ20を収納部104に挿入した際等に、原液ボトル200の第2側面203に当接することで、原液カートリッジ20を案内し、原液カートリッジの位置を規制する。そして、原液カートリッジ20が収納部104に収納された状態では、位置規制部材690は、原液カートリッジ20が横方向に移動したり、横方向に倒れたりするのを抑制する。
ここで、本実施形態では、図11および図12(a)(b)に示すように、弾性片630から下方に向かって延びる延伸部650の下端部にローラ460が設けられることで、弾性片630に取り付けられる押し付け部材440よりも下方側にローラ460が位置することになる。
これにより、本実施形態の収納部104では、ローラ460が案内される案内部材700を、押し付け部材440よりも下方側に設けることが可能になる。言い換えると、収納部104に原液カートリッジ20を収納した場合における塞ぎ部材210の高さよりも下方側に、案内部材700を設けることが可能になっている。
このような構成を採用することで、本実施形態では、収納部104から原液カートリッジ20を取り出すに際して開閉扉410を開けた場合に、図12(a)に示すように、原液カートリッジ20の上方部(塞ぎ部材210)が、案内部材700よりも上方側に突出するようになる。これにより、本実施形態では、収納部104から原液カートリッジ20を取り出す際に、ユーザの手等が案内部材700と干渉しにくくなっており、本構成を採用しない場合と比較して、原液カートリッジ20の取り出し操作が容易に行えるようになっている。
また、収納部104内に原液カートリッジ20を挿入する場合にも、上記構成を採用することで、原液カートリッジ20と案内部材700とが干渉しにくくなる。この結果、本実施形態では、本構成を採用しない場合と比較して、収納部104への原液カートリッジ20の挿入が行いやすくなっている。
なお、図示は省略するが、例えば、開閉扉410を開ける際に、支持台420が上昇して、支持台420に支持される原液カートリッジ20が上方に持ち上がる構成を採用しても構わない。この場合、原液カートリッジ20を、収納部104から上方に突出するようにでき、収納部104からの原液カートリッジ20の取り出しを行いやすくなる。
[第3実施形態]
続いて、本発明の第3実施形態について説明する。なお、上述した第1実施形態、第2実施形態と同様の構成については同様の符号を用い、ここでは、その詳細な説明は省略する。
図13(a)〜(c)は、本実施形態の収納部104の構成、および収納部104において、原液カートリッジ20の取り出しまたは挿入を行う際の動作を説明するための図である。
図13(a)〜(c)に示すように、本実施形態の収納部104では、第1実施形態、第2実施形態と同様に、回転軸411を中心として回転する開閉扉410、開閉扉410が閉じた閉状態において原液カートリッジ20の塞ぎ部材210に押し付けられる押し付け部材440を有する。
また、本実施形態の収納部104は、押し付け部材440を保持する保持部材860を有する。保持部材860は、開閉扉410の幅方向(図中奥行き方向)に沿って設けられ、その略中央部において押し付け部材440を保持している。
さらに、収納部104は、例えばバネ付き蝶番やねじりコイルバネ等により構成される弾性部材830を有する。弾性部材830は、一方の端部が第2側壁422の上部に取り付けられ、他方の端部は、保持部材860に取り付けられている。弾性部材830は、開閉扉410の開閉に応じて変形し、保持部材860に取り付けられる他方側の端部が支点831を中心に上下方向に移動する。そして、図13(a)に示すように開閉扉410が閉じられた状態では、弾性部材830の弾性力により、保持部材860を介して押し付け部材440に対して下方に向かう力がかかっている。
また、収納部104は、開閉扉410に取り付けられ、開閉扉410の開閉に連動して移動することで、開閉扉410の開閉に応じた押し付け部材440の移動を補助する移動部材850が設けられている。ここでは図示は省略するが、移動部材850は、上方から見た場合に略コの字形状を有しており、コの字の開口側の両端部が、開閉扉410に取り付けられている。そして、収納部104に原液カートリッジ20が収納された状態では、原液カートリッジ20は、コの字状の移動部材850の内周側に配置される。
さらにまた、本実施形態の収納部104は、開閉扉410の開閉に伴って回転しながら移動し、移動部材850とともに開閉扉410の開閉に応じた押し付け部材440の移動を補助する回転部材840を有している。
回転部材840は、細長い板状の部材から構成されており、その一端が保持部材860の側面に取り付けられ、他端が移動部材850の側面に取り付けられている。そして、回転部材840は、一端側(保持部材860側)に位置する回転軸841、および他端側(移動部材850側)に位置する回転軸842を中心として回転可能に設けられている。
続いて、本実施形態において収納部104から原液カートリッジ20を取り出す際の動作について説明する。
