JP2015008824A - 遊技機 - Google Patents

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Toshio Ogura
敏男 小倉
孝穂 福島
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孝穂 福島
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Abstract

【課題】装飾体を形成するために不必要な部材を用いることなく、装飾体を形成する部材間のがたつきを、簡易に防止すること。【解決手段】所定の遊技を行うことが可能な遊技機であって、少なくとも第1の部材410と、第2の部材420と、第3の部材上部材430とを有し、各部材410,420,430,440が所定位置に移動することによって、一の装飾体を形成する可動装飾体ユニット400を備え、第3の部材430は、装飾体が形成される際に、第1の部材410と第2の部材420とが離反するのを防止するように動作する。【選択図】図7

Description

本発明は、所定の遊技を行うことが可能な遊技機に関する。
遊技機の表示器の前側に複数の部材を進出させて、これら複数の部材を組み合わせることで装飾体を形成することが可能な可動役物装置を備えるものが従来から知られている。
このような背景に関連する技術としては、様々なものが知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
例えば、特許文献1には、遊技状況に応じた画像を表示する表示器の画面の前側で、一対の可動部材を移動させて画面を開閉可能であり、且つ、その一方の可動部材を画面の両端間の中間位置で合体させ得る可動部材移動機構を備えるシャッタ役物装置が開示されている。このシャッタ役物装置は、可動部材移動機構により合体された一対の可動部材に作用部材を接触させて駆動力を与え、その形態を変化させる、一対の可動部材とは別個独立の可動部材形態可変機構を具備する。また、このシャッタ役物装置は、この可動部材形態可変機構を作動させる、一対の可動部材とは別個独立に設けられたモーターを具備する。そして、一対の可動部材は、前、後面板を有する可動部材ベースを各々備える。そして、作用部材を一対の可動部材に接触させるための移動の方向に沿う作用部材の両端側の特定位置には、各可動部材ベースの後面板に穿設されたスリット内に、作用部材の移動に伴って進入、移動可能のリブが各々形成される。そして、作用部材には、作用部材の移動の際に各可動部材ベースの前、後板間に形成された隙間内を移動可能の剛性部が形成される。このようにして、このシャッタ役物装置によっては、一対の可動部材に各々備えられた可動部材ベースの奥行き方向及び左右方向の両方向において位置ずれが防止でき、合体状態における一対の可動部材が表す形態に歪みが発生することを防止できる。
また、例えば、特許文献2には、演出表示手段よりも外側の位置で基端側が回動可能に支持され、先端側に立体的に形成された装飾部材を有した装飾ユニットを具備する遊技機が開示されている。この遊技機は、装飾ユニットを、遊技領域内へ遊技媒体が打ち込まれることで変化する遊技状態に応じて装飾ユニットの装飾部材が演出表示手段の前面へ位置するように回動させる駆動ユニットを具備する。そして、装飾ユニットは、複数有すると共に演出表示手段よりも外側の互いに異なる位置でそれぞれ回動可能に支持され、各装飾部材が演出表示手段の前面、且つ、遊技領域の正面視略中央で合体可能とされている。そして、複数の装飾ユニットは、各装飾部材に、合体した状態を維持するための吸着手段を備えている。このようにして、この遊技機によっては、複数の装飾ユニットの装飾部材を遊技領域の正面視略中央へ回動させて合体させると、それぞれの装飾部材同士が吸着手段により吸着するので、複数の装飾部材同士を確実に合体させることができ、インパクトの強い可動演出を行うことができると共に、合体した状態を維持することができ、装飾ユニットを回動させる駆動ユニットにかかる負荷を低減させることができる。
特開2011−55892号公報 特開2011−245215号公報
しかしながら、特許文献1に記載の装置においては、合体状態における一対の可動部材が表す装飾体に歪みが発生することを防止するにあたり、装飾体を形成するために必要な可動部材の他に、装飾体を形成するためには不必要な作用部材等が必要となり、余計なコストがかかる。
また、特許文献2に記載の遊技機によっては、複数の装飾部材同士が合体した状態を維持するにあたり、装飾体を形成するために必要な装飾部材の他に、装飾体を形成するためには不必要な吸着手段等が必要となり、余計なコストがかかる。
本発明は、係る事情に鑑みて成されたものであり、装飾体を形成するために不必要な部材を用いることなく、装飾体を形成する部材間のがたつきを、簡易に防止することができる遊技機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る発明は、所定の遊技を行うことが可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機100等)であって、少なくとも第1の部材(例えば、左部材410等)と、第2の部材(例えば、右部材420等)と、第3の部材(例えば、上部材430等)とを有し、各部材(例えば、左部材410、右部材420、上部材430及び下部材440等)が所定位置(例えば、演出表示装置180の表示領域を被覆する位置等)に移動することによって、一の装飾体を形成する可動装飾体ユニット(例えば、可動装飾体ユニット400等)を備え、第3の部材は、装飾体が形成される際に、第1の部材と第2の部材とが離反するのを防止するように動作することを特徴とする。
このような形態によっては、装飾体を形成するために不必要な部材を用いることなく、装飾体を形成する部材間のがたつきを、簡易に防止することができる。
本発明の手段1に係る遊技機は、請求項1に係る遊技機であって、第3の部材は、押圧部(例えば、押圧部437等)を有し、第1の部材及び第2の部材のうちの少なくとも一方は、押圧部に押圧される被押圧部(例えば、被押圧部418,428等)を有し、第3の部材は、装飾体が形成される際に、被押圧部が押圧部に押圧されるように動作して、第1の部材と第2の部材とが近接する方向に力を加えることによって、第1の部材と第2の部材とが離反するのを防止することを特徴とする。
このような形態によっては、装飾体を形成する部材間のがたつきを、より効率よく防止することができる。
本発明の手段2に係る遊技機は、手段1に係る遊技機であって、第3の部材は、案内部(例えば、ガイドレール431等)に対して移動自在に設けられた被案内部(例えば、スライド部434等)を有し、所定の案内方向(例えば、上下方向等)に移動自在とされ、押圧部は、被案内部の案内方向の延長線上に設けられることを特徴とする。
このような形態によっては、被案内部の案内方向に対して効率的に力が加わることによって、装飾体を形成する部材間のがたつきを、より効率よく防止することができる。
本発明の手段3に係る遊技機は、手段1又は2に係る遊技機であって、押圧部及び被押圧部の少なくとも一方には、他方との接触位置に弾性部材(例えば、弾性部材426c等)が設けられることを特徴とする。
このような形態によっては、部材同士が接触する際の衝撃によって、部材が破損するのを防止することができる。
本発明の手段4に係る遊技機は、請求項1に係る発明と手段1〜3に係る発明とのうち、いずれかに係る遊技機であって、第1の部材及び第2の部材は、左右方向に移動自在とされ、第3の部材は、上下方向に移動自在とされることを特徴とする。
このような形態によっては、第3の部材が重力方向に移動することになるので、第3の部材を駆動するための駆動力を過分に必要としない。
本発明の手段5に係る遊技機は、請求項1に係る発明と手段1〜4に係る発明とのうち、いずれかに係る遊技機であって、可動装飾体ユニットは、装飾体によって、表示手段(例えば、演出表示装置180等)の表示領域を被覆するように構成されることを特徴とする。
