JP2015004224A - 日除け装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の日除け装置10の第1実施形態の基本構造について、図1を参照して説明する。図1に示した日除け装置10は、建物のベランダの床面12の一部と、ベランダと建物とを出入りする引き戸タイプのガラス戸13の前面とを所定の傾角で覆うように設置されている。本実施形態の日除け装置10は、日除けシート20と、日除けシート20の対角線方向に沿って日除けシート20を固定支持する線状支持手段としての支持ステー30と、支持ステー30の対角線とクロスする他の対角線方向に沿って設けられ、シート端部を可動状態に支持する弾性支持線材としての伸縮ステー40とを備え、支持ステー30と伸縮ステー40のそれぞれの端部は、建物固定部としての壁面11とベランダ床面12のアンカー部14,15に定着されている。
図3,図4は、第2実施形態として、伸縮ステーに代えて重錘(重り)によって日除けシート20の可動端の動きを調整するようにした日除け装置10の構成を示している。この重錘を支持するステー50(以下、重錘ステー50と記す。)は図3に示したように、可動側の下端部の床面アンカー部15にシングルブロック55が、上端部の壁面アンカー部14に並列ダブルブロック54がそれぞれ取り付けられ、日除けシート20の可動側の上端と下端とにそれぞれ独立した重錘ステー51、52が連結されている。日除けシート20下端側に定着された重錘ステー51は床面12に位置するブロック55を介して方向転換され、日除けシート20の下面側を上方に導かれ、壁面アンカー部14のダブルブロック54の一方で下方に方向変換され、その下端に第1重錘W1が吊持されている。また、日除けシート20上端に定着された重錘ステー52は壁面アンカー部14のダブルブロック54で下方に方向変換され、その下端に第2重錘W2が吊持されている。このように構成された日除け装置10の作用について、図4を参照して簡単に説明する。日除けシート20がわずかに煽られる程度の風が吹くと日除けシート20に風圧が作用した分と釣り合うように、重錘ステー52がわずかにブロック54を介して重錘W2を引き上げるように繰り出される。これにより日除けシート20の隅角部と側端部の一部がわずかに持ち上がるようにめくれる。これにより日除けシート20が変形した形状に倣って風が流れ、日除けシート20に作用した風圧が変形後の日除けシート20と釣り合い状態になる。このとき、日除けシート20の支持ステー30より下側に風が当たっていないので、重錘W1を吊持している重錘ステー51には変化はない。
図5は、2本の伸縮ステー40を日除けシート20の縦辺に沿って配置した第3実施形態を示している。この実施形態では、2本の伸縮ステー40を設けるとともに、同一三角形形状の日除けシート20A、20Bを、対角線に沿って設ける支持ステー30で接合するようにした。このため、組み立て部材の小型化を図ることができ、また設置作業も容易になる。
図6,図7は日除けシート20にシート巻取装置を設けた実施形態を示している。この日除け装置10では、日除けシート20の支持ステー30が配置される対角線に沿って、内部に支持ステー30が挿通配置される細長筒状体からなる中空芯材61が設けられている。この中空芯材61は例えば日除けシート20に筒袋状部20aを縫製し、その内部に塩化ビニルパイプ等を挿通させて構成することができる。そして中空芯材61の下端には、シート巻取装置60が取り付けられている。このシート巻取装置60はクルーザーヨットなどに装備されている公知のジブセイルファーラーと同等の構成からなり、上端側にトップスイベル63が、下端側には巻取りドラム62(ドラム巻回されたロープは図示せず)が取り付けられている。たとえば、台風等、日除けシート20の伸縮ステー40による風を逃がす機能以上の風が吹くことが予想される場合には、まず伸縮ステー40のショックコード43の一端の接続を切り離し、シート巻取装置60の巻取りドラム62のロープ(図示せず)を巻き解く。これにより、図7に示したように、日除けシート20を中空芯材61回りに巻回することができる。この巻回状態から図6の状態に復帰させるためには、ショックコード43に所定のテンションを加えた状態で伸縮ステー40のロープ41を結束する。ショックコード43の短縮しようとする付勢力により、中空芯材61に巻き付けられた日除けシート20は巻き解かれ、図6の初期状態に復帰できる。そのとき、巻取りドラム62にロープが巻き戻されるので、図示しないリーダ等を通じてロープが巻取りドラム62に確実に巻き取られるようにすることが好ましい。
図8各図は、日除け装置の日除けシートをパラソル70とした実施形態を示している。この傘に相当する日除けシートの一部を、支柱P内に収容された伸縮ステー40で支持するようにした。本実施形態ではパラソル70の傘部分は扁平な二等辺三角形パネル71、72を6枚あわせた、6角錐形状をなす。そのうちの3枚の可動パネル72、72…が図8(c)に示したように、外周辺72aのみが支持ステー(図示せず)で支持され、頂点が支柱P内に収容された伸縮ステー40で支持された各可動パネル72を構成している。これにより、図8(a),(c)に示したように、パラソル70を下方から吹き上げるような風に対して、可動パネル72の頂点側からパネルがめくれるようにして開口部73が生じ、そこから風の一部を逃がすことができる。このため、パラソル70が立っている場所で地面G側からパラソル70を持ち上げるような突風等が吹いた場合にも、パラソル70が倒されたり、飛ばされたりすることを防止できる。
