JP2015015734A - 携帯端末、ロック状態解除プログラムおよびロック状態解除方法 - Google Patents
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Abstract
【構成】携帯電話機10は、姿勢を検出するための加速度センサ36および移動オブジェクト(Ob)などを表示するディスプレイ30を備える。また、携帯電話機10には、キーの誤操作を防止するためにキーロック状態が設定される。キーロック状態であるときに、任意のキーが操作されるとディスプレイ30には、移動オブジェクト(Ob)と所定領域を表すポケットオブジェクト(P)などが表示される。そして、携帯電話機10の姿勢の変化に合わせて移動オブジェクト(Ob)が変化して、移動オブジェクトObがポケットオブジェクト(P)に入れば、キーロック状態は解除される。
【効果】使用者はキーロック状態を解除するための操作の結果を移動オブジェクト(Ob)によって知ることができる。そのため、使用者は、キーロック状態を解除する操作を、容易に行うことができる。
【選択図】図1
【効果】使用者はキーロック状態を解除するための操作の結果を移動オブジェクト(Ob)によって知ることができる。そのため、使用者は、キーロック状態を解除する操作を、容易に行うことができる。
【選択図】図1
Description
この発明は、携帯端末に関し、特にロック状態を設定することができる、携帯端末に関する。
従来、ロック状態を設定することができる携帯端末が広く知られており、この種の装置の一例が特許文献1に開示されている。この背景技術の携帯電話は、携帯電話を動かした時の移動パターンを個人認証情報として認証して、携帯電話のロック機能を設定/解除することができる。
特開2007−116318号公報[H04M 1/00, H04Q 7/38]
ところが、特許文献1の携帯電話では、使用者は、携帯電話を動かした時の移動パターンが、自身が意図した通り正しく入力されているかを知ることができない。そのため、使用者がロック機能をスムーズに解除することが出来なくなる可能性がある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、携帯端末、ロック状態解除プログラムおよびロック状態解除方法を提供することである。
この発明の他の目的は、ロック状態を解除する操作を容易に行うことができる、携帯端末、ロック状態解除プログラムおよびロック状態解除方法を提供することである。
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明等は、この発明の理解を助けるために記述する実施形態との対応関係を示したものであって、この発明を何ら限定するものではない。
第1の発明は、ロック状態を設定することができ、姿勢を検出する検出部および移動オブジェクトを画面上に表示する表示部を有する、携帯端末であって、画面上に所定領域を設定する設定部、検出部によって検出された姿勢の変化に基づいて移動オブジェクトの画面上の位置を変化させる変化部、移動オブジェクトの画面上の位置と所定領域とが所定関係になったかを判断する判断部、および判断部によって移動オブジェクトの画面上の位置と所定領域とが所定関係になったと判断されたときロック状態を解除する解除部を備える、携帯端末である。
第1の発明では、携帯端末(10:実施例において対応する部分を例示する参照符号。以下、同じ。)は、加速度などによって自身の姿勢を検出する検出部(36)および移動オブジェクト(Ob)を画面上に表示する表示部(30)を有する。たとえば、携帯端末は、ロック状態を設定する操作がされると、携帯端末のキーが誤操作されないようにロックする。設定部(24,S3)は、画面上の頂点などに所定領域(P,HP,T,A)を設定する。変化部(24,S9)は、携帯端末の姿勢の変化に合わせて、移動オブジェクトの画面上の位置を変化させる。判断部(24,S11,S23,S33)は、移動オブジェクトが所定領域に入ったり、横切ったりするような所定関係になったかを判断する。そして、解除部(24,S13)は、上記したような所定関係になったと判断されたときに、携帯端末に設定されているロック状態を解除することができる。
第1の発明によれば、使用者はロック状態を解除するための操作の結果を移動オブジェクトによって知ることができる。そのため、使用者は、ロック状態を解除するために、適切な操作を容易に行うことができる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、判断部は、移動オブジェクトの画面上の位置が所定領域に入ったとき、移動オブジェクトと所定領域とが所定関係になったと判断する。
第2の発明によれば、使用者は、移動オブジェクトを所定領域に入れると言った単純な操作によってロック状態を解除できる。
また、所定領域に合わせて解除用のオブジェクトを表示した場合、移動オブジェクトと解除用のオブジェクトとを利用することで、言語を利用せずにキーロック状態の解除を促すことができる。
第3の発明は、第2の発明に従属し、設定部は、第1所定領域を設定する第1設定部および第2所定領域を設定する第2設定部を含み、判断部は、移動オブジェクトの画面上の位置が第1所定領域および第2所定領域に入ったとき、移動オブジェクトと所定領域とが所定関係になったと判断する。
第3の発明では、表示部が表示する領域に対して、第1設定部(24,S21)は第1所定領域を設定し、第2設定部(24,S25)は第2所定領域を設定する。そして、移動オブジェクトの画面上の位置が第1所定領域および第2所定領域に入ると、ロック状態は解除される。
第3の発明によれば、複数の所定領域を利用しなければ、ロック状態が解除されないようにすることで、ロック状態の解除における誤操作を低減することができる。
第4の発明は、第3の発明に従属し、第2設定部は、移動オブジェクトの画面上の位置が第1所定領域に入ったとき第2所定領域を設定する。
第4の発明によれば、移動オブジェクトの画面上の位置を複数の所定領域に入れる順番が決まるため、ロック状態の解除における誤操作をより低減することができる。
第5の発明は、第1の発明に従属し、判断部は、移動オブジェクトが所定領域を横切ったとき、移動オブジェクトと所定領域とが所定関係になったと判断する。
第5の発明によれば、使用者は、移動オブジェクトが所定領域を横切るように動かすだけで、容易にロック状態を解除することができる。
第6の発明は、第1の発明ないし第4の発明のいずれかに従属し、移動オブジェクトの画面上の位置が変化しているときに、移動オブジェクトの移動速度を算出する算出部をさらに備え、判断部は、算出部によって算出された移動速度が所定値以上であるとき、移動オブジェクトと所定領域とが所定関係になったかを判断する。
第6の発明では、算出部(24,S71)は、表示のフレーム毎に変化する座標の距離およびフレームの更新周期に基づいて、移動オブジェクトの移動速度を算出する。そして、判断部は、移動オブジェクトの移動速度が所定値以上でなければ、移動オブジェクトと所定領域とが所定関係になったかを判断しない。
第6の発明によれば、使用者が意図して携帯端末の姿勢を変化させなければ、ロック状態を解除できないようにすることができる。これにより、ロック状態の解除における誤操作をより低減することができる。
第7の発明は、第1の発明に従属し、変化部によって移動オブジェクトの画面上の位置が変化したとき移動軌跡を記録する記録部をさらに備え、判断部は、記録部によって記録された移動軌跡が所定領域内に含まれているとき、移動オブジェクトの画面上の位置と所定領域とが所定関係になったと判断する。
第7の発明では、記録部(24,S53)は、移動オブジェクトの画面上の位置を示す座標を、移動軌跡(M)として記録する。また、所定領域は所定の形状をしている。そして、記録された移動軌跡が、所定の形状の所定領域に入っていれば、移動オブジェクトの画面上の位置と所定領域とが所定関係になったと判断される。
第7の発明によれば、所定領域に描かれる図形を予め決めておくことで、その形状を知らない第三者によってロック状態が解除されにくくすることができる。つまり、ロック状態のセキュリティ性を高めることができる。
