JP2015016556A - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法及び制御プログラム - Google Patents
画像形成装置、画像形成装置の制御方法及び制御プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】画像形成出力を実行する出力機構に転送される印刷画像データのエラーを簡易な構成で検知すること。
【解決手段】画像形成出力命令の情報に基づいて印刷画像データを生成し、生成された印刷画像データの画素のうち、有色画素の数をカウントし、印刷画像データをエンジン200に転送し、エンジン200に転送された印刷画像データの画素のうち、有色画素の数をカウントし、エンジン200への転送前にカウントされたカウント値及びエンジン200への転送後にカウントされたカウント値を比較し、両者が異なる場合に印刷画像データの転送欠陥を検知することを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】画像形成出力命令の情報に基づいて印刷画像データを生成し、生成された印刷画像データの画素のうち、有色画素の数をカウントし、印刷画像データをエンジン200に転送し、エンジン200に転送された印刷画像データの画素のうち、有色画素の数をカウントし、エンジン200への転送前にカウントされたカウント値及びエンジン200への転送後にカウントされたカウント値を比較し、両者が異なる場合に印刷画像データの転送欠陥を検知することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像形成装置、画像形成装置の制御方法及び制御プログラムに関し、特に、情報の転送エラーによる画像欠陥の検知に関する。
近年、情報の電子化が推進される傾向にあり、電子化された情報の出力に用いられるプリンタやファクシミリ及び書類の電子化に用いるスキャナ等の画像処理装置は欠かせない機器となっている。このような画像処理装置は、撮像機能、画像形成機能及び通信機能等を備えることにより、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能なMFP(Multi Function Peripheral:複合機)として構成されることが多い。
このような画像処理装置のうち、電子化された情報の紙出力に用いられるプリンタ等の画像形成装置において、出力された印刷物の検品は人手によって行われてきたが、近年オフセット印刷の後処理として、検品を行う装置が用いられている。このような検品装置では、印刷物の読取画像の中から良品のものを人手によって選択して読み取ることにより基準となるマスター画像を生成し、このマスター画像と検査対象の印刷物の読取画像の対応する部分を比較し、これらの差分の程度により印刷物の欠陥を判別している。また、印刷データからマスター画像を生成する方法も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
電子化された情報の紙出力に用いられるプリンタ等の画像形成装置においては、受信した印刷ジョブに基づいて画像処理を行うことにより、出力するべき画像が画素毎の情報によって表現された印刷画像データが生成され、その印刷画像データを電子写真方式やインクジェット方式などの画像形成出力機構であるエンジンに転送することによって画像形成出力が実行される。
ここで、上述した印刷画像データの転送に際して、ハードウェアの故障や画像処理ソフトウェアの不具合により、印刷画像データの生成や画像データ転送動作の異常で正しい印刷画像データがエンジンに転送されない場合がある。そのような意図しない印刷画像データでも、印刷出力するエンジン側では受信した画像データが正しいかどうかを判断する手段がないため、受信したとおりの印刷出力動作を行うことになる。その結果、画像の欠落や印刷位置のずれなど、ユーザが意図しない印刷画像を出力してしまう不良動作を引き起こす場合がある。
特に大量印刷を行った際の途中で異常画像出力が紛れ込んだ場合は、後から印刷出力結果をチェックして不良出力ページを取り除くことは困難なため、異常出力を印刷した時点もしくは印刷出力前に検出する必要がある。
特許文献1に開示されたような出力結果を読み取った読取画像による検査の場合、出力結果の撮像機構や、読取画像とマスター画像との位置合わせ機構など、様々な追加の構成が必要となり、装置の大型化や高コスト化が避けられない。また、検知された不具合がエンジンの不具合によるものなのか、印刷画像データの転送エラーによるものなのかの判断も困難である。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、画像形成出力を実行する出力機構に転送される印刷画像データのエラーを簡易な構成で検知することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、画像形成出力命令の情報に基づき、画像形成出力対象の画像を構成する各画素の情報を生成する画像処理部と、生成された前記画素の情報のうち、画像形成出力において用紙に色材が付加される有色画素及び用紙が無地のまま残される無色画素のいずれか一方をカウントする転送前画素カウント部と、生成された前記画素の情報を、画像形成出力を実行する画像形成出力機構に転送する画素情報転送部と、前記画像形成出力機構に転送された前記画素の情報のうち、前記有色画素及び前記無色画素のいずれか一方をカウントする転送後画素カウント部と、前記転送前画素カウント部及び前記転送前画素カウント部夫々のカウント結果を比較し、両者が異なる場合に前記画素の情報の転送欠陥を検知する転送欠陥検知部とを含むことを特徴とする。
また、本発明の他の態様は、画像形成出力命令の情報に基づき、画像形成出力対象の画像を構成する各画素の情報を生成し、生成された前記画素の情報のうち、画像形成出力において用紙に色材が付加される有色画素及び用紙が無地のまま残される無色画素のいずれか一方をカウントし、生成された前記画素の情報を、画像形成出力を実行する画像形成出力機構に転送し、前記画像形成出力機構に転送された前記画素の情報のうち、前記有色画素及び前記無色画素のいずれか一方をカウントし、前記画像系機構への転送前にカウントされたカウント値及び前記画像形成機構への転送後にカウントされたカウント値を比較し、両者が異なる場合に前記画素の情報の転送欠陥を検知することを特徴とする。
また、本発明の更に他の態様は、画像形成出力命令の情報に基づき、画像形成出力対象の画像を構成する各画素の情報を生成するステップと、生成された前記画素の情報のうち、画像形成出力において用紙に色材が付加される有色画素及び用紙が無地のまま残される無色画素のいずれか一方をカウントするステップと、生成された前記画素の情報を、画像形成出力を実行する画像形成出力機構に転送するステップと、前記画像形成出力機構に転送された前記画素の情報のうち、前記有色画素及び前記無色画素のいずれか一方をカウントするステップと、前記画像系機構への転送前にカウントされたカウント値及び前記画像形成機構への転送後にカウントされたカウント値を比較し、両者が異なる場合に前記画素の情報の転送欠陥を検知するステップとを情報処理装置に実行させることを特徴とする。
本発明によれば、画像形成出力を実行する出力機構に転送される印刷画像データのエラーを簡易な構成で検知することができる。
実施の形態1.
