JP2015010697A - 転がり軸受装置及びスペーサ - Google Patents

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英亮 牧原
岩田 孝
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孝 岩田
康彦 石井
Yasuhiko Ishii
康彦 石井
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Abstract

【課題】温度上昇による予圧抜けを防止することができる転がり軸受装置を提供する。
【解決手段】固定輪12、この固定輪12に対して径方向に対向する回転輪11、及び固定輪12及び回転輪11の間に転動自在に配置される転動体13を備え、軸方向の予圧が付与される転がり軸受10と、固定輪12とこの固定輪12を支持するハウジング31との軸方向の間に配置される環状のスペーサ20とを備え、スペーサ20は、螺旋状に傾斜する重ね合わせ面23a,24aを介して軸方向に重ね合わせられる第1部材23及び第2部材24を有し、かつこの第1部材23と第2部材24とを周方向に相対移動させることによって軸方向の厚さが変動するスペーサ本体21と、このスペーサ本体21の軸方向の厚さを増大させる方向に第1部材23と第2部材24とを相対移動させる作用部材22とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、転がり軸受装置及びスペーサに関するものである。
一般に、アンギュラ玉軸受や円すいころ軸受は、軸方向の予圧を付与した状態で使用される。この予圧の付与は、例えば、転がり軸受の外輪をハウジングに圧入し、その内径側に転動体及び内輪を配置した後に、内輪を軸方向に押圧して位置決めをすること等によって行われる。しかし、高速回転時等において転がり軸受を含む装置の温度が上昇し、ハウジングが熱膨張すると、ハウジングと外輪との軸方向の間に隙間が生じ、予圧の低下(いわゆる予圧抜け)が生じる場合がある。特に、近年においては装置の軽量化のためにハウジングがアルミニウム合金等の軽金属で構成される場合があり、これは転がり軸受の構成材料である鋼材よりも線膨張係数が大きいため、温度上昇に伴う熱膨張も大きくなり、予圧抜けが生じる可能性が一層高くなる。
かかる問題を解消するため、下記特許文献1には、図10に示されるように、外輪112の外周面における一端部に周方向に延びる切欠溝112aを形成し、この切欠溝112aの全周にコイルバネ120を配置する技術が開示されている。このコイルバネ120は、外輪112の軸方向一端面(図10における右端面)及び外周面から突出するように配置され、ハウジング131に接することで軸方向及び径方向に弾性変形(圧縮)するようになっている。そして、温度上昇によってハウジング131が熱膨張し、外輪112との間に隙間が生じると、コイルバネ131が弾性復帰することによって予圧を維持するように構成されている。
特開平7−208459号公報
しかしながら、特許文献1記載の技術のようにコイルバネ131の弾性復元力を直接外輪112に作用させるだけでは、十分に予圧を維持できるとは言い難く、さらに有効な手段が望まれている。
本発明は、従来とは全く異なる新規な構造によって、温度上昇による予圧抜けを防止することができる転がり軸受装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、2部材の間に挿入されるスペーサであって、当該2部材の間隔の変動に追従することができるスペーサを提供することを目的とする。
本発明の転がり軸受装置は、固定輪、この固定輪に対して径方向に対向する回転輪、及び前記固定輪及び前記回転輪の間に転動自在に配置される転動体を備え、軸方向の予圧が付与される転がり軸受と、前記固定輪とこの固定輪を支持するハウジングとの軸方向の間に配置される環状のスペーサとを備え、前記スペーサは、螺旋状に傾斜する重ね合わせ面を介して軸方向に重ね合わせられる第1部材及び第2部材を有し、かつこの第1部材と第2部材とを周方向に相対移動させることによって軸方向の厚さが変動するスペーサ本体と、このスペーサ本体の軸方向の厚さを増大させる方向に前記第1部材と前記第2部材とを相対移動させる作用部材と、を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、ハウジングの熱膨張等によって当該ハウジングと固定輪との軸方向の間隔が拡がった場合、作用部材によって第1部材と第2部材とを周方向に相対移動させ、スペーサ本体の軸方向の厚さを増大させることによって、転がり軸受の予圧抜けを防止することができる。
