JP2015008607A - 通信装置、その制御方法、およびプログラム - Google Patents

通信装置、その制御方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】WPCを搭載した通信機器において、通信パラメータの設定を容易にする。
【解決手段】無線給電方式による送電部と無線通信方式による通信部を備えた送電装置は、送電部を介して対向する受電装置に対して無線給電方式による給電を行い、送電部を介して受電装置からの所定のメッセージが検出された場合、通信部を用いて受電装置との無線通信を起動する。

【選択図】図4

Description

本発明は、通信装置とその制御方法、およびプログラムに関する。
近年、非接触ICカードの利用が増加している。このICカードの規格は国内外において複数の方式が存在しており、国際的な通信互換性を提供することを目的とした標準化団体において近接無線通信技術に関する通信規格が策定されている。この規格は、NFC(Near Field Communication)と称され、市場ではICカード以外にスマートフォンなどの携帯型機器にも搭載されている。このようなNFCを利用する技術として、機器間で容量の大きい動画像データを送受信する際に、機器同士のペアリングだけをNFCで行い実際のデータ通信にはより高速なBluetooth(登録商標)や無線LANを使用する技術が規格化されている(非特許文献1)。
一方、無線LANにおける通信パラメータを設定する方法として、双方の機器のボタンを押すWi-Fi PROTECTED SETUP(WPS)という技術がある。このWPSは、無線LAN機器の接続とセキュリティの設定を簡単に実行するための規格であり、Wi-Fi Allianceで標準化されている(非特許文献2)。また、無線LANにおける通信パラメータを設定する方法として、以下のような方法も提案されている。
特許文献1では、携帯通信装置をクレードル(充電装置)に置いた際に充電が開始されたタイミングで、MAC、SSID、暗号方式等の無線パラメータ情報をそのクレードルから無線通信端末に充電端子を介して送信する。これは、充電の初期設定開始をトリガに無線パラメータ情報をクレードルから充電端子を介して取得するものである。
また、特許文献2では、通信装置は、記憶している設定処理識別子と、取得した設定処理識別子に基づいて、記憶している通信パラメータを用いるか、他の通信装置から通信パラメータを受理するかを判断して使用するパラメータを設定する。これは、新しい通信パラメータと、記憶済の通信パラメータの使用選択を設定処理識別子で決定するものである。
また、特許文献3では、複数の管理装置が存在するネットワークにおいて、所望の管理装置に接続されるR/W装置にICカードを近接させることで、通信装置において所望の管理装置の通信パラメータ設定処理が起動する。これは、通信パラメータ情報を設定する管理装置の選択と開始のトリガをユーザーの操作で決定するものである。
ところで、市場では、Bluetooth(登録商標)や無線LANといった高速無線通信機能と、ケーブルを使わずに携帯型機器に充電可能な無線充電(ワイヤレス給電、非接触給電)機能を搭載する通信装置が製品されている。ワイヤレス給電ではWPC(Wireless Power Consortium)という規格団体により、無線給電に関するプロトコルが規格化されている(非特許文献3)。
特開2012−060464号公報 特開2008−301214号公報 特開2008−160173号公報
NFC Forum Connection Handover 1.2 Technical Specification, http://www.nfc-forum.org/specs/spec_dashboard/ Wi-Fi Protected Setup Specification version 1.0h December 2006 ireless Power Consortium, http://www.wirelesspowerconsortium.com/jp/technology/
ワイヤレス給電(WPC)を搭載した通信機器では、NFCと異なり機器同士間で双方向通信が出来ないため従来のNFCのようなペアリングに必要な無線パラメータ等を容易に設定する事が出来ない。このため無線LANを使用する場合、ユーザーは予め無線LANで用いる無線パラメータを煩雑な操作で設定しなければならなかった。また、無線パラメータの簡単設定のためにNFCなどの無線LAN以外のアウトオブバンド(OOB)インターフェースのハードウェアを新たに追加する事は製品のコストアップになると言った様々な不都合があった。
本願発明は上述の問題に鑑み、WPCを搭載した通信機器において、通信パラメータの設定を容易にすることを目的とする。
本願発明は、上述の課題を解決するための一手段として、以下の構成を備える。すなわち、無線給電方式による送電部と無線通信方式による通信部を備えた送電装置であって、前記送電部を介して対向する受電装置に対して前記無線給電方式による給電を行う給電手段と、前記送電部を介して前記受電装置からの所定のメッセージが検出された場合、前記通信部を用いて前記受電装置との無線通信を起動する通信手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、WPCを搭載した通信機器において、通信パラメータの設定を容易にすることが可能となる。
第1実施形態によるシステムのネットワーク構成図。 第1実施形態によるプリンタのハードウェア構成図。 第1実施形態によるカメラのハードウェア構成図。 第1実施形態による処理を示すシーケンスチャート。 第1実施形態におけるプリンタの動作を示すフローチャート。 第1実施形態におけるカメラの動作を示すフローチャート。 第1実施形態によるプリンタとカメラのソフトウェア構成図。 第2実施形態による処理を示すシーケンスチャート。 第2実施形態におけるプリンタの動作を示すフローチャート。 第2実施形態におけるカメラの動作を示すフローチャート。 第3実施形態による処理を示すシーケンスチャート。 第3実施形態におけるプリンタの処理を示すフローチャート。 第3実施形態におけるカメラの処理を示すフローチャート。 第4実施形態による処理を示すシーケンスチャート。 第4実施形態におけるプリンタの処理を示すフローチャート。 第4実施形態におけるカメラの処理を示すフローチャート。 第5実施形態による処理を示すシーケンスチャート。 変形例1におけるプリンタの処理を示すフローチャート。 変形例2におけるカメラの処理を示すフローチャート。 実施形態におけるWPCデータフレームフォーマットの構成図。 実施形態におけるWi-Fiデータフレームフォーマットの構成図。
