最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施の形態に係る収納装置は、蓄電池の収納装置であって、蓄電池を載置可能であり、上記蓄電池を収容可能な間隔を隔てて設けられた複数の棚と、上記蓄電池と他の回路とを電気的に接続するための電池接続ケーブルとを備え、上記電池接続ケーブルは、上記蓄電池が上記棚に載置されていない状態において上記棚に取り付けられている。
このような構成により、収納装置が設置された後、蓄電池を棚に載置し、収納装置の製造過程で棚に取り付けられた電池接続ケーブルと蓄電池とを接続して接続作業が完了するので、接続作業を簡易化することができ、蓄電池の接続を正しく行うことができる。
また、蓄電池を棚に載置する前に電池接続ケーブル同士の接続作業を完了させることができるので、作業者が電圧の高い端子と接触してしまう機会を減少させることができる。これにより、蓄電池の接続を正しく行うことができ、また、作業者が高電圧により感電してしまうことを回避することができる。
また、重量物である蓄電池が棚に載置された状態の収納装置を運搬する場合、収納装置には相当の強度が要求される。上記構成では、蓄電池が棚に載置されていない状態の収納装置を設置した後、当該収納装置における棚に蓄電池を載置することにより、相当の強度まで強度を上げた収納装置を製造する必要がなくなり、収納装置の軽量化および低コスト化を図ることができる。
(2)好ましくは、上記電池接続ケーブルには、上記蓄電池と他の上記棚に載置される上記蓄電池とを電気的に接続するための棚間ケーブルが含まれる。
このような構成により、たとえば、蓄電池が直列に接続される場合において、高電圧が発生し得る端子同士を、蓄電池の棚への載置前に棚間ケーブルを用いて接続しておくことができるので、作業者が電圧の高い端子と接触してしまう機会を減少させることができる。
また、棚間ケーブルの長さを棚の間隔に応じた長さに揃えることができるので、棚間ケーブルの仕様を統一することができる。これにより、棚間ケーブルの製造コストおよび配線作業の工数を減少させることができる。
(3)好ましくは、上記棚は複数の蓄電池を載置可能であり、上記電池接続ケーブルには、同じ上記棚に対応する上記蓄電池間または上記蓄電池と他の回路とを電気的に接続するための棚内ケーブルが含まれる。
このような構成により、棚における棚内ケーブルの配線を、棚および蓄電池の空間的な配置に応じた態様の配線とすることができる。これにより、棚内ケーブルを用いて、同じ棚に対応する蓄電池間または蓄電池と他の回路とを効率よく配線することができる。
また、たとえば、棚内ケーブルが取り付けられる棚が共通化されている場合には、棚内ケーブルの仕様を統一することができるので、棚内ケーブルの製造コストおよび配線作業の工数を減少させることができる。
(4)好ましくは、上記収納装置は、さらに、上記蓄電池が上記棚に載置されていない状態において上記棚に固定され、同じ上記棚に対応する回路間に接続されるヒューズを備える。
このような構成により、収納装置を設置する現場でのヒューズの設置作業を不要とすることができるので、現場での工数を削減することができる。
また、ヒューズの接続先の回路に対応する適切な位置にヒューズを固定することができるので、たとえば、複数のヒューズを1か所にまとめて配置する場合と比べて、短い電池接続ケーブルを用いた簡易な配線が可能となり、また、ヒューズと回路との対応関係を容易に認識することができる。
また、ヒューズは、定格以上の電流が流れると溶断するので、電池接続ケーブルおよび回路等を定格以上の電流から保護することができる。
(5)好ましくは、上記収納装置は、さらに、上記蓄電池が上記棚に載置されていない状態において上記棚に固定され、上記電池接続ケーブルを上記棚に取り付けるためのケーブル取り付け部を備える。
このように、棚および電池接続ケーブルをケーブル取り付け部を用いて棚に固定する構成により、たとえば電池接続ケーブルの配線が変更になる場合においても、ケーブル取り付け部の配置を変更することにより、このような仕様変更に対して柔軟に対応することができる。
また、たとえば、ケーブル取り付け部が電池接続ケーブルを棚に取り付ける目的以外の役割を有している場合、棚の周辺に取り付けられる部品の点数を削減することができ、また、棚の周辺の空間を有効活用することができる。
(6)好ましくは、上記収納装置は、さらに、上記棚に載置される上記蓄電池を挟むことにより固定し、変位することにより固定対象の上記蓄電池のサイズを変更可能な蓄電池固定部を備える。
このような構成により、たとえば仕様変更により棚に載置される蓄電池の種類および形状が変更され、固定対象の蓄電池のサイズが変わる場合であっても、同じ棚を用いて異なるサイズの蓄電池を固定することができる。これにより、棚の仕様を統一することができるので、蓄電池の仕様変更に対応するためのコストを削減することができる。
(7)好ましくは、上記棚は複数の蓄電池を載置可能であり、上記電池接続ケーブルには、同じ上記棚に対応する上記蓄電池間または上記蓄電池と他の回路とを電気的に接続するための棚内ケーブル、および上記蓄電池と他の上記棚に載置される上記蓄電池とを電気的に接続するための棚間ケーブルが含まれ、上記棚内ケーブルは、上記棚に載置される複数の上記蓄電池を電気的に直列に接続するために設けられ、上記棚間ケーブルは、上記棚に載置される上記蓄電池と他の上記棚に載置される上記蓄電池とを電気的に直列または並列に接続するために設けられる。
このような構成により、異なる棚に載置される蓄電池同士の電気的な接続と、これらの棚の空間的な配置とを対応させることができるので、収納装置における各蓄電池の電気的な接続について、個々の蓄電池単位で考えることなく、各棚に載置される蓄電池の組を1単位として直観的に判断することができる。
これにより、たとえば、電気的な接続に関し仕様の異なる収納装置を設計する場合において、電気的な接続以外の機構設計等を共通化することができる。そして、棚内ケーブルおよび棚間ケーブルの接続を変更することにより、電気的な接続の仕様の異なる収納装置を設計することができる。したがって、設計コストおよび製造コストを削減することができる。
(8)好ましくは、上記棚は複数の蓄電池を載置可能であり、上記電池接続ケーブルには、同じ上記棚に対応する上記蓄電池間または上記蓄電池と他の回路とを電気的に接続するための棚内ケーブルが含まれ、上記棚内ケーブルの接続対象には、上記棚内ケーブルが取り付けられた上記棚に載置される上記蓄電池、または上記棚内ケーブルが取り付けられた上記棚の1段下の上記棚に載置される上記蓄電池が含まれる。
このような構成により、棚内ケーブルを用いた蓄電池の配線を棚および蓄電池の空間的な配置に基づいて容易に行うことができる。
また、棚内ケーブルの接続対象となる蓄電池が、棚内ケーブルが取り付けられた棚に近い場所に位置するので、棚内ケーブルを短くすることができる。これにより、棚内ケーブルのインピーダンスを下げて電力損失を低減するとともに、製造コストを下げることができる。
(9)好ましくは、上記収納装置は、さらに、上記電池接続ケーブルの接続先となる上記蓄電池の端子を示す識別子を備える。
このような構成により、接続作業において、作業者は、電池接続ケーブルの接続先となる蓄電池の端子を容易に認識することができるので、蓄電池の接続をより正しく行うことができる。
(10)好ましくは、上記収納装置は、さらに、上記蓄電池の端子に接続される上記電池接続ケーブルの端部、の反対側の端部が接続されたケーブル接続部を備え、上記ケーブル接続部は、上記蓄電池の上記端子の位置に対応するような位置に設けられている。
このような構成により、接続作業において、作業者は、電池接続ケーブルの接続対象となる蓄電池を容易に判断することができる。
(11)好ましくは、上記収納装置は、さらに、上記棚に対して脱着可能であり、上記電池接続ケーブルに接続された部品が取り付けられたパネルを備える。
このような構成により、たとえば、棚に載置される蓄電池の種類および配置等が変更される場合においても、パネルを別途製作することにより対応することができるので、同じ棚をそのまま使用することができる。これにより、棚の仕様を統一することができる。
また、重量物である蓄電池を載置するための強度が要求され、かつ重量物である棚を加工または製造する代わりに、要求される強度が低くかつ軽量のパネルを加工または製造すればよいので、製造コストを下げるとともに、作業性を向上させることができる。
(12)好ましくは、上記収納装置において、上記収納装置の外部回路との接続部から各上記棚に載置される上記蓄電池を経由した上記接続部までの上記電池接続ケーブルによる各経路、のインピーダンスが略同じである。
このような構成により、たとえば、各棚に載置された蓄電池を充電または放電させる場合において、いずれの蓄電池に対しても略同じ電圧をそれぞれ印加または出力させることができるので、蓄電池の寿命を延ばすことができる。
(13)本発明の実施の形態に係る電源装置は、1または複数の蓄電池と、上記蓄電池の収納装置とを備え、上記収納装置は、上記蓄電池を載置可能であり、上記蓄電池を収容可能な間隔を隔てて設けられた複数の棚と、上記蓄電池と他の回路とを電気的に接続するための電池接続ケーブルとを含み、上記電池接続ケーブルは、上記蓄電池が上記棚に載置されていない状態において上記棚に取り付けられている。
このような構成により、収納装置が設置された後、蓄電池を棚に載置し、収納装置の製造過程で棚に取り付けられた電池接続ケーブルと蓄電池とを接続して接続作業が完了するので、接続作業を簡易化することができ、蓄電池の接続を正しく行うことができる。
また、蓄電池を棚に載置する前に電池接続ケーブル同士の接続作業を完了させることができるので、作業者が電圧の高い端子と接触してしまう機会を減少させることができる。これにより、蓄電池の接続を正しく行うことができ、また、作業者が高電圧により感電してしまうことを回避することができる。
(14)本発明の実施の形態に係る電源装置の製造方法は、蓄電池の収納装置を製造するステップと、上記収納装置を設置して蓄電池を収納するステップとを含み、上記収納装置は、上記蓄電池を載置可能であり、上記蓄電池を収容可能な間隔を隔てて設けられた複数の棚と、上記蓄電池と他の回路とを電気的に接続するための電池接続ケーブルとを備え、上記電池接続ケーブルは、上記蓄電池が上記棚に載置されていない状態において上記棚に取り付けられており、上記蓄電池を収納するステップにおいては、上記蓄電池を上記棚に載置するとともに、上記蓄電池と上記棚に取り付けられた上記電池接続ケーブルとを接続する。
このような構成により、収納装置が設置された後、蓄電池を棚に載置し、収納装置の製造過程で棚に取り付けられた電池接続ケーブルと蓄電池とを接続して接続作業が完了するので、接続作業を簡易化することができ、蓄電池の接続を正しく行うことができる。
また、蓄電池を棚に載置する前に電池接続ケーブル同士の接続作業を完了させることができるので、作業者が電圧の高い端子と接触してしまう機会を減少させることができる。これにより、蓄電池の接続を正しく行うことができ、また、作業者が高電圧により感電してしまうことを回避することができる。
また、重量物である蓄電池が棚に載置された状態の収納装置を運搬する場合、収納装置には相当の強度が要求される。上記方法では、蓄電池が棚に載置されていない状態の収納装置を設置した後、当該収納装置における棚に蓄電池を載置することにより、相当の強度まで強度を上げた収納装置を製造する必要がなくなり、収納装置の軽量化および低コスト化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
[蓄電システム]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る蓄電システムの構成を示す図である。
図1を参照して、蓄電システム401は、発電装置511と、パワーコンディショナ512と、負荷513と、BMS(Battery Management System)501と、電源装置101とを備える。パワーコンディショナ512は、コンバータ回路531と、インバータ回路533と、双方向コンバータ回路534とを含む。電源装置101は、蓄電池B11〜B14,B21〜B24,B31〜B34,B41〜B44を含む。以下、蓄電池B11〜B14,B21〜B24,B31〜B34,B41〜B44の各々を蓄電池Bとも称する。
なお、図1では、1つの発電装置511を代表的に示しているが、複数の発電装置511が設けられてもよい。また、図1では、1つの電源装置101を代表的に示しているが、複数の電源装置101が設けられてもよい。また、図1では、1つの負荷513を代表的に示しているが、複数の負荷513が設けられてもよい。
蓄電システム401は、たとえば、発電電力が変動する太陽光発電等から出力されるエネルギーのバッファ、および停電対策のために用いられ、事業所等に設置される。
より詳細には、蓄電システム401における発電装置511は、たとえば太陽電池モジュール514を含む。太陽電池モジュール514は、たとえば、複数組の太陽電池パネルにより構成される。各組の太陽電池パネルは、たとえば、太陽光を受けると、受けた太陽光のエネルギーを直流電力に変換し、変換した直流電力をパワーコンディショナ512へ出力する。なお、発電装置511は、風力発電装置等の他の発電可能な装置であってもよい。
パワーコンディショナ512は、発電装置511から受けた電力を変換し、変換した電力を負荷513およびBMS501へ出力する。
より詳細には、パワーコンディショナ512におけるコンバータ回路531は、発電装置511と、インバータ回路533および双方向コンバータ回路534との間に接続されている。コンバータ回路531は、発電装置511から受ける直流電力すなわち直流電圧を昇圧し、昇圧した電圧をインバータ回路533および双方向コンバータ回路534へ出力する。
インバータ回路533は、コンバータ回路531および負荷513の間に接続されている。インバータ回路533は、コンバータ回路531から受けた直流電圧から交流電圧を生成し、生成した交流電圧を負荷513へ出力する。
負荷513は、たとえば、通信機器または監視カメラであり、インバータ回路533から受ける交流電圧により動作する。
双方向コンバータ回路534は、コンバータ回路531およびBMS501の間に接続されている。双方向コンバータ回路534は、たとえば、電源装置101における各蓄電池Bの電圧および温度を監視し、監視結果に基づいて各蓄電池Bの充放電制御を行う。
より詳細には、双方向コンバータ回路534は、各蓄電池Bを放電させている場合において、各蓄電池Bの電圧が復帰電圧値まで下がると、各蓄電池Bを充電する。この際、双方向コンバータ回路534は、コンバータ回路531から受ける直流電圧を昇圧または降圧することで、各蓄電池Bを充電することが可能な直流電圧を生成し、BMS501経由で電源装置101へ出力する。
また、双方向コンバータ回路534は、各蓄電池Bを充電している場合において、各蓄電池Bの電圧が上限電圧値まで上がると、各蓄電池Bを放電させる。この際、双方向コンバータ回路534は、BMS501経由で電源装置101から受ける直流電圧を昇圧または降圧し、インバータ回路533へ出力する。また、双方向コンバータ回路534は、たとえば、各蓄電池Bの温度に応じて復帰電圧値および上限電圧値を変更する。
BMS501は、双方向コンバータ回路534および電源装置101の間に接続されている。BMS501は、電源装置101における各蓄電池Bの電圧および温度を監視し、監視結果に基づいて各蓄電池Bの異常を検知する。
具体的には、BMS501は、双方向コンバータ回路534および電源装置101間の電気的な接続および非接続をリレーにより切り替える。たとえば、BMS501は、蓄電池B11において異常が発生した場合、双方向コンバータ回路534および蓄電池B11間を電気的に切断する。これにより、異常を示す蓄電池B11を蓄電システム401から電気的に切り離すことが可能となる。
電源装置101における蓄電池Bは、双方向コンバータ回路534の制御に従い充電および放電を行う。蓄電池Bは、具体的には、たとえばリチウムイオン2次電池または鉛蓄電池である。蓄電池Bの重さは、十キログラムから百キログラム程度である。
蓄電池Bは、陽極と陰極とを有する。具体的には、蓄電池B11〜B14,B21〜B24,B31〜B34,B41〜B44は、それぞれ陽極TP11〜TP14,TP21〜TP24,TP31〜TP34,TP41〜TP44と、陰極TM11〜TM14,TM21〜TM24,TM31〜TM34,TM41〜TM44とを有する。
