JP2015009552A - インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015009552A
JP2015009552A JP2013139251A JP2013139251A JP2015009552A JP 2015009552 A JP2015009552 A JP 2015009552A JP 2013139251 A JP2013139251 A JP 2013139251A JP 2013139251 A JP2013139251 A JP 2013139251A JP 2015009552 A JP2015009552 A JP 2015009552A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
scanning
scanning speed
scan
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013139251A
Other languages
English (en)
Inventor
田中 宏和
Hirokazu Tanaka
宏和 田中
岩崎 督
Osamu Iwasaki
督 岩崎
枝村 哲也
Tetsuya Edamura
哲也 枝村
関 聡
Satoshi Seki
聡 関
雅 林
Masa Hayashi
雅 林
敦士 高橋
Atsushi Takahashi
敦士 高橋
司 土井
Tsukasa Doi
司 土井
智之 天川
Tomoyuki Amakawa
智之 天川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2013139251A priority Critical patent/JP2015009552A/ja
Publication of JP2015009552A publication Critical patent/JP2015009552A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract


【課題】1ページ内で走査速度や走査方向が変更されたりする場合であっても、記録媒体において各走査の記録位置を整合させることが可能なインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】所定のキャリッジスピードで双方向記録を行った場合の調整値を記憶しておくことにより、ページ内でキャリッジスピードや走査方向が切り替わる場合でも、上記調整値に基づいて適切な記録位置で画像を記録することが出来る。
【選択図】図11

Description

本発明は、往路走査と復路走査の両方で画像を記録することが可能な、シリアル型のインクジェット記録装置に関する。特に、キャリッジの速度が変更されても、往路走査の記録位置と復路走査の記録位置を記録媒体上で一致させるための記録制御に関する。
シリアル型のインクジェット記録装置では、印刷速度を向上するために、キャリッジの往路走査と復路走査の両方で画像を記録する双方向記録を行うことがある。この際、記録媒体上で往路走査の記録位置と復路走査の記録位置を一致させる必要があるが、このような記録位置は記録ヘッドの個体差や記録する環境などによって変化する。よって、多くのシリアル型のインクジェット記録装置では、記録位置を調整するための記録位置調整モードを用意し、製品の着荷時や必要に応じてこの記録位置調整モードを実行するようになっている。
通常、記録位置調整モードでは、往路走査と復路走査の間でインクを吐出するタイミングを段階的に異ならせた複数のテストパッチを記録する。そして、これら複数のパッチをユーザが目視で確認したり備え付けのセンサで検出したりして、適切な吐出タイミングを実現するための調整値を設定する。その後、新たに記録位置調整モードを行って設定値が書き換えられるまでは、今回設定された調整値に従って画像を記録する。
但し、このような記録位置は、記録ヘッドの個体差や記録する環境のほか、キャリッジの走査速度や記録ヘッドと記録媒体の距離(紙間距離)のような、記録モードごとに変更されるパラメータによっても変化する。このような状況に対応するため、特許文献1には、上記記録位置調整モードにおいて、画質優先モードと速度優先モードのようなパラメータの異なる複数の記録モードごとに記録位置の調整値を取得および設定する構成が開示されている。
特開2000−37936号公報 特願2005−151409号公報
ところで、近年のインクジェット記録装置では、高画質化と高速化を両立させるため、1ページ内においても、キャリッジの走査速度が変更されたり双方向記録と片方向記録が切り替えられたりする場合がある。例えば特許文献2には、1回の走査で記録可能なデータを複数のブロックに分割し、ブロック内の記録(吐出)を示すデータの数に基づいて当該1回の走査速度を設定する方法が開示されている。
しかしながら、上記特許文献1では、記録モードごとに記録位置の調整値が設定されるため、ページ内で走査速度が変更されたり走査方向が変更されたりする場合は、記録位置を適切に調整することは出来ない。
本発明は、上記問題点を解決するために成されたものである。よって、その目的とするところは、1ページ内で走査速度や走査方向が変更されたりする場合であっても、記録媒体において各走査の記録位置を整合させることが可能なインクジェット記録装置およびその記録方法を提供することである。
そのために本発明は、インクを吐出する記録素子を配列した記録ヘッドを記録媒体に対して往路走査および復路走査する記録走査と、該記録走査とは交差する方向に前記記録媒体を搬送する搬送動作とを繰り返すことにより前記記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置であって、前記記録走査を第1の走査速度で行った場合の前記往路走査と前記復路走査の記録位置を前記記録媒体で整合させるための第1の調整値と、前記記録走査を第2の走査速度で行った場合の前記往路走査と前記復路走査の記録位置を前記記録媒体で整合させるための第2の調整値とを取得する取得手段と、ページ内において、前記記録走査の走査速度を切り替える走査速度切り替え手段と、前記記録走査のそれぞれについて、前記記録ヘッドの吐出タイミングを制御することにより、前記記録媒体における記録位置を調整する記録位置調整手段とを備え、前記記録位置調整手段は、前記第1の調整値および前記第2の調整値に基づいて、前記第1の走査速度による前記往路走査と、前記第1の走査速度による前記復路走査と、前記第2の走査速度による前記往路走査と、前記第2の走査速度による前記復路走査とが、前記記録媒体で整合するように、前記記録走査のそれぞれについて、前記記録ヘッドの吐出タイミングを制御することを特徴とする。
