JP2015006023A - 巻線構造及び巻線構造の製造方法と製造装置 - Google Patents

巻線構造及び巻線構造の製造方法と製造装置 Download PDF

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渡辺 英樹
Hideki Watanabe
英樹 渡辺
西村 公男
Kimio Nishimura
公男 西村
正博 小又
Masahiro Komata
正博 小又
靖志 松下
Yasushi Matsushita
靖志 松下
関川 岳
Takeshi Sekikawa
岳 関川
大記 田中
Hiroki Tanaka
大記 田中
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Abstract

【課題】コンパクトな巻線構造を提供するとともに、固定子の製造を容易にする。【解決手段】回転電機の固定子鉄心に形成された一対のスロットに第1巻線と第2巻線とを挿入する。第1巻線の一対の第1コイルエンド部と、第2巻線の一対の第2コイルエンド部とを交差させ、第1巻線の巻き終わりと第2巻線の巻き始めとを結合する結線部を設けることで、第1巻線と第2の巻線とで一体のコイルを形成する。第1巻線の巻き始めのリード線と、第2巻線の巻き終わりのリード線と、結線部とをコイルの同じ側に設けることで、巻線構造がコンパクトになり、固定子の製造が容易になる。【選択図】図3

Description

この発明は、回転電機の固定子鉄心への巻線構造及びその製造方法と製造装置に関する。
特許文献1は、回転電機の固定子鉄心への分布巻き巻線構造を開示している。この巻線構造は、スロットを有する固定子鉄心と、互いに交差させて組み合わされた第1巻線と第2巻線からなるコイルとを備える。第1巻線と第2巻線はいずれもあらかじめα巻きにより自立した巻線として形成される。また、第1巻線と第2巻線との交差のために、第1巻線と第2巻線には固定子の中心軸に沿って屈曲するクランク部とラジアル方向に屈曲するクランク部とがあらかじめ形成される。
このようにして形成された第1巻線と第2巻線が、円筒形状の固定子の内周に等しい角度間隔で設けられたティースの間のスロットに組み付けられる。第1巻線と第2巻線はスロット内に並列状態で挿入される一対の直線部と、固定子の両端面において互いに交差する交差部とを備える。前記のクランク部は、第1巻線と第2巻線を交差させるために形成される。つまりクランク部は、第1巻線と第2巻線との交差部を構成する。第1巻線と第2巻線の各直線部は、ある間隔をもった2つのスロットに挿入される。これにより、コイルが固定子鉄心に組み付けられる。
この巻線構造において、第1巻線と第2巻線はアルファ巻される。その結果、第1巻線と第2巻線の各一対のリード線はそれぞれ巻線の外周から取り出される。このうち第1巻線の一方のリード線と第2巻線の一方のリード線とを結線することで、第1巻線と第2巻線は一体のコイルを形成する。また、第1巻線のもう一方のリード線と第2巻線のもう一方のリード線とが、一体のコイルのリード線として機能する。
ここで、第1巻線の巻き終わりのリード線と第2巻線の巻き始めのリード線との結線は固定子の一方の端面で行なわれ、一体のコイルからの一対のリード線の取り出しは固定子のもう一方の端面で行なわれる。取り出された一対のリード線は固定子を収装するハウジングに固定されたバスバーの端子に接続される。リード線同士の結線及びリード線の端子への接続は、タングステン−不活性ガス(TIG)溶接、ヒュージング、ハンダ付けなどの固定方法を用いて行なわれる。
WO2012/039201 A1
この巻線構造においては、固定子の一方の端面でリード線同士の結線が行なわれ、もう一方の端面においてリード線の取り出しが行なわれる。上記の固定工程もしたがって固定子の両方の端面に臨む位置で行なわれる。その結果、固定子の製造工程の工程数が増え、分固定子の製造コストを上昇させる要因となることは避けられない。また、リード線同士の結線部とコイルエンドの絶縁のために、結線部をコイルエンドから離す必要がある。結果として固定子を収装するハウジングの中心軸方向の寸法が大型化することになる。
この発明は、以上の問題を解決すべくなされたもので、コンパクトな巻線構造を提供するとともに、固定子の製造を容易にすることを目的とする。
この発明による巻線構造は、第1巻線と第2巻線とを備えている。第1巻線は、回転電機の固定子鉄心に形成された一対のスロットに挿入される一対の第1直線部と、一対のスロットの外側で一対の第1直線部を接続する一対の第1コイルエンド部とを有する。第2巻線は、一対のスロットに挿入される一対の第2直線部と、スロットの外側で一対の第2直線部を接続する一対の第2コイルエンド部とを有する。
