JP2015005255A - 情報表示装置ならびにスクロール制御プログラムおよび方法、情報表示装置を用いた画像読取装置および情報表示装置を用いた画像形成装置 - Google Patents

情報表示装置ならびにスクロール制御プログラムおよび方法、情報表示装置を用いた画像読取装置および情報表示装置を用いた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【構成】 情報表示装置(10)は、ディスプレイ(20)を含み、ディスプレイの表示画面上にはタッチパネル(16)が設けられる。CPU(12)は、タッチパネルに対するスライドまたはフリックのようなタッチ入力を検出し、ディスプレイに表示された画像を、検出したタッチ入力の移動量に応じた量だけスクロールさせる。このとき、タッチ入力の開始位置に基づいて、タッチ入力の移動量を変化させる。たとえば、タッチパネルの端部からタッチ入力を開始する場合に、タッチ入力の移動量を2倍にする。よって、スクロールの量も2倍にされる。
【効果】 快適にスクロールの操作を行うことができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、情報表示装置ならびにスクロール制御プログラムおよび方法、情報表示装置を用いた画像読取装置および情報表示装置を用いた画像形成装置に関し、特にたとえば、ディスプレイに表示された画像をタッチ入力に応じてスクロールさせる、情報表示装置ならびにスクロール制御プログラムおよび方法、情報表示装置を用いた画像読取装置および情報表示装置を用いた画像形成装置に関する。
従来のこの種の情報表示装置では、一般に、ユーザがスライドやフリックのようなタッチ入力を行うと、CPUは、タッチ入力の移動距離(移動量)や移動速度を計算し、ディスプレイに表示された画像を、計算した移動量等に応じた量だけスクロールさせる。
このほか、ディスプレイ上にタッチパネルが設けられたタッチスクリーンを、スクロール速度の切り替えボタンとして利用するものも知られている。たとえば、引用文献1の装置では、コントローラは、ディスプレイの画面中心を基準として、最初に指でタッチパネルを押圧した位置の方向に情報(地図)をスクロールさせ、この状態で別の指によりタッチパネルを押圧すると、スクロール速度を2倍に変更する。また、引用文献2の装置では、画面に異なるスクロール速度(低速、中速、高速)を指定するための複数のスクロールボタンが表示され、ユーザがいずれかのスクロールボタンを押圧しながらこすると、制御回路はスクロール速度を遅くしたり早くしたりする。
特開2005−234291号公報 特開2006−221390号公報
しかし、上述の一般的な背景技術では、たとえば、大きな地図や多数の紙媒体をスキャンした画像や蓄積したファクシミリ受信画像では、情報量が多いため、目的の画像を見るためには、ユーザはスライドやフリックを繰り返し行う必要があり、利便性や操作の快適性に欠ける。
この点、特許文献1、2のようにタッチスクリーンをスクロール速度の切り替えボタンとして利用する背景技術では、スクロールの速度を切り替えることができるが、2本の指で同時に押圧を行ったり、スクロールボタンをなぞってスクロール速度の切り替えを行ったりする必要があり、つまりスクロールの操作とは別に切り替え操作を行う必要があり、操作の快適性に欠ける。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、情報表示装置ならびにスクロール制御プログラムおよび方法、情報表示装置を用いた画像読取装置および情報表示装置を用いた画像形成装置を提供することである。
この発明の他の目的は、快適にスクロールの操作を行うことができる、情報表示装置ならびにスクロール制御プログラムおよび方法、情報表示装置を用いた画像読取装置および情報表示装置を用いた画像形成装置を提供することである。
第1の発明は、画像を表示する表示手段、表示手段の表示領域に対応して設けられるタッチパネルに対するタッチ入力を検出する入力検出手段、表示手段によって表示された画像を入力検出手段で検出したタッチ入力の移動量に応じてスクロールさせるスクロール手段、および入力検出手段で検出したタッチ入力の移動量に応じたスクロール手段による画像のスクロール量を、当該入力検出手段で検出したタッチ入力の開始位置に基づいて制御するスクロール量制御手段を備える、情報表示装置である。
第1の発明では、表示手段は、任意の情報(テキスト、絵、図形、写真など)についての画像を表示する。入力検出手段は、この表示手段の表示領域に対するタッチ入力を検出する。スクロール手段は、表示手段によって表示された画像を入力検出手段で検出したタッチ入力の移動量に応じてスクロール表示させる。その際、スクロール量制御手段が、入力検出手段で検出したタッチ入力の移動量に応じたスクロール手段による画像のスクロール量を、入力検出手段で検出したタッチ入力の開始位置に基づいて制御する。したがって、ユーザがスライドないしフリックのようなタッチ入力を行うと、その開始位置に基づきスクロール量が制御される。たとえば、スクロール量が、大きくされたり、小さくされたり、変化されなかったりする。
第1の発明によれば、タッチ入力の開始位置に応じてスクロール量を制御するので、煩わしい操作を必要とせず、快適にスクロールの操作を行うことができる。たとえば、この快適さは、分量が多く配列の規則性に乏しい情報の画像をスクロールさせる場合に、特に顕著となる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、表示手段の表示に対する検出領域を、少なくともその中央の領域と外側の領域との2つの領域に設定する領域設定手段をさらに備え、スクロール量制御手段は、タッチ入力の開始位置が2つの領域のうちの中央の領域内にある場合よりも外側の領域内にある場合にタッチ入力の移動量に応じたスクロール量を大きくする。
第2の発明では、タッチパネルの検出領域が、その中央の領域と外側の領域との2つの領域に設定される。このような場合において、タッチ入力の開始位置が検出領域の中央の領域である場合よりも外側の領域である場合に、タッチ入力の移動量に応じたスクロール量が大きくされる。
第2の発明によれば、任意方向にスクロールさせる場合にも直感的な操作で画像が高速にスクロールされる。
第3の発明は、第2の発明に従属し、スクロール手段による画像のスクロール方向は、表示手段の縦方向または横方向であり、表示手段の表示領域に対する検出領域をスクロール方向に並ぶ少なくとも3つの領域に設定する領域設定手段をさらに備え、スクロール量制御手段は、タッチ入力の開始位置が領域設定手段によって設定された領域のうち中央の領域内にある場合よりも当該中央の領域を挟む外側の領域内にある場合にタッチ入力の移動量に応じたスクロール量を大きくする。
第3の発明では、画像は表示部の縦方向または横方向にスクロールされる。分割手段は、このスクロールの方向に直交する2本の直線を用いて、タッチパネルの検出領域を3つの領域に分割する。したがって、スクロール量制御手段は、タッチ入力の開始位置が3つの領域のうち中央の領域内にある場合よりも当該中央の領域を挟む外側の領域内にある場合にタッチ入力の移動量に応じたスクロール量を大きくする。
第3の発明においても、第2の発明と同様に、直感的な操作で画像が高速に縦方向または横方向にスクロールされる。
第4の発明は、第2または第3の発明に従属し、入力検出手段によって検出されたタッチ入力の移動方向を検出する移動方向検出手段をさらに備え、スクロール量制御手段は、タッチ入力の開始位置が外側の領域であり、かつ移動方向検出手段によって検出されたタッチ入力の移動方向が外側の領域から中央の領域に向かう方向である場合に、タッチ入力の移動量に応じたスクロール量を大きくする。
第4の発明では、タッチ開始位置のみならず、タッチ入力の移動方向が検出される。スクロール量制御手段は、タッチ入力の開始位置が外側の領域内であり、かつタッチ入力の移動方向が外側の領域から中央の領域に向かう方向である場合に、タッチ入力の移動量に応じたスクロール量を大きくする。したがって、タッチ入力の開始位置が外側の領域内であっても、タッチ入力の移動方向が外側の領域から中央の領域に向かう方向でない場合には、タッチ入力の移動量に応じたスクロール量は大きくされない。これは、画像を大きくスクロールさせようとするタッチ入力では無いと考えられるからである。
