JP2015001574A - 地図データ生成システム、地図出力システム - Google Patents

地図データ生成システム、地図出力システム Download PDF

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Abstract

【課題】比較的軽い負荷で、道路上に描かれる区画線を、道路の形状に合わせて描画する技術を提供する。【解決手段】地図データ生成システム100は、道路をノードおよびリンクで表した道路ネットワークデータを格納する道路ネットワークデータベース220と、道路ネットワークデータに基づいて、区画線ポリゴンデータ248を生成する区画線ポリゴンデータ生成部116と、を備える。リンクは、2つのノードと、リンクが通過する地点を表す構成点とを含む。ノードおよび構成点には、区画線が通過する通過点を規定するための通過点規定データがそれぞれ対応付けられている。区画線ポリゴンデータ生成部116は、ノードおよび構成点と、通過点規定データとに基づいて定まる複数の通過点を用いて、区画線ポリゴンデータ248を生成する。【選択図】図2

Description

本発明は、道路上に描かれる車道外側線、車道中央線、車線境界線等の区画線を地図上に描画するための区画線描画データを生成する技術に関するものである。
近年、地図には、単に道路や建物等の地物の配置を表すだけでなく、より現実に近い状態を再現することが求められる傾向にある。その一例として、現実の道路に描かれる横断歩道、停止線、ゼブラゾーン(導流帯)、進行方向矢印などの種々の道路標示や、車道外側線、車道中央線、車線境界線等の区画線を、地図上に再現することが求められる場合がある。このように、現実に近い状態を地図上に再現することによって、地図のユーザは、地図と現地とを容易に対照することができ、地図の利便性を向上させることができる。かかる要請は、印刷物としての地図よりも、コンピュータやナビゲーション装置などのディスプレイに表示する電子地図において高く求められる。また、2次元地図よりも、地物等を立体的に表示した3次元地図において、強く要請される。
道路標示や区画線に関連する技術としては、例えば、下記特許文献1,2に記載された技術がある。
特許文献1に記載された技術では、車両に搭載されたビデオカメラで撮影した道路面の画像から路面標示(道路標示や区画線)を抽出して、路面標示の画像データを生成する。しかし、この技術では、路面標示の画像データを生成するために、道路面を撮影する現地調査が不可欠である。このため、全国の道路について路面標示を描画させようとすれば、その調査負荷は多大なものとなる。
そこで、特許文献2に記載された技術では、既存の道路ポリゴン等の描画データと道路ネットワークデータとを用いて、道路標示や区画線を描画するための道路標示データを生成する。この技術によれば、道路標示データの生成に際し、ある程度の精度を確保しつつ、負荷を軽減することができる。
特許文献2に記載された技術では、道路標示データの生成時に、車両通行帯最外側線および中央線の位置を決定するに際し、車線幅×車線数を計算することにより、道路幅のうち、車線に利用される幅を決定し、この幅を道路幅内に均等に配置することにより、車両通行帯最外側線の位置を決定する。また、上記車線に利用される幅を、上下線の各車線数で内分することによって中央線の位置を決定する。
特開2010−175756号公報 特開2012−133132号公報
しかし、この技術では、一つのリンクについて、道路が曲がっている場合や、道路の幅員が変化している場合には、道路の形状に沿って区画線を描画することができず、地図の見栄えが悪くなる場合があった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、比較的軽い負荷で、道路上に描かれる区画線を、道路の形状に合わせて描画する技術を提供することを目的とする。
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明では、以下の構成を採用した。
本発明の第1の装置は、地図を描画するための地図データを生成する地図データ生成システムであって、
道路をノードおよびリンクで表した道路ネットワークデータを格納する道路ネットワークデータベースと、
前記道路ネットワークデータに基づいて、前記道路の区画線を描画するための区画線描画データを生成する区画線描画データ生成部と、を備え、
前記リンクは、2つのノード間のリンクが通過する地点を表す構成点を含み、
前記ノードおよび構成点には、前記区画線が通過する通過点を規定するための通過点規定データがそれぞれ対応付けられており、
前記区画線描画データ生成部は、前記ノードおよび構成点と、前記通過点規定データとに基づいて定まる複数の前記通過点を用いて、前記区画線描画データを生成することを特徴とする。
ここで、区画線としては、法令上の定義はないが、車道外側線、車道中央線、車線境界線、その他、道路上において車両の走行方向に沿って描かれる線が挙げられる。
本発明の地図データ生成システムでは、ノードおよび構成点に、区画線が通過する通過点を規定するための通過点規定データが対応付けられているので、区画線描画データ生成部は、これらに基づいて、区画線の複数の通過点を求めることができる。そして、区画線描画データ生成部は、これら複数の通過点を用いて、区画線描画データを生成するため、区画線の形状を柔軟に指定することができる。したがって、本発明の地図データ生成システムでは、比較的軽い負荷で、道路の形状に合わせて区画線を描画する区画線描画データを生成することができる。
通過点規定データは、ノードおよび構成点の一部に対応付けられているものとしてもよいが、道路の形状に合わせて見栄えよく区画線を描画する観点から、すべてのノードおよび構成点ごとに対応付けられていることが好ましい。また、このように道路ネットワークデータに既存のノードおよび構成点を利用して通過点規定データを用意することにより、既存のデータベースを活用することができ、データ量の増大も抑制することができる。
区画線描画データは、ポリゴンデータ等のベクトルデータとしてもよいし、ラスタデータとしてもよい。
また、本発明において、現実の道路に対応させて、区画線ごとに、色(白、黄)や線種(実線、破線、二重線等)を設定するようにしてもよい。こうすることによって、地図のリアリティを向上させることができる。このような情報は、予め、リンクと対応付けてデータベースに格納しておけばよい。
本発明の地図データ生成システムにおいて、上記区画線描画データは、上記複数の通過点を結ぶ折れ線を描画するデータであるものとしてもよいが、
前記区画線描画データは、前記複数の通過点を滑らかに結ぶ曲線を描画するデータであるものとすることが好ましい。
こうすることによって、区画線を折れ線で描画するよりも、区画線の見栄えをよくすることができる。
複数の通過点を滑らかに結ぶ曲線としては、例えば、ベジエ曲線や、スプライン曲線が挙げられる。この曲線は、必ずしもすべての通過点を通らなくてもよく、区画線の見栄えを著しく悪化させない程度の誤差を許容する。
本発明の地図データ生成システムにおいて、上記通過点規定データとして、種々のデータを適用可能であり、例えば、
前記通過点規定データは、前記リンクから前記通過点までの距離を規定するデータであるものとしてもよい。
ここで、リンクから通過点までの距離とは、各ノードおよび構成点におけるリンクの法線方向の距離とすることができる。法線方向とは、例えば、着目する構成点を頂点として、その両隣の構成点(またはノード)ではさまれる角の二等分線方向とすることができる。また、ノードの場合は、このノードと隣接する構成点(またはノード)とを結ぶ線分の法線方向としてもよい。
上記通過点規定データは、リンクの片側についてのみ設定するようにしてもよいし、リンクの両側についてそれぞれ設定するようにしてもよい。通過点規定データの設定を現実の道路に対応させることによって、地図のリアリティを向上させることができる。
