JP2015008262A - 光起電力素子およびその製造方法 - Google Patents

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川井  正一
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進 祖父江
市村 正也
Masaya Ichimura
正也 市村
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Abstract

【課題】低エネルギーで均一な硫化鉄薄膜を成膜するとともに、被メッキ基板の腐食を抑制する。
【解決手段】この光起電力素子は、基板の第1主面に形成されたN導電型のN型薄膜と、硫化鉄を主成分とし、N型薄膜上に形成されたP導電型のP型薄膜と、を有する光起電力素子である。そして、N型薄膜とP型薄膜との間に、N型薄膜に較べて、酸あるいはアルカリに対する耐性の強い、バッファ層を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池や光センサに用いられる光起電力素子およびその製造方法に関する。
従来、太陽電池など、光に反応して起電力を生じさせる装置の光吸収層材料として、硫化鉄が用いられている。硫化鉄薄膜の製造方法としては、鉄薄膜の硫化法、有機金属気相成長法(MOCVD)、ケミカルスプレー法、真空蒸着法、スパッタリング法等が知られている。太陽電池を大量且つ安価に生産するうえでは、良質の硫化鉄薄膜を迅速且つ簡便に形成することが必要不可欠である。このため、硫化鉄薄膜の製造方法のなかでは、電気メッキによって被メッキ基板上に鉄薄膜を形成した後に硫化する、鉄薄膜の硫化法が適した方法といえる。
しかしながら、鉄薄膜の硫化に際して、鉄から硫化鉄へ変化するときに体積が減少するため、硫化鉄と被メッキ基板との密着性が低下し、硫化鉄が基板から剥離しやすいという問題があった。鉄から硫化鉄へ変化するときの体積変化を抑制する方法として、特許文献1には、高エネルギー条件下(温度500℃)の硫黄雰囲気中で鉄を熱処理する方法が提案されている。
特開平8−218161号公報
しかしながら、上記熱処理の過程においては、鉄の薄膜を高温条件下に長時間曝さなければならず、硫化鉄の薄膜を得るために大きなエネルギーを必要としてしまう。
また、硫化鉄薄膜を電気メッキにより成膜する場合、被メッキ基板が酸化還元反応によって腐食してしまうという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、低エネルギーで均一な硫化鉄薄膜を成膜するとともに、被メッキ基板の腐食を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、基板(20)の第1主面(22a)に形成されたN導電型のN型薄膜(30)と、硫化鉄を主成分とし、N型薄膜上に形成されたP導電型のP型薄膜(40)と、を有する光起電力素子であって、N型薄膜とP型薄膜との間に、N型薄膜に較べて、酸あるいはアルカリに対する耐性の強い、バッファ層(50)を有することを特徴としている。
これによれば、酸あるいはアルカリに対して、バッファ層がN型薄膜の保護膜として作用する。このため、N型薄膜の腐食を抑制することができる。このため、N型薄膜とP型薄膜の界面をより均一にすることができ、より良好なPNダイオード特性を発現させることができる。また、P型薄膜の成膜、すなわち、硫化鉄薄膜の成膜において、鉄を硫化させる方法ではなく、酸やアルカリの溶液を用いた、メッキによる成膜法を採用することができる。このため、鉄から硫化鉄へ変化するときの体積変動を抑制する必要がない。したがって、高エネルギー条件下(温度略500℃)の硫黄雰囲気中で鉄を熱処理する工程を削減でき、より低エネルギー条件下でP型薄膜を成膜することができる。
加えて、バッファ層は、バンドギャップが、N型薄膜よりも小さく、P型薄膜よりも大きくなるようにするとよい。
このような構成では、N型薄膜、P型薄膜、および、バッファ層のバンドギャップをそれぞれ、En,Ep,Ebとすると、En>Eb>Epの関係にある。