第4の発明においても、第2の発明と同様に、直感的な操作で画像が高速にスクロールされる。また、意図しないスクロール量の増大を防止することができる。
第5の発明は、第3の発明に従属し、入力検出手段によって検出されたタッチ入力の移動方向を検出する移動方向検出手段、および入力検出手段によって検出されたタッチ入力の移動量が所定の閾値以上であるかどうかを判断する移動量判断手段をさらに備え、スクロール量制御手段は、タッチ入力の開始位置が外側の領域であり、かつ移動方向検出手段によって検出されたタッチ入力の移動方向が外側の領域から中央の領域に向かう方向であり、かつ移動量判断手段によってタッチ入力の移動量が所定の閾値以上であることが判断された場合に、タッチ入力の移動量に応じたスクロール量を大きくする。
第5の発明では、さらに、タッチ入力の移動量が所定の閾値以上であるかどうかも判断される。したがって、タッチ入力の開始位置が外側の領域内であり、かつタッチ入力の移動方向が外側の領域から中央の領域に向かう方向であっても、スクロール量が所定の閾値に満たない場合には、タッチ入力の移動量に応じたスクロール量は大きくされない。
第5の発明によれば、意図しないスクロール量の増大をより厳格に防止することができる。
第6の発明は、第3の発明に従属し、入力検出手段によって検出されたタッチ入力が外側の領域から中央の領域に変化したかどうかを判断する領域変化検出手段をさらに備え、スクロール量制御手段は、タッチ入力の開始位置が外側の領域であり、かつ領域変化検出手段によってタッチ入力が外側の領域から中央の領域に変化したことが判断された場合に、タッチ入力の移動量に応じたスクロール量を大きくする。
第6の発明では、スクロール量制御手段は、タッチ入力の開始位置が外側の領域であり、かつタッチ入力の開始位置が外側の領域から中央の領域に変化したことが判断された場合に、タッチ入力の移動量に応じたスクロール量を大きくする。
第6の発明においても、第5の発明と同様に、意図しないスクロール量の増大をより厳格に防止することができる。
第7の発明は、第2ないし第6の発明のいずれかに従属し、表示手段は、中央の領域と外側の領域とを視認可能にする態様で画像を表示する。
第7の発明では、中央の領域に対応する表示領域と、外側の領域に対応する表示領域とで、画像の背景の色、色調、輝度、色彩などを変えたり、外側の領域に対応する表示領域にマスク画像を表示したりする。また、タッチ入力を開始したときに、スクロール量の大きさ(倍率)を示す文字や図柄(図形)などを表示するようにしてもよい。これらは、単独で行われてもよいし、複合的に行われてもよい。
第7の発明によれば、ユーザは、スクロール量の違いを視覚により知ることができるので、快適にスクロールの操作を行うことができる。
第8の発明は、第1の発明に従属し、スクロール量制御手段は、入力検出手段によって検出されたタッチ入力の移動量に、当該入力検出手段によって検出されたタッチ入力の開始位置に応じて決定される倍率をタッチ入力の移動量に掛けて、スクロール量を制御する。
第8の発明では、タッチ入力の開始位置に応じて決定される倍率を移動量に掛けることにより、移動量が変化されたり変化されなかったりする。たとえば、倍率は、所定の関数に基づいて算出されたり、タッチ入力の開始位置に対して予め決定された値がテーブルから取得されたりする。したがって、移動量の変化に応じてスクロール量が変化される。
第8の発明においても、タッチ入力の開始位置に応じてスクロール量を制御することができる。
第9の発明は、画像を表示する表示手段、および表示手段の表示部に対するタッチ入力を検出する入力検出手段を備えるコンピュータのプロセッサに実行させるスクロール制御プログラムであって、表示手段で表示した画像を入力検出手段で検出したタッチ入力の移動量に応じてスクロールさせるスクロールステップ、および入力検出手段で検出したタッチ入力の移動量に応じたスクロールステップにおける画像のスクロール量を、当該入力検出手段で検出したタッチ入力の開始位置に基づいて制御するスクロール量制御ステップを実行させる、スクロール制御プログラムである。
第10の発明は、画像を表示する表示手段、および表示手段の表示部に対するタッチ入力を検出する入力検出手段を備えるコンピュータのスクロール制御方法であって、コンピュータは、(a)入力検出手段で検出されたタッチ入力の開始位置を記憶手段に記憶し、そして(b)入力検出手段で検出したタッチ入力の移動量に応じた表示手段で表示した画像のスクロール量を、ステップ(a)において記憶手段に記憶したタッチ入力の開始位置に基づいて制御する、スクロール制御方法である。
第11の発明は、請求項1ないし8のいずれかに記載の情報表示装置を備える、画像読取装置である。
第12の発明は、請求項1ないし8のいずれかに記載の情報表示装置を備える、画像形成装置である。
第9ないし第12の発明においても、第1の発明と同様に、快適にスクロールの操作を行うことがきる。
この発明によれば、タッチ入力の開始位置に応じてスクロール量を制御するので、煩わしい操作を必要とせず、快適にスクロールの操作を行うことができる。
この発明の一実施例である情報表示装置のハードウエア構成を示すブロック図である。 情報表示装置のタッチパネルの検出領域の座標系を示す図解図である。 縦スクロールモードにおいてタッチパネルの検出領域を複数の領域に設定する一例を示す図解図である。 横スクロールモードにおいてタッチパネルの検出領域を複数の領域に設定する一例を示す図解図である。 任意方向スクロールモードにおいてタッチパネルの検出領域を複数の領域に設定する一例を示す図解図である。 情報表示装置のメモリマップの一例を示す図解図であり、(A)はCPUのレジスタの記憶内容を示し、(B)はメモリの記憶内容を示す。 メモリに記憶されたプログラムおよびデータに基づきCPUが実行するスクロール制御処理を示すフロー図である。 横スクロールモードにおいてタッチパネルの検出領域を複数の領域に設定する変形例を示す図解図である。 スクロール制御処理の変形例の一部を示すフロー図である。 スクロール制御処理の他の変形例の一部を示すフロー図である。 スクロール量を変化させる方法の変形例に関する図解図であり、(A)はスクロール量を変化させる関数の一例を示し、(B)は関数でスクロール量を変化させる場合の非遷移データ領域の一例を示す。 スクロール制御処理のその他の変形例の一部を示すフロー図である。 スクロール量を変化させる他の変形例に関する図解図であり、(A)はスクロール量の倍率を非線形に変化させる関数の一例を示し、(B)はスクロール量の倍率を段階的に変化させる関数の一例を示す。 情報表示装置を複合機に用いた場合の例を示す図解図であり、(A)はプレビュー画面の一例を示し、(B)はプレビュー画面が表示される場合においてタッチパネルの検出領域を複数の領域に設定する一例を示す。
図1には、この発明の一実施例である情報表示装置10のハードウエア構成が示される。この情報表示装置10は、たとえば、スマートフォン、タブレットPCなどの携帯情報端末や、スキャナ、プリンタ、ファクシミリなどの情報機器ないしはそれらの複合機、あるいは電子黒板などの各種の情報処理装置ないし電子機器に適用される。
図1を参照して、情報表示装置10はCPU12を含む。後で詳細に説明するが、CPU12は、情報表示装置10の全体的な制御を司り、タッチパネル16に対するタッチ入力を検出する入力検出手段、タッチ入力の移動に応じて画面(画像)をスクロール(スクロール表示)させるスクロール手段、スクロール量を制御するスクロール量制御手段、およびタッチパネル16の検出領域TSを複数の領域に設定する領域設定手段として機能する。ただし、CPU12は、タッチパネル16とともに入力検出手段として機能してもよく、また、タッチパネル16から出力される座標データ(後述するタッチ入力座標データ)を検出する入力検出手段として機能してよい。
