JP2015014151A - 水路の侵入防止機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】人や動物の侵入を防止すると共にごみや藻等が絡み付くことを防止する。【解決手段】水路2の侵入防止機構1は、水路2に形成された暗渠部3の入口3aに一対の流れガイド装置5を配置した。各流れガイド装置5は、暗渠部3の入口3aの上部壁面に支持アーム6と支持フレームを備えた支持サポート8を3組設置し、各支持フレームの下部に阻止板10を固定した。各支持アーム6a、6b、6cは水路2の中央側から外側に向けて順次長さを長く設定し、阻止板10を水流に対して水平方向に傾斜させて配置した。一対の流れガイド装置5の阻止板10を略ハの字形に設置し、両阻止板10の間に間隙を形成し、各阻止板10と水路の底部との間に間隙を形成して、水流を通す。【選択図】図1
Description
本発明は、水路に設けた暗渠部等に人や動物が侵入することを防止するための水路の侵入防止機構に関する。
従来、公園や道路脇等に遊水路や用水路等の水路が設けられており、これらの水路に橋やトンネル等の暗渠部が設けられていると、人や動物等が水路の開放部に入って暗渠部に侵入したり誤って転落したりすることがあった。そのため、水路に入った人や動物が暗渠部に侵入したりしないように防護柵を設けたものがある。
例えば特許文献1に記載されたスクリーン装置では、水路の暗渠部の上流側開口に複数のスクリーンバーが支保金具によって支持され、支保金具は暗渠部の開口の上部壁面に固定されている。そのため、人や動物が水路の開放路に転落したり下りたりして暗渠部に押し流されたり入ろうとしたりすると暗渠部に流入する手前でスクリーンバーで阻止される。
また、水路に複数のスクリーンバーを配列していると、ごみや藻等がスクリーンバーに絡みつくことがあった。その場合、ごみや藻等が絡みついたスクリーンバーだけを水路から垂直方向に抜き上げて除去するようにしていた。
また、水路に複数のスクリーンバーを配列していると、ごみや藻等がスクリーンバーに絡みつくことがあった。その場合、ごみや藻等が絡みついたスクリーンバーだけを水路から垂直方向に抜き上げて除去するようにしていた。
また、特許文献2に記載されたスクリーン装置では、水路に複数配列させたスクリーンバーにそれぞれ回転翼を設けておき、ごみや藻等が絡みつこうとすると回転翼が回転して下流に流すことで異物の絡み付きを防止していた。また、人や動物が水路に入って暗渠部内に侵入することをスクリーンバーで阻止していた。
しかしながら、上述した特許文献1に記載されたスクリーン装置では、ごみや藻等が絡み付くたびにその都度スクリーンバーを抜き上げて除去する必要があるため、手間がかかりメンテナンスのコストが高かった。
また、特許文献2に記載されたスクリーン装置では、各スクリーン毎に回転翼を取り付けるためにコスト高であった。しかも、スクリーン装置の設置後、ある程度時間が経過するとどうしてもごみや藻等がスクリーンバーの回転翼に絡み付くことを阻止できないためスクリーンバーや回転翼が詰まってしまい、回転翼が停止してしまうことがあった。その場合、作業員が水路に降りてごみや藻等をスクリーンバーや回転翼から除去する必要があるため、やはり手間がかかり、メンテナンスのコストが高かった。さらに、メンテナンスができない場合には、藻等がスクリーンを閉塞し、水路から水が溢れるという問題が発生する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、人や動物の侵入を防止すると共にごみや藻等が絡み付くことを確実に防止できるようにした水路の侵入防止機構を提供することを目的とする。
本発明による水路の侵入防止機構は、水路に形成された暗渠部の開口に阻止板がサポート部材によって設置され、阻止板は水流に対して傾斜して配置されていることを特徴とする。
本発明に係る水路の侵入防止機構によれば、阻止板を水路に設置することで人が暗渠部に侵入することを防止できると共に、ごみや藻等が付着しようとしても阻止板は水流に対して傾斜して配置されているため、ごみや藻等が絡み付くことができず、阻止板の面に沿って水流と共に速度を速めて下流側にスムーズに流される。