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、受信した印刷ジョブに基づいて画像形成出力を実行する画像形成装置内部において、画像処理を行うコントローラから画像形成出力を行うエンジンへの印刷画像データの転送における信頼性が向上することにより、出力される画像の不具合が低減された画像形成装置について説明する。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、受信した印刷ジョブに基づいて画像形成出力を実行する画像形成装置内部において、画像処理を行うコントローラから画像形成出力を行うエンジンへの印刷画像データの転送における信頼性が向上することにより、出力される画像の不具合が低減された画像形成装置について説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置1の機能構成及び運用形態を示す図である。図1に示すように、画像形成装置1は、ホストコンピュータ2から印刷ジョブを受信し、コントローラ100において印刷ジョブに基づいて印刷画像データを生成し、エンジン200が印刷画像データの転送を受けて画像形成出力を実行する。
図1に示すように、コントローラ100は、ネットワークI/F101、コントローラCPU(Central Processing Unit)102、RAM(Random Access Memory)103、通信I/F104、画素数カウント部105及び画像転送処理部106を含む。また、エンジン200は、通信I/F201、エンジンCPU202、出力制御部203、受信画素数カウント部204、画素数比較部205及びプリントエンジン206を含む。
ネットワークI/F101は、画像形成装置1がネットワークを介してホストコンピュータ2等の他の機器と通信するためのインタフェースであり、Ethernet(登録商標)やUSBインタフェースが用いられる。コントローラCPU102は、コントローラ100の演算手段であり、コントローラ100全体の動作を制御する。エンジン200の動作もコントローラ100による制御に従っており、コントローラCPU102は、間接的にエンジン200も制御する。
RAM103は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、コントローラCPU102が情報を処理する際の作業領域として用いられる。RAM103にロードされたソフトウェア・プログラムに従ってコントローラCPU102が演算を行うことにより、コントローラ100各部の制御や、受信した印刷ジョブに基づく印刷画像データの生成処理等、コントローラ100におけるソフトウェア処理が実現される。
図2は、本実施形態に係る印刷画像データの態様を示す図である。図2に示すように、印刷画像データは、プリントエンジン206における最小印刷サイズである画素データで構成され、モノクロ2値の印刷出力であれば、画像情報がある部分のデータは“1”、画像がない部分は“0”で表現される。
通信I/F104は、コントローラ100がエンジン200との間で制御信号等をやり取りするための通信用インタフェースである。画素数カウント部105は、本実施形態の要旨に係る構成であり、コントローラCPU102によるソフトウェア処理によって生成された印刷画像データを読み取込み、有色の画素、即ち、画像形成出力においてインクやトナー等の色材が要旨に付加される画素の数をカウントする。このカウント値は、有色画素数情報として通信I/F104を介してエンジン200に送信される。
印刷画像データの解像度が2値の1200dpi(dot per inch)で、印刷用紙がA3サイズ、即ち420[mm]×297[mm]の全面に黒データを印刷する場合の全画素数は、以下の式(1)で示すように、278436976画素が最大値である。
従って、1ページ分の有色画素数情報は29bitで表現可能であり、通信I/F104及び通信I/F201を介して情報を転送したとしても、画像処理装置全体の生産性に影響を与えることは無い。
画像転送処理部106は、上述した画像処理によって生成された印刷画像データをエンジン200に転送する。これにより、エンジン200に印刷画像データが入力され、画像形成出力が実行される。
通信I/F201は、エンジン200がコントローラ100との間で制御信号等をやり取りするためのインタフェースである。上述したように、画素数カウント部105によって印刷画像データの有色画素がカウントされて生成された有色画素数情報は、通信I/F201を介してエンジン200に入力される。
エンジンCPU202は、エンジン200の演算手段であり、エンジン200全体の動作を制御する。出力制御部203は、コントローラ100から入力される印刷画像データを受信し、プリントエンジン206を制御して画像形成出力を実行させる。この出力制御部203に受信画素数カウント部204及び画素数比較部205が含まれることが、本実施形態の要旨の1つである。
受信画素数カウント部204は、コントローラ100の画素数カウント部105と同様に、画像転送処理部106から入力された印刷画像データにおける有色画素数をカウントし、上述した有色画素数情報と同様のカウント値を生成する。画素数比較部205は、通信I/F201を介してコントローラ100から入力された有色画素数情報が示すカウント値と、受信画素数カウント部204によるカウント値とを比較し、画像転送処理部106から出力制御部203に入力された印刷画像データにエラーが無いか否かを判断する。
プリントエンジン206は、電子写真方式やインクジェット方式等、出力制御部203が受信した印刷画像データに基づいて用紙に色材を付与して画像形成出力を実行する画像形成機構である。
このような画像形成装置において、画像転送処理部106から出力制御部203への印刷画像データの転送の際や、出力制御部203によるプリントエンジン206の制御の際に問題が起きずに印刷像データが正しく転送され、プリントエンジン206における画像形成出力動作にも不具合が無ければ、正しい印刷出力結果を得ることが出来る。
しかしながら制御信号や画像データへのノイズ混入のようなハードウェア要因や、画像処理、機器制御プログラムの不具合による意図しない動作などにより、図3のように正常な位置に印刷されない場合やデータの欠落などの異常な出力結果となる場合がまれにある。このような場合印刷結果を目視などでチェックして異常な出力結果を除外する作業が必要となるが、大量出力を行う場合にはすべての出力結果をチェックすることは困難であるため、データ転送結果の保証が重要になる。このデータ転送結果の保証が、本実施形態に係る要旨である。
次に、本実施形態に係る画像形成装置1が印刷ジョブを受信した場合の画像形成出力動作について説明する。図4は、本実施形態に係る画像形成装置1の画像形成出力動作におけるコントローラ100の動作を示すフローチャートである。
