JP2015001759A - 紙葉類処理装置、及び紙葉類処理方法 - Google Patents

紙葉類処理装置、及び紙葉類処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 より高い精度で紙葉類の汚損レベルを識別することができる紙葉類処理装置、及び紙葉類処理方法を提供する。【解決手段】 一実施形態に係る紙葉類処理装置は、紙葉類の画像を取得する画像取得部と、前記画像と、予め汚損クラス毎に設定された汚損クラス識別用辞書とに基づいて前記紙葉類の汚損クラスを識別する汚損クラス識別部と、前記画像と、予め設定された汚損レベル識別用辞書とに基づいて、前記汚損クラス識別部により識別された汚損クラスに対応付けられた複数の汚損レベルの中から前記紙葉類の汚損レベルを識別する汚損レベル識別部と、を具備する。【選択図】 図2

Description

本発明の実施形態は、紙葉類処理装置、及び紙葉類処理方法に関する。
従来、種々の紙葉類の検査を行う紙葉類処理装置が実用化されている。紙葉類処理装置は、紙葉類を検査する検査部を有する。
検査部は、紙葉類から種々の特徴量を抽出し、紙葉類の券種(category)、正損(Fitness)、真偽(authentication)を判定する。
検査部は、例えば、紙葉類の画像を取得し、取得した紙葉類の画像から特徴量を算出する。検査部は、予め設定されたパラメータと特徴量とを比較し、紙葉類の券種、正損、及び真偽などを判別する。
特開2009−210559号公報
紙葉類処理装置は、汚損の度合いを示す汚損レベルが明らかである紙葉類のサンプルから特徴量を抽出することにより、紙葉類の正損を判別する為のパラメータを生成する。紙葉類処理装置は、汚損レベル毎にパラメータを生成することにより、紙葉類の汚損レベルを判別する為のパラメータ群を生成することができる。
しかし、紙葉類処理装置は、目視により汚損レベルが確認されたサンプルに基づいてパラメータを生成する必要がある。この為、目視で判別可能な汚損レベルの数以上の汚損レベルを判別する場合に、サンプルの収集が困難であるという課題がある。
そこで本発明は、より高い精度で紙葉類の汚損レベルを識別することができる紙葉類処理装置、及び紙葉類処理方法を提供することを目的とする。
一実施形態に係る紙葉類処理装置は、紙葉類の画像を取得する画像取得部と、前記画像と、予め汚損クラス毎に設定された汚損クラス識別用辞書とに基づいて前記紙葉類の汚損クラスを識別する汚損クラス識別部と、前記画像と、予め設定された汚損レベル識別用辞書とに基づいて、前記汚損クラス識別部により識別された汚損クラスに対応付けられた複数の汚損レベルの中から前記紙葉類の汚損レベルを識別する汚損レベル識別部と、を具備する。
図1は、一実施形態に係る紙葉類処理装置について説明するための図である。 図2は、一実施形態に係る紙葉類処理装置について説明するための図である。 図3は、一実施形態に係る紙葉類処理装置について説明するための図である。 図4は、一実施形態に係る紙葉類処理装置について説明するための図である。 図5は、一実施形態に係る紙葉類処理装置について説明するための図である。 図6は、一実施形態に係る紙葉類処理装置について説明するための図である。 図7は、一実施形態に係る紙葉類処理装置について説明するための図である。 図8は、一実施形態に係る紙葉類処理装置について説明するための図である。
以下、図面を参照しながら、一実施形態に係る紙葉類処理装置について詳細に説明する。
図1は、一実施形態に係る紙葉類処理装置100の構成例について説明するための説明図である。
紙葉類処理装置100は、操作員の操作に基づいて、紙葉類1の検査を行う。紙葉類処理装置100は、検査を行った紙葉類1を集積部により集積及び/又は施封する。
