JP2015001563A - 光モジュール - Google Patents

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Kazuya Sasaki
和哉 佐々木
昌樹 国井
Masaki Kunii
昌樹 国井
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Abstract

【課題】製造コストを抑制しつつ、ノイズ及びクロストークを低減することである。
【解決手段】光モジュール10は、TOSA13とROSA14とI字金具12とEMI吸収パテ11a〜11dとを有する。TOSA13は、送信モジュール側の光ファイバを保持する。ROSA14は、受信モジュール側の光ファイバを保持する。I字金具12は、TOSA13とROSA14との間に、TOSA13及びROSA14の側面と平行する様に設けられる。EMI吸収パテ11aは、TOSA13及びROSA14の上面の一部に設けられ、EMI吸収パテ11bは、TOSA13とROSA14との間の一部に設けられる。EMI吸収パテ11c、11dは、TOSA13の上下面の一部にそれぞれ設けられる。I字金具12の一部は、光モジュール10の筺体に接地されたTOSA13またはROSA14の一部と電気的に接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、光モジュールに関する。
従来、光通信技術の発達に伴い、10Gbps以上の光信号を送受信可能な光モジュールが提供されている。光モジュールは、例えば、MSA(Multi-Source Agreement)等の規格に準拠し、TOSA(Transmitting Optical Sub-Assembly)とROSA(Receiving Optical Sub-Assembly)とを搭載する。一般的に、TOSAは、端子部分以外は、金属の筐体を有し、デバイスの発する熱は、放熱シートを介して、筐体に放熱される。一方、ROSAは、ROSAに内蔵されたPD(Photo Diode)及びTIA(Trans Impedance Amplifier)と、接地面(グランドパターン)とを、2本のGND接続用ボンディングワイヤを使用して、接続している。また、TOSAからのEMI(Electro Magnetic Interference)、あるいは、TOSAとROSA間のクロストークへの対策として、シールド材や金具の追加が行われている。
特開2009−049333号公報 特開2007−199137号公報 特開2001−268190号公報
しかしながら、近年では、コスト削減のため、光モジュールの製造に際し、安価なTOSA、ROSAが使用されることがある。安価なTOSAは、通常、筐体が、端子部分と一体化され、セラミック素材により構成される。セラミックは、金属と比較して、EMI等の電磁放射ノイズの透過性が高いことから、セラミック筐体を用いた光モジュールでは、TOSAからROSAへのノイズの影響が増大する。また、安価なROSAでは、通常、GND接続用ボンディングワイヤが2本から1本に削減されるため、接地が弱くなり、微小信号を受信するROSAにおいては、TOSAからの放射光の流入によるクロストーク劣化が懸念される。上述した電磁放射ノイズ(例えば、EMI)やクロストークの発生は、光信号の正常な送受信を阻害する要因となる。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、製造コストを抑制しつつ、ノイズ及びクロストークを低減することのできる光モジュールを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本願の開示する光モジュールは、一つの態様において、第1コネクタと第2コネクタと板状の金属部材と粘性部材とを有する。前記第1コネクタは、送信モジュール側の光ファイバを保持する。前記第2コネクタは、受信モジュール側の光ファイバを保持する。前記板状の金属部材は、前記第1コネクタと前記第2コネクタとの間に、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタの側面と平行する様に設けられる。前記粘性部材は、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタの上面の一部と、前記第1コネクタと第2コネクタとの間の一部と、前記第1コネクタの上下面の一部とに設けられる。前記金属部材の一部は、光モジュールの筺体に接地された前記第1コネクタまたは前記第2コネクタの一部と電気的に接続されている。