前記作用部材は、自身の熱膨張によって前記第1部材と前記第2部材とを相対移動させるものであってもよい。
この構成によれば、ハウジングの熱膨張に伴って作用部材も熱膨張し、スペーサ本体の軸方向の厚さを増大させることができるので、ハウジングの熱膨張に起因する予圧抜けを好適に防止することができる。
前記作用部材はバネから成り、当該バネの付勢力によって前記第1部材と前記第2部材とを相対回転させてもよい。
この構成によれば、ハウジングと固定輪との軸方向の間隔が拡がった場合に、これに追従してバネの付勢力で第1部材と第2部材とを周方向に相対移動させ、スペーサ本体の軸方向の厚さを増大させることができる。
前記スペーサ本体は、C字形状に形成されており、その周方向一端面と同他端面との間に前記作用部材が配置されていることが好ましい。
本発明のスペーサは、2つの部材の間に挿入される環状のスペーサであって、螺旋状に傾斜する重ね合わせ面を介して軸方向に重ね合わせられる第1部材及び第2部材を有し、かつこの第1部材と第2部材とを周方向に相対移動させることによって軸方向の厚さが変動するスペーサ本体と、このスペーサ本体の軸方向の厚さを増大させる方向に前記第1部材と前記第2部材とを相対移動させる作用部材と、を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、2部材の間隔が拡がった場合に、作用部材によって第1部材と第2部材とを周方向に相対移動させ、スペーサ本体の軸方向の厚さを増大させることによって、2部材とスペーサとの間に隙間が生じるのを防止することができる。
前記2つの部材は、転がり軸受の固定輪と、この固定輪を支持するハウジングであってもよい。
本発明の転がり軸受装置によれば、転がり軸受に付与される予圧の低下を防止することができる。
また、本発明のスペーサによれば、2部材とスペーサとの間に隙間が生じるのを防止することができる。
本発明の第1の実施形態に係る転がり軸受装置の断面図である。 図1に示されるスペーサの斜視図である。 図1に示されるスペーサの分解斜視図である。 図1に示されるスペーサの展開図である。 図1に示されるスペーサの作用を示す拡大断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るスペーサの正面図である。 図6に示されるスペーサの展開図である。 本発明の第3の実施形態に係るスペーサの正面図である。 本発明の第4の実施形態に係るスペーサの分解斜視図である。 従来技術に係る転がり軸受装置の断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る転がり軸受装置の断面図である。
本実施形態の転がり軸受装置1は、例えば、自動車のトランスミッションやターボチャージャー等における回転軸を支持するために用いられるものであり、転がり軸受10とスペーサ20とを有している。この転がり軸受10及びスペーサ20は、ハウジング31に取り付けられ、転がり軸受10は回転軸30を回転自在に支持している。
本実施形態の転がり軸受10は、アンギュラ玉軸受であり、内輪(回転輪)11と、内輪11の径方向外側に同心状に配置された外輪(固定輪)12と、内輪11と外輪12との間に転動自在に設けられた複数の玉(転動体)13と、複数の玉13の周方向の間隔を保持する保持器14とを備えている。
内輪11は、軸受鋼やステンレス鋼等を用いて形成された環状の部材であり、その外周面には、玉13が転動する凹曲面状の内輪軌道面11aが形成されている。内輪軌道面11aの軸方向両側には内輪肩部16,17が設けられ、この内輪肩部16,17の外周面(以下、「内輪肩面」という)は、転がり軸受10の軸心に対して略平行な円筒面に形成されている。また、内輪11の内周面には、回転軸30が嵌合されている。
回転軸30は、小径部30aと大径部30bとからなり、両者の境界には軸心に直交する段差面30cが形成されている。この段差面30cに内輪11の軸方向の一端面(図1における右端面)が当接している。
