JP2015008958A - 医療用人体温度調節装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、温度調節領域の全域を同一温度にすることが可能な医療用人体温度調節装置を得る。
【解決手段】医療用人体温度調節装置のヘッドキャップ12は人間の身体の頭部を覆うようになっている。ヘッドキャップ12では第2の流路32が第1の流路30に対して平行に配置されており、第1の流路30の入口30A側に出口32Bを有し、第1の流路30の出口30B側に入口32Aを有し、第1流路30と第2流路32とによって対交流式配管が構成されている。このため、第1の流路30を循環する液体の上流側が第2の流路32を循環する液体の下流側となると共に、第2の流路32を循環する液体の上流側が第1の流路30を循環する液体の下流側となる。この結果、第1の流路30を循環する液体の上流側と下流側との温度差を、第2の流路32を循環する液体の上流側と下流側との温度差とで相殺することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば、化学療法等の治療を受ける人間の身体の一部の温度を調節する医療用人体温度調節装置に関するものである。
特許文献1には、人の頭皮の温度を調節するための調節装置が開示されている。この調節装置では、頭部カバーの流路が複数のセクションチャンバによって構成されており、温度センサが局部温度をモニタするためにセクションチャンバの各々に取り付けられている。また、セクションチャンバの各々を通って流動する冷却液の温度、流量をモニタの結果に応じて独立して調節可能となっている。
特開2008−206998号公報
しかしながら、特許文献1においては、冷却液が流動する流路の上流側においては温度が低くなり、冷却液が流動する流路の下流側においては温度が高くなる。このため、温度調節領域の全域で同一温度にすることが困難であった。
本発明は上記事実を考慮し、簡単な構成で、温度調節領域の全域を同一温度にすることが可能な医療用人体温度調節装置を得ることを課題とする。
請求項1に記載の発明の医療用人体温度調節装置は、人間の身体の少なくとも一部を覆う形状とされた身体装着手段と、前記身体装着手段に設けられ、入口と出口とを有する第1の流路と、前記第1の流路と平行に配置され、前記第1の流路の入口側に出口を有し、前記第1の流路の出口側に入口を有する第2の流路と、前記第1の流路の入口と前記第2の流路の入口とに液体を流入し、前記第1の流路の出口と前記第2の流路の出口とから液体を回収して液体を循環させる循環装置と、を有する。
請求項1に記載の発明の医療用人体温度調節装置では、人間の身体の少なくとも一部を覆う形状とされた身体装着手段に設けられた第1の流路の入口と第2の流路の入口とに循環装置から液体が流入され、第1の流路と第2の流路とを流れた液体が、第1の流路の出口と第2の流路の出口から循環装置に回収される。この際、第2の流路が第1の流路に対して平行に配置されており、第1の流路の入口側に出口を有し、第1の流路の出口側に入口を有する。このため、第1の流路を循環する液体の上流側が第2の流路を循環する液体の下流側となると共に、第2の流路を循環する液体の上流側が第1の流路を循環する液体の下流側となる。この結果、第1の流路を循環する液体の上流側と下流側との温度差を、第2の流路を循環する液体の上流側と下流側との温度差とで相殺することができる。この結果、簡単な構成で、温度調節領域の全域を同一温度にすることが可能になる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の医療用人体温度調節装置において、前記身体装着手段に設けられ、前記身体装着手段の温度を検知する温度センサと、前記温度センサの検出温度に基づいて前記液体の温度を所定の温度に調節する温度調節装置と、を有する。