CPU12には、バス30を介してメモリ14およびタッチパネル16が接続され、さらにバス30および表示コントローラ18を介して表示手段として機能するディスプレイ20が接続される。タッチパネル16は、汎用のタッチパネルであり、静電容量方式、電磁誘導方式、抵抗膜方式、赤外線方式など、任意の方式のものを用いることができる。この実施例では、タッチパネル16としては、静電容量方式のタッチパネルがディスプレイ20の画面上に設けられる。したがって、タッチパネル16(CPU12)は、ディスプレイ20の画面(表示領域)に対するタッチ入力を検出可能である。
タッチパネル16は、タッチ入力を検出して、検出したタッチ入力の座標データ(タッチ入力座標データ)をCPU12に出力する。タッチパネル16を用いた入力としては、たとえばタップ(短押し)、スライド(ドラッグ)、フリック、ロングタッチ(長押し)などがあり、これらを「タッチ入力」または単に「入力」のように総称する。継続的なタッチ入力つまりスライドやフリックによる入力に対しては、タッチパネル16は、現在のタッチ入力座標を所定周期(たとえば、1〜数フレームであり、1フレームは1/30秒または1/60秒)よりも短い周期で出力する。タッチパネル16から出力されるタッチ入力座標データは、CPU12のレジスタ12rに上書き態様で書き込まれる。したがって、レジスタ12rには、最新のタッチ入力座標データ(40:図6(A)参照)が保持される。
表示コントローラ18は、GPU、VRAM(図示せず)などで構成され、CPU12の制御下でディスプレイ20に画像を表示する。タッチパネル16は、ディスプレイ20の表示画面(表示領域)に対応して設けられ、したがって、タッチスクリーンが構成される。CPU12は、タッチパネル16へのタップ、スライド(ドラッグ)またはフリックによる入力(タッチ入力)を検出したり、検出したタッチ入力に応じてコマンドを実行したり、表示コントローラ18を介してディスプレイ20の画像をスクロール(スクロール表示)させたりする。この実施例では、スクロールさせる場合のタッチ入力(スクロールの操作)として、スライドする場合について説明するが、フリックでもよい。
通常、テキスト、絵、図形、写真のような所定の情報についての画像がディスプレイの表示範囲に収まりきらない場合には、ユーザの操作に応じて画像を上下左右(斜め方向も含む)に移動(スクロール)させる。たとえば、タッチパネルを備える情報表示装置では、タッチ入力の移動量に応じた量だけディスプレイに表示された画像がスクロールされる。また、最初に1本の指でタッチパネルが押圧された位置で決定される方向に、ディスプレイに表示されている内容がスクロールされ、別の指によりタッチパネルが押圧されると、スクロール速度が2倍にされるものもある。さらに、画面に異なるスクロール速度(低速、中速、高速)を指定するための複数のスクロールボタンが表示され、ユーザがいずれかのスクロールボタンを押圧しながらこすると、制御回路はスクロール速度を遅くしたり早くしたりするものもある。
しかし、一般的なスクロール方法では、非常に大きな画像や大量の画像を見る場合には、目的の画像を見るまでに何度もスクロールの操作をする必要があり、面倒である。また、指の本数でスクロールの速度を変化させる場合には、マルチタッチ型のタッチパネルでしか実現できない。さらに、スクロール速度を指定するための複数のスクロールボタンが表示される場合には、スクール速度を遅くしたり早くしたりするための切り替え操作が必要であり、面倒である。
そこで、この実施例では、スクロールさせる場合のタッチ入力の開始位置に応じてスクロールの量を変えることにより、直感的で快適なスクロールの操作を行うことができるようにしてある。以下、具体的に説明する。
この実施例では、タッチ入力の開始位置(タッチ開始位置)に応じてスクロールの量(スクロール量)を変化させるため、タッチパネル16の検出領域TSを複数の領域に設定(分割)し、タッチ開始位置がどの領域を指示するかを判断するようにしてある。
図2には、タッチパネル16の検出領域TSの座標系が示される。図2を参照して、長方形ないし正方形である検出領域TSの左上の頂点を原点Oとして、横方向にX軸を定義し、縦方向にY軸を定義する。また、図2において、右向きをX軸のプラス方向と定義し、下向きをY軸のプラス方向と定義する。タッチパネル16の検出領域TSの全体(全範囲)を(0,0)−(X3,Y3)とすると、検出領域TSの中心点Cの座標は(X3/2,Y3/2)となる。ユーザがタッチパネル16上の任意の点Pにタッチすると、タッチした点Pの座標つまりタッチ入力座標(x,y)のデータがタッチパネル16から出力される。
また、この実施例では、検出領域TSは、X座標およびY座標を用いて複数の領域に分割される。つまり、検出領域TSを、複数の領域に設定する。ただし、この実施例では、検出領域TSを複数の領域に設定する方法は、タッチ入力のY成分に基づき画像を縦(Y方向)にスクロールさせる縦スクロールモード、タッチ入力のX成分に基づき画像を横(X方向)にスクロールさせる横スクロールモード、およびタッチ入力のX成分およびY成分の両方に基づき画像を任意の方向にスクロールさせる任意方向スクロールモードのそれぞれで異なる。
なお、タッチパネル16の検出精度(分解能)は、ディスプレイ20の解像度よりも低くてもよく、高くてもよいが、タッチパネル16の座標系は、ディスプレイ20の表示部(表示領域)と同じ座標系に設定される。これにより、ディスプレイ20の表示位置(x,y)に対応するタッチ入力座標(x,y)は一致する。
図3には、縦スクロールモードにおいてタッチパネル16の検出領域TSを複数の領域に設定する一例が示され、図4には、横スクロールモードにおいてタッチパネル16の検出領域TSを複数の領域に設定する一例が示され、そして、図5には、任意方向スクロールモードにおいてタッチパネル16の検出領域TSを複数の領域に設定する一例が示される。
図3に示すように、縦スクロールモードでは、検出領域TSは、y座標を用いて縦方向に並ぶ3つの領域(A0−A2)に設定(分割)される。ここでは、2つのy座標(Y1およびY2)で縦幅が決定される領域A0を内側領域と呼び、内側領域A0を挟む上下の領域A1、A2を外側領域と呼ぶ。図面においては、内側領域A0と外側領域A1、A2とを分かり易く示すために、外側領域A1、A2に斜線を付してある。
次に、図4を参照して、横スクロールモードでは、検出領域TSは、x座標を用いて横方向に並ぶ3つの領域(A0−A2)に設定される。ここでは、2つのx座標(X1およびX2)で横幅が決定される領域A0を内側領域と呼び、内側領域A0を挟む左右の領域A1、A2を外側領域と呼ぶ。
また、図5を参照して、任意方向スクロールモードでは、検出領域TSは、2つの座標(X1,Y1)および(X2,Y2)で縦幅および横幅が決定される中央の領域A0と、この領域A0を囲む領域A1に設定される。つまり、このモードでは、中心点Cを囲む適宜な形状および大きさの矩形で2つの領域A0、A1が設定される。以下、中央の領域A0を内側領域と呼び、内側領域A0を囲む領域A1を外側領域と呼ぶ。
CPU12は、各スクロールモードにおいて、タッチ開始位置の座標(x,y)がどの領域(A0、A1、A2)に含まれるかを判断し、タッチ入力の移動量に応じたスクロール量を決定する。この実施例では、検出領域TSの外側領域A1、A2においてタッチ開始位置が検出された場合に、スクロール量をタッチ入力の移動量よりも大きくする。このようにするのは、一般的なスクロール方法では、タッチ入力の移動量とスクロール量がほぼ同じであるため、大きく画像をスクロールさせる場合には、タッチパネルの端から端までスライドするようにタッチ入力を行うためである。
具体的には、タッチ開始位置が内側領域A0である場合には、通常のスクロール量に決定される。この実施例では、通常のスクロール量は、タッチ入力の移動量(タッチ座標の変位量)と同じまたはほぼ同じに設定される。
一方、タッチ開始位置が外側領域A1、A2である場合には、スクロール量を大きくすることが決定される。この実施例では、タッチ入力の移動量が2倍にされ、したがって、スクロール量が大きく設定される。つまり、通常のスクロール量の2倍に設定される。