紙葉類処理装置100は、供給部2、取り込み部3、搬送状態検知部4、検査部5、厚さ検知部6、集積部7、制御部8、排除券集積部9、及び搬送部41を備える。さらに、紙葉類処理装置100は、紙葉類1の搬送先を切り替える為の第1のゲートG1及び第2のゲートG2を備える。
供給部2は、紙葉類処理装置100に取り込む紙葉類1をストックする。供給部2は、重ねられた状態の紙葉類1をまとめて受け入れる装填口を備える。
取り込み部3は、分離ローラを備える。分離ローラは、供給部2の上端に設置される。供給部2に紙葉類1が投入される場合、分離ローラは、投入された紙葉類1の集積方向の上端に接する。分離ローラは、回転することにより、供給部2に装填される紙葉類1を集積方向の上端から1枚ずつ紙葉類処理装置100の内部に取り込む。
分離ローラは、たとえば、1回転するごとに1枚の紙葉類1を取り込む。これにより、分離ローラは、紙葉類1を一定の間隔で取り込む。分離ローラにより取り込まれた紙葉類1は、搬送部41に導入される。
搬送部41は、紙葉類1を紙葉類処理装置100内の各部に搬送する搬送部である。搬送部41は、図示しない搬送ベルト及び図示しない駆動プーリなどを備える。搬送部41は、図示しない駆動モータにより駆動プーリを駆動する。搬送ベルトは、駆動プーリにより動作する。
搬送部41は、取り込み部3の分離ローラにより取り込まれる紙葉類1を搬送ベルトにより一定速度で搬送する。なお、搬送部41において取り込み部3に近い側を上流側、逆側を下流側として説明する。
搬送状態検知部4は、搬送部41により搬送される紙葉類1の搬送状態を検知する。搬送状態検知部4は、搬送路上における紙葉類1の位置、スキュー量、及び搬送ギャップなどを検知する。
例えば、搬送状態検知部4は、紙葉類1の中心を特定し、特定した中心からのズレを計測することにより、搬送ズレを検知する。また、例えば、搬送状態検知部4は、紙葉類1の搬送方向に対する傾きを計測することにより、スキュー量を検知する。また、例えば、搬送状態検知部4は、紙葉類1の搬送方向における後端と、次に搬送される紙葉類1の搬送方向における先端との距離を測定することにより、搬送ギャップを検知する。
検査部5は、真偽検知部51、正損検知部52、券種検知部53、及び番号検知部54を備える。
真偽検知部51は、紙葉類1が真券(genuine)であるか、偽券(counterfeit)であるかを検知する。真偽検知部51は、例えば紙葉類1の物理的特性(特徴)を検知する物理特性検知部、及び/または、磁気検知部などを備える。物理特性検知部は、例えば、紙葉類1から蛍光特性、または赤外線特性などを検知する。磁気検知部は、例えば、紙葉類1から磁気特性を検知する。真偽検知部51は、物理特性検知部、及び/または磁気検知部における検知結果に基づいて紙葉類1の真偽(authentication)を判定する。
正損検知部52は、紙葉類1の正損(Fitness)を検知する。即ち、正損検知部52は、紙葉類1が再流通可能な正券(fit for reuse sheet)であるか、再流通不可能な損券(unfit for reuse sheet)であるかを検知する。例えば、正損検知部52は、紙葉類1の物理的特性を検知し、検知結果に基づいて、紙葉類1の正損を判定する。例えば、正損検知部52は、真偽検知部51により真券であると判定された紙葉類1に対して正損を判定する。正損検知部52は、紙葉類1の光学的な特徴に基づいて、汚損の度合いを示す汚損レベルを判別する。正損検知部52は、汚損レベルが予め設定された値以上である場合に紙葉類が損券であると判別する。
券種検知部53は、紙葉類1の額面及び世代などの券種(category)を検知する。券種検知部53は、紙葉類1の両面から光学的特徴(画像)を検知する。また、券種検知部53は、紙葉類1の券種を判定する為の辞書を備える。
