JP2015020091A - 二酸化炭素分離回収システム及びその運転方法 - Google Patents

二酸化炭素分離回収システム及びその運転方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015020091A
JP2015020091A JP2013147964A JP2013147964A JP2015020091A JP 2015020091 A JP2015020091 A JP 2015020091A JP 2013147964 A JP2013147964 A JP 2013147964A JP 2013147964 A JP2013147964 A JP 2013147964A JP 2015020091 A JP2015020091 A JP 2015020091A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
carbon dioxide
cleaning
gas
absorption
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013147964A
Other languages
English (en)
Inventor
岡 大 悟 村
Daigo Muraoka
岡 大 悟 村
井 伸 次 村
Shinji Murai
井 伸 次 村
村 英 夫 北
Hideo Kitamura
村 英 夫 北
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2013147964A priority Critical patent/JP2015020091A/ja
Publication of JP2015020091A publication Critical patent/JP2015020091A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02CCAPTURE, STORAGE, SEQUESTRATION OR DISPOSAL OF GREENHOUSE GASES [GHG]
    • Y02C20/00Capture or disposal of greenhouse gases
    • Y02C20/40Capture or disposal of greenhouse gases of CO2
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/32Direct CO2 mitigation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/151Reduction of greenhouse gas [GHG] emissions, e.g. CO2

Landscapes

  • Chimneys And Flues (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Abstract

【課題】吸収液成分の放散を抑制する。
【解決手段】本実施形態によれば、二酸化炭素分離回収システムは、二酸化炭素を含有するガスが導入され、二酸化炭素を吸収する吸収液と前記ガスとを接触させ、二酸化炭素を吸収したリッチ液を排出する吸収塔と、吸収液を加熱して、前記吸収液から二酸化炭素を含むガスを放出させ、前記リッチ液よりも二酸化炭素濃度の低いリーン液を排出する再生塔と、前記再生塔から前記吸収塔へ供給される前記リーン液を用いて、前記吸収塔から前記再生塔へ供給される前記リッチ液を加熱する再生熱交換器と、前記吸収塔又は前記再生塔から排出されたガスを洗浄液に接触させて、ガス中の吸収液成分を前記洗浄液に回収させる第1洗浄部と、前記吸収液成分を回収した前記洗浄液を濃縮する第1濃縮器と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、二酸化炭素分離回収システム及びその運転方法に関する。
近年、二酸化炭素の回収に関し、地球規模で懸念される地球温暖化問題に対する有効な対策として二酸化炭素回収貯留技術が注目されている。特に、火力発電所やプロセス排出ガスを対象に、二酸化炭素を水溶液により回収する手法が検討されている。例えば、二酸化炭素含有ガスを吸収液に吸収させてリッチ液を生成する吸収塔と、吸収塔から排出されたリッチ液を加熱することにより二酸化炭素を蒸気と共に放散させて分離し、生成されたリーン液を吸収塔に戻す再生塔とを備えた二酸化炭素回収装置が知られている。吸収液には、アミン化合物、シリコーンオイル、イオン性液体等が用いられている。