また、上記通過点規定データとして、リンクから前記通過点までの距離を規定するデータを用いる代わりに、例えば、構成点またはノードからの相対座標値を通過点規定データとしてもよい。
上記地図データ生成システムにおいて、
前記区画線は、車道外側線であり、
前記通過点規定データは、前記ノードまたは構成点における前記道路の幅員と、路側帯の幅員とを含み、
前記リンクから前記通過点までの距離は、前記道路の幅員の1/2と前記路側帯の幅員との差であるものとすることができる。
リンクは、道路の中央を通過するように設定されていることが多いため、上記態様によれば、道路の幅員、路側帯の幅員という汎用的な情報を用いて、道路の形状に沿った車道外側線を描画する区画線描画データを生成することができる。
車道外側線は、道路の左右両側にそれぞれ描かれる場合と、片側のみに描かれる場合とがある。したがって、上記通過点規定データは、道路の左右両側についてそれぞれ設定するようにしてもよいし、道路の片側についてのみ設定するようにしてもよい。車道外側線が道路の片側のみに描かれる場合には、片方の路側帯の幅員は省略される。
本発明の地図データ生成システムにおいて、
前記道路は、進行方向についての一方向または双方向に、複数の車線を有しており、
前記区画線は、前記道路の左右両側にそれぞれ描かれる車道外側線であり、
前記リンクには、前記道路における前記各方向についての車線数が対応付けられており、
前記通過点規定データは、前記各車道外側線の位置をそれぞれ規定するデータであり、
前記区画線描画データ生成部は、さらに、前記左右両側の車道外側線間の領域に、前記車線数に基づいて、車道中央線および車線境界線の少なくとも一方を描画するための区画線描画データを生成するようにしてもよい。
本発明では、区画線描画データ生成部は、例えば、対向車線が存在する片側1車線の道路については、1対の車道外側線間の中央に、車道中央線を描画する描画データを生成する。また、一方の車線が2車線であり、この車線に対向する他方の車線が3車線である場合には、区画線描画データ生成部は、1対の車道外側線間を2:3に内分する位置に車道中央線を描画する描画データを生成する。そして、区画線描画データ生成部は、片側2車線の道路については、車道外側線と車道中央線との間を2等分する位置に、片側3車線の道路については、車道外側線と車道中央線との間を3等分する位置に、車線境界線を描画する描画データをそれぞれ生成する。また、区画線描画データ生成部は、対向車線が存在しない、一方通行の複数車線の道路については、車道中央線は存在しないので、1対の車道外側線間を車線数で等分する位置に車線境界線を描画する描画データを生成する。こうすることによって、一対の車道外側線間に、車道中央線や車線境界線をバランスよく描画する区画線描画データを生成することができる。
本発明の第2の装置は、地図を出力する地図出力システムであって、
前記道路を描画するための道路ポリゴンデータと、該道路上の区画線を描画するための区画線描画データとを含む地図ポリゴンデータを格納する描画データベースと、
前記道路ポリゴンデータを用いて前記道路を描画し、その上に重ねて前記区画線描画データを用いて前記区画線を描画して、前記地図を出力する地図出力部と、
を備え、
前記区画線描画データは、
地図を描画するための地図データを生成する地図データ生成システムであって、
道路をノードおよびリンクで表した道路ネットワークデータを格納する道路ネットワークデータベースと、
前記道路ネットワークデータに基づいて、前記区画線描画データを生成する区画線描画データ生成部と、を備え、
前記リンクは、2つのノード間のリンクが通過する地点を表す構成点を含み、
前記ノードおよび構成点には、前記区画線が通過する通過点を規定するための通過点規定データがそれぞれ対応付けられており、
前記区画線描画データ生成部は、前記ノードおよび構成点と、前記通過点規定データとに基づいて複数の前記通過点を求め、該複数の通過点を用いて、前記区画線描画データを生成する、
地図データ生成システムによって生成されたデータである、
地図出力システム。
本発明の地図出力システムによって、道路上に描かれる区画線を、道路の形状に合わせて描画した地図を出力することができる。
本発明は、上述した種々の特徴を必ずしも全て備えている必要はなく、その一部を省略したり、適宜、組み合わせたりして構成することができる。また、本発明は、上述の地図データ生成システム、地図出力システムとしての構成の他、地図データ生成方法、地図出力方法の発明として構成することもできる。また、これらを実現するコンピュータプログラム、およびそのプログラムを記録した記録媒体、そのプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号など種々の態様で実現することが可能である。なお、それぞれの態様において、先に示した種々の付加的要素を適用することが可能である。
本発明をコンピュータプログラムまたはそのプログラムを記録した記録媒体等として構成する場合には、地図データ生成システム、地図表示システムの動作を制御するプログラム全体として構成するものとしてもよいし、本発明の機能を果たす部分のみを構成するものとしてもよい。また、記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、DVD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置などコンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用できる。
本発明の一実施例としての地図出力システム10の概略構成を示す説明図である。 本発明の一実施例としての地図データ生成システム100の概略構成を示す説明図である。 道路ネットワークデータベース220に格納されている道路ネットワークデータの一部を例示する説明図である。 道路ネットワークデータを用いた区画線ポリゴンデータ248の生成方法の概要を模式的に示す説明図である。 車道外側線ポリゴンおよび車道中央線ポリゴンの出力例を示す説明図である。 道路ネットワークデータ、および、地図ポリゴンデータを用いた車道中央線ポリゴンデータの生成方法の概要を模式的に示す説明図である。 区画線描画データ生成処理の流れを示すフローチャートである。 車道外側線生成処理の流れを示すフローチャートである。 車道中央線生成処理の流れを示すフローチャートである。 車道中央線生成処理の流れを示すフローチャートである。 車線境界線生成処理の流れを示すフローチャートである。 地図出力処理の流れを示すフローチャートである。 変形例としての道路ネットワークデータを示す説明図である。 変形例としての道路ネットワークデータを示す説明図である。 変形例としての車道中央線生成処理の流れを示すフローチャートである。 変形例としての車道中央線生成処理の流れを示すフローチャートである。 変形例としての車道中央線生成処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき説明する。
A.地図出力システムの構成:
図1は、本発明の一実施例としての地図出力システム10の概略構成を示す説明図である。この地図出力システム10は、ユーザからの表示指示に応じて、地図の表示、出力を行うシステムである。本実施例の地図出力システム10は、地図の利便性を向上させるため、地図における道路上に、横断歩道、停止線、ゼブラゾーン(導流帯)、進行方向矢印などの種々の道路標示や、車道外側線、車道中央線、車線境界線等の区画線や、中央分離帯等も描画する。