巻線構造は、一対の第1コイルエンド部の一方と一対の第2コイルエンド部の一方とを交差させ、一対の第1コイルエンド部の他方と一対の第2コイルエンド部の他方とを交差させ、第1巻線の巻き終わりと第2巻線の巻き始めとを結合する結線部を設けることで、第1巻線と第2の巻線とで一体のコイルを形成する。
さらに、第1巻線の巻き始めのリード線を一対の第1コイルエンド部の一方から取り出し、第2巻線の巻き終わりのリード線を一対の第2コイルエンド部の一方から取り出すとともに、結線部をコイルに対して、第1巻線の巻き始めのリード線及び第2巻線の巻き終わりのリード線と同じ側に配置している。
リード線間の結線部と、リード線と端子との結線部とを、コイルの同じ側に配置されるので、リード線間の結線部と、リード線と端子との結線部とをコイルの異なる側に配置する場合と比べて、結線部の配置スペースを節約できる。その結果、固定子の中心軸に沿った全長を短くできる。また、リード線の結合に関する固定子の製造工程の工程数を減らすことができる。
この発明を適用する回転電機の縦断面図である。 回転電機の固定子の斜視図である。 この発明の実施形態によるコイルの第1巻線及び第2巻線の正面図、要部平面図、及び要部断面図である。 コイルの固定子への装着を説明する、固定子要部を回転電機の回転軸方向から眺めた拡大側面図である。 コイルの結線操作を説明する、固定子を回転電機の回転軸方向から眺めた側面図である。 コイルの結線を完了した固定子を回転電機の回転軸方向から眺めた側面図である。 コイルのスロットへの装着工程を説明する、固定子を回転電機の回転軸方向から眺めた側面図である。 コイルの装着を完了した固定子を回転電機の回転軸方向から眺めた側面図である。 第1巻線と第2巻線のスロットへの装着状況を説明する、固定子要部を回転電機の回転軸方向から眺めた拡大側面図である。 コイルを回動する際の第1巻線と第2巻線のスロット内の変位を示す、スロットとコイル要部の水平断面図である。 コイルの回動治具の作動状況を説明する回動治具要部の概略平面図である。 装着装置の垂直断面図及び平面図である。 回動治具の回動操作を説明する、装着装置要部の平面図及び垂直断面図である。 回動治具の別の構成を示す、回動治具要部の概略平面図である。 装着装置の別の構成を示す、コイルの回動前後の回動治具の水平断面図である。 装着装置のさらに別の構成を示す、コイルの回動前後の回動治具の水平断面図である。
以下に図面を参照してこの発明を実施するための形態を説明する。
図1を参照すると、この発明による巻線構造は回転電機1の固定子2に適用される。ここで、「回転電機」は、電動機または発電機またはその両方の機能を有する、回転子と固定子とを備えた機器の総称を意味する。
回転電機1は、固定子2と同軸的に配置される回転子3と、固定子2と回転子3とを収容するケース4とを備える。固定子2と回転子3は略円環状の横断面形状を有し、固定子2は回転子3の外周に臨んで同軸的に配置される。回転子3は回転軸5の外周に固定される。回転軸5は、軸受6を介してケース4に回転自由に支持される。以上の構成により、回転子3は、ケース4に固定された固定子2に対して任意に回転する。
回転子3は周方向に等間隔に配置された複数の永久磁石7を有する。回転子3は、固定子2の巻線体11から与えられる回転磁束によって発生する永久磁石の反力により、回転軸5を中心に回転する。
図2を参照すると、固定子2は、略円環状の固定子鉄心10と、固定子鉄心10の内周部に取り付けられた巻線体11を備える。固定子鉄心10は、略円環状の本体部10aと、本体部10aから半径方向に突出する複数の歯部10bを備える。隣接する歯部10bの間には、巻線体11を収容するスロット12が形成される。複数の歯部10bは、所定の角度間隔で周方向に配置される。結果として複数のスロット12も、所定の角度間隔で周方向に配置される。
巻線体11は、スロット12を用いて歯部10bに分布巻きされた複数のコイル14で構成される。複数のコイル14は、各相のコイル14からなる。
図8を参照すると、コイル14のコイルピッチは2である。各コイル14はあらかじめ所定の形状に成型され、スロット12とひとつ置いて隣のスロット12とに装着される。つまり、コイル14は隣接する2つの歯部10bをまたいで装着される。2つの歯部10bの間のスロット12には別のコイル14が装着される。
図3を参照すると、コイル14は、一対の第1巻線15と第2巻線16とで構成される。第1巻線15と第2巻線16は、それぞれ銅線などの金属線で構成されたリード線を所定の方向に巻くことで構成される。なお、巻線をアルファ巻とすることで巻き始めと巻き終わりのリード線18,19,28,29を巻線の外周から取り出すことができる。
第1巻線15の巻き終わりに相当するリード線28と、第2巻線16の巻き始めに相当するリード線29とは結線部35で接続される。これにより、第1巻線15と第2巻線16は一個のコイル14を構成する。
図5を参照すると、第1巻線15の巻き始めのリード線18と第2巻線16の巻き終わりのリード線19とは、固定子2に設けたバスバーの端子50と51にそれぞれ接続される。図6は完成状態の固定子2を示す。
