JP2015015098A - 電池ケースおよび電池ケースの安全弁の形成方法 - Google Patents

電池ケースおよび電池ケースの安全弁の形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015015098A
JP2015015098A JP2013139930A JP2013139930A JP2015015098A JP 2015015098 A JP2015015098 A JP 2015015098A JP 2013139930 A JP2013139930 A JP 2013139930A JP 2013139930 A JP2013139930 A JP 2013139930A JP 2015015098 A JP2015015098 A JP 2015015098A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery case
wall
safety valve
thin film
side wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013139930A
Other languages
English (en)
Inventor
小西 晴之
Haruyuki Konishi
晴之 小西
寛子 加嶋
Hiroko Kashima
寛子 加嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2013139930A priority Critical patent/JP2015015098A/ja
Priority to CN201410271502.8A priority patent/CN104282850B/zh
Priority to KR1020140080915A priority patent/KR101616621B1/ko
Publication of JP2015015098A publication Critical patent/JP2015015098A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/10Primary casings; Jackets or wrappings
    • H01M50/147Lids or covers
    • H01M50/148Lids or covers characterised by their shape
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/30Arrangements for facilitating escape of gases
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/10Primary casings; Jackets or wrappings
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/10Primary casings; Jackets or wrappings
    • H01M50/102Primary casings; Jackets or wrappings characterised by their shape or physical structure
    • H01M50/103Primary casings; Jackets or wrappings characterised by their shape or physical structure prismatic or rectangular
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/10Primary casings; Jackets or wrappings
    • H01M50/147Lids or covers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/30Arrangements for facilitating escape of gases
    • H01M50/317Re-sealable arrangements
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/30Arrangements for facilitating escape of gases
    • H01M50/342Non-re-sealable arrangements
    • H01M50/3425Non-re-sealable arrangements in the form of rupturable membranes or weakened parts, e.g. pierced with the aid of a sharp member
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)

Abstract

【課題】プレス成形によって精度と効率よく加工することができる、Liイオン電池におけるアルミニウム合金製電池ケースの安全弁構造を提供する。【解決手段】安全弁2として、電池ケース1の壁3の一部3aが外方に向けて膨らむカップ状凸部形状にプレス成形されてなり、この安全弁の頂部が平坦な薄膜4とされ、薄膜頂部の周縁部4aが、この薄膜頂部の側方に向かって膨らむ凸状側壁6を介して、電池ケースの壁と一体につながっている。前記頂部には外表面の一部にノッチ部5が形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、内部圧力を開放する安全弁を備えたLiイオン電池ケースおよびLiイオン電池ケースの安全弁の形成方法に関するものである。