地図出力システム10は、図示しないCPU、RAM、ROMを備えるコンピュータに、後述する地図出力処理を実行させるためのソフトウェアをインストールすることによって構成される。また、本実施例では、スタンドアロンで稼働するシステム構成例を示すが、図示する各要素は、ネットワークを介して接続された複数のコンピュータを用いた分散処理によって実現するものとしてもよい。
地図出力システム10は、地図出力処理に利用するデータベースとして、描画データベース20を備えている。描画データベース20は、地図を描画するための種々の地図ポリゴンデータを格納している。地図ポリゴンデータには、例えば、建物を描画するための建物ポリゴンデータや、海、河川、湖沼等を描画するための水部ポリゴンデータや、道路を描画するための道路ポリゴンデータや、中央分離帯を描画するための中央分離帯ポリゴンデータや、歩道を描画するための歩道ポリゴンデータや、道路標示を描画するための道路標示ポリゴンデータや、区画線を描画するための区画線ポリゴンデータ等が含まれる。また、描画データベース20には、地図上に表示されるマークや文字を描画するためのマーク、文字データも格納されている。
上述した種々の地図ポリゴンデータのうち、区画線ポリゴンデータは、地図データ生成システム100によって生成される。地図データ生成システム100については、後から詳しく説明する。
描画データベース20は、地図出力システム10内のハードディスク等に格納しておいてもよいし、ネットワークで接続されたサーバから提供してもよい。また、DVDなどの記憶媒体から提供してもよい。
地図出力システム10には、上述した描画データベース20を参照して、地図出力処理を実行するための種々の機能ブロックが用意されている。地図出力システム10は、これらの機能ブロックとして、主制御部12と、コマンド入力部14と、送受信部16と、地図出力部18とを備えている。本実施例では、これらの機能ブロックは、各機能を実現するためのコンピュータプログラムをインストールすることにより、ソフトウェア的に構成されているが、ハードウェア的に構成することも可能である。
以下、各機能ブロックの内容を説明する。
主制御部12は、全体の機能ブロックを統合制御し、地図出力システム10による地図出力を実現する機能を奏する。
コマンド入力部14は、ユーザの操作に基づき、地図出力に関する種々のコマンドを入力する。入力されるコマンドとしては、例えば、地図の表示エリアの指定、地図の表示モード(例えば、2次元表示モード、3次元モード)の指定などが挙げられる。また、入力されるコマンドには、地図データ生成システム100等、他のシステムからの地図ポリゴンデータ等の取得指示も含まれる。
送受信部16は、例えば、描画データベース20のバージョンアップ時等に、地図データ生成システム100等の他のシステムに対して、地図ポリゴンデータ等のダウンロード要求を送信し、その応答として、各種データをダウンロードする。ダウンロードした地図ポリゴンデータ等は、描画データベース20に格納される。
地図出力部18は、ユーザによって指定された表示エリア、表示モードに従って、描画データベース20を参照して、必要なデータを読み込み、地図を描画して出力する。地図出力部18は、描画した地図を、ディスプレイ30に表示させたり、図示しないプリンタによって印刷させたりする。
B.地図データ生成システムの構成:
図2は、本発明の一実施例としての地図データ生成システム100の概略構成を示す説明図である。この地図データ生成システム100は、オペレータからの指示に応じて、区画線を描画するための区画線ポリゴンデータ248の生成を行う。
地図データ生成システム100は、図示しないCPU、RAM、ROMを備えるコンピュータに、後述する各処理を実行させるためのソフトウェアをインストールすることによって構成される。また、本実施例では、スタンドアロンで稼働するシステム構成例を示すが、図示する各要素は、ネットワークを介して接続された複数のコンピュータを用いた分散処理によって実現するものとしてもよい。
地図データ生成システム100は、区画線描画データ生成処理に利用するデータベースとして、地図データベース200を備えている。そして、この地図データベース200は、道路ネットワークデータベース220と、描画データベース240とを有している。
道路ネットワークデータベース220は、道路をノードおよびリンクで表した道路ネットワークデータを格納している。道路ネットワークデータには、それぞれのリンクおよびノードに対して、道路種別、道路名称、車線数などを示す属性データも設定されている。道路ネットワークデータについては、後から詳しく説明する。
描画データベース240は、地図ポリゴンデータとして、道路を描画するための道路ポリゴンデータ242と、中央分離帯を描画するための中央分離帯ポリゴンデータ244と、歩道を描画するための歩道ポリゴンデータ246とを格納している。
また、描画データベース240は、後述する区画線描画データ生成処理によって生成された区画線ポリゴンデータ248も格納する。本実施例では、描画データベース240は、区画線ポリゴンデータ248として、車道外側線ポリゴンデータと、車道中央線ポリゴンデータと、車線境界線ポリゴンデータとを格納する。この区画線ポリゴンデータ248は、後述するように、道路ネットワークデータベース220に格納されている道路ネットワークデータや、描画データベース240に格納されている道路ポリゴンデータ242、中央分離帯ポリゴンデータ244、歩道ポリゴンデータ246を用いて生成される。
道路ネットワークデータベース220、および、描画データベース20における道路ポリゴンデータ242、中央分離帯ポリゴンデータ244、歩道ポリゴンデータ246は、地図データ生成システム100内のハードディスク等に格納しておいてもよいし、ネットワークで接続されたサーバから提供してもよい。また、DVDなどの記憶媒体から提供してもよい。
地図データ生成システム100には、上述した道路ネットワークデータベース220、および、描画データベース240を参照して、区画線描画データ生成処理を実行するための種々の機能ブロックが用意されている。地図データ生成システム100は、これらの機能ブロックとして、主制御部112と、コマンド入力部114と、区画線ポリゴンデータ生成部116と、送受信部118とを備えている。本実施例では、これらの機能ブロックは、各機能を実現するためのコンピュータプログラムをインストールすることにより、ソフトウェア的に構成されているが、ハードウェア的に構成することも可能である。
以下、各機能ブロックの内容を説明する。
主制御部112は、全体の機能ブロックを統合制御し、地図データ生成システム100による区画線ポリゴンデータ248の生成を実現する機能を奏する。
コマンド入力部114は、オペレータの操作に基づき、区画線ポリゴンデータ248の生成に関する種々のコマンドを入力する。入力されるコマンドとしては、例えば、区画線ポリゴンデータ248の生成を行うべきエリアの指定などが挙げられる。また、入力されるコマンドには、地図出力システム10への区画線ポリゴンデータ248の更新の通知も含まれる。
区画線ポリゴンデータ生成部116は、オペレータによって指定されたエリアについて、地図データベース200を参照して、必要なデータを読み込み、区画線ポリゴンデータ248の生成を行う。生成された区画線ポリゴンデータ248は、描画データベース240に格納される。
送受信部118は、例えば、区画線ポリゴンデータ248のバージョンアップ時等に、地図データ生成システム100からのダウンロード要求を受信し、その応答として、区画線ポリゴンデータ248を送信する。
C.道路ネットワークデータ:
図3は、道路ネットワークデータベース220に格納されている道路ネットワークデータの一部を例示する説明図である。道路ネットワークデータでは、「リンク」と、「ノード・構成点」と、「車線数」と、「通過点規定データ」とが対応付けられている。本実施例では、リンクは、道路の中央を通過するものと設定されている。
「リンク」は、リンクの識別情報を示す。