このような形態によっては、演出効果を高めることができる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となり得る。
可動装飾体ユニット400を備えるパチンコ遊技機100の正面図である。 パチンコ遊技機100の背面図である。 主基板200のブロック構成の一例を示す図である。 可動装飾体ユニット400が装飾体を形成した際のパチンコ遊技機100の正面図である。 可動装飾体ユニット400の正面図であって、所定位置に移動されることで上記装飾体を形成する部材を、所定位置から退避させた状態の正面図である。 可動装飾体ユニット400の正面図であって、上記装飾体を形成する部材を所定位置に移動させる途中の正面図である。 可動装飾体ユニット400の正面図であって、上記装飾体を形成する部材を所定位置に移動させる途中の正面図である。 可動装飾体ユニット400の上記装飾体の形成時の正面図である。 可動装飾体ユニット400の上記装飾体の形成時の正面図であって、装飾体形成時の演出態様を説明する図である。 可動装飾体ユニット400の背面図であって、上記装飾体を形成する部材を、所定位置から退避させた状態の背面図である。 可動装飾体ユニット400の背面図であって、上記装飾体を形成する部材を所定位置に移動させる途中の背面図である。 可動装飾体ユニット400の背面図であって、上記装飾体を形成する部材を所定位置に移動させる途中の背面図である。 可動装飾体ユニット400の上記装飾体の形成時の背面図である。 可動装飾体ユニット400の要部を示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、パチンコ遊技機100を正面から見た構成の一例を示す。図2は、パチンコ遊技機100の背面の構成の一例を示す。パチンコ遊技機100は、この発明における「遊技機」の一例である。なお、図1及び図2において、「上」、「下」、「左」、「右」は、パチンコ遊技機100の向きを示す。
パチンコ遊技機100は、縦長の方形枠状に形成された外枠101と、外枠101に開閉可能に取り付けられた前面枠102とを備える(図2参照)。前面枠102の前面には、ガラス扉枠110及び下扉枠120がそれぞれ左側辺を中心に開閉可能に設けられている。
下扉枠120には、打球供給皿121が設けられている。下扉枠120において、打球供給皿121の下方には、打球供給皿121に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿122や、打球を発射する打球操作ハンドル123が設けられている。また、ガラス扉枠110の背面には、遊技盤ユニット130が前面枠120に対して着脱可能に取り付けられている。
遊技盤ユニット130は、遊技盤131と、遊技盤131の背面側に配置され、遊技盤131を背面側から装飾する可動装飾体ユニット400と、可動装飾体ユニット400の背面に配置され、演出表示装置180及び演出制御基板132等を含む変動表示制御ユニットとを備える。なお、演出表示装置180は、この発明における「表示手段」の一例である。
遊技盤131は、遊技領域190が前面に形成された合成樹脂製の盤面板と、所定の厚み幅寸法を有し、盤面板を取り付ける取付面が前面に設けられたスペーサ部材とを備える。
遊技領域190の中央付近には、それぞれが演出用の飾り図柄を可変表示する複数の図柄表示エリアを含む演出表示装置180が設けられている。例えば、演出表示装置180には、「左」、「中」、「右」の3つの図柄表示エリアがある。演出表示装置180は、第1特別図柄表示器133又は第2特別図柄表示器134による特別図柄の可変表示期間中に、演出用の図柄としての飾り図柄の可変表示を行う。飾り図柄の可変表示を行う演出表示装置180は、演出制御基板132に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータによって制御される。
遊技盤131における右側下部位置には、第1識別情報としての第1特別図柄を可変表示する第1特別図柄表示器133が設けられている。本実施形態では、第1特別図柄表示器133は、0〜9の数字、又は記号を可変表示可能な簡易で小型の表示器で実現されている。また、第1特別図柄表示器133の上方位置には、第2識別情報としての第2特別図柄を可変表示する第2特別図柄表示器134が設けられている。第2特別図柄表示器134は、0〜9の数字、又は記号を可変表示可能な簡易で小型の表示器で実現されている。
第1特別図柄及び第2特別図柄の種類は、同じであっても、異なっていてもよい。また、第1特別図柄表示器133及び第2特別図柄表示器134は、例えば、2つの7セグメントLED(Light Emitting Diode)等を用いて00〜99の数字、又は2桁の記号を可変表示するように構成されていてもよい。
第1特別図柄の可変表示は、可変表示の実行条件である第1始動条件が成立した後、可変表示の開始条件が成立したことに基づいて開始され、可変表示時間が経過すると停止図柄を導出表示する。また、第2特別図柄の可変表示は、可変表示の実行条件である第2始動条件が成立した後、可変表示の開始条件が成立したことに基づいて開始され、可変表示時間が経過すると停止図柄を導出表示する。なお、停止図柄を導出表示するとは、図柄を最終的に停止表示させることである。
演出表示装置180は、第1特別図柄表示器133において第1特別図柄が可変表示されている間と、第2特別図柄表示器134において第2特別図柄が可変表示されている間に、演出用の図柄として、飾り図柄の可変表示を行う。なお、第1特別図柄表示器133における第1特別図柄の可変表示は、演出表示装置180における飾り図柄の可変表示に同期している。同様に、第2特別図柄表示器134における第2特別図柄の可変表示は、演出表示装置180における飾り図柄の可変表示に同期している。ここで、同期とは、可変表示を開始するタイミングと終了するタイミングが同じであって、可変表示を行っている期間が同じであることをいう。また、第1特別図柄表示器133及び第2特別図柄表示器134において大当り図柄が停止表示される場合、演出表示装置180には、大当りを想起させるような飾り図柄の組み合せが停止表示される。
演出表示装置180の下方には、入賞球装置140が配置されている。入賞球装置140は、遊技球が入賞可能な第1始動入賞口141を有する。ここで、入賞とは、入賞口等の予め入賞領域として定められている領域に遊技球が入ることを指す。第1始動入賞口141に入賞した遊技球は、遊技盤131の背面に導かれて、第1始動口スイッチ142及び第1入賞確認スイッチ144によって検出される(図3参照)。
入賞球装置140の下方には、可変入賞球装置150が配置されている。可変入賞球装置150は、遊技球が入賞可能な第2始動入賞口151を有する。第2始動入賞口151に入賞した遊技球は、遊技盤131の背面に導かれて、第2始動口スイッチ152及び入賞確認スイッチ154によって検出される(図3参照)。
第2始動入賞口151は、ソレノイド巻きコイル153によって開閉する。第2始動入賞口151が開くことによって、遊技球は、第2始動入賞口151に入賞可能になる。第2始動入賞口151が開いている状態になっている場合には、第1始動入賞口141よりも第2始動入賞口151に遊技球が入賞し易くなり、遊技者にとって有利な状態となる。一方、第2始動入賞口151が閉じている場合、遊技球は、第2始動入賞口151に入賞することができなくなる。
また、第1始動口スイッチ142と第1入賞確認スイッチ144の検出結果及び第2始動口スイッチ152と第2入賞確認スイッチ154の検出結果に基づいて異常入賞の発生の有無が判定され、異常入賞の発生を検出したことに基づいてセキュリティ信号が外部出力される(図3参照)。
可変入賞球装置150が開放状態に制御されているときには可変入賞球装置150に向かう遊技球は第2始動入賞口151に極めて入賞しやすい。そして、第1始動入賞口141は演出表示装置180の直下に設けられているが、演出表示装置180の下端と第1始動入賞口141との間の間隔を更に狭めたり、第1始動入賞口141の周辺で釘を密に配置したり、第1始動入賞口141の周辺での釘配列を、遊技球を第1始動入賞口141に導きづらくして、第2始動入賞口151の入賞率の方を第1始動入賞口141の入賞率よりもより高くするようにしてもよい。