携帯電話やノート型パーソナルコンピュータ等の電源として、リチウムイオン二次電池(Liイオン電池)が広く使用されている。このLiイオン電池ケース(以下、単に電池ケースとも言う)を構成する板材には、その蓋を含めて金属が使用されていることが多く、特許文献1〜3ではSUS等の鉄合金が、特許文献4〜9ではアルミニウム合金が使用された電池ケースが開示されている。特に、電池ケースの蓋や本体などを、アルミニウム合金板(冷延板)素材をプレス成形した成形品から構成させると、耐食性や軽量化および加工性やコスト面からも有利である。
Liイオン電池の外装である電池ケース(以下、単にケースとも言う)には、過充電や過大な電流が流れるなどの異常時に、内部が高温、高圧になった際にも、電池ケースの内圧を解放し、爆発を防止するための安全弁(防爆弁、防爆機構)が設けられている。
この安全弁は電池ケースの壁(電池ケースの外面を形成する壁)の一部に溝状の薄肉部であるノッチ部を設けておき、このノッチ部が異常な圧力上昇で切断(破断)され、内圧を解放することで機能を果たす。このようなノッチ部方式による安全弁では、電池の設計にもよるが、内圧が0.3〜2MPa程度に到達するとノッチ部が切断するように安全弁が作動して、内圧を解放する必要がある。
この要件を満たすには、ノッチ部の肉厚を10〜60μm程度の薄肉にする必要がある。また、安全弁として機能するためには、このノッチ部が切断可能とされているだけではなく、電池ケースの壁に開口部が大きく開いて内圧を開放する必要がある。このため、ノッチ部方式による安全弁では、ノッチ部の周縁部(周囲)にも、肉厚80〜300μm程度の薄膜部(薄肉部)を設ける必要がある。
その一方で、電池ケースの壁のその他の部分(残りの大部分の壁)は、剛性や耐久性などの基本特性を満たすために、肉厚0.5〜3mm程度の厚肉化が必要である。このため、電池ケースの安全弁を製作するには、大きく分けて2つの難しい加工が必要となる。その一つは、電池ケースの壁となる元の素材板の肉厚の1/10程度の肉厚の薄膜部を精度良く形成する加工である。そして、もう一つは、この薄膜部に、更に、残厚を薄膜部の数分の一程度まで薄くしたノッチ部を精度良く形成する加工である。
これら安全弁の加工方法としては、特許文献1、2には貫通孔を形成した板材と別の板材とを貼り合わせる方法が、特許文献3にはダイとポンチを用いた冷間鍛造による方法が、特許文献4〜10にはプレス成形加工あるいは切削加工による方法が開示されている。
また、特許文献9、10などには、アルミニウム合金冷延板を素材として、これを絞り加工、しごき加工を組み合わせた複数の工程のプレス成形により角形電池ケースを製造することが開示されている。
これら従来の安全弁の加工方法の課題をより具体的に説明する。例えば、前記鍛造加工方法を図6に示す。同図に示す通り、電池ケースの外面を形成する前記厚肉の壁21の一部分に、鍛造加工で、部分的な薄膜部24をつくり、この薄膜部24の上に更にノッチ加工を施してノッチ部25を形成して、安全弁20とするものである。この方式は、安全弁20と電池ケース壁21とが一体構造となっており、後付部品の準備や、それを電池ケースに取り付ける溶接などの作業が不要なため、電池ケースの製造コストを小さくできる利点がある。
しかし、前記薄膜部24を、冷間鍛造で成形する際に、薄膜部24の中央部の材料を、塑性変形により周辺部26に向かって移動させる加工が必要となる。しかし、その周辺部26の移動先の厚肉部にも、材料はすでに存在するために、材料を面内に圧縮するような、材料抵抗が大きな加工となってしまう。このような加工には多大な成形力が必要となるため、加工としての難度が高くなり、薄膜部24の肉厚を、その延在する全領域に亘って、均一化、一定化などの安定化させることができず、肉厚変動(変化)を招く。この結果、安全弁20としての作動圧も、肉厚変動に影響されて一定化せず、安定しないという問題があった。
また、安全弁の別の加工方法として、図7に示すように、電池ケースの外面を形成する壁21の一部に、肉厚の薄い板状部品27を接合して、薄膜部24とすると共に、この薄膜部24(27)の上に更にノッチ加工を施してノッチ部25を形成して、安全弁20とするものである。この方法では、予め、薄膜部24(板状部品27)を別途部分的に作成できるので、薄膜部24やノッチ部25の寸法が均一化し、作動圧も安定する。ただし、薄膜部24として別部品を用意したり、電池ケース壁21に受け台28を加工、形成して、薄膜部24(板状部品27)を設置して、受け台28において接合するという余分な工程が必要であり、製造コストが高くなる問題があった。
これに対して、特許文献9あるいは10などでも記載されているアルミニウム合金冷延板素材のプレス成形を、電池ケースだけでなく、安全弁の形成に適用できれば、プレス成形ならではの成形精度や再現性、あるいは効率化が得られ、これらの諸問題は解決できる。
特開平5−314959号公報 特開2002−83578号公報 特開2005−251447号公報 特開2001−35467号公報 特開2001−345083号公報 特開2001−143664号公報 特開平11−204093号公報 特開2003−297323号公報 特開2009−4271号公報 特開2009−249708号公報
しかし、前記図6に示すような、電池ケースの肉厚0.5〜3mm程度の壁の部分を、この肉厚の1/10程度の肉厚の薄膜部にまで薄肉化する加工や、更に、その上に残厚を薄膜部の数分の一程度まで薄くしたノッチ部を形成していく溝加工は、プレス成形においても、極めて難しい加工であることに変わりはない。すなわち、プレス成形でも、前記薄膜部24を成形する際には、前記冷間鍛造と同様に、薄膜部24の中央部24aの材料を、塑性変形により周辺部26に向かって移動させることが必要となる。