本発明に係る水路の侵入防止機構によれば、阻止板を水路に設置することで人が暗渠部に侵入することを防止できると共に、ごみや藻等が付着しようとしても阻止板は水流に対して傾斜して配置されているため、ごみや藻等が絡み付くことができず、阻止板の面に沿って水流と共に速度を速めて下流側にスムーズに流される。
また、阻止板は水流の方向に対して水平方向及び垂直方向の少なくとも一方に傾斜して支持されていることが好ましい。
阻止板が水流に対して水平方向に傾斜していれば、水流と共にごみや藻等を阻止板に沿って左右の側部の間隙に水流を集めて流速を速めることができ、阻止板が垂直方向に傾斜していれば水流と共にごみや藻等を下側や上側に集めて流速を速めて流すことができる。
阻止板が水流に対して水平方向に傾斜していれば、水流と共にごみや藻等を阻止板に沿って左右の側部の間隙に水流を集めて流速を速めることができ、阻止板が垂直方向に傾斜していれば水流と共にごみや藻等を下側や上側に集めて流速を速めて流すことができる。
また、サポート部材には、暗渠部と阻止板との水平方向の距離を調整する複数の水平角度調整部材が設けられ、複数の水平角度調整部材の阻止板までの長さを調整することで阻止板の水平方向の傾斜角度を調整可能としてもよい。
水路を流れる水量や水流等に応じて、水平角度調整部材によって阻止板の水平方向の傾斜角度を調整することで水の流速や流量を調整できる。
水路を流れる水量や水流等に応じて、水平角度調整部材によって阻止板の水平方向の傾斜角度を調整することで水の流速や流量を調整できる。
また、サポート部材には、暗渠部と阻止板との水平方向の距離を調整する垂直角度調整部材と阻止板を垂直面内で回動可能な支軸とが設けられ、垂直角度調整部材の阻止板までの長さを調整することで阻止板の垂直方向の傾斜角度を調整可能としてもよい。
この場合も、水路を流れる水量や水流等に応じて、垂直角度調整部材によって阻止板の垂直方向の傾斜角度を調整することで水の流速や流量を調整できる。
この場合も、水路を流れる水量や水流等に応じて、垂直角度調整部材によって阻止板の垂直方向の傾斜角度を調整することで水の流速や流量を調整できる。
また、阻止板は平板であることが好ましい。
阻止板が平板であれば、ごみや藻等が阻止板の表面に沿って絡み付いたり付着したりすることなく下流側に流すことができる。
阻止板が平板であれば、ごみや藻等が阻止板の表面に沿って絡み付いたり付着したりすることなく下流側に流すことができる。
また、阻止板を水路の幅方向に間隙を設けて複数配置し、阻止板と水路の底部との間にも間隙を設けるようにしてもよい。
傾斜配置された複数の阻止板の間隙に水流を集めて流すことで流速を速めることができ、更に阻止板と水路の底部との間に設けた間隙を通して水流を集めて流すことで流速を速めることができるため、ごみや藻等が阻止板に絡み付くことを防止できる。
傾斜配置された複数の阻止板の間隙に水流を集めて流すことで流速を速めることができ、更に阻止板と水路の底部との間に設けた間隙を通して水流を集めて流すことで流速を速めることができるため、ごみや藻等が阻止板に絡み付くことを防止できる。
本発明による水路の侵入防止機構によれば、阻止板を水流に対して傾斜させて水路に設置することで人が暗渠部に侵入することを防止できると共に、ごみや藻等が阻止板の表面に絡み付いたり付着したりすることを防止して、阻止板に沿って水流と共に速い速度で下流側に流すことができる。
以下、本発明の実施形態による水路の侵入防止機構について添付図面を参照して説明する。
図1乃至図4は本発明の第一実施形態による水路2の侵入防止機構1を示すものである。図1に示す侵入防止機構1は、例えばせせらぎ水路や用水路、或いは排水路等の各種水路2に橋やトンネル等の暗渠部3を設けた領域で、暗渠部3の開口である入口3aや出口3bに設置して人や動物の暗渠部3内への侵入を防止する機構である。
図1に示す例では、開放された水路2の暗渠部3の入口3aに侵入防止機構1が設けられている。図1〜図3に示す侵入防止機構1において、暗渠部3の入口3aに左右一対の流れガイド装置5が設けられている。