[第1実施形態]
(システム構成)
図1は、本実施形態によるシステムのネットワーク構成図である。図1において、プリンタ101は、ワイヤレス給電(Wireless Power Consortium(WPC))の送電機能と無線LAN通信機能を備える。カメラ102は、プリンタ101と同様にワイヤレス給電(WPC)の受電機能と無線LAN通信機能を備える。無線給電システム103は、プリンタ101とカメラ102の間で非接触の無線給電を提供する。無線LAN通信104は、プリンタ101とカメラ102の間で無線LAN方式を用いて行われる通信である。
本実施形態においては、送電側であるプリンタ101から受電側であるカメラ102に対して非接触で無線給電を実施する。また、カメラ102が保持する画像データをプリンタ101で印刷するために、画像データは無線LAN通信104を用いてカメラ102からプリンタ101へ送信される。なお、本実施形態において、無線LAN通信104で用いられる通信方式はIEEE802.11に準拠した無線LAN通信方式であり、図1では無線LANの機器同士を直接接続するアドホックネットワークを用いたネットワーク構成を説明している。なお、プリンタ101とカメラ102との間で用いる通信方式は、無線LANではないBluetooth(登録商標)等の他の無線通信方式であってもよい。また、無線給電方式はWPCではない他の無電給電方式であってもよい。
(装置構成)
図2は、本実施形態によるプリンタ101のハードウェア構成図であり、図3は、本実施形態によるカメラ102のハードウェア構成図である。なお、本実施形態とは無関係な装置固有の機能部(例えば、プリンタ101の印刷機能、カメラ102の撮像機能)に関する構成については、一部省略している。
通信部202および302は、無線LANアンテナ201および301を介して無線信号の送受信を行う。ROM03および303は、不揮発メモリ部であり、必要なプログラムを記憶する。RAM204および304は、揮発メモリ部であり、制御部205および305のワークメモリである。制御部205および305は、ROM203および303のそれぞれに記憶されているプログラムに基づき、後述する各機能構成や処理を各ハードウェアで制御する。印刷処理部206は、プリンタ101の印刷のための処理を行い、撮像処理部306は、カメラ102における撮像処理を行う。キー入力部207および307は、機器制御のための情報入力および操作等を行う。WPC通信部208は、WPCアンテナ209を介して無線給電を行う送電部を備え、WPC通信部308はWPCアンテナ309を介して電力を受電する受電部を備える。液晶表示部210および310は、エラーメッセージやユーザーへの操作を促す通知メッセージを表示する。
(装置のソフトウェア構成)
図7は、カメラ102とプリンタ101のソフトウェア構成を示す図である。本実施形態では、ソフトウェア構成は、カメラ102とプリンタ101間で直接通信するための無線リンクを備え、また、アプリケーションレイヤにおいては動画像データ等を送受信する機能を備える。本実施形態では、プリンタ101は、画像データの受信アプリケーションとAP(アクセスポイント)機能を備える。なお、アプリケーションレイヤのデータ送信機能とSTA制御部を実現するためのプログラムは、ROM203に格納されている。一方、カメラ102は、画像データの送信アプリケーションとSTA(ステーション)機能を備え、アプリケーションレイヤのデータ送信機能とSTA制御部を実現するためのプログラムは、ROM303に格納されている。
無線LAN制御部701および711は、IEEE802.11準拠(WLANプロトコル)のデータパケット等を取り扱う。TCP/IP処理部702および712は、TCP/IPの通信プロトコルによる処理を行う。STA制御部703は、TCP/IP処理部702で使用する通信リンクと通信アプリ部704で使用する送信データの整合を制御する。AP制御部713は、TCP/IP処理部702で使用する通信リンクと通信アプリ部714で使用する受信データの整合を制御する。通信アプリ部704は、動画像データの送信サービスの起動を行うデータ送信機能を備える。通信アプリ部714は、動画像データを受信するデータ受信機能を備える。WPC制御部705および715は、Qi(WPCプロトコル)に準拠したデータパケット等の送受信を行う。特にプリンタ101に実装されるWPC制御部715は、無線給電システム103における送電側の制御を行う。また、カメラ102に実装されるWPC制御部705は、無線給電システム103における受電側の制御を行う。
(WPCフレームフォーマット)
図20は、本実施形態における無線給電システム103の受電側から送電側に送信(単方向通信)されるWPCデータのデータフレームフォーマット(2001)を説明したメッセージ構成図である。図20において、Message領域(2002)は、受電側から送電側に送信される給電制御や機器識別のための各種情報が格納され、1〜27バイトのデータ領域が確保される。
(Wi-Fiフレームフォーマット)
図21は、本実施形態によるプリンタ101およびカメラ102間で送受信されるWi-Fiデータのマネージメントフレームフォーマット(2101)を説明するためのメッセージ構成図である。図21において、フレームデータ(2111)は、ビーコン・フレーム(2102)、プローブ応答フレーム(2103)、およびプローブ要求フレーム(2104)を示す。また、ビーコン・フレーム(2102)のSSID(2112)は、ビーコン・フレーム2102に含まれるSSID情報要素フレーム(2110)を示したものであり、特に、グループ識別子に関する情報を設定するエリアである。SSID情報要素フレーム(2110)において、Element ID(2113)は、情報要素識別子を示し、Length(2114)は、最大32バイトのSSID(2115)領域に設定されるSSIDデータの長さを示す。SSID(2116)は、プローブ応答フレーム(2103)に含まれるSSID情報要素フレーム(2110)を示したものである。また、SSID(2117)は、プローブ要求フレーム(2104)に含まれるSSID情報要素のフレーム(2110)を示したものである。
