JP2015015092A - 非水電解液二次電池及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】扁平形状の捲回電極体の形状を保持しつつ、充放電時に捲回電極体に加わる応力の発散が実現された非水電解液二次電池を提供すること。
【解決手段】本発明の非水電解液二次電池は、扁平捲回電極体100を備え、扁平捲回電極体100には、第1のR部106のR部外周面107と、第1のストレート部102の外周面103の一部および第2のストレート部104の外周面105の一部とを覆う第1の保持部材111が取り付けられ、第2のR部108のR部外周面109と、外周面103の一部および外周面105の一部とを覆う第2の保持部材113が取り付けられている。第1のストレート部102の外周面103および第2のストレート部104の外周面105には、第1および第2の保持部材111,113で覆われていない第1および第2の露出領域103R,105Rが形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は非水電解液二次電池とその製造方法に関する。
リチウムイオン二次電池等の非水電解液二次電池は、典型的には、長尺な正極シートと、長尺な負極シートと、長尺なセパレータシートと、が重ね合わされて長手方向に捲回された捲回電極体と、該捲回電極体を収容する電池ケースとを備えている。電池ケースが矩形状である角型の電池ケースに捲回電極体を収容する場合、上記捲回電極体をプレスして扁平形状にし、扁平形状を有する捲回電極体を電池ケース内に収容する。
特許文献1には、扁平形状の捲回電極体を電池ケースに挿入する前に、扁平形状の捲回電極体を高温圧縮成形し、高温圧縮成形後の捲回電極体を備える角型電池が開示されている。ところで、捲回電極体を圧縮(プレス)して扁平形状にしても、捲回電極体には元の形状に戻ろうとする復元力が発生する。該復元力が大きすぎる場合には正負極シートが切断される虞がある。このため、例えばプレス後の扁平形状の捲回電極体の周囲を拘束板で覆うことによって、捲回電極体に扁平形状の癖付けを行い、捲回電極体に生じている復元力を取り除くことが知られている。しかし、短時間の癖付けでは捲回電極体に生じている復元力を十分に取り除くことができず、捲回電極体の癖付けに長時間を要するという問題があった。特許文献2には、扁平形状の捲回電極体の最外周の少なくとも一部を樹脂性チューブで被覆する技術が開示されている。かかる技術によれば、捲回電極体の扁平形状を保持し得る。
特開平10−302827号公報 特開2002−245998号公報
しかしながら、上記特許文献2に記載の技術では、扁平形状の捲回電極体の長手方向の少なくとも一部において、捲回電極体の外周面の全てが樹脂性チューブで被覆されているため、非水電解液二次電池を充放電して捲回電極体が膨張および収縮を繰り返すとき、樹脂性チューブで被覆された部分では捲回電極体に発生した応力が十分に発散されない虞がある。この結果、捲回電極体のうち樹脂性チューブで被覆された部分では、正極シートおよび負極シートにしわが発生し、該しわ部分において抵抗が増大する結果、金属リチウムが析出する虞がある。
本発明は、上述した従来の課題を解決すべく創出されたものであり、その目的は、扁平形状の捲回電極体の形状を保持しつつ、充放電時に捲回電極体に加わる応力の発散が実現された非水電解液二次電池及びその製造方法を提供することである。
上記目的を実現すべく、本発明により、非水電解液二次電池が提供される。即ちここで開示される非水電解液二次電池は、長尺な正極シートと、長尺な負極シートと、長尺なセパレータシートと、が重ね合わされて長手方向に捲回され、扁平形状を有する扁平捲回電極体を備えている。前記扁平捲回電極体の捲回方向の外周面は、第1のストレート部と、前記第1のストレート部に対向する第2のストレート部と、前記第1のストレート部の一の端部と前記第2のストレート部の一の端部とを連結する第1のR部と、前記第1のR部に対向し、前記第1のストレート部の他の端部と前記第2のストレート部の他の端部とを連結する第2のR部と、を有する。前記扁平捲回電極体には、前記第1のR部および前記第2のR部のいずれか一方のR部外周面と、前記R部外周面と連続する前記第1のストレート部の外周面の一部および前記R部外周面と連続する前記第2のストレート部の外周面の一部と、を覆い、断面形状がU字状に形成された絶縁性の保持部材が取り付けられ、前記第1のストレート部の外周面および前記第2のストレート部の外周面には、それぞれ前記保持部材で覆われていない露出領域が形成されている。
なお、本明細書において「非水電解液二次電池」とは、非水電解液(典型的には、非水溶媒(有機溶媒)中に支持塩(支持電解質)を含む電解液)を備えた電池をいう。
また、本明細書において「二次電池」とは、繰り返し充放電可能な電池一般をいい、リチウムイオン二次電池等のいわゆる化学電池ならびに電気二重層キャパシタ等の物理電池を包含する用語である。
本発明によって提供される非水電解液二次電池では、扁平捲回電極体の第1のR部および第2のR部のいずれか一方のR部外周面を覆う絶縁性の保持部材は、該R部外周面に連続する第1および第2のストレート部の外周面の一部を覆う。このため、扁平捲回電極体(例えば第1のR部および第2のR部)において元の形状に戻ろうとする復元力が発生しても、保持部材によって扁平捲回電極体の形状は維持される。この結果、扁平捲回電極体の正負極シートに切断等の不具合が発生することが防止される。また、第1のストレート部の外周面および第2のストレート部の外周面には、それぞれ保持部材で覆われていない露出領域が形成されている。このため、非水電解液二次電池を充放電して扁平捲回電極体が膨張および収縮を繰り返すとき、扁平捲回電極体に発生する応力は露出領域から十分に発散される。この結果、扁平捲回電極体の正極シートおよび負極シートにしわが発生することは抑制され、該しわ部分の抵抗の増大に伴う金属リチウムの析出が抑制される。
ここで開示される非水電解液二次電池の好適な一態様では、前記扁平捲回電極体の捲回方向の全周の長さをaとし、前記扁平捲回電極体のうち前記捲回方向における前記保持部材に覆われていない部分の合計長さをbとしたとき、b/aは0.2〜0.7である。
かかる構成によると、扁平捲回電極体において復元力が発生しても、保持部材によって扁平捲回電極体の形状は維持される。また、非水電解液二次電池の充放電時において、扁平捲回電極体が膨張および収縮を繰り返すことによって捲回電極体に応力が発生しても、保持部材で覆われていない部分から該応力を十分に発散することができる。この結果、扁平捲回電極体の正極シートおよび負極シートにしわが発生することは抑制される。