ネットワークI/F101を介して印刷ジョブを受信したコントローラCPU102は、印刷ジョブに含まれる画像情報に基づいて印刷画像データの生成を開始すると共に、画素数カウント部105のカウント値をクリアする(S401)。即ち、コントローラCPU102が、画像処理部として機能する。尚、コントローラCPU102によって生成された印刷画像データは、RAM103や図示しないHDD(Hard Disk Drive)等の記憶媒体に一時的に保存される。
カウント値がクリアされた画素数カウント部105は、コントローラCPU102によって生成される印刷画像データ、即ち、出力対象の画像を構成する画素の情報を記憶媒体から読出し(S402)、有色の画素を判別して有色画素数を加算する(S403)。即ち、画素数カウント部105が、エンジン200への印刷画像データの転送前に有色画素数をカウントする転送前画素カウント部として機能する。
画素数カウント部105は、印刷ジョブに含まれるすべての画像についての有色画素数のカウントが終了するまでS402からの処理を繰り返し(S404/NO)、全ての画像についての有色画素数のカウントが終了すると(S404/YES)、そのカウント結果をRAM103等の記憶媒体に保存する(S405)。
有色画素数情報が保存されると、コントローラCPU102は、画像転送処理部106を制御し、一時的に保存された印刷画像データをエンジン200に転送する(S406)。即ち、画像転送処理部106が、画素情報転送部として機能する。また、コントローラCPU102は、通信I/F104を制御し、画素数カウント部105によって生成された有色画素数情報をエンジン200に送信して(S407)、処理を終了する。このような処理により、画像形成出力動作におけるコントローラ100の動作が完了する。
図5は、本実施形態に係る画像形成装置1の画像形成出力動作におけるエンジン200の動作を示すフローチャートである。コントローラ100側において印刷ジョブの処理が開始されると、コントローラCPU102は、通信I/F104を制御してエンジン200に印刷ジョブの開始を示す信号を送信する。その信号を受けたエンジン200においては、エンジンCPU202が受信画素数カウント部204のカウント値をクリアする(S501)。
続いて、コントローラ100側から画像転送処理部106によって印刷画像データが転送されてくることにより、出力制御部203が印刷画像データを受信する(S502)。出力制御部203が印刷画像データの受信を開始すると、プリントエンジン206による画像形成出力が開始されると共に、受信画素数カウント部204は、受信された印刷画像データ、即ち、出力対象の画像を構成する画素の情報を参照し、有色の画素を判別して有色画素数を加算する(S503)。即ち、受信画素数カウント部204が、エンジン200への転送後に有色画素数をカウントする転送後画素カウント部として機能する。
受信画素数カウント部204は、コントローラ100側から転送されるすべての印刷画像データが受信され、有色画素数のカウントが終了するまでS502からの処理を繰り返す(S504/NO)。全ての印刷画像データが受信されて有色画素数のカウントが終了すると(S504/YES)、通信I/F201を介してコントローラ100側から受信された有色画素数情報を、画素数比較部205が取得し(S505)、受信画素数カウント部204によるカウント結果との比較を行う(S506)。即ち、画素数比較部205が、転送欠陥検知部として機能する。
S506の比較の結果、両者が一致した場合(S507/YES)、転送された印刷画像データにエラーはないと判断され、そのまま処理が終了する。他方、有色画素数情報のカウント値と、受信画素数カウント部204によるカウント値とが異なる場合(S507/NO)、転送された印刷画像データにエラーがあると判断され、出力制御部203からの信号を受けたエンジンCPU202が、エラー通知のための処理を行い(S508)、処理を終了する。
S508のエラー通知に基づくエラー処理動作では、出力制御部203が、プリントエンジン206を制御して印刷出力中断処理を実行し、画像処理装置内の印刷用紙を排出後に印字出力動作を停止する。また、エンジンCPU202が、通信I/F201経由でコントローラ100側にエラー発生を通知する。
コントローラ100側では、コントローラCPU102が、通信I/F104を介して受信した通知内容に基づき、ネットワークI/F101を介してホストコンピュータ2に異常を知らせる。これにより、ホストコンピュータ2が未だに印刷ジョブの送信を続行中であれば、それを停止させる。
また、コントローラCPU102は、コントローラ100に接続されているタッチパネル等の操作パネルに、異常発生を通知するための画面を表示させることにより、ユーザに異常発生を通知する。通知内容の例としては、異常を検出した画像転送データの管理情報を元に、正常なデータ転送が出来ていない印刷ページカウント数や何部目の印刷で異常検出したかなどの該当ページ情報の表示のほか、ユーザに再印刷処理を促すメッセージなどが用いられる。
ユーザへの通知処理のほかに、異常を検出した印刷画像データの管理情報をログ情報としてコントローラ100に設けられたNVRAM(Non Volatile RAM)やHDD等の不揮発性記憶媒体に蓄積するほか、ネットワークI/F101経由でユーザにログ情報を通知するような処理を行っても良い。
また、夜間の大量印刷などユーザによっては印刷処理を停止させたくない場合もあるため、その場合はデータ転送異常を検知しても印刷出力動作を停止させない設定にして出力動作を継続させ、後ほど異常検出の通知内容やログ情報に基づき該当ページのみ再印刷して差し替える作業を選択することも可能である。
このように、本実施形態に係る画像形成装置1においては、コントローラ100からエンジン200への印刷画像データの転送に際して、コントローラ100側でカウントされた有色画素数をエンジン200に通知する。エンジン200側では、コントローラ100から転送された印刷画像データの有色画素数をカウントし、コントローラ100から通知された有色画素数と比較することにより、データにエラーが無いことを判断する。これにより、画像形成出力を実行する出力機構に転送される印刷画像データのエラーを簡易な構成で検知することができる。
尚、上記実施形態においては、画素数カウント部105は独立したモジュールとして設けられる場合を例としているが、RAM103上に印刷画像データを展開し、コントローラCPU102によるソフトウェア処理で画素数カウントを実行することも可能である。また、同様に画像形成部の出力制御部で受信画素数をカウントする構成や画素数比較を行う構成も、エンジン200側に設けられる図示しないRAM上に印刷画像データを展開し、エンジンCPU202によるソフウェア処理で画素数カウントや画素数比較を実施する構成でも実現可能である。
また、上記実施形態においては、有色画素数情報の転送を通信I/F104軽油としているが、印刷画像データを転送するパス、即ち、画像転送処理部106を経由する態様も可能である。また、上記実施形態においては、有色画素をカウントの対象としたが、無色画素をカウントの対象としても良い。
実施の形態2.