従来、N型薄膜とP型薄膜とがシングルヘテロ接合された光起電力素子は、光が入射すると、バンドギャップの小さなP型薄膜の領域で電荷が励起される。そして、励起された電荷がバンドギャップの大きなN型薄膜の領域に拡散する(電子電流が生ずる)ことによって光起電力を発生する。これは、バンドギャップ差の殆どないホモ接合のように、電子電流およびホール電流の両方が生ずる場合に較べて、光のエネルギーを起電力に変換する変換効率が高い。
さらに、本発明では、バンドギャップがEn>Eb>Epの関係を満たすようにバッファ層を選び、所謂、ダブルヘテロ接合の構成とする。これによれば、バンドギャップの小さいP型薄膜の領域と、キャリアの拡散する先であるN型薄膜の領域との間の電場を緩和させることができる。このため、キャリアの拡散速度が抑えられて電流密度が高くなる。換言すると、少量の光を以って大きな電流密度を得ることができ、シングルヘテロ接合の構成に較べて変換効率を高くすることができる。また、異種の半導体の界面に生じる、スパイクやノッチといったポテンシャルの不連続性を緩和することができ、電子電流の阻害を抑制することができる。このため、シングルヘテロ接合の構成に較べて変換効率を高くすることができる。
また、本発明に係る光起電力素子の製造方法は、基板の第1主面にN導電型のN型薄膜を成膜するN型薄膜成膜工程と、該N型薄膜成膜工程の後、N型薄膜を覆うようにバッファ層を形成するバッファ層形成工程と、N型薄膜に積層するように硫化鉄を主成分とするP型薄膜を成膜するP型薄膜成膜工程と、を備え、バッファ層形成工程におけるバッファ層は、N型薄膜に較べて、酸あるいはアルカリに対する耐性の強い層とすることを特徴としている。
この方法では、酸あるいはアルカリに対してN型薄膜の保護膜として作用するバッファ層を介してP型薄膜を成膜する。このため、N型薄膜の腐食を抑制することができ、P型薄膜成膜工程において、酸やアルカリの溶液を用いたメッキによる成膜法を採用することができる。したがって、従来のように、高エネルギー条件下(温度略500℃)の硫黄雰囲気中で鉄を熱処理する工程を削減でき、より低エネルギー条件下でP型薄膜を成膜することができる。
さらに、P型薄膜成膜工程の後、積層されたN型薄膜、バッファ層、および、P型薄膜を、真空中にてアニールするアニール工程を備えると良い。
これによれば、N型薄膜、バッファ層、および、P型薄膜に不純物が混入することを防ぎつつ、N型薄膜とバッファ層との間、および、バッファ層とP型薄膜との間、の固着性を向上させることができる。また、N型薄膜とバッファ層との間、バッファ層とP型薄膜との間、およびN型薄膜とP型薄膜との間に混合層を形成させることができる。
また、P型薄膜成膜工程の後、積層されたN型薄膜、バッファ層、および、P型薄膜を、不活性ガスまたは硫黄または硫化水素ガスの雰囲気中にて乾燥させる乾燥工程を備えるとよい。
これによれば、N型薄膜、バッファ層、および、P型薄膜の表面酸化を抑制することができる。
第1実施形態に係る光起電力素子の概略構成を示す断面図である。 N型薄膜成膜工程の一部を示す断面図である。 N型薄膜成膜工程およびP型薄膜成膜工程におけるメッキ法を示す図である。 N型薄膜成膜工程の一部を示す断面図である。 バッファ層形成工程の一部を示す断面図である。 バッファ層形成工程の一部を示す断面図である。 P型薄膜成膜工程の一部を示す断面図である。 マスキングテープを除去する工程を示す断面図である。 バッファ層の詳細な構成を示す断面図である。 電極を形成する工程を示す断面図である。 第3実施形態に係る前駆体膜を成膜する工程を示す断面図である。 バッファ層形成工程を示す断面図である。 P型薄膜成膜工程を示す断面図である。 第4実施形態に係る光起電力素子の、P型薄膜におけるI−V特性を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の各図相互において、互いに同一もしくは均等である部分に、同一符号を付与する。
(第1実施形態)
最初に、図1を参照して、本実施形態に係る光起電力素子10の概略構成について説明する。
この光起電力素子10は、太陽電池に用いられる素子である。図1に示すように、光起電力素子10は、透明なガラス板21の一面21aに透明導電膜であるITO膜22(スズドープ酸化インジウム)がコーティングされた基板20と、該基板20におけるITO膜22の表面22aに形成されたN導電型のN型薄膜30と、該N型薄膜30上に形成されたP導電型のP型薄膜40と、P型薄膜40の表面上に接触して形成された電極60と、ITO膜22の表面22a上に接触して形成された電極70と、を有する。そして、N型薄膜30とP型薄膜40との間に、本発明の特徴部分としてのバッファ層50を有する。