券種検知部53は、紙葉類1から取得した画像と、辞書に記憶されている券種毎のパラメータとに基づいて、紙葉類1の券種を検知する。さらに、券種検知部53は、紙葉類1の表/裏、正向き/逆向きを検知する。なお、以下、紙葉類1の表裏、及び正逆をまとめて券種と称する。
番号検知部54は、紙葉類1に記載されている文字列(例えば番号)を検知する紙葉類処理装置として機能する。番号検知部54は、紙葉類1の画像から、紙葉類1上の文字が印刷されている文字領域を検出する。さらに、番号検知部54は、文字領域から文字に対応する画素(文字画素)を抽出する。またさらに、番号検知部54は、抽出した文字画素と、予め設定された文字毎の標準パターンとに基づいて、紙葉類1上に印刷された文字を認識する。これにより、番号検知部54は、紙葉類1上に印刷された識別番号などを認識することができる。
なお、検査部5は、真偽検知部51、正損検知部52、券種検知部53、及び番号検知部54の処理に用いられる紙葉類1の画像を取得する画像取得部を有する。画像取得部の構成については後述する。
厚さ検知部6は、搬送部41により搬送される紙葉類1の厚さを検知する。厚さ検知部6は、紙葉類1の厚さに基づいて、紙葉類1の重なり、及び紙葉類1の折れなどを検知する。
集積部7は、紙葉類1を検査部5により検知する券種毎に区分して集積する。集積部7は、正券集積部71と損券集積部72とを備える。正券集積部71は、検査部5により真券であり、且つ正券であると判定された紙葉類1を集積する。さらに、正券集積部71は、集積した紙葉類1の枚数が所定枚数に達する場合、紙葉類1を所定枚数毎に施封する。損券集積部72は、検査部5により真券であり、且つ損券であると判定された紙葉類1を集積する。
制御部8は、紙葉類処理装置100の各部の動作を統合的に制御する。制御部8は、主制御部81、総合判定部82、及び操作部83などを備える。主制御部81は、総合判定部82による判定結果に基づいて、搬送部41、第1のゲートG1、及び第2のゲートG2の動作を制御する。
総合判定部82は、搬送状態検知部4、検査部5、及び厚さ検知部6の各検知結果に基づいて、紙葉類1の搬送先を総合的に判定する。
例えば、総合判定部82は、真偽検知部51により真券であると判定され、正損検知部52により正券であると判定された紙葉類1の搬送先を正券集積部71に決定する。主制御部81は、紙葉類1を正券集積部71に搬送するように第1のゲートG1及び第2のゲートG2を制御する。即ち、主制御部81は、第1のゲートG1を反時計回りに回動し、第2のゲートG2を時計回りに回動するように制御する。
また、総合判定部82は、真偽検知部51により真券と判定され、正損検知部52により損券であると判定された紙葉類1の搬送先を損券集積部72に決定する。主制御部81は、紙葉類1を損券集積部72に搬送するように第1のゲートG1及び第2のゲートG2を制御する。即ち、主制御部81は、第1のゲートG1を反時計回りに回動し、第2のゲートG2を反時計回りに回動するように制御する。
また、総合判定部82は、汚損レベルに応じて紙葉類1を区分する構成であってもよい。例えば、紙葉類処理装置100が汚損レベルに応じた集積庫を備える場合、総合判定部82は、汚損レベルに応じた集積庫を紙葉類1の搬送先として決定する。これにより、紙葉類処理装置100は、紙葉類1を汚損レベル毎に異なる集積庫に区分することができる。
またさらに、総合判定部82は、真偽検知部51により偽券、または排除券と判定された紙葉類1の搬送先を排除券集積部9に決定する。主制御部81は、紙葉類1を排除券集積部9に搬送するように第1のゲートG1を制御する。即ち、主制御部81は、第1のゲートG1を時計回りに回動するように制御する。
またさらに、総合判定部82は、厚さ検知部6により紙葉類1が複数枚重なっている事、または、紙葉類1の折れを検知する場合、紙葉類1の搬送先を排除券集積部9に決定する。主制御部81は、紙葉類1を排除券集積部9に搬送するように第1のゲートG1を制御する。即ち、主制御部81は、第1のゲートG1を時計回りに回動するように制御する。
