JP2015009016A - マスカラ塗布具 - Google Patents
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Abstract
【課題】充分な量のマスカラ液を保持でき、しかも、マスカラ液が塗布されたまつ毛を速やかに梳き整えて、まつ毛の化粧をより少ない手間で行えるマスカラ塗布具を提供する。
【解決手段】塗布ヘッド3に塗布体16とコーム体17を設ける。塗布ヘッド3は、基端ヘッド部11と、先端ヘッド部12と、両ヘッド部11・12を繋ぐヘッド支柱部13とを備えている。両ヘッド部11・12の間に設けた塗布区画14に塗布体16を配置する。塗布体16は、塗布区画14に配置される塗布軸体20と、塗布軸体20の周面に静電植毛法で固定されるパイル21とで構成する。塗布体16の上下両端を、基端ヘッド部11と先端ヘッド部12で回転自在に軸支する。塗布体16の塗布軸体20とヘッド支柱部13との隣接部に、マスカラ液を保持するための液保持部24を設ける。
【選択図】図1
【解決手段】塗布ヘッド3に塗布体16とコーム体17を設ける。塗布ヘッド3は、基端ヘッド部11と、先端ヘッド部12と、両ヘッド部11・12を繋ぐヘッド支柱部13とを備えている。両ヘッド部11・12の間に設けた塗布区画14に塗布体16を配置する。塗布体16は、塗布区画14に配置される塗布軸体20と、塗布軸体20の周面に静電植毛法で固定されるパイル21とで構成する。塗布体16の上下両端を、基端ヘッド部11と先端ヘッド部12で回転自在に軸支する。塗布体16の塗布軸体20とヘッド支柱部13との隣接部に、マスカラ液を保持するための液保持部24を設ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、マスカラ液をまつ毛に塗布する塗布体と、まつ毛に塗布されたマスカラ液を梳き整えるコーム体を備えているマスカラ塗布具に関する。
この種のマスカラ塗布具は、特許文献1に開示されている。そこでは、ブラシ棒の先端に塗布用ブラシ(塗布体)と整え用ブラシ(コーム体)を背中合わせ状に設けて、マスカラブラシを構成している。塗布用ブラシは、一方向へ捻られた芯線でブリッスルを螺旋状に固定して構成してあり、整え用ブラシと背中合わせになる側のブリッスルが除去してある。整え用ブラシは、上下両端のボス部と、ボス部同士を繋ぐコーム枠と、コーム枠の外面に突出する一群のコームとを一体に備えている。上下両端のボス部には、それぞれブラシ支持穴が形成してあり、これらのブラシ支持穴で、塗布用ブラシの芯線の上下を支持することにより、塗布用ブラシと整え用ブラシが背中合わせ状に一体化してある。コーム枠に設けた一群のコームは、コーム枠の長手方向に沿って直線列状に2列形成してある。なお、芯線の中心からブリッスルの先端までの半径と、芯線の中心からコームの先端までの半径とは等しく設定してある。
同様のマスカラブラシは、本出願人が先に提案している特許文献2にも開示されている。そこでは、プラスチック製のブラシ台と、ブラシ台に装着される螺旋状のブラシ(塗布体)と、ブラシ台の周面一側に固定されるコーム体とでマスカラブラシを構成している。ブラシ台には、ブラシの芯線の上下両端を支持する基端ボスと先端ボスが設けてあり、さらに、両ボス同士を橋絡するコーム枠と補強枠とが設けてある。ブラシの芯線に固定されたブリッスルは、コーム枠と補強枠の周面間に開口するブリッスル窓から露出している。コーム体は独立部品として形成してあり、ブラシ台に設けたコーム枠の外面に固定してある。
本発明のマスカラブラシにおいては、マスカラ液の塗布体の表面にパイルを電気植毛法で固定するが、この種のマスカラブラシは特許文献3に公知である。
