JP2015003641A - 船 - Google Patents
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Abstract
【課題】発電用のタービンが破損し難い船を提供する。【解決手段】船首側から船尾側に延びるキール21を船底の中央に備える船20において、キール21は、船首側先端から船尾側後端まで貫通したパイプ状であるとともに、キール21の内部に配置され、船20が前進することで流入する海水によって回転する第一タービン22と、第一タービン22の回転エネルギーを電力に変換する第一発電機を備え、外殻と内殻との間に船首側から船尾側に延びるパイプ状の水流トンネル23と、水流トンネル23の内部に配置され、船20が前進することで流入する海水によって回転する第二タービン24と、第二タービン24の回転エネルギーを電力に変換する第二発電機をさらに備える。【選択図】図1
Description
本発明は、船首側から船尾側に延びるキールを船底の中央に備える船に関するものである。
近年、自然環境の悪化や化石燃料の枯渇といった環境問題が深刻化しているので、自然エネルギーの活用やエネルギーのリサイクルが注目されている。
自然エネルギーを利用して陸上で発電可能なものには、風車による風力発電や太陽光パネルによる太陽光発電等がある。
自然エネルギーを利用して陸上で発電可能なものには、風車による風力発電や太陽光パネルによる太陽光発電等がある。
一方、海においても発電は可能で、例えば海流によってタービンを回す潮力発電等があるが、海で発電するためにはタービンは海中の固定物等に対して必ずしも固定されている必要はなく、図8に示すようにタービンを備えて航行する船10も開示されている(例えば、特許文献1参照)。
図8の船10は、船底Bの中央に船首側から船尾側に延びるキール11と、船底Bにおける左右両側にタービン12と、タービン12の回転エネルギーを電力に変換する発電機を備える。
このタービン12の軸は鉛直方向に延びており、海水の流れによってタービン12が回転するので、安全でクリーンに発電することができる。
このタービン12の軸は鉛直方向に延びており、海水の流れによってタービン12が回転するので、安全でクリーンに発電することができる。
しかしながら、図8の船10は、船底Bからタービン12が突出して外部(海中)に剥き出しになっているので、航行する船10においてはタービン12が何らかの障害物にぶつかってしまう可能性がある。
ここで、タービン12は発電するために回転するので、強固に固定しておき障害物への衝突に対して備えておくことができない。また、タービン12はこのように可動部であるので、タービン12を船底Bの外殻ほど丈夫に作ることもできない。
このため、タービン12が海中の何らかの障害物にぶつかるとタービン12が破損してしまうので、発電効率が急激に低下してしまう。
このため、タービン12が海中の何らかの障害物にぶつかるとタービン12が破損してしまうので、発電効率が急激に低下してしまう。
そこで、本発明の目的とするところは、発電用のタービンが破損し難い船を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の船(20)は、船首側から船尾側に延びるキール(21)を船底(B)の中央に備える船(20)において、前記キール(21)は、船首側先端から船尾側後端まで貫通したパイプ状であるとともに、船内に配置され、前記船(20)が前進することで前記キール(21)の内部に流入する海水によって回転する第一タービン(22)と、前記第一タービン(22)の回転エネルギーを電力に変換する第一発電機を備えることを特徴とする。
また、請求項2に記載の船(20)は、前記第一タービン(22)は前記キール(21)の内部に配置されたことを特徴とする。
また、請求項3に記載の船(20)は、前記キール(21)に接続され前記キール(21)の内部に流入した海水を前記船底(B)の船内側に導く第一バイパス管(25)をさらに備え、前記第一タービン(22)は前記船底(B)の船内側に配置され、前記第一バイパス管(25)からの海水によって前記第一タービン(22)を回転させることを特徴とする。