なお、タッチ開始位置が内側領域A0と外側領域A1、A2との境界線上である場合には、スクロール量(タッチ位置の移動量)を2倍に(大きく)してもよいし、しなくてもよい。
図示は省略するが、タッチ入力の移動量を大きくする領域(外側領域A1、A2)をユーザに知らせるために、ディスプレイ20に表示される画像の背景の色、色調、輝度、彩度などを内側領域A0に対応する表示領域と外側領域A1、A2に対応する表示領域とで変化させるようにしてもよい。または、ディスプレイ20に表示される画像の前面であり、内側領域A0に対応する表示領域または外側領域A1、A2に対応する表示領域に半透明のマスク画像を表示してもよい。これらに代えて、またはこれらとともに、タッチ入力を開始したときに、スクロール量の大きさを文字(たとえば、“×2”)で表示するようにしてもよい。ただし、文字の代わりに、スクロール量を示す図柄ないし図形を表示するようにしてもよい。つまり、ユーザが視認出来るように、スクロール量の情報が表示される。
タッチ入力の移動量の計算方法は、各スクロールモードで異なる。上述したように、縦スクロールモードでは、タッチ入力のY成分に基づき画像がスクロールされる。具体的には、タッチ入力の移動量は、数1に従って計算される。ただし、数1において、dは移動量である。また、現在のタッチ点Pの座標を(x,y)とし、移動前(直前)のタッチ点P0の座標を(x0,y0)としてある。さらに、|・|は絶対値を意味する。これらのことは、後述する、横スクロールモードおよび任意方向スクロールモードの場合についても同じである。
[数1]
d=|y−y0|
また、この縦スクロールモードでは、タッチ入力の移動方向はyとy0の大小で決定される。この実施例では、yがy0よりも大きい場合には、タッチ入力の移動方向は下向きであり、画像は下方向にスクロールされる。一方、yがy0よりも小さい場合には、タッチ入力の移動方向は上向きであり、画像は上方向にスクロールされる。ただし、yとy0が同じである場合には、移動量dが0であるため、画像はスクロールされない。
横スクロールモードでは、上述したように、タッチ入力のX成分に基づき画像がスクロールされる。この場合のタッチ入力の移動量dは、数2に従って計算される。
[数2]
d=|x−x0|
また、この横スクロールモードでは、タッチ入力の移動方向はxとx0の大小で決定される。この実施例では、xがx0よりも大きい場合には、タッチ入力の移動方向は右向きであり、画像は右方向にスクロールされる。一方、xがx0よりも小さい場合には、タッチ入力の移動方向は左向きであり、画像は左方向にスクロールされる。ただし、xとx0が同じである場合には、移動量dが0であるため、画像はスクロールされない。
任意方向スクロールモードでは、上述したように、タッチ入力のX成分およびY成分に基づき画像がスクロールされる。この場合のタッチ入力の移動量dは、数3に従って計算される。
[数3]
d=√{(x−x0)+(y−y0)
また、この任意方向スクロールモードでは、タッチ入力の移動方向はxとx0の大小およびyとy0の大小で決定される。具体的には、タッチ入力の移動方向は、移動前(直前)のタッチ点P0を始点とし、現在のタッチ点Pを終点とした場合のベクトルの方向に決定される。そして、タッチ入力の移動方向に画像がスクロールされる。ただし、移動前(直前)のタッチ点P0と現在のタッチ点Pとが一致する場合には、移動量dが0であるため、画像はスクロールされない。
図6(A)にはCPU12のレジスタ12rの記憶内容が表示され、図6(B)にはメモリ14の記憶内容が示される。図6(A)を参照して、レジスタ12rには、現在のタッチ入力座標データ40が記憶される。現在のタッチ入力座標データ40は、タッチパネル16から出力されたタッチ入力座標(x,y)を示すデータであり、タッチパネル16からタッチ入力座標(x,y)が出力される度に更新される。したがって、スライドやフリックのように、タッチ入力が継続している場合には、所定周期よりも短い周期で現在のタッチ入力座標データ40は更新される。
なお、現在のタッチ入力座標データ40は、レジスタ12rではなく、メモリ14に記憶されてもよい。
図6(B)を参照して、メモリ14はプログラム領域50、非遷移データ領域60および遷移データ領域70を含む。プログラム領域50には、情報処理プログラム52およびスクロール制御プログラム54が記憶される。非遷移データ領域60には、内側領域座標データ62、外側領域座標データ64および情報画像データ66が記憶される。そして、遷移データ領域70には、タッチ入力開始座標データ72、直前のタッチ入力座標データ74、タッチ入力移動量データ76および現在の表示範囲データ78が記憶される。
情報処理プログラム52は、CPU12に所定の情報処理を実行させ、情報処理の結果についての画像や情報処理に関連する画像を、表示コントローラ18を介してディスプレイ20に表示させるためのプログラムである。一例として、情報表示装置10がスマートフォンに適用される場合には、情報処理プログラム52は、CPU12に、ブラウザやマップのアプリケーションの処理を実行させ、Webページや地図の画像を、表示コントローラ18を介してディスプレイ20に表示させる。他の例として、情報表示装置10が複合機に適用される場合には、情報処理プログラム52は、CPU12にスキャナによる画像の取り込みやファクシミリによる画像の送受信といった処理を実行させ、取り込み画像や送受信画像の一覧(プレビュー画像)を、表示コントローラ18を介してディスプレイ20に表示させる。
スクロール制御プログラム54は、CPU12にスクロール制御処理(図7参照)を実行させて、ディスプレイ20に表示された画像をタッチパネル16へのスライドやフリックによる入力に応じてスクロールさせるためのプログラムである。上述したスマートフォンの例ではWebページや地図の画像がスクロールされ、複合機の例ではプレビュー画像がスクロールされる。
内側領域座標データ62および外側領域座標データ64はそれぞれ、検出領域TSを複数の領域に設定した場合の内側領域(A0)および外側領域(A1,A2)の座標を示すデータである。たとえば、縦スクロールモードでは、図3に示したように検出領域TSを内側領域A0および外側領域A1およびA2に設定し、内側領域A0を示す内領域座標データ62として“(0,Y1)−(X3,Y2)”のデータが記憶されるとともに、外側領域A1およびA2を示す外側領域座標データ64として“(0,0)−(X3,Y1)”および“(0,Y2)−(X3,Y3)”のデータが記憶される。
また、横スクロールモードでは、図4に示したように検出領域TS2を内側領域A0および外側領域A1およびA2に設定し、内側領域座標データ62として“(X1,0)−(X2,Y3)”のデータが記憶される。また、外側領域座標データ64として“(0,0)−(X1,Y3)”および“(X2,0)−(X3,Y3)”のデータが記憶される。
さらに、任意方向スクロールモードでは、図5に示したように検出領域TSを内側領域A0および外側領域A1に設定し、内側領域座標データ62として“(X1,Y1)−(X2,Y2)”のデータが記憶される。また、外側領域座標データ64として“(0,0)−(X3,Y3)から内側領域座標データ62が示す座標を除いた座標”のデータが記憶される。
なお、上記のような内側領域座標データ62および外側領域座標データ64に代えて、内側領域A0および外側領域A1、A2を設定するのに用いた座標のデータを記憶してもよい。たとえば、縦スクロールモードでは、タッチ入力のY成分に基づき画像がスクロールされるため、内側領域A0および外側領域A1の境界を示すy座標(Y1)のデータと、内側領域A0および外側領域A2の境界を示すy座標(Y2)のデータを記憶しておけばよい。この場合には、タッチ開始位置の座標のY成分の値とY1およびY2の値との大小関係を調べることにより、タッチ開始位置がどの領域に含まれるかを知ることができる。
また、たとえば、横スクロールモードでは、内側領域A0および外側領域A1の境界を示すx座標(X1)のデータと、内側領域A0および外側領域A2の境界を示すx座標(X2)のデータを記憶しておけばよい。この場合には、タッチ開始位置の座標のX成分の値とX1およびX2の値との大小関係を調べることにより、タッチ開始位置がどの領域に含まれるかを知ることができる。