以下、陽極TP11〜TP14,TP21〜TP24,TP31〜TP34,TP41〜TP44の各々を陽極TPとも称する。陰極TM11〜TM14,TM21〜TM24,TM31〜TM34,TM41〜TM44の各々を陰極TMとも称する。
各蓄電池Bは、当該各蓄電池Bの陽極TPおよび陰極TM間の電圧に応じて、パワーコンディショナ512における双方向コンバータ回路534から充放電ケーブル135経由で受ける直流電力を充電し、また、当該各蓄電池Bが蓄積するエネルギーを直流電力として充放電ケーブル135経由で双方向コンバータ回路534へ放電する。
[電源装置の構成]
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る電源装置の正面図である。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る電源装置の図2におけるIII−III線に沿う断面を示す断面図である。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る電源装置を右側面側から見た斜視図である。
図2を参照して、電源装置101は、収納装置151と、蓄電池B11〜B14,B21〜B24,B31〜B34,B41〜B44とを備える。収納装置151は、各部材を収容するケーシング102と、前側の扉104FW,104FEと、後側の扉104RW,104REと、支柱111FW,111FEと、棚121S0〜121S5と装置端子台162とを備える。収納装置151は、その後側に、図示しない支柱111RW,111REを備える。また、収納装置151は、支柱111FW,111RWの間に図示しない亘り板224W0〜224W5と、支柱111FE,111REの間に図示しない亘り板224E0〜224E5とを備える。
以下、扉104FW,104FE,104RW,104REの各々を扉104とも称する。支柱111FW,111FE,111RW,111REの各々を支柱111とも称する。棚121S0〜121S5の各々を棚121とも称する。
図3では、紙面に対して奥側が収納装置151の右側に相当し、また、紙面に対して手前側が収納装置151の左側に相当する。図3を参照して、収納装置151は、その前側に、コネクタ付きパネル201F0〜201F3を備える。収納装置151は、その後側に、201R0〜201R3を備える。収納装置151は、その左側に、コネクタ基部(ケーブル接続部、ケーブル取り付け部および識別子)141FW1〜141FW4,141RW1〜141RW4と、コネクタ差込部(ケーブル接続部およびケーブル取り付け部)142FW1〜142FW4,142RW1〜142RW4と、電池接続ケーブル145FWP1〜145FWP4,145RWP1〜145RWP4,145FWM1〜145FWM4,145RWM1〜145RWM4と、電池接続ケーブル132P12,132P23,132P34,132P4b,132M12,132M23,132M34,132M1bと、棚間端子台(ケーブル取り付け部)161C1〜161C4と、固定ベルト165FW1〜165FW4,165RW1〜165RW4とを備える。また、収納装置151は、その右側に、図示しないコネクタ基部(ケーブル接続部、ケーブル取り付け部および識別子)141FE1〜141FE4,141RE1〜141RE4と、コネクタ差込部(ケーブル接続部およびケーブル取り付け部)142FE1〜142FE4,142RE1〜142RE4と、電池接続ケーブル145FEP1〜145FEP4,145REP1〜145REP4,145FEM1〜145FEM4,145REM1〜145REM4と、固定ベルト165FE1〜165FE4,165RE1〜165RE4とを備える。
以下、コネクタ付きパネル201F0〜201F3,201R0〜201R3の各々をコネクタ付きパネル201とも称する。コネクタ基部141FW1〜141FW4,141RW1〜141RW4,141FE1〜141FE4,141RE1〜141RE4の各々をコネクタ基部141とも称する。コネクタ差込部142FW1〜142FW4,142RW1〜142RW4,142FE1〜142FE4,142RE1〜142RE4の各々をコネクタ差込部142とも称する。電池接続ケーブル145FWP1〜145FWP4,145RWP1〜145RWP4,145FEP1〜145FEP4,145REP1〜145REP4,145FWM1〜145FWM4,145RWM1〜145RWM4,145FEM1〜145FEM4,145REM1〜145REM4の各々を電池接続ケーブル145とも称する。電池接続ケーブル132P12,132P23,132P34,132P4b,132M12,132M23,132M34,132M1bの各々を電池接続ケーブル132とも称する。固定ベルト165FW1〜165FW4,165RW1〜165RW4,165FE1〜165FE4,165RE1〜165RE4の各々を固定ベルト165とも称する。
なお、図3において、棚間端子台161の位置および収納装置151の構造の理解を容易にするため、亘り板224を図示していない。また、図3では、前側の扉104FE,104FWおよび後側の扉104RE,104RWがケーシング102から取り外された状態が示されている。また、図4では、前側の扉104FE,104FWがケーシング102から取り外された状態が示されている。
図2〜図4を参照して、ケーシング102は、たとえば、蓄電池B、支柱111および棚121を収容し、具体的には屋外型防水タイプのキュービクルである。ケーシング102は、天板221と、天板221から下方へ延びる側板222E,222Wと、天板221から下方へ延びかつ開口部を有する側板222F,222Rと、側板222E,222W,222F,222R間に亘って延びる底板223とを含む。
ケーシング102における前側の側板222Fおよび後側の側板222Rは、たとえば、外部からの異物、動物および水等の侵入を防止することを目的として、それぞれ水切り103F,103Rを有する。側板222F,222Rは、水切り103F,103Rとそれぞれ連続する。
ケーシング102では、側板222Fの水切り103Fにより囲まれた開口部301Fが形成され、側板222Rの水切り103Rにより囲まれた開口部301Rが形成される。以下、開口部301F,301Rの各々を開口部301とも称する。
なお、ケーシング102の開口部は、たとえば、収納装置151の前側および後側のいずれか一方にのみ形成されてもよい。また、ケーシング102の開口部は、たとえば、収納装置151の右側および左側の少なくとも一方において形成されてもよい。
支柱111は、ケーシング102の内部において、側板222E,222W,222F,222Rと略平行に配置される。支柱111は、具体的には19インチラックの支柱である。支柱111は、たとえば、中空の角材またはL字型のアングル材から形成される。支柱111の下端は、たとえば底板223に固定される。
亘り板224は、棚121の支持および各支柱111間の補強のために設けられ、各支柱111間に亘って固定される。具体的には、亘り板224E0〜224E5は、支柱111FE,111RE間に亘って固定されている。亘り板224W0〜224W5は、支柱111FW,111RW間に亘って固定されている。
より詳細には、支柱111に亘り板224を固定する位置は調整可能である。亘り板224は、少なくとも上面が底板223と略平行になるように支柱111に固定される。また、亘り板224E0〜224E5と、亘り板224W0〜224W5とは、それぞれ略同じ高さ位置となるように、支柱111に固定される。
亘り板224E0〜224E5の上面および亘り板224W0〜224W5の上面には、それぞれ棚固定部材225FE0〜225FE5,225RE0〜225RE5および棚固定部材225FW0〜225FW5,225RW0〜225RW5により棚121S0〜121S5が脱着可能に固定される。
棚固定部材225FE0〜225FE5,225RE0〜225RE5,225FW0〜225FW5,225RW0〜225RW5は、たとえばおねじである。
棚121は、たとえば19インチラックの棚である。棚121の上面には蓄電池Bを載置することが可能である。具体的には、棚121S1,121S2,121S3,121S4の上面には、それぞれ蓄電池B11〜B14,B21〜B24,B31〜B34,B41〜B44を載置することが可能である。蓄電池Bの形状はたとえば直方体である。
なお、蓄電池Bの形状は直方体に限定するものではなく、たとえば、立方体であってもよいし、丸型であってもよい。また、棚121S0は、その上側において蓄電池Bを載置可能なスペースを有している場合、棚121S1〜121S4と同様に蓄電池Bを載置することが可能である。
また、各棚121において、各蓄電池Bは、陰極TM,陽極TPが開口部301に近くなる向きで配置される。具体的には、蓄電池B13,B14は、棚121S1において、図2に示すように陽極TP13,陰極TM13,陽極TP14,陰極TM14が開口部301Fに近くなる向きで配置される。また、蓄電池B11,B12は、棚121S1において、陽極TP11,陰極TM11,陽極TP12,陰極TM12が開口部301Rに近くなる向きで配置される。蓄電池B21〜B24,B31〜B34,B41〜B44の配置についても、蓄電池B11〜B14と同様である。
棚121S0〜121S3には、たとえば、それぞれコネクタ付きパネル201F0〜201F3,212R0〜201R3が脱着可能に固定される。具体的には、図2に示すように、棚121S0、121S1、121S2および121S3の前面には、それぞれ、パネル固定ねじ202F01〜202F04、202F11〜202F14、202F21〜202F24および202F31〜202F34により、コネクタ付きパネル201F0、201F1、201F2および201F3が脱着可能に固定される。
棚121S0、121S1、121S2および121S3の後面には、それぞれ、パネル固定ねじ202R01〜202R04、202R11〜202R14、202R21〜202R24および202R31〜202R34により、コネクタ付きパネル201R0、201R1、201R2および201R3が脱着可能に固定される。
各棚121は、たとえば蓄電池Bを収容可能な間隔を隔てて設けられる。具体的には、棚121の上面と当該棚121の1段上の棚121に固定されたコネクタ付きパネル201の下面との間隔は、たとえば、亘り板224の高さ位置を調整することにより、蓄電池Bの高さより大きくする。これにより、当該棚121の上面において、蓄電池Bを収容することが可能となる。
[棚の構成]
図5は、本発明の第1の実施の形態に係る棚の一例を蓄電池載置時に右側面側から見た斜視図である。
図6は、図5に示す棚を下側から見た底面図である。
図5〜図6には、棚121S0が代表的に示されている。一部図示しない棚121S1、および図示しない棚121S2〜121S5についても図5〜図6に示す棚121S0と同様である。
図5を参照して、棚121S0には、汎用穴127FW0,127FE0,127RW0,127RE0と、汎用穴128W0,128E0と、汎用穴129W0,129E0とが形成される。棚121S1〜121S5には、それぞれ、汎用穴127FW1〜127FW5,127FE1〜127FE5,127RW1〜127RW5,127RE1〜127RE5と、汎用穴128W1〜128W5,128E1〜128E5と、汎用穴129W1〜129W5,129E1〜129E5とが形成される。
以下、汎用穴127FW0〜127FW5,127FE0〜127FE5,127RW0〜127RW5,127RE0〜127RE5の各々を汎用穴127とも称する。汎用穴128W0〜128W5,128E0〜128E5の各々を汎用穴128とも称する。汎用穴129W0〜129W5,129E0〜129E5の各々を汎用穴129とも称する。
図6を参照して、収納装置151は、棚121S0について、電池接続ケーブル131Pa1,131Pb1,131Pc1,131Pd1,131Pe1と、ワイヤークリップ(ケーブル取り付け部)163Ca0,163Cb0,163Cc0,163Cd0とを備える。また、収納装置151は、棚121S1〜121S3について、電池接続ケーブル131Pa2〜131Pa4,131Pb2〜131Pb4,131Pc2〜131Pc4,131Pd2〜131Pd4,131Pe2〜131Pe4と、ワイヤークリップ(ケーブル取り付け部)163Ca1〜163Ca3,163Cb1〜163Cb3,163Cc1〜163Cc3,163Cd1〜163Cd3とを備える。
以下、電池接続ケーブル131Pa1〜131Pa4,131Pb1〜131Pb4,131Pc1〜131Pc4,131Pd1〜131Pd4,131Pe1〜131Pe4の各々を電池接続ケーブル131とも称する。ワイヤークリップ163Ca0〜163Ca3,163Cb0〜163Cb3,163Cc0〜163Cc3,163Cd0〜163Cd3の各々をワイヤークリップ163とも称する。
図5に示すように、棚121S0における左前部、右前部、右後部および左後部において、それぞれ汎用穴127FW0、127FE0、127RE0および127RW0が形成される。
棚121S0において、汎用穴127FW0,127RW0の間に汎用穴128W0が形成される。また、棚121S0において、汎用穴127FE0,127RE0の間に汎用穴128E0が形成される。
棚121S0において、汎用穴128W0と棚121S0の左側端部との間に汎用穴129W0が形成される。また、棚121S0において、汎用穴128E0と棚121S0の右側端部との間に汎用穴129E0が形成される。
固定ベルト165は、たとえば、蓄電池Bが棚121の上面に載置された場合、汎用穴127,128を経由して蓄電池Bを棚121に固定する。
電池接続ケーブル131,145は、たとえば、蓄電池Bと他の回路とを電気的に接続するために設けられる。具体的には、電池接続ケーブル131,145は、棚内ケーブルであり、たとえば、同じ棚121に対応する蓄電池B間または蓄電池Bと他の回路とを電気的に接続するために設けられる。
ここで、他の回路とは、棚121に固定された回路だけでなく、たとえば、当該棚121に固定されたコネクタ付きパネル201に直接的にまたは間接的に固定された回路を意味する。具体的には、他の回路には、たとえば、蓄電池B、コネクタ基部141、コネクタ差込部142および棚間端子台161が含まれる。
[棚内ケーブルの棚への取り付け]
蓄電池Bが棚121に載置されていない状態の収納装置151において、棚間端子台161は、たとえば、棚121に固定される。具体的には、棚間端子台161C1は、たとえば、図6に示すように棚121S0の下面における左側端部の近傍にボルトおよびナットにより脱着可能に固定される。
棚間端子台161は、たとえば、電池接続ケーブル131,132を接続するための複数の端子を有する。具体的には、棚間端子台161は、端子T11〜T14,T21〜T24を有する。端子T11,T21間、端子T12,T22間、端子T13,T23間、および端子T14,T24間は、それぞれ電気的に接続されている。以下、端子T11〜T14,T21〜T24の各々を棚間端子Tとも称する。
棚間端子台161の端子T11〜T14間は電気的に切断されているが、たとえば配線を用いて一部または全部を電気的に接続することも可能である。同様に、棚間端子台161の端子T21〜T24間は電気的に切断されているが、たとえば配線を用いて電気的に接続することも可能である。
蓄電池Bが棚121に載置されていない状態の収納装置151において、コネクタ基部141は、たとえば、コネクタ付きパネル201を介して棚121に固定される。具体的には、コネクタ基部141は、たとえば、ボルトおよびナットによりコネクタ付きパネル201に対して脱着可能に固定される。そして、コネクタ基部141は、たとえば、電池接続ケーブル131をコネクタ付きパネル201に取り付ける。
コネクタ基部141は、たとえば、蓄電池Bに対応するような位置に設けられている。具体的には、図5に示すように、コネクタ基部141FW1,141FE1は、それぞれ蓄電池B14,B13に対応するような位置、すなわちコネクタ付きパネル201F0において蓄電池B14,B13の上側の位置に固定される。
また、収納装置151の後側においても、コネクタ基部141RW1,141RE1は、それぞれコネクタ付きパネル201R0において蓄電池B11,B12の上側の位置に固定される。