第2特別図柄表示器134の上部には、第1始動入賞口141に入った有効入賞球数、即ち、第1保留記憶数を表示する第1特別図柄保留記憶表示部と、第1特別図柄保留記憶表示部とは別個に設けられ、第2始動入賞口151に入った有効入賞球数、即ち、第2保留記憶数を表示する第2特別図柄保留記憶表示部とが設けられた、例えば、7セグメントLEDから成る特別図柄保留記憶表示器135が設けられている。第1特別図柄保留記憶表示部は、第1保留記憶数を入賞順に4個まで表示し、有効始動入賞がある度に、点灯する表示器の数を1増やす。そして、第1特別図柄表示器133での可変表示が開始される度に、点灯する表示器の数を1減らす。また、第2特別図柄保留記憶表示部は、第2保留記憶数を入賞順に4個まで表示し、有効始動入賞がある度に、点灯する表示器の数を1増やす。そして、第2特別図柄表示器134での可変表示が開始される度に、点灯する表示器の数を1減らす。なお、この例では、第1始動入賞口141への入賞による保留記憶数及び第2始動入賞口151への入賞による保留記憶数の上限数を4個としているが、上限数を4個以上にしてもよい。
また、演出表示装置180の表示画面には、第1保留記憶数を表示する第1保留記憶表示部181と、第2保留記憶数を表示する第2保留記憶表示部182とが設けられている。なお、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計である合計数を表示する合算保留記憶表示部が設けられるようにしてもよい。そのように、合計数を表示する合算保留記憶表示部が設けられているようにすれば、可変表示の開始条件が成立していない実行条件の成立数の合計を把握し易くすることができる。
なお、本実施形態では、第2始動入賞口151に対してのみ開閉動作を行う可変入賞球装置150が設けられているが、第1始動入賞口141及び第2始動入賞口151のいずれについても開閉動作を行う可変入賞球装置150が設けられている構成であってもよい。
また、入賞球装置140の右方には、特別可変入賞球装置160が設けられている。特別可変入賞球装置160は大入賞口扉161を備え、第1特別図柄表示器133に大当り図柄が導出表示されたとき、及び第2特別図柄表示器134に大当り図柄が導出表示されたときに生起する大当り遊技状態において、ソレノイド巻きコイル163によって大入賞口扉161が開放状態に制御されることによって、入賞領域となる大入賞口が開放状態になる。
大入賞口内には、大入賞口内に入賞した遊技球を検出可能な2つのスイッチが設けられている。本実施形態では、大入賞口内に、カウントスイッチ162と第3入賞確認スイッチ164とが配置されている(図3参照)。例えば、大入賞口内に入賞した遊技球は、遊技盤131の背面に導かれ、まずカウントスイッチ162で検出され、次いで第3入賞確認スイッチ164で検出される(図3参照)。
カウントスイッチ162によって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数の遊技球が賞球として払い出される。こうして、特別可変入賞球装置160において開放状態となった大入賞口を遊技球が通過したときには、例えば、第1始動入賞口141や第2始動入賞口151といった、他の入賞口を遊技球が通過したときよりも多くの賞球が払い出される。したがって、特別可変入賞球装置160において大入賞口が開放状態となれば、遊技者にとって有利な第1状態となる。その一方で、特別可変入賞球装置160において大入賞口が閉鎖状態となれば、大入賞口に遊技球を通過させて賞球を得ることができないため、遊技者にとって不利な第2状態となる。
第1特別図柄表示器133の下側には、普通図柄表示器137が設けられている。普通図柄表示器137は、例えば、2つのランプから成る。遊技球がゲート170を通過しゲートスイッチ171で検出されると、普通図柄表示器137の表示の可変表示が開始される。本実施形態では、上下のランプが交互に点灯することによって可変表示が行われ、例えば、可変表示の終了時に下側のランプが点灯すれば当りとなる。そして、普通図柄表示器137の下側のランプが点灯して当りである場合に、可変入賞球装置150が所定回数、所定時間だけ開状態になる。即ち、可変入賞球装置150の状態は、下側のランプが点灯して当りである場合に、遊技者にとって不利な状態から有利な状態に変化する。特別図柄保留記憶表示器135の上方には、ゲート170を通過した入賞球数を表示する4つの表示部を有する普通図柄保留記憶表示器136が設けられている。ゲート170への遊技球の通過がある度に、即ち、ゲートスイッチ171によって遊技球が検出される度に、普通図柄保留記憶表示器136は点灯する表示部を1増やす。そして、普通図柄表示器137の可変表示が開始される度に、点灯する表示部を1減らす。
なお、7セグメントLEDから成る普通図柄保留記憶表示器136には、ゲート170を通過した入賞球数を表示する4つの表示部と共に、例えば、大当り時における特別可変入賞球装置160の開放回数を示す2つの表示部、及び遊技状態を示す2つの表示部が設けられているが、これら表示部を普通図柄保留記憶表示器136とは別個の表示器にて構成してもよい。
遊技領域190の左下側には、遊技中に点滅表示される装飾LED等を有する円形状装飾部材191が設けられている。また、遊技領域190の下部には、入賞しなかった遊技球を吸収するアウト口192が設けられている。また、遊技領域190の外側の左右上下部には、効果音を発する4つのスピーカ138が設けられている。遊技領域190の外周には、天枠ランプ193、左枠ランプ194及び右枠ランプ195が設けられている。
また、左枠ランプ194の近傍に、賞球払出中に点灯する賞球ランプが設けられ、天枠ランプ193の近傍に、補給球が切れたときに点灯する球切れランプが設けられている。なお、賞球ランプ及び球切れランプは、賞球の払出中である場合や球切れが検出された場合に、演出制御基板132に搭載された演出制御用マイクロコンピュータによって点灯制御される。更に、プリペイドカードが挿入されることによって球貸しを可能にするプリペイドカードユニットが、パチンコ遊技機100に隣接して設置されている。
遊技者の操作により、打球発射装置から発射された遊技球は、発射球案内通路を通って遊技領域190に入り、その後、遊技領域190を下りてくる。遊技球が第1始動入賞口141に入り第1始動口スイッチ142で検出されると、第1特別図柄の可変表示を開始できる状態であれば、第1特別図柄表示器133において第1特別図柄の可変表示が開始されると共に、演出表示装置180において飾り図柄の可変表示が開始される。即ち、第1特別図柄及び飾り図柄の可変表示は、第1始動入賞口141への入賞に対応する。第1特別図柄の可変表示を開始できる状態でなければ、第1保留記憶数が上限値に達していないことを条件として、第1保留記憶数を1増やす。
遊技球が第2始動入賞口151に入り第2始動口スイッチ152で検出されると、第2特別図柄の可変表示を開始できる状態であれば、第2特別図柄表示器134において第2特別図柄の可変表示が開始されると共に、演出表示装置180において飾り図柄の可変表示が開始される。即ち、第2特別図柄及び飾り図柄の可変表示は、第2始動入賞口151への入賞に対応する。第2特別図柄の可変表示を開始できる状態でなければ、第2保留記憶数が上限値に達していないことを条件として、第2保留記憶数を1増やす。
第1特別図柄表示器133における第1特別図柄の可変表示、及び第2特別図柄表示器134における第2特別図柄の可変表示は、一定時間が経過したときに停止する。停止図柄が大当り図柄であると「大当り」となり、停止図柄が大当り図柄とは異なる所定の小当り図柄であると「小当り」となり、停止図柄が大当り図柄及び小当り図柄とは異なる特別図柄が停止表示されれば「ハズレ」となる。
