JP2015004627A - 吸収エネルギーの測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造体の衝撃試験において各部材の吸収エネルギーの測定方法を提供する。【解決手段】第1部材12の長手方向の中間に第2部材14が結合されている構造体10を用いる衝撃試験において、衝突体20を第2部材14に衝突させる過程での吸収エネルギーの測定方法であって、第1部材12の両端を固定するステップと、衝撃試験において、衝突体20の変位とそれに作用する荷重の関係等を採取するステップと、衝突体20の変位とそれに作用する荷重の関係から構造体10の吸収エネルギーを求めるステップと、経過時間と第1部材12の両端でそれぞれ発生する荷重との関係、および、経過時間と第1部材12と第2部材14の結合部における加速度との関係から第1部材12の吸収エネルギーを求めるステップと、構造体10の吸収エネルギーから第1部材12の吸収エネルギーを差し引くことにより第2部材14の吸収エネルギーを求めるステップとを含む。【選択図】図2

Description

本発明は、構造体に衝突体を衝突させる衝撃試験において吸収エネルギーを測定する方法に関する。さらに詳しくは2つ以上の部材が結合された構造体に衝突体を衝突させる衝撃試験において各部材に吸収されるエネルギーを測定する方法に関する。
自動車や建設機械などでは、使用時に物体に衝突することが想定されることから、骨格部材の安全性が考慮されている。最終製品の安全性評価の前段階において、骨格部材の一部からなる構造体を対象に衝突現象を模擬した衝撃試験を行い、構造体としての安全性が検討される。その衝撃試験では、構造体を構成する各部材の吸収エネルギーを把握することが、部材の形状や材料を検討する上で重要となる。
例えば自動車の車体側面に別の車両が衝突する場合を想定した衝撃試験では、センターピラーおよびサイドシルで構成される構造体が評価対象となることが多い。その構造体は、センターピラーの一端がサイドシルの長手方向の中間に結合される。
図1は、センターピラーとサイドシルとで構成される構造体を示す斜視図である。同図に示す構造体10は、サイドシル12とセンターピラー14とでT字状をなすように、センターピラー14の一端が、サイドシル12の長手方向の中間に結合されている。
このような構造体の衝撃試験では、サイドシルの両端を固定するとともに、センターピラーの他端を支持した状態で、センターピラーの所定位置に衝突体を衝突させる方法が多用される。
ここで、センターピラーとサイドシルで構成される構造体に衝突体を衝突させる方式として、実際の車体と同様に構造体のセンターピラーを鉛直な状態とし、衝突体を横方向から水平に発射させてセンターピラーに衝突させる水平方式がある。また、構造体のセンターピラーを水平な状態とし、衝突体を自由落下させてセンターピラーに衝突させる落錘方式がある。衝突体を自由落下させて衝突させる方式の衝撃試験は、特に「落錘式衝撃試験」とも呼ばれる。
いずれの方式による衝撃試験でも、事前に衝突体に荷重計および変位計を装着し、衝撃試験の際に一定の時間間隔で衝突体に作用する荷重とともに衝突体の変位を計測することにより、衝突体の変位と衝突体に作用する荷重の関係を採取する。これにより、衝突されるセンターピラーの変位(変形)の変化を算出することができ、下記(1)式から構造体に与えられるエネルギー、すなわち、構造体全体の吸収エネルギーを求めることができる。
EAtotal=∫FIM・dδIM ・・・(1)
ここで、EAtotalは構造体全体の吸収エネルギー、FIMは衝突体に作用する荷重、δIMは衝突体の変位である。
しかしながら、このような従来の吸収エネルギーの測定方法では、構造体を構成する各部材がそれぞれ吸収したエネルギーを求めることはできない。具体的には、センターピラーが吸収したエネルギーと、サイドシルが吸収したエネルギーとを求めることはできない。