二酸化炭素回収装置の吸収塔の塔頂からは、二酸化炭素が除去されたガスが排出される。また、再生塔の塔頂からは、吸収液から分離された二酸化炭素及び蒸気を含むガスが排出される。従来、吸収塔や再生塔の塔頂から排出されるガスには吸収液成分が含まれていた。そのため、環境への影響を考慮し、吸収液成分が外界に放散しないようにすることが求められている。
特開2007−190553号公報
本発明が解決しようとする課題は、吸収液成分の放散を抑制する二酸化炭素分離回収システム及びその運転方法を提供することである。
本実施形態によれば、二酸化炭素分離回収システムは、二酸化炭素を含有するガスが導入され、二酸化炭素を吸収する吸収液と前記ガスとを接触させ、二酸化炭素を吸収したリッチ液を排出する吸収塔と、吸収液を加熱して、前記吸収液から二酸化炭素を含むガスを放出させ、前記リッチ液よりも二酸化炭素濃度の低いリーン液を排出する再生塔と、前記再生塔から前記吸収塔へ供給される前記リーン液を用いて、前記吸収塔から前記再生塔へ供給される前記リッチ液を加熱する再生熱交換器と、前記吸収塔又は前記再生塔から排出されたガスを洗浄液に接触させて、ガス中の吸収液成分を前記洗浄液に回収させる第1洗浄部と、前記吸収液成分を回収した前記洗浄液を濃縮する第1濃縮器と、を備える。
第1の実施形態による二酸化炭素分離回収システムの概略構成図である。 第1の実施形態による第1吸収液回収装置の概略構成図である。 第1の実施形態による第2吸収液回収装置の概略構成図である。 第2の実施形態による第1吸収液回収装置の概略構成図である。 第2の実施形態による第2吸収液回収装置の概略構成図である。 第3の実施形態による第1吸収液回収装置の概略構成図である。 第3の実施形態による第2吸収液回収装置の概略構成図である。 第3の実施形態による第1吸収液回収装置の概略構成図である。 第3の実施形態による第2吸収液回収装置の概略構成図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)図1は、第1の実施形態による二酸化炭素分離回収システムの概略構成図である。図1に示すように、二酸化炭素分離回収システムは、二酸化炭素を吸収する吸収液を用いて燃焼排ガス2から二酸化炭素を回収する二酸化炭素分離回収装置と、二酸化炭素分離回収装置から排出される脱二酸化炭素ガス3に含まれる吸収液を回収する第1吸収液回収装置100と、二酸化炭素分離回収装置から排出される二酸化炭素ガス12に含まれる吸収液を回収する第2吸収液回収装置200とを備えている。
二酸化炭素分離回収装置は、吸収塔1、再生熱交換器7、再生塔8、リボイラー9、リーン液冷却器14、及びリーン液タンク15を備えている。
燃焼排ガス2は、例えば火力発電所のボイラー(図示せず)で発生し、吸収塔1の下部に導入される。吸収塔1では、燃焼排ガス2と吸収液とが接触し、燃焼排ガス2中の二酸化炭素が吸収液に吸収される。吸収液は、吸収塔1の上部から導入され、気液接触の効率を高めるための充填材が充填された充填層1Aを通過し、吸収塔1内を流下する。吸収液として、例えばアミン化合物と水との混合物やシリコーンオイル、イオン性液体を使用することができる。
燃焼排ガス2中の二酸化炭素の大部分は吸収液に吸収され、二酸化炭素含有量が減少した排ガスが吸収塔1の塔頂から排出される。吸収塔1から排出された排ガスは、吸収塔還流冷却器17により冷却されて水分が凝縮し、気液分離器18により水分と分離され、脱二酸化炭素ガス3が排出される。気液分離器18で分離された水分は、吸収液成分を含んでいるため、吸収塔1に戻される。
また、気液分離器18から排出される脱二酸化炭素ガス3にも吸収液成分が含まれており、この吸収液成分は第1吸収液回収装置100で回収される。そのため、吸収液成分が外部へ放散することが抑制される。第1吸収液回収装置100の構成については後述する。
吸収塔1の底部には、二酸化炭素を吸収した吸収液であるリッチ液が溜まる。吸収塔1の底部に溜まったリッチ液は、吸収塔1の底部から排出され、リッチ液移送ポンプ6により、再生熱交換器7を通過する。リッチ液は、再生熱交換器7において、再生塔8の底部から排出される高温のリーン液によって加熱される。加熱されたリッチ液は、再生塔8に供給される。
再生塔8に供給されたリッチ液は、気液接触の効率を高めるための充填材が充填された充填層8Aを通過し、再生塔8内を流下し、再生塔8の底部に溜まる。再生塔8の底部に溜まった吸収液は、その一部が再生塔8の底部から排出され、再生塔8とリボイラー9との間を循環する。吸収液は、リボイラー9において加熱され、蒸気と二酸化炭素ガスを発生する。発生した蒸気と二酸化炭素ガスは、再生塔8内に戻され、充填層8Aを通過して上昇し、流下する吸収液を加熱する。その結果、再生塔8に供給されたリッチ液から二酸化炭素ガスと水蒸気が放出され、再生塔8の底部には二酸化炭素ガスを放出した吸収液であるリーン液が溜まる。