(システムおよび装置の動作)
以上の構成を有するプリンタ101、カメラ102の動作について図を参照して説明する。図4は本実施形態によるプリンタ101とカメラ102のメッセージの送受信処理を説明したシーケンスチャートである。なお、図4において、"Signal"(M401)は制御信号であり、"Signal Strength"(M402)は、受電した信号の強度を示すメッセージであり、"Identification&Configuration"(M403)は、受電側機器の識別情報および設定情報を含むメッセージである。以降の説明では、"Identification&Configuration"は省略して"Id&C"と称する。また、"Required Power"(M405)は、送電側に対して受電を希望する電力量を通知するメッセージである。
図5は、本実施形態によるプリンタ101の処理を示すフローチャートであり、図6は、本実施形態によるカメラ102の処理を示すフローチャートである。本実施形態ではプリンタ101とカメラ102間で無線給電システム103の制御処理により無線LAN通信に用いる通信パラメータ設定を起動した後、無線LAN通信を確立して画像データを送受信する処理を例にして説明を行う。
ユーザーが、カメラ102のキー入力部207を操作して印刷を希望する画像データを液晶表示部310に表示した状態で、カメラ102を、プリンタ101の無線給電システム103の上に置く。この時、無線給電システム103においてプリンタ101のWPC制御部715は、送電側の制御信号として"Signal"(M401)を微弱な電力で出力している。プリンタ101のWPC制御部715は、物体(カメラ102)を検出すると、WPC起動処理として、受電側からのメッセージ応答状態に遷移する(S501:YES)。また、カメラ102のWPC制御部705は、無線給電システム103における受電側制御を実施しており、送電側のプリンタ101から送出される"Signal"(M401)を監視している。
カメラ102のWPC制御部705が"Signal"(M401)を検出すると(S601:YES)、送電側のプリンタ101のWPC制御部715に対して"Signal Strength"(M402)を送信する(S602)。引き続き、カメラ102のWPC制御部705は、"Signal"(M401)を検出した状態を継続し(S603:YES)、送電側のプリンタ101のWPC制御部715に対して"Id&C"(M403)を送信する(S604)。この時、カメラ102のWPC制御部705は、"Signal"(M401)を所定期間中に検出しなかった場合(S603:NO)、"Signal"(M401)の検出状態に戻る(S601)。また、カメラ102のWPC制御部705は、送電側のプリンタ101のWPC制御部715に対して"Required Power(M405)"を送信する。WPC制御部705は、次に無線給電システム103によってプリンタ101からの電力供給を検出可能な時間を測るための検出タイマー(不図示)を起動する(S605)。
プリンタ101のWPC制御部715では、受電側であるカメラ102から受信したメッセージの種別を解析する(S502)。解析した結果、プリンタ101のWPC制御部715は、受信メッセージに"Id&C(M403)"が含まれていた場合(S503:YES)、受電側機器の識別情報を確認し充電履歴データとしてRAM204に格納する。プリンタ101のWPC制御部715は、カメラ102からのメッセージが確認できない場合もしくは受信したメッセージに"Id&C(M403)"が含まれていない場合(S503:NO)、WPC起動処理の検出状態に戻る(S501)。
プリンタ101のWPC制御部715は、次に"Required Power"(M405)を受信可能な時間を測るための受信タイマー(不図示)を起動する(S504)。受信タイマー起動中に、プリンタ101の制御部205は、RAM203に格納されている過去の充電履歴データにある受電側機器の識別情報と"Id&C(M403)"によって獲得したカメラ102の受電側機器の識別情報とを比較する。プリンタ101の制御部205は、比較の結果、過去に充電した最も新しい(直前の)履歴データにカメラ102が存在しない場合、カメラ102との間の無線LAN通信104で使用する通信パラメータ設定(WPS)機能を起動することを決定する。また、プリンタ101の制御部205は、履歴データから、カメラ102との間の無線LAN通信104で使用可能な設定済みの通信パラメータ情報が存在する場合、WPSを起動せず、即座に無線LAN通信104を開始することを決定する。その後、プリンタ101の制御部205は、WPSの起動するかしないか(WPS起動の有無)の情報を含んだ内部メッセージである"WPC Data"(M404)をAP制御部713に通知する(S505)。
プリンタ101のWPC制御部715は、受信タイマーの満了以前(S506:NO)に受電側のカメラ102のWPC制御部705から"Required Power"(M405)を受信すると(S507:YES)、無線給電の送電中状態に遷移する(S508)。一方、プリンタ101のWPC制御部715は、"Required Power(M405)"を受信する前に受信タイマーが満了した場合(S506:YES)、WPC起動処理の検出状態に戻る(S501)。また、プリンタ101では、無線LAN通信104の起動が使用禁止等により制限されている場合(S509:NO)、カメラ102との間で無線LAN通信104は起動せず、無線給電の送電中状態を維持する(S508)。