基板20は、ガラス板21の一面21aに可視光領域の透過率の高いITO膜22を有する。ITO膜22は、電子ビーム蒸着法やスパッタ蒸着法などによって成膜することができ、本実施形態では、スパッタ蒸着法により成膜されている。本実施形態におけるITO膜22の膜厚は略150nmである。
N型薄膜30は、N導電型とされた半導体薄膜である。本実施形態におけるN型薄膜30は酸化亜鉛が主成分であり、メッキ法によって、ITO膜22の表面22aに成膜される。なお、N型薄膜30は、生来欠陥のためN導電型となっている。
P型薄膜40は、P導電型とされた半導体薄膜である。本実施形態におけるP型薄膜40は硫化鉄が主成分であり、メッキ法によって、N型薄膜30上に成膜される。なお、P型薄膜40は、生来欠陥のためP導電型となっている。
バッファ層50は、半導体薄膜である。本実施形態におけるバッファ層50は、単体の硫黄(S)がN型薄膜30およびP型薄膜40に拡散して混合した混合層である。なお、単体の硫黄は、常圧における蒸着法によって、N型薄膜30とP型薄膜40の間に介在するように成膜され、後述のアニール工程を経て混合層となる。詳しい構造は後述する。
電極60はインジウムからなる。本実施形態に係る光起電力素子10では、電荷としての電子がP型薄膜40からN型薄膜30に向かって拡散するため、電極60が正極に相当する。また、電極70もインジウムからなり、これは負極に相当する。
次に、図2〜図10を参照して、本実施形態に係る光起電力素子10の製造方法について説明する。
先ず、基板20を準備する。ガラス板21の一面21aの全面に亘ってITOをスパッタ蒸着することによって、基板20を得る。本実施形態では膜厚として150nm程度堆積させる。これにより、ITO膜22に一面21aがコーティングされた基板20を形成することができる。以降、ITO膜22の表面22aを単に基板20の一面20aと記載する。
次いで、N型薄膜成膜工程を実施する。具体的には、N型薄膜30として酸化亜鉛の薄膜を成膜する。本実施形態におけるN型薄膜成膜工程はメッキ法により行われる。まず、図2に示すように、基板20のうちN型薄膜30を形成する部分を除く一面20aに、マスキングテープ100を貼り付ける。
次いで、図3に示すような構成で電解メッキを行う。具体的には、ポテンショスタット200の陰極に、作用電極として、マスキングテープ100が貼られた基板20を接続する。また、陽極には、対向電極として白金板210を接続する。N型薄膜成膜工程では、作用電極側のメッキ溶液220として、酸化亜鉛溶液を用いる。酸化亜鉛のメッキ溶液220は、純水略50mlに硝酸亜鉛(Zn(NO)を溶解させ、濃度を略100mMに調製する。また、本実施形態においてはメッキ溶液220をヒータにより60℃に保持する。そして、電流密度−11mA/cm程度に設定して略1.5分間堆積を行う。これにより、図4に示すように、略1000nm(1μm)のN型薄膜30を成膜する。そして、これを純水により洗浄する。
なお、本実施形態では、参照電極230として飽和カロメル電極を採用する。飽和カロメル電極はよく知られた構成のものを用いる。すなわち、飽和塩化カリウム溶液231に、白金、水銀および塩化水銀から成る電極232を浸し、飽和塩化カリウム溶液231と、酸化亜鉛のメッキ溶液220とを塩化カリウムの塩橋で連結する。なお、飽和カロメル電極では、水銀相と塩化水銀との間の平衡は水銀イオンが規定し、塩化水銀と飽和塩化カリウムとの間の平衡は塩化物イオンが規定する。平衡電極電位は、標準水素電極基準、25℃において、略0.24Vである。
次いで、バッファ層形成工程を実施する。本実施形態におけるバッファ層50は蒸着および後述のアニール工程により形成する。先ず、N型薄膜30上に硫黄の薄膜51を形成する。図5に示すように、ガラス容器300の内部にN型薄膜30が向くように、蓋310に基板20を固定する。ガラス容器300の内部に単体の硫黄320を略4mgを配置した常圧下において、図示しないヒータを用いてガラス容器300を略160℃に加熱する。これにより、硫黄320から生じた硫黄蒸気がガラス容器内部を満たし、基板20の周囲を硫黄雰囲気とすることができる。基板20をこの硫黄雰囲気に略30分曝露することにより、図6に示すように、N型薄膜30上に単体の硫黄の薄膜51を形成することができる。