再び図3を参照すると、第1巻線15と第2巻線16は、巻回しの中心軸方向から眺めた状態で略矩形をなす。第1巻線15は矩形の長辺に相当する一対の第1直線部15cと15dを備える。また、矩形の短辺に相当する第1コイルエンド部15aと15bを備える。第2巻線16は矩形の長辺に相当する一対の第2直線部16cと16dを備える。また、矩形の短辺に相当する第2コイルエンド部16aと16bを備える。コイル14が歯部10bに装着された状態で、第1直線部15cと第2直線部16cは共通のスロット12に収装される。
第1直線部15dと第2直線部16dは別の共通のスロット12に収装される。また、第1コイルエンド部15aと第2コイルエンド部16aは回転軸5に直交する歯部10bの一方の端面から回転軸5と平行をなす向きに突出する。第1コイルエンド部15bと第2コイルエンド部16bは回転軸5に直交する歯部10bのもう一方の端面から回転軸5と平行をなす向きであってかつコイルエンド部15aと16aと逆向きの方向に突出する。
第1コイルエンド部15aと15bは、回転軸5と平行な平面上で屈曲する第1クランク形状部15aAと15bAをそれぞれ有する。第1コイルエンド部15aと15bは、図のA―A矢視図とB−B矢視図に示されるように、回転軸5に直交する平面上で屈曲する第2クランク形状部15aBと15bBをそれぞれ有する。
第2コイルエンド部16aと16bは、回転軸5と平行な平面上で屈曲する第2クランク形状部16aAと16bAをそれぞれ有する。第2コイルエンド部16aと16bは、図のA―A矢視図とB−B矢視図に示されるように、回転軸5に直交する平面上で屈曲する第2クランク形状部16aBと16bBをそれぞれ有する。
第1巻線15において、第1直線部15dは、第1クランク形状部15aAと15bAにより、第1直線部15cより短く形成される。第2巻線16において、第2直線部16cは、第2クランク形状部16aAと16bAにより、第2直線部16dより短く形成される。第1巻線15は第1直線部15dを第2巻線16の第2コイルエンド部16aと16bの内側に潜り込ませ、第2巻線16は第2直線部16cを第1巻線15の第1コイルエンド部15aと16aの内側に潜り込ませることで、第1巻線と第2巻線は組み合わされる。
このように組み合わされた状態では、図のC―C断面図に示されるように、第1直線部15dと第2直線部16dが重なり合い、図のD―D断面図に示されるように、第1直線部15cと第2直線部16cとが重なり合う。図のA―A矢視図とB−B矢視図に示される第2クランク形状部15aBと15bB及び第2クランク形状部16aBと16bBが、第1巻線15と第2巻線16のこのような積層を可能にする。
コイルエンド部における第1巻線15と第2巻線16の交差の回数は2回である。コイルピッチが2の場合、最低2回の交差があれば、あるスロット12に装着される巻線15,16は、隣接するスロット12に装着される巻線15,16への乗り上げと潜り込みのどちらか一方のみを行って、大きく曲がることなく装着可能である。
次に図4と図7と図9を参照して、巻線体11の形成方法を説明する。
まず、第1巻線15と第2巻線16とを組み合わせ、仮組みしたコイル14を形成する。このようにして形成されたコイル14を固定子鉄心10へ次のようにして装着する。
図4を参照すると、固定子鉄心10のすべてのスロット12にそれぞれコイル14の第1直線部15cと第2直線部16cが斜めに挿入される。第1直線部15dと第2直線部16dは略環状の固定子鉄心10から内側のスペースに突出した状態にする。この突出角度をすべてのコイル14について一律に等しく保つために第1直線部15dと第2直線部16dを位置決めする位置決め治具20を用いる。位置決め治具20は図12と13に示すように、固定子鉄心10の中心に設けた軸31まわりに回転変位する、等しい角度間隔で配置された二列の垂直のピンで構成される。スロット12に第1直線部15cと第2直線部16cを挿入したすべてのコイル14の第1直線部15dと第2直線部16dを、位置決め治具20の周方向に隣接するピンの間に挿入する。これにより、コイル14の第1直線部15cと第2直線部16cのスロット12内の回動開始角度がそれぞれ位置決めされる。
コイル14の第1直線部15cと第2直線部16cのスロット12内の回動開始角度を位置決めした後、位置決め治具20はコイル14の回動操作と干渉しない位置へ後退する。この状態で、すべてのコイル14をスロット12内の第1直線部15cと第2直線部16cを支点に、図4の矢印に示すように、回転軸5に直交する平面上で回動することで、第1直線部15dと第2直線部16dをひとつ置いて隣のスロット12に挿入する。ここでスロット12の幅は第1直線部15cと第2直線部16cの回転を許容する幅にあらかじめ形成される。