操作部83は、例えばキーボード、表示部と一体に形成されるタッチパネル、または操作者による操作に応じた操作信号を受け付ける入力部などを備える。操作部83は、入力される操作に基づいて操作信号を生成する。操作部83は、生成した操作信号を主制御部81に入力する。主制御部81は、入力される操作信号に基づいて、種々の処理を実現する為の制御信号を生成する。
排除券集積部9は、検査部5の真偽検知部51により偽券と判定された紙葉類1、厚さ検知部6により複数枚重なっていると判定された紙葉類1、及び、厚さ検知部6により折れが存在すると判定された紙葉類1を集積する。
図2は、検査部5の正損検知部52及び画像読取部(カメラ)の構成の例を示す。
検査部5は、制御部501、カメラ503、データ記憶部505、位置合わせ部506、汚損クラス識別部508、及び汚損レベル識別部509を備える。さらに、検査部5は、図示しない照明を備える。
制御部501は、検査部5の各部の動作を制御する。制御部501は、CPU、バッファメモリ、プログラムメモリ、及び不揮発性メモリなどを備えている。
CPUは、種々の演算処理を行う。バッファメモリは、CPUにより演算結果を一時的に記憶する。プログラムメモリ及び不揮発性メモリは、CPUが実行する種々のプログラム及び制御データなどを記憶する。
制御部501は、CPUによりプログラムメモリに記憶されているプログラムを実行することにより、種々の処理を行うことができる。例えば、制御部501は、照明、及びカメラ503の動作タイミングを制御する。
また、制御部501は、図1に示す制御部8に接続されている。例えば、制御部501は、処理結果を制御部8に伝送することができる。また、制御部501は、制御部8から送信される制御信号に基づいて、検査部5の各部の動作を制御することが出来る。
照明は、搬送部41により矢印Aの方向(搬送方向)に搬送される紙葉類1に対して光を照射する。照明は、例えば、蛍光灯、ハロゲンランプ、またはLEDなどの光源と、光源から発せられた光をカメラ503の読取位置に導光する導光部材とを備える。即ち、照明は、前記カメラ503の読取位置を含む範囲に光を照射する。
カメラ503は、紙葉類1の一方の面から光度に応じた強度の電気信号を生成する。カメラ503は、Charge Coupled Device(CCD)またはComplimentary Metal Oxide Semiconductor(CMOS)などの受光素子と、光学系(例えばレンズ)とを備える。
受光素子は、受光した光を電気信号、即ち画像に変換する。カメラ503は、例えば、ライン状に複数配列された受光素子を備える。受光素子は、紙葉類1の搬送方向Aと直交する方向に走査するように配置される。
光学系は、所定の読取位置(走査範囲)から光を受光し、受光した光を受光素子に結像させる。この読取位置に紙葉類1が存在する場合、光学系は、紙葉類1の面で反射した反射光を受光し、受光素子に結像させる。
これにより、カメラ503は、受光素子に結像された光に基づいて1ライン分の電気信号を生成する。カメラ503は、搬送部41によって搬送方向Aの方向に搬送される紙葉類1から連続して電気信号を生成することにより、紙葉類1の全体の二次元的な画像を取得する。
なお、検査部5は、搬送されている紙葉類1の両面の画像を取得するように配置されたカメラ503を備える構成であってもよい。例えば、検査部5は、搬送部41を挟むように設置された1対のカメラ503を備える構成であってもよいし、紙葉類1の両面から光を受光する事ができるように光学系が設置されたカメラを備える構成であってもよい。
データ記憶部505は、カメラ503により検出された紙葉類1の画像を一時的に記憶する。
