JP2015006022A - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015006022A
JP2015006022A JP2013128214A JP2013128214A JP2015006022A JP 2015006022 A JP2015006022 A JP 2015006022A JP 2013128214 A JP2013128214 A JP 2013128214A JP 2013128214 A JP2013128214 A JP 2013128214A JP 2015006022 A JP2015006022 A JP 2015006022A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor current
motor
signal
filter
conversion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013128214A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6273457B2 (ja
Inventor
太郎 岸部
Taro Kishibe
太郎 岸部
隆宏 増田
Takahiro Masuda
隆宏 増田
真也 高嶋
Shinya Takashima
真也 高嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2013128214A priority Critical patent/JP6273457B2/ja
Publication of JP2015006022A publication Critical patent/JP2015006022A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6273457B2 publication Critical patent/JP6273457B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

【課題】モータ電流を検出してモータを回転制御するモータ制御装置において、PWMキャリア周期とモータ電流の検出タイミングを容易な手段で合わせることができるモータ制御装置を提供する。【解決手段】ΔΣAD変換器からの出力信号を間引きフィルタによってモータ電流を得るモータ制御装置で、PWM同期信号と間引きフィルタの動作開始タイミングを同期させ、間引きフィルタによるディジタルフィルタ処理によって、モータ電流を検出した後、間引きフィルタの動作を停止させる。【選択図】図1