図9を参照すると、第1直線部15dと第2直線部16dを挿入するスロット12には図の破線に示すように既に別のコイル14の第1直線部15cと第2直線部16cが挿入されている。第1直線部15dと第2直線部16dは、別のコイル14の第1直線部15cと第2直線部16cに重なるようにスロット12に挿入される。
再び図7を参照すると、コイル14の回動操作による第1直線部15dと第2直線部16dのスロット12への挿入は、すべてのコイル14について並行して行なわれる。その結果、図8に示すように、すべてのスロット12にコイル14の第1直線部15dと第2直線部16dとが、隣接するコイルの第1直線部15cと第2直線部16cに並んで挿入される。これにより、スロット12へのコイル14の装着が完了する。
再び図4を参照すると、回動前のコイル14においては、スロット12内の第1直線部15cと第2直線部16cは図に示すように、整列せずに互いにずれた状態となっている。これらの第1直線部15cと第2直線部16cを支点にすべてのコイル14を図の矢印に示す方向に一律に回動すると、この回動操作に伴って、各コイル14の第1巻線15と第2巻線16との間に、図3の上下方向のずれが生じる。このずれの結果、スロット12内の第1直線部15cと第2直線部16cは図9に示すようにラジアル方向に整列した状態となる。
第1巻線15のリード線28と、第2巻線16のリード線29の各取り出し位置は、このずれを考慮して決定する。すなわち図4において、コイル14の回動操作前は、リード線28と29は互いにずれた位置にある。コイル14を回動操作すると、図9に示すように第1直線部15cと第2直線部16cとともに、隣接する他のコイル14の直線部15dと16dがスロット12内に整列する。
図4の矢印に示すようにコイル14を回動操作することで、スロット12内の第1直線部15cと第2直線部16cとの間のずれが矯正され、結果として図4の破線の楕円で囲まれるように、リード線28と29は隣接位置に来る。言い換えれば、ずれが矯正され、第1巻線15と第2巻線16とが整列したときにリード線28と29が隣接するように、あらかじめリード線28と29の取り出し位置を決定する。
以上のように、この巻線構造は、第1巻線15の巻き始めのリード線18を一方の第1コイルエンド部15aから取り出し、第2巻線16の巻き終わりのリード線19を一方の第2コイルエンド部16aから取り出すとともに、第1巻線15の巻き終わりのリード線28と第2巻線16の巻き始めのリード線29の結線部35を、コイル14に対してリード線18及び19と同じ側に配置している。
その結果、バスバーの端子50と51へのリード線18と19の結線及び結線部35におけるリード線28と29の結線作業がすべてコイル14の一方の側に集約され、結線作業を同一スペースの中で効率良く行なうことができる。また、結線作業を行なわないコイル14の反対側には結線作業用のスペースを確保する必要がなく、ハウジングを含めた固定子2の回転軸5の方向の寸法を短くできる。
また、上記の実施形態では、第1巻線15の一方の第1コイルエンド部15aは、第2巻線16の一方の第2コイルエンド部16aと2箇所において交差し、結線部35は2箇所の交差部の間に設けられている。
そのため、スロット12に挿入する前にコイル14のリード線18と19をあらかじめ取り出しておいても、リード線18と19は第1巻線15と第2巻線16のロット12への挿入操作と干渉しない。したがって、第1巻線15と第2巻線16の巻線工程において、リード線18と19をあらかじめ用意した固定部材にそれぞれからげておけば、リード線18の第1巻線15からの取り出し位置及びリード線19の第2巻線16からの取り出し位置を固定することが可能である。したがって、リード線18と19の取り出し位置の調整が不要となり、固定子2の製造コストを低減できる。
また、上記の実施形態では、第1巻線15と第2巻線16とをアルファ巻としている。これにより、リード線18と28,リード線19と29の取り出しのためのスペースが不要となり、巻線効率を高めることができる。また、スロット12に装着される一対の第1直線部15c,15dと一対の第2直線部16c,16dをすべて同じ巻線本数とすることができる。これにより、スロット12の占積率を最大化でき、回転電機1のコンパクト化に好ましい効果を得られる。
この実施形態においては、以上説明した巻線構造を次の方法で製造する。
まず、第1巻線15と第2巻線16とを個別に巻線する。このとき、第1巻線15の巻き始めのリード線18と巻き終わりの28は所定の位置に取り出しておく。第2巻線16の巻き始めのリード線29と巻き終わりのリード線19も同様に所定の位置に取り出しておく。
次に、第1巻線15と第2巻線16とで一体のコイル14を作成する。具体的には、一対の第1コイルエンド部15a,15bの一方15aと一対の第2コイルエンド部16a,16bの一方16aとを2箇所で交差させる。同様に、一対の第1コイルエンド部15a,15bの他方15bと一対の第2コイルエンド部16a,16bの他方16bとを2箇所で交差させる。