請求項2に記載の発明の医療用人体温度調節装置では、人間の身体の少なくとも一部を覆う形状とされた身体装着手段に設けられた第1の流路の入口と第2の流路の入口とに循環装置から液体が流入され、第1の流路と第2の流路とを流れた液体が、第1の流路の出口と第2の流路の出口から循環装置に回収される。また、身体装着手段に設けられた温度センサが身体装着手段の温度を検知し、温度調節装置が温度センサの検出温度に基づいて液体の温度を所定の温度に調節する。この際、第2の流路が第1の流路に対して平行に配置されており、第1の流路の入口側に出口を有し、第1の流路の出口側に入口を有する。このため、第1の流路を循環する液体の上流側が第2の流路を循環する液体の下流側となると共に、第2の流路を循環する液体の上流側が第1の流路を循環する液体の下流側となる。この結果、第1の流路を循環する液体の上流側と下流側との温度差を、第2の流路を循環する液体の上流側と下流側との温度差とで相殺することができる。この結果、簡単な構成で、温度調節領域の全域を同一温度にすることが可能になる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の医療用人体温度調節装置において、前記身体装着手段は、弾性体から成るチューブで構成された前記第1の流路と前記第2の流路とを保冷剤で結合させて成形した。
請求項3に記載の発明の医療用人体温度調節装置では、身体装着手段は、弾性体から成るチューブで構成された第1の流路と第2の流路とを保冷剤で結合させて成形している。このため、成形型で流路を製造する構造に比べて製造が容易であると共に、人間の身体の形状に対応して変形し易いため、身体への装着性能が向上する。また、液体が循環する際に、第1の流路と第2の流路とが膨張可能であるため、同一圧力の循環装置に対して液体の流量が多くなる。また、第1の流路と第2の流路とを保冷剤で結合させている。このため、温度調節領域の全域を短時間で同一温度にすることが可能になる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の医療用人体温度調節装置において、前記身体装着手段が第1温度センサを設けた第1身体装着手段と、第2温度センサを設けた第2身体装着手段と、を有し、前記循環装置が前記第1身体装着手段と前記第2身体装着手段とに液体を循環させると共に、前記温度調節装置が前記第1温度センサの検出温度に基づいて前記第1身体装着手段を循環する液体の温度を所定の温度に調節する第1温度調節装置と、前記第2温度センサの検出温度に基づいて前記第2身体装着手段を循環する液体の温度を所定の温度に調節する第2温度調節装置と、を有する。
請求項4に記載の発明の医療用人体温度調節装置では、第1身体装着手段で人間の身体の一部を覆い、第2身体装着手段で人間の身体の他の一部を覆うことができる。また、循環装置が第1身体装着手段と第2身体装着手段とに液体を循環させると共に、第1温度調節装置が、第1身体装着手段に設けた第1温度センサの検出温度に基づいて第1身体装着手段を循環する液体の温度を所定の温度に調節し、第2温度調節装置が、第2身体装着手段に設けた第2温度センサの検出温度に基づいて第2身体装着手段を循環する液体の温度を所定の温度に調節する。このため、1つの循環装置によって2つの身体装着手段に液体を循環させることができる。この結果、装置の部品点数が少なくなり小型化が可能になる。
請求項1に記載の本発明の医療用人体温度調節装置は、上記構成としたので、簡単な構成で、温度調節領域の全域を同一温度にすることがきる。
請求項2に記載の本発明の医療用人体温度調節装置は、上記構成としたので、簡単な構成で、温度調節領域の全域を同一温度にすることがきる。
請求項3に記載の本発明の医療用人体温度調節装置は、上記構成としたので、製造が容易で身体への装着性能が向上すると共に温度調節領域の全域を短時間で同一温度にすることが可能になる。
請求項4に記載の本発明の医療用人体温度調節装置は、上記構成としたので、装置の小型化が可能になる。
本発明の一実施形態に係る医療用人体温度調節装置を示す概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る医療用人体温度調節装置の冷却チラーの背面を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る医療用人体温度調節装置の冷却チラーを示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る医療用人体温度調節装置のヘッドキャップを示す構成図である。 図4の5−5断面線に沿った拡大断面図である。 図5の6−6断面線に沿った拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係る医療用人体温度調節装置のネイルグローブを示す構成図である。
(実施形態)
次に、本発明の一実施形態を図1〜図7に従って説明する。
なお、図中、同一又は対応する機能を有する部材(構成要素)には同じ符号を付して適宜説明を省略する。