一方、カメラ102のWPC制御部705は、"Required Power"(M405)送信後、プリンタ101のWPC制御部715からの"Power"(M406)を検出できない場合(S607:NO)、検出タイマーの確認処理を継続する(S606)。また、カメラ102のWPC制御部705は、検出タイマーの満了以前(S606:NO)に送電側であるプリンタ101のWPC制御部705からの"Power"(M406)を検出すると(S607:YES)、制御部305を介して以下の処理を実施する。すなわち、カメラ102の制御部305は、内部メッセージである"WPC Connect"(M407)をSTA制御部703に通知し、STA制御部703は、無線LAN通信104のビーコン検出処理を起動する(S608)。またこの時、カメラ102のWPC制御部705は、無線給電の受電中状態に遷移する(S609)。なお、プリンタ101のWPC制御部705から出力される"Power"(M406)は、受電側のカメラ102から停止メッセージを受信するまで継続される。
次に、プリンタ101のAP制御部713は、制御部205から受信した"WPC Data"(M404)を解析してWPS起動の有無を確認し、WPSを起動すると判断した場合(S510:YES)、WPS処理を起動する。この時の主なWPS処理としては、AP制御部713から無線LAN通信104で使用する通信パラメータを決定するためにWPSを起動する旨の情報を含んだビーコン信号を生成することである(S511)。また、プリンタ101のAP制御部713は、WPSを起動しないと判断した場合(S510:NO)、無線LANの接続処理を起動する(S516)。この時の主な無線LANの接続処理としては、無線LAN通信104で使用するAP制御部713から報知されるビーコン信号に充電履歴データにある通信パラメータ情報を参照して生成することである。
プリンタ101のAP制御部713は、WPSまたは無線LAN接続で使用する所定のビーコン信号(M408)を無線LAN処理部711の制御のもと無線LAN通信部202を用いて報知する(S512)。さらにAP制御部713は、無線LAN通信を確立することが可能な時間を測るための通信確立タイマー(不図示)を起動する(S512)。次にAP制御部713は、無線LANの認証アソシエーション処理(M409)を起動して(S513)、WPSを起動する図4の例ではWPS処理(M410)を実施する。引き続き、AP制御部713は、カメラ102のSTA制御部703との間で無線LAN通信104の接続が完了しない場合(S515:NO)、通信確立タイマーの確認処理(S514)を継続する。この時、プリンタ101のAP制御部713は、通信確立タイマーが満了した場合(S514:YES)、無線給電の送電中状態を維持する(S508)。プリンタ101のAP制御部713は、通信確立タイマーの満了以前(S514:NO)にカメラ102のSTA制御部703との間で無線LAN通信104の接続が完了すると(S515:YES)、無線LANの通信中状態に遷移する。
プリンタ101のAP制御部713は、カメラ102との間で無線LAN通信が確立した旨、画像データの受信処理を行う上位の通信アプリ部714に通知する。次に、カメラ102のSTA制御部703は、新たな無線LAN通信104のビーコン情報よりWPSの起動が検出された場合(S610:YES)、WPS処理を起動する(S611)。また、カメラ102のSTA制御部703は、新たな無線LAN通信104のビーコン情報よりWPSの起動が検出されない場合(S610:NO)、周囲にあるAP装置のビーコンを検出する処理を起動する。カメラ102のSTA制御部703は、AP装置が検出された場合(S616:YES)、最も電界強度の高いAP装置に対して無線LANの接続処理を起動する(S617)。なお、最も電界強度の高いAP装置に限らず、STA制御部703は他の方法で接続するAP装置を選択するようにしてもよい。
次に、カメラ102のSTA制御部703は、無線LAN通信を確立することが可能な時間を測る通信確立タイマー(不図示)を起動する(S612)。また、STA制御部703は、無線LANの認証アソシエーション処理(M409)を起動して(S613)、WPS処理(M410)を実施する。引き続き、カメラ102のSTA制御部703は、プリンタ101のAP制御部713との間で無線LAN通信104の接続が完了しない場合(S615:NO)、通信確立タイマーの確認処理(S614)を継続する。また、カメラ102のSTA制御部703は、通信確立タイマーの満了以前(S614:NO)にプリンタ101のAP制御部713との間で無線LAN通信104の接続が完了すると(S615:YES)、無線LANの通信中状態に遷移する。この時、カメラ102のSTA制御部703は、通信確立タイマーが満了した場合(S614:YES)、無線給電の受電中状態を維持する(S609)。
次に、プリンタ101からカメラ102に対して送信される画像データの送信処理について説明する。カメラ102のSTA制御部703は、プリンタ101との間で無線LAN通信が確立した旨、通信アプリ部704に通知する。カメラ102の通信アプリ部704は、液晶表示部310に表示されている画像データ(M411)をTCP/IP処理部702と無線LAN処理部701を介して無線LAN通信部302よりプリンタ101の無線LAN通信部202に送信する。プリンタ101の通信アプリ部714は、無線LAN通信部202で受信した画像データ(M411)を無線LAN処理部711とTCP/IP処理部712を介して受信した後、印刷処理部206に画像データを転送する。
引き続き、プリンタ101とカメラ102における無線LAN通信104の切断後の動作について説明する。カメラ102の通信アプリ部704は、画像データの転送が終了すると、更に送信する画像データが存在しなければ、プリンタ101との間の無線LAN通信104を切断するために切断処理(M412)を起動する。プリンタ101は、カメラ102からの切断処理(M412)が実行されると、自身もカメラ102との間の無線LAN通信104のコネクションを解放する。カメラ102のSTA制御部703とプリンタ101のAP制御部713は、それぞれが無線LAN通信104を確立する以前のネットワークに復帰する。この時プリンタ101のAP制御部は、無線LAN通信のSTA制御部として動作することにより、例えばホームネットワークにあるアクセスポイント装置のクライアント機器として動作するように構成されても良い。
