JP2015005331A - 密閉型電気化学デバイスの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】密閉型電気化学デバイスの製造の際に、電解液の含浸の高速化を図ることを目的とする。【解決手段】継続的に電解液701を注入・排出し続け、電極体200の側部に一定の流量の電解液701を流動させることにより、電解液701が乱流を引き起こしながら電極体200に衝突することができ、電解液701を高速で電極体200に含浸させることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、電解液を注入して製造する密閉型電気化学デバイスの製造方法に関するものである。
二次電池、燃料電池、キャパシタなどの様々な密閉型電気化学デバイスの中で、リチウムイオン電池に代表される非水溶媒型の二次電池は、携帯情報端末やコードレス電子機器の電源として不可欠なデバイスとなっている。近年では地球環境保全への意識の高まりもあり、ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車、電気自動車などの輸送用途、太陽光発電や電力安定供給のための蓄電池用途においてもこの種の電池の用途が拡大している。これに伴い、従来の小型の民生用途に加え、より高出力、高エネルギー密度、大面積化、長寿命、高信頼性を有する二次電池が必要とされている。
図11は密閉型電気化学デバイスの構成における発電要素である電極体を示す図である。電極体800は、シート状の正極801及び負極802と、これら両方の電極に気密に挿入・配置されたシート状のセパレータ803からなり、それらが複数枚積層されている。この電極体800は各シートを固定させるために固定テープ806で固定されている。負極802は負極リード804、正極801は正極リード805とそれぞれ電気的に接続される。
この電極体800に対する電解液の注液・含浸方法として、例えば特許文献1に示されるように、密閉型電気化学デバイスの一種である薄型電池を高品質に歩留まりよく提供するための電池の製造方法が提案されている。
図12(a)、図12(b)は従来の電池の製造方法を説明する図であり、従来例の特許文献1における実施態様を模式的に示す斜視図である。両端が開口した所要寸法よりも長い外装体901を用意し、一端側に電池要素の電極端子902a,902bを導出・封止して、外装体901内に電極体800を装着・配置する。次いで、外装体901の他端開口側で、前記装着・配置した電極体800に隣接する領域(部分)を、一部分を残して溶着させ、外装体901内に電極体800を一次的に内蔵・装着させて、図12(a)に示すような構造体902を作製する。外装体901は、熱融着性の樹脂層が設けられたラミネートフィルム製である。そして、この外装体901は、前記熱融着性の樹脂層を対向させて電極体800を挟むように積層し、電解液注入口を成す一端部を開口901aとして、電極体800の溶着テープ807(図11参照)が外装体901の内部に含まれるように電極体800に隣接する領域の一部を熱融着で封止して形成されている。
その後、図12(b)に示すように、キャリア治具905に構造体902を開口901a側が上方となるように装着し、所要の電解液を反復的ないし間欠的に吐出・注入する定量ポンプ903の吐出口904を構造体902に対向させて配置する。この状態で、構造体902内に内装された電極体800に対して、定量ポンプ903による電解液の注入・充填が行われる。前記電解液の定量を注入・充填後、前記構造体902をキャリア治具905に装着したまま、真空チャンバー内に移し、真空チャンバー内を排気し、電極体800を減圧下及び常圧下に置くことにより、前記注入・充填下電解液を電極体800に含浸させる。
前記特許文献1の従来例における電解液の注液・含浸方法においては、常圧から減圧状態への圧力の切り替えを利用し、構造体902内、特に電極体800に残存含有されている気泡などが除去されること、減圧による含浸が終了し、真空チャンバー内が常圧に切り替えられることにより圧力が加わることを利用し、緻密な含浸を実現するという方法が提案されている。
特開2001−15099号公報