特図ゲームでの可変表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利なラウンドを所定回数実行する大当り遊技状態に制御される。また、特図ゲームでの可変表示結果が「小当り」になった後には、大当り遊技状態とは異なる小当り遊技状態に制御される。
演出表示装置180に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリアでは、第1特別図柄表示器133における第1特図を用いた特図ゲームと、第2特別図柄表示器134における第2特図を用いた特図ゲームとのうち、いずれかの特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示(変動表示)が開始される。そして、飾り図柄の可変表示が開始されてから「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリアにおける確定飾り図柄の停止表示により可変表示が終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示状態が所定のリーチ状態となることがある。ここで、リーチ状態とは、演出表示装置180の表示領域にて仮停止表示された飾り図柄が大当り組み合せの一部を構成しているときに未だ仮停止表示もされていない飾り図柄については変動が継続している表示状態、あるいは、全部又は一部の飾り図柄が大当り組み合せの全部又は一部を構成しながら同期して変動している表示状態のことである。具体的には、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリアにおける一部では予め定められた大当り組み合せを構成する飾り図柄が仮停止表示されているときに未だ仮停止表示もしていない残りの飾り図柄表示エリアでは飾り図柄が変動している表示状態、あるいは、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリアにおける全部又は一部で飾り図柄が大当り組み合せの全部又は一部を構成しながら同期して変動している表示状態である。
パチンコ遊技機100の背面側では、演出表示装置180を制御する演出制御用マイクロコンピュータが搭載された演出制御基板132を含む変動表示制御ユニット、遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された主基板200、音声制御基板、ランプドライバ基板、及び球払出制御を行なう払出制御用マイクロコンピュータ等が搭載された払出制御基板301等の各種基板が設置されている。なお、主基板200は基板収納ケース103に収納されている。
更に、パチンコ遊技機100の背面側には、DC(Direct Current)30(V)、DC21(V)、DC12(V)及びDC5(V)等の各種電源電圧を作成する電源回路が搭載された電源基板302やタッチセンサ基板が設けられている。電源基板302には、パチンコ遊技機100における主基板200及び各電気部品制御基板やパチンコ遊技機100に設けられている各電気部品への電力供給を実行又は遮断するための電力供給許可手段としての電源スイッチ、主基板200の遊技制御用マイクロコンピュータ156のRAM(Random Access Memory)をクリアするためのクリアスイッチが設けられている。更に、電源スイッチの内側には、交換可能なヒューズが設けられている。
なお、本実施形態では、主基板200は遊技盤131側に設けられ、払出制御基板301は遊技枠側に設けられている。このような構成であっても、主基板200と払出制御基板301との間の通信をシリアル通信で行うことによって、遊技盤131を交換する際の配線の取り回しを容易にしている。
なお、各制御基板には、制御用マイクロコンピュータを含む制御手段が搭載されている。制御手段は、遊技制御用マイクロコンピュータ等からのコマンドとしての制御信号に従ってパチンコ遊技機100に設けられている電気部品を制御する。以下、主基板200を制御基板に含めて説明を行うことがある。その場合には、制御基板に搭載される制御手段は、遊技制御用マイクロコンピュータと、遊技制御用マイクロコンピュータ等からの制御信号に従ってパチンコ遊技機100に設けられている電気部品を制御する手段とのそれぞれを指す。また、主基板200以外のマイクロコンピュータが搭載された基板をサブ基板ということがある。
パチンコ遊技機100の背面には、各種情報をパチンコ遊技機100の外部に出力するための各端子を備えたターミナル基板303が設置されている(図2参照)。ターミナル基板303には、例えば、大当り遊技状態の発生を示す大当り情報等の情報出力信号を外部出力するための情報出力端子が設けられている。なお、遊技機エラー状態信号に関しては必ずしもパチンコ遊技機100の外部に出力しなくてもよく、情報出力端子から、この遊技機エラー状態信号の替わりに遊技枠が開放状態であることを示すドア開放信号等を出力するようにしてもよい。
球払出装置310は、遊技球を誘導する通路とステッピングモーター等により駆動されるスプロケット等によって誘導された遊技球を打球供給皿121や余剰球受皿122に払い出すための装置であって、払い出された賞球や貸し球をカウントする払出個数カウントスイッチ等もユニットの一部として構成されている。なお、本実施形態では、払出検出手段は、払出個数カウントスイッチによって実現され、球払出装置310から実際に賞球や貸し球が払い出されたことを検出する機能を備える。この場合、払出個数カウントスイッチは、賞球や貸し球の払い出しを1球検出する度に検出信号を出力する。
貯留タンク320に貯留された遊技球は誘導レールを通り、カーブ樋を経て払出ケース311で覆われた球払出装置310に至る。球払出装置310の上方には、遊技媒体切れ検出手段としての球切れスイッチ312が設けられている。球切れスイッチ312が球切れを検出すると、球払出装置310の払出動作が停止する。球切れスイッチ312が遊技球の不足を検知すると、遊技機設置島に設けられている補給機構からパチンコ遊技機100に対して遊技球の補給が行なわれる。
入賞に基づく景品としての遊技球や、球貸し要求に基づく遊技球が多数払出されて打球供給皿121が満杯になると、遊技球は、余剰球誘導通路を経て余剰球受皿122に導かれる。更に遊技球が払出されると、感知レバーが貯留状態検出手段としての満タンスイッチを押圧して、貯留状態検出手段としての満タンスイッチがオンする。その状態では、球払出装置310内の払出モーターの回転が停止して球払出装置310の動作が停止すると共に打球発射装置の駆動も停止する。
図3は、主基板200のブロック構成の一例を示す。なお、図3には、払出制御基板301及び演出制御基板132等も示されている。主基板200には、プログラムに従ってパチンコ遊技機100を制御する遊技制御用マイクロコンピュータ210が搭載されている。遊技制御用マイクロコンピュータ210は、遊技進行制御用のプログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)211、ワークメモリとして使用される記憶手段としてのRAM212、プログラムに従って制御動作を行うCPU(Central Processing Unit)213、及び入出力ポート214を含む。本実施形態では、ROM211及びRAM212は遊技制御用マイクロコンピュータ210に内蔵されている。即ち、遊技制御用マイクロコンピュータ210は、1チップマイクロコンピュータである。1チップマイクロコンピュータには、少なくともRAM212が内蔵されていればよく、ROM211は外付けであっても内蔵されていてもよい。また、入出力ポート214は、外付けであってもよい。
なお、遊技制御用マイクロコンピュータ210においてCPU213がROM211に格納されているプログラムに従って制御を実行するので、以下、遊技制御用マイクロコンピュータ210又はCPU213が実行する、又は処理を行うということは、具体的には、CPU213がプログラムに従って制御を実行することである。このことは、主基板200以外の他の基板に搭載されているマイクロコンピュータについても同様である。
