JP2015010261A - 誘導加熱装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】周面が支持されたワークの直径に合わせて容易に加熱コイルの設置高さを調整することができる誘導加熱装置を提供することである。【解決手段】移動しないベース部材7に回動可能な軸部材11を設ける。軸部材11には軸部材11の軸心と直交するピン15が設けられている。加熱コイル5と一体の可動部材8には筒部材10が設けられている。筒部材10の周面にはスリット14が設けられている。スリット14は、一端14a側が高く他端14b側が低くなるように傾斜している。軸部材11は、可動部材8及び筒部材10を貫通しており、ピン15はスリット14内に配置されている。軸部材11を回動させると、ピン15がスリット14内を移動し、可動部材8及び加熱コイルの高さが変化する。その結果、ワーク支持部材2上に周面6aが載置されたワーク6の高さに、加熱コイル5の高さを調整することができる。【選択図】図1
Description
本発明は、周面が支持された円筒状又は円柱状のワークの周面を誘導加熱する際に、ワークの直径に合わせて、加熱コイルの設置高さを調整することができる誘導加熱装置に関するものである。
鋼材(ワーク)を熱処理する方策の一つとして高周波焼入が知られている。高周波焼入は、短時間で焼入処理が可能であり、且つ、表面側だけを硬化させることができることから、機械部品の焼入れに広く活用されている。
ワークが長尺状であり、その周面を全長に渡って焼入する場合には、一般に移動焼入が行われている。ここで移動焼入とは、ワークの焼入対象部位の一部に対向する加熱コイルと冷却ジャケットを隣接配置し、加熱コイルに高周波電流を通電し、加熱コイルと冷却ジャケットをワークの長手方向に沿って相対移動させ、加熱コイルによって誘導加熱された部位に冷却ジャケットが冷却液を噴射供給し、ワークの焼入対象部位を順に焼入する焼入方法である。
長尺のワークの両端を支持すると、自重で中央部分が撓んでしまう。一方、加熱コイルの高さは変化しないため、ワークの端部付近と中央部付近とでは、ワークと加熱コイルの位置関係が相違してしまう。その結果、ワークの端部付近と中央部付近とでは、ワーク表面に励起される誘導電流に差異が生じてしまい、誘導加熱が不均一になり易い。
そこで、特許文献1に開示されているように、長尺状のワークの途中の部分をローラユニットで支持すると、ワークの自重による撓みが生じるのを抑制することができる。特許文献1の材料支持装置の発明では、ワークである長尺材の両端をチャックとセンタピンとで支持すると共に、長尺材の途中の部分をローラユニットで支持し、長尺材の自重による撓みが抑制されている。
ところで、特許文献1に開示されているローラユニットの高さは固定されている。そして、このローラユニットの上にワークが載置されるため、直径が比較的大きいワークの中心の高さと、直径が比較的小さいワークの中心の高さは一致せず、直径が大きいほど中心の高さは高くなる。
また、一般に、ワークの直径差が5mm程度であれば、異なる直径のワークを共通の加熱コイルを使用して誘導加熱することができる。そのため、直径が5mm程度相違するワークであれば、加熱コイルを取り換える必要はない。しかし、ワークの中心と加熱コイルの中心が一致していなければ、ワーク表面から加熱コイルまでの距離が、ワークの全周囲に渡って均一化されない。そのため、異なる直径のワークを誘導加熱する場合には、加熱コイルの設置高さは、直径が異なるワーク毎に設定しなければならない。
従来は、この加熱コイルの高さを容易に調整することができず、調整の適否は作業者の技量によって左右され易かった。
そこで本発明は、周面が支持されたワークの直径に合わせて容易に加熱コイルの設置高さを調整することができる誘導加熱装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、円筒状又は円柱状のワークの周面を支持するワーク支持部材と、加熱コイル体を有し、前記加熱コイル体は、前記ワークの周面に近接して当該周面に誘導電流を励起させる加熱コイルを有する誘導加熱装置であって、ベース部材と、可動部材と、ガイド機構と、昇降機構を有し、前記ベース部材は、昇降機構を介して可動部材を支持しており、前記ガイド機構は、ベース部材に対する可動部材の上下移動を許容してガイドするものであり、前記可動部材には前記加熱コイル体が装着されており、可動部材は加熱コイル体と共に上下移動が可能であり、前記昇降機構は、傾斜部と、当該傾斜部に当接する当接部とを有しており、前記傾斜部と当接部は、相対回転が可能であり、傾斜部と当接部のいずれか一方がベース部材に設けられており、他方が可動部材に設けられており、傾斜部と当接部とが相対回転して傾斜部に対する当接部の当接位置が変わると、ベース部材と可動部材の距離が変化することを特徴とする誘導加熱装置である。
請求項1に記載の発明では、ベース部材が、昇降機構を介して可動部材を支持しているので、昇降機構によりベース部材に対して可動部材が昇降可能である。
ガイド機構が、ベース部材に対する可動部材の上下移動を許容してガイドするので、可動部材の上下移動が安定する。