図1に示すように、本実施形態の医療用人体温度調節装置10は、化学療法等の治療を受ける人間の身体Sの一部としての例えば、頭部S1と手の指先S2の温度を調節するための装置である。この医療用人体温度調節装置10は、身体装着手段を構成する第1身体装着手段としてのヘッドキャップ12と、同じく身体装着手段を構成する第2身体装着手段としての左右のネイルグローブ14と、を備えている。また、医療用人体温度調節装置10は、ヘッドキャップ12とネイルグローブ14とに所定の温度に調節した液体、例えば、不凍液を循環させるための冷却チラー16を備えている。この冷却チラー16の上面には、電源スイッチ16A、操作パネル16Bが配置されていると共に給液口16Cが形成されており、操作パネル16Bを操作することで、ヘッドキャップ12と左右のネイルグローブ14の各温度設定や、使用する人間の情報等を入力できるようになっている。また、冷却チラー16の前面下部には吸気口16Dが形成されている。
図2に示すように、冷却チラー16の後面には、ヘッドキャップ12の温度信号の有無を表示する温度信号表示部16E、ネイルグローブ14の温度信号の有無を表示する温度信号表示部16F、ヘッドキャップ12を接続するヘッドキャップ接続部16G、ネイルグローブ14を接続するネイルグローブ接続部16H、水位計16J、排気口16K、電源コネクタ16L、ドレン口16Mが形成されている。
図3に示すように、冷却チラー16は、ヘッドキャップ12とネイルグローブ14とに液体を循環させるための循環装置としての1個のポンプ18と、ヘッドキャップ12に循環させる液体の温度を所定の温度に調節するための第1温度調節装置としての温度調節装置20と、ネイルグローブ14に循環させる各液体の温度を所定の温度に調節するための第2温度調節装置としての温度調節装置22とを備えている。
図4に示すように、ヘッドキャップ12の内側部、即ち、頭部S1側となる部位にはヘッドキャップ12内部の温度を検知する第1温度センサとしての前頭部温度センサ36、頂頭部温度センサ38、左右の側頭部温度センサ40の4個の温度センサが設けられている。また、前頭部温度センサ36は頭部S1の前頭部に対応する部位、頂頭部温度センサ38は頭部S1の頂頭部に対応する部位、左右の側頭部温度センサ40は頭部S1の左右の側頭部に対応する部位にそれぞれ取付けられている。また、ヘッドキャップ12の前頭部温度センサ36、頂頭部温度センサ38、左右の側頭部温度センサ40はそれぞれケーブル44によって冷却チラー16の温度調節装置20に接続されており、前頭部温度センサ36、頂頭部温度センサ38、左右の側頭部温度センサ40からの検出温度を温度調節装置20(図3参照)に出力するようになっている。
図7に示すように、左右のネイルグローブ14の内周部にはネイルグローブ14内部の温度を検知する第2温度センサとしての指先温度センサ54が設けられている。この指先温度センサ54は中指の爪に対応する部位に取付けられている。左右のネイルグローブ14の指先温度センサ54はケーブル56によって冷却チラー16の温度調節装置22に接続されており、図7に示す指先温度センサ54の検出温度を温度調節装置22に出力するようになっている。
図3に示すように、温度調節装置20、22は、凝縮器、吸気ファン、ドライヤ、コンプレッサー、蒸発器、ヘッド加熱制御弁、ネイル加熱交換器、ネイル加熱制御弁等を備えている。なお、温度調節装置20、22は周知の構成のため、詳細な説明は省略する。
温度調節装置20は、前頭部温度センサ36、頂頭部温度センサ38、左右の側頭部温度センサ40の各検出温度に基づいてヘッドキャップ12を循環する液体の温度を所定の温度(例えば、−5℃)に調節するようになっている。一方、温度調節装置22は、指先温度センサ54の検出温度に基づいてネイルグローブ14を循環する液体の温度を所定の温度(例えば、0℃)に調節するようになっている。
即ち、温度調節装置20は前頭部温度センサ36、頂頭部温度センサ38、左右の側頭部温度センサ40の検出温度に基づいて、ヘッドキャップ12の第1流路30と第2流路32を循環する液体の温度を所定の温度に調節するようになっている。一方、温度調節装置22は指先温度センサ54の検出温度に基づいて、左右のネイルグローブ14の第1流路50と第2流路52を循環する液体の温度を所定の温度に調節するようになっている。