特許文献1のマスカラブラシは、塗布用ブラシに付着したマスカラ液をまつ毛に塗布したのち、整え用ブラシで梳き整えることができるので、まつ毛の化粧を速やかに行うことができる。しかし、芯線の中心からブリッスルの先端までの距離と、芯線の中心からコームの先端までの半径が同じに設定してあるので、整え用ブラシでまつ毛を梳き整える際に、コームの近傍に位置する塗布用ブラシのブリッスルが邪魔になる。
その点、特許文献2のマスカラブラシは、コーム体の大半の部分がブリッスルの先端を通る仮想円より外方へ突出しているので、コーム体の近傍に位置するブリッスルに邪魔されることもなく、まつ毛をコーム体で的確に梳き整えることができる。しかし、ブラシをマスカラ容器から取出した状態では、ブリッスルに付着したマスカラ液の大半が、マスカラ容器の口部に設けたしごき体で除去されてしまうため、マスカラ液をまつ毛に対して効果的に塗布できない。マスカラ液が付着したブラシをしごき体でしごいた状態では、ブリッスルの中途部から先端に至る部分、つまりマスカラ液をまつ毛に塗布しやすい部分に付着していたマスカラ液の殆どが除去されて、塗布しやすい部分に充分な量のマスカラ液を保持できないからである。
しごき体で除去されなかったマスカラ液の殆どは、ブリッスルの基端部の側(芯線の周囲)に保持されているが、この部分に保持されたマスカラ液をまつ毛に塗布しようとしても、コーム枠および補強枠が邪魔になるため、保持されたマスカラ液を塗布することは難しい。また、コームの大半の部分がブリッスルの先端を通る仮想円より外方へ大きく突出しているので、マスカラブラシをマスカラ容器に出入れするとき、コームがしごき体に引っ掛かりやすく、マスカラブラシのマスカラ容器への出入れを円滑に行えない。
本発明の目的は、充分な量のマスカラ液を保持して的確にまつ毛に塗布でき、しかも、マスカラ液が塗布されたまつ毛を速やかに梳き整えて、まつ毛の化粧をより少ない手間で
使用者の意図どおりに行うことができるマスカラ塗布具を提供することにある。
本発明の目的は、塗布体によるマスカラ液の塗布と、コーム体による梳き整えとを円滑かつ的確に行うことができるマスカラ塗布具でありながら、マスカラ容器に対する出入れを円滑に行うことができる、使い勝手に優れたマスカラ塗布具を提供することにある。
使用者の意図どおりに行うことができるマスカラ塗布具を提供することにある。
本発明の目的は、塗布体によるマスカラ液の塗布と、コーム体による梳き整えとを円滑かつ的確に行うことができるマスカラ塗布具でありながら、マスカラ容器に対する出入れを円滑に行うことができる、使い勝手に優れたマスカラ塗布具を提供することにある。
本発明に係るマスカラ塗布具は、塗布軸1の先端の塗布ヘッド3に、マスカラ液を塗布する塗布体16と、マスカラ液が塗布されたまつ毛を梳き整えるコーム体17とが設けてある。塗布ヘッド3は、塗布軸1に連続する基端ヘッド部11と、塗布ヘッド3の先端に設けられる先端ヘッド部12と、両ヘッド部11・12を繋ぐヘッド支柱部13とを備えている。両ヘッド部11・12の間に設けた塗布区画14に塗布体16を配置する。塗布体16は、塗布区画14に配置される塗布軸体20と、塗布軸体20の周面に静電植毛法で固定されるパイル21とで構成されて、塗布体16の上下両端が、基端ヘッド部11と先端ヘッド部12で回転自在に軸支してある。塗布体16の塗布軸体20とヘッド支柱部13との隣接部にマスカラ液を保持する液保持部24が設けてあることを特徴とする。
塗布体16の塗布軸体20をヘッド支柱部13と平行に設けて、液保持部24を塗布軸体20の長手方向に沿って設ける。
コーム体17は、ヘッド支柱部13と一体に形成した一群のコーム要素27で構成する。塗布体16およびコーム体17は、基端ヘッド部11と先端ヘッド部12の対向面の外郭線内に配置する。