次いで、P型薄膜成膜工程を実施する。具体的には、P型薄膜40として硫化鉄の薄膜を成膜する。本実施形態におけるP型薄膜成膜工程はメッキ法により行われる。この工程においても、N型薄膜成膜工程と同様に、図3に示すような構成で電解メッキを行う。具体的には、ポテンショスタット200の陰極に、作用電極として、硫黄の薄膜51が形成された基板20を接続する。また、陽極には、対向電極として白金板210を接続する。N型薄膜成膜工程では、作用電極側のメッキ溶液220として、チオ硫酸ナトリウム(Na)と硫酸鉄(FeSO)の混合溶液を用いる。このメッキ溶液220は、純水50mlにチオ硫酸ナトリウムおよび硫酸鉄を溶解させて、それぞれの濃度が略100mMおよび略30mMとなるように調整される。そして、両電極間の電圧を−1Vに設定して略1分間堆積を行う。これにより、図7に示すように、略500nm(0.5μm)のP型薄膜40を成膜する。そして、これを純水により洗浄する。
次いで、乾燥工程を実施する。P型薄膜成膜工程の後、N型薄膜30、バッファ層50(硫黄の薄膜51)およびP型薄膜40が形成された基板20を、不活性ガスである窒素ガスを吹きつけて乾燥させる。この乾燥工程を経ることにより、P型薄膜40である硫化鉄の表面酸化を抑制することができる。乾燥工程終了後の段階では、マスキングテープ100が貼り付けられた部分には硫黄の薄膜51が形成され、それ以外の部分には、N型薄膜30、バッファ層50(硫黄の薄膜51)およびP型薄膜40が形成されている。
本実施形態では、乾燥工程の後に、図8に示すように、マスキングテープ100を除去する。この際、マスキングテープ100上に堆積したバッファ層50(硫黄の薄膜51)は、マスキングテープ100とともに除去される。
次いで、アニール工程を実施する。乾燥工程の後、密封可能な恒温槽(容量:0.1m〜1×10−3)に、1〜10mg程度の硫黄とともに基板20を配置する。恒温槽には基板20の温度を調節可能にされたヒータが備えられている。そして、基板20を略150℃に保持しつつ、ほぼ真空の硫黄雰囲気中で略1時間アニールする。このアニール工程を経ることにより、バッファ層形成工程において蒸着した硫黄が、N型薄膜30との間に混合層を形成するとともに、P型薄膜40との間でも混合層を形成する。また、一部、硫黄とN型薄膜とP型薄膜が混合した混合層を含む。すなわち、バッファ層50は、図9に示すように、単体の硫黄の層51と、N型薄膜30に単体の硫黄が混合した層52(特許請求の範囲に記載の第2混合層)と、P型薄膜40に単体の硫黄が混合した層53(特許請求の範囲に記載の第3混合層)と、を有する構成とすることができる。
最後に、図10に示すように、メタルマスク400を介して、基板20に成膜されたITO膜22の表面22aおよび、P型薄膜40の一面40aにインジウム410を真空蒸着する。これにより、図1に示すような電極60および電極70を形成することができる。
以上の各工程を経ることにより、バッファ層50が、単体の硫黄の層と、第2混合層と、第3混合層と、を有するように光起電力素子10を製造することができる。本実施形態におけるバッファ層50は、0.1μm〜1.0μmとなる。
次に、本実施形態に係る光起電力素子10およびその製造方法の作用効果について説明する。
本実施形態における光起電力素子10は、バッファ層50として、硫黄の層を有する。硫黄は、N型薄膜30としての酸化亜鉛に較べて、酸あるいはアルカリに対して安定であり、バッファ層50がN型薄膜30の保護膜として作用する。このため、この光起電力素子10の製造過程のうちP型薄膜成膜工程において、N型薄膜30の腐食を抑制することができる。よって、N型薄膜30とバッファ層50との界面、および、P型薄膜40とバッファ層50との界面をより均一にすることができ、より良好なPNダイオード特性を発現させることができる。また、P型薄膜40の成膜、すなわち、硫化鉄薄膜の成膜において、鉄を硫化させる方法ではなく、酸やアルカリの溶液を用いた、メッキによる成膜法を採用することができる。このため、鉄から硫化鉄へ変化するときの体積変動を抑制する必要がない。したがって、高エネルギー条件下の硫黄雰囲気中で鉄を熱処理する工程を削減でき、より低エネルギー条件下でP型薄膜40を成膜することができる。