吸収液から放出された二酸化炭素ガスと水蒸気を含む排ガスは、再生塔8の塔頂から排出される。再生塔8から排出されたガスは、再生塔還流冷却器13により冷却されて水分が凝縮し、気液分離器11により水分と分離され、二酸化炭素ガス12が排出される。一方、気液分離器11で分離された水分は、吸収液中の水分濃度を一定に保つため、ポンプ10により再生塔8に戻される。
気液分離器11から排出される二酸化炭素ガス12にも吸収液成分が含まれており、この吸収液成分は第2吸収液回収装置200で回収される。そのため、吸収液成分が外部へ放散することが抑制される。第2吸収液回収装置200の構成については後述する。
再生塔8の底部には、二酸化炭素溶存濃度が低下した吸収液であるリーン液が溜まっている。リーン液は再生塔8の底部から排出され、再生熱交換器7を通過する。このリーン液は、再生熱交換器7において、吸収塔1の底部から排出される低温のリッチ液を加熱する。再生熱交換器7を通過したリーン液は、ポンプ16により、リーン液冷却器14を介してリーン液タンク15内に貯留される。リーン液タンク15に貯留されたリーン液は、吸収塔1の上部に供給される。吸収塔1に供給されたリーン液は、燃焼排ガス2中の二酸化炭素の吸収に再利用される。
図2は、第1吸収液回収装置100の概略構成図である。図2に示すように、第1吸収液回収装置100は、洗浄器(洗浄部)102、前処理器104、濃縮器106、及び分流器108を備えている。
気液分離器18から排出された脱二酸化炭素ガス3は、洗浄器102の下部に導入される。洗浄器102では、脱二酸化炭素ガス3と洗浄液とが接触し、脱二酸化炭素ガス3中の吸収液成分が洗浄液に吸収される。洗浄液は、洗浄器102の上部から導入され、気液接触の効率を高めるための充填材が充填された充填層102Aを通過し、洗浄器102内を流下する。洗浄液として、水、又は酸性液体を使用することができる。
脱二酸化炭素ガス3中の吸収液成分の大部分は洗浄液に吸収され、吸収液成分が減少した脱二酸化炭素ガス3aが洗浄器102の頂上部から排出される。洗浄器102において洗浄液を用いて脱二酸化炭素ガス3を洗浄し、脱二酸化炭素ガス3から吸収液成分を除去することで、吸収液成分が放散されることを抑制できる。
洗浄器102の底部には、吸収液成分を吸収した洗浄液が溜まる。洗浄器102の底部に溜まった洗浄液は、ポンプ110により洗浄器102の底部から抜き出され、分流器108により分流される。分流器108の分流比はユーザが任意に設定することができる。
分流器108により分流された洗浄液の一方は、冷却器114を介して洗浄器102に戻される。
また、分流器108により分流された洗浄液の他方は、前処理器104に供給され、フィルタを用いて煤塵等の異物が除去される。前処理器104から排出された洗浄液は、濃縮器106に供給され、濃縮処理が施される。濃縮処理には、例えば蒸留や膜分離が用いられる。濃縮器106で濃縮された洗浄液(濃縮液)は、ボイラー300に供給される。
ボイラー300で濃縮液を燃焼し分解することで、濃縮液を容易かつ安価に処理することができる。なお、濃縮液の燃焼によりNOx、SOxが生成し得るが、生成量は極めて小さく、また、ボイラー300に脱硝装置、脱硫装置が設けられているため、濃縮液を供給しても、ボイラー300の燃焼排ガス2の成分にはほとんど影響を与えない。
濃縮液をボイラー300に常時供給する必要はなく、濃縮液が濃縮器106に所定量溜まり、かつ発電効率に影響の少ない時にボイラー300に供給することが好ましい。
濃縮器106の濃縮処理後の残液は、ポンプ112により冷却器114を介して洗浄器102に戻され、脱二酸化炭素ガス3中の吸収液成分の回収に再利用される。
図3は、第2吸収液回収装置200の概略構成図である。図3に示すように、第2吸収液回収装置200は、洗浄器(洗浄部)202、前処理器204、濃縮器206、及び分流器208を備えている。
気液分離器11から排出された二酸化炭素ガス12は、洗浄器202の下部に導入される。洗浄器202では、二酸化炭素ガス12と洗浄液とが接触し、二酸化炭素ガス12中の吸収液成分が洗浄液に吸収される。洗浄液は、洗浄器202の上部から導入され、気液接触の効率を高めるための充填材が充填された充填層202Aを通過し、洗浄器202内を流下する。洗浄液として、水、又は酸性液体を使用することができる。
二酸化炭素ガス12中の吸収液成分の大部分は洗浄液に吸収され、吸収液成分が減少した二酸化炭素ガス12aが洗浄器202の頂上部から排出される。洗浄器202において洗浄液を用いて二酸化炭素ガス12を洗浄することで、二酸化炭素ガス12から吸収液成分を除去することができる。
洗浄器202の底部には、吸収液成分を吸収した洗浄液が溜まる。洗浄器202の底部に溜まった洗浄液は、ポンプ210により洗浄器202の底部から抜き出され、分流器208により分流される。分流器208の分流比はユーザが任意に設定することができる。
