JP2015015068A - 結晶性CoFeX層およびホイスラー型合金層を含む、多重層からなる基準層を含む平面垂直通電型(CPP)磁気抵抗センサ - Google Patents

結晶性CoFeX層およびホイスラー型合金層を含む、多重層からなる基準層を含む平面垂直通電型(CPP)磁気抵抗センサ Download PDF

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Abstract

【課題】 結晶性CoFeX層およびホイスラー型合金層を含む、多重層からなる基準層を含む平面垂直通電型(CPP)磁気抵抗センサを提供する。
【解決手段】 平面垂直通電型巨大磁気抵抗(CPP−GMR)は、ホイスラー型合金を含有する多重層からなる基準層を有する。多重層からなる基準層は、反強磁性層上の結晶性非ホイスラー型強磁性合金層と、ホイスラー型合金層と、Xが、Ge、Al、SiおよびGaのうちの1つ以上であるCoFeX形式の、非ホイスラー型合金層と、ホイスラー合金層との間に配置される結晶性非ホイスラー型合金中間層と、を含む。CoFeX合金層は、組成(CoFe(100−y)(100−z)を有し、この組成において、yは、約10〜90原子百分率であり、zは、約50〜90原子百分率である。CoFeX合金層は、非常に強力なピン止めを誘起し、これによりフリー層から基準層までのスピン偏極電子流によって磁気が不安定になる可能性が大幅に減少される。
【選択図】図5

Description

本発明は、一般に、センサスタックを構成する層の平面に対して垂直に流したセンス電流で動作する平面垂直通電型(CPP)磁気抵抗センサに関し、より詳細には、改良した強磁性基準層を含むCPPセンサに関する。
磁気記録ディスクドライブにおいて読み出しヘッドとして使用される従来の磁気抵抗(MR)センサの1つのタイプが、巨大磁気抵抗(GMR)効果に基づいた「スピンバルブ」センサである。GMRスピンバルブセンサは、通常CuまたはAgから形成される非磁性導電性スペーサ層によって分離された2つの強磁性層を含む層スタックを有する。通常「基準」層と呼ばれる、一方の強磁性層は、その磁化方向が、隣接する反強磁性層との交換結合によりピン止めされるなどして固定されており、通常「フリー」層と呼ばれ、もう一方の強磁性層は、その磁化方向が、外部磁界が存在する状態において、自由に回転する。センス電流がセンサに印加されると、固定層の磁化に対するフリー層の磁化の回転は、電気抵抗の変化として検出可能である。センス電流が、センサスタック内における各層の平面を通して垂直に向けられている場合には、センサは、平面垂直通電型(CPP)センサと呼ばれる。
磁気記録ディスクドライブ用CPP−GMR読み出しセンサまたは読み出しヘッドにおいては、固定層またはピン止め層の磁化はディスクの平面に対して略垂直であり、外部磁界が存在しない状態において、フリー層の磁化はディスクの平面に対して略平行である。ディスク上に記録されたデータからの外部磁界にさらされると、フリー層の磁化が回転して、電気抵抗に変化が生じる。
読取りヘッドに使用されるCPP−GMRセンサ内における強磁性基準層は、単層のピン止め層(単純ピン止め層と呼ばれることもある)または逆平行の(AP:antiparallel)ピン止め構造の一部であってもよい。AP−ピン止め構造は、非磁性逆平行結合(APC:antiparallel coupling)層によって分離された第1の強磁性層(AP1)および第2の強磁性層(AP2)を有し、2つのAP−ピン止め強磁性層の磁化方向は、実質的に逆平行に方向付けされている。一方側で非磁性APC層に接触し、他方側でセンサの導電性スペーサ層に接触しているAP2層が、基準層である。AP1層は、通常、一方側で、IrMnなどの反強磁性層に接触しており、他方側で、通常ピン止め層と呼ばれる、非磁性APC層に接触している。AP−ピン止め構造は、基準層とCPP−SVフリー強磁性層との間の静磁結合を最小限にする。AP−ピン止め構造は、「積層」ピン止め層とも呼ばれ、合成反強磁性層(SAF:synthetic antiferromagnet)と呼ばれることもある。これについては特許文献1に記載されている。