衝撃試験に関し、従来から種々の提案がなされており、例えば特許文献1および2がある。特許文献1は、ハード磁気ディスク装置における媒体保護膜といった薄膜試料の強度測定に用いる落錘式衝撃試験について記載されている。その特許文献1では、衝突体を試料に衝突させ、衝突体の速度を検出し、衝突後の衝突体の速度変化に基づいて試料の強度を求めることが提案されている。また、衝撃試験において、薄膜材料の衝撃強さRを「R=m(v1−v2)/2V」で評価することが提案されている。ここで、mは落錘の質量、v1は薄膜の表面に到達時点での落錘の落下速度、v2は基板表面に到達時点での落下速度、Vは落錘下端の半球状圧子が薄膜材料へ侵入する体積である。
また、特許文献2には、落錘を試験片に衝突させずに自由落下させた際の運動エネルギーと、落錘が試験片に衝突し、破断させた後の運動エネルギーを用いて、試験片の衝撃吸収エネルギーを測定する方法が提案されている。
特開平8−136429号公報 特開2008−224632号公報
前述の通り、従来の吸収エネルギーの測定方法では、衝撃試験の際に衝突体の変位と衝突体に作用する荷重の関係を採取することにより、構造体の吸収エネルギーを求める。この方法では、構造体を構成する各部材がそれぞれ吸収したエネルギーを求めることができない。
一方、前述の特許文献1に提案される衝撃試験方法では、衝突体の運動量の変化を落錘下端の半球状圧子が薄膜材料へ侵入する体積で除することにより薄膜材料の衝撃強さを評価していることから、吸収エネルギーの測定には利用できない。また、特許文献2に提案される吸収エネルギーの測定方法では、衝突体のエネルギー変化のみを測定していることから、試験片が構造体の場合、構造体全体の吸収エネルギーのみの測定となり、各部材の吸収エネルギーを測定できない。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、2つ以上の部材が結合された構造体の衝撃試験において各部材に吸収されるエネルギーを測定する方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、第1部材とその長手方向中間に結合された第2部材で構成されるT字状の構造体(前記図1でいえば、サイドシルが第1部材にセンターピラーが第2部材にあたる)の衝撃試験を想定し、構造体の部材構成および変形挙動を詳細に検討した。その結果、第1部材の両端を固定した状態で構造体の第2部材に衝突体を衝突させると、第1部材は、第2部材との結合部を介して衝撃による荷重を受けて変形する。
本発明者らは、第1部材の吸収エネルギーを求めるには、結合部における荷重と変位を計測する必要があると考えた。第2部材との結合部において第1部材が受ける荷重は、上述の第1部材の変形挙動を踏まえれば、両端における荷重と釣り合うことから、第1部材の両端における荷重の足し合わせによって求められることを見出した。また、結合部の変位は、結合点に加速度計を装着し、計測される加速度を時間で2回積分することにより変位に変換することで求められることを見出した。このようにして求めた第2部材との結合部における荷重と変位から、第1部材の吸収エネルギーの測定が可能になることを知見した。
そして、構造体全体の吸収エネルギーは、衝突体の変位および衝突体に作用する荷重から求めることができるので、構造体全体の吸収エネルギーから第1部材の吸収エネルギーを差し引けば、第2部材の吸収エネルギーの測定が可能になることを知見した。
本発明は、上記の知見に基づいて完成したものであり、下記(1)および(2)の吸収エネルギーの測定方法を要旨としている:
(1)少なくとも1つ以上の第1部材および第2部材を備え、かつ、第1部材の長手方向の中間に第2部材が結合されている構造体を用いる衝撃試験において、衝突体を構造体の第2部材に衝突させる過程で第1部材および第2部材に吸収されるエネルギーを測定する方法であって、衝撃試験の前処理として、構造体の第1部材の両端を固定するステップと、衝撃試験において、衝突体の変位と衝突体に作用する荷重の関係、経過時間と第1部材の両端でそれぞれ発生する荷重の関係、および、経過時間と第1部材と第2部材の結合部における加速度の関係を採取するステップと、衝突体の変位と衝突体に作用する荷重の関係から構造体の全体の吸収エネルギーを求めるステップと、経過時間と第1部材の両端でそれぞれ発生する荷重との関係、および、経過時間と第1部材と第2部材の結合部における加速度との関係から第1部材の吸収エネルギーを求めるステップと、構造体の全体の吸収エネルギーから第1部材の吸収エネルギーを差し引くことにより第2部材の吸収エネルギーを求めるステップとを含むことを特徴とする吸収エネルギーの測定方法。
(2)前記構造体として、第1部材のサイドシルと、第2部材のセンターピラーとで構成される自動車の骨格部材からなる構造体を用いることを特徴とする上記(1)に記載の吸収エネルギーの測定方法。
本発明の吸収エネルギーの測定方法は、衝撃試験において、経過時間と第1部材の両端でそれぞれ発生する荷重の関係、および、経過時間と第1部材と第2部材の結合部における加速度の関係を採取する。これらを用いることより、第1部材の吸収エネルギーを測定できる。また、構造体の吸収エネルギーから第1部材の吸収エネルギーを差し引くことにより、第2部材の吸収エネルギーを測定できる。
センターピラーとサイドシルとで構成される構造体を示す斜視図である。 落錘式衝撃試験において本発明により吸収エネルギーを測定する方法を説明する模式図であり、同図(a)は側面図、同図(b)は上面図である。 H字状に結合された構造体についての衝撃試験を模式的に示す上面図である。 衝突体の変位と構造体の吸収エネルギーの関係を示す図である。 衝突体の変位とサイドシルの吸収エネルギーの関係を示す図である。 衝突体の変位とセンターピラーの吸収エネルギーの関係を示す図である。
以下に、本発明の吸収エネルギーの測定方法について説明する。
図2は、落錘式衝撃試験において本発明により吸収エネルギーを測定する方法を説明する模式図であり、同図(a)は側面図、同図(b)は上面図である。同図には、被試験材である構造体10を示すとともに、未変形の構造体10に当接する衝突体20を二点鎖線で示す。構造体10は、サイドシル(第1部材)12およびセンターピラー(第2部材)14で構成され、サイドシル12の長手方向の中間にセンターピラー14の一端が結合されている。
一方、衝突体20は、落錘の役割を果たし、鉛直方向に自由落下可能に支持されている。構造体10は、センターピラー14が、水平な状態で衝突体20の落下軌道上に位置するように配置されている。落錘式衝撃試験は、衝突体20を所定の高さまで上昇させた後で自由落下させ、センターピラー14に衝突させることにより行われる。
本発明の吸収エネルギーの測定方法は、衝撃試験の前処理として、構造体の第1部材の両端を固定する。第1部材の両端は、例えば、それぞれ治具を介して衝撃試験装置の定盤に固定すればよい。このように第1部材の両端を固定することにより、第1部材の両端の変位を拘束した状態にして衝撃試験を行う。
本発明の吸収エネルギーの測定方法は、衝撃試験において、衝突体20の変位と衝突体20に作用する荷重の関係、経過時間と第1部材12の両端でそれぞれ発生する荷重の関係、および、経過時間と第1部材12と第2部材14の結合部における加速度の関係を採取する。
衝突体20の変位と衝突体20に作用する荷重の関係は、一定の時間間隔で衝突体の変位と衝突体20に作用する荷重を計測することにより採取できる。より具体的には、事前に衝突体20に変位計を装着し、衝撃試験の際に一定の時間間隔で衝突体20の衝突方向の変位を変位計で計測する。また、事前に衝突体20に荷重計を装着し、衝撃試験の際に一定の時間間隔で衝突体20に作用する衝突方向の荷重を荷重計で計測する。ここで、「衝突方向」とは、水平方式の衝撃試験の場合、衝突体が発射される方向を意味し、落錘方式の衝撃試験の場合、衝突体が自由落下する方向であり、鉛直方向を意味する。