基端ヘッド部11と先端ヘッド部12の対向面の中央同士をヘッド支柱部13で繋いで、ヘッド支柱部13の一側に塗布区画14を形成し、他側にコーム区画15を形成する。塗布区画14に配置した塗布体16と、コーム区画15に配置したコーム体17とを、ヘッド支柱部13を介して背中合わせ状に設ける。
コーム体17は、一群のブリッスルからなるコーム要素27を一方向へ捻られた芯線38で螺旋状に固定して構成する。基端ヘッド部11と先端ヘッド部12とで芯線38の上下端を支持して、コーム体17をコーム区画15に配置する。コーム区画15の前後面および外側面の側において、コーム要素27を基端ヘッド部11と先端ヘッド部12の対向面の外郭線より外方へ突出させる。
塗布体16は丸軸状に形成した塗布軸体20の周面にパイル21を密植して構成する。塗布体16と対向するヘッド支柱部13の対向面に液保持部24を部分円弧状に凹み形成する。
本発明においては、塗布ヘッド3に基端ヘッド部11と、先端ヘッド部12と、ヘッド支柱部13とを設けて、両ヘッド部11・12の間に設けた塗布区画14に塗布体16を配置した。また、塗布軸体20とその周面に固定されるパイル21とで塗布体16を構成して、その上下両端を基端ヘッド部11と先端ヘッド部12で回転自在に軸支した。そのうえで、塗布軸体20とヘッド支柱部13との隣接部にマスカラ液を保持する液保持部24を設けるようにした。
上記のように、塗布軸体20とヘッド支柱部13との隣接部に液保持部24を設けると、充分な量のマスカラ液を液保持部24に保持した状態のままで、塗布ヘッド3をマスカラ容器4から取出すことができる。また、塗布ヘッド3を取出した状態で塗布軸体20を回転操作することにより、それまで液保持部24に臨んでいたパイル21を塗布面25の側へ露出させて、パイル21に保持されたマスカラ液をまつ毛に塗布できる。従って、本発明のマスカラ塗布具によれば、液保持部24に保持された充分な量のマスカラ液を塗布体16で的確にまつ毛に塗布できる。また、必要があれば、液保持部24からマスカラ液がなくなるまで、マスカラ液の塗布を連続して行える。さらに、マスカラ液が塗布されたまつ毛をコーム体17で速やかに梳き整えることができ、全体として、まつ毛の化粧をより少ない手間で行えるマスカラ塗布具を提供できる。
塗布体16の塗布軸体20をヘッド支柱部13と平行に設けると、液保持部24を塗布軸体20の長手方向に沿って連続する状態で設けることができる。さらに、塗布軸体20とヘッド支柱部13との対向面の前後に液保持部24が形成されるので、より多量のマスカラ液を液保持部24に保持できる。従って、塗布ヘッド3をマスカラ容器4に繰返し出入れする手間を省いて、マスカラ液を塗布体16で連続して塗布できる。
塗布体16およびコーム体17のそれぞれを、両ヘッド部11・12の対向面の外郭線内に配置すると、塗布ヘッド3をマスカラ容器4に出し入れする際に、塗布体16あるいはコーム体17がしごきリップ7のしごき口8に引っ掛かるのを防止できる。塗布ヘッド3をマスカラ容器4から取出す場合には、基端ヘッド部11が、しごきリップ7のしごき口8を押拡げて弾性変形させた状態で、塗布ヘッド3を支障なく抜出せるからである。また、塗布ヘッド3をマスカラ容器4に差込み装填する場合には、先端ヘッド部12がしごき口8を押拡げて弾性変形させた状態で、塗布ヘッド3を支障なく差込めるからである。従って、マスカラ液の塗布とまつ毛の梳き整えることを円滑に行って、まつ毛の化粧をより少ない手間で行えるマスカラ塗布具でありながら、マスカラ容器4に対する塗布具の出入れを簡便に行って使い勝手を向上できる。
ヘッド支柱部13の両側に塗布区画14とコーム区画15を形成し、各区画14・15に配置した塗布体16とコーム体17とを、ヘッド支柱部13を介して背中合わせ状に設けると、塗布体16とコーム体17を塗布ヘッド3の周囲の最も離れた位置に配置できる。そのため、塗布体16を使用してマスカラ液を塗布する際に、コーム体17が塗布作業の邪魔になるのを防止し、あるいは、コーム体17を使用してまつ毛を梳き整える際に、塗布体16が梳き整える作業の邪魔になるのを防止できる。