フリー層および基準層(単純なピン止め層またはAP−ピン止め構造内におけるAP2層のいずれか)を構成する材料は、通常、CoFeまたはNiFeからなる結晶性合金である。ホイスラー型合金は、CoMnX(ここではXは、Ge、Si、Sn、GaまたはAlのうちの1つ以上である)、およびCoFeZ(ここではZは、Ge、Si、Al、SnまたはGaのうちの1つ以上である)のような化学的配列秩序を有する合金であるが、スピン偏極が高く、結果として磁気抵抗が大きくなることが知られており、したがって基準層およびフリー層のいずれか一方または両方において使用するのに望ましい強磁性材料である。基準層では、ホイスラー型合金は、通常、CoまたはCoFeなどの結晶性強磁性材料の層の上に、あるいはアモルファス強磁性材料の上に直接堆積される。ホイスラー型合金は、通常、化学的配列秩序および高いスピン偏極を得るために、堆積後のアニーリングを十分に行う必要がある。しかしながら、ホイスラー型合金基準層は、高いスピン偏極を供給する一方で、それらの層は低い磁気制動も示す。これにより、センサが電圧バイアス下にある場合には、フリー層からのスピン偏極された電子に起因する不安定なスピントルクに特に影響をされるようになる。したがって、ホイスラー型合金基準層を含むセンサは、特に磁気安定性が低下して、感度が低下しがちである。これにより、スピン偏極が比較的低い結晶性CoFe合金の基準層と比べて、ホイスラー型合金ベースの基準層は、さらに強くピン止めされる必要がある。
米国特許第5,465,185号明細書 米国特許第7,826,182号明細書
必要なのは、スピン偏極を高め、磁気抵抗を改善するためのホイスラー型合金を有する基準層でありながら、磁気が不安定になりにくく、電圧バイアスの増大による影響を受けにくい基準層を含むCPP−GMRセンサである。
本発明の実施形態は、ホイスラー型合金を含有する多重層からなる基準層を含むCPP−GMRセンサに関する。多重層からなる基準層は、単純ピン止め層またはAP−ピン止め構造のAP2層であってもよいが、ホイスラー型合金を含む多重層である。多重層からなる基準層は、(単純なピン止め構造における)反強磁性層上の、あるいは(AP−ピン止め構造における)APC層上の結晶性非ホイスラー型強磁性合金層と、ホイスラー型合金層と、非ホイスラー型合金層とホイスラー型合金層との間に配置される、結晶性非ホイスラー型CoFeX形式(ここではXは、Ge、Al、Si、SnおよびGaのうちの1つ以上である)の、中間合金層と、を含む。CoFeX合金層は、組成(CoFe(100−y)(100−z)を有し、この組成において、XはGe、Al、SiおよびGaのうちの1つ以上であり、yは約10〜90原子百分率であり、かつ、好ましくは約45〜55原子百分率であり、zは約50〜90原子百分率であり、かつ、好ましくは約60〜80原子百分率である。CoFeX合金層は、非常に強力なピン止めを誘起し、これによりフリー層から基準層までのスピン偏極された電子流によって磁気が不安定になる可能性が大幅に減少される。
本発明の性質および利点のより完全な理解のために、添付の図面と共に記載された以下の詳細な説明を参照されたい。
カバーを取り外した従来の磁気記録ハードディスクドライブの概略上面図である。 図1の方向2−2におけるスライダの拡大端面図およびディスクの一部である。 図2の方向3−3における図であり、ディスクから見た読み出し/書き込みヘッドの端部を示す。 逆平行にピン止めされた(AP−ピン止め)構造を有する先行技術のCPP−GMR読み出しヘッドの横断面概略図であり、各磁気シールド層の間に配置される層スタックを示す。 本発明の一実施形態である多重層からなる基準層の構造の横断面概略図である。 従来のCoFe50基準層を含むセンサ、単層のCoFeGe基準層を含むセンサ、および単層のCoFeGaGeホイスラー型合金基準層を含むセンサについての磁気抵抗(△R/R)を比較したものである。 本発明の一実施形態によるセンサについての増幅特性曲線であり、外部磁界に対する抵抗の変化の測定数値を示す。 本発明の一実施形態によるセンサを含む、3つの異なる基準層を含むセンサについてのロールオフ曲線である。この曲線は、フリー層と基準層の磁化方向が逆平行状態にあるセンサの抵抗の損失の測定数値を示す。 逆平行にピン止めされた(AP−ピン止め)構造における本発明の一実施形態による多重層からなる基準層の横断面概略図である。