第8の発明は、ロック状態を設定することができ、姿勢を検出する検出部(36)および移動オブジェクト(Ob)を画面上に表示する表示部(30)を有する、携帯端末(10)のプロセッサ(24)を、画面上に所定領域(P,HP,T,A)を設定する設定部(S3)、検出部によって検出された姿勢の変化に基づいて移動オブジェクトの画面上の位置を変化させる変化部(S9)、移動オブジェクトの画面上の位置と所定領域とが所定関係になったかを判断する判断部(S11,S23,S33)、および判断部によって移動オブジェクトの画面上の位置と所定領域とが所定関係になったと判断されたときロック状態を解除する解除部(S13)として機能させる、ロック状態解除プログラムである。
第8の発明でも、第1の発明と同様、使用者はロック状態を解除するための操作の結果を移動オブジェクトによって知ることができる。そのため、使用者は、ロック状態を解除するために、適切な操作を容易に行うことができる。
第9の発明は、ロック状態を設定することができ、姿勢を検出する検出部(36)および移動オブジェクト(Ob)を画面上に表示する表示部(30)を有する、携帯端末(10)のロック状態解除方法であって、画面上に所定領域(P,HP,T,A)を設定し(S3)、検出部によって検出された姿勢の変化に基づいて移動オブジェクトの画面上の位置を変化させ(S9)、移動オブジェクトの画面上の位置と所定領域とが所定関係になったかを判断し(S11,S23,S33)、そして移動オブジェクトの画面上の位置と所定領域とが所定関係になったと判断されたときロック状態を解除する(S13)、ロック状態解除方法である。
第9の発明でも、第1の発明と同様、使用者はロック状態を解除するための操作の結果を移動オブジェクトによって知ることができる。そのため、使用者は、ロック状態を解除するために、適切な操作を容易に行うことができる。
この発明によれば、使用者は、移動オブジェクトの画面上の位置の変化によって操作結果を知ることができるため、ロック状態を解除する操作を容易に行うことができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
<第1実施例>
図1を参照して、この実施例の携帯電話機10は、携帯通信端末の一種であり、コンピュータまたはCPUと呼ばれるプロセッサ24を含む。また、プロセッサ24には、無線通信回路14、A/D変換器16、D/A変換器20、キー入力装置26、表示ドライバ28、フラッシュメモリ32、RAM34および加速度センサ36が接続される。無線通信回路14にはアンテナ12が接続され、A/D変換器16にはマイク18が接続され、D/A変換器20にはスピーカ22が接続される。また、表示ドライバ28には、表示部とも呼ばれるディスプレイ30が接続される。
図1を参照して、この実施例の携帯電話機10は、携帯通信端末の一種であり、コンピュータまたはCPUと呼ばれるプロセッサ24を含む。また、プロセッサ24には、無線通信回路14、A/D変換器16、D/A変換器20、キー入力装置26、表示ドライバ28、フラッシュメモリ32、RAM34および加速度センサ36が接続される。無線通信回路14にはアンテナ12が接続され、A/D変換器16にはマイク18が接続され、D/A変換器20にはスピーカ22が接続される。また、表示ドライバ28には、表示部とも呼ばれるディスプレイ30が接続される。
プロセッサ24は携帯電話機10の全体制御を司る。RAM34は、プロセッサ24の作業領域(描画領域を含む)ないしバッファ領域として用いられる。フラッシュメモリ32には、携帯電話機10の文字、画像、音声、音および映像のようなコンテンツのデータが記録される。
A/D変換器16は、当該A/D変換器16に接続されたマイク18を通して入力される音声ないし音についてのアナログ音声信号を、デジタル音声信号に変換する。D/A変換器20は、デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換(復号)して、図示しないアンプを介してスピーカ22に与える。したがって、アナログ音声信号に対応する音声ないし音がスピーカ22から出力される。なお、プロセッサ24は、アンプの増幅率を制御することで、スピーカ22から出力される音声の音量を調整することができる。
キー入力装置26は操作部と呼ばれ、撮影を行うためのシャッターキー、カーソルキー、通話キーおよび終話キーなどを備える。そして、使用者が操作したキーの情報(キーデータ)はプロセッサ24に入力される。また、キー入力装置26に含まれる各キーが操作されると、クリック音が鳴る。したがって、使用者は、クリック音を聞くことで、キー操作に対する操作感を得ることができる。
表示ドライバ28は、プロセッサ24の指示の下、当該表示ドライバ28に接続されたディスプレイ30の表示を制御する。なお、表示ドライバ28は表示する画像データを一時的に記憶するビデオメモリ(図示せず)を含む。
加速度センサ36は、半導体式の3軸の加速度センサであり、図2に示す3軸の加速度データをプロセッサ24に出力する。また、プロセッサ24は、3軸の加速度データが示す値に対して逆三角関数を用いて、携帯電話機10の姿勢、つまり角度を算出する。そのため、加速度センサ36は、携帯電話機10の姿勢を検出する検出部と呼ばれることもある。
無線通信回路14は、CDMA方式での無線通信を行うための回路である。たとえば、使用者がキー入力装置26を用いて電話発信(発呼)を指示すると、無線通信回路14は、プロセッサ24の指示の下、電話発信処理を実行し、アンテナ12を介して電話発信信号を出力する。電話発信信号は、基地局および通信網(図示せず)を経て相手の電話機に送信される。そして、相手の電話機において着信処理が行われると、通信可能状態が確立され、プロセッサ24は通話処理を実行する。
通常の通話処理について具体的に説明すると、相手の電話機から送られてきた変調音声信号はアンテナ12によって受信される。受信された変調音声信号には、無線通信回路14によって復調処理および復号処理が施される。そして、これらの処理によって得られた受話音声信号は、D/A変換器20によってアナログ音声信号に変換された後、スピーカ22から出力される。一方、マイク18を通して取り込まれた送話音声信号は、A/D変換器16によってデジタル音声信号に変換された後、プロセッサ24に与えられる。デジタル音声信号に変換された送話信号には、プロセッサ24の指示の下、無線通信回路14によって符号化処理および変調処理が施され、アンテナ12を介して出力される。したがって、変調音声信号は、基地局および通信網を介して相手の電話機に送信される。
また、相手の電話機からの電話発信信号がアンテナ12によって受信されると、無線通信回路14は、電話着信(着呼)をプロセッサ24に通知する。これに応じて、プロセッサ24は、表示ドライバ28を制御して、着信通知に記述された発信元情報(電話番号など)をディスプレイ30に表示する。また、これとほぼ同時に、プロセッサ24は、図示しないスピーカから着信音(着信メロディ、着信音声と言うこともある。)を出力させる。
そして、使用者が通話キーを用いて応答操作を行うと、無線通信回路14は、プロセッサ24の指示の下、電話着信処理を実行する。さらに、通信可能状態が確立され、プロセッサ24は上述した通常の通話処理を実行する。
また、通話可能状態に移行した後に終話キーによって通話終了操作が行われると、プロセッサ24は、無線通信回路14を制御して、通話相手に通話終了信号を送信する。そして、通話終了信号の送信後、プロセッサ24は通話処理を終了する。また、先に通話相手から通話終了信号を受信した場合も、プロセッサ24は通話処理を終了する。さらに、通話相手によらず、移動通信網から通話終了信号を受信した場合も、プロセッサ24は通話処理を終了する。
図2は、携帯電話機10の表面の外観を示す外観図である。図2を参照して、携帯電話機10は、ストレート型の形状をしており、平面矩形の筐体Cを有する。図示しないマイク18は、筐体Cに内蔵され、内蔵されたマイク18に通じる開口OP1は筐体Cの長さ方向一方の表面に設けられる。同じく、図示しないスピーカ22は、筐体Cに内蔵され、内蔵されたスピーカ22に通じる開口OP2は、筐体Cの長さ方向他方の表面に設けられる。ディスプレイ30は、モニタ画面が筐体Cの表面側から見えるように取り付けられる。キー入力装置26は、通話キー、終話キー、カーソルキー、確定キーおよびダイヤルキーなどを備える。そして、これらのキーは筐体Cの表面に設けられる。