可動部材には加熱コイル体が装着されており、可動部材は加熱コイル体と共に上下移動が可能であるので、加熱コイル体も安定した上下移動が可能である。
昇降機構の傾斜部と当接部のいずれか一方がベース部材に設けられており、他方が可動部材に設けられており、傾斜部と当接部とが相対回転して傾斜部に対する当接部の当接位置が変わると、ベース部材と可動部材の距離が変化するので、ベース部材と可動部材の距離を所定の範囲で任意に設定することができる。その結果、可動部材と一体の加熱コイルの高さが設定される。
ガイド機構が、ベース部材に対する可動部材の上下移動を許容してガイドするので、可動部材の上下移動が安定する。
可動部材には加熱コイル体が装着されており、可動部材は加熱コイル体と共に上下移動が可能であるので、加熱コイル体も安定した上下移動が可能である。
昇降機構の傾斜部と当接部のいずれか一方がベース部材に設けられており、他方が可動部材に設けられており、傾斜部と当接部とが相対回転して傾斜部に対する当接部の当接位置が変わると、ベース部材と可動部材の距離が変化するので、ベース部材と可動部材の距離を所定の範囲で任意に設定することができる。その結果、可動部材と一体の加熱コイルの高さが設定される。
請求項2に記載の発明は、前記昇降機構は、筒部材と軸部材とを有し、前記筒部材と軸部材は同軸状に配置されて相対回転が可能であり、筒部材と軸部材のいずれか一方には、スリット又は溝が設けられており、前記スリット又は溝は、一端側から他端側へ高さが相違する前記傾斜部を有しており、筒部材と軸部材の他方には、前記当接部が設けられており、前記当接部は、前記スリット又は溝に係合する突起で構成されており、筒部材と軸部材のいずれか一方がベース部材に装着されており、他方が可動部材に装着されており、昇降機構における筒部材と軸部材の係合によって、ベース部材に対して可動部材が支持されていることを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱装置である。
請求項2に記載の発明では、昇降機構の筒部材と軸部材のいずれか一方には、一端側から他端側へ高さが相違する傾斜部を有するスリット又は溝が設けられており、筒部材と軸部材の他方には、突起で構成された当接部が設けられており、筒部材と軸部材の係合によって、ベース部材に対して可動部材が支持されている。
すなわち、当接部である突起がスリット又は溝の傾斜部に当接することによって可動部材が支持されている。そのため、筒部材と軸部材が相対回転すると、スリット又は溝の傾斜部に対する当接部である突起の接触部位が移動する。その結果、ベース部材と可動部材の距離が変化し、加熱コイルの高さが設定される。
すなわち、当接部である突起がスリット又は溝の傾斜部に当接することによって可動部材が支持されている。そのため、筒部材と軸部材が相対回転すると、スリット又は溝の傾斜部に対する当接部である突起の接触部位が移動する。その結果、ベース部材と可動部材の距離が変化し、加熱コイルの高さが設定される。
請求項3に記載の発明は、昇降機構における筒部材と軸部材のうちの回動する側にアーム部材を設け、前記アーム部材の基端側が筒部材又は軸部材に固定されており、アーム部材の先端側にはロック部材が設けられており、ロック部材と係合し、アーム部材の回動を阻止する係止部があり、ロック部材の、係止部に対する係合と係合の解除とを切り換える切換手段を有することを特徴とする請求項2に記載の誘導加熱装置である。
請求項3に記載の発明では、昇降機構における筒部材と軸部材のうちの回動する側にアーム部材を設けたので、アーム部材を操作することにより、昇降機構における筒部材と軸部材のいずれかを回動させることができる。
アーム部材の基端側が筒部材又は軸部材に固定されており、アーム部材の先端側にはロック部材が設けられているので、基端側を中心にアーム部材は回動する。すなわち、アーム部材におけるロック部材側が円弧を描きながら移動するので、ロック部材側を操作することによって筒部材又は軸部材を容易に回動させることができる。
また、アーム部材のロック部材側と係合し、アーム部材の回動を阻止する係止部があるので、ロック部材と係止部とが係合すると、筒部材又は軸部材の回動は阻止される。すなわち、可動部材及び加熱コイルの高さが固定される。
ロック部材の、係止部に対する係合と係合の解除とを切り換える切換手段を有するので、切換手段によって両者の係合と係合の解除を切り換えることによって、加熱コイルの高さを固定したり、高さの調整を可能にすることができる。
アーム部材の基端側が筒部材又は軸部材に固定されており、アーム部材の先端側にはロック部材が設けられているので、基端側を中心にアーム部材は回動する。すなわち、アーム部材におけるロック部材側が円弧を描きながら移動するので、ロック部材側を操作することによって筒部材又は軸部材を容易に回動させることができる。
また、アーム部材のロック部材側と係合し、アーム部材の回動を阻止する係止部があるので、ロック部材と係止部とが係合すると、筒部材又は軸部材の回動は阻止される。すなわち、可動部材及び加熱コイルの高さが固定される。
ロック部材の、係止部に対する係合と係合の解除とを切り換える切換手段を有するので、切換手段によって両者の係合と係合の解除を切り換えることによって、加熱コイルの高さを固定したり、高さの調整を可能にすることができる。