さらに、たとえば、任意方向スクロールモードでは、内側領域A0と外側領域A1の境界を示す座標(X1,Y1)および(X2,Y2)のデータを記憶しておけばよい。この場合には、タッチ開始位置の座標のX成分の値とX1およびX2の値の大小関係と、タッチ位置の座標のY成分の値とY1およびY2の値の大小関係を調べることにより、タッチ開始位置がどの領域に含まれるかを知ることができる。
情報画像データ66は、情報処理プログラム52の実行に従って表示される画像(説明の便宜上、「情報画像」と呼ぶ)の画像データである。情報画像データ66は、表示コントローラ18のVRAMに展開され、情報画像の全体がディスプレイ20の表示範囲(表示画面)に収まりきらない場合には、情報画像からディスプレイ20の表示範囲に相当する画像が切り出されて表示される。スクロールは、情報画像の切り出す(読み出す)範囲を変えることにより実現される。
タッチ入力開始座標データ72は、タッチ入力の開始位置を示す座標のデータである。具体的には、タッチ入力の無い状態から有る状態に変化したときに、最初にレジスタ12rに書き込まれたタッチ入力座標データ40が、タッチ入力開始座標データ72としてメモリ14の遷移データ領域70に書き込まれる。このタッチ入力開始座標データ72は、タッチ入力が終了するまで、つまりタッチ入力の有る状態から無い状態に変化するまで保持される。
直前のタッチ入力座標データ74は、レジスタ12rに保持されている現在のタッチ入力座標データ40よりも単位時間(たとえば1フレーム)前のタッチ入力座標データである。後述するように、スクロール制御する場合には、単位時間毎に、直前のタッチ入力座標データ74が更新される。このとき、CPU12は、レジスタ12rに保持されている現在のタッチ入力座標データ40を、直前のタッチ入力座標データ74として遷移データ領域70に書き込む。
タッチ入力移動量データ76は、スライドによるタッチ入力(タッチ位置)の移動量dを示すデータであり、現在のタッチ入力座標データ40が示す現在のタッチ点Pの座標(x,y)および直前のタッチ入力座標データ74が示す直前のタッチ点P0の座標(x0,y0)に基づき計算される。計算方法は、上述したとおりであり、各スクロールモードで異なる。
現在の表示範囲データ78は、VRAMに展開された情報画像データ66の一部を表示する場合に、その一部の切り出す(読み出す)範囲を規定するデータである。ディスプレイ20の表示範囲は予め決定されているため、情報画像を切り出す範囲の代表点(たとえば、表示範囲に相当する四角形の左上の頂点)のデータが現在の表示範囲データ78として記憶される。この現在の表示範囲データ78は、スライド(タッチ入力の移動)に従って更新される。
図7には、図6に示したプログラムおよびデータに基づきCPU12が実行するスクロール制御処理のフローが示される。図7を参照して、CPU12は、スクロール制御処理を開始すると、最初、ステップS1で、タッチ入力を検出したかどうかを判断する。つまり、CPU12は、タッチパネル16から出力されたタッチ入力座標データを取得し、レジスタ12rに記憶したかどうかを判断する。
ステップS1で“NO”であれば、つまりタッチ入力を検出していなければ、所定の待機期間(たとえば1/60秒)を挟んで同様の判断を繰り返す。一方、ステップS1で“YES”であれば、つまりタッチ入力を検出したと判断すれば、ステップS3に進む。
ステップS3では、タッチ入力開始座標を記憶する。ここでは、CPU12は、レジスタ12rに記憶された現在のタッチ入力座標データ40をタッチ入力開始座標データ72として記憶する。次のステップS5では、直前のタッチ入力座標を記憶する。具体的には、レジスタ12rに記憶されている現在のタッチ入力座標データ40を直前のタッチ入力座標データ74として書き込む。したがって、タッチ入力を検出した直後においては、タッチ入力開始座標と直前のタッチ入力座標とは互いに同じ値を示す。
そして、ステップS7で、タッチ位置が変化したかどうかを判断する。ここでは、CPU12は、現在のタッチ入力座標と直前のタッチ入力座標とを比較し、これらの差分が所定の閾値d0(たとえば、数ドット)以上であるかどうかを判断する。なお、所定の閾値d0以上であるかどうかを判断するのは、ユーザの指などで操作するタッチパネル16において単に手がぶれたことをタッチ位置の変化(スライド)と判断しないようにするためである。
ステップS7で“NO”であれば、つまりタッチ位置が変化していなければ、そのままステップS19に進む。一方、ステップS7で“YES”であれば、つまりタッチ位置が変化していれば、ステップS9に進んで、タッチ入力の移動量dおよび移動方向を計算する。具体的には、CPU12は、現在のスクロールモードに応じて、タッチ入力の移動量dを数1−数3のいずれかに従って計算する。また、CPU12は、上述したように、現在のスクロールモードに応じて、タッチ入力の移動方向も計算する。図示は省略したが、移動量dとともに移動方向も記憶される。
次に、ステップS11では、タッチ入力開始座標は外側領域内か否かを判断する。具体的には、CPU12は、タッチ入力開始座標データ72つまりタッチ開始点の座標を、外側領域座標データ64つまり外側領域A1の座標および外側領域A2の座標の各々と比較して、タッチ開始点の座標が外側領域A1の座標および外側領域A2の座標のいずれかと一致するかどうかを判断する。
ステップS11で“YES”であれば、つまりタッチ入力開始座標が外側領域A1またはA2内であれば、ステップS13で、タッチ入力の移動量dを2倍に変更して、ステップS15に進む。つまり、CPU12は、ステップS13において、タッチ入力移動量データ76が示す移動量dを、d=d×2(“=”は代入を意味する)に従って演算することにより2倍にし、2倍にした移動量dに対応するタッチ入力移動量データ76を記憶(上書き)する。一方、ステップS11で“NO”であれば、つまりタッチ入力開始座標が内側領域A0内であれば、そのままステップS15に進む。
ステップS15では、移動量dの分だけタッチ入力の移動方向に画像をスクロールさせる。具体的には、CPU12は、VRAMに展開された情報画像データ66が示す情報画像の一部を切り出すフレームの位置をタッチ入力移動量データ76が示す移動量dの分だけタッチ入力の移動方向に移動させる。つまり、現在の表示範囲データ78が更新される。したがって、情報画像の読み出し位置が変化され、移動量dの分だけタッチ入力の移動方向に画像がスクロールされる。
その後、ステップS17に進んで、直前のタッチ入力座標を更新する。具体的には、ステップS5で直前のタッチ入力座標を記憶してから(または前回ステップS17で直前のタッチ入力座標を更新してから)所定周期(たとえば1〜数フレーム)が経過したタイミングで、レジスタ12rに記憶されている現在のタッチ入力座標データ40を取得し、これを新たな直前のタッチ入力座標データ74として遷移データ領域70に書き込む。そして、ステップS19に進む。
ステップS19では、タッチ入力が終了したかどうかを判断する。ここでは、CPU12は、前回直前のタッチ入力座標データ74を更新してから今回直前のタッチ入力座標データ74を更新するまでの所定周期の間に、タッチパネル16からタッチ入力座標データを取得しなかったかどうかを判断する。上述したように、タッチパネル16では、所定周期よりも短い周期でタッチ位置を検出するため、所定期間の間にタッチパネル16からタッチ入力座標データを取得しない場合には、タッチ入力が終了したと判断される。つまり、タッチ入力の有る状態からタッチ入力の無い状態に変化したことが判断される。
ステップS19で“NO”であれば、タッチ入力が終了していない場合には、ステップS7に戻って、タッチ位置の変化に従って画像をスクロールさせる。一方、ステップS19で“YES”であれば、タッチ入力が終了している場合には、ステップS21で、タッチ入力開始座標を消去して、ステップS1に戻る。具体的には、CPU12は、ステップS21で、遷移データ領域70のタッチ入力開始座標データ72を初期化する。