本発明によれば、所定のキャリッジスピードで双方向記録を行った場合の調整値を記憶しておくことにより、ページ内でキャリッジスピードや走査方向が切り替わる場合でも、上記調整値に基づいて適切な記録位置で画像を記録することが出来る。
(a)および(b)は、シリアル型のインクジェット記録装置の概略構成図である。 記録ヘッドにおけるインク吐出口の配列状態を示した図である。 記録装置における制御の構成を説明するためのブロック図である。 (a)および(b)は、双方向記録の調整値を説明するため図である。 記録位置調整モードにおける工程を説明するためのフローチャートである。 テストパターンを示す図である。 テストパッチの記録状態を説明するための拡大図である。 記録媒体におけるドット被覆率を個々のパッチで比較する図である。 (a)〜(c)は、記録位置の調整値を算出する方法を説明する図である。 CPUが実行する記録動作の工程を説明するためのフローチャートである。 (a)および(b)は、CPUが記録位置を調整する方法を説明する図である。 CPUが実行する記録動作の工程を説明するためのフローチャートである。 (a)および(b)は、CPUが記録位置を調整する方法を説明する図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施例について詳細に説明する。
<インクジェット記録装置の基本構成>
図1(a)および(b)は、本発明で使用可能なシリアル型のインクジェット記録装置1の概略構成を示す図である。図1(a)は装置内部における記録部の斜視図を示し、図1(b)は記録ヘッドの側断面図を示している。キャリッジ106は、キャリッジシャフト109に案内支持されながら、不図示のキャリッジモータがキャリッジベルト108を回動することによって、図のX方向に往復移動可能になっている。キャリッジ106には、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)のインクに対応した4つの記録ヘッドカートリッジ101が搭載されている。個々の記録ヘッドカートリッジ101の記録媒体Pに対向する面には、対応するインクを吐出可能な記録ヘッド102が備えられており、キャリッジ106がX方向に移動する最中、画像データに従ってインクを吐出する。記録動作を行わないとき、あるいは記録ヘッド102に対するメンテナンスを行うとき、キャリッジ106は装置端部に位置するホームポジションhにて待機する。
一方、記録媒体Pは、給紙ローラ対106および搬送ローラ106と、補助ローラ104からなるローラ対の、2つのローラ対によって挟持され、記録ヘッド102による記録領域は、プラテン107によってその背面から支持されている。そして、記録ヘッド102による1回分の記録主走査が終了すると、搬送ローラ103および給紙ローラ対106が回転することによって、記録媒体PがX方向と交差するY方向に所定量搬送される。このような記録主走査と搬送動作を繰り返すことにより、記録媒体Pに徐々に画像が形成されていく。
キャリッジ106の記録媒体に対抗する面には、光学センサ110も配備されている。光学センサ110は、発光部と受光部を有し、後述する記録位置調整モードにおいて、テストパターンの光学濃度を読み取るために使用される。
図2は、キャリッジ106に搭載された4つの記録ヘッド102における、インク吐出口の配列状態を示した図である。A列はブラックインクを吐出する吐出口列、B列はシアンインクを吐出する吐出口列、C列はマゼンタインクを吐出する吐出口列、D列はイエローインクを吐出する吐出口列を示している。いずれの吐出口列にも256個の吐出口が600dpi(dot/inch)でのピッチで配列している。インクの吐出方法としては、個々の吐出口に対応して配された電気熱変換素子に電圧を印加して膜沸騰を生じさせる形態でよいが、圧電素子に電圧を印加してその体積変動からインクを吐出する形態であっても良い。
本実施形態において、ブラックとカラーではインクの吐出量と最適な駆動周波数が異なっている。A列は30plのブラックインクを吐出し、好適な駆動周波数は24kHz以下である。一方、B〜D列は5plのカラーインクを吐出し、好適な駆動周波数は12kHz以下である。但し、このようにブラックとカラーで好適な駆動周波数は異なっていても、記録媒体ではどちらも600dpiの解像度で画像を記録しなければならない。そのため、ブラックデータのみを記録する場合は、A列の駆動周波数を24kHzに且つキャリッジ速度を40ips(inch/sec)(第1の走査速度)に設定する。一方、カラーデータを含む場合はA〜D列の駆動周波数を12kHzに且つキャリッジ速度を20ips(第2の走査速度)に設定する。このように、記録するデータの内容に応じて記録ヘッドの駆動周波数とキャリッジ速度を変更することにより、ブラックデータにおいてもカラーデータにおいても、記録媒体では600dpiの記録密度を実現することが出来る。
図3は、図1で説明した記録装置1における制御の構成を説明するためのブロック図である。CPU300は、ROM301に格納されたプログラムに従って、記録装置全体を制御する。この際RAM302はワークエリアとして使用される。画像入力部303は、記録装置1で記録するべき画像を提供するデバイスであり、ホストコンピュータのほか、デジタルカメラなどの形態とすることも出来る。画像処理部304は、CPU300の制御の下、画像入力部303が提供する画像データに様々な画像処理を施すことによって、記録ヘッド102が記録可能な2値データを生成する。
ヘッド駆動制御回路316は、CPU300の制御の下、画像処理部304が生成した2値データに基づいて記録ヘッド102の駆動制御を行い、記録ヘッド102に設けられた複数の記録素子から、指定された駆動周波数に従ってインクを吐出させる。キャリッジ駆動制御回路306は、キャリッジ106を往復移動させるためのキャリッジモータを、指定されたキャリッジ速度に基づいて駆動する回路である。