ブリッスルをコーム要素27とするコーム体17によれば、櫛歯状あるいはピン状のコーム要素27で構成したコーム体17に比べて、コーム要素27を小さな力でしなやかに弾性変形させることができる。そのため、コーム体17でまつ毛を梳き整える際に、過剰な力がまつ毛に加わるのを避けながら、まつ毛を自然な感じでカールできる。また、コーム要素27を基端ヘッド部11と先端ヘッド部12の対向面の外郭線より外方へ突出させると、塗布ヘッド3をマスカラ容器4から取出す際に、コーム要素27に付着しているマスカラ液をしごきリップ7で確実にしごき落とすことができる。従って、マスカラ液が除去された状態のコーム要素27で、まつ毛を的確に梳き整えることができる。
丸軸状の塗布軸体20の周面にパイル21を密植して塗布体16を構成すると、塗布軸体20の周面におけるマスカラ液の付着量を周方向で均一にして、余分なマスカラ液がまつ毛に塗布されるのを防止して、適量のマスカラ液をまつ毛に塗布できる。また、塗布体16と対向するヘッド支柱部13の対向面に部分円弧状の液保持部24を凹み形成すると、液保持部24の容積に応じた量のマスカラ液を液保持部24に保持させることができるので、塗布ヘッド3に保持されるマスカラ液の量を適量化できる。
(実施例) 図1ないし図4は、本発明に係るマスカラ塗布具の実施例を示す。なお、本発明における前後、左右、上下とは、図2および図3に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。マスカラ塗布具は、丸軸状の塗布軸1と、塗布軸1を支持する連結軸部2とを一体に備えたプラスチック成形品からなり、塗布軸1の下端(先端)に塗布ヘッド3が設けてある。
符号4はマスカラ液を収容するマスカラ容器であり、その口部5の外面にキャップ6がねじ込み装着され、口部5の内面に余分なマスカラ液をしごき落とすゴム製のしごきリップ(しごき体)7が固定してある。符号8はしごきリップ7の下端に開口されたしごき口である。塗布軸1の連結軸部2はキャップ6の内面に固定してあるので、キャップ6を緩めて口部5から取外すと、塗布ヘッド3をマスカラ容器4の外へ取出して、塗布ヘッド3に保持されたマスカラ液をまつ毛に塗布することができる。
塗布ヘッド3は、塗布軸1に連続する基端ヘッド部11と、塗布ヘッド3の先端に設けられる先端ヘッド部12と、両ヘッド部11・12を繋ぐヘッド支柱部13とを一体に備えている。図1に示すように、塗布ヘッド3の中心軸P2は塗布軸1の中心軸P1に対して角度θだけ傾斜させてあり、この実施例における角度θは10度とした。
図3に示すように、基端ヘッド部11と先端ヘッド部12の対向面は、それぞれ楕円状に形成してある。両ヘッド部11・12の対向面の中央同士を、断面が長方形状のヘッド支柱部13で繋ぐことにより、ヘッド支柱部13の左右に塗布区画14とコーム区画15とがコ字状に形成される。塗布区画14には、マスカラ液を塗布する塗布体16が配置され、コーム区画15には、マスカラ液が塗布されたまつ毛を梳き整えるコーム体17が設けられる。これにより、塗布体16とコーム体17はヘッド支柱部13を介して背中合わせ状に配置される。
塗布体16は、丸軸状に形成される塗布軸体20と、塗布軸体20の周面に静電植毛法で密植されるパイル21と、塗布軸体20の上下両端に突設される支軸22とを備えている。上下両端の支軸22を、基端ヘッド部11と先端ヘッド部12に凹み形成した軸受穴23で支持することにより、塗布体16の全体が塗布ヘッド3で回転自在に軸支してある。塗布ヘッド3に装着された塗布体16はヘッド支柱部13と平行になっており、図3に示すように、塗布軸体20とヘッド支柱部13との隣接部の前後に、V字状の液保持部24が形成される。図3において符号25は塗布軸体20の塗布面であり、マスカラ液をまつ毛に対して塗布しやすい周面領域、即ち塗布軸体20の周面のうち概ね左半部側の周面領域が塗布面25となる。