請求項4に記載の発明は、昇降機構の筒部材が、可動部材に固定されており、昇降機構の軸部材が、ベース部材に回動可能に設けられており、前記ロック部材は、所定の範囲で上下移動が可能なピンであり、前記係止部は、可動部材に設けられた孔又はくぼみであり、ロック部材である前記ピンが上昇すると、前記ピンが係止部である孔又はくぼみから外れ、前記ピンが下降すると、前記ピンが前記孔又はくぼみに係合可能であることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の誘導加熱装置である。
請求項4に記載の発明では、ロック部材であるピンが上昇すると、ピンが係止部である孔又はくぼみから外れるので、アーム部材及び軸部材が回動可能になり、加熱コイルの高さが調整可能になる。また、ロック部材であるピンが下降して孔又はくぼみに係合すると、アーム部材及び軸部材が回動不能になり、加熱コイルの高さが固定される。
請求項5に記載の発明は、ベース部材と可動部材の距離を検出するセンサを有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の誘導加熱装置である。
請求項5に記載の発明では、ベース部材と可動部材の距離を検出するセンサを有するので、加熱コイルが所望する高さに設定されているか否かを確認することができる。そのため、加熱コイルの高さがワークに応じた高さに設定されていることを確認することができ、ワークの周面の均一な誘導加熱を確実に実施することができる。
本発明の誘導加熱装置は、加熱コイルの高さを、ワークの直径に応じた高さに容易且つ確実に設定することができる。
以下、図面を参照しながら説明する。
図1に示す誘導加熱装置1は、ワーク支持部材2、加熱コイル体4、ベース部材7、可動部材8、昇降機構9、ガイド機構23等を有し、円筒状又は円柱状のワーク6の周面6aを誘導加熱するものである。
図1に示す誘導加熱装置1は、ワーク支持部材2、加熱コイル体4、ベース部材7、可動部材8、昇降機構9、ガイド機構23等を有し、円筒状又は円柱状のワーク6の周面6aを誘導加熱するものである。
ワーク支持部材2は、複数の支持ローラ3と、支持ローラ3を回転駆動する駆動モータ(図示せず)と、2本の平行な回転軸12、13と、押圧部材21を有する。
回転軸12、13同士は、所定の間隔を置いて平行に配置されている。各回転軸12、13には、複数の支持ローラ3が所定の間隔を置いて固定されている。すなわち、二列に並んだ各支持ローラ3の中心が、2本の回転軸12、13で貫通されている。各回転軸12、13は、図示しない駆動モータによって同方向に同速度で回転駆動される。または、一方の回転軸(例えば回転軸12)のみが駆動モータによって回転駆動される。
回転軸12、13同士は、所定の間隔を置いて平行に配置されている。各回転軸12、13には、複数の支持ローラ3が所定の間隔を置いて固定されている。すなわち、二列に並んだ各支持ローラ3の中心が、2本の回転軸12、13で貫通されている。各回転軸12、13は、図示しない駆動モータによって同方向に同速度で回転駆動される。または、一方の回転軸(例えば回転軸12)のみが駆動モータによって回転駆動される。
回転軸12上に固定された各支持ローラ3と、回転軸13上に固定された各支持ローラ3の上には、誘導加熱対象の円柱状又は円筒状のワーク6が載置される。すなわち、ワーク6の周面6aの一部が、回転軸12に固定された支持ローラ3に当接し、周面6aの他の一部が、回転軸13に固定された支持ローラ3に当接し、ワーク6はバランスよく支持される。そして、ワーク6の中心高さは、所定高さに設定される。
また、図示しない駆動モータによって回転軸12及び/又は回転軸13が回転駆動されると、支持ローラ3上のワーク6も回転する。その際、ワーク6の中心高さは変動しない。
押圧部材21は、押圧ローラ22と、上下方向にのびる支持板24とを有する。支持板24の下端部分には押圧ローラ22が回転可能に装着されている。支持板24と押圧ローラ22は、図示しない駆動機構によって上下移動が可能である。
押圧ローラ22は、ワーク6の周面6aを上側から押圧する。すなわち、ワーク6は、支持ローラ3と押圧ローラ22によって上下から支持されている。そして、支持ローラ3が駆動されてワーク6が回転すると、押圧ローラ22も追従して回転する。
図2に示す様に、ベース部材7は、ベース板26、ガイドシャフト27、軸部材11、センサ20、固定台28を有する。
ベース板26は、誘導加熱装置1が設置された床面等に固定された基台25(図1)に固定されている。ベース板26は、矩形状の板部材である。ベース板26の上面の四隅付近には、ガイドシャフト27を固定する4つのねじ穴(図示せず)が設けられている。各ねじ穴にはガイドシャフト27が螺合している。図2に示す様に、各ガイドシャフト27は、所定の間隔を置いてベース板26上に起立している。