以上、本実施形態によれば、無線給電システムの制御処理を利用して受電側機器と送電側機器との間で、無線LAN通信のための設定が行われ、また送電側機器によってWPS設定処理が起動される。これにより、ユーザーの操作無しに自動的に無線LAN通信を確立できるという効果がある。
[第2実施形態]
第1実施形態では、送電側のプリンタ101によってWPSの設定処理が起動されたが、本実施形態では、受電側のカメラ102によってWPSの設定処理が起動される。従って、本実施形態は第1実施形態と一部、共通の部分を含むものであり、第1実施形態と異なる制御手順について、図8乃至図10を参照して説明する。
図8は、本実施形態によるプリンタ101とカメラ102のメッセージの送受信処理を説明したシーケンスチャートである。なお、図8において、"Control Data"(M802)は、受電側から送電側に対して要求する制御処理に関するメッセージである。本実施形態において、WPS処理の起動は、カメラ102の制御部305が、内部メッセージである"WPC Connect"(M407)をSTA制御部703に通知することから開始されるため、メッセージM407以降の処理について説明する。
図9は、本実施形態によるプリンタ101の処理を示すフローチャートであり、図10は、本実施形態によるカメラ102の処理を示すフローチャートである。プリンタ101、カメラ102のそれぞれは、無線給電状態(図5のS508、図6のS609)において、以下の処理を実施する。
図10において、カメラ102のSTA制御部703は、予めWPSを起動するように設定されていた場合(S1001:YES)、WPC制御部705に対してWPSの起動を要請する旨の内部メッセージである"WPS Start"(M801)を送信する(S1002)。カメラ102のWPC制御部705は、内部メッセージである"WPS Start"(M801)を無線給電システム103の制御データ"Control Data"(M802)に変換してプリンタ101のWPC制御部715に送信する(S1002)。"Control Data"(M802)の種別および内容は、M402、M403、M405と同様にWPCデータのデータフレームフォーマット2001にあるMessage領域(2002)に記述され、送電側のプリンタ101に送信される単方向通信メッセージである。以降、カメラ102のSTA制御部703は、第1実施形態と同様に、WPSの起動を要請するビーコン信号の検出状態(S610)に遷移する。S610以降の処理は第1実施形態で説明した図6と同様のため、説明を省略する。
一方、図9において、プリンタ101のWPC制御部715は"Control Data"(M802)を受信した場合(S901:YES)、受信メッセージを解析し(S902)、内部メッセージである"WPC Data"(M803)に変換する。プリンタ101のWPC制御部715は、WPSの起動か通常の無線LAN通信を開始を要請する旨の内部メッセージである"WPC Data"(M803)をAP制御部713に送信する。AP制御部713は、WPSを起動するか通常の無線LAN通信を開始するかを決定する(S903)。S509以降の処理は第1実施形態で説明した図5と同様のため、説明を省略する。
以上、本実施形態によれば、無線給電システムの制御処理を利用して受電側機器と送電側機器との間で、無線LAN通信のための設定が行われ、また受電側機器によってWPS設定処理が起動される。これにより、ユーザーの操作無しに自動的に無線LAN通信を確立できるという効果がある。
[第3実施形態]
第1乃至第2実施形態では、送電側のプリンタ101が受電側のカメラ102の機器識別情報を判定してWPCの設定処理を起動したが、本実施形態では、カメラ102においてプリンタ101の機器識別情報を判定する。従って、本実施形態は第1実施形態と一部、共通の部分を含むものであり、第1乃至第2実施形態と異なる制御手順について、図11乃至図13と図21を参照して説明する。
図11は本実施形態によるプリンタ101とカメラ102のメッセージの送受信処理を説明したシーケンスチャートである。本実施形態において、WPS処理の起動は、プリンタ101の制御部305が、内部メッセージである"WPC Data"(M404)をAP制御部713に通知することから開始されため、メッセージM404以降の処理について説明する。
図12は、本実施形態によるプリンタ101の処理を示すフローチャートであり、図13は、本実施形態によるカメラ102の処理を示すフローチャートである。プリンタ101、カメラ102のそれぞれは、無線給電状態(図5のS508、図6のS609)において、以下の処理を実施する。図12において、プリンタ101のAP制御部713は、"WPC Data"(M404)を受信すると、WPSまたは無線LAN接続の指示内容に関わらず、無条件に無線LAN通信104の起動制限を確認する。プリンタ101のAP制御部713は、無線LAN通信104の起動制限が無い場合(S509:YES)、例えば直前に起動した無線LANで使用したビーコン信号(M1101)を報知する(S1201)。S901以降の処理は第2実施形態で説明した図9と同様のため、説明を省略する。
一方、図13において、カメラ102の制御部305は、内部メッセージである"WPC Connect"(M407)をSTA制御部703に通知する。STA制御部703は、無線LAN通信104においてビーコン信号(M1101)を検出すると(S1301:YES)、ビーコン信号に含まれる識別情報のSSID(2112)を解析し、過去に接続した履歴データと比較する(S1302)。STA制御部703は、比較した結果、プリンタ101のAP制御部713との間で以前接続した無線LAN通信で使用可能な通信パラメータ情報が存在する場合(S1303:YES)、無線LANの接続処理を実施する(S616)。