さらに、本実施形態におけるバッファ層50は、単体の硫黄の層と、第2混合層52と、第3混合層と、を有する。第2混合層は、硫黄原子が結晶内に侵入することによって、N型薄膜30としての酸化亜鉛よりもバンドギャップが小さくなる。逆に、第3混合層53は、硫黄原子が結晶内に侵入することによって、P型薄膜40としての硫化鉄よりもバンドギャップが大きくなる。さらに、硫黄とN型薄膜30とP型薄膜40とが混合した混合層は、バンドギャップがN型薄膜30とP型薄膜40の中間の大きさとなる。すなわち、バッファ層50は、バンドギャップが、N型薄膜30よりも小さく、P型薄膜40よりも大きくなり、En>Eb>Epの関係を満たす。これによれば、バンドギャップの小さいP型薄膜40の領域と、キャリアの拡散する先であるN型薄膜30の領域との間の電場を緩和させることができる。このため、キャリアの拡散速度が抑えられて電流密度が高くなる。換言すると、少量の光を以って大きな電流密度を得ることができ、シングルヘテロ接合の構成に較べて変換効率を高くすることができる。また、異種の半導体の界面に生じる、スパイクやノッチといったポテンシャルの不連続性を緩和することができ、電子電流の阻害を抑制することができる。このため、バッファ層50を有さないシングルヘテロ接合の構成に較べて変換効率を高くすることができる。
さらに、本実施形態の光起電力素子10は、その製造方法として、乾燥工程を有する。これにより、硫化鉄を主成分とするP型薄膜40の表面酸化を抑制することができる。したがって、光起電力素子10のPNダイオード特性を向上させることができる。
さらに、本実施形態の光起電力素子10は、その製造方法として、アニール工程を有する。これにより、バッファ層50としての硫黄原子が熱拡散し、バッファ層50と、N型薄膜30およびP型薄膜40と、の間で、より効率よく混合層形成することができる。また、アニール工程により、N型薄膜30の酸化亜鉛、および、P型薄膜40の硫化鉄の結晶成長を促進することができ、結晶粒を大きくすることができる。したがって、PNダイオード特性を向上させることができる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、バッファ層50として単体の硫黄薄膜を用いる例を示した。これに対して、本実施形態では、バッファ層50として硫化カドミウム(CdS)薄膜を用いる例を示す。
本実施形態における光起電力素子10の概略構成は、バッファ層50が硫化カドミウムであることを除いて第1実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
最初に、この光起電力素子10の製造方法について説明する。なお、基板20を準備する工程およびN型薄膜成膜工程は第1実施形態と同様であるので記載を割愛する。
N型薄膜成膜工程の後、バッファ層形成工程において、本実施形態では、真空中において、バルクのCdSをターゲットとして、例えばアルゴンイオンでスパッタリングし、N型薄膜30上にCdSを蒸着する。蒸着は真空チャンバ内(図示せず)で行う。N型薄膜30が成膜された基板20を真空チャンバ内に配置し、スパッタリングにより生ずるCdS雰囲気に所定の時間だけ曝露して蒸着する。なお、蒸着に要する時間は、予めスパッタリング時のアルゴンイオンの加速エネルギーを調整して蒸着速度を求め、この蒸着速度と所望の膜厚から算出することができる。本実施形態おいて、CdSからなるバッファ層50の膜厚は略50nmとする。
次いで、P型薄膜成膜工程を実施する。本実施形態においても、バッファ層50であるCdS薄膜がN型薄膜30としての酸化亜鉛に較べて、酸あるいはアルカリに対して安定であり、バッファ層50がN型薄膜30の保護膜として作用する。このため、P型薄膜成膜工程ではメッキ法を採用することができる。この工程の詳細も第1実施形態と同様であるため、その記載を省略する。
最後に、図9に示すように、メタルマスク400を介して、基板20に成膜されたITO膜22の表面22aおよび、P型薄膜40の一面40aにインジウム410を真空蒸着する。これにより、図1に示すような光起電力素子10を形成することができる。
次に、本実施形態における光起電力素子10およびその製造方法の作用効果について説明する。