ベース板26には、軸受29を介して軸部材11が固定されている。軸部材11は、ベース板26上に起立している。また、軸受29により軸部材11は、ベース板26に対して回転可能である。軸部材11の周面11aには、ねじ穴(図示せず)が設けられている。このねじ穴にはピン15が螺合している。すなわち、ピン15は、軸部材11の周面11aから起立している。軸部材11が回転(自転)すると、ピン15は公転移動する。図2に示す様に、軸部材11は、ベース板26の中央部分であって、各ガイドシャフト27から等距離の部位に設けられている。また、軸部材11の上端面には、2つのネジ穴49が設けられている。
固定台28は、図2に示す様に、略Z字形を呈する部材であり、2つの平行なフランジ部30、31と、両フランジ部30、31をつなぐ接続部32とを有する。固定台28は、ベース板26の一辺の縁付近に配置されている。そして、固定台28の一方のフランジ部30が、ベース板26上にネジ止めされており、他方のフランジ部31がベース板26の上面と離間して対向している。フランジ部31には、図示しない孔が設けられており、この孔にセンサ20が固定されている。センサ20は、近接センサである。センサ20は、図示しない制御装置に検出信号を送信する。制御装置は、センサ20から送られた検出信号に基づいて、各種の演算を実行する。
ベース板26の下面側には、カレントトランス(図示せず)が配置されている。カレントトランスの一次側は、図示しない高周波電源に接続されており、二次側(図示せず)は加熱コイル5(図1、図5)と接続されている。カレントトランスの二次側(図示せず)の接続端子と加熱コイル5のリード部48(図5)は、上下方向の相対移動が可能に接触している。すなわち、加熱コイル5のリード部48とカレントトランスの二次側の接続端子は、所定の相対位置で通電可能にロックされている。ロックを解除すると、両者は相対移動が可能になり、別の相対位置でも両者を通電可能にロックすることができる。
可動部材8は、図2に示す様に、本体33と、筒部材10と、ガイド筒34と、クランプ部材35を有する。
本体33は、複数の板部材が組み合わされて構成されており、各板部材は、ボルトによって一体固着されている。すなわち、本体33は、水平板36、鉛直板37、加熱コイル体保持板38a、38b、クランプ部材保持板39で構成されている。
鉛直板37の中央には、水平板36の一辺が固着されており、鉛直板37と水平板36は、略T字形状を呈している。鉛直板37の下縁37aには、加熱コイル体保持板38a、38bが固着されている。加熱コイル体保持板38a、38bは、所定の間隔を置いて各々下縁37aに固着されている。
また、鉛直板37の上縁37bには、クランプ部材保持板39が固着されている。鉛直板37の一方の側には、加熱コイル体保持板38a、38b及びクランプ部材保持板39が配置されており、他方の側には水平板36が配置されている。
水平板36には、1つの筒部材10と4つのガイド筒34が固定されている。
水平板36は、筒部材10を固定する筒部材固定部40と、各ガイド筒34を固定するガイド筒固定部41とを有する。筒部材固定部40は、段を有する孔で構成されており、この段に筒部材10のフランジ部10b(後述)が載置されている。各ガイド筒固定部41には、貫通孔(図示せず)が設けられている。
水平板36は、筒部材10を固定する筒部材固定部40と、各ガイド筒34を固定するガイド筒固定部41とを有する。筒部材固定部40は、段を有する孔で構成されており、この段に筒部材10のフランジ部10b(後述)が載置されている。各ガイド筒固定部41には、貫通孔(図示せず)が設けられている。
筒部材10は、円筒部10aと、フランジ部10bとを有する。フランジ部10bは、外向きのフランジであり、円筒部10aの一方の端部の開口に連続形成されている。フランジ部10bには複数のボルト挿通孔(図示せず)が設けられている。円筒部10aには、スリット14が設けられている。スリット14は、一方の端部14a側が高く、他方の端部14b側が低くなるように傾斜している。すなわちスリット14は、傾斜部を構成している。スリット14は、円筒部10aを外側から内部へ貫通する長孔である。
スリット14の代わりに、円筒部10aの内周壁に溝(有底長穴)を形成し、この溝を傾斜部とすることもできる。すなわち、スリット14を有底化し、円筒部10aを貫通しないように構成してもよい。
各ガイド筒34は、円筒部34aとフランジ部34bとを有する。フランジ部34bは、円筒部34aの一方の端部に連続形成されている。フランジ部34bは水平板36にネジ止めされている。筒部材10は、水平板36における筒部材固定部40に配置されてネジ止めされている。各ガイド筒34は、各々ガイド筒固定部41に配置されてネジ止めされている。
筒部材固定部40の周囲には、複数の係止部18a〜18eが設けられている。各係止部18a〜18eは、同じ直径の孔又はくぼみで構成されており、筒部材固定部40を中心に同一円周上に所定角度ピッチで配置されている。
加熱コイル体保持板38a、38bの上面には、係合突起42a、42bが設けられている。係合突起42a、42bは、各々加熱コイル体保持板38a、38bに螺合して固定されており、加熱コイル体保持板38a、38bの上面から起立して突出している。
可動部材8を平面視すると、加熱コイル体保持板38a、38bの間にクランプ部材保持板39が配置されている。クランプ部材保持板39の下方は加熱コイル体4(図5)が配置される空間43が形成されている。