また、請求項4に記載の船(20)は、前記船底(B)は外殻(P)及び内殻(Q)より構成されるダブルハル構造であって、前記外殻(P)と内殻(Q)との間に船首側から船尾側に延びるパイプ状の水流トンネル(23)と、船内に配置され、前記船(20)が前進することで前記水流トンネル(23)の内部に流入する海水によって回転する第二タービン(24)と、前記第二タービン(24)の回転エネルギーを電力に変換する第二発電機をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項5に記載の船(20)は、前記船底(B)における左右両側から外部に突出するとともに船首側から船尾側に延びるパイプ状の水流トンネル(23)と、船内に配置され、前記船(20)が前進することで前記水流トンネル(23)の内部に流入する海水によって回転する第二タービン(24)と、前記第二タービン(24)の回転エネルギーを電力に変換する第二発電機をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項6に記載の船(20)は、前記第二タービン(24)は前記水流トンネル(23)の内部に配置されたことを特徴とする。
また、請求項7に記載の船(20)は、前記水流トンネル(23)に接続され前記水流トンネル(23)の内部に流入した海水を前記船底(B)の船内側に導く第二バイパス管をさらに備え、前記第二タービン(24)は前記船底(B)の船内側に配置され、前記第二バイパス管からの海水によって前記第二タービン(24)を回転させることを特徴とする。
また、請求項8に記載の船(20)は、船上に風車又は太陽光パネルのうち少なくとも一方と、前記風車の回転エネルギー又は太陽光エネルギーを電力に変換する第三発電機をさらに備えることを特徴とする。
ここで、上記括弧内の記号は、図面および後述する発明を実施するための形態に掲載された対応要素または対応事項を示す。
本発明の請求項1に記載の船によれば、第一タービンと、第一タービンの回転エネルギーを電力に変換する第一発電機を備えるので、海において自然エネルギーによる発電が可能である。これは、船の航行時だけでなく、停泊時の海流や河川等の水流によっても発電可能であることを意味する。
しかも、キールは、船首側先端から船尾側後端まで貫通したパイプ状であるとともに、第一タービンが船内に配置されるので、第一タービンが船内で保護され、船の航行中も第一タービンが破損し難い。
また、船首側から船尾側に延びるパイプ状のキールの内部に海水が流入するので、通常のキールを備える場合よりも船の直進性が増す。これにより、船の航行時には横揺れや縦揺れを抑制できる。
しかも、キールは、船首側先端から船尾側後端まで貫通したパイプ状であるとともに、第一タービンが船内に配置されるので、第一タービンが船内で保護され、船の航行中も第一タービンが破損し難い。
また、船首側から船尾側に延びるパイプ状のキールの内部に海水が流入するので、通常のキールを備える場合よりも船の直進性が増す。これにより、船の航行時には横揺れや縦揺れを抑制できる。
また、その第一タービンを、例えば軸流型水力タービンとすることで、請求項2に記載の発明のようにキールの内部に配置することができる。これにより、直進的な海水の流れを妨げ難いので、エネルギーのロスが少なく効率よく発電可能である。
一方、請求項3に記載の船のように、キールに接続されキールの内部に流入した海水を船底の船内側に導く第一バイパス管をさらに備えることで、軸流型水力タービンよりも広い設置場所が必要な、例えば羽根車型水力タービンを船底の船内側に配置して発電可能である。
また、請求項4に記載の船によれば、請求項1乃至3に記載の発明の作用効果に加え、第二タービンと、第二タービンの回転エネルギーを電力に変換する第二発電機をさらに備えるので、船において自然エネルギーによる発電量が増加する。
また、外殻と内殻との間に船首側から船尾側に延びるパイプ状の水流トンネルを備え、第二タービンが船内に配置されるので、第二タービンが船内で保護され、船の航行中も第二タービンが破損し難い。
さらに、パイプ状の水流トンネルの内部に海水が流入するので、一層船の直進性が増す。
また、外殻と内殻との間に船首側から船尾側に延びるパイプ状の水流トンネルを備え、第二タービンが船内に配置されるので、第二タービンが船内で保護され、船の航行中も第二タービンが破損し難い。
さらに、パイプ状の水流トンネルの内部に海水が流入するので、一層船の直進性が増す。
また、請求項5に記載の船によれば、請求項1乃至3に記載の発明の作用効果に加え、第二タービンと、第二タービンの回転エネルギーを電力に変換する第二発電機をさらに備えるので、船において自然エネルギーによる発電量が増加する。
また、パイプ状の水流トンネルを備え、第二タービンが船内に配置されるので、第二タービンが船内で保護され破損し難い。
しかも、水流トンネルは船底における左右両側から外部に突出するとともに船首側から船尾側に延びるので、船のローリングが防止されるとともに、水流トンネルが防舷材にもなる。また、船の航行時だけではなく、停泊時の横揺れも防止できる。
また、パイプ状の水流トンネルを備え、第二タービンが船内に配置されるので、第二タービンが船内で保護され破損し難い。