しかしながら、前記従来の注液・含浸方法では、電解液が進入する経路が電解液注液口を成す開口部の一端に限定されるため電解液を電極体800に供給するための流路が狭いという問題点が生じる場合があった。また、電極体800に隣接する領域を熱溶着で封止するため、開口部から注入した電解液が外装体下部に達するまでの電解液進入経路が狭く時間がかかるという問題点が生じる場合があった。また、電解液注入量が一定量であるため、含浸プロセス中に電極体800の、例えば注液上部側などに部分的に電解液が接触しない箇所が生じる恐れがあるという問題点が生じる場合があった。また、電解液は外装体の内部で大きく流動することができないため、駆動力を毛細管浸透圧のみに依存するという問題点が生じる場合があった。その結果として、例えば、一般的な電解液の注入で薄型電池を製造した場合、含浸プロセスが約5時間要していたように、含浸プロセス時間が長くなるために量産製造における生産性に影響を及ぼしていた。
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、密閉型電気化学デバイスの製造の際に、電解液の含浸の高速化を図ることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の密閉型電気化学デバイスの製造方法は、セパレータを介して正極及び負極を交互に積層された電極体を、前記電極体の周囲との間に隙間が設けられる体積を有する外装体に内包させる工程と、前記外装体の周囲に少なくとも2ヶ所に非封止部を設けて封止する工程と、前記非封止部の一方から電解液を注入しながら前記非封止部の他方から前記電解液を排出して前記電解液を前記電極体に含浸させる工程と、前記非封止部を封止する工程とを有することを特徴とする。
また、外装体は、前記電極体の体積の105%以上120%以下の体積であることが好ましい。
以上のように、本発明の密閉型電気化学デバイスの製造方法では、継続的に電解液を注入・排出し続け、電極体の側部に一定の流量の電解液を流動させることにより、電解液が乱流を引き起こしながら電極体に衝突することができ、電解液を高速で電極体に含浸させることができる。
本発明に係る密閉型電気化学デバイスの構成を示す斜視図 本発明に係る密閉型電気化学デバイスの電極体の構成を示す斜視図 本発明に係る密閉型電気化学デバイスの外装体の構成を示す図 本発明に係る外装体に電極体を挿入した状態を示す図 本発明の密閉型電気化学デバイスの製造方法における電解液の流路を説明する図 本発明に係る密閉型電気化学デバイスの排液口の構成を示す要部拡大図 本発明の密閉型電気化学デバイスの製造方法における注液準備の工程を説明する図 本発明の密閉型電気化学デバイスの製造方法に用いる注液装置の構造を示す図 本発明の密閉型電気化学デバイスの製造方法に用いる注液装置の構造を示す拡大図 本発明の密閉型電気化学デバイスの製造方法における電解液注液方法を説明する工程側面図 密閉型電気化学デバイスの構成における発電要素である電極体を示す図 従来の電池の製造方法を説明する図
本発明は、積層、巻回などの手段を用いて発電素子を多層に重ねた構造を有する密閉型電気化学デバイス全般、例えばリチウムイオン電池、キャパシタ、燃料電池などの製造に用いられる。
本発明の密閉型電気化学デバイスの製造方法では、電解液の注入の際に、継続的に電解液を注入・排出し続け、電極体の側部に一定の流量の電解液を流動させることにより、電解液が乱流を引き起こしながら電極体に衝突することができ、電解液を高速で電極体に含浸させることができるものである。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る密閉型電気化学デバイスの構成を示す斜視図である。
図1に示すように、密閉型電気化学デバイス100は、発電要素である電極体200を、所定の大きさに加工した外装体301に挿入し、電解液を電極体に含浸させ、後述の注液前封止部、注液後封止部を含む封止部101にて密閉した構造をとる。
以下、図2〜図10を用いて、本発明の密閉型電気化学デバイスの製造方法及びこの方法で製造した密閉型電気化学デバイスの各構成要素の構造について説明する。