図1乃至図4は本発明の第一実施形態による水路2の侵入防止機構1を示すものである。図1に示す侵入防止機構1は、例えばせせらぎ水路や用水路、或いは排水路等の各種水路2に橋やトンネル等の暗渠部3を設けた領域で、暗渠部3の開口である入口3aや出口3bに設置して人や動物の暗渠部3内への侵入を防止する機構である。
図1に示す例では、開放された水路2の暗渠部3の入口3aに侵入防止機構1が設けられている。図1〜図3に示す侵入防止機構1において、暗渠部3の入口3aに左右一対の流れガイド装置5が設けられている。
流れガイド装置5は、暗渠部3の入口3aの上部壁面に固定された上流方向に延びる支持アーム6と、支持アーム6の先端から垂下された支持フレーム7と、を備えたサポート部材8が間隔を開けて複数、例えば3本配設されている。そして、3本の支持フレーム7の下端側に例えば長方形板状の阻止板10が固定されている。
サポート部材8において、図1に示すように、各支持アーム6は水路2の中央側から外側に向けて順次長さが長くなるように形成されており、内側の最も長さの短いものを支持アーム6a、中間の長さのものを支持アーム6b、外側の最も長いものを支持アーム6cとする。
サポート部材8において、図1に示すように、各支持アーム6は水路2の中央側から外側に向けて順次長さが長くなるように形成されており、内側の最も長さの短いものを支持アーム6a、中間の長さのものを支持アーム6b、外側の最も長いものを支持アーム6cとする。
そのため、各サポート部材8に固定された阻止板10は水路2の外側から中央側に向けて次第に水路2の前方に位置するように水路に直交する方向に対して角度αだけ傾斜して配設されている。しかも、一対の流れガイド装置5の阻止板10は、水流の幅方向に対向して線対称に略ハの字形に配設されている。一対の流れガイド装置5は暗渠部3の入口3aより若干上流側に突出して配設されている。そして、各流れガイド装置5の各支持フレーム7は連結梁11によって連結されている。
また、一対の流れガイド装置5において、阻止板10の下側には水路2の底部との間に間隙D(例えば深さ120mm)が形成され、阻止板10の上部は水面より上にでている。しかも、一対の流れガイド装置5の阻止板10の間の間隙Wも例えば120mm程度に設定されている。また、各流れガイド装置5の阻止板10と暗渠部3の入口3aの天井面との間にも間隙Hが形成されている。なお、図1及び図2において、阻止板10の外側端部は水路2の側壁に当接しているが、間隙を形成してもよい。
また、図4に示す侵入防止機構1は水路2における暗渠部3の出口3b側に配設されており、入口側の流れガイド装置5と略同一構成であるから、同一の符号を用いて説明する。
図4に示す一対の流れガイド装置5は暗渠部3の出口3bより若干下流側に突出して配設されている。しかも、各流れガイド装置5における各サポート部材8は、内側に最も長い支持アーム6c、中間に支持アーム6b、外側に最も短い支持アーム6aが配設され、各支持フレーム7に阻止板10が固定されて水流に直交する方向に対して角度αで傾斜して配設されている。
図4に示す一対の流れガイド装置5は暗渠部3の出口3bより若干下流側に突出して配設されている。しかも、各流れガイド装置5における各サポート部材8は、内側に最も長い支持アーム6c、中間に支持アーム6b、外側に最も短い支持アーム6aが配設され、各支持フレーム7に阻止板10が固定されて水流に直交する方向に対して角度αで傾斜して配設されている。
本第一実施形態による水路の侵入防止機構1は上述の構成を備えており、次にその作用を説明する。例えば、人や動物が水路2の開放部分に降りたり転落したりした場合、暗渠部3内に入ろうとしても水路2の幅方向に一対の流れガイド装置5の阻止板10を配設したから、暗渠部3内に入ることはできない。
また、一対の流れガイド装置5の阻止板10はその下側に間隙Dが形成されているから、下側の水流は流速を速めて間隙Dを流れる。しかも、一対の阻止板10は水平方向に角度αで傾斜配置されているから、水面の水流は阻止板10で阻止され、更に略ハの字形に配設された一対の阻止板10によって水の流れを外側から中央の間隙Wに集めて流速を速めて下流側に流れる。
