JP2015007419A - ブロワ - Google Patents
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Abstract
【課題】回転軸付近の空気を径方向外側に吹き出すことで、送風性能を向上したブロワを提供する。
【解決手段】ブロワ1であって、シロッコファン2と、シロッコファン2の羽根よりも径方向内側に設けたターボファン3、または斜流ファンとを備える。さらに、シロッコファン2の羽根21の内周端と、ターボファン3の羽根31の外周端、または斜流ファンの羽根の外周端との間に隙間が形成され、ターボファン3、または斜流ファンは、ブロワケース4の流入口41よりも、ブロワ1に空気を導入するダクト側に突出する。
【選択図】図1
【解決手段】ブロワ1であって、シロッコファン2と、シロッコファン2の羽根よりも径方向内側に設けたターボファン3、または斜流ファンとを備える。さらに、シロッコファン2の羽根21の内周端と、ターボファン3の羽根31の外周端、または斜流ファンの羽根の外周端との間に隙間が形成され、ターボファン3、または斜流ファンは、ブロワケース4の流入口41よりも、ブロワ1に空気を導入するダクト側に突出する。
【選択図】図1
Description
本発明はブロワに関するものである。
シロッコファンを用いたブロワが特許文献1に開示されている。
しかし、シロッコファンを用いたブロワは、径方向内側に羽根がないので、回転軸付近の空気が径方向外側へ流れ難く、回転軸付近の空気を径方向外側に吹き出すことができると、その分、ブロワの送風性能を向上させることができる。
本発明はこのような問題点を解決するために発明されたもので、回転軸付近の空気を径方向外側に吹き出すことで、ブロワの送風性能を向上することを目的とする。
本発明のある態様に係るブロワは、シロッコファンと、シロッコファン2の羽根よりも径方向内側に設けたターボファン、または斜流ファンとを備える。
この態様によると、ターボファン、または斜流ファンによって回転軸付近の空気を径方向外側に吹き出すことができ、ブロワの送風性能を向上することができる。
本発明の第1実施形態のブロワ1について図を用いて説明する。図1はブロワ1の斜視図である。図2はブロワ1の平面図である。図3は図2のIII−III断面図である。
ブロワ1は、シロッコファン2と、ターボファン3と、ブロワケース4とを備える。ブロワ1は、ダクト(図示せず)を介して軸方向に開口する流入口41から空気を流入させ、ターボファン3、およびシロッコファン2によって空気を径方向外側に吹き出し、排出口43からブロワ1の外に空気を排出する。
シロッコファン2は、周方向に沿って等間隔に配置された複数の第1羽根21と、第1羽根21と回転軸(図示せず)とを連結する第1連結部22とを備える。シロッコファン2は、電動モータ(図示せず)などによって回転軸が回転すると、回転軸と共に回転する。
第1連結部22には、回転軸が挿入され、回転軸と係合する第1挿入孔23が形成される。第1連結部22は、ブロワ1の底部側からダクト側に突出し、ブロワ1の底部側の第1羽根21と回転軸とを連結する。第1連結部22がダクト側に突出して形成される空間には、電動モータの一部が収容される。
ターボファン3は、周方向に沿って等間隔で配置された複数の第2羽根31と、第2羽根31と回転軸とを連結する第2連結部32と、ダクト側の第2羽根31を覆うカバー33とを備える。ターボファン3は、シロッコファン2の第1羽根21よりも径方向内側に設けられ、第2羽根31の外周端とシロッコファン2の第1羽根21の内周端との間に隙間が生じるように設けられる。また、ターボファン3は、シロッコファン2と同軸上に設けられ、回転軸が回転するとシロッコファン2と共に回転する。
第2連結部32には、回転軸、および第1連結部22の一部が挿入される第2挿入孔34が形成される。第2連結部32は、第1連結部22に載置され、ブロワ1の底部側の第2羽根31と回転軸とを第1連結部22を介して連結する。なお、本実施形態では、第2連結部32と回転軸とを第1連結部22を介して連結しているが、回転軸と第2連結部32とを直接連結してもよい。
カバー33は、ダクト側の第2羽根31に連結し、ダクト側の第2羽根31を覆うように形成される。カバー33は、径方向内側からシロッコファン2の第1羽根21に向けて延設され、ターボファン3によって吹き出された空気がダクト側に逃げないように形成される。カバー33には、径方向内側に、径方向内側(回転軸付近)の空気をターボファン3内に取り込むための孔35が形成される。
ブロワケース4には、ダクトを介して空気を流入させる流入口41と、シロッコファン2によって吹き出された空気が流れる流路42と、ブロワ1から空気を外に排出する排出口43とが形成される。
次に第1実施形態のブロワ1の作用について図4を用いて説明する。図4はターボファン3、およびシロッコファン2のみを示した平面図である。
電動モータによってターボファン3、およびシロッコファン2が図4の矢印Aで示すように回転すると、ダクトを介して流入口41から空気がブロワ1に流入する。
ターボファン3は、径方向内側(回転軸付近)の空気を図4の矢印Bで示すように、シロッコファン2の回転方向とは逆方向に吹き出す。ターボファン3は、ダクト側の第2羽根31を覆い、第1羽根21に向けて延設されるカバー33を備えており、ターボファン3によって径方向外側に吹き出される空気は、ダクト側に逃げることなく、シロッコファン2に向けて流れる。