しかも、水流トンネルは船底における左右両側から外部に突出するとともに船首側から船尾側に延びるので、船のローリングが防止されるとともに、水流トンネルが防舷材にもなる。また、船の航行時だけではなく、停泊時の横揺れも防止できる。
また、その第二タービンを、例えば軸流型水力タービンとすることで、請求項6に記載の発明のように水流トンネルの内部に配置することができる。これにより、直進的な海水の流れを妨げ難いので、エネルギーのロスが少なく効率よく発電可能である。
一方、請求項7に記載の船のように、水流トンネルに接続され水流トンネルの内部に流入した海水を船底の船内側に導く第二バイパス管をさらに備えることで、軸流型水力タービンよりは広い設置場所が必要な、例えば羽根車型水力タービンを船底の船内側に配置して発電可能である。
また、請求項8に記載の船によれば、請求項1乃至7に記載の発明の作用効果に加え、船上に風車又は太陽光パネルのうち少なくとも一方と、風車の回転エネルギー又は太陽光エネルギーを電力に変換する第三発電機をさらに備えるので、自然エネルギーによってさらに多くの電力を発電可能である。
なお、本発明の船のように、キールをパイプ状として、第一タービンを船内に配置する点は、上述した特許文献1には全く記載されていない。
(第一実施形態)
図1及び図2を参照して、本発明の第一実施形態に係る船20を説明する。
この船20は、船底Bが外殻P及び内殻Qより構成されるダブルハル構造の撒積貨物船20であって、キール21と、水流トンネル23と、第一タービン22と、第二タービン24と、第一発電機(図示しない)と、第二発電機(図示しない)を備える。
図1及び図2を参照して、本発明の第一実施形態に係る船20を説明する。
この船20は、船底Bが外殻P及び内殻Qより構成されるダブルハル構造の撒積貨物船20であって、キール21と、水流トンネル23と、第一タービン22と、第二タービン24と、第一発電機(図示しない)と、第二発電機(図示しない)を備える。
キール21は、船底Bの中央、つまり船底Bの最下部に船首側から船尾側に延びるように断面台形状に設けられている。
通常の船20ではキール21は中実であるが、本実施形態ではキール21はその船首側先端から船尾側後端まで貫通したパイプ状となっている。
このパイプ状とは、中空のキール21の船首側端部と船尾側端部が開口していることをいい、キール21の外形が円筒状(円柱状)に限られることを意味するものではない。
通常の船20ではキール21は中実であるが、本実施形態ではキール21はその船首側先端から船尾側後端まで貫通したパイプ状となっている。
このパイプ状とは、中空のキール21の船首側端部と船尾側端部が開口していることをいい、キール21の外形が円筒状(円柱状)に限られることを意味するものではない。
また、パイプ状といってもキール21の中空部分が必ずしも直線状に形成されている必要はなく、例えば船底Bやキール21自体が上下方向に湾曲している場合にはその曲率に従って中空部分も形成されている。なお、後述する発電との関係からキール21内には海水がより多く流入するほうがよいので、キール21の中空部分を直線状かつ水平に延ばしてキール21内部に海水を効率よく流入させることが望ましい。
さらに、キール21の内部に第一タービン22を配置し、かつその位置において第一タービン22を回転させるので、その回転時に第一タービン22がキール21の内壁に一切干渉しないように、キール21の中空部分が形成されている。
さらに、キール21の内部に第一タービン22を配置し、かつその位置において第一タービン22を回転させるので、その回転時に第一タービン22がキール21の内壁に一切干渉しないように、キール21の中空部分が形成されている。
水流トンネル23は、ダブルハル構造の外殻Pと内殻Qとの間、つまりタンクT内において船首側から船尾側に延びるパイプ状のものである。
ここでは、その水流トンネル23はタンクT内でも特に外殻Pに隣接して、左右対称に二つ設けられている。この水流トンネル23は、図2に示すように角パイプ状であってもよいし、円筒状であってもよい。
水流トンネル23は、船首側端部及び船尾側端部が開口しており、その両端部から水流トンネル23内に海水が流入可能になっている。
ここでは、その水流トンネル23はタンクT内でも特に外殻Pに隣接して、左右対称に二つ設けられている。この水流トンネル23は、図2に示すように角パイプ状であってもよいし、円筒状であってもよい。
水流トンネル23は、船首側端部及び船尾側端部が開口しており、その両端部から水流トンネル23内に海水が流入可能になっている。
船20が航行すると水流トンネル23には船首側から海水が内部に流入し、その海水は水流トンネル23の船尾側から排出される。