搬送制御回路307は、記録媒体Pを搬送するための搬送ローラ103や給紙ローラ対106を回転させるための搬送モータを駆動する回路である。回復系制御回路308は、CPU300の制御の下、回復系モータを駆動して記録ヘッド102の吐出口近傍をメンテナンスするためのワイパーやキャップを動作させる。操作部309は、ユーザが記録動作に関わる様々なコマンドを入力するためのユーザインタフェイスである。光学センサ制御回路320は、CPU300の制御の下、光学センサ110の検出結果をCPU300に送信するための回路である。なお、以上様々なデバイス間のやり取りは、メインバスライン305を介して行われる。
図4(a)および(b)は、本実施例における双方向記録の調整値を説明するため図である。図4(a)は、記録幅Dを有する記録ヘッド102が、画像領域Iを5回の走査で双方向記録する場合を示している。ここで、第1、第3および第5走査は往路走査であり、第2、第4走査は復路走査となる。また、太い矢印で示した第1、第2、第5走査はブラックデータのみを記録するためキャリッジスピードが40ipsに設定された記録走査であり、第3、第4走査はカラーデータも記録するためキャリッジスピードが20ipsに設定された記録走査となっている。
図4(b)は、夫々のキャリッジスピードの往路走査および復路走査で記録位置を整合させるための吐出タイミングを説明する図である。ここでは、記録ヘッド102の吐出口面から記録媒体までの距離をd、記録ヘッドの吐出口面から記録媒体Pに向かって吐出されるインク滴の速度をVd、40ipsのキャリッジスピードをVc1、20ipsのキャリッジスピードをVc2として示している。インク滴は記録媒体Pに向かってほぼ垂直に吐出されるが、吐出時においてキャリッジはVc1またはVc2の速度成分を持っているので、吐出されたインク滴は、記録ヘッド102が吐出動作を行った地点よりも更に進行方向にずれた位置に着弾する。すなわち、目的の位置Sにインク滴を着弾させる場合、記録ヘッド102はその位置よりも手前でインク滴を吐出する必要があり、キャリッジ速度が大きいほど、吐出の位置は目的の位置から離れることになる。図4(b)では、目的の位置Sにドットを記録するために記録ヘッド102が実際に吐出動作を行う位置ABCDを示している。位置Aおよび位置Dは、キャリッジスピードが40ipsの場合の往路走査の吐出位置と復路走査の吐出位置をそれぞれ示している。位置Bおよび位置Cは、キャリッジスピードが20ipsの場合の往路走査の吐出位置と復路走査の吐出位置をそれぞれ示している。本実施例では、目標の位置Sにドットを記録するための位置Aと位置Dの距離aと、位置Bと位置Cの距離bのそれぞれを2400dpiの画素単位で求め、これらをROM301の該当領域に記憶する。
図5は、本実施例の記録位置調整モードにおいてCPU300が実行する工程を説明するためのフローチャートである。本実施例において、このような記録位置調整モードは、記録装置の着荷時のほか、ユーザが必要に応じて指定した際に実行される。
本処理が開始されると、まずステップS501において、CPU300は記録媒体を1枚給紙し、これを記録ヘッド102によって記録可能な位置まで搬送する。続くステップS502において、キャリッジの走査速度を40ipsに記録ヘッドの駆動周波数を24kHzに設定する。ステップS503では、ブラックインクを吐出するA列のみを用い、予めROM301に記憶されているテストパターンを記録する。
図6は、上記テストパターンを示す図である。テストパターンはSP1〜SP16のパッチからなり、個々のパッチはいずれも双方向記録で記録されている。ステップS503では、これら16個のパッチのうちSP1〜SP8を同じ往復の記録走査で記録する。
図7は、SP1〜SP8の記録状態を説明するための拡大図である。図において、個々の丸は600dpiの各画素に記録される1つのドットを示し、白丸は往路走査で記録するドット、黒丸は復路走査で記録するドットを示している。いずれのパッチにおいても、主走査方向に4画素連続して記録した後4画素連続して記録しないパターンを、往路走査と復路走査のそれぞれで記録しているが、復路走査についてはパッチごとに記録を開始する画素を600dpiで1画素ずつずらしている。これにより、例えばパッチSP1では往路走査で記録した白丸パターンと復路走査で記録した黒丸パターンで紙面上が埋め尽くされているが、パッチSP2では復路走査で記録を開始する位置を1画素遅らせているので、紙面には1画素分の白紙領域が露出している。そして、記録を開始する位置を2画素遅らせているパッチSP3では2画素分の白紙領域が、3画素遅らせているパッチSP4では3画素分の白紙領域が現れ、4画素遅らせているパッチSP5では往復のパターンが完全に一致して露出する白紙の面積は最大となる。その後、更に記録位置をずらしたパターンでは、今度は白紙領域が徐々に減少し、往路走査の記録を開始する位置をパターンの1周期を一致する8画素分だけ遅らせているパッチSP0では、パッチSP1と同様に紙面はドットで埋め尽くされている。
このように、往路走査の記録位置に対し復路走査の記録位置を1画素単位でずらして行く記録は、往路走査用の記録データとこれに対し1画素ずつずらした復路走査用の記録データを、ROM301に予め記憶しておくことで実現出来る。また、1つの同じデータを用いながら、CPU300がヘッド駆動回路316を制御して記録ヘッドの吐出タイミングを1画素分ずつずらすように記録しても実現出来る。
図5のフローチャートに戻る。ステップS503においてSP1〜SP8のパッチを記録すると、CPU300はステップS504に進み、光学センサ110を用いてパッチSP1〜SP8の夫々の反射光強度を検出する。ここで、図1(b)を参照するに、記録ヘッド102が記録を行う位置は、光学センサ110が検出可能な位置よりもY方向において下流側である。よって、CPU300は、まず記録ヘッド102で記録したパッチSP1〜SP8が光学センサ110の検出可能な位置に来るように、搬送制御回路307を制御して記録媒体を−Y方向に搬送する。その後、キャリッジ駆動制御回路306と光学センサ制御回路320を制御することにより、個々のパッチに光学センサ110を位置づける動作と、その反射光強度を検出する動作を繰り返すことにより、パッチSP1〜SP8に対応する8つの検出値を取得する。
図8は、ステップS503で記録されたパッチSP1〜SP8が、図7で示したような記録状態であった場合の、記録媒体におけるドット被覆率を個々のパッチで比較する図である。横軸はパッチ番号SP1〜SP8すなわち往路走査に対する復路走査のずらし画素数を示し、縦軸は個々のパッチにおいてドットが記録媒体を被覆する割合(ドット被覆率)をそれぞれ示している。図7で示した記録状態の場合、往路走査で記録した白丸ドットと復路走査で記録した黒丸ドットが全く重なり合わないパッチSP1およびSP0での被覆率が最も高く、白丸ドットと黒丸ドットが完全に重なり合うパッチSP5の被覆率が最も低くなる。すなわち、ステップS504で取得した8つの反射光強度の検出値のうち、SP5の検出値が最も高い値となり、SP1の検出値が最も低い値となる。