一方、カメラ102のSTA制御部703は、比較した結果、プリンタ101のAP制御部713との間で以前接続した無線LAN通信で使用可能な通信パラメータ情報が存在しない場合(S1303:NO)、以下のようにWPSを起動する処理を実施する。STA制御部703は、WPC制御部705に対してWPSの起動を要請する旨の内部メッセージである"WPS Start"(M801)を送信する(S1304)。引き続き、カメラ102のSTA制御部703は、プリンタのAP制御部713から報知されるビーコン信号の検出状態(S610)に遷移する。S616及びS610以降の処理は第1実施形態で説明した図6と同様のため、説明を省略する。
以上、本実施形態によれば、無線給電システムの制御処理を利用して受電側機器と送電側機器との間で、無線LAN通信のための設定が行われ、また受電側機器によって無線LAN通信のための機器識別情報が判定される。これにより、ユーザーの操作無しに自動的に無線LAN通信を確立できるという効果がある。
[第4実施形態]
本実施形態では、第1乃至第3実施形態のプリンタ101が、送電先であるカメラ102が、無線LAN通信104によって接続されている対向の通信装置であるか否かを判断する。すなわち、無線給電システムの制御処理においてプリンタ101はカメラ102の識別情報を確認し、再度、無線LAN通信による通信中においてもプリンタ101は同様の処理を行う。従って、本実施形態は第1乃至第3実施形態と一部、共通の部分を含むものであり、第1乃至第3実施形態と異なる制御手順について、図14乃至図16を参照して説明する。
図14は本実施形態によるプリンタ101とカメラ102のメッセージの送受信処理を説明したシーケンスチャートである。なお、図14において、"ID 比較処理"(M1401)は、無線LAN通信104を利用して、カメラ102の制御部305はプリンタ101の制御部205に対してWPC制御で使用した機器の識別情報を送信し、制御部205はその識別情報の妥当性を判断するものである。以下、メッセージM1401の処理について説明する。
図15は、本実施形態によるプリンタ101の処理を示すフローチャートであり、図16は、本実施形態によるカメラ102の処理を示すフローチャートである。プリンタ101、カメラ102のそれぞれは、無線LAN通信104において通信中状態であり、以下の処理を実施する。
図16において、カメラ102の制御部305は、無線給電システム103の制御処理で送信する、“受電側機器の識別情報”を含む"Id&C"(M403)を無線LAN通信104でプリンタ101に送信する。そして、プリンタ101において、送信された識別情報の妥当性が未確認の場合、制御部305は以下の処理を実施する。すなわち、制御部305は、プリンタ101からカメラ102の機器識別情報を確認した旨の通知がない場合(S1601:NO)、RAM304に格納されている“受電側機器の識別情報”を読み出す。次に、カメラ102の制御部305は、無線LAN通信104の送信データに、RAM304から読み出した“受電側機器の識別情報”を含めて、無線LANデータとしてプリンタ101に送信する(S1602)。さらにカメラ102の制御部305は、応答メッセージを受信可能な時間を測るための受信タイマー(不図示)を起動する(S1603)。この時、カメラ102の制御部305は、受信タイマーが満了した場合(S1604:YES)、無線LAN通信中状態を維持する。カメラ102の制御部305は、受信タイマーの満了以前(S1604:NO)にプリンタ101から無線LAN通信104でデータを受信すると(S1605:YES)、その受信データを解析する。
カメラ102の制御部305は、受信データが切断処理の起動を示すものではなく、例えばプリンタ101が有する識別情報が一致したことを示すものであった場合(1606:NO)、受信データの処理を実施する(S1609)。この時、カメラ102の制御部305は、ID比較処理(M1401)は完了し、以降のデータ処理では、確認済み(S1601:YES)となり、無線LANの通信中状態を維持する。一方、カメラ102の制御部305は、プリンタ101から受信したデータが切断処理の起動を示すものであった場合(S1606:YES)、プリンタ101との間の無線LAN通信104を切断するために切断処理を起動する(S1607)。そして、カメラ102のSTA制御部703とプリンタ101のAP制御部は、それぞれが無線LAN通信104を確立する以前のネットワークに復帰する(S1608)。引き続き、カメラ102の制御部305は、無線給電の受電中状態を継続する(S609)。
図15において、プリンタ101の制御部205は、無線LAN通信104の通信中状態でデータを受信すると(S1501:YES)、以下の処理を実施する。プリンタ101の制御部205は、無線LAN通信104の通信相手が“受電側機器の識別情報”を用いて現在送電先の通信相手であることが既に確認済み場合(S1502:YES)、受信データに対して通常のデータ処理を実施する(S1507)。また、制御部205は未確認の場合(S1502:NO)、受信した“受電側機器の識別情報”と"Id&C"(M403)によって獲得し、RAM203の領域に格納したカメラ102の“受電側機器の識別情報”とを比較する。
プリンタ101の制御部205は、比較の結果、識別情報が一致した場合(S1505:YES)、カメラ102に対して、一致した旨の情報を含む無線LANデータを生成後、送信する(S1508)。これにより、ID比較処理(M1401)は完了する。具体的には、プリンタ101の制御部205は、以降のデータ処理では、“受電側機器の識別情報”比較確認済み(S1502:YES)となり、通常の無線LAN通信処理(S1507)を実施して、無線LANの通信中状態を維持する。また、プリンタ101の制御部205は、比較の結果、識別情報が一致しない場合(S1505:YES)、プリンタ101との間の無線LAN通信104を切断するために切断処理(S1506)を起動する。プリンタ101は、自身もカメラ102との間の無線LAN通信104のコネクションを解放後、以前のネットワークに復帰し(S1507)無線給電の送電中状態(S508)を継続する。
このように、本実施形態では、ID比較処理(M1401)を実施する。これにより、第1乃至第3実施形態において述べた効果に加え、無線給電システムを起動中の送電側機器と受電側機器との間で確立する無線LAN通信の妥当性が容易に判断できるという効果がある。