このようにして衝突体20の変位と衝突体20に作用する荷重の関係を採取すれば、前記(1)式により、構造体の全体の吸収エネルギーを求めることが可能となる。
経過時間と第1部材12の両端でそれぞれ発生する荷重の関係は、事前に第1部材12の両端を固定するための治具にそれぞれ3軸荷重計(3軸ロードセル)を装着し、衝撃試験の際に一定の時間間隔で第1部材12からそれを固定する治具が受ける荷重を各3軸荷重計で計測することにより、採取できる。ここで、3軸荷重計は、XYZ直交座標系におけるX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向についてそれぞれ荷重を計測可能な機器である。
経過時間と第1部材12と第2部材14の結合部における加速度の関係は、事前に第1部材12と第2部材14の結合部に3軸加速度計を装着し、衝撃試験の際に一定の時間間隔で結合部の加速度を3軸加速度計で計測することにより、採取できる。ここで、3軸加速度計は、XYZ直交座標系におけるX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向についてそれぞれ加速度を計測可能な機器である。
このようにして経過時間と第1部材の両端でそれぞれ発生する荷重の関係と、経過時間と結合部における加速度の関係とを採取すれば、後述するように、各部材の吸収エネルギーを求めることが可能となる。
本発明の吸収エネルギーの測定方法は、衝撃試験において採取した衝突体の変位と衝突体に作用する荷重の関係から構造体の全体の吸収エネルギーを求める。構造体の全体の吸収エネルギーは、前記(1)式により求めることができる。
本発明の吸収エネルギーの測定方法は、経過時間と第1部材の両端でそれぞれ発生する荷重の関係、および、経過時間と第1部材と第2部材の結合部における加速度の関係から第1部材の吸収エネルギーを求める。第1部材の吸収エネルギーを求めるに際し、第1部材の一端で発生する荷重と、第1部材の他端で発生する荷重とを足し合わせることにより、経過時間と第1部材の合計荷重の関係を得る。第1部材の一端で発生する荷重と、第1部材の他端で発生する荷重との足し合わせは、3方向についてそれぞれ行い、経過時間と第1部材の合計荷重の関係を3方向についてそれぞれ得る。
一方、加速度を2回積分して変位とすることにより、経過時間と第1部材と第2部材の結合部における加速度の関係から経過時間と第1部材と第2部材の結合部における変位の関係を得る。加速度の2回積分は、3方向についてそれぞれ行い、経過時間と結合部の変位の関係を3方向についてそれぞれ得る。
得られた経過時間と結合部の変位の関係と、経過時間と第1部材の合計荷重の関係とから、結合部の変位と第1部材の合計荷重の関係を3方向についてそれぞれ得る。結合部の変位と第1部材の合計荷重の関係から、下記(2)式により、第1部材の吸収エネルギーEASを求めることができる。
EAS=∫Fx・dδx+∫Fy・dδy+∫Fz・dδz ・・・(2)
ここで、Fx、FyおよびFzは各方向の第1部材の合計荷重であり、δx、δyおよびδzは各方向の結合部の変位である。
本発明の吸収エネルギーの測定方法は、構造体全体の吸収エネルギーから第1部材の吸収エネルギーを差し引くことにより第2部材の吸収エネルギーを求める。具体的には、下記(3)式により、第2部材の吸収エネルギーEAcを求めることができる。
EAc=EAtotal−EAs ・・・(3)
ここで、EAtotalは構造体全体の吸収エネルギーであり、前記(1)式により求めることができ、EAsは第1部材の吸収エネルギーであり、前記(2)式により求めることができる。