ここで開示される非水電解液二次電池の好適な他の一態様では、前記扁平捲回電極体には、前記保持部材として、第1の保持部材と、前記第1の保持部材とは別体の第2の保持部材とが取り付けられ、前記第1の保持部材は、前記第1のR部のR部外周面を覆い、前記第2の保持部材は、前記第2のR部のR部外周面を覆い、前記第1のストレート部の外周面および前記第2のストレート部の外周面のうち、前記扁平捲回電極体の捲回軸方向から見たときの中央領域には、それぞれ前記第1の保持部材および前記第2の保持部材で覆われていない露出領域が形成されている。
かかる構成によると、保持部材によって扁平捲回電極体の形状が維持されると共に、扁平捲回電極体の正極シートおよび負極シートにしわが発生することが抑制される。
ここで開示される非水電解液二次電池の好適な他の一態様では、前記扁平捲回電極体の捲回軸方向の中央部には、前記正極シートと前記負極シートと前記セパレータシートとが積層されて捲回された積層部が形成され、前記扁平捲回電極体の捲回軸方向の一の端部には、前記正極シートの一部が前記積層部からはみ出して捲回された正極側はみ出し部が形成され、前記扁平捲回電極体の捲回軸方向の他の端部には、前記負極シートの一部が前記積層部からはみ出して捲回された負極側はみ出し部が形成されている。前記保持部材は、前記積層部に取り付けられ且つ前記正極側はみ出し部および前記負極側はみ出し部には取り付けられていない。
扁平捲回電極体において発生する復元力の大部分は、積層部において発生する。このため、積層部にのみ保持部材を取り付けることによって、扁平捲回電極体の形状を維持すると共に、電池全体の軽量化が実現される。
ここで開示される非水電解液二次電池の好適な他の一態様では、前記保持部材は、前記積層部の捲回軸方向の全体に亘って取り付けられている。
かかる構成によると、扁平捲回電極体の形状をより安定的に維持することができる。
ここで開示される非水電解液二次電池の好適な他の一態様では、前記保持部材は、熱硬化性樹脂により構成されている。
熱硬化性樹脂は、耐熱性および耐薬品性にすぐれるため、非水電解液二次電池の性能を保持しつつ上述した効果を発揮することができる。
また、本発明によると、上記目的を実現する他の側面として、長尺な正極シートと、長尺な負極シートと、長尺なセパレータシートと、を含む扁平形状の捲回電極体を備えた非水電解液二次電池を製造する方法が提供される。即ちここで開示される非水電解液二次電池の製造方法は、前記正極シートと、前記負極シートと、前記セパレータシートと、を重ね合わせて長手方向に捲回して捲回電極体を作製すること;前記捲回電極体を該捲回電極体の捲回軸方向に対して垂直な方向からプレスして、捲回方向の外周面に、第1のストレート部と、前記第1のストレート部に対向する第2のストレート部と、前記第1のストレート部の一の端部と前記第2のストレート部の一の端部とを連結する第1のR部と、前記第1のR部に対向し、前記第1のストレート部の他の端部と前記第2のストレート部の他の端部とを連結する第2のR部と、を有する扁平形状の扁平捲回電極体を作製すること;前記第1のR部および前記第2のR部のいずれか一方のR部外周面と、前記R部外周面と連続する前記第1のストレート部の外周面の一部および前記R部外周面と連続する前記第2のストレート部の外周面の一部と、を断面形状がU字状に形成された熱硬化性樹脂で覆い、前記第1のストレート部の外周面および前記第2のストレート部の外周面にそれぞれ前記熱硬化性樹脂で覆われていない露出領域を形成すること;前記熱硬化性樹脂を加熱して、前記熱硬化性樹脂を硬化させること;を包含する。
かかる製造方法によると、捲回電極体をプレスすることによって得られた扁平捲回電極体のうち、第1のR部および第2のR部のいずれか一方のR部外周面と、該R部外周面に連続する第1および第2のストレート部の外周面の一部とを覆う熱硬化性樹脂を加熱して、該熱硬化性樹脂を硬化させる。このため、捲回電極体をプレスして得られた扁平捲回電極体において復元力が発生している場合であっても、硬化した熱硬化性樹脂によって扁平捲回電極体の形状は維持される。即ち、従来は、捲回電極体を長時間プレスすること等によって、扁平捲回電極体に発生する復元力を取り除いて捲回電極体の形状を維持していたが、上記製造方法によると、扁平捲回電極体に取り付けられた熱硬化性樹脂によって扁平捲回電極体の形状は維持されるため、捲回電極体をプレスする時間を短縮することができる。
また、本発明によると、上記目的を実現する他の側面として、長尺な正極シートと、長尺な負極シートと、長尺なセパレータシートと、を含む扁平形状の捲回電極体を備えた非水電解液二次電池を製造する方法が提供される。即ちここで開示される非水電解液二次電池の製造方法は、前記正極シートと、前記負極シートと、前記セパレータシートと、を重ね合わせて長手方向に捲回して捲回電極体を作製すること;前記捲回電極体の外周面の一部を熱硬化性樹脂で覆うこと;前記熱硬化性樹脂で覆われた前記捲回電極体を該捲回電極体の捲回軸方向に対して垂直な方向からプレスして、捲回方向の外周面に、第1のストレート部と、前記第1のストレート部に対向する第2のストレート部と、前記第1のストレート部の一の端部と前記第2のストレート部の一の端部とを連結する第1のR部と、前記第1のR部に対向し、前記第1のストレート部の他の端部と前記第2のストレート部の他の端部とを連結する第2のR部と、を有する扁平形状の扁平捲回電極体を作製すること、ここで、前記第1のR部および前記第2のR部のいずれか一方のR部外周面と、前記R部外周面と連続する前記第1のストレート部の外周面の一部および前記R部外周面と連続する前記第2のストレート部の外周面の一部とは、断面形状がU字状の前記熱硬化性樹脂で覆われ、前記第1のストレート部の外周面および前記第2のストレート部の外周面には、それぞれ前記熱硬化性樹脂で覆われていない露出領域が形成されている;前記熱硬化性樹脂を加熱して、前記熱硬化性樹脂を硬化させること、を包含する。
かかる製造方法によると、捲回電極体をプレスして得られた扁平捲回電極体において復元力が発生している場合であっても、硬化した熱硬化性樹脂によって扁平捲回電極体の形状は維持される。即ち、扁平捲回電極体に取り付けられた熱硬化性樹脂によって扁平捲回電極体の形状は維持されるため、捲回電極体をプレスする時間を短縮することができる。
ここで開示される非水電解液二次電池の製造方法の好適な一態様では、前記扁平捲回電極体の捲回方向の全周の長さをaとし、前記扁平捲回電極体のうち前記捲回方向における前記熱硬化性樹脂に覆われていない部分の合計長さをbとしたとき、b/aが0.2〜0.7(通常は0.2≦b/a≦0.7、例えば0.2<b/a<0.7。)となるように前記熱硬化性樹脂で覆う部分を調整する。