実施の形態1においては、印刷画像データが2値画像データである場合を例として説明した。しかしながら、印刷画像データは2値画像とは限らず、2bitの4階調、3bitの8階調、4bitの16階調の場合等があり得る。このような印刷画像データの階調数は、主としてプリントエンジン206の仕様により決定される。印刷画像データが多階調の場合、単純に有色画素をカウントすることが出来ない。本実施形態においては、そのような場合について説明する。尚、実施の形態1と同様の符号を付す構成については同一、又は相当部を示すものとし、詳細な説明を省略する。
実施の形態1においては、印刷画像データが2値画像データである場合を例として説明した。しかしながら、印刷画像データは2値画像とは限らず、2bitの4階調、3bitの8階調、4bitの16階調の場合等があり得る。このような印刷画像データの階調数は、主としてプリントエンジン206の仕様により決定される。印刷画像データが多階調の場合、単純に有色画素をカウントすることが出来ない。本実施形態においては、そのような場合について説明する。尚、実施の形態1と同様の符号を付す構成については同一、又は相当部を示すものとし、詳細な説明を省略する。
図6は、本実施形態に係る画像形成装置1の機能構成及び運用形態を示す図である。図6に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、コントローラ100側に2値化処理部107が設けられていること及びエンジン200側に2値化処理部207が設けられていることが実施の形態1とは異なる。
2値化処理部107は、コントローラCPU102によって生成されて記憶媒体に一時的に格納された多値の印刷画像データを、2値の画像データに変換する。即ち、2値化処理部107が、転送前二値化処理部として機能する。2値変換の態様としては、多階調の階調値に対して閾値を設け、その閾値に対する大小によって有色/無色を判断する閾値法の他、ディザ法、誤差拡散法等の公知の技術を用いることが可能である。
2値化処理部207は2値化処理部107と同様に、出力制御部203が画像転送処理部106から受信した多値の印刷画像データを、2値の画像データに変換する。即ち、2値化処理部207が、転送後二値化処理部として機能する。2値変換の態様として公知の様々な技術を用いることが可能であることは、2値化処理部107と同様である。
但し、2値化処理部107と2値化処理部207とは、2値化のアルゴリズムとして同一のアルゴリズムを採用する。これにより、元となる多値の印刷画像データが同一の場合、2値化処理部107による2値化の結果と、2値化処理部207による2値化の結果は同一になるため、印刷画像データがエラーなく転送されていることを確認することができる。
本実施形態に係る画像形成出力動作は、図4及び図5において説明した動作と概ね同一であるが、2値化処理部107及び2値化処理部207による2値化処理が含まれる点が異なる。図7は本実施形態に係る画像形成装置1の画像形成出力動作におけるコントローラ100の動作を示すフローチャートである。図7に示すように、本実施形態に係るコントローラ100の動作は、コントローラCPU102によって生成されて記憶媒体に一時的に保存された印刷画像データが読み出され、2値化処理部107によって2値化処理が実行される(S703)点が、図4とは異なる。
図8は本実施形態に係る画像形成装置1の画像形成出力動作におけるエンジン200の動作を示すフローチャートである。図8に示すように、本実施形態に係るエンジン200の動作は、出力制御部203が受信した印刷画像データを、2値化処理部207が2値化処理する(S803)点が、図5とは異なる。
このように、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、印刷画像データが多階調であっても、有色画素数のカウントを行うことが可能となり、画像形成出力を実行する出力機構に転送される印刷画像データのエラーを簡易な構成で検知することが可能となる。
実施の形態3.