このように本発明の吸収エネルギーの測定方法は、経過時間と第1部材の両端でそれぞれ発生する荷重の関係、および、経過時間と第1部材と第2部材の結合部における加速度の関係を採取する。これにより、第1部材の吸収エネルギーを求めることができる。また、構造体全体の吸収エネルギーから第1部材の吸収エネルギーを差し引くことにより第2部材の吸収エネルギーを求めることができる。したがって、本発明の吸収エネルギーの測定方法は、第1部材および第2部材のいずれの吸収エネルギーも測定できる。
本発明の吸収エネルギーの測定方法は、構造体として、前記図2に示すように、第1部材のサイドシルと、第2部材のセンターピラーとで構成される自動車の骨格部材からなる構造体を用いることができる。これにより、サイドシルとセンターピラーとで構成される構造体の衝撃試験において、構造体全体の衝撃強さを評価できるのみならず、サイドシルおよびセンターピラーについて単体での衝撃強さの評価が可能となる。
本発明の吸収エネルギーの測定方法は、サイドシルとセンターピラーとで構成される構造体のようにT字状に結合される構造体の衝撃試験に限定されず、H字状に結合される構造体の衝撃試験でも各部材の吸収エネルギーを測定することができる。
図3は、H字状に結合される構造体についての衝撃試験を模式的に示す上面図である。同図には、H字状に結合される構造体10を示し、衝撃試験の際に衝突体が衝突する位置を想像線で示す。H字状に結合される構造体10は、2つの第1部材11と、第2部材13とで構成される。2つの第1部材11は、それぞれ両端が治具(図示なし)を介して衝撃試験装置の定盤(図示なし)に固定されるとともに、その両端で発生する荷重を計測する3軸荷重計(図示なし)がそれぞれ治具に装着されている。第2部材13は、その一端が2つの第1部材のうちで一方の第1部材の中間に結合され、他端が他方の第1部材の中間に結合される。第2部材の両端の結合部には、3軸加速度計(図示なし)がそれぞれ装着されている。
このようにH字状に結合される構造体は、その全体の吸収エネルギーを前記(1)式により求めることができる。また、一方の第1部材の吸収エネルギーは、経過時間と一方の第1部材の両端でそれぞれ発生する荷重の関係、および、経過時間と一方の第1部材と第2部材の結合部における加速度の関係を用い、前記(2)式により求めることができる。他方の第1部材の吸収エネルギーは、経過時間と他方の第1部材の両端でそれぞれ発生する荷重の関係、および、経過時間と他方の第1部材と第2部材の結合部における加速度の関係を用い、前記(2)式により求めることができる。
H字状に結合された構造体の第2部材の吸収エネルギーは、構造体の全体の吸収エネルギーから、一方の第1部材の吸収エネルギーと、他方の第1部材の吸収エネルギーとを差し引くことにより求めることができる。具体的には、第2部材の吸収エネルギーEAcを下記(4)式により求めることができる。
EAc=EAtotal−EAs1−EAs2 ・・・(4)
ここで、EAtotalは構造体の全体の吸収エネルギーであり、前記(1)式により求めることができ、EAs1は一方の第1部材の吸収エネルギーであり、EAs2は他方の第1部材の吸収エネルギーである。
本発明の吸収エネルギーの測定方法は、第1部材の両端の固定を溶接やボルト締結により行うことができる。また、第1部材と第2部材の結合も溶接やボルト締結により行うことができる。
本発明の吸収エネルギーの測定方法により、衝撃試験において第1部材および第2部材の吸収エネルギーを測定する試験を行い、本発明の効果を検証した。
[試験方法]
本試験では、落錘式衝撃試験装置により、前記図2を用いて説明した手順で衝撃試験を行った。衝撃試験では、質量1589kgの衝突体20を高さ1.57mから落下させた。構造体10は、サイドシル12とセンターピラー14とで構成し、サイドシル12の長手方向の中央にセンターピラー14の一端を溶接して結合した。一方、サイドシル12の両端を溶接して治具にそれぞれ固定し、それらの治具は衝撃試験装置が備える定盤にそれぞれボルト締結して固定した。また、センターピラー14の他端(結合部と反対側の端部)を、回転可能(同図の実線矢印参照)かつセンターピラーの長手方向に移動可能(同図の破線矢印参照)に支持した。