Description

本発明は、モータの巻線に流れる電流を制御することで、モータの回転を自在にコントロールするモータ制御装置において、モータ電流検出値の変動を抑えるものである。
PWM(Pulse Width Modulation)制御によってモータを制御する方式では、マイクロプロセッサを用いたディジタル制御が広く行われている。モータを制御するためには、モータの巻線に流れる電流(以下、モータ電流)を検出する必要があり、ディジタル制御ではPWMのスチッチングタイミングを生成するPWM周期毎にモータ電流を検出し、電流指令値と一致するようにPI制御(比例+積分制御)などを用いて制御が行われる。FAサーボで使用される表面磁石構造の同期モータ(Surface
Permanent Magnet Synchronous Motor)が出力するトルクはモータ電流と比例関係にあるので、モータ電流の値をPWM制御によって制御することで、モータから出力されるトルクを自在にコントロールすることができる。
モータ電流の検出には、図1に示すようにモータ制御装置の電力変換手段とモータ巻線との間に抵抗を設け、モータ電流が流れることで抵抗間に生じる電圧をAD変換手段でディジタル変換することにより、モータ電流を検出することが一般的に行われている。また、最近では電力変換手段からのスイッチングノイズの影響を受けにくいという面からAD変換手段にΔΣAD変換器を用いることが提案されている(例えば、特許文献1)。
図7は従来例のAD変換手段であり、ΔΣAD変換器20とAD変換間引きフィルタ21、ラッチ回路40で構成される。図8は従来例のモータ電流を検出する動作波形図である。ΔΣAD変換器20は高周波のAD変換クロック34毎に1bitのモータ電流ディジタル信号36を出力し、AD変換間引きフィルタ21でノイズをカットしたフィルタ後のモータ電流検出値33を生成する。
図7のAD変換間引きフィルタ21はsinc2フィルタと言われるもので、前段の第1の加算器14、第2の加算器15と、後段の第1の減算器16、第2の減算器17で構成され、後段の回路はAD変換クロック34の2のn乗分周(nは整数)された間引きクロック35で動作する。間引きクロック35はPWMキャリア周期と同期したクロックを選定することにより、PWMキャリア周期の決まったタイミングでモータ電流を検出することができるので、PWMスイッチングの影響を受けることなく、安定したモータ電流を検出することができる。そしてフィルタ後のモータ電流検出値33はPWM三角波の頂点と底点で出力されるPWM同期信号43と同期したラッチタイミング信号39によってモータ電流ラッチデータ42を取り込み、モータを制御する。
特開平10−191678号公報
しかしながら、ΔΣAD変換器20の分解能を上げるためには、AD変換クロック34の周波数を高くし、間引きクロック35の周波数を低くする(分周比を上げる)ことが必要であるが、間引きクロック35とPWM周波数に合わせてAD変換クロック34の周波数を設定するには、PWMキャリア周波数を2のn乗倍にすると周波数が細かくなり、設
定するのは困難である。また、間引きクロック35に合わせてPWMキャリア周波数の周期を変更することは、全体システムのタイミングが変わってしまうという問題がある。図8に示すように間引きクロック35とPWMキャリア周期が非同期の設定で使用すると、フィルタ後のモータ電流検出値33の生成とPWM同期信号43のタイミングにずれが生じ、フィルタ後のモータ電流検出値33に変動成分が重畳するという問題がある。
本発明は上述従来の課題を解決するものであり、モータの巻線に流れる電流を制御することで、モータの回転を自在にコントロールするモータ制御装置において、モータ電流の検出とPWMキャリア周期にタイミングを合わせることにより、モータ電流検出値の変動を抑えるものである。
上記課題を解決するために請求項1に記載のモータ制御装置は、モータ電流を検出してモータを回転制御するモータ制御装置において、モータ電流を電圧に変換してモータ電流アナログ信号を出力するモータ電流検出手段と、前記アナログ電流検出信号をAD変換クロック毎にディジタルデータに変換しモータ電流ディジタル信号を出力するΔΣAD変換器と、前記ΔΣAD変換器からのモータ電流ディジタル信号をフィルタ処理によって間引きクロック毎にフィルタ後のモータ電流検出値を出力するAD変換間引きフィルタと、モータの回転指令により前記モータ電流検出値を制御するディジタル信号処理手段と、前記ディジタル信号処理手段の結果に基づきモータへの印加電圧をPWMで可変制御する電力変換手段と、PWMキャリア周期の1/2時間と同期したPWM同期信号と前記ディジタルフィルタ処理の動作開始/クリアを制御するフィルタ制御信号とフィルタ後のモータ電流検出値をラッチするラッチタイミング信号を出力するタイミング生成器を備え、前記PWM同期信号と前記フィルタ制御信号からの動作開始信号を同期させ、前記AD変換間引きフィルタによるディジタルフィルタ処理によって、前記フィルタ後のモータ電流検出値が生成された後、前記フィルタ制御信号をクリア信号に切り替える。
また、前記フィルタ制御信号からの動作開始信号は、前記PWM同期信号から一定時間遅延させる。
また、前記フィルタ制御信号からの動作開始信号は、前記AD変換間引きフィルタによって前記フィルタ後のモータ電流検出値を生成するのに要する演算時間の1/2早く生成する。
請求項1に記載のモータ制御装置によれば、PWMキャリア周期に同期したモータ電流を検出することができるので、モータ電流の検出遅延によるばらつきがなくなり、モータ制御の応答性を高めることができる。
また、請求項2に記載のモータ制御装置によれば、モータ電流の検出タイミングを自在に変えることができるので、モータ制御装置のシステムに最適となるタイミングに合わせて安定したモータ制御を行うことができる。
また、請求項3に記載のモータ制御装置によれば、電力変換手段のスイッチングの影響を受けにくいタイミングで電流を検出することができるので、高精度でノイズに強いモータ電流の検出手段を構成することが可能となり、安定したモータ制御を行うことができる。
本発明の実施例1におけるモータ制御装置のブロック構成図 実施例1のモータ電流を検出するAD変換手段のブロック構成図 実施例1のモータを制御するディジタル信号制御手段のブロック構成図 実施例1のモータ電流を検出する動作波形図 実施例2のモータ電流を検出する動作波形図 実施例3のモータ電流を検出する動作波形図 従来例のモータ電流を検出するAD変換手段のブロック構成図 従来例のモータ電流を検出する動作波形図