図9は、図1に示した第1実施形態の日除けシートとしてフレキシブルソーラーフィルムを使用した実施例を示している。このフレキシブルソーラーフィルムは、柔軟性を有するフィルム状のアルファモスシリコンタイプのソーラー発電モジュール80mからなり、同様に柔軟性のある合成樹脂製ベースシート80bに配列して装着され、シート全体が耐候性、防水性を有するように表面加工した日除けシート80を構成している。この日除けシート80は図1に示した日除け装置と同様の構成からなるため、風に対するしなやかな変形が可能であり、日除けとして機能する一方、ソーラーフィルムが所定の発電機能を発揮する。発電された電力は、公知のソーラーパネル、ソーラーフィルムと同様に図示しないリチウムイオン蓄電池等に蓄電することで、各種の予備電源として使用することができる。
図10は、既製品としての細長ロール状の2枚のフレキシブルソーラーフィルムを備えたシートを並列配置して日除けシートとした日除け装置の第6実施形態を示した図である。この場合には、四角形状のシートの対角線に沿う支持ステーに相当する部材を設けないので、そのためにブロック84,85は並べた一方のシート80Aの隅角部位としての上下端の可動頂点位置のシート面に取り付けられている。他方のシート80Bには弾性線材としての伸縮ステーを構成するショックコード83とロープ81とが直列に配線され、ロープ81の一端が方向変換手段として機能する他方のシート側のブロック84,85まで導かれ、方向変換され、他方のシート80Bの可動頂点側に定着されている。このように構成された日除け装置10では、図11に示したように、風の強さに応じて可動頂点位置の伸縮ステーのショックコード83が伸長し、2枚のフレキシブルソーラーフィルムからなる日除けシート80A、80Bの対向した辺の間が開口となり、矢印で示したようにシート80A、80Bに当たる風をこの開口から逃がすことができる。
12 ベランダ床面
11 建物壁面
14 壁面アンカー部
15 床面アンカー部
20 日除けシート
24,25 ブロック(滑車)
30 支持ステー
40 伸縮ステー
41 ロープ
43 ショックコード
50(51、52) 重錘ステー
60 シート巻取装置
70 パラソル
80 日除けシート(フレキシブルソーラーフィルム装着)
Claims (7)
- 日除けシート内に設けられた、該日除けシートを支持する線状支持手段と、
該線状支持手段の端部から延在する前記日除けシートの辺の延長上の隅角部位である可動頂点と、
方向転換手段を介して弾性線材がその一部に介装され、前記可動頂点に端部が固定された弾性支持線材と
を備え、
前記日除けシートに風圧が作用した際に、前記日除けシートの可動頂点が前記弾性支持線材の伸長により前記風圧と釣り合うように移動するようにしたことを特徴とする日除け装置。 - 前記線状支持手段は、前記日除けシートの対角線方向に沿って前記日除けシートに取り付けられ、両端が前記建物固定部に定着された支持ステーである、請求項1に記載の日除け装置。
- 前記可動頂点は、前記日除けシートに設けられた前記線状支持手段が沿う対角線と交わる対角線端部の隅角部位である、請求項1に記載の日除け装置。
- 前記弾性線材は、前記弾性支持線材内の中間位置に直列接続されたショックコードである、請求項1に記載の日除け装置。
- 日除けシート内に設けられた、該日除けシートを支持する線状支持手段と、
該線状支持手段の端部から延在する前記日除けシートの2辺の隅角部位である可動頂点と、
建物固定部に設けられた方向転換手段を介して線材に所定の張力を付与する重錘が端部に吊持され、前記可動頂点に端部が固定された支持線材と
を備え、
前記日除けシートに風圧が作用した際に、前記日除けシートの可動頂点が前記支持線材下端の重錘の昇降により前記風圧と釣り合うように移動するようにしたことを特徴とする日除け装置。 - 前記線状支持手段位置に芯材を配置し、該芯材に前記日除けシートを巻き付ける巻取装置を備えた、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の日除け装置。
- 前記日除けシートは、フレキシブルソーラーフィルムを備えたシートである、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の日除け装置。
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JP2017089129A (ja) * | 2015-11-04 | 2017-05-25 | 井上スダレ株式会社 | ロールスクリーン |
CN107461009A (zh) * | 2017-09-12 | 2017-12-12 | 牛翠芹 | 一种基于物联网的具有防暴晒功能的智能城市绿化墙 |
JP2018053567A (ja) * | 2016-09-29 | 2018-04-05 | 積水ハウス株式会社 | シート保持具 |
CN113550687A (zh) * | 2021-07-27 | 2021-10-26 | 郑州工程技术学院 | 一种绿色建筑窗遮阳结构 |
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- 2013-06-21 JP JP2013130393A patent/JP5811146B2/ja active Active
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