クランプ部材保持板39には、クランプ部材35が固着されている。すなわち、クランプ部材35は、図2に示す様に、円筒状の本体35aと、本体35aの下端に一体固着されたフランジ片46a、46bを有している。各フランジ片46a、46bには、ネジを挿通させる孔(図示せず)が設けられており、クランプ部材35は、クランプ部材保持板39上にネジ止めされている。
クランプ部材35には、本体35aに操作レバー44と押圧バー45とが設けられており、操作レバー44を操作すると、本体35aからの押圧バー45の突出長さが変化する。
昇降機構9(図1)は、アーム部材16と、軸部材11と、筒部材10を有している。軸部材11は、ベース部材7に設けられており、筒部材10は、可動部材8に設けられている。
図4に示す様に、筒部材10の内部には軸部材11が配置されている。軸部材11に設けられたピン15は、筒部材10のスリット14に係合している。
ここで、筒部材10と軸部材11は、固定先を逆にしても差し支えない。すなわち、筒部材10をベース部材7側に固定し、軸部材11を可動部材8側に固定し、これに合わせて周辺の各部材の関係を調整してもよい。
ここで、筒部材10と軸部材11は、固定先を逆にしても差し支えない。すなわち、筒部材10をベース部材7側に固定し、軸部材11を可動部材8側に固定し、これに合わせて周辺の各部材の関係を調整してもよい。
軸部材11のネジ穴49(図2)が設けられた上端面には、アーム部材16の基端16a(図4)がネジ止めされている。また、アーム部材16の先端16b(図4)には、図3(c)に示す孔50が設けられている。孔50にはロック部材17が設けられている。ロック部材17は、本体部51、把持部52、ピン部53、筒部54、保持部55を有する。
本体部51は、円柱状の部位であり、ロック部材17の本体を構成している。
把持部52は、本体部51の上端に一体固着された本体部51よりも大径の円板状の部位である。
ピン部53は、本体部51の下端(下面)に設けられている。
筒部54は、本体部51の周囲に配置されており、下端が本体部51に固定された保持部55で保持されている。筒部54は、重力の作用で保持部55上に当接して停止している。このとき、筒部54の上端とアーム部材16の下面の間には、隙間56が形成されている。
把持部52は、本体部51の上端に一体固着された本体部51よりも大径の円板状の部位である。
ピン部53は、本体部51の下端(下面)に設けられている。
筒部54は、本体部51の周囲に配置されており、下端が本体部51に固定された保持部55で保持されている。筒部54は、重力の作用で保持部55上に当接して停止している。このとき、筒部54の上端とアーム部材16の下面の間には、隙間56が形成されている。
ロック部材17は、図3(c)に示す様に、通常は重力の作用でピン部53が水平板36の係止部18(孔)に係合しており、アーム部材16は回動不能状態であるが、作業者が把持部52を掴んで持ち上げると、図3(d)に示す様に、筒部54の上端がアーム部材16の下面に近接又は当接し、ピン部53が係止部18から外れる。そのため、アーム部材16は、回動可能になる。
ガイド機構23は、図1に示す様に、ガイドシャフト27とガイド筒34で構成されている。図1、図6に示す様に、ベース板26上に起立した各ガイドシャフト27が、可動部材8の水平板36と、水平板36上に固定された各ガイド筒34内を貫通している。そして、各ガイドシャフト27は各ガイド筒34内を摺動可能である。水平板36は、ガイド機構23によって導かれて、ベース板26に対して接近又は離間する方向に移動可能である。
加熱コイル体4は、図5に示す様に、加熱コイル5、載置板57、筐体58、把持部59、被押圧部60を有する。
加熱コイル5は、銅や銅合金等で形成された中空の管状部材が屈曲、湾曲、又は蝋付けされて構成されている。加熱コイル5は、環状コイルであり、ワーク6(図1)の周面6aに外嵌可能な誘導部47と、誘導部47に高周波電流を導くリード部48とを有する。リード部48には、カレントトランス(図示せず)を介して高周波電源(図示せず)から高周波電流が供給される。その配線の描写は省略する。また、加熱コイル5の内部には、図示しない配管から冷却液が循環供給されており、加熱コイル5に高周波電流が供給されることによる自身の過熱焼損が防止されている。ここで、加熱コイル5は、ワーク6の半周部分のみに対向する半開放型としても差し支えない。
載置板57、筐体58、把持部59、被押圧部60は、一体に構成されている。筐体58は、剛性を有する箱状の部位であり、内部に加熱コイル5のリード部48を収容している。載置板57は、筐体58の上部に一体固着された剛性を有する板部材である。載置板57の両側には孔61a、61bが設けられている。孔61a、61bの間隔は、加熱コイル体保持板38a、38b(図1、図2)に設けられた係合突起42a、42bの間隔と同じである。載置板57の中央部には、剛性を有する被押圧部60が一体固着されている。把持部59は、筐体58の側面58aに一体固着された剛性を有する部位である。把持部59は、作業者が把持し易い略コの字形を呈している。
次に、誘導加熱装置1によるワーク6の誘導加熱の手順について説明する。