第1の発明は、モータ電流を検出してモータを回転制御するモータ制御装置において、モータ電流を電圧に変換してモータ電流アナログ信号を出力するモータ電流検出手段と、前記アナログ電流検出信号をAD変換クロック毎にディジタルデータに変換しモータ電流ディジタル信号を出力するΔΣAD変換器と、前記ΔΣAD変換器からのモータ電流ディジタル信号をフィルタ処理によって間引きクロック毎にフィルタ後のモータ電流検出値を出力するAD変換間引きフィルタと、モータの回転指令により前記モータ電流検出値を制御するディジタル信号処理手段と、前記ディジタル信号処理手段の結果に基づきモータへの印加電圧をPWMで可変制御する電力変換手段と、PWMキャリア周期の1/2時間と同期したPWM同期信号と前記ディジタルフィルタ処理の動作開始/クリアを制御するフィルタ制御信号とフィルタ後のモータ電流検出値をラッチするラッチタイミング信号を出力するタイミング生成器を備え、前記PWM同期信号と前記フィルタ制御信号からの動作開始信号を同期させ、前記AD変換間引きフィルタによるディジタルフィルタ処理によって、前記フィルタ後のモータ電流検出値が生成された後、前記フィルタ制御信号をクリア信号に切り替えるため、PWMキャリア周期に同期したモータ電流を検出することができるので、モータ電流の検出遅延によるばらつきがなくなり、モータ制御の応答性を高めることができる。
第2の発明は、前記フィルタ制御信号からの動作開始信号は、前記PWM同期信号から一定時間遅延させるため、モータ電流の検出タイミングを自在に変えることができるので、モータ制御装置のシステムに最適となるタイミングに合わせて安定したモータ制御を行うことができる。
第3の発明は、前記フィルタ制御信号からの動作開始信号は、前記AD変換間引きフィルタによって前記フィルタ後のモータ電流検出値を生成するのに要する演算時間の1/2早く生成するため、電力変換手段のスイッチングの影響を受けにくいタイミングで電流を検出することができるので、高精度でノイズに強いモータ電流の検出手段を構成することが可能となり、安定したモータ制御を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明によるモータ制御装置について、図1、図2、図3および図4を用いて説明する。
図1は実施の形態1におけるモータ制御装置のブロック構成図、図2はモータ電流を検出するAD変換手段のブロック構成図、図3はモータを制御するディジタル制御手段のブロック構成図、図4はモータ電流を検出する動作波形図であり、以下に各動作について説明する。
図1において3はモータであり、効率や制御性の点からロータに磁石を配置した3相ブ
ラシレスモータが広く利用されている。
9は磁極位置検出器であり、ロータの回転位置を検出するものであり、モータをPWMによって制御する場合に磁石位置の検出を行い、磁極位置情報37を出力する。
2は電力変換手段であり、後述するディジタル信号処理手段1からのPWM指令を受け、モータ3に電圧を印加するものであり、IGBTとダイオードなどの電力素子で構成される。最近では電力素子を駆動するためのプリドライブ回路を内蔵したIPM(Intelligent Power Module)により、一体成型されたものがよく用いられる。
1はディジタル信号処理手段であり、図3に示すように位置アンプ、速度アンプ、電流アンプ、PWM発生回路41で構成される。上位装置からのモータ回転指令31と、磁極位置検出器9からの磁極位置情報37から位置制御、速度制御および電流制御を行い、PWM発生回路41によってモータを駆動するためのPWM信号(P1〜P6)を出力する。PWM信号は図4に示すようにアップダウンカウンタにより生成されるPWM三角波と電流制御で演算した電圧指令値とを比較することによって、PWM指令信号(P1〜P6)を生成する。PWM信号の生成タイミングは、後述するタイミング生成器7からのトリガ信号であるPWM同期信号43のタイミング毎に更新する。電流制御は後述するモータ電流検出部5で検出したモータ電流ラッチデータ42a、42bを用いて行う。
7はタイミング生成器であり、モータ制御装置の各ブロックが動作するタイミング信号を生成し、PWM同期信号43、AD変換クロック34、フィルタ制御信号38、ラッチタイミング信号39を出力する。PWM同期信号43は、ディジタル信号処理手段1で生成するPWM三角波の頂点と最下点のタイミングで出力するトリガ信号であり、図4に示すようにPWMキャリア周期の1/2時間毎に同期する。AD変換クロック34は後述するΔΣAD変換器を動作させるためのクロックであり、数十MHzの周波数で動作させるのが一般的である。フィルタ制御信号38は後述するAD変換間引きフィルタの動作をコントロールするものであり、図4では“H”でフィルタ処理ON、“L”で停止(クリア)の動作を行う例を示している。ラッチタイミング信号39は後述するAD変換間引きフィルタでフィルタ処理したモータ電流値を取り込むタイミングを生成するものであり、電流制御のタイミングに合わせてモータ電流を取り込むため、図4のようにPWM同期信号43と同期したタイミングで出力する。
4a、4bはモータ電流検出手段であり、モータ線8に流れるモータ電流を電圧に変換してモータ電流アナログ信号32a、32bを生成する。モータ電流検出手段4a、4bは小電流の場合は抵抗、大電流の場合はCT(Current Transfer)が用いられる。
5はモータ電流検出部であり、第1のAD変換手段6a、第2のAD変換手段6bで構成し、更に第1のAD変換手段6aは図2に示すようにΔΣAD変換器20aとAD変換間引きフィルタ21aとラッチ回路40aで構成される。
ΔΣAD変換器20aはモータ電流アナログ信号32aを1bitのディジタル信号に変換し、AD変換クロック34毎にAD変換信号36aを出力する。
AD変換間引きフィルタ21aは図2の例では2次のフィルタ構成をしており、2つの加算器と2つの減算器とAD変換クロック34の周波数を1/N倍(Nは2のn乗、nは整数)にする分周器で構成する。
AD変換間引きフィルタ21aは、ΔΣAD変換器から出力された1bitのディジタル信号であるAD変換信号36aをAD変換クロック毎に第1の加算器14aで積分することで第1の加算データ22aを生成し、更に第1の加算データ22aを第2の加算器15aで積分することで第2の加算データ23aを生成する。第1の加算器14aと第2の加算器15aで生成されたデータはフィルタ制御信号38が“L”となるとゼロにクリアされる。
第1の減算器16aと第2の減算器17aはAD変換クロック34を1/N倍に分周した間引きクロック35毎に動作する。第1の減算器16aは今回の間引きクロック35で入力した第2の加算データ23aと前回の間引きクロック35で生成された第1の差分データ24aとの差分を演算し、新たな第1の差分データ24aを生成する。第1の減算器16aで生成されたデータはフィルタ制御信号38が“L”となるとゼロにクリアされる。
第2の減算器17aも同様に今回の間引きクロック35で入力した第1の差分データ24aと前回の間引きクロック35で生成されたフィルタ後のモータ電流検出値33aとの差分を演算し、新たなフィルタ後のモータ電流検出値33aを生成する。第2の減算器17aで生成されたデータはフィルタ制御信号38が“L”となり、後述するラッチタイミング信号39によるトリガによってデータが取り込まれた後にゼロにクリアされる。