分流器208により分流された洗浄液の一方は、冷却器214を介して洗浄器202に戻される。
また、分流器208により分流された洗浄液の他方は、前処理器204に供給され、フィルタを用いて煤塵等の異物が除去される。前処理器204から排出された洗浄液は、濃縮器206に供給され、濃縮処理が施される。濃縮処理には、例えば蒸留や膜分離が用いられる。濃縮器206で濃縮された洗浄液(濃縮液)は、ボイラー300に供給される。
ボイラー300で濃縮液を燃焼し分解することで、濃縮液を容易かつ安価に処理することができる。なお、濃縮液の燃焼によりNOx、SOxが生成し得るが、生成量は極めて小さく、また、ボイラー300に脱硝装置、脱硫装置が設けられているため、濃縮液を供給しても、ボイラー300の燃焼排ガス2の成分にはほとんど影響を与えない。
濃縮器206の濃縮処理後の残液は、ポンプ212により冷却器214を介して洗浄器202に戻され、二酸化炭素ガス12中の吸収液成分の回収に再利用される。
このように、本実施形態によれば、燃焼排ガス2からの二酸化炭素の回収に使用される吸収液が、吸収塔1側の気液分離器18から排出される脱二酸化炭素ガス3や、再生塔8側の気液分離器11から排出される二酸化炭素ガス12に付随して外界に放散することを抑制することができる。また、第1吸収液回収装置100及び第2吸収液回収装置200において吸収液成分を回収した洗浄液を濃縮し、濃縮液をボイラーで燃焼・分解することで、濃縮液を容易かつ安価に処理することができる。
(第2の実施形態)図4は、第2の実施形態による第1吸収液回収装置100の概略構成図である。本実施形態による第1吸収液回収装置100は、図2に示す第1の実施形態と比較して、洗浄部102が吸収塔1内に組み込まれている、言い換えれば洗浄部102と吸収塔1とが一体型になっている点で相違する。
図4に示すように、洗浄部102は、吸収塔1のリーン液供給口よりも高い位置に設けられている。吸収塔1の下部に導入された燃焼排ガス2は、吸収塔1内を上昇し、充填層1Aを通過して吸収液と接触した後、さらに洗浄部102を通過する。
吸収液と接触することで燃焼排ガス2中の二酸化炭素が吸収液に吸収される。燃焼排ガス2中の二酸化炭素の大部分は吸収液に吸収され、二酸化炭素含有量が減少した排ガスが洗浄部102に供給される。洗浄部102に供給される排ガスには吸収液成分が含有されている。
この排ガスは、洗浄部102を上昇する。洗浄部102では、排ガスと洗浄液とが接触し、排ガス中の吸収液成分が洗浄液に吸収される。洗浄液は、洗浄部102の上部から導入され、気液接触の効率を高めるための充填材が充填された充填層102Aを通過し、洗浄部102内を流下し、洗浄部102の下部から排出される。
排ガス中の吸収液成分の大部分は洗浄液に吸収され、吸収液成分が減少した排ガスが吸収塔1の塔頂から排出される。吸収塔1から排出された排ガスは、吸収塔還流冷却器17により冷却されて水分が凝縮し、気液分離器18により水分と分離され、脱二酸化炭素ガス3aが排出される。気液分離器18で分離された水分は、冷却器114を介して吸収塔1の洗浄部102に戻される。
ポンプ110により洗浄部102の下部から排出された洗浄液は、分流器108により分流される。分流器108の分流比はユーザが任意に設定することができる。
分流器108により分流された洗浄液の一方は、冷却器114を介して洗浄器102に戻される。
また、分流器108により分流された洗浄液の他方は、前処理器104に供給され、フィルタを用いて煤塵等の異物が除去される。前処理器104から排出された洗浄液は、濃縮器106に供給され、濃縮処理が施される。そして、濃縮器106から排出された濃縮液は、ボイラー300に供給され、燃焼・分解される。
濃縮器106の濃縮処理後の残液は、ポンプ112により冷却器114を介して吸収塔1の洗浄部102に戻され、排ガス中の吸収液成分の回収に再利用される。
このように、洗浄部102と吸収塔1とが一体型となった構成であっても、上記第1の実施形態と同様に、燃焼排ガス2からの二酸化炭素の回収に使用される吸収液が、吸収塔1側の気液分離器18から排出される脱二酸化炭素ガスに付随して外界に放散することを抑制することができる。
図5は、本実施形態による第2吸収液回収装置200の概略構成図である。本実施形態による第2吸収液回収装置200は、図3に示す第1の実施形態と比較して、洗浄部202が再生塔8内に組み込まれている、言い換えれば洗浄部202と再生塔8とが一体型になっている点で相違する。
図5に示すように、洗浄部202は、再生塔8のリッチ液供給口よりも高い位置に設けられている。再生塔8において吸収液から放出された蒸気及び二酸化炭素ガスは、再生塔8内を上昇し、洗浄部202を通過する。洗浄部202に供給される蒸気及び二酸化炭素ガスには吸収液成分が含有されている。