但し、図7で示した各パッチに対する記録状態はデータ上あるいは理論上の配置であり、往路走査の記録位置と復路走査の相対的な記録位置は、既に説明したように、記録装置の個体差や記録する環境などによって変化する。また、このような記録ずれは1画素単位で起こるものでもなく、実際に紙面がドットで埋め尽くされる位置や白紙領域が最大となる位置は、2つのパッチの間に存在していることが多い。しかし、いずれにしても、紙面が完全に埋め尽くされる位置から、徐々に白紙領域が増えて最大値を過ぎ、再び紙面が完全に埋め尽くされる位置までの周期が8画素であることは変わらない。つまり、パッチSP1〜SP8の範囲には、光学センサ110の検出値が最大値および最小値となる位置は必ず存在する。よって、本実施例では、このような8つのパッチを光学センサ110で検出した際に得られる検出結果から、検出値がピークとなる位置を推測する。そして、ここから図4(b)で説明したような往路走査と復路走査の記録位置を整合させるための調整値aおよびbを2400dpiの画素単位で決定する。
図9(a)〜(c)は、図5のステップ505において、CPU300が記録位置の調整値を算出する方法を説明する図である。図9(a)は、ステップS503で記録されたパッチSP1〜SP8の、記録媒体における実際のドット被覆率の例を示す図である。本例において、被覆率の最小値はパッチSP3で得られ最大値はパッチSP7で得られている。このような被覆率の変動を有する場合、ずらし画素数の範囲を更に広げると、ずらし画素量と被覆率の関係は、図9(b)のような軌跡が得られることが予想できる。なお、図9(b)において、ずらし量0とは、往路走査においても復路走査においても記録ヘッド102が同じ位置で吐出動作を行う状態を示している。
ところで、光学センサ110が検出する反射光強度は、画像の濃度すなわち被覆率が高いほど低く検出されるので、ずらし量と反射光強度の関係は図9(b)の場合と逆転し、図9(c)のようになる。つまり、ステップS504では、パッチSP1〜SP8に対して図9(c)のような検出値が得られ、ステップS505において、CPU300はこのような検出結果の組み合わせから、調整値a(第1の調整値)を算出する。
具体的には、まず最大値および最小値となるパッチSP3およびパッチSP7を除き、その他のパッチの検出値から正の勾配を有する一次関数Aと、負の勾配を有する一次関数Bを求める。そして、これらの交点座標から最大値および最小値となる位置の調整値aを2400dpiの画素単位で算出する。例えば、図9(c)において、一次関数Aと一次関数Bの交点の座標が+1.25画素(600dpi)であったとする。この際、CPU300は、600dpi相当の+1.25画素を2400dpi相当の+5画素(1.25×4)に変換し、これを40ips用の調整値aとしてROM301の該当領域に記憶する。
図5のフローチャートに戻る。ステップS507で、CPU300は記録媒体Pを再び+Y方向に搬送し、ステップS503で記録したパッチSP1〜SP8の更に上流の位置に記録ヘッド102の記録位置を合わせる。そして、続くステップS508において、キャリッジの走査速度を20ipsに、記録ヘッドの駆動周波数を12kHzに設定する。更に、ステップS509では、ブラックインクを吐出するA列のみを用い、予めROM301に記憶されているテストパッチを記録する。
再度図6を参照するに、ステップS509で記録するパッチはSP9〜SP16であり、これら8つのパッチについても、往路走査に対する復路走査の吐出タイミングは、パッチSP1〜SP8と同様に段階的に異ならせる。そして、ステップS510〜ステップS512では、ステップS504〜ステップS506で説明したのと同様の方法で20ips用の調整値b(第2の調整値)を算出し(図4(b)参照)、これを20ips用の調整値bとしてROM301の該当領域に記憶する。その後、CPU300は、ステップS513にて記録媒体を排紙し、本処理を終了する。
図10は、記録コマンドが入力された場合に、CPU300が実行する記録動作の工程を説明するためのフローチャートである。本処理が開始されると、まずステップS1001にて、CPU300は記録媒体を1枚給紙し、これを記録ヘッド102によって記録可能な位置まで搬送する。
ステップS1002において、CPU300は記録するべき1走査分の記録データが存在するか否かを判断する。そして、記録するべき1走査分の記録データが存在すると判断した場合は、ステップS1003に進み、次の記録走査のためのであるか否かを判断する。ここで、次の記録走査のための記録データがブラックインクのみである場合は、ステップS1004に進み、キャリッジ106の走査速度を40ips、記録ヘッド102の駆動周波数を24kHzに設定する。また、記録データがブラックインクのみではない、すなわちカラーインクを含む場合は、ステップS1005に進み、キャリッジ106の走査速度を20ips、記録ヘッド102の駆動周波数を12kHzに設定する。
ステップS1004またはステップS1005において、走査速度切り替え工程が完了すると、CPU300はステップS1006に進み、次の記録走査が奇数回目であるか偶数回目であるかを判断する。奇数回目である場合はステップS1007に進み、記録データに従って往路の記録走査を実行する。偶数回目である場合はステップS1008に進み、記録データに従って復路の記録走査を実行する。この際、CPU300は、ステップS1004またはステップS1005で設定されたキャリッジ速度および記録ヘッドの駆動周波数に従って、記録走査を実行する。
その後、ステップS1009で所定量の搬送動作を行った後、ステップS1002に戻り、次の走査の記録データがなくなるまでステップS1002〜ステップS1009の工程を繰り返す。ステップS1002で、次の走査の記録データが存在しないと判断した場合は、ステップS1010で記録媒体を排紙し、本処理を終了する。