「ノード・構成点」は、リンクの両端のノードの識別情報、および、リンクが通過する地点を表す構成点の識別情報を示す。ノードおよび構成点には、それぞれの位置を示す座標値が付与されている(図示省略)。
「車線数」は、リンクに対応する道路における双方向の車線(上り車線、下り車線)の車線数を示す。
「通過点規定データ」は、区画線が通過する通過点を規定するためのデータである。図3において、区画線は、車道外側線であるものとした。そして、通過点規定データは、「道路の幅員」と「路側帯の幅員」とを含んでいる。車道外側線は、道路の左右の路端から路側帯の幅員分だけ中央側に描かれるので、「道路の幅員」と「路側帯の幅員」とを通過点規定データとして利用することができる。
図示した例では、リンクLK1の両端のノードは、ノードND1,ND2である。また、リンクLK1は、リンクLK1が通過する地点を表す構成点として、構成点P1〜P4を含んでいる。また、リンクLK1は、「車線数」の欄に示したように、ノードND1からノードND2にわたって、対向車線が存在する片側1車線の道路である。
また、ノードND1,ND2、および、構成点P1〜P4には、それぞれ、区画線が通過する通過点を規定する通過点規定データとして、各ノードおよび構成点における道路の幅員Wn1,Wp1,Wp2,Wp3,Wp4,Wn2、路側帯の幅員Wr1,Wr2が対応付けられている。路側帯の幅員Wr1は、進行方向がノードND1からノードND2に向かう方向である車線(例えば、上り車線)の路側帯の幅員であり、路側帯の幅員Wr2は、進行方向がノードND2からノードND1に向かう方向である車線(例えば、下り車線)の路側帯の幅員である。車道外側線が道路の片側にしか描かれない場合には、いずれかの路側帯の幅員が省略され得る。また、路側帯の幅員もノードまたは構成点ごとに与えても良い。
通過点規定データは、図示したように、道路ネットワークデータの一部として、道路ネットワークデータベース220に格納されるようにしてもよいし、ノードおよび構成点に対応付けて、別のデータベースに格納されるようにしてもよい。
以下、上述した道路ネットワークデータを用いた区画線ポリゴンデータ248の生成方法について説明する。
D.区画線ポリゴンデータの生成方法:
図4は、道路ネットワークデータを用いた区画線ポリゴンデータ248の生成方法の概要を模式的に示す説明図である。ここでは、図3に示した道路ネットワークデータを用いて、車道外側線および車道中央線を描画するための区画線ポリゴンデータ248(車道外側線ポリゴンデータ、車道中央線ポリゴンデータ)の生成方法について説明する。
図示した例では、リンクLK1は、道路ポリゴンPGr1の中央を通るように設定されているものとする。また、道路ポリゴンPGr1上には、中央分離帯を表す中央分離帯ポリゴンも、歩道を表す歩道ポリゴンも存在しないものとする。
まず、道路ネットワークデータにおけるノード、構成点、通過点規定データに基づいて、車道外側線の通過点を求める。
本実施例では、通過点規定データは、各ノードおよび構成点の法線L1〜L6の方向における道路の幅員と、路側帯の道路の幅員とした。したがって、リンクが道路の中央にあると考えれば、リンクから車両外側線までの距離は、道路の幅員の1/2と路側帯の幅員との差となる。本実施例では、図3に示した通り、道路の幅員は、ノードおよび構成点ごとに与えられており、路側帯の幅員は共通である。ただし、路側帯の幅員は、上り方向、下り方向に分けて与えられている。かかる通過点規定データを用いれば、例えば、ノードND1においては、上り方向(ノードND1→ND2方向)の通過点PL1までの距離は(Wn1)/2−Wr1と求まり、下り方向(ノードND2→ND1方向)の通過点PL2までの距離は(Wn1)/2−Wr2と求まる。他の通過点PL3〜PL12の位置も、それぞれ、図中に示した幅員の値を用いて求めることができる。
次に、図中に一点鎖線で示したように、一方の車道外側線の通過点PL1,PL3,PL5,PL7,PL9,PL11を滑らかに結ぶ曲線C1、および、他方の車道外側線の通過点PL2,PL4,PL6,PL8,PL10,PL12を滑らかに結ぶ曲線C2をそれぞれ求める。曲線C1、C2としては、ベジエ曲線や、スプライン曲線を用いることができる。
そして、曲線C1,C2に予め設定された区画線の幅を持たせることによって、曲線C1,C2上に車道外側線を表す車道外側線ポリゴンSL1a,SL1b(図5参照)を生成する。こうすることによって、道路上に描かれる車道外側線を、道路の形状に合わせて描画することができる。
この車道外側線ポリゴンSL1a,SL1bには、後から他のポリゴンと区別するために、車道外側線ポリゴンであることを示す属性情報が付与される。
また、リンクLK1は、対向車線が存在する片側1車線の道路であるから、車道外側線ポリゴンSL1a,SL1bの中央に、車道中央線を表す車道中央線ポリゴンCL1(図5参照)を生成する。この車道中央線ポリゴンCL1には、後から他のポリゴンと区別するために、車道中央線ポリゴンであることを示す属性情報が付与される。
リンクLK1が、例えば、上り車線が2車線であり、下り車線が3車線である場合には、車道外側線ポリゴンSL1a,SL1b間を2:3に内分する位置に車道中央線ポリゴンCL1を生成する。そして、片側2車線の上り車線については、車道外側線ポリゴンSL1aと車道中央線ポリゴンCL1との間を2等分する位置に、片側3車線の下り車線については、車道外側線ポリゴンSL1bと車道中央線ポリゴンCL1との間を3等分する位置に、車線境界線を描画するための車線境界線ポリゴンをそれぞれ生成する。こうすることによって、一対の車道外側線間に、車道中央線や車線境界線をバランスよく描画することができる。
この車線境界線ポリゴンには、後から他のポリゴンと区別するために、車線境界線ポリゴンであることを示す属性情報が付与される。
図5は、車道外側線ポリゴンおよび車道中央線ポリゴンの出力例を示す説明図である。図4に示した曲線C1上に、車道外側線ポリゴンSL1aが描画されている。また、図4に示した曲線C2上に、車道外側線ポリゴンSL1bが描画されている。また、車道外側線ポリゴンSL1aと車道外側線ポリゴンSL1bとの間の中央に、車道中央線ポリゴンCL1が描画されている。
本実施例では、上述したように、複数の通過点PL1〜12を用いて、車道外側線ポリゴンSL1a,SL1b、および、車道中央線ポリゴンCL1の形状を柔軟に指定することができる。したがって、道路ポリゴンPGr1の形状に合わせて、曲線状の車道外側線ポリゴンSL1a,SL1bおよび車道中央線ポリゴンCL1を描画することができる。また、リンクLK1に沿って、車線幅が変化する場合でも、それに応じた位置に車道外側線ポリゴンを描画することができる。
E.車道中央線ポリゴンデータの他の生成方法:
図4,5に示した例では、道路ポリゴン上に、中央分離帯ポリゴンも、歩道ポリゴンも存在しない場合の区画線ポリゴンデータ248(車道外側線ポリゴンデータ、車道中央線ポリゴンデータ、車線境界線ポリゴンデータ)の生成方法について説明した。以下では、道路ポリゴン上に、中央分離帯ポリゴン、および、歩道ポリゴンが存在する場合の車道中央線ポリゴンデータの生成方法について説明する。この場合、道路ネットワークデータに加え、地図ポリゴンデータを用いて、区画線ポリゴンデータ248の生成を行う。道路ポリゴン上に中央分離帯ポリゴンが存在する場合に、地図ポリゴンデータを用いずに車道中央線ポリゴンデータの生成を行うと、中央分離帯ポリゴンが存在する領域に車道中央線ポリゴンが生成される場合があり、また、車道中央線ポリゴンが生成されるべき中央分離帯ポリゴンの両側に車道中央線ポリゴンを生成することができないからである。
車道外側線ポリゴンデータの生成方法は、先に図4,5を用いて説明した生成方法と同様である。