電池接続ケーブル145が固定されるコネクタ差込部142は、たとえば、対応のコネクタ基部141と係合可能である。たとえば、蓄電池Bが棚121に載置されていない状態の収納装置151において、コネクタ差込部142が対応のコネクタ基部141と係合することにより、電池接続ケーブル145は、棚121に固定されたコネクタ付きパネル201に取り付けられる。
コネクタ基部141は、第1極および第2極を有する。コネクタ差込部142は、第1極および第2極を有する。コネクタ基部141およびコネクタ差込部142が係合すると、コネクタ基部141の第1極およびコネクタ差込部142の第1極、ならびにコネクタ基部141の第2極およびコネクタ差込部142の第2極が電気的に接続される。
また、コネクタ基部141およびコネクタ差込部142の係合が解除されると、コネクタ基部141の第1極およびコネクタ差込部142の第1極間、ならびにコネクタ基部141の第2極およびコネクタ差込部142の第2極間が電気的に切断される。
蓄電池Bが棚121に載置されていない状態の収納装置151において、ワイヤークリップ163は、たとえば、棚121に固定されている。ワイヤークリップ163は、たとえば、電池接続ケーブル131を当該棚121に取り付ける。ワイヤークリップ163は、たとえば電池接続ケーブル131の一部を挟むことにより電池接続ケーブル131を脱着可能に棚121に取り付ける。
具体的には、ワイヤークリップ163Ca0および163Cd0は、たとえば、図6に示すように棚121S0の下面において、コネクタ基部141FW1と棚間端子台161C1との間、およびコネクタ基部141RW1と棚間端子台161C1との間にそれぞれ接着される。
ワイヤークリップ163Cb0,163Cc0は、たとえば、図6に示すように棚121S0の下面におけるコネクタ基部141FE1およびコネクタ基部141RE1の間において間隔を空けてそれぞれ接着される。
蓄電池Bが棚121に載置されていない状態の収納装置151において、電池接続ケーブル131は、たとえば、棚121に取り付けられる。具体的には、棚121S0において、図6に示すように電池接続ケーブル131Pa1は、たとえばねじを用いて脱着可能に棚間端子台161C1の端子T12に接続された第1端と、コネクタ基部141FW1の第1極に接続された第2端とを有する。電池接続ケーブル131Pa1は、ワイヤークリップ163Ca0によって脱着可能に棚121S0に固定される。
電池接続ケーブル131Pb1は、コネクタ基部141FW1の第2極に接続された第1端と、コネクタ基部141FE1の第1極に接続された第2端とを有する。
電池接続ケーブル131Pc1は、コネクタ基部141FE1の第2極に接続された第1端と、コネクタ基部141RE1の第1極に接続された第2端とを有する。電池接続ケーブル131Pc1は、ワイヤークリップ163Cb0,163Cc0によって脱着可能に棚121S0に固定される。
電池接続ケーブル131Pd1は、コネクタ基部141RE1の第2極に接続された第1端と、コネクタ基部141RW1の第1極に接続された第2端とを有する。
電池接続ケーブル131Pe1は、コネクタ基部141RW1の第2極に接続された第1端と、たとえばねじを用いて脱着可能に棚間端子台161C1の端子T13に接続された第2端とを有する。電池接続ケーブル131Pe1は、ワイヤークリップ163Cd0によって脱着可能に棚121S0に固定される。
また、図5に示すように電池接続ケーブル145FWM1は、コネクタ差込部142FW1の第1極に接続された第1端と、脱着可能に蓄電池B14の陰極TM14に接続された第2端とを有する。電池接続ケーブル145FWP1は、脱着可能に蓄電池B14の陽極TP14に接続された第1端と、コネクタ差込部142FW1の第2極に接続された第2端とを有する。
電池接続ケーブル145FEM1は、コネクタ差込部142FE1の第1極に接続された第1端と、脱着可能に蓄電池B13の陰極TM13に接続された第2端とを有する。電池接続ケーブル145FEP1は、脱着可能に蓄電池B13の陽極TP13に接続された第1端と、コネクタ差込部142FE1の第2極に接続された第2端とを有する。
以下、一部図示していないが、電池接続ケーブル145REM1は、コネクタ差込部142RE1の第1極に接続された第1端と、脱着可能に蓄電池B12の陰極TM12に接続された第2端とを有する。電池接続ケーブル145REP1は、脱着可能に蓄電池B12の陽極TP12に接続された第1端と、コネクタ差込部142RE1の第2極に接続された第2端とを有する。
電池接続ケーブル145RWM1は、コネクタ差込部142RW1の第1極に接続された第1端と、脱着可能に蓄電池B11の陰極TM11に接続された第2端とを有する。電池接続ケーブル145RWP1は、脱着可能に蓄電池B11の陽極TP11に接続された第1端と、コネクタ差込部142RW1の第2極に接続された第2端とを有する。
以下、電池接続ケーブル145において、蓄電池Bの端子である陽極TPまたは陰極TMに接続される端子を電池側端子TBとも称する。具体的には、電池接続ケーブル145FWM1,145FEM1,145REM1,145RWM1の第2端、および電池接続ケーブル145FWP1,145FEP1,145REP1,145RWP1の第1端が電池側端子TBに相当する。
電池側端子TBと蓄電池Bの端子とは、コネクタおよび圧着端子等により電気的に接続される。
コネクタ基部141は、たとえば、棚121に載置された蓄電池Bの端子の位置に対応するような位置に設けられている。また、コネクタ基部141は、たとえば、当該コネクタ基部141に接続された電池接続ケーブル145の接続先となる蓄電池Bの端子、を示す識別子として機能するように固定される。
具体的には、図5に示すように、コネクタ基部141FW1は、蓄電池B14の端子である陰極TM14,陽極TP14の位置に対応する位置、すなわち蓄電池B14の上側に設けられる。
そして、コネクタ基部141FW1は、コネクタ基部141FW1における第1極および第2極の水平方向の並び方が、各極と電気的に接続すべき蓄電池Bの端子の並び方に対応するように固定される。すなわち、コネクタ基部141FW1は、陰極TM14,陽極TP14とそれぞれ接続すべき第1極,第2極が棚121S0の左側から順に水平方向に並ぶように固定される。
また、コネクタ基部141FE1は、蓄電池B13の端子である陰極TM13,陽極TP13の位置に対応する位置、すなわち蓄電池B13の上側に設けられる。
そして、コネクタ基部141FE1は、コネクタ基部141FE1における第1極および第2極の水平方向の並び方が、各極と電気的に接続すべき蓄電池Bの端子の並び方に対応するように固定される。すなわち、コネクタ基部141FW1は、陰極TM13,陽極TP13とそれぞれ接続すべき第1極,第2極が棚121S0の左側から順に水平方向に並ぶように固定される。
したがって、コネクタ基部141FW1,141FE1における各極の水平方向の並び方と、当該各極と接続すべき蓄電池Bの端子の水平方向の並び方の順とが対応する。
これにより、電池接続ケーブル145FWM1,145FWP1,145FEM1,145FEP1の並び方と陰極TM14,陽極TP14,陰極TM13,陽極TP13の並び方とを見比べることにより、電池接続ケーブル145FWM1,145FWP1,145FEM1,145FEP1の電池側端子TBと接続すべき蓄電池Bの端子を容易に認識することができる。
また、図示していないが棚121S0の後側にいても同様に、コネクタ基部141RE1は、蓄電池B12の端子である陰極TM12,陽極TP12の位置に対応する位置、すなわち蓄電池B12の上側に設けられる。
そして、コネクタ基部141RE1は、コネクタ基部141RE1における第1極および第2極の水平方向の並び方が、各極と電気的に接続すべき蓄電池Bの端子の並び方に対応するように固定される。すなわち、コネクタ基部141RE1は、陰極TM12,陽極TP12とそれぞれ接続すべき第1極,第2極が棚121S0の右側から順に水平方向に並ぶように固定される。
また、コネクタ基部141RW1は、蓄電池B11の端子である陰極TM11,陽極TP11の位置に対応する位置、すなわち蓄電池B11の上側に設けられる。
そして、コネクタ基部141RW1は、コネクタ基部141RW1における第1極および第2極の水平方向の並び方が、各極と電気的に接続すべき蓄電池Bの端子の並び方に対応するように固定される。すなわち、コネクタ基部141RW1は、陰極TM11,陽極TP11とそれぞれ接続すべき第1極,第2極が棚121S0の右側から順に水平方向に並ぶように固定される。
したがって、コネクタ基部141RE1,141RW1における各極の水平方向の並び方と、当該各極と接続すべき蓄電池Bの端子の水平方向の並び方の順とが対応する。
これにより、電池接続ケーブル145REM1,145REP1,145RWM1,145RWP1の並び方と陰極TM12,陽極TP12,陰極TM11,陽極TP11の並び方とを見比べることにより、電池接続ケーブル145REM1,145REP1,145RWM1,145RWP1の電池側端子TBと接続すべき蓄電池Bの端子を容易に認識することができる。
これにより、未接続の蓄電池Bを棚121に載置した状況において、電池接続ケーブル145における電池側端子TBおよび蓄電池Bの端子の接続作業を容易にし、かつ、接続の間違いの発生を抑制することができる。
なお、本発明の第1の実施の形態に係る収納装置では、コネクタ基部141は、コネクタ付きパネル201を介して棚121に固定される構成であるとしたが、これに限定するものではない。コネクタ基部141は、たとえば、棚121に直接固定される構成であってもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る収納装置151では、コネクタ基部141における第1極,第2極が水平方向に並ぶようにコネクタ基部141がコネクタ付きパネル201を介して棚121に固定される構成であるとしたが、これに限定するものではない。たとえば、蓄電池Bの端子が垂直方向に並ぶ場合、コネクタ基部141における第1極,第2極が垂直方向に並ぶようにコネクタ基部141がコネクタ付きパネル201を介して棚121に固定される構成であってもよい。
[端子台を用いて電池接続ケーブルを中継する場合の棚の構成]
図7は、本発明の第1の実施の形態に係る棚の他の例を蓄電池載置時に右側面側から見た斜視図である。
図7には、棚121S0が代表的に示されている。一部図示しない棚121S1、および図示しない棚121S2〜121S5についても図7に示す棚121S0と同様である。
図7を参照して、収納装置151は、棚121S0について、電池接続ケーブル133Pa1,133Pb1,133Pc1,133Pd1,133Pe1を備える。また、収納装置151は、棚121S1〜121S3について、電池接続ケーブル133Pa2〜133Pa4,133Pb2〜133Pb4,133Pc2〜133Pc4,133Pd2〜133Pd4,133Pe2〜133Pe4を備える。
収納装置151は、その前側に、棚121S0について、電池接続ケーブル146FWP1,146FWM1,146FEP1,146FEM1と、中継用端子台(ケーブル接続部、ケーブル取り付け部および識別子)144FW1,144FE1と、端子台付きパネル201mF0とを備える。また、収納装置151は、その前側に、棚121S1〜121S3について、電池接続ケーブル146FWP2〜146FWP4,146FWM2〜146FWM4,146FEP2〜146FEP4,146FEM2〜146FEM4と、中継用端子台(ケーブル接続部、ケーブル取り付け部および識別子)144FW2〜144FW4,144FE2〜144FE4と、端子台付きパネル201mF1〜201mF3とを備える。
収納装置151は、その後側に、棚121S0について、電池接続ケーブル146RWP1,146RWM1,146REP1,146REM1と、中継用端子台(ケーブル接続部、ケーブル取り付け部および識別子)144RW1,144RE1と、端子台付きパネル201mR0とを備える。また、収納装置151は、その後側に、棚121S1〜121S3について、電池接続ケーブル146RWP2〜146RWP4,146RWM2〜146RWM4,146REP2〜146REP4,146REM2〜146REM4と、中継用端子台(ケーブル接続部、ケーブル取り付け部および識別子)144RW2〜144RW4,144RE2〜144RE4と、端子台付きパネル201mR1〜201mR3とを備える。
以下、電池接続ケーブル133Pa1〜133Pa4,133Pb1〜133Pb4,133Pc1〜133Pc4,133Pd1〜133Pd4,133Pe1〜133Pe4の各々を電池接続ケーブル133とも称する。電池接続ケーブル146FWP1〜146FWP4,146FWM1〜146FWM4,146FEP1〜146FEP4,146FEM1〜146FEM4,146RWP1〜146RWP4,146RWM1〜146RWM4,146REP1〜146REP4,146REM1〜146REM4の各々を電池接続ケーブル146とも称する。中継用端子台144FW1〜144FW4,144FE1〜144FE4,144RW1〜144RW4,144RE1〜144RE4の各々を中継用端子台144とも称する。端子台付きパネル201mF0〜201mF3,201mR0〜201mR3の各々を端子台付きパネル201mとも称する。
電池接続ケーブル133,146は、たとえば、蓄電池Bと他の回路とを電気的に接続するために設けられる。具体的には、電池接続ケーブル133,146は、棚内ケーブルであり、たとえば、同じ棚121に対応する蓄電池B間または蓄電池Bと他の回路とを電気的に接続するために設けられる。
ここで、他の回路とは、棚121に固定された回路だけでなく、たとえば、当該棚121に固定された端子台付きパネル201mに固定された回路を意味する。具体的には、他の回路には、たとえば、蓄電池B、中継用端子台144および棚間端子台161が含まれる。
棚121S0〜121S3には、たとえば、それぞれ端子台付きパネル201mF0〜201mF3,212mR0〜201mR3が脱着可能に固定されている。具体的には、図7に示すように、棚121S0,121S1の前面には、それぞれ、パネル固定ねじ202F01〜202F04,202F11〜202F14により、端子台付きパネル201mF0,201mF1が脱着可能に固定される。棚121S0,121S1の後面には、それぞれ、パネル固定ねじ202R01〜202R04,202R11〜202R14により、端子台付きパネル201mR0,201mR1が脱着可能に固定される。
中継用端子台144は、たとえば、脱着可能に、電池接続ケーブル133,146を接続するための複数の端子を有する。具体的には、中継用端子台144は、端子T51,T52,T61,T62を有する。端子T51,T61間、および端子T52,T62間は、それぞれ電気的に接続されている。以下、端子T51,T52,T61,T62の各々を中継用端子Tとも称する。
蓄電池Bが棚121に載置されていない状態の収納装置151において、中継用端子台144は、たとえば、端子台付きパネル201mを介して棚121に固定される。そして、中継用端子台144は、たとえば、電池接続ケーブル133を端子台付きパネル201mに取り付ける。具体的には、中継用端子台144は、たとえば、ボルトおよびナットにより端子台付きパネル201mに対して脱着可能に固定される。
中継用端子台144は、たとえば、蓄電池Bに対応するような位置に設けられる。具体的には、中継用端子台144FW1,144FE1は、それぞれ蓄電池B14,B13に対応するような位置、すなわち端子台付きパネル201mF0において蓄電池B14,B13の上側の位置に固定される。
また、収納装置151の後側においても、中継用端子台144RW1,144RE1は、それぞれ端子台付きパネル201mR0において蓄電池B11,B12の上側の位置に固定される。
中継用端子台144には、電池接続ケーブル146が接続される。すなわち、中継用端子台144は、電池接続ケーブル146を端子台付きパネル201mに取り付ける。
蓄電池Bが棚121に載置されていない状態の収納装置151において、電池接続ケーブル133は、たとえば、棚121に取り付けられる。具体的には、棚121S0において、図6と同様に電池接続ケーブル133Pa1は、たとえばねじを用いて脱着可能に棚間端子台161C1の端子T12に接続された第1端と、図7に示すように汎用穴127FW0を経由して中継用端子台144FW1の端子T52に接続された第2端とを有する。電池接続ケーブル133Pa1は、ワイヤークリップ163Ca0によって脱着可能に棚121S0に固定される。