かかる構成によると、捲回電極体をプレスして得られた扁平捲回電極体において復元力が発生している場合であっても、硬化した熱硬化性樹脂によって扁平捲回電極体の形状は維持される。また、上記製造方法によって得られた非水電解液二次電池の充放電時において、扁平捲回電極体が膨張および収縮を繰り返すことによって捲回電極体に応力が発生しても、保持部材で覆われていない部分から該応力を十分に発散することができる。この結果、扁平捲回電極体の正極シートおよび負極シートにしわが発生することが抑制された非水電解液二次電池を得ることができる。
本発明の一実施形態に係る非水電解液二次電池の外形を示す斜視図である。 図1中のII‐II線に沿う断面図である。 図2中のIII‐III線に沿う断面図であり、本発明の一実施形態に係る扁平捲回電極体の構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る捲回電極体の構造を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る非水電解液二次電池の製造方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の他の一実施形態に係る非水電解液二次電池の製造方法を説明するためのフローチャートである。 例1に係る保持部材付き扁平捲回電極体の構造を示す断面図である。 例2に係る保持部材付き扁平捲回電極体の構造を示す断面図である。 例3に係る保持部材付き扁平捲回電極体の構造を示す断面図である。 例4に係る保持部材付き扁平捲回電極体の構造を示す断面図である。 例5に係る保持部材付き扁平捲回電極体の構造を示す断面図である。 例6に係る保持部材付き扁平捲回電極体の構造を示す断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事項は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。以下、リチウムイオン二次電池である場合を典型例としてより詳しく説明する場合があるが、本発明の適用対象をかかる電池に限定する意図ではない。
<第1実施形態>
本実施形態にかかるリチウムイオン二次電池(非水電解液二次電池)の製造方法は、図5に示すように、捲回電極体作製工程(S10)と、プレス工程(S20)と、被覆工程(S30)と、硬化工程(S40)と、を包含する。
≪捲回電極体作製工程(S10)≫
まず、捲回電極体作製工程(S10)について説明する。本実施形態においては、捲回電極体作製工程として、長尺な正極シートと、長尺な負極シートと、長尺なセパレータシートと、を重ね合わせて長手方向に捲回して捲回電極体を作製する。
本実施形態にかかるリチウムイオン二次電池の長尺な正極シートは、長尺状の正極集電体と、該正極集電体上に形成された正極合材層とを有している。正極合材層は、正極活物質と導電材と結着剤等とを含む。正極集電体としては、導電性の良好な金属(例えばアルミニウム)からなる導電性部材を好適に採用し得る。正極活物質としては、層状系、スピネル系等のリチウム複合金属酸化物(例えば、LiNiO、LiCoO、LiFeO、LiMn、LiNi1/3Co1/3Mn1/3、LiNi0.5Mn1.5,LiCrMnO、LiFePO等)を好適に採用し得る。導電材としては、カーボンブラック(例えば、アセチレンブラックやケッチェンブラック)等の炭素材料を採用し得る。結着剤としては、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)やポリエチレンオキサイド(PEO)等の各種のポリマー材料を採用し得る。
本実施形態にかかるリチウムイオン二次電池の長尺な負極シートは、長尺状の負極集電体と、該負極集電体上に形成された負極合材層とを有している。負極合材層は、負極活物質と結着剤と増粘材等とを含む。負極集電体としては、導電性の良好な金属(例えば銅)からなる導電性材料を好適に採用し得る。負極活物質としては、黒鉛(グラファイト)、難黒鉛化炭素(ハードカーボン)、易黒鉛化炭素(ソフトカーボン)等の炭素材料を用いることができ、なかでも黒鉛を好適に採用し得る。結着剤としては、スチレンブタジエンゴム(SBR)等の各種ポリマー材料を採用し得る。増粘剤としては、カルボキシメチルセルロース(CMC)等の各種のポリマー材料を採用し得る。
本実施形態にかかる長尺なセパレータシートは、従来公知のものを特に制限なく使用することができる。例えば、樹脂からなる多孔性シート(微多孔質樹脂シート)を好ましく用いることができる。ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等の多孔質ポリオレフィン系樹脂シートが好ましい。例えば、PE単層のシート、PP単層のシート、PE層とPP層とが積層された二層構造(PE/PP構造)のシート、PE層の両側にPP層が積層された三層構造(PP/PE/PP構造)のシート等を好適に使用し得る。
図4は、本実施形態に係る捲回電極体50である。図4に示すように、捲回電極体50は、長尺な正極シート64と長尺な負極シート84とを計二枚の長尺なセパレータシート90を介在して積層させた状態で長手方向に捲回して作製される。
上記積層の際には、正極シート64の正極合材層非形成部分(即ち正極合材層66が形成されずに正極集電体62が露出した部分)と、負極シート84の負極合材層非形成部分(即ち負極合材層86が形成されずに負極集電体82が露出した部分)と、がセパレータシート90の幅方向の両側からそれぞれはみ出すように、正極シート64と負極シート84とを幅方向にややずらして重ね合わせる。その結果、捲回電極体50の捲回軸方向の中央部には、正極シート64と負極シート84とセパレータシート90とが積層されて捲回された積層部52が形成される。捲回電極体50の捲回軸方向の一の端部には、正極シート64の一部(即ち正極集電体62の一部)が積層部52から外方にはみ出して捲回された正極側はみ出し部63が形成される。捲回電極体50の捲回軸方向の他の端部には、負極シート84の一部が積層部52から外方にはみ出して捲回された負極側はみ出し部83が形成される。
≪プレス工程(S20)≫
次に、プレス工程(S20)について説明する。本実施形態においては、上記作製された捲回電極体50を捲回電極体50の側面方向(捲回軸方向に対して垂直な方向)からプレスして押しつぶすことによって、扁平形状の扁平捲回電極体100(図3参照)を作製する。なお、作製された捲回電極体50をプレスする時間は、扁平捲回電極体100を覆う熱硬化性樹脂等の形状等によって異なるが、例えば凡そ30分〜250分(好ましくは30分〜50分)である。