実施の形態1、2においては、コントローラ100において印刷ジョブ全体の印刷画像データについて有色画素数をカウントした上で、コントローラ100からエンジン200に送信する場合を例として説明した。本実施形態においては、有色画素数情報を所定の転送単位に区切る場合について説明する。
実施の形態1、2においては、コントローラ100において印刷ジョブ全体の印刷画像データについて有色画素数をカウントした上で、コントローラ100からエンジン200に送信する場合を例として説明した。本実施形態においては、有色画素数情報を所定の転送単位に区切る場合について説明する。
図9は、本実施形態に係る有色画素数の転送単位を示す図である。一般的な画像形成装置において、コントローラ100側からエンジン200側への印刷画像データの転送処理は、主走査ライン毎に順次行われる即ち、印刷画像データを構成する各画素の情報が、画像の用紙搬送方向に相当する副走査方向端部から、それと直交する主走査ライン上において配置されている順番に従って順次転送される。本実施形態に係るコントローラ100は、主走査ライン毎の画素数を有色画素数情報の転送単位とする。
図10は、本実施形態に係る画像形成装置1の機能構成及び運用形態を示す図である。図10に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、コントローラ100側において画素数カウント部105が省略されており、画像転送処理部106内部に転送画素数カウント部108が設けられている点が、実施の形態1とは異なる。
転送画素数カウント部108は、画像転送処理部106が印刷画像データをエンジン200側へ転送する際に、転送される画素毎のデータの有色/無色を判断し、主走査ライン毎に有色画素数情報を生成する。即ち、本実施形態に係る有色画素数情報は、主走査ライン毎に有色画素数がカウントされた、ライン有色画素数情報である。ライン有色画素数情報は、コントローラCPU102によって通信I/F104を介してエンジン200側へ送信される。
また、本実施形態に係るエンジン200側においては、出力制御部203が受信した印刷画像データに含まれる有色画素数を、受信画素数カウント部204が主走査ライン毎にカウントする。そして、画素数比較部205は、主走査ライン毎に受信されるライン有色画素数情報と、受信画素数カウント部204による主走査ライン毎のカウント結果とを比較し、実施の形態1と同様に印刷画像データの転送エラーチェックを行う。
本実施形態においては、主走査ライン毎に転送エラーのチェックが行われるため、チェックが実行されるまでに、印刷画像データがすべて生成されるのを待つ必要が無く、且つ、印刷画像データがすべてエンジン200側に転送されるのを待つ必要もない。そのため、より早い段階で転送エラーを検知することが可能である。
また、本実施形態においては、コントローラ100側において、画像転送処理部106が印刷画像データを転送しながら有色画素数のカウントが行われる。そのため、実施の形態1のように、印刷画像データの転送開始前に、画素数カウント部105による有色画素数のカウント終了を待つ必要がない。その結果、画像形成出力の完了までに要する時間が長くなるような弊害を回避することができる。
図11は、本実施形態に係る画像形成装置1の画像形成出力動作におけるコントローラ100の動作を示すフローチャートである。ネットワークI/F101を介して印刷ジョブを受信したコントローラCPU102は、まず、通信I/F104を介して、出力対象の画像のサイズをエンジン200に通知する(S1101)。これにより、エンジン200において有色画素数をカウントするべき1ラインのサイズが認識される。
そして、コントローラCPU102は、印刷ジョブに含まれる画像情報に基づいて印刷画像データの生成を開始すると共に、転送画素数カウント部108のカウント値をクリアする(S1102)。転送画素数カウント部108のカウント値がクリアされると、画像転送処理部106は、コントローラCPU102によって生成された印刷画像データの転送を開始する(S1103)。これにより、転送画素数カウント部108は、転送される印刷画像データを順次参照して有色/無色を判断し、有色画素数を加算する(S1104)。
転送画素数カウント部108は、1ライン分の印刷画像データについての有色画素数のカウントが終了するまでS1103からの処理を繰り返す(S1105/NO)。転送画素数カウント部108が、1ライン分のカウントを終了すると(S1105/YES)、コントローラCPU102が、そのカウント結果を通信I/F104を介してエンジン200側に送信する(S1106)。
コントローラCPU102は、印刷ジョブに基づいて生成される印刷画像データの全主走査ラインについて処理が完了するまで、S1102以降の処理を繰り返し(S1107/NO)、全主走査ラインについて処理が完了したら(S1107/YES)処理を終了する。このような処理により、エンジン200に対して、主走査ライン毎に有色画素数のカウント値が送信される。
図12は、本実施形態に係る画像形成装置1の画像形成出力動作におけるエンジン200の動作を示すフローチャートである。コントローラ100側において印刷ジョブの処理が開始され、図11のS1101において通知される画像のサイズを取得すると(S1201)、エンジンCPU202は、受信画素数カウント部204に1ライン分の画素数を設定すると共に、受信画素数カウント部204のカウント値をクリアする(S1202)。
続いて、コントローラ100側から画像転送処理部106によって印刷画像データが転送されてくることにより、出力制御部203が印刷画像データを受信する(S1203)。出力制御部203が印刷画像データの受信を開始すると、プリントエンジン206による画像形成出力が開始されると共に、受信画素数カウント部204は、受信された印刷画像データ、即ち、出力対象の画像を構成する画素の情報を参照し、有色の画素を判別して有色画素数を加算する(S1204)。
受信画素数カウント部204は、1ライン分の有色画素数のカウントが終了するまでS1203からの処理を繰り返す(S1205/NO)。1ライン分の有色画素数のカウントが終了すると(S1205/YES)、通信I/F201を介してコントローラ100側から受信されたライン有色画素数情報を、画素数比較部205が取得し(S1206)、受信画素数カウント部204による1ライン分のカウント結果との比較を行う(S1207)。
S1207の比較の結果、両者が一致した場合(S1208/YES)、転送された印刷画像データにエラーはないと判断され、画像形成出力は続行される。エンジンCPU202は、印刷ジョブに基づいて生成される印刷画像データの全主走査ラインについて処理が完了するまで、S1202以降の処理を繰り返し(S1209/NO)、全主走査ラインについてS1208の判断結果が“YES”となったら(S1209/YES)処理を終了する。
他方、ライン有色画素数情報のカウント値と、受信画素数カウント部204によるカウント値とが異なる場合(S1208/NO)、転送された印刷画像データにエラーがあると判断され、出力制御部203からの信号を受けたエンジンCPU202が、エラー通知のための処理を行い(S1210)、処理を終了する。
尚、本実施形態においては、有色画素数のカウント結果の転送単位を1ライン分とする場合を例として説明したが、設定により所定のライン数分とすることも可能である。これにより、上述したような効果を得ながら、1ライン毎に判断を行うよりも判断の回数を少なくすることができ、処理負荷を低減することができる。
実施の形態4.