コーム体17は、ヘッド支柱部13と一体に形成した一群のコーム要素27を多段状に配置して構成する。コーム要素27は櫛歯状に形成されて、塗布ヘッド3の中心軸P2に対して直交する向きに突設されており、その外形は花弁状に形成されて先端ヘッド部12の外形に一致させてある。このように、コーム体17は、基端ヘッド部11と先端ヘッド部12の対向面の外郭線内に配置してある。また、先の塗布体16もコーム体17と同様に、基端ヘッド部11と先端ヘッド部12の対向面の外郭線内に配置してある(図3参照)。
不使用状態におけるマスカラ塗布具は、図2に示すように、塗布軸1がマスカラ容器4の内部に収容されて、塗布ヘッド3とともにマスカラ液に浸漬されている。マスカラ液をまつ毛に塗布する場合には、キャップ6を緩めて塗布ヘッド3をマスカラ容器4の外へ取出すが、その過程で、塗布ヘッド3に保持されたマスカラ液のうち、余分なマスカラ液がしごきリップ7のしごき口8でしごき落とされる。とくに、塗布軸1の周面や、塗布ヘッド3の周面に付着していたマスカラ液の殆どは、しごき口8を通過する間にしごき落とされてしまう。塗布ヘッド3が通過するときのしごき口8は、塗布軸体20の塗布面25側の表面と、ヘッド支柱部13の前後面と、コーム要素27の周面に密着する状態で弾性変形する。そのため、コーム要素27の隣接隙間に保持されたマスカラ液の大半と、塗布体16の塗布面25に保持されたマスカラ液の殆どが、しごき口8で掻落とされてしまう。
しかし、V字状の液保持部24に保持されたマスカラ液は、しごき口8でしごき落とすことができないので、充分な量のマスカラ液を保持した状態の塗布ヘッド3を、しごきリップ7から抜出すことができる。この状態の塗布軸体20の周面を例えば綿棒などの先端でつついて、強制的に回転操作することにより、液保持部24に臨んでいたパイル21を塗布面側25に露出させることができる。さらに、図4に示すように、マスカラ液が保持されているパイル21の表面を、上側のまつ毛にあてがって上向きに梳き流すことにより、塗布軸体20の表面およびパイル21に保持されたマスカラ液を的確にまつ毛に塗布できる。
液保持部24は、塗布軸体20の長手方向に沿って連続する状態で形成してあるので、充分な量のマスカラ液を保持することができ、パイル21に保持されたマスカラ液をまつ毛に数回塗布した程度で消費されてしまうことはなく、繰返し塗布作業を行うことができる。なお、液保持部24にマスカラ液が保持されている状態では、パイル21および塗布軸体20の表面にマスカラ液の回転抵抗が作用する。そのため、まつ毛を上向きに梳き流す際に塗布軸体20が回転することはなく、従って、マスカラ液をユーザーの意図どおりにまつ毛に塗布することができる。
以後、目頭から目尻にわたるまつ毛の全体に、塗布軸体20およびパイル21でマスカラ液を塗布したのち、コーム体17を使用してまつ毛を梳き流し、余分なマスカラ液を除去する。このとき、塗布体16とコーム体17とは、ヘッド支柱部13を介して背中合わせ状に設けてあるので、コーム体17を使用するときに塗布体16が邪魔になることはなく、逆に塗布体16を使用するときにコーム体17が邪魔になることもない。なお、パイル21でマスカラ液を塗布する作業と、余分なマスカラ液をコーム体17で梳き取る作業とは、交互に行いながらまつげの全体を仕上げてもよい。
同様にして下側のまつげにマスカラ液を塗布体16で塗布し、あるいはコーム体17で余分なマスカラ液を梳き取って仕上げることができる。上まつ毛の目頭や目尻に位置する短いまつ毛、あるいは上まつ毛に比べて短い下まつ毛に対するマスカラ液の塗布は、コーム要素27の隣接隙間に保持されているマスカラ液を利用して塗布することができる。