図1に示すように、ヘッドキャップ12は液体送り配管45と液体戻り配管47によって冷却チラー16のポンプ18(図3参照)に接続されている。また、左右のネイルグローブ14は液体送り配管57と液体戻り配管59によって冷却チラー16のポンプ18(図3参照)に接続されている。なお、図3に示すように、ポンプ18に連結された流路には、最低流量維持用オリフィス、ネイル側流量調節弁、圧力センサ等が設けられている。
図4に示すように、ヘッドキャップ12は第1流路30と第2流路32を備えており、第2流路32は第1流路30と平行に配置されている。また、第1の流路30の入口30A側が第2流路32の出口32Bとなっており、第1の流路30の出口30B側が第2流路32の入口32Aとなっている。なお、第1の流路30の入口30Aと第2の流路32の入口32Aは、液体送り配管45に着脱可能に接続されており、第1の流路30の出口30Bと第2の流路32の出口32Bは、液体戻り配管47に着脱可能に接続されている。
従って、図6に示すように、第1流路30の内部の液体の流れ方向(矢印A方向)と、第2流路32の内部の液体の流れ方向(矢印B方向)とが反対方向となっており、第1流路30と第2流路32とによって対交流式配管を構成している。
図4に示すように、第1流路30と第2流路32は、ヘッドキャップ12の後側に形成された下方への突出部12Aにおいては、頭部周方向(左右方向)に沿って延設され両端で折り返されて上方へ延びている。また、ヘッドキャップ12における突出部12Aを除いた上部12Bでは、頭部周方向に沿って螺旋状に下方から上方へ延設され、上端で折り返され螺旋状に上方から下方へ延設されている。
図5に示すように、第1流路30と第2流路32は弾性体としてのシリコンから成るチューブで構成されており、断面形状は円形となっている。また、隣接する各第1流路30と各第2流路32は保冷剤34で互いに結合させており、ヘッドキャップ12はシリコンから成るチューブと保冷剤34とによって頭部S1に対応した形状に成形されている。なお、ヘッドキャップ12の外周部を、図示を省略した布や樹脂から成る表皮部材で覆い保温性を向上させた構成としてもよい。
図7に示すように、左右のネイルグローブ14はヘッドキャップ12と同様に第1流路50と第2流路52を備えており、第2流路52は第1流路50と平行に配置されている。また、第1の流路50の入口50A側が第2流路52の出口52Bとなっており、第1の流路50の出口50B側が第2流路52の入口52Aとなっている。なお、第1の流路50の入口50Aと第2の流路52の入口52Aは、液体送り配管57に着脱可能に接続されており、第1の流路50の出口50Bと第2の流路52の出口52Bは、液体戻り配管59に着脱可能に接続されている。
第1流路50と第2流路52は、左右のネイルグローブ14の先端部14Aの爪に対応する側において手の幅方向に向かって延設され幅方向両端で折り返されて先端方向へ延びている。また、左右のネイルグローブ14はヘッドキャップ12と同様に、第1流路50と第2流路52とが弾性体としてのシリコンから成るチューブで構成されており、断面形状は円形となっている。また、第1流路50と第2流路52は保冷剤で互いに結合させており、左右のネイルグローブ14はシリコンから成るチューブと保冷剤とによって手の指先S2に対応した形状に成形されている。なお、左右のネイルグローブ14の外周部を、図示を省略した布や樹脂から成る表皮部材で覆い保温性を向上させた構成としてもよい。
(作用・効果)
次に、本実施形態の医療用人体温度調節装置10の作用及び効果について説明する。
本実施形態の医療用人体温度調節装置10では、図1に示すように、ヘッドキャップ12が人間の身体Sの頭部S1を覆う形状とされている。また、図4に示すように、ヘッドキャップ12に設けられた第1の流路30の入口30Aと第2の流路32の入口32Aとに、図3に示す冷却チラー16のポンプ18から液体が流入される。また、ヘッドキャップ12の第1の流路30と第2の流路32とを流れた液体は、第1の流路30の出口30Bと第2の流路32の出口32Bからポンプ18に回収される。さらに、図4に示すように、ヘッドキャップ12に設けられた前頭部温度センサ36、頂頭部温度センサ38、左右の側頭部温度センサ40がヘッドキャップ12の内部の温度を検知し、図3に示す冷却チラー16の温度調節装置20が前頭部温度センサ36、頂頭部温度センサ38、左右の側頭部温度センサ40の検出温度に基づいて液体の温度を所定の温度に調節する。具体的には、温度調節装置20は、前頭部温度センサ36、頂頭部温度センサ38、左右の側頭部温度センサ40の各検出温度を平均化した温度に基づいて液体の温度を所定の温度に調節する。