本出願に記載のCPP磁気抵抗(MR)センサは、磁気記録ディスクドライブで使用してもよいが、その動作を、図1〜3を参照して簡単に説明する。図1は、従来の磁気記録ハードディスクドライブのブロック図である。ディスクドライブには、磁気記録ディスク12と、ディスクドライブハウジングまたはベース16上に支持された回転ボイスコイルモータ(VCM)アクチュエータ14と、が含まれる。ディスク12は、回転中心13を有し、ベース16に取り付けられたスピンドルモータ(図示せず)によって方向15に回転される。アクチュエータ14は、軸17を中心に旋回し、剛性アクチュエータアーム18を含む。一般に可撓性を有するサスペンション20は、屈曲要素23を含み、アーム18の端部に装着される。ヘッドキャリアまたは空気ベアリングスライダ22が、屈曲部23に装着される。磁気記録読み出し/書き込みヘッド24が、スライダ22の後面25上に形成される。屈曲部23およびサスペンション20によって、スライダは、回転するディスク12によって生成された空気ベアリング上で「縦揺れ(ピッチ)」および「横揺れ(ロール)」することができる。通常、スピンドルモータによって回転されるハブ上に複数のディスクが積み重ねられ、別々のスライダおよび読み出し/書き込みヘッドが、各ディスク表面に関連付けされる。
図2は、図1の方向2−2におけるスライダ22およびディスク12の一部の拡大端面図である。スライダ22は、屈曲部23に装着され、かつ、ディスク12に面する空気ベアリング面(ABS:air-bearing surface)27、およびABSに略垂直な後面25を有する。ABS27は、回転するディスク12からの空気流に、ディスク12の表面に非常に近いかまたはほぼ接触しているスライダ22を支持する、空気ベアリングを生成させる。読み出し/書き込みヘッド24は、後面25上に形成され、かつ、後面25上の端子パッド29に電気接続されることによって、ディスクドライブの読み出し/書き込みエレクトロニクスに接続される。図2の断面図に示すように、ディスク12は、離散データトラック50がトラック横断方向において離間されたパターン化媒体ディスクであり、トラック50の1つが、読み出し/書き込みヘッド24と整列されて示されている。離散データトラック50は、トラック横断方向におけるトラック幅TWを有し、かつ、円周方向に連続して磁化可能な材料から形成してもよい。この場合には、パターン化媒体ディスク12は、離散トラック媒体(DTM:discrete-track-media)ディスクと呼ばれる。代替として、データトラック50は、トラックに沿って離間された離散データアイランドを含んでもよい。この場合には、パターン化媒体ディスク12は、ビットパターン化媒体(BPM:bit-patterned media)ディスクと呼ばれる。ディスク12は、記録層がパターン化されるのではなく、記録材料の連続層である従来の連続媒体(CM:continuous-media)ディスクであってもまたよい。CMディスクでは、書き込みヘッドが連続記録層上に書き込む場合に、トラック幅TWを含む同心データトラックが生成される。
図3は、図2の方向3−3における図であり、ディスク12から見たような読み出し/書き込みヘッド24の端部を示す。読み出し/書き込みヘッド24は、スライダ22の後面25上に堆積され、リソグラフィでパターン化された一連の薄膜である。書き込みヘッドは、垂直磁気書き込み極(WP)を含み、後部および/または側部シールド(図示せず)を含んでもまたよい。CPP MRセンサまたは読み出しヘッド100は、2つの磁気シールドS1とS2との間に配置される。シールドS1、S2は、透磁性材料から形成され、導電性であるので、読み出しヘッド100への電気導線として機能することができる。シールドは、読み出しされているデータビットに隣接する記録されたデータビットから読み出しヘッド100を遮蔽するように機能する。別々の電気導線を使用してもまたよい。この場合には、シールドS1、S2に接触している、タンタル、金または銅などの導線材料の層に接触して読み出しヘッド100が形成される。図3は、非常に小さな寸法を示すことが困難であるために、縮尺比に従って縮尺されてはいない。通常、各シールドS1、S2は、トラックに沿う方向における読み出しヘッド100の全体の厚さ(20〜40nmの範囲であってもよい)と比較して、トラックに沿う方向において数ミクロンの厚さである。