実施の形態3においては、有色画素数のカウント結果の転送単位を1ライン若しくは所定ライン数分とする場合、即ち、有色画素数のカウント結果の転送単位を副走査方向に分割する場合を例として説明した。本実施形態においては、有色画素数のカウント結果の転送単位を主走査方向に分割する場合を例として説明する。
実施の形態3においては、有色画素数のカウント結果の転送単位を1ライン若しくは所定ライン数分とする場合、即ち、有色画素数のカウント結果の転送単位を副走査方向に分割する場合を例として説明した。本実施形態においては、有色画素数のカウント結果の転送単位を主走査方向に分割する場合を例として説明する。
図13は、本実施形態に係る有色画素数の転送単位を示す図である。本実施形態に係るコントローラ100は、主走査ラインを所定範囲毎に分割した副走査方向全体の画像範囲を有色画素数情報の転送単位とする。
図14は、本実施形態に係る画像形成装置1の画像形成出力動作におけるコントローラ100の動作を示すフローチャートである。ネットワークI/F101を介して印刷ジョブを受信したコントローラCPU102は、まず、主走査方向の有色画素数情報の転送単位を示す、主走査分割幅の設定を行う(S1401)。S1401においてコントローラCPU102は、予め設定された値やユーザによって入力された値を取得し、転送画素数カウント部108に設定する。
次に、コントローラCPU102は、印刷ジョブに含まれる画像情報に基づいて印刷画像データの生成を開始すると共に、転送画素数カウント部108のカウント値をクリアする(S1402)。また、コントローラCPU102は、通信I/F104を介して、主走査分割幅をエンジン200に通知する(S1403)。これにより、エンジン200において有色画素数をカウントするべき主走査方向の幅が認識される。
他方、転送画素数カウント部108のカウント値がクリアされると、画像転送処理部106は、コントローラCPU102によって生成された印刷画像データの転送を開始する(S1404)。これにより、転送画素数カウント部108は、転送される印刷画像データを順次参照して有色/無色を判断し、有色画素数を加算する(S1405)。
転送画素数カウント部108は、設定された主走査分割幅分の印刷画像データについての有色画素数のカウントが終了するまでS1404からの処理を繰り返す(S1406/NO)。転送画素数カウント部108が、主走査分割幅分のカウントを終了すると(S1406/YES)、コントローラCPU102が、そのカウント結果を、夫々の主走査分割幅毎の有色画素数として積算して記憶媒体に保存する(S1407)。
コントローラCPU102は、1ライン分の主走査ライン毎にS1404からの繰り返し実行する(S1408/NO)。また、コントローラCPU102は、1ラインについての主走査分割幅毎の有色画素数のカウント処理を終了すると(S1408/YES)、印刷ジョブに基づいて生成される印刷画像データの全主走査ラインについて処理が完了するまで、S1404以降の処理を繰り返し(S1409/NO)、全主走査ラインについて処理が完了したら(S1409/YES)、主走査分割幅毎に生成した有色画素数情報を、通信I/F104を介してエンジン200に送信する(S1410)。このような処理により、エンジン200に対して、主走査分割幅毎に有色画素数のカウント値が送信される。
図15は、本実施形態に係る画像形成装置1の画像形成出力動作におけるエンジン200の動作を示すフローチャートである。コントローラ100側において印刷ジョブの処理が開始され、図14のS1403において通知される主走査分割幅を取得すると(S1501)、エンジンCPU202は、受信画素数カウント部204に主走査分割幅を設定すると共に、受信画素数カウント部204のカウント値をクリアする(S1502)。
続いて、コントローラ100側から画像転送処理部106によって印刷画像データが転送されてくることにより、出力制御部203が印刷画像データを受信する(S1503)。出力制御部203が印刷画像データの受信を開始すると、プリントエンジン206による画像形成出力が開始されると共に、受信画素数カウント部204は、受信された印刷画像データ、即ち、出力対象の画像を構成する画素の情報を参照し、有色の画素を判別して有色画素数を加算する(S1504)。
受信画素数カウント部204は、設定された主走査分割幅分の有色画素数のカウントが終了するまでS1503からの処理を繰り返す(S1505/NO)。主走査分割幅分の有色画素数のカウントが終了すると(S1505/YES)、エンジンCPU202が、そのカウント結果を、夫々の主走査分割幅毎の有色画素数として積算して記憶媒体に保存する(S1506)。
エンジンCPU202は、1ライン分についての処理が終了するまで、S1503からの処理を繰り返す(S1507/NO)。また、エンジンCPU202は、1ライン分についての主走査分割幅毎の有色画素数のカウントが終了すると(S1507/YES)、印刷ジョブに基づいて生成される印刷画像データの全主走査ラインについて処理が完了するまで、S1503以降の処理を繰り返し(S1508/NO)、全主走査ラインについて処理が完了したら(S1508/YES)、通信I/F201を介してコントローラ100側から受信された主走査分割幅毎の有色画素数情報を、画素数比較部205が取得し(S1509)、受信画素数カウント部204による主走査分割幅毎のカウント結果との比較を行う(S1510)。
S1510の比較の結果、主走査分割幅毎の比較結果がすべて一致した場合(S1511/YES)、転送された印刷画像データにエラーはないと判断され、そのまま処理は終了する。他方、主走査幅毎の比較結果について1つでも不一致のものがあった場合(S1511/NO)、転送された印刷画像データにエラーがあると判断され、出力制御部203からの信号を受けたエンジンCPU202が、エラー通知のための処理を行い(S1512)、処理を終了する。
本実施形態によれば、図13において説明したように、副走査方向の全範囲にわたって所定の主走査分割幅毎に有色画素数が積算され、カウント値の比較が行われる。そのため、図3の「画像ずれ」として示すような、主走査方向に画像がずれていても、データ全体としての有色画素数に変化が現れないような画像の異常を検知することが可能となる。
実施の形態5.