ターボファン3から吹き出された空気は、シロッコファン2によって図4の矢印Cで示すように径方向外側に吹き出される。ターボファン3によって吹き出された空気をシロッコファン2に取り込むことで、シロッコファン2の第1羽根21内周側の空気の相対速度が高くなる。また、ターボファン3の第2羽根31と、シロッコファン2の第1羽根21と間に隙間が設けられており、シロッコファン2は、この隙間から空気をさらに取り込み、空気を径方向外側に吹き出す。
シロッコファン2によって流路42に吹き出された空気は、排出口43からブロワ1の外に排出される。
第1実施形態のブロワ1と、ターボファン3を設けず、シロッコファン2のみを設けた比較例のブロワとの静圧−風量特性を図5に示す。図5では、本実施形態のブロワ1の静圧−風量特性を実線で示し、比較例のブロワの静圧−風量特性を破線で示す。これによると、本実施形態のブロワ1は、比較例のブロワに対して低風量時の静圧を高くすることができ、ブロワ1の送風性能を向上することができた。
次に第1実施形態の効果について説明する。
シロッコファン2の回転方向とは逆方向に空気を吹き出すターボファン3を径方向内側に設けることで、回転軸付近の空気をターボファン3によって径方向外側に吹き出すことができ、シロッコファン2の第1羽根21の内周端側における空気の相対速度を高くする。これにより、低風量時の静圧を高くすることができ、ブロワ1の送風性能を向上することができる。
ターボファンの第2羽根とシロッコファンの第1羽根とを径方向に接続して連続させると、シロッコファンで新たに取り込む空気が少なくなる。また、羽根の内周の径が小さいシロッコファンと同様の構成となり、シロッコファンの内周端の周速度が小さくなる。これらにより、ブロワの送風性能が低下するおそれがある。本実施形態のブロワ1は、ターボファン3の第2羽根31の外周端と、シロッコファン2の第1羽根21の内周端との間に隙間を設けることで、この隙間からシロッコファン2によって空気を新たに取り込むことができ、シロッコファン2の第1羽根21の内周の径が小さくなることを防止し、ブロワ1の送風性能の低下を防止することができる。
ターボファン3のダクト側にカバー33を設け、さらに、カバー33をシロッコファン2の第1羽根21に向けて延設することで、ターボファン3によって吹き出された空気がダクト側に逃げることを抑制し、ターボファン3によって吹き出された空気をシロッコファン2に流入させることができる。
シロッコファン2の第1連結部22をダクト側に突出するように設けることで、シロッコファン2などを回転させる電動モータを第1連結部22よりも径方向内側に配置することができ、軸方向のブロワ1の長さを小さくすることができる。
次に第1実施形態の変形例を図6に示す。図6は変形例のブロワ1の斜視図である。変形例のブロワ1は、ターボファン3の一部がブロワケース4の流入口41よりもダクト側に突出している。これにより、ブロワケース4の外の空気をターボファン3によってさらに取り込み、ブロワ1の送風性能を向上することができる。
次に第2実施形態のブロワ1について図を用いて説明する。図7はブロワ1の斜視図である。図8はブロワ1の平面図である。図9は図8のIX−IX断面図である。
ここでは、第1実施形態と異なる箇所について説明する。ブロワ1は、シロッコファン2と、斜流ファン5と、ブロワケース4とを備える。
斜流ファン5は、周方向に沿って等間隔で配置された複数の第3羽根51と、第3羽根51と回転軸とを連結する第3連結部52とを備える。斜流ファン5は、シロッコファン2の第1羽根21よりも径方向内側に設けられ、第3羽根51の外周端とシロッコファン2の第1羽根21の内周端との間に隙間が生じるように設けられる。また、斜流ファン5は、シロッコファン2と同軸上に設けられ、回転軸が回転するとシロッコファン2と共に回転する。
第3羽根51は、第3連結部52から斜め上方に向けて延設されており、先端側が第3連結部52との連結箇所よりも回転方向において前方に位置するように延設されている。つまり、第3羽根51は、回転方向に対して前傾するように延設されている。また、第3羽根51は、外周側が内周側よりも回転方向において後方に位置するように形成されている。つまり、図10に示すように回転軸と第3羽根51の内周端54とを通る線に対して、外周側が回転方向の後方側に位置するように第3羽根51は形成されている。
第3連結部52は、回転軸、および第1連結部22の一部が挿入される第3挿入孔53が形成される。第3連結部52は、第1連結部22に載置され、第3羽根51と回転軸とを第1連結部22を介して連結する。
本実施形態のブロワ1では、流入口41からブロワ1に流入した空気は、第3連結部52に近くなるにつれて斜流ファン5によって圧縮されながら斜流ファン5の径方向外側、つまりシロッコファン2に向けて流れる。また、斜流ファン5は、第1実施形態のターボファン3と同様にシロッコファン2の回転方向とは逆方向に空気を吹き出す。
次に本実施形態の効果について説明する。
シロッコファン2の内側に斜流ファン5を設けることで、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
第1実施形態のようにターボファン3を用いた場合には、ブロワ1の径を小さくした場合に、ターボファン3の第2羽根31の面積、またはターボファン3の第2羽根31とシロッコファン2の第1羽根21との間の隙間を確保することが難しくなるおそれがある。本実施形態では、斜流ファン5を用いることで、ブロワ1を小型化した場合でも、第3羽根51の形状を変更するなどにより、ブロワ1の送風性能の低下を抑制することができる。そのため、ブロワ1を小型化することができ、ブロワ1の設計自由度を向上することができる。