この蒸気及び二酸化炭素ガスは、洗浄部202を上昇する。洗浄部202では、蒸気及び二酸化炭素ガスと洗浄液とが接触し、蒸気及び二酸化炭素ガス中の吸収液成分が洗浄液に吸収される。洗浄液は、洗浄部202の上部から導入され、気液接触の効率を高めるための充填材が充填された充填層202Aを通過し、洗浄部202内を流下し、洗浄部202の下部から排出される。
蒸気及び二酸化炭素ガス中の吸収液成分の大部分は洗浄液に吸収され、吸収液成分が減少した蒸気及び二酸化炭素ガスが再生塔8の塔頂から排出される。再生塔8から排出されたガスは、再生塔還流冷却器13により冷却されて水分が凝縮し、気液分離器11により水分と分離され、二酸化炭素ガス12aが排出される。一方、気液分離器11で分離された水分は、冷却器214を介して再生塔8の洗浄部202に戻される。
ポンプ210により洗浄部202の下部から排出された洗浄液は、分流器208により分流される。分流器208の分流比はユーザが任意に設定することができる。
分流器208により分流された洗浄液の一方は、冷却器214を介して洗浄部202に戻される。
また、分流器208により分流された洗浄液の他方は、前処理器204に供給され、フィルタを用いて煤塵等の異物が除去される。前処理器204から排出された洗浄液は、濃縮器206に供給され、濃縮処理が施される。そして、濃縮器206から排出された濃縮液は、ボイラー300に供給され、燃焼・分解される。
濃縮器206の濃縮処理後の残液は、ポンプ212により冷却器214を介して再生塔8の洗浄部202に戻され、蒸気及び二酸化炭素ガス中の吸収液成分の回収に再利用される。
このように、洗浄部202と再生塔8とが一体型となった構成であっても、上記第1の実施形態と同様に、燃焼排ガス2からの二酸化炭素の回収に使用される吸収液が、再生塔8側の気液分離器11から排出される二酸化炭素ガスに付随して外界に放散することを抑制することができる。
(第3の実施形態)上記第1、第2の実施形態において、第1吸収液回収装置100、第2吸収液回収装置200に、洗浄器(洗浄部)102、202から排出される洗浄液の成分又は濃度を検出するセンサと、センサの検出結果に基づいて分流器108、208の分流比を制御する制御部とをさらに設けてもよい。
図6〜図9は、それぞれ図2〜図5に示す第1吸収液回収装置100、第2吸収液回収装置200に、センサ120、220、及び制御部122、222を設けた構成を示している。センサ120、220には、例えばプロトン移動反応質量分析計(PTR-MS:Proton Transfer Reaction Mass Spectrometry)を用いることができる。
制御部122、222は、センサ120、220の検出結果から、洗浄液の劣化度を求め、分流器108、208の分流比を制御する。例えば、制御部122、222は、センサ120、220の検出結果が所定範囲に含まれている場合、洗浄液は所望の性能を有していると判定し、洗浄器(洗浄部)102、202に戻す洗浄液の流量が多くなるように分流器108、208の分流比を調整する。また、制御部122、222は、センサ120、220の検出結果が所定範囲に含まれていない場合、洗浄液が劣化したと判定し、前処理器104、204に供給される洗浄液の流量が多くなるように分流器108、208の分流比を調整する。
このように分流器108、208の分流比を制御することで、ガス中の吸収液成分を効率良く除去することができる。
二酸化炭素分離回収装置を循環する吸収液は、二酸化炭素の吸収/放出を繰り返すことにより、二酸化炭素の回収性能が劣化する。そのため、古い吸収液と新品の吸収液とを入れ替えたり、新品の吸収液を追加したりすることが求められる。そのため、例えば、制御部122、222が、センサ120、220の検出結果から洗浄液に含まれる吸収液成分の分析結果を取得し、吸収液の劣化度を求め、古い吸収液の排出量や新品の吸収液の投入量を制御してもよい。
例えば、制御部122、222は、吸収液成分の分析結果が所定範囲に含まれていない場合、吸収液が劣化したと判定し、リーン液タンク15(図1参照)からの吸収液の排出量や、リーン液タンク15への新品の吸収液の投入量を制御する。
このように新品の吸収液の投入量を制御することで、燃焼排ガスから二酸化炭素を効率良く回収することができる。
上記第1〜第3の実施形態では、第1吸収液回収装置100及び第2吸収液回収装置200を備える二酸化炭素分離回収システムについて説明したが、第1吸収液回収装置100又は第2吸収液回収装置200のいずれか一方のみを設けるようにしてもよい。例えば、二酸化炭素ガス12が外界に放散されず圧縮され海中等に貯蔵される場合、第2吸収液回収装置200を省略し、第1吸収液回収装置100のみ設けるようにしてもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、二酸化炭素分離回収装置を循環する吸収液の放散を抑制することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 吸収塔