このため、前記した通り、周辺部26には厚肉の材料がすでに存在するために、材料を面内に圧縮する材料抵抗が大きな加工となる。このため、多大な成形力を必要とし、加工難度が高くなり、薄膜部24の肉厚を、その延在する全領域に亘って、均一化、一定化などの安定化させることができず、肉厚変動(変化)を招く。この結果、安全弁20として必要な、破断用凹溝であるノッチ部や薄膜部のミクロな厚さ(肉厚)となる、残厚の精度や形状精度の確保が難しい。
特に、剛性が高い前記SUS等の鉄合金や鋼に対して、軟質で、かつ弾性係数が低い特性を有するアルミニウム合金板では、プレス成形において、特に、前記したミクロな厚さ(肉厚)となる、残厚の精度や凹溝の形状精度の確保が非常に困難となる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、Liイオン電池におけるアルミニウム合金製電池ケースであっても、プレス成形によって精度良く、かつ効率よく加工することができる、安全弁構造を提供することを目的とする。
上記目的達成のために、本発明Liイオン電池ケースの要旨は、アルミニウム合金板をプレス成形した成形品からなり、安全弁を備えたLiイオン電池ケースであって、
前記安全弁は、前記電池ケースの壁の一部をプレス成形されたカップ状の凸部で形成され、
前記カップ状の凸部は、
前記電池ケースの壁に設けられた開口部と、
前記開口部の周囲から立ち上げられ、前記開口部から離れるほど側方に広がるように押しつぶされ、前記電池ケースの壁よりも薄い側壁と、
前記側壁の先端側に設けられ、周囲の前記電池ケースの壁の外面に対して平行で、かつ前記開口部よりも拡大された面積を有すると共に、前記側壁よりも薄くなるように押し広げられた頂部と、
前記頂部の外表面の一部に形成されるノッチ部と、
を備えてなることである。
また、上記目的達成のために、本発明Liイオン電池ケースの安全弁の形成方法の要旨は、アルミニウム合金板からなる電池ケースの壁の一部をカップ状の凸部にプレス成形して前記安全弁とすることを含み、
前記電池ケースの壁の一部をプレス成形して、前記壁に開口部を設けるとともに、前記開口部の周囲から立ち上がる側壁と、前記側壁の先端側に設けられた頂部からなるカップ状の凸部を形成する、第1薄肉化工程と、
前記カップ状の凸部を更にプレス成形して、前記側壁を前記開口部から離れるほど側方に広がるように押しつぶすとともに、前記頂部を周囲の前記電池ケースの壁の外面に対して平行で、かつ前記開口部よりも拡大された面積に前記側壁よりも薄くなるよう押し広げて薄膜化する、第2薄肉化工程と、
前記薄膜化した頂部の外表面の一部にノッチ部を設けるノッチ形成工程と、
を備えることである。
本発明は 安全弁側の形状を工夫して、従来の安全弁形状とは全く異なる、プレス成形しやすく、かつ、従来の凹溝型安全弁の機能を損なうことがない、凸型(カップ状凸部)の安全弁側構造とした。この結果、前記アルミニウム合金製電池ケースであっても、プレス成形によって、薄膜状の安全弁を、ノッチ部も含めて、精度よく加工することができる。この結果、電池ケースが破裂する前に、電池ケースの安全弁を確実に開裂することができる。
本発明Liイオン電池ケースの一態様の全体を斜視図で示す。 図1の安全弁部分の要部を拡大して示す断面図である。 図2の安全弁のプレス成形の第1薄肉化工程を示す、プレス装置の断面図である。 図1の安全弁のプレス成形の第2薄肉化工程を示す、プレス装置の断面図である。 図1の安全弁のプレス成形のノッチ形成工程を示す、プレス装置の断面図である。 従来の安全弁の鍛造加工を示す、電池ケースの断面図である。 従来の安全弁部材の組立工程を示す、電池ケースの断面図である。
以下に図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1に本発明Liイオン電池ケースの全体図を斜視図で示す。また、図2に、図1の安全弁の実施形態を要部断面図で示す。このような本発明Liイオン電池ケースは、前記した携帯電話やノート型パーソナルコンピュータあるいは自動車用等の搭載電源となる。
電池ケースの基本構造:
図1、2の本発明のLiイオン電池ケース1は、アルミニウム合金薄板(冷延板)素材を、複数の工程からなる絞り加工およびしごき加工を組み合わせた、通常のプレス成形によって、角形電池ケースとしている。より具体的には、前半の絞り加工では、円形あるいは楕円形などの所定形状に予め打ち抜いたアルミニウム合金薄板(素材ブランク)を、多段のプレス装置によって、長方形の均一な横断面形状をその高さ方向に亘って有して、ストレートな外観形状である中間カップ体に絞り切る。次いで、この中間カップ体を、更にパンチと複数段に配置したしごきダイス(ダイス列)とで、後半のしごき加工を行い、薄肉化(減肉化)した上で、長方形の均一な横断面形状をその高さ方向に亘って有して、ストレートな外観形状である最終の角形電池ケースに成形する。
図1において、電池ケース1の本体は、その全体形状が角形で、正面1aおよび背面1bが、両側面1c、1cおよび底面1dに比べて広面である、上面を除く五面で構成された偏平形の直方体をなしている。このような電池ケース1の本体において、蓋9が接合される上面1e側のみが開放された空間となった箱体となっている。これら図1、2の態様では、本発明に係る安全弁2は、電池ケース1の上面1eとなる蓋9の外表面側の中央部位置に形成されている。
電池ケース1の大きさ、形状などは、通常のLiイオン二次電池などの仕様に従って、種々選択される。この点で、電池ケースの壁(外壁)の厚さは0.5〜3mmの範囲から選択するものとする。電池ケース1の厚さが0.5mm未満では、比較的高強度なアルミニウム合金薄板を蓋の素材として用いたとしても、要求される剛性や強度が不足する。一方、電池ケース1の厚さが3mmを超えると、重量が重くなるとともに、厚さが厚くなって、薄肉部や破断用凹溝などの安全弁の精度の良い加工が難しくなる。