図4は、ディスクから見た、センサ100を構成する層を示す拡大断面図である。センサ100は、2つの磁気シールド層S1とS2との間に形成された層スタックを含むCPP−GMR読み出しヘッドであり、磁気シールド層S1、S2は、通常、電気めっきされたNiFe合金膜である。シールドS1、S2は、導電性材料から形成され、したがって、センス電流I用の電気導線として機能してもまたよい。このセンス電流Iは、センサスタック内の各層を通して略垂直に誘導される。代替として、別々の電気導線層を、シールドS1、S2とセンサスタックとの間に形成してもよい。下部シールドS1は、通常、化学機械研磨(CMP:chemical-mechanical polishing)によって研磨され、センサスタックの成長用の滑らかな基板を提供する。これにより酸化物被膜が残り得るが、これは、センサを堆積させる直前に軽くエッチングして除去することができる。センサ層は、逆平行(AP)にピン止めされた(AP−ピン止め)構造と、フリー強磁性層110と、導電性非磁性スペーサ層130とを含み、スペーサ層130は通常、Cu、Au、Agのような金属または金属合金、あるいはそれらの合金であり、AP−ピン止め構造とフリー層110との間に配置される。キャッピング層112が、フリー層110と上部シールド層S2との間に配置される。キャッピング層112は、プロセスの際の腐食を防ぐとともに、フリー層をS2から磁気的に分離する。キャッピング層112は、Ru、Ta、NiFe、またはCuなどの、様々な導電性材料からなる単層、あるいは多重層であってもよい。
AP−ピン止め構造は、非磁性の逆平行結合(APC:antiparallel coupling)層によって分離された第1の強磁性層(AP1)および第2の強磁性層(AP2)を有し、2つのAP−ピン止め強磁性層の磁化方向は、実質的に逆平行に方向付けされている。一方側で非磁性APC層123に接触し、他方側でセンサの電気的非磁性スペーサ層130に接触しているAP2層は、通常、基準層120と呼ばれる。AP1層122は、通常、一方側で反強磁性層124に接触し、他方側で非磁性APC層123に接しており、通常、ピン止め層と呼ばれる。AP−ピン止め構造は、基準層/ピン止め層とCPP MRフリー強磁性層との間の正味の静磁結合を最小限にする。AP−ピン止め構造は、「積層」ピン止め層とも呼ばれ、合成反強磁性体(SAF:synthetic antiferromagnet)と呼ばれることもある。これについては特許文献1に記載されている。
APC層123は、通常、Ru、Ir、Rh、Cr、Osまたはそれらの合金である。AP1層は、通常、結晶性Co、CoFeまたはNiFeの合金、あるいはこれらの材料からなる多重層、例えばCo/CoFeから形成される。AP2層は、通常、CoFeから形成され、CoMnXまたはCoFeZなどのスピン偏極の高い材料を含んでいる。AP1強磁性層およびAP2強磁性層は、それらのそれぞれの磁化方向127、121が、逆平行に方向付けされている。AP1層122は、図4に示すように、反強磁性(AF)層124へ交換結合されることによって、磁化方向がピン止めされるピン止め層である。AF層124は、通常、例えばPtMn、NiMn、FeMn、IrMn、PdMn、PtPdMnまたはRhMnなどの反強磁性Mn合金のうちの1つであり、比較的強力な交換バイアス磁界を供給することが知られている。通常、Mn合金材料は、堆積されたままの状態では、微弱あるいは微量の交換バイアスしか供給しないが、アニーリングされると、強力なピン止め強磁性層122の交換バイアスを供給する。シード層125は、下部シールド層S1と反強磁性層124との間に配置され、反強磁性層124の成長を高める。シード層125は、通常、NiFeCr、NiFe、CoFe、CoFeB、CoHf、Ta、CuまたはRuからなる1つまたは複数の層である。
ピン止め層122としてのAP1を有するAP−ピン止め構造を含むCPP GMRセンサは、図4に図示される。代替として、CPP GMRセンサは、単層のピン止め層または単純ピン止め層を有してもよい。単純ピン止め層では、APC層123およびAP2層120は存在せず、基準層である強磁性層122だけが存在する。基準層122は、反強磁性層124と導電性スペーサ層130との間に、かつ、反強磁性層124および導電性スペーサ層130に接触して配置されることになる。
基準層122に通常使用される材料は、結晶性CoFeまたはNiFe合金、あるいはCoFe/NiFe二重層などの、これらの材料の多重層である。ホイスラー型合金、すなわち、例えばCoMnXのようなホイスラー型合金結晶構造を有する金属化合物が、CPP−GMRセンサ用基準層中の強磁性層として使用するために提案されている。その理由は、これらの化合物は、スピン偏極が高く、結果として磁気抵抗が大きくなることが知られているからである。AP−ピン止め構造の場合には、CoあるいはCoFeなどの結晶性強磁性材料を、ホイスラー型合金層とAPC層との間に配置してAP1層とAP2層との間の電磁結合を、APC層を通して改善してもよい。同様に、単純ピン止め層においては、結晶性のCoFeまたはCoの層を、ホイスラー型合金層とIrMn反強磁性層との間に配置して、ホイスラー型合金層の、IrMn層への結合を改善してもよい。