図3は、扁平捲回電極体100における捲回軸方向(図3の紙面垂直方向)と垂直な断面の図である。図3に示すように、扁平形状の扁平捲回電極体100の捲回方向の外周面101は、第1のストレート部102と、第2のストレート部104と、第1のR部106と、第2のR部108と、を有する。すなわち、扁平形状の扁平捲回電極体100は、扁平捲回電極体100の捲回方向の外周面101に、第1のストレート部102と、第2のストレート部104と、第1のR部106と、第2のR部108と、を有する。第1のストレート部102は、第2のストレート部104と対向する。第1のR部106は、第1のストレート部102の一の端部と第2のストレート部104の一の端部とを連結する。第2のR部108は、第1のR部106に対向する。第2のR部108は、第1のストレート部102の他の端部と第2のストレート部104の他の端部とを連結する。
≪被覆工程(S30)≫
次に、被覆工程(S30)について説明する。本実施形態においては、上記作製された扁平捲回電極体100の外周面の一部を熱硬化性樹脂で覆う。
本実施形態にかかる熱硬化性樹脂は、従来公知のものを特に制限なく使用することができる。例えば、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、セルロースおよびポリイミド等を好ましく用いることができる。成形性および耐酸性の観点からポリイミドを用いることが好ましい。
図3に示すように、第1のR部106のR部外周面107と、該R部外周面107と連続する第1のストレート部102の外周面103の一部および該R部外周面107と連続する第2のストレート部104の外周面105の一部と、を断面形状がU字状に形成された第1の熱硬化性樹脂110で覆う。また、第2のR部108のR部外周面109と、該R部外周面109と連続する第1のストレート部102の外周面103の一部および該R部外周面109と連続する第2のストレート部104の外周面105の一部と、を断面形状がU字状に形成された第2の熱硬化性樹脂112で覆う。この結果、第1のストレート部102の外周面103には、第1の熱硬化性樹脂110および第2の熱硬化性樹脂112で覆われていない第1の露出領域103Rが形成される。第2のストレート部104の外周面105には、第1の熱硬化性樹脂110および第2の熱硬化性樹脂112で覆われていない第2の露出領域105Rが形成される。第1の露出領域103Rは、第1のストレート部102の外周面103のうち、扁平捲回電極体100の捲回軸方向から見たときの中央領域に形成されている。第2の露出領域105Rは、第2のストレート部104の外周面105のうち、扁平捲回電極体100の捲回軸方向から見たときの中央領域に形成されている。
第1の熱硬化性樹脂110および第2の熱硬化性樹脂112は、扁平捲回電極体100の積層部52を覆っている(即ち積層部52に取り付けられている)。第1の熱硬化性樹脂110および第2の熱硬化性樹脂112は、扁平捲回電極体100の正極側はみ出し部63および負極側はみ出し部83には取り付けられていない。第1の熱硬化性樹脂および第2の熱硬化性樹脂112は、積層部52の捲回軸方向(図3の紙面垂直方向)の全体に亘って取り付けられていることが好ましい。
図3に示すように、扁平捲回電極体100の捲回方向の全周(即ち最外周)の長さをaとし、扁平捲回電極体100のうち捲回方向における第1の熱硬化性樹脂110および第2の熱硬化性樹脂112に覆われていない部分の合計長さをbとしたとき、b/aが0.2〜0.7(例えば0.25≦b/a≦0.625、好ましくは0.25≦b/a≦0.375)となるように、第1の熱硬化性樹脂110および第2の熱硬化性樹脂112で覆う部分を調整することが好ましい。ここで、扁平捲回電極体100の捲回方向の全周の長さaは、第1のストレート部102の外周面103の長さa1と、第2のストレート部104の外周面105の長さa2と、第1のR部106のR部外周面107の長さa3と、第2のR部108のR部外周面109の長さa4と、の合計長さ(即ちa=a1+a2+a3+a4)である。また、上記bは、第1のストレート部102の外周面103のうち、第1の熱硬化性樹脂110および第2の熱硬化性樹脂112で覆われていない第1の露出領域103Rの長さb1と、第2のストレート部104の外周面105のうち、第1の熱硬化性樹脂110および第2の熱硬化性樹脂112で覆われていない露出領域105Rの長さb2と、の合計長さ(即ちb=b1+b2)である。
なお、本実施形態では、第1のR部106のR部外周面107および第2のR部108のR部外周面109を第1の熱硬化性樹脂110および第2の熱硬化性樹脂112でそれぞれ覆っているが、かかる形態に限定されない。例えば、第1のR部106のR部外周面107および第2のR部108のR部外周面109のいずれか一方のみのR部外周面と、該R部外周面と連続する第1のストレート部102の外周面103の一部および該R部外周面と連続する第2のストレート部104の外周面105の一部と、を断面形状がU字状に形成された熱硬化性樹脂で覆ってもよい。この場合、熱硬化性樹脂は、第1のストレート部102の外周面103および第2のストレート部104の外周面105のうち、扁平捲回電極体100の捲回軸方向から見たときの中央領域を覆う長さに形成されていることが好ましい。
≪硬化工程(S40)≫
次に、硬化工程(S40)について説明する。本実施形態においては、第1の熱硬化性樹脂110および第2の熱硬化性樹脂112を加熱して、第1の熱硬化性樹脂110および第2の熱硬化性樹脂112を硬化させる。
上記硬化工程は、例えば、第1の熱硬化性樹脂110および第2の熱硬化性樹脂112が取り付けられた扁平捲回電極体100を所定形状を有する加熱可能な型に嵌め込み、第1の熱硬化性樹脂110および第2の熱硬化性樹脂112に熱を加えることによって行われる。上記硬化工程は、100℃〜150℃(例えば120℃)の温度条件の下、30分間〜250分間(例えば40分間)程度行う。
図3に示すように、扁平捲回電極体100において、第1のR部106のR部外周面107と第1のストレート部102の外周面103の一部および第2のストレート部104の外周面105の一部とは、第1の熱硬化性樹脂110により構成されている第1の保持部材111で覆われ、第2のR部108のR部外周面109と第1のストレート部102の外周面103の一部および第2のストレート部104の外周面105の一部とは、第2の熱硬化性樹脂110により構成されている第2の保持部材113で覆われている。このため、扁平捲回電極体100(例えば第1のR部106および第2のR部108)において復元力が発生している場合であっても、第1の保持部材111および第2の保持部材113によって扁平捲回電極体100の形状は維持される。すなわち、上記プレス工程(S20)において、作製された扁平捲回電極体100に発生する復元力を小さくするために捲回電極体50を長時間プレスする必要はなく、捲回電極体50を短時間プレスした場合であっても第1の保持部材111および第2の保持部材113によって扁平捲回電極体100の形状を維持することができる。