ワーク6の直径は様々であり、加熱コイル5は、誘導部47の内径が、ワーク6の外径よりも2mm〜7mm程度大きいものを選定する。適合する内径の誘導部47を有する加熱コイル5を備えた加熱コイル体4を、誘導加熱装置1に装着する。すなわち、加熱コイル体4の載置板57を可動部材8の加熱コイル体保持板38a、38bの上に載せ、載置板57の孔61a、61bに加熱コイル体保持板38a、38bの係合突起42a、42bを係合させる。これによって、加熱コイル体4は、水平移動が不能に可動部材8に固定される。
また、クランプ部材35(図2)の操作レバー44を操作して押圧バー45を降下させ、押圧バー45の下端で加熱コイル体4の被押圧部60の上面を押圧する。これによって、加熱コイル体4は、可動部材8に対して上下移動が不能に固定される。すなわち、この状態では、加熱コイル体4は、可動部材8に対して一体化されている。
さらに、図示しない制御装置は、誘導加熱対象のワーク6の直径から、ワーク6を支持ローラ3上に載置した際のワーク6の中心高さを演算する。そして、制御装置は、加熱コイル5の誘導部47の中心高さと、算出されたワーク6の中心高さの差を演算し、図示しない出力装置(ディスプレイ、プリンタ等)に出力する。作業者は、出力結果を見て、加熱コイル5の誘導部47の中心高さと、ワーク6の中心高さの差が一致するようにアーム部材16を回動操作する。
すなわち、ロック部材17の把持部52を掴んで持ち上げ、図3(d)に示す様に、係止部18からピン部53を外し、アーム部材16を回動させて、所定の位置の係止部18(18a〜18eのいずれか)にピン部53を係合させる。
アーム部材16を回動させると、アーム部材16と一体の軸部材11も回動する。そして軸部材11に設けられたピン15が、筒部材10の傾斜するスリット14内を移動(摺動)する。その結果、軸部材11と筒部材10の相対位置が変化し、軸部材11側のベース部材7(ベース板26)と、筒部材10側の可動部材8(水平板36)の距離が変化する。すなわち、高さが固定されたベース部材7に対して、可動部材8及び加熱コイル5の高さが変化する。
図6(a)に示す状態では、軸部材11に固着されたピン15(当接部)が、筒部材10のスリット14(傾斜部)の一端14aに位置しており、このときのベース部材7のベース板26と可動部材8の水平板36の距離はH1である。
また、図6(b)に示す状態では、ピン15(当接部)が、スリット14(傾斜部)の他端14bに位置しており、このときのベース部材7のベース板26と可動部材8の水平板36の距離はH2である。ここで、H1<H2であり、図6(a)に示す状態のときよりも、図6(b)に示す状態のときの方が、可動部材8及び加熱コイル5の設置高さが高い。
すなわち、アーム部材16(図4)を回動させて、スリット14内でピン15を移動させると、ベース板26に対する水平板36の高さを調整することができる。そして、アーム部材16の先端16bに設けたロック部材17のピン部53(図3)を、水平板36の係止部18a〜18e(図4)のいずれかに係止させると、アーム部材16(図4)の不用意な回動が防止される。すなわち、図1に示す可動部材8及び加熱コイル5の高さが固定される。
図1、図4に示す例では、水平板36に5つの係止部18a〜18eが設けられている。すなわち、ピン部53が、5つの係止部18a〜18eのいずれかに係止すると、アーム部材16の回動を阻止することができ、加熱コイル5の設置高さを5段階に設定することができる。係止部の数及び間隔は、任意に設定することができる。
可動部材8の水平板36の高さは、ベース部材7側に設けられたセンサ20によって検出される。センサ20の検出信号は、図示しない制御装置に送信される。制御装置は、演算結果の修正高さと、検出信号(検出高さ)とを比較し、一致していることを確認する。仮に一致していなければ警報を発し、作業者に再設定を促す。
図7(a)では、支持ローラ3で支持されたワーク6の中心6bと、加熱コイル5(誘導部47)の中心5aが一致している。このとき、ワーク6の周面6aから加熱コイル5の誘導部47の内面までの距離は、全周囲に渡って一定の距離L1である。
ところが、加熱コイル5の設置高さを変更せず、ワーク6よりも直径が小さいワーク90を支持ローラ3上に設置すると、図7(b)に示す状態となる。図7(b)に示す様に、ワーク90の中心90bは、加熱コイル5の中心5aよりも下方に位置している。そのため、ワーク90の周面90aと、加熱コイル5の誘導部47の内周面の間の距離が下方で小さく、上方で大きくなる様に偏っている。
そこで、昇降機構9(図1)によって可動部材8及び加熱コイル5の高さを調整し、図7(c)に示す様に、ワーク90の中心90bの高さと、加熱コイル5の中心5aの高さを一致させる。その結果、ワーク90の周面90aから加熱コイル5の誘導部47の内面までの距離が、全周囲に渡って一定の距離L2となる。
L1<L2であり、誘導部47に供給される高周波電流が一定であると、ワーク6の周面6aに励起される高周波誘導電流と、ワーク90の周面90aに励起される高周波誘導電流には厳密には差異が生じている。しかし、本発明者らは、ワークの誘導加熱には許容範囲が存在することを経験的に認識している。すなわち、距離L1と距離L2の差は、5mm程度までであれば、実用的な誘導加熱が可能である。