電池接続ケーブル133Pb1は、中継用端子台144FW1の端子T51に接続された第1端と、汎用穴127FW0,127FE0を経由して中継用端子台144FE1の端子T52に接続された第2端とを有する。
電池接続ケーブル133Pc1は、中継用端子台144FE1の端子T51に接続された第1端と、汎用穴127FE0,127RE0を経由して中継用端子台144RE1の端子T52に接続された第2端とを有する。電池接続ケーブル133Pc1は、ワイヤークリップ163Cb0,163Cc0によって脱着可能に棚121S0に固定される。
電池接続ケーブル133Pd1は、中継用端子台144RE1の端子T51に接続された第1端と、汎用穴127RE0,127RW0を経由して中継用端子台144RW1の端子T52に接続された第2端とを有する。
電池接続ケーブル133Pe1は、中継用端子台144RW1の端子T51に接続された第1端と、汎用穴127RW0を経由して、たとえばねじを用いて脱着可能に棚間端子台161C1の端子T13に接続された第2端とを有する。電池接続ケーブル133Pe1は、ワイヤークリップ163Cd0によって脱着可能に棚121S0に固定される。
なお、中継用端子台144と棚間端子台161または他の中継用端子台144とを電池接続ケーブル133で接続する際に、電池接続ケーブル133を棚121における汎用穴を経由させる構成であるとしたが、これに限定するものではない。中継用端子台144と棚間端子台161または他の中継用端子台144とを電池接続ケーブル133で接続する際に、たとえば電池接続ケーブル133を端子台付きパネル201mの下側を経由させる構成であってもよい。
電池接続ケーブル146FWM1は、中継用端子台144FW1の端子T62に接続された第1端と、脱着可能に蓄電池B14の陰極TM14に接続された第2端とを有する。電池接続ケーブル146FWP1は、脱着可能に蓄電池B14の陽極TP14に接続された第1端と、中継用端子台144FW1の端子T61に接続された第2端とを有する。
電池接続ケーブル146FEM1は、中継用端子台144FE1の端子T62に接続された第1端と、脱着可能に蓄電池B13の陰極TM13に接続された第2端とを有する。電池接続ケーブル146FEP1は、脱着可能に蓄電池B13の陽極TP13に接続された第1端と、中継用端子台144FE1の端子T61に接続された第2端とを有する。
電池接続ケーブル146REM1は、中継用端子台144RE1の端子T62に接続された第1端と、脱着可能に蓄電池B12の陰極TM12に接続された第2端とを有する。電池接続ケーブル146REP1は、脱着可能に蓄電池B12の陽極TP12に接続された第1端と、中継用端子台144RE1の端子T61に接続された第2端とを有する。
電池接続ケーブル146RWM1は、中継用端子台144RW1の端子T62に接続された第1端と、脱着可能に蓄電池B11の陰極TM11に接続された第2端とを有する。電池接続ケーブル146RWP1は、脱着可能に蓄電池B11の陽極TP11に接続された第1端と、中継用端子台144RW1の端子T61に接続された第2端とを有する。
以下、電池接続ケーブル146において、蓄電池Bの端子である陽極TPまたは陰極TMに接続される端子を電池側端子TBとも称する。具体的には、電池接続ケーブル146FWM1,146FEM1,146REM1,146RWM1の第2端、および電池接続ケーブル146FWP1,146FEP1,146REP1,146RWP1の第1端が電池側端子TBに相当する。
中継用端子台144は、たとえば、棚121に載置された蓄電池Bの端子の位置に対応するような位置に設けられている。また、中継用端子台144は、たとえば、当該中継用端子台144に接続された電池接続ケーブル146の接続先となる蓄電池Bの端子、を示す識別子として機能するように固定される。
具体的には、中継用端子台144FW1は、蓄電池B14の端子である陰極TM14,陽極TP14の位置に対応する位置、すなわち蓄電池B14の上側に設けられる。
そして、中継用端子台144FW1は、中継用端子台144FW1における端子T62,T61の水平方向の並び方が、各中継用端子Tと電気的に接続すべき蓄電池Bの端子の並び方に対応するように固定される。すなわち、中継用端子台144FW1は、陰極TM14,陽極TP14とそれぞれ接続すべき端子T62,T61が棚121S0の左側から順に水平方向に並ぶように固定される。
同様に、中継用端子台144FE1は、蓄電池B13の端子である陰極TM13,陽極TP13の位置に対応して蓄電池B13の上側に設けられ、陰極TM13,陽極TP13とそれぞれ接続すべき端子T62,T61が棚121S0の左側から順に水平方向に並ぶように固定される。
したがって、中継用端子台144FW1,144FE1における各中継用端子Tの水平方向の並び方と、当該各中継用端子Tと接続すべき蓄電池Bの端子の水平方向の並び方の順とが対応する。
また、図示していないが棚121S0の後側にいても同様に、中継用端子台144RE1は、蓄電池B12の端子である陰極TM12,陽極TP12の位置に対応して蓄電池B12の上側に設けられ、陰極TM12,陽極TP12とそれぞれ接続すべき端子T62,T61が棚121S0の右側から順に水平方向に並ぶように固定される。
また、中継用端子台144RW1は、蓄電池B11の端子である陰極TM11,陽極TP11の位置に対応して蓄電池B11の上側に設けられ、陰極TM11,陽極TP11とそれぞれ接続すべき端子T62,T61が棚121S0の右側から順に水平方向に並ぶように固定される。
したがって、中継用端子台144RE1,144RW1における各中継用端子Tの水平方向の並び方と、当該各中継用端子Tと接続すべき蓄電池Bの端子の水平方向の並び方の順とが対応する。
このような構成により、たとえば、端子台付きパネル201mにおいて水平方向に並んでいる中継用端子台144における中継用端子Tの並び方に基づいて、当該中継用端子Tと電気的に接続すべき蓄電池Bの端子を正しく認識することができる。
これにより、未接続の蓄電池Bを棚121に載置した状況において、電池接続ケーブル146を用いた電池側端子TBおよび蓄電池Bの端子の接続作業を容易にし、かつ、接続の間違いの発生を抑制することができる。
なお、本発明の第1の実施の形態に係る収納装置では、中継用端子台144は、端子台付きパネル201mを介して棚121に固定される構成であるとしたが、これに限定するものではない。中継用端子台144は、たとえば、棚121に直接固定される構成であってもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る収納装置151では、中継用端子台144は、中継用端子台144における端子T52,T62および端子T51,T61がそれぞれ水平方向に並ぶように端子台付きパネル201mに固定される構成であるとしたが、これに限定するものではない。たとえば、蓄電池Bの端子が垂直方向に並ぶ場合、中継用端子台144は、中継用端子台144における端子T52,T62および端子T51,T61がそれぞれ垂直方向に並ぶように端子台付きパネル201mに固定される構成であってもよい。
[電池接続ケーブルを中継しない場合の棚の構成]
図8は、本発明の第1の実施の形態に係る棚の他の例を蓄電池載置時に右側面側から見た斜視図である。
図8には、棚121S0が代表的に示されている。一部図示しない棚121S1、および図示しない棚121S2〜121S5についても図8に示す棚121S0と同様である。
図8を参照して、収納装置151は、棚121S0について、電池接続ケーブル134Pa1,134Pb1,134Pc1,134Pd1,134Pe1を備える。また、収納装置151は、棚121S1〜121S3について、電池接続ケーブル134Pa2〜134Pa4,134Pb2〜134Pb4,134Pc2〜134Pc4,134Pd2〜134Pd4,134Pe2〜134Pe4を備える。
収納装置151は、その前側に、棚121S0について、端子指定ラベル(識別子)171M14,171P14,171M13,171P13と、標準パネル201pF0とを備える。収納装置151は、その後側に、棚121S0について、端子指定ラベル(識別子)171M12,171P12,171M11,171P11と、標準パネル201pR0とを備える。
収納装置151は、その前側に、棚121S1〜121S3について、端子指定ラベル(識別子)171M24,171P24,171M23,171P23,171M34,171P34,171M33,171P33,171M44,171P44,171M43,171P43と、標準パネル201pF1〜201pF3とを備える。
収納装置151は、その後側に、棚121S1〜121S3について、端子指定ラベル(識別子)171M22,171P22,171M21,171P21,171M32,171P32,171M31,171P31,171M42,171P42,171M41,171P41と、標準パネル201pR1〜201pR3とを備える。
以下、電池接続ケーブル134Pa1〜134Pa4,134Pb1〜134Pb4,134Pc1〜134Pc4,134Pd1〜134Pd4,134Pe1〜134Pe4の各々を電池接続ケーブル134とも称する。端子指定ラベル171M11〜171M14,171M21〜171M24,171M31〜171M34,171M41〜174M44,171P11〜171P14,171P21〜171P24,171P31〜171P34,171P41〜171P44の各々を端子指定ラベル171とも称する。標準パネル201pF0〜201pF3,201pR0〜201pR3の各々を端子台付きパネル201pとも称する。
電池接続ケーブル134は、たとえば、蓄電池Bと他の回路とを電気的に接続するために設けられる。具体的には、電池接続ケーブル134は、棚内ケーブルであり、たとえば、同じ棚121に対応する蓄電池B間または蓄電池Bと他の回路とを電気的に接続するために設けられる。ここで、他の回路には、たとえば、蓄電池Bおよび棚間端子台161が含まれる。
棚121S0〜121S3には、それぞれ標準パネル201pF0〜201pF3,212pR0〜201pR3が脱着可能に固定されている。棚121には、たとえば、蓄電池Bに対応する位置に汎用穴127が設けられる。具体的には、汎用穴127FW0,127FE0は、それぞれ蓄電池B14,B13に対応する位置、すなわち棚121S0において蓄電池B14,B13の上側の位置に設けられる。
また、汎用穴127RW0,127RE0は、それぞれ蓄電池B11,B12に対応する位置、すなわち棚121S0において蓄電池B11,B12の上側の位置に設けられる。
蓄電池Bが棚121に載置されていない状態の収納装置151において、電池接続ケーブル134は、たとえば、棚121に取り付けられる。具体的には、図6と同様に、棚121S0において、電池接続ケーブル134Pa1は、たとえばねじを用いて脱着可能に棚間端子台161C1の端子T12に接続された第1端と、図8に示すように汎用穴127FW0を経由して脱着可能に蓄電池B14の陰極TM14に接続された第2端とを有する。電池接続ケーブル134Pa1は、ワイヤークリップ163Ca0によって脱着可能に棚121S0に固定される。
電池接続ケーブル134Pb1は、脱着可能に蓄電池B14の陽極TP14に接続された第1端と、汎用穴127FW0,127FE0を経由して脱着可能に蓄電池B13の陰極TM13に接続された第2端とを有する。
電池接続ケーブル134Pc1は、脱着可能に蓄電池B13の陽極TP13に接続された第1端と、汎用穴127FE0,127RE0を経由して脱着可能に蓄電池B12の陰極TM12に接続された第2端とを有する。電池接続ケーブル134Pc1は、ワイヤークリップ163Cb0,163Cc0によって脱着可能に棚121S0に固定される。
電池接続ケーブル134Pd1は、脱着可能に蓄電池B12の陽極TP12に接続された第1端と、汎用穴127RE0,127RW0を経由して脱着可能に蓄電池B11の陰極TM11に接続された第2端とを有する。
電池接続ケーブル134Pe1は、脱着可能に蓄電池B11の陽極TP11に接続された第1端と、汎用穴127RW0を経由して、たとえばねじを用いて脱着可能に棚間端子台161C1の端子T13に接続された第2端とを有する。電池接続ケーブル134Pe1は、ワイヤークリップ163Cd0によって脱着可能に棚121S0に固定される。
以下、電池接続ケーブル134において、蓄電池Bの端子である陽極TPまたは陰極TMに接続される端子を電池側端子TBとも称する。具体的には、電池接続ケーブル134Pa1,134Pb1,134Pc1,134Pd1の第2端、および電池接続ケーブル134Pb1,134Pc1,134Pd1,134Pe1の第1端が電池側端子TBに相当する。
棚121は、電池接続ケーブル134における電池側端子TBの接続先となる蓄電池Bの端子を示す識別子を有する。具体的には、棚121に形成された汎用穴127により、電池接続ケーブル134における電池側端子TBの接続先となる蓄電池Bの端子が識別可能となる。たとえば、汎用穴127は、棚121に載置された蓄電池Bの端子の位置に対応するような位置に形成されている。
端子指定ラベル171は、たとえば、電池接続ケーブル134における電池側端子TBの近傍に取り付けられる。端子指定ラベル171には、たとえば、その近傍の電池側端子TBの接続先となる蓄電池Bの端子についての情報が含まれる。すなわち、端子指定ラベル171は、たとえば、当該端子指定ラベル171の近傍の電池側端子TBの接続先となる蓄電池Bの端子、を示す識別子として機能する。
具体的には、端子指定ラベル171は、たとえば、黒色または白色のテープである。黒色の端子指定ラベル171は、たとえば、当該端子指定ラベル171の近傍の電池側端子TBの接続先となる蓄電池Bの端子が陰極であることを示す。また、白色の端子指定ラベル171は、たとえば、当該端子指定ラベル171の近傍の電池側端子TBの接続先となる蓄電池Bの端子が陽極であることを示す。
より詳細には、電池接続ケーブル134Pa1,134Pb1,134Pc1,134Pd1の第2端の近傍には、たとえば、黒色の端子指定ラベル171M14,171M13,171M12,171M11がそれぞれ取り付けられる。また、電池接続ケーブル134Pb1,134Pc1,134Pd1,134Pe1の第1端の近傍には、たとえば、白色の端子指定ラベル171P14,171P13,171P12,171P11がそれぞれ取り付けられる。
電池接続ケーブル134Pa1は、第2端の近傍に黒色の端子指定ラベル171M14が取り付けられ、かつ汎用穴127FW0を経由する。これにより、電池接続ケーブル134Pa1の第2端すなわち電池側端子TBの接続先が、対応の蓄電池Bである蓄電池B14の陰極すなわち陰極TM14であることを認識することができる。
電池接続ケーブル134Pb1は、第1端の近傍に白色の端子指定ラベル171P14が取り付けられ、かつ汎用穴127FW0を経由する。これにより、電池接続ケーブル134Pb1の第1端すなわち電池側端子TBの接続先が、対応の蓄電池Bである蓄電池B14の陽極すなわち陽極TP14であることを認識することができる。
電池接続ケーブル134Pb1は、第2端の近傍に黒色の端子指定ラベル171M13が取り付けられ、かつ汎用穴127FE0を経由する。これにより、電池接続ケーブル134Pb1の第2端の接続先が、陰極TM13であることを認識することができる。
電池接続ケーブル134Pc1は、第1端の近傍に白色の端子指定ラベル171P13が取り付けられ、かつ汎用穴127FE0を経由する。これにより、電池接続ケーブル134Pc1の第1端の接続先が、陽極TP13であることを認識することができる。
収納装置151の後側でも同様に、電池接続ケーブル134Pc1は、第2端の近傍に黒色の端子指定ラベル171M12が取り付けられ、かつ汎用穴127RE0を経由する。これにより、電池接続ケーブル134Pc1の第2端の接続先が、陰極TM12であることを認識することができる。
電池接続ケーブル134Pd1は、第1端の近傍に白色の端子指定ラベル171P12が取り付けられ、かつ汎用穴127RE0を経由する。これにより、電池接続ケーブル134Pd1の第1端の接続先が、陽極TP12であることを認識することができる。
電池接続ケーブル134Pd1は、第2端の近傍に黒色の端子指定ラベル171M11が取り付けられ、かつ汎用穴127RW0を経由する。これにより、電池接続ケーブル134Pd1の第2端の接続先が、陰極TM11であることを認識することができる。