前述したようにAD変換間引きフィルタ21aは2次のフィルタ構成であるので、間引きクロック35の2回のクロック動作によって、フィルタ後のモータ電流検出値33aの真値を生成することができる。尚、3次のフィルタ構成の場合は、加算器と減算器がそれぞれ3つずつとなる構成になり、間引きクロック35の3回のクロック動作によって、フィルタ後のモータ電流検出値33aの真値を生成することができる。
ラッチ回路40aはタイミング生成器7からのラッチタイミング信号39毎にAD変換間引きフィルタ21aで生成されたフィルタ後のモータ電流検出値33aを取り込み、モータ電流ラッチデータ42aを生成する。上記説明は第1のAD変換手段6aを例にしたが、第2のAD変換手段6bも同様に構成される。
以上が各ブロックの動作の説明であり、次に図4を用いて本発明の実施の形態1の動作について説明する。
モータ制御装置が動作状態になると、タイミング生成器7からAD変換クロック34と、PWMキャリア周期に同期したPWM同期信号43を出力する。PWM同期信号43のトリガによって、フィルタ制御信号38を“H”としてAD変換間引きフィルタ21aのフィルタ処理をONとし、積分および微分動作を開始する。フィルタ処理がONとなるとAD変換クロック34毎にΔΣAD変換器から出力される1bitのディジタル信号を第1の加算器14aで積分することで第1の加算データ22aを生成し、更に第1の加算データ22aを第2の加算器15aで積分することで第2の加算データ23aを生成する。
第1の減算器16aは今回の間引きクロック35で入力した第2の加算データ23aと前回の間引きクロック35で生成された第1の差分データ24aとの差分を演算し、新たな第1の差分データ24aを生成する。第2の減算器17aも同様に今回の間引きクロック35で入力した第1の差分データ24aと前回の間引きクロック35で生成されたフィルタ後のモータ電流検出値33aとの差分を演算し、新たなフィルタ後のモータ電流検出値33aを生成する。
上記の動作はフィルタ制御信号38が“H”の間、繰り返し実施する。図2のAD変換
間引きフィルタ21aは2次フィルタの構成をしており、図4に示すように間引きクロック35による動作が2回行った後、フィルタ制御信号38を“L”とし、第1の加算器14aと第2の加算器15aと第1の減算器16aで生成されたデータはゼロにクリアする。そしてPWM同期信号43に同期してラッチタイミング信号39のトリガが生成され、フィルタ後のモータ電流検出値33aをモータ電流ラッチデータ42aとして取り込んだ後、フィルタ後のモータ電流検出値33aはゼロにクリアされる。このPWM同期信号43のトリガによって、再びフィルタ制御信号38は“H”となり、上記フィルタ処理の動作を繰り返し行う。
上記のフィルタ処理は第1のAD変換手段6aの説明であるが、第2のAD変換手段6bの場合も同様な動作となる。
以上のような構成とすることにより、PWMキャリア周期と同期したタイミングでモータ電流を検出することができるので、モータ電流の検出遅延によるばらつきがなくなり、モータ制御の応答性を高めることができる。
尚、上記ではAD変換間引きフィルタ21aを2次フィルタと仮定しているが、3次フィルタの場合は間引きクロック35の3つ目のクロックが入力された後、フィルタ制御信号38を“L”とすることで同様の効果を得ることができる。
(実施の形態2)
図5を用いて本発明の実施の形態2について説明する。実施の形態1と異なるのはタイミング生成器7に遅延回路を設け、トリガタイミングを自在に遅延させることができるようにした点であり、以下に説明する。
図5に示すようにタイミング生成器7からのPWM同期信号43を基準とし、フィルタ制御信号38とラッチタイミング信号39に遅延回路を設け、遅延時間の設定により自在にトリガタイミングを遅延できる構成とする。
フィルタ制御信号38はPWM同期信号43からt1後に“H”としてフィルタ処理をONとし、ラッチタイミング信号39はPWM同期信号43からt2後にトリガを出力し、モータ電流を取り込む。
以上のような構成とすることにより、モータ電流の検出タイミングを自在に変えることができるので、ディジタル信号処理手段1で検出したモータ電流値を用いて演算を行う際に、モータ電流検出後から演算までの時間が短くなるようにt1、t2を選定することで、モータ制御装置のシステムに最適となるタイミングに合わせて安定したモータ制御を行うことができる。
(実施の形態3)
図6を用いて本発明の実施の形態3について説明する。実施の形態2と異なるのはフィルタ制御信号38のフィルタ処理ONタイミングを設定したものであり、以下に説明する。
図6に示すようにタイミング生成器7からのPWM同期信号43を基準とし、フィルタ制御信号38とラッチタイミング信号39に遅延回路を設ける。PWM同期信号43のトリガタイミングを基準に、フィルタ制御信号38のフィルタ処理ON時間(“H”区間)の1/2時間早く“H”となるようにフィルタ制御信号38の出力をコントロールする。
以上のような構成とすることにより、電力変換手段2のPWMスイッチングのタイミング(図6の第1のPWM指令信号 P1の立ち上がりおよび立下りタイミング)を外しやすくなるため、電力変換手段のスイッチングの影響を受けにくいタイミングで電流を検出
することができるので、高精度でノイズに強いモータ電流の検出手段を構成することが可能となり、安定したモータ制御を行うことができる。
ΔΣAD変換器からの出力信号を間引きフィルタによってモータ電流を得るモータ制御装置で、PWM同期信号と間引きフィルタの動作開始タイミングを同期させ、間引きフィルタによるディジタルフィルタ処理によって、モータ電流を検出した後、間引きフィルタの動作を停止させるように動作させることで、PWMキャリア周期に同期したモータ電流を検出することができるので、モータ電流の検出遅延によるばらつきがなくなり、モータ制御の応答性を高めることができるため、モータ電流を検出してモータ制御を行う制御装置として特に有効である。
1 ディジタル信号処理手段
2 電力変換手段
3 モータ
4a、4b モータ電流検出手段
5 モータ電流検出部
6a 第1のAD変換手段
6b 第2のAD変換手段
7 タイミング生成器
8 モータ線
9 磁極位置検出器
14、14a 第1の加算器
15、15a 第2の加算器
16、16a 第1の減算器
17、17a 第2の減算器
18、18a クロック分周器
20、20a ΔΣAD変換器
21、21a AD変換間引きフィルタ
22、22a 第1の加算データ
23、23a 第2の加算データ
24、24a 第1の差分データ
31 モータ回転指令
32、32a モータ電流アナログ信号
33、33a フィルタ後のモータ電流検出値
34 AD変換クロック
35 間引きクロック
36a AD変換信号
37 磁極位置情報
38 フィルタ制御信号
39 ラッチタイミング信号
40、40a ラッチ回路
41 PWM発生回路
42、42a モータ電流ラッチデータ
43 PWM同期信号