しかしながら、ホイスラー型合金基準層は、高いスピン偏極を供給する一方で、センサがバイアス下にある場合には、それらの基準層はスピン偏極された電子の輸送に起因する不安定なスピントルクに影響される。したがって、ホイスラー型合金基準層を含むセンサは、特に磁気安定性が低下して、感度が低下しがちである。これにより、スピン偏極が低い、結晶性CoFe合金の基準層と比較して、ホイスラー型合金ベースの基準層をピン止めする強度をさらに増強することが必要となる。
本発明のCPP−GMRセンサの実施形態においては、基準層は、単純ピン止め層またはAP−ピン止め構造のAP2層であってもよいが、ホイスラー型合金を含んでいる多重層である。化学的配列が無秩序な体心立法(bcc:body-centered-cubic)結晶性の、または化学的にB2型配列秩序を有する、CoFeX形式(ここでは、Xは、Ge、Al、Si、SnおよびGaのうちの1つ以上である)の、非ホイスラー型合金は、ピン止めする層とホイスラー型合金層との間に配置される。CoFeX層は、単純ピン止め層内において非常に強いピン止めを誘起して、AP−ピン止め構造における結合を改善させ、これによりフリー層から基準層までのスピン偏極された電子流によって磁気が不安定になる可能性が減少される。
図5は、単純なピン止め構成における、本発明の一実施形態による多重層からなる基準層を示す断面図である。基板は、シールド層S1である。シード層125、例えばTaの上にRuがある二重層、はS1上に堆積される。反強磁性層124は、任意の導電性反強磁性層であるが、好ましくは実質的にIrMnのみからなる合金、例えばIr80Mn20合金である。なお、下付き文字は、原子百分率を表わしている。反強磁性層124は、通常、約40〜70Åの範囲の厚さである。基準層200は、IrMn反強磁性層124上にあり、かつ、IrMn反強磁性層124に接触する結晶性非ホイスラー型強磁性合金副層210と、非磁性導電性スペーサ層130に隣接するホイスラー型合金層230と、非ホイスラー型合金副層210とホイスラー型合金層230との間の、結晶性非ホイスラー型CoFeX中間合金層220と、の多重層からなる基準層である。多重層200内の各層についての厚さの範囲は、結晶性非ホイスラー型強磁性合金副層210については、2〜20Åであり、結晶性非ホイスラー型CoFeX合金層220については、10〜50Åであり、ホイスラー型合金層230については、10〜60Åである。Co2Feのような、厚さが約1〜10Åの範囲であるCoFe合金界面層232が、ホイスラー型合金層230とスペーサ層130との間に任意選択的に配置されてもよい。任意選択的に配置される界面層232によって、基準層とフリー層との間の中間層の電磁結合が低減される。
結晶性非ホイスラー型合金副層210は、Co、FeおよびNiのうちの1つ以上からなる単層あるいは多重層を含む強磁性合金から形成されてもよいが、CoFeのような、厚さが約4〜20Åの範囲であるCoFe合金の単層であることが好ましい。非ホイスラー型合金副層210は、代替としてCoおよびCoFeの二重層などの多重層であってもよい。ホイスラー型合金層230は、CoMnX(ここではXは、Ge、Si、Sn、GaまたはAlのうちの1つ以上である)およびCoFeZ(ここではZは、Ge、Si、Al、SnまたはGaのうちの1つ以上である)から選択される、厚さが通常約10〜60Åの範囲である、材料から形成される。
CoFeX合金層220は、化学的配列が無秩序な体心立法(bcc)結晶性の、または化学的にB2配列秩序を有する、非ホイスラー型合金である。この合金は、組成(CoFe(100−y)(100−z)を有するが、ここではXは、Ge、Al、SiおよびGaのうちの1つ以上であり、yは、約10〜90原子百分率であり、かつ、好ましくは約45〜55原子百分率であり、zは、約50〜90原子百分率であり、かつ、好ましくは約60〜80原子百分率である。この好ましいタイプのCoFeX材料は、CoFeGeである。これについては特許文献2において、CPP−GMRセンサ用として記載されている。図5に示される多重層からなる基準層を含むCPP−GMRセンサを製造するための一技法においては、反強磁性層124、CoFeX合金層220、およびホイスラー型合金層230などの層はすべて、アニーリングが必要であり、フリー層110およびキャッピング層112まで(フリー層110およびキャッピング層112を含めて)、S1上に連続して堆積される。