図11(a)および(b)は、上記ステップS1007およびステップS1008において、CPU300が記録位置を調整する方法を説明する図である。図11(a)を参照するに、画像Iにはブラックインクのみを用いるブラック画像領域1102と、カラー画像領域1103が配置されている。図10に示したフローチャートに従って画像Iを双方向記録すると、第1、第3、第5走査は往路走査となり、第2および第4走査は復路走査となる。また、走査領域内にカラー画像領域を含まない第1、第2、第5走査は40ipsのキャリッジスピードで記録走査が行われ、カラー画像領域を含む第3、第4、第6走査は20ipsのキャリッジスピードで記録走査が行われる。
以下、図11(b)を参照しながら、目標の位置Sにドットを記録する場合を例に各記録走査の吐出タイミングを順番に説明する。第1走査は、40ipsのキャリッジスピードで往路方向に行われ、記録ヘッド102は位置Aで吐出する。続く第2走査は40ipsのキャリッジスピードで復路方向に行われる。この際、CPU300は、ROM301に記憶されている40ips用の調整値aを読み出し、位置Aよりもaだけ右にずれた位置Dで記録ヘッド102に吐出動作を行わせる。
第3走査は20ipsのキャリッジスピードで往路方向に行われる。同じ往路走査においてキャリッジスピード40ipsと20ipsで記録位置をSに合わせるためには、キャリッジ速度の遅い20ipsは40ipsよりも進行した位置Bで吐出する必要がある。このとき、図11(b)を参照するに、位置Aと位置Bの間の距離cは、40ips用の調整値aから20ips用の調整値bを引いた距離の半分、すなわちc=(a−b)/2であることが分かる。すなわち、CPU300は、調整値aおよび調整値bから調整値c=(a−b)/2を算出し、位置Aよりもcだけ右にずれた位置で記録ヘッド102に吐出動作を行わせる。
第4走査は20ipsのキャリッジスピードで復路方向に行われる。記録位置をSに合わせるためには、記録ヘッド102は位置Cで吐出する必要がある。図11(b)を参照するに、位置Aと位置Cの間の距離dは、位置Aと位置Bの距離cに更に距離bを加算した値である。すなわち、CPU300は、調整値aおよび調整値bから調整値d=c+b=(a−b)/2+b=(a+b)/2を算出し、位置Aよりもdだけ右にずれた位置で記録ヘッド102に吐出動作を行わせる。
続く第5走査は、第1走査と同じく40ipsのキャリッジスピードで往路方向に行われるので位置Aで吐出動作を行えば良い。また、第6走査は第4走査と同じく20ipsのキャリッジスピードで復路方向に行われるので位置Aよりもd=(a+b)/2だけずれた位置で吐出動作を行えば良い。
このように、本実施例によれば、40ips用の調整値aと20ips用の調整値bを記憶しておくことにより、ページ内でキャリッジスピードが変更される場合でも、これら2つの調整値から適切な記録位置で画像を記録することが出来る。
なお、以上では40ipsの往路走査の記録位置Aを基準に、他の記録走査の記録位置を調整する形態で説明したが、基準となる記録走査を他の記録走査とすることも出来る。例えば、20ipsの往路走査の記録位置Bを基準とした場合、40ipsの往路走査では位置Bに対し−c=−(a−b)/2の位置で吐出動作を行えばよく、20ipsの復路走査では位置Bに対し+bの位置で吐出動作を行えば良い。また、40ipsの復路走査では位置Bに対しd=(a+b)/2の位置で吐出動作を行えば良い。
また、目的の位置Sを原点とし、40ipsの往路走査では−a/2の位置で、40ipsの復路走査では+a/2の位置で、20ipsの往路走査では−b/2の位置で、20ipsの復路走査では+b/2の位置でそれぞれ吐出するようにしても良い。いずれにしても、40ips用の調整値aと20ips用の調整値bを記憶しておけば、キャリッジスピードや走査方向が変更されても、相対的な調整値を割り出すことが出来るので、目的の位置にドットを記録することが出来る。
なお、以上では、ブラックインクのみを用いて記録位置調整シーケンスを行ったが、20ipsの双方向記録については、各インク色について独立に調整値を求める形態としても良い。
本実施例では、40ips(第1の走査速度)、30ips(第3の走査速度)、20ips(第2の走査速度)の3段階のキャリッジスピードが実現可能な記録装置を用いる。但し、本実施例においては、実施例1のように個々のキャリッジスピードに対応した調整値を求めることなく、40ips用と20ips用の調整値から30ips用の調整値を算出し、これらに基づいて双方向記録を行うものとする。このため、記録位置調整モードについては、図5を用いて説明した実施例1と同様とする。
図12は、本実施例において、CPU300が実行する記録動作の工程を説明するためのフローチャートである。本処理が開始されると、まずステップS1201にて、CPU300は記録媒体を1枚給紙し、これを記録ヘッド102によって記録可能な位置まで搬送する。
ステップS1202において、CPU300は記録するべき1走査分の記録データが存在するか否かを判断する。そして、記録するべき1走査分の記録データが存在すると判断した場合は、ステップS1203に進み、次の記録走査のための記録データがブラックインクのみのデータであるか否かを判断する。ここで、次の記録走査のための記録データがブラックインクのみである場合は、ステップS1205に進み、キャリッジ106の走査速度を40ips、記録ヘッド102の駆動周波数を24kHzに設定する。一方、記録データがブラックインクのみではない、すなわちカラーインクを含む場合は、ステップS1204に進む。
ステップS1204において、CPU300は、次の走査で記録すべき記録データをインク色ごとに検索し、平均の記録密度が50%以上となる領域が存在するか否かを判断する。ここで記録密度とは、600dpiで配列する画素のうち、実際にドットを記録する画素の割合を示す。そして、シアン、マゼンタおよびイエローの全てにおいて、記録密度が50%以上となる領域は存在しないと判断した場合は、ステップS1206へ進み、キャリッジ106の走査速度を30ips、記録ヘッド102の駆動周波数を18kHzに設定する。一方、シアン、マゼンタおよびイエローのうち、記録密度が50%以上となる領域が存在するインクが1色でもあれば、ステップS1207へ進み、キャリッジ106の走査速度を20ips、記録ヘッド102の駆動周波数を12kHzに設定する。