[第5実施形態]
第1乃至第4実施形態では、無線給電システム103における制御処理の後、プリンタ101、カメラ102のそれぞれが、無線給電状態(図5のS508、図6のS609)において、無線LAN通信104の起動処理を、即座に実施していた。しかしながら、無線給電システム103による充電処理の完了後、プリンタ101のWPC制御部715によりWPS処理等の無線LAN接続処理を起動するように構成してもよい。本実施形態では、送電側のプリンタ101によって起動されたWPSの設定処理が、無線給電システム103による充電処理の完了後にプリンタ101のWPC制御部715により起動される。従って、本実施形態は第1実施形態と一部、共通の部分を含むものであり、第1実施形態と異なる制御手順について、図17、18を参照して説明する。
図17は本実施形態によるプリンタ101とカメラ102のメッセージの送受信処理を説明したシーケンスチャートである。なお、図17において、"End Power"(M1701)は、送電の停止を要求するメッセージである。図17において、本実施形態におけるWPS処理の起動は、カメラ102のWPC制御部705が、"End Power"(M1701)をプリンタ101のWPC制御部715に送信する事から開始されるため、メッセージM1701以降の処理について説明する。
図18は、本実施形態によるプリンタ101の処理を示すフローチャートである。図18において、プリンタ101のWPC制御部715が、"End Power"(M1701)を受信すると(S1801:YES)、内部メッセージである"WPC Disc"(M1702)をAP制御部713に通知する。プリンタ101のAP制御部713は、"WPC Disc"(M1702)を受信すると、無線LAN通信104の起動制限が有る場合(S509:NO)、処理を終了する。また、第1実施形態と同様に無線LAN通信104の起動制限が無い場合(S509:YES)、WPSの起動に関する処理を実施する。S509以降の処理は1実施形態で説明した図5と同様のため、説明を省略する。但し、本実施形態では、(S512で起動した)無線LAN通信の通信確立タイマーが満了した場合(S514:YES)の場合にも処理は終了する。
以上、第5実施形態によれば、無線給電システムの充電完了後に無線LAN通信104で使用する通信パラメータ情報を設定する事が可能となる。これにより、第1実施形態において述べた効果に加え、より確実にユーザーの操作無しに自動的に無線LAN通信を確立できるという効果がある。なお、本実施形態においても、第4実施形態において述べた処理を行い、無線LAN通信の妥当性を判断してもよい。
[変形例1]
第1実施形態では、ユーザーが、印刷を希望する画像データを液晶表示部310に表示した状態で、プリンタ101の無線給電システム103の上に置くことにより、通信アプリ704が画像データをプリンタ101に送信していた。この変形例として、予め転送予約がなされた画像データまたは印刷が完了していない画像データを、ユーザーの操作無しに、カメラ102の通信アプリ704が選択して、プリンタ101に送信するように構成してもよい。
[変形例2]
第5実施形態では、無線給電システム103による充電処理の完了後、プリンタ101のWPC制御部715によりWPS処理等の無線LAN接続処理が起動されていた。この変形例として、無線給電システム103による充電処理の完了後、カメラ102のWPC制御部705によりWPS処理等の無線LAN接続処理を起動するように構成してもよい。本変形例は、第5実施形態において送電側のプリンタ101によって起動されたWPCの設定処理が、第2実施形態のようにプリンタ101では無く受電側のカメラ102によって起動されるというものである。従って、本実施形態は第2及び第5実施形態と一部、共通の部分を含むものであり、第2及び第5実施形態と異なる制御手順について、図17、図19を参照して説明する。
図19は、本実施形態によるカメラ102の処理を示すフローチャートである。また、図17において、本実施形態におけるWPS処理の起動は、第5実施形態と同様であるため、充電完了後のメッセージM1701以降の処理について説明する。図19において、カメラ102のWPC制御部705が、充電が完了すると(S1901:YES)、"End Power"(M1701)”を送信し、内部メッセージである"WPC Disc"(M1703)をSTA制御部703に通知する。カメラ102のSTA制御部703は、"WPC Disc"(M1703)を受信すると、無線LAN通信104の起動制限が有る場合(S1902:NO)、処理を終了する。
また、第2実施形態と同様に無線LAN通信104の起動制限が無い場合(S1902:YES)、WPSの起動に関する処理(S1002)を実施する。S1002以降の処理は図1で説明した図6と同様のため、説明を省略する。但し、本実施形態では、(S612で起動した)無線LAN通信の確立タイマーが満了した場合(S614:YES)の場合にも処理は終了する。
[変形例3]
第1乃至第4実施形態では、無線給電システム103における制御処理の後、プリンタ101、カメラ102のそれぞれが、無線給電状態(図5のS508、図6のS609)において、無線LAN通信104の起動処理を、即座に実施していた。この変形例として、無線給電システム103による充電処理の実施後、カメラ102のバッテリーの充電容量で無線LAN通信104が安定的に動作可能と判断された時点でWPS処理等の無線LAN接続処理を起動するように構成してもよい。
[変形例4]
第3実施形態では、カメラ102のSTA制御部703が、無線LAN通信104のビーコン信号(M1101)に含まれる識別情報のSSID(2112)を解析し、過去に接続した履歴データと比較していた。しかしながら、図21に示すプローブ要求フレーム(2104)をプリンタ101に送信した後に返信されるプローブ応答フレーム(2103)内に含まれる識別情報のSSID(2116)を解析し、過去に接続した履歴データと比較するように構成してもよい。