しかも阻止板10は平面であるから、水路2を流れる浮遊したペットボトル等の夾雑物やその他のごみや藻等は、阻止板10の表面に引っ掛かったり付着したりすることなく流れに巻き込まれて間隙Wを通過する。
しかも阻止板10は平面であるから、水路2を流れる浮遊したペットボトル等の夾雑物やその他のごみや藻等は、阻止板10の表面に引っ掛かったり付着したりすることなく流れに巻き込まれて間隙Wを通過する。
更に、暗渠部3の天井と阻止板10の上端との間にも間隙Hが形成されているから、水嵩が増えて水位が上昇した場合でも阻止板10を越流できて水流を妨げない。
また、水路2の暗渠部3の出口3b側でも、同様に一対の流れガイド装置5の阻止板10の下側の間隙Dを水流が流れると共に、一対の阻止板10間の間隙Wをより速い速度で流れる。そのため、ごみや藻等は、高速の水流によって阻止板10の表面に引っ掛かることなく下流側に流される。
また、水路2の暗渠部3の出口3b側でも、同様に一対の流れガイド装置5の阻止板10の下側の間隙Dを水流が流れると共に、一対の阻止板10間の間隙Wをより速い速度で流れる。そのため、ごみや藻等は、高速の水流によって阻止板10の表面に引っ掛かることなく下流側に流される。
上述のように本第一実施形態による水路の侵入防止機構1は、暗渠部3の入口3a側と出口3b側に設けた一対の流れガイド装置5の阻止板10によって人が暗渠部3内に入ることを防止できる。
しかも一対の阻止板10は平面状で且つ略ハの字形に配設したから、阻止板10の傾斜に沿って中央の間隙Wや下側の間隙Dでの水流を速めることができて、夾雑物やその他のごみや藻等を高速で流すことができるため、阻止板10に夾雑物やその他のごみや藻等が引っ掛かったり付着したりすることを防止できる。
しかも一対の阻止板10は平面状で且つ略ハの字形に配設したから、阻止板10の傾斜に沿って中央の間隙Wや下側の間隙Dでの水流を速めることができて、夾雑物やその他のごみや藻等を高速で流すことができるため、阻止板10に夾雑物やその他のごみや藻等が引っ掛かったり付着したりすることを防止できる。
なお、本発明は上述の第一実施形態による水路の侵入防止機構1に限定されることはなく、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜の変更や置換等が可能であり、これらはいずれも本発明に含まれる。以下に、本発明の他の実施形態や変形例について説明するが、上述の実施形態と同一または同様な部分、部材には同一の符号を用いて説明を省略する。
次に本発明の第二実施形態による水路2の侵入防止機構15を図5乃至図7によって説明する。
本第二実施形態による侵入防止機構15は阻止板10の水平方向の傾斜角度と垂直方向の傾斜角度を任意に調整可能としたものである。
図5に示す侵入防止機構15において、一対の流れガイド装置16は阻止板10が略ハの字形に対向配置され、各流れガイド装置16に設けた複数のサポート部材8の支持アーム6に代えて水平角度調整アーム17がそれぞれ設けられている。そして、各流れガイド装置16において、暗渠部3の入口3aの上部壁面に固定された支持板18に複数、例えば3個の円筒支持部18aが所定間隔で設けられ、各水平角度調整アーム17の一端に設けた筒部19は円筒支持部18a内に回転可能に支持され、他端は垂直に支持された固定フレーム20に連結されている。
本第二実施形態による侵入防止機構15は阻止板10の水平方向の傾斜角度と垂直方向の傾斜角度を任意に調整可能としたものである。
図5に示す侵入防止機構15において、一対の流れガイド装置16は阻止板10が略ハの字形に対向配置され、各流れガイド装置16に設けた複数のサポート部材8の支持アーム6に代えて水平角度調整アーム17がそれぞれ設けられている。そして、各流れガイド装置16において、暗渠部3の入口3aの上部壁面に固定された支持板18に複数、例えば3個の円筒支持部18aが所定間隔で設けられ、各水平角度調整アーム17の一端に設けた筒部19は円筒支持部18a内に回転可能に支持され、他端は垂直に支持された固定フレーム20に連結されている。