ホイスラー型合金層230を構成することになる材料は、スパッタリングでCoFeX合金層220の上に堆積される。例えば、ホイスラー型合金が化学的配列秩序を有するCoMnSiである場合には、Co、MnおよびSiを含む単一のターゲットあるいは複数のターゲットを使用して、これらの要素の適切な相対量を含有する無秩序層は、スパッタリングで堆積される。ホイスラー型合金フリー層が堆積されると、後続の堆積は休止され、通常、in−situ急速熱アニーリング(RTA:rapid thermal aneal)が実行され、基準層中のホイスラー型合金の結晶化度だけでなくホイスラー型合金フリー層の結晶化度も高める。このRTAステップは、同一の真空チャンバ内または付属の真空チャンバ内において、実行することが可能で、約200〜400℃で約1〜15分間実行される。RTAプロセスおよび後続の冷却が実行されると、キャッピング層112までの一連の堆積が再開される。次に、磁界が存在する状態で成長チャンバから取り出した後に、最終的な堆積後のアニーリングおよび後続の冷却が実行される。これは、最高温度約200〜400℃、例えば約280℃で、約0.5〜50時間、例えば約12時間にわたって行われ、反強磁性層124を含む多重層からなる基準層200の強力な交換バイアスを誘起する。
別の技法においては、2ステップからなるin−situRTAプロセスが実行される。最初に、in−situRTAプロセスは、CoFeX合金層220の堆積の後であり、かつホイスラー型合金層230の堆積の前に、真空チャンバ内で実行することができる。このアニーリングは、約150〜300℃で約1〜30分間であり、この結果、反強磁性層124の微細構造が改善され、CoFeX合金層220の表面粗度が改善される。次に、フリー層110までの(フリー層110を含めて)残っている層(これらはホイスラー型合金であってもよい)を堆積させる。次に、第2のin−situRTAプロセスは、200〜400℃で約1〜15分間実行することができる。第2のアニーリングの目的は、基準層中のホイスラー型合金の結晶化度だけでなくホイスラー型合金フリー層の結晶化度も高めることである。スタックが完全に堆積された後に、in−situで、あるいは成長チャンバから取り出した後に、磁界が存在する状態で、最終的な堆積後のアニーリングおよび後続の冷却が実行される。これは、最高温度約200〜400℃で、例えば約280℃で、約0.5〜50時間、例えば約12時間にわたって行われ、反強磁性層124を含む多重層からなる基準層200の強力な交換バイアスを誘起する。
組成(CoFe(100−y)(100−z)(ここではXは、Ge、Al、SiおよびGaのうちの1つ以上であり、yは、約10〜90原子百分率であり、zは、約50〜90原子百分率である)は、組成CoFeXを有する合金を含む。この組成は、この合金が化学的配列秩序を有するようになると、ホイスラー型合金になる化学量論的な組成構成比である。しかしながら、本発明におけるCoFeX合金は、厳密に言えばホイスラー型合金ではない。その理由は、アニーリングは、CoFeXが、化学的配列秩序を有するようになるほどの高温で行われないからで、その温度とは、少なくとも500℃である。
図6は、従来のCoFe50基準層、単層のCoFeGe基準層および単層のCoFeGaGeホイスラー型合金基準層を含むセンサについての磁気抵抗(△R/R)を比較したものである。単層のCoFeGaGeホイスラー型合金基準層を含むセンサは、従来のCoFe50基準層を含むセンサおよび単層のCoFeGe基準層を含むセンサよりもはるかに大きな磁気抵抗(ΔR/R)を有する。本発明の実施形態の開発において、本発明の実施形態のような、[15Å Co37.5Fe37.5Ge25/13Å CoFeGaGeホイスラー型合金/2Å CoFe界面層]構造を有する基準層を含むセンササンプルの(ΔR/R)が測定され、[30Å CoFeGaGeホイスラー型合金]からなる基準層を含むセンササンプルと実質的に同等であることが判明した。
しかしながら、単層のCoFeGaGeホイスラー型合金基準層は,ピン止め強度が低い。ピン止め強度の測定は、CoFeGeの単層は、CoFe50層および、ピン止め強度が最低であったCoFeGaGeホイスラー型合金の両者よりもピン止め強度が高いことを示している。