インクジェット記録ヘッドの個々の記録素子においては、インクを吐出してから新たなインクがリフィルされるまでにある程度の時間が必要である。よって、好適な吐出動作を維持するためには好適な吐出間隔が確保されることが求められるが、この吐出間隔は記録密度によって変化する。すなわち、記録密度が高い場合吐出間隔は短くなるが、記録密度が低い場合吐出間隔は長くなる。よって、本実施例では、十分なリフィル時間を確保できる記録密度であるか否かを判断するためにステップS1204を設け、確保出来ると判断した場合は、ステップS1206にて、より高速なキャリッジスピードで記録走査を行えるようにする。また、確保出来ないと判断した場合は、ステップS1207にて駆動周波数を十分に抑え、低速なキャリッジスピードで記録走査を行うようにする。
以下、ステップS1208以降の処理は、図10で説明した実施例1と同様であるので、説明は省略する。
図13(a)および(b)は、上記ステップS1209およびステップS1210において、CPU300が記録位置を調整する方法を説明する図である。図13(a)を参照するに、画像Iにはブラックインクのみを用いるブラック画像領域1302と、記録密度60%のカラー画像領域1303、および記録密度30%のカラー画像領域1304が配置されている。図12に示したフローチャートに従って画像Iを双方向記録すると、第1、第3、第5走査は往路走査となり、第2、第4、第6走査は復路走査となる。また、走査領域内にカラー画像領域を含まない第1、第2走査は40ipsのキャリッジスピードで記録走査が行われ、記録密度60%のカラー画像領域を含む第3、第4走査は20ipsのキャリッジスピードで記録走査が行われる。更に、記録密度30%のカラー画像領域を含む第5、第6走査は30ipsのキャリッジスピードで記録走査が行われる。
以下、図13(b)を参照しながら、目標の位置Sにドットを記録する場合を例に各記録走査の吐出タイミングを順番に説明する。第1走査は、40ipsのキャリッジスピードで往路方向に行われ、記録ヘッド102は位置Aで吐出する。続く第2走査は40ipsのキャリッジスピードで復路方向に行われる。この際、CPU300は、ROM301に記憶されている40ips用の調整値aを読み出し、位置Aよりもaだけ右にずれた位置Dで記録ヘッド102に吐出動作を行わせる。
第3走査は20ipsのキャリッジスピードで往路方向に行われる。この際、CPU300は、実施例1と同様に、調整値aおよび調整値bから調整値c=(a−b)/2を算出し、位置Aよりもcだけ右にずれた位置Bで記録ヘッド102に吐出動作を行わせる。
第4走査は20ipsのキャリッジスピードで復路方向に行われる。CPU300は、実施例1と同様、調整値aおよび調整値bから調整値d=c+b=(a−b)/2+b=(a+b)/2を算出し、位置Aよりもdだけ右にずれた位置で記録ヘッド102に吐出動作を行わせる。
続く第5走査は、30ipsのキャリッジスピードで往路方向に行われる。本実施例において、30ipsのキャリッジスピードに対応する調整値は記憶されていない。但し、30ipsという値は、第1記録走査のキャリッジスピード40ipsと第3記録走査のキャリッジスピード20ipsの平均値である。そして、既に図4(b)を用いて説明したように、記録ヘッド102が吐出動作を行う位置と吐出されたドットが記録される位置のずれ量は、吐出動作を行う際のキャリッジスピードに比例する。以上のことから、30ipsのキャリッジスピードで吐出動作を行った際のずれ量は、40ipsのキャリッジスピードで吐出動作を行った際のずれ量と20ipsのキャリッジスピードで吐出動作を行った際のずれ量の平均となることが分かる。従って、第5走査で記録位置をSに合わせるためには、記録ヘッド102は位置Aと位置Bの中間の位置Eで吐出すれば良いことになる。すなわち、CPU300は、調整値aおよび調整値bから調整値e=(a−b)/2/2=(a−b)/4を算出し、位置Aよりもeだけ右にずれた位置で記録ヘッド102に吐出動作を行わせる。
第6走査は、30ipsのキャリッジスピードで復路方向に行われる。第6走査についても第5走査と同様である。すなわち、記録位置をSに合わせるためには、記録ヘッド102は位置Cと位置Dの中間の位置Fで吐出すれば良い。よって、CPU300は、調整値aおよび調整値bから調整値f=(3a+b)/4を算出し、位置Aよりもfだけ右にずれた位置で記録ヘッド102に吐出動作を行わせる。
なお、ここでは、40ipsと20ipsの調整値を記憶し、これらキャリッジスピードの平均のキャリッジスピード30ipsでの記録位置を調整する方法について説明した。しかし、調整値を算出可能なキャリッジスピードは、調整値を記憶しているキャリッジスピードの平均値に限るものではない。既に説明したように、記録位置ずれ量はキャリッジスピードに比例するのであるから、2段階のキャリッジスピードについての調整値が取得されていれば、内分や外分によって他のどのようなキャリッジスピードについてもその調整値を算出することは出来る。
以上説明したように、本実施例によれば、40ips用の調整値aと20ips用の調整値bを記憶しておくことにより、ページ内でキャリッジスピードが、40ipsと20ips以外に変更される場合でも、適切な記録位置で画像を記録することが出来る。
102 記録ヘッド
106 キャリッジ
110 光学センサ
300 CPU
301 ROM
306 キャリッジ駆動制御回路
316 ヘッド駆動制御回路
P 記録媒体
S 目標の記録位置

Claims (8)

  1. インクを吐出する記録素子を配列した記録ヘッドを記録媒体に対して往路走査および復路走査する記録走査と、該記録走査とは交差する方向に前記記録媒体を搬送する搬送動作とを繰り返すことにより前記記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置であって、
    前記記録走査を第1の走査速度で行った場合の前記往路走査と前記復路走査の記録位置を前記記録媒体で整合させるための第1の調整値と、前記記録走査を第2の走査速度で行った場合の前記往路走査と前記復路走査の記録位置を前記記録媒体で整合させるための第2の調整値とを取得する取得手段と、
    ページ内において、前記記録走査の走査速度を切り替える走査速度切り替え手段と、
    前記記録走査のそれぞれについて、前記記録ヘッドの吐出タイミングを制御することにより、前記記録媒体における記録位置を調整する記録位置調整手段と
    を備え、
    前記記録位置調整手段は、前記第1の調整値および前記第2の調整値に基づいて、