先に説明したように、塗布体16とコーム体17は、それぞれ基端ヘッド部11と先端ヘッド部12の対向面の外郭線内に配置してある。そのため、塗布ヘッド3をマスカラ容器4に対して出し入れするとき、塗布ヘッド3がしごきリップ7のしごき口8に引っ掛かることはなく、マスカラ塗布具のマスカラ容器4への出入れを円滑に行うことができる。塗布ヘッド3をマスカラ容器4から取出す場合には、塗布軸1に連続する基端ヘッド部11が、しごき口8を押拡げて弾性変形させた状態で、塗布ヘッド3を支障なく抜出せるからである。また、塗布ヘッド3をマスカラ容器4に差込み装填する場合には、先端ヘッド部12がしごき口8を押拡げて弾性変形させた状態で、塗布ヘッド3を支障なく差込めるからである。
図5および図6は、マスカラ塗布具の別の実施例を示す。そこでは、コーム体17をコーム区画15に沿って配置した3個のコーム要素27の直線列で構成した。各コーム要素27はピン状に形成してあり、コーム要素27の直線列は、コーム区画15の前後2個所と前後中央との合計3個所に形成した。また、前後中央の直線列を構成するコーム要素27のヘッド支柱部13からの突出長さを、前後の直線列を構成するコーム要素27のヘッド支柱部13からの突出長さより充分に大きく設定した。この場合のコーム体17は、先に説明したコーム体17と同様に、基端ヘッド部11と先端ヘッド部12の対向面の外郭線内に配置してある。他は先の実施例と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付して、その説明を省略する。以下の実施例も同じとする。以上のように、各コーム要素27はピン状に形成することができる。また、コーム要素27の直線列は、ピン状のコーム要素27は各直線列ごとに互い違い状に配置してあってもよい。
図7はマスカラ塗布具のさらに別の実施例を示す。そこでは、コーム体17を、図5および図6で説明したコーム体17と同様に、ピン状のコーム要素27の直線列で構成した。さらに、先端ヘッド部12の端部に補助コーム体30を形成して、下まつ毛や、目頭あるいは目尻のまつ毛などの短いまつ毛を補助コーム体30で梳き流せるようにした。補助コーム体30は、櫛歯状あるいはピン状のコーム要素31を、先端ヘッド部12から一定間隔おきに下向きに突設して構成した。
図8および図9はマスカラ塗布具のさらに別の実施例を示す。そこでは、基端ヘッド部11と先端ヘッド部12との左右両端を2個のヘッド支柱部13で繋いで、両ヘッド支柱部13の対向面の間に塗布区画14を形成し、その内部に塗布体16を収容した。また、図7で説明した補助コーム体30と同様に、コーム体17を先端ヘッド部12の下面側に形成して、全てのまつ毛をコーム体17で梳き流せるようにした。この実施例の場合には、塗布体16と左右のヘッド支柱部13との間の、合計4個所に液保持部24が形成されるので、より多量のマスカラ液を塗布ヘッド3に保持することができる。また、塗布体16の周面の前後部分は、基端ヘッド部11と先端ヘッド部12の対向面の外郭線の外に突出している。
図10はマスカラ塗布具のさらに別の実施例を示す。そこでは、ヘッド支柱部13の塗布体16との対向面に、液保持部24を部分円弧状に凹み形成した。このように、液保持部24を部分円弧状に形成すると、図3で説明した塗布ヘッド3に比べて、液保持部24に保持されるマスカラ液の量を少なめに調整できるので、マスカラ液がまつ毛に過剰に塗布されるのを防止できる。また、液保持部24に保持されたマスカラ液と塗布軸体20との接触面積が大きくなる分だけ、マスカラ液による回転抵抗が大きくなるので、塗布軸体20が外力を受けて不用意に回転するのをよく防止できる。