このような電池ケース1の本体に対して、その上面1e側の空間に平板状の蓋9がセットされるが、この蓋9には、安全弁2が予めプレス成形によって形成されている。セットされた蓋9は、平面視で矩形(四角形)の蓋9の四周囲(周縁)が、電池ケース1の正面1aおよび背面1b、両側面1c、1cの、各上面1e側端部と、各々レーザ溶接などの溶接によって接合される。これによって、蓋9の四周囲の溶接ビード9aで示す通り、電池ケース1を気密状態に保持する。この蓋9の厚さ(板厚)は、具体的に定まる電池ケース1本体の厚さよりも多少厚くても良いが、数値範囲としては、電池ケース1本体と同じく、0.5〜3mmの範囲とする。
この電池ケース1には、図示はしないが、通常の、外部電極、電解液の注入口やカバーなどの他の必要部品や部位が装着される。
安全弁2:
図2に、本発明Liイオン電池ケースにおいて、形成された安全弁2を拡大して要部で示す。
安全弁2は、これら図1、2の態様では、電池ケース1の上面を構成する蓋9の外表面側中央部位置に形成されている。すなわち、電池ケースの蓋9の壁3における、点線で示す直線的な壁部分3aの領域(部分)を、図2の上方に向く矢印で示すように、電池ケース1(蓋9)の外方に向けて膨らむカップ状の凸部(筒状の凸部、凸形状、突起形状)にプレス成形してなる。ここで、安全弁2は、平板状の形状を有している蓋9に、予めプレス成形によって形成されている。そして、この安全弁2が形成された蓋9が、電池ケース1の上面1e側に接合されている。
但し、成形可能であれば、このカップ状の凸部を、向きが逆の、図2の下方で、電池ケースの内方に向けて膨らむカップ状の凸部にプレス成形しても良い。
図2において、安全弁2は、電池ケース1の蓋9の壁3の一部3aをプレス成形して形成された、カップ状の凸部として構成されている。このカップ状の凸部は、概略、壁3に設けられた、開口部3c、側壁6、頂部4、ノッチ部5とからなる。
このように、安全弁2は、電池ケース1の壁3の一部をプレス成形して形成された、カップ状の凸部で構成されるが、安全弁2を形成する壁としては、前記蓋9の壁3だけでなく、電池ケース1の本体側の各面の壁が選択可能である。すなわち、電池ケースの蓋9の壁3以外にも、電池ケース1の本体側の、底面(下面)1d、正面1a、背面1b、側面1c、1cから選択される部位の壁の一部を直接プレス成形して、安全弁2を形成することができる。これらの安全弁2を成形する(設ける)部位や、その位置は、通常のLiイオン二次電池の仕様に従って種々選択される。
なお、電池ケース1の本体側の各面の壁への安全弁2の形成は、電池ケース1の本体の成形を絞りとしごき加工を組み合わせた加工で行う場合には、この電池ケース1の本体の成形前に行うことは困難である。したがって、電池ケース1の本体の成形後に、選択される各面の壁に安全弁2を成形することが好ましい。
以下の説明では、蓋9の壁3への安全弁2の形成を中心に説明するが、図2における壁3を、電池ケース1の本体の底面1d、正面1a、背面1b、側面1c、1cなどの面から選択される部位の壁3に置き換えれば、点線で示す直線的な壁部分3aの領域(部分)を、図2の上方(電池ケース外方)か、下方(電池ケース内方)のいずれかに向けて膨らむカップ状の凸部にプレス成形して、同様に形成することができる。以下に、安全弁2であるカップ状の凸部を構成する各要件の意義につき、図2を用いて説明する。
(開口部3c)
電池ケース内部のガスの外方への出口となる開口部3cは、壁3の一部3aが、後述するプレス成形されることで形成される。この開口部3c(成形される壁3の一部3a)の大きさ、形状などは、Liイオン二次電池などの仕様に従って、内部ガスを開放するために必要な大きさ(面積)、形状が設計される。本発明では、この開口部3cの大きさ(面積)、形状は、安全弁2を形成するカップ状の凸部の大きさや形状を規定するので、この安全弁2の設計条件も加えて、前記設計される。この点、安全弁2を形成するカップ状の凸部をプレス成形しやすい平面視形状として、楕円状や楕円、これに類似の円形や多角形な形状とすることが好ましい。ただ、成形が可能であれば、他の平面視形状として、略四角形(略矩形)、真円形、円形に類似の多角形な形状に形成しても良い。
(側壁6)
カップ状の凸部からなる安全弁2の側壁6は、後述する一連のプレス成形によって形成されている。この側壁6は、図2に示すように、電池ケース1(蓋9)の壁3の開口部3cの周囲から立ち上げられ、この開口部3cから離れるほど側方に広がるように押しつぶされ、壁3よりも薄く形成されている。図2の例では、この側壁6は、薄膜頂部4の周縁部4aと一体に連なり、薄膜頂部4の側方(図1の左右方向)に向かって凸状に膨らむとともに、凸状の折り返し部(膨らみの頂部)6aを有する、凸状側壁(膨らみ状側壁、折り返し状側壁)6として形成されている。この凸状側壁6の厚さは、壁3よりも薄く、薄膜頂部4の厚みよりも厚くなるように設けられる。
この側壁6によって、薄膜頂部4は、その周縁部4aが、この凸状側壁6を介して、安全弁2周囲の電池ケース1本体あるいは蓋9などの壁3と一体につながり、安全弁2としてのカップ状の凸部形状(突起形状)を形成する(完成する)こととなる。側壁6は、頂部4の周縁に亘って延在しており、その平面視形状は、薄膜頂部4の平面視形状に応じた同心的な形状である、例えば、円形、楕円形などの略円形の形状が選択される。
この側壁6は、薄膜頂部4のプレス成形過程で、薄膜頂部4(元の壁3a)の薄肉化の中で、薄膜頂部4の周縁外方に排出(移動)された材料を、その排出された分だけ、自らの側壁の一部あるいは全部として収容する(取り込む)、重要な機能を果たす。このような収容機能によって、材料の面内への圧縮が軽減され、材料抵抗が小さくなり、成形力が小さくて済むため、薄膜頂部4の厚さ(肉厚)を、その延在する全領域に亘って、均一化、一定化などの安定化させることができる。この結果、安全弁2としての作動圧も、肉厚変動に影響されることがなく、一定化し安定化する。