次に、一対の第1直線部15c,15dの一方15cと一対の第2直線部の16c,16d一方16cとを、横断方向にずらしてスロット12に挿入する。また、一対の第1直線部15c,15dの他方15dと一対の第2直線部の16c,16d他方16dとを、位置決め治具20で保持する。このようにして、すべてのコイル14をスロット12と位置決め治具20によって位置決めする。
次に、各コイル14を、スロット12内の第1直線部15cと第2直線部16cを支点に回動する。この回動操作の邪魔にならないように、回動操作に先立って位置決め治具20を定めた位置に移動させておく。コイル14の回動操作により、第1直線部15dと第2直線部16dとが、第1直線部15cと第2直線部16cからひとつおいた隣のスロット12に挿入される。
ここで、第1巻線15と第2巻線16は第1コイルエンド部15aと第2コイルエンド部16aとを交差させ、第1コイルエンド部15bと第2コイルエンド部16bとを交差させることで、一体のコイル14を形成している。したがって、一体のコイル14を構成したまま、第1巻線15と第2巻線16とは互いに横断方向に若干の相対変位が可能である。そのため、コイル14の回動に伴ってスリット12の壁面が第1直線部15cと第2直線部16cに加える外力に応じて第1巻線15と第2巻線16は横断方向に若干の範囲で相対変位する。
図10を参照すると、図の(a)に示されるように、コイル14の第1巻線15と第2巻線16とを横断方向にずらした状態で、第1直線部15cと第2直線部16cとを一対のスロット12の一方に挿入される。
この状態から、図の(b)に示すように、第1直線部15cと第2直線部16cとを支点としてコイル14を回動操作する。図の(a)と(b)の比較から分かるように、コイル14の回動操作が進むにつれて、スリット12の壁面との接触が第1直線部15cと第2直線部16cに及ぼす外力のため、第1直線部15cと第2直線部16cとのずれは小さくなる。第1巻線15と第2巻線16の回動操作を終えた段階では、第1直線部15cと第2直線部16cとのずれがなくなり、第1直線部15cと第2直線部16cはスロット12内に整列状態で収装される。なお、このとき、隣接するコイル14の第1直線部15dと第2直線部16dとが、同じスロット12の内側に整列状態で侵入する。このようにして、整列状態となった第1直線部15cと第2直線部16c及び隣接するコイル14の第1直線部15dと第2直線部16dは、図の(c)に示すように、スロット12内に最小の空隙のもとで収装される。
以上の製造方法によれば、スロット12の幅は第1直線部15cと第2直線部16cの回転に必要な最小幅に設定すれば良く、スロット12内において第1直線部15cと第2直線部16cと周囲の歯部10bとの間に生じる隙間を小さくすることができる。結果として、隙間に注入される耐熱樹脂などの充填剤の量を最小化できる。隙間が小さいと、回転電機1の運転時にコイル14が発する熱が歯部10bに伝わりやすくなる。その結果、コイル14の発熱による温度上昇を抑制できる。コイル14の温度上昇が抑制されることは、回転電機1のコンパクト化に好ましい効果をもたらす。
次に図11を参照して、コイル14の固定子鉄心10への装着装置を説明する。装着装置は位置決め治具20と回動治具40を備える。回動治具40はスロット12内にコイル14の第1直線部15cと第2直線部16cを収装した状態で、上に説明したようにコイル14を回動することにより、コイル14の第1直線部15dと第2直線部16dをひとつおいて隣のスロット12に挿入するための治具である。
回動治具40は前述の位置決め治具20と組み合わせて用いられる。回動治具40は図に示すように第1直線部15cを挿入するU字形の溝を形成したホルダ41を有する。ホルダ41はベース45に回動自由に取り付けられた従動ローラ43上に固定され、従動ローラ43と一体に回動する。ホルダ41が回動すると、ホルダ41に保持された第1直線部15cが回動し、それに応じて第1直線部15cに隣接する第2直線部16cも回動する。
図12の(a)と(b)を参照すると、回動治具40はホルダ41を回動操作するためのレバー42を備える。レバー42はベース45に回動自由に支持された駆動ローラ44と一体に形成される。駆動ローラ44と従動ローラ43は相接する位置に設けられる。
図13(a)を参照すると、駆動ローラ44には隣接する2個の従動ローラ43が接することで、1個のレバーの回動操作により、隣接する2基のホルダ41を回動操作することができる。
図12(b)と図13(b)を参照すると、第1直線部15cを保持するホルダ41は、第1直線部15cの軸方向の端部をそれぞれ保持すべく、固定子鉄心10の両端に臨む位置にそれぞれ配置される。駆動ローラ44と従動ローラ43とレバー42も従って固定子鉄心10の両端に臨む位置にそれぞれ配置される。これらの図において、上下方向に重なる駆動ローラ44を同一の回転軸に固定することで、固定子鉄心10の両端に臨むいずれかの一方のレバー42の操作で、固定子鉄心10の両端に臨む駆動ローラ44を一体に回動することが可能である。結果として、これらの駆動ローラ44に駆動される4個の従動ローラ43を一体に回動させることができる。