第1実施形態と同様に、N型薄膜30に較べて酸またはアルカリに対して安定なCdS薄膜をバッファ層50として有する。このため、バッファ層形成工程の後に、P型薄膜40をメッキ法で成膜することができる。
また、CdSはバンドギャップEbが略2.47eVであり、N型薄膜30としての酸化亜鉛はEn≒3.25eV、P型薄膜40としての硫化鉄はEp≒0.95eVである。すなわち、En>Eb>Epの関係を満たす。したがって、第1実施形態と同様に、バッファ層50を有さないシングルヘテロ接合の構成に較べて変換効率を高くすることができる。
発明者はデバイスシミュレーションを用いて上記変換効率を算出した。具体的には、N型薄膜30として酸化亜鉛の膜厚を500nmとし、P型薄膜40として硫化鉄の膜厚を2000nmとし、バッファ層50としてCdSの膜厚を50nmとして、シミュレーションを実行した。これによれば、N型薄膜30とP型薄膜40のみのシングルヘテロ接合の構成における変換効率が0.28%であったのに対して、バッファ層50を有するダブルヘテロ接合の構成では14.24%であった。
(第3実施形態)
本実施形態では、図11〜図13を参照して、バッファ層50として硫化鉄の酸化物を含む例について説明する。
本実施形態における光起電力素子10の概略構成は、バッファ層50が硫化鉄の酸化物であることを除いて第1実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
最初に、この光起電力素子10の製造方法について説明する。なお、基板20を準備する工程およびN型薄膜成膜工程は第1実施形態と同様であるので記載を割愛する。
N型薄膜成膜工程の後、バッファ層形成工程を実施する。本実施形態におけるバッファ層形成工程は、硫化鉄を主成分とする前駆体膜54を硫黄薄膜上に成膜する工程と、前駆体膜を酸化する工程とを備える。
硫化鉄を主成分とする前駆体膜54を硫黄薄膜上に成膜する工程では、まず、第1実施形態と同様に、単体の硫黄を常圧下で蒸着してN型薄膜30上に硫黄の薄膜51を形成する(図6に相当)。その後、図11に示すように、硫化鉄を主成分とする前駆体膜54を硫黄薄膜上に成膜する。この前駆体膜54は、第1実施形態におけるP型薄膜成膜工程と同一の工程をもって成膜することができる。ただし、本実施形態における前駆体膜54の膜厚は、50nm〜100nmでよい。
そして、前駆体膜54の成膜後、酸素雰囲気中でアニールして前駆体膜54を酸化する工程を実施する。これにより、図12に示すように、前駆体膜54および硫黄の薄膜51は、硫化鉄の酸化物に硫黄の単体を含んだバッファ層50となる。
その後、P型薄膜成膜工程を実施し、さらに乾燥工程を実施する。これらの工程は、第1実施形態と同一であるため、詳細な説明を省略する。
乾燥工程終了後の段階で、図13に示すように、N型薄膜30とP型薄膜40との間にバッファ層50が挟まれて形成された状態となっている。バッファ層50およびP型薄膜40はいずれも硫化鉄が主成分であるが、バッファ層50のみが酸化され、P型薄膜40の表面は酸化されていない。
乾燥工程の後、マスキングテープ100を除去して電極60および電極70を第1実施形態と同一の方法をもって蒸着することにより、本実施形態における光起電力素子10を製造することができる。
次に、本実施形態における光起電力素子10の作用効果について説明する。
本実施形態では、バッファ層50として、硫化鉄の酸化物がN型薄膜30とP型薄膜40との間に介在している。硫化鉄の酸化物は、酸化の度合いに応じて、酸化されていない硫化鉄を主成分とするP型薄膜40に較べてバンドギャップが変化する。すなわち、酸素の成分比が大きいほどバンドギャップが大きくなる。このため、酸化の度合いを制御することにより、N型薄膜30、バッファ層50およびP型薄膜40のバンドギャップは、En>Eb>Epの関係を満たすように調整することができる。したがって、第1実施形態と同様に、バッファ層50を有さないシングルヘテロ接合の構成に較べて変換効率を高くすることができる。
また、本実施形態では、P型薄膜40の表面の酸化を乾燥工程によって抑制しつつ、N型薄膜30とP型薄膜40の界面に、硫化鉄の酸化物の層を介在させることができるため、PNダイオード特性を悪化させることなく、各層30,40,50のバンドギャップを制御することができる。
(第4実施形態)