2 燃焼排ガス
3 脱二酸化炭素ガス
7 再生熱交換器
8 再生塔
9 リボイラー
11 気液分離器
12 二酸化炭素ガス
18 気液分離器
100 第1吸収液回収装置
102 洗浄器
104 前処理器
106 濃縮器
108 分流器
120 センサ
122 制御部
200 第2吸収液回収装置
202 洗浄器
204 前処理器
206 濃縮器
208 分流器
220 センサ
222 制御部

Claims (9)

  1. 二酸化炭素を含有するガスが導入され、二酸化炭素を吸収する吸収液と前記ガスとを接触させ、二酸化炭素を吸収したリッチ液を排出する吸収塔と、
    吸収液を加熱して、前記吸収液から二酸化炭素を含むガスを放出させ、前記リッチ液よりも二酸化炭素濃度の低いリーン液を排出する再生塔と、
    前記再生塔から前記吸収塔へ供給される前記リーン液を用いて、前記吸収塔から前記再生塔へ供給される前記リッチ液を加熱する再生熱交換器と、
    前記吸収塔又は前記再生塔から排出されたガスを洗浄液に接触させて、ガス中の吸収液成分を前記洗浄液に回収させる第1洗浄部と、
    前記吸収液成分を回収した前記洗浄液を濃縮する第1濃縮器と、
    を備える二酸化炭素分離回収システム。
  2. 前記第1濃縮器から排出される濃縮液はボイラーに供給され、
    前記吸収塔に導入されるガスは前記ボイラーから排出されることを特徴とする請求項1に記載の二酸化炭素分離回収システム。
  3. 前記第1洗浄部は前記吸収塔内に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の二酸化炭素分離回収システム。
  4. 前記第1洗浄部から排出される洗浄液を第1洗浄液と第2洗浄液とに分流し、前記第1洗浄液を前記第1洗浄部に供給し、前記第2洗浄液を前記第1濃縮器に供給する分流器をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の二酸化炭素分離回収システム。
  5. 前記第1洗浄部から排出される洗浄液の成分又は濃度を検出するセンサと、
    前記センサの検出結果に基づいて前記分流器の分流比を制御する制御部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の二酸化炭素分離回収システム。
  6. 前記吸収液から放出された二酸化炭素を含むガスを洗浄液に接触させて、ガス中の吸収液成分を前記洗浄液に回収させる第2洗浄部と、
    前記第2洗浄部から排出された洗浄液を濃縮する第2濃縮器と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の二酸化炭素分離回収システム。
  7. 前記第2洗浄部は前記再生塔内に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の二酸化炭素分離回収システム。
  8. ボイラーで発生した二酸化炭素を含有する第1ガスを吸収塔に導入し、
    前記吸収塔において、前記第1ガスと吸収液とを接触させて、前記第1ガス中の二酸化炭素を前記吸収液に吸収させ、二酸化炭素を吸収したリッチ液を排出するとともに、前記第1ガスよりも二酸化炭素含有量が少ない第2ガスを排出し、
    再生塔において、吸収液を加熱し、前記吸収液から二酸化炭素を含むガスを放出させ、前記リッチ液よりも二酸化炭素濃度の低いリーン液を排出し、
    再生熱交換器を用いて、前記再生塔から前記吸収塔へ供給される前記リーン液を熱源として、前記吸収塔から前記再生塔へ供給される前記リッチ液を加熱し、
    前記第2ガスを洗浄液に接触させて、前記第2ガス中の吸収液成分を前記洗浄液に回収し、
    前記吸収液成分を回収した前記洗浄液を濃縮し、濃縮液を前記ボイラーに供給することを特徴とする二酸化炭素分離回収システムの運転方法。
  9. 前記吸収液成分を回収した前記洗浄液を第1洗浄液と第2洗浄液とに分流し、
    前記第1洗浄液を前記第2ガスとの接触に再利用し、
    前記第2洗浄液を濃縮し、
    前記吸収液成分を回収した前記洗浄液の成分又は濃度を検出し、検出結果に基づいて、前記第1洗浄液及び前記第2洗浄液の流量を制御することを特徴とする請求項8に記載の二酸化炭素分離回収システムの運転方法。