電池接続ケーブル134Pe1は、第1端の近傍に白色の端子指定ラベル171P11が取り付けられ、かつ汎用穴127RW0を経由する。これにより、電池接続ケーブル134Pe1の第1端の接続先が、陽極TP11であることを認識することができる。
すなわち、電池接続ケーブル134における電池側端子TBの近傍に取り付けられる端子指定ラベル171および電池接続ケーブル134が経由する汎用穴127に基づいて、電池側端子TBと電気的に接続すべき蓄電池Bの端子を正しく認識することができる。
これにより、未接続の蓄電池Bを棚121に載置した状況において、電池接続ケーブル134を用いた電池側端子TBおよび蓄電池Bの端子の接続作業を容易にし、かつ、接続の間違いの発生を抑制することができる。
なお、蓄電池B同士を電池接続ケーブル134で接続する際に、電池接続ケーブル134を棚121における汎用穴を経由させる構成であるとしたが、これに限定するものではない。蓄電池B同士を電池接続ケーブル134で接続する際に、たとえば電池接続ケーブル134を標準パネル201pの下側を経由させる構成であってもよい。この場合、電池接続ケーブル134の電池側端子TBの近傍に取り付けられる端子指定ラベル171には、接続すべき蓄電池Bの極性とともに、接続すべき蓄電池Bを示す情報が含まれる。これにより、電池側端子TBと電気的に接続すべき蓄電池Bの端子を正しく認識することができる。
[棚間ケーブルの収納装置への取り付け]
再び図2を参照して、装置端子台162は、たとえば、棚121に固定される。具体的には、装置端子台162は、たとえば、棚121S5の上面における左側端部の近傍にボルトおよびナットにより脱着可能に固定される。
装置端子台162は、たとえば、収納装置151およびBMS501を電気的に接続する充放電ケーブル135と電池接続ケーブル132とを接続するための複数の端子を有する。
具体的には、装置端子台162は、収納装置151の後側に端子T31,T32,T33,T34と、収納装置151の前側に端子T41,T42,T43,T44とを有する。端子T31,T41間、端子T32,T42間、端子T33,T43間、および端子T34,T44間は、それぞれ電気的に接続されている。以下、端子T31,T32,T33,T34,T41,T42,T43,T44の各々を装置端子Tとも称する。
端子T41,T42には、図1に示す充放電ケーブル135が接続される。したがって、装置端子台162は、収納装置151とBMS501との接続部となる。
再び図3を参照して、蓄電池Bが棚121に載置されていない状態の収納装置151において、電池接続ケーブル132は、たとえば、棚121に取り付けられる。また、電池接続ケーブル132は、たとえば、蓄電池Bと他の回路とを電気的に接続するために設けられる。具体的には、電池接続ケーブル132の一部は棚間ケーブルである。電池接続ケーブル132は、たとえば、蓄電池Bと他の棚121に載置された蓄電池Bとを電気的に接続するために設けられる。
具体的には、電池接続ケーブル132P12,132M12は、棚間ケーブルであり、たとえば、棚121S1に載置された蓄電池B11〜B14と棚121S2に載置された蓄電池B21〜B24とを電気的に接続するために設けられる。
より詳細には、電池接続ケーブル132P12,132M12は、それぞれ、棚間端子台161C1における端子T23,T22に接続された第1端と、棚間端子台161C2における端子T23,T22に接続された第2端とを有する。
電池接続ケーブル132P12,132M12は、たとえば、同種の電線により構成され、棚121S1,121S2間の距離に応じた長さを有する。すなわち、電池接続ケーブル132P12における第1端および第2端間のインピーダンスと、電池接続ケーブル132M12における第1端および第2端間のインピーダンスとは、略同じである。
電池接続ケーブル132P23,132M23は、棚間ケーブルであり、たとえば、棚121S2に載置された蓄電池B21〜B24と棚121S3に載置された蓄電池B31〜B34とを電気的に接続するために設けられる。
より詳細には、電池接続ケーブル132P23,132M23は、それぞれ、棚間端子台161C2における端子T23,T22に接続された第1端と、棚間端子台161C3における端子T23,T22に接続された第2端とを有する。
電池接続ケーブル132P23,132M23は、たとえば、同種の電線により構成され、棚121S2,121S3間の距離に応じた長さを有する。すなわち、電池接続ケーブル132P23における第1端および第2端間のインピーダンスと、電池接続ケーブル132M23における第1端および第2端間のインピーダンスとは、略同じである。
電池接続ケーブル132P34,132M34は、棚間ケーブルであり、たとえば、棚121S3に載置された蓄電池B31〜B34と棚121S4に載置された蓄電池B41〜B44とを電気的に接続するために設けられる。
より詳細には、電池接続ケーブル132P34,132M34は、それぞれ、棚間端子台161C3における端子T23,T22に接続された第1端と、棚間端子台161C4における端子T23,T22に接続された第2端とを有する。
電池接続ケーブル132P34,132M34は、たとえば、同種の電線により構成され、棚121S3,121S4間の距離に応じた長さを有する。すなわち、電池接続ケーブル132P34における第1端および第2端間のインピーダンスと、電池接続ケーブル132M34における第1端および第2端間のインピーダンスとは、略同じである。
このように、亘りの配線として電池接続ケーブル132P12,132M12,132P23,132M23,132P34,132M34を用いる構成により、異なる棚121に載置される蓄電池B同士の電気的な接続関係を容易に変更することができ、かつ、電池接続ケーブルの長さも棚間の距離に応じて設定することができるので、設計を容易にし、コストダウンを図ることができる。
電池接続ケーブル132P4b,132M1bは、たとえば、棚121に載置された蓄電池BとBMS501とを電気的に接続するために設けられる。
以下、図示していないが、より詳細には、棚間端子台161C4における端子T23,T13は電気的に接続される。棚間端子台161C4における端子T13および端子T14はたとえば配線により電気的に接続される。そして、図3に示すように、電池接続ケーブル132P4bは、棚間端子台161C4における端子T24経由で棚間端子台161C4の端子T14に接続された第1端と、装置端子台162における端子T31に接続された第2端とを有する。したがって、棚間端子台161C4における端子T23と装置端子台162における端子T31とが電気的に接続される。
図6に示すように、棚間端子台161C1における端子T22,T12は電気的に接続される。棚間端子台161C1における端子T12および端子T11はたとえば配線により電気的に接続される。そして、図3に示すように、電池接続ケーブル132M1bは、棚間端子台161C1における端子T21経由で棚間端子台161C1の端子T11に接続された第1端と、装置端子台162における端子T32に接続された第2端とを有する。したがって、棚間端子台161C1における端子T22と装置端子台162における端子T32とが電気的に接続される。
[電池接続ケーブルの電気的な接続]
図9は、本発明の第1の実施の形態に係る蓄電池の電気的接続の一例を示す図である。
図9を参照して、電源装置101では、たとえば、棚内ケーブル、棚間ケーブル、蓄電池Bおよび接続部が電気的に接続された状態において、棚121に載置された4個の蓄電池Bが棚内ケーブルによって電気的に直列接続され、直列ユニットが形成される。そして、棚121ごとに形成された4個の直列ユニットは、棚間ケーブルにより電気的に並列接続される。すなわち、電源装置101では、16個の蓄電池Bが4直4並列に接続される。
具体的には、蓄電池B11〜B14,B21〜B24,B31〜B34,B41〜B44は、それぞれ直列ユニットBS1,BS2,BS3,BS4を構成する。以下、直列ユニットBS1,BS2,BS3,BS4を直列ユニットBSとも称する。
より詳細には、BMS501と接続された充放電ケーブル135pの第1端が接続された装置端子台162における端子T41と、装置端子台162における端子T31とは電気的に接続される。
装置端子台162における端子T31は、電池接続ケーブル132P4bを介して棚間端子台161C4における端子T24と電気的に接続される。
棚間端子台161C4における端子T14,T24は電気的に接続される。棚間端子台161C4における端子T14,T13はたとえば配線により電気的に接続される。棚間端子台161C4における端子T23,T13は電気的に接続される。
棚間端子台161C4における端子T23は、電池接続ケーブル132P34を介して棚間端子台161C3における端子T23と電気的に接続される。棚間端子台161C3における端子T23は、電池接続ケーブル132P23を介して棚間端子台161C2おける端子T23と電気的に接続される。棚間端子台161C2における端子T23は、電池接続ケーブル132P12を介して棚間端子台161C1における端子T23と電気的に接続される。棚間端子台161C1〜161C3の各々における端子T23,T13は電気的に接続される。
蓄電池B11,B21,B31,B41における陽極TP11,TP21,TP31,TP41は、それぞれ棚間端子台161C1,161C2,161C3,161C4における端子T13と電気的に接続される。蓄電池B11,B21,B31,B41における陰極TM11,TM21,TM31,TM41は、それぞれ蓄電池B12,B22,B32,B42における陽極TP12,TP22,TP32,TP42と電気的に接続される。蓄電池B12,B22,B32,B42における陰極TM12,TM22,TM32,TM42は、それぞれ蓄電池B13,B23,B33,B43における陽極TP13,TP23,TP33,TP43と電気的に接続される。蓄電池B13,B23,B33,B43における陰極TM13,TM23,TM33,TM43は、それぞれ蓄電池B14,B24,B34,B44における陽極TP14,TP24,TP34,TP44と電気的に接続される。蓄電池B14,B24,B34,B44における陰極TM14,TM24,TM34,TM44は、それぞれ棚間端子台161C1,161C2,161C3,161C4における端子T12と電気的に接続される。棚間端子台161C1〜161C4の各々における端子T12,T22は電気的に接続される。
棚間端子台161C4における端子T22は、電池接続ケーブル132M34を介して棚間端子台161C3における端子T22と電気的に接続される。棚間端子台161C3における端子T22は、電池接続ケーブル132M23を介して棚間端子台161C2における端子T22と電気的に接続される。棚間端子台161C2における端子T22は、電池接続ケーブル132M12を介して棚間端子台161C1における端子T22と電気的に接続される。
棚間端子台161C1における端子T12,T11はたとえば配線により電気的に接続される。棚間端子台161C1における端子T11,T21は電気的に接続される。
棚間端子台161C1における端子T21は、電池接続ケーブル132M1bを介して装置端子台162における端子T32と電気的に接続される。装置端子台162における端子T32と、BMS501と接続された充放電ケーブル135mの第1端が接続された装置端子台162における端子T42とは電気的に接続される。
なお、本発明の第1の実施の形態に係る電源装置101では、電池接続ケーブル132M1bが棚間端子台161C1における端子T21および装置端子台162における端子T32に接続される構成であるとしたが、これに限定するものではない。電池接続ケーブル132M1bは、たとえば、棚間端子台161C1における端子T21の代わりに、装置端子台162の最も近くに位置する棚間端子台161C4における端子T22に接続される構成であってもよい。これにより、電池接続ケーブル132M1bの長さを短くすることができるので、電池接続ケーブル132M1bのインピーダンスを下げて電力損失を低減するとともに、製造コストを下げることができる。
[電池接続ケーブルのインピーダンス]
図6に示すように、各棚121には、たとえば、同種の電線により構成され、かつ、略同じ長さを有する棚内ケーブル、具体的には電池接続ケーブル131,133,134,145,146が取り付けられる。したがって、棚間端子台161における端子T13から蓄電池Bを経由して棚間端子台161における端子T12までの棚内ケーブルにより形成される経路のインピーダンスは、各棚121について略同じである。
図3に示すように、棚121の間には、たとえば、同種の電線により構成され、かつ、略同じ長さを有する棚間ケーブルが取り付けられる。したがって、棚間端子台161C1における端子T23および棚間端子台161C2における端子T23間のインピーダンスと、棚間端子台161C1における端子T22および棚間端子台161C2における端子T22間のインピーダンスは、略同じである。
棚間端子台161C2における端子T23および棚間端子台161C3における端子T23間のインピーダンスと、棚間端子台161C2における端子T22および棚間端子台161C3における端子T22間のインピーダンスは、略同じである。
棚間端子台161C3における端子T23および棚間端子台161C4における端子T23間のインピーダンスと、棚間端子台161C3における端子T22および棚間端子台161C4における端子T22間のインピーダンスは、略同じである。
また、棚間端子台161C1〜161C4の各々における、端子T23,T13間および端子T12,T22間のインピーダンスは無視できる程度に小さい。
したがって、電源装置101とBMS501との接続部である装置端子台162から各棚121に載置された蓄電池Bを経由した装置端子台162までの電池接続ケーブルにより形成される各経路のインピーダンスが略同じである。
より詳細には、装置端子台162における端子T31から直列ユニットBS1〜BS4の各々を経由して装置端子台162における端子T32までの電池接続ケーブルにより形成される各経路のインピーダンスが略同じである。
これにより、直列ユニットBS1〜BS4における蓄電池Bを充電または放電させる場合に、いずれの蓄電池Bに対しても略同じ電圧をそれぞれ印加または出力させることができるので、蓄電池Bの寿命を延ばすことができる。
[電源装置の製造方法]
図10は、本発明の第1の実施の形態に係る電源装置の製造方法を定めたフローチャートである。
図10を参照して、まず、製造者は、たとえば工場において棚内ケーブルおよび棚間ケーブルを含む電池接続ケーブルを棚121に取り付ける(ステップS102)。
次に、製造者は、ケーシング102に固定された19インチラックに、電池接続ケーブルが取り付けられた棚121を固定する(ステップS104)。
次に、製造者は、蓄電池Bが棚121に載置されていない状態で、収納装置151および蓄電池Bを出荷する(ステップS106)。
次に、製造者は、蓄電池Bが棚121に載置されていない状態で、収納装置151を事業所等に設置する(ステップS108)。
次に、製造者は、収納装置151における棚121に蓄電池Bを載置する(ステップS110)。
次に、製造者は、棚121に取り付けておいた電池接続ケーブルを棚121に載置された蓄電池Bに接続する(ステップS112)。
上記ステップS102およびステップS104において収納装置151が製造される。上記ステップS106およびS108において、収納装置151が設置される。上記ステップS110およびS112において、収納装置151に蓄電池Bが収納され、かつ蓄電池Bが接続されることにより電源装置101が設置される。
また、重量物である蓄電池Bが棚121に載置された状態の収納装置151を運搬する場合、収納装置151には相当の強度が要求される。上記方法では、上記ステップS106において、蓄電池Bが棚121に載置されていない状態の収納装置151を出荷した後、収納装置151における棚121に蓄電池Bを載置することにより、相当の強度まで強度を上げた収納装置151を製造する必要がなくなり、収納装置151の軽量化および低コスト化を図ることができる。
なお、上記ステップS102において、棚内ケーブルおよび棚間ケーブルが棚121に取り付けられたが、これに限定するものではない。棚内ケーブルおよび棚間ケーブルは、棚121から脱着可能であるので、上記ステップS102において棚内ケーブルおよび棚間ケーブルのいずれか一方が棚121に取り付けられた状態で、上記ステップS106において出荷されてもよい。そして、収納装置151を設置する現場において、出荷前に取り付けられなかった棚内ケーブルまたは棚間ケーブルが棚121に取り付けられてもよい。