本願の開示する光モジュールの一つの態様によれば、製造コストを抑制しつつ、ノイズ及びクロストークを低減することができる。
図1は、本実施例に係る光モジュールの外観斜視図である。 図2Aは、金属筺体TOSAとセラミック筺体TOSAとのEMI特性を示す図である。 図2Bは、本実施例に係る光モジュールのEMI特性の改善効果を示す図である。 図3は、本実施例に係る光モジュールのクロストーク特性の改善効果を示す図である。 図4Aは、本実施例に係る光モジュールのサブプリント基板折曲げ前における筺体内部を示す上面図である。 図4Bは、本実施例に係る光モジュールの筺体内部を示す分解斜視図である。 図5Aは、本実施例に係る光モジュールのプリント基板及びI字金具を示す斜視図である。 図5Bは、本実施例に係る光モジュールのサブプリント基板折曲げ後における筺体内部を示す上面図である。 図6は、変形例1に係る光モジュールの外観斜視図である。 図7は、変形例2に係る光モジュールの部分断面図である。 図8は、変形例3に係る光モジュールの断面図である。 図9Aは、I字金具の外観斜視図である。 図9Bは、変形例4に係るI字金具を有する光モジュールの断面図である。 図10Aは、L字金具の外観斜視図である。 図10Bは、変形例4に係るL字金具を有する光モジュールの断面図である。 図11は、変形例4に係る光モジュールのTOSAにおける上昇温度を示す図である。 図12Aは、変形例5に係る光モジュールの部分拡大図である。 図12Bは、プリント基板表面に形成されたROSAグランド面の上面図である。 図12Cは、プリント基板裏面に形成されたROSA信号面の上面図である。 図13Aは、非安価版フレキ部を採用した場合のプリント基板及びサブプリント基板の上面展開図である。 図13Bは、変形例6に係る安価版フレキ部を採用した場合のプリント基板及びサブプリント基板の上面展開図である。
以下に、本願の開示する光モジュールの実施例を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の実施例により本願の開示する光モジュールが限定されるものではない。
まず、本願の開示する一実施例に係る光モジュールの構成を説明する。図1は、本実施例に係る光モジュール10の外観斜視図である。図1に示す様に、光モジュール10は、EMI吸収パテ11a〜11dとI字金具12とTOSA13とROSA14とを有する。EMI吸収パテ11a〜11dは、電気絶縁体である。EMI吸収パテ11aは、TOSA13のレセプタクル部及びROSA14のレセプタクル部の上側を充填する様に、棒状に設けられる。同様に、EMI吸収パテ11bは、TOSA13のレセプタクル部とROSA14のレセプタクル部との間を充填する様に、棒状に設けられる。更に、TOSA13の上下にも、シート状のEMI吸収パテ11c、11dが設けられている。なお、EMI吸収パテ11a〜11dの圧縮前の厚さは、1mm程度である。I字金具12の厚さは、0.15mm程度である。
また、図1に示す様に、光モジュール10は、TOSA13とROSA14との間に、I字金具12を挟み込む構造を採る。I字金具12は、位置決め用のツメ部12aを介して、TOSA13の少なくとも一部と電気的に接続されている。なお、I字金具12は、ROSA14の少なくとも一部と電気的に接続されるものとしてもよい。
すなわち、光モジュール10では、パッケージがセラミックで形成されEMIの大きい安価版のTOSA13のレセプタクル部、及び接地が弱くクロストーク劣化の大きい安価版のROSA14のレセプタクル部と筺体との間が、EMI吸収パテ11aにより充填される。また、TOSA13のレセプタクル部のROSA14側の側面とROSA14との間が、EMI吸収パテ11bにより充填される。TOSA13のレセプタクル部を除く上下面と筺体との間が、シート状のEMI吸収パテ11c、11dにより充填される。
なお、EMI吸収パテ11bに加えて、TOSA13のレセプタクル部のROSA14と反対側(筺体側)の側面と筺体(カバー)との間も、EMI吸収パテにより充填されるものとしてもよい。
I字金具12は、TOSA13の側面及びレセプタクル部に接触する様に、TOSA13とROSA14との間に差し込まれる。TOSA13は、LD(Laser Diode)等の発光素子を有し、ROSA14は、APD(Avalanche Photo Diode)等の受光素子を有する。