図6は、道路ネットワークデータ、および、地図ポリゴンデータを用いた車道中央線ポリゴンデータの生成方法の概要を模式的に示す説明図である。ここでは、中央分離帯ポリゴン、および、歩道ポリゴンは、属性情報からは区別不能であるものとする。
図6(a)に、道路ポリゴンPGn上に、中央分離帯ポリゴンPGa,PGb,歩道ポリゴンPGc、車道外側線ポリゴンSLna,SLnbが存在している様子を示した。車道外側線ポリゴンSLna,SLnbは、先に説明した生成方法によって既に生成されており、属性情報から、車道外側線ポリゴンであることを区別することができる。
まず、区画線ポリゴンデータ248の生成に先立ち、道路ポリゴンPGn上に存在するポリゴンPGa,PGb,PGcの中から、車道中央線ポリゴンを生成する際に考慮すべき中央分離帯ポリゴンを抽出する。本実施例では、リンクLKnからの距離に基づいて、中央分離帯ポリゴンを抽出するものとした。
具体的には、図6(b)に示したように、ポリゴンPGa,PGb,PGcについて、リンクLKnに沿った中心線LCa,LCb,LCcをそれぞれ求める。ここで、リンクに沿った中心線とは、リンクとのなす角度が45度未満となる中心線(線分)である。ポリゴンのリンクに沿った中心線は、例えば、ポリゴンを細線化することによって求めることができる。
次に、リンクLKnから中心線LCa,LCb,LCcまでの最短距離Lpga,Lpgb,Lpgcをそれぞれ求める。図6では、中心線LCa,LCb,LCcは、リンクLKnと平行に描かれているが、リンクとポリゴンの中心線とが交わる場合には、リンクからポリゴンの中心線までの最短距離は0(ゼロ)である。そして、リンクLKnから中心線までの最短距離が閾値Lth以下であるポリゴンを、中央分離帯ポリゴンとして抽出する。閾値Lthは、リンクからの距離が比較的近く、道路の路端から中央側に離れており、そのポリゴンが中央分離帯ポリゴンであるとみなすことができる範囲内で決定される。閾値Lthは、例えば、道路の幅員に対する割合で設定することができる。図示した例では、リンクLKnから中心線LCa,LCbまでの距離Lpga,Lpgbが閾値Lth以下であるので、ポリゴンPGa,PGbを中央分離帯ポリゴンとして抽出する。
そして、抽出されたポリゴンPGa,PGbには、後から他のポリゴンと区別できるように、中央分離帯ポリゴンであることを示す属性情報が付与される。一方、リンクLKnから中心線LCcまでの距離Lpgcは閾値Lthよりも大きいので、ポリゴンPG3は、中央分離帯ポリゴンではなく、歩道ポリゴンと判断する。そして、ポリゴンPGcには、後から他のポリゴンと区別できるように、歩道ポリゴンであることを示す属性情報が付与される。
これらの中央分離帯ポリゴンPGa,PGbを抽出する処理は、ポリゴンPGa,PGb,PGcに、中央分離帯ポリゴンか歩道ポリゴンかを示す属性情報が予め付与されている場合には、省略することができる。
次に、中央分離帯ポリゴンPGa,PGbを描画するための中央分離帯ポリゴンデータに基づいて、中央分離帯ポリゴンPGa,PGbが存在する領域を特定する。そして、図6(c)に示したように、中央分離帯ポリゴンPG1,PG2が存在する領域を回避して、車道中央線ポリゴンCLna,CLnbを生成する。
図示した例では、まず、中央分離帯ポリゴンPGa,PGbの形状を解析して、中央分離帯ポリゴンPGa,PGbのリンクLKnに沿った直線部分を抽出する。リンクに沿った直線部分とは、中央分離帯ポリゴンの輪郭線において、リンクとのなす角度が45度未満となる線分である。そして、中央分離帯ポリゴンPGa,PGbの直線部分と平行に、予め設定された間隔をあけて、車道中央線ポリゴンCLna,PGCLnbを生成する。図示した例では、道路ポリゴンPGn上に、複数の中央分離帯ポリゴンPGa,PGbが離隔して存在しているので、道路中央線ポリゴンCLna,CLnbも離隔して形成される。このような場合には、離隔した部分を図中に破線で囲って示したように、直線状のポリゴンで連結することによって、隔離して形成された道路中央線ポリゴンCLna,CLnbをそれぞれ補完する。こうすることによって、中央分離帯ポリゴンPGa,PGbのリンクLKnに沿った直線部分と平行に、車道中央線を描画することができるので、車道中央線の見栄えをよくすることができる。また、中央分離帯ポリゴンPGbのように、中央分離帯の位置または幅が変化している場合であっても、中央分離帯の形状に合わせて見栄えのよい車道中央線を描画することができる。
車道中央線ポリゴンCLna,CLnbを生成した後、図4,5に示した例と同様に、道路の車線数に応じて、車道中央線ポリゴンCLnaと車道外側線ポリゴンSLnaとの間、および、車道中央線ポリゴンCLnbと車道外側線ポリゴンSLnbとの間に、それぞれ、車線境界線ポリゴンBLna,BLnbを生成する。
以下、上述した区画線ポリゴンデータの生成方法を適用した区画線描画データ生成処理の流れについて説明する。
F.区画線描画データ生成処理:
図7は、区画線描画データ生成処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、地図データ生成システム100のオペレータによって、区画線描画データの生成指示が入力されたときに、地図データシステム100のCPU(区画線ポリゴンデータ生成部116)が実行する処理である。本実施例では、この区画線描画データ生成処理によって、区画線ポリゴンデータ248、すなわち、車道外側線ポリゴンデータ、車道中央線ポリゴンデータ、車線境界線ポリゴンデータを生成する。
「ポリゴンデータを生成する」と言う文言と、「ポリゴンを生成する」と言う文言とは、同義である。
この処理が開始されると、地図データ生成システム100は、道路ネットワークデータベース220、および、描画データベース240を参照する(ステップS100)。そして、地図データ生成システム100は、道路ネットワークデータに基づいて、車道外側線ポリゴンデータを生成する車道外側線生成処理を実行する(ステップS200)。車道外側線生成処理については、後から説明する。
次に、地図データ生成システム100は、道路ネットワークデータに基づいて、処理対象の道路が、対向車線が存在する道路か否かを判断する(ステップS300)。処理対象の道路が、対向車線が存在する道路である場合には(ステップS300:YES)、地図データ生成システム100は、車道中央線ポリゴンデータを生成する車道中央線生成処理を実行する(ステップS400)。車道中央線生成処理については、後から説明する。処理対象の道路が、対向車線が存在しない道路、すなわち、一方通行の道路である場合には(ステップS300:NO)、道路上に車道中央線は描かれないので、地図データ生成システム100は、車道中央線生成処理を実行することなく、次のステップに進む。
次に、地図データ生成システム100は、道路ネットワークデータに基づいて、処理対象の道路が複数車線であるか否かを判断する(ステップS500)。処理対象の道路が複数車線である場合には(ステップS500:YES)、地図データ生成システム100は、車線境界線ポリゴンデータを生成する車線境界線生成処理を実行する(ステップS600)。車線境界線生成処理については、後から説明する。処理対象の道路が複数車線でない場合には(ステップS500:NO)、道路上に車線境界線は描かれないので、地図データ生成システム100は、車線境界線生成処理を実行することなく、次のステップに進む。
そして、地図データ生成システム100は、以上の処理で生成された各種区画線ポリゴンデータ248を、描画データベース240に格納し(ステップS700)、区画線描画データ生成処理を終了する。区画線ポリゴンデータ248は、地図出力システム10からの要求に応じて送信される。
G.車道外側線生成処理:
図8は、車道外側線生成処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、図7のステップS200に相当する処理である。