本実施形態では、P型薄膜40が酸素を含有する例について説明する。なお、P型薄膜40を除く構成要素は、上記した各実施形態を適用することができるため、詳細な説明を省略する。
硫化鉄を主成分とするP型薄膜40は、第1実施形態に記載したように、光起電力素子10の製造工程の一つであるアニール工程により、結晶成長が促進される。硫化鉄の結晶系においては、立方晶であるパイライトが最大のバンドギャップを有する。そのバンドギャップは略0.95eVである。P型薄膜40は、ショットキー的であることが必要であるため、すべての硫化鉄がパイライトとして結晶化することが望ましい。しかしながら、アニール工程においては、P型薄膜40が、パイライトの他に、斜方晶のマーカサイトを含んで結晶化することがある。マーカサイトはバンドギャップが略0.34eVである。このため、マーカサイトを多く含む、多結晶系のP型薄膜40は、オーミック的な挙動を示す虞がある。
これに対して、本実施形態におけるP型薄膜40は、P型薄膜40がPNダイオード特性を示すような適当量の酸素原子を含む。発明者は、P型薄膜40のI−V特性(電流−電圧特性)の、酸素原子含有量依存性について調べた。図14に示すように、P型薄膜40中における酸素原子の含有量がFe:S:O≒34:33:33の場合に、PNダイオード特性を示すことが判明した。なお、酸素原子の含有量が少ない場合、例えば、図14に示すFe:S:O≒36:56:8の場合には、I−V特性はオーミック的な挙動を示す。さらに、Fe:S:O≒37:22:41の場合のように、酸素原子の含有量が40%を超えると、高抵抗体としての特性が優位となる。
この結果から、少なくとも、組成比がFe:S:O≒34:33:33であるP型薄膜40は、組成比がFe:S:O≒36:56:8やFe:S:O≒37:22:41のP型薄膜40に較べて、PNダイオードとして優位な特性を発現することが判明した。
上記したように、P型薄膜40中の酸素原子の含有量が、凡そ、20at%以上、40at%以下の範囲にある場合、酸素原子と鉄原子が部分的に結合し、マーカサイトの結晶化が抑制されると推察される。これにより、P型薄膜40がオーミック的となることを抑制することができる。また、酸素原子の含有量を調整することによってP型薄膜40のバンドギャップを制御することもできる。
なお、本実施形態に係るP型薄膜40の製造方法は、第1実施形態におけるP型薄膜成膜工程に準じる。P型薄膜40中における酸素原子の含有量は、メッキ溶液220に含まれる硫酸鉄(FeSO)の割合を調整することで制御することができる。例えば、チオ硫酸ナトリウム100mMに対して硫酸鉄を40mMとすると、Fe:S:O≒34:33:33となる。なお、硫酸鉄の量を増加させると酸素原子の含有量を増加させることができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
上記した各実施形態では、基板20として、ITO膜22がコーティングされたものについて示したが、その成分はITOに限定されるものではなく、ガリウムドープ酸化亜鉛(GZO)やアルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)など、他の透明導電膜を用いてもよい。
また、上記した各実施形態では、N型薄膜成膜工程およびP型薄膜成膜工程のメッキの工程において、参照電極として飽和カロメル電極を用いる例について示したが、上記例に限定されない。例えば、可逆水素電極や銀−塩化銀電極を用いてもよい。
また、第1実施形態では、図9に示すように、バッファ層50として、単体の硫黄の層51と、第2混合層と、第3混合層と、を有する構成を示した。しかしながら、この例に限定されない。例えば、バッファ層50が、N型薄膜30とP型薄膜40とが混合した層(特許請求の範囲に記載の第1混合層)や、第1混合層に単体の硫黄が混合した層(特許請求の範囲に記載の第4混合層)であってもよい。第1混合層あるいは第4混合層は、第1実施形態のバッファ層形成工程において、単体の硫黄の蒸着量を減らす、あるいは、アニール工程における温度を上げる、または、アニール時間を長くすることによって、形成することができる。
また、第2実施形態では、CdS薄膜をスパッタ蒸着によって形成する例を示したが、メッキ法によっても形成することができる。