たとえば、使用者は、ダイヤルキーに対して、キー操作を行うことで電話番号を入力し、通話キーによって音声発信操作を行う。そして、使用者は、通話が終了すると、終話キーによって通話終了操作を行う。また、使用者は、ディスプレイ30に表示されたGUIと、カーソルキーおよび確定キーとを組み合わせて操作することで、ディスプレイ30にメニュー画面などを表示する。さらに、使用者は、終話キーを長押しすることで携帯電話機10の電源をオン/オフする。このように、プロセッサ24は、キー入力装置26から出力されるキーデータに基づいて、そのキーデータに対応する画像を表示したり、機能を実行したりする。
なお、図2において、加速度センサ36は、携帯電話機10の縦方向(Y軸方向)、横方向(X軸方向)および厚み方向(Z軸方向)の3軸で各々の加速度を検出する。また、アンテナ12、無線通信回路14、A/D16、D/A20、プロセッサ24、表示ドライバ28、フラッシュメモリ32、RAM34および加速度センサ36は筐体Cに内蔵されているため、図2では図示されない。
ここで、本実施例の携帯電話機10は、無操作のまま一定時間放置される、または待機状態で終話キーが押下されると、キー入力装置26に対する誤操作を低減するキーロック状態に遷移する。そして、携帯電話機10にキーロック状態が設定されているときに、キー入力装置26に対してキー操作がされると、図3(A)に示すロック画面がディスプレイ30に表示される。
なお、キーロック状態では、プロセッサ24はキー入力装置26からキーデータが出力されれば、そのキーデータに関係なくロック画面を表示する。そして、キーロック状態が解除されると、元の通り、プロセッサ24はキーデータに基づいて機能を実行したり、画像を表示したりするようになる。
図3(A)を参照して、ディスプレイ30の表示は、日時、電池残量および受信状態などを表すアイコンを含む状態表示領域60およびロック画面が表示される機能表示領域62から構成される。また、ロック画面には、ボールのように見える移動オブジェクトObが略中央に表示され、ロック画面(機能表示領域62)の各頂点には所定領域を表すポケットオブジェクトP1−P4が設けられている。なお、他の図面では、簡単のため参照番号を省略することがあるため、その点に留意されたい。
移動オブジェクトObの画面上の位置は、携帯電話機10の姿勢の変化に応じて変化する。たとえば、図2に示すY軸を中心として姿勢が変化すると、移動オブジェクトObは左右に移動する。また、X軸を中心として姿勢が変化すると、移動オブジェクトObは上下に移動する。以下、ポケットオブジェクトP1−P4をそれぞれ識別しない場合には、単に「ポケットオブジェクトP」と言うことにする。なお、ポケットオブジェクトPは「解除オブジェクト」と呼ばれることもある。
また、「移動オブジェクトObの画面上の位置」とは、移動オブジェクトObを表す図形の重心位置のことである。そして、図形の重心位置が表示領域に入ったかは、広く一般的に利用されている関数を用いた演算によって判断される。また、加速度センサ36を用いて、表示されるオブジェクトの画面上の位置を変化させる手法については、広く一般的に利用されているため、ここでの詳細な説明は省略する。
そして、本実施例では、移動オブジェクトObとポケットオブジェクトP(所定領域)とが所定関係になると、携帯電話機10のキーロック状態が解除される。
図3(B)を参照して、第1実施例では、移動オブジェクトObの画面上の位置がポケットオブジェクトPによって表される所定領域に入ると、所定関係になったと判断され、ロック状態が解除される。また、キーロック状態が解除されると、図3(C)に示す待機画面がディスプレイ30に表示される。以下、移動オブジェクトObの画面上の位置がポケットオブジェクトPによって表される所定領域に入ることを、「移動オブジェクトObをポケットオブジェクトPに入れる」と言う。
また、移動オブジェクトObの画面上の位置がポケットオブジェクトPに入ると、移動オブジェクトObの表示は消去される。これにより、使用者に対して、移動オブジェクトObが表すボールが穴に落ちたかのように感じさせることができる。
このように、使用者は、ディスプレイ30に表示される移動オブジェクトObの動きを見ることで、自身の操作が意図した通りに反映されているかを知ることができる。
また、使用者は、ディスプレイ30に表示される移動オブジェクトObをポケットオブジェクトPに入れると言った単純な操作によって、キーロック状態を解除することができる。特に、携帯電話機10の姿勢は片手で変化させることができるため、使用者は携帯電話機10のキーロック状態を片手の操作で容易にキーロック状態を解除することができる。
また、ボールのように見える移動オブジェクトObと、穴のように見えるポケットオブジェクトPとを利用することで、言語を利用せずにキーロック状態の解除を促すことができる。
図4は、RAM34のメモリマップを示す図である。RAM34のメモリマップには、プログラム記憶領域302およびデータ記憶領域304が含まれる。また、プログラムおよびデータの一部は、フラッシュメモリ32から一度に全部または必要に応じて部分的かつ順次的に読み出され、RAM34に記憶されてからプロセッサ24によって処理される。
プログラム記憶領域302には、携帯電話機10を動作させるためのプログラムが記憶されている。たとえば、携帯電話機10を動作させるためのプログラムは、ロック状態解除プログラム310などから構成されている。ロック状態解除プログラム310は、携帯電話機10に設定されたキーロック状態を解除するためのプログラムである。
なお、図示は省略するが、携帯電話機10を動作させるためのプログラムには、電話着信状態を通知するためのプログラムおよび外部と通信するためのプログラムなどが含まれる。
続いて、データ記憶領域304には、加速度バッファ330およびオブジェクト座標バッファ332などが設けられるとともに、移動オブジェクト画像データ334、解除オブジェクト画像データ336および所定領域座標データ338などが記憶される。
加速度バッファ330には、加速度センサ36から出力される3軸の加速度の値が一時的に記憶される。オブジェクト座標バッファ332は、移動オブジェクトObの画面上の位置を示す座標が一時的に記憶される。
移動オブジェクト画像データ334は移動オブジェクトObを表す画像データである。また、解除オブジェクト画像データ336は、第1実施例ではポケットオブジェクトP1−P4を表す画像データである。また、所定領域座標データ338は、ポケットオブジェクトP1−P4が表す所定領域(座標範囲)の座標データである。
なお、図示は省略するが、データ記憶領域304には、待機状態で表示される画像データや、文字列のデータなどが記憶されると共に、携帯電話機10の動作に必要なカウンタや、フラグも設けられる。
プロセッサ24は、Android(登録商標)およびREXなどのLinux(登録商標)ベースのOSや、その他のOSの制御下で、図5に示すロック状態解除処理などを含む、複数のタスクを並列的に処理する。
図5は、ロック状態解除処理のフロー図である。たとえば、携帯電話機10にキーロック状態が設定されているときにキー入力装置26に対してキー操作がされると、プロセッサ24は、ステップS1でロック画面を表示する。たとえば、移動オブジェクトObを含むロック画面がディスプレイ30に表示される。続いて、ステップS3では、所定領域を設定する。つまり、ロック画面において、所定領域座標データ338が示す座標を、キーロック状態を解除するために利用される所定領域として設定する。そして、設定された所定領域に合わせて、解除オブジェクト画像データ336に基づく、ポケットオブジェクトP1−P4の画像をディスプレイ30に表示する。
続いて、ステップS5で、加速度データを取得する。つまり、加速度バッファ330から各軸の加速度データを読み出す。続いて、ステップS7では、姿勢が変化しているか否かを判断する。つまり、読みだされた加速度データが変化しているか否かを判断する。ステップS7で“NO”であれば、つまり携帯電話機10の姿勢が変化していなければ、ステップS5の処理に戻る。