位置合わせ部506は、紙葉類1の画像の位置合わせを行う。例えば、位置合わせ部506は、データ記憶部505に記憶されている読取画像から、紙葉類1が写り込んでいる位置を検出し、アフィン変換する。これにより、位置合わせ部506は、画像中の紙葉類1の位置を所定の位置に合わせることができる。即ち、位置合わせ部506は、紙葉類1の位置が所定の位置に合わせられた位置合わせ画像を取得することができる。
例えば、位置合わせ部506は、紙葉類1のエッジ位置を検出する。位置合わせ部506は、エッジ位置から回転角を推定する。さらに、位置合わせ部506は、回転角に応じて予め登録されたターゲットパターンを回転変換し、入力画像との照合を行う。これにより、位置合わせ部506は、ターゲット位置を検出する。さらに、位置合わせ部506は、ターゲット位置を用いてアフィン変換することにより位置合わせを行う。
汚損クラス識別部508は、位置合わせ画像に基づいて、紙葉類1の汚損クラスを識別する。汚損クラスは、汚損の度合いに基づいて目視判断により分類されたクラスである。例えば、汚損クラス識別部508は、図3に示されるように、汚損クラスC1(汚い)、汚損クラスC3(普通)、汚損クラスC5(綺麗)などのクラスに紙葉類1を識別する。
汚損クラス識別部508は、予め目視によりクラス分けされた評価サンプルに基づいて、辞書データ(汚損クラス判別用辞書)を生成する。即ち、汚損クラス識別部508は、異なる汚損クラス毎の評価サンプルからそれぞれ汚損クラス毎の汚損クラス判別用辞書を生成する。
汚損クラス判別用辞書は、ベクトル空間上での中心の座標と、分散値とを有する。汚損クラス識別部508は、生成した汚損クラス判別用辞書を図示されないメモリに格納する。汚損クラス識別部508は、位置合わせ画像と上記の各汚損クラス判別用辞書とを照合し、紙葉類1の汚損クラスを識別する。
汚損レベル識別部509は、位置合わせ画像と、汚損クラス識別部508により識別された汚損クラスと、に基づいて、紙葉類1の汚損レベルを識別する。汚損レベル識別部509は、位置合わせ画像から特徴量(例えば紙葉類1全体の明度など)を抽出する。汚損レベル識別部509は、抽出した特徴量と、予め設定された汚損レベル判別用辞書とに基づいて汚損評価値を算出する。さらに、汚損レベル識別部509は、汚損クラス識別部508により識別された汚損クラスと、汚損評価値とに基づいて、最終的な汚損レベルの識別結果を取得する。
汚損レベル識別部509は、1つの汚損クラスと、複数の汚損レベルとを予め対応付ける。例えば、汚損レベル識別部509は、図4に示されたように、汚損レベルL1、L2及びL3を汚損クラスC1と対応付ける。また、汚損レベル識別部509は、汚損レベルL4、L5及びL6を汚損クラスC2と対応付ける。また、汚損レベル識別部509は、汚損レベルL7、L8及びL9を汚損クラスC3と対応付ける。また、汚損レベル識別部509は、汚損レベルL10、L11及びL12を汚損クラスC4と対応付ける。また、汚損レベル識別部509は、汚損レベルL13、L14及びL15を汚損クラスC5と対応付ける。
汚損レベル識別部509は、汚損クラス識別部508により識別された汚損クラスに対応付けられている汚損レベルの中から、汚損評価値に応じて紙葉類1の最終的な汚損レベルを識別する。
制御部501は、真偽検知部51、正損検知部52、券種検知部53、及び番号検知部54の検知結果に基づいて、紙葉類1の券種、正損、及び真偽などを判定する。なお、制御部501は、真偽検知部51、正損検知部52、券種検知部53、及び番号検知部54の検知結果を図1に示す制御部8に送信する構成であってもよい。この場合、制御部8は、制御部501から供給された真偽検知部51、正損検知部52、券種検知部53、及び番号検知部54の検知結果に基づいて、紙葉類1の券種、正損、及び真偽などを判定する。
図5は、図2により示された検査部5の処理の例を示す。