図2に示すように、かかる扁平捲回電極体100の正極側はみ出し部63に正極集電板61を介して正極端子60(例えばアルミニウム製)を接合して、上記扁平捲回電極体100の正極シート64と正極端子60とを電気的に接続する。同様に負極側はみ出し部83に負極集電板81を介して負極端子80(例えばニッケル製)を接合して、負極シート84と負極端子80とを電気的に接続する。なお、正負極端子60,80と正負極側はみ出し部63,83(典型的には正負極集電体62,82)とは、例えば、超音波溶接、抵抗溶接等によりそれぞれ接合することができる。
図1及び図2に示すように、本実施形態の電池ケース15は、金属製(例えばアルミニウム製)の電池ケースであって、上端が開放された有底の扁平な箱型形状(典型的には直方体形状)のケース本体(外装ケース)30と、該ケース本体30の開口部20を塞ぐ蓋体25とを備えている。電池ケース15の上面(すなわち蓋体25)には、上記扁平捲回電極体100の正極シート64と電気的に接続する正極端子60および該扁平捲回電極体100の負極シート84と電気的に接続する負極端子80が設けられている。また、蓋体25には、扁平捲回電極体100が収容されたケース本体30(電池ケース15)内に後述する非水電解液を注入するための注入口(図示せず)が形成されている。注入口は、非水電解液が注入された後に封止栓48によって封止される。さらに、蓋体25には、従来のリチウムイオン二次電池のケースと同様に、電池異常の際に電池ケース15内部で発生したガスを電池ケース15の外部に排出するための安全弁40が設けられている。扁平捲回電極体100の捲回軸が横倒しとなる姿勢(すなわち、扁平捲回電極体100の捲回軸の法線方向に上記開口部20が形成されている。)で扁平捲回電極体100をケース本体30内に収容する。その後ケース本体30の開口部20を蓋体25によって封止することでリチウムイオン二次電池(非水電解液二次電池)10を作製する。蓋体25とケース本体30とは溶接等によって接合する。
本実施形態にかかる非水電解液としては、典型的には有機溶媒(非水溶媒)中に支持塩を含有させたものを用いる。支持塩としては、リチウム塩、ナトリウム塩等を用いることができ、なかでもLiPF、LiBF等のリチウム塩を好適に採用し得る。有機溶媒としては、カーボネート類、エステル類、エーテル類等の非プロトン性溶媒を用いることができる。なかでも、カーボネート類、例えば、エチレンカーボネート(EC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)等を好適に採用し得る。
図3に示すように、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池(非水電解液二次電池)10は、扁平捲回電極体100の第1のR部106のR部外周面107を覆う第1の保持部材111は、R部外周面107に連続する第1のストレート部102の外周面103の一部および第2のストレート部104の外周面105の一部を覆う。このため、扁平捲回電極体100(例えば第1のR部106および第2のR部108)において元の形状に戻ろうとする復元力が発生しても、第1の保持部材111および第2の保持部材113によって扁平捲回電極体100の形状は維持される。この結果、扁平捲回電極体100の正極シート64や負極シート84に切断等の不具合(例えば正極集電体62と正極集電板61との間での切断や、負極集電体82と負極集電板81との間での切断等)が発生することが防止される。また、第1のストレート部102の外周面103および第2のストレート部104の外周面105には、第1および第2の保持部材111,113で覆われていない第1および第2の露出領域103R,105Rがそれぞれ形成されている。このため、リチウムイオン二次電池10を充放電して扁平捲回電極体100が膨張および収縮を繰り返すとき、扁平捲回電極体100に発生する応力は第1および第2の露出領域103R,105Rから十分に発散される。この結果、扁平捲回電極体100の正極シート64および負極シート84にしわが発生することは抑制され、該しわ部分の抵抗の増大に伴う金属リチウムの析出が抑制される。以上より、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池10は、信頼性に優れたものであり得る。
以上の説明では、第1および第2の保持部材111,113は熱硬化性樹脂で構成されている場合を例に説明したが、他の成形可能な絶縁性を有する樹脂部材であってもよい。例えば、光硬化性樹脂を用いる場合は、上記硬化工程において、加熱に代えて所定の波長の光(典型的には紫外線)を光硬化性樹脂に照射して、所定形状の保持部材を成形してもよい。また、第1および第2の保持部材111,113は、絶縁性を有する材料から形成されていればよく、例えばセラミックや比較的融点の高い熱可塑性樹脂(例えば融点が150℃以上の樹脂)等であってもよい。これらの材料から構成される保持部材を用いる場合には、予め断面形状がU字状に形成された保持部材を準備し、扁平捲回電極体100の第1のR部106および第2のR部108をそれぞれ保持部材に嵌め込む。これにより、扁平捲回電極体100の形状は維持される。
<第2実施形態>
本実施形態にかかるリチウムイオン二次電池(非水電解液二次電池)の製造方法は、図6に示すように、捲回電極体作製工程(S50)と、被覆工程(S60)と、プレス工程(S70)と、硬化工程(S80)と、を包含する。なお、捲回電極体作製工程(S50)は、上記第1実施形態にかかる捲回電極体作製工程(S10)と同様であり、また、硬化工程(S80)は、上記第1実施形態にかかる硬化工程(S40)と同様であるため、説明は省略する。
≪被覆工程(S60)≫
まず、被覆工程(S60)について説明する。本実施形態においては、上記作製された捲回電極体50の外周面の一部を熱硬化性樹脂で覆う。すなわち、捲回電極体50をプレスする前に捲回電極体50の外周面の一部に熱硬化性樹脂を取り付ける。
≪プレス工程(S70)≫