したがって、側壁6は、平面視では、その径(面積)は、開口部3cや頂部4の径(面積)よりも大きくなるが、実際の壁の高さ(長さ)は、薄膜頂部4の大きさ(径)、言い換えると、薄膜頂部4のプレス成形過程で薄膜頂部4の周縁外方に排出(移動)される材料の量によっても規定される。
(薄膜頂部4)
カップ状の凸部からなる安全弁2の頂部4は、側壁6の先端側に設けられ、周囲の電池ケース1本体あるいは蓋9などの壁3の外面3bに対して平行で、かつ開口部3cよりも拡大された面積を有すると共に、側壁6よりも薄くなるように押し広げられ、壁3の厚みよりも薄い、平坦な薄膜に成形されている。安全弁の機能発揮のためには、後述するノッチ部5が切断可能とされているだけではなく、壁3自体に、開口部3cが大きく開いて内圧を開放する必要がある。このため、ノッチ部方式による安全弁では、このような薄膜頂部4が必要である。
薄膜頂部4(安全弁2)を設ける電池ケース1の部位と、その部位における位置も、その部位の中央部とせずとも、電池ケース1の平面形状や大きさ(面積)、あるいは電池ケース1への他の装着部品の取りつけ位置に応じて、端部側とするなど、任意の位置が適宜選択可能である。
薄膜頂部4の平面視での大きさ(径)は、前記した安全弁としての開口部となって内圧を開放する役割を果たすために、電池ケース1の容量や内圧などの条件から定まる安全弁の設計条件から定まる。また、それを設ける電池ケースの部位(底面、正面、背面、側面あるいは蓋)の面積や幅によって規定される。
薄膜頂部4の平面視での形状は、プレス成形しやすい、楕円状や楕円の形状、あるいはこれに類似の円形や多角形な形状にするが、成形が可能であれば、他の平面視形状として、略四角形(略矩形)、真円形、円形に類似の多角形な形状に形成しても良い。
薄膜頂部4の厚さは80〜500μmの範囲から選択する。また、側壁6のの厚さは、この80〜500μmの範囲から、薄膜頂部4よりも厚くなるように、また壁3よりも薄くなるように選択する。薄膜頂部4や側壁6が安全弁として機能するためには、厚さを500μm以下の薄膜とする必要がある。薄膜頂部4側壁6の厚さが500μmを超えると、電池ケースの内部圧力上昇に対して、電池ケースが破裂しない程度の内部圧力で開裂せず、安全弁の起点となれなくなる。また、後に加工されるノッチ部(破断用凹溝)5の厚さを十分薄くする加工が困難となる。
(ノッチ部5)
この薄膜頂部4の中央部分には、薄膜頂部4の一部として、その外表面に、破断用凹溝であるノッチ部5が、後述する一連のプレス成形あるいはコイニング加工によって設けられている。このノッチ部5の長さや凹溝深さも、電池ケース1の容量や内圧などの条件から定まる安全弁の設計条件から定まり、設ける部位(正面、背面、側面あるいは蓋)の面積(大きさ)によって規定される。
この点、ノッチ部5の厚さ(凹溝形成後の残存厚さ)を10〜60μm程度の薄肉にするのが好ましい。ノッチ部5の厚さが10μm未満では、比較的高強度なアルミニウム合金薄板を素材として用いたとしても、電池ケースとして要求される剛性や強度が不足する。一方、ノッチ部5の厚さが60μmを超えると、電池ケースの内部圧力上昇に対して、電池ケースの破裂を防ぐため、破裂しない程度の内部圧力で開裂せず、安全弁の起点となれない。
ノッチ部5の平面視の形状は、薄膜頂部4の平面視形状に応じて、円形や楕円形の環状であっても、薄膜頂部4の中央部に沿うかたちで、直線状に形成しても良い。このように、真円状、楕円状などの環状にするか、直線状あるいは曲線状にするか、連続させるか、断続的に設けるかなどは、成形が可能であれば適宜選択できる。
図1、2の電池ケース1の実施態様では、安全弁2は、縦(高さ)50mm×横(幅)50mm×奥行き(側壁の幅)10mmの直方体の電池ケース1の、蓋9の中央部の壁3に成形されてなる。蓋9の壁3の厚さ(板厚)は1.5mm、電池ケース1の壁3の厚さ(板厚)は全て1.1mm、薄膜頂部4は、側面長手方向の長径が10mm、幅方向の短径が6mmの楕円形で、厚さ(板厚)は110μmである。また、ノッチ部5(破断用凹溝)は、薄膜頂部4に電池ケース側面幅方向に亘って長さ7mmで設けられ、その幅が50μm、残存厚さが20μmである。
以上のような、図1のような形状、構成の安全弁2とすることによって、電池ケース1の壁3の外表面と、薄膜頂部4やノッチ部5を一体としつつ、薄膜頂部4やノッチ部5の寸法、厚みを安定させ、安全弁2の作動圧も安定させることが出来る。
電池ケースの安全弁の形成方法:
以下に、図1の安全弁をプレス成形にて形成する態様(工程)を、順に時系列的に図3、4、5のプレス成形装置の断面図で示す。
(図3)
先ず、図3は第1薄肉化工程を示し、電池ケースの(蓋9)壁3の一部3aをプレス成形して、壁3に開口部3cを設けるとともに、この開口部3cの周囲から立ち上がる側壁7と、この側壁7の先端側に設けられた頂部8からなる、電池ケースの外方に向けて膨らむカップ状(筒状)の凸部を形成する。この際、このカップ状凸部の頂部8を、電池ケースの(蓋9の)壁3の外面に対して平行で、かつ電池ケースの壁3よりも薄い平坦な薄膜に成形する。
ここで、図3において、安全弁1に成形する壁3を、アルミニウム合金板をプレス成形した成形品である、電池ケース1の本体の底面d、正面1a、背面1b、側面1c、1cなどの面から選択される部位にする場合は、これらの面あるいは面に相当する壁3に置き換えて、同様に成形する。また、前記した通り、電池ケースの内方(内部)に向けて膨らむカップ状の凸部を形成しても良い。
より具体的に、図3において、周囲の電池ケースの(蓋9の)壁3を、ブランクホルダ12とダイス13とで挟持しつつ、第一のパンチ10によって、壁3に開口部3cを設けるとともに、この開口部3cの周囲から立ち上がる側壁7と、この側壁7の先端側に設けられた頂部8からなる、電池ケースの外方に向けて膨らむカップ状の凸部(凸形状、凸状部分)を形成する。相対向するダイス13とブランクホルダ12は、安全弁2を成形する電池ケースの(蓋9の)壁部位3aの、周囲の壁3の上面側と下面側とを各々挟持する。その上で、図の下側から、ポンチ(パンチ)10によって、壁部位3aを図の上方に向かって突き上げるように成形して、図4の安全弁の前身となる、図の上方に張り出した、側壁7と頂部8を有するカップ状の凸部を形成する。