なお、図7に示すスクロール制御処理では、毎回ステップS11の処理を実行するようにしたが、一度判断処理が実行された後では、移動量dを2倍にするかどうかの情報を記憶しておき、タッチ入力を終了するまで、ステップS11の処理をスキップするようにしてもよい。
この実施例によれば、タッチパネルの検出領域を内側領域と外側領域とに設定し、タッチ開始位置が外側領域に含まれるとき、タッチ入力の移動量を大きくすることにより、スクロール量を大きくするので、煩わしい操作をすることなく、スクロール量を変化させることができる。つまり、快適にスクロールの操作を行うことができる。
そして、この快適さは、たとえば、蓄積した写真画像、ファクシミリ受信画像などのプレビュー画像や、取扱説明書(取説)の画像など、分量が多く配列の規則性に乏しい情報の画像をスクロールさせる場合に、特に顕著となる。
また、この実施例では、タッチ開始位置が外側領域に含まれるときに、タッチ入力の移動量を大きくするので、タッチ入力の移動量を大きくして画像を大きくスクロールさせたい場合に、スクロール量を大きくすることができる。つまり、ユーザは特に意識することなく、直感的な操作により、スクロール量を大きくすることができる。
なお、この実施例では、横スクロールモードにおいて、図4に示したように、横方向に内側領域A0および外側領域A1、A2が並ぶように設定するようにしたが、これに限定される必要はない。たとえば、検出領域TSを上下に分割して、上半分と下半分とで、内側領域および外側領域の幅(大きさ)を変えるようにしてもよい。たとえば、図8に示すように、検出領域TSの上半分については2つのx座標(X1およびX2)を用いて内側領域A01と外側領域A11、A21を設定し、検出領域TSの下半分については2つのx座標(X4(X2>X4>X1)およびX5(X2>X5>X1))を用いて内側領域A02と外側領域A12、A22を設定することができる。この場合、内側領域A02は内側領域A01よりも幅が狭く、外側領域A12、A22は外側領域A11、A21よりも幅が広い。
このような変形例は、画像を横方向にスクロール可能であり、比較的大きなディスプレイを有する電子黒板に好適であり、身長や腕の長さ等に拘わらず、快適にスクロールの操作を行うことができる。たとえば、身長が低く、比較的腕の短い子供は、検出領域TSの下半分でスクロールの操作を行い、身長が高く、比較的手の長い大人は、検出領域TSの上半分でスクロールの操作を行う。したがって、子供は手の届く範囲でスクロールの操作を行うことができ、大人は立ったままの姿勢でスクロールの操作を行うことができる。つまり、背伸びをしたり屈んだりするような無理な姿勢を取らなくても快適にスクロールの操作を行うことができ、スクロール量も変えることができる。
また、この実施例では、任意方向スクロールモードでは、図5に示したように、検出領域TSの中央の内側領域A0を四角形状にしたが、これに限定される必要はない。たとえば、任意方向スクロールモードでは、検出領域TSの中央の内側領域A0の形状は、中心点Cを囲む形状であれば、楕円形や円形でもよいし、六角形や八角形などの多角形でもよい。
また、この実施例では、タッチ入力開始座標が外側領域内であることが判断されると(S11で“YES”)、直ちにタッチ入力の移動dを2倍にする(S13)ようにしたが、これに限定される必要はない。
(1)たとえば、タッチ開始位置が外側領域A1、A2内であり、タッチ入力の移動方向(スライドの操作の方向)が内側領域A0に向かう方向である場合に、タッチ入力の移動量dを2倍にする(大きくする)ようにしてもよい。これは、タッチ開始位置が外側領域A1、A2内であっても、内側領域A0に向けてスライドされない場合には、大きくスクロールさせたくないと考えられるからである。つまり、意図しないスクロール量の増大を防止するためである。
(2)または、たとえば、タッチ開始位置が外側領域A1、A2内であり、タッチ入力座標が内側領域A0内に入った場合に、タッチ入力の移動量dを2倍にする(大きくする)ようにしてもよい。
上記の(1)の場合には、図7に示したスクロール制御の処理において、図9に示すように、ステップS11とステップS13との間にステップS12が追加される。ここでは、移動方向を正しく判断するために、ステップS12bにおいて、移動量dが所定の閾値d1以上であるかどうかも判断するが、このステップS12bは無くてもよい。ただし、所定の閾値d1は、ステップS7で、タッチ位置が変化したかどうかを判断する場合の所定の閾値d0よりも大きく設定される。
具体的には、図9に示すように、ステップS11で“YES”であれば、ステップS12aで、タッチ入力の移動方向が内側領域A0に向かう方向であるかどうかを判断する。ステップS12aで“NO”であれば、そのままステップS15に進む。一方、ステップS12aで“YES”であれば、ステップS12bで、タッチ入力の移動量(つまりタッチ入力移動量データ76が示す移動量d)が所定の閾値d1以上であるかどうかを判断する。ステップS12bで“NO”であれば、つまりタッチ入力の移動量dが所定の閾値d1以上でなければ、ステップS15に進む。一方、ステップS12bで“YES”であれば、つまりタッチ入力の移動量dが所定の閾値d1以上であれば、ステップS13に進んで、タッチ入力の移動量を変更する。したがって、この場合には、CPU12は、タッチ入力の移動方向を検出する移動方向検出手段としても機能する。
また、上記の(2)の場合には、図10に示すように、図7に示したステップS11とステップS13との間にステップS12cが追加されるとともに、図7に示したスクロール制御処理とはステップS13以降の処理が異なり、ステップS31−S41が追加される。ただし、ステップS31−S41の各々の処理については、既に説明したとおりであるため、簡単に説明することにする。
具体的には、図10に示すように、ステップS11で“YES”であれば、ステップS12cで、現在のタッチ入力座標が内側領域A0内であるかどうかを判断する。ステップS12cで“NO”であれば、そのままステップS15に進むが、ステップS12cで“YES”であれば、ステップS13に進んで、タッチ入力の移動量dを2倍にする。
続くステップS31では、移動量dの分だけ移動方向に画像をスクロールさせて、ステップS33で、ステップS17同様に直前のタッチ入力座標を更新するとともに、同様に所定周期が経過したタイミングで、レジスタ12rに記憶されている現在のタッチ入力座標データ40を取得し、これを新たな直前のタッチ入力座標データ74として遷移データ領域70に書き込む。そして、ステップS35でタッチ入力を終了したかどうかを判断する。
ステップS35で“YES”であれば、ステップS37で、タッチ入力開始座標を消去して、ステップS1に戻る。一方、ステップS35で“NO”であれば、ステップS39で、タッチ位置が変化したかどうかを判断する。ステップS39で“NO”であれば、ステップS35に戻る。一方、ステップS39で“YES”であれば、ステップS41で、タッチ入力の移動量dおよび移動方向を計算して、ステップS13に戻る。
したがって、タッチ開始位置に基づいて移動量dを2倍に決定されると、タッチ入力を終了するまで、移動量dは2倍にされ続ける。
また、この場合には、CPU12は、タッチ入力が外側領域A1またはA2から内側領域A0に変化したかどうかを判断する領域変化検出手段としても機能する。
なお、この実施例では、タッチパネルの検出領域を1つの内側領域と1つまたは2つの外側領域に設定し、タッチ開始位置が外側領域に含まれるときに、タッチ入力の移動量を2倍にするようにしたが、これに限定される必要はない。
たとえば、外側領域をさらに複数の領域に設定して、タッチ入力の移動量を大きくする倍率を選択可能にしてもよい。具体的には、横スクロールモードや縦スクロールモードでは、検出領域がスクロール方向に並ぶ5つの領域(1つの内側領域と4つの外側領域)に設定される。そして、タッチ開始位置が中央(真ん中)の領域(内側領域)内である場合には、タッチ入力の移動量は変化されない。また、タッチ開始位置が内側領域を挟み当該内側領域に隣接する外側領域内である場合には、タッチ入力の移動量は1.5倍にされる(一段階大きくされる)。さらに、タッチ開始位置が内側領域を挟み当該内側領域に隣接しない端部の外側領域内である場合には、タッチ入力の移動量は2.0倍にされる(二段階大きくされる)。ただし、検出領域がさらに多くの領域に設定される場合には、タッチ入力の移動量(スクロール量)をより細かく変化させることができる。詳細な説明は省略するが、任意方向スクロールモードについても同様である。