次に、プレス工程(S70)について説明する。本実施形態においては、上記熱硬化性樹脂で覆われた捲回電極体50を側面方向(捲回軸方向に対して垂直な方向)からプレスして押しつぶすことによって、扁平形状の扁平捲回電極体100(図3参照)を作製する。詳しくは、熱硬化性樹脂で覆われた捲回電極体50を捲回軸方向に対して垂直な方向からプレスして、捲回方向の外周面に、第1のストレート部102と、第2のストレート部104と、第1のR部106と、第2のR部108と、を有する扁平形状の扁平捲回電極体100を作製する。このとき、第1のR部106および第2のR部108のいずれか一方のR部外周面と、該R部外周面と連続する第1のストレート部102の外周面103の一部および該R部外周面と連続する第2のストレート部104の外周面105の一部とが、断面形状がU字状の熱硬化性樹脂で覆われ、且つ第1のストレート部102の外周面103および第2のストレート部104の外周面105には、それぞれ熱硬化性樹脂で覆われていない第1の露出領域103Rおよび第2の露出領域105Rが形成されるように上記熱硬化性樹脂で覆われた捲回電極体50をプレスする。このようにして作製された扁平捲回電極体100を備えるリチウムイオン二次電池は、上記第1実施形態にかかるリチウムイオン二次電池10と同様の効果を奏する。
以下、本発明に関する実施例を説明するが、本発明をかかる実施例に示すものに限定することを意図したものではない。
<例1>
正極活物質としてのLiNi1/3Co1/3Mn1/3と、導電材としてのアセチレンブラック(AB)と、結着材としてのPVDFとの質量比が90:8:2となるように秤量し、これら材料をN‐メチル‐2‐ピロリドン(NMP)に分散させてペースト状の正極合材層形成用組成物を調製した。該組成物を厚さ15μmの正極集電体(アルミニウム箔)上に塗布して乾燥させた後、プレス処理を行って正極集電体上に合材密度が2.6g/cmの正極合材層が形成された正極シートAを作製した。
天然黒鉛と、結着材としてのSBRと、増粘材としてのCMCとの質量比が98:1:1となるように秤量し、これら材料をイオン交換水に分散させてペースト状の負極合材層形成用組成物を調製した。該組成物を厚さ10μmの負極集電体(銅箔)上に塗布して乾燥させた後、プレス処理を行って負極集電体上に合材密度が1.23g/cm負極合材層が形成された負極シートAを作製した。
厚み20μm、ポリエチレン層の両面にポリプロピレン層が形成された三層構造(PP/PE/PPの三層構造)のセパレータシートAを準備した。上記作製した正極シートAと負極シートAと2枚のセパレータシートAとを重ね合わせて長手方向に捲回して捲回電極体Aを作製した。作製した捲回電極体Aを側面方向から所定時間プレスして押しつぶすことによって、扁平形状の扁平捲回電極体100を作製した(プレス工程)。扁平捲回電極体100の捲回方向の全周(即ち最外周)の長さaは、16cmであった。
図7に示すように、上記扁平捲回電極体100に熱硬化性樹脂から構成される保持部材111A,113Aが取り付けられた保持部材付き扁平捲回電極体100Aを作製した。即ち、上記扁平捲回電極体100の第1のR部106AのR部外周面107Aの全周と、第1のストレート部102Aの外周面103Aの一部および第2のストレート部104Aの外周面105Aの一部を、断面形状がU字状に形成された第1の熱硬化性樹脂110Aで覆った。扁平捲回電極体100の捲回方向の長さの6cmを第1の熱硬化性樹脂110Aで覆った。上記扁平捲回電極体100の第2のR部108AのR部外周面109Aの全周と、第1のストレート部102Aの外周面103Aの一部および第2のストレート部104Aの外周面105Aの一部を、断面形状がU字状に形成された第2の熱硬化性樹脂112Aで覆った。扁平捲回電極体100の捲回方向の長さの6cmを第2の熱硬化性樹脂112Aで覆った。上記扁平捲回電極体100のうち該扁平捲回電極体100の捲回方向における上記第1および第2の熱硬化性樹脂110A,112Aに覆われていない部分(すなわち第1および第2の露出領域103AR,105AR)の合計長さbは4cmであった。すなわち、第1のストレート部102Aにおいて、第1の熱硬化性樹脂110Aと第2の熱硬化性樹脂112Aとの間には2cmの隙間があり、第2のストレート部104Aにおいて、第1の熱硬化性樹脂110Aと第2の熱硬化性樹脂112Aとの間には2cmの隙間があった。b/aは0.25であった。熱硬化性樹脂としてはポリイミドを用いた。その後、第1および第2の熱硬化性樹脂110A,112Aを120℃で40分間加熱することによって、熱硬化性樹脂を硬化させ、保持部材111A,113Aを形成した。
加熱後の保持部材付き扁平捲回電極体100Aを平坦な台に置き、保持部材付き扁平捲回電極体100Aの長手方向の中央部の厚さ(加熱後の厚さ)を測定した。その後、該保持部材付き扁平捲回電極体100Aを60分間放置して、放置後の保持部材付き扁平捲回電極体100Aの長手方向の中央部の厚さ(放置後の厚さ)を測定した。ここで、{(放置後の厚さ)/(加熱後の厚さ)}×100を戻り量(%)とし、戻り量が130%以下になるように、上記プレス工程における捲回電極体Aに対するプレス時間を調整した。プレス工程において、捲回電極体Aを35分間プレスすることによって、保持部材付き扁平捲回電極体100Aの戻り量が130%以下になることが確認された。かかる保持部材付き扁平捲回電極体100Aを例1に係る保持部材付き扁平捲回電極体とした。
<例2>
図8に示すように、上記扁平捲回電極体100に熱硬化性樹脂から構成される保持部材111Bが取り付けられた保持部材付き扁平捲回電極体100Bを作製した。即ち、上記扁平捲回電極体100の第1のR部106AのR部外周面107Aの全周と、第1のストレート部102Aの外周面103Aの一部および第2のストレート部104Aの外周面105Aの一部を、断面形状がU字状に形成された第1の熱硬化性樹脂110Bで覆った。扁平捲回電極体100の捲回方向の長さの10cmを第1の熱硬化性樹脂110Bで覆った。上記扁平捲回電極体100のうち該扁平捲回電極体100の捲回方向における上記第1の熱硬化性樹脂110Bに覆われていない部分の合計長さbは6cmであった。b/aは0.375であった。プレス工程において、捲回電極体Aを60分間プレスすることによって、保持部材付き扁平捲回電極体100Bの戻り量が130%以下になることが確認された。かかる保持部材付き扁平捲回電極体100Bを例2に係る保持部材付き扁平捲回電極体とした。
<例3>