また、ステップS7で“YES”であれば、つまり携帯電話機10の姿勢が変化していれば、ステップS9では、姿勢の変化に応じて移動オブジェクトObの画面上の位置を変化させる。なお、ステップS9の処理を実行するプロセッサ24は変化部とも呼ばれる。
続いて、ステップS11では、オブジェクトが所定領域に入ったか否かを判断する。つまり、プロセッサ24は、オブジェクト座標バッファ332に一時記憶されている移動オブジェクトObの画面上の位置が、所定領域座標データ338によって示される座標範囲に含まれているかを判断する。なお、ステップS11の処理を実行するプロセッサ24は判断部として機能する。
ステップS11で“NO”であれば、移動オブジェクトObがポケットオブジェクトPに入れられていなければ、ステップS5に戻る。一方、ステップS11で“YES”であれば、たとえば図3(B)に示すように、移動オブジェクトObがポケットオブジェクトP1に入れられていれば、ステップS13でキーロック状態を解除する。たとえば、プロセッサ24は、移動オブジェクトObの表示を消去した後に、キーロック状態を解除する。また、ステップS13の処理を実行するプロセッサ24は解除部として機能する。
続いて、ステップS15では、待機画面を表示する。つまり、図3(C)に示すように、ディスプレイ30に待機画面を表示させる。そして、ステップS15の処理が終了すれば第1実施例のロック状態解除処理が終了する。
このような処理を実行することで、第1実施例では、使用者はディスプレイ30に表示される移動オブジェクトObの動きを見ることで、自身の操作が意図した通りに反映されているかを知ることができる。また、使用者は、ボールのように見える移動オブジェクトObと、穴のように見えるポケットオブジェクトPに入れるだけで、キーロック状態を解除できる。
なお、ロック状態解除処理が実行されている途中で、終話キーなどが操作されると、ロック状態解除処理は中断され、ディスプレイ30の電源がオフにされる。
また、移動オブジェクトObがポケットオブジェクトPに入れられた際に、移動オブジェクトObの表示を消去せずに、キーロック状態が解除されてもよい。
また、ロック状態解除処理のステップS1で表示されるロック画面において、移動オブジェクトObの画面上の位置およびポケットオブジェクトPの表示態様は図3(A)に示すものだけに限らない。たとえば、図6(A)に示すように、移動オブジェクトObの初期位置がロック画面の縁の周辺に表示されてもよい。
また、図6(B)に示すように、1つのポケットオブジェクトP1だけが表示されてもよい。ただし、図6(B)のロック画面の場合、表示される1つのポケットオブジェクトPは、ポケットオブジェクトP1ではなく他のポケットオブジェクトP2−P4でもよい。さらに、表示されるポケットオブジェクトPの数は、3つ以下、または5つ以上であってもよい。そして、表示される1つのポケットオブジェクトPは、ロック画面が表示される毎に異なるポケットオブジェクトPが表示されてもよい。
また、図6(C)に示すように、ポケットオブジェクトPが使用者から視認できないようにしてもよい。この場合、所定領域には、表示色が無色透明または背景と同一色である隠れオブジェクトHP1−HP4が設けられてもよい。さらに、他の実施例では所定領域には、隠れオブジェクトHPが設けられていなくてもよい。
また、図6(D)に示すように、ポケットオブジェクトPは各辺に設けられてもよい。たとえば、他の実施例では、ポケットオブジェクトP5が上辺に設けられ、ポケットオブジェクトP6が右辺に設けられ、ポケットオブジェクトP7が下辺に設けられ、ポケットオブジェクトP8が左辺に設けられる。
そして、図3(A)および図6(A)−図6(D)に示す移動オブジェクトObの画面上の位置およびポケットオブジェクトPの表示態様は、任意に組み合わせることが可能であり、具体的な組み合わせは容易に想像できるため、詳細な説明は省略する。
<第2実施例>
第2実施例では、移動オブジェクトObの画面上の位置が二ヶ所の所定領域に含まれたときに、所定関係と判断され、キーロック状態が解除される。なお、第2実施例では、携帯電話機10の電気的な構成や外観などは第1実施例と同じであるため、これらの詳細な説明は省略する。
第2実施例では、移動オブジェクトObの画面上の位置が二ヶ所の所定領域に含まれたときに、所定関係と判断され、キーロック状態が解除される。なお、第2実施例では、携帯電話機10の電気的な構成や外観などは第1実施例と同じであるため、これらの詳細な説明は省略する。
図7(A)を参照して、移動オブジェクトObがポケットオブジェクトP1に入ると、図7(B)に示すようにポケットオブジェクトP2,P3の表示が消去される。つまり、移動オブジェクトObが入っているポケットオブジェクトP1と、対角に位置するポケットオブジェクトP4とだけがロック画面に表示されるようになる。そして、移動オブジェクトObがポケットオブジェクトP1から移動して、ポケットオブジェクトP4に入ると、キーロック状態が解除され、図7(C)に示すように待機画面がディスプレイ30に表示される。つまり、移動オブジェクトObがポケットオブジェクトP1(第1所定領域)に入れられた後に、ポケットオブジェクトP4(第2所定領域)に入ると、移動オブジェクトObと複数の所定領域とが所定関係になったと判断され、携帯電話機10のキーロック状態が解除される。
このように、第2実施例では、複数のポケットオブジェクトPを利用しなければ、キーロック状態が解除されないようにすることで、キーロック状態の解除における誤操作を低減することができる。たとえば、携帯電話機10が鞄などの中に入れられた状態で、使用者の意図に反してキーが操作されてしまうと、ロック画面が表示されてしまう。このとき、鞄と共に携帯電話機10が動くと、携帯電話機10の姿勢が変化したと判断されるため、移動オブジェクトObの表示が移動してしまう。その結果、移動オブジェクトObがポケットオブジェクトPに入ってしまいキーロック状態が誤って解除されてしまうことが想定される。ところが、第2実施例のように、複数のポケットオブジェクトPを利用しなければ、キーロック状態が解除されないようにすることで、上記のような誤操作を低減することができる。
また、移動オブジェクトObの画面上の位置を複数の所定領域に入れる順番を決めることで、キーロック状態の解除における誤操作をより低減することができる。ただし、他の実施例では、任意に選ばれた二ヶ所のポケットオブジェクトPに対して任意の順番で入れられれば、キーロック状態が解除されてもよい。
図8を参照して、第2実施例のRAM34では、第1実施例のメモリマップ(図4)に示されるバッファなどに加えて、所定領域座標バッファ340がさらに設けられる。所定領域座標バッファ340には、第2所定領域を示す座標データが一時的に記憶される。
第2実施例では、図9に示すロック状態解除処理が実行される。なお、第2実施例のロック状態解除処理において、第1実施例と同じ処理については、図5に示すロック状態解除処理と同じステップ番号が付与される。そして、既に説明した処理については、詳細な説明を省略する。
たとえば、キーロック状態が設定された携帯電話機10においてキー操作がされると、プロセッサ24はステップS1でロック画面を表示する。続いて、ステップS21では、第1所定領域を設定する。つまり、一カ所目のポケットオブジェクトPを使用者に選択させるために、ロック画面において、所定領域座標データ338が示す座標を第1所定領域として設定し、複数の第1所定領域に合わせてポケットオブジェクトP1−P4をディスプレイ30に表示する。
続いて、ステップS5では加速度データを取得し、ステップS7では姿勢が変化しているか否かを判断する。ステップS7で“NO”であればステップS5に戻る。一方、ステップS7で“YES”であれば、つまり携帯電話機10の姿勢が変化していれば、ステップS9で姿勢の変化に応じて移動オブジェクトObの画面上の位置を移動させる。