図8は、ワーク6の誘導加熱を開始するに当たって、ワーク6の中心高さと、加熱コイル5の誘導部47の中心高さが一致していない状態を示している。そこで、アーム部材16(図1)を操作し、図9に示す様に、加熱コイル5の誘導部47の中心高さを、ワーク6の中心高さに合わせる。
この調整は、加熱コイル体4を可動部材8に装着する前に実施するのが好ましい。すなわち、加熱コイル体4を装着する前に高さ調整を実施すると、スリット14内を移動するピン15に掛かる重量が小さく、アーム部材16の回動操作が軽くなる。
制御装置による演算結果と、センサ20による検出値とが一致していることが確認されると、図示しない駆動装置によって駆動されたプッシャ62(図11)がワーク6の後端を押圧し、図9に示す様に、ワーク6の先端を加熱コイル5の誘導部47に接近させる。
支持ローラ3が、図示しない駆動装置によって回転駆動され、ワーク6は所定の回転速度で回転する。加熱コイル5には高周波電源(図示せず)から高周波電流が供給され、ワーク6の周面6aには高周波の誘導電流が励起され、ワーク6が誘導加熱される。図11に示すプッシャ62は、ワーク6が一定の速度で図9、図10、図11に示す様に水平移動するようにワーク6を押圧する。ワーク6の周面6aは、先端側から順に誘導加熱され、やがて後端に至って全長に渡って誘導加熱される。
支持ローラ3が、図示しない駆動装置によって回転駆動され、ワーク6は所定の回転速度で回転する。加熱コイル5には高周波電源(図示せず)から高周波電流が供給され、ワーク6の周面6aには高周波の誘導電流が励起され、ワーク6が誘導加熱される。図11に示すプッシャ62は、ワーク6が一定の速度で図9、図10、図11に示す様に水平移動するようにワーク6を押圧する。ワーク6の周面6aは、先端側から順に誘導加熱され、やがて後端に至って全長に渡って誘導加熱される。
押圧ローラ22は、ワーク6が浮き上がらないようにワーク6を上方から押圧支持し、また、ワーク6の水平移動を妨げないように適宜上昇して退避する。
次に、昇降機構の別の実施形態について説明する。
図12は、図1に示す誘導加熱装置1の昇降機構9とは別の昇降機構69の分解斜視図である。図12に示す様に、昇降機構69は、ベース部材67(ベース板66)と可動部材68(水平板76)の間に設けられている。ベース部材67の構造は、図2に示すベース部材7と同様であり、ベース板66には軸受65が装着されている。可動部材68の構造は、図2に示す可動部材8の構造と概ね同様であるが、段を有する孔で構成された筒部材固定部40の代わりに、段のない貫通孔75が設けられている。
図12は、図1に示す誘導加熱装置1の昇降機構9とは別の昇降機構69の分解斜視図である。図12に示す様に、昇降機構69は、ベース部材67(ベース板66)と可動部材68(水平板76)の間に設けられている。ベース部材67の構造は、図2に示すベース部材7と同様であり、ベース板66には軸受65が装着されている。可動部材68の構造は、図2に示す可動部材8の構造と概ね同様であるが、段を有する孔で構成された筒部材固定部40の代わりに、段のない貫通孔75が設けられている。
図12に示す様に、昇降機構69は、上側の固定部材63と下側の回動部材64で主要部が構成されている。
固定部材63は、係合部78を有する。係合部78は、円筒状であり、上部にフランジ部77が一体形成されている。係合部78の中心には孔81が設けられている。また、係合部78の下面は、螺旋状に傾斜する傾斜面79(傾斜部)が形成されている。傾斜面79の始点と終点は、段部80で接続されている。
固定部材63は、可動部材68の水平板76の下面にねじ止めされており、固定部材63の孔81が水平板76の貫通孔75と一致している。すなわち、昇降機構69の固定部材63は、可動部材68(水平板76)と一体化されており、傾斜面79が固定部材63の下面を構成している。
回動部材64は、円柱形状を呈しており、係合部71を有する。係合部71の上面には螺旋状の傾斜面73が形成されている。傾斜面73の始点と終点は、段部74で接続されている。また、係合部71の下部側面にはフランジ部72が一体形成されている。さらに、回動部材64の中心には中心軸部70が設けられている。中心軸部70は、係合部71の中心に設けられており、上方(固定部材63側)へのびている。中心軸部70の端面70aには、2つのネジ穴82が設けられている。
回動部材64(フランジ部72)は、軸受65を介してベース部材67のベース板66に固定されている。すなわち、回動部材64は、軸受65によってベース板66に対して回動することができる。
図13(b)に示す様に、回動部材64の傾斜面73上には、固定部材63の傾斜面79が載置されている。すなわち、回動部材64の上に固定部材63が配置されている。回動部材64の傾斜面73と固定部材63の傾斜面79は、面接触している。このとき、両傾斜面73、79が、共に傾斜部を構成していると見ることもできるが、一方を傾斜面からなる当接部と見ることもできる。すなわち、傾斜部と当接部とが相対回転して傾斜部に対する当接部の当接位置が変化している。