図9に示すように、上記扁平捲回電極体100に熱硬化性樹脂から構成される保持部材111C,113Cが取り付けられた保持部材付き扁平捲回電極体100Cを作製した。即ち、扁平捲回電極体100の捲回方向の長さの3cmを第1の熱硬化性樹脂110Cで覆い、扁平捲回電極体100の捲回方向の長さの3cmを第2の熱硬化性樹脂112Cで覆った他は、保持部材付き扁平捲回電極体100Aと同様にして、保持部材付き扁平捲回電極体100Cを作製した。上記扁平捲回電極体100のうち該扁平捲回電極体100の捲回方向における上記第1および第2の熱硬化性樹脂110C,112Cに覆われていない部分(すなわち第1および第2の露出領域103CR,105CR)の合計長さbは10cmであった。すなわち、第1のストレート部102Aにおいて、第1の熱硬化性樹脂110Cと第2の熱硬化性樹脂112Cとの間には5cmの隙間があり、第2のストレート部104Aにおいて、第1の熱硬化性樹脂110Cと第2の熱硬化性樹脂112Cとの間には5cmの隙間があった。b/aは0.625であった。プレス工程において、捲回電極体Aを200分間プレスすることによって、保持部材付き扁平捲回電極体100Cの戻り量が130%以下になることが確認された。かかる保持部材付き扁平捲回電極体100Cを例3に係る保持部材付き扁平捲回電極体とした。
<例4>
図10に示すように、上記扁平捲回電極体100に熱硬化性樹脂から構成される保持部材111Dが取り付けられた保持部材付き扁平捲回電極体100Dを作製した。即ち、上記扁平捲回電極体100の第1のR部106AのR部外周面107Aの全周と、第1のストレート部102Aの外周面103Aの全周と、第2のR部108AのR部外周面109Aの全周と、第2のストレート部104Aの外周面105Aの一部とを、第1の熱硬化性樹脂110Dで覆った。扁平捲回電極体100の捲回方向の長さの14cmを第1の熱硬化性樹脂110Dで覆った。上記扁平捲回電極体100のうち該扁平捲回電極体100の捲回方向における上記第1の熱硬化性樹脂110Dに覆われていない部分(すなわち第2露出領域105DR)の合計長さbは2cmであった。すなわち、第2のストレート部104Aにおいて、第1の熱硬化性樹脂110Dの一端と他端との間には2cmの隙間があった。b/aは0.125であった。プレス工程において、捲回電極体Aを35分間プレスすることによって、保持部材付き扁平捲回電極体100Dの戻り量が130%以下になることが確認された。かかる保持部材付き扁平捲回電極体100Dを例4に係る保持部材付き扁平捲回電極体とした。
<例5>
図11に示すように、上記扁平捲回電極体100に熱硬化性樹脂から構成される保持部材111Eが取り付けられた保持部材付き扁平捲回電極体100Eを作製した。即ち、上記扁平捲回電極体100の全周を第1の熱硬化性樹脂110Eで覆った。扁平捲回電極体100の捲回方向の長さの16cmを第1の熱硬化性樹脂110Eで覆った。b/aは0であった。プレス工程において、捲回電極体Aを35分間プレスすることによって、保持部材付き扁平捲回電極体100Eの戻り量が130%以下になることが確認された。かかる保持部材付き扁平捲回電極体100Eを例5に係る保持部材付き扁平捲回電極体とした。
<例6>
図12に示すように、例6に係る扁平捲回電極体は、上記扁平捲回電極体100に熱硬化性樹脂から構成される保持部材を取り付けていない扁平捲回電極体とした。b/aは1であった。プレス工程において、捲回電極体Aを420分間プレスすることによって、扁平捲回電極体100の戻り量が130%以下になることが確認された。かかる扁平捲回電極体100を例6に係る扁平捲回電極体とした。
[リチウムイオン二次電池の作製]
上記作製した例1に係る保持部材付き扁平捲回電極体の正負の電極集電体の端部にそれぞれ電極端子を接合し、縦75mm、幅120mm、厚さ15mm、ケースの厚み1mmのアルミ製電池ケース内に該扁平捲回電極体と非水電解液とを収容することにより、例1に係る角型のリチウムイオン二次電池を作製した。非水電解液としては、エチレンカーボネート(EC)とエチルメチルカーボネート(EMC)とジメチルカーボネート(DMC)との体積比が3:4:3の混合溶媒に、支持塩としてのLiPFを溶解させたものを使用した。上記非水電解液中のLiPFの濃度は1.1mol/Lであった。また、上記作製した例2〜例5に係る保持部材付き扁平電極体および例6に係る扁平捲回電極体を用いた他は例1に係るリチウムイオン二次電池と同様にして、例2〜例6に係るリチウムイオン二次電池を作製した。
上記作製した例1〜例6に係るリチウムイオン二次電池に対して、室温(25℃)の温度条件の下、1Cの充電レートで電圧値(正負極端子間の電圧値)が4.1Vになるまで定電流充電(CC充電)を行い、次いで3Vまで定電流放電(CC放電)し、再度3Vまで定電流定電圧充電(CC‐CV充電)した。その後、例1〜例6に係るリチウムイオン二次電池内のガスを抜いた。ガス抜き後の各リチウムイオン二次電池を、60℃の高温条件で20時間保持することにより、エージング処理を施した。次いで、上記エージング処理後の各リチウムイオン二次電池について、充放電を100サイクル繰り返し、100サイクル後の扁平捲回電極体にしわが発生しているか目視で確認した。1サイクルの充放電条件は、25℃の温度条件の下、2Cの充電レートで3.92V(SOC85%)まで定電流で充電を行い10分間の休止の後、2Cの放電レートで3.5V(SOC20%)まで定電流の放電を行い10分間の休止をするものであった。測定結果を表1に示す。
Figure 2015015092
表1に示すように、扁平捲回電極体の第1のR部および第2のR部の少なくともいずれか一方を熱硬化性樹脂から構成される保持部材で覆うことによって、プレス工程における捲回電極体をプレスする時間が50%以上短縮されていることが確認された。また、例5に示すように、扁平捲回電極体の第1のストレート部の外周面の全周および第2のストレート部の外周面の全周を熱硬化性樹脂で覆ってしまうと、プレス時間は短縮されるが、リチウムイオン二次電池の充放電の際に扁平捲回電極体にしわが発生してしまうことが確認された。さらに、例4に係る扁平捲回電極体にしわが発生しており、例1〜例3に係る扁平捲回電極体にしわが発生していないことから、扁平捲回電極体の第1のストレート部の外周面に保持部材で覆われていない第1の露出領域を形成し且つ第2のストレート部の外周面に保持部材で覆われていない第2の露出領域を形成することにより、リチウムイオン二次電池の充放電の際に扁平捲回電極体にしわが発生しないことが確認された。また、扁平捲回電極体Aの捲回方向の全周の長さをaとし、扁平捲回電極体Aのうち捲回方向における熱硬化性樹脂(保持部材)に覆われていない部分の合計長さをbとしたとき、b/aが0.2〜0.7(例えば0.25〜0.625、好ましくは0.25〜0.375)の場合には、プレス工程における捲回電極体をプレスする時間が短縮されていることが確認された。
50 捲回電極体
52 積層部
63 正極側はみ出し部
64 正極シート
83 負極側はみ出し部