[その他の実施形態]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施例の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
このように、本発明によれば、設定機能を起動する手段(OOBやPB等)が無くても、既存のワイヤレス給電の制御処理を利用することでワイヤレス給電の充電開始時に必要に応じて自動的に通信パラメータの簡単設定機能を双方で起動する事が可能となる。これにより、ユーザーの煩雑な操作が回避される。また、無線パラメータ設定用にNFC等の新たなハードウェアが不要となり、製品のコストアップが回避されるといった様々な効果がある
なお、以上に述べた実施形態では、無線給電機能の制御処理に用いられる所定のメッセージの検出を契機に、無線通信機能を起動する通信装置について説明を行った。なお、無線通信機能の起動とは、上記実施形態において、WPSのシーケンスを開始することであったが、例えば無線通信部への電源供給を開始するようにしてもよい。また、無線通信機能の起動は、無線通信機能の消費電力がアクティブモードと比べて低いスリープモードからアクティブモードへの遷移であってよい。また、無線通信機能の起動は、ビーコン等の定期的に所定のメッセージの送信を開始する処理であってよい。

Claims (17)

  1. 無線給電方式による送電部と無線通信方式による通信部を備えた送電装置であって、
    前記送電部を介して対向する受電装置に対して前記無線給電方式による給電を行う給電手段と、
    前記送電部を介して前記受電装置からの所定のメッセージが検出された場合、前記通信部を用いて前記受電装置との無線通信を起動する通信手段とを備えることを特徴とする送電装置。
  2. 前記給電手段は、前記送電部を介して前記受電装置から識別情報を含む情報を受信し、前記受電装置に通信パラメータが設定されているか否かを前記識別情報に基づいて決定することを特徴とする請求項1に記載の送電装置。
  3. 前記給電手段によって前記受電装置に前記通信パラメータが設定されていないと決定された場合、前記通信手段は通信パラメータの設定を含む第1の通信処理を行うことを特徴とする請求項2に記載の受電装置。
  4. 前記給電手段によって前記受電装置に前記通信パラメータが設定されていると決定された場合、前記通信手段は設定済みとなっている通信パラメータを用いて第2の通信処理を行うことを特徴とする請求項2または3に記載の受電装置。
  5. 前記所定のメッセージは、前記受電装置が給電状態であることを示すメッセージであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の送電装置。
  6. 前記所定のメッセージは、前記受電装置が給電状態であることを示すメッセージと前記第1の通信処理または前記第2の通信処理を要請することを示すメッセージであることを特徴とする請求項3または4に記載の送電装置。
  7. 前記所定のメッセージは、前記給電が完了したことを示すメッセージであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の送電装置。
  8. 前記通信手段は、前記無線通信を起動中に前記受電装置から受信した識別情報に基づいて、前記通信部によって行われている通信処理を切断するか継続するかを決定することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の送電装置。
  9. 前記無線給電方式は、WPC(Wireless Power Consortium)に準拠した方式であることを特徴とする請求項1乃至8何れか1項に記載の送電装置。
  10. 無線給電方式による受電部と無線通信方式による通信部を備えた受電装置であって、
    前記受電部を介して対向する送電装置との間で行われる前記無線給電方式による受電を行う受電手段と、
    前記受電部を介して所定のメッセージを送信したことに基づき前記通信部を用いて前記送電装置との無線通信を起動する通信手段とを備えることを特徴とする受電装置。
  11. 前記通信手段は、通信パラメータの設定を含む第1の通信処理と設定済みの前記通信パラメータを用いる第2の通信処理の何れかを行うことを特徴とする請求項10に記載の受電装置。
  12. 前記通信手段は、前記送電装置から受信した識別情報に基づいて、前記第1の通信処理または前記第2の通信処理の何れかを行うかを決定することを特徴とする請求項11に記載の受電装置。
  13. 前記無線給電方式は、WPC(Wireless Power Consortium)に準拠した方式であることを特徴とする請求項10乃至12何れか1項に記載の受電装置。
  14. 無線給電方式による送電部と無線通信方式による通信部を備えた送電装置の制御方法であって、
    前記送電部を介して対向する受電装置に対して前記無線給電方式による給電を行う給電工程と、
    前記送電部を介して前記受電装置からの所定のメッセージが検出された場合、前記通信部を用いて前記受電装置との無線通信を起動する通信工程とを有することを特徴とする送電装置の制御方法。
  15. 無線給電方式による受電部と無線通信方式による通信部を備えた受電装置の制御方法であって、
    前記受電部を介して対向する送電装置との間で行われる前記無線給電方式による受電を行う受電工程と、
    前記受電部を介して所定のメッセージを送信したことに基づき前記通信部を用いて前記送電装置との無線通信を起動する通信工程とを有することを特徴とする受電装置の制御方法。
  16. 請求項14に記載された送電装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  17. 請求項15に記載された受電装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017153336A (ja) * 2016-02-26 2017-08-31 キヤノン株式会社 給電装置、受電装置およびそれらの制御方法、プログラム

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