上述したように、開閉扉410を閉じた状態では、弾性部材830の弾性力により、押し付け部材440が下方に押され、原液カートリッジ20の塞ぎ部材210が、押し付け部材440により押圧される状態となっている。また、図13(a)に示すように、開閉扉410を閉じた状態では、回転部材840の回転軸842が、回転軸841と比較して、図中左側(すなわち、収納部104の奥側)に位置している。この結果、回転部材840は、上方(回転軸841側)に向かうに従い、前方に傾いた状態となっている。
開閉扉410の上方を手前(図中右側)に引いて開閉扉410を開いていくと、開閉扉410の移動に伴って、移動部材850も前方(図中右側)に移動する。これにより、移動部材850に取り付けられる回転部材840の他端(回転軸842)についても、同様に、前方(図中右側)に移動する。
ここで、回転部材840の長さ、および弾性部材830の支点831から回転軸841までの距離は一定である。この結果、図13(b)に示すように、回転部材840の他端(回転軸842)が前方に移動するのに伴って、回転部材840の一端(回転軸841)が上方に移動して、保持部材860が上方に押し上げられるようになる。
これにより、押し付け部材440が上方へ移動し、原液カートリッジ20の塞ぎ部材210に対する押し付け部材440の押圧が解除されることになる。
さらに開閉扉410を開いていくと、移動部材850が図中右側に移動することで、移動部材850の第2側壁422側の端部が、原液カートリッジ20(原液ボトル200)に当接するようになる。これにより、原液カートリッジ20が押され、図13(c)に示すように、原液カートリッジ20が開閉扉410側に傾いた状態となる。
これにより、ユーザが収納部104から原液カートリッジ20を取り出す際に、原液カートリッジ20を視認しやすくなるとともに、ユーザの手と押し付け部材440等とが干渉しにくくなり、原液カートリッジ20の取り出しを容易に行うことができる。
収納部104に原液カートリッジ20を収納する場合には、上述した手順を逆から行えばよい。すなわち、まず開閉扉410を開いた状態で、原液カートリッジ20を収納部104に挿入する。この際、原液カートリッジ20は、支持台420に当接することで、鉛直方向に立とうとし、図13(c)に示すように、移動部材850によりかかった状態となる。
続いて、開閉扉410を閉じていくと、図13(b)に示すように、原液カートリッジ20は自重により自立する。
その後、さらに開閉扉410を閉じていくと、開閉扉410の移動に連動して移動部材850が図中左側に移動する。そして、図13(a)に示すように、回転部材840の他端(回転軸842)が図中左側に移動するとともに回転部材840の一端(回転軸841)が下方へ移動する。
この結果、保持部材860を介して押し付け部材440が下方へ移動し、開閉扉410を閉じた状態では、原液カートリッジ20の塞ぎ部材210に対して押し付け部材440が押し付けられることになる。
以上説明したように、本実施形態の収納部104においても、開閉扉410の開閉と連動して押し付け部材440が上下に移動することが可能になる。これにより、ユーザは、開閉扉410を開いて原液カートリッジ20を取り出すとともに新たに原液カートリッジ20を収納部104に挿入し、開閉扉410を閉じるという簡易な動作を行うだけで、収納部104に収納される原液カートリッジ20の交換を行うことが可能になる。
さらに、本実施の形態では、開閉扉410の開閉に応じて回転部材840を回転させ、これにより押し付け部材440を上下方向に移動させる構成とした。回転部材840は、開閉扉410の開閉に応じて連続的に動くため、本構成を採用しない場合と比較して、例えば開閉扉410の開閉を滑らかに行うことが可能になり、開閉扉410を開閉する際のユーザへの負荷を減らすことが可能になる。
[第4実施形態]
上述した第1実施形態〜第3実施形態では、回転により開閉する開閉扉410に連動させて押し付け部材440を移動させる構成としたが、必ずしも回転により開閉する開閉扉410を用いる必要はない。続いて、本発明の第4実施形態について説明する。図14(a)〜(c)は、本実施形態の収納部104の構成、および収納部104において、原液カートリッジ20の取り出しまたは挿入を行う際の動作を説明するための図である。
第4実施形態の収納部104は、第1実施形態〜第3実施形態のような回転により開閉する開閉扉410を用いる代わりに、平行移動することにより開閉する開閉扉810を用いている点以外は、第3実施形態の収納部104と同様の構成を有している。
本実施形態の収納部104では、開閉扉810を開く場合には、開閉扉810を図中右側へ平行移動させ、また閉じる場合には、開閉扉810を図中左側へ平行移動させる。
本実施形態では、このように開閉扉810を平行移動させることで、図14(a)〜(c)に示すように、開閉扉810の開閉に連動して移動部材850が移動する。この結果、上述した第3実施形態と同様に回転部材840(回転軸841、842)が移動し、開閉扉810の開閉に連動して押し付け部材440を上下方向に移動させることが可能になる。