このカップ状凸部の成形の際に、このカップ状凸部の頂部8を、この頂部8内側からの第一のパンチ10と、この頂部8外側からのカウンタパンチ11とで、挟持加圧しながら、電池ケース1の(蓋9の)壁3の外面3bに対して平行で、かつ電池ケース1の(蓋9の)壁3よりも薄い、平坦な薄膜に、同時に成形する。この際、第一のポンチ10と対向する壁部位3aの上側の面を、カウンタポンチ11で、図の下側に向かって加圧しながら成形する。
このような加工方法とすることで、後述する薄膜頂部4の前身となる頂部8は、面外には圧縮、面内には引張応力をうけるため、塑性変形しやすくなり、容易に薄肉(薄膜)化する。また、頂部8の薄肉化で、頂部8の周囲(周縁側)に向かって排出された(アルミニウム合金)材料は、カップ状凸部7の側壁であって、後述する凸状側壁(折り返し状側壁)6の前身となる、上方に立ち上がる、比較的長い(高い)側壁7部分を形成する。すなわち、薄膜部8の薄肉化で排出された材料は、殆ど全てが突部7の前記側壁に吸収される。また、言い換えると、薄膜部8の薄肉化で排出された材料が、前記カップ状凸部7の側壁に吸収されるように、比較的長い(高い)側壁部分を形成する。このため、このカップ状凸部7の周辺の壁3の材料と干渉することが無く、加工力が小さくて済み、頂部8の板厚が安定する.
(図4)
次に、図4は第2薄肉化工程を示し、前記カップ状の凸部を更にプレス成形して、前記側壁7を、前記開口部3cから離れるほど、側方に広がるように押しつぶして、凸状の側壁6を形成する。それとともに、前記頂部8を、周囲の前記電池ケースの(蓋9)壁3の外面3bに対して平行で、かつ前記開口部3cより拡大された面積に、形成する側壁6よりも薄くなるよう押し広げて、薄膜頂部4として、薄膜化する。これによって、この最終的なカップ状凸部の頂部4を前記頂部8よりも更に薄肉化するとともに、カップ状凸部7の側壁6を、薄膜頂部4の側方(横方向)に向かって凸状に膨らむとともに、折り返し部6aを有し、周囲の電池ケースの(蓋9の)壁3と一体につながる、薄膜頂部4よりも厚い凸状側壁6を形成する。
図4では、これを、この周囲の電池ケース1の壁3を下型14で保持(支持)しつつ、前記頂部8内側からの第二のパンチ16と、前記頂部8外側からの上型15とで挟持加圧して、最終の薄膜頂部4の形状、大きさ、厚さとする。また、カップ状の凸部である安全弁2の薄膜頂部4として、周囲の電池ケース1の壁3の外面3bに対して平行で、かつ電池ケース1の壁3よりも薄い、平坦な薄膜を形成する。
この際にも、第二のパンチ16と上型15の間で、前記薄膜部8の材料を圧縮して、薄膜頂部4へと肉厚を薄くするので、この過程でも材料が排出されるが、この材料も凸状側壁6を形成される材料の一部として吸収される。
すなわち、薄膜頂部4の成形と同時に、前記凸部7の頂部8を押圧して、潰し変形することによって、凸状側壁6が形成される際に、前記頂部8から材料が排出される。この排出材料は、凸状に膨らんで前記凸部7の側壁よりも長さが長くなる、凸状側壁6を形成する材料の一部となる。この凸状側壁6は、薄膜頂部4の側方(図の左右方向)に向かって、凸状に膨らむとともに、周囲の電池ケースの壁3と一体につながった、薄膜頂部4よりも厚い側壁として形成される。この凸状側壁6は、薄膜頂部4の周縁部4aに亘って、前記した平面視形状に延在し、凸状の折り返し部(凸状の膨らみの頂部あるいは変曲点)6aを有する。
(図5)
その上で、図5に示すノッチ形成工程において、前記薄膜頂部4の外表面の一部にノッチ部を設ける。図5に示すように、凸形状安全弁2の薄膜頂部4の中央部に、図の上方からの上型冶具18と、図の下方からの下型冶具17とで、薄膜頂部4を挟持、加圧することによって、薄膜頂部4の外表面にノッチ加工を施し、薄膜頂部4の径方向に亘って直線状のノッチ部5を形成する。この上型冶具18は、その下部に、下方に突き出て図の前後方向(薄膜頂部4の平面視での径方向)に延在して、押圧によりノッチ部5を形成する、凸状の突起19を有する。そして、最終的に前記図1の電池ケースを製造する。
アルミニウム合金:
電池ケース本体や蓋に使用するアルミニウム合金板は、これら電池ケースの壁(外壁)や蓋の厚さに対応した、0.5〜3mmの範囲の板厚を有するものとする。電池ケース本体1の薄肉化は、内容積の増加に直結し、電池特性の高容量化を図る重要な要素となるが、電池ケース本体1は、この薄肉化によっても必要な耐圧性を維持でき、またプレス成形も可能とする必要がある。このために、その材料強度は、下記合金の冷延板や、必要によりそれを溶体化および焼入れ処理や時効硬化処理あるいは焼鈍などの調質した後の0.2%耐力で、1000系アルミニウム合金であれば、30〜120MPaの範囲、3000系合金であれば50〜180MPa程度とすることが好ましい。
これらを満足するアルミニウム合金としては、電池ケース本体1には、JIS乃至AAに規格される3000(Al−Mn)系アルミニウム合金、中でもA3003アルミニウム合金が好ましい。また、蓋材は、JIS乃至AAに規格される1000系アルミニウム合金、中でも、レーザ溶接を用いて封口される場合には、純アルミニウム合金であるA1050合金が好ましい。これらの合金は耐食性の面からも好ましい。ただ、使用条件や成形条件によっては、これら合金の耐クリープ性(耐クリープ変形性)などをより改良した合金や、これらのより高強度な5000系や6000系アルミニウム合金を用いても良い。
以上、本発明は、Liイオン電池におけるアルミニウム合金製電池ケースであっても、プレス成形によって精度と効率よく加工することができる、安全弁を提供できる。このため、精度と効率よく安全弁を加工したい、リチウムイオン二次電池や、その製造工程に好適に使用することができる。
