JP2015012027A - 太陽光発電パネル設置構造 - Google Patents

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尚光 龍田
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尚光 龍田
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Abstract

【課題】水泳用プールに対して、太陽光発電パネルの設置及び撤去を容易に行うことができる太陽光発電パネル設置構造を提供する。
【解決手段】水面に浮かぶ複数の線材1の夫々の両端部を、水泳用プールの向かい合う壁面に夫々着脱自在に取り付け、前記向かい合う壁面に架け渡された状態にある線材1の間に太陽光発電パネル2を配置する。そして、太陽光発電パネル2を支持する脚部3を線材1に取り付ける。水泳用プールの向かい合う壁面に架け渡された状態にある線材1に、太陽光発電パネル2を支持する脚部3を取り付けるのみで設置できる。また、その脚部3を線材1から取り外すのみで撤去できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽光発電パネルを所定の場所に設置するための太陽光発電パネル設置構造に関するものである。
近年、石油火力発電や原子力発電に代わるものとして太陽光発電が着目されている。しかしながら、実用に十分な電力を得るためには、太陽光発電パネルの設置面積を大きくする必要がある。そのため、事業として太陽光発電を行う場合には、郊外の遊休地に大量の太陽光発電パネルが設置されている。
太陽光発電パネルが事業用として設置される主な遊休地として、未使用の工場建設用地などが考えられるが、近年では、その他にも様々な設置場所が検討されている。例えば、特開2007−180294号公報には、浄水場の処理層内の液面を覆う状態で配置される太陽光発電装置が提案されている。また、特開2007−173710号公報、特開2004−71965号公報には、湖沼やプールの水面上に設置する太陽光発電装置が提案されている。
特開2007−180294号公報 特開2007−173710号公報 特開2004−71965号公報
小学校や中学校に設けられている水泳用プールは、使用される期間が夏季に限定されており、一年を通じて使用されない期間が長くなっている。そこで、この使用されていない期間に、太陽光発電パネルを設置することで、有効利用を図ることが考えられる。しかしながら、従来の構造では、設備が大がかりなものとなり、夏季に使用する前の撤去作業や、使用される期間が過ぎた後の設置作業に手間や時間ががかかるという問題があった。
そこで、本発明は、水泳用プールに対して、太陽光発電パネルの設置及び撤去を容易に行うことができる太陽光発電パネル設置構造を提供することを目的とする。
本発明に係る太陽光発電パネル設置構造では、水面に浮かぶ複数の線材の夫々の両端部を、水泳用プールの向かい合う壁面に夫々着脱自在に取り付け、前記向かい合う壁面に架け渡された状態にある前記線材材の間に太陽光発電パネルを配置する。そして、前記太陽光発電パネルを支持する脚部を前記線材に取り付ける。
前記脚部は、前記線材から水面より離れる方向に起立し、前記水面に対する傾斜角度が可変となっていてもよい。
本発明に係る太陽光発電パネル設置構造によれば、水泳用プールの向かい合う壁面に架け渡された状態にある線材に、太陽光発電パネルを支持する脚部を取り付けるのみで設置できる。また、その脚部を線材から取り外すのみで撤去できる。従って、水泳用プールに対する太陽光発電パネルの設置及び撤去を容易に行うことができる。
太陽光発電パネルは、水面に設置してもよく、或いは、水面上方の水面から離れた位置に設置してもよい。水面上方の水面から離れた位置に設置する場合、太陽光発電パネルを支持する脚部は、線材から水面より離れる方向に起立したものとすればよい。なお、脚部の水面に対する傾斜角度を可変とすれば、太陽の南中角度にあわせて太陽光発電パネルの傾斜角度を調整することができ、簡単な構造でありながら発電効率を高めることが可能となる。一方、水面に設置した場合、太陽光発電パネルが水で冷却されることによる発電効率の向上を図ることができる。
本発明に係る太陽光発電パネル設置構造の実施形態の斜視図である。 太陽光発電パネル設置構造の正面図である。 脚部の取付部を拡大して示す図である。 太陽光発電パネル設置構造の平面図である。 コースロープに浮きを付加した太陽光発電パネル設置構造の平面図である。 本発明に係る太陽光発電パネル設置構造の他の実施形態の正面図である。
図1〜5を参照しながら、本発明に係る太陽光発電パネル設置構造の実施形態について説明する。
この太陽光発電パネル設置構造では、プール設備に備えられているコースロープが使用され、水泳用プールに太陽光発電パネルが設置されている。コースロープ1は、本発明の水面に浮かぶ線材に相当し、合成樹脂で形成された円盤1aの複数を、それらの中心を貫通するワイヤーロープ1bで連結させた公知の形状をなすものである。コースロープ1の両端は図示しない水泳用プールの壁面に設けられた取付部に着脱自在に取り付けられている。そして、水泳用プールの向かい合う壁面に、複数本が平行して架け渡された状態とされている。
隣接するコースロープ1、1の間に、太陽光発電パネル2が配置されている。太陽光発電パネル2は、扁平した箱型をなし、上面が受光面2aとされている。なお、コースロープ1の間に配置できるものであれば大きさ等に制限はなく、公知の製品を使用できるが、コースロープ1の浮力を考慮し、できるだけ軽量なものを採用することが好ましい。例えば、軽量フレームの採用されているタイプとしてFCT−220Y(製品名、フジプレ販売株式会社)を使用できる。また、この製品は、アルミフレームを薄くすることにより軽量化を図ったものであるが、フレームとしてFRPなどのより軽量な素材を使用し、更なる軽量化を図ったものを使用してもよい。