図2Aは、金属筺体TOSAとセラミック筺体TOSAとのEMI特性を示す図である。図2Aでは、横軸にEMIレベル(単位はdB)が、縦軸に、該EMIレベルとなる確率(単位は%)が、それぞれ規定されている。図2Aは、何れのTOSAに関しても、EMI吸収パテ11a〜11dとI字金具12とを有さない状態(初期状態)でのEMI特性を示す。図2Aに示す様に、破線で示す金属筺体TOSAの場合のEMI特性d1は、規格値s1に対するマージンM1が大きいため、EMIの低減効果が高い。これに対し、実線で示すセラミック筺体TOSAの場合のEMI特性d2は、低コスト化が可能な分、規格値s1に対するマージンが少なく、EMIが増大する。
そこで、光モジュール10は、セラミック筺体TOSA13の周囲に、EMI吸収パテ11a〜11dを配置することで、EMI特性の改善を図った。図2Bは、本実施例に係る光モジュール10のEMI特性の改善効果を示す図である。図2Bでは、横軸にEMIレベル(単位はdB)が、縦軸に、該EMIレベルとなる確率(単位は%)が、それぞれ規定されている。図2Bにおいて、実線d2は、上記初期状態でのEMI特性を示す。また、二点鎖線d3は、I字金具12に加えて、EMI吸収パテ11aのみを有する光モジュール10のEMI特性を示す。更に、一点鎖線d4は、EMI吸収パテ11a、11bを有する光モジュール10のEMI特性を示し、実線d5は、EMI吸収パテ11a〜11dを有する光モジュール10のEMI特性を示す。そして、破線d6は、I字金具12を削除した場合の光モジュール10のEMI特性を示す。
図2Bに示す様に、EMI吸収パテの充填量がパラメータとなり、EMI特性の改善効果は、充填量の増加に伴って向上する。換言すれば、EMI吸収パテ11a〜11dが追加されるに連れて、規格値s1に対するマージンが増大し(例えば、実線d5では10dB程度)、EMIが減少する。また、EMI吸収パテ11a〜11dが追加されるに連れて、傾きが増大し、EMI特性のバラつきが抑制される。
図3は、本実施例に係る光モジュール10のクロストーク特性の改善効果を示す図である。図3では、横軸にVmod(単位はV)が、縦軸に劣化レベル(単位はdB)が、それぞれ規定されている。図3に示す様に、上記初期状態と比較して、クロストーク劣化は、EMI吸収パテ11a〜11dの追加により改善するが、I字金具12の実装により、更なる改善効果が得られる。例えば、Vmod=2.5V近傍では、EMI吸収パテ11a〜11dとI字金具12とを有する光モジュール10のクロストーク劣化は、上記初期状態と比較して、0.7dB以上減少している。また、I字金具12は、TOSA13に対して多少の位置変動があっても、安定した改善効果を得ることができる。
上述した様に、光モジュール10によれば、セラミック筺体の安価なTOSA13、及びGND接続用ボンディングワイヤが1本の安価なROSA14を使用しても、良好なEMI特性及び良好なクロストーク特性を発揮することができる。
図4Aは、本実施例に係る光モジュール10のサブプリント基板19折曲げ前における筺体内部を示す上面図である。図4Aに示す様に、EMI吸収パテ11dは、TOSA13の下側に敷かれる様に設けられている。また、光モジュール10の後方(TOSA13及びROSA14と反対側)のサブプリント基板19上部には、厚さ0.5mm程度の放熱シート22が設けられている。図4Bは、本実施例に係る光モジュール10の筺体内部を示す分解斜視図である。図4Bに示す様に、EMI吸収パテ11dは、TOSA13の下側に敷かれる様に設けられている。また、プリント基板16及びサブプリント基板19は、ネジ16a、16bにより、フレーム20と嵌合されている。
図5Aは、本実施例に係る光モジュール10のプリント基板16及びI字金具12を示す斜視図である。図5Aに示す様に、プリント基板16上では、TOSA、ROSA用一体化IC(Integrated Circuit)17とレセホルダ18との間に、I字金具12が配置される。I字金具12は、TOSA13とROSA14とを遮蔽し、TOSA13とROSA14との間におけるクロストークの発生を抑制する。図5Bは、本実施例に係る光モジュール10のサブプリント基板19折曲げ後における筺体内部を示す上面図である。図5Bに示す様に、EMI吸収パテ11aは、TOSA13及びROSA14のレセプタクル部の上側に設けられ、EMI吸収パテ11cは、TOSA13の上側を覆う様に設けられている。また、光モジュール10の後方(TOSA13及びROSA14と反対側)のプリント基板16上部には、厚さ0.5mm程度の放熱シート15が設けられている。サブプリント基板19は、フレキ部21(図5A参照)により折り曲げられ、プリント基板16と共に2層構造を形成する。