位置決め治具20は図12(b)に示すように、固定子鉄心10に対して昇降可能に構成される。位置決め治具20の昇降操作は昇降レバー22によって行なわれる。位置決め治具20が降下位置にある状態で、各コイル14の第1直線部15cと第2直線部16cを各スロット12に装着し、その後に位置決め治具20を上昇操作して、各コイル14の第1直線部15dと第2直線部16dとがピンの間に位置するようにすることで、位置決め治具20への第1直線部15dと第2直線部16dのセットを容易に行なうことができる。また、ホルダ41を介して第1直線部15cを回動操作する際は、あらかじめ位置決め治具20を降下させておくことで、コイル14は位置決め治具20と干渉することなく回動する。
図14を参照して、回動治具40に関する別の構成を説明する。
図14に示す回動治具40は、ホルダ41に代えて、コイル14の回動の先端となる第2直線部16dを保持して回動するホルダ46を備える。ホルダ46の回動操作は、ベース45に回動自由に支持された図示されないレバーと、レバーの回動を伝達するリンク機構を介して行なわれる。その結果、コイル14はスロット12内の第1直線部15cと第2直線部16cを支点に回動する。ホルダ46は第2直線部16dを保持したまま回動し、第2直線部16dをスロット12の内側へと侵入させる。第1巻線15と第2巻線16とは前述のように組み合わされているので、第2巻線16の回動に追随して、第1巻線15も回動し、第1直線部15cをスロット12の内側へ侵入させる。
このように、ホルダ46が回動の先端となる第2直線部16dを保持してコイル14を回動することも可能である。この回動治具40によれば、ホルダ46が回動の先端を保持して回動するので、第1直線部15dと第2直線部16dを対応するスロット12へ確実に侵入させることができる。
以上説明した回動治具40に関して、ホルダ41は第1直線部15cのみを保持して回動し、ホルダ46は第2直線部16dのみを保持して回動するように構成されている。前述のように、コイル14は横断方向のずれを許容しつつ一体に回動するように構成されている。一対の第1直線部15c,15dの一方、または一対の第2直線部16c,16dの一方のみを保持して回動力を加えるホルダ41と46の構造は、第1巻線15と第2巻線16の横断方向のずれを妨げない点で好ましい。
ただし、コイル14の回動に際して、例えばホルダ41が第1直線部15cと第2直線部16cとを保持して回動するように構成することも可能である。この場合には、ホルダ41は第1直線部15cと第2直線部16cの横断方向のずれを許容すべく、第1直線部15cと第2直線部16cとを個別に把持するように構成される。同様に、第1直線部15dと第2直線部16dを個別に把持して回動するようにホルダ46を構成することも可能である。この構成によれば、コイル14を安定的に保持して対応するスロット12に挿入できる。したがって、コイル14の固定子鉄心10への装着時間が短縮され、巻線体11を短時間に作成することが可能となる。
また、図12と図13に示される回動治具40は、第1直線部15cの上端を保持するホルダ41と第1直線部15cの下端を保持するホルダ41とを備えている。これはコイル14を安定的に保持する上で好ましい。しかしながら、第1直線部15cの上端と下端のいずれか一方のみをホルダ41が保持して回動するように構成することも可能である。これにより、回動治具40の構成を単純化でき、装着装置のコストを低減できる。
図15(a)と(b)を参照して、装着装置の別の構成を説明する。
この装着装置においては回動治具40が位置決め治具20の機能を合わせ持つ。回動治具40は固定子鉄心10の内側のスペースにおいて回転変位する、軸31に固定された環状の横断面を有するホルダ47を備える。ホルダ47にはスロット12と同様にコイル14を受け入れるラジアル方向のスロット48がスロット12と等しい角度間隔で形成される。
また、軸31内には、スロット48内に進出可能な爪49と爪49をスロット48内に推進する、流体圧力通路56がラジアル方向に形成される。流体圧力通路56には軸31の内側を介して図示されない圧力源から流体圧力が供給される。
この回動治具40においては、ホルダ47のスロット48を固定子鉄心10のスロット12に対峙させた状態で、スロット12と相対するスロット48にそれぞれコイル14を軸方向から挿入する。その結果、図15の(a)に示すように、各コイル14がそれぞれ所定の回動開始位置に位置決めされる。