この処理が開始されると、地図データ生成システム100は、ノード、構成点、通過点規定データに基づいて、車道外側線の通過点を求める(ステップS210)。地図データ生成システム100は、例えば、図4に示した通過点PL1,PL3,PL5,PL7,PL9,PL11、および、通過点PL2,PL4,PL6,PL8,PL10,PL12を求める。
そして、地図データ生成システム100は、車道外側線の通過点を滑らかに結ぶ曲線を求め(ステップS220)、この曲線に予め設定された区画線の幅を持たせることによって、曲線上に車道外側線ポリゴンを生成する(ステップS220)。そして、地図データ生成システム100は、後から他のポリゴンと区別できるように、車道外側線ポリゴンに、車道外側線ポリゴンであることを示す属性情報を付与し、車道外側線生成処理を終了する。
H.車道中央線生成処理:
図9,10は、車道中央線生成処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、図7のステップS400に相当する処理である。
この処理が開始されると、まず、地図データ生成システム100は、車道中央線ポリゴンを生成する際に考慮すべき中央分離帯ポリゴンを抽出する以下の処理を実行する。すなわち、地図データ生成システム100は、道路ポリゴン上に、ポリゴンの種別を示す属性情報が付与されていない他のポリゴンが存在するか否かを判断する(ステップS410)。道路ポリゴン上に他のポリゴンが存在する場合には(ステップS410:YES)、地図データ生成システム100は、他のポリゴンのリンクに沿った中心線を求める(ステップS420)。ここで、リンクに沿った中心線とは、リンクとのなす角度が45度未満となる中心線(線分)である。ポリゴンのリンクに沿った中心線は、例えば、ポリゴンを細線化することによって求めることができる。地図データ生成システム100は、例えば、図6(a)に示したポリゴンPG1,PG2,PG3の中心線Lc1,Lc2,Lc3を求める。そして、地図データ生成システム100は、他のポリゴンの中心線とリンクとの最短距離を算出する(ステップS430)。地図データ生成システム100は、例えば、図6に示したLpga,Lpgb,Lpgcを求める。リンクとポリゴンの中心線とが交わる場合には、ポリゴンの中心線とリンクとの最短距離は0(ゼロ)である。そして、地図データ生成システム100は、リンクからの距離が閾値Lth以下のポリゴンを中央分離帯ポリゴンとして抽出する(ステップS440)。図6に示した例では、地図データ生成システム100は、リンクLKnからの距離が閾値Lth以下であるポリゴンPG1,PG2を中央分離帯ポリゴンとして抽出する。そして、地図データ生成システム100は、抽出した中央分離帯ポリゴンに、後から他のポリゴンを区別できるように、中央分離帯ポリゴンであることを示す属性情報を付与する。また、地図データ生成システム100は、中央分離帯ポリゴンではないポリゴンには、後から他のポリゴンと区別できるように、歩道ポリゴンであることを示す属性情報を付与する。描画データベース240において、中央分離帯ポリゴン、および、歩道ポリゴンに、予め、それぞれの種別を示す属性情報が付与されている場合には、ステップS410〜S440の処理を省略することができる。
次に、地図データ生成システム100は、中央分離帯ポリゴンが抽出されたか否かを判断する(ステップS450)。中央分離帯ポリゴンが抽出された場合には(ステップS450:YES)、地図データ生成システム100は、中央分離帯ポリゴンを解析して、中央分離帯ポリゴンのリンクに沿った直線部分を抽出する(ステップS460)。リンクに沿った直線部分とは、中央分離帯ポリゴンの輪郭線において、リンクとのなす角度が45度未満となる線分である。そして、地図データ生成システム100は、この直線部分と平行に、車道中央線ポリゴンを生成する(ステップS462)。中央分離帯ポリゴンのリンクに沿った直線部分と車道中央線ポリゴンとの距離は、予め設定されている。また、図6に示したように、道路ポリゴン上に複数の中央分離帯ポリゴンが離隔して存在している場合には、地図データ生成システム100は、隣接する中央分離帯ポリゴンの直線部分に沿った各車道中央線ポリゴンを直線状のポリゴンで連結することによって、離隔して形成された車道中央線ポリゴンを補完する(ステップS464)。そして、地図データ生成システム100は、後から他のポリゴンと区別できるように、車道中央線ポリゴンに、車道中央線ポリゴンであることを示す属性情報を付与し、車道中央線生成処理を終了する。
ステップS410において、道路ポリゴン上に他のポリゴンが存在しない場合(ステップS410:NO)、および、ステップS450において、中央分離帯ポリゴンが抽出されなかった場合(ステップS450:NO)、地図データ生成システム100は、先に説明した車道外側線生成処理によって生成された車道外側線ポリゴンデータを読み込む(ステップS470)。図中に道路の両側に描かれる1対の車道中央線ポリゴンを示した。
そして、地図データ生成システム100は、道路ネットワークデータを参照し、対向する各道路の車線数に応じて、ノードおよび構成点ごとに、車道中央線の通過点を求める(ステップS472)。図示した例では、上り車線R1の車線数が3車線であり、上り車線R1と対向する下り車線R2の車線数が2車線であるものとした。この場合、各ノードおよび構成点について、図中に×印で示したように、車両外側線ポリゴン間の幅WRを3:2に内分する位置を、それぞれ車道中央線の通過点とする。
そして、地図データ生成システム100は、複数の通過点を滑らかに結ぶ曲線を求め(ステップS474)、この曲線に予め設定された区画線の幅を持たせることによって、曲線上に車道中央線ポリゴンを生成する(ステップS476)。そして、地図データ生成システム100は、後から他のポリゴンと区別できるように、車道中央線ポリゴンに、車道中央線ポリゴンであることを示す属性情報を付与し、車道中央線生成処理を終了する。
I.車線境界線生成処理:
図11は、車線境界線生成処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、図7のステップS600に相当する処理である。
この処理が開始されると、地図データ生成システム100は、先に説明した車道外側線生成処理によって生成された車道外側線ポリゴンデータ、および、車道中央線生成処理によって生成された車道中央線ポリゴンデータを読み込む(ステップS610)。図中に1対の車道外側線ポリゴン、および、車道中央線ポリゴンを示した。図示した例では、1の道路において、上り車線R1の車線数が3車線であり、上り車線道路R1と対向する下り車線R2の車線数が2車線であるものとした。
そして、地図データ生成システム100は、道路ネットワークデータを参照し、対向する各車線の車線数に応じて、ノードおよび構成点ごとに、車線境界線の通過点を求め、グループ化する(ステップS620)。図示した例では、上り車線R1の車線数は3車線であるので、各ノードおよび構成点について、図中に×印で示したように、上り車線R1側の車道外側線と車道中央線との間を3等分する位置を、上り車線R1における車線境界線の通過点とし、図中に破線で囲って示したように、グループ化する。また、下り車線R2の車線数は2車線であるので、各ノードおよび構成点について、図中に×印で示したように、下り車線R2側の車道外側線と車道中央線との間を2等分する位置を、下り車線R2における車線境界線の通過点とし、図中に破線で囲って示したように、グループ化する。
そして、地図データ生成システム100は、各通過点のグループについて、複数の通過点を滑らかに結ぶ曲線を求め(ステップS630)、これらの曲線に予め設定された区画線の幅を持たせることによって、各曲線上に車線境界線ポリゴンを生成する(ステップS640)。そして、地図データ生成システム100は、後から他のポリゴンと区別できるように、車線境界線ポリゴンに、車線境界線ポリゴンであることを示す属性情報を付与し、車線境界線生成処理を終了する。