    前記第1の走査速度による前記往路走査と、前記第1の走査速度による前記復路走査と、前記第2の走査速度による前記往路走査と、前記第2の走査速度による前記復路走査とが、前記記録媒体で整合するように、前記記録走査のそれぞれについて、前記記録ヘッドの吐出タイミングを制御することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記取得手段は、
    前記記録ヘッドを、前記第1の走査速度で前記往路走査および前記復路走査させることによって記録したテストパターンから、前記第1の調整値を取得し、
    前記記録ヘッドを、前記第2の走査速度で前記往路走査および前記復路走査させることによって記録したテストパターンから、前記第2の調整値を取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記記録位置調整手段は、前記第1の調整値および前記第2の調整値の差を用いて、
    前記第1の走査速度による前記往路走査と、前記第1の走査速度による前記復路走査と、前記第2の走査速度による前記往路走査と、前記第2の走査速度による前記復路走査とが、前記記録媒体で整合するように、前記記録走査のそれぞれについて、前記記録ヘッドの吐出タイミングを制御することを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記走査速度切り替え手段は、ページ内において、前記記録走査の走査速度を、前記第1の走査速度、前記第2の走査速度のほか、第3の走査速度のいずれかに切り替え、
    前記記録位置調整手段は、前記第1の調整値および前記第2の調整値に基づいて、
    前記第1の走査速度による前記往路走査と、前記第1の走査速度による前記復路走査と、前記第2の走査速度による前記往路走査と、前記第2の走査速度による前記復路走査と、前記第3の走査速度による前記往路走査と、前記第3の走査速度による前記復路走査とが、前記記録媒体で整合するように、前記記録走査のそれぞれについて、前記記録ヘッドの吐出タイミングを制御することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記第3の走査速度は前記第1の走査速度と前記第2の走査速度の間の走査速度であることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記走査速度切り替え手段は、前記記録走査で記録する記録データがブラックインクのみのデータである場合は前記記録走査を前記第1の走査速度に切り替え、前記記録走査で記録する記録データがカラーインクのデータを含む場合は、前記記録走査を前記第1の走査速度よりも低速な前記第2の走査速度に切り替えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記走査速度切り替え手段は、前記記録走査で記録する記録データがブラックインクのみのデータである場合は前記記録走査を前記第1の走査速度に切り替え、前記記録走査で記録する記録データが記録密度の高いカラーインクのデータを含む場合は、前記記録走査を前記第1の走査速度よりも低速な前記第2の走査速度に切り替え、前記記録走査で記録する記録データが記録密度の低いカラーインクのデータを含む場合は、前記記録走査を前記第1の走査速度よりも低速で且つ前記第2の走査速度よりも高速な前記第3の走査速度に切り替えることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  8. インクを吐出する記録素子を配列した記録ヘッドを記録媒体に対して往路走査および復路走査する記録走査と、該記録走査とは交差する方向に前記記録媒体を搬送する搬送動作とを繰り返すことにより前記記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方法であって、
    前記記録走査を第1の走査速度で行った場合の前記往路走査と前記復路走査の記録位置を前記記録媒体で整合させるための第1の調整値と、前記記録走査を第2の走査速度で行った場合の前記往路走査と前記復路走査の記録位置を前記記録媒体で整合させるための第2の調整値とを取得する取得工程と、
    ページ内において、前記記録走査の走査速度を切り替える走査速度切り替え工程と、
    前記記録走査のそれぞれについて、前記記録ヘッドの吐出タイミングを制御することにより、前記記録媒体における記録位置を調整する記録位置調整工程と
    を有し、
    前記記録位置調整工程は、前記第1の調整値および前記第2の調整値に基づいて、
    前記第1の走査速度による前記往路走査と、前記第1の走査速度による前記復路走査と、前記第2の走査速度による前記往路走査と、前記第2の走査速度による前記復路走査とが、前記記録媒体で整合するように、前記記録走査のそれぞれについて、前記記録ヘッドの吐出タイミングを制御することを特徴とするインクジェット記録方法。
JP2013139251A 2013-07-02 2013-07-02 インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 Pending JP2015009552A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013139251A JP2015009552A (ja) 2013-07-02 2013-07-02 インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013139251A JP2015009552A (ja) 2013-07-02 2013-07-02 インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015009552A true JP2015009552A (ja) 2015-01-19

Family

ID=52303143

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013139251A Pending JP2015009552A (ja) 2013-07-02 2013-07-02 インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015009552A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020006639A (ja) * 2018-07-11 2020-01-16 ブラザー工業株式会社 印刷装置、および、制御プログラム