一方、図1に示すように、ネイルグローブ14は人間の身体Sの手の指先S2を覆う形状とされている。また、図7に示すように、ネイルグローブ14に設けられた第1の流路50の入口50Aと第2の流路52の入口52Aとに、図3に示す冷却チラー16のポンプ18から液体が流入される。また、ネイルグローブ14の第1の流路50と第2の流路52とを流れた液体は、第1の流路50の出口50Bと第2の流路52の出口52Bからポンプ18に回収される。さらに、図7に示すように、ネイルグローブ14に設けられた指先温度センサ54がネイルグローブ14の内部の温度を検知し、図3に示す冷却チラー16の温度調節装置22が指先温度センサ54の検出温度に基づいて液体の温度を所定の温度に調節する。具体的には、ネイルグローブ14の設定温度は、ヘッドキャップ12の設定温度から、+20℃までの範囲で設定可能となっており、温度調節装置22は、左右のネイルグローブ14の指先温度センサ54の値を平均化した温度に基づいて液体の温度を所定の温度に調節する。
この際、ヘッドキャップ12では第2の流路32が第1の流路30に対して平行に配置されており、第1の流路30の入口30A側に出口32Bを有し、第1の流路30の出口30B側に入口32Aを有し、第1流路30と第2流路32とによって対交流式配管が構成されている。このため、第1の流路30を循環する液体の上流側が第2の流路32を循環する液体の下流側となると共に、第2の流路32を循環する液体の上流側が第1の流路30を循環する液体の下流側となる。この結果、第1の流路30を循環する液体の上流側と下流側との温度差を、第2の流路32を循環する液体の上流側と下流側との温度差とで相殺することができる。
同様に、ネイルグローブ14では第2の流路52が第1の流路50に対して平行に配置されており、第1の流路50の入口50A側に出口52Bを有し、第1の流路50の出口50B側に入口52Aを有し、第1流路50と第2流路52とによって対交流式配管が構成されている。このため、第1の流路50を循環する液体の上流側が第2の流路52を循環する液体の下流側となると共に、第2の流路52を循環する液体の上流側が第1の流路50を循環する液体の下流側となる。この結果、第1の流路50を循環する液体の上流側と下流側との温度差を、第2の流路52を循環する液体の上流側と下流側との温度差とで相殺することができる。
この結果、本実施形態の医療用人体温度調節装置10では、簡単な構成でヘッドキャップ12とネイルグローブ14の各温度調節領域の全域を同一温度にすることが可能になる。
また、本実施形態の医療用人体温度調節装置10では、ヘッドキャップ12とネイルグローブ14とがシリコンから成るチューブで構成された第1の流路30、50と第2の流路32、52とを保冷剤34で結合し成形されている。このため、成形型で流路を製造する構造に比べて製造が容易であると共に、それぞれの人間の身体Sの頭部S1と手の指先S2の形状に対応して変形し易いため、頭部S1と手の指先S2への装着性能が向上する。また、液体が循環する際に、第1の流路30、50と第2の流路32、52とが膨張可能であるため、同一圧力のポンプ18に対して液体の流量が多くなる。また、第1の流路30、50と第2の流路32、52とを保冷剤34で結合している。このため、ヘッドキャップ12とネイルグローブ14の各温度調節領域の全域を短時間で同一温度にすることが可能になる。1
また、本実施形態の医療用人体温度調節装置10では、1つのポンプ18でヘッドキャップ12とネイルグローブ14とに液体を循環させる。このため、医療用人体温度調節装置10の部品点数が少なくなり小型化が可能になる。
(その他の実施形態)
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、温度調節装置20、22、前頭部温度センサ36、頂頭部温度センサ38、左右の側頭部温度センサ40、指先温度センサ54を使用した。これに代えて、ヘッドキャップ12とネイルグローブ14とを循環する所定温度の液体をそれぞれ外部よりポンプ18に供給可能な場合等には、各温度センサと各温度調節装置を設けない構成としてもよい。