遊技制御用マイクロコンピュータ210には、更に、ハードウェア乱数を発生する乱数回路215が内蔵されている。乱数回路215は、特別図柄の可変表示の表示結果により大当りとするか否か判定するための判定用の乱数を発生するために用いられるハードウェア回路である。乱数回路215は、初期値と上限値とが設定された数値範囲内で、数値データを、設定された更新規則に従って更新し、ランダムなタイミングで発生する始動入賞時が数値データの読出時であることに基づいて、読出される数値データが乱数値となる乱数発生機能を有する。
乱数回路215は、数値データの更新範囲の選択設定機能、数値データの更新規則の選択設定機能、及び数値データの更新規則の選択切換え機能等の各種の機能を有する。このような機能によって、生成する乱数のランダム性を向上させることができる。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ210は、乱数回路215が更新する数値データの初期値を設定する機能を有している。例えば、ROM211等の所定の記憶領域に記憶された遊技制御用マイクロコンピュータ210のIDナンバを用いて所定の演算を行って得られた数値データを、乱数回路215が更新する数値データの初期値として設定する。そのような処理を行うことによって、乱数回路215が発生する乱数のランダム性をより向上させることができる。
遊技制御用マイクロコンピュータ210は、第1始動口スイッチ142又は第2始動口スイッチ152への始動入賞が生じたときに乱数回路215から数値データを読み出し、特別図柄及び飾り図柄の変動開始時に、その数値データに基づいて特定の表示結果としての大当り表示結果にするか否か、即ち、大当りとするか否かを決定する。そして、大当りとすると決定したときに、遊技状態を遊技者にとって有利な大当り遊技状態に移行させる。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ210には、払出制御基板301の払出制御用マイクロコンピュータや、演出制御基板132の演出制御用マイクロコンピュータとシリアル通信で信号を入出力するためのシリアル通信回路216が内蔵されている。なお、払出制御用マイクロコンピュータや演出制御用マイクロコンピュータにも、遊技制御用マイクロコンピュータ210とシリアル通信で信号を入出力するためのシリアル通信回路が内蔵されている。
また、RAM212は、その一部又は全部が電源基板302において作成されるバックアップ電源によってバックアップされている不揮発性記憶手段としてのバックアップRAMである。即ち、パチンコ遊技機100に対する電力供給が停止しても、所定期間は、RAM212の一部又は全部の内容は保存される。特に、少なくとも、遊技状態、即ち、遊技制御用マイクロコンピュータ210の制御状態に応じたデータと、未払出賞球数を示すデータは、バックアップRAMに保存される。遊技制御用マイクロコンピュータ210の制御状態に応じたデータとは、停電等が生じた後に復旧した場合に、そのデータに基づいて、制御状態を停電等の発生前に復旧させるために必要なデータである。また、制御状態に応じたデータと未払出賞球数を示すデータとを遊技の進行状態を示すデータと定義する。なお、本実施形態では、RAM212の全部が、電源バックアップされているとする。
遊技制御用マイクロコンピュータ210のリセット端子には、電源基板302からのリセット信号が入力される。電源基板302には、遊技制御用マイクロコンピュータ210等に供給されるリセット信号を生成するリセット回路が搭載されている。なお、リセット信号がハイレベルになると遊技制御用マイクロコンピュータ210等は動作可能状態になり、リセット信号がローレベルになると遊技制御用マイクロコンピュータ210等は動作停止状態になる。したがって、リセット信号がハイレベルである期間は、遊技制御用マイクロコンピュータ210等の動作を許容する許容信号が出力されていることになり、リセット信号がローレベルである期間は、遊技制御用マイクロコンピュータ210等の動作を停止させる動作停止信号が出力されていることになる。なお、リセット回路をそれぞれの電気部品制御基板に搭載してもよい。
更に、遊技制御用マイクロコンピュータ210の入力ポートには、電源基板302からの電源電圧が所定値以下に低下したことを示す電源断信号が入力される。即ち、電源基板302には、パチンコ遊技機100において使用される所定電圧の電圧値を監視して、電圧値が予め定められた所定値にまで低下すると、その旨を示す電源断信号を出力する電源監視回路が搭載されている。なお、電源監視回路を電源基板302に搭載するのではなく、バックアップ電源によって電源バックアップされる基板に搭載するようにしてもよい。また、遊技制御用マイクロコンピュータ210の入力ポートには、RAM212の内容をクリアすることを指示するためのクリアスイッチが操作されたことを示すクリア信号が入力される。
また、ゲートスイッチ171、第1始動口スイッチ142、第1入賞確認スイッチ144、第2始動口スイッチ152、第2入賞確認スイッチ154、カウントスイッチ162、第3入賞確認スイッチ164からの検出信号を基本回路に与える入力ドライバ回路220も主基板200に搭載され、可変入賞球装置150を開閉するソレノイド巻きコイル153、特別可変入賞球装置160を開閉するソレノイド巻きコイル163と基本回路からの指令に従って駆動する出力回路230も主基板200に搭載され、電源投入時に遊技制御用マイクロコンピュータ210をリセットするためのシステムリセット回路や、大当り遊技状態の発生を示す大当り情報等の情報出力信号を、ターミナル基板303を介して、ホールコンピュータ等の外部装置に対して出力する情報出力回路240も主基板200に搭載されている。
本実施形態では、演出制御基板132に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータが、中継基板304を介して遊技制御用マイクロコンピュータ210から演出内容を指示する演出制御コマンドを受信し、飾り図柄を可変表示する演出表示装置180との表示制御を行う。
演出制御基板132は、演出制御用CPU及びRAMを含む演出制御用マイクロコンピュータを搭載している。なお、RAMは外付けであってもよい。演出制御基板132において、演出制御用CPUは、内蔵又は外付けのROMに格納されたプログラムに従って動作し、中継基板304を介して入力される主基板200からの演出制御信号に応じて、入力ドライバ及び入力ポートを介して演出制御コマンドを受信する。また、演出制御用CPUは、演出制御コマンドに基づいて、VDP(Video Display Processor)に演出表示装置180の表示制御を行わせる。
演出制御用CPUは、受信した演出制御コマンドに従ってキャラクタROMから必要なデータを読み出す。キャラクタROMは、演出表示装置180に表示されるキャラクタ画像データ、具体的には、人物、文字、図形又は記号等を予め格納しておくためのものである。演出制御用CPUは、キャラクタROMから読み出したデータをVDPに出力する。VDPは、演出制御用CPUから入力されたデータに基づいて表示制御を実行する。
演出制御コマンド及び演出制御信号は、演出制御基板132において、まず、入力ドライバに入力する。入力ドライバは、中継基板304から入力された信号を演出制御基板132の内部に向かう方向にしか通過させない信号方向規制手段としての単方向性回路でもある。
中継基板304には、主基板200から入力された信号を演出制御基板132に向かう方向にしか通過させない信号方向規制手段としての単方向性回路が搭載されている。単方向性回路として、例えば、ダイオードやトランジスタが使用される。更に、単方向性回路である入出力ポート214を介して主基板200から演出制御コマンド及び演出制御信号が出力されるので、中継基板304から主基板200の内部に向かう信号が規制される。即ち、中継基板304からの信号は主基板200の内部に入り込まない。