続いて、ステップS23では移動オブジェクトObが第1所定領域に入ったか否かを判断する。たとえば、ステップS11と同様、オブジェクト座標バッファ332に一時記憶されている移動オブジェクトObの画面上の位置が、所定領域座標データ338によって示される領域座標に含まれているかを判断する。ステップS23で“NO”であれば、つまり移動オブジェクトObがポケットオブジェクトPに入っていなければ、ステップS5に戻る。
一方、ステップS23で“YES”であれば、たとえば図7(A)に示すように、移動オブジェクトObがポケットオブジェクトP1に入っていれば、ステップS25で第2所定領域を設定する。たとえば、移動オブジェクトObが入ったポケットオブジェクトP1の対角に位置する、ポケットオブジェクトP4が表す第1所定領域を、第2所定領域として設定する。また、第2所定領域として設定された座標データは、所定領域座標バッファ340に格納される。
続いて、ステップS27では、ステップS5と同様、加速度データを取得する。続いて、ステップS29では、姿勢が変化しているか否かを判断する。ステップS29で“NO”であれば、ステップS27に戻る。一方、ステップS29で“YES”であれば、つまり携帯電話機10の姿勢が変化していれば、ステップS31で姿勢の変化に応じて移動オブジェクトObの位置を変化させる。
続いて、ステップS33では、オブジェクトが第2所定領域に入ったか否かを判断する。つまり、オブジェクト座標バッファ332に一時記憶されている移動オブジェクトObの画面上の位置が、所定領域座標バッファ340に格納される領域座標に含まれているかを判断する。ステップS33で“NO”であれば、つまり移動オブジェクトObが第2所定領域を表すポケットオブジェクトPに入っていなければ、ステップS27に戻る。一方、ステップS33で“YES”であれば、たとえば図7(B)に示すように、移動オブジェクトObが第2所定領域を表すポケットオブジェクトP4に入っていれば、ステップS13でキーロック状態を解除し、ステップS15で待機画面を表示する。そして、ステップS15の処理が終了すれば、第2実施例のロック状態解除処理が終了する。
このような処理を実行することで、第2実施例では、キーロック状態の解除操作における、誤操作を低減することができる。
なお、他の実施例は、移動オブジェクトObを移動させる順番が予め決められていてもよい。たとえば、ただ単に移動オブジェクトObをポケットオブジェクトPに入れるように携帯電話機10を操作する場合、携帯電話機10の持ち主でなくても行うことができる。つまり、誰でも携帯電話機10のキーロック状態を解除することができる。ところが、移動オブジェクトObを移動させる順番が予め決められている場合、その順番を知っている人物でなければ、携帯電話機10のキーロック状態を解除することができない。つまり、順番を知らない第三者は携帯電話機10のキーロック状態を解除できなくなる。したがって、移動オブジェクトObを移動させる順番を予め決める事で、キーロック状態のセキュリティ性を高めることができる。
また、その他の実施例では、最初に入れられるポケットオブジェクトPは、ポケットオブジェクトP2−P4のいずれかであってもよい。さらにその他の実施例では、使用者はキーロック状態を解除するときに利用する複数のポケットオブジェクトPは、二ヶ所だけに限らず三カ所以上であってもよい。また、他の実施例では、二ヶ所目の所定領域は対角の位置だけに限らず、横または縦の位置であってもよい。
<第3実施例>
第3実施例のロック画面では、図10(A)に示すようにポケットオブジェクトPの代わりにラインオブジェクトTが表示される。そして、移動オブジェクトObがラインオブジェクトTを横切ったときに所定関係と判断され、キーロック状態が解除される。なお、第3実施例では、携帯電話機10の電気的な構成や外観などは第1実施例と同じであるため、これらの詳細な説明は省略する。
第3実施例のロック画面では、図10(A)に示すようにポケットオブジェクトPの代わりにラインオブジェクトTが表示される。そして、移動オブジェクトObがラインオブジェクトTを横切ったときに所定関係と判断され、キーロック状態が解除される。なお、第3実施例では、携帯電話機10の電気的な構成や外観などは第1実施例と同じであるため、これらの詳細な説明は省略する。
図10(A)を参照して、第3実施例のロック画面には、移動オブジェクトObが略中央上寄りに表示され、ラインオブジェクトTがロック画面の横方向に設けられる。また、ラインオブジェクトTと背景との境界は、上境界線Laおよび下境界線Lbによって示される。
次に、携帯電話機10の姿勢が変化し、移動オブジェクトObが動いてラインオブジェクトTと接触すると、図10(B)のように、ラインオブジェクトTには亀裂(割れ目)が入る。また、移動オブジェクトObがさらに動いて、ラインオブジェクトTを完全に横切ると、ラインオブジェクトTは、第1ラインオブジェクトTaおよび第2ラインオブジェクトTbの二つに分かれる。その後、携帯電話機10に設定されたキーロック状態は解除される。
このように、使用者は、移動オブジェクトOを、ラインオブジェクトTの上を横切るように動かすだけで、容易にキーロック状態を解除することができる。
ここで、移動オブジェクトObがラインオブジェクトTを横切ったかを判断する処理について説明する。ラインオブジェクトTの二つの境界線は、上境界線Laおよび下境界線Lbによって示されている。そして、二つの境界線は単純な方程式で表すことが可能である。そのため、移動オブジェクトObの画面上の位置を示す座標が、上境界線Laおよび下境界線Lbを示す方程式を満たせば、移動オブジェクトObがラインオブジェクトTを横切ったと判断される。
また、ロック画面を表示する際に、携帯電話機10が水平状態ではないことが考えられる。この場合、携帯電話機10の姿勢が傾いているため、ロック画面が表示された途端に、移動オブジェクトObが下方向に移動してしまい、移動オブジェクトObがラインオブジェクトTを横切ってしまう。つまり、ロック画面が表示されると、使用者が意図せず、すぐにキーロック状態が解除されてしまう。そこで、第3実施例では、ロック状態解除処理が実行されると、携帯電話機10の姿勢を補正する姿勢補正処理を行うことで、移動オブジェクトObが勝手に移動しないようにする。具体的な処理としては、ロック画面を表示する時に、加速度バッファ330に格納される3軸の加速度データ一時記憶する。そして、加速度バッファ330に格納される加速度データから、一時記憶した3軸の加速度データを減算する。これにより、プロセッサ24は、ロック画面を表示したときの携帯電話機10の姿勢が水平状態だと認識するようになるめ、移動オブジェクトObが勝手に移動しなくなる。なお、ロック状態解除処理が終了するときに、一時記憶した3軸の加速度データは消去されるため、ロック状態解除処理の終了と共に姿勢の補正も解除される。
また、他の実施例では、上記のような問題を、姿勢補正処理を行わずに解決してもよい。たとえば、ラインオブジェクトTを移動オブジェクトObの上側に表示してもよい。さらに、その他の実施例では、携帯電話機10の姿勢を一旦水平にしなければ、移動オブジェクトObが動かないようにしてもよい。この場合、携帯電話機10の姿勢を水平にすることを求める文字列や、音声および図形などが、使用者に通知されてもよい。
図11を参照して、第3実施例のRAM34では、第1実施例のメモリマップ(図4)に示されるプログラムに加えて、姿勢補正プログラム312がさらに記憶される。姿勢補正プログラム312は、携帯電話機10が保持されている姿勢を、水平状態として補正するためのプログラムである。
第3実施例では、図12に示すロック状態解除処理が実行される。なお、第3実施例のロック状態解除処理において、第1実施例と同じ処理については、図5に示すロック状態解除処理と同じステップ番号が付与される。そして、既に説明した処理については、詳細な説明を省略する。
たとえば、キーロック状態が設定された携帯電話機10においてキー操作がされると、プロセッサ24は、ステップS41で姿勢補正処理を実行する。つまり、上述したように、ステップS41の処理が実行された時に、加速度バッファ330に格納されている加速度データに基づいて、携帯電話機10の姿勢を補正する。