ピン止め強度の測定により、本発明の一実施形態のような、[15Å Co37.5Fe37.5Ge25/13Å CoFeGaGeホイスラー型合金/2Å CoFe界面層]構造は、単層のCoFeGe基準層を含むセンサに匹敵するピンで止め強度を有することが示された。これは、図7に示されており、図7は、470nm四方センサからの増幅特性曲線であり、外部磁界に対する抵抗変化の測定数値を示す。図7は、H50は、逆平行の抵抗の損失が半減する(y軸上の0.5)地点によって規定されたピン止め強度であるが、−3kOeを上回っていることを示す。このピン止め強度は、単層のCoFeGe基準層を含むセンサに匹敵し、結果として単層のCoFeGaGe基準層を含むセンサスタックと比較してはるかに強いピン止めがもたらされる。
図8は、ロールオフ曲線である。ロールオフ曲線は、3つの異なる基準層を含むセンサの、磁化方向が逆平行状態における抵抗(RAP:resistance in the magnetic antiparallel state)の損失の測定数値を示す。図8は、[15Å Co37.5Fe37.5Ge25/13Å CoFeGaGeホイスラー型合金/2Å CoFe界面層]基準層を含むセンサは、[30Å CoFeGaGeホイスラー型合金]基準層を含むセンサよりも、磁気が不安定になりにくく、かつ、感度が低下しにくいことを示している。また、[15Å Co37.5Fe37.5Ge25/13Å CoFeGaGeホイスラー型合金/2Å CoFe界面層]基準層を含むセンサは、[30Å Co37.5Fe37.5Ge25]基準層を含むセンサとほぼ同等のロールオフを示している。したがって、結晶性CoFeX合金/ホイスラー型合金二重層の基準層を含むセンサは、磁気が不安定になりにくいだけでなく、磁気抵抗も大きい。
図9は、AP−ピン止め構造における多重層からなる基準層を示す断面図である。基板は、シールド層S1である。シード層125、例えばTaの上にRuを重ねた二重層、はS1の上に堆積される。反強磁性層124は、任意の導電性反強磁性層であるが、好ましくは実質的にIrMnのみからなる合金、例えばIr80Mn20合金である。なお、下付き文字は、原子百分率を表わしている。反強磁性層124は、AP1強磁性層の磁化方向をピン止めする。基準層200は、APC層123上にあり、かつ、APC層123に接触する非ホイスラー型合金副層210と、ホイスラー型合金層230と、非ホイスラー型合金副層210とホイスラー型合金層230との間のCoFeX合金層220と、ホイスラー型合金層230と非磁性導電性スペーサ層130との間に任意選択的に配置される界面層232と、からなる多重層からなる基準層である。ホイスラー型合金層230は、その磁化方向をAP1層の磁化方向に対して逆平行に方向付けさせる。
好ましい実施形態に関連して本発明を特に図示し説明したが、本発明の趣旨および範囲から逸脱せずに、形態および詳細における様々な変更をなし得ることが当業者によって理解されよう。したがって、開示される本発明は、単に実例として見なされ、添付の特許請求の範囲において特定される範囲においてのみ限定される。
12 磁気記録ディスク
13 回転中心
14 回転ボイスコイルモータアクチュエータ
15 方向
16 ベース
17 軸
18 剛性アクチュエータアーム
20 サスペンション
22 空気ベアリングスライダ
23 屈曲部
24 読み出し/書き込みヘッド
25 後面
27 空気ベアリング面
29 端子パッド
50 離散データトラック
100 センサ
110 フリー強磁性層
112 キャッピング層
120 強磁性層
121 磁化方向
122 強磁性層
123 非磁性逆平行結合層
124 反強磁性層
125 シード層
127 磁化方向
130 導電性非磁性スペーサ層
200 基準層
210 非ホイスラー型強磁性合金副層
220 非ホイスラー型CoFeX合金層
230 ホイスラー型合金層
232 合金界面層
ABS 空気ベアリング面
WP 書き込み極
S1 シールド層
S2 シールド層
TW トラック幅
IS センス電流
AP1 第1の強磁性層
AP2 第2の強磁性層
APC 非磁性逆平行結合層
AF 反強磁性層

Claims (13)

  1. センス電流がセンサ内部の層の平面に対して垂直に印加されると、外部磁界を検出することが可能な磁気抵抗センサであって、
    基板と、
    前記基板上の多重層からなる基準層であって、
    非ホイスラー型強磁性合金副層と、
    固定された面内磁化方向を有するホイスラー型合金層と、