更に、演出制御用CPUは、出力ポートを介してランプドライバ基板305に対してLEDを駆動する信号を出力する。また、演出制御用CPUは、出力ポートを介して音声制御基板306に対して音番号データを出力する。また、演出制御用CPUは、出力ポートを介して、可動装飾体ユニット400のモーターに対して駆動信号を出力する。また、演出制御用CPUは、入力ポートを介して、可動装飾体ユニット400のセンサーからの検出信号を取得する。
ランプドライバ基板305において、LEDを駆動する信号は、入力ドライバを介してLEDドライバに入力される。LEDドライバは、駆動信号を天枠ランプ193、左枠ランプ194、右枠ランプ195等の枠側に設けられている各LEDに供給する。また、遊技盤131側に設けられている各種LEDに駆動信号を供給する。なお、LED以外の発光体が設けられている場合には、それを駆動する駆動回路がランプドライバ基板305に搭載される。
音声制御基板306において、音番号データは、入力ドライバを介して音声合成用IC(Integrated Circuit)に入力される。音声合成用ICは、音番号データに応じた音声や効果音を発生し増幅回路に出力する。増幅回路は、音声合成用ICの出力レベルを、ボリュームで設定されている音量に応じたレベルに増幅した音声信号をスピーカ138に出力する。音声データROMには、音番号データに応じた制御データが格納されている。音番号データに応じた制御データは、所定期間における効果音又は音声の出力態様を時系列的に示すデータの集まりである。
パチンコ遊技機100では、可動装飾体ユニット400が、左部材410、右部材420、上部材430及び下部材440を備え、図1に示す、これら各部材を、遊技盤131の背面側に退避させた「退避位置」から、図4に示す、演出表示装置180の表示領域前方の「所定位置」に進出させることで、一の装飾体Sを形成することが可能となっている。なお、左部材410は、この発明における「第1の部材」の一例である。また、右部材420は、この発明における「第2の部材」の一例である。また、上部材430は、この発明における「第3の部材」の一例である。
ここで、本実施形態に係る左部材410、右部材420、上部材430及び下部材440は、演出表示装置180の表示領域を被覆した状態となる上記「所定位置」に移動することによって、それぞれが一の装飾体Sを形成して、パチンコ遊技機100を装飾する、又はパチンコ遊技機100の遊技を演出する。
本実施形態では、装飾体Sがキャラクタの顔部分とされており、装飾体Sの形成時において、左部材410は、キャラクタの左頬から鼻の左半分の部位を形成し、右部材420は、キャラクタ右頬から鼻の右半分の部位を形成する。上部材430は、キャラクタの両目から額の部位を形成し、下部材440は、キャラクタの口から顎の部位を形成する。
可動装飾体ユニット400では、左部材410、右部材420、上部材430及び下部材440を、例えば、遊技球が入賞していない通常遊技中であって、パチンコ遊技機100を装飾しない間、又はパチンコ遊技機100の遊技を演出しない間には、「退避位置」とさせておく。一方で、可動装飾体ユニット400は、例えば、遊技球が大当たりに当選した場合等に、大当たり確定前の演出として、パチンコ遊技機100を装飾する、又はパチンコ遊技機100の遊技を演出するために、左部材410、右部材420、上部材430及び下部材440をそれぞれ、所定の駆動機構によって駆動して、図5に示す退避位置から、図6に示す状態、図7に示す状態を順に経て、図8に示すように、演出表示装置180の表示領域を被覆する位置に移動させることによって、装飾体Sを形成する。
以下、図5〜図13を参照し、可動装飾体ユニット400について詳述する。
図5に示すように、左部材410、右部材420、上部材430及び下部材440はそれぞれ、遊技盤131の盤面板の背面側に配置されるとともに演出表示装置180の表示領域を遊技者側から視認可能とする開口が形成された板状のベース部材Bに支持されている。ベース部材Bは、遊技盤131の盤面板の背面に適所を支持されて、遊技盤131の盤面板の前後面に直交する方向で、上記した盤面板と演出表示装置180の間に位置している。
ベース部材Bにおいて、左部材410は演出表示装置180の左方に配置され、右部材420は演出表示装置180の右方に配置され、上部材430は演出表示装置180の上方に配置され、下部材440は演出表示装置180の下方に配置されている。
図5及び図10を参照し、左部材410は、左下部材410a及び左上部材410bを備える。左下部材410aは、ベース部材Bにおける演出表示装置180の下方の左側に設けられた回動軸411を介して、ベース部材Bに対して回動可能に設けられている。回動軸411の近傍には、モーター510が設けられ、モーター510のシャフトには、駆動ギヤ511が固定されている。そして、左下部材410aは、駆動ギヤ511に咬合する従動ギヤ412を介して、モーター510のシャフトの回転に応じて回動するように設けられている。従動ギヤ412は、左下部材410aの下部において、回動軸411の周囲を囲う円弧状に形成されている。
一方、左上部材410bは、その下部に設けられた連結軸413を介して、左下部材410aに対して回動可能に設けられている。また、左上部材410bは、ベース部材における演出表示装置180の左方に設けられたガイドスリット414に係合するガイドピン415を介して、モーター510の回動に応じて、ガイドスリット414に沿って案内されるように設けられている。
同様に、右部材420は、右下部材420a及び右上部材420bを備える。右下部材420aは、ベース部材Bにおける演出表示装置180の下方の右側に設けられた回動軸421を介して、ベース部材Bに対して回動可能に設けられている。また、回動軸421の近傍には、モーター520が設けられ、モーター520のシャフトには、駆動ギヤ521が固定されている。そして、右下部材420aは、駆動ギヤ521に咬合する従動ギヤ422を介して、モーター520の回転に応じて回動するように設けられている。従動ギヤ422は、右下部材420aの下部において、回動軸421の周囲を囲う円弧状に形成されている。
一方、右上部材420bは、その下部に設けられた連結軸423を介して、右下部材420aに対して回動可能に設けられている。また、右上部材420bは、ベース部材における演出表示装置180の右方に設けられたガイドスリット424に係合するガイドピン425を介して、モーター520の回動に応じて、ガイドスリット424に沿って案内されるように設けられている。
上部材430は、ベース部材における演出表示装置180の上方に設けられたガイドレール431に摺動可能に取り付けられたスライド部434に固定され、ガイドレール431は上下方向に沿って配置され、スライド部434を介して上部材430を上下方向に案内する。ガイドレール431の左方には、モーター530が設けられ、モーター530のシャフトには、アーム432の一端が固定されている。そして、アーム432の他端には、長孔であるガイド孔433が設けられている。
スライド部434には、ガイド孔433に挿入されるガイドピン435が設けられている。そして、上部材430は、ガイド孔433に挿入されたガイドピン435を介して、モーター530の回転に応じて上下動するように設けられている。
同様に、ベース部材における演出表示装置180の下方には、下部材440を上下方向に案内するためのガイドレール441が設けられ、ガイドレール441には、スライド部444が摺動可能に取り付けられている。そして、下部材440は、スライド部444に固定されている。
ガイドレール441の左方には、モーター540が設けられ、モーター540のシャフトには、アーム442の一端が固定されている。そして、アーム442の他端には、長孔であるガイド孔443が設けられている。そして、下部材440は、ガイドレール441に取り付けられたスライド部444を介して、上下動可能に設けられている。スライド部444には、ガイド孔443に挿入されるガイドピン445が設けられ、下部材440は、ガイド孔443に挿入されたガイドピン445を介して、モーター540の回転に応じて上下動する。