JP7499657B2 (ja) 2020-09-10 2024-06-14 株式会社Screenホールディングス ヘッドユニット間のズレ量検出方法及びそれを用いたインクジェット印刷装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000037936A (ja) * 1998-07-21 2000-02-08 Canon Inc プリント位置合わせ方法およびプリント装置
JP2004034650A (ja) * 2002-07-08 2004-02-05 Sharp Corp インクジェット記録装置
JP2004122643A (ja) * 2002-10-03 2004-04-22 Seiko Epson Corp 双方向印刷時の記録位置ずれの調整
JP2004181695A (ja) * 2002-12-02 2004-07-02 Seiko Epson Corp 双方向液体噴射制御装置、該双方向液体噴射制御装置を備えた液体噴射装置、双方向液体噴射制御プログラム
JP2008221729A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Canon Inc 記録装置及びレジストレーション調整方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000037936A (ja) * 1998-07-21 2000-02-08 Canon Inc プリント位置合わせ方法およびプリント装置
JP2004034650A (ja) * 2002-07-08 2004-02-05 Sharp Corp インクジェット記録装置
JP2004122643A (ja) * 2002-10-03 2004-04-22 Seiko Epson Corp 双方向印刷時の記録位置ずれの調整
JP2004181695A (ja) * 2002-12-02 2004-07-02 Seiko Epson Corp 双方向液体噴射制御装置、該双方向液体噴射制御装置を備えた液体噴射装置、双方向液体噴射制御プログラム
JP2008221729A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Canon Inc 記録装置及びレジストレーション調整方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020006639A (ja) * 2018-07-11 2020-01-16 ブラザー工業株式会社 印刷装置、および、制御プログラム
JP7070832B2 (ja) 2018-07-11 2022-05-18 ブラザー工業株式会社 印刷装置、および、制御プログラム
JP7499657B2 (ja) 2020-09-10 2024-06-14 株式会社Screenホールディングス ヘッドユニット間のズレ量検出方法及びそれを用いたインクジェット印刷装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006341406A (ja) インクジェット記録システム
JP6021872B2 (ja) 記録装置および記録位置調整方法
JP2020146878A (ja) 記録装置、レジストレーション調整方法およびプログラム
JP2005313570A (ja) 記録装置及び記録方法
JP4343867B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2011005703A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP4979485B2 (ja) インクジェット記録装置
US9056457B2 (en) Image recording apparatus
JP2006168073A (ja) インクジェット記録システム
US8657408B2 (en) Image recording apparatus
JP2009000836A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2015009552A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP4148279B2 (ja) テスト用ドット記録方法およびプリンタ
JP6317936B2 (ja) 印刷物の製造方法および印刷システム
JP2008238811A (ja) インクジェット記録装置及びその記録方法
JP2008023982A (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
US8792129B2 (en) Printing apparatus to control images to be laid out side by side
JP5917174B2 (ja) 記録装置および記録ヘッドの駆動方法
JP2015205431A (ja) 記録装置、記録装置の制御方法、及び、コンピュータプログラム
US8342631B2 (en) Inkjet print apparatus and inkjet print method
JP2013256046A (ja) インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
JP2008200879A (ja) 記録タイミング調整方法およびプログラム、画像記録装置、制御機器
JP2012035602A (ja) 記録装置、記録システム、および記録モジュール
JP5135687B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP2009119751A (ja) インクジェット記録装置及びその装置に用いる記録制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160616

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170321

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170522

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20171031