かかる場合には、複数の領域に設定した外側領域のそれぞれにおいても、背景の色等を変化させることにより、倍率の違いについても視認出来るようにすれば快適にスクロールの操作を行うことができる。
また、たとえば、移動量dの倍率kを計算することにより、スクロール量を変化させてもよい。ここでは、縦スクロールモードの場合について、移動量dの倍率kを計算する関数fの例を説明する。たとえば、図11(A)に示すように、タッチ開始位置が、検出領域TSの上端(L=0)である場合に、倍率kが2に決定され、その上端から離れるに従って、倍率kが線形的に小さくなり、距離L=L1で倍率kが1に決定される。また、タッチ開始位置が、検出領域TSの上端から距離LがL1−L2の間では、つまり縦方向における中央部では、倍率kが1に決定される。さらに、タッチ開始位置が、検出領域TSの上端から距離L2−L3では、下端(L=L3)に近づくにつれて倍率kが1から2に線形的に大きくなる。
このように関数fを用いてタッチ入力の移動量dの倍率kを変化させる場合には、図11(B)に示すように、非遷移データ領域60には、内側領域座標データ62および外側領域座標データ64に代えて、関数fについての関数データ65が記憶される。
また、関数fを用いる場合には、図12に示すように、スクロール制御処理の一部が変更される。図12に示すように、図7に示したスクロール制御処理のステップS9とステップS15の間において、ステップS11およびS13に代えて、ステップS10a、S10bおよびS13´が実行される。
具体的には、ステップS9でタッチ入力の移動量dおよび移動方向を計算した後、ステップS10aで、タッチ開始位置座標から距離Lする。上述したように、縦スクロールモードでは、タッチ開始位置のy座標の値が距離Lとして取得される。続いて、ステップS10bでは、関数fを用いて、距離Lに応じた倍率kを計算する。そして、ステップS13´で、移動量dをk倍に変更する。つまり、CPU12は、d=d×k(“=”は代入を意味する。)を計算する。そして、ステップS15に進んで、タッチ入力の移動量dの分だけ移動方向に画像をスクロールさせる。
なお、一度倍率kを計算した後では、タッチ入力を終了するまで計算した倍率kを保持し、ステップS10aおよびS10bの処理を省略してもよい。
また、図11(A)に示した関数fに限定される必要はなく、図12(A)に示すように、非線形に変化する関数fを用いてもよいし、図12(B)に示すように、段階的に変化する関数fを用いてもよい。ただし、いずれの関数fを用いる場合においても、検出領域TSの中央部から端部に向かうに従ってタッチ入力の移動量d(スクロール量)の倍率kが大きくなるように設定される。
なお、詳細な説明は省略するが、横スクロールモードにおいても、同様に関数fを用いて、タッチ入力の移動量dの倍率kを算出することができる。この場合には、たとえば、図11(A)、図13(A)、(B)に示した波形を左方向に90度回転させたような関数fを設定すればよい。
ただし、関数fを用いて計算することに代えて、距離Lに対応する倍率kを記述したテーブルのデータを記憶しておき、テーブルを参照して、倍率kを決定するようにしてもよい。
また、関数fを用いる場合には、当該関数fに従って、ディスプレイ20に表示される画像の背景の色調やマスク画像の透過率を変化させて、端部に向かうに従って倍率k(スクロール量)が大きくなることを視認可能に表現するようにしてよい。
なお、実施例においては、スクロールの操作としてスライドする場合についてのみ説明したが、フリックにより、画像をスクロールさせることもできる。たとえば、フリックにより、画像をスクロールさせる場合には、フリックの素早さ(所定時間におけるタッチ入力の移動量)でスクロールの速度ないし移動量が決定される。したがって、フリックの場合には、タッチ開始位置に応じて、フリックの素早さで決定されたスクロールの速度ないし移動量の大きさを変化させるようにしてもよい。このようにすれば、スクロール方向の中央部でフリックするよりも端部でフリックした方が同じフリックの素早さであったとしても、スクロール量を大きくすることができる。
また、この実施例では、通常のスクロール量を、タッチ入力の移動量と同じに設定し、タッチ開始位置がタッチパネルの検出領域の端部から開始される場合に、移動量を大きくすることにより、スクロール量を大きくするようにしたが、これに限定される必要はない。逆に、通常のスクロール量を、タッチ入力の移動量よりも大きく(たとえば、2倍)に設定しておき、タッチ開始位置がタッチパネルの検出領域の中央部から開始される場合に、移動量を小さくすることにより、スクロール量を小さくするようにしてもよい。
さらに、上述したように、スキャナ、プリンタおよびファクシミリの各機能を有する複合機に、この実施例の情報表示装置10を適用することができる。かかる場合には、タッチパネル16およびディスプイ20は、複合機の操作パネルとして用いることができる。
複合機の操作パネルとして用いる場合の一例として、ディスプレイ20には、図14(A)に示すようなスキャナ機能におけるプレビュー画面100が表示される。また、図14(A)に示すようなプレビュー画面100が表示される場合には、図14(B)に示すように、タッチパネル16の検出領域16は複数の領域に設定される。
図14(A)に示すように、プレビュー画面100の上端部D4には、スキャナ、プリンタ、ファックス(FAX)のいずれかの機能を選択するためのボタン(GUI)T1、T2、T3が表示される。また、プレビュー画面100の下端部D5には、スキャナ機能における操作ボタンB1、B2が表示される。たとえば、操作ボタンB1は、スキャンした画像をすべてプレビューするために用いられる。また、操作ボタンB2は、複合機の取扱説明書をディスプレイ20に表示するために用いられる。そして、上端部D4と下端部D5との間に中央部(D0、D1、D2)が設けられ、この中央部にスキャンされた画像が表示される。図14(A)に示す例では、多数の紙媒体がスキャンされ、その一部についてのスキャンされた画像が表示される。
一方、図14(B)に示すように、タッチパネル16の検出領域TSは、スクロールの操作が可能な領域A0、A1、A2およびスクロールの操作が出来ない領域A4、A5に設定(分割)される。スクロールの操作が可能な領域A0、A1、A2は、プレビュー画面100(ディスプレイ20)の中央部D0、D1、D2に対応して設けられる。また、スクロールの操作が出来ない領域A4および領域A5は、プレビュー画面100(ディスプレイ20)の上端部D4および下端部D5に対応して設けられる。
上述の実施例と同様に、領域A0が通常のスクロール量である内側領域であり、領域A1、A2がスクロール量を大きくすることができる外側領域である。領域A4およびA5では、各種のボタン(T1−T3、B1、B2)を操作する必要があるため、スクロールの操作を出来ないようにしてある。図14(B)では、スクロール出来ない領域A4、A5に網掛けを付して示してある。
たとえば、ユーザは、スキャンが正しく行われたかどうかを確認するために、プレビュー画面100を表示する。このとき、上述したように、タッチ開始位置に応じてスクロール量を変えることができる。また、図14(A)に示すプレビュー画面100では、通常の場合よりもスクロール量を大きく(たとえば、2倍)することができるタッチパネル16の外側領域A1、A2に対応して、領域D1およびD2の背景の濃度を濃くしてある。したがって、ユーザはスクロール量の大小決定するためのタッチ開始位置の範囲を容易に知ることができる。
また、情報表示装置は、画像読取装置や画像形成装置にも適用可能である。画像読取装置や画像形成装置は既に周知であるため、簡単に説明する。なお、上述した複合機は、ここで説明する画像読取装置および画像形成装置を備えているのである。