複数の水平角度調整アーム17は、水路2の中央側から外側に向けて次第に長さが長く形成されており、中央側の最も長さの短い水平角度調整アーム17a、中間の水平角度調整アーム17b、最も長さの長い外側の水平角度調整アーム17cが所定間隔で配列されている。そして、中央側の水平角度調整アーム17aに形成されたネジ穴21a(長穴でもよい)を通して固定フレーム20の頂部に蝶ねじ等で固定されている。中間の水平角度調整アーム17b、外側の水平角度調整アーム17cに長穴21b、21cがそれぞれ形成され、各長穴21b、21cの長手方向の適宜位置に挿通された蝶ねじ等のねじで固定フレーム20の頂部に固定され、支持板18から固定フレーム20までの長さを調整可能としている。
そして、流れガイド装置16において、各水平角度調整アーム17a,17b,17cの固定フレーム20までの長さを調整して固定フレーム20にねじ止めすることで、阻止板10の水流に対する水平方向の傾斜角度を調整することができる。
そして、流れガイド装置16において、各水平角度調整アーム17a,17b,17cの固定フレーム20までの長さを調整して固定フレーム20にねじ止めすることで、阻止板10の水流に対する水平方向の傾斜角度を調整することができる。
また、図7に示すように、固定フレーム20と阻止板10を取り付けた支持フレーム7とは複数、例えば3本の垂直角度調整アーム22を介して、阻止板10の垂直角度を任意の角度に調整可能に連結されている。また、各支持フレーム7の下端部には、支持フレーム7を固定フレーム20の下端部に対して回動可能に支持する支軸23が設けられている。そして、各垂直角度調整アーム22は同一長さであり、長孔22aを通して蝶ねじ等のねじで固定フレーム20に対する支持フレーム7の距離を調整して固定することで、支持フレーム7及び阻止板10の垂直方向の角度βを設定できる。
なお、図6に示すように、阻止板10には所定間隔でスリットが設けられているが、このスリットはなくてもよい。また、上述した説明では、暗渠部3の入口3a側に設置した侵入防止機構15を説明したが、出口3b側にも同様な侵入防止機構15を設置してもよい。
本第二実施形態による水路の侵入防止機構15は上述の構成を備えているから、阻止板10の水路2に対する水平方向傾斜角度αを調整するには、まず各水平角度調整アーム17a,17b,17cと固定フレーム20を固定する蝶ねじを緩める。そして、中央側の水平角度調整アーム17aのネジ穴21aの蝶ねじを中心にして他の水平角度調整アーム17b,17cの長穴21b、21cに沿って各固定フレーム20及び阻止板10を回動させ、阻止板10の水流に対する水平方向の傾斜角度αを調整する。その後、各蝶ねじを締め込んで各水平角度調整アーム17a,17b,17cを固定する。
次に、垂直角度調整アーム22と固定フレーム20及び支持フレーム7とを固定する蝶ねじをそれぞれ緩める。そして、各垂直角度調整アーム22の長孔22aに沿って支持フレーム7を支軸23を中心に垂直面内で回動させ、阻止板10の水流に対する垂直方向の傾斜角度βを調整する。その後、各蝶ねじを締め込んで各垂直角度調整アーム22を固定する。
こうして、水流に対する一対の流れガイド装置16における各阻止板10の水平方向と垂直方向の傾斜角度α、βを調整することで、暗渠部3内への人や動物の侵入を防ぐと共に阻止板10の傾斜によって水流の方向を水平方向と上下方向にガイドすることができる。その際、阻止板10の表面にごみや藻等が引っ掛かったり付着したりしないで水流と共に速度を上げて下流に流される。
こうして、水流に対する一対の流れガイド装置16における各阻止板10の水平方向と垂直方向の傾斜角度α、βを調整することで、暗渠部3内への人や動物の侵入を防ぐと共に阻止板10の傾斜によって水流の方向を水平方向と上下方向にガイドすることができる。その際、阻止板10の表面にごみや藻等が引っ掛かったり付着したりしないで水流と共に速度を上げて下流に流される。