また、収納装置151は、棚121の一部、棚内ケーブルの一部または棚間ケーブルの一部が収納装置151から取り外された状態で出荷されてもよい。
なお、収納装置151における棚内ケーブルは、当該棚内ケーブルが取り付けられた棚121の1段下の棚121に載置される蓄電池Bに接続される構成であるとしたが、これに限定するものではない。棚内ケーブルは、たとえば、当該棚内ケーブルが取り付けられた棚121に載置される蓄電池Bに接続される構成であってもよい。
ところで、特許文献1に記載の蓄電池収納キュービクルでは、複数の蓄電池の端子が同一面に配置されるため、いずれの蓄電池の端子同士を接続すべきかを把握することが困難となる。このため、作業者は、蓄電池の端子同士を接続する際、誤った接続を行ってしまう場合がある。
また、たとえば、収納箱内の蓄電池が電気的に直列に接続されている場合において、作業者が収納箱同士を電気的に接続する際に、作業者が電圧の高い端子と接触し、感電する場合がある。
これに対して、本発明の第1の実施の形態に係る収納装置では、収納装置151は、蓄電池Bの収納装置151であって、蓄電池Bを載置可能であり、蓄電池Bを収容可能な間隔を隔てて設けられた複数の棚121と、蓄電池Bと他の蓄電池BまたはBMS501とを電気的に接続するための電池接続ケーブル131,132,133,134,145,146とを備える。電池接続ケーブル131,132,133,134,145,146は、蓄電池Bが棚121に載置されていない状態において棚121に取り付けられている。
このような構成により、収納装置151が設置された後、蓄電池Bを棚121に載置し、収納装置151の製造過程で棚121に取り付けられた電池接続ケーブル131,132,133,134,145,146と蓄電池Bとを接続して接続作業が完了するので、接続作業を簡易化することができ、蓄電池の接続を正しく行うことができる。
また、蓄電池Bを棚121に載置する前に電池接続ケーブル131,132,133,134,145,146同士の接続作業を完了させることができるので、作業者が電圧の高い端子と接触してしまう機会を減少させることができる。これにより、蓄電池の接続を正しく行うことができ、また、作業者が高電圧により感電してしまうことを回避することができる。
また、重量物である蓄電池Bが棚121に載置された状態の収納装置151を運搬する場合、収納装置151には相当の強度が要求される。上記構成では、蓄電池Bが棚121に載置されていない状態の収納装置151を設置した後、収納装置151における棚121に蓄電池Bを載置することにより、相当の強度まで強度を上げた収納装置151を製造する必要がなくなり、収納装置151の軽量化および低コスト化を図ることができる。
また、たとえば、ケーシング102および棚121として汎用のキュービクルおよび19インチラックをそれぞれ用いることにより、蓄電池Bの種類に応じた専用設計の収納装置を生産する代わりに汎用設計の収納装置151を生産することができるので、小ロット多品種生産時における収納装置151の生産コストを低下させることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る収納装置では、電池接続ケーブル132には、蓄電池Bと他の棚121に載置される蓄電池Bとを電気的に接続するための棚間ケーブルが含まれる。
このような構成により、たとえば、蓄電池Bが直列に接続される場合において、高電圧が発生し得る端子同士を、蓄電池Bの棚121への載置前に棚間ケーブルを用いて接続しておくことができるので、作業者が電圧の高い端子と接触してしまう機会を減少させることができる。
また、棚間ケーブルの長さを棚121の間隔に応じた長さに揃えることができるので、棚間ケーブルの仕様を統一することができる。これにより、棚間ケーブルの製造コストおよび配線作業の工数を減少させることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る収納装置では、棚121は複数の蓄電池Bを載置可能であり、収納装置151は、同じ棚121に対応する蓄電池B間または蓄電池Bと他の回路とを電気的に接続するための棚内ケーブルである電池接続ケーブル131,133,134,145,146を備える。
このような構成により、棚121における棚内ケーブルの配線を、棚121および蓄電池Bの空間的な配置に応じた態様の配線とすることができる。これにより、棚内ケーブルを用いて、同じ棚121に対応する蓄電池B間または蓄電池Bと他の回路とを効率よく配線することができる。
また、たとえば、棚内ケーブルが取り付けられる棚121が共通化されている場合には、棚内ケーブルの仕様を統一することができるので、棚内ケーブルの製造コストおよび配線作業の工数を減少させることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る収納装置では、棚間端子台161、ワイヤークリップ163、コネクタ基部141、コネクタ差込部142および中継用端子台144は、蓄電池Bが棚121に載置されていない状態において棚121に固定され、電池接続ケーブルを棚121に取り付ける。
このように、棚121および電池接続ケーブルを棚間端子台161、ワイヤークリップ163、コネクタ基部141、コネクタ差込部142および中継用端子台144を用いて棚121に固定する構成により、たとえば電池接続ケーブルの配線が変更になる場合においても、棚間端子台161、ワイヤークリップ163、コネクタ基部141、コネクタ差込部142または中継用端子台144の配置を変更することにより、このような仕様変更に対して柔軟に対応することができる。
また、たとえば、棚間端子台161、コネクタ基部141、コネクタ差込部142および中継用端子台144は、電池接続ケーブルを棚121に取り付ける目的以外の役割を有しているので、棚121の周辺に取り付けられる部品の点数を削減することができ、また、棚121の周辺の空間を有効活用することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る収納装置では、棚121は複数の蓄電池Bを載置可能であり、電池接続ケーブル131,132,133,134,145,146には、同じ棚121に対応する蓄電池B間または蓄電池Bと他の回路とを電気的に接続するための棚内ケーブルである電池接続ケーブル131,133,134,145,146、および蓄電池Bと他の棚121に載置される蓄電池Bとを電気的に接続するための棚間ケーブルが含まれる。棚内ケーブルは、棚121に載置される複数の蓄電池Bを電気的に直列に接続するために設けられる。棚間ケーブルは、棚121に載置される蓄電池Bと他の棚121に載置される蓄電池Bとを電気的に並列に接続するために設けられる。
このような構成により、異なる棚121に載置される蓄電池B同士の電気的な接続と、これらの棚121の空間的な配置とを対応させることができるので、収納装置151における各蓄電池Bの電気的な接続について、個々の蓄電池B単位で考えることなく、各棚121に載置される蓄電池Bの組を1単位として直観的に判断することができる。
これにより、たとえば、電気的な接続に関し仕様の異なる収納装置151を設計する場合において、電気的な接続以外の機構設計等を共通化することができる。そして、棚内ケーブルおよび棚間ケーブルの接続を変更することにより、電気的な接続の仕様の異なる収納装置151を設計することができる。したがって、設計コストおよび製造コストを削減することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る収納装置では、棚121は複数の蓄電池Bを載置可能である。電池接続ケーブル131,132,133,134,145,146には、同じ棚121に対応する蓄電池B間または蓄電池Bと他の回路とを電気的に接続するための棚内ケーブルである電池接続ケーブル131,133,134,145,146が含まれる。棚内ケーブルの接続対象には、棚内ケーブルが取り付けられた棚121に載置される蓄電池B、または棚内ケーブルが取り付けられた棚121の1段下の棚121に載置される蓄電池Bが含まれる。
このような構成により、棚内ケーブルを用いた蓄電池Bの配線を棚121および蓄電池Bの空間的な配置に基づいて容易に行うことができる。
また、棚内ケーブルの接続対象となる蓄電池Bが、棚内ケーブルが取り付けられた棚121に近い場所に位置するので、棚内ケーブルを短くすることができる。これにより、棚内ケーブルのインピーダンスを下げて電力損失を低減するとともに、製造コストを下げることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る収納装置では、コネクタ基部141、中継用端子台144、端子指定ラベル171および棚121は、電池接続ケーブル131,132,133,134,145,146の接続先となる蓄電池Bの端子を示す識別子を有する。
このような構成により、接続作業において、作業者は、電池接続ケーブル131,132,133,134,145,146の接続先となる蓄電池Bの端子を容易に認識することができるので、蓄電池Bの接続をより正しく行うことができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る収納装置では、コネクタ基部141、コネクタ差込部142および中継用端子台144は、蓄電池Bの端子に接続される電池接続ケーブル145,146の端部、の反対側の端部が接続される。コネクタ基部141、コネクタ差込部142および中継用端子台144は、蓄電池Bの端子の位置に対応するような位置に設けられている。
このような構成により、接続作業において、作業者は、電池接続ケーブル145,146の接続対象となる蓄電池Bを容易に判断することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る収納装置では、コネクタ付きパネル201および端子台付きパネル201mは、棚121に対して脱着可能であり、電池接続ケーブル131,133,145,146に接続されたコネクタ基部141、コネクタ差込部142および中継用端子台144が取り付けられる。
このような構成により、たとえば、棚121に載置される蓄電池Bの種類および配置等が変更される場合においても、コネクタ付きパネル201および端子台付きパネル201mを別途製作することにより対応することができるので、同じ棚121をそのまま使用することができる。これにより、棚121の仕様を統一することができる。
また、重量物である蓄電池Bを載置するための強度が要求され、かつ重量物である棚121を加工または製造する代わりに、要求される強度が低くかつ軽量のコネクタ付きパネル201および端子台付きパネル201mを加工または製造すればよいので、製造コストを下げるとともに、作業性を向上させることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る収納装置では、電源装置101において、電源装置101の外部回路であるBMS501との接続部である装置端子台162における端子T31から各棚121に載置される蓄電池Bを経由した装置端子台162における端子T32までの電池接続ケーブルによる各経路、のインピーダンスが略同じである。
このような構成により、たとえば、各棚121に載置された蓄電池Bを充電または放電させる場合において、いずれの蓄電池Bに対しても略同じ電圧をそれぞれ印加または出力させることができるので、蓄電池Bの寿命を延ばすことができる。
なお、本発明の第1の実施の形態に係る収納装置では、電池接続ケーブルにおいて、ケーブルの端子同士の接続に端子台およびコネクタを用いる構成であるとしたが、これに限定するものではない。ケーブルの端子同士が、嵌合、圧着および接着等の方法により電気的にかつ物理的に接続されてもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る収納装置では、棚内ケーブルとBMS501とは、接続部である装置端子台162を介して電気的に接続される構成であるとしたが、これに限定するものではない。棚内ケーブルは、たとえば棚121単位で別個にBMS501と接続されてもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る収納装置では、棚内ケーブルおよび棚間ケーブルの接続に棚間端子台161を用いる構成であるとしたが、これに限定するものではない。たとえば、棚間ケーブルの端子をコネクタ基部141、中継用端子台144または蓄電池Bの端子に接続することにより、棚内ケーブルおよび棚間ケーブルを接続してもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る収納装置では、たとえばねじを用いてケーブルの端子と端子台の端子とを脱着可能に接続することにより、電池接続ケーブルと、棚間端子台161、装置端子台162および中継用端子台144とを接続する構成であるとしたが、これに限定するものではない。たとえば、ケーブルの端子と端子台の端子とを固着して接続する構成であってもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る収納装置では、電池接続ケーブルの各々の一部を棚121に固定することにより、電池接続ケーブルを棚121に取り付ける構成であるとしたが、これに限定するものではない。電池接続ケーブルを全体的に棚121に固定することにより、電池接続ケーブルを棚121に取り付けてもよい。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る収納装置と比べてヒューズが固定された棚を備える収納装置に関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係る収納装置と同様である。
[棚の構成]
図11は、本発明の第2の実施の形態に係る棚を下側から見た底面図である。
図12は、図11に示す棚を蓄電池載置時に右側面側から見た斜視図である。
図11〜図12には、棚121S0が代表的に示されている。一部図示しない棚121S1、および図示しない棚121S2〜121S5についても図11〜図12に示す棚121S0と同様である。
図11を参照して、収納装置151は、第1の実施の形態に係る収納装置と比べて、棚121S0について、電池接続ケーブル131Pb1およびコネクタ付きパネル201F0の代わりに電池接続ケーブル131Pf1,131Pg1およびヒューズ付きパネル201fF0を備え、さらに、ヒューズ143F1を備える。また、収納装置151は、第1の実施の形態に係る収納装置と比べて、棚121S1〜121S3について、電池接続ケーブル131Pb2〜131Pb4およびコネクタ付きパネル201F1〜201F3の代わりに、電池接続ケーブル131Pf2〜131Pf4,131Pg2〜131Pg4およびヒューズ付きパネル201fF1〜201fF3を備え、さらに、ヒューズ143F2〜143F4を備える。
以下、電池接続ケーブル131Pa1〜131Pa4,131Pc1〜131Pc4,131Pd1〜131Pd4,131Pe1〜131Pe4,131Pf1〜131Pf4,131Pg1〜131Pg4の各々を電池接続ケーブル136とも称する。ヒューズ付きパネル201fF0〜201fF3の各々をヒューズ付きパネル201fとも称する。ヒューズ143F1〜143F4の各々をヒューズ143とも称する。
電池接続ケーブル136,145は、たとえば、蓄電池Bと他の回路とを電気的に接続するために設けられる。具体的には、電池接続ケーブル136,145は、棚内ケーブルであり、たとえば、同じ棚121に対応する蓄電池B間または蓄電池Bと他の回路とを電気的に接続するために設けられる。他の回路には、たとえば、蓄電池B、コネクタ基部141、コネクタ差込部142、棚間端子台161およびヒューズ143が含まれる。
[棚内ケーブルおよびヒューズの棚への取り付け]
棚121S0〜121S3には、たとえば、それぞれヒューズ付きパネル201fF0〜201fF3が脱着可能に固定される。具体的には、図12に一部示すように、棚121S0、121S1、121S2および121S3の前面には、それぞれパネル固定ねじ202F01〜202F04、202F11〜202F14、202F21〜202F24および202F31〜202F34により、ヒューズ付きパネル201fF0、201fF1、201fF2および201fF3が脱着可能に固定される。