以下の説明においては、各部材の動作について詳述する。
上述したように、左部材410、右部材420、上部材430及び下部材440は、パチンコ遊技機100を装飾しない間、又はパチンコ遊技機100の遊技を演出しない間には、図5及び図10に示すように、それぞれ演出表示装置180の表示領域の外側に配置される。
演出制御基板132は、例えば、所定の演出のタイミングにて、可動装飾体ユニット400を可動させるにあたり、まず、左部材410及び右部材420を可動させるべく、モーター510及びモーター520に対して制御信号を出力する。
モーター510は、演出制御基板132から制御信号の入力を受け付けると、シャフトを、正面から見て左回りに所定量だけ回転させる。ここで、シャフトの回転量は、左部材410を、図5に示す位置から図6に示す位置まで移動させるのに必要な量である。モーター510のシャフトが回転すると、シャフトに固定された駆動ギヤ511は、正面から見て左回りに回転する。駆動ギヤ511に対して従動ギヤ412が咬合しているため、駆動ギヤ511が正面から見て左回りに回転すると、左下部材410aは、それに従動して、図6及び図11に示すように、回動軸411を軸中心に、正面から見て右回りに回動する。左下部材410aが正面から見て右回りに回転すると、左上部材410bは、連結軸413を軸中心にして、正面から見て左回りに回動する。
その際、左上部材410bの動きは、ガイドピン415がガイドスリット414に沿って案内されるように規制される。このようにして、左部材410は、図5及び図10に示す状態から、図6及び図11に示す状態を経て、図7及び図12に示すように、一の装飾体Sを形成する際の所定位置まで移動する。
ここで、左下部材410aには、左上部材410bに対して当接する位置に、弾性部材416が設けられている。このような構造によっては、左下部材410aと左上部材410bとが接触する際の衝撃による、各部材の破損を防止することができる。
同様に、モーター520は、演出制御基板132から制御信号の入力を受け付けると、シャフトを、正面から見て右回りに所定量だけ回転させる。ここで、シャフトの回転量は、右部材420を、図5に示す位置から図7に示す位置まで移動させるのに必要な量である。モーター520のシャフトが回転すると、シャフトに固定された駆動ギヤ521は、正面から見て右回りに回転する。駆動ギヤ521に対して従動ギヤ422が咬合しているため、駆動ギヤ521が正面から見て右回りに回転すると、右下部材420aは、それに従動して、図6及び図11に示すように、回動軸421を軸中心に、正面から見て左回りに回動する。右下部材420aが正面から見て左回りに回転すると、右上部材420bは、連結軸423を軸中心にして、正面から見て右回りに回動する。
その際、右上部材420bの動きは、ガイドピン425がガイドスリット424に沿って案内されるように規制される。このようにして、右部材420は、図5及び図10に示す状態から、図6及び図11に示す状態を経て、図7及び図12に示すように、一の装飾体Sを形成する際の所定位置まで移動する。
ここで、右下部材420aには、右上部材420bに対して当接する位置に、弾性部材426aが設けられている。このような構造によっては、右下部材420aと右上部材420bとが接触する際の衝撃による、各部材の破損を防止することができる。また、右上部材420bには、左上部材410bに対して当接する位置に、弾性部材426bが設けられている。このような構造によっては、左部材410と右部材420とが接触する際の衝撃による、各部材の破損を防止することができる。
次いで、演出制御基板132は、上部材430を可動させるべく、モーター530に対して制御信号を出力する。
モーター530は、演出制御基板132から制御信号の入力を受け付けると、シャフトを、正面から見て右回りに所定量だけ回転させる。ここで、シャフトの回転量は、上部材430を、図7に示す位置から図8に示す位置まで移動させるのに必要な量である。モーター530のシャフトが回転すると、シャフトに固定されたアーム432は、モーター530のシャフトを軸中心に、正面から見て右回りに回動する。アーム432のガイド孔433に対してガイドピン435が係合しており、ガイドピン435が設けられたスライド部434がガイドレール431に係合しているため、アーム432が正面から見て右回りに回動すると、上部材430は、ガイドレール431に沿って案内されるように、下方向へ移動する。このようにして、上部材430は、図7及び図12に示す状態から、図8及び図13に示すように、一の装飾体Sを形成する位置まで移動する。このような構造によっては、上部材430を重力方向に移動させているので、モーター530の駆動力を過分に必要としない。
ここで、上部材430は、左上部材410bに対して当接する部分に、下方に向けて凸の湾曲部436aを有している。一方、左上部材410bは、所定位置の状態において、上部材430に対して当接する部分に、湾曲部436aの形状に一致する下方に向けて凹の湾曲部417を有している。同様に、上部材430は、右上部材420bに対して当接する部分に、下方に向けての凸の湾曲部436bを有している。一方、右上部材420bは、上部材430に対して当接する部分に、湾曲部436bの形状に一致する下方に向けて凹のの湾曲部427を有している。
このような構造によっては、左部材410と右部材420とが一の装飾体Sを形成する位置にある状態において、上部材430が上方から下方へ移動することにより、左上部材410bの湾曲部417に対して上部材430の湾曲部436aが嵌まり込み、右上部材420bの湾曲部427に対して上部材430の湾曲部436aが嵌まり込んで、左部材410と右部材420とが離反する動きを規制することになるので、装飾体を形成する部材間のがたつきを防止することができる。
更に、本実施形態では、上部材430が、左上部材410b及び右下部材420bを押圧する押圧部437を有している。一方、左上部材410bは、押圧部437に押圧される被押圧部418を有している。同様に、右上部材420bは、押圧部437に押圧される被押圧部428を有している。そして、被押圧部428には、押圧部437に対して当接する部分に、弾性部材426cが設けられている。このような構造によっては、左上部材410b及び右上部材420bと上部材430とが接触する際の衝撃による、各部材の破損を防止することができる。また、押圧部437が被押圧部418及び被押圧部428を押圧することによって、左部材410と右部材420とが近接する方向に力が加わるので、左部材410と右部材420とが離反してがたつくことを、より効率よく防止することができる。
更に、本実施形態においては、弾性部材426cの上面が、図14(a)に示すように、所定位置において、右上部材420bに近づくにつれて上方に延びる傾斜状に形成されている。このような構成によっては、図14(b)に示すように、押圧部437が弾性部材426cを押圧する際に、弾性部材426cの上面の傾斜により、図中矢印αに示すように、左部材410が右部材420に近づく側に移動することで、左部材410と右部材420とが近接する方向に、より効率よく力を加えることができる。
また、本実施形態においては、押圧部437がスライド部434の案内方向の延長線上に設けられている。このような構成によっては、スライド部434の案内方向に対して効率よく力が加わることから、より効率よくがたつきを防止することができる。
次いで、演出制御基板132は、下部材440を可動させるべく、モーター540に対して制御信号を出力する。
モーター540は、演出制御基板132から制御信号の入力を受け付けると、シャフトを、正面から見て左回りに所定量だけ回転させる。ここで、シャフトの回転量は、下部材440を、図6に示す位置から図7に示す位置まで移動させるのに必要な量である。モーター540のシャフトが回転すると、シャフトに固定されたアーム442は、モーター540のシャフトを軸中心にして、正面から見て左回りに回動する。アーム442のガイド孔443に対してガイドピン445が係合しており、ガイドピン445が設けられたスライド部444がガイドレール441に係合しているため、アーム442が正面から見左回りに回動すると、下部材440は、ガイドレール441に沿って案内されるように、上方向へ移動する。このようにして、下部材440は、図6及び図11に示す状態から、図7及び図12に示すように、一の装飾体を形成する位置まで移動する。