外輪12も内輪11と同様、軸受鋼やステンレス鋼等を用いて形成された環状の部材であり、その内周面には、玉13が転動する凹曲面状の外輪軌道面12aが形成されている。外輪軌道面12aの軸方向一方側(図1における右側)には、肩部の一部又は全部を取り除いた形態のカウンタボア18が設けられ、このカウンタボア18の内周面は、アンギュラ玉軸受10の軸方向外方ほど径大化する円錐面に形成されている。
外輪軌道面12aの軸方向他方側(図1における左側)には外輪肩部19が設けられ、この外輪肩部19の内周面は、アンギュラ玉軸受10の軸心に対して略平行な円筒面に形成されている。
外輪12の外周面は、ハウジング31に形成された収容孔32の内周面に嵌合されることによって固定されている。収容孔32は、大径部32aと小径部32bとを有しており、両者の境界には軸心に直交する段差面32cが形成されている。この段差面32cと、外輪12の軸方向の一端面(図1における左端面)12cとの間には、スペーサ20が挿入されている。なお、ハウジング31は、例えば、アルミニウム合金等の金属材料により形成されている。
複数の玉13は、軸受鋼やステンレス鋼等を用いて形成された部材であり、内外輪11,12それぞれに形成された軌道面11a,12aの間に転動自在に介在している。
保持器14は、合成樹脂等により円環状に形成され、複数のポケット14aを周方向に間隔をあけて備えている。各ポケット14aに玉13を収容することで、複数の玉13の周方向の間隔を保持することができる。
スペーサ20は、円環状に形成され、回転軸30の径方向外側に配置されている。また、スペーサ20の軸方向一端面は、外輪12の端面12cに当接し、軸方向他端面は、ハウジング31の段差面32cに当接している。
転がり軸受10には、軸方向の予圧が付与されている。例えば、回転軸30に矢印A方向の力を付与しつつ位置決めすることで、転がり軸受10に予圧が付与される。この予圧によって、外輪12は、ハウジング31からスペーサ20を介して矢印Aとは反対方向の力を受ける。
以下、スペーサ20の詳細な構造について説明する。
図2は、図1に示されるスペーサ20の斜視図、図3は、同スペーサ20の分解斜視図である。スペーサ20は、スペーサ本体21と、作用部材22とから構成されている。スペーサ本体21は、周方向の一部が欠落した略C字形状に形成され、スペーサ20の大部分を構成している。これに対して、作用部材22は、スペーサ本体21の欠落部分を埋めるように挿入されており、六面体のブロック形状に形成されている。スペーサ本体21は、ステンレス鋼等の金属材料により形成されている。また、作用部材22は、スペーサ本体21やハウジング31よりも線膨張係数が大きい部材、例えば、合成樹脂材料により形成されている。
スペーサ本体21は、軸方向に重ね合わされた第1部材23と第2部材24とからなっている。図1に示されるように、第1部材23の軸方向一端面は、外輪12の端面12cに当接し、第2部材24の軸方向一端面は、ハウジング31の段差面32cに当接する。また、第1部材23と第2部材24との重ね合わせ面23a,24aは、螺旋状に傾斜した形状に形成されている。そのため、第1部材23は、軸方向の厚さt1が周方向一方側(図3の矢印a)に向けて漸増している。逆に、第2部材24は、軸方向の厚さt2が周方向他方側(図3の矢印b)に向けて漸増している。
第1部材23の周方向一端面は、より面積の大きい大端面23bとされ、周方向他端面は、より面積の小さい小端面23cとされている。同様に、第2部材24の周方向一端面は、より面積の大きい大端面24bとされ、周方向他端面は、より面積の小さい小端面24cとされている。そして、第1部材23と第2部材24とを重ね合わせたとき、一方の大端面23b,24bと他方の小端面24c,23cとが軸方向に隣接して配置され、スペーサ本体21は、周方向の全体で均一な軸方向の厚さを有している。また、作用部材22は、第1部材23の大端面23bと、第2部材24の大端面24bとに当接し、これらの一方又は双方に固着されるか、または両端面23b,24bに挟まれることによって固定されている。
図4は、スペーサ20の展開図、すなわち、スペーサ20を作用部材22の部分で分断して、直線状に伸ばした状態を示す図である。