図2は、本発明に係る密閉型電気化学デバイスの電極体の構成を示す斜視図である。本発明の密閉型電気化学デバイスの製造の際には、まず、電極体200を製造する。電極体200は、長方形状に切り出し加工したシート状の正極201及び負極202と、これら両方の電極に気密に挿入・配置されたシート状のセパレータ203からなり、正極201,セパレータ203,負極202,セパレータ203,正極201の順で、繰り返し積層されたものである。
ここで、正極201は、金属酸化物などからなる活物質と、結着剤、導電剤からなる粉末をアルミニウム箔などの集電体に塗布・圧延したものからなり、負極202はグラファイトなどの粉末と、結着剤、導電剤からなる粉末を銅箔などの集電体に塗布・圧延したものからなる。
正極201、負極202、セパレータ203は、積層後、絶縁性の固定テープ206で固定される。正極201は正極リード205、負極202は負極リード204と超音波溶接や電気溶接を用いてそれぞれ電気的に接続される。電極体200と、後述の外装体301を固定するための溶着テープ207は正極リード205、負極リード204上にそれぞれ熱溶着により接着する。
図3は本発明に係る密閉型電気化学デバイスの外装体の構成を示す図であり、図3(a)に本発明に係る外装シート301a、301bの三面図、及び外装シート301a、301bの中央部a−a’面における断面図を示す。
外装シート301a、301bは、例えばアルミニウムなどの金属箔の一方の面をポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂層、他方の面には変性ポリプロピレンなどの熱融着性を有する樹脂層が設けられたラミネートフィルムを用いる。
前記ラミネートフィルムに対し、プレス加工の荷重面が電極形状と相似形を成すように荷重がかかるような金型を用い、熱融着性を有する面からカップ状にプレス加工し外装シート301a、301bを作製する。
外装シート301aと301bは同じ構造を有する。また、外装シート301a、301bは後述する熱溶着などの手段を用いて接着されるが、接着後の外装シート301a、301bを以後外装体301と表記する。
カップ状のプレス加工の際、荷重面は電極体200における負極202のシート面積(リード部分は除く)より5%〜20%程度大きくなるように加工してプレス加工部301cする。プレス深さは電極体200の厚みの半分となるように設定する。
図3(b)は、本発明に係る電極体200と外装体301を組み合わせたときの分解斜視図である。
本発明の密閉型電気化学デバイスの製造の際には、まず、外装シート301aのプレス加工部301cにリード部を除く電極体200の極板要素が入るよう挿入し、外装シート301bで挟み込むように配置する。
このとき、外装シート301a、301bは、それぞれのプレス加工部301cの周囲に設けられる熱融着性を有する樹脂層301dが対向するように向かい合わせる。
図4は本発明に係る外装体に電極体を挿入した状態を示す図である。図4(a)の外装シート301aに電極体200を配置した鳥瞰図に示されるように、電極体200は正極リード205、負極リード204に接着された溶着テープ207が、外装シート301aのラミネート材の樹脂層301d上に位置するように配置する。電極体200は外装シート301aのカップ状加工部301cの中央に位置するように設置する。
この状態で二枚の外装シート301a、301bが電極体200を内包する形で重ね合わせられる。
図4(b)は本発明に係る構造体300における電極体200と外装体301を組み合わせたときの封止箇所を表す概略図であり、外装シート301a、301bの一方を透視した図である。外装体301内に電極体200を配置した後、外装シート301a、301bが重なるときの外周部の四辺の内、三辺を熱溶着などの手段を用いて封止し、注液前封止部302及び構造体300を作製する。このときの、溶着後の外装シート301a、301bを外装体301とする。この三辺の封止領域の内、隣り合う辺の境界部分である角部は密着されないように未封止状態にしたまま封止する。この未封止部は図4(b)で示されるように外装体301の内包側から外周側に向かって狭くなるテーパ状に形成される。この未封止部が排液口303a、303bとなる。テーパ形状の加工には、熱溶着装置のヘッド位置の制御、熱溶着装置の加熱ヘッドの形状の加工により行われる、また、排液口303a、303bの形状に加工した断熱材を外装体301に貼付し、マスキングすることにより、カップ面に対し左右対称となるよう形成しても良い。