JP2013147964A 2013-07-16 2013-07-16 二酸化炭素分離回収システム及びその運転方法 Pending JP2015020091A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013147964A JP2015020091A (ja) 2013-07-16 2013-07-16 二酸化炭素分離回収システム及びその運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013147964A JP2015020091A (ja) 2013-07-16 2013-07-16 二酸化炭素分離回収システム及びその運転方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015020091A true JP2015020091A (ja) 2015-02-02

Family

ID=52485055

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013147964A Pending JP2015020091A (ja) 2013-07-16 2013-07-16 二酸化炭素分離回収システム及びその運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015020091A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180053161A (ko) * 2016-11-11 2018-05-21 한국에너지기술연구원 이산화탄소 흡수 히드라진 수용액의 상분리 현상을 이용한 이산화탄소 분리 회수 장치 및 방법
JP2019217492A (ja) * 2018-06-19 2019-12-26 ヤンマー株式会社 二酸化炭素回収システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180053161A (ko) * 2016-11-11 2018-05-21 한국에너지기술연구원 이산화탄소 흡수 히드라진 수용액의 상분리 현상을 이용한 이산화탄소 분리 회수 장치 및 방법
JP2019217492A (ja) * 2018-06-19 2019-12-26 ヤンマー株式会社 二酸化炭素回収システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5479949B2 (ja) 測定装置、測定方法、及び二酸化炭素回収システム
JP2012223681A (ja) アミン回収システム及び二酸化炭素回収システム
WO2012153812A1 (ja) Co2回収装置およびco2回収方法
US8501130B1 (en) Carbon dioxide recovery system and method
US9901871B2 (en) System for chemically absorbing carbon dioxide in combustion exhaust gas
CA2881159C (en) Co2 recovery device and co2 recovery method
WO2013039041A1 (ja) Co2回収装置およびco2回収方法
JP5738137B2 (ja) Co2回収装置およびco2回収方法
JP2010017617A (ja) 排ガス中の二酸化炭素回収システム
JP2014057941A (ja) 二酸化炭素分離回収システムおよび二酸化炭素分離回収方法
JP2015024398A (ja) 二酸化炭素分離回収システム及びその運転方法
JP2011240321A (ja) 二酸化炭素除去装置を有する排ガス処理システム
EP2230000A1 (en) Flue gas treatment system and method using ammonia solution
JP2014036942A (ja) Co2回収装置およびco2回収方法
JP2015134334A (ja) リクレーミング装置及び方法、co2又はh2s又はその双方の回収装置
JP2010241649A (ja) 二酸化炭素回収システム
CA2958809C (en) Co2 recovery device and co2 recovery method
JP2015020091A (ja) 二酸化炭素分離回収システム及びその運転方法
JP2019022894A (ja) Co2回収装置およびco2回収方法
KR101416546B1 (ko) 흡수제 또는 흡착제를 이용한 가스 포집 시스템 및 그 방법
JP2015039670A (ja) 二酸化炭素分離回収システム及びその運転方法
Nagayasu et al. CO 2 recovery system and CO 2 recovery method