蓄電池Bが棚121に載置されていない状態の収納装置151において、ヒューズ143は、たとえば、ヒューズ付きパネル201fを介して棚121に固定される。
具体的には、ヒューズ143は、たとえば、ボルトおよびナットによりコネクタ付きパネル201に対して脱着可能に固定される。ヒューズ143は、たとえば、ヒューズ付きパネル201fの略中央に固定される。
蓄電池Bが棚121に載置されていない状態の収納装置151において、電池接続ケーブル136は、たとえば、棚121に取り付けられる。具体的には、ヒューズ143は、たとえば、電池接続ケーブル136をヒューズ付きパネル201fに取り付ける。より詳細には、図11に示すように、棚121S0において、電池接続ケーブル131Pf1は、コネクタ基部141FW1の第2極に接続された第1端と、たとえばねじを用いて脱着可能にヒューズ143の第1端に接続された第2端とを有する。
電池接続ケーブル131Pg1は、たとえばねじを用いて脱着可能にヒューズ143の第2端に接続された第1端と、コネクタ基部141FE1の第1極に接続された第2端とを有する。
ヒューズ143は、第1端および第2端間に定格より少ない電流が流れる場合、第1端および第2端間を導通させる。また、ヒューズ143は、第1端および第2端間に定格以上の電流が流れると溶断する。これにより、第1端および第2端間が電気的に切断されるので、電池接続ケーブルおよび蓄電池B等を定格以上の電流から保護することができる。
なお、本発明の第2の実施の形態に係る収納装置では、ヒューズ143は、ヒューズ付きパネル201fを介して棚121に固定される構成であるとしたが、これに限定するものではない。ヒューズ143は、たとえば、棚121に直接固定される構成であってもよい。
また、本発明の第2の実施の形態に係るヒューズ143は、電池接続ケーブル136を介してコネクタ基部141に接続される構成であるとしたが、これに限定するものではない。ヒューズ143は、たとえば、電池接続ケーブル133を介して中継用端子台144に接続される構成であってもよい。また、ヒューズ143は、たとえば、電池接続ケーブル134に接続される構成であってもよい。
また、本発明の第2の実施の形態に係るヒューズ143は、ヒューズ付きパネル201fの略中央に取り付けられる構成であるとしたが、これに限定するものではない。ヒューズ143は、ヒューズ付きパネル201fの他の位置に取り付けられてもよい。
[ヒューズおよび電池接続ケーブルの電気的な接続]
図13は、本発明の第2の実施の形態に係る蓄電池の電気的接続の一例を示す図である。
図13を参照して、収納装置151では、たとえば、棚内ケーブル、棚間ケーブル、蓄電池Bおよび接続部が電気的に接続された状態において、ヒューズ143が直列ユニットBSにおける蓄電池Bと直列に接続される。
具体的には、図13に示す蓄電池Bの電気的接続では、図9に示す蓄電池Bの電気的接続と比べて、蓄電池B13,B23,B33,B43と蓄電池B14,B24,B34,B44との間に、それぞれヒューズ143F1,143F2,143F3,143F4が接続される。
より詳細には、ヒューズ143F1,143F2,143F3,143F4の第2端は、それぞれ蓄電池B13,B23,B33,B43における陰極TM13,TM23,TM33,TM43と電気的に接続される。
ヒューズ143F1,143F2,143F3,143F4の第1端は、それぞれ蓄電池B14,B24,B34,B44における陽極TP14,TP24,TP34,TP44と電気的に接続される。
なお、本発明の第2の実施の形態に係るヒューズ143F1,143F2,143F3,143F4は、それぞれ蓄電池B13,B23,B33,B43と蓄電池B14,B24,B34,B44との間に接続される構成であるとしたが、これに限定するものではない。ヒューズ143は、たとえば、棚内ケーブルに接続される回路と直列に接続されていればよい。
また、本発明の第2の実施の形態に係る収納装置151では、棚121ごとに1個のヒューズ143が接続される構成であるとしたが、これに限定するものではない。たとえば、収納装置151において、棚121ごとに複数のヒューズ143が接続される構成であってもよい。
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係る収納装置と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
たとえば、電源装置において、ヒューズを1か所にまとめて設置する場合がある。この場合、ヒューズが設置された場所まで電池接続ケーブルを配線する必要があるため、電池接続ケーブルが長くなり、また、電池接続ケーブルの配線が複雑となることがある。
これに対して、本発明の第2の実施の形態に係る収納装置では、ヒューズ143は、蓄電池Bが棚121に載置されていない状態において棚121に固定され、同じ棚121に対応する回路間に接続される。
このような構成により、収納装置151を設置する現場でのヒューズの設置作業を不要とすることができるので、現場での工数を削減することができる。
また、ヒューズ143の接続先の回路に対応する適切な位置にヒューズ143を固定することができるので、たとえば、複数のヒューズ143を1か所にまとめて設置する場合と比べて、短い電池接続ケーブルを用いた簡易な配線が可能となり、また、ヒューズ143と回路との対応関係を容易に認識することができる。
また、ヒューズ143は、定格以上の電流が流れると溶断するので、電池接続ケーブルおよび回路等を定格以上の電流から保護することができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る収納装置では、ヒューズ付きパネル201fは、棚121に対して脱着可能であり、電池接続ケーブル136,145に接続されたコネクタ基部141、コネクタ差込部142およびヒューズ143が取り付けられる。
このような構成により、たとえば、棚121に載置される蓄電池Bの種類および配置等が変更される場合においても、ヒューズ付きパネル201fを別途製作することにより対応することができるので、同じ棚121をそのまま使用することができる。これにより、棚121の仕様を統一することができる。
また、重量物である蓄電池Bを載置するための強度が要求され、かつ重量物である棚121を加工または製造する代わりに、要求される強度が低くかつ軽量のヒューズ付きパネル201fを加工または製造すればよいので、製造コストを下げるとともに、作業性を向上させることができる。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第3の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る収納装置と比べて棚に載置される蓄電池を固定する機能を向上した収納装置に関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係る収納装置と同様である。
図14は、本発明の第3の実施の形態に係る棚の一例を蓄電池載置時に左側面側から見た斜視図である。
図15は、図14に示す棚を上側から見た平面図である。
図16は、図14に示す棚を下側から見た底面図である。
図14には、棚125S1に載置されている2つの蓄電池Bが代表的に示されている。図14〜図16では、棚125S1が示されているが棚125S2〜125S4についても棚125S1と同様である。
図15を参照して、収納装置151は、第1の実施の形態に係る収納装置と比べて、棚121S1および固定ベルト165FW1,165RW1,165FE1,165RE1の代わりに、棚(蓄電池固定部)125S1を備え、さらに、電池固定部材(蓄電池固定部)231J11〜231J14と、位置固定部材(蓄電池固定部)241F11〜241F14,241C11〜241C14,241R11〜241R14とを備える。
収納装置151は、第1の実施の形態に係る収納装置と比べて、棚121S2〜121S4および固定ベルト165FW2〜165FW4,165RW2〜165RW4,165FE2〜165FE4,165RE2〜165RE4の代わりに、棚(蓄電池固定部)125S2〜125S4を備え、さらに、電池固定部材(蓄電池固定部)231J21〜231J24,231J31〜231J34,231J41〜231J44と、位置固定部材(蓄電池固定部)241F21〜241F24,241F31〜241F34,241F41〜241F44,241C21〜241C24,241C31〜241C34,241C41〜241C44,241R21〜241R24,241R31〜241R34,241R41〜241R44とを備える。
棚125S1〜125S4には、それぞれガイド穴126F1〜126F4,126C1〜126C4,126R1〜126R4が形成される。
以下、電池固定部材231J11〜231J14,231J21〜231J24,231J31〜231J34,231J41〜231J44の各々を電池固定部材231とも称する。位置固定部材241F11〜241F14,241F21〜241F24,241F31〜241F34,241F41〜241F44,241C11〜241C14,241C21〜241C24,241C31〜241C34,241C41〜241C44,241R11〜241R14,241R21〜241R24,241R31〜241R34,241R41〜241R44の各々を位置固定部材241とも称する。ガイド穴126F1〜126F4の各々をガイド穴126Fとも称する。ガイド穴126C1〜126C4の各々をガイド穴126Cとも称する。ガイド穴126R1〜126R4の各々をガイド穴126Rとも称する。
なお、図14〜図16において、棚125、電池固定部材231および位置固定部材241の構造、およびガイド穴126F,126C,126Rの位置の理解を容易にするため、棚間端子台161、電池接続ケーブル131,145、コネクタ差込部142、ワイヤークリップ163、亘り板224および棚に載置される蓄電池Bの一部を図示していない。
棚125S1には、たとえば、コネクタ付きパネル201F1,212R1が脱着可能に固定される。より詳細には、棚125S1の前面には、パネル固定ねじ202F11〜202F14により、コネクタ付きパネル201F1が脱着可能に固定される。棚125S1の後面には、パネル固定ねじ202R11〜202R14により、コネクタ付きパネル201R1が脱着可能に固定される。
位置固定部材241は、たとえば、電池固定部材231を変位可能に棚125に固定する。具体的には、位置固定部材241は、たとえば、座金付きボルトである。位置固定部材241は、たとえば、当該位置固定部材241の座金および電池固定部材231により棚125を挟んだ状態において、当該位置固定部材241のボルトが電池固定部材231と螺合することにより、電池固定部材231を棚125に固定する。
棚125の前側および後側において、ガイド穴126Fおよび126Rは、左右方向に長い長穴である。また、ガイド穴126Cは、棚125におけるガイド穴126F,126Rの間に形成され、左右方向に長い長穴である。
具体的には、ガイド穴126F,126Rの左右方向の長さは、たとえば、蓄電池Bの1辺の長さの2倍に相当する長さより長い。ガイド穴126Cの左右方向の長さは、たとえばガイド穴126F,126Rの左右方向の長さより長い。
ガイド穴126F,126Rの前後方向の幅は、たとえば、位置固定部材241のボルトの外径より広く、かつ、位置固定部材241の座金の一辺の長さより狭い。ガイド穴126Cの前後方向の幅は、たとえば、ガイド穴126F,126Rの前後方向の幅より広く、かつ、位置固定部材241の座金の一辺の長さより狭い。
電池固定部材231は、たとえば、L字型の断面を有し、その長さは、ガイド穴126F,126R間の長さより長く、かつ棚125の前後方向の長さより短い。電池固定部材231は、たとえば、棚125と接触するための面である棚接触面242と、蓄電池Bと接触するための面である電池接触面243とを有する。棚接触面242の幅は、たとえば電池接触面243の幅より狭い。
棚接触面242には、たとえば、位置固定部材241をねじ止めするための第1ねじ穴、第2ねじ穴および第3ねじ穴が形成される。第1ねじ穴および第2ねじ穴間の距離は、たとえば、ガイド穴126F,126C間の距離と略同じである。第2ねじ穴および第3ねじ穴間の距離は、たとえば、ガイド穴126C,126R間の距離と略同じである。
たとえば、電池固定部材231において、第1ねじ穴、第2ねじ穴および第3ねじ穴における各位置固定部材241との螺合を緩めることにより、電池固定部材231は、左右方向に変位可能となる。
また、電池固定部材231において、第1ねじ穴、第2ねじ穴および第3ねじ穴における各位置固定部材241との螺合を締めることにより、電池固定部材231は、固定される。
電池固定部材231は、たとえば、棚125に載置される蓄電池Bを他の電池固定部材231と共同して挟むことにより当該蓄電池Bを固定する。
具体的には、電池固定部材231J11,231J12は、図14に示すように、棚125S1に載置される蓄電池B14を互いに共同して挟むように棚125S1に固定される。これにより、蓄電池B14が棚125S1に固定される。
また、電池固定部材231J13,231J14は、棚125S1に載置される蓄電池B13を互いに共同して挟むように棚125S1に固定される。これにより、蓄電池B13が棚125S1に固定される。
たとえば、蓄電池B14と棚125S1の左後端部との間に図示しない蓄電池B11が蓄電池B14とともに棚125S1に載置される状態では、電池固定部材231J11,231J12は、棚125S1に載置される蓄電池B14,B11を互いに共同して挟むように棚125S1に固定される。これにより、蓄電池B14,B11が棚125S1に固定される。
また、蓄電池B13と棚125S1の右後端部との間に図示しない蓄電池B12が蓄電池B13とともに棚125S1に載置される状態では、電池固定部材231J13,231J14は、棚125S1に載置される蓄電池B13,B12を互いに共同して挟むように棚125S1に固定される。これにより、蓄電池B13,B12が棚125S1に固定される。
電池固定部材231は、たとえば、変位することにより固定対象の蓄電池Bのサイズを変更可能である。具体的には、電池固定部材231は、たとえば、左右方向に変位可能であるので、蓄電池Bのサイズに応じて電池固定部材231を変位させることにより、当該蓄電池Bを他の電池固定部材231と共同して挟むように棚125に固定する。
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係る収納装置と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
以上のように、本発明の第3の実施の形態に係る収納装置では、電池固定部材231、位置固定部材241および棚125は、当該棚125に載置される蓄電池Bを挟むことにより固定し、変位することにより固定対象の蓄電池Bのサイズを変更可能である。
このような構成により、たとえば仕様変更により棚125に載置される蓄電池Bの種類および形状が変更され、固定対象の蓄電池Bのサイズが変わる場合であっても、同じ棚125を用いて異なるサイズの蓄電池Bを固定することができる。これにより、棚125の仕様を統一することができるので、蓄電池Bの仕様変更に対応するためのコストを削減することができる。
なお、本発明の第3の実施の形態に係る収納装置151では、電池固定部材231が棚121の左右方向に変位可能な構成であるとしたが、これに限定するものではない。たとえば、図14に示す棚125S1において、電池固定部材231およびガイド穴126F,126C,126Rを90度回転した配置にすることにより、電池固定部材231が棚121の前後方向に変位可能な構成であってもよい。
また、本発明の第3の実施の形態に係る収納装置151では、すべての電池固定部材231が変位可能な構成であるとしたが、これに限定するものではない。たとえば、一部の電池固定部材231が変位できない構成であってもよい。具体的には、たとえば、図14において、電池固定部材231J11,231J12の少なくとも一方が変位可能な構成であれば、電池固定部材231J11,231J12は、蓄電池B14を共同して挟むことにより蓄電池B14を固定可能であり、かつ固定対象の蓄電池B14のサイズを変更可能である。