1:電池ケース、2:安全弁、3:電池ケース壁、4:薄膜頂部、5:ノッチ部、6:凸状側壁、7:突部、8:薄膜部、9:蓋、9a:溶接ビード、10:第一のパンチ、11:カウンタパンチ、12:ブランクホルダ、13:ダイス、14:下型、15:上型、16:第二のパンチ、17:下型冶具、18:上型冶具、19:ノッチ部形成用突起

Claims (2)

  1. アルミニウム合金板をプレス成形した成形品からなり、安全弁を備えたLiイオン電池ケースであって、
    前記安全弁は、前記電池ケースの壁の一部をプレス成形されたカップ状の凸部で形成され、
    前記カップ状の凸部は、
    前記電池ケースの壁に設けられた開口部と、
    前記開口部の周囲から立ち上げられ、前記開口部から離れるほど側方に広がるように押しつぶされ、前記電池ケースの壁よりも薄い側壁と、
    前記側壁の先端側に設けられ、周囲の前記電池ケースの壁の外面に対して平行で、かつ前記開口部よりも拡大された面積を有すると共に、前記側壁よりも薄くなるように押し広げられた頂部と、
    前記頂部の外表面の一部に形成されるノッチ部と、
    を備えてなることを特徴とするLiイオン電池ケース。
  2. Liイオン電池ケースの安全弁のプレス成形による形成方法であって、
    アルミニウム合金板からなる電池ケースの壁の一部をカップ状の凸部にプレス成形して前記安全弁とすることを含み、
    前記電池ケースの壁の一部をプレス成形して、前記壁に開口部を設けるとともに、前記開口部の周囲から立ち上がる側壁と、前記側壁の先端側に設けられた頂部からなるカップ状の凸部を形成する、第1薄肉化工程と、
    前記カップ状の凸部を更にプレス成形して、前記側壁を前記開口部から離れるほど側方に広がるように押しつぶすとともに、前記頂部を周囲の前記電池ケースの壁の外面に対して平行で、かつ前記開口部よりも拡大された面積に前記側壁よりも薄くなるよう押し広げて薄膜化する、第2薄肉化工程と、
    前記薄膜化した頂部の外表面の一部にノッチ部を設けるノッチ形成工程と、
    を備えることを特徴とするLiイオン電池ケースの安全弁の形成方法。
JP2013139930A 2013-07-03 2013-07-03 電池ケースおよび電池ケースの安全弁の形成方法 Pending JP2015015098A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013139930A JP2015015098A (ja) 2013-07-03 2013-07-03 電池ケースおよび電池ケースの安全弁の形成方法
CN201410271502.8A CN104282850B (zh) 2013-07-03 2014-06-18 电池壳体以及电池壳体的安全阀的形成方法
KR1020140080915A KR101616621B1 (ko) 2013-07-03 2014-06-30 전지 케이스 및 전지 케이스의 안전 밸브의 형성 방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013139930A JP2015015098A (ja) 2013-07-03 2013-07-03 電池ケースおよび電池ケースの安全弁の形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015015098A true JP2015015098A (ja) 2015-01-22

Family

ID=52257529

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013139930A Pending JP2015015098A (ja) 2013-07-03 2013-07-03 電池ケースおよび電池ケースの安全弁の形成方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2015015098A (ja)
KR (1) KR101616621B1 (ja)
CN (1) CN104282850B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111819714A (zh) * 2018-02-01 2020-10-23 三星Sdi株式会社 圆柱形锂离子二次电池
US11031580B2 (en) 2016-09-20 2021-06-08 Samsung Sdi Co., Ltd. Secondary battery with embossed safety vent
WO2022163491A1 (ja) 2021-01-27 2022-08-04 東洋製罐株式会社 安全弁、電池ケース、及び安全弁の形成方法

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106784436A (zh) * 2016-11-28 2017-05-31 德阳九鼎智远知识产权运营有限公司 一种电池箱用盖体
CN110741195A (zh) 2017-03-30 2020-01-31 唐纳森公司 带有减压阀的通气口
KR101947986B1 (ko) * 2018-01-18 2019-05-31 (주)범천정밀 이차전지의 캡플레이트 안전변 제조방법과 제조장치, 그 안전변 제조방법을 이용한 캡플레이트 제조방법, 그 캡플레이트 제조방법으로 제조되는 이차전지용 캡플레이트
KR102397819B1 (ko) 2020-03-27 2022-05-13 한국제이씨씨(주) 에너지 저장장치용 안전밸브
CN112917096A (zh) * 2021-04-30 2021-06-08 游旭冬 一种锂电池盖帽生产制造工艺