    前記非ホイスラー型合金副層と前記ホイスラー型合金層との間の結晶性非ホイスラー型CoFeX合金層であって、Xが、Ge、Al、Si、SnおよびGaのうちの1つ以上であり、yが、10以上の原子百分率であり、かつ、90以下の原子百分率であり、zが、50以上の原子百分率であり、かつ、90以下の原子百分率である組成(CoFe(100−y))(100−z)を有する結晶性非ホイスラー型CoFeX合金層と、を含む多重層からなる基準層と、
    外部磁界が存在する状態において、実質的に自由に回転する面内磁化方向を有するフリー層と、
    前記フリー層と前記多重層からなる基準層の間の導電性スペーサ層と、
    を含む磁気抵抗センサ。
  2. 前記基板と前記多重層からなる基準層との間の前記基板上にMn合金を含む反強磁性層をさらに含み、前記多重層からなる基準層の前記非ホイスラー型強磁性合金層は、前記Mn合金に接触しており、前記ホイスラー型合金層の前記固定された磁化方向は前記Mn合金によってピン止めされている、請求項1に記載のセンサ。
  3. 前記センサは、面内磁化方向を有する第1のAP−ピン止め(AP1)強磁性層と、前記AP1層の前記磁化方向に対して実質的に逆平行の面内磁化方向を有する第2のAP−ピン止め(AP2)強磁性層と、前記AP1層と前記AP2層との間にあり、かつ前記AP1層と前記AP2層とに接触するAP結合(APC)層と、を含む逆平行の(AP)ピン止め構造であって、前記AP2層は、前記非ホイスラー型強磁性合金副層が、前記APC層に接触する前記多重層からなる基準層を含む逆平行の(AP)ピン止め構造を含む請求項1に記載のセンサ。
  4. 前記CoFeX合金が、Xが、Ge、Al、Si、SnおよびGaのうちの1つ以上であり、yが、45以上の原子百分率であり、かつ、55以下の原子百分率であり、zが、60以上の原子百分率であり、かつ、80以下の原子百分率である前記組成(CoFe(100−y)(100−z)を有する請求項1に記載のセンサ。
  5. XがGeである請求項4に記載のセンサ。
  6. 前記非ホイスラー型合金副層は、CoおよびFeからなる合金の層を含む請求項1に記載のセンサ。
  7. ホイスラー型合金の前記層は、Xが、Ge、Si、Sn、GaおよびAlのうちの1つ以上であるCoMnXと、Zが、Ge、Si、Al、SnおよびGaのうちの1つ以上であるCoFeZと、から選択された材料から形成される請求項1に記載のセンサ。
  8. 前記ホイスラー型合金層と前記スペーサ層との間に、CoおよびFeからなる界面層をさらに含む請求項1に記載のセンサ。
  9. 前記センサが、磁気記録媒体上のトラックから磁気記録データを読み出すための磁気抵抗読み出しヘッドであって、前記基板が、透磁性の材料から形成される第1のシールドである請求項1に記載のセンサ。
  10. 平面垂直通電型(CPP)磁気抵抗読み出しヘッドであって、
    基板と、
    前記基板上にMnを含む反強磁性層と、
    前記反強磁性層上の、多重層からなる基準層であって、
    前記反強磁性層に接触して存在する非ホイスラー型強磁性合金副層と、
    前記非ホイスラー型合金副層上にあり、かつ、前記非ホイスラー型合金副層に接触する結晶性CoFex合金層であって、Xが、Ge、Al、Si、SnおよびGaのうちの1つ以上であり、yが、45以上の原子百分率であり、かつ、55以下の原子百分率であり、zが、60以上の原子百分率であり、かつ、80以下の原子百分率である前記組成(CoFe(100−y)(100−z)を有する結晶性CoFeX合金層と、
    前記結晶性CoFeX合金層上にあり、かつ、前記結晶性CoFeX合金層に接触するホイスラー型合金層であって、前記反強磁性層にピン止めされることによって固定される面内磁化方向を有するホイスラー型合金層と、を含む多重層からなる基準層と、
    前記多重層からなる基準層の、前記ホイスラー型合金層上の導電性スペーサ層と、
    前記スペーサ層上のフリー層であって、外部磁界が存在する状態で、実質的に自由に回転する面内磁化方向を有するフリー層と、
    を含む平面垂直通電型(CPP)磁気抵抗読み出しヘッド。
  11. XがGeである請求項10に記載のヘッド。
  12. 前記非ホイスラー型合金副層は、CoおよびFeからなる合金の層を含む請求項10に記載のヘッド。
  13. ホイスラー型合金の前記層が、Xが、Ge、Si、Sn、GaおよびAlのうちの1つ以上であるCoMnXと、Zが、Ge、Si、Al、SnおよびGaのうちの1つ以上であるCoFeZと、から選択された材料から形成される請求項10に記載のヘッド。
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