水流トンネル23は船首側端部と船尾側端部しか開口していないので、水流トンネル23に流入した海水はタンクTには入り込まず、もちろんその逆も同様でタンクTの海水も水流トンネル23には入り込まない。
また、水流トンネル23は船底B外殻Pよりも内側に位置するので、海中の障害物に水流トンネル23が直接衝突することはない。
さらに、キール21と同様に、水流トンネル23の内部に第二タービン24が配置され、かつ第二タービン24を回転させるので、その回転時に第二タービン24が水流トンネル23の内壁に一切干渉しないように、水流トンネル23も形成されている。
水流トンネル23は船首側端部と船尾側端部しか開口していないので、水流トンネル23に流入した海水はタンクTには入り込まず、もちろんその逆も同様でタンクTの海水も水流トンネル23には入り込まない。
また、水流トンネル23は船底B外殻Pよりも内側に位置するので、海中の障害物に水流トンネル23が直接衝突することはない。
さらに、キール21と同様に、水流トンネル23の内部に第二タービン24が配置され、かつ第二タービン24を回転させるので、その回転時に第二タービン24が水流トンネル23の内壁に一切干渉しないように、水流トンネル23も形成されている。
第一タービン22は、キール21の内部に一つ配置された多段の軸流型水力タービンであり、船20が前進することでキール21内に流入する海水によって回転する。図1においては第一タービン22を塗り潰して示した。
一般的な軸流型水力タービンでは、プロペラ水車やカプラン水車と呼ばれるタイプが採用されることが多いが、本実施形態の軸流型水力タービンには、軸流型であるにもかかわらず比速度が大変小さく、しかも高圧力で使用可能なものを採用した。
ここで、第一タービン22の軸はキール21が延びる方向、つまり前後方向に平行である。
また、第一タービン22を配置する場所は、キール21の内部であるならば船首側、船尾側、中央のいずれであってもよい。
一般的な軸流型水力タービンでは、プロペラ水車やカプラン水車と呼ばれるタイプが採用されることが多いが、本実施形態の軸流型水力タービンには、軸流型であるにもかかわらず比速度が大変小さく、しかも高圧力で使用可能なものを採用した。
ここで、第一タービン22の軸はキール21が延びる方向、つまり前後方向に平行である。
また、第一タービン22を配置する場所は、キール21の内部であるならば船首側、船尾側、中央のいずれであってもよい。
第二タービン24は、二つの水流トンネル23の内部にそれぞれ配置された多段の軸流型水力タービンであり、船20が前進することで水流トンネル23内に流入する海水によって回転する。
本実施形態では、第二タービン24は第一タービン22と同じタービンである。つまり、本実施形態では一つの船20に第一タービン22として一つ、第二タービン24として二つ、合計三つの同じタービン22,24が設けられている。
本実施形態では、第二タービン24は第一タービン22と同じタービンである。つまり、本実施形態では一つの船20に第一タービン22として一つ、第二タービン24として二つ、合計三つの同じタービン22,24が設けられている。
第一発電機は、第一タービン22の回転エネルギーを電力に変換する。第一発電機を設置する場所は第一タービン22から離れていないほうが好ましいが、特に限定されるものではない。また、第一タービン22と第一発電機が一体型になっていてもよい。
ここで発電された電気は集電総合パネルを介して蓄電池に蓄電されてもよいし、船20において消費されてもよい。
電気を消費する場合には、船20がより大きな推進力を得るために電気モーターにより消費することや、水を電気分解してそれにより生じた水素を水素エンジンの燃料とすることが考えられる。また、発電した電気を船20内での他の用途に消費してもよい。また、電力により海水を淡水化することもできる。
ここで発電された電気は集電総合パネルを介して蓄電池に蓄電されてもよいし、船20において消費されてもよい。
電気を消費する場合には、船20がより大きな推進力を得るために電気モーターにより消費することや、水を電気分解してそれにより生じた水素を水素エンジンの燃料とすることが考えられる。また、発電した電気を船20内での他の用途に消費してもよい。また、電力により海水を淡水化することもできる。
第二発電機は、第二タービン24の回転エネルギーを電力に変換する。
第二発電機で作られた電力も上記同様に使用可能である。
ここで、このように第一発電機と第二発電機をそれぞれ設けなくてもよく、第一発電機か第二発電機のいずれか一方のみで第一タービン22と二つの第二タービン24の回転エネルギーを電力に変換可能であれば、発電機は一台だけであってもよい。