図2及び図4に示されるように、スペーサ20は、スペーサ本体21と作用部材22とから構成され、さらにスペーサ本体21は、螺旋状に傾斜する重ね合わせ面23a,24aを介して重ね合わされた第1部材23及び第2部材24から構成されている。そして、作用部材22は、スペーサ本体21よりも線膨張係数の大きい材料により構成されている。そのため、作用部材22は、転がり軸受装置1の温度が上昇することによって、より熱膨張し易くなり、この作用部材22の熱膨張によって、第1部材23の大端面23bと第2部材24の大端面24bとを周方向に押し拡げる力が作用する(矢印c参照)。これにより、第1部材23と第2部材24とは、重ね合わせ面23a,24aにおいて周方向に相対的にスライドし、重ね合わせ面23a,24aの傾斜によってスペーサ本体21の軸方向の厚さTが増大する(矢印d参照)。
図5は、スペーサ20の作用を示す拡大断面図である。なお、図5において、t1は第1部材23の小端面23cの厚さを示し、t2は、第2部材24の大端面24bの厚さを示し、Tは、スペーサ20(スペーサ本体21)の初期の厚さを示している。
転がり軸受装置1が適用される装置の温度上昇によってハウジング31が熱膨張すると、ハウジング31の段差面32cと外輪12の端面12cとの間隔が拡がり、段差面32cとスペーサ20との間に隙間Sが生じようとする。このとき、スペーサ20における作用部材22も同様に熱膨張するため、ハウジング31の熱膨張に追従してスペーサ本体21の厚さが増大する。図5に示す例では、第2部材24の大端面24bに隣接する第1部材23の厚さが、t1からt1’に増大した状態を示している(増大分に2点鎖線のハッチングを付している)。そのため、スペーサ本体21の厚さは、初期厚さTよりも大きい厚さT’に増大し、隙間Sの発生を防止する。したがって、転がり軸受10に対する予圧が低下することもなく、好適に予圧を維持することができる。
また、スペーサ本体21の第1部材23と第2部材24とは、スペーサ20の周方向の略全体にわたる広い範囲(面積)で重ね合わされている。そのため、転がり軸受10又はハウジング31から瞬間的な軸方向の荷重が付与されたとしても、スペーサ本体21の厚さが変動(減少)することはほとんどない。
第1部材23と第2部材24の重ね合わせ面23a,24aにおける傾斜角度を変更すれば、作用部材22の周方向の熱膨張量に対するスペーサ本体21の軸方向の厚さの増大量の割合を調整することが可能となる。
なお、図5においては、ハウジング31のラジアル方向(径方向)の熱膨張の図示は省略している。また、スペーサ20のスペーサ本体21は、第1部材23と第2部材24との相対移動を許容するように、ハウジング31の収容孔32の内周面に対して僅かな隙間をあけて配置されている。
図6は、本発明の第2の実施形態に係るスペーサ20の正面図、図7は、同スペーサ20の展開図である。
本実施形態のスペーサ20は、スペーサ本体21及び作用部材22が2個ずつ設けられている。具体的には、各スペーサ本体21は、略半円弧形状に形成され、周方向の端面同士が互いに向かい合うように配置されている。そして、作用部材22は、2つのスペーサ本体21の周方向端面間にそれぞれ配置されている。
各スペーサ本体21は、第1部材23と、第2部材24とから構成されている。そして、第1部材23と第2部材24の重ね合わせ面23a,24aは、螺旋状に傾斜している。また、各スペーサ本体21の第1部材23同士は、軸方向の厚さが周方向に関して互いに逆方向に変化し、第2部材24同士も、軸方向の厚さが周方向に関して互いに逆方向に変化している。そして、第1部材23の大端面23b同士が互いに対向し、第2部材24の大端面24b同士が互いに対向し、これらの端面間に作用部材22が配置されている。
本実施形態においても、上記第1の実施形態と同様の作用効果を奏する。さらに、スペーサ本体21の周方向の長さを小さくすることができるため、その分、重ね合わせ面23a,24aの傾斜角度を大きくすることができ、作用部材22の熱膨張量に対するスペーサ本体21の厚さの増大量の割合を大きくすることができる。ただし、本実施形態では、スペーサ本体21及び作用部材22の部品点数が多くなり、転がり軸受装置1への組み付け性が悪化する可能性があるため、この点においては、第1の実施形態の方が有利である。
なお、本実施形態では、スペーサ20が、2個のスペーサ本体21と2個の作用部材22とで構成されているが、3個以上のスペーサ本体21及び作用部材22によって構成することも可能である。
図8は、本発明の第3の実施形態に係るスペーサ20の正面図である。
上記第1,第2実施形態では、作用部材22がブロック形状に形成されていたが、本実施形態の作用部材22は、周方向に伸縮する圧縮バネによって構成されている。そして、圧縮バネ22は、圧縮された状態で、スペーサ本体21の周方向端面間に配置されている。したがって、圧縮バネ22の付勢力によってスペーサ本体21における第1部材23と第2部材24とを周方向に相対的にスライドさせ、スペーサ本体21の軸方向の厚さを増大させることができる。