以上説明した様に、光モジュール10は、TOSA13とROSA14とI字金具12とEMI吸収パテ11a〜11dとを有する。TOSA13は、送信モジュール側の光ファイバを保持する。ROSA14は、受信モジュール側の光ファイバを保持する。I字金具12は、TOSA13とROSA14との間に、TOSA13及びROSA14の側面と平行する様に設けられる。EMI吸収パテ11aは、TOSA13及びROSA14の上面の一部に設けられ、EMI吸収パテ11bは、TOSA13とROSA14との間の一部に設けられる。EMI吸収パテ11c、11dは、TOSA13の上下面の一部にそれぞれ設けられる。I字金具12の一部は、光モジュール10の筺体に接地されたTOSA13またはROSA14の一部と電気的に接続されている。従って、光モジュール10は、製造コストを抑制しつつ、EMI等のノイズ及びクロストークを低減することができる。
以下、図6〜図13Bを参照し、上記実施例の変形例について説明する。
(変形例1)
図6は、変形例1に係る光モジュール10の外観斜視図である。図6に示す様に、SFP(Small Form-factor Pluggable)+タイプの光通信装置では、例えば、2×4の多連ケージで光モジュール10が使用され、装置の回路基板23上に、10GHzのEMIノイズ源IC23aが搭載される場合がある。この場合、装置内後方からEMIが放射されることとなるが、上記実施例に係る光モジュール10の構成を採ることで、バラつき70%においても9dB程度のマージンをとることが可能である。しかしながら、光通信装置は、EMI吸収パテを、TOSA13及びROSA14と反対側(カードエッジ側)に設けることで、光モジュール10を装置に搭載した時に装置後方で発生するEMIノイズを更に抑制することができる。具体的には、光モジュール10を実装する光通信装置は、サブプリント基板19(図5B参照)の表面を覆う様に、シート状のEMI吸収パテを追加的に設置する。これにより、光通信装置は、自装置内後方(例えば、ノイズ源IC23a)から放射されるEMIがROSA14やTOSA13に与える影響を、より確実に低減することができる。その結果、光通信装置は、より高いEMI特性を確保することが可能となる。
(変形例2)
図7は、変形例2に係る光モジュール10の部分断面図である。変形例2に係る光モジュール10では、プリント基板16は信号接地(SG:Signal Ground)であるが、I字金具12及びTOSA13は、図7に示す様に、筺体(フレーム20とカバー24)に接地されている。なお、図示しないが、ROSA14が、TOSA13と同様に筺体接地(FG:Frame Ground)されていてもよい。光モジュール10は、かかる構成を採ることで、I字金具12とTOSA13とROSA14とを、回路グランドと分離する。これにより、光モジュール10は、ESD(Electro Static Discharge)の影響を抑制する。なお、光ファイバの挿入される、TOSA13及びROSA14のレセプタクル部に対する静電耐圧試験においても、ESDの十分な低減が確認された。
(変形例3)
図8は、変形例3に係る光モジュール10の断面図である。図8に示す様に、TOSA13と筺体(フレーム20、カバー24)との間における上下の隙間量は、TOSA13の上下面の一部に設けられたEMI吸収パテ11c、11dの圧縮率が上記筺体の嵌合時に均等(例えば、50%程度)となる様に、決定される。EMI吸収パテ11c、11dの形状はシート状であるが、EMI吸収パテ11c、11dには、圧縮前の厚さが1.0mm以下に加工することができないという材料上の制約がある。従って、EMI吸収パテ11c、11dの厚さは共に約1.0mmとなる。光モジュール10は、TOSA13の下側の隙間量と、TOSA13の上側の隙間量とを略同一の値とすることで、筺体嵌合時に、各EMI吸収パテ11c、11dに対し、略同一の圧縮荷重(例えば、6kg/cm程度)を掛けることができる。これにより、TOSA13の上下に充填されたEMI吸収パテ11c、11dは、上下均等な応力配分となる。その結果、各EMI吸収パテ11c、11dの圧縮率は略同一の値となる。
すなわち、光モジュール10は、TOSA13の下面とフレーム20との間の隙間を約0.50mmとし、TOSA13の上面とカバー24との間の隙間を約0.55mmとする。これにより、下側の隙間に充填されたEMI吸収パテ11dの厚みは、約1.0mmから約0.50mmに圧縮されるため、約50%の圧縮率となる。一方、上側の隙間に充填されたEMI吸収パテ11cの厚みは、約1.0mmから約0.55mmに圧縮され、約45%の圧縮率となる。この様に、光モジュール10は、TOSA13と筺体との隙間量を適切な値に決定することで、各EMI吸収パテ11c、11dの荷重圧縮量の調整を図ることができる。