第二発電機で作られた電力も上記同様に使用可能である。
ここで、このように第一発電機と第二発電機をそれぞれ設けなくてもよく、第一発電機か第二発電機のいずれか一方のみで第一タービン22と二つの第二タービン24の回転エネルギーを電力に変換可能であれば、発電機は一台だけであってもよい。
以上のように構成された船20によれば、第一タービン22と、第一タービン22の回転エネルギーを電力に変換する第一発電機を備えるので、海において自然エネルギーによる発電が可能である。これは、船20の航行時だけでなく、停泊時の海流や河川等の水流によっても発電可能であることを意味する。
しかも、キール21は、船首側先端から船尾側後端まで貫通したパイプ状であるとともに、第一タービン22がキール21の内部に配置されるので、第一タービン22がキール21の内部で保護され、船20の航行中も第一タービン22が破損し難い。
また、船首側から船尾側に延びるパイプ状のキール21の内部に海水が流入するので、通常のキール21を備える場合よりも船20の直進性が増す。これにより、船20の航行時には横揺れや縦揺れを抑制できる。
しかも、キール21は、船首側先端から船尾側後端まで貫通したパイプ状であるとともに、第一タービン22がキール21の内部に配置されるので、第一タービン22がキール21の内部で保護され、船20の航行中も第一タービン22が破損し難い。
また、船首側から船尾側に延びるパイプ状のキール21の内部に海水が流入するので、通常のキール21を備える場合よりも船20の直進性が増す。これにより、船20の航行時には横揺れや縦揺れを抑制できる。
さらに、第一タービン22を軸流型水力タービンとしてキール21の内部に配置したので、キール21内における直進的な海水の流れを妨げ難い。よって、海水の流れが妨げられることにより生じるエネルギーのロスが少ないので、効率よく発電可能である。
そして、第二タービン24と、第二タービン24の回転エネルギーを電力に変換する第二発電機をさらに備えるので、船20において自然エネルギーによる発電量が増加する。
また、外殻Pと内殻Qとの間に船首側から船尾側に延びるパイプ状の水流トンネル23を備え、第二タービン24が水流トンネル23の内部に配置されるので、第二タービン24が水流トンネル23の内部で保護され、船20の航行中も第二タービン24が破損し難い。
さらに、パイプ状の水流トンネル23の内部に海水が流入するので、船20の直進性が増す。
また、外殻Pと内殻Qとの間に船首側から船尾側に延びるパイプ状の水流トンネル23を備え、第二タービン24が水流トンネル23の内部に配置されるので、第二タービン24が水流トンネル23の内部で保護され、船20の航行中も第二タービン24が破損し難い。
さらに、パイプ状の水流トンネル23の内部に海水が流入するので、船20の直進性が増す。
(第二実施形態)
次に図3を参照して、本発明の第二実施形態に係る船20を説明する。なお、第一実施形態と同一部分には同一符号を付した。
本実施形態の第一実施形態との違いは、船底がシングルハルであることと、水流トンネル23の位置であり、その他の構成要素に関しては第一実施形態と同一である。
次に図3を参照して、本発明の第二実施形態に係る船20を説明する。なお、第一実施形態と同一部分には同一符号を付した。
本実施形態の第一実施形態との違いは、船底がシングルハルであることと、水流トンネル23の位置であり、その他の構成要素に関しては第一実施形態と同一である。
本実施形態において水流トンネル23は、船底Bにおける左右両側から外部に突出するとともに船首側から船尾側に延びる。
つまり、水流トンネル23は船底Bのキール21と喫水線との間に位置し、海水中に露出する。
そしてその水流トンネル23の内部に第二タービン24が配置され、第一実施形態と同様に、船20の前進に伴う海水の流入によって第二タービン24が回転することで第二発電機において発電可能である。
つまり、水流トンネル23は船底Bのキール21と喫水線との間に位置し、海水中に露出する。
そしてその水流トンネル23の内部に第二タービン24が配置され、第一実施形態と同様に、船20の前進に伴う海水の流入によって第二タービン24が回転することで第二発電機において発電可能である。
以上のように構成された船20によれば、水流トンネル23は船底Bにおける左右両側から外部に突出するとともに船首側から船尾側に延びるので、船20のローリングが防止されるとともに、水流トンネル23が防舷材にもなる。また、船20の航行時だけではなく、停泊時の横揺れも防止できる。
(第三実施形態)
次に、図4及び図5を参照して、本発明の第三実施形態に係る船20を説明する。なお、第一実施形態と同一部分には同一符号を付した。