Claims (3)

  1. モータ電流を検出してモータを回転制御するモータ制御装置において、
    モータ電流を電圧に変換してモータ電流アナログ信号を出力するモータ電流検出手段と、前記モータ電流アナログ信号をAD変換クロック毎にディジタルデータに変換しモータ電流ディジタル信号を出力するΔΣAD変換器と、前記ΔΣAD変換器からのモータ電流ディジタル信号をフィルタ処理によって間引きクロック毎にフィルタ後のモータ電流検出値を出力するAD変換間引きフィルタと、
    モータの回転指令により前記モータ電流検出値を制御するディジタル信号処理手段と、前記ディジタル信号処理手段の結果に基づきモータへの印加電圧をPWMで可変制御する電力変換手段と、PWMキャリア周期の1/2時間と同期したPWM同期信号と前記AD変換間引きフィルタの動作開始/クリアを制御するフィルタ制御信号とフィルタ後のモータ電流検出値をラッチするラッチタイミング信号を出力するタイミング生成器を備え、
    前記PWM同期信号と前記フィルタ制御信号からの動作開始信号を同期させ、前記AD変換間引きフィルタによるディジタルフィルタ処理によって、前記フィルタ後のモータ電流検出値が生成された後、前記フィルタ制御信号をクリア信号に切り替えることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記フィルタ制御信号からの動作開始信号は、前記PWM同期信号から一定時間遅延させることを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記フィルタ制御信号からの動作開始信号は、前記AD変換間引きフィルタによって前記フィルタ後のモータ電流検出値を生成するのに要する演算時間の1/2早く生成することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
JP2013128214A 2013-06-19 2013-06-19 モータ制御装置 Active JP6273457B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013128214A JP6273457B2 (ja) 2013-06-19 2013-06-19 モータ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013128214A JP6273457B2 (ja) 2013-06-19 2013-06-19 モータ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015006022A true JP2015006022A (ja) 2015-01-08
JP6273457B2 JP6273457B2 (ja) 2018-02-07