紙葉類処理装置100の制御部8は、図1に示す搬送状態検知部4、または図示しない位置検出センサを用いて紙葉類1の搬送位置を検知する(ステップS11)。制御部8は、搬送状態検知部4、または位置検出センサの検知位置に紙葉類1が存在しない場合の検出信号と、紙葉類1が存在する場合の検出信号とのレベル差に基づいて、紙葉類1の搬送位置を認識する。
制御部8は、図2に示すカメラ503の検出位置に紙葉類1が到達するタイミングでカメラ503により紙葉類1から画像を取得するように検査部5を制御する(ステップS12)。カメラ503は、制御に基づいて逐次画像を検出する。これにより、カメラ503は、紙葉類1の全体の画像を取得ことができる。カメラ503は、取得した紙葉類1の画像をデータ記憶部505に記憶する。
位置合わせ部506は、紙葉類1の画像の位置合わせを行う(ステップS13)。汚損クラス識別部508は、位置合わせ画像に基づいて、紙葉類1の汚損クラスを識別する(ステップS14)。汚損クラス識別部508は、位置合わせ画像に対して複数の感知領域を設定する。例えば、汚損クラス識別部508は、図6に示されるように、位置合わせ画像をメッシュ状に分割した領域を感知領域として設定する。また、汚損クラス識別部508は、各感知領域毎に重み(重みパラメータ)を設定する。
汚損クラス識別部508は、各々の感知領域毎に汚損特徴(例えば、RGBの画素値)を抽出する。汚損クラス識別部508は、抽出した汚損特徴と、予め汚損クラス毎に設定された汚損クラス判別用辞書とを照合する。汚損クラス識別部508は、抽出した汚損特徴と各汚損クラス判別用辞書との照合結果と、予め設定された感知領域毎の重みパラメータと、に基づいて、紙葉類1の汚損クラスを識別する。
例えば、汚損クラス識別部508は、図7に示されるように、感知領域毎の汚損特徴に重みパラメータを加味した値をRGBの空間上にプロットする。汚損クラス識別部508は、プロットした位置に応じて、紙葉類1の汚損クラスを識別する。なお、上記したように感知領域が複数である場合、汚損クラス識別部508は、各感知領域毎の汚損クラスの識別結果からスコアを算出し、算出したスコアに基づいて紙葉類1の汚損クラスを識別する。
なお、汚損クラス識別部508は、紙葉類1の汚損クラスの識別を目的とする。この為、汚損クラス識別部508は、紙葉類1の汚損度に応じて連続的に汚損クラスを識別する構成でなくてもよい。例えば、汚損クラス識別部508は、ある汚損クラスが図7のRGB空間上で広く、他の汚損クラスが図7のRGB空間上で狭く設定されていてもよい。
汚損レベル識別部509は、位置合わせ画像と、汚損レベル判別用辞書と、に基づいて、紙葉類1の汚損評価値を算出する(ステップS15)。
汚損レベル識別部509は、汚損評価値に対応する紙葉類1の汚損レベルをL1乃至L15の間で識別する為に予め設定された複数の閾値(汚損レベル閾値)を保持する。汚損レベル識別部509は、例えば、図示されないメモリなどに汚損レベル閾値を保持する。汚損レベル閾値は、複数枚のサンプルとしての紙葉類1から抽出された特徴量に従って設定された値である。例えば、汚損レベル閾値は、複数枚の紙葉類1から抽出されたヒストグラムに従って設定される。なお、汚損レベル閾値は、操作部83による入力操作、または外部から入力されたデータなどに従って設定される構成であってもよい。
なお、汚損レベル識別部509は、位置合わせ画像と、予め設定された辞書データ(汚損レベル判別用辞書)に基づいて、紙葉類1の汚損評価値を算出する。汚損レベル識別部509は、汚損度の極めて少ない紙葉類(基準サンプル)から作成された汚損レベル判別用辞書を保持する。例えば、汚損レベル識別部509は、汚損度の極めて少ない複数の基準サンプルから算出されたベクトル空間上での中心の座標と分散値とを有する汚損レベル判別用辞書を保持する。