太陽光発電パネル2の側面には、4本の脚部3が設けられている。脚部3は、長尺の板材で形成され、太陽光発電パネル2からの延出方向及び延出長さを同じくする2本を一組として、それら各組が太陽光発電パネル2から反対方向に延出する配置で設けられている。また、脚部3は、太陽光発電パネル2の側面に支軸3aを介して取り付けられ、図2に示すように、脚部3の各組ごとの受光面2aに対する角度θ1、θ2が調整可能とされている。なお、図2において、ワイヤーロープ1bは、脚部3が取り付けられた部位の断面として示されている。
脚部3の自由端は、コースロープ1に取り付けるための係止部となっている。係止部は、図3に示すように、脚部3の自由端近傍に設けられた厚さ方向に貫通する孔3bと、脚部3の端面から孔3bに至る切欠き3cを有する。孔3bは脚部3の長さ方向に伸び、切欠き3cを通して孔3bに挿入したワイヤーロープ1bを孔3bの端部に配置することで、脚部3とコースロープ1の相対移動を制限し、脚部3のコースロープ1に対する取り付け状態を安定させるものとなっている。なお、図3において、ワイヤーロープ1bは、脚部3が取り付けられた部位の断面として示されている。
この太陽光発電パネル設置構造によれば、水泳用プールの向かい合う壁面に架け渡された状態にあるコースロープ1に、脚部3を係止させるのみの簡単な操作で、太陽光発電パネル2を設置できる。また、脚部3の自由端近傍に設けた孔3bにワイヤーロープ1bが挿通され、コースロープ1に取り付けられた状態にある脚部3は、切欠き3cを通してワイヤーロープ1bを孔3bから抜き出すのみの簡単な操作で、コースロープ1から取り外すことができる。そして、脚部3をコースロープから取り外すことにより、太陽光発電パネル2を水面から簡単に撤去することができる。
更に、この太陽光発電パネル設置構造によれば、図2に示すように、脚部3の各組ごとの受光面2aに対する角度θ1、θ2が調整可能とされているため、太陽の南中角度にあわせて太陽光発電パネル2の傾斜角度を調整することができ、簡単な構造でありながら発電効率を高めることが可能となる。
太陽光発電パネル2は、図4に示すように、コースロープ1に沿って複数を並べて設置することができる。なお、太陽光発電パネル2の設置数が増えることにより、太陽光発電パネル2及び脚部3の合計重量に対するコースロープ1の浮力が不足する場合は、図5に示すように、浮力を増すための浮き4をコースロープ1に付加してもよい。この際、浮き4のコースロープ1への取付には、太陽光発電パネル2の支持に使用している脚部3を転用してもよい。また、コースロープ1に替えて、より浮力の大きい線材、例えば、円盤1aとして通常のコースロープよりも浮力の大きいものを採用した線材を使用してもよい。ただし、コースロープは、通常、プール施設に備えられているため、これを利用することにより、新たな設備を要することなく、太陽光発電パネル2を設置することができるという利点がある。
図1〜5に示す実施形態において、太陽光発電パネル2は、水面上方の水面から離れた位置に設置されているが、水面に設置してもよい。太陽光発電パネル2が水面に設置される構造を図6に示す。なお、図6において、図1〜5に示す実施形態と実質的に同じ部分には同符号を付し説明を省略または簡略化する。
図6に示す太陽光発電パネル設置構造では、太陽光発電パネル2の側面に環状部5が設けられ、そこに挿通された固定用ワイヤー6を、コースロープ1のワイヤーロープ1bに括り付けることによって、コースロープ1に取り付けるものとなっている。この構造では、専用の治具等を用いることなく、一般に広く普及しているワイヤーを使用して簡単に設置することができる。また、固定用ワイヤー6を切断する作業のみで、太陽光発電パネル2を簡単に撤去することができる。
また、この構造では、太陽の南中角度にあわせた太陽光発電パネル2の傾斜角度の調整はできないが、太陽光発電パネル2が水で冷却されることによる発電効率の向上を図ることができる。更に、太陽光発電パネル2に浮力が働くため、同じコースロープ1を用いた場合でも、図1〜5に示す設置構造と比較し、浮き4を使用することなく設置数を増やすことができる。
1 コースロープ
1a 円盤
1b ワイヤーロープ
2 太陽光発電パネル
2a 受光面
3 脚部
3a 支軸
3b 孔
3c 切欠き
4 浮き
5 環状部
6 固定用ワイヤー

Claims (2)

  1. 水面に浮遊する複数の線材の夫々の両端部を、水泳用プールの向かい合う壁面に夫々着脱自在に取り付け、前記向かい合う壁面に架け渡された状態にある前記線材材の間に太陽光発電パネルを配置し、前記太陽光発電パネルを支持する脚部を前記線材に取り付けたことを特徴とする太陽光発電パネル設置構造。
  2. 前記脚部は、前記線材から水面より離れる方向に起立し、前記水面に対する傾斜角度が可変となっている請求項1に記載の太陽光発電パネル設置構造。

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102016204704A1 (de) * 2016-03-22 2017-09-28 Stefan Schwaderlapp Schwimmfähiges Trägersystem für Solarzellen
CN111416570A (zh) * 2020-05-15 2020-07-14 合肥庭鸾能源有限公司 一种自适应家用太阳能电池板安装组件

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