たとえば、画像読取装置は、光源、複数のミラー、結像レンズおよびラインセンサ等を備える。この画像読取装置は、原稿表面を光源によって露光し、原稿表面から反射した反射光を複数のミラーによって結像レンズに導く。そして、結像レンズによって反射光をラインセンサの受光素子に結像させる。ラインセンサでは、受光素子に結像した反射光の輝度や色度が検出され、原稿表面の画像に基づく画像データが生成される。ラインセンサとしては、CCD(Charge Coupled Device)やCIS(Contact Image Sensor)等が用いられる。このようにして生成された画像データが情報表示装置10のメモリ14に記憶される。
したがって、メモリ14に記憶された画像データに対応する画像(読み取った画像)を図14(A)に示したようなプレビュー画面100に表示することにより、正しく読み取り(スキャン)が行われているかどうかを確認することができる。
また、画像形成装置は、露光ユニット、感光体ドラム、帯電器、現像装置、転写ローラおよび定着ローラ等を備える。画像形成装置では、露光ユニットが、帯電器によって帯電された感光体ドラムを入力された画像データに応じて露光することにより、その表面に画像データに応じた静電潜像を形成する。現像装置は、感光体ドラムの表面に形成された静電潜像をトナーにより顕像化する。つまり、トナー像が形成される。転写ローラは、形成されたトナー像を記録媒体(紙媒体)に転写する。そして、定着ローラによって、トナー像が紙媒体に定着される。
このような画像形成装置では、情報表示装置10のメモリ14に記憶された画像データに応じて露光される。画像データは、外部のコンピュータやファクシミリから送信されたり、上記の画像読取装置で読み取られたりすることにより、メモリ14に記憶される。
したがって、ユーザは、メモリ14に記憶された画像データに対応する画像を図14(A)に示したようなプレビュー画面100に表示し、画像の内容を確認してから紙媒体に転写すなわち印刷することができる。
なお、上述の実施例では、ポインティングデバイスとしてタッチパネルを用いる場合について説明したが、これに限定される必要はない。たとえば、コンピュータマウスやペンタブレットを用いることもできる。また、ディスプレイと別体のタッチパッドを用いることもできる。ただし、コンピュータマウス、ペンタブレット、またはディスプレイと別体のタッチパッドを用いる場合には、ディスプレイにマウスポインタのような指示画像を表示する必要がある。
また、上述の実施例で示した具体的な数値、数式、関数および座標系は単なる一例であり、実際に製品化される情報表示装置または情報表示装置が適用される実際の製品に応じて適宜変更される。
10 …情報表示装置
10A …複合機
12 …CPU
12r …レジスタ
14 …メモリ
16 …タッチパネル
18 …表示コントローラ
20 …ディスプレイ
TS …検出領域
P …現在のタッチ点
P0 …直前のタッチ点
A0 …内側領域
A1、A2 …外側領域

Claims (12)

  1. 画像を表示する表示手段、
    前記表示手段の表示領域に対するタッチ入力を検出する入力検出手段、
    前記表示手段によって表示された画像を前記入力検出手段で検出したタッチ入力の移動量に応じてスクロール表示させるスクロール手段、および
    前記入力検出手段で検出したタッチ入力の移動量に応じた前記スクロール手段による画像のスクロール量を、当該入力検出手段で検出したタッチ入力の開始位置に基づいて制御するスクロール量制御手段を備える、情報表示装置。
  2. 前記表示手段の表示に対する検出領域を、少なくともその中央の領域と外側の領域との2つの領域に設定する領域設定手段をさらに備え、
    前記スクロール量制御手段は、前記タッチ入力の開始位置が前記2つの領域のうちの前記中央の領域内にある場合よりも前記外側の領域内にある場合に前記タッチ入力の移動量に応じた前記スクロール量を大きくする、請求項1記載の情報表示装置。
  3. 前記スクロール手段による画像のスクロール方向は、前記表示手段の縦方向または横方向であり、
    前記表示手段の表示領域に対する前記検出領域を前記スクロール方向に並ぶ少なくとも3つの領域に設定する領域設定手段をさらに備え、
    前記スクロール量制御手段は、前記タッチ入力の開始位置が前記領域設定手段によって設定された領域のうち中央の領域内にある場合よりも当該中央の領域を挟む外側の領域内にある場合に前記タッチ入力の移動量に応じた前記スクロール量を大きくする、請求項2記載の情報表示装置。
  4. 前記入力検出手段によって検出されたタッチ入力の移動方向を検出する移動方向検出手段をさらに備え、
    前記スクロール量制御手段は、前記タッチ入力の開始位置が前記外側の領域であり、かつ前記移動方向検出手段によって検出されたタッチ入力の移動方向が前記外側の領域から前記中央の領域に向かう方向である場合に、前記タッチ入力の移動量に応じた前記スクロール量を大きくする、請求項2または3に記載の情報表示装置。
  5. 前記入力検出手段によって検出されたタッチ入力の移動方向を検出する移動方向検出手段、および
    前記入力検出手段によって検出されたタッチ入力の移動量が所定の閾値以上であるかどうかを判断する移動量判断手段をさらに備え、
    前記スクロール量制御手段は、前記タッチ入力の開始位置が前記外側の領域であり、かつ前記移動方向検出手段によって検出されたタッチ入力の移動方向が前記外側の領域から前記中央の領域に向かう方向であり、かつ前記移動量判断手段によって前記タッチ入力の移動量が所定の閾値以上であることが判断された場合に、前記タッチ入力の移動量に応じた前記スクロール量を大きくする、請求項3に記載の情報表示装置。
  6. 前記入力検出手段によって検出されたタッチ入力が前記外側の領域から前記中央の領域に変化したかどうかを判断する領域変化検出手段をさらに備え、
    前記スクロール量制御手段は、前記タッチ入力の開始位置が前記外側の領域であり、かつ前記領域変化検出手段によって前記タッチ入力が前記外側の領域から前記中央の領域に変化したことが判断された場合に、前記タッチ入力の移動量に応じた前記スクロール量を大きくする、請求項3に記載の情報表示装置。
  7. 前記表示手段は、前記中央の領域と前記外側の領域とを視認可能にする態様で前記画像を表示する、請求項2ないし6のいずれかに記載の情報表示装置。
  8. 前記スクロール量制御手段は、前記入力検出手段によって検出されたタッチ入力の移動量に、当該入力検出手段によって検出されたタッチ入力の開始位置に応じて決定される倍率を掛けて、前記タッチ入力の移動量に応じた前記スクロール量を制御する、請求項1記載の情報表示装置。
  9. 画像を表示する表示手段、および前記表示手段の表示部に対するタッチ入力を検出する入力検出手段を備えるコンピュータのプロセッサに実行させるスクロール制御プログラムであって、
    前記表示手段で表示した画像を前記入力検出手段で検出したタッチ入力の移動量に応じた量だけスクロールさせるスクロールステップ、および
    前記入力検出手段で検出したタッチ入力の移動量に応じた前記スクロールステップにおける画像のスクロール量を、当該入力検出手段で検出したタッチ入力の開始位置に基づいて制御するスクロール量制御ステップを実行させる、スクロール制御プログラム。
  10. 画像を表示する表示手段、および前記表示手段の表示部に対するタッチ入力を検出する入力検出手段を備えるコンピュータのスクロール制御方法であって、
    前記コンピュータは、
    (a)前記入力検出手段で検出されたタッチ入力の開始位置を記憶手段に記憶し、そして
    (b)前記入力検出手段で検出したタッチ入力の移動量に応じた前記表示手段で表示した画像のスクロール量を、前記ステップ(a)において前記記憶手段に記憶した前記タッチ入力の開始位置に基づいて制御する、スクロール制御方法。
  11. 請求項1ないし8のいずれかに記載の情報表示装置を備える、画像読取装置。
  12. 請求項1ないし8のいずれかに記載の情報表示装置を備える、画像形成装置。
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