続いて、ステップS1ではロック画面を表示し、ステップS3では所定領域を設定する。つまり、ステップS1,S3の処理が実行されると、図10(A)に示すロック画面が表示される。続いて、ステップS5では加速度データを取得し、ステップS7では姿勢が変化しているか否かを判断する。ステップS7で“NO”であれば、ステップS5に戻る。一方、ステップS7で“YES”であれば、つまり携帯電話機10の姿勢が変化していれば、ステップS9で姿勢の変化に応じて移動オブジェクトObの位置を変化させる。
続いて、ステップS43では、移動オブジェクトObが所定領域を横切ったか否かを判断する。つまり、移動オブジェクトObの画面上の位置を表す座標が、ラインオブジェクトTの二つの境界線を表す二つの方程式を成立させたか否かを判断する。ステップS43で“NO”であれば、つまり移動オブジェクトObがラインオブジェクトTを横切っていなければ、ステップS5に戻る。一方、ステップS43で“YES”であれば、つまり移動オブジェクトObがラインオブジェクトTによって表される所定領域を横切れば、ステップS13でキーロック状態を解除し、ステップS15で待機画面を表示する。そして、ステップS15の処理が終了すると、ステップS41の処理で一時記憶されている補正用の加速度データを消去して、第3実施例のロック状態解除処理を終了する。
このような処理を実行することで、第3実施例では、使用者は、移動オブジェクトObを、ラインオブジェクトTの上を横切るように動かすだけで、容易にキーロック状態を解除することができる。
なお、ラインオブジェクトTが二つに分かれる際には、テープが破れるような動作でもよいし、板が割れるような動作であってもよい。このとき、移動オブジェクトObは、ハサミや、のこぎりなどの刃物の形で示されてもよい。また、移動オブジェクトObがラインオブジェクトTを横切っても、テープオブジェクトTが二つに分かれることなく、キーロック状態が解除されてもよい。
<第4実施例>
第4実施例では、移動オブジェクトObの移動軌跡Mが、所定領域Aに含まれているときに、所定関係と判断され、キーロック状態が解除される。なお、第4実施例では、携帯電話機10の電気的な構成や外観などは第1実施例と同じであるため、これらの詳細な説明は省略する。
第4実施例では、移動オブジェクトObの移動軌跡Mが、所定領域Aに含まれているときに、所定関係と判断され、キーロック状態が解除される。なお、第4実施例では、携帯電話機10の電気的な構成や外観などは第1実施例と同じであるため、これらの詳細な説明は省略する。
図13(A)を参照して、第4実施例のロック画面では、使用者には認識されない所定領域Aがロック画面の略中央に設けられ、その所定領域Aの中に移動オブジェクトObが配置される。また、所定領域Aの形状は楕円形であるが、中央付近は抜けているため所定領域Aではない。
また、図10(B)を参照して、携帯電話機10の姿勢が変化されると、移動オブジェクトObは移動し、移動した跡には移動軌跡Mが描画される。さらに、移動軌跡Mが描画され、キー入力装置26に含まれる確定キーが操作されると、移動軌跡Mの描画は終了する。このとき、移動軌跡Mの始点と終点とが略同じ位置であれば、プロセッサ24は移動軌跡Mによって図形が描画されていると判断する。そして、図10(C)移動軌跡Mによって表される図形が所定領域Aに含まれていると、キーロック状態が解除され図10(D)に示す待機画面が表示される。
このように、第4実施例では、移動オブジェクトObによって所定の形状の図形を描画することで、キーロック状態を解除することができる。さらに、所定領域Aに描かれる図形が予め決まっているため、解除するための図形を知らない第三者によってキーロック状態が解除されにくくすることができる。つまり、キーロック状態のセキュリティ性を高めることができる。
ここで、第4実施例のキーロック状態解除処理では、始点と終点との距離が閾値以下である場合に、始点と終点とが略同じ位置として判断される。また、第4実施例でも、使用者が意図しない移動軌跡Mが描画されないようにするために、第3実施例と同様、姿勢補正処理が実行される。
図14を参照して、第4実施例のRAM34では、第1実施例のメモリマップ(図4)に対して、移動軌跡バッファ342がさらにデータ記憶領域304に設けられる。移動軌跡バッファ342には、たとえば図13(B),(C)などに示す移動軌跡Mに対応する座標データが一時的に記憶される。なお、図示は省略するが、第4実施例のRAM34には、姿勢補正プログラム312が記憶されている。
第4実施例では、図15に示すロック状態解除処理が実行される。なお、第4実施例のロック状態解除処理において、第1実施例と同じ処理については、図5に示すロック状態解除処理と同じステップ番号が付与される。そして、既に説明した処理については、詳細な説明を省略する。
たとえば、キーロック状態が設定された携帯電話機10においてキー操作がされると、プロセッサ24は、ステップS51で姿勢補正処理を実行する。続いて、ステップS1でロック画面を表示し、ステップS3で所定領域Aを設定する。つまり、ステップS1,S3の処理が実行されると、図13(A)に示すロック画面がディスプレイ30に表示される。
続いて、ステップS5では加速度データを取得し、ステップS7では姿勢が変化しているか否かを判断する。ステップS7で“NO”であれば、ステップS5の処理に戻る。一方、ステップS7で“YES”であれば、つまり携帯電話機10の姿勢が変化していれば、ステップS9で姿勢の変化に応じて移動オブジェクトObの位置を変化させる。
続いて、ステップS53では、移動オブジェクトObの移動軌跡Mを記録する。つまり、ステップS9の処理によって変化した、移動オブジェクトObの画面上の位置を示す座標を移動軌跡バッファ342に格納する。
続いて、ステップS55では、完了操作か否かを判断する。つまり、移動軌跡Mによって図形を描画する操作を終了するために、使用者によって確定キーが操作されたか否かを判断する。ステップS55で“NO”であれば、つまり確定キーが操作されていなければ、ステップS5の処理に戻る。一方、ステップS55で“YES”であれば、つまり確定キーが操作されると、ステップS57で移動軌跡Mが所定領域Aに含まれているか否かを判断する。つまり、移動軌跡バッファ342に格納されている全ての座標データが、所定領域座標データ338によって示される座標範囲に含まれているか否かを判断する。
ステップS57で“NO”であれば、つまり移動軌跡Mが所定領域Aに含まれていなければ、ステップS59で移動軌跡バッファ332を初期化してステップS1に戻る。つまり、使用者に移動軌跡Mの再描画を求める。
一方、ステップS57で“YES”であれば、つまり移動軌跡Mが所定領域Aに含まれていれば、ステップS13でキーロック状態を解除し、ステップS15で待機画面を表示する。そして、ステップS15の処理が終了すると、第4実施例のロック状態解除処理を終了する。なお、ステップS57の処理で“NO”と判断された回数が所定回数を超えた場合、キーロック状態を解除せずにロック状態解除処理が終了されてもよい。
このような処理を実行することで、第4実施例では、所定の形状の図形を描画することで、キーロック状態を解除することができる。
なお、図10(B),(C)では、移動オブジェクトObの移動方向は時計回りであったが、反時計回りであってもよい。つまり、第4実施例では、移動オブジェクトObの移動方向は、キーロック状態の解除には関係しない。ただし、他の実施例では、移動オブジェクトObの移動方向もキーロック状態の解除条件に含めてもよい。
また、キーロック状態を解除するための移動軌跡Mの形状は、円形だけに限らず、三角形や、四角形などの多角形であってもよい。この場合、使用者はそれらの図形を任意に選択できる。さらに、使用者は、キーロック解除用の図形を任意に登録することもできる。
また、他の実施例では、使用者が所定領域Aを認識できるようにすることで、移動オブジェクトObによる描画を容易にしてもよい。この場合、移動オブジェクトObの画面上の位置は、初期状態で所定領域Aに含まれていなくてもよい。
また、その他の実施例では、キー入力装置26のキーが押下されている間だけ、移動オブジェクトObの移動軌跡が記録されるようにしてもよい。そして、キーが離されると完了操作として判断される。