その後、軸31を固定子鉄心10に対して図の時計回りに回転変位させる。軸31と一体にホルダ47も回転変位する。なお、固定子鉄心10を軸31に対して反時計回りに回転変位させても良い。固定子鉄心10とホルダ47との相対回転変位に伴い、各コイル14はスロット12内の第1直線部15cと第2直線部16cを支点に図15(a)の細線矢印に示す向きに回動する。このとき、軸31内の流体圧力通路56に軸31の内側を介して図示されない圧力源から流体圧力を供給することで、爪49がスロット48に侵入し、第1直線部15dと第2直線部16dをスロット48から押し出す向きに付勢する。ホルダ47の固定子鉄心10に対する相対回転変位と爪49の押し出し力により、各コイル14の第1直線部15dと第2直線部16dはホルダ47の固定子鉄心10に対する回転角度が増すにつれてスロット48から徐々に押し出される。
図15(a)の太線矢印は、ホルダ47の固定子鉄心10に対する回転角度の増加に応じた各コイル14の第1直線部15dと第2直線部16dの軌跡を示す。
ホルダ47の固定子鉄心10に対する回転角度が2スロット分に達すると、言い換えればスロット48が回動開始前に対峙していたスロット12からひとつおいて隣のスロット12に達した時点で、第1直線部15dと第2直線部16dはスロット48から排出され、爪49の押圧力によってスロット12に挿入される。
この装着装置によれば、コイル14を、独立した位置決め治具20を必要とせずに、固定子鉄心10に装着できる。また、流体圧力に推進される爪49を用いることで、第1直線部15dと第2直線部16dを確実にスロット12に押し込むことができる。
なお、コイル14の変形余地を設けるために、スロット48を軸31から離れるにつれて径を拡大するように構成することも好ましい。その場合には、爪49をスロット48の径の拡大に応じて拡張するように構成する。
また、爪49の駆動には、上記のように流体を用いる以外にも、バネや所定のリンク機構等のように公知の駆動機構を用いることが可能である。
図16(a)と(b)を参照して、装着装置のさらに別の構成を説明する。
この装着装置に用いる回動治具40は予め軸31の外周にスロット12と等しい角度間隔で固定されたベーン61を備える。
コイル14は、ベーン61に挟まれたスペース62がスロット12に対峙する相対回転位置で、図16(a)に示すように、スロット12とスロット12に対峙するスペース62とに挿入される。これにより、各コイル14がそれぞれ所定の回動開始位置に位置決めされる。
その後、軸31を固定子鉄心10に対して図の時計回りに回転変位させる。軸31と一体にベーン61も回転変位する。なお、固定子鉄心10を軸31に対して反時計回りに回転変位させても良い。固定子鉄心10とベーン61との相対回転変位に伴い、各コイル14はスロット12内の第1直線部15cと第2直線部16cを支点に図16(a)の細線矢印に示す向きに回動する。一方、固定子鉄心10とベーン61との相対回転変位に伴い、各コイル14の第1直線部15dと第2直線部16dは図16(a)の太線矢印に示すように、ベーン61の間のスペース62から退出する。
そして、スペース62が、回動開始前に対峙していたスロット12からひとつおいて隣のスロット12に達した時点で、第1直線部15dと第2直線部16dはスペース62から排出され、ベーン61によってスロット12に押し込まれる。
この装着装置によっても、コイル14を、独立した位置決め治具20を必要とせずに、固定子鉄心10に装着できる。また、流体圧力を用いないので、装着装置を簡易な構成で実現できる。
この発明は、以上説明した実施形態に限定されることなく、その技術的思想の範囲内において種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に含まれることは言うまでもない。
1 回転電機
2 固定子
3 回転子
4 ケース
5 回転軸
6 軸受
7 永久磁石
10 固定子鉄心
10a 本体部
10b 歯部
11 巻線体
12 スロット
14 コイル
15 第1巻線
15a,15b 第1コイルエンド部
15c,15d 第1直線部
15aA,15aB 第1クランク形状部
16 第2巻線
16a,16b 第2コイルエンド部
16c,16d 第2直線部
16aA,16aB 第2クランク形状部
18,19 リード線
20 位置決め治具
22 昇降レバー
28,29 リード線
31 軸
35 結線部
40 回動治具
41,46,47 ホルダ
42 レバー
43 従動ローラ
44 駆動ローラ
45 ベース
48 スロット
49 爪
50,51 端子
56 流体圧力通路
61 ベーン
62 スペース

Claims (12)

  1. 回転電機の円筒形状の固定子鉄心の内周面に所定の角度間隔で形成された一対のスロットに挿入される一対の第1直線部と、前記一対のスロットの外側で前記一対の第1直線部を接続する一対の第1コイルエンド部とを有する第1巻線と、
    前記一対のスロットに挿入される一対の第2直線部と、前記スロットの外側で前記一対の第2直線部を接続する一対の第2コイルエンド部とを有する第2巻線と、