このように、左部材410、右部材420、上部材430及び下部材440は、演出表示装置180の表示領域を被覆する位置に移動することによって、一の装飾体を形成する。このような構成によっては、演出効果を高めることができる。
なお、以上のようにして装飾体Sは形成されるが、本実施形態では、演出効果を向上させるために、演出制御基板132が、下部材440を上下動させるべく、モーター540に対して制御信号を出力する。
モーター540は、演出制御基板132から制御信号の入力を受け付けると、シャフトを、正面から見て右回りと左回りとに所定量だけ繰り返し回転させる。ここで、シャフトの回転量は、下部材440を、図8に示す位置から図9に示す位置まで移動させるのに必要な量である。このようにして、下部材440は、図9に示すように、上下動を繰り返す。
そして、演出制御基板132は、所定の演出を終えるタイミングに、各部材を、図4に示す位置へ退避させるべく、各モーターに対して制御信号を出力する。各モーターは、演出制御基板132からの制御信号の入力を受け付けると、シャフトを、装飾体を形成する際の方向とは逆方向に回転させる。このようにして、各部材は、図4に示すように、演出表示装置180の表示領域の外側まで移動する。なお、各部材が図4に示す退避位置まで移動したときに、モーター410の回転を停止させるべく、左部材410、右部材420、上部材430及び下部材440がそれぞれ退避位置まで移動したことを検知するセンサー610,620,630,640が、それぞれ設けられている。
以上、説明したように、パチンコ遊技機100は、少なくとも左部材410と、右部材420と、上部材430とを有し、左部材410、右部材420、上部材430及び下部材440が演出表示装置180の表示領域を被覆する位置に移動することによって、一の装飾体を形成する可動装飾体ユニット400を備え、上部材430は、装飾体が形成される際に、左部材410と右部材420とが離反するのを防止するように動作する。
このような形態によっては、装飾体を形成するために不必要な部材を用いることなく、装飾体を形成する部材間のがたつきを、簡易に防止することができる。
また、上述したように、上部材430は、押圧部437を有し、左部材410及び右部材420は、押圧部437に押圧される被押圧部418,428を有し、上部材430は、装飾体が形成される際に、被押圧部418,428が押圧部437に押圧されるように動作して、左部材410と右部材420とが近接する方向に力を加えることによって、左部材410と右部材420とが離反するのを防止してもよい。
このような形態によっては、装飾体を形成する部材間のがたつきを、より効率よく防止することができる。
また、上述したように、上部材430は、ガイドレール431に対して移動自在に設けられたスライド部434を有し、上下方向に移動自在とされ、押圧部437は、スライド部434の案内方向の延長線上に設けられてもよい。
このような形態によっては、スライド部434の案内方向に対して効率的に力が加わることによって、装飾体を形成する部材間のがたつきを、より効率よく防止することができる。
また、上述したように、被押圧部428には、押圧部418との接触位置に弾性部材426cが設けられてもよい。
このような形態によっては、部材同士が接触する際の衝撃によって、部材が破損するのを防止することができる。
また、上述したように、左部材410及び右部材420は、左右方向に移動自在とされ、上部材430は、上下方向に移動自在とされてもよい。
このような形態によっては、上部材430が重力方向に移動することになるので、上部材430を駆動するための駆動力を過分に必要としない。
また、上述したように、可動装飾体ユニット400は、装飾体によって、演出表示装置180の表示領域を被覆するように構成されてもよい。
このような形態によっては、演出効果を高めることができる。
なお、上述した実施形態では、上部材430が湾曲部436a,436bと押圧部437とを有する例について説明した。しかしながら、湾曲部436a,436bと押圧部437との実施形態は、これに限られない。例えば、上部材430は、湾曲部436a,436bを有していなくてもよい。また、例えば、上部材430は、押圧部437を有していなくてもよい。
また、上述した実施形態では、上部材430が一の押圧部437を有し、左部材410及び右部材420の両方が被押圧部418,428をそれぞれ有している例について説明した。しかしながら、押圧部と被押圧部の実施形態は、これに限られない。例えば、被押圧部は、左部材410及び右部材420のいずれか一方のみが有していてもよい。また、例えば、上部材430は、左部材410の被押圧部と、右部材420の被押圧部とにそれぞれ対応する複数の押圧部を有していてもよい。
また、上述した実施形態では、弾性部材426cの上面が、右上部材420bに近づくにつれて上方に延びる傾斜状に形成されている例について説明した。しかしながら、弾性部材426cの形状は、これに限られない。例えば、弾性部材426cの上面は、傾斜状に形成されていなくてもよい。
また、上述した実施形態では、左右方向に動作する左部材410を、この発明における「第1の部材」の一例とし、左右方向に動作する右部材420を、この発明における「第2の部材」の一例とし、上下方向に動作する上部材430を、この発明における「第3の部材」の一例として説明した。しかしながら、この発明における「第1の部材」、「第2の部材」及び「第3の部材」が動作する方向は、これに限られない。例えば、この発明における「第1の部材」及び「第2の部材」は、上下方向に動作してもよい。その場合、この発明における「第3の部材」は、装飾体が形成されるように、「第1の部材」と「第2の部材」とが離反するのを防止するように、左右方向に動作することになる。
また、上述した実施形態では、押圧部437に対して当接する被押圧部428に弾性部材426cが設けられている例について説明した。しかしながら、このような弾性部材が設けられる個所は、これに限られない。例えば、このような弾性部材は、押圧部436に設けられていてもよい。
また、上述した実施形態では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機100が適用されていたが、例えば、遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となると共に、各々が識別可能な複数種類の図柄を変動表示可能な可変表示装置に表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、可変表示装置に導出された表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンにも適用可能である。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は、上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
100 パチンコ遊技機
400 可動装飾体ユニット
410 左部材
420 右部材
430 上部材
440 下部材

Claims (1)

  1. 所定の遊技を行うことが可能な遊技機であって、
    少なくとも第1の部材と、第2の部材と、第3の部材とを有し、前記各部材が所定位置に移動することによって、一の装飾体を形成する可動装飾体ユニットを備え、
    前記第3の部材は、前記装飾体が形成される際に、前記第1の部材と前記第2の部材とが離反するのを防止するように動作する
    ことを特徴とする遊技機。
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