また、汚損レベル識別部509は、複数の汚損度の基準サンプルから作成された汚損レベル判別用辞書を保持する構成であってもよい。例えば、複数の汚損度の基準サンプルに基づいて作成された汚損レベル判別用辞書は、単一の汚損度の基準サンプルに基づいて作成された汚損レベル判別用辞書とベクトル空間上での中心の座標及び分散値が異なる。即ち、汚損レベル判別用辞書の作成に用いる基準サンプルの汚損度を調整することにより、汚損レベル判別用辞書のベクトル空間上での中心の座標及び分散値を調整することができる。
汚損レベル判別用辞書は、汚損度の極めて少ない紙葉類(第1の基準サンプル)と、汚損度の異なる別の紙葉類(第2の基準サンプル)とに基づいて作成される。第1の基準サンプルと第2の基準サンプルとにより、上記の分散値を変えることができる。この場合、学習時の目標とする評価値の値を変えることにより、第1の基準サンプルと第2の基準サンプルとの2つの汚損度間で算出される評価値の分布幅を広げることができる。即ち、第1の基準サンプルと第2の基準サンプルとを用いることにより、学習時の目標とする評価値の値を変えることができる。
このように、汚損レベル判別用辞書の分散値の値を変えることにより、汚損度の極めて少ない基準サンプルと汚損度の異なる別の基準サンプルとの間の汚損度の分解能を上げることができる。
また、汚損レベル識別部509は、ステップS15で算出された汚損評価値と、汚損クラス識別部508により識別された汚損クラスと、に基づいて、紙葉類1の最終的な汚損レベルを識別する(ステップS16)。
上記したように1つの汚損クラスと、複数の汚損レベルとが予め対応付けられている。汚損レベル識別部509は、汚損クラス識別部508により識別された汚損クラスに対応付けられている汚損レベルの中から、汚損評価値に応じて紙葉類1の最終的な汚損レベルを識別する。
例えば、図8に示されたように、汚損レベルL10、L11、及びL12と汚損クラスC4とが対応付けられているとする。また、汚損クラス識別部508により紙葉類1の汚損クラスが汚損クラスC4であると識別されたとする。この場合、汚損レベル識別部509は、汚損クラスC4に対応付けられた汚損レベルL10、L11、及びL12の中から汚損評価値に応じて紙葉類1の最終的な汚損レベルを識別する。
例えば、ステップS15で算出された汚損評価値が汚損レベルL11に相当する値である場合、汚損レベル識別部509は、汚損レベルL11を紙葉類1の最終的な汚損レベルとして識別する。
また、例えば、ステップS15で算出された汚損評価値が汚損レベルL8に相当する値である場合、汚損レベル識別部509は、汚損レベルL10を紙葉類1の最終的な汚損レベルとして識別する。
即ち、ステップS15で算出された汚損評価値に相当する汚損レベルが汚損クラス識別部508により識別された汚損クラスに対応付けられている場合、汚損レベル識別部509は、ステップS15で算出された汚損評価値に相当する汚損レベルを最終的な汚損レベルとして識別する。
また、ステップS15で算出された汚損評価値に相当する汚損レベルが汚損クラス識別部508により識別された汚損クラスに対応付けられていない場合、汚損レベル識別部509は、汚損クラス識別部508により識別された汚損クラスに対応付けられている汚損レベルの中で、ステップS15で算出された汚損評価値に相当する汚損レベルに最も近い汚損レベルを最終的な汚損レベルとして識別する。
これにより、正損検知部52は、汚損レベル毎の辞書データが存在しない場合であっても、汚損クラスより細かい汚損レベルを識別することができる。また、正損検知部52は、汚損クラスの識別結果の中で汚損レベルを識別する為、より高い精度で紙葉類1の汚損レベルを識別することができる。
さらに、正損検知部52は、紙葉類1の汚損レベルの識別結果を制御部501を介して制御部8に送信する。これにより、制御部8は、汚損レベルの識別結果に基づいて紙葉類1を区分する(ステップS17)。この結果、紙葉類処理装置100は、紙葉類1の汚損レベルに基づいてより細かく紙葉類1を区分処理することができる。