84 負極シート
90 セパレータシート
100 扁平捲回電極体
102 第1のストレート部
103 外周面
103R 第1の露出領域
104 第2のストレート部
105 外周面
105R 第2の露出領域
106 第1のR部
107 R部外周面
108 第2のR部
109 R部外周面
110 第1の熱硬化性樹脂
111 第1の保持部材
112 第2の熱硬化性樹脂
113 第2の保持部材

Claims (9)

  1. 長尺な正極シートと、長尺な負極シートと、長尺なセパレータシートと、が重ね合わされて長手方向に捲回され、扁平形状を有する扁平捲回電極体を備え、
    前記扁平捲回電極体の捲回方向の外周面は、第1のストレート部と、前記第1のストレート部に対向する第2のストレート部と、前記第1のストレート部の一の端部と前記第2のストレート部の一の端部とを連結する第1のR部と、前記第1のR部に対向し、前記第1のストレート部の他の端部と前記第2のストレート部の他の端部とを連結する第2のR部と、を有し、
    前記扁平捲回電極体には、前記第1のR部および前記第2のR部のいずれか一方のR部外周面と、前記R部外周面と連続する前記第1のストレート部の外周面の一部および前記R部外周面と連続する前記第2のストレート部の外周面の一部と、を覆い、断面形状がU字状に形成された絶縁性の保持部材が取り付けられ、
    前記第1のストレート部の外周面および前記第2のストレート部の外周面には、それぞれ前記保持部材で覆われていない露出領域が形成されている、非水電解液二次電池。
  2. 前記扁平捲回電極体の捲回方向の全周の長さをaとし、前記扁平捲回電極体のうち前記捲回方向における前記保持部材に覆われていない部分の合計長さをbとしたとき、b/aは0.2〜0.7である、請求項1に記載の非水電解液二次電池。
  3. 前記扁平捲回電極体には、前記保持部材として、第1の保持部材と、前記第1の保持部材とは別体の第2の保持部材とが取り付けられ、
    前記第1の保持部材は、前記第1のR部のR部外周面を覆い、
    前記第2の保持部材は、前記第2のR部のR部外周面を覆い、
    前記第1のストレート部の外周面および前記第2のストレート部の外周面のうち、前記扁平捲回電極体の捲回軸方向から見たときの中央領域には、それぞれ前記第1の保持部材および前記第2の保持部材で覆われていない露出領域が形成されている、請求項1または2に記載の非水電解液二次電池。
  4. 前記扁平捲回電極体の捲回軸方向の中央部には、前記正極シートと前記負極シートと前記セパレータシートとが積層されて捲回された積層部が形成され、
    前記扁平捲回電極体の捲回軸方向の一の端部には、前記正極シートの一部が前記積層部からはみ出して捲回された正極側はみ出し部が形成され、
    前記扁平捲回電極体の捲回軸方向の他の端部には、前記負極シートの一部が前記積層部からはみ出して捲回された負極側はみ出し部が形成され、
    前記保持部材は、前記積層部に取り付けられ且つ前記正極側はみ出し部および前記負極側はみ出し部には取り付けられていない、請求項1から3のいずれか一項に記載の非水電解液二次電池。
  5. 前記保持部材は、前記積層部の捲回軸方向の全体に亘って取り付けられている、請求項4に記載の非水電解液二次電池。
  6. 前記保持部材は、熱硬化性樹脂により構成されている、請求項1から5のいずれか一項に記載の非水電解液二次電池。
  7. 長尺な正極シートと、長尺な負極シートと、長尺なセパレータシートと、を含む扁平形状の捲回電極体を備えた非水電解液二次電池を製造する方法であって、
    前記正極シートと、前記負極シートと、前記セパレータシートと、を重ね合わせて長手方向に捲回して捲回電極体を作製すること;
    前記捲回電極体を該捲回電極体の捲回軸方向に対して垂直な方向からプレスして、捲回方向の外周面に、第1のストレート部と、前記第1のストレート部に対向する第2のストレート部と、前記第1のストレート部の一の端部と前記第2のストレート部の一の端部とを連結する第1のR部と、前記第1のR部に対向し、前記第1のストレート部の他の端部と前記第2のストレート部の他の端部とを連結する第2のR部と、を有する扁平形状の扁平捲回電極体を作製すること;
    前記第1のR部および前記第2のR部のいずれか一方のR部外周面と、前記R部外周面と連続する前記第1のストレート部の外周面の一部および前記R部外周面と連続する前記第2のストレート部の外周面の一部と、を断面形状がU字状に形成された熱硬化性樹脂で覆い、前記第1のストレート部の外周面および前記第2のストレート部の外周面にそれぞれ前記熱硬化性樹脂で覆われていない露出領域を形成すること;
    前記熱硬化性樹脂を加熱して、前記熱硬化性樹脂を硬化させること;
    を包含する、製造方法。
  8. 長尺な正極シートと、長尺な負極シートと、長尺なセパレータシートと、を含む扁平形状の捲回電極体を備えた非水電解液二次電池を製造する方法であって、
    前記正極シートと、前記負極シートと、前記セパレータシートと、を重ね合わせて長手方向に捲回して捲回電極体を作製すること;
    前記捲回電極体の外周面の一部を熱硬化性樹脂で覆うこと;
    前記熱硬化性樹脂で覆われた前記捲回電極体を該捲回電極体の捲回軸方向に対して垂直な方向からプレスして、捲回方向の外周面に、第1のストレート部と、前記第1のストレート部に対向する第2のストレート部と、前記第1のストレート部の一の端部と前記第2のストレート部の一の端部とを連結する第1のR部と、前記第1のR部に対向し、前記第1のストレート部の他の端部と前記第2のストレート部の他の端部とを連結する第2のR部と、を有する扁平形状の扁平捲回電極体を作製すること、ここで、前記第1のR部および前記第2のR部のいずれか一方のR部外周面と、前記R部外周面と連続する前記第1のストレート部の外周面の一部および前記R部外周面と連続する前記第2のストレート部の外周面の一部とは、断面形状がU字状の前記熱硬化性樹脂で覆われ、前記第1のストレート部の外周面および前記第2のストレート部の外周面には、それぞれ前記熱硬化性樹脂で覆われていない露出領域が形成されている;
    前記熱硬化性樹脂を加熱して、前記熱硬化性樹脂を硬化させること、を包含する、製造方法。
  9. 前記扁平捲回電極体の捲回方向の全周の長さをaとし、前記扁平捲回電極体のうち前記捲回方向における前記熱硬化性樹脂に覆われていない部分の合計長さをbとしたとき、b/aが0.2〜0.7となるように前記熱硬化性樹脂で覆う部分を調整する、請求項7または8に記載の製造方法。
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