このようにして作製された構造体300の中で、ラミネートが封止されていない未封止領域の内、正極リード205及び負極リード204の溶着箇所に隣接する未封止部をそれぞれ排液口303a、303b、リードと対向する側に位置する未封止部を注液口304とする。
図5は本発明の密閉型電気化学デバイスの製造方法における電解液の流路を説明する図であり、図5(a)は構造体300の構成を透視的に示す概略図、図5(b)は構造体300における電極体200と垂直をなす面b−b’面における構造体300中央部付近の断面図である。
構造体300の斜線で示される領域は、電極体200と外装体301の間の空間の一部を示しており、後述する電解液注液プロセスにおいて電解液701の流動経路となる流路305である。この流路305の電極体200の側面部分のb−b’断面における断面積を表す領域をそれぞれ306a、306bとすると、領域306a、306bの断面積は電極体200の断面積と前述の外装体のプレス面積とで決まる。プレス面積は負極202のシート面積より5%〜20%程度大きくなるように加工するため、それら領域306a、306bの面積の合計は電極体200の断面積の5%〜20%となる。つまり、外装体301は、電極体200の体積の105%以上120%以下の体積であり、外装体の内面と電極体200とでできる空間の体積は電極体200の体積の5%以上20%以下となる。その結果、それぞれの領域306a、306bの面積は、電極体200を構造体300の中心に配置することにより、前記断面積の範囲の下限値である電極体200の断面積の5%の半分の2.5%以上、上限である20%の半分の10%以下となる必要がある。領域306a、306bのいずれかが電極体200の断面積の2.5%未満のとき、電解液が流路305に多量に進入することができず、電解液が流動することができない恐れがある。領域306a、または306bの面積が電極体200の断面積の10%より大きいとき、電解液流動プロセスにおいて、体積流量を上げることができずに流速が低下するため、乱流を引き起こすことが出来ない。ただし、領域306aと領域306bの各々の断面積は、上記のように電極体200の断面積の2.5%以上、10%以下であればよく、同じ断面積である必要はない。
図6は本発明に係る密閉型電気化学デバイスの排液口の構成を示す要部拡大図であり、図4(a)の排液口303aを拡大した図である。排液口303aの未封止部の先端部分の幅である排液口出口幅402は、図5(b)における領域306aの電極体200と外装体301との間の間隔と同程度かそれより大きい長さとなるようにする。この幅より小さくなる場合、後述する電解液流動プロセスにおいて排液口から出る体積流量を十分に上げることができず、流速が低下し乱流を引き起こすことが出来ない。
補助線401は排液口303aの外縁の延長線であり、補助線401のなす角を未封止部のテーパ角と定義する。このテーパ角が0°〜30°となるように樹脂層301dを形成する。この補助線401のなすテーパ角が条件を満たさない、すなわち30°より大きい角度となった場合、後述する電解液流動プロセスにおいて、流路305における損失が大きくなり体積流量を上げることができず、流速が低下するため、結果として流れが乱流とならずに含浸促進効果を十分に得ることが出来ない。
その後、排液口303a、303bの穴を広げるように図7(a)に示す形で排液チューブ501を構造体300に挿入し、構造体300と排液チューブ501をテープなどで固定する。排液チューブ501は、後の電解液注液工程の後、排液口303a、303bを熱融着するためポリイミドテープなどの絶縁性を有するテープにより着脱容易な形で仮止めするのが望ましい。