上述のように本第二実施形態による水路の侵入防止機構15によれば、水路2に設けた一対の流れガイド装置16の阻止板10の水平方向と垂直方向の傾斜角度α、βをそれぞれ調整できるから、人や動物の暗渠部3内への侵入を防ぐと共にごみや藻等が阻止板10に引っ掛かることを抑制できる。しかも、例えば水嵩が増加した場合には、阻止板10の各傾斜角度α、βを大きく調整して水流の抵抗を低減させることで水路2の安全性を確保できる。また、水嵩が減った場合には、阻止板10の各傾斜角度α、βを小さく調整して水流の抵抗を増大させることで水路2の水面と水量を維持できる
上述した第二実施形態では、水路2の侵入防止機構15は水路2に対して阻止板10の水平方向と垂直方向の角度を調整できるものとしたが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。例えば、阻止板10の水平方向の角度のみを調整できるように構成してもよいし、垂直方向の角度のみを調整できるように構成してもよい。
また、上述した実施形態では、水路2の侵入防止機構1、15として一対の流れガイド装置5、16を配置した例について説明したが、流れガイド装置5、16は水路2の幅の大きさに応じて間隙を開けて1つまたは3つ以上を配列してもよいことはいうまでもない。
また、上述した実施形態では、一対の流れガイド装置5、16の間の間隙W,水路2の底部と阻止板10との間の間隙Dを形成して水を流すようにしたが、水路2の側壁と阻止板10の間に間隙を形成して所定の水流を生じさせてもよい。
なお、上述の各実施形態による水路2の侵入防止機構1、15では、一対の阻止板10を水路2の上流側から見て略ハの字形に配置したが、これに限定されることなく、逆ハの字形に形成してもよいし、同一方向に同一角度または異なる角度で傾斜させて配置させてもよい。
また、上述した実施形態では、一対の流れガイド装置5、16の間の間隙W,水路2の底部と阻止板10との間の間隙Dを形成して水を流すようにしたが、水路2の側壁と阻止板10の間に間隙を形成して所定の水流を生じさせてもよい。
なお、上述の各実施形態による水路2の侵入防止機構1、15では、一対の阻止板10を水路2の上流側から見て略ハの字形に配置したが、これに限定されることなく、逆ハの字形に形成してもよいし、同一方向に同一角度または異なる角度で傾斜させて配置させてもよい。
1、15 侵入防止機構
2 水路
3 暗渠
3a 入口
3b 出口
5,16 流れガイド装置
6 支持アーム
7 支持フレーム
8 サポート部材
10 阻止板
17,17a、17b、17c 水平角度調整アーム
20 固定フレーム
21、22a ガイド溝
22 垂直角度調整アーム
D,W、H 間隙
2 水路
3 暗渠
3a 入口
3b 出口
5,16 流れガイド装置
6 支持アーム
7 支持フレーム
8 サポート部材
10 阻止板
17,17a、17b、17c 水平角度調整アーム
20 固定フレーム
21、22a ガイド溝
22 垂直角度調整アーム
D,W、H 間隙
Claims (6)
- 水路に形成された暗渠部の開口に阻止板がサポート部材によって設置され、前記阻止板は水流に対して傾斜して配置されていることを特徴とする水路の侵入防止機構。
- 前記阻止板は水流の方向に対して水平方向及び垂直方向の少なくとも一方に傾斜して支持されている請求項1に記載された水路の侵入防止機構。
- 前記サポート部材には、前記暗渠部と阻止板との水平方向の距離を調整する複数の水平角度調整部材が設けられ、前記複数の水平角度調整部材の阻止板までの長さを調整することで前記阻止板の水平方向の傾斜角度を調整可能とした請求項1または2に記載された水路の侵入防止機構。
- 前記サポート部材には、前記暗渠部と阻止板との水平方向の距離を調整する垂直角度調整部材と前記阻止板を垂直面内で回動可能な支軸とが設けられ、前記垂直角度調整部材の阻止板までの長さを調整することで前記阻止板の垂直方向の傾斜角度を調整可能とした請求項1乃至3のいずれか1項に記載された水路の侵入防止機構。
- 前記阻止板は平板である請求項1乃至4のいずれか1項に記載された水路の侵入防止機構。
- 前記阻止板を水路の幅方向に間隙を設けて複数配置し、前記阻止板と水路の底部との間にも間隙を設けた請求項1乃至5のいずれか1項に記載された水路の侵入防止機構。
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