上記したように、紙葉類処理装置100は、1つの汚損クラスと複数の汚損レベルとを対応付ける。紙葉類処理装置100は、紙葉類1から画像を取得し、取得した画像と汚損クラス毎に設定された汚損クラス識別用辞書とを用いて紙葉類1の汚損クラスを識別する。さらに、紙葉類処理装置100は、画像と予め設定された汚損レベル識別用辞書とに基づいて、識別された汚損クラスに対応付けられた汚損レベルの中から最終的な汚損レベルを識別する。
これにより、紙葉類処理装置100は、人間の目視判断が困難な汚損レベル数まで評価サンプル収集をすることなく、高精度に汚損レベルを識別することができる。この結果、より高い精度で紙葉類の汚損レベルを識別することができる紙葉類処理装置、及び紙葉類処理方法を提供することができる。
なお、上述の各実施の形態で説明した機能は、ハードウエアを用いて構成するに留まらず、ソフトウエアを用いて各機能を記載したプログラムをコンピュータに読み込ませて実現することもできる。また、各機能は、適宜ソフトウエア、ハードウエアのいずれかを選択して構成するものであっても良い。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…紙葉類、2…供給部、3…取り込み部、4…搬送状態検知部、5…検査部、6…検知部、7…集積部、8…制御部、9…排除券集積部、41…搬送部、51…真偽検知部、52…正損検知部、53…券種検知部、54…番号検知部、71…正券集積部、72…損券集積部、81…主制御部、82…総合判定部、83…操作部、100…紙葉類処理装置、501…制御部、503…カメラ、505…データ記憶部、506…位置合わせ部、508…汚損クラス識別部、509…汚損レベル識別部。

Claims (5)

  1. 紙葉類の画像を取得する画像取得部と、
    前記画像と、予め汚損クラス毎に設定された汚損クラス識別用辞書とに基づいて前記紙葉類の汚損クラスを識別する汚損クラス識別部と、
    前記画像と、予め設定された汚損レベル識別用辞書とに基づいて、前記汚損クラス識別部により識別された汚損クラスに対応付けられた複数の汚損レベルの中から前記紙葉類の汚損レベルを識別する汚損レベル識別部と、
    を具備する紙葉類処理装置。
  2. 前記汚損レベル識別部は、第1の汚損レベルの基準サンプルに基づいて作成された汚損レベル識別用辞書を具備し、前記汚損レベル識別用辞書と前記画像とに基づいて、前記汚損クラス識別部により識別された汚損クラスに対応付けられた複数の汚損レベルの中から前記紙葉類の汚損レベルを識別する請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  3. 前記汚損レベル識別部は、第1の汚損レベルの基準サンプルと、第2の汚損レベルの基準サンプルとに基づいて作成された汚損レベル識別用辞書を具備し、前記汚損レベル識別用辞書と前記画像とに基づいて、前記汚損クラス識別部により識別された汚損クラスに対応付けられた複数の汚損レベルの中から前記紙葉類の汚損レベルを識別する請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  4. 前記汚損レベル識別部の識別結果に基づいて、前記紙葉類を区分する区分処理部をさらに具備する紙葉類処理装置。
  5. 紙葉類の画像を取得し、
    前記画像と、予め汚損クラス毎に設定された汚損クラス識別用辞書とに基づいて前記紙葉類の汚損クラスを識別し、
    前記画像と、予め設定された汚損レベル識別用辞書とに基づいて、前記汚損クラス識別部により識別された汚損クラスに対応付けられた複数の汚損レベルの中から前記紙葉類の汚損レベルを識別する、
    紙葉類処理方法。
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