本実施形態の第一実施形態との違いは、第一タービン22が配置された位置と、第一タービン22の種類である。
次に、図4及び図5を参照して、本発明の第三実施形態に係る船20を説明する。なお、第一実施形態と同一部分には同一符号を付した。
本実施形態の第一実施形態との違いは、第一タービン22が配置された位置と、第一タービン22の種類である。
本実施形態においては、第一バイパス管25を備え、その第一バイパス管25をキール21の貫通孔21aに接続した。
その接続は、図5に示すように第一バイパス管25がキール21の貫通孔21aに対して後方から深く嵌め込まれ、嵌め込まれた貫通孔21aの残りの部分の長さLは貫通孔21aの直径Dの略1/2になっている。このLは貫通孔21aの直径Dの1/2以下が好ましい。
その接続は、図5に示すように第一バイパス管25がキール21の貫通孔21aに対して後方から深く嵌め込まれ、嵌め込まれた貫通孔21aの残りの部分の長さLは貫通孔21aの直径Dの略1/2になっている。このLは貫通孔21aの直径Dの1/2以下が好ましい。
この第一バイパス管25は、船底Bの船内側において羽根車型水力タービン22(第一タービン)を収容する水密箱に接続されている。
これにより、船首側からキール21に流入した海水を、第一バイパス管25を介して船底Bの船内側に導くことができ、その第一バイパス管25からの海水によって羽根車型タービン22が回転する。
そして、その海水は舵のほう(船尾側)へ排出される。
これにより、船首側からキール21に流入した海水を、第一バイパス管25を介して船底Bの船内側に導くことができ、その第一バイパス管25からの海水によって羽根車型タービン22が回転する。
そして、その海水は舵のほう(船尾側)へ排出される。
以上のように構成された船20によれば、キール21に接続されキール21の内部に流入した海水を船底Bの船内側に導く第一バイパス管25をさらに備えるので、軸流型水力タービンよりも広い設置場所が必要な羽根車型水力タービン22を船底Bの船内側に配置して発電可能である。
なお、第三実施形態において、第一バイパス管25を備えたときに第一タービン22を羽根車型水力タービンとしたが、これに限られるものではなく、図6に示すように軸流型水力タービンとしてこれを第一バイパス管25に配置してもよい。
また、第一タービン22で使用した海水を船尾側に排水したが、これに限られるものではなく、図7に示すように排水を再びキール21の貫通孔21aに戻して船底Bへ排出してもよい。
また、第一タービン22を、第一バイパス管25を介して船底Bの船内側で回転させたが、第二タービン24についても同様にしてもよい。つまり、船底Bの船内側に第二タービン24を配置して、水流トンネル23の内部に流入した海水を第二バイパス管を介して第二タービン24に供給して第二タービン24を回転させてもよい。もちろん、この第二タービン24は、羽根車型水力タービンでも、第二バイパス管内に配置された軸流型水力タービンでもよい。
さらに、第一乃至第三実施形態において、船上に風車又は太陽光パネルのうち少なくとも一方と、風車の回転エネルギー又は太陽光エネルギーを電力に変換する第三発電機をさらに備えてもよい。
これにより、自然エネルギーによってさらに多くの電力を発電可能である。
それに加えて、船上において太陽熱により発電してもよい。太陽光パネルの光電変換効率は15%程度だが、太陽熱発電の熱電変換効率は50〜70%にも及ぶので、さらに発電効率が高く、クリーンエネルギーによる大容量発電が可能となる。
これにより、自然エネルギーによってさらに多くの電力を発電可能である。
それに加えて、船上において太陽熱により発電してもよい。太陽光パネルの光電変換効率は15%程度だが、太陽熱発電の熱電変換効率は50〜70%にも及ぶので、さらに発電効率が高く、クリーンエネルギーによる大容量発電が可能となる。
また、第一実施形態において、第一タービン22をキール21内に一台、第二タービン24を水流トンネル23内に一台ずつ設けたが、これに限られるものではなく、例えばキール21内や水流トンネル23内に第一タービン22や第二タービン24を複数台ずつ設けてもよい。
また、水流トンネル23を設けて、第二タービン24を水流トンネル23内に配置したが、これに限られるものではなく、少なくともキール21をパイプ状として第一タービン22を回転させることができればよい。
さらに、船20は撒積貨物船20であるとしたがこれに限られるものではなく、他の大型船であってもよいし、小型船であってもよい。
また、第一実施形態において、水流トンネル23を外殻Pに隣接して配置したが、これに限られるものではなく、例えば内殻Qに隣接させてもよい。
10 船
11 キール
12 タービン
20 船
21 キール
21a 貫通孔