EMI吸収パテ11c、11dは、シート厚が薄い程、熱抵抗が少なく放熱効果が高い。このため、光モジュール10は、EMI吸収パテ11cよりも面積が小さく放熱効果の低いEMI吸収パテ11dの圧縮率(約50%)を、EMI吸収パテ11cの圧縮率(約45%)よりも5%程度高くする。これにより、EMI吸収パテ11dの放熱効果が向上し、EMI吸収パテ11dは、EMI吸収パテ11cと同等の放熱効果を発揮することができる。換言すれば、光モジュール10は、上記圧縮率の変更により、EMI吸収パテ11c、11d間における放熱効果の調整を図ることができる。
(変形例4)
図9Aは、I字金具12の外観斜視図である。図9Bは、変形例4に係るI字金具12を有する光モジュール10の断面図である。図9Bに示す様に、I字金具12は、放熱性の高いEMI吸収放熱パテ11e、11fの間に設けられ、TOSA13、ROSA14間のクロストークを抑制する。EMI吸収放熱パテ11e、11fは、筺体嵌合時の圧縮後に、所定の熱伝導率約3.4W/m・Kを有するため、光モジュール10の筺体の温度上昇を抑制することができる。
I字金具12は、L字型であってもよい。図10Aは、L字金具25の外観斜視図である。図10Bは、変形例4に係るL字金具25を有する光モジュール10の断面図である。図10Bに示す様に、L字金具25は、放熱性の高いEMI吸収放熱パテ11g、11hとEMI吸収放熱パテ11iとの間に設けられ、TOSA13、ROSA14間のクロストークを抑制する。EMI吸収放熱パテ11g、11h、11iは、筺体の嵌合により、それぞれ70%、70%、50%の荷重圧縮率、すなわち、0.30mm、0.30mm、0.50mmの厚さに圧縮される。該圧縮後において、各EMI吸収放熱パテ11g〜11iは、所定の熱伝導率約3.4W/m・Kを有する。また、L字金具25は、厚さ0.15mm程度であり、リン青銅により形成されるため、約65W/m・Kの高い熱伝導率を有する。このため、TOSA13の上面において、L字金具25の一面が、シート状のEMI吸収放熱パテ11g、11h間に介在することで、TOSA13上部を発信源とするクロストークを低減させるだけでなく、TOSA13の発する熱を効率良く筺体外部に放出することができる。
図11は、変形例4に係る光モジュール10のTOSA13における上昇温度を示す図である。図11に示す様に、金具の挿入により、初期状態(70.61℃)と比較して、TOSA13の温度は上昇しているが、その上昇幅は、初期状態(0.61℃)と同様に、1℃以内に収まっている。特に、L字金具25を有する光モジュール10では、上昇幅は“0.77℃”であり、I字金具12を有する光モジュール10の“0.83℃”と比較しても、低い上昇幅に留まっている。従って、変形例4に係る光モジュール10によれば、高い放熱効果を維持しつつ、クロストーク特性及びEMI特性の更なる向上が可能となる。
なお、金具の形状は、I字やL字に限らず、コの字やロの字等、他の形状であってもよい。
(変形例5)
図12Aは、変形例5に係る光モジュール10の部分拡大図である。図12Aに示す様に、変形例5に係る光モジュール10では、ROSA14に接続する基板の上下面が、MSA−XMD(Multi Source Agreement−10gigabit Miniature Device)規格に対し、逆である。図12Bは、プリント基板表面に形成されたROSAグランド面16cの上面図である。これに対し、図12Cは、プリント基板裏面に形成されたROSA信号面16dの上面図である。光モジュール10は、ROSAフレキの搭載面を上下反対にする構成を採ることで、ROSAグランド面16cを上面とする。これにより、ROSA信号面16dが、TOSA信号面と同一面(プリント基板16の表面)にある場合と比較して、シールド効果が強化される。その結果、クロストークが抑制され、光伝送品質が更に向上する。
(変形例6)
図13Aは、非安価版フレキ部21aを採用した場合のプリント基板16及びサブプリント基板19の上面展開図である。一方、図13Bは、変形例6に係る安価版フレキ部21bを採用した場合のプリント基板16及びサブプリント基板19の上面展開図である。非安価版フレキ部21aの材料は、例えばポリイミドであるが、安価版フレキ部21bでは、例えば、樹脂性のCuteという材料を用いることができる。すなわち、光モジュール10では、安価版フレキ部21bとして、例えば、機械的強度の弱い安価版のリジットフレキを採用するものとしてもよい。