また、さらにその他の実施例では、移動オブジェクトObの色が変化したり、点滅したりしている期間でなければ、移動軌跡Mを描画できないようにしてもよい。この場合、使用者は完了操作を行わなくてもよくなる。また、他の実施例では、移動オブジェクトObが鉛筆やボールペンの形をしていてもよい。
<第5実施例>
第5実施例では、移動オブジェクトObの推定移動速度を事前に算出し、算出された推定移動速度が閾値以上でなければ移動オブジェクトObが移動しないようにする。そのため、プロセッサ24は、推定移動速度が閾値以上でなければ、移動オブジェクトObと所定領域とが所定関係であるかが判断されない。
第5実施例では、移動オブジェクトObの推定移動速度を事前に算出し、算出された推定移動速度が閾値以上でなければ移動オブジェクトObが移動しないようにする。そのため、プロセッサ24は、推定移動速度が閾値以上でなければ、移動オブジェクトObと所定領域とが所定関係であるかが判断されない。
ここで、第5実施例の閾値は、使用者が意図して携帯電話機10の姿勢を変化させなければ算出され得ない推定移動速度よりも小さい値である。そのため、使用者が意図して携帯電話機10の姿勢を変化させなければ、キーロック状態は解除されない。これにより、キーロック状態の解除における誤操作をより低減することができる。ここで、第5実施例では、携帯電話機10の電気的な構成などは第1実施例と同じであるため、これらの詳細な説明は省略する。また、ロック画面についても、第1実施例と同じであるため、図示および詳細な説明は省略する。
また、移動オブジェクトObの推定移動速度が閾値未満のまま所定時間(たとえば、5秒)が経過すると、ディスプレイ30の表示が消去され、キーロック状態は解除されない。
第5実施例では、図16に示すロック状態解除処理が実行される。なお、第5実施例のロック状態解除処理において、第1実施例と同じ処理については、図5に示すロック状態解除処理と同じステップ番号が付与される。そして、既に説明した処理については、詳細な説明を省略する。
たとえば、キーロック状態が設定された携帯電話機10においてキー操作がされると、プロセッサ24はステップS1でロック画面を表示し、ステップS3で所定領域を設定する。つまり、ディスプレイ30には、図3(A)に示すロック画面が表示される。続いて、ステップS5で加速度データを取得し、ステップS7で姿勢が変化しているか否かを判断する。ステップS7で“NO”であれば、つまり姿勢が変化していなければステップS5の処理に戻る。
また、ステップS7で“YES”であれば、つまり携帯電話機10の姿勢が変化していれば、ステップS71で推定移動速度を算出する。具体的には、まず、加速度データの変化量から表示のフレーム毎に、移動オブジェクトObの画面上の位置が移動する座標の距離を算出する。そして、算出された座標の距離をフレームが更新される周期(1/30ミリ秒)で割ると、フレーム毎の移動オブジェクトObの推定移動速度が算出される。
続いて、ステップS73では推定移動速度が閾値以上か否かを判断する。ステップS73で“YES”であれば、つまりステップS9で算出された推定移動速度が閾値以上であれば、ステップS9以降の処理を実行する。
また、ステップS73で“NO”であれば、つまり推定移動速度が閾値未満であれば、ステップS75で無効カウンタをインクリメントする。たとえば、無効カウンタは、算出された推定移動速度が閾値未満の時間を計測するために利用される。そして、ステップS75では、このような無効カウンタをインクリメントする。続いて、ステップS77では、無効カウンタが所定値以上であるか否かを判断する。つまり、ステップS77の処理では、無効カウンタに対応する時間が、所定時間以上であるかが判断される。
ステップS77で“NO”であれば、つまり推定移動速度が閾値未満の状態で所定時間が経過していなければ、ステップS5に戻り、推定移動速度を再び算出する。一方、ステップS77で“YES”であれば、つまり所定時間が経過すると、ステップS79でディスプレイ30の表示を消去する。たとえば、プロセッサ24は、ディスプレイ30の電源をオフにする。そして、ステップS79の処理が終了すれば、ロック状態解除処理を終了する。つまり、推定移動速度が閾値を超えないまま初手時間が経過すると、キーロック状態が解除されることなく、ディスプレイ30の表示が消去される。
なお、第5実施例では、第1実施例(1つのポケットオブジェクトP)に対して推定移動速度を算出する処理を加えて説明したが、第2実施例(二ヶ所のポケットオブジェクト)および第3実施例(ラインオブジェクトT)に対して推定移動速度を算出する処理が加えられてもよい。
また、他の実施例では、算出された速度が閾値未満の移動速度でなければ移動オブジェクトObが移動しないようにしてもよい。
以上の説明から分かるように、携帯電話機10は、姿勢を検出するための加速度センサ36および移動オブジェクトObなどを表示するディスプレイ30を備える。また、携帯電話機10には、キーの誤操作を低減するためにキーロック状態が設定される。キーロック状態であるときに、任意のキーが操作されるとディスプレイ30には、移動オブジェクトObと所定領域を表すポケットオブジェクトPなどが表示される。そして、携帯電話機10の姿勢の変化に合わせて移動オブジェクトObが変化して、移動オブジェクトObと所定領域とが所定関係になれば、キーロック状態は解除される。
このように、使用者はキーロック状態を解除するための操作の結果を移動オブジェクトObによって知ることができる。そのため、使用者は、キーロック状態を解除する操作を、容易に行うことができる。
なお、第1実施例−第5実施例および各実施例に付随する他の実施例については、任意に組み合わせることが可能であり、具体的な組み合わせは容易に想像できるため、詳細な説明は省略する。
また、本実施例では、無操作のまま一定時間放置されるとキーロック状態に遷移するが、他の実施例では、この一定時間を短くしてもよい。つまり、キーロック状態に遷移するまでの一定時間が短ければ、鞄の中で誤ってキーロック状態が解除されたとしても、誤入力が発生しにくくなる。
また、その他の実施例では、暗証番号を入力することでキーロック状態が解除されてもよい。この場合、キーロック状態が設定されているときに、確定キーなどに対してキー操作がされると、図3(A)に示すロック画面に代えて、暗証番号を入力する暗証番号ロック画面がディスプレイ30に表示される。さらにその他の実施例では、確定キーが操作される毎に、ロック画面と暗証番号ロック画面とが切り替えられてもよい。そして、さらにその他の実施例において、携帯電話機10がタッチパネルを備える場合は、オブジェクトObに対してタッチされる毎に、ロック画面と暗証番号ロック画面とが切り替えられてもよい。
また、他の実施例では、キーロック状態が解除されると、待機画面ではなく、暗証番号ロック画面が表示されてもよい。つまり、他の実施例では、キーロック機能と暗証番号ロックとが組み合わせられてもよい。これにより、オブジェクトObを利用することでキー入力装置26に対する誤操作を低減すると共に、暗証番号を利用することで第三者によって不正利用されにくくすることができる。
また、移動オブジェクトObの移動に合わせてボールが転がる音や、移動オブジェクトOb自身が回転しているかのようなアニメーションを表示することで、移動オブジェクトObの動きをリアルに表現してもよい。さらに、移動オブジェクトObの動きに物理演算処理を加えることで、移動オブジェクトObがよりリアルに動くようにしてもよい。この場合、移動オブジェクトObがロック画面の縁に接触すると、ボールが跳ね返るような動きをする。
また、その他の実施例では、磁気センサを利用することで、携帯電話機10の姿勢をより精度よく検出してもよい。さらにその他の実施例では、加速度センサに代えて、ジャイロセンサを利用して携帯電話機10の姿勢を検出してもよい。
また、携帯電話機10の通信方式はCDMA方式であるが、LTE(Long Term Evolution)方式、W−CDMA方式、GSM方式、TDMA方式、FDMA方式およびPHS方式などが採用されてもよい。