    を備え、
    前記一対の第1コイルエンド部の一方と前記一対の第2コイルエンド部の一方とを交差させ、前記一対の第1コイルエンド部の他方と前記一対の第2コイルエンド部の他方とを交差させ、第1巻線の巻き終わりと第2巻線の巻き始めとを結合する結線部を設けることで、第1巻線と第2の巻線とで一体のコイルを形成する巻線構造において、
    前記第1巻線の巻き始めのリード線を前記一対の第1コイルエンド部の一方から取り出し、前記第2巻線の巻き終わりのリード線を前記一対の第2コイルエンド部の一方から取り出すとともに、前記結線部を前記第1巻線の巻き始めのリード線及び前記第2巻線の巻き終わりのリード線と、前記コイルに関して同じ側に配置した、ことを特徴とする巻線構造。
  2. 前記一対の第1コイルエンド部の一方は、前記一対のコイルエンド部の一方と2点において交差し、前記結線部は前記2点の間に設けられることを特徴とする、請求項1の巻線構造。
  3. 前記第1巻線の巻き終わりと第2巻線の巻き始めは、前記一対の第1直線部と前記一対の第2直線部とが前記一対のスロットにそれぞれ挿入された状態で、前記固定鉄心のラジアル方向に重なりあう位置に予め設けられることを特徴とする、請求項1または2の巻線構造。
  4. 前記第1巻線と前記第2巻線の少なくとも一方はアルファ巻されることを特徴とする、請求項1から3のいずれかの巻線構造。
  5. 前記一対の第1直線部の巻線の本数と前記一対の第2直線部の巻線の本数とが等しく設定されることを特徴とする、請求項1から4のいずれかの巻線構造。
  6. 請求項1の巻線構造の製造方法において、前記一対の第1コイルエンド部の一方と前記一対の第2コイルエンド部の一方とを交差させ、前記一対の第1コイルエンド部の他方と前記一対の第2コイルエンド部の他方とを交差させた状態で、前記一対の第1直線部と前記一対の第2直線部とを、横断方向にずらした状態で、前記一対の第1直線部の一方と前記一対の第2直線部の一方とを前記一対のスロットの一方に挿入し、前記一対の第1直線部の一方と前記一対の第2直線部の一方とを支点に、前記第1巻線と前記第2巻線とを回動することで、前記第1直線部の他方と第2直線部の他方とを、前記一対のスロットの他方に挿入することを特徴とする、巻線構造の製造方法。
  7. 前記第1巻線と前記第2巻線とを回動する際に、前記第1巻線と前記第2巻線の一方のみに回動力を加えることを特徴とする、請求項6の巻線構造の製造方法。
  8. 前記第1巻線と前記第2巻線とを回動する際に、前記第1巻線と前記第2巻線とを個別に保持することを特徴とする、請求項6の巻線構造の製造方法。
  9. 前記第1巻線と前記第2巻線とを回動する際に、前記一対の第1コイルエンド部の一方または、前記一対の第2コイルエンド部の一方を把持して回動することを特徴とする、請求項7の巻線構造の製造方法。
  10. 請求項1の巻線構造の製造装置において、前記一対の第1コイルエンド部の一方と前記一対の第2コイルエンド部の一方とを交差させ、前記一対の第1コイルエンド部の他方と前記一対の第2コイルエンド部の他方とを交差させた状態で、前記一対の第1直線部と前記一対の第2直線部とを、横断方向にずらした状態で、前記一対の第1直線部の一方と前記一対の第2直線部の一方とを前記一対のスロットの一方に挿入し、前記一対の第1直線部の一方と前記一対の第2直線部の一方とを支点に、前記第1巻線と前記第2巻線とを回動することで、前記第1直線部の他方と第2直線部の他方とを、前記一対のスロットの他方に挿入することを特徴とする、巻線構造の製造装置。
  11. 前記固定子鉄芯の内周側に配置され、前記固定子鉄心のスロットに対応する別のスロットを備えた回動治具と、前記別のスロットに前記回動治具の内周側から流体圧力を及ぼす流体圧力通路と、を備え、前記一対の第1直線部の一方と前記一対の第2直線部の一方とを前記スロットにに挿入し、前記一対の第1直線部の他方と前記一対の第2直線部の他方とを前記別のスロットに挿入した状態で、流体圧力通路が前記別のスロットに流体圧力を及ぼしつつ、前記回動治具を回転変位させることで、前記第1直線部の他方と第2直線部の他方とを、前記一対のスロットの他方に挿入することを特徴とする、請求項10の巻線構造の製造装置。
  12. 請前記固定子鉄芯の内周側に配置され、前記固定子鉄心のスロットに対応するスペースを画成しつつラジアル方向に延びるベーンを有する回動治具を備え、前記一対の第1直線部の一方と前記一対の第2直線部の一方とを前記スロットにに挿入し、前記一対の第1直線部の他方と前記一対の第2直線部の他方とを前記スペースに挿入した状態で、前記回動治具を回転変位させることで、前記第1直線部の他方と第2直線部の他方とを、前記一対のスロットの他方に挿入することを特徴とする、請求項10の巻線構造の製造装置。
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