次に、図7(b)に示す構造体300と排液チューブ501をとりつけたものを、注液時に姿勢を保持するためのホルダー502に取り付ける。この際、電解液の投入により外装体301がカップ状プレス加工時のプレス幅で規定された量以上に面方向に膨張しないよう、ホルダー502が外装体301に沿った形でサイズを設定され、ホルダー502が外装体301を固定する。
次に、注液装置を用いて構造体300に電解液を注液する。
図8は本発明の密閉型電気化学デバイスの製造方法に用いる注液装置の構造を示す図であり、本発明における構造体300に電解液を注液し、密閉型電気化学デバイスを製造するための注液装置の構成図である。この注液装置は、流動・吸引ノズル611a、611bにより、図5(a)の流路305に電解液を乱流を引き起こしながら流動させるためのシステムである。また、図9は本発明の密閉型電気化学デバイスの製造方法に用いる注液装置の構造を示す拡大図であり、図8における構造体300と流動・吸引ノズル611a、611b、液面センサ612の位置関係を示す図である。以下、図8を参照し構成の詳細を説明する。
ホルダー502に取り付けられた構造体300は、電解液が外気と反応しないよう露点、温度が管理されたチャンバー610の内部に配置される。構造体300に取り付けられた排液チューブ501に、それぞれ自動開閉式のピンチコック613a、613bを配置する。排液チューブ501と回収ノズル603をジョイントさせ、バルブ614c、循環ポンプ605を介して電解液タンク609に回収ノズル603を挿入する。
構造体300の上部には電解液の流動・吸引ノズル611a、611bが配置されており、注液口304から構造体300の中に挿入する。流動・吸引ノズル611a、611bはバルブ614a、614bによって電解液を流動させるか静止させるかを切り替える。流動・吸引ノズル611a、611bは電解液流動プロセス中に吐出、吸引を切り替えるが、この切り替えは三方弁601a、601bによって配管の経路を切り替えることで行う。吐出は吐出ポンプ606a、606bによって電解液タンク609より電解液をタンクから吸引することで行い、吸引は吸引ポンプ608a、608bにより構造体300から電解液を吸引し電解液タンク609に排出することで行う。
流動・吸引ノズル611a、611bからの流量の調節はマスフローコントローラー607a、607b、607c、607dによって制御部604により制御する。
また、構造体300への投入電解液量を液面高さとして測定するために、液面センサ612を設置する。ここで、液面センサ612は静電容量式、フロート式などの接触式のものを用い、リアルタイムで計測できるものを用いるとよい。前記構成により測定された電解液面の高さは、リアルタイムで制御部604を通じて循環ポンプ605、吐出ポンプ606a、606b、606c、マスフローコントローラー607a、607b、607c、607d、吸引ポンプ608a、608b、バルブ614a、614b、614c、ピンチコック613a、613bの開閉にフィードバックする。
図8の構成において、電解液の吸引、吐出経路には異物除去のためのフィルタ602a、602b、602c、602d、602eを配置する。フィルタ602a、602b、602c、602d、602eは、電解液と反応しないような材料を選定すると共に電解液の流速が低下しない範囲でデプスフィルタなどのフィルタを用いる。必要に応じてより細孔性の高いメンブレンフィルタなどを設置すると良い。
図9は、注液装置の構成図を表す図8において構造体300、排液チューブ501、流動・吸引ノズル611a、611b、液面センサ612の位置関係を示す図である。
流動・吸引ノズル611a、611bは、それぞれ流路305の電極体200の上部側から外装体301の中に挿入し、流動・吸引ノズル611a、611bのノズル先端高さは等しくする。また、流動・吸引ノズル611a、611bのノズル先端面積は、図5(b)で示される領域306a、または306bと同程度にする。前記位置にノズルを挿入しない場合やノズル先端面積が極端に小さい、または大きい場合は、後述する電解液流動プロセスにおいて、流路305における損失が大きくなり体積流量を上げることができず、流速が低下するため、結果として流れが乱流とならずに含浸促進効果を十分に得ることが出来ない。