回動部材64の中心軸部70は、固定部材63の孔81と、可動部材68の水平板76の貫通孔75を貫通しており、中心軸部70は水平板76を突き抜けている。中心軸部70の端面70aには、ロック部材17を備えたアーム部材16がネジ止めされている。
アーム部材16を、図13(a)に示す角度位置から、図13(b)に示す角度位置まで矢印Aで示す方向に回動させると、固定部材63に対して回動部材64が回動する。その結果、固定部材63のフランジ部77と回動部材64のフランジ部72の間隔が、距離H1から距離H2(H1<H2)に拡がる。すなわち、回動部材64のフランジ部72が固定されたベース部材7のベース板66と、固定部材63のフランジ部76が固定された可動部材68の水平板76の間隔が拡がり、加熱コイル5の高さが調整される。
1 誘導加熱装置
2 ワーク支持部材
4 加熱コイル体
5 加熱コイル
6 ワーク
6a ワークの周面
7 ベース部材
8 可動部材
9 昇降機構
10 筒部材
11 軸部材
14 スリット(傾斜部)
15 ピン(当接部)
16 アーム部材
16a アーム部材の基端
16b アーム部材の先端
17 ロック部材
18 係止部
19 切換手段
20 センサ
23 ガイド機構
2 ワーク支持部材
4 加熱コイル体
5 加熱コイル
6 ワーク
6a ワークの周面
7 ベース部材
8 可動部材
9 昇降機構
10 筒部材
11 軸部材
14 スリット(傾斜部)
15 ピン(当接部)
16 アーム部材
16a アーム部材の基端
16b アーム部材の先端
17 ロック部材
18 係止部
19 切換手段
20 センサ
23 ガイド機構
Claims (5)
- 円筒状又は円柱状のワークの周面を支持するワーク支持部材と、加熱コイル体を有し、 前記加熱コイル体は、前記ワークの周面に近接して当該周面に誘導電流を励起させる加熱コイルを有する誘導加熱装置であって、
ベース部材と、可動部材と、ガイド機構と、昇降機構を有し、
前記ベース部材は、昇降機構を介して可動部材を支持しており、
前記ガイド機構は、ベース部材に対する可動部材の上下移動を許容してガイドするものであり、
前記可動部材には前記加熱コイル体が装着されており、可動部材は加熱コイル体と共に上下移動が可能であり、
前記昇降機構は、傾斜部と、当該傾斜部に当接する当接部とを有しており、前記傾斜部と当接部は、相対回転が可能であり、
傾斜部と当接部のいずれか一方がベース部材に設けられており、他方が可動部材に設けられており、傾斜部と当接部とが相対回転して傾斜部に対する当接部の当接位置が変わると、ベース部材と可動部材の距離が変化することを特徴とする誘導加熱装置。 - 前記昇降機構は、筒部材と軸部材とを有し、前記筒部材と軸部材は同軸状に配置されて相対回転が可能であり、
筒部材と軸部材のいずれか一方には、スリット又は溝が設けられており、
前記スリット又は溝は、一端側から他端側へ高さが相違する前記傾斜部を有しており、
筒部材と軸部材の他方には、前記当接部が設けられており、
前記当接部は、前記スリット又は溝に係合する突起で構成されており、
筒部材と軸部材のいずれか一方がベース部材に装着されており、他方が可動部材に装着されており、
昇降機構における筒部材と軸部材の係合によって、ベース部材に対して可動部材が支持されていることを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱装置。 - 昇降機構における筒部材と軸部材のうちの回動する側にアーム部材を設け、
前記アーム部材の基端側が筒部材又は軸部材に固定されており、アーム部材の先端側にはロック部材が設けられており、
ロック部材と係合し、アーム部材の回動を阻止する係止部があり、
ロック部材の、係止部に対する係合と係合の解除とを切り換える切換手段を有することを特徴とする請求項2に記載の誘導加熱装置。 - 昇降機構の筒部材が、可動部材に固定されており、
昇降機構の軸部材が、ベース部材に回動可能に設けられており、
前記ロック部材は、所定の範囲で上下移動が可能なピンであり、
前記係止部は、可動部材に設けられた孔又はくぼみであり、
ロック部材である前記ピンが上昇すると、前記ピンが係止部である孔又はくぼみから外れ、前記ピンが下降すると、前記ピンが前記孔又はくぼみに係合可能であることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の誘導加熱装置。 - ベース部材と可動部材の距離を検出するセンサを有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の誘導加熱装置。
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JP2013136584A JP2015010261A (ja) | 2013-06-28 | 2013-06-28 | 誘導加熱装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2013-06-28 JP JP2013136584A patent/JP2015010261A/ja active Pending
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