実施の形態3においては、有色画素数のカウント結果の転送単位を1ライン若しくは所定ライン数分とする場合、即ち、有色画素数のカウント結果の転送単位を副走査方向に分割する場合を例として説明した。また、実施の形態4においては、有色画素数のカウント結果の転送単位を主走査方向に分割する場合を例として説明した。本実施形態においては、有色画素数のカウント結果の転送単位を主副走査方向に分割する場合を例として説明する。尚、本実施形態においては、画像形成装置1の構成として、図1において説明した構成が用いられる。
実施の形態3においては、有色画素数のカウント結果の転送単位を1ライン若しくは所定ライン数分とする場合、即ち、有色画素数のカウント結果の転送単位を副走査方向に分割する場合を例として説明した。また、実施の形態4においては、有色画素数のカウント結果の転送単位を主走査方向に分割する場合を例として説明した。本実施形態においては、有色画素数のカウント結果の転送単位を主副走査方向に分割する場合を例として説明する。尚、本実施形態においては、画像形成装置1の構成として、図1において説明した構成が用いられる。
図16は、本実施形態に係る有色画素数の転送単位を示す図である。本実施形態に係るコントローラ100は、主副走査ラインを所定範囲毎に分割した夫々の領域毎の画像範囲を有色画素数情報の転送単位とする。また、図16に示すように、コントローラ100からエンジン200への印刷画像データの転送に際して、印刷画像の回転処理が入る場合は、画素数カウントする矩形領域の領域サイズと位置が印刷画像に対してずれないように、主走査および副走査の分割サイズ情報を入れ替えて通知する。
図17は、本実施形態に係る画像形成装置1の画像形成出力動作におけるコントローラ100の動作を示すフローチャートである。ネットワークI/F101を介して印刷ジョブを受信したコントローラCPU102は、まず、主走査方向及び副走査方向の有色画素数情報の転送単位の設定を行う(S1701)。S1701においてコントローラCPU102は、予め設定された値やユーザによって入力された値を取得し、画素数カウント部105に設定する。
次に、コントローラCPU102は、印刷ジョブに含まれる画像情報に基づいて印刷画像データの生成を開始すると共に、画素数カウント部105のカウント値をクリアする(S1702)。カウント値がクリアされた画素数カウント部105は、コントローラCPU102によって生成される印刷画像データ、即ち、出力対象の画像を構成する画素の情報を記憶媒体から読出し(S1703)、有色の画素を判別して有色画素数を加算する(S1704)。
S1704において、画素数カウント部105は、図16の「1−1」、「1−2」のような主副走査分割幅によって確定される分割領域各個に対応した識別子を割り当て、主走査方向及び副走査方向の分割サイズと、分割領域が印刷画像データ上のどの場所に割り当てられるかの位置情報と、夫々の分割領域毎の有色画素数を関連付けて記録する。図16では分割領域の位置を印刷スキャンの開始位置を原点として管理している。
画素数カウント部105は、全分割領域についての有色画素数のカウントが終了するまでS1703からの処理を繰り返し(S1705/NO)、全分割領域についての有色画素数のカウントが終了すると(S1705/YES)、その分割領域毎のカウント結果をRAM103等の記憶媒体に保存する(S1706)。
分割領域毎の有色画素数情報が保存されると、コントローラCPU102は、印刷画像データの転送に際して、画像の回転処理が行われるか否かを確認する(S1707)。その結果、画像の回転が行われる場合(S1707/YES)、コントローラCPU102は、回転方向に従い、図16に示すように位置情報と画素数情報の紐付けを変更し(S1708)、画像形成部に回転処理後の印刷画像データを転送時に回転後の分割領域サイズと画素数情報を通知する(S1709)。即ち、コントローラCPU102が、分割幅通知部として機能する。
その後、コントローラCPU102は、分割領域毎に生成された有色画素数情報を通信I/F104を介してエンジン200に送信する(S1710)と共に、画像転送処理部106を制御し、一時的に保存された印刷画像データをエンジン200に転送し(S1711)、処理を終了する。
図18は、本実施形態に係る画像形成装置1の画像形成出力動作におけるエンジン200の動作を示すフローチャートである。エンジンCPU202は、図17のS1709において送信された主副走査分割幅を受信すると共に(S1801)、S1710において送信された分割領域毎の有色画素数情報を受信する(S1802)。S1801において受信された主副走査分割幅は、エンジンCPU202によって受信画素数カウント部204に設定される。そして、エンジンCPU202は、受信画素数カウント部204のカウント値をクリアする(S1803)。
続いて、コントローラ100側から画像転送処理部106によって印刷画像データが転送されてくることにより、出力制御部203が印刷画像データを受信する(S1804)。出力制御部203が印刷画像データの受信を開始すると、プリントエンジン206による画像形成出力が開始されると共に、受信画素数カウント部204は、受信された印刷画像データ、即ち、出力対象の画像を構成する画素の情報を参照し、S1801において設定された主副走査分割幅に従って分割領域毎に有色の画素を判別して有色画素数を加算する(S1805)。
受信画素数カウント部204は、夫々の分割領域毎にS1804、S1805の処理を実行し(S1806/NO)、1つの分割領域について有色画素数のカウントが終了すると、(S1806/YES)、エンジンCPU202は、分割領域毎の有色画素数のカウント値を記憶媒体に保存する(S1807)。エンジンCPU202は、印刷画像データのすべてについて処理が完了するまでS1804からの処理を繰り返す(S1808/NO)。全印刷画像データにについて処理が完了すると(S1808/YES)、画素数比較部205が、夫々の分割領域毎に、S1802において受信した有色画素数情報と、受信画素数カウント部204によるカウント結果との比較を行う(S1809)。
S1808の比較の結果、全ての分割領域についてカウント値が一致した場合(S1810/YES)、転送された印刷画像データにエラーはないと判断され、そのまま処理が終了する。他方、いずれか1つの分割領域でも不一致が発生した場合(S1810/NO)、転送された印刷画像データにエラーがあると判断され、出力制御部203からの信号を受けたエンジンCPU202が、エラー通知のための処理を行い(S1811)、処理を終了する。
このように、本実施形態に係る画像形成装置1においては、印刷画像データを主走査及び副走査方向に夫々分割して生成される各分割領域を、有色画素数のカウント結果の転送単位とする。そして、コントローラ100からエンジン200に印刷画像データが転送される際、画像の回転処理が施される場合には、主走査及び副走査の分割幅をコントローラ100からエンジン200に通知する際に、主走査及び副走査方向の分割幅を入れ替えて通知する。これにより、画像の回転を伴う印刷画像データの転送に対応して、有色が楚洲数のカウント及び比較を行うことが可能となる。