また、本実施例で用いられたロック状態解除プログラム310などは、データ配信用のサーバのHDDに記憶され、ネットワークを介して携帯電話機10に配信されてもよい。また、CD,DVD,BD(Blu−ray Disc)などの光学ディスク、USBメモリおよびメモリカードなどの記憶媒体にロック状態解除プログラム310を記憶させた状態で、その記憶媒体が販売または配布されてもよい。そして、上記したサーバや記憶媒体などを通じてダウンロードされた、ロック状態解除プログラム310が本実施例と同等の構成の携帯電話機にインストールされた場合、本実施例と同等の効果が得られる。
さらに、本実施例は、携帯電話機10のみに限らず、スマートフォンおよびPDA(Personal Digital Assistant)に適用されてもよい。
そして、本明細書中で挙げた所定時間などの具体的な数値は、いずれも単なる一例であり、製品の仕様などの必要に応じて適宜変更可能である。
10 … 携帯電話機
12 … アンテナ
14 … 無線通信回路
24 … プロセッサ
26 … キー入力装置
36 … 加速度センサ
12 … アンテナ
14 … 無線通信回路
24 … プロセッサ
26 … キー入力装置
36 … 加速度センサ
第1の発明は、ロック状態を設定できる、携帯端末であって、表示部、携帯端末の姿勢の変化に基づいて表示部の表示を変化させる変化部、表示部の表示が条件を満たすかを判断する判断部、および判断部によって条件を満たすと判断されたとき、ロック状態を解除する解除部を備える、携帯端末である。
第1の発明では、携帯端末(10:実施例において対応する部分を例示する参照符号。以下、同じ。)は、表示部(30)を有する。たとえば、携帯端末は、ロック状態を設定する操作がされると、携帯端末のキーが誤操作されないようにロックする。変化部(24,S9)は、携帯端末の姿勢の変化に合わせて、表示部の表示を変化させる。判断部(24,S11,S23,S33)は、表示部の表示が条件を満たすかを判断する。そして、解除部(24,S13)は、条件が満たされたと判断されたときに、携帯端末に設定されているロック状態を解除することができる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、表示部は、移動オブジェクトを表示し、変化部は、携帯端末の姿勢の変化に基づいて、表示部に表示される移動オブジェクトの画面上の位置を変化させ、判断部は、移動オブジェクトの画面上の位置が条件を満たすかを判断する。
第2の発明によれば、使用者はロック状態を解除するための操作の結果を移動オブジェクトによって知ることができる。そのため、使用者は、ロック状態を解除するために、適切な操作を容易に行うことができる。
第3の発明は、第2の発明に従属し、移動オブジェクトの画面上の位置が変化しているときに、移動オブジェクトの移動速度を算出する算出部をさらに備え、判断部は、算出部によって算出された移動速度が所定値以上であるとき、移動オブジェクトの画面上の位置が条件を満たすかを判断する。
第3の発明では、算出部(24,S71)は、表示のフレーム毎に変化する座標の距離およびフレームの更新周期に基づいて、移動オブジェクトの移動速度を算出する。そして、判断部は、移動オブジェクトの移動速度が所定値以上でなければ、移動オブジェクトの画面上の位置が条件を満たすかを判断しない。
第3の発明によれば、使用者が意図して携帯端末の姿勢を変化させなければ、ロック状態を解除できないようにすることができる。これにより、ロック状態の解除における誤操作をより低減することができる。
第4の発明は、ロック状態を設定することができ、表示部(30)を有する、携帯端末(10)におけるロック状態解除方法であって、携帯端末のプロセッサが、携帯端末の姿勢の変化に基づいて表示部の表示を変化させる変化ステップ(S9)、表示部の表示が条件を満たすかを判断する判断ステップ(S11,S23,S33)、および判断ステップによって条件を満たすと判断されたとき、ロック状態を解除する解除ステップ(S13)を実行する、ロック状態解除方法である。
また、図13(B)を参照して、携帯電話機10の姿勢が変化されると、移動オブジェクトObは移動し、移動した跡には移動軌跡Mが描画される。さらに、移動軌跡Mが描画され、キー入力装置26に含まれる確定キーが操作されると、移動軌跡Mの描画は終了する。このとき、移動軌跡Mの始点と終点とが略同じ位置であれば、プロセッサ24は移動軌跡Mによって図形が描画されていると判断する。そして、図13(C)移動軌跡Mによって表される図形が所定領域Aに含まれていると、キーロック状態が解除され図13(D)に示す待機画面が表示される。
Claims (9)
- ロック状態を設定することができ、姿勢を検出する検出部および移動オブジェクトを画面上に表示する表示部を有する、携帯端末であって、
前記画面上に所定領域を設定する設定部、
前記検出部によって検出された姿勢の変化に基づいて前記移動オブジェクトの前記画面上の位置を変化させる変化部、
前記移動オブジェクトの前記画面上の位置と前記所定領域とが所定関係になったかを判断する判断部、および
前記判断部によって前記移動オブジェクトの前記画面上の位置と前記所定領域とが前記所定関係になったと判断されたときロック状態を解除する解除部を備える、携帯端末。 - 前記判断部は、前記移動オブジェクトの前記画面上の位置が前記所定領域に入ったとき、前記移動オブジェクトと前記所定領域とが前記所定関係になったと判断する、請求項1記載の携帯端末。
- 前記設定部は、第1所定領域を設定する第1設定部および第2所定領域を設定する第2設定部を含み、
前記判断部は、前記移動オブジェクトの前記画面上の位置が前記第1所定領域および前記第2所定領域に入ったとき、前記移動オブジェクトと前記所定領域とが前記所定関係になったと判断する、請求項2記載の携帯端末。 - 前記第2設定部は、前記移動オブジェクトの前記画面上の位置が前記第1所定領域に入ったとき前記第2所定領域を設定する、請求項3記載の携帯端末。
- 前記判断部は、前記移動オブジェクトが前記所定領域を横切ったとき、前記移動オブジェクトと前記所定領域とが前記所定関係になったと判断する、請求項1記載の携帯端末。
- 前記移動オブジェクトの前記画面上の位置が変化しているときに、前記移動オブジェクトの移動速度を算出する算出部をさらに備え、
前記判断部は、前記算出部によって算出された移動速度が所定値以上であるとき、前記移動オブジェクトと前記所定領域とが所定関係になったかを判断する、請求項1ないし4のいずれかに記載の携帯端末。 - 前記変化部によって前記移動オブジェクトの前記画面上の位置が変化したとき移動軌跡を記録する記録部をさらに備え、
前記判断部は、前記記録部によって記録された移動軌跡が前記所定領域内に含まれているとき、前記移動オブジェクトの前記画面上の位置と前記所定領域とが前記所定関係になったと判断する、請求項1記載の携帯端末。 - ロック状態を設定することができ、姿勢を検出する検出部および移動オブジェクトを画面上に表示する表示部を有する、携帯端末のプロセッサを、
前記画面上に所定領域を設定する設定部、
前記検出部によって検出された姿勢の変化に基づいて前記移動オブジェクトの前記画面上の位置を変化させる変化部、
前記移動オブジェクトの前記画面上の位置と前記所定領域とが所定関係になったかを判断する判断部、および
前記判断部によって前記移動オブジェクトの前記画面上の位置と前記所定領域とが前記所定関係になったと判断されたときロック状態を解除する解除部として機能させる、ロック状態解除プログラム。 - ロック状態を設定することができ、姿勢を検出する検出部および移動オブジェクトを画面上に表示する表示部を有する、携帯端末のロック状態解除方法であって、
前記画面上に所定領域を設定し、
前記検出部によって検出された姿勢の変化に基づいて前記移動オブジェクトの前記画面上の位置を変化させ、
前記移動オブジェクトの前記画面上の位置と前記所定領域とが所定関係になったかを判断し、そして
前記移動オブジェクトの前記画面上の位置と前記所定領域とが前記所定関係になったと判断されたときロック状態を解除する、ロック状態解除方法。
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