以上説明した本実施例の地図データ生成装置100によれば、ノードおよび構成点ごとに対応付けられた通過点規定データに基づいて、区画線の複数の通過点を求め、これら複数の通過点を用いて、区画線ポリゴンの形状を柔軟に指定して、区画線ポリゴンデータ248を生成することができる。したがって、比較的軽い負荷で、道路の形状に合わせて区画線を描画する区画線描画データを生成することができる。
また、本実施例の地図データ生成装置100によれば、道路上に中央分離帯が存在する場合に、中央分離帯と重ならないように、中央分離帯の形状に合わせて車道中央線を描画する区画線描画データを生成することができる。
J.地図出力処理:
図12は、地図出力処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、地図のユーザによって、地図の表示指示が入力されたときに、地図出力システム10のCPU(地図出力部18)が実行する処理である。
地図出力システム10は、ユーザによって指定された領域について、描画データベース20を参照する(ステップS800)。
そして、地図出力システム10は、道路ポリゴンデータを読み込み、地図上に、道路を描画する(ステップS810)。
次に、地図出力システム10は、中央分離帯ポリゴンデータ、歩道ポリゴンデータ、道路標示ポリゴンデータ、区画線ポリゴンデータを読み込み、ステップS810で描画した道路に重ねて、中央分離帯、歩道、道路標示、区画線を描画する(ステップS820)。
次に、地図出力システム10は、建物ポリゴンデータ、水部ポリゴンデータを読み込み、地図上に、建物、海、湖沼、河川を描画する(ステップS830)。
次に、地図出力システム10は、マーク、文字データを読み込み、地図上に、マーク、文字を描画する(ステップS840)。
そして、地図出力システム10は、ステップS800〜S850で描画された地図を出力する(ステップS850)。
以上説明した本実施例の地図出力システム10によれば、道路上に描かれる区画線を、道路の形状に合わせて描画した地図を出力することができる。
また、本実施例の地図出力システム10によれば、道路上に中央分離帯が存在する場合であっても、車道中央線が中央分離帯と重ならないように描画された地図を出力することができる。
K.変形例:
以上、本発明のいくつかの実施の形態について説明したが、本発明はこのような実施の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様での実施が可能である。例えば、以下のような変形が可能である。
K1.変形例1:
上記実施例の地図データ生成システム100では、道路ネットワークデータは、車道外側線の通過点を規定する通過点規定データとして、道路の幅員と、路側帯の幅員とを用いるものとしたが、本発明は、これに限られない。通過点規定データとして、通過点のリンクからの相対座標値を用いるようにしてもよい。
図13は、変形例としての道路ネットワークデータを示す説明図である。図示するように、この道路ネットワークデータは、通過点規定データとして、車道外側線の通過点の座標値を用いている。このような通過点規定データを用いれば、道路の幅員と、路側帯の幅員とを用いた演算を行うことなく、車道外側線の通過点を求めることができる。
また、上記実施例の地図データ生成システム100では、道路ネットワークデータは、車道外側線の通過点を規定する通過点規定データを含むものとしたが、本発明は、これに限られない。車道中央線、車線境界線等、他の区画線の通過点を規定する通過点規定データを含むものとしてもよい。
図14は、変形例としての道路ネットワークデータを示す説明図である。図示するように、この道路ネットワークデータは、車道外側線の通過点のリンクからの相対座標値と、車道中央線の通過点の座標値と、車線境界線の通過点の座標値を含んでいる。このような通過点規定データを用いれば、車道外側線生成処理における車道外側線の通過点を求める処理や、車道中央線生成処理における車道中央線の通過点を求める処理や、車線境界線生成処理における車線境界線の通過点を求める処理を省略することができる。
区画線ごとに、色(白、黄)や形態(実線、破線、二重線等)を設定するようにしてもよい。こうすることによって、地図のリアリティを向上させることができる。
K2.変形例2:
上記実施例の地図データ生成システム100では、道路上に中央分離帯が存在する場合に、図6,9に示した処理によって、車道中央線ポリゴンデータを生成するものとしたが、本発明は、これに限られない。
図15〜17は、変形例としての車道中央線生成処理の流れを示すフローチャートである。ここでは、描画データベース240において、中央分離帯ポリゴンに、中央分離帯ポリゴンであることを示す属性情報が付与されているものとする。したがって、地図データ生成システム100は、図9におけるステップS410〜S450の処理は行わない。
図15に示すように、この処理が開始されると、地図データ生成システム100は、描画データベース240から、道路ポリゴンデータ242、中央分離帯ポリゴンデータ244、歩道ポリゴンデータ246を読み込む(ステップS900)。
そして、地図データ生成システム100は、中央分離帯ポリゴンデータ244が読み込まれたか否かを判断する(ステップS910)。中央分離帯ポリゴンデータ244が読み込まれなかった場合には(ステップS910:NO)、地図データ生成システム100は、図10に示したステップS470に処理を進める。
一方、中央分離帯ポリゴンデータ244が読み込まれた場合には(ステップS910:YES)、地図データ生成システム100は、道路ポリゴンのリンクに沿った中心線を求める(ステップS920)。図示した例では、リンクLKnに対応する道路ポリゴンPGnについて、一点鎖線で示した中心線CLを求める。
そして、図16に示すように、地図データ生成システム100は、中央分離帯ポリゴンPGnの中心を通過するように、道路ポリゴンPGnの中心線CLを変形させる(ステップS930)。
次に、地図データ生成システム100は、中央分離帯ポリゴンの幅を設定する(ステップS940)。図示した例では、中央分離帯ポリゴンPGaの幅は、リンク方向についての端部の円弧部分を除き、一定であり、中央分離帯ポリゴンPGaについて、幅Wpgaが設定される。また、中央分離帯ポリゴンPGbのリンク方向についての幅は連続的に変化しており、中央分離帯ポリゴンPG2b両端部について、幅Wpgb1,Wpgb2がそれぞれ設定される。中央分離帯ポリゴンの幅が多段に変化する場合には、それぞれの地点について、中央分離帯ポリゴンの幅が設定される。
そして、図17に示すように、地図データ生成システム100は、中央分離帯ポリゴンの幅に基づいて、車道中央線の通過点を設定する(ステップS950)。図示した例では、図中に×印で示したように、中央分離帯ポリゴンPGa,PGbの幅Wpga,Wpgb1,Wpgb2が設定された地点について、中央分離帯ポリゴンPGa,PGbから中央線CLに対して垂直な方向に、それぞれ、予め設定された間隔αをあけた位置に、複数の通過点が設定される。
そして、地図データ生成システム100は、複数の通過点を結ぶ直線上に、車道中央線ポリゴンを生成する(ステップS960)。図示した例では、車道中央線ポリゴンCLna,CLnbがそれぞれ生成される。
以上説明した変形例の車道中央線生成処理によっても、実施例における車道中央線生成処理と同様に、道路上に中央分離帯が存在する場合に、中央分離帯と重ならないように、中央分離帯の形状に合わせて車道中央線を描画する区画線描画データを生成することができる。
K3.変形例3:
上記実施例では、図8に示した車道外側線生成処理において、ノード、構成点、通過点規定データに基づいて、車道外側線の通過点を求め、この通過点を用いて車道外側線ポリゴンを生成するものとしたが、本発明は、これに限られない。車道外側線は、道路の路端から、例えば、路側帯の幅員分内側に描画するようにしてもよい。
道路の路端は、例えば、道路ポリゴンの輪郭線とリンクに垂直な直線との交点を求めることによって抽出してもよいし、リンクからの距離などによって路端の位置または車道外側線の位置を規定するデータを与えておいても良い。また、道路ポリゴン上に歩道ポリゴンが存在する場合には、歩道ポリゴンと道路ポリゴンとのリンクに沿った境界線を抽出して、この境界線を道路の路端としてもよい。
K4.変形例4:
上記実施例における地図出力システム10、地図データ生成システム100を、経路案内を行うナビゲーションシステムに適用するようにしてもよい。この場合、ナビゲーションシステムは、区画線ポリゴンデータ248を、予めデータベースに格納しておくようにしてもよいし、地図の表示要求に応じて、動的に生成するようにしてもよい。
K5.変形例5:
上記実施例および変形例で説明した種々の処理は、必ずしも全てを備えている必要はなく、一部を省略したり、他の処理と置換したりしても構わない。また、上記実施例において、ソフトウェア的に実行されている処理は、ハードウェア的に実行してもよいし、その逆も可能である。
本発明は、道路上に描かれる車道外側線、車道中央線、車線境界線等の区画線を地図上に描画するため区画線描画データを生成する技術に利用することができる。
10…地図出力システム
12…主制御部
14…コマンド入力部
16…送受信部
18…地図出力部
20…描画データベース
30…ディスプレイ
100…地図データ生成システム
112…主制御部
114…コマンド入力部
116…区画線ポリゴンデータ生成部
118…送受信部
200…地図データベース
220…道路ネットワークデータベース
240…描画データベース
242…道路ポリゴンデータ
244…中央分離帯ポリゴンデータ
246…歩道ポリゴンデータ
248…区画線ポリゴンデータ

Claims (6)

  1. 地図を描画するための地図データを生成する地図データ生成システムであって、
    道路をノードおよびリンクで表した道路ネットワークデータを格納する道路ネットワークデータベースと、
    前記道路ネットワークデータに基づいて、前記道路の区画線を描画するための区画線描画データを生成する区画線描画データ生成部と、を備え、
    前記リンクは、2つのノード間のリンクが通過する地点を表す構成点を含み、
    前記ノードおよび構成点には、前記区画線が通過する通過点を規定するための通過点規定データがそれぞれ対応付けられており、
    前記区画線描画データ生成部は、前記ノードおよび構成点と、前記通過点規定データとに基づいて定まる複数の前記通過点を用いて、前記区画線描画データを生成する、
    地図データ生成システム。
  2. 請求項1記載の地図データ生成システムであって、
    前記通過点規定データは、前記リンクから前記通過点までの距離を規定するデータであり、
    前記区画線は、車道外側線であり、
    前記通過点規定データは、前記ノードまたは構成点における前記道路の幅員と、路側帯の幅員とを含み、
    前記リンクから前記通過点までの距離は、前記道路の幅員の1/2と前記路側帯の幅員との差である、
    地図データ生成システム。
  3. 請求項1または2記載の地図データ生成システムであって、
    前記道路は、進行方向についての一方向または双方向に、複数の車線を有しており、
    前記区画線は、前記道路の左右両側にそれぞれ描かれる車道外側線であり、
    前記リンクには、前記道路における前記各方向の車線数が対応付けられており、
    前記通過点規定データは、前記各車道外側線の位置をそれぞれ規定するデータであり、
    前記区画線描画データ生成部は、さらに、前記左右両側の車道外側線間の領域に、前記車線数に基づいて、車道中央線および車線境界線の少なくとも一方を描画するための区画線描画データを生成する、
    地図データ生成システム。
  4. 地図を出力する地図出力システムであって、
    前記道路を描画するための道路ポリゴンデータと、該道路上の区画線を描画するための区画線描画データとを含む地図ポリゴンデータを格納する描画データベースと、
    前記道路ポリゴンデータを用いて前記道路を描画し、その上に重ねて前記区画線描画データを用いて前記区画線を描画して、前記地図を出力する地図出力部と、
    を備え、
    前記区画線描画データは、
    地図を描画するための地図データを生成する地図データ生成システムであって、
    道路をノードおよびリンクで表した道路ネットワークデータを格納する道路ネットワークデータベースと、
    前記道路ネットワークデータに基づいて、前記区画線描画データを生成する区画線描画データ生成部と、を備え、
    前記リンクは、2つのノード間のリンクが通過する地点を表す構成点を含み、
    前記ノードおよび構成点には、前記区画線が通過する通過点を規定するための通過点規定データがそれぞれ対応付けられており、
    前記区画線描画データ生成部は、前記ノードおよび構成点と、前記通過点規定データとに基づいて定まる複数の前記通過点を用いて、前記区画線描画データを生成する、
    地図データ生成システムによって生成されたデータである、
    地図出力システム。
  5. コンピュータによって、地図を描画するための地図データを生成する地図データ生成方法であって、
    前記コンピュータは、
    道路をノードおよびリンクで表した道路ネットワークデータを格納する道路ネットワークデータベースを備えており、
    前記リンクは、2つのノード間のリンクが通過する地点を表す構成点を含み、
    前記ノードおよび構成点には、前記道路上の区画線が通過する通過点を規定するための通過点規定データがそれぞれ対応付けられており、
    前記地図データ生成方法は、
    前記コンピュータが、前記道路ネットワークデータベースを参照するデータベース参照工程と、
    前記コンピュータが、前記道路ネットワークデータに基づいて、前記区画線を描画するための区画線描画データを生成する区画線描画データ生成工程と、を備え、
    前記区画線描画データ生成工程は、前記ノードおよび構成点と、前記通過点規定データとに基づいて定まる複数の前記通過点を用いて、前記区画線描画データを生成する工程を含む、
    地図データ生成方法。
  6. コンピュータによって、地図を描画するための地図データを生成するためのコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータは、
    道路をノードおよびリンクで表した道路ネットワークデータを格納する道路ネットワークデータベースを備えており、
    前記リンクは、2つのノード間のリンクが通過する地点を表す構成点を含み、
    前記ノードおよび構成点には、前記道路上の区画線が通過する通過点を規定するための通過点規定データがそれぞれ対応付けられており、
    前記コンピュータプログラムは、
    前記道路ネットワークデータベースを参照するデータベース参照機能と、
    前記道路ネットワークデータに基づいて、前記区画線を描画するための区画線描画データを生成する区画線描画データ生成機能と、
    をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムであり、
    前記区画線描画データ生成機能は、前記ノードおよび構成点と、前記通過点規定データとに基づいて定まる複数の前記通過点を用いて、前記区画線描画データを生成する機能を含む、
    コンピュータプログラム。
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