Family

ID=52301513

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013128214A Active JP6273457B2 (ja) 2013-06-19 2013-06-19 モータ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6273457B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109188960A (zh) * 2018-08-23 2019-01-11 东北大学 一种通用气动肌肉嵌入式控制器

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004304494A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Fuji Electric Holdings Co Ltd Δς変調方式のa/d変換器及びこれを用いた制御装置
JP2012060250A (ja) * 2010-09-06 2012-03-22 Renesas Electronics Corp 半導体集積回路装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004304494A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Fuji Electric Holdings Co Ltd Δς変調方式のa/d変換器及びこれを用いた制御装置
JP2012060250A (ja) * 2010-09-06 2012-03-22 Renesas Electronics Corp 半導体集積回路装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109188960A (zh) * 2018-08-23 2019-01-11 东北大学 一种通用气动肌肉嵌入式控制器
CN109188960B (zh) * 2018-08-23 2020-10-16 东北大学 一种通用气动肌肉嵌入式控制器

Also Published As

Publication number Publication date
JP6273457B2 (ja) 2018-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101299591B (zh) 具有延迟补偿的电机控制方法和系统
JP5406010B2 (ja) モータ駆動回路
EP1943723B1 (en) Improvements in or relating to driving brushless dc (bldc) motors
US8093845B2 (en) Controller and MCU chip for controlling 3-phase brushless DC motor
EP3091654B1 (en) Motor control device and motor control method
KR101434047B1 (ko) 모터 구동 장치 및 방법
JP5917294B2 (ja) モータ駆動回路
JP2010528385A5 (ja)
JP2016021800A (ja) 位置推定装置、モータ駆動制御装置及び位置推定方法
Comanescu Influence of the discretization method on the integration accuracy of observers with continuous feedback
JP5668947B2 (ja) モータ駆動制御装置、モータ駆動制御方法及びそれを用いたモータ
JP5383855B2 (ja) Δς変調型ad変換器を有するモータ制御装置
JP5741566B2 (ja) モータ制御装置およびモータ制御方法
JP6273459B2 (ja) 電流検出装置
JP6273457B2 (ja) モータ制御装置
JP6273458B2 (ja) モータ制御装置
JP5406011B2 (ja) モータ駆動回路
JP7296594B2 (ja) モータ制御装置
KR100659156B1 (ko) 2개의 홀센서와 피엘엘을 이용한 브러시리스 직류전동기의 속도 제어방법
JP5537123B2 (ja) 同期電動機の再始動方法
RU163831U1 (ru) Стабилизированный электропривод
Zhang et al. Position sensorless control for permanent-magnet brushless DC motor based on ASIC ML4425
JP2020031508A (ja) 交流電動機の制御装置及びその制御方法
JP6232579B2 (ja) モータ駆動装置
JP6232580B2 (ja) モータ駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20141021

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160531

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20160623

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170328

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170518

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171204

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6273457

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151