22 第一タービン
23 水流トンネル
24 第二タービン
25 第一バイパス管
B 船底
P 外殻
Q 内殻
T タンク
11 キール
12 タービン
20 船
21 キール
21a 貫通孔
22 第一タービン
23 水流トンネル
24 第二タービン
25 第一バイパス管
B 船底
P 外殻
Q 内殻
T タンク
Claims (8)
- 船首側から船尾側に延びるキールを船底の中央に備える船において、
前記キールは、船首側先端から船尾側後端まで貫通したパイプ状であるとともに、
船内に配置され、前記船が前進することで前記キールの内部に流入する海水によって回転する第一タービンと、
前記第一タービンの回転エネルギーを電力に変換する第一発電機を備えることを特徴とする船。 - 前記第一タービンは前記キールの内部に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の船。
- 前記キールに接続され前記キールの内部に流入した海水を前記船底の船内側に導く第一バイパス管をさらに備え、
前記第一タービンは前記船底の船内側に配置され、前記第一バイパス管からの海水によって前記第一タービンを回転させることを特徴とする請求項1に記載の船。 - 前記船底は外殻及び内殻より構成されるダブルハル構造であって、
前記外殻と内殻との間に船首側から船尾側に延びるパイプ状の水流トンネルと、
船内に配置され、前記船が前進することで前記水流トンネルの内部に流入する海水によって回転する第二タービンと、
前記第二タービンの回転エネルギーを電力に変換する第二発電機をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載の船。 - 前記船底における左右両側から外部に突出するとともに船首側から船尾側に延びるパイプ状の水流トンネルと、
船内に配置され、前記船が前進することで前記水流トンネルの内部に流入する海水によって回転する第二タービンと、
前記第二タービンの回転エネルギーを電力に変換する第二発電機をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載の船。 - 前記第二タービンは前記水流トンネルの内部に配置されたことを特徴とする請求項4又は5に記載の船。
- 前記水流トンネルに接続され前記水流トンネルの内部に流入した海水を前記船底の船内側に導く第二バイパス管をさらに備え、
前記第二タービンは前記船底の船内側に配置され、前記第二バイパス管からの海水によって前記第二タービンを回転させることを特徴とする請求項4又は5に記載の船。 - 船上に風車又は太陽光パネルのうち少なくとも一方と、
前記風車の回転エネルギー又は太陽光エネルギーを電力に変換する第三発電機をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか一つに記載の船。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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JP2013130601A JP2015003641A (ja) | 2013-06-21 | 2013-06-21 | 船 |
Publications (1)
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JP2015003641A true JP2015003641A (ja) | 2015-01-08 |
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ID=52299889
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013130601A Pending JP2015003641A (ja) | 2013-06-21 | 2013-06-21 | 船 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2015003641A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP7411192B1 (ja) | 2022-08-24 | 2024-01-11 | 浩伸 宮田 | 船体波力発電装置および発電船 |
-
2013
- 2013-06-21 JP JP2013130601A patent/JP2015003641A/ja active Pending
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