また、第2実施形態では、バッファ層50としてCdSを用いる例を示したが、酸化チタン(IV)や酸化鉄(III)を用いてもよい。これらはスパッタ蒸着法およびメッキ法のいずれの方法によっても薄膜を成膜することができる。そして、これらの薄膜は、N型薄膜30の酸化亜鉛に較べて、酸やアルカリに対して安定であり、P型薄膜40のメッキ法による成膜を可能にする。さらには、酸化チタン(IV)のバンドギャップは略3.04eV、酸化鉄(III)のバンドギャップは略2.2eVであって、酸化亜鉛をN型薄膜30に、P型薄膜40を硫化鉄とする構成においては、En>Eb>Epの関係を満たす。
また、上記した各実施形態では、N型薄膜30として酸化亜鉛を用いる例を示したが、硫化亜鉛(ZnS)、酸化錫(SnO)、酸化チタン(TiO)、および、硫化カドミウム(CdS)を採用することもできる。
10・・・光起電力素子
20・・・基板,21・・・ガラス板,22・・・ITO膜
30・・・N型薄膜
40・・・P型薄膜
50・・・バッファ層
60,70・・・電極

Claims (10)

  1. 基板(20)の第1主面(22a)に形成されたN導電型のN型薄膜(30)と、硫化鉄を主成分とし、前記N型薄膜上に形成されたP導電型のP型薄膜(40)と、を有する光起電力素子であって、
    前記N型薄膜と前記P型薄膜との間に、前記N型薄膜に較べて、酸あるいはアルカリに対する耐性の強い、バッファ層(50)を有することを特徴とする光起電力素子。
  2. 前記バッファ層は、バンドギャップが、前記N型薄膜よりも小さく、前記P型薄膜よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の光起電力素子。
  3. 前記バッファ層は、
    前記N型薄膜および前記P型薄膜の成分が混合した第1混合層、
    前記N型薄膜に単体の硫黄が混合した第2混合層(52)、
    前記P型薄膜に単体の硫黄が混合した第3混合層(53)、
    前記第1混合層に単体の硫黄が混合した第4混合層、の少なくとも1つの混合層であることを特徴とする請求項2に記載の光起電力素子。
  4. 前記P型薄膜は、該P型薄膜がPNダイオード特性を示すような所定量の酸素を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光起電力素子。
  5. 前記N型薄膜は、酸化亜鉛であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光起電力素子。
  6. 前記バッファ層は、硫化カドミウム、酸化チタン(IV)、酸化鉄(III)、もしくは、硫化鉄の酸化物、の少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項5に記載の光起電力素子。
  7. 基板の第1主面にN導電型のN型薄膜を成膜するN型薄膜成膜工程と、
    該N型薄膜成膜工程の後、前記N型薄膜に積層するようにバッファ層を形成するバッファ層形成工程と、
    前記N型薄膜に積層するように硫化鉄を主成分とするP型薄膜を成膜するP型薄膜成膜工程と、を備え、
    前記バッファ層形成工程における前記バッファ層は、前記N型薄膜に較べて、酸あるいはアルカリに対する耐性の強い層とすることを特徴とする光起電力素子の製造方法。
  8. 前記P型薄膜成膜工程の後、積層された前記N型薄膜、前記バッファ層、および、前記P型薄膜を、不活性ガス中または真空中にてアニールするアニール工程を備えることを特徴とする請求項7に記載の光起電力素子の製造方法。
  9. 前記P型薄膜成膜工程の後、積層された前記N型薄膜、前記バッファ層、および、前記P型薄膜を、不活性ガスを吹きつけて乾燥させる乾燥工程を備えることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の光起電力素子の製造方法。
  10. 前記バッファ層形成工程は、硫化鉄を主成分とする前駆体膜を、前記N型薄膜に積層するように成膜する工程と、
    覆われた前記前駆体膜を酸素雰囲気中においてアニールして酸化する工程と、を備えることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の光起電力素子の製造方法。
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