図11はマスカラ塗布具のさらに別の実施例を示す。そこでは、塗布軸体20を断面六角形状に形成し、さらに各頂部に面取部35を形成して、パイル21を静電植毛法で固定した。マスカラ液を塗布する際には、面取部35に固定されたパイル21を塗布区画14の外側方の前後中心に位置させた状態で塗布することにより、面取部35に隣接する平坦周面に邪魔されることもなくマスカラ液を塗布できる。塗布軸体20の断面形状は、三角形、四角形、五角形など多角形状に形成してあってもよい。
図12および図13はマスカラ塗布具のさらに別の実施例を示す。そこでは、一群のブリッスルをコーム要素27にして、これを一方向へ捻られた芯線38で螺旋状に固定してコーム体17を構成した。芯線38の上下両端は、塗布体16と同様に、基端ヘッド部11と先端ヘッド部12とで回転自在に支持してある。この実施例におけるコーム体17は、大半のコーム要素27の中途部から先端側が、コーム区画15の前後面および外側面の側において、基端ヘッド部11と先端ヘッド部12の対向面の外郭線より外方へ突出する。そのため、塗布ヘッド3に付着したマスカラ液をしごきリップ7でしごき落とした状態では、コーム要素27に付着していたマスカラ液も大半がしごき落とされており、従って、コーム要素27でまつ毛を梳き流して余分なマスカラ液を除去できる。
上記の実施例以外に、塗布体16とコーム体17とはヘッド支柱部13を介して背中合わせ状に設ける必要はない。例えば、ヘッド支柱部13の周囲の1個所に塗布体16を配置し、塗布体16の配置位置から周方向へ120度ずつずれたヘッド支柱部13の周囲の2個所に、コーム体17を配置することができる。塗布ヘッド3の中心軸P2は塗布軸1の中心軸P1に対して傾斜させる必要はなく、塗布軸1の中心軸P1の延長上に塗布ヘッド3の中心軸P2が設けてあってもよい。
図1において、ヘッド支柱部13の塗布体16との対向面を連続波形や鋸刃形に形成して、液保持部24に保持されるマスカラ液の量を増加することができる。また、図10および図11においては、ヘッド支柱部13の塗布体16との対向面を部分円弧状に凹ませて液保持部24としたがその必要はない。例えば、ヘッド支柱部13の塗布体16との対向面をV字状、W字状、あるいは台形状などに凹ませて、液保持部24の容積を大小に調整して、塗布ヘッド3に保持されるマスカラ液の量を調整することができる。
1 塗布軸
3 塗布ヘッド
11 基端ヘッド部
12 先端ヘッド部
13 ヘッド支柱部
14 塗布区画
15 コーム区画
16 塗布体
17 コーム体
20 塗布軸体
21 パイル
24 液保持部
25 塗布面
27 コーム要素
3 塗布ヘッド
11 基端ヘッド部
12 先端ヘッド部
13 ヘッド支柱部
14 塗布区画
15 コーム区画
16 塗布体
17 コーム体
20 塗布軸体
21 パイル
24 液保持部
25 塗布面
27 コーム要素
Claims (6)
- 塗布軸(1)の先端の塗布ヘッド(3)に、マスカラ液を塗布する塗布体(16)と、マスカラ液が塗布されたまつ毛を梳き整えるコーム体(17)とが設けてあるマスカラ塗布具であって、
塗布ヘッド(3)は、塗布軸(1)に連続する基端ヘッド部(11)と、塗布ヘッド(3)の先端に設けられる先端ヘッド部(12)と、両ヘッド部(11・12)を繋ぐヘッド支柱部(13)とを備えていて、両ヘッド部(11・12)の間に設けた塗布区画(14)に塗布体(16)が配置してあり、
塗布体(16)は、塗布区画(14)に配置される塗布軸体(20)と、塗布軸体(20)の周面に静電植毛法で固定されるパイル(21)とで構成されて、塗布体(16)の上下両端が、基端ヘッド部(11)と先端ヘッド部(12)で回転自在に軸支されており、
塗布体(16)の塗布軸体(20)とヘッド支柱部(13)との隣接部にマスカラ液を保持する液保持部(24)が設けてあることを特徴とするマスカラ塗布具。 - 塗布体(16)の塗布軸体(20)がヘッド支柱部(13)と平行に設けられて、液保持部(24)が塗布軸体(20)の長手方向に沿って設けてある請求項1に記載のマスカラ塗布具。