液面センサ612のセンサ部分の先端は流動・吸引ノズル611a、611bの先端よりも重力方向下部にくるよう設置する。これよりも高い位置にされた場合、後の電解液含浸プロセスにおける流動・吸引ノズル611a、611bからの電解液吸引時に、その液面の高さを感知できず、液面に接触していない状態で吸引ノズルから吸引されることで、ノズル内にエア噛みを起こしてしまい電解液吸引が行えなくなる恐れがある。
図10は本発明の密閉型電気化学デバイスの製造方法における電解液注液方法を説明する工程側面図であり、前記の図8の注液装置を用いた本発明の密閉型電気化学デバイス100の製造方法における電解液注液プロセスの工程フローを示す。
まず、流動・吸引ノズル611a、611b、液面センサ612を、ホルダー502(図8参照)に固定された構造体300の注液口304から挿入する。排液チューブ501に取り付けたピンチコック613a、613bは閉状態にする(図10(a))。
流動・吸引ノズル611a、611bより電解液701を注入する。電解液701が流動・吸引ノズル611a、611b、液面センサ612の先端に十分触れるよう、その量を調節する(図10(b))。
流動・吸引ノズル611aより、電解液701を単位時間あたり一定以上の体積流量で吐出する。同時に、流動・吸引ノズル611aと対角線上に位置するピンチコック613bを開き、排液チューブ501より電解液701を排出する。併せて、流動・吸引ノズル611bから電解液701を吸引する。このときの吸引電解液量は、初期値として流動・吸引ノズル611aから吐出する電解液の体積流量と等しくし、液面センサ612で計測し流動・吸引ノズル611a、611bより下部に電解液面高さが低下しないよう、その流量を調整しながら電解液701を流動させる(図10(c))。
ここで、流動・吸引ノズル611aから吐出する単位時間当たりの電解液体積流量の値(m)は、例えば電解液701が水と同程度の粘度である場合、図5(a)のb−b’断面における流路305の面積(m)の0.02倍の値(m)以上であることが望ましい。ここで、0.02は速度の次元を有する定数であり、MKS単位系でm/sである。これは、流路305に電解液701が流動する際、電極体200の側面垂直方向から電解液701が浸透するが、流路305を流動する電解液701の体積流量が0.02以上のとき流れは乱流となり、電解液701の運動エネルギーが電極体200の側面垂直方向に仕事をし、含浸促進効果が向上するためである。0.02より低い体積流量の場合、流れが層流となり電極体200の側面垂直方向に仕事が行われず、結果として含浸促進効果が低下する。
次に、所定の時間電解液701を流動させた後、流動・吸引ノズル611bを吸引から吐出に切り替え、流動・吸引ノズル611aを吐出から吸引に切り替える。ピンチコック613bを閉にし、ピンチコック613aを開にする(図10(d))。この時の吐出、吸引の体積流量は図10(c)で述べた体積流量と等しくする。
このようにして電解液701を電極体200に十分含浸させた後、流動・吸引ノズル611a、611bからの流動及び吸引を停止し、排液チューブ501から余剰な電解液701を排出する(図10(e))。
次に、ピンチコック613a、613bを閉にする。その後、注液口304をラミネートシールなどにより熱融着し、注液後封止部702cを作製する(図10(f))。
この状態で不図示のホルダー502を反転させ、ピンチコック613a、613b、排液チューブ501を外す(図10(g))。
最後に、図10(h)に示すように、排液口303a、303bをラミネートシールなどにより熱融着し、注液後封止部702a、702bを作製し、所定の規格の密閉型電気化学デバイス100を作製する。
前記で述べた図10(c)、図10(d)における電解液流動・吸引プロセスにより、図9における流路305において、電解液701が注液ノズル611a、611bより高速に注入され、単位時間あたり一定量以上の電解液701を注入し続けることができるため、電解液701の流れは乱流となり流路305を流動する。これにより、乱流による電解液701のランダムな方向に発生する運動エネルギーが電極体200の側面方向に対し衝突するエネルギーを生じさせることができる。この運動エネルギーにより電極体200に対して電解液701を押し込む力を発生させ、電解液701が高速で含浸することとなる。