また、本発明の第3の実施の形態に係る収納装置151では、電池固定部材231は、当該電池固定部材231が固定される棚125に載置される蓄電池を固定対象とする構成であるとしたが、これに限定するものではない。電池固定部材231は、たとえば、当該電池固定部材231が固定される棚125の一段下の棚125に載置される蓄電池を固定対象とする構成であってもよい。具体的には、たとえば、電池固定部材231を棚125の上面でなく下面に固定することにより、当該棚125に一段下の棚125に載置される蓄電池Bを固定することができる。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第4の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る収納装置と比べて直列ユニットの接続関係が変更された収納装置に関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係る収納装置と同様である。
[棚内ケーブルの接続]
本発明の第4の実施の形態に係る収納装置151では、棚121S0において、電池接続ケーブル131Pe1の第2端は、図6と同様に、棚間端子台161C1の端子T13に接続され、電池接続ケーブル131Pa1の第1端は、棚間端子台161C1の端子T12に接続される。
棚121S1において、電池接続ケーブル131Pe2の第2端は、棚間端子台161C2の端子T14に接続され、電池接続ケーブル131Pa2の第1端は、棚間端子台161C2の端子T13に接続される。
棚121S2において、電池接続ケーブル131Pe3の第2端は、棚間端子台161C3の端子T13に接続され、電池接続ケーブル131Pa3の第1端は、棚間端子台161C3の端子T12に接続される。
棚121S3において、電池接続ケーブル131Pe4の第2端は、棚間端子台161C4の端子T14に接続され、電池接続ケーブル131Pa4の第1端は、棚間端子台161C4の端子T13に接続される。
図17は、本発明の第4の実施の形態に係る電源装置の断面を示す断面図である。
図17に示される断面の位置は、図2におけるIII−III線に沿う断面と同じである。
図17を参照して、収納装置151は、第1の実施の形態に係る収納装置と比べて、電池接続ケーブル132P23,132M23,132M1bの代わりに132P24,132M24,132M2bを備える。
以下、電池接続ケーブル132P12,132P24,132P34,132P4b,132M12,132M24,132M34,132M2bの各々を電池接続ケーブル137とも称する。
[棚間ケーブルの収納装置への取り付け]
蓄電池Bが棚121に載置されていない状態の収納装置151において、電池接続ケーブル137は、たとえば、棚121に取り付けられる。また、電池接続ケーブル137は、たとえば、蓄電池Bと他の回路とを電気的に接続するために設けられる。具体的には、電池接続ケーブル137の一部は、棚間ケーブルである。電池接続ケーブル137は、たとえば、蓄電池Bと他の棚121に載置された蓄電池Bとを電気的に接続するために設けられる。
電池接続ケーブル132P12,132M12の第1端は、それぞれ棚間端子台161C1における端子T23,T22に接続される。電池接続ケーブル132P12,132M12の第2端は、それぞれ棚間端子台161C2おける端子T23,T22に接続される。また、電池接続ケーブル132P12における第1端および第2端間のインピーダンスと、電池接続ケーブル132M12における第1端および第2端間のインピーダンスとは、略同じである。
電池接続ケーブル132P24,132M24は、棚間ケーブルであり、たとえば、棚121S2に載置された蓄電池B21〜B24と棚121S4に載置された蓄電池B41〜B44とを電気的に接続するために設けられる。
より詳細には、電池接続ケーブル132P24,132M24は、それぞれ、棚間端子台161C2における端子T24,T21に接続された第1端と、棚間端子台161C4における端子T24,T21に接続された第2端とを有する。
電池接続ケーブル132P24,132M24は、たとえば、同種の電線により構成され、棚121S2,121S4間の距離に応じた長さを有する。すなわち、電池接続ケーブル132P24における第1端および第2端間のインピーダンスと、電池接続ケーブル132M24における第1端および第2端間のインピーダンスとは、略同じである。
電池接続ケーブル132P34,132M34の第1端は、それぞれ棚間端子台161C3における端子T23,T22に接続される。電池接続ケーブル132P34,132M34の第2端は、それぞれ棚間端子台161C4における端子T23,T22に接続される。また、電池接続ケーブル132P34における第1端および第2端間のインピーダンスと、電池接続ケーブル132M34における第1端および第2端間のインピーダンスとは、略同じである。
このように、亘りの配線として電池接続ケーブル132P12,132M12,132P24,132M24,132P34,132M34を用いる構成により、異なる棚121に載置される蓄電池B同士の電気的な接続関係を容易に変更することができ、かつ、電池接続ケーブルの長さも棚間の距離に応じて設定することができるので、設計を容易にし、コストダウンを図ることができる。
電池接続ケーブル132P4b,132M2bは、たとえば、棚121に載置された蓄電池BとBMS501とを電気的に接続するために設けられる。
より詳細には、図17に示すように、電池接続ケーブル132P4bの第1端および第2端は、それぞれ棚間端子台161C4における端子T24経由で棚間端子台161C4の端子T14、および装置端子台162における端子T31に接続される。
以下、図示していないが、棚間端子台161C2における端子T22,T12は電気的に接続される。棚間端子台161C2における端子T12および端子T11はたとえば配線により電気的に接続される。そして、図17に示すように、電池接続ケーブル132M2bは、棚間端子台161C2における端子T21経由で棚間端子台161C2の端子T11に接続された第1端と、装置端子台162における端子T32に接続された第2端とを有する。したがって、棚間端子台161C2における端子T22と装置端子台162における端子T32とが電気的に接続される。
[電池接続ケーブルの電気的な接続]
図18は、本発明の第4の実施の形態に係る蓄電池の電気的接続の一例を示す図である。
図18を参照して、電源装置101では、たとえば、棚121ごとに形成された4個の直列ユニットが棚間ケーブルにより2直2並列に接続される。すなわち、電源装置101では、16個の蓄電池Bが8直2並列に接続される。
より詳細には、装置端子台162における端子T31は、電池接続ケーブル132P4bを介して棚間端子台161C4における端子T24と電気的に接続される。
棚間端子台161C4における端子T24は、電池接続ケーブル132P24を介して棚間端子台161C2における端子T24と電気的に接続される。棚間端子台161C4,161C2の各々における端子T24,T14は電気的に接続される。
蓄電池B21,B41における陽極TP21,TP41は、それぞれ棚間端子台161C2,161C4における端子T14と電気的に接続される。蓄電池B21,B41における陰極TM21,TM41は、それぞれ蓄電池B22,B42における陽極TP22,TP42と電気的に接続される。蓄電池B22,B42における陰極TM22,TM42は、それぞれ蓄電池B23,B43における陽極TP23,TP43と電気的に接続される。蓄電池B23,B43における陰極TM23,TM43は、それぞれ蓄電池B24,B44における陽極TP24,TP44と電気的に接続される。
蓄電池B24,B44における陰極TM24,TM44は、それぞれ棚間端子台161C2,161C4における端子T13と電気的に接続される。棚間端子台161C2,161C4の各々における端子T13,T23は電気的に接続される。
棚間端子台161C2における端子T23は、電池接続ケーブル132P12を介して棚間端子台161C1における端子T13と電気的に接続される。棚間端子台161C4における端子T23は、電池接続ケーブル132P34を介して棚間端子台161C3における端子T13と電気的に接続される。棚間端子台161C1,161C3の各々における端子T23,T13は電気的に接続される。
蓄電池B11,B31における陽極TP11,TP31は、それぞれ棚間端子台161C1,161C3における端子T13と電気的に接続される。蓄電池B11,B31における陰極TM11,TM31は、それぞれ蓄電池B12,B32における陽極TP12,TP32と電気的に接続される。蓄電池B12,B32における陰極TM12,TM32は、それぞれ蓄電池B13,B33における陽極TP13,TP33と電気的に接続される。蓄電池B13,B33における陰極TM13,TM33は、それぞれ蓄電池B14,B34における陽極TP14,TP34と電気的に接続される。
蓄電池B14,B34における陰極TM14,TM34は、それぞれ棚間端子台161C1,161C3における端子T12と電気的に接続される。棚間端子台161C1,161C3の各々における端子T12,T22は電気的に接続される。
棚間端子台161C1における端子T22は、電池接続ケーブル132M12を介して棚間端子台161C2における端子T22と電気的に接続される。棚間端子台161C3における端子T22は、電池接続ケーブル132M34を介して棚間端子台161C4における端子T22と電気的に接続される。棚間端子台161C2,161C4の各々における端子T22,T12は電気的に接続される。
棚間端子台161C2における端子T12,T11はたとえば配線により電気的に接続される。棚間端子台161C4における端子T12,T11はたとえば配線により電気的に接続される。棚間端子台161C2,161C4の各々における端子T11,T21は電気的に接続される。
棚間端子台161C2における端子T21は、電池接続ケーブル132M24を介して棚間端子台161C4における端子T21と電気的に接続される。
棚間端子台161C2における端子T21は、電池接続ケーブル132M2bを介して装置端子台162における端子T32と電気的に接続される。
なお、本発明の第4の実施の形態に係る電源装置101では、電池接続ケーブル132M2bが棚間端子台161C2における端子T21および装置端子台162における端子T32に接続される構成であるとしたが、これに限定するものではない。電池接続ケーブル132M2bは、たとえば、棚間端子台161C2における端子T21の代わりに、装置端子台162の最も近くに位置する棚間端子台161C4における端子T21に接続される構成であってもよい。これにより、電池接続ケーブル132M2bの長さを短くすることができるので、電池接続ケーブル132M2bのインピーダンスを下げて電力損失を低減するとともに、製造コストを下げることができる。
[電池接続ケーブルのインピーダンス]
上述したように、棚間端子台161における棚間端子Tから蓄電池Bを経由して当該棚間端子台161における他の棚間端子Tまでの棚内ケーブルにより形成される経路のインピーダンスは、各棚121について略同じである。
棚121の間には、たとえば、同種の電線により構成され、かつ、略同じ長さを有する電池接続ケーブル137が取り付けられる。たとえば、図17に示すように、棚間端子台161C2における端子T24および棚間端子台161C4における端子T24間のインピーダンスと、棚間端子台161C2における端子T21および棚間端子台161C4における端子T21間のインピーダンスは、略同じである。
たとえば、棚121S0,121S1の間隔と棚121S2,121S3の間隔が略同じである場合、電池接続ケーブル132P12,132M12,132P34,132M34は、たとえば、同種の電線により構成され、上記間隔に応じた長さを有する。すなわち、電池接続ケーブル132P12における第1端および第2端間のインピーダンスと、電池接続ケーブル132M12における第1端および第2端間のインピーダンスと、電池接続ケーブル132P34における第1端および第2端間のインピーダンスと、電池接続ケーブル132M34における第1端および第2端間のインピーダンスとは、略同じである。
したがって、上記の場合において、棚間端子台161C1における端子T23および棚間端子台161C2における端子T23間のインピーダンスと、棚間端子台161C3における端子T23および棚間端子台161C4における端子T23間のインピーダンスは、略同じとなる。
また、棚間端子台161C1における端子T22および棚間端子台161C2における端子T22間のインピーダンスと、棚間端子台161C3における端子T22および棚間端子台161C4における端子T22間のインピーダンスは、略同じとなる。
また、棚間端子台161C1〜161C4における端子T11,T21間、端子T12,T22間、端子T13,T23間およびT14,T24間のインピーダンスは無視できる程度に小さい。また、棚間端子台161C2,161C4において、配線により電気的に接続された端子T11,T12間のインピーダンスはたとえば無視できる程度に小さい。
したがって、電源装置101とBMS501との接続部である装置端子台162から2つの棚121に載置された蓄電池Bを経由した装置端子台162までの棚内ケーブルおよび棚間ケーブルにより形成される各経路のインピーダンスが略同じである。
より詳細には、装置端子台162における端子T31から直列ユニットBS2,BS1を経由して装置端子台162における端子T32までの電池接続ケーブルにより形成される経路のインピーダンスと、装置端子台162における端子T31から直列ユニットBS4,BS3を経由して装置端子台162における端子T32までの電池接続ケーブルにより形成される経路のインピーダンスとが略同じである。
これにより、直列ユニットBS1〜BS4における蓄電池Bを充電または放電させる場合に、いずれの蓄電池Bに対しても略同じ電圧をそれぞれ印加または出力させることができるので、蓄電池Bの寿命を延ばすことができる。
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係る収納装置と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
以上のように、本発明の第4の実施の形態に係る収納装置では、棚121は複数の蓄電池Bを載置可能であり、電池接続ケーブル131,137,145には、同じ棚121に対応する蓄電池B間または蓄電池Bと他の回路とを電気的に接続するための棚内ケーブルである電池接続ケーブル131,145、および蓄電池Bと他の棚121に載置される蓄電池Bとを電気的に接続するための棚間ケーブルが含まれる。棚内ケーブルは、棚121に載置される複数の蓄電池Bを電気的に直列に接続するために設けられる。棚間ケーブルは、棚121に載置される蓄電池Bと他の棚121に載置される蓄電池Bとを電気的に直列または並列に接続するために設けられる。
このような構成により、異なる棚121に載置される蓄電池B同士の電気的な接続と、これらの棚121の空間的な配置とを対応させることができるので、収納装置151における各蓄電池Bの電気的な接続について、個々の蓄電池B単位で考えることなく、各棚121に載置される蓄電池Bの組を1単位として直観的に判断することができる。
これにより、たとえば、電気的な接続に関し仕様の異なる収納装置151を設計する場合において、電気的な接続以外の機構設計等を共通化することができる。そして、棚内ケーブルおよび棚間ケーブルの接続を変更することにより、電気的な接続の仕様の異なる収納装置151を設計することができる。したがって、設計コストおよび製造コストを削減することができる。
また、本発明の第4の実施の形態に係る収納装置では、電源装置101において、電源装置101の外部回路であるBMS501との接続部である装置端子台162における端子T31から各棚121に載置される蓄電池Bを経由した装置端子台162における端子T32までの電池接続ケーブルによる各経路、のインピーダンスが略同じである。
このような構成により、たとえば、各棚121に載置された蓄電池Bを充電または放電させる場合において、いずれの蓄電池Bに対しても略同じ電圧をそれぞれ印加または出力させることができるので、蓄電池Bの寿命を延ばすことができる。
なお、本発明の第1の実施の形態〜第4の実施の形態に係る各装置の構成要素のうち、一部または全部を任意に組み合わせることも可能である。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。