具体的には、センターピラー14の他端を丸棒鋼(図示なし)に溶接により固定し、その丸棒鋼の両端をそれぞれ支持リング(図示なし)の孔部に挿入することにより、回転可能に支持した。また、それらの支持リングを同一のプレート(図示なし)にボルト締結し、そのプレートをリニアガイドによりセンターピラーの長手方向に移動可能に支持した。このようにセンターピラーの他端を回転可能かつ移動可能に支持した目的は、実際の車体における変形挙動に近づけるためである。
サイドシル12は、厚さ1.6mmの590MPa級鋼板を成形して作製し、センターピラー14は、厚さ1.8mmの590MPa級鋼板を成形して作製した。
サイドシル12の両端が溶接された治具は、いずれも2分割構造であった。このような治具の連結部に3軸荷重計をそれぞれ装着し、衝撃試験の過程で両端に発生する荷重を一定時間間隔でそれぞれ計測することにより、経過時間と端部の荷重の関係を両端についてそれぞれ得た。その経過時間と端部の荷重の関係は、3方向についてそれぞれ得た。また、サイドシル12とセンターピラー14との結合部には、その中央位置に3軸加速度計を装着し、衝撃試験の過程で結合部の加速度を一定時間間隔で計測することにより、経過時間と結合部の加速度の関係を3方向についてそれぞれ得た。一方、衝突体には、衝突体に作用する鉛直方向の荷重を計測する荷重計と、鉛直方向の変位を計測する変位計とを装着し、衝撃試験の過程で荷重および変位を一定時間間隔で計測し、経過時間と衝突体の荷重の関係および経過時間と衝突体の変位の関係を得た。これらの一定時間間隔は、いずれも0.000005秒間隔とした。
経過時間と衝突体の荷重の関係および経過時間と衝突体の変位の関係から衝突体の変位と衝突体に作用する荷重の関係を得て、前記(1)式により衝突体の変位と構造体の全体の吸収エネルギーの関係を求めた。
また、下記の手順により衝突体の変位とサイドシルの吸収エネルギーの関係を求めた。
(1)サイドシルの一端で発生する荷重と、サイドシルの他端で発生する荷重とを、3方向についてそれぞれ足し合わせ、経過時間とサイドシルの合計荷重の関係を3方向についてそれぞれ得た。
(2)経過時間と結合部の加速度の関係において加速度を2回積分することにより、経過時間と結合部の変位の関係を3方向についてそれぞれ得た。
(3)得られた経過時間と結合部の変位の関係と、経過時間とサイドシルの合計荷重の関係とから、経過時間と結合部の変位とサイドシルの合計荷重の関係を3方向についてそれぞれ得た。
(4)得られた経過時間と結合部の変位とサイドシルの合計荷重の関係を用い、前記(2)式により経過時間とサイドシルの吸収エネルギーの関係を求めた。
(5)経過時間と衝突体の変位の関係および経過時間とサイドシルの吸収エネルギーの関係から、衝突体の変位とサイドシルの吸収エネルギーの関係を得た。
衝突体の変位と構造体の全体の吸収エネルギーの関係および衝突体の変位とサイドシルの吸収エネルギーの関係を用い、前記(3)式により衝突体の変位とセンターピラーの吸収エネルギーの関係を求めた。
比較のため、上述の衝撃試験を模した有限要素法による衝突解析を行い、衝突体の変位と構造体全体の吸収エネルギーの関係、衝突体の変位とサイドシルの吸収エネルギーの関係、および、衝突体の変位とセンターピラーの吸収エネルギーの関係を求めた。
[試験結果]
図4は、衝突体の変位と構造体の吸収エネルギーの関係を示す図である。同図には、実験値による関係と解析値による関係とを示す。ここで、実験値による関係とは、衝突試験で得た試験結果から前記(1)式により求めた値を用いたものである。また、解析値による関係とは、衝突解析により求めた値を用いたものである。