なお、第1実施形態と同様に、斜流ファン5の一部をブロワケース4の流入口41よりもダクト側に突出させてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
上記実施形態では、ターボファン3とシロッコファン2とを異なる部材で構成したが、ターボファン3とシロッコファン2との少なくとも一部を同じ部材によって一体的に構成してもよい。
1 ブロワ
2 シロッコファン
3 ターボファン
5 斜流ファン
21 第1羽根(シロッコファンの羽根)
22 第1連結部(連結部)
31 第2羽根(ターボファンの羽根)
33 カバー
41 流入口
51 第3羽根(斜流ファンの羽根)
2 シロッコファン
3 ターボファン
5 斜流ファン
21 第1羽根(シロッコファンの羽根)
22 第1連結部(連結部)
31 第2羽根(ターボファンの羽根)
33 カバー
41 流入口
51 第3羽根(斜流ファンの羽根)
Claims (6)
- シロッコファンと、
前記シロッコファンの羽根よりも径方向内側に設けたターボファン、または斜流ファンとを備えることを特徴とするブロワ。 - 請求項1に記載のブロワであって、
前記シロッコファンの羽根の内周端と、前記ターボファンの羽根の外周端、または前記斜流ファンの羽根の外周端との間に隙間が形成されることを特徴とするブロワ。 - 請求項1または2に記載のブロワであって、
前記ターボファン、または前記斜流ファンは、ブロワケースの流入口よりも、前記ブロワに空気を導入するダクト側に突出することを特徴とするブロワ。 - 請求項1から3のいずれか一つに記載のブロワであって、
前記ターボファンは、前記ブロワに空気を導入するダクト側に前記ターボファンの羽根を覆うカバーを備えることを特徴とするブロワ。 - 請求項4に記載のブロワであって、
前記カバーは、前記シロッコファンの羽根に向けて延設されることを特徴とするブロワ。 - 請求項1から5のいずれか一つに記載のブロワであって、
前記シロッコファンは、前記シロッコファンの羽根と回転軸とを連結し、前記ブロワに空気を導入するダクト側に突出する連結部を備えることを特徴とするブロワ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014004782A JP2015007419A (ja) | 2013-05-29 | 2014-01-15 | ブロワ |
PCT/JP2014/061265 WO2014192461A1 (ja) | 2013-05-29 | 2014-04-22 | ブロワ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013113101 | 2013-05-29 | ||
JP2013113101 | 2013-05-29 | ||
JP2014004782A JP2015007419A (ja) | 2013-05-29 | 2014-01-15 | ブロワ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015007419A true JP2015007419A (ja) | 2015-01-15 |
Family
ID=51988500
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014004782A Pending JP2015007419A (ja) | 2013-05-29 | 2014-01-15 | ブロワ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015007419A (ja) |
WO (1) | WO2014192461A1 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS61118998U (ja) * | 1985-01-09 | 1986-07-26 | ||
JPH01102499U (ja) * | 1987-12-25 | 1989-07-11 | ||
JPH0740717Y2 (ja) * | 1990-06-05 | 1995-09-20 | 株式会社丸山製作所 | 遠心送風機の羽根車 |
JPH11280695A (ja) * | 1998-03-26 | 1999-10-15 | Kubota Corp | 施肥装置用の遠心ブロワ |
JP4935048B2 (ja) * | 2005-10-27 | 2012-05-23 | 日本電産株式会社 | 遠心ファン |
-
2014
- 2014-01-15 JP JP2014004782A patent/JP2015007419A/ja active Pending
- 2014-04-22 WO PCT/JP2014/061265 patent/WO2014192461A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2014192461A1 (ja) | 2014-12-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20161221 |