但し、安価版フレキ部21bは、非安価版フレキ部21aと比較して、機械的強度が劣る。このため、図13Bに示す様に、安価版フレキ部21bは、横幅を広くすることで、アスペクト比(縦横比)を増加させる。フレキ部21に捻れが無い場合、アスペクト比が大きい程、荷重に強いが、非安価版フレキ部21aのアスペクト比は約1.04(≒5.4mm÷5.2mm)であるのに対し、安価版フレキ部21bのアスペクト比は約1.07(≒6.1mm÷5.7mm)である。これにより、光モジュール10は、安価版フレキ部21bを採用しても、非安価版フレキ部21aと同等の耐荷重性を得ることができる。また、図13Bに示す様に、非安価版フレキ部21aのくびれ部の深さが5.2mmであるのに対し、安価版フレキ部21bのくびれ部の深さは5.7mmである。これにより、光モジュール10は、安価版フレキ部21bを採用しても、非安価版フレキ部21aと同等の対捻れ強度を得ることができる。
なお、上記実施例及び変形例では、SFP+タイプの光モジュールを想定して説明した。しかしながら、上記実施例及び変形例に係る光モジュールの構成は、例えば、XFP(10gigabit small Form-factor Pluggable)、CFP(C Form-factor Pluggable)、CFP2、CFP4等の他のタイプの光モジュールにも適用することができる。
また、EMI吸収パテ11a〜11dは、絶縁性を有するパテに限らず、ゴム等の他の粘性部材であってもよい。シート状のEMI吸収パテ11c、11dについても、TOSA13の上下面に限らず、側面や前後の面に設けられるものとしてもよい。
10 光モジュール
11a、11b、11c、11d EMI(Electro Magnetic Interference)吸収パテ
11e、11f、11g、11h、11i EMI吸収放熱パテ
12 I字金具
12a 位置決め用ツメ部
13 TOSA(Transmitting Optical Sub-Assembly)
14 ROSA(Receiving Optical Sub-Assembly)
14a PD(Photo Diode)ステム
15 プリント基板用放熱シート
16 プリント基板
16a、16b ネジ
16c ROSAグランド面
16d ROSA信号面
17 TOSA、ROSA用一体化IC(Integrated Circuit)
18 レセホルダ
19 サブプリント基板
20 フレーム
21 フレキ部
21a 非安価版フレキ部
21b 安価版フレキ部
22 サブプリント基板用放熱シート
23 装置回路基板
23a 装置内後方ノイズ源IC
24 カバー
25 L字金具
25a、25b 位置決め用ツメ部
d1 金属筺体TOSAの場合のEMI特性
d2 セラミック筺体TOSAの場合のEMI特性
d3〜d5 I字金具を有する場合のEMI特性
d6 I字金具を有さない場合のEMI特性
M1、M2 マージン
s1 EMIレベルの規格値
t1 GND端子
t2 OUTP端子
t3 Vcc端子
t4 RSSI端子
t5 OUTN端子
u1 GNDパターン
u2 OUTPパターン
u3 Vccパターン
u4 RSSIパターン
u5 OUTNパターン
u6 GNDパターン
u7 GNDパターン
u8 RSSIパターン

Claims (4)

  1. 送信モジュール側の光ファイバを保持する第1コネクタと、
    受信モジュール側の光ファイバを保持する第2コネクタと、
    前記第1コネクタと前記第2コネクタとの間に、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタの側面と平行する様に設けられた板状の金属部材と、
    前記第1コネクタ及び前記第2コネクタの上面の一部と、前記第1コネクタと第2コネクタとの間の一部と、前記第1コネクタの上下面の一部とに設けられた粘性部材とを有し、
    前記金属部材の一部が、光モジュールの筺体に接地された前記第1コネクタまたは前記第2コネクタの一部と電気的に接続されていることを特徴とする光モジュール。
  2. 前記第1コネクタと前記筺体との間における上下の隙間量は、前記第1コネクタの上下面の一部に設けられた粘性部材の圧縮率が前記筺体の嵌合時に均等となる様に、決定されることを特徴とする請求項1記載の光モジュール。
  3. 前記金属部材は、前記第1コネクタと前記筺体との間に、前記第1コネクタの上面と平行する様に設けられ、
    前記第1コネクタの上面の一部に設けられた粘性部材は、前記第1コネクタの上面と平行する様に設けられた前記金属部材の両面に、圧縮して設けられることを特徴とする請求項1記載の光モジュール。
  4. 前記第2コネクタのグランド面が、前記第2コネクタに接続する基板の上面に形成され、前記第2コネクタの信号面が、前記基板の下面に形成されることを特徴とする請求項1記載の光モジュール。
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