また、主走査方向に分割されているため、実施の形態4において説明した効果も同様に得ることが出来る。
1 画像形成装置
2 ホストコンピュータ
100 コントローラ
101 ネットワークI/F
102 コントローラCPU
103 RAM
104 通信I/F
105 画素数カウント部
106 画像転送処理部
107 2値化処理部
108 転送画素数カウント部
200 エンジン
201 通信I/F
202 エンジンCPU
203 出力制御部
204 受信画素数カウント部
205 画素数比較部
206 プリントエンジン
207 2値化処理部
2 ホストコンピュータ
100 コントローラ
101 ネットワークI/F
102 コントローラCPU
103 RAM
104 通信I/F
105 画素数カウント部
106 画像転送処理部
107 2値化処理部
108 転送画素数カウント部
200 エンジン
201 通信I/F
202 エンジンCPU
203 出力制御部
204 受信画素数カウント部
205 画素数比較部
206 プリントエンジン
207 2値化処理部
Claims (9)
- 画像形成出力命令の情報に基づき、画像形成出力対象の画像を構成する各画素の情報を生成する画像処理部と、
生成された前記画素の情報のうち、画像形成出力において用紙に色材が付加される有色画素及び用紙が無地のまま残される無色画素のいずれか一方をカウントする転送前画素カウント部と、
生成された前記画素の情報を、画像形成出力を実行する画像形成出力機構に転送する画素情報転送部と、
前記画像形成出力機構に転送された前記画素の情報のうち、前記有色画素及び前記無色画素のいずれか一方をカウントする転送後画素カウント部と、
前記転送前画素カウント部及び前記転送前画素カウント部夫々のカウント結果を比較し、両者が異なる場合に前記画素の情報の転送欠陥を検知する転送欠陥検知部とを含むことを特徴とする画像形成装置。 - 多階調の情報として生成された前記画素の情報を二値化する転送前二値化処理部と、
前記画像形成出力機構に転送された前記画素の情報を二値化する転送後二値化処理部とを含み、
前記転送前画素カウント部及び前記転送後画素カウント部は、二値化された前記画素の情報について前記有色画素及び無色画素のいずれか一方をカウントすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記転送前画素カウント部及び前記転送後画素カウント部は、所定の主走査ライン数毎に前記有色画素及び前記無色画素のいずれか一方をカウントし、
前記転送欠陥検知部は、前記所定の主走査ライン数毎に前記転送前画素カウント部及び前記転送前画素カウント部夫々のカウント結果を比較することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 前記転送前画素カウント部及び前記転送後画素カウント部は、主走査方向に分割された所定の範囲毎に前記有色画素及び前記無色画素のいずれか一方をカウントし、
前記転送欠陥検知部は、主走査方向に分割された所定の範囲毎に前記転送前画素カウント部及び前記転送前画素カウント部夫々のカウント結果を比較することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 前記転送前画素カウント部は、前記画素情報転送部によって転送される前記画素の情報を参照して前記有色画素及び前記無色画素のいずれか一方をカウントすることを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装置。
- 前記転送前画素カウント部及び前記転送後画素カウント部は、主走査方向及び副走査方向に夫々分割された所定の領域毎に前記有色画素及び前記無色画素のいずれか一方をカウントし、
前記転送欠陥検知部は、主走査方向及び副走査方向夫々に分割された所定の領域毎に前記転送前画素カウント部及び前記転送前画素カウント部夫々のカウント結果を比較することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 前記有色画素及び前記無色画素のいずれか一方をカウントする前記領域を定めるための前記主走査方向及び副走査方向夫々の分割幅を前記画像形成機構側に通知する分割幅通知部を含み、
前記転送後画素カウント部は、通知された前記分割幅に基づいて定められる前記領域毎に前記有色画素及び前記無色画素のいずれか一方をカウントし、
前記分割幅通知部は、前記画素情報転送部による前記画素の情報の転送に際して、画像の回転処理が行われる場合、その回転処理に応じて前記主走査方向及び副走査方向の分割幅を入れ替えて通知することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。 - 画像形成出力命令の情報に基づき、画像形成出力対象の画像を構成する各画素の情報を生成し、
生成された前記画素の情報のうち、画像形成出力において用紙に色材が付加される有色画素及び用紙が無地のまま残される無色画素のいずれか一方をカウントし、
生成された前記画素の情報を、画像形成出力を実行する画像形成出力機構に転送し、
前記画像形成出力機構に転送された前記画素の情報のうち、前記有色画素及び前記無色画素のいずれか一方をカウントし、
前記画像形成機構への転送前にカウントされたカウント値及び前記画像形成機構への転送後にカウントされたカウント値を比較し、両者が異なる場合に前記画素の情報の転送欠陥を検知することを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - 画像形成出力命令の情報に基づき、画像形成出力対象の画像を構成する各画素の情報を生成するステップと、
生成された前記画素の情報のうち、画像形成出力において用紙に色材が付加される有色画素及び用紙が無地のまま残される無色画素のいずれか一方をカウントするステップと、
生成された前記画素の情報を、画像形成出力を実行する画像形成出力機構に転送するステップと、
前記画像形成出力機構に転送された前記画素の情報のうち、前記有色画素及び前記無色画素のいずれか一方をカウントするステップと、
前記画像系機構への転送前にカウントされたカウント値及び前記画像形成機構への転送後にカウントされたカウント値を比較し、両者が異なる場合に前記画素の情報の転送欠陥を検知するステップとを情報処理装置に実行させることを特徴とする画像形成装置の制御プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013142953A JP2015016556A (ja) | 2013-07-08 | 2013-07-08 | 画像形成装置、画像形成装置の制御方法及び制御プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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