- コーム体(17)が、ヘッド支柱部(13)と一体に形成した一群のコーム要素(27)で構成されており、
塗布体(16)およびコーム体(17)が、基端ヘッド部(11)と先端ヘッド部(12)の対向面の外郭線内に配置してある請求項1または2に記載のマスカラ塗布具。 - 基端ヘッド部(11)と先端ヘッド部(12)の対向面の中央同士をヘッド支柱部(13)で繋いで、ヘッド支柱部(13)の一側に塗布区画(14)が形成され、他側にコーム区画(15)が形成されており、
塗布区画(14)に配置した塗布体(16)と、コーム区画(15)に配置したコーム体(17)とが、ヘッド支柱部(13)を介して背中合わせ状に設けてある請求項1から3のいずれかひとつに記載のマスカラ塗布具。 - コーム体(17)が、一群のブリッスルからなるコーム要素(27)を一方向へ捻られた芯線(38)で螺旋状に固定して構成されており、
基端ヘッド部(11)と先端ヘッド部(12)とで芯線(38)の上下端を支持して、コーム体(17)がコーム区画(15)に配置されており、
コーム区画(15)の前後面および外側面の側において、コーム要素(27)が基端ヘッド部(11)と先端ヘッド部(12)の対向面の外郭線より外方へ突出している請求項1、2および4のいずれかひとつに記載のマスカラ塗布具。 - 塗布体(16)が、丸軸状に形成した塗布軸体(20)の周面にパイル(21)を密植して構成されており、
塗布体(16)と対向するヘッド支柱部(13)の対向面に液保持部(24)が部分円弧状に凹み形成してある請求項1から5のいずれかひとつに記載のマスカラ塗布具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013137843A JP2015009016A (ja) | 2013-07-01 | 2013-07-01 | マスカラ塗布具 |
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JP2013137843A JP2015009016A (ja) | 2013-07-01 | 2013-07-01 | マスカラ塗布具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2015009016A true JP2015009016A (ja) | 2015-01-19 |
Family
ID=52302748
Family Applications (1)
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JP2013137843A Pending JP2015009016A (ja) | 2013-07-01 | 2013-07-01 | マスカラ塗布具 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2015009016A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101816552B1 (ko) | 2015-10-16 | 2018-01-09 | (주)아모레퍼시픽 | 롤링퍼프가 구비된 브러시용 화장도구 |
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2013
- 2013-07-01 JP JP2013137843A patent/JP2015009016A/ja active Pending
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