したがって、図5に示されるように、ハウジング31が軸方向に熱膨張した場合であっても、隙間Sが生じないようにスペーサ20の厚さを増大し、予圧抜けを防止することができる。
図8に示す例では、作用部材22はコイルバネによって構成されているが、板バネ等の他形式のバネによって構成されていてもよい。
図9は、本発明の第4の実施形態に係るスペーサ20の分解斜視図である。
本実施形態のスペーサ20は、スペーサ本体21の第1部材23及び第2部材24が、C字形状ではなく、大端面23b,24bと小端面23c,24cとが接続されることによって円環状に連続した形状に形成されている。この実施形態においても上記第1の実施形態と同様の作用効果を奏する。また、本実施形態では、第1部材23及び第2部材24の剛性を高めることができる。また、作用部材22が、第1部材23と第2部材24との軸方向の間に配置されるので、作用部材22が軸方向に位置ずれするのを防止することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく適宜設計変更可能である。
例えば、転がり軸受は、アンギュラ玉軸受に限らず、円すいころ軸受であってもよい。
本発明の転がり軸受装置1は、自動車におけるトランスミッションやターボチャージャー等に限らず、回転軸を有するあらゆる装置に採用することができ、特に、熱の影響を受けやすい装置や熱膨張しやすいハウジングを備えている装置に対して好適に採用することができる。
1:転がり軸受装置、10:転がり軸受、11:内輪(回転輪)、12:外輪(固定輪)、12c:端面、13:玉(転動体)、20:スペーサ、21:スペーサ本体、22:作用部材、23:第1部材、23a:重ね合わせ面、24:第2部材、24a:重ね合わせ面、31:ハウジング

Claims (6)

  1. 固定輪、この固定輪に対して径方向に対向する回転輪、及び前記固定輪及び前記回転輪の間に転動自在に配置される転動体を備え、軸方向の予圧が付与される転がり軸受と、
    前記固定輪とこの固定輪を支持するハウジングとの軸方向の間に配置される環状のスペーサとを備え、
    前記スペーサは、螺旋状に傾斜する重ね合わせ面を介して軸方向に重ね合わせられる第1部材及び第2部材を有し、かつこの第1部材と第2部材とを周方向に相対移動させることによって軸方向の厚さが変動するスペーサ本体と、このスペーサ本体の軸方向の厚さを増大させる方向に前記第1部材と前記第2部材とを相対移動させる作用部材と、を備えていることを特徴とする転がり軸受装置。
  2. 前記作用部材は、自身の熱膨張によって前記第1部材と前記第2部材とを相対移動させる、請求項1に記載の転がり軸受装置。
  3. 前記作用部材はバネからなり、当該バネの付勢力によって前記第1部材と前記第2部材とを相対移動させる、請求項1に記載の転がり軸受装置。
  4. 前記スペーサ本体は、C字形状に形成されており、その周方向一端面と同他端面との間に前記作用部材が配置されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の転がり軸受装置。
  5. 2つの部材の間に挿入される環状のスペーサであって、
    螺旋状に傾斜する重ね合わせ面を介して軸方向に重ね合わせられる第1部材及び第2部材を有し、かつこの第1部材と第2部材とを周方向に相対移動させることによって軸方向の厚さが変動するスペーサ本体と、
    このスペーサ本体の軸方向の厚さを増大させる方向に前記第1部材と前記第2部材とを相対移動させる作用部材と、を備えていることを特徴とするスペーサ。
  6. 前記2つの部材は、転がり軸受の固定輪と、この固定輪を支持するハウジングである、請求項5に記載のスペーサ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102018210301A1 (de) * 2018-06-25 2020-01-02 Robert Bosch Gmbh Spielausgleichselement für ein Wälzlager im Gehäuse eines Lenkgetriebes

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