図5は、衝突体の変位とサイドシルの吸収エネルギーの関係を示す図である。同図には、本発明の測定値による関係と解析値による関係とを示す。ここで、本発明の測定値による関係とは、衝突試験で得た試験結果から前記(2)式により求めた測定値を用いた関係である。また、解析値による関係とは、衝突解析により求めた値を用いたものである。
図6は、衝突体の変位とセンターピラーの吸収エネルギーの関係を示す図である。同図には、本発明の測定値による関係と解析値による関係とを示す。ここで、本発明の測定値による関係とは、衝突試験で得た試験結果から前記(3)式により求めた測定値を用いた関係である。また、解析値による関係とは、衝突解析により求めた値を用いたものである。
図4〜6に示す衝突体の変位は、0(ゼロ)が未変形のセンターピラーに衝突体の先端が落下して当接する位置であり、その値が増加する程にセンターピラーの変形に伴って衝突体の鉛直方向の位置が低くなることを示す。
図4より、構造体の吸収エネルギーは、実験値および解析値ともに、衝突体の変位の増加に伴って増加した。また、実験値に沿って解析値が変動しており、実験値と解析値とで傾向が一致していることが確認できた。
図5より、サイドシルの吸収エネルギーは、本発明による測定値および解析値ともに、衝突体の変位の増加に伴って増加した。また、本発明による測定値に沿って解析値が変動しており、本発明による測定値と解析値とで傾向が一致していることが確認できた。
図6より、センターピラーの吸収エネルギーは、本発明による測定値および解析値ともに、衝突体の変位の増加に伴って増加した。また、本発明による測定値に沿って解析値が変動しており、本発明による測定値と解析値とで傾向が一致していることが確認できた。
これらから、本発明の吸収エネルギーの測定方法により、構造体の各部材に吸収されるエネルギーをそれぞれ測定可能なことが明らかになった。
本発明の吸収エネルギーの測定方法は、構造体の衝撃試験において、各部材の吸収エネルギーを測定できる。サイドシルとセンターピラーとで構成される構造体の衝撃試験に適用すれば、サイドシルおよびセンターピラーのそれぞれについて吸収エネルギーを測定して強度を評価することができる。したがって、本発明は、車体の安全性向上に大きく寄与することができる。
10:構造体、 11:第1部材、 12:サイドシル(第1部材)、
13:第2部材、 14:センターピラー(第2部材)、 20:衝突体

Claims (2)

  1. 少なくとも1つ以上の第1部材および第2部材を備え、かつ、第1部材の長手方向の中間に第2部材が結合されている構造体を用いる衝撃試験において、衝突体を構造体の第2部材に衝突させる過程で第1部材および第2部材に吸収されるエネルギーを測定する方法であって、
    衝撃試験の前処理として、構造体の第1部材の両端を固定するステップと、
    衝撃試験において、衝突体の変位と衝突体に作用する荷重の関係、経過時間と第1部材の両端でそれぞれ発生する荷重の関係、および、経過時間と第1部材と第2部材の結合部における加速度の関係を採取するステップと、
    衝突体の変位と衝突体に作用する荷重の関係から構造体の全体の吸収エネルギーを求めるステップと、
    経過時間と第1部材の両端でそれぞれ発生する荷重との関係、および、経過時間と第1部材と第2部材の結合部における加速度との関係から第1部材の吸収エネルギーを求めるステップと、
    構造体の全体の吸収エネルギーから第1部材の吸収エネルギーを差し引くことにより第2部材の吸収エネルギーを求めるステップとを含むことを特徴とする吸収エネルギーの測定方法。
  2. 前記構造体として、第1部材のサイドシルと、第2部材のセンターピラーとで構成される自動車の骨格部材からなる構造体を用いることを特徴とする請求項1に記載の吸収エネルギーの測定方法。
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