したがって、本実施形態の収納部104においても、ユーザは、開閉扉810を開いて原液カートリッジ20を取り出すとともに新たに原液カートリッジ20を収納部104に挿入し、開閉扉810を閉じるという簡易な動作を行うだけで、収納部104に収納される原液カートリッジ20の交換を行うことが可能になる。
さらに、本実施の形態においても、開閉扉810の開閉に応じて回転部材840は連続的に動くため、本構成を採用しない場合と比較して、例えば開閉扉810の開閉を滑らかに行うことが可能になり、開閉扉810を開閉する際のユーザへの負荷を減らすことが可能になる。
なお、第1実施形態〜第4実施形態において説明した殺菌水生成装置100は、複数台を並列に接続することで、セントラル方式としても使用でき、また、施設の規模拡張に合わせて増設することもできる。また、上記では、歯科にて用いられる殺菌水生成装置100を例示したが、この殺菌水生成装置100は、歯科以外に一般医療設備として用いることもできる。より具体的には、例えば人工透析の薬液投与ラインの衛生管理に用いることができる。
1…歯科用診療装置、20…原液カートリッジ、100…殺菌水生成装置、104…収納部、200…原液ボトル、210…塞ぎ部材、410…開閉扉、430…弾性片、440…押し付け部材、450…シャフト、460…ローラ、500…案内部材

Claims (8)

  1. 殺菌水の元となる原液から殺菌水を生成する殺菌水生成装置であって、
    前記原液を収容し当該原液の外部への供給に用いられる供給口を備えた容器を収納する収納部と、
    前記収納部に設けられ、開閉可能な扉と、
    前記収納部に収納された前記容器の前記供給口に押し付けられる押し付け部材と、
    前記押し付け部材を、前記供給口に向けて移動させる移動機構と、を備え、
    前記移動機構は、前記扉の開閉動作と連動して、前記押し付け部材を移動させることを特徴とする殺菌水生成装置。
  2. 前記移動機構は、前記扉が開く動作と連動して、前記押し付け部材を前記供給口から遠ざかるように移動させ、当該扉が閉じる動作と連動して、当該押し付け部材を当該供給口に近づくように移動させることを特徴とする請求項1記載の殺菌水生成装置。
  3. 前記扉は、一端を支点として回動することで開閉し、
    前記移動機構は、前記扉の回動に伴って、前記押し付け部材を上下方向に移動させることを特徴とする請求項1記載の殺菌水生成装置。
  4. 前記移動機構は、前記扉が閉じた状態において、前記押し付け部材を前記容器の前記供給口に向けて押し付けることを特徴とする請求項1記載の殺菌水生成装置。
  5. 前記扉は、開閉動作と連動して前記容器を移動させ、
    前記移動機構は、前記容器が移動して当該容器の前記供給口が前記押し付け部材と対向した後に、当該押し付け部材を当該供給口に近づくように移動させることを特徴とする請求項1記載の殺菌水生成装置。
  6. 前記移動機構は、一端が装置本体に固定され、他端に前記押し付け部材が取り付けられる弾性部材を備え、
    前記移動機構は、前記扉の開閉動作と連動して前記弾性部材を弾性変形させることで、前記押し付け部材を移動させることを特徴とする請求項1記載の殺菌水生成装置。
  7. 殺菌水の元となる原液から殺菌水を生成する殺菌水生成装置であって、
    前記原液を収容する容器本体部と当該原液の外部への供給に用いられる供給口とを備えた容器を収納する収納部と、
    前記収納部に設けられ、開閉可能な扉と、
    前記収納部に収納された前記容器の前記供給口に押し付けられる押し付け部材と、を備え、
    前記押し付け部材は、前記扉が開く動作に連動して前記収納部の上方に退避し、当該扉が開いた状態で当該容器の前記容器本体部が当該収納部に挿入された後に当該扉が閉じられることで、当該扉が閉じる動作に連動して当該容器の前記供給口に押し付けられることを特徴とする殺菌水生成装置。
  8. 殺菌水の元となる原液を収容し、当該原液から殺菌水を生成する殺菌水生成装置の収納部に収納される収容容器であって、
    前記原液を収容する容器本体部と、
    前記容器本体部の上方に取り付けられ、前記収納部に設けられた押し付け部材が押し付けられることで、前記原液の前記殺菌水生成装置への供給に用いられる供給口と、を備え、
    前記容器本体部は、前記収納部に設けられた扉が開き、且つ当該扉が開く動作に連動して前記押し付け部材が当該収納部の上方に退避している状態で、当該収納部に挿入可能に構成され、
    前記供給口は、前記容器本体部が前記収納部に挿入された後に前記扉が閉じられることで、当該扉が閉じる動作に連動して前記押し付け部材が押し付けられるように構成されたことを特徴とする収容容器。
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