また、含浸プロセスの途中で、流動と吸引を切り替えること、及びピンチコック613a、613bの開閉により電解液排出口を切り替えることで、電極体200に接する経路の偏りなく流動を引き起こすことが出来る。これにより、電極体200への均一な電解液701の含浸を実現でき、結果として電極体200全体に含浸する含浸リードタイムを短縮できる。
以上のように、本発明の密閉型電気化学デバイス100の製造方法では、外装体301の電極体200の両側部それぞれに、電解液701を注入・排出できるノズルを設け、電解液701の注入の際に、継続的に電解液701を注入・排出し続け、電極体200の側部に一定の流量の電解液701を流動させることにより、電解液701が乱流を引き起こしながら電極体200に衝突することができ、電解液701が正極201,負極202の間に流入することが促進され、電解液701を高速で電極体200に含浸させることができる。例えば、従来の静的な環境下での含浸方法に比べ含浸時間を約70%にまで短縮することができる。
なお、外装体301及び注液装置の構成は、上記の構成に限らず、外装体301は4隅のうちの隣接する2つの隅に電解液701を流入・吸引できる開口を設け、他の2つの隅に電解液701を排出できる排出口を設けていれば良い。また、注液装置は、外装体301の電解液701を流入・排出できる開口への電解液の流入・排出量を制御でき、排出口からの電解液701の排出・停止を制御できる構成であれば良い。
また、外装体としてラミネートフィルム以外にもステンレスやアルミ等を用いた、金属製の剛性の高い外装体を用いた密閉型電気化学デバイスの製造方法においても適用可能である。
本発明は電解液を高速で電極体に含浸させることができ、電解液を注入して製造する密閉型電気化学デバイスの製造方法等に有用である。
100 密閉型電気化学デバイス
101 封止部
200 電極体
201 正極
202 負極
203 セパレータ
204 負極リード
205 正極リード
206 固定テープ
207 溶着テープ
300 構造体
301a、301b 外装シート
301c プレス加工部
301d 樹脂層
301 外装体
302 注液前封止部
303a、303b 排液口
304 注液口
305 流路
306a、306b 領域
401 補助線
402 排液口出口幅
501 排液チューブ
502 ホルダー
601a、601b 三方弁
602a、602b、602c、602d、602e フィルタ
603 回収ノズル
604 制御部
605 循環ポンプ
606a、606b 吐出ポンプ
607a、607b、607c、607d マスフローコントローラー
608a、608b 吸引ポンプ
609 電解液タンク
610 チャンバー
611a、611b 流動・吸引ノズル
612 液面センサ
613a、613b ピンチコック
614a、614b、614c バルブ
701 電解液
702a、702b、702c 注液後封止部
800 電極体
801 正極
802 負極
803 セパレータ
804 負極リード
805 正極リード
806 固定テープ
807 溶着テープ
901 外装体
901a 開口(注入口)
902 構造体
902a、902b 電極端子
903 定量ポンプ
904 吐出口
905 キャリア治具

Claims (2)

  1. セパレータを介して正極及び負極を交互に積層された電極体を、前記電極体の周囲との間に隙間が設けられる体積を有する外装体に内包させる工程と、
    前記外装体の周囲に少なくとも2ヶ所に非封止部を設けて封止する工程と、
    前記非封止部の一方から電解液を注入しながら前記非封止部の他方から前記電解液を排出して前記電解液を前記電極体に含浸させる工程と、
    前記非封止部を封止する工程と
    を有することを特徴とする密閉型電気化学デバイスの製造方法。
  2. 外装体は、
    前記電極体の体積の105%以上120%以下の体積であることを特徴とする請求項1に記載の密閉型電気化学デバイスの製造方法。
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