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3233679B2 (ja) 1992-05-14 2001-11-26 旭化成株式会社 電池の安全弁装置の製造方法
JP3771366B2 (ja) 1998-01-12 2006-04-26 三菱電線工業株式会社 密閉型電池
KR100329562B1 (ko) 1999-07-05 2002-03-20 김순택 이차전지
JP2001143664A (ja) 1999-11-16 2001-05-25 Gs-Melcotec Co Ltd 電 池
JP4473411B2 (ja) 2000-05-31 2010-06-02 株式会社東芝 密閉二次電池
JP2002063888A (ja) 2000-08-22 2002-02-28 Alps Electric Co Ltd 安全弁付密閉部品とその製造方法
JP2002083578A (ja) 2000-09-06 2002-03-22 Toyo Kohan Co Ltd 密閉容器の安全弁装置及びそれを用いた密閉型電池
JP2003297323A (ja) 2002-04-04 2003-10-17 Alps Electric Co Ltd 二次電池の安全装置
KR100858809B1 (ko) * 2002-09-10 2008-09-17 삼성에스디아이 주식회사 전지
JP4622268B2 (ja) 2004-03-02 2011-02-02 パナソニック株式会社 密閉型円筒電池用安全弁およびその製造方法
JP2006128010A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Sanyo Electric Co Ltd 密閉電池
JP5503101B2 (ja) 2007-06-22 2014-05-28 株式会社神戸製鋼所 電池ケース
JP2009249708A (ja) 2008-04-09 2009-10-29 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 電池ケース用アルミニウム合金板材およびその製造方法
KR101530458B1 (ko) * 2010-10-13 2015-06-29 가부시키가이샤 소오데 나가노 전지 케이스용 덮개 및 전지 케이스용 덮개의 제조 방법
CN201853755U (zh) * 2010-10-15 2011-06-01 东莞新能源科技有限公司 防爆膜及具有该防爆膜的锂离子电池
CN201966267U (zh) * 2010-12-10 2011-09-07 东莞新能源科技有限公司 防爆膜及具有该防爆膜的锂离子电池
JP2012243433A (ja) 2011-05-17 2012-12-10 Panasonic Corp 電源装置、およびその製造方法
JP2013045744A (ja) 2011-08-26 2013-03-04 Gs Yuasa Corp 蓄電素子

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11031580B2 (en) 2016-09-20 2021-06-08 Samsung Sdi Co., Ltd. Secondary battery with embossed safety vent
CN111819714A (zh) * 2018-02-01 2020-10-23 三星Sdi株式会社 圆柱形锂离子二次电池
US11855303B2 (en) 2018-02-01 2023-12-26 Samsung Sdi Co., Ltd. Cylindrical lithium ion secondary battery
WO2022163491A1 (ja) 2021-01-27 2022-08-04 東洋製罐株式会社 安全弁、電池ケース、及び安全弁の形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR101616621B1 (ko) 2016-04-28
CN104282850A (zh) 2015-01-14
KR20150004747A (ko) 2015-01-13
CN104282850B (zh) 2017-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015015098A (ja) 電池ケースおよび電池ケースの安全弁の形成方法
JP5806641B2 (ja) 電池ケース蓋の防爆弁の形成方法
US20210175577A1 (en) Sealing plate
CA2908760C (en) Battery case
KR100662164B1 (ko) 각형 전지캔 및 그 제조방법
JP5250138B2 (ja) 電池ケース用の蓋体
JP5204973B2 (ja) 二次電池用安全弁構造及びその製造方法
WO2012132879A1 (ja) 電池の安全弁製造方法、電池の安全弁製造装置、電池の安全弁、及び電池ケースの蓋体製造方法
JP5379958B2 (ja) 電池
JP2015099747A (ja) 密閉型電池
CN110800132B (zh) 圆筒形电池
JP5542192B2 (ja) 電池ケース用の蓋体
JP7325474B2 (ja) ガス排出弁を備えた封口板及びそれを用いた二次電池
JP2011228019A (ja) 電池缶及びその製造方法、並びに非水電解液二次電池
WO2023276558A1 (ja) 電池ケース
JP2008078158A (ja) コイン形電池
JP2012182008A (ja) 密閉型電池及び安全弁
KR100997715B1 (ko) 2차전지 케이스의 제작 방법
KR102694300B1 (ko) 원통형 이차전지 캔 및 그 제조방법
CN219350555U (zh) 动力电池壳体