また、上記実施形態では、身体装着手段を構成する第1身体装着手段としてのヘッドキャップ12と、身体装着手段を構成する第2身体装着手段としての左右のネイルグローブ14と、を備えている。これに代えて、身体装着手段を第1身体装着手段としてのヘッドキャップ12と、第2身体装着手段としての左右のネイルグローブ14との一方のみとする構成としてもよい。また、人間の身体Sの脚部等の他の部位を覆う第3身体装着手段等の3つ以上の身体装着手段を有する構成としてもよいし、身体装着手段が人間の身体Sの全体を覆う構成としてもよい。
また、上記実施形態では、第1流路30、50と第2流路32、52とを弾性体としてのシリコンから成るチューブで構成したが、第1流路30、50と第2流路32、52とをシリコン以外の樹脂、ゴム等から成る他の弾性体のチューブで構成した構成としてもよい。
また、第1身体装着手段としてのヘッドキャップ12における第1流路30と第2流路52との配置、及び、第2身体装着手段としての左右のネイルグローブ14とにおける第1流路、50と第2流路52との配置は、上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態では、ヘッドキャップ12において、第1流路30と第2流路32を図4に示すように配置したが、これに代えて、第1流路30と第2流路32を、ヘッドキャップ12の上下方向に沿って配置し、ヘッドキャップ12の下端と上端との間で折り返しながらヘッドキャップ12の周方向に配列した構成等の他の配置としてもよい。同様に、左右のネイルグローブ14においては、図7に代えて、第1流路50と第2流路52を、手の指に沿った方向に延設し、指の先端と中間との間で折り返しながら左右のネイルグローブ14の幅方向に配列した構成としてもよい。
また、上記実施形態では、温度調節装置20がヘッドキャップ12を循環する液体の温度を所定の温度(例えば、−5℃)に調節すると共に、温度調節装置22がネイルグローブ14を循環する液体の温度を所定の温度(例えば、0℃)に調節し、頭部S1と手の指先S2とを冷やす構成とした。これに代えて、人間の身体Sの腕部等の部位を覆う身体装着手段に対しては、温度調節装置によって循環する液体の温度を所定の温度(例えば、40℃)に調節し、腕部等の部位を温める構成としてもよい。
10 医療用人体温度調節装置
12 ヘッドキャップ(身体装着手段、第1身体装着手段)
14 ネイルグローブ(身体装着手段、第2身体装着手段)
16 冷却チラー
18 ポンプ(循環装置)
20 温度調節装置(第1温度調節装置)
22 温度調節装置(第2温度調節装置)
30 第1流路
32 第2流路
34 保冷剤
36 前頭部温度センサ(第1温度センサ)
38 頂頭部温度センサ(第1温度センサ)
40 左右の側頭部温度センサ(第1温度センサ)
50 第1流路
52 第2流路
54 指先温度センサ(第2温度センサ)

Claims (4)

  1. 人間の身体の少なくとも一部を覆う形状とされた身体装着手段と、
    前記身体装着手段に設けられ、入口と出口とを有する第1の流路と、
    前記第1の流路と平行に配置され、前記第1の流路の入口側に出口を有し、前記第1の流路の出口側に入口を有する第2の流路と、
    前記第1の流路の入口と前記第2の流路の入口とに液体を流入し、前記第1の流路の出口と前記第2の流路の出口とから液体を回収して液体を循環させる循環装置と、
    を有する医療用人体温度調節装置。
  2. 前記身体装着手段に設けられ、前記身体装着手段の温度を検知する温度センサと、
    前記温度センサの検出温度に基づいて前記液体の温度を所定の温度に調節する温度調節装置と、
    を有する請求項1に記載の医療用人体温度調節装置。
  3. 前記身体装着手段は、弾性体から成るチューブで構成された前記第1の流路と前記第2の流路とを保冷剤で結合させて成形した請求項1または請求項2に記載の医療用人体温度調節装置。
  4. 前記身体装着手段が第1温度センサを設けた第1身体装着手段と、第2温度センサを設けた第2身体装着手段と、を有し、前記循環装置が前記第1身体装着手段と前記第2身体装着手段とに液体を循環させると共に、前記温度調節装置が前記第1温度センサの検出温度に基づいて前記第1身体装着手段を循環する液体の温度を所定の温度に調節する第1温度調節装置と、前記第2温度センサの検出温度に基づいて前記第2身体装着手段を循環する液体の温度を所定の温度に調節する第2温度調節装置と、を有する請求1〜3の何れか1項に記載の医療用人体温度調節装置。
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